JPH1133442A - 静電粉体塗装方法及び静電粉体塗装装置 - Google Patents

静電粉体塗装方法及び静電粉体塗装装置

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JPH1133442A
JPH1133442A JP20998597A JP20998597A JPH1133442A JP H1133442 A JPH1133442 A JP H1133442A JP 20998597 A JP20998597 A JP 20998597A JP 20998597 A JP20998597 A JP 20998597A JP H1133442 A JPH1133442 A JP H1133442A
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JP
Japan
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powder coating
electrostatic powder
air curtain
electrostatic
paint
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JP20998597A
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English (en)
Inventor
Koichi Tsutsui
晃一 筒井
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電粉体塗装室内面への粉体塗料の付着を防
止することができ、ラインを長時間停止するような清掃
を必要とせず、効率よく塗料の回収を行うことができ、
色替え作業性に優れた静電粉体塗装方法及び該塗装方法
に使用される静電粉体塗装装置を提供する。 【解決手段】 静電粉体塗装室内面と被塗物との間にエ
アーカーテンを設けて粉体塗料を前記被塗物に静電塗装
する静電粉体塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電粉体塗装室内
面への粉体塗料の付着を防止する静電粉体塗装方法及び
静電粉体塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料を用いた静電塗装は、被塗物に
静電的に粉体塗料を付着させることにより行われる塗装
であり、塗装時に溶剤を使用しないので、環境面で優れ
た塗装方法として、さまざまな分野で利用されるように
なっている。また、塗着しなかった塗料を効率よく回収
して再利用できることから、経済的にも有利な塗装方法
である。
【0003】粉体塗料の静電塗装方法は、通常、塗装ブ
ース内で行われる。被塗物は、コンベア等により塗装ブ
ース内に搬入され、塗装ガンにより帯電された粉体塗料
がスプレーされる。塗装された被塗物は、ついで、焼き
付け炉に搬送されて、焼き付け、硬化される。塗装ブー
ス内において、被塗物に付着しなかった粉体塗料は、排
気ファンに接続された吸い込み口から吸い込まれ、回収
装置に送られて回収され、再利用される。このため、溶
剤型塗料と比べて、塗料の歩留りを極めて高くすること
ができる。
【0004】しかしながら、同一の塗装ラインで多色の
塗料を塗装する場合には、塗装ブース内に残存する粉体
塗料が問題となる。すなわち、塗装ブース内に残存する
塗料が別の色の塗装の際に回収塗料に混入すると、混入
量がわずかであったとしても、この回収塗料を塗装に使
用した場合、塗膜に斑点が生じるおそれがあり、回収塗
料を利用することができなくなる。このため、色替えの
際には、塗装ブースの内面や回収系までも入念に清掃し
なければならなかった。このような色替えにおける作業
性を色替え作業性と称する。
【0005】塗装ブースの清掃方法としては、清掃作業
者によってエアーを塗装ブース内面に吹きつけて内面の
粉体塗料を吹き落とす方法や、モップ等により拭き取る
方法、水洗等が行われているが、これらの方法では、清
掃作業者の作業環境に問題があった。また、自動的に塗
装ブース内部の清掃を行う方法として、特開平9−19
655号公報には、塗装ブース内を自動的に移動するこ
