JPH11334659A - 自動車のダッシュモジュール搭載装置 - Google Patents

自動車のダッシュモジュール搭載装置

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JPH11334659A
JPH11334659A JP14364098A JP14364098A JPH11334659A JP H11334659 A JPH11334659 A JP H11334659A JP 14364098 A JP14364098 A JP 14364098A JP 14364098 A JP14364098 A JP 14364098A JP H11334659 A JPH11334659 A JP H11334659A
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明 九嶋
義之 ▲高▼木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さい操作力でダッシュモジュールをドア開
口部から車室内にスムーズに搬入できる助力装置を提供
する。 【解決手段】 車体Bと同期して走行する走行台車11
上の旋回ベース13に、ロードバランサ14とフレーム
15とを介して三段伸縮式のスライドアーム16をスラ
イド可能に支持させる。スライドアーム16の先端には
ダッシュモジュールMDを搭載するハンド35を2軸の
回転自由度を持たせて連結する。スライドアーム16の
伸縮自由度のほか、スライドアーム16の旋回自由度と
ハンドの旋回自由度とを使って、ドア開口部からダッシ
ュモジュールMDを車室内に搬入して位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のダッシュ
モジュール搭載装置に関し、さらに詳しくは、車体の幅
方向の強度部材となるステアリングメンバーやクロスメ
ンバーを中心として予め組み立てられたダッシュモジュ
ールを車体に搭載する際に使用されるダッシュモジュー
ル搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体組立工程において、車体の
ダッシュ部回りの組立作業性を改善するために、ステア
リングメンバー、空調ユニット、ダクト、オーディオユ
ニットおよび電装系等のダッシュ部回りの各機器を予め
ステアリングメンバーを中心に一まとめにしてダッシュ
モジュールとしてモジュール化しておき、このダッシュ
モジュールを車体に対して組み付けるようにした車体構
造および車体組立方法が試みられている(例えば、米国
特許明細書第4,391,465号参照)。
【0003】そして、かかるモジュール工法に適したダ
ッシュモジュール搭載装置として例えば特開平6−87
476号公報に記載されたものが提案されている。
【0004】この従来のダッシュモジュール搭載装置で
は、車体と同期走行が可能な天吊り式のガイドレール
に、開状態のドアと平行な方向にスライド可能なキャリ
アを搭載し、このキャリアから搬送アームを吊り下げ支
持させるとともに、搬送アームの先端に組み付け対象と
なるダッシュモジュールを水平姿勢にて把持するハンド
を設けているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造では、天吊り方式を基本としているために空間の占有
スペースが大きく装置全体が大型化するほか、車体と搬
送アームとの間で完全同期がとりにくく、サージング現
象等によって上記搬送アームの下端に支持されているダ
ッシュモジュールの揺れを招きやすいために常に作業者
が搬送アームもしくはハンドを拘束している必要があ
り、必ずしも十分な作業負荷の軽減が図れないという問
題がある。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけ装置全体のコンパクト化を図りな
がら、作業者の作業負荷を軽減して作業性をより一層改
善したダッシュモジュール搭載装置を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車幅方向に延在する強度部材を中心として構成され
たダッシュモジュールをドア未装着状態の車体のドア開
口部から車室内に搬入して所定の組み付け位置に位置決
めする自動車のダッシュモジュール搭載装置であって、
