JPH11329351A - メタルハライドランプおよび照明装置 - Google Patents

メタルハライドランプおよび照明装置

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JPH11329351A
JPH11329351A JP10133694A JP13369498A JPH11329351A JP H11329351 A JPH11329351 A JP H11329351A JP 10133694 A JP10133694 A JP 10133694A JP 13369498 A JP13369498 A JP 13369498A JP H11329351 A JPH11329351 A JP H11329351A
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JP
Japan
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lamp
metal halide
halide lamp
additive
substance
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JP10133694A
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English (en)
Inventor
Shingo Tosaka
真吾 東坂
Atsunori Okada
淳典 岡田
Takuma Hashimoto
拓磨 橋本
Kazuhiko Sakai
和彦 酒井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現状の水銀封入量を増やすことなく電力損失
を低減する。 【解決手段】 発光管11および外管12により構成さ
れるメタルハライドランプに対して、発光管11の内部
に、アルゴンガスを30torr、NdI3 を15m
g、CsIを10mgそして水銀を35mg封入する
他、添加物質としての沃化ジルコニウム(ZrI4 )を
12mgさらに封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性材料により
なる発光管を備え、この発光管内に希ガス、金属ハロゲ
ン化物および水銀等が封入されてなるメタルハライドラ
ンプ、およびこのメタルハライドランプを具備した照明
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 まず、一般的なメタルハライドランプ
および安定器について簡単に述べる(電気学会発行照明
工学より一部抜粋)。発光管両端に電圧を印加すること
により生じる電界で加速された電子が希ガスの原子に衝
突し、これを電離する工程の繰り返しにより希ガスの放
電が生じる。この希ガス放電による熱で発光管内に封入
されている水銀と金属ハロゲン化物が蒸発する。蒸発し
た金属ハロゲン化物は放電空間中で金属原子とハロゲン
に解離し、解離した金属原子が励起されることにより発
光を得る。メタルハライドランブに用いる一般的な金属
ハロゲン化物は、所望の分光分布が得られること、発光
管や電極と反応しにくいこと、最冷点温度で発光に必要
な数torrから数百torrの蒸気圧が得られること
などの理由で選択されている。メタルハライドランプの
最冷点温度は多種多様の品種があるため一概にはいえな
いが、選択された金属ハロゲン化物を効率よく動作させ
るために通常500℃から800℃前後に設計されてい
る。
【0003】メタルハライドランプの放電はいわゆる高
圧アーク放電などと呼ばれる放電であり、その電気特性
は水銀蒸気圧に大きく依存する。なぜなら発光物質であ
る金属ハロゲン化物の点灯中の圧力がせいぜい数tor
rから数百torr程度なのに対して水銀の圧力が1〜
十数気圧にもなるからである。高圧アーク放電では電子
と気体原子は熱平衡状態にあり、気体原子同士の衝突に
よる熱励起や熱電離が行われる。ランプ電流が増加して
電子密度が増大すると、準安定状態からの電離が起こり
やすくなるため、陽光柱の電界強度が小さくなる。従っ
てランプ電流が増えるとランプ電圧が低下することにな
る。これを放電ランプの負特性という。放電ランプを電
源に直接接続して始動させると、この負特性のためにラ
ンプ電流は無限に増大してランプや回路を破壊してしま
う。このランプ電流を制限する働きをするのが安定器で
ある。一般的な点灯方式である交流点灯の場合、安定器
は抵抗、インダクタンス、キャパシタンスにより構成さ
れる。これらの電気素子により安定器では、(電流)2
×インピーダンスの電力損失が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記メタルハラ
イドランプでは、安定器で発生する電力損失を低減すべ
