JPH11336784A - 等速自在継手 - Google Patents

等速自在継手

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Publication number
JPH11336784A
JPH11336784A JP14161898A JP14161898A JPH11336784A JP H11336784 A JPH11336784 A JP H11336784A JP 14161898 A JP14161898 A JP 14161898A JP 14161898 A JP14161898 A JP 14161898A JP H11336784 A JPH11336784 A JP H11336784A
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JP
Japan
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shaft
arc
trunnion
peripheral surface
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP14161898A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Kurono
尚幸 黒野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH11336784A publication Critical patent/JPH11336784A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸部とトルク伝達部材との摺動面の潤滑性能
を向上する。 【解決手段】 筒形状のアウターレースと、アウターレ
ースの内部に配置されたシャフトとを有し、アウターレ
ースの内周に形成された複数の溝と、シャフトの外周に
形成された複数のトラニオン15と、各トラニオン15
の外周にそれぞれ取り付けられ、かつ、各溝の長手方向
に移動可能な環状のローラー組立体17とを備え、複数
のトラニオンと各ローラー組立体17とが各トラニオン
15の高さ方向に相対移動可能に構成され、各トラニオ
ン15の外周面16に円弧形状部16A,〜16Dが形
成されている等速自在継手において、円弧形状部16
A,〜16Dに対応する曲率半径と、インナーローラー
18の内周面22に対応する曲率半径とが異なる値に設
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のトルク伝
達経路に配置される等速自在継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のトルク伝達経路に2つの
部材が配置され、この2つの部材に所定の作動角を与え
た状態で連結する場合は、2つの部材を等速自在継手に
より連結することがある。この等速自在継手には、ツェ
ッパ型ジョイントと、トリポード型ジョイントと、クロ
スグルーブ型ジョイントと、ダブルオフセット型ジョイ
ントとが含まれる。そして、車両のフロントドライブシ
ャフトのデファレンシャル側、またはリヤドライブシャ
フトのデファレンシャル側などのように、2つの部材同
士の軸線方向の移動量が多い部位には、トリポード型ジ
ョイントが用いられている。このようなトリポード型ジ
ョイントの一例が、特開平7−103251号公報およ
び特開平9−310723号公報に記載されている。
【0003】これらの公報に記載されたトリポード型ジ
ョイントは、第1軸線を中心として回転可能な筒形状の
外側部材と、この外側部材の内部に配置され、かつ、前
記第1軸線に対して所定角度で交差する第2軸線を中心
として回転可能な内側部材とを有する。また、外側部材
の内周に円周方向には、第1軸線方向に延びた3本の溝
が一定間隔おきに形成されている。さらに、内側部材の
外周から3本の溝に向けて3つの軸部が形成されてい
る。各軸部の外周には、各溝の長手方向に移動可能な環
状のトルク伝達部材が取り付けられている。このトルク
伝達部材は、軸部の外周に当接するインナーローラー
