JPH11326962A - アモルファス光素子 - Google Patents
アモルファス光素子Info
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- JPH11326962A JPH11326962A JP11014747A JP1474799A JPH11326962A JP H11326962 A JPH11326962 A JP H11326962A JP 11014747 A JP11014747 A JP 11014747A JP 1474799 A JP1474799 A JP 1474799A JP H11326962 A JPH11326962 A JP H11326962A
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- light
- glass
- amorphous
- optical
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/35—Non-linear optics
- G02F1/3523—Non-linear absorption changing by light, e.g. bleaching
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F3/00—Optical logic elements; Optical bistable devices
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
- G06E—OPTICAL COMPUTING DEVICES
- G06E3/00—Devices not provided for in group G06E1/00, e.g. for processing analogue or hybrid data
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- Glass Compositions (AREA)
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】光コンピューターの経済的な構築に資するとと
もに、画像情報等の同時並行的な信号処理を経済的に行
うことを可能とすることにより、超高速並列処理の可能
な光コンピューター、画像光信号を画像光信号で演算す
る物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視装置に使
われる動画像抽出装置、光サージアブソーバー等の発展
に資することができる新規なアモルファス光素子を提供
する。 【解決手段】入射光に対して負性光入出力特性を有する
元素が、アモルファス1m3当たり1×1026〜2.8×
1028個ドープされてなる入射光に対して負性光入出力
特性を有するアモルファス光素子、該アモルファス光素
子を面状に配して、画像光信号を画像光信号で直接制御
するアモルファス光素子、及び、該アモルファス光素子
の光源として、太陽光、熱放射光若しくは電界放射され
た電子による蛍光体からの発光を分光若しくはフィルタ
リングした光又はレーザー光を用いるアモルファス光素
子。
もに、画像情報等の同時並行的な信号処理を経済的に行
うことを可能とすることにより、超高速並列処理の可能
な光コンピューター、画像光信号を画像光信号で演算す
る物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視装置に使
われる動画像抽出装置、光サージアブソーバー等の発展
に資することができる新規なアモルファス光素子を提供
する。 【解決手段】入射光に対して負性光入出力特性を有する
元素が、アモルファス1m3当たり1×1026〜2.8×
1028個ドープされてなる入射光に対して負性光入出力
特性を有するアモルファス光素子、該アモルファス光素
子を面状に配して、画像光信号を画像光信号で直接制御
するアモルファス光素子、及び、該アモルファス光素子
の光源として、太陽光、熱放射光若しくは電界放射され
た電子による蛍光体からの発光を分光若しくはフィルタ
リングした光又はレーザー光を用いるアモルファス光素
子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アモルファス光素
子に関する。さらに詳しくは、本発明は、超高速並列処
理の可能な光コンピューター、画像光信号を画像光信号
で演算する物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視
装置に使用される動画像抽出装置、光通信、光計測等に
おける光サージアブソーバー等に好適に用いることがで
きる入射光に対して負性光入出力特性を有するアモルフ
ァス光素子に関する。
子に関する。さらに詳しくは、本発明は、超高速並列処
理の可能な光コンピューター、画像光信号を画像光信号
で演算する物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視
装置に使用される動画像抽出装置、光通信、光計測等に
おける光サージアブソーバー等に好適に用いることがで
きる入射光に対して負性光入出力特性を有するアモルフ
ァス光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光コンピューターを構築する
ために必要不可欠な光信号反転器、いわゆる光インバー
ターとしては、いくつかの方法が提案されてはいるもの
の、低光強度で動作可能な素子は実現されていない。ジ
ョセフソン素子は、超伝導を利用した電子素子であり、
極低温において動作可能であるが、室温において動作さ
せることは困難である。また、SiC等のワイドギャッ
プ半導体を用いた高温用素子があるが、半導体自体に温
度依存性があるために、極低温において動作させるのは
困難である。画像情報等を同時並行的に信号処理等を行
う場合には、面型光素子が必要となる。しかし、半導体
素子を用いたCCD等の面型素子は、画像信号の演算を
行うために画像をスキャンする必要があり、完全には同
時並行処理することはできない。一方、YAG(イット
リウムアルミニウムガーネット)結晶中のY(イットリ
ウム)をEr(エルビウム)に置き換えた結晶(ErY
AG)のように、入射光に対する負性光入出力特性を有
し、この負性光入出力特性を利用して光信号の反転を行
うことにより、光インバーターを実現させる光素子があ
る。しかし、このような結晶は、その育成に多大な時間
を要するので、その結果として高価になり、大面積素子
を得るための大型結晶を育成することも困難である。ま
た、Er(エルビウム)をコア部分にドープした石英ガ
ラスファイバーという入射光に対する負性光入出力特性
を有し、この負性光入出力特性を利用して光信号の反転
を行うことにより、光インバーターを実現させる光素子
がある。しかし、この石英ガラスファイバーにドープさ
れているEr(エルビウム)は、高々1m3当たり1×
1025個であり、負性光入出力特性を発現させるには、
数mの長さが必要となり、コンパクト性に欠ける。変調
光における変調度は、M≡100×(Imax−Imin)/
(Imax+Imin)(%)と定義される。ここで、Imaxは
変調光強度の最大値、Iminは変調光強度の最小値であ
る。YAG(イットリウムアルミニウムガーネット)結
晶中のY(イットリウム)をEr(エルビウム)に置き
換えた結晶(ErYAG)や、Er(エルビウム)をコ
ア部分にドープした石英ガラスファイバーにおいては、
透過光の変調度(M)は、高々20%であり、画像処
理、光信号処理上ノイズの影響を受けやすく、改善が望
まれていた。
ために必要不可欠な光信号反転器、いわゆる光インバー
ターとしては、いくつかの方法が提案されてはいるもの
の、低光強度で動作可能な素子は実現されていない。ジ
ョセフソン素子は、超伝導を利用した電子素子であり、
極低温において動作可能であるが、室温において動作さ
せることは困難である。また、SiC等のワイドギャッ
プ半導体を用いた高温用素子があるが、半導体自体に温
度依存性があるために、極低温において動作させるのは
困難である。画像情報等を同時並行的に信号処理等を行
う場合には、面型光素子が必要となる。しかし、半導体
素子を用いたCCD等の面型素子は、画像信号の演算を
行うために画像をスキャンする必要があり、完全には同
時並行処理することはできない。一方、YAG(イット
リウムアルミニウムガーネット)結晶中のY(イットリ
ウム)をEr(エルビウム)に置き換えた結晶(ErY
AG)のように、入射光に対する負性光入出力特性を有
し、この負性光入出力特性を利用して光信号の反転を行
うことにより、光インバーターを実現させる光素子があ
る。しかし、このような結晶は、その育成に多大な時間
を要するので、その結果として高価になり、大面積素子
を得るための大型結晶を育成することも困難である。ま
た、Er(エルビウム)をコア部分にドープした石英ガ
ラスファイバーという入射光に対する負性光入出力特性
を有し、この負性光入出力特性を利用して光信号の反転
を行うことにより、光インバーターを実現させる光素子
がある。しかし、この石英ガラスファイバーにドープさ
れているEr(エルビウム)は、高々1m3当たり1×
1025個であり、負性光入出力特性を発現させるには、
数mの長さが必要となり、コンパクト性に欠ける。変調
光における変調度は、M≡100×(Imax−Imin)/
(Imax+Imin)(%)と定義される。ここで、Imaxは
変調光強度の最大値、Iminは変調光強度の最小値であ
る。YAG(イットリウムアルミニウムガーネット)結
晶中のY(イットリウム)をEr(エルビウム)に置き
換えた結晶(ErYAG)や、Er(エルビウム)をコ
ア部分にドープした石英ガラスファイバーにおいては、
透過光の変調度(M)は、高々20%であり、画像処
理、光信号処理上ノイズの影響を受けやすく、改善が望
まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光コンピュ
ーターの経済的な構築に資するとともに、画像情報等の
同時並行的な信号処理を経済的に行うことを可能とする
ことにより、超高速並列処理の可能な光コンピュータ
ー、画像光信号を画像光信号で演算する物体認識装置、
ロボットの眼・物体移動監視装置に使われる動画像抽出
装置、光通信、光計測等における光サージアブソーバー
等の発展に資することができる新規なアモルファス光素
子を提供することを目的としてなされたものである。
ーターの経済的な構築に資するとともに、画像情報等の
同時並行的な信号処理を経済的に行うことを可能とする
ことにより、超高速並列処理の可能な光コンピュータ
ー、画像光信号を画像光信号で演算する物体認識装置、
ロボットの眼・物体移動監視装置に使われる動画像抽出
装置、光通信、光計測等における光サージアブソーバー
等の発展に資することができる新規なアモルファス光素
子を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、入射光に対して
負性光入出力特性を有する元素を高濃度にドープしたア
モルファスが、小さい厚さで、入射光に対し優れた負性
光入出力特性を有するとともに、高い透過光の変調度
(M)を有することを見いだし、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)
入射光に対して負性光入出力特性を有する元素が、アモ
ルファス1m3当たり1×1026〜2.8×1028個ドー
プされてなる入射光に対して負性光入出力特性を有する
