JPH11337705A - 反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム構造体 - Google Patents
反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム構造体Info
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- JPH11337705A JPH11337705A JP10164132A JP16413298A JPH11337705A JP H11337705 A JPH11337705 A JP H11337705A JP 10164132 A JP10164132 A JP 10164132A JP 16413298 A JP16413298 A JP 16413298A JP H11337705 A JPH11337705 A JP H11337705A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】CRTあるいはLCDなど表示画面の外光写り
こみ、コントラスト低下という問題を性能、コストの両
面から完全に解決した新材料を提供すること。 【解決手段】厚さが50〜250μmのポリエチレンテ
レフタレ−トを主成分とする樹脂からなる基体フィルム
の片面に、厚さが1〜10μmの耐擦過性を有し、その
鉛筆硬度が2H以上であるハ−ドコ−ト層を設け、ハ−
ドコ−ト層上に金属酸化物からなる蒸着層反射防止膜が
形成されてなり、もう一方の面(裏面)に厚さが5〜4
0μmの光吸収性粘着層と、光吸収性粘着層の外面に、
使用に際して剥離可能な保護フィルムを設けてなる反射
防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム。
こみ、コントラスト低下という問題を性能、コストの両
面から完全に解決した新材料を提供すること。 【解決手段】厚さが50〜250μmのポリエチレンテ
レフタレ−トを主成分とする樹脂からなる基体フィルム
の片面に、厚さが1〜10μmの耐擦過性を有し、その
鉛筆硬度が2H以上であるハ−ドコ−ト層を設け、ハ−
ドコ−ト層上に金属酸化物からなる蒸着層反射防止膜が
形成されてなり、もう一方の面(裏面)に厚さが5〜4
0μmの光吸収性粘着層と、光吸収性粘着層の外面に、
使用に際して剥離可能な保護フィルムを設けてなる反射
防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示板(LC
D)、テレビやコンピュ−タ−の表示画面ブラウン管
(CRT)、その他の表示画面などの前面に、装着さ
れ、反射防止性能を付与する光学産業分野に関する。
D)、テレビやコンピュ−タ−の表示画面ブラウン管
(CRT)、その他の表示画面などの前面に、装着さ
れ、反射防止性能を付与する光学産業分野に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、反射防止機能付与はガラス表
面に高真空下で金属酸化物を多層に積層蒸着させる方法
が普通に行われているが、CRTのような立体形状の対
象物では蒸着装置が巨大となり、また、生産性も悪く特
別な用途に使用されるにすぎなかった。また、フィルム
表面に反射防止層を形成後、ガラス表面に接着させ、フ
ィルムを剥離して、反射防止層をガラス表面上に形成す
る方法(いわゆる転写法、特開平1−307701、特
開平8−248408)も提案されているが、いずれも
表面の擦過、あるいは剥離に対する耐力に乏しく実用性
から考えて不満足なものである。
面に高真空下で金属酸化物を多層に積層蒸着させる方法
が普通に行われているが、CRTのような立体形状の対
象物では蒸着装置が巨大となり、また、生産性も悪く特
別な用途に使用されるにすぎなかった。また、フィルム
表面に反射防止層を形成後、ガラス表面に接着させ、フ
ィルムを剥離して、反射防止層をガラス表面上に形成す
る方法(いわゆる転写法、特開平1−307701、特
開平8−248408)も提案されているが、いずれも
表面の擦過、あるいは剥離に対する耐力に乏しく実用性
から考えて不満足なものである。
【0003】上記、ガラスに直接反射防止機能を付与す
る場合に生じる問題を解決する方法として、表面が擦過
に耐えるよう、高硬度化したプラスチックフィルム上
に、あらかじめ反射防止機能を付与しておき、この反射
防止フィルムを表示用ガラス表面に接着することが行わ
れ始めている。この方法は、ガラスに直接蒸着する方法
とは異なり、長尺のフィルムに連続的に反射防止層を蒸
着し、蒸着後必要とするサイズに切断して使用されるた
め、生産性が格段に向上し製造コストも大幅に低減し
た。反射防止機能付与CRT、LCDは反射防止フィル
ムの貼り付け方法の出現により、はじめて汎用化出来る
存在となったと言える。
る場合に生じる問題を解決する方法として、表面が擦過
に耐えるよう、高硬度化したプラスチックフィルム上
に、あらかじめ反射防止機能を付与しておき、この反射