く、ランプ電圧昇圧用としての水銀の封入量を増やす手
法が採られる場合があった。
【0005】しかしながら、環境保護等の理由から現状
の水銀封入量を増やすのは望ましくない。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、現状の水銀封入量を増やすことなく電力損失を
低減し得るメタルハライドランプおよびこのメタルハラ
イドランプを具備した照明装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載のメタルハライドランプは、透光性材料
によりなる発光管を備え、この発光管内には、少なくと
も一種類以上の希ガス、少なくとも一種類以上の発光物
質としての金属ハロゲン化物、水銀およびランプ電圧昇
圧用の少なくとも一種類以上の添加物質が封入されてい
るものである。
【0008】この構成では、当該メタルハライドランプ
に所定の定格電力が供給されると、添加物質によりラン
プ電圧が昇圧するのでランプ電流が低減するようにな
る。別の見方をすれば、ランプ電圧が昇圧するので、ラ
ンプ電流が低減しても上記定格電力が確保されるように
なる。このように、水銀に代る添加物質を発光管内に封
入すれば、現状の水銀封入量を増やすことなく(例えば
点灯回路に流れる電流が小さくなって安定器での)電力
損失が低減するようになる。
【0009】なお、前記添加物質が400℃で100t
orr以上の蒸気圧特性を有するようにすれば(請求項
2)、放電空間中の粒子密度が高まってランプ電流が低
減するようになる。これにより電力損失が低減するよう
になる。また、前記添加物質を金属ハロゲン化物にすれ
ば(請求項3)、添加物質としての金属ハロゲン化物が
発光管近傍でハロゲンサイクルによって化学的に安定な
ハロゲン化物に戻るようになる。これにより、添加物質
による発光管の浸食が防止されるようになる。
【0010】また、前記添加物質は、前記発光物質とし
ての金属ハロゲン化物よりも解離係数値が小さいもので
もよい(請求項4)。この場合には、添加物質は蒸発し
ても発光物質としての金属ハロゲン化物よりも解離し難
くなるので、衝突断面積が大きいままの添加物質によっ
て、粒子同士の弾性衝突の回数が増加するようになって
弾性衝突ロスが増大するようになり、この弾性衝突ロス
の増大に伴ってランプ電圧が昇圧してランプ電流が低減
するようになる。これにより、電力損失が好適に低減さ
れるようになる。
【0011】また、前記添加物質は、前記発光物質とし
ての金属ハロゲン化物に含まれる金属よりも電離電圧が
高いものでもよい(請求項5)。この場合には、添加物
質が解離して金属原子になったとしても、この金属原子
は発光物質としての金属ハロゲン化物に含まれる金属よ
りも電離電圧が高いので、添加物質による非弾性衝突ロ
スが増大し難くなり、プラズマヘの影響が小さくなる。
これにより、当該ハロゲンランプの光色が設計当初の光
色からほとんどずれなくなり、ほぼ設計通りの光色が得
られるようになる。
【0012】また、前記添加物質は、前記発光物質とし
ての金属ハロゲン化物に含まれる金属よりも励起電圧が
高いものでもよい(請求項6)。この場合には、添加物
質が解離して金属原子になったとしても、この金属原子
は、発光物質としての金属ハロゲン化物に含まれる金属
よりも励起電圧が高く励起され難いので、ほとんど発光
しなくなって、発光物質の発光に対する添加物質の発光
の影響が小さくなる。これにより、当該ハロゲンランプ
の光色が設計当初の光色からほとんどずれなくなり、ほ
ぼ設計通りの光色が得られるようになる。
【0013】また、前記添加物質は、380〜780n
mの可視域での発光が少ないものでもよい(請求項
7)。この場合には、添加物質が解離して金属原子にな
り励起・発光しても、発光物質による可視域の発光に対
する添加物質の発光の影響が小さくなる。これにより、
当該ハロゲンランプの光色が設計当初の光色からほとん
どずれなくなり、ほぼ設計通りの光色が得られるように
なる。
【0014】さらに、前記希ガスは、Xe、Kr、N
e、Arまたはこれらの混合物によりなるものでもよく
(請求項8)、前記透光性材料は石英または透光性セラ
ミックであってもよく(請求項9)、前記添加物質は、
Al、B、Ga、Ge、Hf、Sb、Si、Sn、T
e、TiおよびZrのうち、少なくとも1種類以上の金
属を含むものでもよく(請求項10)、また、前記発光
管を内部に収納する外管を備えたものでもよく(請求項
11)、これらいずれの場合にも、電力損失が低減され
るようになる。
【0015】請求項12記載の発明の照明装置は、上記
メタルハライドランプと、このメタルハライドランプを
点灯させる点灯装置とを備えたものである。
【0016】この構成によれば、上記同様、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失が低減されるようにな
