JPH11334199A - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

Info

Publication number
JPH11334199A
JPH11334199A JP10143908A JP14390898A JPH11334199A JP H11334199 A JPH11334199 A JP H11334199A JP 10143908 A JP10143908 A JP 10143908A JP 14390898 A JP14390898 A JP 14390898A JP H11334199 A JPH11334199 A JP H11334199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jet recording
recording sheet
ink
ink jet
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10143908A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Sekiguchi
英樹 関口
Tetsuya Uto
哲也 宇戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP10143908A priority Critical patent/JPH11334199A/ja
Publication of JPH11334199A publication Critical patent/JPH11334199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット記録にて得たハードコピーをフ
ァイルに閉じて保管したり、粘着テープをインク受理層
に貼着した場合に発生するような白紙の黄変や顔料イン
クの定着性が改良されたインクジェット記録シートを得
ること。 【解決手段】天然あるいは合成繊維を主成分とするスラ
リーを抄紙してなる非塗工タイプのインクジェット記録
シートにおいて、該シート中に、多孔性澱粉粒子を含有
せしめる。また、支持体の少なくとも片面に、インク受
理層を設けてなる塗工タイプのインクジェット記録シー
トにおいて、該インク受理層に、多孔性澱粉粒子を含有
せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
シートに関するものであり、さらに詳しくは、画像濃
度、インク吸収性が良好で、特に白紙の黄変が改良さ
れ、顔料インクの定着性に優れたインクジェット記録シ
ートである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ディフレク
ション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バ
ブルジェット方式、サーマルインクジェット方式、スリ
ットジェット方式およびスパークジェット方式などに代
表される種々の作動原理により、インクの微小液滴を飛
翔させて紙などのインクジェット記録シートに付着さ
せ、画像・文字などの記録を行なう方式である。これ
は、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通
性が大きい、現像−定着が不要などの長所があり、漢字
を含め各種図形およびカラー画像などの記録装置として
種々の用途において急速に普及している。
【0003】さらに、水や親水性溶剤などの溶媒中にイ
エロー、マゼンタ、シアンおよびブラックなどの色材を
各々含有させた多色インクを用いるインクジェット記録
方式により形成された画像は、製版方式による多色印刷
と比較して遜色のない記録画像を得ることが可能であ
る。また、作成部数が少なくて済む用途においては、銀
塩写真による現像よりも安価であることからフルカラー
画像記録分野にまで広く応用されつつある。
【0004】昨今の技術開発によりインクジェット記録
方式は多様な用途に応用されるが、ハードコピーとして
の出力用途に限定すれば、(1)一般用(ホームユー
ス、ホビー用)、(2)OA用(オフィスユース)およ
び(3)業務用(EA用、FA用)の3つに大別でき、
特に、業務用途では400dpi(16ドット/mm)
以上の高精細なハードコピーが必要とされ、インクジェ
ット記録方式の普及率も向上している。
【0005】特に、インクジェット記録方式によって得
られる高精細なハードコピーは、銀塩写真の代替えとし
て有力であり、画像の色再現性や階調性もさることなが
ら、インクジェット記録シートの保存安定性も重要な要
求特性となる。ここで、インクジェット記録シートの保
存安定性とは、大別すれば画像部の退色、変色、滲み
(画像部の保存安定性)や白紙の退色、変色(白紙の保
存安定性)などが挙げられる。
【0006】ここで、特に画像部の保存安定性に関して
は、従来公知の水溶性染料から、例えば、特開昭57−
10660号公報、同57−10661号公報、特開平
4−234467号公報、同5−156189号公報、
同5−179183号公報、同5−202324号公
報、同5−263029号公報、同5−331397号
公報、同6−122846号公報、同6−136311
号公報などに提案されているような堅牢度の高い顔料に
変更することで、耐光性、耐オゾン性や耐水性が飛躍的
に向上することが知られている。
【0007】また、例えば、特公平7−78187号公
報、同7−78188号公報、同8−6057号公報、
同8−26259号公報、同6−247034号公報や
同6−306319号公報などに提案されているような
ナフトール染料、アゾ染料、金属錯塩染料、アントラキ
ノン染料、キノイミン染料、インジゴ染料、シアニン染
料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾ
キノン染料、カーボニウム染料、ナフトキノン染料、ナ
フタルイミド染料、フタロシアニン染料、ペリニン染料
などの油溶性染料に変更することで、画像濃度が高く発
色性に優れ、且つ耐水性や耐コックリング性が良好なイ
ンクジェット記録シートが得られる。
【0008】以上のように、画像部の保存安定性につい
ては、インクジェット記録シートのみならず、インクの
改良も含めた総合的な検討が重要であると認識され、事
実大幅に改良されてきた。
【0009】一方、白紙の保存安定性については、黄変
の改良が主な検討課題となる。ここで、白紙の黄変は、
光、オゾン、NOX、熱、湿度などに起因するのみなら
ず、ある種の酸化防止剤が原因で発生する場合もある。
特に後者は、高精細なハードコーピーをファイルに閉じ
て保管したり、粘着テープをインク受理層表面に貼着し
た場合などに発生することが知られている。この問題
は、インクジェット記録方式が銀塩写真の代替えを担う
上で非常に重要なものであり、種々な改良検討がなされ
ているものの未だ十分なインクジェット記録シートが得
られていないのが実状であった。
【0010】インクジェット記録シートとしては、画像
濃度が高く、色調が明るく鮮やかであること、インクの
吸収が速くて、ドットが重なった場合でもインクが流れ
出したり滲んだりしないこと、ドットの横方向への拡散
が必要以上に大きくならないこと、ドットの形状が真円
に近く、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと、白色度が
高いことなどの諸要求を満たす必要があり、例えば、特
開昭57−157786号公報には、合成非晶質シリカ
またはその塩、あるいはこれらの混合物を必要によりバ
インダー樹脂と共に紙表面に塗工し、あるいは内填した
り、また、特開昭60−232990号公報では、多孔
質のカチオン性水和アルミニウム酸化物を含有せしめた
り、さらに、特開昭60−204390号公報や特開平
2−198889号公報などでは、BETによる比表面
積の大きな合成非晶質シリカやカチオン性コロイド粒子
であるカチオン性水和アルミニウム酸化物を含有せしめ
ることで、目的を達成することが可能である。
【0011】しかしながら、これら従来公知のインクジ
ェット記録シートでは、上記したような白紙の黄変が強
かった。特に、画像濃度や発色性を追求するために、単
に比表面積の大きな合成非晶質シリカを用いた場合や、
擬ベーマイト構造を有するアルミナ水和物のコロイド粒
子を用いた場合には、白紙の黄変が特に悪化した。
【0012】このようなインクジェット記録シートの白
紙の黄変は、例えば、BHTを含有するクリアファイル
に該記録シートを挿入して保管した場合に、クリアファ
イルから該記録シートのインク受理層にBHTが移行し
て発生すると推測できる。したがって、BHTに代表さ
れるフェノール系酸化防止剤を含有した身近な物品とイ
ンクジェット記録シートが接触すると黄変が進行し、空
気中のオゾン、NOx、SOxや温湿度などの二次的因子
によってより促進されると考えられる。
【0013】ところで、BHTに起因する黄変について
は、例えば、Polymer Degradation
and Stability 50(1995)31
3〜317、Textil Praxis Inter
national Oktober(1980)121
3〜1215、Textil Praxis Inte
rnational Marz(1983) 261〜
264、Textile Chemist and C
olorist April(1983) Vol.1
5 No4 52〜56やText.Progr.15
(1987)16などに記載されており、特に繊維、ア
パレル業界では以前から問題として取り上げられて検討
されてきた経緯があり、酸化反応を経てスチルベンキノ
ン構造を有する化合物になることが判明している。
【0014】興味深い提案として、特に特開平1−22
2987号公報が挙げられる。該提案では、インクジェ
ット記録シートにおいて、[4,4’−メチレン−ビス
−2,6−(ジ−第3ブチルフェノール)](以下、B
HT2と記す)を用いて行うスポット試験によって、イ
ンク中の染料が酸素により分解される際の多孔質インク
受容層の触媒活性を評価する方法が挙げられている。こ
のBHT2スポット試験は、BHTが酸化され、スチル
ベンキノン構造を形成した際に黄色く着色することに依
るものであり、該試験の結果とインクジェット記録材に
