JPH11333602A - 心押台固定機構 - Google Patents

心押台固定機構

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JPH11333602A
JPH11333602A JP8288399A JP8288399A JPH11333602A JP H11333602 A JPH11333602 A JP H11333602A JP 8288399 A JP8288399 A JP 8288399A JP 8288399 A JP8288399 A JP 8288399A JP H11333602 A JPH11333602 A JP H11333602A
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祥弘 羽田野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 心押台を摺動面に強固に固定する構造の提
供。 【解決手段】 楔面を有する固定部材とこれを移動操作
するねじ部材を設け、テーパ面で係合させた部材間の作
用力を増大させて固定用部材と心押台とでベッドの摺動
面を挟持することにより心押台をベッド摺動面に強固に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械のセンタワ
ークに使用される心押台の固定機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来技術を示す図5は旋盤における心押台
の配置例を示す。心押台101はベッド102の摺動面
103上をチャック104と同心に移動可能に設けられ
ている。ワーク105の長さに応じて心押台101を移
動させた後心押台101を摺動面103に固定する。そ
の際ボルト106をスパナで締める方法や心押台101
の向こう側に位置し作業者の機台操作上障害にならない
位置に図示しないクランプレバーと偏心軸とを設けて摺
動面103にクランプする方法がある。
【0003】又図6(a)(b)に固定機構の他の従来
例を示す。心押台101が傾斜する摺動面111上に載
架されている場合である。固定用のボルト106を直接
スパナで固定方向に回転させるとボルト6の下部で係合
する固定板112を持ち上げ心押台101の下面と固定
板112の間に摺動面111を挟持し心押台101を固
定している。ナット113はボルト106に螺合させた
後ピン114でゆるみ止めがされているので固定板11
2が落下することがない。
【0004】又ボルト106の固定板112との係合部
分を揺動支点とし、ボルト106の頭部に該ボルトの軸
線に直角に貫通穴を設け、前記貫通穴に嵌入する部分を
偏心円筒形状とする操作用の横軸を設ける場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す旋盤ではス
パナ又はクランプレバーを人手で操作することが多い。
機械の高生産性を追求する目的と安全上及び作業環境上
の問題から殆どの機械構成部分はカバーで覆われてい
る。そのため心押台101クランプ動作を行うに先立
ち、前面窓107又は側面窓108を開いて操作する必
要がある。固定用ボルト106を2個所以上に設けられ
ていると時間のかかる作業となる。
【0006】更に固定・ゆるめの作業は繰り返されるの
でボルト106のねじ部に緊定反力が直接加わり長期使
用に対しねじ部が摩耗し固定の安定性が減少する。心押
台101が大形化した場合には大きな固定力が必要とな
るが、手締め作業で直接ボルト106を操作する場合十
分な固定力を得るのが困難となる。
【0007】又図6(a)(b)に示す傾斜した摺動面
111上に載架された心押台101の場合摺動面はY面
116でありX軸方向の案内面のX面117には心押台
101の凸起部115が当接し、心押台101が案内さ
れている。この場合ボルト106で心押台101を固定
したとき心押台101が常にX面に当接した状態で固定
されるとは限らないのでX軸方向の位置が確定されない
という問題が生ずる。
【0008】本発明は従来技術の有するこのような問題
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは平
面又は傾斜面に載架された心押台を小さな操作力でもっ
て精度良く大きな緊定力で摺動面に固定できる機構を提
