JPH1133602A - 異種圧延油が付着したステンレス鋼板の冷間圧延方法 - Google Patents
異種圧延油が付着したステンレス鋼板の冷間圧延方法Info
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- JPH1133602A JPH1133602A JP19915397A JP19915397A JPH1133602A JP H1133602 A JPH1133602 A JP H1133602A JP 19915397 A JP19915397 A JP 19915397A JP 19915397 A JP19915397 A JP 19915397A JP H1133602 A JPH1133602 A JP H1133602A
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- stainless steel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タンデム冷間圧延機の圧延油が付着している
ステンレス鋼板をクラーミルによって圧延する場合にお
いて、従来はチャタリング及び表面光沢不発生するため
に行っていた圧延油の除去工程を省略可能にする。 【解決手段】 ステンレス鋼板をタンデム冷間圧延機に
よって圧延を行った後、圧延油が付着したままの状態で
クラスターミルによって圧延する場合において、少なく
とも1パス目において表面粗さがRaで0.3μm以上
のワークロールを用い、1パス当たりの圧下率を10〜
30%とし、かつ合計圧下率を35%以上とすることで
表面光沢不良及びチャタリングの発生を防止することが
できる。
ステンレス鋼板をクラーミルによって圧延する場合にお
いて、従来はチャタリング及び表面光沢不発生するため
に行っていた圧延油の除去工程を省略可能にする。 【解決手段】 ステンレス鋼板をタンデム冷間圧延機に
よって圧延を行った後、圧延油が付着したままの状態で
クラスターミルによって圧延する場合において、少なく
とも1パス目において表面粗さがRaで0.3μm以上
のワークロールを用い、1パス当たりの圧下率を10〜
30%とし、かつ合計圧下率を35%以上とすることで
表面光沢不良及びチャタリングの発生を防止することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷間圧延によって
表面性状の良好なステンレス鋼板を能率よく安定して製
造する方法に関するものである。
表面性状の良好なステンレス鋼板を能率よく安定して製
造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼板の冷間圧延には、
主としてゼンジマーミル等に代表されるクラスターミル
が一般に用いられている。クラスターミルを用いる場
合、板表面の光沢が良いという長所があるが、目的の板
厚に圧延するまでに多数回の往復パスを伴うため、生産
性が低いという欠点を抱えているのみならず、ワークロ
ールの直径が50〜150mm程度と小さいことに起因
して、圧延素材に凹凸が存在すると、その凹凸が倒れて
延伸され“かぶさり”と呼ばれる表面欠陥が発生すると
いう問題がある。
主としてゼンジマーミル等に代表されるクラスターミル
が一般に用いられている。クラスターミルを用いる場
合、板表面の光沢が良いという長所があるが、目的の板
厚に圧延するまでに多数回の往復パスを伴うため、生産
性が低いという欠点を抱えているのみならず、ワークロ
ールの直径が50〜150mm程度と小さいことに起因
して、圧延素材に凹凸が存在すると、その凹凸が倒れて
延伸され“かぶさり”と呼ばれる表面欠陥が発生すると
いう問題がある。
【0003】一方、直径が150mm以上のワークロー
ルをもつ、例えば6段式圧延機をタンデムに配置した圧
延機を用いて冷間圧延を行う方法が、例えば特開昭61
−49701号公報、特開平2−169110号公報及
び特開平2−169111号公報によって知られてい
る。この方法はクラスターミルと比べて表面光沢は悪い
が、圧下率50%程度の圧延を1パスで行えるため、生
産性が高いという長所がある。また、前記“かぶさり”
に関しては、ワークロールの直径が大きいことに起因し
て、圧延素材表面における剪断変形が小さくなって圧縮
変形が大きくなる結果、圧縮変形によって素材表面の凹
凸は、かぶさることなく次第に浅くなるという長所があ
る。
ルをもつ、例えば6段式圧延機をタンデムに配置した圧
延機を用いて冷間圧延を行う方法が、例えば特開昭61
