JPH11332244A - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JPH11332244A
JPH11332244A JP12930898A JP12930898A JPH11332244A JP H11332244 A JPH11332244 A JP H11332244A JP 12930898 A JP12930898 A JP 12930898A JP 12930898 A JP12930898 A JP 12930898A JP H11332244 A JPH11332244 A JP H11332244A
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克彦 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力される交流電源系統の如何に係らず、定常
時の損失をほぼ一定化し得る電源回路を提供する。 【解決手段】100V交流電源の入力時に倍電圧整流回
路を構成し、200V交流電源の入力時にブリッジ整流
回路を構成し、2種の交流電源を略同一値の直流電圧V
0に変換して出力する。遅延回路5の第1のダイオード
51は、第3のコンデンサ53を一方向に充電する回路
IC1を構成する。第2のダイオード52は、第1のダ
イオード51とは異なる交流電源6の位相で、第3のコ
ンデンサ53に蓄積された電荷を第4のコンデンサ54
に移す回路IC2を構成する。切替駆動回路4は、第4
のコンデンサ54の端子電圧Vcが予め定められた電圧
に上昇したとき、切替回路3をオンにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばAC100
VとAC200Vの交流入力に対し、前者に対しては倍
電圧整流、後者には全波整流になるように切替え、電圧
値の異なる2種の交流電源系に対して、略同一値の直流
出力を得るようにした電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電源回路において、倍電圧整流
回路及び全波整流回路の切替に当たっては、切替スイッ
チを手動で操作することが可能であるが、切り替え忘れ
や誤操作、及び、それに伴う危険を回避する手段とし
て、商用電源の相違に応じて、全波整流及び倍電圧整流
に自動的に切り替える回路構成が主流になっている。特
開昭62ー178173号公報、特開昭60ー2791
6号公報及び特開平3ー145926号公報等は、その
ような自動切替技術を開示している。自動切替を行なう
には、交流入力電圧を検出し、その検出信号に基づい
て、トライアック等の三端子スイッチ素子でなる切替回
路を制御する。
【0003】この種の電源装置では、接続される2種類
の交流電源系に対して、略同一値の直流出力電圧を得る
ことに主眼がおかれ、入力電流の大小については、あま
り論じられたことがない。
【0004】ところが、この種の電源装置では、電圧値
の異なる2種の交流電源系が選択的に接続され、接続さ
れる交流電源の電圧値の高低に反比例して、入力電流が
変化する。このため、低い電圧値を持つ交流電源系が接
続された場合、電源装置の交流入力側において、通常、
ラインに直列に挿入される突入電流制限素子により、定
常時の損失が大きくなり、効率が低下する。しかも、突
入電流制限素子としては、低い電圧値を持つ交流電源系
に対応できる大容量のものを使用しなければならない。
【0005】突入電流制限素子の抵抗値を低下させれ
ば、定常時の損失を低減させることができる。しかし、
この場合には、突入電流が大きくなってしまう。
【0006】即ち、突入電流を抑制するため、突入電流
制限素子の抵抗値を高くすると、定常時の損失が増え、
定常時損失を低下させようとして、突入電流制限素子の
抵抗値を低下させると突入電流が増える結果となり、突
入電流を増加させずに、定常時損失を低減させること
は、容易ではない。
【0007】この問題解決を狙った先行技術文献として
は、実開昭62ー4893号公報をあげることができ
る。この先行技術では、倍電圧整流及び全波整流の別に
応じて、異なる抵抗値を持つ突入電流制限抵抗が選択さ
れるようになっている。