供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、心押台を摺動面に固定する機構で
あって、摺動面を挟持する心押台固定部材と係合するテ
ーパ面を有し心押台固定部材との相対移動により挟持力
を倍増させる楔状部材を設け、該楔状部材を前記摺動面
に平行な方向に移動させる移動手段とを設けてなり、前
記移動手段で楔状部材を移動させることにより心押台を
固定するものである。
【0010】また請求項2の発明は、心押台を摺動面に
固定する機構であって、摺動面の裏面に当接して心押台
を固定する固定板と、前記固定板を引上げ可能に軸端に
前記固定板との係合部を有し互いに平行に配設された複
数の縦軸と、前記複数の縦軸に直角方向に設けられ複数
のねじ部を有する横軸と、複数の前記縦軸の各々の上部
軸端に固着され下面にテーパ面を有する第1の駒と、前
記横軸のねじ部に各々螺合し上面にテーパ面を有して前
記第1の駒と各々テーパ面で係合する第2の駒とからな
るものである。
【0011】横軸に加える回転操作力が少なくても駒の
テーパ係合部により緊定力が拡大されるので強固な心押
台の固定が可能となる。横軸に螺切されたねじに加わる
力も少なくて良いのでねじの摩耗も少なく長期間に亘っ
て安定した固定が期待できる。
【0012】また、請求項3の発明は、前記縦軸を前記
摺動面に対し傾斜させて設け、前記水平面の鉛直方向に
上下移動自在に前記縦軸を前記心押台に設け、前記固定
板に前記縦軸が引上げられたときに前記摺動面の角部の
端面に当接する段付部を設けてなり、固定板引上げ時に
摺動面の対向する角部に引上げ力の分力を作用させて固
定するようにしたものである。
【0013】傾斜した摺動面上の心押台を、安定してベ
ースの摺動面上に固定するために傾斜した摺動面の上面
・下面を上下方向から挟持するだけでなく、縦軸と傾斜
した摺動面との関係で生ずる引上げ時の分力を利用し
て、対向する摺動面の角部で心押台のX方向の位置固定
を安定したものとすることができる。
【0014】また、請求項4の発明は、前記固定板に摺
動面と当接する一方に少なくとも2以上の当接面と最深
部にテーパ面を有する切欠部とを形成し他方に前記摺動
面に当接する段付部を形成すると共に前記切欠部に嵌装
され前記切欠部の最深部のテーパ面に当接し前記摺動面
の内側端面と当接する第3の駒を設けなり、縦軸を引上
げた時に第3駒のテーパ面で生ずる分力を前記摺動面の
下面と側面に伝えて心押台を固定するようにしたもので
ある。
【0015】傾斜した摺動面上の心押台を、安定してベ
ースの摺動面上に固定するために傾斜した摺動面の上面
下面を上下方向から挟持するだけでなく固定板に設けた
第5駒のテーパ面の作用を利用して心押台のX方向分力
を支えるようにしたものであり、本構造より安定した固
定が期待できる。
【0016】また請求項5の発明は、ねじ部が2個所に
設けられ且つ互いに逆方向のねじに形成されているよう
にしたものである。横軸と横軸とねじで係合する駒部材
5a,5b間を互いに逆方向のねじで形成しているの
で、横軸軸端部の1個所の軽快な操作により複数個所で
心押台を強固に固定することが可能である。
【0017】また、請求項6の発明は、心押台を摺動面
に固定する機構であって、前記摺動面の裏面に当接する
楔形状の楔状板と前記心押台近傍に前記摺動面に載置さ
れ前記楔状板と一体に前記心押台の進退方向に移動自在
に設けられたブロックと、該ブロックと前記楔状板を前
記摺動面に固定するクランプ部材と、前記楔状板の下面
のテーパ面に当接し前記摺動面に載置された心押台の下
面に一体固着した裏板と、前記ブロックと前記心押台と
を接近離間させる調整部材とを設けてなり、該調整部材
を操作して楔状板を心押台の進退方向に移動させ楔効果
を操作して後クランプ部材で固定するものである。摺動
面の裏面に当接する楔状板を心押台の移動方向に調整部
材を操作して移動させ、楔状板を下から支える裏板と摺
動面の裏面間の隙間を零にした後クランプ部材で固定す
るものである。従って操作は心押台本体前側のみであ
り、カバーの取り外しの不要のためクランプ・アンクラ
ンプの作業が容易である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
もとづいて説明する。図1は本発明に係る心押台の固定
機構の断面説明図(実施例1)、図2,図3は心押台が