ことを特徴とするアモルファス光素子、(2)入射光に
対して負性光入出力特性を有する元素が、希土類元素又
は遷移金属元素である第(1)項記載のアモルファス光素
子、(3)希土類元素が、Er(エルビウム)である第
(2)項記載のアモルファス光素子、(4)アモルファス
がガラスである第(1)項、第(2)項又は第(3)項記載の
アモルファス光素子、(5)ガラスが、硼酸塩ガラス、
燐酸塩ガラス、珪酸塩ガラス、硼珪酸塩ガラス、アルミ
ノ珪酸塩ガラス、テルル酸塩ガラス、フツ燐酸塩ガラス
又はフッ化物ガラスである第(4)項記載のアモルファス
光素子、(6)第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)
項又は第(5)項記載のアモルファス光素子を面状に配し
て、画像光信号を画像光信号で直接制御することを特徴
とするアモルファス光素子、及び、(7)第(1)項、第
(2)項、第(3)項、第(4)項、第(5)項又は第(6)項記
載のアモルファス光素子の光源として、太陽光、熱放射
光若しくは電界放射された電子による蛍光体からの発光
を分光若しくはフィルタリングした光又はレーザー光を
用いることを特徴とするアモルファス光素子、を提供す
るものである。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、入射光に対して
負性光入出力特性を有する元素を高濃度にドープしたア
モルファスが、小さい厚さで、入射光に対し優れた負性
光入出力特性を有するとともに、高い透過光の変調度
(M)を有することを見いだし、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)
入射光に対して負性光入出力特性を有する元素が、アモ
ルファス1m3当たり1×1026〜2.8×1028個ドー
プされてなる入射光に対して負性光入出力特性を有する
ことを特徴とするアモルファス光素子、(2)入射光に
対して負性光入出力特性を有する元素が、希土類元素又
は遷移金属元素である第(1)項記載のアモルファス光素
子、(3)希土類元素が、Er(エルビウム)である第
(2)項記載のアモルファス光素子、(4)アモルファス
がガラスである第(1)項、第(2)項又は第(3)項記載の
アモルファス光素子、(5)ガラスが、硼酸塩ガラス、
燐酸塩ガラス、珪酸塩ガラス、硼珪酸塩ガラス、アルミ
ノ珪酸塩ガラス、テルル酸塩ガラス、フツ燐酸塩ガラス
又はフッ化物ガラスである第(4)項記載のアモルファス
光素子、(6)第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)
項又は第(5)項記載のアモルファス光素子を面状に配し
て、画像光信号を画像光信号で直接制御することを特徴
とするアモルファス光素子、及び、(7)第(1)項、第
(2)項、第(3)項、第(4)項、第(5)項又は第(6)項記
載のアモルファス光素子の光源として、太陽光、熱放射
光若しくは電界放射された電子による蛍光体からの発光
を分光若しくはフィルタリングした光又はレーザー光を
用いることを特徴とするアモルファス光素子、を提供す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のアモルファス光素子は、
入射光に対して負性光入出力特性を有する元素が、アモ
ルファス1m3当たり1×1026〜2.8×1028個ドー
プされてなり、入射光に対して負性光入出力特性を有す
るものである。ドープする入射光に対して負性光入出力
特性を有する元素には特に制限はなく、例えば、Ti
(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Co
(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)等の遷移
金属元素や、Ce(セリウム)、Pr(プラセオジ
ム)、Nd(ネオジム)、Sm(サマリウム)、Eu
(ユウロピウム)、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプ
ロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er(エルビウ
ム)、Tm(ツリウム)、Yb(イッテルビウム)等の
希土類元素等を挙げることができる。これらの元素の中
で、希土類元素は、変調度(M)の大きいアモルファス
光素子を得ることができるので好適に使用することがで
き、例えば、Er(エルビウム)は770〜850nm
及び1,500〜1,600nmの入射光に対して負性光
入出力特性を有することが確認されており、変調度
(M)の大きいアモルファス光素子を得ることができる
ので特に好適に使用することができる。入射光に対して
負性光入出力特性を有する元素のドープ量が、アモルフ
ァス1m3当たり1×1026個未満であると、得られる
アモルファス光素子の変調度が十分に大きくならないお
それがあると共に、作用長を長くする必要があり、小型
化に不利である。入射光に対して負性光入出力特性を有
する元素のドープ量が、アモルファス1m3当たり2.8
×1028個を超えると、安定したアモルファス構造の製
造が困難となるおそれがある。変調度、小型化、安定し
たアモルファス構造の製造等を考慮すると、ドープ量は
1m3当たり1×1027〜1.5×1028個であることが
より好ましい。
入射光に対して負性光入出力特性を有する元素が、アモ
ルファス1m3当たり1×1026〜2.8×1028個ドー
プされてなり、入射光に対して負性光入出力特性を有す
るものである。ドープする入射光に対して負性光入出力
特性を有する元素には特に制限はなく、例えば、Ti
(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Co
(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)等の遷移
金属元素や、Ce(セリウム)、Pr(プラセオジ
ム)、Nd(ネオジム)、Sm(サマリウム)、Eu
(ユウロピウム)、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプ
ロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er(エルビウ
ム)、Tm(ツリウム)、Yb(イッテルビウム)等の
希土類元素等を挙げることができる。これらの元素の中
で、希土類元素は、変調度(M)の大きいアモルファス
光素子を得ることができるので好適に使用することがで
き、例えば、Er(エルビウム)は770〜850nm
及び1,500〜1,600nmの入射光に対して負性光
入出力特性を有することが確認されており、変調度
(M)の大きいアモルファス光素子を得ることができる
ので特に好適に使用することができる。入射光に対して
負性光入出力特性を有する元素のドープ量が、アモルフ
ァス1m3当たり1×1026個未満であると、得られる
アモルファス光素子の変調度が十分に大きくならないお
それがあると共に、作用長を長くする必要があり、小型
化に不利である。入射光に対して負性光入出力特性を有
する元素のドープ量が、アモルファス1m3当たり2.8
×1028個を超えると、安定したアモルファス構造の製
造が困難となるおそれがある。変調度、小型化、安定し
たアモルファス構造の製造等を考慮すると、ドープ量は
1m3当たり1×1027〜1.5×1028個であることが
より好ましい。
【0006】本発明のアモルファス光素子は、入射光に
対して負性光入出力特性を有する。入射光に対する負性
光入出力特性とは、光素子へ入射される入射光の強度の
増減に対して、光素子を透過した透過光強度が逆に減増
する特性、すなわち、入射光強度が増加すると透過光強
度が減少し、逆に入射光強度が減少すると透過光強度が
増加する特性である。このような負性光入出力特性は、
アモルファスにドープされる元素のエネルギー準位構造
における多準位系の励起吸収が利用されて得られる特性
であると考えられる。本発明のアモルファス光素子が有
する負性光入出力特性は、1Hz〜1GHzの広い変調周波
数範囲において発現し、また、60nW/cm2〜100
W/cm2程度の低光強度の入射光に対して発現する。ま
た、本発明のアモルファス光素子が有する負性光入出力
特性は、−200℃付近からガラスの軟化点付近の広い
温度範囲で発現する。図1は、Er3+(エルビウムイオ
ン)のエネルギー準位構造を例示したものである。図1
に示したように、エルビウムイオン(Er3+)は、波長
800nm前後の入射光に対して、吸収断面積σ1の基
底吸収E1−E4(=4I15/2−4I9/2)、吸収断面積σ2
の励起吸収E2−E6(=4I13/2−2H11/2)及び吸収断
面積σ3の励起吸収E3−E8(=4I11/2−4F3/2)を有
している。
対して負性光入出力特性を有する。入射光に対する負性
光入出力特性とは、光素子へ入射される入射光の強度の
増減に対して、光素子を透過した透過光強度が逆に減増
する特性、すなわち、入射光強度が増加すると透過光強
度が減少し、逆に入射光強度が減少すると透過光強度が
増加する特性である。このような負性光入出力特性は、
アモルファスにドープされる元素のエネルギー準位構造
における多準位系の励起吸収が利用されて得られる特性
であると考えられる。本発明のアモルファス光素子が有
する負性光入出力特性は、1Hz〜1GHzの広い変調周波
数範囲において発現し、また、60nW/cm2〜100
W/cm2程度の低光強度の入射光に対して発現する。ま
た、本発明のアモルファス光素子が有する負性光入出力
特性は、−200℃付近からガラスの軟化点付近の広い
温度範囲で発現する。図1は、Er3+(エルビウムイオ
ン)のエネルギー準位構造を例示したものである。図1
に示したように、エルビウムイオン(Er3+)は、波長
800nm前後の入射光に対して、吸収断面積σ1の基
底吸収E1−E4(=4I15/2−4I9/2)、吸収断面積σ2
の励起吸収E2−E6(=4I13/2−2H11/2)及び吸収断
面積σ3の励起吸収E3−E8(=4I11/2−4F3/2)を有
している。
【0007】図2は、例えば、波長790nmのレーザ
ー光子(hν)をEr3+(エルビウムイオン)に入射さ
せた場合の特性を示すモデル図である。基底準位E1(4
I15 /2)の電子は準位E4(4I9/2)に励起される。準
位E4(4I9/2)に励起された電子は、A42及びA41の
割合で、それぞれ準位E2(4I13/2)及び基底準位E1
(4I15/2)に緩和する。準位E2(4I13/2)は準安定
準位であるために、この準位E2(4I13/2)にためられ
た電子は、再び入射レーザー光子(hν)を吸収して、
準位E6(2H11/2)に励起される。準位E6(2H11/2)
に励起された電子は、A65の割合で大部分が無輻射的に
準位E6(2H11/2)のすぐ下にある準位E 5(4S3/2)
に緩和する。この過程は、フォノンを介在したものであ
る。準位E5(4S3/2)に緩和した電子は、A52及びA
51の割合で、それぞれ準位E2(4I13 /2)及び基底準位
E1(4I15/2)に主に光学的に遷移する。また、B52の
割合で誘導放出光が発生し、準位E5(4S3/2)から準
位E2(4I13/2)に遷移する電子の割合を増加させる。
準位E2(4I13/2)に遷移した電子は、再び入射レーザ
ー光子(hν)を吸収して上記の励起、緩和、遷移のプ
ロセスを繰り返す。すなわち、入射レーザー光強度を増
加させた場合、電子が準位E2(4I13/2)に励起及び遷
移され、上記の多次的な吸収プロセスが誘起されること
によって増速吸収現象が生じて透過光強度が減少し、逆
