JPH11337701A - プラスチック眼科用レンズ用の着色可能な耐スクラッチ性コーティング - Google Patents

プラスチック眼科用レンズ用の着色可能な耐スクラッチ性コーティング

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JPH11337701A
JPH11337701A JP10130881A JP13088198A JPH11337701A JP H11337701 A JPH11337701 A JP H11337701A JP 10130881 A JP10130881 A JP 10130881A JP 13088198 A JP13088198 A JP 13088198A JP H11337701 A JPH11337701 A JP H11337701A
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JP10130881A
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L Parker Theodore
エル. パーカー セオドール
Ram Anthony
ラム アンソニー
San Ri Namu
サン リ ナム
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2 C OPTICS Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラスチック材料が高度に着色されて且つ高
度に耐スクラッチ性になる二重層コーティングおよび方
法の提供。 【解決手段】 着色すべき材料の表面11上に形成され
た、約15〜80重量%の可撓性アクリル化オリゴマー
またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
のブレンド樹脂と、約1〜70重量%のモノビニル官能
性反応性希釈剤とを含む染料リザバ層12と、染料リザ
バ層上に形成されたハードコーティング層16とを含
み、ハードコーティング層が、最高約48個の炭素原子
と少なくとも3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレ
ンオキシド)]基とを含み、各ポリアルキレンオキシド
鎖が約1〜20個のアルキレンオキシド基を含むアルカ
ンポリオール約20〜100重量%と、最高約24個の
炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを
含むポリアクリロイル化アルカンポリオール約10〜7
0重量%とを含む、二重層コーティング。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】眼に対する入射光の透過を減
少させるとともに良好な撮像品質を提供する透明なプラ
スチック眼科用(ophthalmic)レンズは、サングラス、
ファッションレンズ、度付き(prescription)スポーツ
マスク、フェースシールド(face shield)、およびゴ
ーグルにおける使用を含む様々な応用に需要されてい
る。これらおよびその他の応用において、眼科用レンズ
はさらに、耐スクラッチ性(scratch resistant)である
ことが好ましい。
【0002】
【従来の技術】着色は、プラスチック眼科用レンズを形
成するために用いられる透明なプラスチック材料を通し
た入射光の透過を減少させるための一般的な方法であ
る。着色は、特定の波長における光の貫通透過(throug
h transmission)を減少させるために透明な材料を処理
するプロセスを指す。着色プロセスによって材料に与え
られた光学特性は、一般に、着色された材料によって透
過および吸収される光の波長によって特徴づけられる。
一般に透過損失とも呼ばれる着色の強度は、着色された
材料が、着色された材料を通過する光の強度を減少させ
る程度を指す。着色によって、60%から90%ほどの光透過
の減少が成し遂げられ得る。
【0003】着色の一般的な方法の一つは、着色する材
料を、高温(一般に、約85℃から95℃の間)で染料の水
溶液に浸漬することを含む。これらの高温で、着色は、
一般に、約3分から60分で完了する。高温は、着色され
ている材料への染料の吸収を促進するために用いられ
る。特定の材料に用いられる着色条件は、着色される材
料の物理的特性に依存する。例えば、着色が行われ得る
最大温度は、プラスチック材料および染料の温度安定性
によって限定される。
【0004】眼科用レンズを形成するために一般に用い
られる2つのタイプのプラスチックは、ポリ(ジエチレ
ングリコール)ビスアリルカーボネート(商標名CR-3
9)、および一般にPCと呼ばれるビスフェノールAをベ
ースとしたポリカーボネートである。これらのプラスチ
ックは、一般に、プラスチックを染料の水溶液に浸すこ
とによって着色される。眼科用レンズを形成するために
用いられる他のタイプのプラスチックは、ポリメチルメ
タクリレート(商標名PMMA)である。PMMAは、着色の浸
漬方法において用いられる温度には耐えられないほどの
かなり低いガラス転移温度を有する。PMMAプラスチック
の着色は、この方法の代わりに他の方法で行われる。
【0005】CR-39プラスチックは、水溶液から染料を
吸収することができ、高い浴温度で安定しているため、
容易に着色され得る。着色されたCR-39の使用に関連す
る1つの欠点は、CR-39がコーティングされない場合、
耐スクラッチ性が低下することである。プラスチック表
面の耐スクラッチ性を向上させるためにコーティングが
用いられるが、これらの耐スクラッチ性コーティング
は、一般にCR-39には付与されない。なぜなら、コーテ
ィングは、染料の侵入を阻害することによって、下にあ
る(underlying)基材の着色性を減少させる傾向がある
からである。
【0006】PCプラスチックは、高い着色浴温度で安定
しているが、PCプラスチックは、水浴から染料を容易に
吸収しない。その結果、PCプラスチックは、通常、染料
をプラスチックに導入することによって着色されない。
その代わりに、PCプラスチックは、より一般的には、プ
ラスチックを水浴から染料を吸収し得る材料でコーティ
ングすることによって着色される。PCプラスチック用に
現在用いられているコーティング製品としては、薄い液
体コーティングとしてPCプラスチックに付与され、次い
で、硬化されて、PCプラスチック表面上に単一のフィル
ム層を形成する材料が挙げられる。
【0007】コーティングされていないPCプラスチック
の表面は、柔らか過ぎ、非常に容易にスクラッチされる
ので、耐スクラッチ性コーティングの使用が必要とな
る。従って、PCプラスチックを着色するためのフィルム
層に加えて、PCプラスチックの耐スクラッチ性を向上さ
せるフィルム層も必要である。この耐スクラッチ性層
は、PCプラスチックを着色するために用いられる層と同
じものであってもよく、またはPCプラスチックを着色す
るために用いられる層と分離されていてもよい。
【0008】材料を高度に着色し、かつ高度に耐スクラ
ッチ性にするのは一般に困難である。コーティングの着
色性が増加すると、コーティングの耐スクラッチ性は、
通常、減少し、コーティングの着色性が減少すると、コ
ーティングの耐スクラッチ性は、通常、増加する。これ
は、恐らく、比較的低い架橋密度およびゆるいネットワ
ーク構造を有するコーティングによって、染料の材料へ
の侵入および移動が容易になり、材料を着色するためで
ある。これに対して、比較的高い架橋密度および密集し
たネットワーク構造を有するコーティングは、一般に、
より大きな耐スクラッチ性を示す。
【0009】材料を高度に着色し、かつ高度に耐スクラ
ッチ性にするコーティングまたはコーティングの組合せ
が求められている。さらに、材料を高度に着色し、かつ
高度に耐スクラッチ性にする方法が求められている。さ
らに、高度に着色され、かつ高度な耐スクラッチ性を有
する眼科用レンズを形成する方法が求められている。こ
れらのおよびその他の目的は、本明細書中に記載する本
発明によって成し遂げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチック材料が高度に着色されて且つ高度に耐スクラッ
チ性になるように、プラスチック材料を着色するコーテ
ィングおよび方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
材料に着色し且つ該プラスチック材料の表面を耐スクラ
ッチ性にする二重層コーティングであって、着色すべき
材料の表面上に形成された染料リザバ層であって、約1
5〜80重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマーまた
はアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーとのブ
レンド樹脂と、約1〜70重量%の間のモノビニル官能
性反応性希釈剤とを含む染料リザバ層と、該染料リザバ
層上に形成されたハードコーティング層と、を含み、該
ハードコーティング層が、約20〜100重量%の間の
アルカンポリオールであって、最高約48個の炭素原子
と少なくとも3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレ
ンオキシド)]基とを含み、各ポリアルキレンオキシド
鎖が約1〜20個の間のアルキレンオキシド基を含む、
アルカンポリオールと、約10〜70重量%の間のポリ
アクリロイル化アルカンポリオールであって、最高約2
4個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロイル
基とを含むポリアクリロイル化アルカンポリオールと、
を含む、二重層コーティングに関する。
【0012】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約5〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカ
ンポリオールをさらに含み、該アルカンポリオールが最
高約24個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリ
ロイル基とを含む。
【0013】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約15〜75重量%の間のポリアクリル化ウレタン
をさらに含み、該ウレタンが約3500未満の分子量を
有し、かつ少なくとも約2個のアクリレート基を含む。
【0014】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約1/10〜15重量%の間の非ビニル官能性可塑
剤をさらに含む。
【0015】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴ
マーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマ
ーとのブレンド樹脂と、O−アクリロイルを含む約30
〜60重量%の間のモノビニル官能性反応性希釈剤と、
約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
ポリオールとを含み、該アルカンポリオールが最高約2
4個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロイル
基とを含む。
【0016】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、界面活性剤、抗酸化剤、抗黄変剤、および安定剤か
らなる群より選択される1以上をさらに含む。
【0017】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、界面活性剤、抗酸化剤、抗黄変剤、および
安定剤からなる群より選択される1以上をさらに含む。
【0018】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約15重量%の接着促進アクリル化オ
リゴマーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモ
ノマーとのブレンド樹脂をさらに含む。
【0019】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0020】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約60重量%のモノビニル官能性反応
性希釈剤をさらに含む。
【0021】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、約30〜65重量%の間のアルカンポリオ
ールであって、最高約48個の炭素原子と少なくとも約
3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]
基とを含み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個
の間のアルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオー
ルと、約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化ア
ルカンポリオールであって、最高約24個の炭素原子と
少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリア
クリロイル化アルカンポリオールと、約2〜10重量%
の間の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリル化
オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂
と、をさらに含む。
【0022】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0023】好ましい実施態様では、上記二重層コーテ
ィングが、約2%未満のヘイズゲインを有する。
【0024】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、染料をさらに含む。
【0025】好ましい実施態様では、上記二重層コーテ
ィングが、少なくとも約5のマクベスナンバーを有す
る。
【0026】好ましい実施態様では、上記二重層コーテ
ィングが、約2%未満のヘイズゲインを有する。
【0027】本発明はまた、着色可能耐スクラッチ性プ
ラスチックであって、第1の表面を有する透明プラスチ
ックと、該第1の表面上に形成された染料リザバ層であ
って、約15〜80重量%の間の可撓性アクリル化オリ
ゴマーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノ
マーとのブレンド樹脂と、約1〜70重量%の間のモノ
ビニル官能性反応性希釈剤とを含む染料リザバ層と、該
染料リザバ層上に形成されたハードコーティング層であ
って、約20〜100重量%の間のアルカンポリオール
を含み、該アルカンポリオールが最高約48個の炭素原
子と少なくとも3個のO−[アクリロイル(ポリアルキ
レンオキシド)]基とを含み、各ポリアルキレンオキシ
ド鎖が約1〜20個の間のアルキレンオキシド基と約1
0〜70重量%の間のポリアクリロイル化アルカンポリ
オールとを含み、該ポリアクリロイル化アルカンポリオ
ールが最高約24個の炭素原子と少なくとも約2個のO
−アクリロイル基とを含む、ハードコーティング層と、
を含む、着色可能耐スクラッチ性プラスチックに関す
る。
【0028】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約5〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカ
ンポリオールをさらに含み、該アルカンポリオールが最
高約24個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリ
ロイル基とを含む好ましい実施態様では、上記染料リザ
バ層が、約15〜75重量%の間のポリアクリル化ウレ
タンをさらに含み、該ウレタンが約3500未満の分子
量を有し、かつ少なくとも約2個のアクリレート基を含
む。
【0029】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約1/10〜15重量%の間の非ビニル官能性可塑
剤をさらに含む。
【0030】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴ
マーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマ
ーとのブレンド樹脂と、O−アクリロイルを含む約30
〜60重量%の間のモノビニル官能性反応性希釈剤と、
約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
イル化アルカンポリオールと、を含む。
【0031】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約15重量%の接着促進アクリル化オ
リゴマーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモ
ノマーとのブレンド樹脂をさらに含む。
【0032】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0033】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約60重量%のモノビニル官能性反応
性希釈剤をさらに含む。
【0034】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、約30〜65重量%の間のアルカンポリオ
ールであって、最高約48個の炭素原子と少なくとも約
3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]
基とを含み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個
の間のアルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオー
ルと、約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化ア
ルカンポリオールであって、最高約24個の炭素原子と
少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリア
クリロイル化アルカンポリオールと、約2〜10重量%
の間の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリル化
オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂
と、をさらに含む。
【0035】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0036】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、染料をさらに含む。
【0037】好ましい実施態様では、上記二重層コーテ
ィングが、少なくとも約10のマクベスナンバーを有す
る。
【0038】好ましい実施態様では、上記二重層コーテ
ィングが、約2%未満のヘイズゲインを有する。
【0039】本発明はまた、着色可能耐スクラッチ性プ
ラスチックであって、第1の表面と第2の表面とを有す
る透明プラスチックと、該第1の表面上に形成された染
料リザバ層であって、約15〜80重量%の間の可撓性
アクリル化オリゴマーまたはアクリル化オリゴマーとア
クリレートモノマーとのブレンド樹脂と、約1〜70重
量%の間のモノビニル官能性反応性希釈剤とを含む染料
リザバ層と、該染料リザバ層上に形成された第1のハー
ドコーティング層と、該第2のプラスチック表面上に形
成された第2のハードコーティング層と、を含み、該第
1および第2のハードコーティング層が、約20〜10
0重量%の間のアルカンポリオールを含み、該アルカン
ポリオールが最高約48個の炭素原子と少なくとも3個
のO−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基と
を含み、各ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個の
間のアルキレンオキシド基と約10〜70重量%の間の
ポリアクリロイル化アルカンポリオールとを含み、該ポ
リアクリロイル化アルカンポリオールが最高約24個の
炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを
含む、着色可能耐スクラッチ性プラスチックに関する。
【0040】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約5〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカ
ンポリオールをさらに含み、該アルカンポリオールが最
高約24個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリ
ロイル基とを含む。
【0041】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約15〜75重量%の間のポリアクリル化ウレタン
をさらに含み、該ウレタンが約3500未満の分子量を
有し、かつ少なくとも約2個のアクリレート基を含む。
【0042】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約1/10〜15重量%の間の非ビニル官能性可塑
剤をさらに含む。
【0043】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴ
マーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマ
ーとのブレンド樹脂と、O−アクリロイルを含む約30
〜60重量%の間のモノビニル官能性反応性希釈剤と、
約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
イル化アルカンポリオールとを含む。
【0044】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約15重量%の接着促進アクリル化オ
リゴマーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモ
ノマーとのブレンド樹脂をさらに含む。
【0045】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0046】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約60重量%のモノビニル官能性反応
性希釈剤をさらに含む。
【0047】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、約30〜65重量%の間のアルカンポリオ
ールであって、最高約48個の炭素原子と少なくとも約
3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]
基とを含み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個
の間のアルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオー
ルと、約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化ア
ルカンポリオールであって、最高約24個の炭素原子と
少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリア
クリロイル化アルカンポリオールと、約2〜10重量%
の間の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリル化
オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂
と、をさらに含む。
【0048】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0049】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、染料をさらに含む。
【0050】好ましい実施態様では、上記二重層コーテ
ィングが、少なくとも約20のマクベスナンバーを有す
る。
【0051】好ましい実施態様では、上記二重層コーテ
ィングが、約2%未満のヘイズゲインを有する。
【0052】本発明は、また、着色可能耐スクラッチ性
プラスチックであって、第1の表面と第2の表面とを有
する透明プラスチックと、該第1の表面上に形成された
第1の染料リザバ層と、該第1の染料リザバ層上に形成
された第1のハードコーティング層と、該第2の表面上
に形成された第2の染料リザバ層と、該第2の染料リザ
バ層上に形成された第2のハードコーティング層と、を
含み、該第1および第2の染料リザバ層が、約15〜8
0重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマーまたはアク
リル化オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド
樹脂と、約1〜70重量%の間のモノビニル官能性反応
性希釈剤とを含み、該第1および第2のハードコーティ
ング層が、約20〜100重量%の間のアルカンポリオ
ールを含み、該アルカンポリオールが最高約48個の炭
素原子と少なくとも3個のO−[アクリロイル(ポリア
ルキレンオキシド)]基とを含み、各ポリアルキレンオ
キシド鎖が約1〜20個の間のアルキレンオキシド基と
約10〜70重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
ポリオールとを含み、該ポリアクリロイル化アルカンポ
リオールが最高約24個の炭素原子と少なくとも約2個
のO−アクリロイル基とを含む、着色可能耐スクラッチ
性プラスチックに関する。
【0053】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約5〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカ
ンポリオールをさらに含み、該アルカンポリオールが最
高約24個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリ
ロイル基とを含む。
【0054】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約15〜75重量%の間のポリアクリル化ウレタン
をさらに含み、該ウレタンが約3500未満の分子量を
有し、かつ少なくとも約2個のアクリレート基を含む。
【0055】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約1/10〜15重量%の間の非ビニル官能性可塑
剤をさらに含む。
【0056】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴ
マーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマ
ーとのブレンド樹脂と、O−アクリロイルを含む約30
〜60重量%の間のモノビニル官能性反応性希釈剤と、
約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
イル化アルカンポリオールと、を含む。
【0057】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約15重量%の接着促進アクリル化オ
リゴマーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモ
ノマーとのブレンド樹脂をさらに含む。
【0058】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0059】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、最高約60重量%のモノビニル官能性反応
性希釈剤をさらに含む。
【0060】好ましい実施態様では、上記ハードコーテ
ィング層が、約30〜65重量%の間のアルカンポリオ
ールであって、最高約48個の炭素原子と少なくとも約
3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]
基とを含み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個
の間のアルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオー
ルと、約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化ア
ルカンポリオールであって、最高約24個の炭素原子と
少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリア
クリロイル化アルカンポリオールと、約2〜10重量%
の間の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリル化
オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂
と、をさらに含む。
【0061】好ましい実施態様では、上記接着促進樹脂
が、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹
脂、およびアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる
群より選択される。
【0062】好ましい実施態様では、上記染料リザバ層
が、染料をさらに含む。
【0063】好ましい実施態様では、二重層コーティン
グが、少なくとも約25のマクベスナンバーを有する。
【0064】好ましい実施態様では、二重層コーティン
グが、約2%未満のヘイズゲインを有する。
【0065】本発明は、プラスチック材料が高度に着色
されて且つ高度に耐スクラッチ性になるように、プラス
チック材料を着色するコーティングおよび方法に関す
る。本発明の一実施形態は、材料を着色し、着色された
材料の表面を高度に耐スクラッチ性にする二重層コーテ
ィングに関する。この実施形態において、二重層コーテ
ィングは、着色すべき材料の表面上に形成された染料リ
ザバ層と、染料リザバ層上に形成されたハードコーティ
ング層とを含む。
【0066】染料リザバ層は、約15〜80重量%の間
の可撓性アクリル化オリゴマーまたはアクリル化オリゴ
マーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂と、1〜
70重量%のモノビニル官能性反応性希釈剤とを含む。
【0067】染料リザバ層上に形成されたハードコーテ
ィング層は、約20〜100重量%の間のアクリロイル
化アルカンポリオールであって、最高約48個の炭素原
子と少なくとも3個のO−[アクリロイル(ポリアルキ
レンオキシド)]基とを含み、各ポリアルキレンオキシ
ド鎖が約1〜20個の間のアルキレンオキシド基を含
む、アルカンポリオールと、約10〜70重量%の間の
ポリアクリロイル化アルカンポリオールであって、最高
約24個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロ
イル基とを含むポリアクリロイル化アルカンポリオール
とを含む。
【0068】染料リザバ層はさらに、約5〜30重量%
の間のポリアクリロイル化アルカンポリオールであっ
て、最高約24個の炭素原子と少なくとも約2個のO−
アクリロイル基とを含むポリアクリロイル化アルカンポ
リオールおよび/または、約15〜75重量%の間のポ
リアクリル化ウレタンであって、約3500未満の分子
量を有し、かつ少なくとも約2個のアクリレート基を含
むポリアクリル化ウレタンおよび/または、約1/10
〜15重量%の間の非ビニル官能性可塑剤および/また
は、界面活性剤、抗酸化剤、抗黄変剤、および安定剤か
らなる群より選択される1以上を含み得る。
【0069】一実施形態において、染料リザバ層は、約
35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマーま
たはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーとの
ブレンド樹脂と、O−アクリロイルを含む約30〜60
重量%の間のモノビニル官能性反応性希釈剤と、約10
〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカンポリオ
ールであって、最高約24個の炭素原子と少なくとも約
2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロイル化
アルカンポリオールとを含む。
【0070】ハードコーティング層はさらに、界面活性
剤、抗酸化剤、抗黄変剤、および安定剤からなる群より
選択される1以上および/または、最高約15重量%の
接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリル化オリゴ
マーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂および/
または最高約60重量%のモノビニル官能性反応性希釈
剤を含み得る。
【0071】一実施形態において、ハードコーティング
層は、約30〜65重量%の間のアルカンポリオールで
あって、最高約48個の炭素原子と少なくとも約3個の
O−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基とを
含み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個の間の
アルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオールと、
約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
イル化アルカンポリオールと、約2〜10重量%の間の
接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリル化オリゴ
マーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂と、を含
む。
【0072】一実施形態において、接着促進樹脂は、ア
クリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およ
びアクリル化エステルオリゴマー樹脂からなる群より選
択される。
【0073】本発明はまた、着色可能耐スクラッチ性プ
ラスチックに関する。一実施形態において、着色可能耐
スクラッチ性プラスチックは、第1の表面を有する透明
プラスチックと、第1の表面上に形成された染料リザバ
層と、染料リザバ層上に形成されたハードコーティング
層とを含む。別の実施形態において、着色可能耐スクラ
ッチ性プラスチックは、第1および第2の表面を有する
透明プラスチックを含む。染料リザバ層は、第1の表面
上に形成され、ハードコーティング層は染料リザバ層上
と第2の表面上とに形成される。別の実施形態におい
て、着色可能耐スクラッチ性プラスチックは、第1およ
び第2の表面を有する透明プラスチックを含む。第1お
よび第2の染料リザバ層は各々、第1および第2の表面
上に形成される。第1および第2のハードコーティング
層は各々、第1および第2の染料リザバ層上に形成され
る。
【0074】本発明はまた、染料リザバ層が染料をさら
に含む、上述した着色可能耐スクラッチ性プラスチック
を含む、着色された耐スクラッチ性プラスチックに関す
る。
【0075】
【発明の実施の形態】プラスチック材料が高度に着色さ
れ、かつ高度に耐スクラッチ性にされるように、プラス
チック材料を着色するためのコーティングが本発明にお
いて提供される。さらに、着色可能な耐スクラッチ性プ
ラスチック、および着色された耐スクラッチ性プラスチ