と、外側部材の溝に当接するアウターローラーと、イン
ナーローラーとアウターローラーとの間に配置された複
数のニードルとを備えている。
【0004】上記のトリポード型ジョイントにおいて
は、例えば、外側部材のトルクがトルク伝達部材を介し
て内側部材に伝達される。ここで、トリポード型ジョイ
ントにおいては、外側部材の第1軸線と内側部材の第2
軸線とが所定角度交差した状態で回転するために、外側
部材および内側部材の回転位相の変化に伴って、各トル
ク伝達部材と各軸部とが軸部の長手方向に相対移動し、
かつ、トルク伝達部材が軸部に対して首振り運動する。
さらに、各トルク伝達部材が各溝の長さ方向に移動す
る。上記の動作により、内側部材と外側部材との等速回
転が維持される。
【0005】一方、外側部材の内部にはグリースが封入
されており、外側部材の溝とトルク伝達部材との摺動
面、および各トルク伝達部材と各軸部との摺動面が、グ
リースにより潤滑される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
トリポード型ジョイントにおいては、トルク伝達部材の
インナーローラーの内周面に円弧形状部が形成されてい
る。また、軸部の外周面に円弧形状部が形成されてい
る。そして、2つの円弧形状部の当接箇所を介してトル
クの伝達がおこなわれている。
【0007】ここで、インナーローラーの円弧形状部の
曲率中心と、軸部の円弧形状部の曲率中心とが同じ位置
に設定されている。すなわち、インナーローラーの円弧
形状部の半径と、軸部の円弧形状部の半径とが同一に設
定されている。このため、インナーローラーの円弧形状
部と、軸部の円弧形状部とが円周方向の全域に亘り線接
触している。したがって、インナーローラーの円弧形状
部と軸部の円弧形状部との摺動面間にはグリースが介入
しにくく、2つの円弧形状部の摺動領域の摩擦抵抗が増
大する。その結果、インナーローラーおよび軸部の発
熱、摩耗、フレーキング、凝着などが生じてトリポード
型ジョイントの耐久性が低下する可能性があった。
【0008】この発明は上記事情を背景としてなされた
もので、軸部とトルク伝達部材との摺動面における潤滑
性能を向上することの可能な等速自在継手を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
を達成するためこの発明は、第1軸線を中心として回転
可能な筒形状の外側部材と、この外側部材の内部に配置
され、かつ、前記第1軸線を含む平面内に配置される第
2軸線を中心として回転可能な内側部材とを有し、前記
外側部材の内周に円周方向に所定間隔おきに形成され、
かつ、前記第1軸線方向に延びた複数の溝と、前記内側
部材の外周に突出して形成された複数の軸部と、各軸部
の外周にそれぞれ取り付けられ、かつ、前記各溝の長手
方向に移動可能な環状のトルク伝達部材とを備え、前記
複数の軸部と前記各トルク伝達部材とが各軸部の長手方
向に相対移動可能に構成されているとともに、前記各軸
部の外周面に円弧形状部が形成され、前記複数のトルク
伝達部材の内周面に円弧形状部が形成され、前記外側部
材の内部に潤滑剤が封入される等速自在継手において、
前記軸部の円弧形状部の少なくとも一部に対応する半径
と、前記トルク伝達部材の円弧形状部に対応する半径と
が異なる値に設定されていることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、軸部の外周面とトルク
伝達部材の内周面とが当接し、各当接部分を介してトル
クが伝達され、ひいては外側部材と内側部材との間でト
ルクの伝達が行われる。また、外側部材および内側部材
の回転位相の変化に伴って、トルク伝達部材が溝の長手
方向に移動するとともに、第1軸線に直交して設定され
るトルク伝達面内に、トルク伝達部材の内周面と軸部の
外周面と当接部分が位置し、外側部材と内側部材との等
速性が維持される。
【0011】ここで、軸部の円弧形状部の少なくとも一
部に対応する曲率半径と、トルク伝達部材の円弧形状部
に対応する曲率半径とが異なる値に設定されているた
め、各円弧形状部同士の間に隙間が形成され、軸部とト