おける印字画像の室内変色に相関性を見いだしている。
【0015】また、該提案では、BHT2スポット試験
において黄変が少ない、好ましいコート層、すなわちイ
ンク受理層の形態として、Mg、Ca、Zn、Baの群
より選ばれた金属を0.1重量%以上含む含ケイ素系顔
料を記録面、すなわちインク受理層中に含有するもので
あるとしているが、画像濃度が低下するという副作用を
併なうと記されている。この副作用を改良すべく、カチ
オン性物質を併用することも提案されているが、今度は
耐光性が低下するといった旨が記されており、インクジ
ェット記録シートにおける画像の保存安定性の問題につ
いては、BHTに代表されるフェノール系酸化防止剤が
関係していることが兼ねてから知られていた。
【0016】さらに、インク受理層に移行したBHTが
黄変する場合、その度合いは該インクジェット記録シー
トの素材や構成などにより変化するが、特に、インク受
理層を構成する顔料やコロイド粒子に大きく影響される
ことは、上記の提案に述べられていることで判る。
【0017】また、上記したような顔料インクを用いた
場合では、画像の定着性に劣る問題もあった。特に後者
の問題では、画像部分を軽く指触した程度で顔料インク
が擦り取られてしまうこともありハードコピー用途の使
用に耐えない場合もあった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、特にインクジェット記録にて得たハードコーピ
ーを例えばファイルに閉じて保管、あるいは粘着テープ
をインク受理層に貼着した場合に発生する白紙の黄変が
改良され、顔料インクの定着性にも優れた高品質なイン
クジェット記録シートを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らが、インクジ
ェット記録シートにおける上記の問題について鋭意検討
を重ねた結果においても、インクジェット記録にて得た
高精細なハードコーピーをファイルに閉じて保管した
り、あるいは粘着テープをインク受理層に貼着した場合
に発生するような白紙の黄変が、ファイルや粘着テープ
中に含まれる2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ル−フェノール(以下、BHT記す)に代表されるフェ
ノール系の酸化防止剤によるものであると推測できた。
【0020】これらフェノール系の酸化防止剤につい
て、代表的な例を示せば、例えば、BHT(スミライザ
ーBHT:住友化学、ヨシノックスBHT:吉富製薬、
アンデージBHT:川口化学)、n−オクダデシル−3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート(イルガノックス1076:チ
バガイギー、アデカスタブAO−50:旭電化、スミラ
イザーBP−76:住友化学、トミノックスSS:吉富
製薬)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6
−t−ブチルフェノール)(アデカスタブAO−40:
旭電化、スミライザーBBM−S:住友化学、ヨシノッ
クスBB:吉富製薬、アンテージW300:川口化学、
ノックライザーNS30:大内新興、ノンフレックスB
B:精工化学)などを挙げることができる。
【0021】以上のようなフェノール系酸化防止剤に起
因する白紙黄変の改良方法について本発明者らがさらに
鋭意検討を行った結果、インク受理層を構成する従来公
知の顔料およびコロイド粒子を多孔性澱粉粒子に変更す
ることにより、画像濃度やインク吸収性などのインクジ
ェット記録特性を損なわずに白紙の黄変を改良できるこ
とを見いだした。
【0022】さらに、多孔性澱粉粒子は、インク受理層
を設けた、いわゆる塗工紙タイプのインクジェット記録
シートのみならず、非塗工タイプのインクジェット記録
シートにおいても有効であることを見いだした。非塗工
タイプのインクジェット記録シートにおいては、通常、
不透明度の改良や画像濃度、インク吸収性を向上させる
目的で、合成非晶質シリカ、軽質炭酸カルシウム、重質
炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭
酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ
土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイ
サイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどに
代表される顔料(填料)を内填せしめる場合が多いが、
これら顔料の全量あるいは一部を多孔性澱粉粒子に置換
することにより、白紙の黄変を改良することができた。
【0023】ところで、昨今のインクジェット記録シス
テムでは、画像の耐光性、耐水性や耐オゾン、NOx
SOx性などの保存性を改良するために、上記したよう
な顔料インクの使用が増えている。しかしながら、顔料
インクを用いてインクジェット記録を行う場合、従来公
知のインクジェット記録シートでは画像記録の定着性に
問題があった。一般に、0.05〜0.5μm程度の粒
子径を有する該顔料が飛翔して該記録シート表面に着弾
した場合、多くの顔料はシートの内部に浸透せず、表面
に堆積するために生ずる問題であった。
【0024】本発明者らの鋭意検討によれば、このよう
な問題は多孔性澱粉粒子を用いることで改良することが
できた。多孔性澱粉粒子は、従来公知の顔料やコロイド
粒子に比べて大きく、適度な細孔を有するために顔料の
浸透が速やかに行われ、結果的に顔料インクの定着性を
改良することができた。
【0025】すなわち、本発明の第1のインクジェット
記録シートは、天然あるいは合成繊維を主成分とするス
ラリーを抄紙してなる非塗工タイプのインクジェット記
録シートにおいて、該シート中に、多孔性澱粉粒子を含
有することを特徴とするインクジェット記録シートであ
る。
【0026】さらに、本発明の第1のインクジェット記
録シートのTAPPI T529に規定される表面pH
が6.0以下であると、白紙の黄変をより改良すること
ができる。
【0027】インクジェット記録シートを、天然パルプ
を主成分とするスラリーから抄造された紙を用いる場合
には、該紙を酸性紙とすることにより、さらに白紙の黄
変を改良したインクジェット記録シートを得ることがで
きる。
【0028】インクジェット記録シートを、天然パルプ
を主成分とするスラリーから抄造された中性紙を用いる
場合においては、該中性紙上に硫酸バンド液を浸透せし
めた疑似酸性紙とすることで、さらに好ましいインクジ
ェット記録シートを得ることができる。
【0029】本発明の第2のインクジェット記録シート
は、支持体の少なくとも片面に、インク受理層を設けて
なる塗工タイプのインクジェット記録シートにおいて、
該インク受理層が、多孔性澱粉粒子を含有することを特
徴とするインク用インクジェット記録シートである。
【0030】さらに、本発明の第2のインクジェット記
録シートのインク受理層のTAPPI T529に規定
される表面pHが6.0以下であると、白紙の黄変をよ
り改良することができる。
【0031】ここで、支持体として天然パルプを主成分
とするスラリーから抄造された紙を用いる場合には、該
紙を酸性紙とすることにより、さらに白紙の黄変を改良
したインクジェット記録シートを得ることができる。
【0032】あるいは、支持体として天然パルプを主成
分とするスラリーから抄造された中性紙を用いる場合に
おいては、該中性紙上に硫酸バンド液を浸透せしめた疑
似酸性紙とすることで、さらに好ましいインクジェット
記録シートを得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明のインクジェット記
録シートを詳細に説明する。本発明のインクジェット記
録シートに用いる、多孔性澱粉粒子とは、例えば、(1)
門間,貝沼ら:澱粉化学,Vol.37,No.1,p
13〜19(1990)、(2)門間:澱粉化学,Vo
l.38,No.1,p45〜50(1991)、(3)
門間,貝沼:Agric.Biol.Chem.,5
3,1503〜1508(1989)、(4)不破,田中
ら:Starke,30,186(1978)、(5)田
中,杉本ら:J.Jap.Soc.Starch Sc
i.,29,287(1982)、(6)鈴木:月刊フー
ドケミカル10月号別刷(1997)、(7)鈴木:食品
と化学,Vol.37,No.1(1995)、(8)長
谷川:平成9年度第3・4回造粒分科会技術討論会要旨
集、(9)特開平5−112469号公報および(10)同8
−277230号公報などに図例されているような、表
面に複数の孔が開いた澱粉粒子である。
【0034】上記の文献に図例されている多孔性澱粉粒
子とは、例えば、小麦、トウモロコシ、ハイドロキシプ
ロピル化トウモロコシなどの変性トウモロコシ、馬鈴
薯、粳米、餅米、モチトウモロコシ、サツマイモ、サ
ゴ、タピオカ、エンドウ、小豆、リョクトウ、ソテツ、
ソルガム、バナナなどの各種澱粉粒子に対して、例え
ば、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラー
ゼ、プルラナーゼ、R酵素、イソアミラーゼ、ホスホリ
ラーゼ、トランスグルコシダーゼ、アミロ−1,6−グ
ルコシダーゼ、オリゴ−1,6−グルコシダーゼ、マル
ターゼ、タカマルターゼ、γ−アミラーゼ、タカアミラ
ーゼB、グルクアミラーゼ、アミロシンテアーゼ、ホス
ホリラーゼ、D酵素、アミロシュクラーゼ、グリコーゲ
ントランスグルコシダーゼ、アミロースイソメラーゼ、
Q酵素、Z酵素、限界デキストリナーゼ、アミロースイ
ソメラーゼなどの生澱粉分解酵素を作用せしめることに
より得られるものである。
【0035】ここで、生澱粉分解酵素とは、具体的に
は、α−アミラーゼであれば、ブタ膵臓、ヒト唾液、ヒ
ト膵臓やオオムギ麦芽などから精製することができ、β
−アミラーゼであれば、オオムギ麦芽、サツマイモやコ
ムギ粉などから精製することができる。また、例えば、
Aspergillus awamori、Rhizo
pus sp.、A.awamori var.kaw
achii、A.cinnamomeus、Bacil
lus criculans F−2、Chalara
paradoxaやAspergillus sp.