車体搬送コンベヤによって搬送される車体と同期して床
面上を走行する走行台車と、走行台車上にロードバラン
サを介して片持ち支持状態で設けられ、上下方向に平行
移動可能で且つ鉛直な軸を回転中心として旋回可能な水
平な伸縮式の助力アームと、助力アームの先端に互いに
直交する二軸を回転中心とする回転自由度をもって連結
され、組み付け対象となるダッシュモジュールを水平姿
勢にて位置決め支持するハンドと、助力アーム自体の移
動自由度およびハンドの回転自由度のそれぞれのロッ
ク,アンロックを司るロック手段とを備えていることを
特徴としている。
【0008】この場合、助力アームの旋回動作はモータ
等によって行うのが効率的であるが、必要に応じて作業
者に行わせてもよく、また、助力アームの伸縮動作はエ
アシリンダ等を用いて自動的に行ってもよく、また作業
者に行わせてもよい。
【0009】そして、請求項2に記載の発明は、上記請
求項1に記載の発明における助力アームは、三つのアー
ム要素が互いにスライド可能に組み合わされた三段式ス
ライドアームとして形成されていることを特徴としてお
り、また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の
発明におけるハンドの回転自由度として、車両前後方向
に伸びる水平な軸を回転中心とした回転自由度を含んで
いることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の発明におけるロードバランサは、走行台車上で鉛
直な軸を回転中心として旋回可能な旋回ベースと、助力
アームを支持している支持部材と、これら旋回ベースと
支持部材とを相互に連結しつつ四節平行リンク機構を形
成している上下一対のリンクと、これらのリンクと平行
に設けられたバランスシリンダとから構成されていて、
このロードバランサによって助力アームが水平移動可能
に支持されていることを特徴としている。
【0011】さらに、請求項5に記載の発明は、上記請
求項4に記載の発明におけるところの、ロードバランサ
を形成している上下一対のリンクのうちのいずれかの長
さが可変となっていることを特徴としており、また、請
求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明にお
けるところの、ロードバランサを形成している上下一対
のリンクのうちのいずれかの長さ方向中間部にシリンダ
が介装されていて、このシリンダの伸縮動作に応じてリ
ンクの長さが可変となっていることを特徴とことを特徴
としている。
【0012】したがって、請求項1に記載の発明では、
助力アームの長手方向を車幅方向に一致させた状態でダ
ッシュモジュールをドア開口部から車室内に搬入するも
のとすると、上記搬入位置から助力アームを90度旋回
させた位置にて、予めラインサイドに用意されているダ
ッシュモジュールを助力アーム先端のハンドに位置決め
支持させる。この場合、ハンドに付帯している複数のク
ランパーやロケートピン等を用いてダッシュモジュール
をハンドに堅固に保持させるものとする。そして、上記
ダッシュモジュールを把持した助力アームを再び90度
旋回させて、助力アームの長手方向を車幅方向に一致さ
せた状態で待機する。
【0013】やがて、上記助力アームが搭載されている
走行台車がいわゆるコンティニアンスタイプの車体搬送
コンベヤによって所定速度で連続的に搬送されている車
体と同期走行を開始し、この同期走行中に上記ダッシュ
モジュールを車室内に搬入しつつ位置決めした上で固定
することになる。
【0014】すなわち、車体と走行台車とが同期走行を
開始したならば、助力アームを車体側に伸長させて、そ
の助力アームとともにダッシュモジュールを車室内に搬
入する。この時には、助力アームそのものの旋回動作や
助力アームに対するハンドの回転自由度を拘束するべく
予めロックしておけば、助力アームそのものの伸長方向
の自由度のみでダッシュモジュールをスムーズに車室内
に搬入することができる。
【0015】この後、ダッシュモジュールが車室内幅寸
法内に正しくおさまったならば、上記の各ロック状態を
解除し、助力アームの高さ方向や旋回方向および伸縮方
向の自由度、およびハンド自体の回転方向の自由度を使
って車体に対するダッシュモジュールの三次元方向での
位置を修正しながらダッシュモジュールを車体前方に押
し出して正規取付位置に位置決めする。そして、作業者