傾斜した摺動面に固定される場合の断面図(実施例2,
実施例3)、図4は心押台を摺動面下面に当接する楔状
板で固定する楔状部材、ジャッキボルト、クランプ部材
の断面図(実施例4)である。
【0019】〔実施例1〕図1はベッド9上の水平な摺
動面上に載架された心押台1に設けた心押台固定構造の
実施例である。移動手段である横軸2の軸端の操作部3
を直接操作する場合又は軸端に図示しない操作レバーを
取着し作業性良く心押台1を固定することができる。
【0020】図1において、心押台1は水平の摺動面を
有するベッド9上に載架されている。縦軸7,11を降
下させると固定板8も降下しベッド9を挟持している状
態を取り除く。心押台1はZ軸方向に手動で移動可能に
設けられている。センタワーク時にはワークの軸方向の
長さに応じ主軸台のチャックと心押台の心押軸間の距離
を調節するため、心押台を頻繁に移動し固定する必要が
ある。特に心押台が大形の機械であったり傾斜した摺動
面上に心押台1がある場合に強固に人手でベッド9に固
定する構造を当該心押台に構成する必要がある。
【0021】本発明の固定機構の構成を図1にもとづき
説明する。心押台1は縦軸7,11の上昇により縦軸の
軸端下部に螺合し回り止めピン12でゆるみ止めが施さ
れたナット12に当接して該縦軸のそれぞれの下部軸端
に係合する固定板8とでベッド9の摺動面に固定され
る。縦軸7,11の上下方向の移動を生じさせるため縦
軸7,11に直交する横軸2との間にテーパ面で係合す
る楔状部材である駒部材5a,5b,6a,6bを設
け、前記駒部材5a,5b,6a,6bの相対変位によ
り横軸2の回転を両縦軸7,11の上下方向移動に変換
させている。
【0022】心押台の外部であって手で回転操作可能の
位置に突出させベッド9の摺動面に平行に設けた軸の軸
端に操作部3を有し軸中央部から軸端の二方向に右ね
じ、左ねじを刻設した横軸2と、貫通した右ねじ又は左
ねじを有して上面にテーパ面を有する駒部材5a,5b
がガイド穴22に嵌装され横軸2のねじ部とテーパ面を
それぞれ反対方向に向けて螺合しており、駒部材5a,
5bのテーパ面の上面に当接するテーパ面を有する駒部
材6a,6bが第1,第2縦軸7,11の上部軸端に螺
着されてガイド穴23に嵌装されている。
【0023】横軸2の操作部3の反対側の軸端に螺合す
る第1駒5の外側の端面に当接して横軸2をゆるめ方向
に回転させたときの駒部材5bのエンドストップとなる
止ねじ21が設けられている。横軸2に螺合する駒部材
5a,5bは心押台1の下面に平行に穿孔された角孔又
は丸穴に嵌装されており、加工上又は組立上の容易性か
ら決定されるがいずれの穴形状でも良い。
【0024】次に本発明の作用について図1で説明す
る。横軸2の操作部3を心押台1をベッド9に固定する
方向に回転操作する。横軸2と螺合する駒部材5a,5
bは横軸2に刻設された右ねじ,左ねじにより第1,第
2駒を接近する方向に移動する。駒部材5a,5bのテ
ーパ面に係合する駒部材6a,6bは駒部材5a,5b
の移動に対応して嵌装されている穴の上方向へ移動す
る。
【0025】駒部材6a,6bと上部軸端で螺合して一
体で上下に移動可能に設けられた縦軸7,11も上方向
に同時に移動する。縦軸7,11を引きつづき上昇させ
て行くと、縦軸7,11の移動方向の反対側軸端で螺合
するナット13の上端面で支持されている固定板8を持
ち上げて、固定板8の上面とベッド9の下面が当接する
状態となる。
【0026】横軸2に更に強い操作トルクを加えると固
定板8の上面と心押台1の下面とでベッド9を挟持して
心押台1は固定されることとなる。心押台をベッド9の
摺動面上で移動可能にするには操作部3をゆるめ方向に
回転させ横軸2と螺合する駒部材5bが止ねじ21に当
接するまで操作すれば良い。本固定方法によれば1個所
を操作することによりテーパ面を有する駒部材5a,5
b,6a,6bを利用して緊定力を増大させて2個所の
固定板8に伝えて強固な固定にすることができる。
【0027】〔実施例2〕図2,図3はベッド9上の傾
斜摺動面上に心押台が載架された実施例である。横軸と
縦軸及び係合する駒部材5a,5b,6a,6bの構成
と作用は実施例1と同様であり説明を省略する。図2に
おいて、心押台1は傾斜摺動面24上に載架されX軸方
向へ案内のため心押台1の下部に設けた顎が摺動面25