に入射レーザー光強度を減少させた場合には、それまで
の増速吸収が緩められるためにその反動で透過光強度が
増加し、よって負性非線形吸収効果、すなわち負性光入
出力特性が発現するものと考えられる。
ー光子(hν)をEr3+(エルビウムイオン)に入射さ
せた場合の特性を示すモデル図である。基底準位E1(4
I15 /2)の電子は準位E4(4I9/2)に励起される。準
位E4(4I9/2)に励起された電子は、A42及びA41の
割合で、それぞれ準位E2(4I13/2)及び基底準位E1
(4I15/2)に緩和する。準位E2(4I13/2)は準安定
準位であるために、この準位E2(4I13/2)にためられ
た電子は、再び入射レーザー光子(hν)を吸収して、
準位E6(2H11/2)に励起される。準位E6(2H11/2)
に励起された電子は、A65の割合で大部分が無輻射的に
準位E6(2H11/2)のすぐ下にある準位E 5(4S3/2)
に緩和する。この過程は、フォノンを介在したものであ
る。準位E5(4S3/2)に緩和した電子は、A52及びA
51の割合で、それぞれ準位E2(4I13 /2)及び基底準位
E1(4I15/2)に主に光学的に遷移する。また、B52の
割合で誘導放出光が発生し、準位E5(4S3/2)から準
位E2(4I13/2)に遷移する電子の割合を増加させる。
準位E2(4I13/2)に遷移した電子は、再び入射レーザ
ー光子(hν)を吸収して上記の励起、緩和、遷移のプ
ロセスを繰り返す。すなわち、入射レーザー光強度を増
加させた場合、電子が準位E2(4I13/2)に励起及び遷
移され、上記の多次的な吸収プロセスが誘起されること
によって増速吸収現象が生じて透過光強度が減少し、逆
に入射レーザー光強度を減少させた場合には、それまで
の増速吸収が緩められるためにその反動で透過光強度が
増加し、よって負性非線形吸収効果、すなわち負性光入
出力特性が発現するものと考えられる。
【0008】図3は、例えば、波長810nmのレーザ
ー光子(hν)をEr3+(エルビウムイオン)に入射さ
せた場合の特性を示すモデル図である。基底準位E1(4
I15 /2)の電子は準位E4(4I9/2)に励起される。準
位E4(4I9/2)に励起された電子は、A43及びA41の
割合で、それぞれ準位E3(4I11/2)及び基底準位E1
(4I15/2)に緩和する。準位E3(4I11/2)は準安定
準位であるために、この準位E3(4I11/2)にためられ
た電子は、再び入射レーザー光子(hν)を吸収して、
準位E8(4F3/2)に励起される。準位E8(4F3/2)に
励起された電子は、A87の割合で大部分が無輻射的に準
位E8(4F3/2)のすぐ下にある準位E7( 4F5/2)に緩
和する。この過程は、フォノンを介在したものである。
準位E7(4F5/2)に緩和した電子は、A73及びA71の
割合で、それぞれ準位E3(4I11/2)及び基底準位E1
(4I15/2)に主に光学的に遷移する。また、B73の割
合で誘導放出光が発生し、準位E7(4F5/2)から準位
E3(4I11/2)に遷移する電子の割合を増加させる。準
位E3(4I11/2)に遷移した電子は、再び入射レーザー
光子(hν)を吸収して上記の励起、緩和、遷移のプロ
セスを繰り返す。すなわち、入射レーザー光強度を増加
させた場合、電子が準位E3(4I11/2)に励起及び遷移
され、上記の多次的な吸収プロセスが誘起されることに
よって増速吸収現象が生じて透過光強度が減少し、逆に
入射レーザー光強度を減少させた場合には、それまでの
増速吸収が緩められるためにその反動で透過光強度が増
加し、よって負性非線形吸収効果、すなわち負性光入出
力特性が発現するものと考えられる。波長1,500〜
1,600nmのレーザー光子をEr3+(エルビウムイ
オン)に入射したときに発現する負性光入出力特性も、
励起、緩和、遷移のプロセスを繰り返すことにより、増
速吸収現象が生じることによると考えられる。
ー光子(hν)をEr3+(エルビウムイオン)に入射さ
せた場合の特性を示すモデル図である。基底準位E1(4
I15 /2)の電子は準位E4(4I9/2)に励起される。準
位E4(4I9/2)に励起された電子は、A43及びA41の
割合で、それぞれ準位E3(4I11/2)及び基底準位E1
(4I15/2)に緩和する。準位E3(4I11/2)は準安定
準位であるために、この準位E3(4I11/2)にためられ
た電子は、再び入射レーザー光子(hν)を吸収して、
準位E8(4F3/2)に励起される。準位E8(4F3/2)に
励起された電子は、A87の割合で大部分が無輻射的に準
位E8(4F3/2)のすぐ下にある準位E7( 4F5/2)に緩
和する。この過程は、フォノンを介在したものである。
準位E7(4F5/2)に緩和した電子は、A73及びA71の
割合で、それぞれ準位E3(4I11/2)及び基底準位E1
(4I15/2)に主に光学的に遷移する。また、B73の割
合で誘導放出光が発生し、準位E7(4F5/2)から準位
E3(4I11/2)に遷移する電子の割合を増加させる。準
位E3(4I11/2)に遷移した電子は、再び入射レーザー
光子(hν)を吸収して上記の励起、緩和、遷移のプロ
セスを繰り返す。すなわち、入射レーザー光強度を増加
させた場合、電子が準位E3(4I11/2)に励起及び遷移
され、上記の多次的な吸収プロセスが誘起されることに
よって増速吸収現象が生じて透過光強度が減少し、逆に
入射レーザー光強度を減少させた場合には、それまでの
増速吸収が緩められるためにその反動で透過光強度が増
加し、よって負性非線形吸収効果、すなわち負性光入出
力特性が発現するものと考えられる。波長1,500〜
1,600nmのレーザー光子をEr3+(エルビウムイ
オン)に入射したときに発現する負性光入出力特性も、
励起、緩和、遷移のプロセスを繰り返すことにより、増
速吸収現象が生じることによると考えられる。
【0009】本発明のアモルファス光素子において、入
射光に対して負性光入出力特性を有する元素をドープす
るアモルファスには特に制限はないが、硼酸塩ガラス、
燐酸塩ガラス、珪酸塩ガラス、硼珪酸塩ガラス、アルミ
ノ珪酸塩ガラス、テルル酸塩ガラス、フツ燐酸塩ガラス
又はフッ化物ガラスであることが好ましい。硼酸塩ガラ
スとしては、例えば、Li2O−B2O3、Na2O−B2
O3、K2O−B2O3、MgO−B2O3、CaO−B
2O3、PbO−B2O3、Na2O−CaO−B2O3、Z
nO−PbO−B2O3、Al2O3−B2O3等の成分を有
するガラスを挙げることができる。燐酸塩ガラスとして
は、例えば、Li2O−P2O5、Na2O−P 2O5、Mg
O−P2O5、CaO−P2O5、BaO−P2O5、K2O
−BaO−P2O5、Al2O3−P2O5、SiO2−P2O
5、B2O3−P2O5、WO3−P2O5、Al2O3−B2O3
−P2O5等の成分を有するガラスを挙げることができ
る。珪酸塩ガラスとしては、例えば、SiO2−Li
O2、SiO2−Na2O、SiO2−K2O、SiO2−P
bO、SiO2−Bi2O3、SiO2−BaO等の成分を
有するガラスを挙げることができる。硼珪酸塩ガラスと
しては、例えば、SiO2−B2O3、SiO2−B2O3−
CaO−Li2O、SiO2−B2O3−PbO−ZnO、
SiO2−B2O3−BaO−Na2O、SiO2−B2O3
−ZrO2等の成分を有するガラスを挙げることができ
る。アルミノ珪酸塩ガラスとしては、例えば、SiO2
−Al2O3、SiO2−Al2O3−Na2O、SiO2−
Al2O3−BaO、SiO2−Al2O3−TiO2、Si
O2−Al2O3−ZnO、SiO2−Al2O3−ZrO2
等の成分を有するガラスを挙げることができる。テルル
酸塩ガラスとしては、例えば、TeO2−WO3、TeO
2−WO3−PbO等の成分を有するガラスを挙げること
ができる。フツ燐酸塩ガラスとしては、例えば、Al
(PO3)3−AlF3−NaF−CaF2、AlPO4−A
lF3−CaF2−BaF2等の成分を有するガラスを挙
げることができる。フッ化物ガラスとしては、例えば、
BeF2、NaF−BeF2、ZrF4−BaF2−LaF
3−AlF3、GdF3−BaF2−ZrF4、AlF3−B
aF2−MgF2−CaF2−NaF等の成分を有するガ
ラスを挙げることができる。また、ゲルマン酸塩ガラ
ス、カルコゲン化物ガラス等も用いることができる。こ
れらのガラスは、入射光に対して負性光入出力特性を有
する元素を高濃度にドープすることができるので、小型
化が可能になる。特にガラスの場合はその量産性、易成
形性と組み合わせて、大面積で、厚みの小さい板、小
球、レンズ、短いファイバー等の形状のアモルファス光
素子を経済的に生産することが可能となる。また、これ
らの形状のアルカリ金属含有ガラスのイオン交換によ
り、屈折率をコントロールし、光導波路や屈折率分布レ
ンズを製造することも可能である。ガラス等のアモルフ
ァスは、通常の溶融・急冷法の他、PVD、CVD等の
気相合成法やゾル−ゲル法等の液相合成法により作製す
ることができる。気相合成法や液相合成法を用いると、
上記ガラスと同様の成分を有するアモルファス(又はガ
ラス)を溶融・急冷法に比べより広い組成範囲で得るこ
とができる。また、薄膜作製も可能であり、半導体素子
製造等に用いられている微細加工技術を用いて、導波路
タイプのアモルファス光素子を作ることができる。
射光に対して負性光入出力特性を有する元素をドープす
るアモルファスには特に制限はないが、硼酸塩ガラス、
燐酸塩ガラス、珪酸塩ガラス、硼珪酸塩ガラス、アルミ
ノ珪酸塩ガラス、テルル酸塩ガラス、フツ燐酸塩ガラス
又はフッ化物ガラスであることが好ましい。硼酸塩ガラ
スとしては、例えば、Li2O−B2O3、Na2O−B2
O3、K2O−B2O3、MgO−B2O3、CaO−B
2O3、PbO−B2O3、Na2O−CaO−B2O3、Z
nO−PbO−B2O3、Al2O3−B2O3等の成分を有
するガラスを挙げることができる。燐酸塩ガラスとして
は、例えば、Li2O−P2O5、Na2O−P 2O5、Mg
O−P2O5、CaO−P2O5、BaO−P2O5、K2O
−BaO−P2O5、Al2O3−P2O5、SiO2−P2O
5、B2O3−P2O5、WO3−P2O5、Al2O3−B2O3
−P2O5等の成分を有するガラスを挙げることができ
る。珪酸塩ガラスとしては、例えば、SiO2−Li
O2、SiO2−Na2O、SiO2−K2O、SiO2−P
bO、SiO2−Bi2O3、SiO2−BaO等の成分を
有するガラスを挙げることができる。硼珪酸塩ガラスと
しては、例えば、SiO2−B2O3、SiO2−B2O3−
CaO−Li2O、SiO2−B2O3−PbO−ZnO、
SiO2−B2O3−BaO−Na2O、SiO2−B2O3
−ZrO2等の成分を有するガラスを挙げることができ
る。アルミノ珪酸塩ガラスとしては、例えば、SiO2
−Al2O3、SiO2−Al2O3−Na2O、SiO2−
Al2O3−BaO、SiO2−Al2O3−TiO2、Si
O2−Al2O3−ZnO、SiO2−Al2O3−ZrO2
等の成分を有するガラスを挙げることができる。テルル
酸塩ガラスとしては、例えば、TeO2−WO3、TeO
2−WO3−PbO等の成分を有するガラスを挙げること
ができる。フツ燐酸塩ガラスとしては、例えば、Al
(PO3)3−AlF3−NaF−CaF2、AlPO4−A
lF3−CaF2−BaF2等の成分を有するガラスを挙
げることができる。フッ化物ガラスとしては、例えば、
BeF2、NaF−BeF2、ZrF4−BaF2−LaF
3−AlF3、GdF3−BaF2−ZrF4、AlF3−B
aF2−MgF2−CaF2−NaF等の成分を有するガ