ックが提供される。
【0076】着色された耐スクラッチ性プラスチック
は、様々な応用において用いられ得る。このような応用
の1つとして、眼科用レンズの形成が挙げられる。これ
らのレンズは、限定はされないが、サングラス、ファッ
ションレンズ、度付きスポーツマスク、フェースシール
ド、およびゴーグルを含む様々な応用において用いられ
得る。
【0077】本発明による着色された耐スクラッチ性透
明プラスチックの実施態様を図1に示す。図1に示すよ
うに、透明プラスチック材料10の表面11は、染料リザバ
層12で覆われ、染料リザバ層12は、透明プラスチック材
料を着色する染料14を含んでいる。染料リザバ層12を覆
っているのは、ハードコーティング層16であり、ハード
コーティング層16は、染料リザバ層12またはその下の透
明プラスチック材料10よりも耐スクラッチ性が高い。
【0078】本発明による着色された耐スクラッチ性透
明プラスチックの他の実施態様を図2に示す。図2に示
すように、透明プラスチック材料10は、対向する表面1
1、11'を有し、表面11、11'は、染料リザバ層12、12'お
よびハードコーティング層16、16'によって覆われてい
る。
【0079】本発明による着色された耐スクラッチ性透
明プラスチックのさらに他の実施態様を図3に示す。こ
の実施態様において、透明なプラスチック材料10は、対
向する表面11、11'を有する。表面11は、染料リザバ層1
2およびハードコーティング層16によって覆われてい
る。これに対して、表面11'は、ハードコーティング層1
6'によって覆われている。
【0080】透過損失の程度および透過損失が発生する
特定の波長は、染料、染料リザバ層内の染料の濃度、染
料リザバ層の厚さ、ハードコーティング層の厚さ、およ
びハードコーティング層の透過特性を含む様々な要因に
よって制御され得る。着色浴プロセスが、染料を染料リ
ザバ層に導入するために用いられるとき、染料リザバ層
内の染料の濃度は、プラスチック材料が着色浴プロセス
に供せられる時間および温度、ならびに特定の染料リザ
バ層の単位容量当たりの本質的なリザバ能力によって制
御され得る。
【0081】染料リザバ層およびハードコーティング層
は、様々な方法によって形成され得る。一実施態様にお
いて、一方または両層の層をスピンコーティングプロセ
スにより形成する。眼科用レンズをコーティングするた
めの典型的なスピンコーティング法が、米国特許第5,24
6,728号に記載されており、同出願を本明細書中で参考
として援用する。スピンコーティングプロセスに従っ
て、前駆体層を、例えばドリップまたはスプレーノズル
によって材料表面に付与する。次に、材料をスピンして
層前駆体を表面上に分布させる。別の実施態様におい
て、染料リザバ層および/またはハードコーティング層
を浸漬コーティングプロセス(dip coating process)に
よって形成する。浸漬コーティングプロセスにおいて、
材料を、層前駆体を含有する液体中に浸漬する。結果と
して、浸漬コーティングプロセス中において材料の両側
が層前駆体でコーティングされる。
【0082】染料リザバ層およびハードコーティング層
の厚さはそれぞれ、様々な変数を制御することによって
量的に制御することが可能である。例えば、スピンコー
ティングプロセスで層を形成する場合、層の最終厚さ
は、各層を形成するために用いられる層前駆体の粘度、
スピン速度、およびスピン時間に依存する。スピンコー
ティングプロセスにより層を形成する実施態様におい
て、スピン時間は一般に数秒から数分である。層を浸漬
コーティングプロセスで形成する実施態様において、形
成される層の厚さはコーティング液中の固体の濃度(す
なわち、キャリア溶剤中に溶解したニートな層前駆体の
量)、キャリア溶剤を除去した後の層前駆体の粘度、お
よび浸漬浴からコーティングされた部分を除去する速度
によって、制御され得る。浸漬コーティングプロセスの
一実施態様において、層前駆体は、約5〜200cPsの粘度
を有する。
【0083】図1に示す着色プラスチック材料を形成す
るための1つのプロセスを図4の4A〜Cに示す。4A
に示すように、硬化した際に容易に着色染料を吸収し得
る染料リザバ前駆体20の薄層でプラスチック材料10
を覆うことにより、染料リザバ層12を透明なプラスチ
ック材料10上に形成する。染料リザバ層前駆体20の
厚さは、例えば、スピンコーティングプロセスの速度お
よび時間、ならびに液の粘度を制御することによって、
制御することができる。
【0084】一旦染料リザバ層前駆体20の薄層がプラ
スチック材料表面11上に分布されると、層前駆体をエ
ネルギー源に曝露することにより硬化する。様々なエネ
ルギー源を用いて層を硬化し得る。一実施態様におい
て、エネルギー源はUV光線性放射(UV actinic radiat
ion)である。
【0085】4Bに示すように、硬化した際に染料リザ
バ層12またはその下にある透明プラスチック10より
高い耐スクラッチ性(scratch resistance)を有するハー
ドコーティング層14を形成するハードコーティング前
駆体22の薄層で染料リザバ層20を覆うことにより、
硬化した染料リザバ層20上にハードコーティング層1
6を形成する。ハードコーティング前駆体層22を導入
するための1つの方法は、スピンコーティングプロセス
とともに用いて、スピンコーティングライン中のスプレ
ーまたはドリズル(drizzle)ノズルにより前駆体を添加
するものである。ハードコーティング前駆体層22の厚
さは、例えば、スピンコーティングプロセスの速度およ
び時間ならびに液の粘度を制御することによって、制御
することができる。
【0086】一旦ハードコーティング前駆体層22がプ
ラスチック材料層11上に分布されると、エネルギー源
に曝露することによりハードコーティング前駆体層22
を硬化する。様々なエネルギー源を用いて層を硬化し得
る。一実施態様において、エネルギー源はUV光線性放
射である。
【0087】4Cに示すように、硬化したハードコーテ
ィング層22を介して、染料14を硬化した染料リザバ
層20中に導入する。これは例えば、所望量の染料が硬
化した染料リザバ層20中に導入されるまで、二重コー
ティングされた材料を水性ベースの染料浴に浸漬するこ
とにより達成し得る。
【0088】図2に示す着色プラスチック材料を形成す
るための1つのプロセスを図5の5A〜Cに示す。5A
に示すように、染料リザバ層の前駆体の層20、20'
を、透明プラスチック材料10の対向表面11、11'
上に形成する。染料リザバ前駆体層を透明プラスチック
材料10の対向面11、11'上に形成するための1つ
の方法は、染料リザバ前駆体を含有する液体中にプラス
チック材料10を浸漬することである。
【0089】一旦染料リザバ前駆体の薄層がプラスチッ
ク材料表面11、11'上に分布されると、エネルギー
源(図4を参照して上記したものなど)へ曝露すること
により染料リザバ前駆体層を硬化する。
【0090】5Bに示すように、硬化した際に染料リザ
バ層12またはその下の透明プラスチック10より高い
耐スクラッチ性を有するハードコーティング層14を形
成するハードコーティング前駆体の薄層22、22'で
染料リザバ層20、20'を覆うことにより、硬化した
染料リザバ層20、20'上にハードコーティング層1
6を形成する。ハードコーティング前駆体層22、2
2'を形成する1つの方法は、プラスチック材料10を
ハードコーティング前駆体を含有する液体中に浸漬する
ことである。
【0091】一旦染料リザバ前駆体層22、22'がプ
ラスチック材料の対向表面11、11'上に分布される
と、エネルギー源へ曝露することにより層22、22'
を硬化する。様々なエネルギー源(図4を参照して上記
したものなど)を用い得る。
【0092】5Cに示すように、硬化したハードコーテ
ィング層22、22'を介して、染料14を硬化した染
料リザバ層20、20'中に導入する。これは例えば、
所望量の染料が硬化した染料リザバ層20、20'中に
導入されるまで、デュアルコートされた材料を水性染料
浴に浸漬することにより達成し得る。
【0093】図3に示す着色プラスチック材料を形成す
るための1つのプロセスを図6の図6A〜Cに示す。6
Aに示すように、染料リザバ層の前駆体の層20を、硬
化した際に容易に着色染料を吸収する透明プラスチック
材料10の表面11上に形成する。染料リザバ前駆体層
を形成するための1つの方法は、プラスチック材料10
の表面を染料リザバ前駆体でスピンコーティングするこ
とである。
【0094】一旦染料リザバ前駆体の薄層20がプラス
チック材料表面11上に分布されると、エネルギー源へ
曝露することにより染料リザバ前駆体を硬化する。様々
なエネルギー源(図4を参照して上記したものなど)を
含む、様々なエネルギー源を用い得る。
【0095】6Bに示すように、硬化した際に染料リザ
バ層12またはその下にある透明プラスチック10より
高い耐スクラッチ性を有するハードコーティング層16
を形成するハードコーティング前駆体の薄層22、2
2'で、硬化した染料リザバ層20および対向面11'を
覆うことにより、ハードコーティング層16を染料リザ
バ層20上およびプラスチック10の対向面11'上に
形成する。ハードコーティング前駆体の薄層22、2
2'を形成するための1つの方法は、ハードコーティン
グ層前駆体を含有する液体中にプラスチック材料10を
浸漬することである。
【0096】一旦染料リザバ前駆体の薄層22、22'
が形成されると、エネルギー源へ曝露することにより層
を硬化する。様々なエネルギー源(図4を参照して上記
したものなど)を用い得る。
【0097】6Cに示すように、硬化したハードコーテ
ィング層22を介して、染料14を硬化した染料リザバ
層20中に導入する。これは例えば、所望量の染料が硬
化した染料リザバ層20中に導入されるまで、コーティ
ングされたプラスチックを水性ベースの染料浴に浸漬す
ることにより達成し得る。
【0098】上述のプロセスにより、染料リザバ層12
およびハードコーティング層16の2つの特定の層を有
する、着色された透明プラスチック材料が製造される。
各層は特定の機能を有する。染料リザバ層12は、プラ
スチック材料10に着色するための染料16のリザバと
して、ならびにハードコーティング層16をプラスチッ
ク材料10に付着させるための接着層として機能する。
一方、ハードコーティング層16は、染料14がハード
コーティング層を通って染料リザバ層12に拡散するこ
とを可能にしながら、改善された耐スクラッチ性および
耐摩耗性(abrasion resistance)を提供する。
【0099】一実施態様において、染料リザバ層は約1
〜50ミクロンの間の厚さであり、別の実施態様におい
て約3〜25ミクロンの間の厚さであり、また別の実施
態様において約5〜15ミクロンの間の厚さである。
【0100】一実施態様において、ハードコーティング
層は約2〜50ミクロンの間の厚さであり、別の実施態
様において約3〜25ミクロンの間の厚さであり、また
別の実施態様において約5〜15ミクロンの間の厚さで
ある。
【0101】染料リザバ層およびハードコーティング層
を形成するためのプロセスの一実施態様において、これ
らの層を形成するために用いられる前駆体はニートで
(すなわちキャリア溶剤を用いずに)付与される。本明
細書において、このタイプの製剤を100%固体製剤とも呼
ぶ。現在揮発性溶剤は、現在販売されているコーティン
グ組成物の重量の65%をも占める。これらの溶剤は可燃
性であり、悪臭を有し、および/またはその有毒性に起
因して健康に害をもたらし得る。
【0102】本発明で提供されるようなニートな製剤
は、染料リザバ層および/またはハードコーティング層
の形成プロセス中において溶剤蒸気が放出されないとい
う利点を有する。従って、ニートな製剤は、必ず発せら
れる蒸気を除去するために化学燻蒸気フード(chemical
fume hood)を外部排気および洗浄器(scrubber)とともに
用いる必要がなくなることにより、キャリア溶剤を含む
製剤に対して顕著な利点を有する。
【0103】様々な異なる染料リザバ前駆体製剤を用い
て染料リザバ層12を形成し得る。 一実施態様において、染料リザバ前駆体は、約15〜8
0重量パーセントの間の可撓性アクリル化オリゴマーま
たはアクリル化オリゴマー/アクリレートモノマーブレ