に当接している。心押台に重力方向に縦軸7,11を設
け、実施例1と同様な移動手段の横軸2及び楔状部材で
ある駒部材5a,5b,6a,6bを配設する。固定板
8はベッド9の摺動面26と平行になるように移動手段
である縦軸7,11と係合する穴は傾斜孔として加工さ
れ、ベッド9の摺動面26,27と当接している。
【0028】本実施例の作用について説明する。心押台
1は移動時には当接面24,25に接して摺動し、固定
時には縦軸7,11で引上げられる固定板8の段差部分
でベース9の26,27の面に当接して固定される。本
実施例ではベッド9の固定される面24,26と縦軸
7,11とは一定の角度を形成しているのでベッド9の
当接面25と27で反対方向の作用力を生じさせること
ができるので心押台1の安定した固定が確保である。
【0029】〔実施例3〕図3は図2と同じくベッド9
の傾斜した摺動面上に心押台1が載架されている場合で
あるが、移動手段である横軸2と縦軸7,11を係合す
る楔状部材である駒部材5a,5b,6a,6bをいず
れも丸穴に装備した例である。心押台1はベッド9の傾
斜した摺動面上に載架され、下部にX軸方向へ案内とな
る顎を設けているのは図2に示す実施例と同じである。
【0030】本実施例ではベッド9の傾斜した摺動面に
直角に縦軸7,11が設けられている。係合する駒部材
5a,5bは丸穴に嵌装可能な形状に作られている。縦
軸7,11と下端で係合する固定板8の形状を本実施例
では固定板15と第3駒14で構成している。縦軸7,
11の引上げに対応して軸端のナット13の上面に当接
する第3駒14を同時に引き上げる。第3駒14のテー
パ面と、第3駒14が嵌装され前記テーパ面と対を形成
するテーパ面を有する固定板15を引上げ、ベッド9の
26と当接する第3駒14はベッドの27と当接して案
内されテーパ面の作用により固定板15はベッドの25
に当接する。
【0031】本実施例における作用は、摺動面と縦軸が
直交しているので心押台1の内部構成が直交座標系で与
えられ加工上も実施が容易である。また縦軸7,11の
引上げで第3駒14を引上げると固定駒14のテーパ面
と固定板15のテーパ面の作用により固定板15がベー
ス9の当接面25と第3駒14が27で当接し反対方向
の力を作用させて心押台1の固定が安定する。
【0032】〔実施例4〕図4において、本実施例では
楔状部材の楔状板31は摺動面の裏面に当接して設けら
れ、移動手段の調整部材はねじ軸を有するジャッキボル
トである。楔が心押台本体の進退方向に移動して摺動面
と心押台固定部材との隙間をつめて心押台本体を摺動面
上に固定するようにした実施例である。
【0033】図4(a)は楔状部材、ジャッキボルト及
びクランプ部材のボルトを含む断面図、(b)はクラン
プ部材を示す(a)のA−A断面図、(c)は裏板緊定
具の部分を示す(a)のB−B断面図である。
【0034】図4(a)において、心押台1はベッド9
の摺動面24に橋設されワーク10の長手形状に対応し
て心押軸31のストローク範囲外の場合は心押台1をそ
の都度長手方向に移動させる。更に心押台1は図示しな
い主軸の軸線方向に進退自在に対向する摺動面25,2
6にも案内されている。
【0035】本実施例ではベッド9の摺動面の裏面26
に当接する楔状に形成された楔状板31が設けられ、該
楔状板はベッド9の二つの摺動面24a,24bに橋設
されたブロック32とで摺動面24,26を挟持可能に
設けられている。楔状板31とブロック32はクランプ
部材のボルト33,ナット34により楔状板31とブロ
ック32を貫通して設けた穴にボルト33を通し、ベッ
ド9の摺動面24,26を挟持する。本実施例において
楔状部材は楔状板31と裏板35に相当する。
【0036】楔状板31を下方から該楔状板を中にして
心押台1と挟持可能に片面がテーパに形成されており、
そのテーパ面上に突出し心押台下面1aと当接する平面
を形成した座部35aの中央部分にボルト36を挿入可
能な穴が設けられている。裏板35は、心押台1と緊定
材のボルト36,ナット37により連結されベッド9の
摺動面24,26を挟持しクランプする。座部35a
は、楔状板31に設けられた穴31aを貫通し該楔状板
が心押台の進退方向に移動自在に隙間が設けられてい
る。ボルト36の軸方向と楔状板31の移動方向に直交
する方向に対しては楔状板31は座部35aの側面で案
内されている。
