JPH11336797A - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

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JPH11336797A
JPH11336797A JP10164243A JP16424398A JPH11336797A JP H11336797 A JPH11336797 A JP H11336797A JP 10164243 A JP10164243 A JP 10164243A JP 16424398 A JP16424398 A JP 16424398A JP H11336797 A JPH11336797 A JP H11336797A
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shaft
needle
holding
way clutch
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Tsutomu Kikushima
励 菊島
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業が容易で、組立工程中にバネの抜け
落ちや破損がなく、またバネの弾性性能の劣化が遅い一
方向クラッチを提供する。 【解決手段】 第1と第2の側面(12d)、(12
c)を備えた複数の突設柱(12)を有し、第1の側面
(12d)が隣接突設柱の第2の側面(12c)と対向
する保持部材(1)と、突設柱(12)を軸方向に嵌入
したリング状部材(2)と、隣接突設柱の間に形成され
る保持溝(4)と、保持溝(4)内に収容されたニード
ル(3)と、突設柱(12)の第1の側面(12d)か
ら延出するバネ手段(5)とを備え、ニードル(3)外
径D、隣接突設柱(12)の内面(12a)間距離L、
バネ手段(5)がフリー状態で保持溝(4)内のニード
ル(3)のバネ手段(5)延出方向に移動可能距離δ
が、式L<D<D+δを満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸が一方向に
回転しようとするときはこれがロックされて(緊締作用
を受けて)ギア等の作動部品との間のトルク伝達が可能
となり、回転軸が逆方向に回転しようとするときはこれ
が空転して(軸受け作用を受けて)作動部品との間のト
ルク伝達ができないクラッチ機能を備えた一方向クラッ
チであって、回転軸が軸通孔に嵌入されていないとき
は、各ニードルはバネ手段から付勢力を受けない状態に
あると共に、ニードルが収容される溝内から回転軸の方
へと抜け落ちない一方向クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、従来の一方向クラッ
チは、リング状部材2とそのリング内に嵌入された保持
部材1を備える。図6(a)は一方向クラッチの部分平
面図であり、同図(b)は同(a)のD−D線に沿った
部分断面図である。保持部材1には、軸方向において各
ニードル3を保持する溝であって回転軸7側が開口した
各保持溝4と、これらの各保持溝4に隣接すると共に内
部に各板バネ5を収容する各バネ溝6が設けられてい
る。各板バネ5は各バネ溝6の内壁面と一体となってい
る。図6は回転軸7が保持部材1の軸通孔11に嵌入さ
れていない状態を示すものであり(回転軸7は図中鎖線
で示してある)、各ニードル3は、各板バネ5の付勢力
によりリング状部材2の内面21に押し付けられてい
る。このような種類の一方向クラッチは、例えば、特公
平6−65900号公報等に示されている。
【0003】上述のようなクラッチは、保持部材1の各
保持溝4内にニードル3を1つずつ予め収容しておき、
次いで保持部材1の軸通孔11に回転軸7を嵌入する工
程を経て組立てられる。この組立工程中において、回転
軸7が嵌入された後の段階においては勿論のことであ
が、回転軸7が嵌入される前の段階においても各ニード
ル3は常に各バネ5により付勢力を受けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクラッチでは、回転軸が嵌入される前の段階におい
てもバネの付勢力が常にニードルに作用しているので、
例えば、軸通孔に回転軸を嵌入する組立工程中に、ニー
ドルが誤って保持溝内から飛び出したり、バネ自身がバ
ネ溝内から誤って飛び出したり、バネ自身が押しつぶさ
れたりして破損する不都合があり、組立作業が困難であ
った。さらに、回転軸が嵌入される前の段階においても