【0008】しかしながら、この先行技術によっても、
電圧値の異なる2種の交流電源系において、突入電流制
限素子における定常時の損失の差はかなりある。例えば
100Wの電源装置において、AC100V入力時とA
C200V入力時とにおいて、突入電流値が突入電流が
20Aとなるように、各々の突入電流正弦抵抗値を選択
した場合を想定すると、AC100V交流電源系の場合
の定常時損失は、AC200V交流電源系に比較して、
2倍になる。
【0009】突入電流抑制方法として、特開昭60ー1
21924号公報には、突入電流制限抵抗と並列に接続
された短絡手段の短絡動作を、平滑コンデンサが充分に
充電されるまで、遅延させる技術が開示されている。し
かし、この構成の場合は、突入電流制限抵抗と並列に短
絡手段を接続しなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、入力される交流電源系統の如何に係らず、突入電流
を増加させずに、定常時の損失をほぼ一定化し得る電源
回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る電源回路は、ダイオードブリッジ回路
と、コンデンサ回路と、切換回路と、突入電流制限回路
と、遅延回路と、切替駆動回路とを含み、電圧値の異な
る2種の交流電源が選択的に入力され、前記2種の交流
電源を略同一値の直流電圧に変換して出力する。
【0012】前記ダイオードブリッジ回路は、交流入力
端及び整流出力端を有する。前記コンデンサ回路は、少
なくとも、第1のコンデンサ及び第2のコンデンサを含
み、前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサ
は、前記ダイオードブリッジ回路の整流出力端間におい
て互いに直列に接続されている。
【0013】前記切換回路は、一方の交流電源の入力時
に閉路されて前記ダイオードブリッジ回路による倍電圧
整流回路を構成し、他方の交流電源の入力時には開路さ
れて前記ダイオードブリッジ回路による全波整流回路が
構成されるように、前記ダイオードブリッジ回路の交流
入力端の1つと、前記第1のコンデンサ及び第2のコン
デンサの接続点との間に接続されている。
【0014】前記突入電流制限回路は、入力電流ライン
に対する突入電流制限抵抗値が、前記倍電圧整流回路及
び全波整流回路の別に応じて変化する。
【0015】前記遅延回路は、第1のダイオードと、第
2のダイオードと、第3のコンデンサと、第4のコンデ
ンサとを含む。前記第1のダイオードは、前記交流電源
のある位相において前記第3のコンデンサを一方向に充
電する回路を構成する。前記第2のダイオードは、前記
第1のダイオードとは異なる前記交流電源位相で、前記
第3のコンデンサ及び前記第4のコンデンサの直列回路
を構成し、前記第3のコンデンサに蓄積された電荷に応
じて前記第4のコンデンサを充電する回路を構成する。
【0016】前記切替駆動回路は、前記第4のコンデン
サの端子電圧が予め定められた動作電圧に上昇したと
き、前記切替回路をオンにする。
【0017】上記構成において、交流電源が、例えばA
C100VとAC200Vとの間で選択される場合を想
定する。AC200Vが選択されたとき、切換回路が開
路される。すると、AC200Vの交流入力は、全波整
流回路で全波整流され、その整流出力が第1のコンデン
サ及び第2のコンデンサにより平滑化され、直流ライン
間にAC200Vに対応した直流電圧が得られる。
【0018】交流電源としてAC100Vが選択された
場合は、切換回路が閉じられる。すると、一の半サイク
ル時には、全波整流回路を構成するダイオードの1つを
通してAC100Vが整流され、その整流出力が第1の
コンデンサによって平滑化される。このとき、第1のコ
ンデンサの端子電圧はAC100Vに対応した直流電圧
となる。
【0019】一方、他の半サイクル時には、全波整流回
路を構成する他のダイオードを通してAC100Vが整
流され、その整流出力が第2のコンデンサによって平滑
化される。このとき、第2のコンデンサの端子電圧はA
C100Vに対応した直流電圧となる。直流ライン間に
は、正サイクル時の端子電圧と負サイクル時の端子電圧
を重ね合せた倍電圧直流電圧が得られる。