K−27などに代表される微生物群から生産することも
できる。
【0036】本発明のインクジェット記録シートに用い
る多孔性澱粉粒子とは、多孔性を有する澱粉粒子であれ
ば良好に目的を達成できるため、特にその製造方法は限
定されないが、特に反応効率の良さや反応の簡便さなど
多量生産性に適合し、且つ出来上がった多孔性澱粉粒子
の細孔径や空隙率なども適当であるなどの理由から、特
に、トウモロコシ澱粉粒子、ワキシトウモロコシ澱粉粒
子に対して、Chalara paradoxaに代表
される微生物が生産したグルコアミラーゼやα−アミラ
ーゼを作用せしめて細孔を開けた多孔性澱粉粒子や、ト
ウモロコシ澱粉粒子に対して、サゴヤシの樹幹より分離
した生澱粉分解酵素であるグルコアミラーゼを作用せし
めて細孔を開けた多孔性澱粉粒子などを好適に用いるこ
とができる。
【0037】このような多孔性澱粉粒子の製造方法の一
例を示す。トウモロコシ澱粉粒子の水懸濁溶液をpH4
〜5に調整し、温度を30〜40℃に保ち、次いで澱粉
分解アミラーゼ酵素を投入する。経時とともに澱粉粒子
の分解が進み、細孔が次第に大きくなってゆく、これと
共に空隙率も上昇する。酵素反応は概ね15〜30時間
程度で終了する。反応終了後、洗浄して分解した糖分を
除去し、スプレードライヤー、フラッシュジェットドラ
イヤーなどを用い、60℃以下で乾燥して多孔性澱粉粒
子を得る。
【0038】このようにして得られた多孔性澱粉粒子の
物性の一例は、粒子径1〜30μm、平均細孔径0.1
〜10μm、空隙率10〜90%、細孔容積1〜8ml
/100g、細孔面積100〜300m2/100g、
JIS−K5101に規定される吸水量は50〜200
ml/100gである。
【0039】上記の通り、酵素反応の温度や処理時間に
より多孔性澱粉粒子の空隙率を調整することができる。
本発明のインクジェット記録シートにおいては、特に空
隙率30〜80%の多孔性澱粉粒子を用いることが好ま
しい。ここで、空隙率が30%未満であると、画像濃度
やインク吸収性が低下するために好ましくなく、顔料イ
ンクの定着性も悪化してしまうことがある。一方、空隙
率が80%を越えるようになると、多孔性澱粉粒子の力
学的強度が著しく低下するため、インク受理層塗工液と
して各種素材と混合分散する場合や、下記するような各
種カレンダ処理の工程で粒子が潰れやすくなり好ましく
ない。
【0040】また、上記したような多孔性澱粉粒子は、
例えばコーティングノズルを併装したスプレードライヤ
ーなどを用いることにより該粒子の表面を修飾・改質す
ることもできる。代表的な修飾・改質の例を示せば、
シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、など
の撥水性樹脂を用いて該粒子を被覆して撥水処理を施
す、γ−グリシジルプロピルトリメチルアンモニウム
クロライドなどのカチオン物質を用いてカチオン化処理
を施すなどの修飾・改質をすることができる。ここで、
撥水・親油処理を施した場合には、下記するような油溶
性インクのインク吸収性を向上することができ、また水
溶性インクのドット径を調整せしめて高精細・高解像度
なインクジェット記録シートを得ることもできる。一
方、カチオン化処理を施した場合には、水溶性インク中
の色材の定着性が向上するため、画像の耐水性に優れた
インクジェット記録シートを得ることができる。
【0041】さらに、多孔性澱粉粒子は、本発明の効果
に弊害を及ぼさない範囲において、その細孔の中に、例
えば、平均粒子径0.1〜3μm程度の微小な合成非
晶質シリカ粒子やアルミナ粒子、アルミナ水和物(擬
ベーマイトゾル)、コロイダルシリカ、シリカ/アルミ
ナハイブリッドゾル、その他にもヘクタイト、モンモリ
ロナイトなどのスメクタイト粘土、ジルコニアゾル、ク
ロミアゾル、イットリアゾル、セリアゾル、酸化鉄ゾ
ル、ジルコンゾル、酸化アンチモンゾルなどのコロイド
粒子、アクリルあるいはメタアクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
スチレン/アクリル系樹脂、スチレン/ブタジエン系樹
脂、ポリスチレン/アクリル系樹脂、ポリスチレン/イ
ソプレン系樹脂、メチルメタアクリレート/ブチルメタ
アクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコ
ーン系樹脂、尿素樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、フェノール系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂など
のポリマービーズを埋設することもできる。例えば、多
孔性澱粉粒子の細孔中に微小なアルミナ粒子を埋設する
ことにより、色彩性や発色性を向上せしめたインクジェ
ット記録シートを得ることが可能となる。また、親油性
の高い、あるいは油膨潤性を有するポリマービーズなど
を埋設することにより、特に油溶性インクを用いたイン
クジェット記録おいて、画像滲みや画像の裏抜けなどが
改良されたインクジェット記録シートを得ることが可能
となる。埋設する方法は、例えば、ペイントコンディシ
ョナー、ボールミルなどを用いて多孔性澱粉粒子と埋設
せしめようとする粒子をメカニカルに混合処理する方法
が挙げられる。
【0042】以下に、本発明のインクジェット記録シー
トの好適な形態を説明する。本発明の第1のインクジェ
ット記録シートは、インク受理層を設けない非塗工タイ
プのものであり、LBKP、NBKPなどの化学パルプ
類;SGW、CGW、TRMP、SCMP、TANDE
MTMP、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、
CMP、CGPなどの機械パルプ類;DIPなどの古紙
パルプなどの木材パルプ類などの天然繊維や、ポリエス
テル、ポリウレタン、芳香族ポリアミド、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、アクリルなどの化学合成繊維、ガラ
ス繊維などの合成繊維を分散したスラリー中に多孔性澱
粉粒子を含有せしめ、長網抄紙機、円網抄紙機、ツイン
ワイヤー抄紙機などの各種装置を用いて抄紙することに
より得るか、あるいは、抄紙済みのシート表面にカレン
ダサイズやタブサイズなどのサイズプレス法を用いて多
孔性澱粉粒子を浸透せしめて目的のインクジェット記録
シートを得ることができる。
【0043】本発明の第1のインクジェット記録シート
に多孔性澱粉粒子を含有する含有量は、天然あるいは合
成繊維の総量に対して1〜200重量%、より好ましく
は10〜100重量%である。ここで、含有量が1重量
%未満ではインク吸収性に劣るため好ましくなく、ま
た、200重量%を越えると、紙あるいは合成繊維の持
つ特有の風合いを損ねるため好ましくなく、さらには該
多孔性澱粉粒子を含む部分と含まない部分でのインク吸
収性の相違が顕著に現れてベタ画像やハーフトーン画像
における斑が発生しやすくなるばかりか、シートの剛
度、折り曲げ性などの強度が低下するなどの欠点が見ら
れる場合がある。
【0044】本発明の第1のインクジェット記録シート
中には、必要に応じてサイズ剤、定着剤、インク定着
剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤、繊維
解膠剤、消泡剤、水切れ助剤、蛍光増白剤、ブルーイン
グ剤、ピッチ抑制剤、殺菌剤、特殊薬品などの各種添加
剤を1種以上含有させることもでき、また、第1のイン
クジェット記録シートの坪量としては、通常50〜30
0g/m2程度のものが用いられる。
【0045】さらに、インクジェット記録シートの剛
度、折り曲げ性や不透明度をより満足なものにするなど
の目的から、例えば、合成非晶質シリカ、軽質炭酸カル
シウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、
硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウ
ム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグ
ネシウムなど従来公知の顔料(填料)を併用することも
できる。
【0046】本発明の第1のインクジェット記録シート
には、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、グロス
カレンダー、艶消しカレンダー、摩擦カレンダー、ブラ
シカレンダーなどのカレンダー処理を行うことができ
る。さらに、ドット径調整剤、離型剤などの薬剤をシー
ト表面に浸透させる目的で、カレンダーサイズやタブサ
イズなどのサイズプレスを適宜行うこともできる。
【0047】本発明の第2のインクジェット記録シート
は、支持体上にインク受理層を設けた塗工タイプのもの
であり、該インク受理層が、多孔性澱粉粒子を含有して
なるものである。インク受理層において、多孔性澱粉粒
子の他には該粒子同士あるいは該粒子と支持体の接着性
を高めるためにバインダー樹脂を含有せしめることが好
ましい。バインダー樹脂の含有量は、多孔性澱粉粒子に
対して0.1〜100重量%が好ましく、より好ましく
は1〜50重量%である。ここで、バインダー樹脂の含
有量が0.1重量%未満の場合には、多孔性澱粉粒子同
士あるいは該粒子と支持体の接着力が弱く、粒子が脱落
するなどの弊害を生じ易い。また100重量%を越える
場合には、多孔性澱粉粒子の細孔がバインダー樹脂で埋
まり、画像濃度やインク吸収性が低下するなどの弊害が
生じ易い。
【0048】好適に用いることのできるバインダー樹脂
としては、例えば、ポリビニルアルコール、シラノール
変性ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱
粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、カ
ゼイン、ゼラチン、酸性ゼラチン、大豆蛋白、シリル変
性ポリビニルアルコールなど;無水マレイン酸樹脂、ス
チレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−
ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテッ
クス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの
重合体または共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の
重合体または共重合体などのアクリル系重合体ラテック
ス;エチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合