常にバネの付勢力が作用しているので、バネの弾性性能
が早く低下してしまうという問題もあった。また、ニー
ドルの外径よりも保持溝の回転軸側の開口幅の方が大き
いため、軸通孔に回転軸を嵌入していない場合には、ニ
ードルがこの開口から容易に抜け出でしまう問題もあっ
た。
【0005】そこで、組立作業が容易で、組立工程中に
バネが破損することがなく、またニードルが保持溝の回
転軸側の開口から容易に抜け出ることがなく、さらにバ
ネの弾性性能の劣化が遅い一方向クラッチが望まれてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の一方向クラッチは、請求項1において、回転
軸を嵌入するための軸通孔を中心に備え、前記軸通孔を
囲むようにして所定間隔をもって軸方向に突設した複数
の突設柱を有する保持部材であって、各突設柱が周方向
において第1の側面と第2の側面とを備え、前記第1の
側面がこれに隣接する突設柱の前記第2の側面と対向す
るように配設されている、保持部材と、前記複数の突設
柱をリング内の軸方向に嵌入することにより前記保持部
材によって支持されるリング状部材と、隣接する前記突
設柱の一方の第1の側面と他方の第2の側面との間に形
成される各保持溝と、前記各保持溝内において軸方向に
保持され、前記軸通孔に嵌入された前記回転軸と軸方向
において接する各ニードルと、前記各突設柱の第1の側
面からこれと隣接する突設柱の第2の側面へ向けて延出
する各バネ手段とを備え、前記各ニードルが前記保持溝
内で前記第1の側面側に移動する方向に前記回転軸が回
転する際には軸受け作用が働き、前記各ニードルが前記
保持溝内で前記第2の側面側に移動する方向に前記回転
軸が回転する際には緊締作用が働く一方向クラッチにお
いて、前記各ニードルの外径をDとし、隣接する前記突
設柱の内面間の距離をLとし、前記バネ手段がフリー状
態にあるときに前記各ニードルが前記各保持溝内を前記
各バネ手段の延出方向に移動可能な距離をδとしたと
き、下記(1)式を満たすことを特徴とする。 L<D<D+δ (1)
【0007】これにより、回転軸が軸通孔に嵌入されて
いないときは、各ニードルは保持溝内に設けられたバネ
手段により付勢力を受けない。また、回転軸が軸通孔内
に嵌入されていない状態であっても、ニードルが突設柱
の内面間から抜け出ない。
【0008】請求項2では、バネ手段を突設柱の側面に
一体に形成するようにした。これにより、例えばコイル
バネや板バネなどのバネ手段を別途設ける必要がなく、
必要部材数を減らすことが可能である。
【0009】請求項3では、保持部材とバネ手段を射出
る成型によるプラスチックの一体成形体としたことによ
り、保持部材とバネ手段を容易に一体成形できる。
【0010】請求項4では、リング状部材の内面を保持
部材に対して回り止め形状とするようにした。これによ
り、リング状部材が保持部材と共に回転しないように双
方を係合するための係合部材等を必要としない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て添付した図面に基づき説明する。ここで、図1は本発
明の一方向クラッチの分解斜視図、図2〜図4の各
(a)は本発明の一方向クラッチの部分平面図、図2〜
図4の各(b)は対応する各(a)の破線に沿った部分
断面図である。また、図2は回転軸が保持部材の軸通孔
に嵌入されていない状態を示し、図3は軸通孔に嵌入し
た回転軸を同図(a)において時計回りに回転させた状
態を示し、図4は軸通孔に嵌入した回転軸を同図(a)
において反時計回りに回転させた状態を示す。
【0012】図1〜図4に示すように、本発明に係る一
方向クラッチは、金属製のリング状部材2とそのリング
内に嵌入されるプラスチック製の保持部材1を備える。
保持部材1は、回転軸7を嵌入するための軸通孔11を
中心に備える円形台座の本体10と、この本体10の一
方の端面の軸通孔11の周囲から軸方向に突設する複数
の突設柱12を備える。これら突設柱12は、所定の間
隔をもって前記軸通孔11を取り囲むように配置され、
その内面12aが軸通孔11の内周面と軸方向において
ほぼ面一となっている。保持部材1の本体10の前記端
面の外縁部には、複数の係合突起13が等間隔に設けら
れており、一方、リング状部材2の外面22には複数の
切欠23が軸方向に沿って等間隔に形成されている。突
設柱12部分がリング状部材2のリング内に嵌入された
状態においては、各突設柱12の外面12bはリング状
部材2の内面21に接しつつ、保持部材1の本体10の