ラスを挙げることができる。また、ゲルマン酸塩ガラ
ス、カルコゲン化物ガラス等も用いることができる。こ
れらのガラスは、入射光に対して負性光入出力特性を有
する元素を高濃度にドープすることができるので、小型
化が可能になる。特にガラスの場合はその量産性、易成
形性と組み合わせて、大面積で、厚みの小さい板、小
球、レンズ、短いファイバー等の形状のアモルファス光
素子を経済的に生産することが可能となる。また、これ
らの形状のアルカリ金属含有ガラスのイオン交換によ
り、屈折率をコントロールし、光導波路や屈折率分布レ
ンズを製造することも可能である。ガラス等のアモルフ
ァスは、通常の溶融・急冷法の他、PVD、CVD等の
気相合成法やゾル−ゲル法等の液相合成法により作製す
ることができる。気相合成法や液相合成法を用いると、
上記ガラスと同様の成分を有するアモルファス(又はガ
ラス)を溶融・急冷法に比べより広い組成範囲で得るこ
とができる。また、薄膜作製も可能であり、半導体素子
製造等に用いられている微細加工技術を用いて、導波路
タイプのアモルファス光素子を作ることができる。
【0010】本発明のアモルファス光素子は、変調度
(M)を従来より大きくすることができるので、画像処
理や、光信号処理上のノイズの影響を低減することがで
きる。本発明のアモルファス光素子は、面状に配して、
画像光信号を画像光信号で直接制御するアモルファス光
素子として使用することができる。面状に配して、画像
光信号を画像光信号で直接制御するアモルファス光素子
とすることにより、演算速度の極めて速い物体認識装置
等として利用することができる。本発明のアモルファス
光素子は、入射光の変調度に依存して透過光の変調度
が、正−負−正と変化し、正から負に変化する境界で、
急激なしきい値を有するので、この特性を利用して、画
像信号処理を行うことができる。すなわち、第1の画像
光信号を、第2の制御光信号によって、透過画像の信号
強度を反転又は正転することができるので、画像の超並
列演算が可能となる。また、負性光入出力特性を利用し
て、過剰に強い光が入射した場合、過剰に強い光を吸収
することにより、過剰に強い光を透過しない、検出器等
を保護するためのアモルファス光素子(光サージアブソ
ーバー)として使用することも可能である。本発明のア
モルファス光素子の光源としては、太陽光、熱放射光若
しくは電界放射された電子による蛍光体からの発光を分
光若しくはフィルタリングした光、あるいは半導体レー
ザー、チタン−サファイアレーザー、色素レーザー等の
レーザー光等を用いることができる。例えば、キセノン
ランプから発せられる光を分光した光を用いて、入射光
に対する負性光入出力特性を発現することができる。半
導体レーザーを光源として用いると、動作温度の制約を
受けるが、本発明のアモルファス光素子は、太陽光や種
々の発光体からの光を光源として用いるシステムにおい
て、高温用素子として利用することができる。本発明の
アモルファス光素子は、微小な入力に対しても動作する
ので、分光したような弱い光を用いても動作させること
が可能である。また、例えば、アモルファス光素子に入
力するレーザー光は、内部変調や外部変調によって信号
化したものや、回転板や反射板を用いて変調をかけて信
号化したものを使用することができる。本発明のアモル
ファス光素子を用いて、面発光半導体レーザーアレイを
有するシステムを構成することにより、超高速並列処理
の可能な光コンピューター、画像光信号を画像光信号で
演算する物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視装
置に使用される動画像抽出装置、光通信、光計測等にお
ける光サージアブソーバー等を経済的に構築することが
できる。
(M)を従来より大きくすることができるので、画像処
理や、光信号処理上のノイズの影響を低減することがで
きる。本発明のアモルファス光素子は、面状に配して、
画像光信号を画像光信号で直接制御するアモルファス光
素子として使用することができる。面状に配して、画像
光信号を画像光信号で直接制御するアモルファス光素子
とすることにより、演算速度の極めて速い物体認識装置
等として利用することができる。本発明のアモルファス
光素子は、入射光の変調度に依存して透過光の変調度
が、正−負−正と変化し、正から負に変化する境界で、
急激なしきい値を有するので、この特性を利用して、画
像信号処理を行うことができる。すなわち、第1の画像
光信号を、第2の制御光信号によって、透過画像の信号
強度を反転又は正転することができるので、画像の超並
列演算が可能となる。また、負性光入出力特性を利用し
て、過剰に強い光が入射した場合、過剰に強い光を吸収
することにより、過剰に強い光を透過しない、検出器等
を保護するためのアモルファス光素子(光サージアブソ
ーバー)として使用することも可能である。本発明のア
モルファス光素子の光源としては、太陽光、熱放射光若
しくは電界放射された電子による蛍光体からの発光を分
光若しくはフィルタリングした光、あるいは半導体レー
ザー、チタン−サファイアレーザー、色素レーザー等の
レーザー光等を用いることができる。例えば、キセノン
ランプから発せられる光を分光した光を用いて、入射光
に対する負性光入出力特性を発現することができる。半
導体レーザーを光源として用いると、動作温度の制約を
受けるが、本発明のアモルファス光素子は、太陽光や種
々の発光体からの光を光源として用いるシステムにおい
て、高温用素子として利用することができる。本発明の
アモルファス光素子は、微小な入力に対しても動作する
ので、分光したような弱い光を用いても動作させること
が可能である。また、例えば、アモルファス光素子に入
力するレーザー光は、内部変調や外部変調によって信号
化したものや、回転板や反射板を用いて変調をかけて信
号化したものを使用することができる。本発明のアモル
ファス光素子を用いて、面発光半導体レーザーアレイを
有するシステムを構成することにより、超高速並列処理
の可能な光コンピューター、画像光信号を画像光信号で
演算する物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視装
置に使用される動画像抽出装置、光通信、光計測等にお
ける光サージアブソーバー等を経済的に構築することが
できる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例においては、図4
に示す測定装置を用いて、アモルファス光素子の光入出
力特性(周波数応答特性および変調度特性)を測定し
た。この測定装置は、アモルファス光素子への入射光の
光源として、(A)100mAの注入電流で30mWの
標準出力を得ることができるGaAlAs半導体レーザ
ー素子(以下、半導体レーザーAという。)1、(B)
75mAの注入電流で10mWの標準出力を得ることが
できるGaAlAs高出力波長可変半導体レーザー素子
(以下、半導体レーザーBという。)1、又は(C)8
0mAの注入電流で2mWの標準出力を得ることができ
る波長可変半導体レーザー素子(以下、半導体レーザー
Cという。)1が用いられる。半導体レーザーAは、駆
動制御回路2及び温調器3によってレーザーヘッド温度
が制御されて、一定波長790nm又は805nmのレ
ーザー光を発振するように駆動制御され、さらに直接変
調されて矩形波、正弦波等の光強度変調波が得られる。
半導体レーザーBは、駆動制御回路2及び温調器3によ
ってレーザーヘッド温度が制御されて、790〜815
nmの範囲内の一定波長のレーザー光を発振するように
駆動制御され、さらに直接変調されて矩形波、正弦波等
の光強度変調波が得られる。また、半導体レーザーC
は、駆動制御回路2及び温調器3によってレーザーヘッ
ド温度が制御されて、1,500〜1,600nmの範囲
内の一定波長のレーザー光を発振するように駆動制御さ
れ、さらに直接変調されて矩形波、正弦波等の光強度変
調波が得られる。得られた変調レーザー光は、半導体レ
ーザー素子の出力側に備えられているビームスプリッタ
4により2分光され、一方のレーザー光がアモルファス
光素子5に入射し、他方のレーザー光が第2の光検出器
7に入射する。アモルファス光素子5に入射したレーザ
ー光は、アモルファス光素子を透過して、第1の光検出
器6により透過光として検出され、また、第2の光検出
器7に入射した他方のレーザー光は、アモルファス光素
子への入射光として検出される。第1の光検出器6及び
第2の光検出器7それぞれにより検出された透過光及び
入射光は、光パワーメーター8及びデジタルオシロスコ
ープ9によって観測される。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例においては、図4
に示す測定装置を用いて、アモルファス光素子の光入出
力特性(周波数応答特性および変調度特性)を測定し
た。この測定装置は、アモルファス光素子への入射光の
光源として、(A)100mAの注入電流で30mWの
標準出力を得ることができるGaAlAs半導体レーザ
ー素子(以下、半導体レーザーAという。)1、(B)
75mAの注入電流で10mWの標準出力を得ることが
できるGaAlAs高出力波長可変半導体レーザー素子
(以下、半導体レーザーBという。)1、又は(C)8
0mAの注入電流で2mWの標準出力を得ることができ
る波長可変半導体レーザー素子(以下、半導体レーザー
Cという。)1が用いられる。半導体レーザーAは、駆
動制御回路2及び温調器3によってレーザーヘッド温度
が制御されて、一定波長790nm又は805nmのレ
ーザー光を発振するように駆動制御され、さらに直接変
調されて矩形波、正弦波等の光強度変調波が得られる。
半導体レーザーBは、駆動制御回路2及び温調器3によ
ってレーザーヘッド温度が制御されて、790〜815
nmの範囲内の一定波長のレーザー光を発振するように
駆動制御され、さらに直接変調されて矩形波、正弦波等
の光強度変調波が得られる。また、半導体レーザーC
は、駆動制御回路2及び温調器3によってレーザーヘッ
ド温度が制御されて、1,500〜1,600nmの範囲
内の一定波長のレーザー光を発振するように駆動制御さ
れ、さらに直接変調されて矩形波、正弦波等の光強度変
調波が得られる。得られた変調レーザー光は、半導体レ
ーザー素子の出力側に備えられているビームスプリッタ
4により2分光され、一方のレーザー光がアモルファス
光素子5に入射し、他方のレーザー光が第2の光検出器
7に入射する。アモルファス光素子5に入射したレーザ
ー光は、アモルファス光素子を透過して、第1の光検出
器6により透過光として検出され、また、第2の光検出
器7に入射した他方のレーザー光は、アモルファス光素
子への入射光として検出される。第1の光検出器6及び
第2の光検出器7それぞれにより検出された透過光及び
入射光は、光パワーメーター8及びデジタルオシロスコ
ープ9によって観測される。
【0012】実施例1 Er2O3が62.9重量%、B2O3が26.8重量%、Z
rO2が5.6重量%、SiO2が2.2重量%、SrOが
0.9重量%、ZnOが0.8重量%、Nb2O5が0.8
重量%の組成で、ガラス重量が100gとなるように、
各成分の原料であるEr2O3、H3BO3、ZrO2、S
iO2、SrCO3、ZnO及びNb2O5を秤量、混合
し、アルミナルツボ中で、蓋をして1,400℃で1時
間撹拌溶融したのち、予熱した鉄板上に流し出し、徐冷
を行って、Er(エルビウム)元素を高濃度にドープし
てなる硼酸塩ガラスを得た。この硼酸塩ガラスの示差熱
分析装置を用いて測定したガラス転移温度は708℃で
あり、アルキメデス法により測定した密度は4.6g/c
m3であり、1m3当たりのEr3+イオン数の計算値は9.