とができる圧縮空気を送り込むための管システムを有す
る清掃装置が開示されている。この清掃装置では、塗装
ブース内面に圧縮空気を吹きつけて塗装ブース内の粉体
塗料を吹き落とし、必要に応じて、吸水スポンジで自動
的に拭き取ることができる。
【0006】しかしながら、これらの方法では、塗装ラ
イン全体の清掃を行うために、長時間ラインの運転を停
止させなければならず、ラインの稼働率が著しく低下す
ることになる。
【0007】そこで、塗装ブース自体を、粉体塗料が付
着しにくいように設計することが行われている。特開昭
61−254268号公報には、非伝導性材料からなる
内部壁を有する塗装ブースが開示されている。しかしな
がら、この塗装ブースでは、粉体塗料は付着しにくいも
のの、塗料の付着を完全に防止することができるもので
はなく、回収塗料中に他色の塗料が混入するおそれがあ
るため、色替えの際には、清掃が必要であった。
【0008】一方、色ごとに塗装ラインを設けておけ
ば、塗装ラインの長期間にわたる停止を避けることがで
きるが、設備投資が増大して塗料回収によるコストメリ
ットは失われてしまう。このため、色ごとにラインを設
けるのではなく、回収系のみを交換する方法が行われて
いる。例えば、カセットフィルタを用いた回収系全体を
ユニット化して各色ごとに用意し、色替え時には、回収
ユニットを塗装ブースに取り替える方法が行われてい
る。しかしながら、この方法では、大容量の塗装ライン
には不充分である。また、回収ユニットを取り替えるだ
けでは、塗装ブース内の粉体塗料を除去することは不可
能であるので、塗装ブース内に粉体塗料が残存する可能
性があり、塗装ブースの清掃は不可欠であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、静電粉体塗装室内面への粉体塗料の付着を防止する
ことができ、ラインを長時間停止するような清掃を必要
とせず、効率よく塗料の回収を行うことができ、色替え
作業性に優れた静電粉体塗装方法及び該塗装方法に使用
される静電粉体塗装装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、静電粉体塗装
室内面と被塗物との間にエアーカーテンを設けて粉体塗
料を上記被塗物に静電塗装する静電粉体塗装方法であ
る。また、本発明は、静電粉体塗装室内面にエアーカー
テン流吐出口が設けられている静電粉体塗装装置であっ
て、上記エアーカーテン流吐出口は、静電粉体塗装室内
面に沿ってエアーカーテン流を生じることができるよう
に配置されている静電粉体塗装装置である。以下に本発
明を詳述する。
【0011】本発明の静電粉体塗装方法は、静電粉体塗
装室内面と被塗物との間にエアーカーテンを設けて塗装
を行うものである。本明細書中、「エアーカーテン」と
は、送風装置によって空間に作られた空気幕であって、
気流の両側の空気の移動を遮断するものをいう。
【0012】上記エアーカーテンは、静電粉体塗装室内
面と塗装系との間で空気の移動を遮断することができる
ので、静電粉体塗装室内面に粉体塗料が付着するのを効
果的に防止することができる。上記エアーカーテンは、
エアーカーテン流吐出口が上記静電粉体塗装室の天井、
内側面部、底部等の内面に少なくとも1カ所設置される
ことにより生じさせることができる。本発明において
は、上記エアーカーテンは、上記静電粉体塗装室内面に
沿うようにエアーカーテン流が生じるように設けられる
ことが好ましい。
【0013】上記エアーカーテンは、速度勾配を有する
風速分布を有することにより、エアーカーテン流の両側
の空気の巻き込みを制御することができる。例えば、エ
アーカーテンの風速の小さい側の空気は、エアーカーテ
ンへの巻き込みが少なく、風速の大きい側では、エアー
カーテンへの巻き込みが大きい。本発明の静電粉体塗装
方法においては、被塗物付近では、空気中に粉体塗装ガ
ンから吐出された粉体塗料が浮遊しているので、空気が
エアーカーテンに巻き込まれることは好ましくない。従
って、上記エアーカーテンは、被塗物から静電粉体塗装
室内面に向かう方向にエアーカーテン流の風速が増加す
る風速分布を有するものであることが好ましい。この場
合において、静電粉体塗装室内面側の風速分布は、エア