ルク伝達部材との摺動面間に潤滑剤が介入しやすくな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施例を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図2は、この発明の等
速自在継手を適用した前輪駆動車1の概念的な平面図で
ある。すなわち、前輪駆動車1の前部には、エンジン2
と、エンジン2から出力されたトルクを変換するトラン
スミッション3と、トランスミッション3の出力側に接
続されたデファレンシャル4とが搭載されている。デフ
ァレンシャル4の出力側には、一対のフロントドライブ
シャフト5が接続され、この一対のフロントドライブシ
ャフト5がそれぞれ前輪6に接続されている。つまり、
一対のフロントドライブシャフト5は前輪駆動車1の幅
方向に配置されている。
【0013】一対のフロントドライブシャフト5は、等
速自在継手であるトリポード型ジョイント7と、シャフ
ト8と、他の等速自在継手9とを備えている。すなわ
ち、シャフト8の一端側にトリポード型ジョイント7が
設けられ、シャフト8の他端側に等速自在継手9が設け
られている。そして、一方のトリポード型ジョイント7
がデファレンシャル4側に接続され、他方の等速自在継
手9が前輪6側に接続されている。なお、等速自在継手
9としては、バーフィールド型ジョイントが例示され
る。
【0014】図2の右側の車輪6に接続されたトリポー
ド型ジョイント7の構成が、図3に示されている。図3
は、トリポード型ジョイント7の部分的な側面端面図で
あり、この図3は、便宜上アウターレース10の第1軸
線A1とシャフト8の第2軸線とをほぼ直線状に位置さ
せた状態に対応してトリポード型ジョイント7が示され
ている。なお、図3においては、便宜上シャフト8が省
略されている。
【0015】また、図4は、車両に取り付けられた状態
のトリポード型ジョイント7を示す正面断面図である。
図4においては、シャフト8の第2軸線B1と、アウタ
ーレース10の第1軸線A1とが同一平面内に配置さ
れ、かつ、第1軸線A1と第2軸線B1とに所定の作動
角(接続角)θ1が設定されている。さらに、図1は、
トリポード型ジョイント7の要部を示す平面図である。
この図1は、便宜上、アウターレース10の第1軸線A
1と、シャフト8の第2軸線B1とが直線状に配置され
た状態で示されている。なお、図2の左側の車輪6に接
続されるトリポード型ジョイント7は、図3および図4
に示されたトリポード型ジョイント7と面対称に構成さ
れているため、その説明を省略する。
【0016】トリポード型ジョイント7は、有底筒形状
のアウターレース10と、アウターレース10の内部に
一端側が配置されたシャフト8とを有する。図4に示す
ように、アウターレース10は第1軸線A1を中心とし
て回転可能に構成され、シャフト8は第2軸線B1を中
心として回転可能に構成されている。このアウターレー
ス10の底部には、第1軸線A1を中心とするスプライ
ンシャフト(図示せず)が一体的に形成されている。ま
た、前記デファレンシャル4はサイドギヤ(図示せず)
を備えており、スプラインシャフトとサイドギヤとが連
結されている。さらに、アウターレース10の内周に
は、第1軸線方向に延びた3本の溝11が形成されてい
る。各溝11同士は、円周方向に等間隔、具体的には1
20度間隔で配置されている。
【0017】各溝11は底面12と内壁面13とを備え
ている。底面12は第1軸線A1とほぼ平行に構成さ
れ、底面12の幅方向の両側に一対の内壁面13が接続
されている。前記第1軸線A1に直交する平面内におい
て、一対の内壁面13の形状はアウターレース10の外
側に突出するように湾曲している。つまり、一対の内壁
面13は相互に面対称形状に構成されている。
【0018】さらに、シャフト8の一端側はアウターレ
ース10の内部に配置されており、シャフト8における
アウターレース10側の端部の外周には、環状のトリポ
ード部材14がスプライン嵌合されている。シャフト8
には、2個のスナップリング15Aが取り付けられてお
り、各スナップリング15Aにより、シャフト8とトリ
ポード部材14とが、シャフト8の第2軸線方向に位置
決めされている。