防止フィルムを表示用ガラス表面に接着することが行わ
れ始めている。この方法は、ガラスに直接蒸着する方法
とは異なり、長尺のフィルムに連続的に反射防止層を蒸
着し、蒸着後必要とするサイズに切断して使用されるた
め、生産性が格段に向上し製造コストも大幅に低減し
た。反射防止機能付与CRT、LCDは反射防止フィル
ムの貼り付け方法の出現により、はじめて汎用化出来る
存在となったと言える。
【0004】一方、CRTなどの表示画面ではガラス表
面の外部光の写りこみによる視覚障害と並んで、ガラス
内面(発光面)での外部光の反射による表示コントラス
トの劣化が表示機能上重要な問題となっている。この問
題解決のため発光面より前方、具体的にはガラスあるい
はその表面への付与、貼り付け層に、光線透過率40〜
80%の光吸収層を設け、信号光はこの層を1回しか通
過しないのに対し、反射光は2回通過することにより、
反射光の強度低下を著しくさせ、コントラストを向上さ
せることが行われている。
面の外部光の写りこみによる視覚障害と並んで、ガラス
内面(発光面)での外部光の反射による表示コントラス
トの劣化が表示機能上重要な問題となっている。この問
題解決のため発光面より前方、具体的にはガラスあるい
はその表面への付与、貼り付け層に、光線透過率40〜
80%の光吸収層を設け、信号光はこの層を1回しか通
過しないのに対し、反射光は2回通過することにより、
反射光の強度低下を著しくさせ、コントラストを向上さ
せることが行われている。
【0005】上記、コントラスト付与のための光吸収層
として、従来はガラスそのものを着色する、または、ガ
ラス表面に染料または顔料を加えた光吸収樹脂層を塗布
する方法、あるいは、反射防止層の中に光吸収性能のあ
る層を設ける方法(特開平9−156964)が行われ
てきた。着色ガラスはコスト、耐久性で優れているが、
平面ブラウン管などのように表示面のガラスに厚み分布
が存在する場合は、光線透過率のムラになるため使用で
きない。光吸収性樹脂塗布は、大容積のCRTに1個ず
つ塗布するという生産性の悪さによる高コストに加え
て、塗布膜厚が薄いため塗布膜厚ムラが光線透過率のム
ラを引き起こしやすいという問題があった。また、特開
平10−26704号報にはハードコート層に光吸収性
を付与したフィルムを貼り付ける方法が提案されている
が、光吸収剤を入れたことにより光吸収層の表面硬度、
耐摩耗性が低下するという問題がある。
として、従来はガラスそのものを着色する、または、ガ
ラス表面に染料または顔料を加えた光吸収樹脂層を塗布
する方法、あるいは、反射防止層の中に光吸収性能のあ
る層を設ける方法(特開平9−156964)が行われ
てきた。着色ガラスはコスト、耐久性で優れているが、
平面ブラウン管などのように表示面のガラスに厚み分布
が存在する場合は、光線透過率のムラになるため使用で
きない。光吸収性樹脂塗布は、大容積のCRTに1個ず
つ塗布するという生産性の悪さによる高コストに加え
て、塗布膜厚が薄いため塗布膜厚ムラが光線透過率のム
ラを引き起こしやすいという問題があった。また、特開
平10−26704号報にはハードコート層に光吸収性
を付与したフィルムを貼り付ける方法が提案されている
が、光吸収剤を入れたことにより光吸収層の表面硬度、
耐摩耗性が低下するという問題がある。
【0006】反射防止フィルムの表示用ガラス面への接
着方法としては、ガラス表面に粘接着剤、あるいは、加
熱、紫外線硬化型接着剤を塗布し、フィルムを貼り付
け、必要に応じて硬化させる方法(“機能性接着剤・粘
着剤の新展開”121頁 東レリサーチセンター199
6年12月発行)と、フィルムに粘着剤をあらかじめ塗
布し、粘着層の表面に剥離可能な保護フィルムを貼り付
けた後、所定のサイズに切断し、ガラス貼り付け直前に
保護フィルムを剥離し、ガラス面に貼り付ける方法があ
る。前者の方法は、工程が複雑で、貼り付け当初(硬化
前)の端部ハガレ、浮き上がりなどの問題があるが、画
面中に目視される欠点の発生頻度が低いため実用化され
ている。後者は、フィルムをガラスに貼り付けるために
一般的に行われている方法ではあるが、CRT、LCD
のように肉眼でやっと認められる程度の微小欠点を問題
にする用途では、目視欠点の発生頻度が高く、貼り付け
前、あるいは貼り付け後の検査で高率の不合格品を除去
しながら使用されており、このため高コストとなってい
る。
着方法としては、ガラス表面に粘接着剤、あるいは、加
熱、紫外線硬化型接着剤を塗布し、フィルムを貼り付
け、必要に応じて硬化させる方法(“機能性接着剤・粘
着剤の新展開”121頁 東レリサーチセンター199
6年12月発行)と、フィルムに粘着剤をあらかじめ塗
布し、粘着層の表面に剥離可能な保護フィルムを貼り付
けた後、所定のサイズに切断し、ガラス貼り付け直前に
保護フィルムを剥離し、ガラス面に貼り付ける方法があ
る。前者の方法は、工程が複雑で、貼り付け当初(硬化
前)の端部ハガレ、浮き上がりなどの問題があるが、画
面中に目視される欠点の発生頻度が低いため実用化され
ている。後者は、フィルムをガラスに貼り付けるために