もしくはハンドに付帯させたナットランナー等を用いて
ダッシュモジュールを車体にねじ締め固定する。
【0016】このような一連の作業において、請求項2
に記載の発明のように、助力アームとして三段式のスラ
イドアームを使用した場合には、作業者の操作部に近い
部分でスライド運動が行われるために作業者の操作力が
一段と小さくて済むことになる。
【0017】また、請求項3に記載の発明のように、車
両前後方向に一致させた軸を回転中心としてハンドを揺
動可能にすると、必ずしも水平度が出ていない車体に対
してもダッシュモジュールを追従させることができるよ
うになり、車体側の組立精度のばらつきや車体搬送コン
ベヤの精度のばらつきにも柔軟に対応できるようにな
る。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、ロードバ
ランサとして、四節平行リンク機構とバランスシリンダ
とを組み合わせてなる特殊構造のものを用いていること
から、助力アームの高さとともに上下一対のリンクの傾
きが変わっても、その傾きの変化がバランスシリンダの
軸力に影響することがなく、荷重支持バランスが崩れ
ず、操作性を良好に維持できることになる。
【0019】請求項5,6に記載の発明では、シリンダ
等を用いて一方のリンクの長さを積極的に変化させるよ
うにしていることから、例えば上側のリンク長さを長く
すると助力アームの先端が低くなり、結果的にダッシュ
モジュールをドア開口部から車室内に搬入する際の操作
力を軽減でき、逆に上側のリンク長を短くすると、ハン
ドを車室内側から外側に退避させる際の操作力を軽減で
きるようになる。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、床面上
を車体と同期走行する走行台車の上に伸縮式の助力アー
ムをロードバランサを介して設置して実質的に地上走行
タイプの搭載装置としたため、空間の占有スペースが小
さく装置全体の簡素化とコンパクト化を図ることができ
るほか、車体と走行台車との同期精度を出しやすく、し
かもダッシュモジュールは床面に近い位置で助力アーム
に支えられているためにサージング等による揺れが少な
く、車室内側へのダッシュモジュール搭載時の作業性を
大幅に改善できる効果がある。
【0021】特に請求項2に記載の発明によれば、助力
アームとして三段式のスライドアームを用いているた
め、上記の請求項1に記載の発明と同様の効果のほか
に、作業者の意志に助力アームの伸縮がスムーズに追従
し、その助力アームの伸縮に要する操作力を低減してよ
り一層作業性を改善できる効果がある。
【0022】また、請求項3に記載の発明によれば、助
力アーム先端のハンドが軸心を車両前後方向に一致させ
た水平軸まわりの回転自由度を有しているため、上記請
求項2に記載の発明と同様の効果に加えて、車体あるい
は車体搬送コンベヤそのものの水平精度のばらつきに対
しても無理なくダッシュモジュールを追従させることが
できる効果がある。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、走行台車
と助力アームとの間に位置して該助力アームを支持する
手段として、四節平行リンク機構とバランスシリンダと
を組み合わせてなる特殊構造のロードバランサを採用し
たため、請求項3に記載の発明と同様の効果に加えて、
助力アームの高さ位置が変化してもそれがバランスシリ
ンダの軸力に何ら影響を及ぼすことがなく、荷重支持バ
ランスが安定していてより一層操作性を改善できる効果
がある。
【0024】請求項5,6に記載の発明によれば、上記
の四節平行リンク機構を形成している上下一対のリンク
のうちのいずれかの長さを積極的に可変として、実質的
に助力アームを必要に応じて傾斜させることができるよ
うにしたものであるから、請求項4に記載の発明と同様
の効果に加えて、助力アームの伸縮に要する操作力を一
段を軽減してその作業性を改善できる効果がある。
【0025】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の好ましい実施
の形態を示す図で、ダッシュモジュールMDが組み付け
られる車体Bは車体搬送コンベヤ1により所定速度で連
続的に搬送されるようになっており、この車体Bに対し
てダッシュモジュール搭載装置2が車体Bと同方向に同
期走行しながらダッシュモジュールMDを搭載すること