る。
【0017】なお、上記いずれの場合においても、ラン
プ電流が低減されるので、当該メタルハライドランプに
電極を使用する場合、電極の小型化が可能になる。これ
により、電極の熱容量が小さくなって熱電子放出能力が
向上するので、当該メタルハライドランプの始動時、よ
り多くの熱電子を放出することが可能となり、始動性能
が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。ただし、各実施形態における電気特性の測定
にあたっては、同一条件となるように全て同じ安定器を
用いて測定を行った。また、説明内の物性データについ
ては、"Smithells Metals ReferenceBook Seventh Edit
ion", Edited by E. A. Brandes and G. B. Brook, But
terworth-Heinemann LTD, (1992)、理科年表(1988
年度版)および "ATOMIC SPECTRA AND THE VECTOR MODE
L", Chris Cand1er, HILGER & WATTS LTD, (1928)を引
用した。
【0019】図1は、本発明のメタルハライドランプに
係る第1実施形態を示す構成図で、以下この図を用いて
第1実施形態について説明すると、本メタルハライドラ
ンプ(ランプ10)は、発光管11および外管12によ
り構成されている。
【0020】発光管11は透光性の石英ガラスにより内
径が20mmの円筒状に形成され、両側の各々に封着部
111が設けられている。これら封着部111内には、
40mm離間した電極112がそれぞれ封着されてお
り、さらに一端が電極112に他端が電極導入線113
に接続されている金属箔導体114がそれぞれ収納され
ている。また、封着部111から電極112周囲の外表
面は、例えば酸化ジルコニウムなどによりなる保温膜
(図中斜線部分)で覆われている。
【0021】そして、発光管11は、両電極導入線11
3がそれぞれ外管12に溶着されたステム121に接続
した両発光管支柱122に接続されて、外管12内に収
納保持されている。また、一方(図では上方)の発光管
支柱122にはBaゲッター123およびZr−Alゲ
ッター124が取り付けられており、ソケット125
は、ステム121、発光管支柱122、電極導入線11
3および金属箔導体114を介して電極112と電気的
に接続されている。
【0022】このようにして構成されたランプ10は、
始動時に印可するパルスの発生器を内蔵した安定器(図
示せず)などを介して商用電源(図示せず)に接続され
る。従って、一実施形態としての照明装置は、ランプ1
0およびこのランプ10を点灯させる点灯装置としての
発生器を内蔵した安定器により構成される。
【0023】次に、ランプ10の発光管11内に封入さ
れる封入物(希ガス、発光物質、水銀および添加物質)
の詳細について、従来のメタルハライドランプ(ランプ
A)の封入物と比較しつつ説明する。
【0024】まず、ランプAの発光管内には、アルゴン
ガスが30torr、NdI3 が15mg、CsIが1
0mgそして水銀が35mg封入されている。なお、ラ
ンプAは、正確な比較のために封入物以外はランプ10
と同様に構成される。
【0025】一方、ランプ10の発光管11内には、ラ
ンプAと同様にアルゴンガスが30torr、NdI3
が15mg、CsIが10mgそして水銀が35mg封
入されている他、添加物質としての沃化ジルコニウム
(ZrI4 )が12mgさらに封入されている。この封
入された添加物質ZrI4 は、400℃では270to
rr、500℃では4420torrとなる蒸気圧特性
を有している。
【0026】このように、ランプ10は、添加物質Zr
4 が封入されているので、ランプ電圧が昇圧されてラ
ンプ電流が低減されたランプ電圧およびランプ電流の特
性を有するものとなっている。すなわち、ランプ10
は、次の(表1)に示すようなランプ電圧およびランプ
電流の特性を有している。なお、入力電力はいずれも2
50Wになっている。
【0027】
【表1】 ここで、既に明らかではあるが、(表1)を用いてラン
プ10の添加物質による電力損失の低減効果について説
明すると、ランプAに対して添加物質ZrI4を12m
g封入すれば、ランプ10の欄に示されるように、ラン
プ電圧が125Vから145Vに昇圧されてランプ電流
が2.2Aから1.8Aに低減(約18%)されること
が分る。そして、このランプ電流の低減に応じて安定器
での電力損失が低減することになる。
【0028】このようにランプ電流が低減されるのは、
蒸発した添加物質ZrI4 により放電空間内の粒子数が
増加して粒子同士の衝突回数が増加するとともに、添加
物質ZrI4 が解離して発生した沃素により放電空間が
規制されるからである。
【0029】なお、ランプ10の電極112のみを小型