一般的に行われている方法ではあるが、CRT、LCD
のように肉眼でやっと認められる程度の微小欠点を問題
にする用途では、目視欠点の発生頻度が高く、貼り付け
前、あるいは貼り付け後の検査で高率の不合格品を除去
しながら使用されており、このため高コストとなってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、CR
TあるいはLCDなど表示画面の外光写りこみ、コント
ラスト低下という問題を性能、コストの両面から完全に
解決した新材料を提供することにある。より具体的に言
えば、必要十分な反射防止性能と均一性の高い光吸収性
(光線透過率)を有し、目視される表面欠点がなく、擦
過に耐える耐摩耗性をもつなど優れた品質特性を持ち、
各種ディスプレイに容易に装着でき、かつ高生産性で低
コストで製造可能なプラスチックフィルム光学材料を提
供することにある。
TあるいはLCDなど表示画面の外光写りこみ、コント
ラスト低下という問題を性能、コストの両面から完全に
解決した新材料を提供することにある。より具体的に言
えば、必要十分な反射防止性能と均一性の高い光吸収性
(光線透過率)を有し、目視される表面欠点がなく、擦
過に耐える耐摩耗性をもつなど優れた品質特性を持ち、
各種ディスプレイに容易に装着でき、かつ高生産性で低
コストで製造可能なプラスチックフィルム光学材料を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意検討の
結果、上記目的は下記の構成を有する本発明によって工
業的に有利に達成された。
結果、上記目的は下記の構成を有する本発明によって工
業的に有利に達成された。
【0009】(1)プラスチックフィルムからなる基体
フィルムの片面に、厚さが1〜10μmの、耐擦過性を
有し、その鉛筆硬度が2H以上であるハ−ドコ−ト層を
設け、ハードコート層上に金属酸化物からなる蒸着層反
射防止膜を形成してなり、もう一方の面(裏面)に厚さ
が5〜40μmの光吸収性粘着層と、光吸収性粘着層の
外面に、使用に際して剥離可能な保護フィルムを設けて
なたこと特徴とする、裏面に光吸収性粘着層と保護フィ
ルムが設けられた反射防止膜を有する光吸収性プラスチ
ックフィルム。
フィルムの片面に、厚さが1〜10μmの、耐擦過性を
有し、その鉛筆硬度が2H以上であるハ−ドコ−ト層を
設け、ハードコート層上に金属酸化物からなる蒸着層反
射防止膜を形成してなり、もう一方の面(裏面)に厚さ
が5〜40μmの光吸収性粘着層と、光吸収性粘着層の
外面に、使用に際して剥離可能な保護フィルムを設けて
なたこと特徴とする、裏面に光吸収性粘着層と保護フィ
ルムが設けられた反射防止膜を有する光吸収性プラスチ
ックフィルム。
【0010】(2)プラスチックフィルムがポリエチレ
ンテレフタレートを主成分とする樹脂からなることを特
徴とする上記(1)記載の反射防止膜を有する光吸収性
プラスチックフィルム。
ンテレフタレートを主成分とする樹脂からなることを特
徴とする上記(1)記載の反射防止膜を有する光吸収性
プラスチックフィルム。
【0011】(3)保護フィルムが下記数式
【0012】
【数2】 [Dは保護フィルム厚み(mm)、Eは保護フィルムの
初期弾性率(kg/mm2 )]を満足し、かつシリコン
コートを施したフィルムであることをを特徴とする上記
(1)または(2)に記載の反射防止膜を有する光吸収
性プラスチックフィルム。
初期弾性率(kg/mm2 )]を満足し、かつシリコン
コートを施したフィルムであることをを特徴とする上記
(1)または(2)に記載の反射防止膜を有する光吸収
性プラスチックフィルム。
【0013】(4)波長550nmにおける光線透過率
が40〜80%の範囲にあり、かつ波長460nmおよ
び640nmにおける光線透過率が波長550nmにお
ける光線透過率の±10%の範囲にあることを特徴とす
る上記(1)〜(3)のいずれかに記載の反射防止膜を
有する光吸収性プラスチックフィルム。
が40〜80%の範囲にあり、かつ波長460nmおよ
び640nmにおける光線透過率が波長550nmにお
ける光線透過率の±10%の範囲にあることを特徴とす
る上記(1)〜(3)のいずれかに記載の反射防止膜を
有する光吸収性プラスチックフィルム。
【0014】本発明者らは、上記した従来の方法に存在
する問題の解決を深く追及した結果、次の結論に達し
た。
する問題の解決を深く追及した結果、次の結論に達し
た。
【0015】[1]生産性、経済性、機能面から反射防
止機能付与は、高硬度化表面を有する長尺プラスチック
フィルムの連続蒸着(またはスパッタ)によるが最良の
方法である。
止機能付与は、高硬度化表面を有する長尺プラスチック
フィルムの連続蒸着(またはスパッタ)によるが最良の
方法である。
【0016】[2]接着剤付与も、生産性、経済性、取
り扱い性からフィルムにあらかじめ塗布しておく方法
が、ガラス表面に塗布してフィルムを貼り付ける方法よ
りも優れている。
り扱い性からフィルムにあらかじめ塗布しておく方法
が、ガラス表面に塗布してフィルムを貼り付ける方法よ