【0020】突入電流制限回路は、入力電流ラインに対
する突入電流制限抵抗値が、倍電圧整流回路及び全波整
流回路の別に応じて変化する。具体的には、突入電流制
限抵抗値は、AC100V交流電源系が接続され、倍電
圧整流回路が構成される場合の方が、AC200V交流
電源系が接続され、全波整流回路が構成される場合より
も低くなる。これにより、AC100V交流電源系が接
続されたときの損失を減少させ、効率を向上させること
ができる。
【0021】本発明に係る電源回路は、更に、遅延回路
及び切替駆動回路を含んでいる。遅延回路において、第
1のダイオードは、交流電源のある位相において、第3
のコンデンサを一方向に充電する回路を構成する。これ
により、第3のコンデンサが充電される。第2のダイオ
ードは、第1のダイオードとは異なる交流電源位相で、
第3のコンデンサ及び第4のコンデンサの直列回路を構
成し、第3のコンデンサに蓄積された電荷に応じて第4
のコンデンサを充電する回路を構成する。この回路作用
により、電源投入後、第4のコンデンサの端子電圧が上
昇していく。
【0022】切替駆動回路は、第4のコンデンサの端子
電圧が予め定められた電圧に上昇したとき、切替回路を
オンにする。これにより、全波整流回路から倍電圧整流
回路に自動的に切り替えられることになる。切替駆動回
路を動作させる第4のコンデンサの端子電圧は、上述し
たように、電源投入後、次第に上昇していく。従って、
切替駆動回路により切替回路がオンになるタイミング
は、電源投入時から少し遅れる。この遅れ時間の間、全
波整流回路が維持され、第1のコンデンサ及び第2のコ
ンデンサが充電される。
【0023】このため、切替回路がオンとなって、全波
整流回路から倍電圧整流回路に切り替わった時点では、
第1のコンデンサ及び第2のコンデンサの充電が進んで
おり、従って、切替回路がオンした時の突入電流が低下
する。
【0024】本発明は、上述した回路作用によって、突
入電流を抑制するのであって、突入電流制限抵抗値を増
大させて突入電流を抑制するものではない。突入電流制
限抵抗値を小さくしても、突入電流は無視できる程度の
僅かな増加に抑制できる。従って、AC100V交流電
源のための突入電流制限抵抗値を小さくして定常時損失
を低下させ、AC100V及びAC200Vの交流電源
の両定常時損失をほぼ一致させることができる。
【0025】本発明に係る電源回路は、例えばスイッチ
ング電源のようにそれ自体独立した形態を取る電源のみ
ならず、各種電子機器の電源部等のように独立した形態
を取らない電源等にも、広く適用し得る。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る電源回路の電
気回路接続図である。本発明に係る電源回路は、ダイオ
ードブリッジ回路1と、コンデンサ回路2と、切換回路
3と、切替駆動回路4と、補助電源回路5とを含み、電
圧値の異なる2種の交流電源6、例えばAC100V及
びAC200Vが選択的に入力され、これらの2種の交
流電源6を略同一値の直流電圧V0に変換して出力す
る。この直流電圧V0が負荷7に供給される。負荷7の
代表例はスイッチング電源である。スイッチング電源に
は、それ自体が独立した電源のみならず、各種電子機器
の電源部等のように独立した形態を取らない電源等も含
まれる。
【0027】ダイオードブリッジ回路1は、交流入力端
a、b及び整流出力端c、dを有する。コンデンサ回路
2は、少なくとも第1のコンデンサ21及び第2のコン
デンサ22を含み、第1のコンデンサ21及び第2のコ
ンデンサ22は、ダイオードブリッジ回路1の整流出力
端cーd間において直列に接続されている。
【0028】切換回路3は、一方の交流電源6の入力時
に閉路されてダイオードブリッジ回路1による倍電圧整
流回路を構成し、他方の交流電源6の入力時に開路され
てダイオードブリッジ回路1による全波整流回路が構成
されるように、ダイオードブリッジ回路1の交流入力端
bと、第1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22
の接続点eとの間に接続されている。図示された切替回
路3は、トライアック等の双方向性三端子スイッチ素子