ンド樹脂(A)および;約1〜70重量パーセントの間
のモノビニル官能性反応性希釈剤(RD)を含む。
【0104】必要に応じて、染料リザバ前駆体は、約5
〜30重量パーセントの間のポリアクリロイル化アルカ
ンポリオール(AE)を含む。ここで、アルカンポリオール
は最大約24個の炭素原子および、少なくとも2つのO-
アクリロイル基の平均を含む。
【0105】必要に応じて、染料リザバ前駆体は、約1
5〜70重量パーセントの間のポリアクリル化ウレタン
(UA)をさらに含む。ここで、ウレタンオリゴマーは分子
量3500以下であり、少なくとも2つのアクリレート基の
平均を含む。
【0106】必要に応じて、染料リザバ前駆体はまた、
約10〜15重量パーセントの間の非ビニル官能性可塑
剤(P)を含み得る。ここで、可塑剤は、硬化した染料リ
ザバ層をより速く着色させ、硬化した耐スクラッチ性染
料伝達層よりも染料吸収性を高める。
【0107】必要に応じて、染料リザバ前駆体は、界面
活性剤、抗酸化剤、抗黄変剤(anti-yellowing agent)、
および安定剤をさらに含む。
【0108】染料リザバ前駆体は、十分な量の光開始剤
(代表的には、少なくとも約0.1〜約10重量%の間)も
含有し、それによって、エネルギー源に曝された場合
に、前駆体が自己反応を引き起こす。必要に応じて、染
料リザバ前駆体は、界面活性剤、抗酸化剤、抗黄変剤、
および安定剤も含有する。
【0109】ある実施形態においては、染料リザバ層
は:約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマー
またはアクリル化オリゴマー/アクリレートモノマーブ
レンド樹脂(A);O−アクリロイル官能性反応性希釈
剤(RD)を含む約30〜60重量%の間のモノビニル;
および約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカ
ンポリオール(アルカンポリオールは、最大約24の炭素
原子と、平均して少なくとも2つのO−アクリロイル基
(AE)を含有する)、を含む。
【0110】染料リザバ層12の形成に使用され得る染料
リザバ前駆体成分の具体的な例を、表1にリストする。
これらの前駆体は、可撓性アクリル化オリゴマーまたは
オリゴマー/モノマーブレンド樹脂、モノビニル官能性
反応性希釈剤、官能性アクリル化およびメタクリル化脂
肪族ポリオールエステル、一般式: (ポリオール)−(O-CO-CH=CH2n で表され得る(ただし、n≧2)アルコキシル化アクリ
レートエステル、一般式: (ポリオール)-((-O-(CH-R)s-)m-O-CO-CH=CH2)p として表され得るウレタンアクリレート(ただし、p≧
3、m=1〜20、s=1〜6、そしてRは、Hまたは低
級アルキル、好ましくは、Hまたはメチルおよび可塑剤
(placticizer)である)として分類され得る。
【0111】本願において使用されるように、アクリル
化とは、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステ
ル(メタクリレートエステルとしても知られる)の両方
を意味することが理解される。
【0112】
【表1】
【0113】
【表2】
【0114】様々なハードコーティング層前駆体組成物
が、ハードコーティング層16の形成に使用され得る。1
つの実施形態においては、ハードコーティング層前駆体
は:約20〜100重量%の間のアルカンポリオール(AOA)
(ここで、アルカンポリオールは、最大約48の炭素原子
と、平均して少なくとも3つのO−[アクリロイル(ポ
リアルキレンオキシド)]基を含み、各ポリアルキレン
オキシド鎖は、約1〜20のアルキレンオキシド基を含
む); および約10〜70重量%の間のポリアクリロイル
化アルカンポリオール(AE)(アルカンポリオールは、
最大約24の炭素原子と平均して少なくとも2つのO−ア
クリロイル基を含む)、を含む。
【0115】ハードコーティング前駆体は、十分な量の
光開始剤(典型的には、少なくとも約0.1〜約10重量
%)も含有し、それによって、エネルギー源に曝された
場合に、前駆体が自己反応を引き起こす。必要に応じ
て、ハードコーティング層前駆体はまた、界面活性剤、
抗酸化剤、抗黄変剤、および/または安定剤を含有し得
る。
【0116】必要に応じて、ハードコーティング前駆体
はまた、最大約15重量%の接着促進アクリル化オリゴマ
ーまたはアクリル化オリゴマー/アクリレートモノマー
ブレンド樹脂(ADH)(例えば、アクリル化ウレタン、
アクリル化エポキシおよび/またはアクリル化エステル
オリゴマー樹脂)を含有する。
【0117】必要に応じて、ハードコーティング前駆体
はまた、下の染料リザバ層と比較してより高い耐スクラ
ッチ性をハードコーティングに与える、最大約60重量%
のモノビニル官能性反応性希釈剤(RD)も含む。
【0118】本発明の1つの実施形態においては、ハー
ドコーティング層前駆体は:約30〜65重量%の間のアル
カンポリオール(AOA)(アルカンポリオールは、最大
約48の炭素原子と、平均して少なくとも3つのO−[ア
クリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基を含み、各
ポリアルキレンオキシド鎖は、約1〜20のアルキレンオ
キシド基を含む);約35〜60の間のポリアクリロイル化
アルカンポリオール(AE)(アルカンポリオールは、最
大約24の炭素元素および平均して少なくとも2つのO−
アクリロイル基を含む); および約2〜10重量%の間の
接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリル化オリゴ
マー/アクリレートモノマーブレンド樹脂(ADH)(例
えば、アクリル化ウレタン、アクリル化エポキシおよび
/またはアクリル化エステルオリゴマー樹脂)、を含
む。
【0119】ハードコーティング層16の形成に使用され
得るハードコーティング前駆体のより具体的な例を、表
2にリストする。表2に指定された化合物に関して、ア
クリレートエステルが、アクリル酸エステル並びにメタ
クリル酸エステル(いわゆるメタクリレートエステル)
を意味することが理解されるべきである。これらの前駆
体は、接着促進オリゴマーまたはオリゴマー/モノマー
混合材料、モノビニル官能性反応性希釈剤、一般式: (ポリオール)-(O-CO-CH=CH2n で表され得る(ただし、n≧2)アクリレートエステ
ル、および一般式: (ポリオール)-((-O-(CH-R)s-)m-O-CO-CH=CH2)p として表され得るアルコキシル化アクリレートエステル
(ただし、p≧3、m=1〜20、s=1〜6、そしてR
は、Hまたは低級アルキル、好ましくは、Hまたはメチ
ルである)として分類され得る。
【0120】
【表3】
【0121】
【表4】
【0122】染料リザバ層12またはハードコーティン
グ層のいずれかを形成するために使用し得る光開始剤の
例は、Cibi-Geigy Irgacure 184、Irgacure, 651、Irca
cure500、Irgacure 907、Irgacure 369、Darocure 117
3、Darocure 4265; SartomerKIP 100F; Radcure Ebercr
yl P36を含むが、これらに限定されない。
【0123】染料リザバ層12またはハードコーティン
グ層のいずれかを形成するために使用し得る界面活性剤
の例は、3M, Co.、FC-430、FC-431; BykChemie BYK-37
0、BYK-371、BYK-345、BYK-070、およびBYK-301を含む
が、これらに限定されない。
【0124】染料リザバ層12またはハードコーティン
グ層を形成するために使用し得る抗酸化剤/安定剤の例
は、Ciba-Geigy Irganox 1010、Irganox 1076、Irganox
1035;Ciba-Geigy Tinuvin 292およびTinuvin 1130のよ
うなHindered Amine Light Stabilizers (HALS); Westo
n Ultranox 618、Ultranox 628; トリ(ノニルフェニ
ル)亜リン酸エステルのような亜リン酸エステル(TNP
P); ジラウリルチオジプロピオネート(thiodiproprion
ate)(DLTDP)のような硫化物を含むが、これらに限定さ
れない。
【0125】着色された耐スクラッチ性プラスチックを
形成するために使用されるプラスチック基板は任意の透
明なプラスチック基板であり得る。1つの実施形態にお
いては、プラスチック基板はアリルジグリコールカーボ
ネート(例えば、PPG Industriesによって販売されるCR
-39)である。別の実施形態においては、プラスチック
基板はPCプラスチックである。使用し得るその他のプラ
スチック基板の例は、Rohm & Haas, Co.製の修飾アクリ
ルPMMA、およびSignet Armorlite Corp.製の高屈折率プ
ラスチックを含むが、これに限定されない。
【0126】本発明のコーティングおよび着色された耐
スクラッチ性プラスチック、およびこれらを調製する方
法を以下の実施例によって例示する。前述以外の更なる
目的および利点は、実施例および添付の図面から明らか
になる。
【0127】
【実施例】(1.着色された耐スクラッチ性プラスチッ
クの調製)以下の例では、透明プラスチックのスピンコ
ーティング、硬化、および着色を説明する。本実施例で
はCR-39プラスチックを使用する。しかし、本実施例
は、PCプラスチックのようなその他のプラスチックとの
使用に容易に応用し得ることが留意される。
【0128】本実施例により、直径約3インチ、厚さ1/
8インチの大きさのプラスチックの試料を、スピンコー
ティング装置のスピン台の上に載せた。試料を約150rpm
でスピンさせながら、イソプロピルアルコールで洗浄し
た。次いで、スピン速度を約2000-3000rpmに上げ、これ
を試料の表面が乾燥するまで約30-60秒間維持した。
【0129】試料表面を洗浄し、乾燥させた後、スピン
速度を約150rpmに下げた。次いで、染料リザバ層前駆体
を試料表面にピペットによって塗布した。染料リザバ層
前駆体を試料をスピンさせながら試料の中心から試料の
縁部まで塗布し、均一な層を形成した。染料リザバ層前
駆体を試料に塗布したら直ちに、スピン速度を約1000〜
6000rpmに上げ、所望の層厚が得られるまで15-90秒間保
持した。この厚みは一般に約1〜50ミクロンの間であっ
た。
【0130】次いで、染料リザバ層前駆体層を硬化し
た。硬化は、石英ウインドウを有する囲まれたチャンバ
に試料を配置して実行した。まず、窒素をチャンバを通
してパージした。次いで、試料を含むチャンバを、Fusi
on Systems UV H Lampの下をコンベヤベルトに沿って通
過させ、石英ウインドウを介して試料にUV放射を照射し
て染料リザバ前駆体層を硬化した。染料リザバ前駆体層
に対する全照射時間は約1〜10秒であった。
【0131】染料リザバ前駆体を硬化した後、試料をス
ピン台に戻し、ここでハードコーティング前駆体を、硬
化された染料リザバ層にピペットによって付与した。ハ
ードコーティング前駆体を塗布する間、試料を約150rpm
の速度でスピンさせた。ハードコーティング前駆体を、
試料をスピンさせながら試料の中心から試料の縁部まで
付与し、均一な層を形成した。ハードコーティング前駆
体を試料に付与したら直ちに、スピン速度を約1000〜60
00rpmに上げ、所望の層厚が得られるまで15〜90秒間保
持した。この厚みは一般に約1〜50ミクロンの間であっ
た。
【0132】次いで、ハードコーティング前駆体層を硬
化した。硬化は、石英ウインドウを有する囲まれたチャ
ンバに試料を配置して実行した。まず、窒素をチャンバ
を通してパージした。次いで、試料を含むチャンバを、
Fusion Systems UV H Lampの下をコンベヤベルトに沿っ
て通過させ、石英ウインドウを介して試料にUV放射を照
射してハードコーティング前駆体を硬化した。ハードコ
ーティング前駆体層の全照射時間は約1〜10秒であっ
た。
【0133】次いで、着色染料を、硬化されたハードコ
ーティング層を通して硬化された染料リザバ層に導入し
た。着色は、28fl. oz.の脱イオン水、および4fl. oz.