【0019】そして、トリポード部材14の外周には、
外側に向けて突出する3つのトラニオン15が形成され
ている。各トラニオン15は、円周方向に等間隔、具体
的には120度間隔で配置されている。各トラニオン1
5はほぼ円柱形状に構成されている。トリポード部材1
4の半径方向における各トラニオン15の突出量は、各
トラニオン15の外周面が、一対の内壁面13同士の間
に到達する値に設定されている。
【0020】また、トラニオン15の外周面16の形状
は、トラニオン15の第1中心線C1を含む平面内にお
いて、外側に突出するように湾曲している。つぎに、ト
ラニオン15の第1中心線C1に直交する第1平面内に
おける外周面16の形状を図1に基づいて説明する。ト
ラニオン15の外周には円周方向に4つの円弧形状部1
6A,〜16Cが形成されている。
【0021】ここで、円弧形状部16Aと円弧形状部1
6Bとが隣接して配置され、円弧形状部16Cと円弧形
状部16Dとが隣接して配置されている。各円弧形状部
16A,〜16Dの円周方向のそれぞれの長さは、外周
面16全周の4分の1未満に設定され、かつ相互にほぼ
同一に設定されている。また、円弧形状部16Aと円弧
形状部16Cとが、トラニオン15の第1中心線C1が
通過する中心G1を隔てて反対側に配置され、円弧形状
部16Bと円弧形状部16Dとが、中心G1を隔てて反
対側に配置されている。
【0022】そして、円弧形状部16Aと円弧形状部1
6Dとの間、および円弧形状部16Bと円弧形状部16
Cとの間には平坦部分16Eがそれぞれ形成されてい
る。つまり、円弧形状部16Aと円弧形状部16Bとの
接続部分16F、および円弧形状部16Cと円弧形状部
16Dとの接続部分16Fが、それぞれ溝11に対向し
て配置されている。言い換えれば、アウターレース10
とシャフト8との間でトルクが伝達される場合におい
て、第1軸線A1に直交して設定されるトルク伝達面内
に接続部分16Fが設けられている。さらに、各平坦面
16Eは溝12の長手方向に配置されている。各平坦部
分16Eの側面形状は、図3に示すようにほぼ円形に構
成されている。
【0023】また、第1中心線C1に直交する第1平面
内において、前記円弧形状部16A,〜16Dに対応す
る曲率中心F1,〜F4が、それぞれ異なる位置に設定
されている。まず、円弧形状部16Aの曲率中心F1
が、円弧形状部16Cと中心G1との間に配置されてい
る。また、円弧形状部16Bの曲率中心F2が、円弧形
状部16Dと中心G1との間に配置されている。
【0024】さらに、円弧形状部16Cの曲率中心F3
が、円弧形状部16Aと中心G1との間に配置されてい
る。さらにまた、円弧形状部16Dの曲率中心F4が、
円弧形状部16Bと中心G1との間に配置されている。
各曲率中心F1,〜F4から中心G1までの距離は同一
に設定されている。そして、曲率中心F1と曲率中心F
3とを結ぶ線分(図示せず)上に中心G1が設定されて
いる。また、曲率中心F2と曲率中心F4とを結ぶ線分
(図示せず)上に中心G1が設定されている。上記2つ
の線分は直角で交差する位置に設定されている。
【0025】上記構成により、トラニオン15の第1中
心線C1に直交する第1平面内において、トラニオン1
5の外周面16の形状が、ほぼ楕円形状、言い換えれば
トラック形状に設定されている。つまり、第1中心線C
1を含み、かつ、2つの平坦面16Eの中央を通過する
平面を隔てて、外周面16の形状が面対称に構成されて
いる。
【0026】さらに、各トラニオン15の外周には、環
状のローラー組立体17がそれぞれ取り付けられてい
る。ローラー組立体17は第2中心線C2を中心として
環状に構成されている。このローラー組立体17は、イ
ンナーリング18とニードル19とアウターローラ20
とスナップリング21とから構成されている。インナー
リング18はトラニオン15の外周に嵌合されている。
【0027】インナーリング18は円筒形状に構成さ
れ、図3に示すように、インナーリング18の第2中心
線方向の長さは、トラニオン15の突出量とほぼ同一に
設定されている。つぎに、第2中心線C2に直交する第
2平面内におけるインナーリング18の形状を、図1に
基づいて説明する。図1は、トラニオン15の第1中心