0×1027個であった。この硼酸塩ガラスを切断し、鏡
面研磨を行って厚さ25mmのガラス光素子を得た。この
ガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザーB
を用い、波長810nm、変調周波数1kHz、入射光変
調度56%におけるガラス光素子の光入出力特性(変調
度)を測定した。得られた結果を、図5に示す。本図に
おいて、上段の波形が透過光波形であり、下段の波形が
入射光波形である。図5より明らかなように、ガラス光
素子に入射したレーザー光は、このガラス光素子を透過
することによって、光強度が反転して出力されている。
本図から計算される透過光の変調度(M)は、64%で
ある。また、厚さ25mmのガラス光素子への入射光の光
源として半導体レーザーAを用いて、波長790nm、
入射光変調度60〜74%において、変調周波数10kH
z、100kHz、1MHz及び10MHzにおける光入出力特性
(周波数応答特性)を測定した。図6(a)は10kHz、
図6(b)は100kHz、図7(a)は1MHz、図7(b)は1
0MHzにおける測定結果である。各図において、上段の
波形が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形であ
る。これらの図面から、このガラス光素子に入射したレ
ーザー光は、ガラス光素子を透過することによって、光
強度が反転して出力されていることが分かる。さらに、
ガラス光素子における入射光の変調度に対する透過光の
変調度の関係を調べた。ガラス光素子への入射光の光源
として半導体レーザーBを用い、波長811nm、変調
周波数1kHzで、入射光変調度を変化させた場合のガラ
ス光素子の透過光変調度を測定した。結果を、図8に示
す。本図に見られるように、入射光の変調度に依存して
透過光の変調度が、範囲Aで正、範囲Bで負、範囲Cで
正と変化する。また、範囲Aから範囲Bに変化する境界
で、急激なしきい値を有することが分かる。
rO2が5.6重量%、SiO2が2.2重量%、SrOが
0.9重量%、ZnOが0.8重量%、Nb2O5が0.8
重量%の組成で、ガラス重量が100gとなるように、
各成分の原料であるEr2O3、H3BO3、ZrO2、S
iO2、SrCO3、ZnO及びNb2O5を秤量、混合
し、アルミナルツボ中で、蓋をして1,400℃で1時
間撹拌溶融したのち、予熱した鉄板上に流し出し、徐冷
を行って、Er(エルビウム)元素を高濃度にドープし
てなる硼酸塩ガラスを得た。この硼酸塩ガラスの示差熱
分析装置を用いて測定したガラス転移温度は708℃で
あり、アルキメデス法により測定した密度は4.6g/c
m3であり、1m3当たりのEr3+イオン数の計算値は9.
0×1027個であった。この硼酸塩ガラスを切断し、鏡
面研磨を行って厚さ25mmのガラス光素子を得た。この
ガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザーB
を用い、波長810nm、変調周波数1kHz、入射光変
調度56%におけるガラス光素子の光入出力特性(変調
度)を測定した。得られた結果を、図5に示す。本図に
おいて、上段の波形が透過光波形であり、下段の波形が
入射光波形である。図5より明らかなように、ガラス光
素子に入射したレーザー光は、このガラス光素子を透過
することによって、光強度が反転して出力されている。
本図から計算される透過光の変調度(M)は、64%で
ある。また、厚さ25mmのガラス光素子への入射光の光
源として半導体レーザーAを用いて、波長790nm、
入射光変調度60〜74%において、変調周波数10kH
z、100kHz、1MHz及び10MHzにおける光入出力特性
(周波数応答特性)を測定した。図6(a)は10kHz、
図6(b)は100kHz、図7(a)は1MHz、図7(b)は1
0MHzにおける測定結果である。各図において、上段の
波形が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形であ
る。これらの図面から、このガラス光素子に入射したレ
ーザー光は、ガラス光素子を透過することによって、光
強度が反転して出力されていることが分かる。さらに、
ガラス光素子における入射光の変調度に対する透過光の
変調度の関係を調べた。ガラス光素子への入射光の光源
として半導体レーザーBを用い、波長811nm、変調
周波数1kHzで、入射光変調度を変化させた場合のガラ
ス光素子の透過光変調度を測定した。結果を、図8に示
す。本図に見られるように、入射光の変調度に依存して
透過光の変調度が、範囲Aで正、範囲Bで負、範囲Cで
正と変化する。また、範囲Aから範囲Bに変化する境界
で、急激なしきい値を有することが分かる。
【0013】実施例2 Er2O3が47.6重量%、P2O5が49.6重量%、A
l2O3が1.0重量%、B2O3が1.8重量%の組成で、
ガラス重量が100gとなるように、各成分の原料であ
るEr2O3、H3PO4、Al(OH)3及びH3BO3を秤
量、混合、仮焼し、アルミナルツボ中で、蓋をして1,
450℃で1時間撹拌溶融したのち、予熱した鉄板上に
流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を高
濃度にドープしてなる燐酸塩ガラスを得た。この燐酸塩
ガラスの示差熱分析装置を用いて測定したガラス転移温
度は697℃であり、アルキメデス法により測定した密
度は3.6g/cm3であり、1m3当たりEr3+イオン数
の計算値は5.5×1027個であった。この燐酸塩ガラ
スを切断し、鏡面研磨を行って、厚さ20mmのガラス光
素子を得た。このガラス光素子への入射光の光源として
半導体レーザーBを用い、波長811nm、変調周波数
1kHz、入射光変調度13%におけるガラス光素子の光
入出力特性を測定した。得られた結果を、図9に示す。
本図において、上段の波形が透過光波形であり、下段の
波形が入射光波形である。図9より明らかなように、ガ
ラス光素子に入射したレーザー光は、このガラス光素子
を透過することによって、光強度が反転して出力されて
いる。このガラス光素子への入射光の光源として半導体
レーザーBを用い、波長810nm、変調周波数1MHz
の正弦波形に強度変調した光を用いて、ガラス光素子の
温度を変えたときの光入出力特性を測定した。得られた
結果を、図10及び図11に示す。図10(a)は−23
3℃、図10(b)は−203℃、図10(c)は−173
℃、図10(d)は27℃、図11(a)は600℃、図1
1(b)は700℃、図11(c)は800℃、図11(d)
は850℃における透過光波形であり、図10(e)、図
11(e)は入射光波形である。これらの図より明らかな
ように、−203℃〜850℃において、ガラス光素子
に入射したレーザー光は、このガラス光素子を透過する
ことによって、光強度が反転して出力されている。
l2O3が1.0重量%、B2O3が1.8重量%の組成で、
ガラス重量が100gとなるように、各成分の原料であ
るEr2O3、H3PO4、Al(OH)3及びH3BO3を秤
量、混合、仮焼し、アルミナルツボ中で、蓋をして1,
450℃で1時間撹拌溶融したのち、予熱した鉄板上に
流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を高
濃度にドープしてなる燐酸塩ガラスを得た。この燐酸塩
ガラスの示差熱分析装置を用いて測定したガラス転移温
度は697℃であり、アルキメデス法により測定した密
度は3.6g/cm3であり、1m3当たりEr3+イオン数
の計算値は5.5×1027個であった。この燐酸塩ガラ
スを切断し、鏡面研磨を行って、厚さ20mmのガラス光
素子を得た。このガラス光素子への入射光の光源として
半導体レーザーBを用い、波長811nm、変調周波数
1kHz、入射光変調度13%におけるガラス光素子の光
入出力特性を測定した。得られた結果を、図9に示す。
本図において、上段の波形が透過光波形であり、下段の
波形が入射光波形である。図9より明らかなように、ガ
ラス光素子に入射したレーザー光は、このガラス光素子
を透過することによって、光強度が反転して出力されて
いる。このガラス光素子への入射光の光源として半導体
レーザーBを用い、波長810nm、変調周波数1MHz
の正弦波形に強度変調した光を用いて、ガラス光素子の
温度を変えたときの光入出力特性を測定した。得られた
結果を、図10及び図11に示す。図10(a)は−23
3℃、図10(b)は−203℃、図10(c)は−173
℃、図10(d)は27℃、図11(a)は600℃、図1
1(b)は700℃、図11(c)は800℃、図11(d)
は850℃における透過光波形であり、図10(e)、図
11(e)は入射光波形である。これらの図より明らかな
ように、−203℃〜850℃において、ガラス光素子
に入射したレーザー光は、このガラス光素子を透過する
ことによって、光強度が反転して出力されている。
【0014】実施例3 ErF3が48.3重量%、BaF2が25.2重量%、A
lF3が18.1重量%、MgF2が5.8重量%、NaF
が1.5重量%、CaF2が1.1重量%の組成で、ガラ
ス重量が30gとなるよう各成分の原料を秤量し、フッ
素化剤として酸性フッ化アンモニウム(NH4HF2)を
3g添加して混合し、白金ルツボ中で蓋をして、窒素雰
囲気中450℃で1時間フッ素化し、さらに窒素雰囲気
中900℃で1時間撹拌溶融したのち、予熱した鉄板上
に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を
高濃度にドープしてなるフッ化物ガラスを得た。このフ
ッ化物ガラスの窒素気流中で示差熱分析装置を用いて測
定したガラス転移温度は416℃であり、アルキメデス
法により測定した密度は4.8g/cm3であり、1m3当
たりのEr3+イオン数の計算値は6.2×1027個であ
った。このフッ化物ガラスを切断し、鏡面研磨を行っ
て、厚さ25mmのガラス光素子を得た。このガラス光素
子への入射光の光源として半導体レーザーBを用い、波
長811nm、変調周波数1kHz、入射光変調度22%
におけるガラス光素子の光入出力特性を測定した。得ら
れた結果を、図12に示す。本図において、上段の波形
が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。
図12より明らかなように、ガラス光素子に入射したレ
ーザー光は、このガラス光素子を透過することによっ
て、光強度が反転して出力されている。 実施例4 実施例1で得られた硼酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨を
行って、厚さ10mmのガラス光素子を得た。このガラス
光素子への入射光の光源として半導体レーザーBを用
い、波長811nm、変調周波数1kHz、入射光変調度
16%におけるガラス光素子の光入出力特性を測定し
た。得られた結果を、図13に示す。本図において、上
段の波形が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形
である。図13より明らかなように、ガラス光素子に入
射したレーザー光は、このガラス光素子を透過すること
によって、光強度が反転して出力されている。
lF3が18.1重量%、MgF2が5.8重量%、NaF
が1.5重量%、CaF2が1.1重量%の組成で、ガラ
ス重量が30gとなるよう各成分の原料を秤量し、フッ
素化剤として酸性フッ化アンモニウム(NH4HF2)を
3g添加して混合し、白金ルツボ中で蓋をして、窒素雰
囲気中450℃で1時間フッ素化し、さらに窒素雰囲気
中900℃で1時間撹拌溶融したのち、予熱した鉄板上
に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を
高濃度にドープしてなるフッ化物ガラスを得た。このフ
ッ化物ガラスの窒素気流中で示差熱分析装置を用いて測
定したガラス転移温度は416℃であり、アルキメデス