【0037】又ブロック32と心押台1とを接近離間さ
せる移動手段であるジャッキボルト38が設けられてお
り、該ジャッキボルトの一端は回転のみ可能に支持され
他端は螺切され該ジャッキボルトを回転させることによ
りブロック32と心押台1が接近若しくは離間してブロ
ック32と連動する楔状板31が心押台1の移動方向に
移動自在である。
【0038】次に実施例4の心押台固定機構の作用につ
いて図4(a)(b)(c)に基づき説明する。
【0039】心押台1を摺動面24に固定するに先立ち
最初の調整が必要である。まずナット34を締定方向に
回しボルト33によりクランプ用の楔状板31を引き上
げ、ブロック32とで摺動面24,26を挟み摺動可能
な範囲まで挟み込む。次にナット37を締定方向に回し
ボルト36により裏板35を引き上げ、該裏板を心押台
下面1aに当接させ固定する。このとき楔状板31が裏
板35に接しないようにブロック32をジャッキボルト
38により心押台1に接近する方向に楔状板31と共に
移動させておく。この状態では心押台1と楔状板31は
一体で移動可能である。
【0040】先ず心押台1について、ワーク10に対応
して図示しない主軸軸心方向に心押台1を移動させて長
手方向の位置を定める。ブロック32をジャッキボルト
38により心押台1から離れる方向へ移動させると、楔
状板31の下面が裏板35に接し、楔状板31が摺動面
26と裏板35の上面間の楔面で強固に相互に位置が固
定された状態でクランプ部材のナット34を締めてブロ
ック32をボルト33で摺動面24にクランプする。
【0041】これで心押台1のクランプは終了したこと
になり、後は心押軸39を前進操作してワーク10を取
り付けることにより準備作業を完了する。ワーク10を
取り付けることによりその反力成分は楔状板31で形成
した楔効果を更に高める方向に作用し心押台1の位置は
強固に維持されることとなる。アンクランプの時はクラ
ンプ部材のナット34を弛め、ジャッキボルト38を操
作して心押台1側へブロック32を移動させることによ
り楔効果は消滅し心押台1は移動自在となる。このよう
に心押台1の近傍に設けたブロック32上のナット34
とジャッキボルト38の操作のみでクランプ・アンクラ
ンプが可能であり操作性が特に良好である。
【0042】
【発明の効果】本発明の心押台固定機構は上述の通り構
成されているので次に記載する効果を奏する。
【0043】請求項1記載の発明は、楔面を有する固定
用部材をねじ部材で移動させることにより心押台の固定
を強固に、かつ、操作性良く行うことができる心押台固
定機構である。
【0044】請求項2の発明は、心押台を固定する操作
を操作性の良い1個所で集中して行うことができ、また
複数個所の固定板に、テーパ面で係合する駒部材を用い
て作用力を増大させ伝えているので強固な固定力を得る
効果を有する。
【0045】請求項3記載の発明は、心押台を傾斜摺動
面上に固定する場合に、両者間の相互位置関係により生
ずる分力を利用してX方向の位置決めと固定が容易とな
る効果がある。
【0046】請求項4記載の発明は、心押台を傾斜する
摺動面に固定する場合でも、テーパ面を有する固定コマ
で有効固定分力を発生させて固定し、安定な固定状態が
得られる効果を有するものである。
【0047】請求項5記載の発明は、固定に要する操作
力をねじにより伝えているので固定操作に大きな力を要
しない。従って複数の固定板に操作力を伝えることも可
能となる効果を有する。
【0048】請求項6記載の発明は、楔面を有する固定
部材の楔状板をねじ部材のジャッキボルトを操作して心
押台の進退方向に移動させるのみで強固な楔結合を形成
させ、その後ナット一個の操作のみで心押台を固定する
ことができる構造であり、構成する部品数が少なく形状
も剛性に富んでおり経済性良く固定用ナットとジャッキ
ボルトのクランプ・アンクランプの操作が心押台の前側
のみでできるので、カバーの取り外しを必要とせず操作
性もすぐれた心押台の固定機構である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る心押台の固定機構の断面説明図
(実施例1)である。
【図2】心押台が傾斜摺動面に固定される実施例2の断
面図である。
【図3】心押台が傾斜摺動面に固定される実施例3の断
面図である。
【図4】心押台を摺動面下面に当接する楔状板で固定す
る実施例4の図面である。(a)は楔状部材、ジャッキ