係合突起13がリング状部材2の外面22の切欠23と
複数箇所で係合することにより、リング状部材2は保持
部材1によって支持される。
【0013】突設柱12は、その外面12bがリング状
部材2の内面21の一部と相補的な形状をなし、回転軸
7に接する内面12aは回転軸7の周面の一部と相補的
な形状をなし、周方向に位置する側面のうちバネが設け
られていない第2の側面12cはニードル3のほぼ半周
面と相補的な形状をし、バネ5が設けられている第1の
側面12dはバネを収容するための隙間部分を形成すべ
く切欠き形状をなす。
【0014】リング状部材2と保持部材1が相対回転し
ないように、リング状部材2の内面21は多角形(図で
は6角形を示す)の回り止め形状をなす。なお、リング
状部材2の内面21を多角形状とせずに円形とし、突設
柱12の外面12bとリング状部材2の内面21に凹凸
部をそれぞれ設けて、両者を相対回転不能に係合しても
よい。
【0015】保持部材1の突設柱12、12間の隙間
が、軸方向においてニードル3を1本ずつ保持するため
の保持溝4を形成している。各ニードル3は、この保持
溝4内に遊嵌されるように保持される。各ニードル3
は、周面が円滑なローラ形状をなす。
【0016】各保持溝4内にあって、ニードル3が収容
される部分と周方向において対向する側の部分には、ニ
ードル3をリング状部材2の内面21に向けて付勢する
ための板バネ5が、突設柱12の第1の側面12dの下
部に一体的に設けられている。板バネ5は、前記側面1
2dの下部からニードル3に向けて図中上方に延出して
おり、上方の先端に近い部分ほどニードル3に接近する
ように、かつ、ニードル3に接したときに付勢力がこれ
に充分に作用するように下方から上方に向けて下側に湾
曲している。板バネ5の形状としては、図のように、V
字形の左半分の湾曲片だけでなく、波型湾曲片など特に
限定されるものではない。
【0017】以上のように構成された一方向クラッチに
おいては、図2(a)に示すように、各ニードル3の外
径をDとし、隣接する突設柱12、12の内面12a、
12a間の距離をLとし、各保持溝4内において各ニー
ドル3が各バネ手段5の延出方向に移動可能な距離をδ
としたとき、D、L、δが下記(1)式を満たす関係に
ある。 L<D<D+δ (1)
【0018】ここで、式(1)中のD+δについて説明
を加える。図2(a)に示すニードル3は、その図中左
下部を図中左側の突設柱12の第2の側面12cの内面
付近に接すると共に、その図中上部をリング状部材2の
内面21に接している(「位置1」とする)。したがっ
て、このニードル3はもはやこれ以上図中左側には移動
できない。一方、このニードル3はその図中右側部分を
板バネ5に丁度接する位置(「位置2」とする)まで図
中右側に移動可能である。図2(a)では、回転軸7が
軸通孔11内に嵌入されていないので、このニードル3
はもはやこれ以上図中右側には移動できない(更に右側
に移動するには板バネ5の付勢力に抗して移動しなけれ
ばならないので、)。すなわち、ニードル3は上記位置
1と位置2の間を移動可能である。したがって、式
(1)中のD+δは、ニードル3がバネ手段5の延出方
向である軸M上を上記位置1から位置2に移動する距離
として与えられるものである。
【0019】この式(1)の意味するところは、以下の
通りである。まず、ニードル3の外径Dが隣接する突設
柱12、12同士の内面12a、12a間の距離Lより
小さいことから、回転軸7が軸通孔11内に嵌入されて
いない状態であっても、ニードル3が突設柱12、12
の内面12a、12a間から抜け出るようなことがな
い。次に、各保持溝4内において各ニードル3が各バネ
手段5の延出方向に移動可能な距離δを設けたことによ
り、回転軸7が軸通孔11に嵌入されていないときは、
各ニードル3は保持溝4内に設けられた板バネ5により
付勢力を受けることがない。したがって、バネの弾性性
能の早期低下を防止できる。
【0020】保持部材1の材質はプラスチックに限定さ
れるものではなく、金属やセラミックス等を用いても
い。バネ手段は保持部材と一体に成形したものでなくこ
れと別体としてもよい。このような別体とするこの場合
には、バネ手段は保持部材と異なる材質であっても同じ
材質であってもよく、例えばプラスチック、金属、セラ
ミックス等を用いることができる。また、保持部材と一
体又は別体であるに拘わらず、バネ手段としては板バネ
に限定されるものでなくコイルバネ等を用いてもよい。
しかしながら、製造の容易性、低コスト化等の理由か
ら、バネ手段と保持部材には材質としてプラスチックを