法により測定した密度は4.8g/cm3であり、1m3当
たりのEr3+イオン数の計算値は6.2×1027個であ
った。このフッ化物ガラスを切断し、鏡面研磨を行っ
て、厚さ25mmのガラス光素子を得た。このガラス光素
子への入射光の光源として半導体レーザーBを用い、波
長811nm、変調周波数1kHz、入射光変調度22%
におけるガラス光素子の光入出力特性を測定した。得ら
れた結果を、図12に示す。本図において、上段の波形
が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。
図12より明らかなように、ガラス光素子に入射したレ
ーザー光は、このガラス光素子を透過することによっ
て、光強度が反転して出力されている。 実施例4 実施例1で得られた硼酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨を
行って、厚さ10mmのガラス光素子を得た。このガラス
光素子への入射光の光源として半導体レーザーBを用
い、波長811nm、変調周波数1kHz、入射光変調度
16%におけるガラス光素子の光入出力特性を測定し
た。得られた結果を、図13に示す。本図において、上
段の波形が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形
である。図13より明らかなように、ガラス光素子に入
射したレーザー光は、このガラス光素子を透過すること
によって、光強度が反転して出力されている。
【0015】実施例5 Er2O3が61.7重量%、Al2O3が14.4重量%、
SiO2が21.3重量%、BaOが2.1重量%、Sb2
O3が0.5重量%の組成で、ガラス重量が100gとな
るよう各成分の原料であるEr2O3、Al(OH)3、S
iO2、BaCO 3及びSb2O3を秤量、混合し、アルミ
ナルツボ中で、蓋をして1,550℃で1時間攪拌溶融
したのち、予熱した鉄板上に流し出し、徐冷を行って、
Er(エルビウム)元素を高濃度にドープしてなるアル
ミノ珪酸塩ガラスを得た。このアルミノ珪酸塩ガラスの
アルキメデス法により測定した密度は4.9g/cm3であ
り、1m3当たりのEr3+イオン数の計算値は9.6×1
027個であった。このアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、
鏡面研磨を行って厚さ25mmのガラス光素子を得た。こ
のガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザー
Bを用い、波長809nm、変調周波数5Hz、1kHz、
100MHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、光入
出力特性(周波数応答特性)を測定した。得られた結果
を、図14に示す。図14(a)は5Hz、図14(b)は1
kHz、図14(c)は100MHzにおける透過光波形(上
段)及び入射光波形(下段)である。これらの図より明
らかなように、ガラス光素子に入射したレーザー光は、
このガラス光素子を透過することによって、光強度が反
転して出力されている。 実施例6 Er2O3が64.8重量%、Al2O3が14.8重量%、
SiO2が20.4重量%の組成で、ガラス重量が150
gとなるよう各成分の原料であるEr2O3、Al(OH)
3及びSiO2を秤量、混合し、アルミナルツボ中で、蓋
をして1,600℃で1時間攪拌溶融したのち、予熱し
た鉄板上に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウ
ム)元素を高濃度にドープしてなるアルミノ珪酸塩ガラ
スを得た。このアルミノ珪酸塩ガラスのアルキメデス法
により測定した密度は5.1g/cm3であり、1m3当た
りのEr3+イオン数の計算値は10.4×1027個であ
った。このアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨を
行って厚さ13mmのガラス光素子を得た。このガラス光
素子への入射光の光源として半導体レーザーAを用い、
波長805nm、変調周波数1MHzの正弦波形に強度変
調した光を用いて、光入出力特性を測定した。得られた
結果を、図15に示す。本図において、上段の波形が透
過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。図1
5より明らかなように、ガラス光素子に入射したレーザ
ー光は、このガラス光素子を透過することによって、光
強度が反転して出力されている。
SiO2が21.3重量%、BaOが2.1重量%、Sb2
O3が0.5重量%の組成で、ガラス重量が100gとな
るよう各成分の原料であるEr2O3、Al(OH)3、S
iO2、BaCO 3及びSb2O3を秤量、混合し、アルミ
ナルツボ中で、蓋をして1,550℃で1時間攪拌溶融
したのち、予熱した鉄板上に流し出し、徐冷を行って、
Er(エルビウム)元素を高濃度にドープしてなるアル
ミノ珪酸塩ガラスを得た。このアルミノ珪酸塩ガラスの
アルキメデス法により測定した密度は4.9g/cm3であ
り、1m3当たりのEr3+イオン数の計算値は9.6×1
027個であった。このアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、
鏡面研磨を行って厚さ25mmのガラス光素子を得た。こ
のガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザー
Bを用い、波長809nm、変調周波数5Hz、1kHz、
100MHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、光入
出力特性(周波数応答特性)を測定した。得られた結果
を、図14に示す。図14(a)は5Hz、図14(b)は1
kHz、図14(c)は100MHzにおける透過光波形(上
段)及び入射光波形(下段)である。これらの図より明
らかなように、ガラス光素子に入射したレーザー光は、
このガラス光素子を透過することによって、光強度が反
転して出力されている。 実施例6 Er2O3が64.8重量%、Al2O3が14.8重量%、
SiO2が20.4重量%の組成で、ガラス重量が150
gとなるよう各成分の原料であるEr2O3、Al(OH)
3及びSiO2を秤量、混合し、アルミナルツボ中で、蓋
をして1,600℃で1時間攪拌溶融したのち、予熱し
た鉄板上に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウ
ム)元素を高濃度にドープしてなるアルミノ珪酸塩ガラ
スを得た。このアルミノ珪酸塩ガラスのアルキメデス法
により測定した密度は5.1g/cm3であり、1m3当た
りのEr3+イオン数の計算値は10.4×1027個であ
った。このアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨を
行って厚さ13mmのガラス光素子を得た。このガラス光
素子への入射光の光源として半導体レーザーAを用い、
波長805nm、変調周波数1MHzの正弦波形に強度変
調した光を用いて、光入出力特性を測定した。得られた
結果を、図15に示す。本図において、上段の波形が透
過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。図1
5より明らかなように、ガラス光素子に入射したレーザ
ー光は、このガラス光素子を透過することによって、光
強度が反転して出力されている。
【0016】実施例7 Er2O3が59.3重量%、Al2O3が15.8重量%、
SiO2が24.9重量%の組成で、ガラス重量が150
gとなるよう各成分の原料であるEr2O3、Al(OH)
3及びSiO2を秤量、混合し、アルミナルツボ中で、蓋
をして1,600℃で1時間攪拌溶融したのち、予熱し
た鉄板上に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウ
ム)元素を高濃度にドープしてなるアルミノ珪酸塩ガラ
スを得た。このアルミノ珪酸塩ガラスのアルキメデス法
により測定した密度は4.7g/cm3であり、1m3当た
りのEr3+イオン数の計算値は8.7×1027個であっ
た。このアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨を行
って厚さ16mmのガラス光素子を得た。このガラス光素
子への入射光の光源として半導体レーザーBを用い、変
調周波数1kHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、
波長800nm付近の光入出力特性を測定した。その結
果、ガラス光素子に入射したレーザー光の波長792か
ら810nmの範囲では、このガラス光素子を透過する
ことによって、光強度が反転して出力された。 実施例8 Er2O3が20.0重量%、TeO2が60.0重量%、
WO3が20.0重量%の組成で、ガラス重量が100g
となるよう各成分の原料であるEr2O3、TeO2及び
WO3を秤量、混合し、アルミナルツボ中で、蓋をして
1,000℃で1時間攪拌溶融したのち、予熱した鉄板
上に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素
を高濃度にドープしてなるテルル酸塩ガラスを得た。こ
のテルル酸塩ガラスのアルキメデス法により測定した密
度は6.0g/cm3であり、1m3当たりのEr3+イオン
数の計算値は3.8×1027個であった。このテルル酸
塩ガラスを切断し、鏡面研磨を行って厚さ39mmのガラ
ス光素子を得た。このガラス光素子への入射光の光源と
して半導体レーザーAを用い、波長805nm、変調周
波数1MHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、光入
出力特性を測定した。得られた結果を、図16に示す。
本図において、上段の波形が透過光波形であり、下段の
波形が入射光波形である。図16より明らかなように、
ガラス光素子に入射したレーザー光は、このガラス光素
子を透過することによって、光強度が反転して出力され
ている。
SiO2が24.9重量%の組成で、ガラス重量が150
gとなるよう各成分の原料であるEr2O3、Al(OH)
3及びSiO2を秤量、混合し、アルミナルツボ中で、蓋
をして1,600℃で1時間攪拌溶融したのち、予熱し
た鉄板上に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウ
ム)元素を高濃度にドープしてなるアルミノ珪酸塩ガラ
スを得た。このアルミノ珪酸塩ガラスのアルキメデス法
により測定した密度は4.7g/cm3であり、1m3当た
りのEr3+イオン数の計算値は8.7×1027個であっ
た。このアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨を行
って厚さ16mmのガラス光素子を得た。このガラス光素
子への入射光の光源として半導体レーザーBを用い、変
調周波数1kHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、
波長800nm付近の光入出力特性を測定した。その結
果、ガラス光素子に入射したレーザー光の波長792か
ら810nmの範囲では、このガラス光素子を透過する
ことによって、光強度が反転して出力された。 実施例8 Er2O3が20.0重量%、TeO2が60.0重量%、
WO3が20.0重量%の組成で、ガラス重量が100g
となるよう各成分の原料であるEr2O3、TeO2及び
WO3を秤量、混合し、アルミナルツボ中で、蓋をして
1,000℃で1時間攪拌溶融したのち、予熱した鉄板
上に流し出し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素
を高濃度にドープしてなるテルル酸塩ガラスを得た。こ