体ラテックス;あるいはこれらの各種重合体のカルボキ
シル基などの官能基含有単量体による官能基変性重合体
ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成
樹脂系などの水溶性接着剤;ポリメチルメタクリレー
ト、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラー
ル、アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤を一種以
上、単独であるいは混合して用いることができる。この
他、公知の天然、あるいは合成樹脂バインダーを単独で
あるいは混合して用いることは特に限定されない。
【0049】インクジェット記録シートとしては、画像
濃度が高く、色調が明るく鮮やかであること、インクの
吸収が速くて、ドットが重なった場合でもインクが流れ
出したり滲んだりしないこと、ドットの横方向への拡散
が必要以上に大きくならないこと、インクドットの形状
が真円に近く、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと、白
色度が高いことなどの諸要求を満たす必要があり、これ
らの要求は多孔性澱粉粒子を用いることにより概ね達成
することができるが、場合によっては、多孔性澱粉粒子
と共に、顔料あるいはコロイド粒子、もしくはこれらの
混合物を含有させることにより、より好ましいインクジ
ェット記録シートを得ることもできる。
【0050】ここで、顔料は、無機顔料と有機顔料に大
別することができる。無機顔料としては、例えば、合成
非晶質シリカ、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、ア
ルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭
酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどを挙げること
ができる。本発明の第2のインクジェット記録シートで
は、これらの無機顔料の1種以上をインク受理層中に混
合して含有させることもできる。
【0051】一方、有機顔料としては、特に、白色ある
いは無色のポリマービーズを好適に用いることができ、
例えば、アクリルあるいはメタアクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
スチレン/アクリル系樹脂、スチレン/ブタジエン系樹
脂、ポリスチレン/アクリル系樹脂、ポリスチレン/イ
ソプレン系樹脂、メチルメタアクリレート/ブチルメタ
アクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコ
ーン系樹脂、尿素樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、フェノール系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂など
の少なくとも1種以上の樹脂からなる真球状あるいは不
定型の無孔質あるいは多孔質ビーズである。無論、上記
した無機顔料の1種以上と有機顔料の1種以上を多孔性
澱粉粒子と共に混合して含有させることもできる。
【0052】本発明者らが鋭意検討した結果によれば、
上記したような顔料の中でも合成非晶質シリカを多孔性
澱粉粒子と併用することが色彩性や色再現性の点から好
ましい形態となる。
【0053】ここで、合成非晶質シリカとは、電弧法、
乾式法、湿式法(沈殿法、ゲル法)などの方法を用いて
製造することができ、コールターカウンター法による粒
子径が0.1〜30μm、BET法による比表面積が2
0m2/g以上、より好ましくは50〜400m2/g、吸油量
としては0.3ml/g以上、より好ましくは1.0ml/
g以上、ハンター白色度90以上などを有するものが好
ましい。このような合成非晶質シリカを具体的に例示す
れば、
【0054】1)例えば、合成シリカまたはその塩ある
いはこれらの混合物(特開昭55−51583号公報、
特開昭57−157786号公報)
【0055】2)平均粒子径2.5〜3.5μmで特定
の粒度分布を有し、且つ60〜130オングストローム
の範囲内の細孔を全細孔の20%以上有する合成シリカ
(特開昭61−141584号公報)
【0056】3)4重量%懸濁水溶液のpHが9〜1
2、電気伝導度400〜1,000マイクロモー/cm
であり、且つ化学組成のNi/SiO2の比が0.02
〜0.04である合成無定形シリカ(特開昭61−23
0979号公報)
【0057】4)コールターカウンター法で測定して2
〜15μmのメジアン径、180ml/100gの吸油
量および溶媒法で測定して1.450以上の屈折率を有
し、関係湿度90%および25℃で200時間吸湿させ
た条件での吸湿量が35%以上の範囲にある非晶質シリ
カ(特開昭62−292476号公報)
【0058】5)コールターカウンター法で測定して2
〜15μmのメジアン径、180ml/100gの吸油
量および溶媒法で測定して1.450以上の屈折率を有
し、関係湿度90%および25℃で200時間吸湿させ
た条件での吸湿量が35%以上の範囲にある非晶質シリ
カ粒子の表面に周期律表第2族金属化合物を酸化物基準
で0.5〜20重量%の量で被覆した被覆シリカ粒子
(特開昭63−306074号公報)
【0059】6)BET法で測定した比表面積が200
m2/g以上で且つロジンラムラー分布の均等数nが1.1
0以上の微粒シリカ(特公平3−26665号公報)
【0060】7)BET比表面積が200m2/g以上で、
吸油量が180ml/100g以上で且つ酸強度(H0)+
4.8までの酸量が0.1ミリモル/g以下であるアル
カリ添着非晶質シリカ(特開平5−64953号公報)
などを挙げることができる。
【0061】一方、コロイド粒子としては、例えば、ア
ルミナ水和物(擬ベーマイトゾル)、特開昭60−21
9083号公報、同61−19389号公報、同61−
188183号公報、同63−178074号公報、特
開平5−51470号公報などに記載されているような
コロイダルシリカ、特公平4−19037号公報、特開
昭62−286787号公報に記載されているようなシ
リカ/アルミナハイブリッドゾル、その他にもヘクタイ
ト、モンモリロナイトなどのスメクタイト粘土(特開平
7−81210号公報)、ジルコニアゾル、クロミアゾ
ル、イットリアゾル、セリアゾル、酸化鉄ゾル、ジルコ
ンゾル、酸化アンチモンゾルなどを代表的なものとして
挙げることができる。
【0062】本発明者らが鋭意検討した結果によれば、
上記したようなコロイド粒子の中でもアルミナ水和物
(擬ベーマイトゾル)を併用することが色彩性や色再現
性の点から好ましい形態となる。ここで、擬ベーマイト
ゾルとは、Al23・nH20(n=1〜1.5)の組
成式で表すことのできるアルミナ水和物であり、USP
2,656,321に示されているような合成方法、特
開平4−92813号公報に示されているような合成方
法、アルミニウムアルコキシドの加水分解法、アルミン
酸ナトリウムの加水分解法やpHスイング法などにより
製造することができ、繊毛状あるいは平板形状をなすコ
ロイド粒子である。より具体的に例示すれば、
【0063】1)水で固形分0.01〜0.1重量%に
希釈したゾルを親水化したコロジオン膜上に滴下して乾
燥した状態において、粒子形状がアスペクト比2〜10
の板状であるアルミナゾル(特開平3−285814号
公報)
【0064】2)水で固形分0.01〜0.1重量%に
希釈したゾルを親水化したコロジオン膜上に滴下して乾
燥した状態において、粒子形状がアスペクト比2以下の
柱状であるアルミナゾル(特開平3−285815号公
報)
【0065】3)ベーマイトヒドロゾルに界面活性剤を
加えた後、非極性有機溶媒中に移行させるベーマイトオ
ルガノゾルの製造方法で製造されたアルミナゾル(特開
平4−92813号公報)
【0066】4)耐アルカリ性陰イオン交換膜と、陽イ
オン交換膜とを交互に有する電気透析槽の脱塩室にアル
ミン酸アルカリからなる水溶液を、濃縮室に苛性アルカ
リ水溶液を導入し、電気透析を行ってアルミナゾルを得
る製造方法で製造されたアルミナゾル(特開平7−80
2号公報、同7−803号公報)
【0067】5)水系溶媒中にアルミナ水和物のコロイ
ド粒子が分散したゾルであって、分子内にスルホン酸基
を有し1重量%水溶液にしたときのpHが4以下の化合
物を含有するアルミナゾル(特開平8−33315号公
報)
【0068】6)アルミニウムアルコキシドを水系溶媒
中で加水分解してアルミナ水和物の沈殿を得て、さらに
その沈殿を解膠してアルミナゾルを製造する方法におい
て、溶媒中のアルコールを除去しながら加水分解を行う
アルミナゾルの製造方法で製造されたアルミナゾル(特
開平6−64918号公報)
【0069】7)水素イオン以外の陽イオンを、イオン
規定数の和が2.0×10-4〜1.0×10-1Nの範囲
で含み、アルミナの濃度が10重量%以上で、ブルック
フィールド型粘度計で測定した粘度が5000cps以
下であるアルミナゾル(特開平8−295509号公
報)
【0070】8)アルミナ水和物の(020)面の面間
隔が0.167nmを越え0.620nm以下であり、
かつ(010)面に垂直方向の結晶厚さが6.0〜1
0.0nmの範囲にあることを特徴とするベーマイト構
造を有するアルミナゾル(特開平9−99627号公
報)
【0071】9)平均細孔半径が20〜200オングス
トロームで、細孔径分布の半値巾が20〜150オング
ストロームであるアルミナ水和物(特開平7−2324
75号公報)
【0072】10)二酸化チタンを0.01〜1.00
重量%含有するアルミナ水和物(特開平7−23247
4号公報)
【0073】11)細孔半径分布に2つ以上の極大を有
するアルミナ水和物(特開平7−232473号公報)
などを挙げることができる。
【0074】さらに、本発明の第2のインクジェット記
録シートのインク受理層中には、その他の添加剤とし
て、カチオン系染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動
性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、
着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤及び酸化防止剤などを適宜添加
することもできる。
【0075】本発明の第2のインクジェット記録シート
の支持体としては、例えば、 a)LBKP、NBKPなどの化学パルプ、GP、PG
W、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの
機械パルプ、DIPなどの古紙パルプなどの天然パルプ