で構成され、双方向性三端子スイッチ素子のゲートに切
替駆動回路4からのトリガ信号が供給される回路構成と
なっている。
【0029】上記構成において、交流電源6が、例えば
AC100VとAC200Vとの間で選択される場合に
おいて、AC200Vが選択されたとき、切替駆動回路
4から供給されるゲートトリガ信号により、切換回路3
が開路される。すると、AC200Vの交流入力は、ダ
イオードブリッジ回路1で全波整流され、その整流出力
が第1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22によ
り平滑化され、直流ライン間にAC200Vに対応した
直流電圧V0が得られる。
【0030】交流電源6としてAC100Vが選択され
た場合は、切換回路3が閉じられる。すると、正サイク
ル時には、ダイオードブリッジ回路1を構成するダイオ
ードの1つを通してAC100Vが整流され、その整流
出力が第1のコンデンサ21によって平滑化される。こ
のとき、第1のコンデンサ21の端子電圧はAC100
Vに対応した直流電圧となる。一方、負サイクル時に
は、ダイオードブリッジ回路1を構成する他のダイオー
ドを通してAC100Vが整流され、その整流出力が第
2のコンデンサ22によって平滑化される。このとき、
第2のコンデンサ22の端子電圧はAC100Vに対応
した直流電圧となる。よって、直流ライン間には、正サ
イクル時の端子電圧と負サイクル時の端子電圧を重ね合
せた倍電圧直流電圧V0が得られる。
【0031】抵抗R1及びR2は突入電流制限回路を構
成する。突入電流制限回路は、入力電流ラインに対する
突入電流制限抵抗値が、倍電圧整流回路及び全波整流回
路の別に応じて変化する。具体的には、AC100Vの
交流電源6が接続された場合、切替回路3がオンとな
り、倍電圧整流回路が構成されるので、突入電流制限抵
抗値は、抵抗R1となる。
【0032】AC200Vの交流電源6が接続された場
合、切替回路3がオフとなリ、ダイオードブリッジ回路
1が全波整流回路として動作するので、突入電流制限抵
抗値は、抵抗R1と抵抗R2との和(R1+R2)とな
る。即ち、突入電流制限抵抗値は、AC100Vの交流
電源6が接続された場合の方が、AC200Vの交流電
源6が接続された場合よりも低くなる。これにより、A
C100Vの交流電源6が接続されたときの損失を減少
させ、効率を向上させることができる。
【0033】本発明に係る電源回路は、更に、遅延回路
5及び切替駆動回路4を含んでいる。実施例に示す遅延
回路5において、第1のダイオード51は、図2に示す
ように、交流電源6のある位相において、第3のコンデ
ンサ53を一方向に充電する回路IC1を構成する。こ
れにより、第3のコンデンサ53が充電される。
【0034】第2のダイオード52は、第1のダイオー
ド51とは異なる交流電源6の位相で、第3のコンデン
サ53及び第4のコンデンサ54の直列回路を構成し、
第3のコンデンサ53に蓄積された電荷に応じて、第4
のコンデンサ54を充電する回路IC2を構成する。こ
の回路作用により、電源投入後、交流電源6の交流サイ
クルによって、第4のコンデンサ54の端子電圧Vcが
上昇していく。
【0035】図4は交流電源6の位相と、第1及び第2
のダイオード51、52による第3及び第4のコンデン
サ53、54の充電タイミングとの関係を示す図であ
る。図において、参照符号IC1は第3のコンデンサ5
3に流れる電流、参照符号IC2は第3のコンデンサ5
3及び第4のコンデンサ54に流れる電流を示してい
る。参照符号Vacは交流電源6の波形である。横軸は
交流電源6の位相を示す。
【0036】図示するように、第1のダイオード51を
通して、第3のコンデンサ53に充電電流IC1が流れ
るのは、交流電源6から供給される交流電圧Vacが下
降する位相、即ち、d(Vac)/dt<0の範囲であ
る。
【0037】また、第2のダイオード52が導通し、第
3のコンデンサ53に蓄積された電荷に応じて、第4の
コンデンサ54を充電する回路IC2が構成され、電流
IC2が流れるるのは、交流電圧Vacが上昇する位
相、即ち、d(Vac)/dt>0の範囲である。
【0038】切替駆動回路4は、第4のコンデンサ54