−49701号公報、特開平2−169110号公報及
び特開平2−169111号公報によって知られてい
る。この方法はクラスターミルと比べて表面光沢は悪い
が、圧下率50%程度の圧延を1パスで行えるため、生
産性が高いという長所がある。また、前記“かぶさり”
に関しては、ワークロールの直径が大きいことに起因し
て、圧延素材表面における剪断変形が小さくなって圧縮
変形が大きくなる結果、圧縮変形によって素材表面の凹
凸は、かぶさることなく次第に浅くなるという長所があ
る。
【0004】したがって、表面性状の良好なステンレス
鋼板を能率よく製造するためには、タンデム冷間圧延機
等のような大径のワークロールをもつ圧延機によって
“かぶさり”を防止して能率よく圧延した後に、クラス
ターミルのような小径のワークロールをもつ圧延機によ
って表面光沢よく圧延することが望ましい。
鋼板を能率よく製造するためには、タンデム冷間圧延機
等のような大径のワークロールをもつ圧延機によって
“かぶさり”を防止して能率よく圧延した後に、クラス
ターミルのような小径のワークロールをもつ圧延機によ
って表面光沢よく圧延することが望ましい。
【0005】しかし、タンデム冷間圧延機を用いた圧延
では、ロールバイト内における潤滑が不足すると剪断変
形が大きくなるため、前記“かぶさり”現象を解消でき
ない他に焼付きが発生する。そのため、ロールバイト内
における潤滑を多くする必要があり、そのためには、ク
ラスターミルの場合と比べて高粘度の圧延油を用いる必
要がある。
では、ロールバイト内における潤滑が不足すると剪断変
形が大きくなるため、前記“かぶさり”現象を解消でき
ない他に焼付きが発生する。そのため、ロールバイト内
における潤滑を多くする必要があり、そのためには、ク
ラスターミルの場合と比べて高粘度の圧延油を用いる必
要がある。
【0006】これに対してクラスターミルを用いた圧延
では、高粘度の圧延油を用いると、ロールバイト内の潤
滑が過多となり、板表面にピット状微小欠陥が発生して
光沢などの表面性状を悪くする。そのため、クラスター
ミルを用いた冷間圧延では、タンデム冷間圧延機の場合
と比べて低粘度の圧延油を用いる必要がある。
では、高粘度の圧延油を用いると、ロールバイト内の潤
滑が過多となり、板表面にピット状微小欠陥が発生して
光沢などの表面性状を悪くする。そのため、クラスター
ミルを用いた冷間圧延では、タンデム冷間圧延機の場合
と比べて低粘度の圧延油を用いる必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、タンデ
ム冷間圧延機とクラスターミルとでは圧延油の粘度が異
なるため、タンデム冷間圧延機の圧延油が付着したステ
ンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行うと、タ
ンデム冷間圧延機の圧延油が板表面の凹部に入り込んで
オイルピットが発生し、製品板の表面光沢が悪くなる。
また、高粘度化した圧延油によってワークロールの中立
点が変動してチャタリングが発生し、鋼板表面に縞状の
模様が発生する。そのため、タンデム冷間圧延機の圧延
油が付着した鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う
ときは、付着した圧延油を除去する工程が必要となるた
め、生産性が低下してコストアップを招くという問題が
ある。
ム冷間圧延機とクラスターミルとでは圧延油の粘度が異
なるため、タンデム冷間圧延機の圧延油が付着したステ
ンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行うと、タ
ンデム冷間圧延機の圧延油が板表面の凹部に入り込んで
オイルピットが発生し、製品板の表面光沢が悪くなる。
また、高粘度化した圧延油によってワークロールの中立
点が変動してチャタリングが発生し、鋼板表面に縞状の
模様が発生する。そのため、タンデム冷間圧延機の圧延
油が付着した鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う
ときは、付着した圧延油を除去する工程が必要となるた
め、生産性が低下してコストアップを招くという問題が
ある。
【0008】そこで本発明は、タンデム冷間圧延機の圧
延油が付着したステンレス鋼板をクラスターミルを用い
て圧延を行う場合において、従来必要としていた圧延油
の除去工程を省略可能にすることを目的とする。
延油が付着したステンレス鋼板をクラスターミルを用い
て圧延を行う場合において、従来必要としていた圧延油