と従来公知の顔料を主成分として、バインダーおよびサ
イズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力
増強剤などの各種添加剤を1種以上用いて混合したスラ
リーを用い、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー
抄紙機などの各種装置で抄造された紙(原紙)類;
【0076】b)紙(原紙)に、澱粉、ポリビニルアル
コールなどでのサイズプレスやアンカーコート層を設け
た原紙や、それらの上にコート層を設けたアート紙、コ
ート紙、キャストコート紙などの塗工紙類;
【0077】c)マシンカレンダー、TGカレンダー、
ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて平滑化
処理を施したような紙(原紙)類;
【0078】d)紙(原紙)あるいは塗工紙の両面また
は片面に溶融押し出し法などにて高密度、低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどをコートし
たレジンコート紙類;
【0079】e)ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ノルボルネン、ビニロン、ポリビニルアルコー
ル、ナイロンなどの(透明)合成樹脂フィルムやこれら
材料に顔料、発泡剤などを含有して透明度を低下させた
半透明あるいは不透明合成樹脂フィルム類;
【0080】f)ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン/プロピレン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重
合体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル類などの
熱可塑性樹脂と炭酸カルシウム、タルク、シリカ、焼成
クレーなどの無機顔料を混合して延伸積層した合成紙;
【0081】g)あるいはこれら支持体の表面にコロナ
放電処理、火炎処理、プラズマ処理、アンカー層塗工処
理などの易接着性を改良したようなものを好適に用いる
ことができる。
【0082】さらに、これらの支持体には、マシンカレ
ンダー、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、艶消
しカレンダー、摩擦カレンダー、ブラシカレンダーなど
のカレンダー処理を行うことができる。支持体の坪量と
しては、通常50〜300g/m2程度のものが用いられ
る。
【0083】インク受理層の塗工量は特に制限はない
が、1〜50g/m2が好ましい。塗工量が1g/m2未満であ
ると十分な画像濃度およびインク吸収性が得られないた
め好ましくなく、塗工量が50g/m2を超えるとインクジ
ェット記録シートのカール性が悪化するため好ましくな
い。
【0084】インク受理層を支持体上に設ける方法とし
ては、水または親水性有機溶剤あるいはこれらの混合溶
媒、もしくは有機溶剤を用いて、例えば、従来公知のエ
アーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコータ
ー、リップコーター、ブレードコーター、ゲートロール
コーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコー
ター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレード
コーター、サイズプレス、シムサイザーなどの各種装置
により支持体上に塗工することができる。
【0085】ここで、インク受理層は、ある一定の塗工
量を数回に分けて塗設することもできる。ここで、数回
に分割してインク受理層を塗工する方法としては、1層
ごとに乾燥して塗工する場合と、複数層をウェット・オ
ン・ウェットで同時に塗工する方法を挙げることができ
る。
【0086】さらに、インク受理層の塗工後には、マシ
ンカレンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、
ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて平滑化
処理を行うことができる。
【0087】また、支持体として特に紙(原紙)類を用
いる場合には、支持体を挟んだインク受理層の反対面に
カール適性を付与するためのバックコート層を塗設する
ことも可能であり、その際の顔料としては、平板状顔料
や加水ハロイサイトが好ましく、バックコートを設けな
い場合でも、フリューデックスなどの加湿器により水蒸
気を噴射することでカール強制を行うこともできる。
【0088】本発明の第1および第2のインクジェット
記録シートにおいて、各々の記録シートおよびインク受
理層のTAPPI T529に規定される表面pHが
6.0以下であると、白紙の黄変が一層抑制される。こ
れは、BHTなどに代表されるフェノール系酸化防止剤
の黄変反応が、本発明の特定の多孔性澱粉粒子の作用と
相まって、酸性pH領域でより抑制されるためである。
したがって、インク受理層を塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、
硫酸バンド、塩化アルミ、ポリ塩化アルミなどの酸性物
質を用いてそのpHを低下させることも好ましい。
【0089】ここで、本発明の第1のインクジェット記
録シートが、あるいは第2のインクジェット記録シート
の場合はその支持体が、天然パルプを主成分とするスラ
リーから抄造された紙(原紙)を用いる場合、酸性紙か
あるいは中性紙上に硫酸バンド液をタブサイズプレス、
シムサイザー、エアーナイフコーター、ブレードコータ
ー、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコー
ター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ショー
トドエルブレードコーターなどにて浸透せしめた疑似酸
性紙を用いることにより、白紙の黄変が一層改良された
インクジェット記録シートを得ることができる。天然パ
ルプを主成分とするスラリーから抄造された紙(原紙)
が、内填の顔料(填料)として重質炭酸カルシウムや軽
質炭酸カルシウムなどを混入した、いわゆる中性紙を用
いた場合には、経時でインクジェット記録シートの表面
あるいはインク受理層の表面のpHは徐々にアルカリ領
域へ移行して行く。これは、該顔料(填料)が固体アル
カリであって、インクジェト記録シート全体のpHを左
右してしまうためである。したがって、酸性紙や疑似酸
性紙を用いることが好ましい一形態となる。
【0090】本発明で云うインクジェット記録に用いる
インクとは、従来公知のインクを好適に用いることがで
き、色材として染料を用いた染料(水溶性)インク、染
料(油溶性)インク、色材として顔料を用いた顔料(水
性)インク、顔料(油性)インクの4種類に大別するこ
とができる。
【0091】画像の鮮やかさやインク自身の安全性の問
題などから、下記のような染料(水溶性)インクが多く
使用されている。例えば、C.I.Direct Yellow 12、C.I.D
irect Yellow 24、C.I.Direct Yellow 26、C.I.Direct Ye
llow 44、C.I.Direct Yellow 86、C.I.Direct Yellow 98、
C.I.Direct Yellow 100、C.I.Direct Yellow 142、C.I.Di
rect red 1、C.I.Direct red 4、C.I.Direct red 17、C.I.
Direct red 28、C.I.Direct red 83、C.I.Direct Orenge
34、C.I.Direct Orenge 39、C.I.Direct Orenge 44、C.I.D
irect Orenge 46、C.I.Direct Orenge 60、C.I.Direct Vi
olet 47、C.I.Direct Violet 48、C.I.Direct Blue 6、C.
I.Direct Blue 22、C.I.Direct Blue 25、C.I.Direct Blu
e 71、C.I.Direct Blue 86、C.I.Direct Blue 90、C.I.Dir
ect Blue 106、C.I.Direct Blue 199、C.I.Direct Black
17、C.I.Direct Black 19、C.I.Direct Black 32、C.I.Dir
ect Black 51、C.I.Direct Black 62、C.I.Direct Black
71、C.I.Direct Black 108、C.I.DirectBlack 146、C.I.Di
rect Black 154などの直接染料、C.I.Acid Yellow 11、
C.I.Acid Yellow 17、C.I.Acid Yellow 23、C.I.Acid Yel
low 25、C.I.Acid Yellow 29、C.I.Acid Yellow 42、C.I.A
cid Yellow 49、C.I.Acid Yellow 61、C.I.Acid Yellow 7
1、C.I.Acid red 1、C.I.Acid red 6、C.I.Acid red 8、C.
I.Acid red 32、C.I.Acid red 37、C.I.Acid red 51、C.I.
Acid red 52、C.I.Acid red 80、C.I.Acid red 85、C.I.Ac
id red 87、C.I.Acid red 92、C.I.Acid red 94、C.I.Acid
red 115、C.I.Acidred 180、C.I.Acid red 256、C.I.Acid
red 317、C.I.Acid red 315、C.I.Acid Orenge 7、C.I.Ac
id Orenge 19、C.I.Acid Violet 49、C.I.Acid Blue 9、C.
I.Acid Blue22、C.I.Acid Blue 40、C.I.Acid Blue 59、C.
I.Acid Blue 93、C.I.Acid Blue 102、C.I.Acid Blue 10
4、C.I.Acid Blue 113、C.I.Acid Blue 117、C.I.Acid Blu
e 120、C.I.Acid Blue 167、C.I.Acid Blue 229、C.I.Acid
Blue 234、C.I.Acid Blue 254、C.I.Acid Black 2、C.I.A
cid Black 7、C.I.Acid Black 24、C.I.Acid Black 26、C.