のテルル酸塩ガラスのアルキメデス法により測定した密
度は6.0g/cm3であり、1m3当たりのEr3+イオン
数の計算値は3.8×1027個であった。このテルル酸
塩ガラスを切断し、鏡面研磨を行って厚さ39mmのガラ
ス光素子を得た。このガラス光素子への入射光の光源と
して半導体レーザーAを用い、波長805nm、変調周
波数1MHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、光入
出力特性を測定した。得られた結果を、図16に示す。
本図において、上段の波形が透過光波形であり、下段の
波形が入射光波形である。図16より明らかなように、
ガラス光素子に入射したレーザー光は、このガラス光素
子を透過することによって、光強度が反転して出力され
ている。
【0017】実施例9 Er2O3が35.7重量%、SiO2が20.3重量%、
BaOが43.5重量%、Sb2O3が0.5重量%の組成
で、ガラス重量が160gとなるよう各成分の原料であ
るEr2O3、SiO2、BaCO3及びSb2O3を秤量、
混合し、アルミナルツボ中で、蓋をして1,550℃で
1時間攪拌溶融したのち、予熱した鉄板上に流し出し、
徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を高濃度にドー
プしてなる珪酸塩ガラスを得た。この珪酸塩ガラスのア
ルキメデス法により測定した密度は5.3g/cm3であ
り、1m3当たりのEr3+イオン数の計算値は6.0×1
027個であった。この珪酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨
を行って厚さ25mmのガラス光素子を得た。このガラス
光素子への入射光の光源として半導体レーザーAを用
い、波長805nm、変調周波数1MHzの正弦波形に強
度変調した光を用いて、入出力特性を測定した。得られ
た結果を、図17に示す。本図において、上段の波形が
透過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。図
17より明らかなように、ガラス光素子に入射したレー
ザー光は、このガラス光素子を透過することによって、
光強度が反転して出力されている。実施例10〜18第
1表に示す組成になるように、各成分の原料であるEr
2O3、SiO2、Al(OH)3、TiO2、BaCO3、Z
rO2、Sb2O3、CaCO3、Li2CO3、H3BO3、
Na2CO3、ZnO、PbO、ErF3、AlPO4、C
aF2、BaF2及びAlF3を秤量、混合し、アルミナ
ルツボ又は白金ルツボ中で、蓋をして第1表に示す温度
で約1時間攪拌溶融したのち、予熱した鉄板上に流し出
し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を高濃度に
ドープしてなるガラスを得た。これらのガラスのアルキ
メデス法により測定した密度及び1m3当たりのEr3 +
イオン数の計算値を第1表に示す。これらのガラスを切
断し、鏡面研磨を行ってガラス光素子を得た。これらの
ガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザーA
を用い、波長805nm、変調周波数1MHzの正弦波形
に強度変調した光を用いて、光入出力特性を測定した。
これらのガラス光素子に入射したレーザー光は、これら
のガラス光素子を透過することによって、光強度が反転
して出力された。
BaOが43.5重量%、Sb2O3が0.5重量%の組成
で、ガラス重量が160gとなるよう各成分の原料であ
るEr2O3、SiO2、BaCO3及びSb2O3を秤量、
混合し、アルミナルツボ中で、蓋をして1,550℃で
1時間攪拌溶融したのち、予熱した鉄板上に流し出し、
徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を高濃度にドー
プしてなる珪酸塩ガラスを得た。この珪酸塩ガラスのア
ルキメデス法により測定した密度は5.3g/cm3であ
り、1m3当たりのEr3+イオン数の計算値は6.0×1
027個であった。この珪酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨
を行って厚さ25mmのガラス光素子を得た。このガラス
光素子への入射光の光源として半導体レーザーAを用
い、波長805nm、変調周波数1MHzの正弦波形に強
度変調した光を用いて、入出力特性を測定した。得られ
た結果を、図17に示す。本図において、上段の波形が
透過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。図
17より明らかなように、ガラス光素子に入射したレー
ザー光は、このガラス光素子を透過することによって、
光強度が反転して出力されている。実施例10〜18第
1表に示す組成になるように、各成分の原料であるEr
2O3、SiO2、Al(OH)3、TiO2、BaCO3、Z
rO2、Sb2O3、CaCO3、Li2CO3、H3BO3、
Na2CO3、ZnO、PbO、ErF3、AlPO4、C
aF2、BaF2及びAlF3を秤量、混合し、アルミナ
ルツボ又は白金ルツボ中で、蓋をして第1表に示す温度
で約1時間攪拌溶融したのち、予熱した鉄板上に流し出
し、徐冷を行って、Er(エルビウム)元素を高濃度に
ドープしてなるガラスを得た。これらのガラスのアルキ
メデス法により測定した密度及び1m3当たりのEr3 +
イオン数の計算値を第1表に示す。これらのガラスを切
断し、鏡面研磨を行ってガラス光素子を得た。これらの
ガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザーA
を用い、波長805nm、変調周波数1MHzの正弦波形
に強度変調した光を用いて、光入出力特性を測定した。
これらのガラス光素子に入射したレーザー光は、これら
のガラス光素子を透過することによって、光強度が反転
して出力された。
【0018】
【表1】
【0019】実施例19 実施例2で得られた燐酸塩ガラスを切断し、鏡面研磨を
行って厚さ3mmのガラス光素子を得た。このガラス光素
子への入射光の光源として半導体レーザーCを用い、波
長1,530nm、変調周波数100kHzの正弦波形に強
度変調した光を用いて、光入出力特性を測定した。得ら
れた結果を、図18に示す。本図において、上段の波形
が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。
図18より明らかなように、ガラス光素子に入射したレ
ーザー光は、このガラス光素子を透過することによっ
て、光強度が反転して出力されている。 実施例20 実施例6で得られたアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、鏡
面研磨を行って厚さ3.5mmのガラス光素子を得た。こ
のガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザー
Cを用い、波長1,500〜1,555nmの範囲で、変
調周波数1kHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、
光入出力特性を測定した。得られた結果を、図19及び
図20に示す。図19(a)は1,500nm、図19
(b)は1,505nm、図19(c)は1,510nm、図
19(d)は1,520nm、図19(e)は1,530n
m、図20(a)は1,540nm、図20(b)は1,54
5nm、図20(c)は1,550nm、図20(d)は1,
555nmにおける透過光波形であり、図19(f)、図
20(e)は入射光波形である。これらの図より明らかな
ように、波長1,510〜1,550nmの範囲におい
て、ガラス光素子に入射したレーザー光は、このガラス
光素子を透過することによって、光強度が反転して出力
されている。 実施例21 実施例1、実施例3、実施例5、実施例6、実施例7、
実施例8、実施例9、実施例10、実施例13、実施例
14、実施例15、実施例16及び実施例17で得られ
たガラスを切断し、鏡面研磨を行って厚さ3mmのガラス
光素子を得た。実施例19と同様の方法で光入出力特性
を測定すると、光強度が反転した出力が得られた。 実施例22 実施例1、実施例2、実施例3、実施例5、実施例6、
実施例7、実施例8、実施例9、実施例10、実施例1
1、実施例12、実施例13、実施例14、実施例1
5、実施例16、実施例17及び実施例18で得られた
ガラスを切断し、鏡面研磨を行って厚さ6mmのガラス光
素子を得た。実施例19と同様の方法で光入出力特性を
測定すると、光強度が反転した出力が得られた。
行って厚さ3mmのガラス光素子を得た。このガラス光素
子への入射光の光源として半導体レーザーCを用い、波
長1,530nm、変調周波数100kHzの正弦波形に強
度変調した光を用いて、光入出力特性を測定した。得ら
れた結果を、図18に示す。本図において、上段の波形
が透過光波形であり、下段の波形が入射光波形である。
図18より明らかなように、ガラス光素子に入射したレ
ーザー光は、このガラス光素子を透過することによっ
て、光強度が反転して出力されている。 実施例20 実施例6で得られたアルミノ珪酸塩ガラスを切断し、鏡
面研磨を行って厚さ3.5mmのガラス光素子を得た。こ
のガラス光素子への入射光の光源として半導体レーザー
Cを用い、波長1,500〜1,555nmの範囲で、変
調周波数1kHzの正弦波形に強度変調した光を用いて、
光入出力特性を測定した。得られた結果を、図19及び
図20に示す。図19(a)は1,500nm、図19
(b)は1,505nm、図19(c)は1,510nm、図
19(d)は1,520nm、図19(e)は1,530n
m、図20(a)は1,540nm、図20(b)は1,54
5nm、図20(c)は1,550nm、図20(d)は1,
555nmにおける透過光波形であり、図19(f)、図
20(e)は入射光波形である。これらの図より明らかな
ように、波長1,510〜1,550nmの範囲におい
て、ガラス光素子に入射したレーザー光は、このガラス
光素子を透過することによって、光強度が反転して出力
されている。 実施例21 実施例1、実施例3、実施例5、実施例6、実施例7、
実施例8、実施例9、実施例10、実施例13、実施例
14、実施例15、実施例16及び実施例17で得られ
たガラスを切断し、鏡面研磨を行って厚さ3mmのガラス
光素子を得た。実施例19と同様の方法で光入出力特性
を測定すると、光強度が反転した出力が得られた。 実施例22 実施例1、実施例2、実施例3、実施例5、実施例6、
実施例7、実施例8、実施例9、実施例10、実施例1
1、実施例12、実施例13、実施例14、実施例1
5、実施例16、実施例17及び実施例18で得られた
ガラスを切断し、鏡面研磨を行って厚さ6mmのガラス光
素子を得た。実施例19と同様の方法で光入出力特性を
測定すると、光強度が反転した出力が得られた。
【0020】
【発明の効果】本発明のアモルファス光素子は、小さい
厚みで、1Hz〜1GHzの広い変調周波数範囲における負
性光入出力特性及び従来より大きい透過光の変調度を有
するために、特にガラスの場合その量産性、易成形性と
組み合わせて、種々の形状のノイズ耐性の高いアモルフ
ァス光素子を生産することができる。このアモルファス
光素子の負性光入出力特性を利用して、光信号を反転さ
せることができるので、光インバーターやNOT形全光
形スイッチング素子等を実現させることができる。この
アモルファス光素子を用い、新しい超高速並列処理の可
能な光コンピューター、画像光信号を画像光信号で演算
する物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視装置に
使われる動画像抽出装置、光通信、光計測等における光
サージアブソーバー等を経済的に構築することができ
る。また、アモルファスを母材とするために、吸収スペ