の端子電圧Vcが予め定められた電圧に上昇したとき、
切替回路3をオンにする。これにより、全波整流回路か
ら倍電圧整流回路に自動的に切り替えられることにな
る。切替駆動回路4を動作させる第4のコンデンサ54
の端子電圧Vcは、上述したように、電源投入後、次第
に上昇していく。従って、切替駆動回路4により切替回
路3がオンになるタイミングは、電源投入時から少し遅
れる。この遅れ時間の間、全波整流回路が維持され、第
1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22が充電さ
れる。
【0039】このため、切替回路3がオンとなって、全
波整流回路から倍電圧整流回路に切り替わった時点で
は、第1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22の
充電が進んでおり、従って、切替回路3がオンした時の
突入電流が低下する。
【0040】本発明では、上述した回路作用によって、
突入電流を抑制するのであって、突入電流制限抵抗値R
1を増大させて突入電流を抑制するものではない。突入
電流制限抵抗値R1を小さくしても、突入電流は無視で
きる程度の僅かな増加に留まる。従って、突入電流を増
加させずに、AC100Vの交流電源6のための突入電
流制限抵抗値R1を小さくして定常時損失を低下させ、
AC100Vの交流電源6を接続した時の定常時損失
を、AC200Vの交流電源6を接続した時の定常時損
失とほぼ一致させることができる。
【0041】図1に示す実施例は、更に、入力電圧検出
回路8を含んでいる。入力電圧検出回路8は、AC10
0V及びAC200Vの交流電源6のうち、交流電圧値
の高いAC200Vの交流電源6が入力されたとき、第
4のコンデンサ54の端子電圧Vcが、切替駆動回路4
の動作電圧に到達するのを阻止する。図示された実施例
では、切替駆動回路4の入力側において、第4のコンデ
ンサ54に並列に接続されたスイッチ素子9を有してい
る。入力電圧検出回路8は、AC200Vの交流電源6
が入力されたとき、スイッチ素子9をオンさせる。これ
により、第4のコンデンサ54の端子電圧Vcが、切替
駆動回路4の動作電圧に到達するのが阻止される。従っ
て、AC200Vの交流電源6が入力されたときは、切
替回路3はオフの状態に保たれ、ダイオードブリッジ回
路1による全波整流回路が構成される。
【0042】図5は本発明に係る電源回路の別の実施例
を示す電気回路図である。図1に示された実施例の構成
部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付
してある。この実施例においても、補助電源回路5は、
第1のダイオード51と、第2のダイオード52と、第
3のコンデンサ53と、第4のコンデンサ54とを含
む。第1のダイオード51は、図6に示すように、交流
電源6のある位相において、交流電源6により第3のコ
ンデンサ53を充電する回路IC1を構成する。これに
より、第3のコンデンサ53が充電される。第1のダイ
オード51を通して、第3のコンデンサ53が充電され
る交流電源6の位相は、交流電源6から供給される交流
電圧Vacが上昇する位相、即ち、d(Vac)/dt
>0の範囲である。
【0043】第2のダイオード52は、図7に示すよう
に、第1のダイオード51とは異なる交流電源6の位相
で、第3のコンデンサ53及び第4のコンデンサ54の
直列回路を構成し、第3のコンデンサ53に蓄積された
電荷に応じて第4のコンデンサ54を充電する回路IC
2を構成する。この回路作用により、電源投入後、第4
のコンデンサ54の端子電圧Vcが上昇していく。この
回路作用を生じる交流電源6の位相は、交流電圧Vac
が低下する位相、即ち、d(Vac)/dt<0の範囲
である。
【0044】切替駆動回路4は、第4のコンデンサ54
の端子電圧Vcが予め定められた電圧に上昇したとき、
切替回路3をオンにする。これにより、全波整流回路か
ら倍電圧整流回路に自動的に切り替えられることにな
る。切替駆動回路4を動作させる第4のコンデンサ54
の端子電圧Vcは、上述したように、電源投入後、次第
に上昇していく。従って、切替駆動回路4により切替回
路3がオンになるタイミングは、電源投入時から少し遅