I.Acid Black 31、C.I.Acid Black 52、C.I.Acid Black 6
3、C.I.Acid Black 112、C.I.AcidBlack 118 などの酸性
染料、その他にも塩基性染料、反応性染料或は食品用色
素などが挙げられる。
【0092】一方、例えば、特開昭57−10660号
公報、同57−10661号公報、特開平4−2344
67号公報、同5−156189号公報、同5−179
183号公報、同5−202324号公報、同5−26
3029号公報、同5−331397号公報、同6−1
22846号公報、同6−136311号公報などに提
案されているような、色材として顔料を用いた顔料(水
性あるいは油性)インクにて、特に好適なインクジェッ
ト記録を行うことができる。ここで、顔料としては、例
えば、パラニトロアニリンレッド、トルイジンレッド、
ファイヤーレッド、ナフチラミンボルドー、オルトニト
ロアニリンオレンジ、パーマネントレッドG、レーキフ
ァストオレンジ3GL、リゾールレッド、レーキレッド
C、レーキレッドDなどのアゾ系顔料、ウオッチングレ
ッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー10B、マ
ルーンライト、エローGL、オレンジG、ナフトールA
SITRなどの難溶性アゾ系顔料、パーマネントレッド
FR、パーマネントレッドFRLL、パーマネントレッ
ドFGR、パーマネントレッドFBL、パーマネントレ
ッドFRR、カーミンBS、ファストエローG、ファス
トエローG、ファストエロー3G、ファストエロー5
G、ファストエロー10G、ファストエローGR、ベン
チジンエロー、ベンチジンエローR、ベンチジンエロー
GR、ベンチジンエローG、ベンチジンエロー5Gなど
の不溶性アゾ系顔料、銅フタロシアニン、塩素化銅フタ
ロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニ
ン系顔料、シンカシアレッドY、シンカシアレッドB、
シンカシアレッドRなどのキナクリドン系顔料、トリフ
ェンジオイサジン、カルバゾールジオイサジンバイオレ
ッド、バイオレットなどのジオキサジン系顔料、アンス
ラピリミジンエロー、フラバンスロンエロー、アンスア
ンスロンスカーレッド、インダンスロンブルー、イソベ
オランスロンバイオレット、チオインジゴボルドー、チ
オインジゴマルーン、ペリノンオレンジ、マルーン、ス
カーレットなどの建染染料系顔料、縮合アゾ顔料、イソ
インドリノン系顔料やカーボンブラック、酸化チタン、
亜鉛華、クロム酸鉛系顔料、カドミウム系顔料などの無
機系顔料を挙げることができる。
【0093】さらに、例えば、特公平7−78187号
公報、同7−78188号公報、同8−6057号公
報、同8−26259号公報、同6−247034号公
報や同6−306319号公報などに提案されているよ
うな、色材として、例えば、ナフトール染料、アゾ染
料、金属錯塩染料、アントラキノン染料、キノイミン染
料、インジゴ染料、シアニン染料、キノリン染料、ニト
ロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、カーボニウ
ム染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド染料、フタ
ロシアニン染料、ペリニン染料などの油溶性染料を用い
た染料(油溶性)インクにて好適にインクジェット記録
を行うこともできる。
【0094】具体的に、油溶性染料としては、例えば、
C.I.Solvent Yellow 1,2,3,4,6,7,8,10,12,13,14,16,1
8,19,21,25,25:1,28,29,30,32,33,34,36,37,38,40,42,4
3,44,47,48,55,56,58,60,62,64,65,72,73,77,79,81,82,
83,83:1,85,88,89,93,94,96,98,103,104,105,107,109,1
12,114,116,117,122,123,124,128,129,130,131,133,13
4,135,138,139,140,141,143,146,147,148,149,150,151,
152,153,157,158,159,160:1,161,162,163,164,165,167,
168,169,170,171,172など;C.I.Solvent Red 1,2,3,4,
7,8,13,14,17,18,19,23,24,25,26,27,29,30,33,35,37,3
9,41,42,43,45,46,47,48,49,49:1,52,68,69,72,73,74,8
0,81,82,83,83:1,84,84:1,89,90,90:1,91,92,106,109,1
11,117,118,119,122,124,125,127,130,132,135,138,14
0,143,145,146,149,150,151,152,155,160,164,165,166,
168,169,172,175,176,177,179,180,181,182,185,188,18
9,195,198,202,203,204,205,206,207,208,209,210,212,
213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,22
5,226,227,228,229など;C.I.Solvent Blue 2,4,5,7,1
0,11,12,22,25,26,35,36,37,38,43,44,45,48,49,50,51,
59,63,64,66,67,68,70,72,79,81,83,91,94,95,97,98,9
9,100,102,104,105,111,112,116,117,118,122,127,128,
129,130,131,132,133,134など;C.I.Solvent Black3,5,
6,7,8,13,22,22:1,23,26,27,28,29,33,34,35,39,40,41,
42,43,45,46,47,48,49,50などを挙げることができる。
【0095】これらの油溶性染料の中でも特に、C.I.So
lvent Yellow 3,14,16,33,56、C.I.Solvent Red 18,24,2
7,122,135、C.I.Solvent Blue 14,25,35,48,108、C.I.Sol
ventBlack 3,7,22,34,50は、染料の堅牢性が高いため、
好適に用いることができる。
【0096】染料(油溶性)インクあるいは顔料(油
性)インクに用いられる溶剤としては、インクジェット
記録装置のインク吐出ヘッドの特性に適合するように、
あるいは安全性の観点から種々な溶剤が選択され、場合
によっては複数種の溶剤を混合して用いる場合もある。
【0097】このような溶剤の代表的な例を以下に挙げ
れば、例えば、ペガゾール(モービル石油)、シェルS
BR、シェルゾール(シェル石油製)などの石油ナフサ
系溶剤類;ハイソゾール(日本石油製)などの芳香族系
石油溶剤、ソルトール(フィリップス石油製)、エクソ
ゾール(エクソン化学製)アイソパー(エクソン製)、
IPソルベント(出光石油化学製)などの脂肪族系石油
溶剤;インクソルベント(三菱石油製)などのナフテン
系石油溶剤;モノまたはジ置換アルキルナフタレン、ビ
フェニルのアルキル誘導体、キシリルエタン、フェネチ
ルクメンなどの芳香族炭化水素系溶剤;メチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコ
ール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
などのアミド類;アセトン、ジアセトンアルコールなど
のケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類;ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレン
グリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、
1、2、6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールなどのア
ルキレン基が2〜6個のアルキレングリコール類;グリ
セリン、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールメチル(またはエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテルなどの多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類;リン酸トリブチル、リ
ン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、
リン酸トリクレシンルなどのリン酸エステル類;フタル
酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル
酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フ
タル酸オクチルデシル、フタル酸ブチルベンジルなどの
フタル酸エステル類;オレイン酸ブチル、グリセリンモ
ノオレイン酸エステルなどの脂肪族1塩基酸エステル
類;アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−2−エチルヘ
キシル、アジピン酸アルキル610、アゼライン酸ジ−
2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸
ジ−2−エチルヘキシルなどの脂肪族ニ塩基酸エステル
類;アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール
酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチ
ルクエン酸トリブチルなどのオキシ酸エステル類;塩素
化パラフィン、塩素化ビフェニル、2−ニトロビフェニ
ル、ジノニルナフタレン、o−およびp−トルエンスル
ホンエチルアミド、ショウ脳、アビエチン酸メチルなど
の可塑剤類などを挙げることができる。
【0098】また、例えば、特公平6−247034号
公報や同6−306319号公報などに提案されてい
る、いわゆる熱溶融タイプインクジェット記録用のイン
クであっても、好適にインクジェット記録を行うことが
できる。熱溶融タイプインクジェット記録用インクで
は、以下のような溶剤が一般的に用いられる。
【0099】例えば、ポリエチレンワックス、オゾケラ
イト、セレシン、キャンデリラワックス、ライスワック
ス、ホホバ固体ロウ、ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ、フ
ィッシャートロプシュワックス、カルナバワックス、パ
ラフィンワックス、サゾールワックス、マイクロクリス
タリンワックス、エステルワックスなどのワックス類;
1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオー
ル、1,12−ドデカンジオールなどのジオール類;ラ
ウリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸などの脂肪酸
類;ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン
酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、12
−ヒドロキシステアリン酸アミド、特殊脂肪酸アミドな
どの脂肪酸アミド類;一般式RCONHR’あるいはR
NHCOR’CONHRで表されるN−置換脂肪酸アミ
ド類;アルキロールアミド類;セチルアルコール、ステ
アリルアルコールなどの高級アルコール類;芳香族エス
テル、芳香族アルコールなどの芳香族化合物;ラウリン
酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、
ステアリン酸メチル、やし脂肪酸メチル、ミリスチン酸
イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オク
タデシル、オレイン酸オレイルなどの1価アルコール脂
肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、エチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステルなどの多価アルコール脂肪酸エス
テル類;エポキシ樹脂類;ポリアミド樹脂類;ポリエス
テル樹脂類;ポリアクリル樹脂類;ポリウレタン樹脂