用い、バネ手段を板バネとしてこれらを射出成型法によ
って一体成形するのが好ましい。また、リング状部材2
もその材質を特に限定されるものではなく、金属、プラ
スチック、セラミックスなどが用いられるが、強度の観
点から金属製であるのが好ましい。
【0021】保持部材1は、後述の作動部品と係合する
ための凸条14を備える。この凸条14は本体10の軸
方向の他端側に周方向に沿って形成されている。リング
状部材2もまた、上述した外面22の軸方向に沿って等
間隔に設けた複数の切欠23によりこの作動部品と係合
するようになっている。
【0022】次に、本発明に係る一方向クラッチの作用
について説明する。図2(a)、(b)は、回転軸7が
保持部材1の軸通孔11に嵌入されていない状態を示
す。図から明らかなように、この状態では板バネ5とニ
ードル3との間には僅かな隙間が存在し、板バネはフリ
ーな状態にある。板バネ5はニードル3に接触しないの
で、板バネ5の付勢力はニードル3に作用しない。図2
(b)は同(a)のA−A線に沿った断面図である。な
お、図2では、板バネ5とニードル3との間に僅かな隙
間が存在する場合について述べたが、ニードル3に板バ
ネ5の付勢力が作用していなければ、両者が接していて
もよい。
【0023】前述のように、D、L、δを上記式(1)
のように設定してあるので、組立工程において回転軸7
が保持部材1の軸通孔11に嵌入される前には、板バネ
5の付勢力がニードル3に作用せず、板バネ5の弾性性
能が早く低下してしまうということがなく、ニードル3
が突設柱12、12の内面12a、12a間から抜け出
るようなこともない。また、板バネ5がフリー状態にあ
るので組立作業も容易である。
【0024】すなわち、組立工程中において、もしも板
バネ5がニードル3に付勢力を作用していると、例え
ば、回転軸7が軸通孔11に嵌入される際にニードル3
や板バネ5に強く接触すると、それによってニードル3
が保持溝4からや飛び出したりする不都合や(コイルバ
ネ等のバネ手段5が保持部材1と一体に成形したもので
なくこれと別体である場合には、バネ手段5が保持溝4
内から誤って飛び出したりする不都合もある)、また、
回転軸7とリング状部材2の内面21の間で板バネ5が
押しつぶされたりする危険性があった。しかしながら、
板バネ5がフリー状態なので、このような不都合や危険
性を回避することができる。また、上記式(1)に示す
ように、ニードル3がバネ手段5の延出方向である軸M
上を上記位置1から位置2に移動する距離として与えら
れるD+δは、ニードル3の外径Dより大きいので、ニ
ードル3を保持溝4内に挿入する際にニードル3がバネ
手段5によって干渉されない利点がある。さらに、ニー
ドル3を保持溝4内に挿入した後であって、回転軸7を
軸通孔11に挿入する前においては、保持溝4の軸方向
の開口を下方に向けない限りニードル3が保持溝4から
抜け出ることがない利点もある。
【0025】図3(a)は、軸通孔11に嵌入した回転
軸7を図中時計方向に回転させた状態を示す部分平面図
であり、同図(b)は同(a)のB−B線に沿った部分
断面図である。回転軸7を図3(a)の矢印で示す図中
時計方向に回転させると、各保持溝4内に収容された各
ニードル3は、板バネ5の付勢力に抗しつつ回転軸7の
回転に引き連れられるようにして保持溝4内を同図の図
中右方向に移動する。
【0026】その結果、リング状部材2の内面21とニ
ードル3の外周面との係合による緊締状態が、回転軸7
の回転を阻止する程に強固でないため、リング状部材2
と回転軸7とは相対的に回転可能となる。すなわち、リ
ング状部材2に取付けた後述の作動部品と回転軸7のい
ずれか一方を回転しないように固定して他方を回転させ
るとこの他方は空転するので、作動部品と回転軸7の間
でトルクが伝達されないようにすることができる。な
お、図では、リング状部材2の内面21とニードル3の
外周面とが接している状態を示したが、両者が離間して
係合状態にない場合においても、勿論同様の効果が得ら
れる。
【0027】一方、図4(a)は、軸通孔11に嵌入し
た回転軸7を図中矢印で示す反時計方向に回転させた状
態を示す部分断面図であり、同図(b)は同(a)のC
−C線に沿った部分平面図である。回転軸7を図4
(a)の図中反時計方向に回転させると、各保持溝4内
に収容された各ニードル3は、板バネ5に付勢されつつ
回転軸7の回転に引き連れられるようにして保持溝4内
を同図の図中左方向に移動する。
【0028】その結果、ニードル3はリング状部材2の
内面21に押し当てられ、リング状部材2の内面21と