りも優れている。
【0017】[3]光吸収層(光線透過率調整層)も連
続加工ができるという長所を生かして、反射防止機能フ
ィルムに付与するのが生産性、経済性の点で最も好まし
い。
続加工ができるという長所を生かして、反射防止機能フ
ィルムに付与するのが生産性、経済性の点で最も好まし
い。
【0018】[4]光吸収層を反射防止機能フィルムに
付与する方法として、次の5種類の方法を比較検討し
た。
付与する方法として、次の5種類の方法を比較検討し
た。
【0019】A.反射防止層内に光吸収層を設ける。
【0020】B.ハードコート層に光吸収剤を添加す
る。
る。
【0021】C.ベースのプラスチックフィルムを着色
する。
する。
【0022】D.粘着剤層に光吸収剤を添加する。
【0023】E.光吸収剤を含む樹脂層を一層設ける。
【0024】検討の結果、Aは反射防止層に影響を与え
るため、光線透過率の任意設定が困難である。Bは光吸
収剤が表面硬度、耐摩耗性に悪影響を与える。Cは性能
は良いが、光線透過率をCRT性能に応じ細かく設定す
る場合、生産性の問題が生じる。Dは高粘度の粘着剤へ
の光吸収剤の分散上の問題がある。Eは一層余分に塗布
するため経済性に問題があるなどの問題があること見出
だし、この中で最も目標に到達させ易いDの方法を選
び、更に検討した結果、本発明に至ったのである。
るため、光線透過率の任意設定が困難である。Bは光吸
収剤が表面硬度、耐摩耗性に悪影響を与える。Cは性能
は良いが、光線透過率をCRT性能に応じ細かく設定す
る場合、生産性の問題が生じる。Dは高粘度の粘着剤へ
の光吸収剤の分散上の問題がある。Eは一層余分に塗布
するため経済性に問題があるなどの問題があること見出
だし、この中で最も目標に到達させ易いDの方法を選
び、更に検討した結果、本発明に至ったのである。
【0025】[5]反射防止フィルムの裏面に粘着剤層
を設けた場合に生じる、肉眼で認められる外観欠点につ
いて詳細な研究の結果、該欠点は保護フィルムの外面か
らの機械的な外力で引き起こされることが判った。この
対策として種々検討の結果、従来保護フィルムとして使
用されている柔かい薄いフィルムでなく、十分な剛性を
持ったフィルムを使用すれば防止できることが判った。
更に、詳細な検討の結果、保護フィルムが次の数式で示
される値を満足し、かつ、シリコンコートを施したフィ
ルムであれば問題となる外観欠点が発生しないことを見
出だした。
を設けた場合に生じる、肉眼で認められる外観欠点につ
いて詳細な研究の結果、該欠点は保護フィルムの外面か
らの機械的な外力で引き起こされることが判った。この
対策として種々検討の結果、従来保護フィルムとして使
用されている柔かい薄いフィルムでなく、十分な剛性を
持ったフィルムを使用すれば防止できることが判った。
更に、詳細な検討の結果、保護フィルムが次の数式で示
される値を満足し、かつ、シリコンコートを施したフィ
ルムであれば問題となる外観欠点が発生しないことを見
出だした。
【0026】
【数3】 [Dは保護フィルム厚み(mm)、Eは保護フィルムの
初期弾性率(kg/mm2 )]
初期弾性率(kg/mm2 )]
【0027】
【発明の実施の形態】本発明において、プラスチックフ
ィルムからなる基体フィルムとしては、可視光線を透過
できる透明性があり、その表面に、下記に示すようなハ
−ドコ−ト層と反射防止膜を構成する2〜6層程度の金
属酸化物を蒸着またはスパッタリングなどの手段で付着
が可能であり、またディスプレイ前面に接着する工程に
耐える熱的、機械的、形態的安定性のあるものであれば
差支えない。具体的には、厚みが50〜250μm程度
の、ポリオレフィン系樹脂、ポリメタクリル酸系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、トリア
セテ−ト系樹脂などからなるフィルムが挙げられるが、
その中で、熱的、機械的、形態的安定性の面と経済性の
バランスの面から、ポリエステル系樹脂、その中でもポ
リエチレンテレフタレ−トを主体とする樹脂からなるフ
ィルムが好ましく使われる。
ィルムからなる基体フィルムとしては、可視光線を透過
できる透明性があり、その表面に、下記に示すようなハ
−ドコ−ト層と反射防止膜を構成する2〜6層程度の金
属酸化物を蒸着またはスパッタリングなどの手段で付着
が可能であり、またディスプレイ前面に接着する工程に
耐える熱的、機械的、形態的安定性のあるものであれば
差支えない。具体的には、厚みが50〜250μm程度
の、ポリオレフィン系樹脂、ポリメタクリル酸系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、トリア
セテ−ト系樹脂などからなるフィルムが挙げられるが、
その中で、熱的、機械的、形態的安定性の面と経済性の
バランスの面から、ポリエステル系樹脂、その中でもポ
リエチレンテレフタレ−トを主体とする樹脂からなるフ
ィルムが好ましく使われる。
【0028】また本発明の製品をディスプレイなどに装
着する場合、一般的には片面に反射防止膜を形成し、も