ーカーテン流内部に向かって増加するように制御され
て、エアーカーテンの両側での巻き込む風量を小さくす
ることもでき、また、特にこのような静電粉体塗装室内
面側での風速制御がなくてもよい。
【0014】上記エアーカーテンによる被塗物側の空気
の遮断能力は、エアーカーテン流の吐出時の風速及び吐
出エアーカーテン流の厚みにより決定される。エアーカ
ーテン流の吐出風量をQ0 (m3 /分)、吐出エアーカ
ーテン流の厚みW0 (m)とすると、エアーカーテン流
の進行距離L(m)におけるエアーカーテン流の風量Q
L (m3 /分)は、次式で求めることができる。
【0015】
【数1】
【0016】また、エアーカーテン流の吐出時の風速を
V0 (m/秒)とすると、エアーカーテン流の進行距離
L(m)におけるエアーカーテン流の中心分速VL (m
/秒)は、次式で求めることができる。
【0017】
【数2】
【0018】式中、Kは、定数であり、例えば、エアー
カーテン流が完全なジェット噴流の場合、K=2.65
で最大風速が求められ、噴流の平均は、K=1.8を使
用する。また、エアーカーテンが側風(Vs )に耐えら
れる能力〔耐側風値Vs (m/秒)〕は、遮断距離L
(m)で吹出角度β(°)としたとき、次式で求めるこ
とができる。
【0019】
【数3】
【0020】本発明においては、エアーカーテン流の特
性は、静電粉体塗装室の大きさ、形状、側風等を考慮し
て、上記式により定めることができる。
【0021】本発明においては、上記エアーカーテン
は、吐出時の風速が0.1〜30m/秒であることが好
ましい。0.1m/秒未満であると、エアーカーテンの
吹き出しによる静電粉体塗装室内面への粉体塗料付着防
止効果が充分ではなく、30m/秒を超えると、粉体塗
装スプレーから被塗物に向かって吹き出された粉体塗料
が、エアーカーテン流に流されて充分な塗装を行うこと
ができない。より好ましくは、0.2〜20m/秒であ
る。
【0022】上記エアーカーテンは、吐出エアーカーテ
ン流の厚みが1〜50cmであることが好ましい。1c
m未満であると、静電粉体塗装室内面への粉体塗料付着
防止効果が充分ではなく、50cmを超えると、塗装の
ための空間が小さくなるため、粉体塗装スプレーから被
塗物に向かって吹き出された粉体塗料がエアーカーテン
流に流されて、充分な塗装を行うことができない。より
好ましくは、5〜30cmである。
【0023】本発明においては、上記吐出時の風速及び
吐出エアーカーテン流の厚みが上記範囲内であるので、
静電粉体塗装室内面への粉体塗料の付着防止効果を充分
に発揮することができる。
【0024】上記静電粉体塗装室は、静電粉体塗装を行
うブースであり、上記静電粉体塗装室の内部には、粉体
塗料をスプレー塗装するための粉体塗装ガンが備えられ
ている。上記粉体塗装ガンは、粉体塗料供給装置とつな
がれており、該粉体塗料供給装置から送られる粉体塗料
を帯電させながら、被塗物に塗料を吹きつけるものであ
る。
【0025】また、上記静電粉体塗装室は、被塗物に付
着しなかった粉体塗料を静電粉体塗装室内から除去する
ために、下部に排出口が設けられており、この排出口か
らオーバーフローの粉体塗料を回収する。
【0026】上記静電粉体塗装室内面は、プラスチッ
ク、セラミック等の絶縁性材料からなるものであること
が好ましい。また、絶縁性材料を使用していない場合に
は、その表面を絶縁性となるように塗装、無機処理、フ
ィルム貼付等の処理を施したものを使用することが好ま
しい。上記絶縁性材料の表面及び上記処理を施した表面
は、電荷をリークしにくいので、電荷を有する粉体塗料
が付着しにくく、上記エアーカーテンの効果と相まっ
て、静電粉体塗装室内面への粉体塗料の付着を効率よく
防止することができる。
【0027】本発明の塗装方法は、まず、コンベアによ
り搬入された被塗物に、エアーカーテン流の存在下に、
上記粉体塗装ガンから粉体塗料を吹きつける。塗装され
た被塗物は、コンベアにより搬出されるが、このとき、
上記被塗物に付着しなかったオーバーフローの粉体塗料
が静電粉体塗装室内に残存することになるが、上記エア
ーカーテンにより、余分な粉体塗料が上記静電粉体塗装
室内面に付着することが防止される。
【0028】本発明の静電粉体塗装方法は、上記エアー