化にしたところ、始動電圧が20V低減した測定結果が
得られた。
【0030】以上、第1実施形態によれば、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失を低減することが可能
になる。これにより、電流容量が小さい電気素子を使用
して安定器を構成することが可能になるとともに、安定
期の小型化も可能になる。
【0031】なお、第1実施形態では、発光管11内に
400℃で270torrの蒸気圧特性を有する添加物
質を封入して電力損失を低減する構成になっているが、
発光管11内に400℃で100torr以上の蒸気圧
特性を有する添加物質を封入すれば、放電空間中の粒子
密度が高まってランプ電流が低減し、これにより電力損
失が低減することが確められている。
【0032】次に、本発明のメタルハライドランプの第
2実施形態について、本発明のメタルハライドランプの
第3実施形態とともに説明する。
【0033】第2実施形態のメタルハライドランプ(ラ
ンプ20)は、ランプ10と同様に発光管11および外
管12により構成されている他、ランプ10とは異なる
封入物が発光管11内に封入されている。すなわち、こ
の発光管11内には、ランプ10と同様にアルゴンガス
が30torr、NdI3 が15mg、CsIが10m
gそして水銀が35mg封入されている他、ランプ10
とは異なる添加物質としての沃化チタン(TiI2 )が
封入されている。
【0034】他方、第3実施形態のメタルハライドラン
プ(ランプ30)は、ランプ10と同様に発光管11お
よび外管12により構成されている他、ランプ10とは
異なる封入物が発光管11内に封入されている。すなわ
ち、この発光管11内には、ランプ10と同様にアルゴ
ンガスが30torr、NdI3 が15mg、CsIが
10mgそして水銀が35mg封入されている他、ラン
プ10とは異なる添加物質としての沃化チタン(TiI
4 )が封入されている。
【0035】なお、TiI2 とTiI4 との蒸気圧特性
が異なるため、ランプ20,30の発光管11内には、
蒸気圧が同じになる量のTiI2 ,TiI4 がそれぞれ
封入されている。
【0036】このように、ランプ20,30は、添加物
質TiI2 ,TiI4 がそれぞれ封入されているので、
ランプ電圧が昇圧されてランプ電流が低減されたランプ
電圧およびランプ電流の特性を有するものとなってい
る。すなわち、ランプ20,30は、次の(表2)に示
すようなランプ電圧およびランプ電流の特性を有してい
る。なお、ランプAのランプ電圧およびランプ電流の特
性については(表1)を参照されたい。また、入力電力
はいずれも250Wになっている。
【0037】
【表2】 ここで、(表2)を用いてランプ20,30の添加物質
による電力損失の低減効果について説明すると、ランプ
Aに対して添加物質TiI2 を封入すれば、ランプ20
の欄に示されるように、ランプ電圧が125Vから13
0Vに昇圧されてランプ電流が低減される。ただし、こ
の場合のランプ電流の低減率は小さく、従って、安定器
での電力損失の低減率も小さい。
【0038】一方、ランプAに対して添加物質TiI4
を封入すれば、ランプ30の欄に示されるように、ラン
プ電圧が125Vから143Vに昇圧されてランプ電流
が2.2Aから1.8Aに低減(約18%低減)され
る。そして、このランプ電流の低減に応じて安定器での
電力損失が低減することになる。
【0039】ところで、ランプ電流の低減効果は、ラン
プ20よりもランプ30の方が大きくなっている。これ
は、TiI2 とTiI4 とで沃素の価数が異なり、Ti
4の方が解離し難い(解離係数値が小さい)からで、
添加物質が解離し難いと、衝突断面積が大きいままの添
加物質によって、粒子同士の弾性衝突の回数が増加して
弾性衝突ロスが増大することになり、この弾性衝突ロス
の増大に伴ってランプ電圧が昇圧してランプ電流が低減
することになるからである。
【0040】以上、第2および第3実施形態によれば、
現状の水銀封入量を増やすことなく電力損失を低減する
ことが可能になる。これにより、電流容量が小さい電気
素子を使用して安定器を構成することが可能になるとと
もに、安定期の小型化も可能になる。
【0041】また、第3実施形態によれば、第2実施形
態よりもランプ電流をさらに低減して電力損失をさらに
低減することが可能になる。
【0042】次に、本発明のメタルハライドランプの第
4実施形態について説明すると、本メタルハライドラン
プ(ランプ40)は、ランプ10と同様に発光管11お
よび外管12により構成されている他、ランプ10とは
異なる封入物が発光管11内に封入されている。
【0043】すなわち、ランプ40の発光管11内に
は、ランプ10と同様にアルゴンガスが30torr、
NdI3 が15mg、CsIが10mgそして水銀が3
5mg封入されている他、ランプ10とは異なる添加物