う一方の面(裏面)とディスプレイ表示画面とを密着さ
せて使用するために、その接合面の接着性を付与するた
めに光吸収性粘着剤層を設けるが、その光吸収性粘着剤
層とフィルム基材との良好な密着性を得るためにフィル
ム基材に易接着としてコ−ティング処理や化学的処理を
施すことが望ましい。あるいは物理的表面処理(コ−テ
ィング、コロナ放電処理など)を施すことも好ましい。
同様に、以下に説明するハ−ドコ−ト層との高密着性を
得るためにも、ハ−ドコ−ト層の形成の前に易接着とし
てコ−ティング処理や化学的処理を施すことが望まし
い。ポリエチレンテレフタレ−トを主体とする樹脂から
なるベ−スフィルムに対応して、かかるコ−ティング樹
脂皮膜としては、ポリエステル樹脂が望ましい。しかし
ポリエチレンテレフタレ−ト骨格が主体の高分子では、
剛直すぎて充分な接着性を発現できない。脂肪族を主体
とするポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタレ−ト
ベ−スともまたLCDやCRTの表面部材とも良好な接
着性を発現できる。適度な剛直柔軟性と接着性を発現す
るために、エステル基やその生成反応前段階のヒドロキ
シル基と反応しうるメラミン、グアナミン、グアニジ
ン、ポリ尿素系統の架橋成分を加えて、2次転移点が1
0〜50℃になるように変成したポリエステル樹脂が最
も好ましい。この樹脂皮膜の厚みは、0.05〜2μm
の範囲が好ましく、0.05μmより小さいと充分な接
着性が得られず、また2μmを越えると接着性の効果は
飽和する。
着する場合、一般的には片面に反射防止膜を形成し、も
う一方の面(裏面)とディスプレイ表示画面とを密着さ
せて使用するために、その接合面の接着性を付与するた
めに光吸収性粘着剤層を設けるが、その光吸収性粘着剤
層とフィルム基材との良好な密着性を得るためにフィル
ム基材に易接着としてコ−ティング処理や化学的処理を
施すことが望ましい。あるいは物理的表面処理(コ−テ
ィング、コロナ放電処理など)を施すことも好ましい。
同様に、以下に説明するハ−ドコ−ト層との高密着性を
得るためにも、ハ−ドコ−ト層の形成の前に易接着とし
てコ−ティング処理や化学的処理を施すことが望まし
い。ポリエチレンテレフタレ−トを主体とする樹脂から
なるベ−スフィルムに対応して、かかるコ−ティング樹
脂皮膜としては、ポリエステル樹脂が望ましい。しかし
ポリエチレンテレフタレ−ト骨格が主体の高分子では、
剛直すぎて充分な接着性を発現できない。脂肪族を主体
とするポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタレ−ト
ベ−スともまたLCDやCRTの表面部材とも良好な接
着性を発現できる。適度な剛直柔軟性と接着性を発現す
るために、エステル基やその生成反応前段階のヒドロキ
シル基と反応しうるメラミン、グアナミン、グアニジ
ン、ポリ尿素系統の架橋成分を加えて、2次転移点が1
0〜50℃になるように変成したポリエステル樹脂が最
も好ましい。この樹脂皮膜の厚みは、0.05〜2μm
の範囲が好ましく、0.05μmより小さいと充分な接
着性が得られず、また2μmを越えると接着性の効果は
飽和する。
【0029】この樹脂皮膜は、ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを製造した後、本樹脂の溶液を塗布、乾燥
して成膜してもよいし、またポリエチレンテレフタレ−
トフィルムを製造するときに同時に、インラインで成膜
してもよい。またポリエチレンテレフタレ−トフィルム
のを製造時に表裏同時にインライン成膜してもよい。
−トフィルムを製造した後、本樹脂の溶液を塗布、乾燥
して成膜してもよいし、またポリエチレンテレフタレ−
トフィルムを製造するときに同時に、インラインで成膜
してもよい。またポリエチレンテレフタレ−トフィルム
のを製造時に表裏同時にインライン成膜してもよい。
【0030】ハ−ドコ−ト層は、本発明の製品の表面
を、ディスプレイが使用される状態で、本来的には目的
とはしない物品との接触(鉛筆、シャ−ペンシル先端、
爪など)や、また表面を拭いて清浄化するときの摩擦に
よるキズの発生を抑えるためのものである。表面硬度の
表現方法は種々あるが、鉛筆硬度が実用的に使われ、少
なくとも2H以上の硬度が必要である。本来、以下に説
明する本発明の、各種酸化物で構成される反射防止膜自
体は充分硬いものであるが、以下に示すようにその厚さ
は多層全体でも0.5μm以下であり、これの下に上記
した一般の硬度の低い20μm以上の厚さのあるプラス
チック層が存在する場合、上記の種々のキズ発生原因に
対してはほとんど効果がない。キズ防止の効果を発揮す
るためにかなりの厚みを必要とするハ−ドコ−ト層を反
射防止膜の外側に設けることは、反射防止の原理から不
可能である。したがって、ハ−ドコ−ト層はフィルム基
体と反射防止膜の間に設けることになる。この厚さは、
キズの付きにくい表面硬度を発揮するためには1μm以
上かつ10μm以下から選ばれる。1μmより小さいと
十分な表面硬度が得られず、10μmを越すとフィルム