の除去工程を省略可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、次の通りである。タンデム冷間圧延機の圧延油が
付着したステンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延
を行う場合において、少なくとも1パス目において表面
粗さがRaで0.3μm以上のワークロールを用い、1
パス当たりの圧下率を10〜30%とし、かつ合計圧下
率を35%以上とすることを特徴とする異種圧延油が付
着したステンレス鋼板の冷間圧延方法である。
ろは、次の通りである。タンデム冷間圧延機の圧延油が
付着したステンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延
を行う場合において、少なくとも1パス目において表面
粗さがRaで0.3μm以上のワークロールを用い、1
パス当たりの圧下率を10〜30%とし、かつ合計圧下
率を35%以上とすることを特徴とする異種圧延油が付
着したステンレス鋼板の冷間圧延方法である。
【0010】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
者等は、タンデム冷間圧延機の圧延油が付着したステン
レス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う場合にお
いて、圧延条件とチャタリングおよび製品板の表面光沢
の関係について調査した結果、少なくとも1パス目(以
下、初期パスとも呼ぶ)において表面粗さの粗いワーク
ロールを用い、かつ1パス当たりの圧下率及び合計圧下
率の下限を限定して圧延を行うことにより、鋼板表面に
付着したタンデム冷間圧延機の圧延油によるオイルピッ
トの発生を防止して、表面光沢の良好なステンレス鋼板
を製造できることを確認した。また、少なくとも1パス
目において表面粗さの粗いワークロールを用い、1パス
当たりの圧下率の上限を限定して圧延を行うことによ
り、チャタリングの発生を防止し、安定して圧延を行う
ことができることを確認した。
者等は、タンデム冷間圧延機の圧延油が付着したステン
レス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う場合にお
いて、圧延条件とチャタリングおよび製品板の表面光沢
の関係について調査した結果、少なくとも1パス目(以
下、初期パスとも呼ぶ)において表面粗さの粗いワーク
ロールを用い、かつ1パス当たりの圧下率及び合計圧下
率の下限を限定して圧延を行うことにより、鋼板表面に
付着したタンデム冷間圧延機の圧延油によるオイルピッ
トの発生を防止して、表面光沢の良好なステンレス鋼板
を製造できることを確認した。また、少なくとも1パス
目において表面粗さの粗いワークロールを用い、1パス
当たりの圧下率の上限を限定して圧延を行うことによ
り、チャタリングの発生を防止し、安定して圧延を行う
ことができることを確認した。
【0011】このような知見に基づいて、光沢不良およ
びチャタリングの発生を防止する条件として、次の3つ
の条件を組み合わせることが重要であることが判った。
即ち、(1)少なくとも初期パスにおいて表面粗さがR
aで0.3μm以上のワークロールを用いること。
(2)1パス当たりの圧下率を10〜30%とするこ
と。(3)合計圧下率を35%以上とすること。
びチャタリングの発生を防止する条件として、次の3つ
の条件を組み合わせることが重要であることが判った。
即ち、(1)少なくとも初期パスにおいて表面粗さがR
aで0.3μm以上のワークロールを用いること。
(2)1パス当たりの圧下率を10〜30%とするこ
と。(3)合計圧下率を35%以上とすること。
【0012】タンデム冷間圧延機の圧延油が付着したス
テンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う場合
は、少なくとも1パス目において表面粗さがRaで0.
3μm以上のワークロールを用い、かつ1パス当たりの
圧下率を10%以上とし、かつ合計圧下率を35%以上
とすると、ロールバイト内でのスクラッチ効果によっ
て、付着した圧延油は圧延中において除去される。その
結果、鋼板表面に付着した圧延油によるオイルピットの
発生を防止して、表面光沢の良好なステンレス鋼板を製
造できる。
テンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う場合
は、少なくとも1パス目において表面粗さがRaで0.