カーテンにより、塗装時に生じるオーバーフローの粉体
塗料を上記静電粉体塗装室内面に付着させないようにす
ることができ、上記静電粉体塗装室内の余分な粉体塗料
を効果的に下方に設けられた排出口から回収することが
できる。
【0029】本発明の静電粉体塗装方法は、本発明の静
電粉体塗装装置を使用して好適に実施することができ
る。本発明の静電粉体塗装装置は、静電粉体塗装室内面
にエアーカーテン流吐出口が設けられている静電粉体塗
装装置であって、上記エアーカーテン流吐出口は、静電
粉体塗装室内面に沿ってエアーカーテン流を生じること
ができるように配置されているものである。
【0030】この場合において、エアーカーテン流が上
記静電粉体塗装室の下部に到達したとき、残存する動圧
エネルギーにより、床面や壁等に衝突して拡散すること
を防止するために、上記静電粉体塗装室の下部にエアー
カーテン流吸引口が設けられていることが好ましい。以
下に、本発明の静電粉体塗装装置について、図面を参照
しながら詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の静電粉体塗装装置の一実
施形態を図1に示す。静電粉体塗装室1は、被塗物13
を搬送するためのコンベア12、被塗物13を塗装する
ための粉体塗装ガン14が備えられている。静電粉体塗
装室1の形状は、特に限定されるものではないが、下方
に設けられている回収管15に粉体塗料を回収しやすい
形状が好ましく、例えば、図2の(1)、(2)、
(5)のように、底部を傾斜させたものであってもよ
く、図2の(3)、(4)のように、底部が平面である
ものであってもよい。また、静電粉体塗装室1は、粉体
塗料が付着しにくい素材により構成されたものが好まし
く、なかでも、絶縁性材料からなるものが好ましい。本
実施形態においては、絶縁性材料からなり、底部を傾斜
させたものを使用する。
【0032】静電粉体塗装室1の内面には、エアーカー
テン流吐出口11が設けられている。エアーカーテン流
吐出口11は、ラインフローファン、プロペラファン、
軸流ファン、シロッコファン等の送風装置(図示せず)
に接続されて、エアーカーテン流を生じさせるものであ
り、静電粉体塗装室1の内面を沿うように、また、静電
粉体塗装室1内に粉体塗料の吹き溜まりが生じないよう
に設置されていればよく、静電粉体塗装室1の内面であ
れば、設置場所は限定されない。本実施形態において
は、エアーカーテン流吐出口11は、静電粉体塗装室1
の天井及び内側面に設けられている。
【0033】エアーカーテン流吐出口11により生じる
エアーカーテンは、一方向に吐出する、いわゆる簡易プ
ッシュ式;対向して吐出する、いわゆる対向プッシュ
式;吐出口と排風装置に接続された吸引口を有する、い
わゆるプッシュプル式;吸引したエアーカーテン流を吐
出口に循環させる、いわゆる循環式のいずれの方式であ
ってもよい。しかしながら、静電粉体塗装室1の内面を
粉体塗料の付着を防止する役割を終えたエアーカーテン
流が、そのまま静電粉体塗装室1内にとどまると、静電
粉体塗装室1の内面に衝突して跳ね返り、拡散するおそ
れがあるので、エアーカーテン流が吸引される方式のも
のが好ましい。
【0034】本実施形態においては、静電粉体塗装室1
の下部に、シロッコファン、軸流ファン等の排風装置
(図示せず)に接続されたエアーカーテン流吸引口15
が設けられており、エアーカーテン流が吸引される。エ
アーカーテン流吸引口15の設置場所は、これに限定さ
れるものではなく、エアーカーテン流吸引口15は、エ
アーカーテン流吐出口11それぞれに対応して設けられ
てもよく、本実施形態のように一括してすべてのエアー
カーテン流を吸引することができるように設けられても
よい。また、粉体塗料の回収ダクトにより吸引を行うこ
ともできる。
【0035】粉体塗料は、粉体塗料供給装置18より送
り出され、粉体塗装ガン14によって帯電されて吹き出
され、被塗物13に付着する。付着しきれなかったオー
バースプレーの粉体塗料は、静電粉体塗装室1内に浮遊
し、自然落下や、エアーカーテン流吐出口11から出さ
れるエアーカーテン流により、静電粉体塗装室1下方に
設けられた回収管16に回収される。
【0036】回収管16は、吸引ファン(図示せず)の
駆動によって粉体塗料を吸引する回収ダクト17と連結