全体としての柔軟性がなくなりクラック、カール等の問
題が無視できなくなる。実用的硬度を発現し、フィルム
基材の柔軟性を維持し、光学的特性への障害を回避でき
る厚さとして、より好ましくは3〜8μmから選ばれ
る。
を、ディスプレイが使用される状態で、本来的には目的
とはしない物品との接触(鉛筆、シャ−ペンシル先端、
爪など)や、また表面を拭いて清浄化するときの摩擦に
よるキズの発生を抑えるためのものである。表面硬度の
表現方法は種々あるが、鉛筆硬度が実用的に使われ、少
なくとも2H以上の硬度が必要である。本来、以下に説
明する本発明の、各種酸化物で構成される反射防止膜自
体は充分硬いものであるが、以下に示すようにその厚さ
は多層全体でも0.5μm以下であり、これの下に上記
した一般の硬度の低い20μm以上の厚さのあるプラス
チック層が存在する場合、上記の種々のキズ発生原因に
対してはほとんど効果がない。キズ防止の効果を発揮す
るためにかなりの厚みを必要とするハ−ドコ−ト層を反
射防止膜の外側に設けることは、反射防止の原理から不
可能である。したがって、ハ−ドコ−ト層はフィルム基
体と反射防止膜の間に設けることになる。この厚さは、
キズの付きにくい表面硬度を発揮するためには1μm以
上かつ10μm以下から選ばれる。1μmより小さいと
十分な表面硬度が得られず、10μmを越すとフィルム
全体としての柔軟性がなくなりクラック、カール等の問
題が無視できなくなる。実用的硬度を発現し、フィルム
基材の柔軟性を維持し、光学的特性への障害を回避でき
る厚さとして、より好ましくは3〜8μmから選ばれ
る。
【0031】ハ−ドコ−ト層の化学的組成としては、ポ
リオルガノシロキサン、シリカ、アルミナなどの無機酸
化物系あるいは有機アクリル系いずれでもよい。またこ
れらのハ−ドコ−ト層の成膜方法としては、真空蒸着方
式,溶液の塗布/乾燥によるいわゆるウェット・コ−テ
ィング方式など、通常行われているいずれの方式も可能
である。しかし、上記のように一般には1μm以上の厚
さが必要であるので、ウェット・コ−ティング方式が好
ましい。その場合は、有機アクリル系が選択しやすく、
メタクリル酸などのアクリル化合物と多官能グリコ−ル
とのエステル化合物を架橋させて成膜する方法が好まし
く使用される。
リオルガノシロキサン、シリカ、アルミナなどの無機酸
化物系あるいは有機アクリル系いずれでもよい。またこ
れらのハ−ドコ−ト層の成膜方法としては、真空蒸着方
式,溶液の塗布/乾燥によるいわゆるウェット・コ−テ
ィング方式など、通常行われているいずれの方式も可能
である。しかし、上記のように一般には1μm以上の厚
さが必要であるので、ウェット・コ−ティング方式が好
ましい。その場合は、有機アクリル系が選択しやすく、
メタクリル酸などのアクリル化合物と多官能グリコ−ル
とのエステル化合物を架橋させて成膜する方法が好まし
く使用される。
【0032】ハ−ドコ−ト層と基材フィルムとの接着性
を高めるために、2μm以下程度の薄いアンカ−コ−ト
層を設けることも好ましく行われる。その場合には、ア
クリル系あるいはポリエステル系樹脂を用いて、基材フ
ィルムの製造時でのインライン方式またはオフライン方
式によるのが望ましい。
を高めるために、2μm以下程度の薄いアンカ−コ−ト
層を設けることも好ましく行われる。その場合には、ア
クリル系あるいはポリエステル系樹脂を用いて、基材フ
ィルムの製造時でのインライン方式またはオフライン方
式によるのが望ましい。
【0033】光吸収性粘着層の第一の役割は、本発明で
ある反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム
を、ディスプレイ表示部材であるガラス、或いはポリエ
ステル、ポリカーボネート、トリアセテート、ポリメタ
クリル樹脂等の高分子樹脂に接着保持せしめることであ
る。粘着剤成分としては、アクリル1液系、アクリル2
液系、ゴム系、シリコーン系等があるが、透明性、粘着
特性の制御の自由度、耐熱耐候安定性、被着体の選択自
由度等の面でアクリル2液系が好ましく用いられる。架
橋剤は粘着要求特性等によって、イソシアネート系、金
属キレート系、エポキシ系、メラミン系の中から選択さ
れるが、耐熱耐水耐候安定性面のよいエポキシ系を主体
とするのが好ましい。粘着剤の形態としては、通常用い
る溶剤型のみならず、加工条件上の制約、所望の粘着要
求特性等によっては、エマルジョン系、無溶剤系、水溶
性型と適宜選択することができる。
ある反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム
を、ディスプレイ表示部材であるガラス、或いはポリエ
ステル、ポリカーボネート、トリアセテート、ポリメタ
クリル樹脂等の高分子樹脂に接着保持せしめることであ
る。粘着剤成分としては、アクリル1液系、アクリル2
液系、ゴム系、シリコーン系等があるが、透明性、粘着
特性の制御の自由度、耐熱耐候安定性、被着体の選択自
由度等の面でアクリル2液系が好ましく用いられる。架
橋剤は粘着要求特性等によって、イソシアネート系、金