になる。なお、車室内への各種の部品の搬入を容易にす
るために車体Bにはドアが装着されていない。
【0026】前記ダッシュモジュールMDは、図3に示
すように車体の車幅方向の強度部材となるステアリング
メンバー3を中心としてこれに空調ユニット4、ダクト
5、オーディオユニット6、ボックス部7および電装系
8等のダッシュ部回りの複数の機器が予め組み付けられ
てモジュール化されている。そして、上記のダッシュモ
ジュールMDは図2に示すように車体搬送コンベヤ1の
ラインサイドに予め用意されていて、後述するようにダ
ッシュモジュール搭載装置2のハンド35に把持された
上順次車体Bに搬入されることになる。なお、ダッシュ
モジュールMDの構成要素として、図4に示すように空
調ユニット4やステアリングメンバー3の前面側を覆う
インストルメントパネル8が加わることもある。また、
車体Bの車室内に搬入されたダッシュモジュールM
Dは、そのステアリングメンバー3の両端がフロントピ
ラー等の車体上下方向の強度部材に結合される。
【0027】図1,2に示す車体搬送コンベヤ1のライ
ンサイドにはこれと平行に一対のレール9がフロア10
上に敷設されており、このレール9に沿ってダッシュモ
ジュール搭載装置2の走行台車11が走行するようにな
っている。この走行台車11は、車体搬送コンベヤ1側
の可動部と機械的に連結およびその解除が可能な同期結
合装置12を備えていて、所定のタイミングでこの同期
結合装置12を作動させることにより、走行台車11は
車体Bと完全同期して走行することができるようになっ
ている。
【0028】走行台車11上には旋回ベース13が設け
られており、この旋回ベース13にロードバランサ14
を介して支持部材として略L字状のフレーム15が支持
されているとともに、フレーム15の上に長手方向に伸
縮可能な助力アームとしてのスライドアーム16が全体
としてもスライド可能に搭載されている。
【0029】上記の旋回ベース13は、図5にも示すよ
うに、駆動モータ17と電磁クラッチ18等からなるド
ライブユニット19によって変速歯車列20,21を介
して鉛直軸まわりに旋回駆動されるようになっていて、
図2に示すピッキング待機位置(ラインサイドに用意さ
れているダッシュモジュールMDをスライドアーム16
先端のハンド35で把持する位置)P1と、車体Bへの
ダッシュモジュール搬入位置(車両前後方向に対してス
ライドアーム16の長手方向が直交するような位置)P
2との間で旋回可能である。同時に、図5に示す電磁ク
ラッチ18を遮断した場合には、作業者の操作力によっ
ても旋回ベース13が旋回できるようになっている。
【0030】また、旋回ベース13には図6に示すよう
にロック手段たるブレーキ装置22が付設されている。
このブレーキ装置22は、ギヤ21と同軸一対のホイー
ル23をキャリパ24側のブレーキパッド25で圧締す
るようにしたもので、必要に応じてこのブレーキパッド
25を作動させることにより旋回ベース13を所定の旋
回位置にロックすることができるようになっている。
【0031】前記ロードバランサ14は、旋回ベース1
3とフレーム15とを相互に連結しつつこれらとともに
四節平行リンク機構を形成している上下一対のリンク2
6,27と、これらのリンク26,27と平行なバラン
スシリンダ28とから構成されており、これによってス
ライドアーム16がフレーム15とともに上下方向に平
行移動可能に支持されている。一方、バランスシリンダ
28は上下一対のリンク26,27と常に平行となるよ
うに支えられていて、その出力ロッドの先端が下側のリ
ンク27から延設された荷重伝達プレート29に当接し
ている。
【0032】そして、スライドアーム16ひいてはフレ
ーム15にダッシュモジュールMDの重量による負荷が
加わると、図示しない油空圧系回路の一部として形成さ
れたバランスシリンダ28における重量感知シリンダ部
がその感知負荷による初期荷重をパイロット圧として同
じくバランスシリンダ28における空圧シリンダ部への
入力圧力を制御し、これによって作業者の操作力に見合
った負荷反力を発生させて、実質的に常時無重量に近い
状態で、ハンド35に支持されているダッシュモジュー
ルMDの軽快な搬送を可能とするようになっている。な
お、上記ロードバランサ14の基本構成は実開平5−5
1900号公報に記載されている。
【0033】また、上記バランスシリンダ28にはロッ