ボルト及びクランプ部材を含む断面図、(b)はクラン
プ部材を示す(a)のA−A断面図、(C)は裏板緊定
具を示す(a)のB−B断面図である。
【図5】従来技術による心押台の操作上の課題説明図で
ある。
【図6】従来技術による心押台の、(a)は断面説明
図、(b)は傾斜摺動面固定の断面説明図である。
【符号の説明】
1 心押台 2 横軸(操作用) 5 第1駒 6 第2駒 5a,5b 駒部材 6a,6b 駒部材 7,11 縦軸 8,15 固定板 9 ベッド 10 ワーク 14 第3駒 24,25,26,27 摺動面 31 楔状板 32 ブロック 33 ボルト 34 ナット 35 裏板 36 ボルト 37 ナット 38 ジャッキボルト 39 心押軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心押台を摺動面に固定する機構であっ
    て、摺動面を挟持する心押台固定部材と係合するテーパ
    面を有し心押台固定部材との相対移動により挟持力を倍
    増させる楔状部材を設け、該楔状部材を前記摺動面に平
    行な方向に移動させる移動手段とを設けてなり、前記移
    動手段で楔状部材を移動させることにより心押台を固定
    する心押台固定機構。
  2. 【請求項2】 摺動面の裏面に当接して心押台を固定す
    る固定板と、前記固定板を引上げ可能に軸端に前記固定
    板との係合部を有し互いに平行に配設された複数の縦軸
    と、前記複数の縦軸に直角方向に設けられ複数のねじ部
    を有する横軸と、複数の前記縦軸の各々の上部軸端に固
    着され下面にテーパ面を有する第1の駒と、前記横軸の
    ねじ部に各々螺合し上面にテーパ面を有して前記第1の
    駒と各々テーパ面で係合する第2の駒とからなることを
    特徴とする心押台固定機構。
  3. 【請求項3】 前記縦軸を前記摺動面に対し傾斜させて
    設け、前記水平面の鉛直方向に上下移動自在に前記縦軸
    を前記心押台に設け、前記固定板に前記縦軸が引上げら
    れたときに前記摺動面の角部の端面に当接する段付部を
    設けてなり、固定板引上げ時に摺動面の対向する角部に
    引上げ力の分力を作用させて固定することを特徴とする
    請求項1記載の心押台固定機構。
  4. 【請求項4】 前記固定板に摺動面と当接する一方に少
    なくとも2以上の当接面と最深部にテーパ面を有する切
    欠部とを形成し他方に前記摺動面に当接する段付部を形
    成すると共に前記切欠部に嵌装され前記切欠部の最深部
    のテーパ面に当接し前記摺動面の内側端面と当接する第
    3の駒を設けなり、縦軸を引上げた時に第3駒のテーパ
    面で生ずる分力を前記摺動面の下面と側面に伝えて心押
    台を固定することを特徴とする請求項1記載の心押台固
    定機構。
  5. 【請求項5】 ねじ部が2個所に設けられ且つ互いに逆
    方向のねじに形成されている請求項1乃至3に記載の心
    押台固定機構。
  6. 【請求項6】 心押台を摺動面に固定する機構であっ
    て、前記摺動面の裏面に当接する楔形状の楔状板と前記
    心押台近傍に前記摺動面に載置され前記楔状板と一体に
    前記心押台の進退方向に移動自在に設けられたブロック
    と、該ブロックと前記楔状板を前記摺動面に固定するク
    ランプ部材と、前記楔状板の下面のテーパ面に当接し前
    記摺動面に載置された心押台の下面に一体固着した裏板
    と、前記ブロックと前記心押台とを接近離間させる調整
    部材とを設けてなり、該調整部材を操作して楔状板を心
    押台の進退方向に移動させ楔効果を操作して後クランプ
    部材で固定することを特徴とする心押台固定機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110722373A (zh) * 2019-10-22 2020-01-24 重庆工具厂有限责任公司 一种加工滚刀容屑槽工装及滚刀容屑槽加工方法
CN119282831A (zh) * 2024-12-13 2025-01-10 朗信(苏州)精密光学有限公司 一种等离子体抛光机

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