属キレート系、エポキシ系、メラミン系の中から選択さ
れるが、耐熱耐水耐候安定性面のよいエポキシ系を主体
とするのが好ましい。粘着剤の形態としては、通常用い
る溶剤型のみならず、加工条件上の制約、所望の粘着要
求特性等によっては、エマルジョン系、無溶剤系、水溶
性型と適宜選択することができる。
【0034】前述の表示部材への接着には、通常の使用
に当たって剥がれたり、ずれたりすることのない十分な
初期密着強度として100〜2000g/25mm巾が
必要である。初期密着強度が100g/25mm巾より
小さいと、貼合せ作業中や、使用中にフィルムの端部が
剥がれたり、ずれたりする問題が発生し易く実用に供し
得ない。2000g/25mm巾を越えると、貼合せ作
業時に位置ずれ等の問題が生じた時に再剥離を行なった
場合、表示部材に粘着剤が一部残ったり、フィルムその
ものが破損して、残部が表示部材に固着する等の問題を
招くことがある。貼合せ作業の効率性、再剥離の容易
性、使用時の安定性等を考えた場合、初期密着強度とし
て好ましくは300〜1500g/25mm巾が適宜選
ばれる。
に当たって剥がれたり、ずれたりすることのない十分な
初期密着強度として100〜2000g/25mm巾が
必要である。初期密着強度が100g/25mm巾より
小さいと、貼合せ作業中や、使用中にフィルムの端部が
剥がれたり、ずれたりする問題が発生し易く実用に供し
得ない。2000g/25mm巾を越えると、貼合せ作
業時に位置ずれ等の問題が生じた時に再剥離を行なった
場合、表示部材に粘着剤が一部残ったり、フィルムその
ものが破損して、残部が表示部材に固着する等の問題を
招くことがある。貼合せ作業の効率性、再剥離の容易
性、使用時の安定性等を考えた場合、初期密着強度とし
て好ましくは300〜1500g/25mm巾が適宜選
ばれる。
【0035】ここで言う初期密着強度とは、裏面に光吸
収性粘着層を形成せしめた反射防止膜を有する光吸収性
プラスチックフィルムを、加工後、少なくとも7日間室
温下で静置した後、粘着層をガラス板に貼りつけさらに
1日後、25mm巾でJISZ0237の規格に沿って
90°方向に50mm/分の引剥がしで測定したときの
密着強度を示す。
収性粘着層を形成せしめた反射防止膜を有する光吸収性
プラスチックフィルムを、加工後、少なくとも7日間室
温下で静置した後、粘着層をガラス板に貼りつけさらに
1日後、25mm巾でJISZ0237の規格に沿って
90°方向に50mm/分の引剥がしで測定したときの
密着強度を示す。
【0036】また、径0.4μm程度以上の気泡や凹み
欠点などが存在すると接着後の製品が使用段階で大きな
障害となることはいうまでもない。
欠点などが存在すると接着後の製品が使用段階で大きな
障害となることはいうまでもない。
【0037】光吸収性粘着層の第二の役割は、本発明の
反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルムの光
線透過率を40〜80%に調整して、発光面での外部光
の反射によるコントラスト低下を防ぐことにある。粘着
層に光線透過率の調整機能を付与するために、可視領域
において均等な分光吸収を持つ、すなわち、波長460
nm及び640nmにおける光線透過率が550nmに
おける光線透過率の±10%の範囲内にある、好ましく
は±5%の範囲内である、黒色の顔料を粘着剤に分散さ
せる。もちろん均等性を向上させるため黒色以外の顔料
を加えて調整してもよいし、分散性をあげるために分散
剤を必要に応じて加えてもよい。分散する顔料の量は、
必要とする光線透過率および粘着剤塗布厚みにより適宜
設定される。一般に十分な接着性を得るためには、粘着
剤厚みは20〜30μmの範囲で設定される。
反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルムの光
線透過率を40〜80%に調整して、発光面での外部光
の反射によるコントラスト低下を防ぐことにある。粘着
層に光線透過率の調整機能を付与するために、可視領域
において均等な分光吸収を持つ、すなわち、波長460
nm及び640nmにおける光線透過率が550nmに
おける光線透過率の±10%の範囲内にある、好ましく
は±5%の範囲内である、黒色の顔料を粘着剤に分散さ
せる。もちろん均等性を向上させるため黒色以外の顔料
を加えて調整してもよいし、分散性をあげるために分散
剤を必要に応じて加えてもよい。分散する顔料の量は、
必要とする光線透過率および粘着剤塗布厚みにより適宜
設定される。一般に十分な接着性を得るためには、粘着
剤厚みは20〜30μmの範囲で設定される。
【0038】ここで言う光線透過率は、裏面の保護フィ
ルムを剥がし、光吸収性粘着層を形成せしめた反射防止
膜を有する光吸収性プラスチックフィルムの、反射防止
層側から、積分球を用いて測定した。
ルムを剥がし、光吸収性粘着層を形成せしめた反射防止
膜を有する光吸収性プラスチックフィルムの、反射防止
層側から、積分球を用いて測定した。
【0039】光線透過率の調整機能を付与する他の方法