線C1とインナーリング18の第2中心線C2とが直線
状に位置している状態に対応する平面図であるため、図
1においては、第1平面と第2平面とが一致した状態に
ある。
【0028】前記インナーリング18の内周面22の形
状は、第2平面内において、真円形状に構成されてい
る。つまり、内周面22は、インナーリング18の第2
中心線C2上に、その曲率中心G1が設定されている。
また、内周面22の曲率半径は各円弧形状部16A,〜
16Dの各曲率半径よりも小さく設定されている。図1
においては、便宜上、上記曲率中心およびトラニオン1
5の中心に同一の符号G1を付与している。このよう
に、第2平面内または第3平面内において、曲率中心G
1と、各曲率中心F1,〜F4とが異なる位置に設定
(オフセット)されている。
【0029】そして、インナーリング18の内径は、第
2中心線方向に均一に設定されている。さらに、トラニ
オン15に形成された2つの接続部分16F同士の距離
は、インナーリング18の内径よりも若干短く設定され
ている。上記のように、インナーリング18の内周面2
2の形状がほぼ真円形状に構成され、かつ、トラニオン
15がほぼ楕円形状に構成されているため、2つの接続
部分16Fと内周面22とが相互に当接し、各円弧形状
部16A,〜16Dと内周面22との間に隙間G1がそ
れぞれ形成されている。また、各平坦面16Eと内周面
22との間に隙間H1が形成されている。
【0030】また、前記アウターローラー20は、イン
ナーリング18の外側に配置され、かつ、アウターロー
ラー20とインナーリング18とが同心状に配置されて
いる。さらに、インナーリング18とアウターローラー
20との間に、ニードル19が複数配置されている。そ
して、インナーリング18とアウターローラー20と
が、複数のニードル19を介して相対回転可能に構成さ
れている。
【0031】さらにまた、アウターローラー20の内周
面には、2つの環状溝23が形成されている。各環状溝
23に前記スナップリング21が取り付けられており、
スナップリング21の内径は、インナーリング18の外
径未満、かつ、インナーリング18の内径を超える値に
設定されている。そして、2つのスナップリング21の
間に、インナーリング18および複数のニードル19が
配置されている。このようにして、インナーリング18
とアウターローラー20とが、2つのスナップリング2
1により、インナーリング18およびアウターローラー
20の第2中心線方向に位置決め固定されている。
【0032】前記アウターローラー20は環状に構成さ
れ、アウターローラー20の外周に湾曲面24が形成さ
れている。この湾曲面24は、アウターローラー20の
第2中心線C1を含む第2平面内にその曲率中心が設定
されている。そして、アウターローラー20の外側に向
けて突出するように湾曲されている。また、上記湾曲面
24と溝11の内壁面13とが、内壁面13の幅方向の
2点で当接し、かつ、アウターローラー20が溝11の
長手方向に移動可能となるように、湾曲面24および内
面13の形状および寸法が設定されている。
【0033】トラニオン15およびローラー組立体17
が上記のように構成されているため、ローラー組立体1
7がトラニオン15に対して旋回変向運動することが可
能である。実際には、ローラー組立体17が溝11に配
置されているため、ローラー組立体17はトラニオン1
5に対して、第1中心線C1を含む平面内で首振り運動
(揺動)可能である。また、ローラー組立体17とトラ
ニオン15とは、トラニオン15の第1中心線方向に相
対移動可能である。
【0034】さらに、アウターレース10の開口端側の
外周には、蛇腹形状のブーツ25の一端が固定され、ブ
ーツ25の他端がシャフト8に固定されている。このよ
うにして、アウターレース10の内部がブーツ25によ
り液密にシールされ、シールされた空間L1には、潤滑
剤としてグリース(図示せず)が封入されている。
【0035】なお、アウターレース10は炭素鋼または
クロム鋼などの材料により構成され、シャフト8は炭素
鋼またはボロン鋼などの材料により構成され、トリポー
ド部材14はクロム鋼などの材料により構成されてい