れる。この遅れ時間の間、全波整流回路が維持され、第
1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22が充電さ
れる。
【0045】このため、切替回路3がオンとなって、全
波整流回路から倍電圧整流回路に切り替わった時点で
は、第1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22の
充電が進んでおり、従って、切替回路3がオンした時の
突入電流が低下する。
【0046】この実施例の場合も、上述した回路作用に
よって、突入電流を抑制するのであって、突入電流制限
抵抗値R1を増大させて突入電流を抑制するものではな
い。突入電流制限抵抗値を小さくしても、突入電流は無
視できる程度の僅かな増加に留まる。従って、突入電流
を増加させずに、AC100Vの交流電源6のための突
入電流制限抵抗値R1を小さくして定常時損失を低下さ
せ、AC100Vの交流電源6を接続した時の定常時損
失を、AC200Vの交流電源6を接続した時の定常時
損失とほぼ一致させることができる。
【0047】図8は本発明に係る電源回路の具体的な回
路例を示している。図において、図1〜図6に示された
構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号
を付してある。実施例において、切替駆動回路4は、コ
ンデンサ41、抵抗42、双方向性スイッチ素子(ダイ
アック)43及び抵抗44を含んでいる。コンデンサ4
1の一端は第4のコンデンサ54の一端に接続され、他
端は抵抗42の一端に接続されている。抵抗42の他端
は、双方向性スイッチ素子43の第1の電極に接続さ
れ、双方向性スイッチ素子43の第2の電極は、切替回
路3を構成する双方向性三端子スイッチ素子のゲートに
接続されている。抵抗44は、コンデンサ41と抵抗4
2の接続点と、第4のコンデンサ54の他端との間に接
続されている。
【0048】AC100Vの交流電源6が供給されてい
る場合において、第4のコンデンサ54の端子電圧Vc
が予め定められた電圧に上昇すると、切替回路3を構成
する双方向性三端子スイッチ素子がオンになる。これに
より、全波整流回路から倍電圧整流回路に自動的に切り
替えられることになる。切替駆動回路4を動作させる第
4のコンデンサ54の端子電圧Vcは、上述したよう
に、電源投入後、次第に上昇していく。従って、切替駆
動回路4により切替回路3がオンになるタイミングは、
電源投入時から少し遅れる。この遅れ時間の間、全波整
流回路が維持され、第1のコンデンサ21及び第2のコ
ンデンサ22が充電される。
【0049】このため、切替回路3がオンとなって、全
波整流回路から倍電圧整流回路に切り替わった時点で
は、第1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22の
充電が進んでおり、従って、切替回路3がオンした時の
突入電流が低下する。結局、入力される交流電源系統の
如何に係らず、定常時の損失をほぼ一定化し得ることに
なる。
【0050】入力電圧検出回路8は、抵抗81と、ツェ
ナーダイオード82と、トランジスタ83と、抵抗84
とを含む。抵抗81及びツェナーダイオード82は直列
に接続され、直列接続回路の両端が、電源ラインとトラ
ンジスタ83のベースとに接続されている。トランジス
タ83のコレクタは、抵抗84を介して、スイッチ素子
9に導かれている。
【0051】スイッチ素子9はトランジスタでなり、そ
のエミッタが第4のコンデンサ54の一端に接続され、
コレクタが、入力電圧検出回路8を構成するトランジス
タ83のベースに接続されている。スイッチ素子9を構
成するトランジスタのベースには、抵抗84を通して、
入力電圧検出回路8を構成するトランジスタ83のコレ
クタ出力が供給される。
【0052】上述した入力電圧検出回路8において、A
C200Vの交流電源6が入力されたとき、ツェナーダ
イオード82が導通し、それによってトランジスタ83
がオンになる。トランジスタ83がオンになると、続い
て、スイッチ素子9を構成するトランジスタがオンにな
る。スイッチ素子9を構成するトランジスタがオンにな
ると、トランジスタ83がオン状態に保持される。これ