のBPI(Brain Power, Inc.)灰色または黒色濃縮物で充
填され、約95℃の温度まで加熱された、撹拌された着色
浴において実行した。硬化された染料リザバ層およびハ
ードコーティング層でコーティングされた試料を、ワン
ドブラケット(wand bracket)に実装し、所定の時間着
色浴に浸漬した。
【0134】(2.試料の着色度を時間の関数として比
較する方法)着色の度合いを時間の関数として比較する
ために、一連の試料を様々な時間だけ着色浴に曝す。次
いで、各試料の着色レベルまたは着色性をMcBeth TD 93
1機器で測定し、着色された試料によってブロックされ
た入射光の割合(「マクベスナンバー(McBeth numbe
r)」ともいう)として表す。マクベスナンバーは試料
の光の透過を測定する。試料がいかなる光の透過をもブ
ロックしない(すなわち、光が完全に透過される)透明
な、非着色試料については、マクベスナンバーはゼロで
ある。対照的に、完全に不透明な試料については(すな
わち、光の透過が完全に妨げられるときは)マクベスナ
ンバー100が記録される。
【0135】(3.耐スクラッチ性を評価する方法)ハ
ードコーティング層の耐スクラッチ性を、ハードコーテ
ィング層をスチールウールで研磨する前および後の試料
の曇り(haze)または光散乱を比較することによって評
価した。%ヘイズゲイン(% Haze Gain)は、標準UV-VI
S分光光度計を用いて550nmで測定した、試料を研磨した
後の透過された光の割合(%T)を指す。
【0136】以下の手順を使用して試料を研磨した。ま
ず、試料を往復運動し得る台の上に載せた。直径12.7mm
(0.5インチ)のドエル(dowel)の端部を0000(ゼ
ロ4つ)スチールウールで覆い、そしてスチールウール
で覆われた端部がテスト標本上に位置し、もう一方の端
部が5ポンドの重量で負荷されるように、垂直なジグ内
に安定させた。次いで、重量負荷されたスチールウール
を試料表面に押し付けながら、試料を載せた台を、50mm
(2インチ)の長さのストロークで、200の完全サイク
ルの間、前後に移動させた。次いで、研磨された試料を
石鹸および水で洗浄し、その後乾燥させた。次いで、研
磨後の試料の光の透過を550nmで測定した。各試料の光
の透過は、研磨前にも測定した。
【0137】各試料の%ヘイズゲインを以下の式を用い
て計算した。
【0138】 %ヘイズゲイン=1−(%透過最終/%透過最初) 耐スクラッチ性が良好なコーティングは、一般に約2%
未満の%ヘイズゲインを有する。対照的に、耐スクラッ
チ性が劣るコーティングは、一般に約5%を上回るヘイ
ズゲインを有する。
【0139】本発明の1つの実施形態によれば、ハード
コーティング層は、約2%未満の%ヘイズゲインを提供
する。
【0140】(4.接着の評価方法)ハードコーティン
グ層および染料リザバ層のプラスチック基板への接着
を、クロスハッチ(cross-hatch)テープ剥離テストに
よって評価した。このテストに従って、試料を熱い着色
浴に1時間曝した。次いで、各試料に、剃刀ナイフで、
染料リザバ層およびハードコーティング層を貫通してそ
の下に位置するプラスチックに至る刻みを付けた。6本
の垂直線および6本の水平線のパターンを作製して、2
5の個々のスクエア(square)を有するクロスハッチを
得た。次いで、刻みを付けた試料を95℃の着色浴に1時
間配置し、取り出して、冷えるまで水でリンスして、そ
の後乾燥させた。次いで3M Co.のセロハン接着テープ#
600の一片をクロスハッチパターン上に配置し、迅速に
引き離した。試料を接着テープで覆って迅速にテープを
剥がすプロセスを3度繰り返した。テープによって剥が
される面積の合計が1つのスクエアを超えなければ、試
料は接着テストに合格した(P)と判断した。対照的
に、1つを上回るスクエアが剥がされた場合は、試料は
接着テストに不合格した(F)と判断した。
【0141】(5.着色時間の関数としての着色性およ
び耐スクラッチ性の比較)本実施例では、一連のサンプ
ルの着色性および耐スクラッチ性を評価した。この一連
のサンプルは、実施例1に記載するような、CR-39プラ
スチックに染料リザバ層およびハードコーティング層を
コーティングしたレンズサンプル2Aを含む。このサンプ
ルの着色性および耐スクラッチ性を、PCプラスチックに
CommercialCoatingと呼ばれる市販の着色性樹脂製品を
コーティングしたサンプル2Bと比較した。CR-39プラス
チックの一方の側に染料不浸透性層をコーティングした
サンプルおよび未処理のPCプラスチックのサンプル2C、
ならびに未処理のプラスチックのサンプル2Dも比較し
た。これらの4つの異なるサンプルをすべて、同じ着色
浴に10分間および15分間入れた。
【0142】次いで、結果として得られた着色されたサ
ンプルの着色度を実施例2に記載するように評価し、そ
して耐スクラッチ性を実施例3に記載するように評価し
た。これらの試験結果を以下の表3に示す。
【0143】表3に示す結果は、本発明の着色性のかつ
耐スクラッチ性の二重コーティングが、競合的コーティ
ング製品、およびレンズ材料を形成するために通常用い
られる2種類のプラスチックのコーティングされていな
いサンプルよりも優れた耐スクラッチ性を示す(すなわ
ち、%ヘイズゲインがより低い)ことを立証している。
この結果はまた、本発明の着色性のかつ耐スクラッチ性
の二重コーティングが、競合的コーティング製品、およ
び2種類のプラスチックのコーティングされていないサ
ンプルよりも優れた着色性を有することを立証してい
る。これは、コーティングがより多く、かつ、より迅速
に着色されていることによって証明されている。本実施
例で示されるように、本発明による染料リザバ層および
ハードコーティング層でコーティングされた材料は、試
験を行ったその他の材料よりも高い耐スクラッチ性およ
び着色性を同時に与える。
【0144】
【表5】
【0145】(6.異なる染料リザバ層の性能)本実施
例では、CR-39プラスチックおよびPCプラスチックの上
に異なる染料リザバ層を有するサンプルの着色性、耐ス
クラッチ性、および接着性を分析した。本実施例で用い
たハードコーティングは、HCL 33である。
【0146】本実施例でプラスチックサンプルをコーテ
ィングするために用いた異なる染料リザバ層を、表3に
まとめる。表3に示すように、各々の染料リザバ層は、
1つ以上の可撓性オリゴマー成分(A)、および1つ以上
の反応性希釈剤成分(RD)を含む。各々の染料リザバ層組
成物はまた、必要に応じて、1つ以上のアクリルエステ
ル成分(AE)、アルコキシル化アクリルエステル成分(AO
A)、可塑剤成分(P)、および/またはウレタンアクリレ
ート成分(UA)を含む。この表中の具体的な数値は、特定
の成分の重量%に対応する。
【0147】表4は、この研究の結果をまとめたもので
ある。着色性は、実施例2に記載の方法に従って評価し
ており、黒色染料着色浴において95℃で3分間着色した
場合に基づいたマクベスナンバーで表している。耐スク
ラッチ性は、実施例3に記載の方法に従って評価してお
り、%ヘイズゲイン値で表している。接着性は、実施例
4に記載の方法に従って評価しており、合格あるいは不
合格の結果として表している。表4から分かるように、
染料リザバ層の各々は、優れた着色性(深くかつ迅速)
を示しているが、耐スクラッチ性は比較的乏しい。各々
の染料リザバ層はまた、少なくとも一方のプラスチック
に対する接着性について合格を示している。
【0148】
【表6】
【0149】
【表7】
【0150】(7.異なるハードコーティング層の性
能)本実施例では、異なるハードコーティング層を有す
るサンプルの着色性および耐スクラッチ性を分析した。
本実施例で用いたプラスチックはPCプラスチックであ
る。
【0151】本実施例で用いた異なるハードコーティン
グ層を、表5にまとめる。表5に示すように、各々のハ
ードコーティング層は、1つ以上のアクリルエステル成
分(AE)、および1つ以上のアルコキシル化アクリルエス
テル成分(AOA)を含む。各々のハードコーティング層
は、必要に応じて、1つ以上の接着促進成分(ADH)、お
よび/または1つ以上の反応性希釈剤成分(RD)も含む。
この表中の具体的な数値は、組成中の特定の成分の重量
%に対応する。
【0152】表6は、この研究の結果をまとめたもので
ある。着色性は、実施例2に記載の方法に従って評価し
ており、黒色染料着色浴において95℃で3分間着色した
場合に基づいたマクベスナンバーで表している。耐スク
ラッチ性は、実施例3に記載の方法に従って評価してお
り、%ヘイズゲインで表している。表6から分かるよう
に、ハードコーティング層は、染料リザバ層よりも着色
性は乏しいが、顕著な耐スクラッチ性を示す。また、染
料リザバ層上にわたるハードコーティング層によって与
えられる耐スクラッチ性は、プラスチック上にわたるハ
ードコーティング層によって与えられる耐スクラッチ性
とほぼ等価であることが見出されている。
【0153】
【表8】
【0154】
【表9】
【0155】
【表10】
【0156】
【表11】
【0157】(8.染料リザバ層−ハードコーティング
層の異なる組合せの性能)PCプラスチック上の染料リザ
バ層−ハードコーティング層の一連の異なる組合せの着
色性を、着色時間の関数として比較した。本実施例で
は、サンプルを、95℃で、PBI, Inc.のCatalytic Gray
か、またはCatalytic Black Dyeかのいずれかで着色し
た。各試験には、得られる着色度についての内部標準と
して、コントロールCR-39ブランクを含めた。これらの
染料リザバ層−ハードコーティング層の組合せの耐スク
ラッチ性もまた、比較した。耐スクラッチ性は、実施例
3に記載の研磨方法により評価した。
【0158】本実施例の結果を表7に示す。表7に示し
た結果から分かるように、ここで挙げている染料リザバ
層−ハードコーティング層の組合せは、CR-39プラスチ
ックコントロールよりも優れた着色性を示すとともに、
優れた耐スクラッチ性を提供する。
【0159】
【表12】
【0160】本発明の好適な実施形態についての上記の
説明は、例示および説明の目的で提供される。これは、
本発明をすべて網羅することを意図するもの、あるいは
本発明を開示した形態に限定することを意図するもので
はない。言うまでもなく、多くの改変および変化が当業
者に明らかとなる。本発明の範囲は、添付の請求の範囲
およびその等しいものによって限定されることを意図す
る。
【0161】プラスチック材料が着色されて耐スクラッ
チ性になるように、プラスチック材料を着色する二重コ
ーティングが提供される。さらに、着色可能耐スクラッ
チ性プラスチック材料、および着色された耐スクラッチ
性プラスチック材料が提供される。二重層コーティング
は、着色すべき材料の表面上に形成された染料リザバ層
と、染料リザバ層上に形成されたハードコーティング層
とを含む。染料リザバ層は、約15〜80重量%の間の
可撓性アクリル化オリゴマーまたはアクリル化オリゴマ
ーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂と、約1〜
70重量%の間のモノビニル官能性反応性希釈剤とを含
む。染料リザバ層上に形成されたハードコーティング層
は、約20〜100重量%の間のアルカンポリオールを
含み、アルカンポリオールは、最高約48個の炭素原子
と少なくとも3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレ
ンオキシド)]基とを含み、各ポリアルキレンオキシド
鎖は、約1〜20個の間のアルキレンオキシド基と、約
10〜70重量%の間のポリアクリロイル化アルカンポ
リオールとを含み、アルカンポリオールは、最高約24
個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基
とを含む。
【0162】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチック材料が高
度に着色されて且つ高度に耐スクラッチ性になるよう
に、プラスチック材料を着色するコーティングおよび方
法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一方の面がコーティングされている本発明によ
る着色された耐スクラッチ性透明プラスチックを示す。
【図2】2つの対向する面がコーティングされている本
発明による着色された耐スクラッチ性透明プラスチック
を示す。
【図3】一方の面が着色され、かつ耐スクラッチ性にさ
れ、他方の面が耐スクラッチ性にされている本発明によ
る着色された耐スクラッチ性透明プラスチックを示す。
【図4】図1に示す着色されたプラスチック材料を形成
するプロセスを示す。4Aは、透明なプラスチック材料
の一方の面に対して染料リザバ層(dye reservoir laye
r)を形成する工程を示す。4Bは、染料リザバ層に対
してハードコーティング層を形成する工程を示す。4C
は、ハードコーティング層を通して、染料リザバ層に染
料を導入する工程を示す。
【図5】図2に示す着色されたプラスチック材料を形成
するプロセスを示す。5Aは、透明なプラスチック材料
の対向する面に対して染料リザバ層を形成する工程を示
す。5Bは、染料リザバ層に対してハードコーティング
層を形成する工程を示す。5Cは、ハードコーティング
層を通して染料リザバ層に染料を導入する工程を示す。
【図6】図3に示す着色されたプラスチック材料を形成
するプロセスを示す。6Aは、透明なプラスチック材料
の一方の面に対して染料リザバ層を形成する工程を示
す。6Bは、染料リザバ層およびプラスチック材料の対
向する他方の面にハードコーティング層を形成する工程
を示す。6Cは、ハードコーティング層を通して染料リ
ザバ層に染料を導入する工程を示す。
【符号の説明】