ニードル3の外周面との係合による緊締状態が、回転軸
7の回転を阻止する程に強固であるため、リング状部材
2に取付けた作動部品と回転軸7とは相対的に回転不能
となるので両者の間でトルク伝達が可能となる。
【0029】図5は、以上のようにして構成された本発
明に係る一方向クラッチを取付ける作動部品の断面斜視
図を示す。作動部品は、クラッチを内部に嵌入する外筒
体8と、これと一体に成形されたギア、プーリ等のトル
ク伝達部材9からなる。外筒体8の内部空間83の内周
面には、リング状部材2の外面22の切欠23とに係合
するための係合突条81が設けられている。また外筒体
8の一方の開口端には、保持部材1の凸条14を嵌入し
てこれと係合するための係合溝82が設けられている。
これらの係合を用いて、本発明の一方向クラッチが外筒
体8の内部空間83に組付けられる。なお、外筒体8の
中心に設けられた軸通孔84は、前記回転軸7を通すた
めのものである。このようにして組付けられたクラッチ
では、上記図3で示される回転軸が作動部品に対して空
転するときには、回転軸からギア等へトルクが伝達され
ず、上記図4で示される回転軸が作動部品に対してロッ
クされるときには、回転軸からギア等へトルクが伝達さ
れる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の一方向クラッチ
は、請求項1において、回転軸を嵌入するための軸通孔
を中心に備え、前記軸通孔を囲むようにして所定間隔を
もって軸方向に突設した複数の突設柱を有する保持部材
であって、各突設柱が周方向において第1の側面と第2
の側面とを備え、前記第1の側面がこれに隣接する突設
柱の前記第2の側面と対向するように配設されている、
保持部材と、前記複数の突設柱をリング内の軸方向に嵌
入することにより前記保持部材によって支持されるリン
グ状部材と、隣接する前記突設柱の一方の第1の側面と
他方の第2の側面との間に形成される各保持溝と、前記
各保持溝内において軸方向に保持され、前記軸通孔に嵌
入された前記回転軸と軸方向において接する各ニードル
と、前記各突設柱の第1の側面からこれと隣接する突設
柱の第2の側面へ向けて延出する各バネ手段とを備え、
前記各ニードルが前記保持溝内で前記第1の側面側に移
動する方向に前記回転軸が回転する際には軸受け作用が
働き、前記各ニードルが前記保持溝内で前記第2の側面
側に移動する方向に前記回転軸が回転する際には緊締作
用が働く一方向クラッチにおいて、前記各ニードルの外
径をDとし、隣接する前記突設柱の内面間の距離をLと
し、前記バネ手段がフリー状態にあるときに前記各ニー
ドルが前記各保持溝内を前記各バネ手段の延出方向に移
動可能な距離をδとしたとき、下記(1)式を満たすこ
とを特徴とする。 L<D<D+δ (1)
【0031】これにより、回転軸が軸通孔に嵌入されて
いないときは、各ニードルは保持溝内に設けられたバネ
により付勢力を受けない。また、回転軸が軸通孔内に嵌
入されていない状態であっても、ニードルが突設柱の内
面間から抜け出ない。その結果、組立工程中において回
転軸が軸通孔に嵌入される前の段階では、バネ手段がニ
ードルを付勢することがないので、例えば、回転軸を軸
通孔に嵌入する際に回転軸がニードルやバネ手段に強く
接触しても、バネ手段が保持溝内から誤って飛び出した
り、ニードルが誤って保持溝内から飛び出したり、バネ
手段が回転軸とリング状部材の内面との間で押しつぶさ
れたりする危険性がない。さらに、回転軸が嵌入される
前の段階においてはバネの付勢力が作用していないの
で、バネの弾性性能が早く低下するようなことはなく、
バネの寿命の長期間化が図られる。
【0032】請求項2では、バネ手段を突設柱の側面に
一体に形成することにより、例えばコイルバネや板バネ
などのバネ手段を保持部材と別途に設ける必要がなくな
り、クラッチの構成部品の数を減らすことができるの
で、クラッチの製造コストの低減が可能となる。
【0033】請求項3では、保持部材と射出成型による
プラスチックの一体成形体とした。プラスチックの射出
成型法を用いることにより、保持部材とバネ手段を容易
に一体成形できる。
【0034】請求項4では、リング状部材の内面を保持
部材に対して回り止め形状とするようにしたので、リン
グ状部材が保持部材と共に回転しないように双方を係合
するための係合部材等が不要となりクラッチ構造を簡略
化できる。その結果、クラッチの構成部品の数を減らす
ことができるので、クラッチの製造コストの低減が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一方向クラッチの分解斜視図。