しており、回収された粉体塗料は、回収ダクト17を通
って回収装置であるサイクロン2に導かれ、サイクロン
2においてダスト粉と分別されて、回収塗料タンク21
に回収される。この回収塗料タンク21に回収された粉
体塗料は、粉体塗料供給装置18に搬送され、再び塗装
に使用される。塗装に使用される粉体塗料は、回収塗料
のみでは不足するので、粉体塗料供給装置18には、塗
料供給タンク19から、連続して又は断続的に未使用の
粉体塗料が供給される。
【0037】本実施形態においては、塗装する粉体塗料
の色替えを行う際には、回収管15及び回収塗料タンク
21を交換して使用する。このため、回収管15は、静
電粉体塗装室1と脱着可能に、かつ、密閉できるように
連結されている。また、回収塗料タンク21も、サイク
ロン2において、取り外し可能に取り付けられている。
回収管16及び回収塗料タンク21を交換することによ
り、回収塗料に他色の塗料が混入することがなく、回収
効率を高めることができる。
【0038】図2には、静電粉体塗装室1の形状及び形
態に応じたエアーカーテン吐出口11の設置場所を示
す。図2の(1)、(2)、(5)は、底部を傾斜させ
た静電粉体塗装室であり、(3)、(4)は、底部が平
面の静電粉体塗装室である。
【0039】(1)は、図1の静電粉体塗装装置と同様
に、天井、内側面にエアーカーテン流吐出口11を有し
ているものであり、天井、内側面、底がすべてエアーカ
ーテン流で覆われている。このため、オーバーフローの
粉体塗料が静電粉体塗装室内面に付着することがない。
【0040】(2)は、(1)と同様に、エアーカーテ
ン流吐出口11を設けたものであり、更に、底部の上部
には、グレーディング31と呼ばれる簀の子が設けられ
ている。このグレーディング31は、作業者が静電粉体
塗装室内を清掃したり、点検したりする際に使用するこ
とができる。
【0041】(3)は、静電粉体塗装室の天井にエアー
カーテン流吐出口11を有しており、静電粉体塗装室の
天井及び内側面をエアーカーテン流で覆い、底部に堆積
する粉体塗料を底部に設けられた排出口32から回収す
るものである。(4)は、(3)と同様に、静電粉体塗
装室の天井及び内側面をエアーカーテン流で覆い、底部
に堆積する粉体塗料を底部に設けられた排出口32から
回収するものであり、更に、底部に堆積する粉体塗料の
溜まりを除去するための底部にスクレーバー33を備え
ているものである。上記(3)及び(4)では、必ずし
も、エアーカーテン流吐出口11を底部に設ける必要は
ない。(5)は、(1)と同様の静電粉体塗装室に、更
に、塗料の溜まりを除去するためのベルトコンベア34
を備えているものである。
【0042】エアーカーテン流吐出口11は、図2に示
したように、静電粉体塗装室1の形状及び形態に応じて
設置場所を選択することができる。それぞれのエアーカ
ーテン流吐出口11から吐出されるエアーカーテンの風
速、厚みは、所望のエアーカーテン流に応じて適宜設定
されるが、風速0.1〜30m/秒、厚みが1〜50c
mが好ましい。
【0043】エアーカーテン流は、エアーカーテン流吐
出口11から離れるに従って、エアーカーテンの両側の
空気を巻き込んで進行するので、塗装側の空気のエアー
カーテン流への巻き込みを最小限にとどめるために、図
3に示すように、多層式のものが好ましい。図3におい
て、矢印は、エアーカーテン流の強度と風向を示す。図
3の静電粉体塗装装置においては、被塗物から静電粉体
塗装室内面に向かう方向にエアーカーテン流の風速が増
加する風速分布を有している。この場合、被塗物13側
の風速が少ないので、被塗物側、すなわち、塗装側の空
気の巻き込みは小さく、エアーカーテン流に必要以上の
粉体塗料が巻き込まれることがないので、非常に好まし
い。
【0044】以上、詳述したように、本発明の静電粉体
塗装装置は、塗装時に静電粉体塗装室内にオーバーフロ
ーの粉体塗料が付着しないので、従来より行われている
ような入念な清掃は必要なく、色替え作業性に優れてい
る。
【0045】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0046】実施例1 ポリエステル粉体塗料P−100パウダックス(日本ペ
イント社製)を粉体塗装ガンを用いて脱脂処理鋼板(1