クトルの幅が広く、温度による負性光入出力特性の変動
の少ない素子を得ることができる。
厚みで、1Hz〜1GHzの広い変調周波数範囲における負
性光入出力特性及び従来より大きい透過光の変調度を有
するために、特にガラスの場合その量産性、易成形性と
組み合わせて、種々の形状のノイズ耐性の高いアモルフ
ァス光素子を生産することができる。このアモルファス
光素子の負性光入出力特性を利用して、光信号を反転さ
せることができるので、光インバーターやNOT形全光
形スイッチング素子等を実現させることができる。この
アモルファス光素子を用い、新しい超高速並列処理の可
能な光コンピューター、画像光信号を画像光信号で演算
する物体認識装置、ロボットの眼・物体移動監視装置に
使われる動画像抽出装置、光通信、光計測等における光
サージアブソーバー等を経済的に構築することができ
る。また、アモルファスを母材とするために、吸収スペ
クトルの幅が広く、温度による負性光入出力特性の変動
の少ない素子を得ることができる。
【図1】図1は、Er3+(エルビウムイオン)のエネルギ
ー準位構造を示した図である。
ー準位構造を示した図である。
【図2】図2は、レーザー光子をEr3+(エルビウムイ
オン)に入射した場合の特性を示すモデル図である。
オン)に入射した場合の特性を示すモデル図である。
【図3】図3は、レーザー光子をEr3+(エルビウムイ
オン)に入射した場合の特性を示すモデル図である。
オン)に入射した場合の特性を示すモデル図である。
【図4】図4は、実施例において用いた光入出力特性の
測定装置の構成図である。
測定装置の構成図である。
【図5】図5は、光入出力特性(変調度)を示す図であ
る。
る。
【図6】図6は、光入出力特性(周波数特性)を示す図
である。
である。
【図7】図7は、光入出力特性(周波数特性)を示す図
である。
である。
【図8】図8は、入射光変調度と透過光変調度の関係を
示す図である。
示す図である。
【図9】図9は、光入出力特性を示す図である。
【図10】図10は、光入出力特性(温度特性)を示す
図である。
図である。
【図11】図11は、光入出力特性(温度特性)を示す
図である。
図である。
【図12】図12は、光入出力特性を示す図である。
【図13】図13は、光入出力特性を示す図である。
【図14】図14は、光入出力特性(周波数特性)を示
す図である。
す図である。
【図15】図15は、光入出力特性を示す図である。
【図16】図16は、光入出力特性を示す図である。
【図17】図17は、光入出力特性を示す図である。
【図18】図18は、光入出力特性を示す図である。
【図19】図19は、光入出力特性(波長特性)を示す
図である。
図である。
【図20】図20は、光入出力特性(波長特性)を示す
図である。
図である。
1 半導体レーザー素子 2 駆動制御回路 3 温調器 4 ビームスプリッター 5 アモルファス光素子 6 第1の光検出器 7 第2の光検出器 8 光パワーメーター 9 デジタルオシロスコープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋間 英和 兵庫県西宮市浜松原町2番21号 日本山村 硝子株式会社内 (72)発明者 若林 肇 兵庫県西宮市浜松原町2番21号 日本山村 硝子株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】入射光に対して負性光入出力特性を有する
元素が、アモルファス1m3当たり1×1026〜2.8×
1028個ドープされてなる入射光に対して負性光入出力
特性を有することを特徴とするアモルファス光素子。 - 【請求項2】入射光に対して負性光入出力特性を有する
元素が、希土類元素又は遷移金属元素である請求項1記
載のアモルファス光素子。 - 【請求項3】希土類元素が、Er(エルビウム)である
請求項2記載のアモルファス光素子。 - 【請求項4】アモルファスがガラスである請求項1、請
求項2又は請求項3記載のアモルファス光素子。 - 【請求項5】ガラスが、硼酸塩ガラス、燐酸塩ガラス、
珪酸塩ガラス、硼珪酸塩ガラス、アルミノ珪酸塩ガラ
ス、テルル酸塩ガラス、フツ燐酸塩ガラス又はフッ化物
ガラスである請求項4記載のアモルファス光素子。 - 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
又は請求項5記載のアモルファス光素子を面状に配し
て、画像光信号を画像光信号で直接制御することを特徴
とするアモルファス光素子。 - 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5又は請求項6記載のアモルファス光素子の
光源として、太陽光、熱放射光若しくは電界放射された
電子による蛍光体からの発光を分光若しくはフィルタリ
ングした光又はレーザー光を用いることを特徴とするア
モルファス光素子。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11014747A JPH11326962A (ja) | 1998-03-09 | 1999-01-22 | アモルファス光素子 |
| PCT/JP1999/001039 WO1999046636A1 (fr) | 1998-03-09 | 1999-03-04 | Dispositif optique amorphe |
| US09/623,908 US6380111B1 (en) | 1998-03-09 | 1999-03-04 | Amorphous optical device |
| EP99907860A EP1070983A4 (en) | 1998-03-09 | 1999-03-04 | AMORPHIC OPTICAL CONSTRUCTION ELEMENT |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-57118 | 1998-03-09 | ||
| JP5711898 | 1998-03-09 | ||
| JP11014747A JPH11326962A (ja) | 1998-03-09 | 1999-01-22 | アモルファス光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11326962A true JPH11326962A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=26350761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11014747A Pending JPH11326962A (ja) | 1998-03-09 | 1999-01-22 | アモルファス光素子 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6380111B1 (ja) |
| EP (1) | EP1070983A4 (ja) |
| JP (1) | JPH11326962A (ja) |
| WO (1) | WO1999046636A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20020173416A1 (en) * | 2001-04-06 | 2002-11-21 | Ellison Adam J. | Dispersal of optically active ions in glass |
| US7589867B2 (en) * | 2006-03-20 | 2009-09-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image data flow producing system, method and program |
| US8467680B2 (en) * | 2010-12-07 | 2013-06-18 | At&T Intellectual Property I, Lp | Optical bandwidth control device |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4962995A (en) * | 1989-06-16 | 1990-10-16 | Gte Laboratories Incorporated | Glasses for high efficiency erbium (3+) optical fiber lasers, amplifiers, and superluminescent sources |
| US4995046A (en) * | 1989-08-23 | 1991-02-19 | Laserqenics | Room temperature 1.5 μm band quasi-three-level laser |
| US5406420A (en) * | 1992-06-15 | 1995-04-11 | Research Development Corporation Of Japan | Optical device |
| FR2712743B1 (fr) * | 1993-11-15 | 1995-12-15 | Commissariat Energie Atomique | Cavité laser à déclenchement passif par absorbant saturable et laser incorporant cette cavité. |
| US5528612A (en) * | 1993-11-19 | 1996-06-18 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Laser with multiple gain elements |
| GB9503781D0 (en) * | 1994-05-19 | 1995-04-12 | Univ Southampton | External cavity laser |
| US5557624A (en) * | 1995-01-20 | 1996-09-17 | Hughes Aircraft Company | Laser system using U-doped crystal Q-switch |
| JP3358770B2 (ja) * | 1995-07-10 | 2002-12-24 | 科学技術振興事業団 | 光制御物質及び光制御方法 |
-
1999
- 1999-01-22 JP JP11014747A patent/JPH11326962A/ja active Pending
- 1999-03-04 WO PCT/JP1999/001039 patent/WO1999046636A1/ja not_active Ceased
- 1999-03-04 US US09/623,908 patent/US6380111B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-04 EP EP99907860A patent/EP1070983A4/en not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP1070983A4 (en) | 2005-03-23 |
| EP1070983A1 (en) | 2001-01-24 |
| US6380111B1 (en) | 2002-04-30 |
| WO1999046636A1 (fr) | 1999-09-16 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051221 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081022 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090305 |