【図2】(a)は、本発明の一方向クラッチの、回転軸
が保持部材の軸通孔に嵌入されていない状態を示す部分
平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った部分断面
図。
【図3】(a)は、本発明の一方向クラッチの、軸通孔
に嵌入した回転軸をトルクが伝達されない方向に回転さ
せた状態を示す部分平面図、(b)は(a)のB−B線
に沿った部分断面図。
【図4】(a)は、本発明の一方向クラッチの、軸通孔
に嵌入した回転軸をトルクが伝達される方向に回転させ
た状態を示す部分平面図、(b)は(a)のC−C線に
沿った部分断面図。
【図5】本発明に係る一方向クラッチを取付ける作動部
品を示す断面斜視図。
【図6】(a)は、従来の一方向クラッチの、回転軸が
保持部材の軸通孔に嵌入されていない状態を示す部分平
面図、(b)は(a)のD−D線に沿った部分断面図。
【符号の説明】
1・・保持部材、2・・リング状部材、3・・ニード
ル、4・・保持溝、5・・バネ手段、7・・回転軸、1
1・・軸通孔、12・・突設柱、12c・・第2の側
面、12d・・第1の側面、D・・ニードルの外径、L
・・隣接する突設柱の内面間の距離、δ・・バネ手段が
フリー状態にあるときに各ニードルが各保持溝内を各バ
ネ手段の延出方向に移動可能な距離。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を嵌入するための軸通孔を中心に
    備え、前記軸通孔を囲むようにして所定間隔をもって軸
    方向に突設した複数の突設柱を有する保持部材であっ
    て、各突設柱が周方向において第1の側面と第2の側面
    とを備え、前記第1の側面がこれに隣接する突設柱の前
    記第2の側面と対向するように配設されている、保持部
    材と、 前記複数の突設柱をリング内の軸方向に嵌入することに
    より前記保持部材によって支持されるリング状部材と、 隣接する前記突設柱の一方の第1の側面と他方の第2の
    側面との間に形成される各保持溝と、 前記各保持溝内において軸方向に保持され、前記軸通孔
    に嵌入された前記回転軸と軸方向において接する各ニー
    ドルと、 前記各突設柱の第1の側面からこれと隣接する突設柱の
    第2の側面へ向けて延出する各バネ手段とを備え、 前記各ニードルが前記保持溝内で前記第1の側面側に移
    動する方向に前記回転軸が回転する際には軸受け作用が
    働き、前記各ニードルが前記保持溝内で前記第2の側面
    側に移動する方向に前記回転軸が回転する際には緊締作
    用が働く一方向クラッチにおいて、 前記各ニードルの外径をDとし、隣接する前記突設柱の
    内面間の距離をLとし、前記バネ手段がフリー状態にあ
    るときに前記各ニードルが前記各保持溝内を前記各バネ
    手段の延出方向に移動可能な距離をδとしたとき、下記
    (1)式を満たすことを特徴とする一方向クラッチ。 L<D<D+δ (1)
  2. 【請求項2】 前記バネ手段は、前記突設柱の第1の側
    面においてこれと一体に形成されている、請求項1に記
    載の一方向クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記保持部材とバネ手段の材質がプラス
    チックであり、これらが射出成型による一体の成形体で
    ある、請求項2に記載の一方向クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記リング状部材の内面が前記保持部材
    に対して回り止め形状をなす、請求項1〜請求項3のい
    ずれか1項に記載の一方向クラッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006052791A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Tok Bearing Co Ltd 双方向クラッチ装置
JP2006052792A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Tok Bearing Co Ltd 双方向クラッチ装置
CN116670405A (zh) * 2021-02-19 2023-08-29 拓基股份有限公司 单向离合器

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