る。また、アウターローラー20およびインナーリング
18は軸受鋼またはクロム鋼などの材料により構成さ
れ、ニードル19は軸受鋼などの材料により構成されて
いる。
【0036】ここで、実施例の構成とこの発明の構成と
の対応関係を説明する。すなわち、アウターレース10
がこの発明の外側部材に相当し、トリポード部材14お
よびシャフト8がこの発明の内側部材に相当する。ま
た、トラニオン15がこの発明の軸部に相当し、ローラ
ー組立体17がこの発明のトルク伝達部材に相当し、内
周面22がこの発明の円弧形状部に相当する。
【0037】つぎに、トリポード部材14の加工方法を
説明する。図5に示すように、冷間鍛造後の粗形材(ト
リポード部材)50を、所定のトラニオン15の中心G
1を中心として回転させるとともに、研削砥石51によ
りトラニオン15の外周面16を研削する。ここで、研
削砥石51は、トラニオン15の第1中心線に対して直
交する方向に往復移動可能であり、トラニオン15の回
転位相の変化に伴って研削砥石51を往復移動させるこ
とにより、トラニオン15の外周面16の形状が図1に
示す形状に加工される。
【0038】さらに、図2に示された前輪駆動車1の走
行動作を説明する。エンジン2から出力されたトルク
は、トランスミッション3およびデファレンシャル4を
介して各フロントドライブシャフト5に伝達される。具
体的には、デファレンシャル4から出力されたトルクに
より、アウターレース10が所定方向に回転する。アウ
ターレース10のトルクは、ローラー組立体17および
トリポード部材14を介してシャフト8に伝達される。
より具体的には、インナーローラー18の内周面22
と、トラニオン15の接続部分16Fのいずれか一方と
の当接領域を介してトルクが伝達される。2つの接続部
分16Fのいずれによりトルクが伝達されるかは、アウ
ターレース10およびシャフト8の回転方向により決定
される。
【0039】上記のように、第1軸線A1と第2軸線B
1とに所定の作動角θ1が設定されているため、アウタ
ーレース10の回転に伴って、ローラー組立体17が溝
11の長手方向に移動し、かつ、ローラー組立体17と
トラニオン15とが第1中心線方向に相対移動し、さら
には、ローラー組立体17がトラニオン15に対して首
振り運動する。これらの動作により、第1軸線A1に直
交して設定されるトルク伝達面内に、インナーローラー
18の内周面22と各トリポート15の接続部分16F
との当接点が設定され、アウターレース10の回転とシ
ャフト8の回転との等速性が維持される。このようにし
て、シャフト8のトルクが前輪6に伝達されて前輪駆動
車1が走行する。
【0040】また、アウターレース10とシャフト8と
の間でトルクが伝達されている場合は、トラニオン15
とインナーリング18との摩擦力などの条件に基づい
て、ローラー組立体17の全体が一体的に溝11を転動
する場合と、アウターローラー20とインナーリング1
8とが転動体19を介して相対移動し、アウターローラ
ー20だけが溝11を転動する場合とがある。そして、
この実施例においては、上記いずれの場合も、ローラー
組立体17の転動に含まれる。また、前輪駆動車1の走
行中において、前輪6の上下動などの条件により、前記
作動角θ1が変動する。
【0041】一方、空間L1に封入されているグリース
により、アウターローラー20と溝11との摺動面が潤
滑される。また、トラニオン15の外周面16の円周方
向において、接続部分16Fと内周面22とが点接触状
態にあり、トラニオン15とインナーローラー18との
間に形成されている隙間H1および隙間G1にグリース
が進入する。このため、トラニオン15とインナーロー
ラー18との摺動面、具体的にはトルクの伝達に寄与し
ている接続部分16Fと内周面22との当接部分にグリ
ースが介入し易く、この当接部分の潤滑性能が向上して
摩擦抵抗が抑制される。したがって、トラニオン15と
インナーローラー18との摺動面の発熱、摩耗、フレー
キング、凝着などが抑制され、トリポード型ジョイント
7の耐久性が向上する。
【0042】その結果、トラニオン15の外周面16、
またはインナーローラー18の内周面22に対して、二
硫化モリブデンなどの個体潤滑剤を塗布する低摩擦コー