3μm以上のワークロールを用い、かつ1パス当たりの
圧下率を10%以上とし、かつ合計圧下率を35%以上
とすると、ロールバイト内でのスクラッチ効果によっ
て、付着した圧延油は圧延中において除去される。その
結果、鋼板表面に付着した圧延油によるオイルピットの
発生を防止して、表面光沢の良好なステンレス鋼板を製
造できる。
【0013】図1は、タンデム冷間圧延機の圧延油が付
着したSUS304ステンレス鋼板を圧延油の除去を行
わないでゼンジマーミルを用いて圧延を行った場合にお
いて、1パス目におけるワークロールの表面粗さ及び1
パス当たりの圧下率と製品板の表面光沢の関係を示す。
なお、使用した圧延油は、温度40℃における粘度が、
タンデム冷間圧延機では180センチストーク(cs
t)、ゼンジマーミルでは8センチストーク(cst)
のものを用い、1パス当たりの圧下率は全パスで同一と
した。また、表面光沢は45°GSの値で図中に表示し
た。
着したSUS304ステンレス鋼板を圧延油の除去を行
わないでゼンジマーミルを用いて圧延を行った場合にお
いて、1パス目におけるワークロールの表面粗さ及び1
パス当たりの圧下率と製品板の表面光沢の関係を示す。
なお、使用した圧延油は、温度40℃における粘度が、
タンデム冷間圧延機では180センチストーク(cs
t)、ゼンジマーミルでは8センチストーク(cst)
のものを用い、1パス当たりの圧下率は全パスで同一と
した。また、表面光沢は45°GSの値で図中に表示し
た。
【0014】図1において、ワークロールの表面粗さが
0.3μm以上で、かつ1パス当たりの圧下率が10%
以上であると、圧延油の除去工程を省略しても製品板の
表面光沢は、ほぼ○ランク(45° GSで780)以
上となり、圧延油の除去を行った場合とほぼ同等の表面
光沢が得られる。したがって、表面光沢不良を防止する
ためには、少なくとも1パス目において表面粗さがRa
で0.3μm以上のワークロールを用い、かつ1パス当
たりの圧下率を10%以上とすることが必要である。
0.3μm以上で、かつ1パス当たりの圧下率が10%
以上であると、圧延油の除去工程を省略しても製品板の
表面光沢は、ほぼ○ランク(45° GSで780)以
上となり、圧延油の除去を行った場合とほぼ同等の表面
光沢が得られる。したがって、表面光沢不良を防止する
ためには、少なくとも1パス目において表面粗さがRa
で0.3μm以上のワークロールを用い、かつ1パス当
たりの圧下率を10%以上とすることが必要である。
【0015】図2は、上記と同様にタンデム冷間圧延機
の圧延油が付着したSUS304ステンレス鋼板を、圧
延油の除去を行わないでゼンジマーミルを用い、1パス
当たりの圧下率を10%以上とし圧延を行った場合にお
いて、1パス目におけるワークロールの表面粗さ及び合
計圧下率と製品板の表面光沢の関係を示す。なお、使用
した圧延油の粘度は上記と同レベルである。
の圧延油が付着したSUS304ステンレス鋼板を、圧
延油の除去を行わないでゼンジマーミルを用い、1パス
当たりの圧下率を10%以上とし圧延を行った場合にお
いて、1パス目におけるワークロールの表面粗さ及び合
計圧下率と製品板の表面光沢の関係を示す。なお、使用
した圧延油の粘度は上記と同レベルである。
【0016】図2において、ワークロールの表面粗さが
0.3μm以上で、かつ合計圧下率が35%以上の場合
は、圧延油の除去工程を省略しても、製品板の表面光沢
は○ランク(45° GSで780)以上となり、圧延
油の除去を行った場合とほぼ同等の表面光沢が得られ
る。したがって、表面光沢不良を防止するためには、少
なくとも1パス目において表面粗さがRaで0.3μm
以上のワークロールを用い、かつ1パス当たりの圧下率
を10%以上、合計圧下率を35%以上とすることが必
要である。
0.3μm以上で、かつ合計圧下率が35%以上の場合
は、圧延油の除去工程を省略しても、製品板の表面光沢
は○ランク(45° GSで780)以上となり、圧延
油の除去を行った場合とほぼ同等の表面光沢が得られ
る。したがって、表面光沢不良を防止するためには、少
なくとも1パス目において表面粗さがRaで0.3μm
以上のワークロールを用い、かつ1パス当たりの圧下率
を10%以上、合計圧下率を35%以上とすることが必
要である。
【0017】図3は、タンデム冷間圧延機の圧延油が付
着したSUS304ステンレス鋼板を圧延油の除去を行
わないでゼンジマーミルを用いて圧延を行った場合にお
いて、初期パスにおいて用いたワークロールの表面粗さ
及び1パス当たりの圧下率とチャタリング発生状況の関
係を示す。なお、使用した圧延油の粘度は上記と同レベ
ルであり、1パス当たりの圧下率は全パスで同一とし
た。
着したSUS304ステンレス鋼板を圧延油の除去を行
わないでゼンジマーミルを用いて圧延を行った場合にお
いて、初期パスにおいて用いたワークロールの表面粗さ
及び1パス当たりの圧下率とチャタリング発生状況の関
係を示す。なお、使用した圧延油の粘度は上記と同レベ
ルであり、1パス当たりの圧下率は全パスで同一とし
た。
【0018】図3において、ワークロールの表面粗さが
0.3μm以上で、且つ1パス当たりの圧下率が30%
以下の場合は、チャタリングの発生が無しである。した
がって、チャタリングの発生を防止するためには、少な