10 透明プラスチック材料 11、11’ 表面 12、12’ 染料リザバ層 14 染料 16、16’ ハードコーティング層 20、20’ 硬化した染料リザバ層 22、22’ ハードコーティング前駆体層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 7/04 C08J 7/04 K C09D 4/00 C09D 4/00 4/02 4/02 171/00 171/00 A B G02C 7/02 G02C 7/02 // C08F 290/06 C08F 290/06 C08G 65/32 C08G 65/32 B29K 33:00 71:00 C08L 33:00 71:02 (72)発明者 アンソニー ラム アメリカ合衆国 カリフォルニア 95126, サンホセ, パーク アベニュー 1844 (72)発明者 ナム サン リ アメリカ合衆国 カリフォルニア 95132, サンホセ, セニック スクエア 1956

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック材料に着色し且つ該プラス
    チック材料の表面を耐スクラッチ性にする二重層コーテ
    ィングであって、 着色すべき材料の表面上に形成された染料リザバ層であ
    って、約15〜80重量%の間の可撓性アクリル化オリ
    ゴマーまたはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノ
    マーとのブレンド樹脂と、約1〜70重量%の間のモノ
    ビニル官能性反応性希釈剤とを含む染料リザバ層と、 該染料リザバ層上に形成されたハードコーティング層
    と、を含み、該ハードコーティング層が、 約20〜100重量%の間のアルカンポリオールであっ
    て、最高約48個の炭素原子と少なくとも3個のO−
    [アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基とを含
    み、各ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個の間の
    アルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオールと、 約10〜70重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、を含む、二重層コーティ
    ング。
  2. 【請求項2】 前記染料リザバ層が、約5〜30重量%
    の間のポリアクリロイル化アルカンポリオールをさらに
    含み、該アルカンポリオールが最高約24個の炭素原子
    と少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含む、請
    求項1に記載の二重層コーティング。
  3. 【請求項3】 前記染料リザバ層が、約15〜75重量
    %の間のポリアクリル化ウレタンをさらに含み、該ウレ
    タンが約3500未満の分子量を有し、かつ少なくとも
    約2個のアクリレート基を含む、請求項1に記載の二重
    層コーティング。
  4. 【請求項4】 前記染料リザバ層が、約1/10〜15
    重量%の間の非ビニル官能性可塑剤をさらに含む、請求
    項1に記載の二重層コーティング。
  5. 【請求項5】 前記染料リザバ層が、 約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、 O−アクリロイルを含む約30〜60重量%の間のモノ
    ビニル官能性反応性希釈剤と、約10〜30重量%の間
    のポリアクリロイル化アルカンポリオールとを含み、該
    アルカンポリオールが最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含む、請求項1に
    記載の二重層コーティング。
  6. 【請求項6】 前記染料リザバ層が、界面活性剤、抗酸
    化剤、抗黄変剤、および安定剤からなる群より選択され
    る1以上をさらに含む、請求項1に記載の二重層コーテ
    ィング。
  7. 【請求項7】 前記ハードコーティング層が、界面活性
    剤、抗酸化剤、抗黄変剤、および安定剤からなる群より
    選択される1以上をさらに含む、請求項1に記載の二重
    層コーティング。
  8. 【請求項8】 前記ハードコーティング層が、最高約1
    5重量%の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアクリ
    ル化オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド樹
    脂をさらに含む、請求項1に記載の二重層コーティン
    グ。
  9. 【請求項9】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレタ
    ン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化エ
    ステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請求
    項8に記載の二重層コーティング。
  10. 【請求項10】 前記ハードコーティング層が、最高約
    60重量%のモノビニル官能性反応性希釈剤をさらに含
    む、請求項1に記載の二重層コーティング。
  11. 【請求項11】 前記ハードコーティング層が、 約30〜65重量%の間のアルカンポリオールであっ
    て、最高約48個の炭素原子と少なくとも約3個のO−
    [アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基とを含
    み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個の間のア
    ルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオールと、 約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、 約2〜10重量%の間の接着促進アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、をさらに含む、請求項1に記載の二
    重層コーティング。
  12. 【請求項12】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレ
    タン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化
    エステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請
    求項11に記載の二重層コーティング。
  13. 【請求項13】 約2%未満のヘイズゲインを有する、
    請求項1に記載の二重層コーティング。
  14. 【請求項14】 前記染料リザバ層が、染料をさらに含
    む、請求項1に記載の二重層コーティング。
  15. 【請求項15】 少なくとも約5のマクベスナンバーを
    有する、請求項14に記載の二重層コーティング。
  16. 【請求項16】 約2%未満のヘイズゲインを有する、
    請求項15に記載の二重層コーティング。
  17. 【請求項17】 着色可能耐スクラッチ性プラスチック
    であって、 第1の表面を有する透明プラスチックと、 該第1の表面上に形成された染料リザバ層であって、約
    15〜80重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマーま
    たはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーとの
    ブレンド樹脂と、約1〜70重量%の間のモノビニル官
    能性反応性希釈剤とを含む染料リザバ層と、 該染料リザバ層上に形成されたハードコーティング層で
    あって、約20〜100重量%の間のアルカンポリオー
    ルを含み、該アルカンポリオールが最高約48個の炭素
    原子と少なくとも3個のO−[アクリロイル(ポリアル
    キレンオキシド)]基とを含み、各ポリアルキレンオキ
    シド鎖が約1〜20個の間のアルキレンオキシド基と約
    10〜70重量%の間のポリアクリロイル化アルカンポ
    リオールとを含み、該ポリアクリロイル化アルカンポリ
    オールが最高約24個の炭素原子と少なくとも約2個の
    O−アクリロイル基とを含む、ハードコーティング層
    と、を含む、着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  18. 【請求項18】 前記染料リザバ層が、約5〜30重量
    %の間のポリアクリロイル化アルカンポリオールをさら
    に含み、該アルカンポリオールが最高約24個の炭素原
    子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含む、
    請求項17に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  19. 【請求項19】 前記染料リザバ層が、約15〜75重
    量%の間のポリアクリル化ウレタンをさらに含み、該ウ
    レタンが約3500未満の分子量を有し、かつ少なくと
    も約2個のアクリレート基を含む、請求項17に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  20. 【請求項20】 前記染料リザバ層が、約1/10〜1
    5重量%の間の非ビニル官能性可塑剤をさらに含む、請
    求項17に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  21. 【請求項21】 前記染料リザバ層が、 約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、 O−アクリロイルを含む約30〜60重量%の間のモノ
    ビニル官能性反応性希釈剤と、 約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、を含む請求項17に記載
    の着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  22. 【請求項22】 前記ハードコーティング層が、最高約
    15重量%の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアク
    リル化オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド
    樹脂をさらに含む、請求項17に記載の着色可能耐スク
    ラッチ性プラスチック。
  23. 【請求項23】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレ
    タン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化
    エステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請
    求項22に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  24. 【請求項24】 前記ハードコーティング層が、最高約
    60重量%のモノビニル官能性反応性希釈剤をさらに含
    む、請求項17に記載の着色可能耐スクラッチ性プラス
    チック。
  25. 【請求項25】 前記ハードコーティング層が、 約30〜65重量%の間のアルカンポリオールであっ
    て、最高約48個の炭素原子と少なくとも約3個のO−
    [アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基とを含
    み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個の間のア
    ルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオールと、 約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、 約2〜10重量%の間の接着促進アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、をさらに含む、請求項17に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  26. 【請求項26】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレ
    タン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化
    エステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請
    求項25に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  27. 【請求項27】 前記染料リザバ層が、染料をさらに含
    む、請求項17に記載の着色可能耐スクラッチ性プラス
    チック。
  28. 【請求項28】 二重層コーティングが、少なくとも約