ティング、あるいはリューブライトなどの表面処理をお
こなう必要がなくなり、トリポード型ジョイント7の製
造工数および製造時間が低減されて、製造コストを抑制
することができる。
【0043】ところで、ローラー組立体17が溝11の
長手方向に移動している状態においては、アウターロー
ラー20の湾曲面24と、溝11の内壁面13との当接
面に、アウターレース10の第1軸線方向の摩擦力が作
用している。この摩擦力は、1個のローラー組立体17
毎に、2π/3を1周期とし、かつ、サイン曲線的に表
される軸線方向の強制力(荷重)である。そして、トリ
ポード型ジョイント7においては、3個のローラー組立
体17によりトルク伝達が行われる構成であるため、シ
ャフト8およびアウターレース10の1回転中に、3周
期の強制力、つまり、回転3次の強制力(言い換えれ
ば、誘起スラスト力の変動成分)が、アウターレース1
0に対して作用する。
【0044】一方、トラニオン15とインナーローラー
18とが、トラニオン15の高さ方向に相対移動する
と、トラニオン15の外周面16とインナーローラー1
8の内周面22との摩擦力により、ローラー組立体17
の湾曲面24の曲率中心の周囲にモーメントが作用し、
図3において、ローラー組立体17を時計方向または反
時計方向に回転させる力となる。ローラー組立体17に
働く回転力の方向は、アウターレース10またはトリポ
ード部材14のいずれが駆動部材となっているかと、ア
ウターレース10およびトリポード部材14の回転方向
と、トラニオン15とインナーローラー22との相対移
動方向とに基づいて決定される。
【0045】ここでは、アウターレース10が駆動部
材、トリポード部材14が従動部材であって、アウター
レース10およびトリポード部材14が、図3の反時計
方向に回転する場合を例として説明する。この場合は、
図3において、右側に位置している接続部分16Fと内
周面22との当接部分を介してトルクが伝達され、この
当接部分に図3の上下方向に摩擦力が作用する。
【0046】まず、トラニオン15に対してインナーロ
ーラー18が上方に相対移動した場合は、上記摩擦力に
より、図3の右側に示された湾曲面24の曲率中心の周
囲に反時計方向のモーメントが作用する。したがって、
ローラー組立体17を図3の反時計方向に回転させる方
向の回転力が働く。また、トラニオン15に対してイン
ナーローラー18が下方に相対移動した場合は、上記摩
擦力により、図3の右側に示された湾曲面24の曲率中
心の周囲に時計方向のモーメントが作用する。したがっ
て、ローラー組立体17を図3の時計方向に回転させる
方向の回転力が働く。このようにして、ローラー組立体
17に所定方向の回転力が働くと、アウターローラー2
0と溝11との摩擦抵抗が増大され、回転3次の強制力
が増大する可能性がある。
【0047】しかしながら、この実施例においては、ト
ラニオン15とインナーローラー18との摺動面におけ
る摩擦抵抗が抑制されているために、アウターローラー
20の湾曲面24の曲率中心の周囲に働くモーメントが
抑制される。このため、前記溝11とアウターローラー
20との摺動抵抗が抑制され、回転3次の強制力が抑制
される。
【0048】したがって、アウターレース10が第1軸
線方向に振動しにくくなり、エンジン2のアイドリング
時において、アウターレース10の軸線方向の振動を起
振源とするアイドリング振動が抑制される。また、前輪
駆動車1の発進時には、アウターレース10の軸線方向
の振動を起振源とする車体の横揺れが抑制されて前輪駆
動車1の乗り心地が向上する。また、前輪駆動車1が所
定速度で走行している場合のビート音またはこもり音な
どの騒音が抑制されて静粛性を向上することができる。
すなわち、いわゆるNV(ノイズ・バイブレーション)
性能が向上する。
【0049】さらに、インナーローラー18とトラニオ
ン15との摺動面の発熱が抑制され、アウターローラー
20と溝11との摺動面の発熱が抑制されるため、アウ
ターレース10とシャフト8との間で伝達されるトルク
の一部が摩擦熱に変換されることを抑制できる。したが
って、トリポード型ジョイント7の動力伝達効率の低下
を抑制できる。また、発熱によるグリースの劣化や焼き