質としての沃化チタン(TiI 4 )が8mg封入されて
いる。
【0044】このように、ランプ40は、添加物質Ti
4 が封入されているので、ランプ電圧が昇圧されてラ
ンプ電流が低減されたランプ電圧およびランプ電流の特
性を有するものとなっている。すなわち、ランプ40
は、次の(表3)に示すようなランプ電圧およびランプ
電流の特性を有している。なお、入力電力はいずれも2
50Wになっている。
【0045】
【表3】 ここで、(表3)を用いてランプ40の添加物質による
電力損失の低減効果について説明すると、ランプAに対
して添加物質TiI4 を8mg封入すれば、ランプ40
の欄に示されるように、ランプ電圧が125Vから13
3Vに昇圧されてランプ電流が2.2Aから2.1Aに
低減(約5%低減)される。これにより安定器での電力
損失が低減することになる。
【0046】また、添加物質TiI4 に含まれるTi
は、次の(表4)に示すように、発光物質としてのNd
3 およびCsIにそれぞれ含まれるNdおよびCsの
双方よりも電離電圧が高くなる特性を有している。
【0047】
【表4】 このため、添加物質TiI4 が解離して金属原子Tiに
なったとしても、添加物質による非弾性衝突ロスが増大
し難くなり、プラズマヘの影響が小さくなる。これによ
り、ランプ40の光色が設計当初の光色からほとんどず
れなくなり、ほぼ設計通りの光色が得られることにな
る。
【0048】以上、第4実施形態によれば、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失を低減することが可能
になる他、ランプ40の光色を設計当初の光色からほと
んどずれなくすることが可能になる。
【0049】次に、本発明のメタルハライドランプの第
5実施形態について説明すると、本メタルハライドラン
プ(ランプ50)は、ランプ10と同様に発光管11お
よび外管12により構成されている他、ランプ10とは
異なる封入物が発光管11内に封入されている。
【0050】次に、ランプ50の発光管11内に封入さ
れる封入物について、従来のメタルハライドランプ(ラ
ンプB)のものと比較しつつ詳述する。
【0051】まず、従来のランプBの発光管内には、ア
ルゴンガスが30torr、沃化ナトリウム(NaI)
が20mg、沃化タリウム(TlI)が8mg、沃化イ
ンジウム(InI)が1mgそして水銀が35mg封入
されている。なお、ランプBは、正確な比較のために封
入物以外はランプ10と同様に構成されたものとなって
いる。
【0052】一方、ランプ50の発光管11内には、ラ
ンプBと同様にアルゴンガスが30torr、NaIが
20mg、TlIが8mg、InIが1mgそして水銀
が35mg封入されている他、添加物質としての沃化シ
リコン(SiI4 )が10mgさらに封入されている。
【0053】このように、ランプ50は、添加物質Si
4 が封入されているので、ランプ電圧が昇圧されてラ
ンプ電流が低減されたランプ電圧およびランプ電流の特
性を有するものとなっている。すなわち、ランプ50
は、次の(表5)に示すようなランプ電圧およびランプ
電流の特性を有している。
【0054】
【表5】 ただし、ランプCは、ランプ50の色温度に対する検討
用に別途用意されたもので、封入物以外はランプ50と
同様に構成され、発光管内には、ランプBと同様にアル
ゴンガスが30torr、NaIが20mg、TlIが
8mg、InIが1mgそして水銀が35mg封入され
ている他、添加物質としての沃化リチウム(LiI)が
10mg封入されている。なお、添加物質LiIの蒸気
圧は、添加物質SiI4 の蒸気圧よりも低くなってい
る。
【0055】ここで、(表5)を用いてランプ50の添
加物質による電力損失の低減効果について説明すると、
ランプBに対して添加物質SiI4 を10mg封入すれ
ば、ランプ50の欄に示されるように、ランプ電圧が1
28Vから131Vに昇圧されてランプ電流が2.2A
から2.1Aに低減(約5%低減)される。これにより
安定器での電力損失が低減することになる。
【0056】また、ランプ50の添加物質SiI4 に含
まれる金属原子Siの励起電圧は、次の(表6)に示す
ように、NaI、TlIおよびInIにそれぞれ含まれ
る金属原子Na、TlおよびInの各励起電圧よりも高
くなっている一方、ランプCの添加物質LiIに含まれ
る金属原子Liの励起電圧は、金属原子Na、Tlおよ
びInの各励起電圧よりも低くなっている。
【0057】
【表6】 この(表6)および上記(表5)から、ランプCのよう
に、添加物質LiIに含まれる金属原子Liの励起電圧
が、金属原子Na、TlおよびInの各励起電圧よりも
低くなっていると、色温度が4650Kから3980K
に大幅に低下してしまう一方、ランプ50のように、添
加物質SiI4 に含まれる金属原子Siの励起電圧が、
金属原子Na、TlおよびInの各励起電圧よりも高く