ク手段としてのブレーキユニット30が付設されている
とともに、上下一対のリンク26,27のうち上側のリ
ンク26の中間部にはシリンダ(油圧シリンダもしくは
エアシリンダ)31が介装されている。上記のバランス
シリンダ28に付設されたブレーキユニット30は、外
部指令によりバランスシリンダ28のシリンダチューブ
と出力ロッドとの相対移動を阻止するような制動力を加
えることで、各リンク26,27の回転角位置ひいては
スライドアーム16の高さ位置を所定の位置にロックす
る役目をする。
【0034】一方、上側のリンク26に設けられたシリ
ンダ31は、そのシリンダ31自体が中立位置にある状
態では上側のリンク26の全長が下側のリンク27のそ
れと等しいものの、シリンダ31の伸縮動作によりその
上側のリンク26のリンク長を下側のリンク27のそれ
に対して積極的に可変制御することで、フレーム15ひ
いてはスライドアーム16を傾斜させることができるよ
うになっている。
【0035】前記スライドアーム16は、フレーム15
に対してスライド可能なアウタレール32、ミドルレー
ル33およびインナレール34の三者を互いにスライド
可能に組み合わせることにより、全体としてもフレーム
15に対してスライド可能な三段式のスライドアームと
して構成されているもので、実質的に上記フレーム15
上に水平姿勢にて片持ち支持状態で支持されている。
【0036】また、前記スライドアーム16を形成して
いるインナレール34の先端には、ダッシュモジュール
Dを把持するためのハンド35が、鉛直な軸36と車
両前後方向を指向する水平な軸37とを介してそれぞれ
回転可能に、かつ昇降アクチュエータ38によって昇降
可能に連結されている。そして、ハンド35には、ダッ
シュモジュールMDを把持するための図示外の複数のフ
ィンガーやクランパーおよびロケーピン等が設けられて
いて、これらによってハンド35とダッシュモジュール
Dとの相対位置決めを行いつつ、そのダッシュモジュ
ールMDを堅固に把持することになる。
【0037】ここで、フレーム15のほか、前記三段式
のスライドアーム16を形成しているアウタレール32
およびミドルレール33には、それらの各部材間の相対
移動を必要に応じて阻止するためのロック手段としてロ
ックシリンダ39がそれぞれに設けられているほか、イ
ンナレール34とハンド35との間にもインナレール3
4に対するハンド35の回転自由度を必要に応じて拘束
するためのロック手段としてロックシリンダ40が個別
に設けられている。
【0038】このように構成されたダッシュモジュール
搭載装置2においては、ダッシュモジュール搭載工程に
車体Bが搬入されるまでは、走行台車11は図7の
(A)に示す原点位置で待機しているとともに、スライ
ドアーム16は図2に示すピッキング待機位置P1にあ
り、このときにはブレーキ装置22や各ロック装置3
9,40によりスライドアーム16の旋回や伸縮の自由
度、あるいはハンド35自体の旋回の自由度が全て拘束
されてロックされている。
【0039】そして、作業者MはダッシュモジュールM
Dを搭載した搬送台車41の到着を待って、その搬送台
車41上のダッシュモジュールMDとスライドアーム1
6の先端のハンド35との相対位置決めを行いながらハ
ンド35にてダッシュモジュールMDを位置決め・クラ
ンプする。なお、上記ダッシュモジュールMDのクラン
プに先立って、ハンド35に付帯している図示外のロッ
ク,アンロック操作用の押釦を押圧操作することによ
り、上記のスライドアーム16の旋回や伸縮の自由度あ
るいはハンド35自体の旋回の自由度の拘束が解かれ
て、スライドアーム16およびハンド35の各軸の自由
度が全てフリーとなる。これにより、ロードバランサ1
4の機能により作業者Mは実質的に無負荷状態でハンド
35を軽快に動かすことができる。また、ハンド35に
は図示外の複数のエアシリンダ駆動のクランパーが設け
られていて、例えばクランプ,アンクランプ用の押釦の
押圧操作によりクランプもしくはアンクランプ動作す
る。
【0040】上記のようにハンド35にてダッシュモジ
ュールMDをクランプしたのち、作業者Mが再びロッ
ク,アンロック操作用の押釦を操作すると、スライドア
ーム16およびハンド35の各自由度が再び拘束され、
スライドアーム16およびハンド35が先の原点位置に
位置決めされる。
【0041】こののち、図5に示したドライブユニット