くとも初期パスにおいて表面粗さが0.3μm以上のワ
ークロールを用い、且つ1パス当たりの圧下率を30%
以下とすることが必要である。なお、前記圧延の最終パ
スにおいて、表面粗さがRaで0.3μm以上のワーク
ロールを用いた場合は、表面光沢が悪くなるため、少な
くとも最終パスでは0.05μmより表面の緻密なワー
クロールを用いることが望ましい。
0.3μm以上で、且つ1パス当たりの圧下率が30%
以下の場合は、チャタリングの発生が無しである。した
がって、チャタリングの発生を防止するためには、少な
くとも初期パスにおいて表面粗さが0.3μm以上のワ
ークロールを用い、且つ1パス当たりの圧下率を30%
以下とすることが必要である。なお、前記圧延の最終パ
スにおいて、表面粗さがRaで0.3μm以上のワーク
ロールを用いた場合は、表面光沢が悪くなるため、少な
くとも最終パスでは0.05μmより表面の緻密なワー
クロールを用いることが望ましい。
【0019】タンデム冷間圧延機の圧延油が付着したス
テンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う場合
において、光沢不良及びチャタリングが発生する条件
は、クラスターミルで使用する圧延油の粘度が10セン
チストーク(cst)以下で、かつ前記ステンレス鋼板
に付着した圧延油の粘度が、クラスターミルで使用する
圧延油の粘度よりも20センチストーク(cst)以上
高い場合である。したがって、本発明の対象を前記条件
とした。なお、以上の説明ではステンレス鋼板としてS
US304の例を示したが、本発明は、SUS430な
ど他のステンレス鋼板にも適用することができ、また表
面仕上げも2Bの他にBAなど他の仕上げにも適用する
ことができる。
テンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う場合
において、光沢不良及びチャタリングが発生する条件
は、クラスターミルで使用する圧延油の粘度が10セン
チストーク(cst)以下で、かつ前記ステンレス鋼板
に付着した圧延油の粘度が、クラスターミルで使用する
圧延油の粘度よりも20センチストーク(cst)以上
高い場合である。したがって、本発明の対象を前記条件
とした。なお、以上の説明ではステンレス鋼板としてS
US304の例を示したが、本発明は、SUS430な
ど他のステンレス鋼板にも適用することができ、また表
面仕上げも2Bの他にBAなど他の仕上げにも適用する
ことができる。
【0020】
【実施例】熱間圧延後に酸洗を行った板厚3.0mm、
板幅1000mmのステンレス鋼帯を、直径150mm
のワークロールをもつ上下6段のタンデム冷間圧延機を
6基配列した冷間圧延設備を用いて板厚1.5mmまで
圧延した。使用した圧延油は鉱油系の水溶性で、新品時
での温度40℃における粘度は180センチストーク
(cst)である。板表面に圧延油が付着したまま、及
び比較のために付着した圧延油をアルカリ電気清浄によ
って除去した後のステンレス鋼帯を、直径120mmの
ワークロールをもつゼンジマーミルを用いて3〜9パス
で板厚0.5mm、0.8mm、1.0mmに圧延し
た。
板幅1000mmのステンレス鋼帯を、直径150mm
のワークロールをもつ上下6段のタンデム冷間圧延機を
6基配列した冷間圧延設備を用いて板厚1.5mmまで
圧延した。使用した圧延油は鉱油系の水溶性で、新品時
での温度40℃における粘度は180センチストーク
(cst)である。板表面に圧延油が付着したまま、及
び比較のために付着した圧延油をアルカリ電気清浄によ
って除去した後のステンレス鋼帯を、直径120mmの
ワークロールをもつゼンジマーミルを用いて3〜9パス
で板厚0.5mm、0.8mm、1.0mmに圧延し
た。
【0021】ゼンジマーミルの圧延油は鉱油系の水溶性
で、新品時では温度40℃における粘度は8センチスト
ーク(cst)である。なお、初期パス以降でのワーク
ロールは、表面粗さが0.02〜0.04μmのものを
用いた。また、ゼンジマー圧延工程の後で行う焼鈍及び
酸洗等は通常の条件で行い、最終の酸洗後は通常の条件
で調質圧延を行って2B仕上げの製品板を得た。
で、新品時では温度40℃における粘度は8センチスト
ーク(cst)である。なお、初期パス以降でのワーク
ロールは、表面粗さが0.02〜0.04μmのものを
用いた。また、ゼンジマー圧延工程の後で行う焼鈍及び
酸洗等は通常の条件で行い、最終の酸洗後は通常の条件
で調質圧延を行って2B仕上げの製品板を得た。
【0022】
【表1】
【0023】表1に、ゼンジマー圧延における圧延条
件、チャタリング発生状況及び製品板の表面光沢を示
す。本発明例によれば圧延油の除去工程を省略しても、
圧延油の除去を行った比較例と同レベルの表面光沢及
び、チャタリング防止効果が得られる。
件、チャタリング発生状況及び製品板の表面光沢を示
す。本発明例によれば圧延油の除去工程を省略しても、
圧延油の除去を行った比較例と同レベルの表面光沢及
び、チャタリング防止効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ステンレス鋼板をタン
デム冷間圧延機のような大径のワークロールをもつ圧延
機を用いて、かぶさり疵の発生を防止して能率よく圧延