なっていると、色温度が4650Kから4830Kの小
さい変動幅に抑えられることが分る。
【0058】これは、ランプ50のように、発光物質と
しての金属ハロゲン化物に含まれる金属よりも励起電圧
が高い金属を含む添加物質SiI4 を発光管11内に封
入すれば、添加物質SiI4 が解離して金属原子Siに
なったとしても、金属原子Siは、発光物質としての金
属ハロゲン化物に含まれる金属よりも励起電圧が高く励
起され難くいことから、ほとんど発光しなくなって、発
光物質の発光に対する添加物質SiI4 の発光の影響が
小さくなるからである。これにより、ランプ50の光色
が設計当初の光色からほとんどずれなくなり、ほぼ設計
通りの光色が得られることになる。
【0059】また、添加物質LiIの蒸気圧が添加物質
SiI4 の蒸気圧よりも低く、放電空間中におけるリチ
ウムの密度がシリコンの密度よりも小さいにもかかわら
ず、励起電圧が低い添加物質LiIを封入すると色温度
に大きな影響を与えてしまうことが分る。
【0060】以上、第5実施形態によれば、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失を低減することが可能
になる他、ランプ50の光色を設計当初の光色からほと
んどずれなくすることが可能になる。
【0061】次に、本発明のメタルハライドランプの第
6実施形態について説明すると、本メタルハライドラン
プ(ランプ60)は、ランプ10と同様に発光管11お
よび外管12により構成されている他、ランプ10とは
異なる封入物が発光管11内に封入されている。
【0062】次に、ランプ60の発光管11内に封入さ
れる封入物について、従来のメタルハライドランプ(ラ
ンプD)のものと比較しつつ詳述する。
【0063】まず、従来のランプDの発光管内には、ア
ルゴンガスが30torr、NaIが10mg、TlI
が5mg、InIが1mgそして水銀が35mg封入さ
れている。ただし、ランプDは、正確な比較のために封
入物以外はランプ10と同様に構成されたものとなって
いる。
【0064】一方、ランプ60の発光管11内には、ラ
ンプDと同様にアルゴンガスが30torr、NaIが
10mg、TlIが5mg、InIが1mgそして水銀
が35mg封入されている他、添加物質としての沃化ア
ンチモン(SbI3 )が5mgさらに封入されている。
【0065】このように、ランプ60は、添加物質Sb
3 が封入されているので、ランプ電圧が昇圧されてラ
ンプ電流が低減されたランプ電圧およびランプ電流の特
性を有するものとなっている。すなわち、ランプ60
は、次の(表7)に示すようなランプ電圧およびランプ
電流の特性を有している。なお、入力電力はいずれも2
50Wになっている。
【0066】
【表7】 ここで、(表7)を用いてランプ60の添加物質による
電力損失の低減効果について説明すると、ランプDに対
して添加物質SbI3 を5mg封入すれば、ランプ60
の欄に示されるように、ランプ電圧が128Vから13
0Vに昇圧されてランプ電流が2.2Aから2.1Aに
低減(約5%低減)される。これにより安定器での電力
損失が低減することになる。
【0067】また、添加物質SbI3 が解離した金属原
子Sbは、励起・発光してもほとんど380nm以下の
紫外域で発光するので、発光物質による可視域(380
〜780nm)の分光分布に影響を与えない。これによ
り、(表7)に示すように、色温度が4650Kから4
780Kの僅かな変動幅に抑えられる。
【0068】以上、第6実施形態によれば、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失を低減することが可能
になる他、ランプ60の光色を設計当初の光色からほと
んどずれなくすることが可能になる。
【0069】なお、上記第1〜第6実施形態のメタルハ
ライドランプでは、希ガスとしてアルゴンガスが使用さ
れているが、Arの他、Xe、Kr、Neまたはこれら
の混合物によりなる希ガスでも上記同様の効果が確認さ
れている。
【0070】また、上記第1〜第6実施形態のメタルハ
ライドランプでは、透光性の石英ガラスによりなる発光
管が使用されるが、これに限らず、例えば透光性セラミ
ックスによりなる発光管が使用される構成でもよい。
【0071】さらに、添加物質は、上記第1〜第6実施
形態のものに限らず、Al、B、Ga、Ge、Hf、S
b、Si、Sn、Te、TiおよびZrのうち、少なく
とも1種類以上の金属を含む添加物質でも上記同様の効
果が確認されている。
【0072】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1、2および8〜12記載の発明によれば、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失を低減することができ
る。