19の作動によりスライドアーム16が自動旋回し、図
7の(B)に示すような投入待機位置P2に位置決めさ
れ、同時に図1,2に示す昇降アクチュエータ38の作
動によりハンド35の高さ位置が自動調整される。
【0042】やがて、図7の(C)に示すようにダッシ
ュモジュール搭載工程に車体Bが搬入されると、図1に
示したように同期結合装置12の作動により走行台車1
1が車体Bと同期走行を開始する。そして、両者が同期
走行を開始したならば、図7の(D)に示すようにスラ
イドアーム16を伸長させるべく、そのスライドアーム
16を形成している最先端のインナレール34のロック
を解除した上でそのインナレール34のみをドア開口部
から車室内側に引き込んでダッシュモジュールMDを半
分程度搬入する。この一段目のインナレール34の引き
込みは、作業者Mの手作業に頼る場合のほか、アクチュ
エータによってインナレール34自体を自律的にスライ
ド移動させるようにしてもよい。
【0043】さらに、図8の(A)に示すように、作業
者Mが車室内に入り込み、スライドアーム16を形成し
ている2段目、3段目のミドルレール33およびアウタ
レール32のロックを解除した上で、そのミドルレール
33およびアウタレール32を引き出してスライドアー
ム16を最大伸長状態とし、ダッシュモジュールMD
車室内に搬入する。
【0044】ここで、上記のようなスライドアーム16
の伸長動作に先立って、図10に示すように、ロードバ
ランサ14のリンク26の中間部に設けたシリンダ31
を伸長動作させ、スライドアーム16が車体B側に向か
って下り勾配となるように傾斜させる。これによって、
スライドアーム16を伸長させるのに必要な操作力を一
段と軽減することが可能となる。
【0045】上記のようにスライドアーム16が最大伸
長状態となったならば、図8の(B)に示すように、ス
ライドアーム16の旋回自由度やハンド35の旋回自由
度の拘束を解除してフリー状態とした上で、ダッシュモ
ジュールMDを前方に押し出して所定の組付位置に位置
決めする。そして、ダッシュモジュールMDの位置決め
が完了したならば押釦操作によりロードバランサ14の
バランスシリンダ28の機能を一旦停止させて負荷がか
かるようにする。このようにすることにより、位置決め
後のダッシュモジュールMDが無用に動くことがなくダ
ッシュモジュールMDの姿勢が安定化する。こののち、
作業者Mがもつナットランナーもしくは予めハンド35
に付帯しているナットランナーを作動させて、ダッシュ
モジュールMDを車体B側にねじ締め固定する。
【0046】ダッシュモジュールMDのねじ締め固定作
業が完了したならば、ロードバランサ14を再び作動さ
せるとともに、ハンド35に付帯している複数のクラン
パーをアンクランプ動作させて、ハンド35からダッシ
ュモジュールMDを離間させる。そして、図8の(C)
に示すようにハンド35を一旦手前に引き戻した上で、
スライドアーム16の旋回自由度とハンド35の旋回自
由度をそれぞれロックする。同時に、押釦操作により、
ロードバランサ14のリンク31に介装されているシリ
ンダ31を収縮動作させて、図11に示すようにスライ
ドアームが後下がりとなるように傾斜させる。そして、
作業者Mは図8の(D)に示すようにスライドアーム1
6を収縮状態とするべく各スライドレール32〜34を
引き戻した上で車室外に出る。
【0047】この場合、上記のようにスライドアーム1
6が後下がり状態となっていることにより、スライドア
ーム16の収縮動作を一段と小さな操作力で行うことが
できる。
【0048】車室内に出た作業者Mが押釦操作を行う
と、ドライブユニット19の起動によりスライドアーム
16が自動旋回し、図9の(A)に示すようにハンド3
5が完全に車室外に退出する。
【0049】そして、スライドアーム16の旋回が完了
すると、車体Bと走行台車11との同期走行が解除さ
れ、走行台車11は原点位置まで走行し、さらにハンド
35が原点位置まで前進することでダッシュモジュール
Dの搬入からねじ締め固定までの1サイクルが完了
し、以降は上記の一連の動作を繰り返すことになる。
【0050】このように本実施の形態によれば、伸縮式
のスライドアーム16の旋回自由度や伸縮自由度、ある
いはハンド35の回転自由度を必要に応じてロック,ア
ンロック操作しつつ、ロードバランサ14の助力機能を
効果的に活用することで、ダッシュモジュールMDを車