    10のマクベスナンバーを有する、請求項27に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  29. 【請求項29】 二重層コーティングが、約2%未満の
    ヘイズゲインを有する、請求項28に記載の着色可能耐
    スクラッチ性プラスチック。
  30. 【請求項30】 着色可能耐スクラッチ性プラスチック
    であって、 第1の表面と第2の表面とを有する透明プラスチック
    と、 該第1の表面上に形成された染料リザバ層であって、約
    15〜80重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマーま
    たはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーとの
    ブレンド樹脂と、約1〜70重量%の間のモノビニル官
    能性反応性希釈剤とを含む染料リザバ層と、 該染料リザバ層上に形成された第1のハードコーティン
    グ層と、 該第2のプラスチック表面上に形成された第2のハード
    コーティング層と、を含み、 該第1および第2のハードコーティング層が、約20〜
    100重量%の間のアルカンポリオールを含み、該アル
    カンポリオールが最高約48個の炭素原子と少なくとも
    3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]
    基とを含み、各ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20
    個の間のアルキレンオキシド基と約10〜70重量%の
    間のポリアクリロイル化アルカンポリオールとを含み、
    該ポリアクリロイル化アルカンポリオールが最高約24
    個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基
    とを含む、着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  31. 【請求項31】 前記染料リザバ層が、約5〜30重量
    %の間のポリアクリロイル化アルカンポリオールをさら
    に含み、該アルカンポリオールが最高約24個の炭素原
    子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含む、
    請求項30に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  32. 【請求項32】 前記染料リザバ層が、約15〜75重
    量%の間のポリアクリル化ウレタンをさらに含み、該ウ
    レタンが約3500未満の分子量を有し、かつ少なくと
    も約2個のアクリレート基を含む、請求項30に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  33. 【請求項33】 前記染料リザバ層が、約1/10〜1
    5重量%の間の非ビニル官能性可塑剤をさらに含む、請
    求項30に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  34. 【請求項34】 前記染料リザバ層が、 約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、 O−アクリロイルを含む約30〜60重量%の間のモノ
    ビニル官能性反応性希釈剤と、 約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、を含む請求項30に記載
    の着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  35. 【請求項35】 前記ハードコーティング層が、最高約
    15重量%の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアク
    リル化オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド
    樹脂をさらに含む、請求項30に記載の着色可能耐スク
    ラッチ性プラスチック。
  36. 【請求項36】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレ
    タン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化
    エステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請
    求項35に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  37. 【請求項37】 前記ハードコーティング層が、最高約
    60重量%のモノビニル官能性反応性希釈剤をさらに含
    む、請求項30に記載の着色可能耐スクラッチ性プラス
    チック。
  38. 【請求項38】 前記ハードコーティング層が、 約30〜65重量%の間のアルカンポリオールであっ
    て、最高約48個の炭素原子と少なくとも約3個のO−
    [アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基とを含
    み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個の間のア
    ルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオールと、 約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、 約2〜10重量%の間の接着促進アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、をさらに含む、請求項30に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  39. 【請求項39】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレ
    タン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化
    エステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請
    求項38に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  40. 【請求項40】 前記染料リザバ層が、染料をさらに含
    む、請求項30に記載の着色可能耐スクラッチ性プラス
    チック。
  41. 【請求項41】 二重層コーティングが、少なくとも約
    20のマクベスナンバーを有する、請求項40に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  42. 【請求項42】 二重層コーティングが、約2%未満の
    ヘイズゲインを有する、請求項40に記載の着色可能耐
    スクラッチ性プラスチック。
  43. 【請求項43】 着色可能耐スクラッチ性プラスチック
    であって、 第1の表面と第2の表面とを有する透明プラスチック
    と、 該第1の表面上に形成された第1の染料リザバ層と、 該第1の染料リザバ層上に形成された第1のハードコー
    ティング層と、 該第2の表面上に形成された第2の染料リザバ層と、 該第2の染料リザバ層上に形成された第2のハードコー
    ティング層と、を含み、 該第1および第2の染料リザバ層が、約15〜80重量
    %の間の可撓性アクリル化オリゴマーまたはアクリル化
    オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド樹脂
    と、約1〜70重量%の間のモノビニル官能性反応性希
    釈剤とを含み、 該第1および第2のハードコーティング層が、約20〜
    100重量%の間のアルカンポリオールを含み、該アル
    カンポリオールが最高約48個の炭素原子と少なくとも
    3個のO−[アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]
    基とを含み、各ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20
    個の間のアルキレンオキシド基と約10〜70重量%の
    間のポリアクリロイル化アルカンポリオールとを含み、
    該ポリアクリロイル化アルカンポリオールが最高約24
    個の炭素原子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基
    とを含む、着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  44. 【請求項44】 前記染料リザバ層が、約5〜30重量
    %の間のポリアクリロイル化アルカンポリオールをさら
    に含み、該アルカンポリオールが最高約24個の炭素原
    子と少なくとも約2個のO−アクリロイル基とを含む、
    請求項43に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  45. 【請求項45】 前記染料リザバ層が、約15〜75重
    量%の間のポリアクリル化ウレタンをさらに含み、該ウ
    レタンが約3500未満の分子量を有し、かつ少なくと
    も約2個のアクリレート基を含む、請求項43に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  46. 【請求項46】 前記染料リザバ層が、約1/10〜1
    5重量%の間の非ビニル官能性可塑剤をさらに含む、請
    求項43に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  47. 【請求項47】 前記染料リザバ層が、 約35〜60重量%の間の可撓性アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、 O−アクリロイルを含む約30〜60重量%の間のモノ
    ビニル官能性反応性希釈剤と、 約10〜30重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、を含む、請求項43に記
    載の着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  48. 【請求項48】 前記ハードコーティング層が、最高約
    15重量%の接着促進アクリル化オリゴマーまたはアク
    リル化オリゴマーとアクリレートモノマーとのブレンド
    樹脂をさらに含む、請求項43に記載の着色可能耐スク
    ラッチ性プラスチック。
  49. 【請求項49】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレ
    タン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化
    エステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請
    求項48に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  50. 【請求項50】 前記ハードコーティング層が、最高約
    60重量%のモノビニル官能性反応性希釈剤をさらに含
    む、請求項43に記載の着色可能耐スクラッチ性プラス
    チック。
  51. 【請求項51】 前記ハードコーティング層が、 約30〜65重量%の間のアルカンポリオールであっ
    て、最高約48個の炭素原子と少なくとも約3個のO−
    [アクリロイル(ポリアルキレンオキシド)]基とを含
    み、ポリアルキレンオキシド鎖が約1〜20個の間のア
    ルキレンオキシド基を含む、アルカンポリオールと、 約35〜60重量%の間のポリアクリロイル化アルカン
    ポリオールであって、最高約24個の炭素原子と少なく
    とも約2個のO−アクリロイル基とを含むポリアクリロ
    イル化アルカンポリオールと、 約2〜10重量%の間の接着促進アクリル化オリゴマー
    またはアクリル化オリゴマーとアクリレートモノマーと
    のブレンド樹脂と、をさらに含む、請求項43に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  52. 【請求項52】 前記接着促進樹脂が、アクリル化ウレ
    タン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、およびアクリル化
    エステルオリゴマー樹脂からなる群より選択される、請
    求項51に記載の着色可能耐スクラッチ性プラスチッ
    ク。
  53. 【請求項53】 前記染料リザバ層が、染料をさらに含
    む、請求項43に記載の着色可能耐スクラッチ性プラス
    チック。
  54. 【請求項54】 二重層コーティングが、少なくとも約
    25のマクベスナンバーを有する、請求項53に記載の
    着色可能耐スクラッチ性プラスチック。
  55. 【請求項55】 二重層コーティングが、約2%未満の
    ヘイズゲインを有する、請求項53に記載の着色可能耐
    スクラッチ性プラスチック。
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