し、次に、板表面に圧延油が付着したままの状態で、ク
ラスターミルを用いて表面光沢よく圧延を行うことがで
きる。そのため、表面品質向上と能率向上の効果が同時
に得られる。
デム冷間圧延機のような大径のワークロールをもつ圧延
機を用いて、かぶさり疵の発生を防止して能率よく圧延
し、次に、板表面に圧延油が付着したままの状態で、ク
ラスターミルを用いて表面光沢よく圧延を行うことがで
きる。そのため、表面品質向上と能率向上の効果が同時
に得られる。
【図1】表面光沢に及ぼす1パス当たりの圧下率とワー
クロール表面粗さの関係を示す図。
クロール表面粗さの関係を示す図。
【図2】表面光沢に及ぼす合計圧下率とワークロール表
面粗さの関係を示す図。
面粗さの関係を示す図。
【図3】チャタリングに及ぼす1パス当たりの圧下率と
ワークロール表面粗さの関係を示す図。
ワークロール表面粗さの関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21B 45/02 310 B21B 45/02 310 (72)発明者 橋本 哲郎 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 タンデム冷間圧延機の圧延油が付着した
ステンレス鋼板をクラスターミルを用いて圧延を行う場
合において、少なくとも1パス目において表面粗さがR
aで0.3μm以上のワークロールを用い、1パス当た
りの圧下率を10〜30%とし、かつ合計圧下率を35
%以上とすることを特徴とする異種圧延油が付着したス
テンレス鋼板の冷間圧延方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の方法によって冷間圧延を
行う場合において、用いる圧延油の粘度が10センチス
トーク(cst)以下であり、かつ、該粘度は前記ステ
ンレス鋼板に付着したタンデム冷間圧延機の圧延油の粘
度と比べて20センチストーク(cst)以上異ること
を特徴とする異種圧延油が付着したステンレス鋼板の冷
間圧延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19915397A JPH1133602A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 異種圧延油が付着したステンレス鋼板の冷間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19915397A JPH1133602A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 異種圧延油が付着したステンレス鋼板の冷間圧延方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1133602A true JPH1133602A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16403045
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19915397A Withdrawn JPH1133602A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 異種圧延油が付着したステンレス鋼板の冷間圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1133602A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009093509A1 (ja) * | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery, Inc. | 圧延機及びそれを備えたタンデム圧延機 |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP19915397A patent/JPH1133602A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009093509A1 (ja) * | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery, Inc. | 圧延機及びそれを備えたタンデム圧延機 |
| JP2009172645A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery Inc | 圧延機及びそれを備えたタンデム圧延機 |
| US8607609B2 (en) | 2008-01-25 | 2013-12-17 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery, Inc. | Rolling mill and tandem rolling mill having the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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