類;ポリオレフィン樹脂類を挙げることができる。
【0100】上記したような各種インクでは、その保存
安定性やインクジェット記録後の耐擦過性などを向上さ
せる目的で、例えば、ポリアクリル酸エステル、アマニ
油変性アルキッド樹脂、ポリスチレン、ロジン系樹脂、
テルペンフェノール系樹脂、アルキルフェノール変性キ
シレン樹脂などの極性樹脂を添加したり、金属封鎖剤、
表面張力調整剤、界面活性剤、粘度調整剤、消泡剤、抑
泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、蛍光増白剤、紫外線吸
収剤、防腐剤、耐水化剤、レオロジーモデファイヤーお
よび酸化防止剤などの添加剤を適宜含有することもでき
る。
【0101】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0102】以下に挙げた実施例および比較例の各イン
クジェット記録シートは次の方法で評価を行った。
【0103】(1)白紙黄変 BHTを1.0重量%含有するポリプロピレン製プラス
チックファイル袋(A4サイズ)の片面中央を5cm×
5cmの正方形に切って、各インクジェット記録用シー
トのインク受理層表面が穴のあいているファイル面に当
たるようにファイル袋の中に入れて、30℃、80%R
Hの環境下に4ケ月放置した。放置後のインク受理層表
面では、該プラスチックフィルムの切り取った正方形に
相当する部分が黄変化していた。この黄変部分について
処理前後のL*a*b*(CIE1976)を色彩色差
計、ミノルタ製CR−100で測定した。白紙の黄変の
程度は、処理前後のb*の差(△b*)で表すことがで
き、この数値が小さい程、黄変が少ないことを示す。
【0104】(2)画像濃度 各インクジェット記録シートに、顔料インクを搭載した
ドロップオンデマンド方式のインクジェットプリンター
を用いてブラックベタ画像の記録を行い、マクベスRD
919にて光学濃度を測定した。
【0105】(3)インク吸収性 各インクジェット記録シートに、顔料インクを搭載した
ドロップオンデマンド方式のインクジェットプリンター
を用いて1ピクセルのブラック細線(5cm長)を2ピ
クセル間隔毎に画像記録して碁盤目状の評価パターンを
作成した。このパターンを目視にて下記の通り評価し
た。インク吸収性が劣る場合、細線のエッジが乱れ、酷
い場合には碁盤目の空白の部分が埋まることになる。 ○:細線はきれいなエッジをしており、碁盤目ははっき
り確認できる。 △:細線のエッジに乱れが見られ、碁盤目の大きさが部
分的に異なっている。 ×:細線のエッジの乱れが大きく、碁盤目の空白部分が
埋まっている。
【0106】(4)顔料インク定着性 各インクジェット記録シートに、顔料インクを搭載した
ドロップオンデマンド方式のインクジェットプリンター
を用いて1ピクセルの細線(5cm長)を2ピクセル間
隔毎に画像記録して碁盤目状の評価パターンを作成し
た。このパターンを指触した後の画像の乱れを目視にて
下記の通り評価した。顔料インクの定着性が劣る場合、
顔料が擦り取られて細線のエッジが乱れて滲み、酷い場
合には碁盤目の空白の部分が確認できなくなる。 ○:定着は良好で細線はきれいなエッジをしており、碁
盤目ははっきり確認できる。 △:細線のエッジが乱れて滲み、部分的に碁盤目の空白
部分が確認できなくなった。 ×:定着不良で細線のエッジの乱れが大きく、ほとんど
の碁盤目の空白部分が確認できない。
【0107】以下、本発明の第1のインクジェット記録
シートに関する実施例および比較例を示す。
【0108】実施例1 LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP
(濾水度480mlcsf)20部から成る木材パルプ
100部に対して、多孔性澱粉粒子(有孔澱粉:トウモ
ロコシ澱粉粒子に生澱粉分解性酵素を作用せしめて製造
された多孔性澱粉粒子、空隙率45%、サンエイ糖化
製)20部、市販アルキルケテンダイマー0.10部、
市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カチオ
ン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5部を調製後、シー
トフォーマーで抄造した。さらにカレンダー処理を施し
て、坪量100g/m2、厚み115μmの実施例1の非塗
工タイプインクジェット記録シートを得た。該記録シー
トを20℃、65%RHで3日間調湿した後、TAPP
I T529に規定される表面pHを測定したところ
6.5であった。
【0109】実施例2 LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP
(濾水度480mlcsf)20部から成る木材パルプ
100部に対して、多孔性澱粉粒子(有孔澱粉:トウモ
ロコシ澱粉粒子に生澱粉分解性酵素を作用せしめて製造
された多孔性澱粉粒子、空隙率45%、サンエイ糖化
製)20部、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム
の比率が1/1の顔料10部、市販アルキルケテンダイ
マー0.10部、市販カチオン系アクリルアミド0.0
3部、市販カチオン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5
部を調製後、シートフォーマーで抄造した。さらにカレ
ンダー処理を施して、坪量100g/m2、厚み120μm
の実施例2の非塗工タイプインクジェット記録シートを
得た。
【0110】実施例3 LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP
(濾水度480mlcsf)20部から成る木材パルプ
100部に対して、多孔性澱粉粒子(有孔澱粉:トウモ
ロコシ澱粉粒子に生澱粉分解性酵素を作用せしめて製造
された多孔性澱粉粒子、空隙率45%、サンエイ糖化
製)20部、タルク10部、硫酸バンド3部、市販ロジ
ンサイズ剤0.2部、市販カチオン化澱粉0.3部を調
製後、シートフォーマーで抄造した。さらにカレンダー
処理を施して、坪量100g/m2、厚み120μmの実施
例3の非塗工タイプインクジェット記録シートを得た。
本記録シートは、タルクを用いて硫酸バンドを多量に使
用た酸性紙である。
【0111】実施例4 実施例2にて作製した非塗工タイプインクジェット記録
シートの表裏面に、硫酸バンド10%水溶液をワンステ
ッププロセッサを用いて、乾燥塗工量が1g/m2となるよ
うに浸透させた後、乾燥して実施例4の非塗工タイプイ
ンクジェット記録シートを得た。本記録シートは、硫酸
バンドを塗工することにより軽質炭酸カルシウム/重質
炭酸カルシウムのアルカリを中和しており、疑似酸性紙
と見なすことができる。
【0112】比較例1 LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP
(濾水度480mlcsf)20部から成る木材パルプ
100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カル
シウムの比率が1/1の顔料25部、市販アルキルケテ
ンダイマー0.10部、市販カチオン系アクリルアミド
0.03部、市販カチオン化澱粉1.0部、硫酸バンド
0.5部を調製後、シートフォーマーで抄造した。さら
にカレンダー処理を施して、坪量100g/m2、厚み12
0μmの比較例1の非塗工タイプインクジェット記録シ
ートを得た。
【0113】比較例2 LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP
(濾水度480mlcsf)20部から成る木材パルプ
100部に対して、合成非晶質シリカ(ファインシール
X37B、トクヤマ製)/軽質炭酸カルシウム/重質炭
酸カルシウムの比率が2/1/1の顔料25部、市販ア
ルキルケテンダイマー0.10部、市販カチオン系アク
リルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉1.0部、
硫酸バンド0.5部を調製後、シートフォーマーで抄造
した。さらにカレンダー処理を施して、坪量100g/
m2、厚み120μmの比較例2の非塗工タイプインクジ
ェット記録シートを得た。
【0114】比較例3 LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP
(濾水度480mlcsf)20部から成る木材パルプ
100部に対して、アルミナ粒子(AKPG015、住
友化学製)/タルクの比率が2/1の顔料25部、硫酸
バンド3部、市販ロジンサイズ剤0.2部、市販カチオ
ン化澱粉0.3部を調製後、シートフォーマーで抄造し
た。さらにカレンダー処理を施して、坪量100g/m2
厚み120μmの比較例3の非塗工タイプインクジェッ
ト記録シートを得た。
【0115】比較例4 多孔性澱粉粒子の替わりに、孔を有さない澱粉粒子(ト
ウモロコシ澱粉粒子、三和澱粉工業製)を用いた以外は
実施例1と同様に作製し、比較例4の非塗工タイプイン
クジェット記録シートを得た。
【0116】以上、実施例1〜4および比較例1〜4に
示した本発明の第1のインクジェット記録シートに関す
る評価結果をまとめて表1に示した。
【0117】
【表1】
【0118】(評価)実施例1〜4に示した本発明のイ
ンクジェット記録シートであれば、表1の如く、画像濃
度やインク吸収性を比較例2および3と同レベルに保持
したまま、白紙の黄変と顔料インクの定着性を改良する
ことができた。特に実施例3および4では、インク受理
層の表面pHが6.0以下であったため一層白紙の黄変
を抑制することができた。
【0119】一方、比較例1〜3ともに、従来公知の軽
質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、合成非晶質シ
リカあるいはアルミナ粒子を内填した非塗工タイプイン
クジェット記録シートであったために、白紙の黄変が著
しく、また顔料インクの定着性も悪かった。比較例4
は、孔を有さない通常の澱粉粒子を用いたために画像濃
度が低く、インク吸収性および顔料インク定着性にも劣
った。
【0120】以下、本発明の第2のインクジェット記録
シートに関する実施例および比較例を示す。
【0121】実施例5 LBKP(濾水度380mlcsf)90部とNBKP
(濾水度480mlcsf)10部から成る木材パルプ
100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カル
シウムの比率が1:1の顔料20部、市販アルキルケテ
ンダイマー0.10部、市販カチオン系アクリルアミド
0.03部、市販カチオン化澱粉1.0部、硫酸バンド
0.5部を調製後、長網抄紙機で抄造し、坪量120g/
m2の中性紙を得た。
【0122】この中性紙上に、下記配合のインク受理層
塗工液(pH:6.5)をロッドバーにより乾燥塗工量
が11g/m2となるように塗工、乾燥し、次いでカレンダ
ー処理を施して実施例5の塗工紙タイプインクジェット
記録シートを得た。該記録シートを20℃、65%RH
で3日間調湿した後、TAPPI T529に規定され
るインク受理層の表面pHを測定したところ7.0であ
った。また、該記録シートのインク受理層表面の電子顕
微鏡写真を図1に示した。図中、白線1本が100μm
に相当する。 〈インク受理層塗工液配合〉 多孔性澱粉粒子(有孔澱粉:トウモロコシ澱粉粒子に生澱粉分解性酵素を作用せ しめて製造された多孔性澱粉粒子、空隙率45%、サンエイ糖化製)100部 PVA(PVA117、クラレ製、10%水溶液) 50部 水 270部
【0123】実施例6 インク受理層を下記配合に変更した以外は、実施例5と
同様にして作製し、実施例6の塗工タイプインクジェッ
ト記録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 多孔性澱粉粒子(有孔澱粉:トウモロコシ澱粉粒子に生澱粉分解性酵素を作用せ しめて製造された多孔性澱粉粒子、空隙率45%、サンエイ糖化製) 80部 合成非晶質シリカ(ファインシールX37B、徳山曹達製) 20部 PVA(PVA117、クラレ製、10%水溶液) 100部 水 350部
【0124】実施例7、8 インク受理層塗工液配合中に硫酸0.1%水溶液を適宜
添加し、塗工液のpHを5.0および4.3とした以外
は、実施例5と同様にして作製し、実施例7、8の塗工
タイプインクジェット記録シートを得た。
【0125】実施例9 LBKP(濾水度380mlcsf)90部とNBKP
(濾水度480mlcsf)10部から成る木材パルプ
100部に対して、タルク20部、硫酸バンド3部、市
販ロジンサイズ剤0.2部、市販カチオン化澱粉0.3
部を調製後、長網抄紙機で抄造し、坪量120g/m2の酸
性原紙を得た。この酸性原紙を支持体に用いた以外は、