200mmH×900mmW×1.0mmT)を塗装し
た際の静電粉体塗装室内の粉体塗料の付着量を測定し
た。塗装は、図1の塗装装置を用い、温度20℃、湿度
55%、電圧−80kV、エアー量100L/分、塗料
吐出量100g/分で行った。エアーカーテンのエアー
吐出速度1m/秒、エアー吐出厚み20cmとし、吸引
は、吸引ファンを駆動滴下ロート回収ダクトから行っ
た。塗装後、静電粉体塗装室内面には、粉体塗料の付着
は全くみられなかった。
【0047】実施例2〜6 図2の(1)〜(5)の塗装装置を用いたこと以外は、
実施例1と同様にして塗装を行ったときの静電粉体塗装
室内面の粉体塗料の付着を観察したところ、付着はみら
れなかった。
【0048】比較例1 図1の塗装装置を用いてエアーカーテン流を生じさせな
かったこと以外は、実施例1と同様にして塗装を行った
ときの静電粉体塗装室内面の粉体塗料の付着を観察した
ところ、全面に粉体塗料の付着が見られた。
【0049】
【発明の効果】本発明の静電粉体塗装方法及び静電粉体
塗装装置は、上述のとおりであり、静電粉体塗装を行う
際に、静電粉体塗装室の内面をエアーカーテン流によっ
てオーバースプレーの塗料の付着から保護しているの
で、塗装の色替え作業性う向上させることができる。従
って、本発明の静電粉体塗装方法及び静電粉体塗装装置
によれば、同一の塗装ラインで多色の塗料を塗装する場
合であっても、粉体塗装の塗料回収によるコストメリッ
トを下げることなく、塗装ラインの稼働効率を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電粉体塗装装置の一実施形態を表す
断面図である。
【図2】静電粉体塗装装置の静電粉体塗装室の形状及び
形態を表す断面図である。
【図3】静電粉体塗装室に多層式エアーカーテン流を示
した概念図である。
【符号の説明】
1 静電粉体塗装室 2 サイクロン 11 エアーカーテン流吐出口 12 コンベア 13 被塗物 14 粉体塗装ガン 15 エアーカーテン流吸引口 16 回収管 17 回収ダクト 18 粉体塗料供給装置 19 塗料供給タンク 21 回収塗料タンク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電粉体塗装室内面と被塗物との間にエ
    アーカーテンを設けて粉体塗料を前記被塗物に静電塗装
    することを特徴とする静電粉体塗装方法。
  2. 【請求項2】 エアーカーテンは、被塗物から静電粉体
    塗装室内面に向かう方向にエアーカーテン流の風速が増
    加する風速分布を有するものである請求項1記載の静電
    粉体塗装方法。
  3. 【請求項3】 エアーカーテンは、吐出時の風速が0.
    1〜30m/秒であり、吐出エアーカーテン流の厚みが
    1〜50cmである請求項1又は2記載の静電粉体塗装
    方法。
  4. 【請求項4】 静電粉体塗装室内面は、絶縁性材料から
    なるものである請求項1、2又は3記載の静電粉体塗装
    方法。
  5. 【請求項5】 静電粉体塗装室内面にエアーカーテン流
    吐出口が設けられている静電粉体塗装装置であって、前
    記エアーカーテン流吐出口は、静電粉体塗装室内面に沿
    ってエアーカーテン流を生じることができるように配置
    されていることを特徴とする静電粉体塗装装置。
  6. 【請求項6】 エアーカーテン流吐出口は、静電粉体塗
    装室の内側面部、天井部、及び、底部からなる群から選
    択された少なくとも1つに設けられている請求項5記載
    の静電粉体塗装装置。
  7. 【請求項7】 静電粉体塗装室の下部にエアーカーテン
    流吸引口が設けられている請求項5又は6記載の静電粉
    体塗装装置。
  8. 【請求項8】 静電粉体塗装室内面が絶縁性材料からな
    るものである請求項5、6又は7記載の静電粉体塗装装
    置。
JP20998597A 1997-07-18 1997-07-18 静電粉体塗装方法及び静電粉体塗装装置 Pending JPH1133442A (ja)

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