ら2つのトランジスタ83、9によって、第4のコンデ
ンサ54が短絡される。このため、第4のコンデンサ5
4の端子電圧Vcが、ほぼゼロに保たれることになり、
切替回路3がオフの状態に保たれ、ダイオードブリッジ
回路1による全波整流回路が構成される。
【0053】図9は本発明に係る電源回路の具体的な回
路例を示している。図において、図8に示された構成部
分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付し
てある。実施例において、切替回路3は双方向性三端子
スイッチ素子によって構成されている。双方向性三端子
スイッチ素子の第1の電極は、突入電流制限用抵抗R2
に接続されている。双方向性三端子スイッチ素子の第2
の電極は、第1のコンデンサ21及び第2のコンデナの
接続点eに接続されている。
【0054】AC100Vの交流電源6が入力されてい
て、切替回路3がオンになり、倍電圧整流回路が構成さ
れている場合、抵抗R1による突入電流制限作用が得ら
れる。AC200Vの交流電源6が入力されていて、切
替回路3がオフになり、全波整流回路が構成されている
場合、抵抗(R1+R2)による突入電流制限作用が得
られる。
【0055】切替駆動回路4は、ツェナーダイオード4
5、抵抗46及び発光ダイオード47の直列回路と、双
方向性フォトスイッチ素子48とを含んでいる。ツェナ
ーダイオード45、抵抗46及び発光ダイオード47の
直列回路は第4のコンデンサ54の両端に接続されてい
る。双方向性フォトスイッチ素子48は発光ダイオード
47によって駆動される。双方向性フォトスイッチ素子
48は第1の電極が切替回路3を構成する双方向性スイ
ッチ素子のゲートに接続され、第2の電極が、切替回路
3を構成する双方向性三端子スイッチ素子の第2の電極
に接続されている。勿論、発光ダイオード47と双方向
性スイッチ素子48とが一体となったフォトトライアッ
クを用いてもよい。
【0056】AC100Vの交流電源6が供給されてい
る場合において、第4のコンデンサ54の端子電圧Vc
が予め定められた電圧に上昇すると、切替回路3を構成
するツェナーダイオード45が導通し、発光ダイオード
47が発光する。発光ダイオード47が発光すると、双
方向性フォトスイッチ素子48が導通し、切替回路3を
構成する双方向性三端子スイッチ素子がオンになる。こ
れにより、全波整流回路から倍電圧整流回路に自動的に
切り替えられることになる。切替駆動回路4を動作させ
る第4のコンデンサ54の端子電圧Vcは、上述したよ
うに、電源投入後、次第に上昇していく。従って、切替
駆動回路4により切替回路3がオンになるタイミング
は、電源投入時から少し遅れる。この遅れ時間の間、全
波整流回路が維持され、第1のコンデンサ21及び第2
のコンデンサ22が充電される。
【0057】このため、切替回路3がオンとなって、全
波整流回路から倍電圧整流回路に切り替わった時点で
は、第1のコンデンサ21及び第2のコンデンサ22の
充電が進んでおり、従って、突入電流が抑制される。結
局、入力される交流電源系統の如何に係らず、定常時の
損失をほぼ一定化し得ることになる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、入
力される交流電源系統の如何に係らず、定常時の損失を
ほぼ一定化し得る電源回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源回路の電気回路図である。
【図2】図1に示した電源回路の動作を説明する電気回
路図である。
【図3】図1に示した電源回路の別の動作を説明する電
気回路図である。
【図4】交流電源の位相と、第1及び第2のダイオード
による第3及び第4のコンデンサの充電タイミングとの
関係を示す図である。
【図5】本発明に係る電源回路の別の実施例を示す電気
回路図である。
【図6】図5に示した電源回路の動作を説明する電気回
路図である。
【図7】図5に示した電源回路の別の動作を説明する電
気回路図である。
【図8】本発明に係る電源回路の別の実施例を示す電気
回路図である。
【図9】本発明に係る電源回路の更に別の実施例を示す
電気回路図である。
【符号の説明】