実施例5と同様にして作製し、実施例9の塗工タイプイ
ンクジェット記録シートを得た。
【0126】実施例10 実施例5で用いた中性紙の表裏面に、硫酸バンド10%
水溶液をワンステッププロセッサを用いて、乾燥塗工量
が1g/m2となるように浸透させた後、乾燥して疑似酸性
紙を得た。この疑似酸性紙を支持体に用いた以外は、実
施例5と同様にして作製し、実施例10の塗工タイプイ
ンクジェット記録シートを得た。
【0127】比較例5 インク受理層を下記配合に変更した以外は、実施例5と
同様にして作製し、比較例5の塗工タイプインクジェッ
ト記録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 合成非晶質シリカ(ファインシールX37B、徳山曹達製) 100部 PVA(PVA117、クラレ製、10%水溶液) 300部 水 320部
【0128】比較例6 インク受理層を下記配合に変更した以外は、実施例5と
同様にして作製し、比較例6の塗工タイプインクジェッ
ト記録シートを得た。 〈インク受理層塗工液配合〉 アルミナ粉末(AKPG015、住友化学製) 100部 PVA(PVA117、クラレ製、10%水溶液) 250部 水 380部
【0129】比較例7 多孔性澱粉粒子の替わりに、孔を有さない澱粉粒子(ト
ウモロコシ澱粉粒子、三和澱粉工業製)を用いた以外は
実施例5と同様に作製し、比較例7の塗工タイプインク
ジェット記録シートを得た。
【0130】以上、実施例5〜10および比較例5〜7
に示した本発明の第2のインクジェット記録シートに関
する評価結果をまとめて表2に示した。
【0131】
【表2】
【0132】(評価)実施例5〜10に示した本発明の
インクジェット記録シートであれば、表2の如く、画像
濃度やインク吸収性を比較例4および5と同レベルに保
持したまま、白紙の黄変と顔料インクの定着性を改良す
ることができた。特に実施例7〜10では、インク受理
層の表面pHが6.0以下であったため一層白紙の黄変
を抑制することができた。
【0133】一方、比較例5および6ともに、従来公知
の合成非晶質シリカあるいはアルミナ粒子を主体にした
インク受理層であったために、白紙の黄変が著しく、ま
た顔料インクの定着性も悪かった。比較例4は、孔を有
さない通常の澱粉粒子を用いたために画像濃度が低く、
インク吸収性および顔料インク定着性にも劣った。
【0134】
【発明の効果】インクジェット記録方式は、プリンター
やプロッタなど機器の改良が進み、高精細・高品質な画
像を安価に出力することが可能となっている。今後、銀
塩写真の代替え方式としても広く浸透していくと思わ
れ、インクジェット記録シートの安定した長期保存性や
顔料インクによるインクジェット記録適性は極めて重要
となる。本発明によれば、白紙の黄変や顔料インクの定
着性を改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2のインクジェット記録シートのイ
ンク受理層表面の電子顕微鏡写真。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然あるいは合成繊維を主成分とするス
    ラリーを抄紙してなる非塗工タイプのインクジェット記
    録シートにおいて、該シートに、多孔性澱粉粒子を含有
    することを特徴とするインクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録シートのTAPPI
    T529に規定される表面pHが6.0以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録シー
    ト。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録シートが、天然パル
    プを主成分とするスラリーから抄造された酸性紙である
    ことを特徴とする請求項1あるいは2記載のインクジェ
    ット記録シート。
  4. 【請求項4】 インクジェット記録シートが、天然パル
    プを主成分とするスラリーから抄造された中性紙上に硫
    酸バンド液を塗工した疑似酸性紙であることを特徴とす
    る請求項1あるいは2記載のインクジェット記録シー
    ト。
  5. 【請求項5】 支持体の少なくとも片面に、インク受理
    層を設けてなる塗工タイプのインクジェット記録シート
    において、該インク受理層が、多孔性澱粉粒子を含有す
    ることを特徴とするインクジェット記録シート。
  6. 【請求項6】 インク受理層のTAPPI T529に
    規定される表面pHが6.0以下であることを特徴とす
    る請求項5記載のインクジェット記録シート。
  7. 【請求項7】 支持体が、天然パルプを主成分とするス
    ラリーから抄造された酸性紙であることを特徴とする請
    求項5あるいは6記載のインクジェット記録シート。
  8. 【請求項8】 支持体が、天然パルプを主成分とするス
    ラリーから抄造された中性紙上に硫酸バンド液を浸透せ
    しめた疑似酸性紙であることを特徴とする請求項5ある
    いは6記載のインクジェット記録シート。
JP10143908A 1998-05-26 1998-05-26 インクジェット記録シート Pending JPH11334199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10143908A JPH11334199A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 インクジェット記録シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10143908A JPH11334199A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 インクジェット記録シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11334199A true JPH11334199A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15349886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10143908A Pending JPH11334199A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 インクジェット記録シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11334199A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946148B2 (en) 2000-10-04 2005-09-20 Grain Processing Corp. Method for absorbing fluid
WO2007020327A1 (en) * 2005-08-17 2007-02-22 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Starch-based filler and coating pigment composition for fibre webs and method for the manufacture thereof
WO2008037844A1 (en) * 2006-09-25 2008-04-03 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Coated paper or board product and process for the preparation thereof
JP2009527659A (ja) * 2006-02-23 2009-07-30 ミードウエストベコ・コーポレーション 基材処理方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946148B2 (en) 2000-10-04 2005-09-20 Grain Processing Corp. Method for absorbing fluid
US7226760B2 (en) 2000-10-04 2007-06-05 Grain Processing Corporation Method for preparing a fluid absorber
WO2007020327A1 (en) * 2005-08-17 2007-02-22 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Starch-based filler and coating pigment composition for fibre webs and method for the manufacture thereof
US8597432B2 (en) 2005-08-17 2013-12-03 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Starch-based filler and coating pigment composition for fibre webs and method for the manufacture thereof
JP2009527659A (ja) * 2006-02-23 2009-07-30 ミードウエストベコ・コーポレーション 基材処理方法
WO2008037844A1 (en) * 2006-09-25 2008-04-03 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Coated paper or board product and process for the preparation thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101772422B (zh) 用于喷墨卷筒纸印刷机印刷的介质
JP3876146B2 (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法
US5616409A (en) Ink jet recording medium and recording method
WO2002032686A1 (fr) Support d'enregistrement a jet d'encre
JP3699859B2 (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法
EP1561589B1 (en) Ink-jet recording medium and process for producing the same
JP3810229B2 (ja) インクジェット記録シート
JPH11334199A (ja) インクジェット記録シート
JP2000127610A (ja) インクジェット記録シート
JP3895574B2 (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法
JP3934803B2 (ja) インクジェット記録用紙
JPH10250220A (ja) 油性インク用インクジェット記録シート
JP4014387B2 (ja) インクジェット被記録媒体の製造方法
JP4893288B2 (ja) 光沢インクジェット記録用紙の製造方法
JP4068328B2 (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法
JP2006142740A (ja) インクジェット記録体の製造方法およびインクジェット記録体
JPH10264499A (ja) 油性インク用インクジェット記録シート
JP2000141879A (ja) インクジェット記録シート
JP2004291402A (ja) インクジェット記録シートおよびその製造方法
JP2003103909A (ja) インクジェット記録シート
JP4050448B2 (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法
JP2012131198A (ja) インクジェット記録材料
JP2002192829A (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法
JP2004338283A (ja) 被記録媒体、その製造方法、及び画像形成方法
JP2002219854A (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法