付きが抑制される。また、シャフト8のトルクが、ロー
ラー組立体17を介してアウターレース10に伝達され
る場合も、上記と同様の作用により回転3次の強制力が
抑制される。
【0050】なお、この発明においては、トラニオンの
外周面の形状を真円形状に構成し、インナーローラーの
内周面の一部に、外周面の曲率中心とは異なる位置に曲
率中心を設定した円弧形状部を設ける構成を採用し、内
周面と外周面との間に隙間を形成することも可能であ
る。この場合は、各円弧形状部の半径の方が外周面の半
径よりも大きく設定される。
【0051】またこの発明は、トラニオンの外径が高さ
方向に均一に設定されている構成のトリポード型ジョイ
ントにも適用可能である。この構成のトリポード型ジョ
イントにおいては、ローラー組立体とトラニオンとが、
トラニオンの高さ方向に相対移動するのみで、ローラー
組立体はトラニオンに対して首振り運動はしない。した
がって、トラニオンの第1中心線とローラー組立体の第
2中心線とが、常時一致した状態に維持される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、軸部の外周面とトルク伝達部材の内周面とが当接
し、各当接部分を介してトルクが伝達され、ひいては外
側部材と内側部材との間でトルクの伝達が行われる。ま
た、外側部材および内側部材の回転位相の変化に伴っ
て、トルク伝達部材が溝の長手方向に移動し、外側部材
と内側部材との等速性が維持される。
【0053】ここで、軸部の円弧形状部の少なくとも一
部に対応する曲率半径と、トルク伝達部材の円弧形状部
に対応する曲率半径とが異なる値に設定されているた
め、各円弧形状部同士の間に隙間が形成され、軸部とト
ルク伝達部材との摺動領域に対して潤滑剤が介入しやす
くなる。したがって、トルク伝達部材の内周面と軸部の
外周面の摺動領域に生じる摩擦力が低減され、軸部また
はトルク伝達部材の発熱、摩耗、フレーキング、凝着な
どが抑制され、等速自在継手の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例であるトリポード型ジョイ
ントの部分的な平面図である。
【図2】 この発明の実施例であるトリポード型ジョイ
ントを搭載した前輪駆動車の概略構成を示す平面図であ
る。
【図3】 この発明の実施例であるトリポード型ジョイ
ントの側面端面図である。
【図4】 この発明の実施例であるトリポード型ジョイ
ントの正面断面図である。
【図5】 この発明の実施例であるトリポード型ジョイ
ントのトリポード部材の加工方法を示す概念図である。
【符号の説明】
8…シャフト、 10…アウターレース、 11…溝、
14…トリポード部材、 15…トラニオン、 16
A,〜16D…円弧形状部、 17…ローラー組立体、
A1…第1軸線、 B1…第2軸線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸線を中心として回転可能な筒形状
    の外側部材と、この外側部材の内部に配置され、かつ、
    前記第1軸線を含む平面内に配置される第2軸線を中心
    として回転可能な内側部材とを有し、前記外側部材の内
    周に円周方向に所定間隔おきに形成され、かつ、前記第
    1軸線方向に延びた複数の溝と、前記内側部材の外周に
    突出して形成された複数の軸部と、各軸部の外周にそれ
    ぞれ取り付けられ、かつ、前記各溝の長手方向に移動可
    能な環状のトルク伝達部材とを備え、前記複数の軸部と
    前記各トルク伝達部材とが各軸部の長手方向に相対移動
    可能に構成されているとともに、前記各軸部の外周面に
    円弧形状部が形成され、前記複数のトルク伝達部材の内
    周面に円弧形状部が形成され、前記外側部材の内部に潤
    滑剤が封入される等速自在継手において、 前記軸部の円弧形状部の少なくとも一部に対応する半径
    と、前記トルク伝達部材の円弧形状部に対応する半径と
    が異なる値に設定されていることを特徴とする等速自在
    継手。
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