1 ダイオードブリッジ回路 2 コンデンサ回路 21 第1のコンデンサ 22 第2のコンデンサ 3 切替回路 4 制御回路 5 遅延回路 51 第1のダイオード 52 第2のダイオード 53 第3のコンデンサ 54 第4のコンデンサ 4 切替駆動回路 8 入力電圧検出回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイオードブリッジ回路と、コンデンサ
    回路と、切換回路と、突入電流制限回路と、遅延回路
    と、切替駆動回路とを含み、電圧値の異なる2種の交流
    電源が選択的に入力され、前記2種の交流電源を略同一
    値の直流電圧に変換して出力する電源回路であって、 前記ダイオードブリッジ回路は、交流入力端及び整流出
    力端を有しており、 前記コンデンサ回路は、少なくとも、第1のコンデンサ
    及び第2のコンデンサを含み、前記第1のコンデンサ及
    び前記第2のコンデンサは、前記ダイオードブリッジ回
    路の整流出力端間において互いに直列に接続されてお
    り、 前記切換回路は、一方の交流電源の入力時に閉路されて
    前記ダイオードブリッジ回路による倍電圧整流回路を構
    成し、他方の交流電源の入力時に開路されて前記ダイオ
    ードブリッジ回路による全波整流回路が構成されるよう
    に、前記ダイオードブリッジ回路の交流入力端の1つ
    と、前記第1のコンデンサ及び第2のコンデンサの接続
    点との間に接続されており、 前記突入電流制限回路は、前記倍電圧整流回路及び全波
    整流回路の別に応じて、入力電流ラインに対する突入電
    流制限抵抗値が変化し、 前記遅延回路は、第1のダイオードと、第2のダイオー
    ドと、第3のコンデンサと、第4のコンデンサとを含
    み、 前記第1のダイオードは、前記交流電源のある位相で、
    前記第3のコンデンサを一方向に充電する回路を構成
    し、 前記第2のダイオードは、前記第1のダイオードとは異
    なる前記交流電源位相において、前記第3のコンデンサ
    及び前記第4のコンデンサの直列回路を構成し、前記第
    3のコンデンサに蓄積された電荷に応じて前記第4のコ
    ンデンサを充電する回路を構成し、 前記切替駆動回路は、前記第4のコンデンサの端子電圧
    が予め定められた電圧に上昇したとき、前記切替回路を
    オンにする電源回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電源回路であっ
    て、 更に、入力電圧検出回路を含み、前記入力電圧検出回路
    は、前記2種の交流電源のうち、交流電圧値の高い交流
    電源が入力されたとき、前記第4のコンデンサの端子電
    圧が、前記切替駆動回路の動作電圧に到達するのを阻止
    する電源回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    電源回路であって、 前記切替駆動回路は、双方向性スイッチ素子を含む電源
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1396937A3 (de) * 2002-09-04 2006-11-02 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Betriebsschaltung mit verbesserter Leistungsversorgung einer Treiberschaltung

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EP1396937A3 (de) * 2002-09-04 2006-11-02 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Betriebsschaltung mit verbesserter Leistungsversorgung einer Treiberschaltung

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