【0073】請求項3記載の発明によれば、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失を低減することが可能
になる他、添加物質による発光管の浸食を防止すること
が可能になる。
【0074】請求項4記載の発明によれば、現状の水銀
封入量を増やすことなく電力損失を好適に低減すること
が可能になる。
【0075】請求項5〜7記載の発明によれば、現状の
水銀封入量を増やすことなく電力損失を低減することが
可能になる他、当該メタルハライドランプの光色を設計
当初の光色からほとんどずれなくすることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメタルハライドランプに係る第1実施
形態を示す構成図である。
【符号の説明】
11 発光管 12 外管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 和彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性材料によりなる発光管を備え、こ
    の発光管内には、少なくとも一種類以上の希ガス、少な
    くとも一種類以上の発光物質としての金属ハロゲン化
    物、水銀およびランプ電圧昇圧用の少なくとも一種類以
    上の添加物質が封入されていることを特徴とするメタル
    ハライドランプ。
  2. 【請求項2】 前記添加物質は、400℃で100to
    rr以上の蒸気圧特性を有することを特徴とする請求項
    1記載のメタルハライドランプ。
  3. 【請求項3】 前記添加物質は金属ハロゲン化物である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のメタルハライ
    ドランプ。
  4. 【請求項4】 前記添加物質は、前記発光物質としての
    金属ハロゲン化物よりも解離係数値が小さいことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のメタルハライド
    ランプ。
  5. 【請求項5】 前記添加物質は、前記発光物質としての
    金属ハロゲン化物に含まれる金属よりも電離電圧が高い
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のメタ
    ルハライドランプ。
  6. 【請求項6】 前記添加物質は、前記発光物質としての
    金属ハロゲン化物に含まれる金属よりも励起電圧が高い
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のメタ
    ルハライドランプ。
  7. 【請求項7】 前記添加物質は、380〜780nmの
    可視域での発光が少ないことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のメタルハライドランプ。
  8. 【請求項8】 前記希ガスは、Xe、Kr、Ne、Ar
    またはこれらの混合物によりなることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載のメタルハライドランプ。
  9. 【請求項9】 前記透光性材料は石英または透光性セラ
    ミックであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    に記載のメタルハライドランプ。
  10. 【請求項10】 前記添加物質は、Al、B、Ga、G
    e、Hf、Sb、Si、Sn、Te、TiおよびZrの
    うち、少なくとも1種類以上の金属を含むことを特徴と
    する請求項1〜9のいずれかに記載のメタルハライドラ
    ンプ。
  11. 【請求項11】 前記発光管を内部に収納する外管を備
    えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載
    のメタルハライドランプ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のメ
    タルハライドランプと、このメタルハライドランプを点
    灯させる点灯装置とを備えたことを特徴とする照明装
    置。
JP10133694A 1998-05-15 1998-05-15 メタルハライドランプおよび照明装置 Withdrawn JPH11329351A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019520670A (ja) * 2016-05-27 2019-07-18 ハノヴィア リミテッド 無水銀uvガス放電ランプ

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