体B等との干渉を招くことなくスムーズに車室内に搬入
して位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダッシュモジュール搭載装置の好
ましい実施の形態を示す構成説明図。
【図2】図1の平面説明図。
【図3】ダッシュモジュールの構成を示す斜視図。
【図4】ダッシュモジュールの他の例の構成を示す斜視
図。
【図5】図1に示すスライドアームの旋回駆動系の要部
斜視図。
【図6】図5の要部断面説明図。
【図7】ダッシュモジュール搭載過程の手順を示す工程
説明図。
【図8】ダッシュモジュール搭載過程の手順を示す工程
説明図。
【図9】ダッシュモジュール搭載過程の手順を示す工程
説明図。
【図10】スライドアームを傾斜させた時の作動説明
図。
【図11】スライドアームを傾斜させた時の作動説明
図。
【符号の説明】
1…車体搬送コンベヤ 2…ダッシュモジュール搭載装置 11…走行台車 12…同期結合装置 13…旋回ベース 14…ロードバランサ 15…フレーム 16…スライドアーム(助力アーム) 19…ドライブユニット 22…ブレーキ装置(ロック手段) 26,27…リンク 28…バランスシリンダ 30…ブレーキユニット(ロック手段) 31…シリンダ 35…ハンド 39…ロックシリンダ(ロック手段) 40…ロックシリンダ(ロック手段) B…車体 MD…ダッシュモジュール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に延在する強度部材を中心とし
    て構成されたダッシュモジュールをドア未装着状態の車
    体のドア開口部から車室内に搬入して所定の組み付け位
    置に位置決めする自動車のダッシュモジュール搭載装置
    であって、 車体搬送コンベヤによって搬送される車体と同期して床
    面上を走行する走行台車と、 走行台車上にロードバランサを介して片持ち支持状態で
    設けられ、上下方向に平行移動可能で且つ鉛直な軸を回
    転中心として旋回可能な水平な伸縮式の助力アームと、 助力アームの先端に互いに直交する二軸を回転中心とす
    る回転自由度をもって連結され、組み付け対象となるダ
    ッシュモジュールを水平姿勢にて位置決め支持するハン
    ドと、 助力アーム自体の移動自由度およびハンドの回転自由度
    のそれぞれのロック,アンロックを司るロック手段と、 を備えていることを特徴とする自動車のダッシュモジュ
    ール搭載装置。
  2. 【請求項2】 前記助力アームは、三つのアーム要素が
    互いにスライド可能に組み合わされた三段式スライドア
    ームとして形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の自動車のダッシュモジュール搭載装置。
  3. 【請求項3】 前記ハンドの回転自由度として、車両前
    後方向に伸びる水平な軸を回転中心とした回転自由度を
    含んでいることを特徴とする請求項2に記載の自動車の
    ダッシュモジュール搭載装置。
  4. 【請求項4】 前記ロードバランサは、走行台車上で鉛
    直な軸を回転中心として旋回可能な旋回ベースと、助力
    アームを支持している支持部材と、これら旋回ベースと
    支持部材とを相互に連結しつつ四節平行リンク機構を形
    成している上下一対のリンクと、これらのリンクと平行
    に設けられたバランスシリンダとから構成されていて、
    このロードバランサによって助力アームが水平移動可能
    に支持されていることを特徴とする請求項3に記載の自
    動車のダッシュモジュール搭載装置。
  5. 【請求項5】 前記ロードバランサを形成している上下
    一対のリンクのうちのいずれかの長さが可変となってい
    ることを特徴とする請求項4に記載の自動車のダッシュ
    モジュール搭載装置。
  6. 【請求項6】 前記ロードバランサを形成している上下
    一対のリンクのうちのいずれかの長さ方向中間部にシリ
    ンダが介装されていて、このシリンダの伸縮動作に応じ
    てリンクの長さが可変となっていることを特徴とする請
    求項5に記載の自動車のダッシュモジュール搭載装置。
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