としては、反射防止膜を有するプラスチックフィルム基
材と粘着層の間に着色コート層を設ける方法も考えられ
るが、一般に着色コート層の厚みは1〜2μm程度であ
り、ロット間・ロット内の光線透過率のバラツキ(±2
%好ましくは±1%)をコントロールするのが難しい。
としては、反射防止膜を有するプラスチックフィルム基
材と粘着層の間に着色コート層を設ける方法も考えられ
るが、一般に着色コート層の厚みは1〜2μm程度であ
り、ロット間・ロット内の光線透過率のバラツキ(±2
%好ましくは±1%)をコントロールするのが難しい。
【0040】光吸収性粘着層の成膜方法としては、ダイ
コート、ロールコート、コンマコート、バーコート法等
の通常のコーティング方式を用いて、離型性を有する保
護フィルムに塗布して、反射防止膜を有するプラスチッ
クフィルムに転写してもよく、直接反射防止膜を有する
プラスチックフィルムに塗布して離型性を有する保護フ
ィルムを貼り合わせても良いが、経済性の面から言って
転写法が好ましい。或いは、光吸収性粘着剤を2枚の保
護フィルムでサンドイッチしたノンキャリヤー両面粘着
フィルムを別途作成し、反射防止膜を有するプラスチッ
クフィルムに一方の保護フィルムを剥がしながら転写す
る方法でもよい。
コート、ロールコート、コンマコート、バーコート法等
の通常のコーティング方式を用いて、離型性を有する保
護フィルムに塗布して、反射防止膜を有するプラスチッ
クフィルムに転写してもよく、直接反射防止膜を有する
プラスチックフィルムに塗布して離型性を有する保護フ
ィルムを貼り合わせても良いが、経済性の面から言って
転写法が好ましい。或いは、光吸収性粘着剤を2枚の保
護フィルムでサンドイッチしたノンキャリヤー両面粘着
フィルムを別途作成し、反射防止膜を有するプラスチッ
クフィルムに一方の保護フィルムを剥がしながら転写す
る方法でもよい。
【0041】保護フィルムは光吸収性粘着層の上面に設
けるものであって、剥離紙としての本来の要求性能の他
に、本発明の反射防止膜を有する光吸収性プラスチック
フィルムをディスプレイ表示部材上に貼合せ固定するま
で、光吸収性粘着層を保護して巻取、断裁、検査、梱包
などの後工程での取扱い作業時に打痕・ヘコミ・押し後
などの支障が生じないようにする重要な特性を役割に持
つ。剥離効果を付与する離型剤としては長鎖アルキル基
を含有したポリマー、セルロース系、フッ素系、シリコ
ーン系等が挙げられるが、剥離効果が良好であるシリコ
ーン系が好ましく、剥離強度は3〜40g/25mm巾
が好ましい。3g/25mm巾より小さいと,製造工程
あるいは取扱いの段階で簡単な衝撃や接触で剥離し易
く、40g/25mm巾を越えると保護フィルムを剥が
す時に剥離跡が生じ好ましくない。
けるものであって、剥離紙としての本来の要求性能の他
に、本発明の反射防止膜を有する光吸収性プラスチック
フィルムをディスプレイ表示部材上に貼合せ固定するま
で、光吸収性粘着層を保護して巻取、断裁、検査、梱包
などの後工程での取扱い作業時に打痕・ヘコミ・押し後
などの支障が生じないようにする重要な特性を役割に持
つ。剥離効果を付与する離型剤としては長鎖アルキル基
を含有したポリマー、セルロース系、フッ素系、シリコ
ーン系等が挙げられるが、剥離効果が良好であるシリコ
ーン系が好ましく、剥離強度は3〜40g/25mm巾
が好ましい。3g/25mm巾より小さいと,製造工程
あるいは取扱いの段階で簡単な衝撃や接触で剥離し易
く、40g/25mm巾を越えると保護フィルムを剥が
す時に剥離跡が生じ好ましくない。
【0042】保護フィルムの基材としては、可視光を透
過できる透明性があり、その表面にシリコーンコート等
の離型処理、及び粘着加工処理が可能であれば特に特定
されるものでない。例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン、エチレン酢酸ビニル強重合体、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリスチレン、トリアセテート等が挙げら
れるが、熱的、機械的、化学的安定性の面から、ポリエ
チレンテレフタレートを主体とする樹脂が好ましく用い
られる。フィルム厚みとしては、粘着層を保護して巻
取、断裁、検査、梱包などの後工程での取扱い作業時に
打痕・ヘコミ・押し後などの支障が生じないようにする
ために、下記数式
過できる透明性があり、その表面にシリコーンコート等
の離型処理、及び粘着加工処理が可能であれば特に特定
されるものでない。例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン、エチレン酢酸ビニル強重合体、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリスチレン、トリアセテート等が挙げら
れるが、熱的、機械的、化学的安定性の面から、ポリエ
チレンテレフタレートを主体とする樹脂が好ましく用い
られる。フィルム厚みとしては、粘着層を保護して巻
取、断裁、検査、梱包などの後工程での取扱い作業時に
打痕・ヘコミ・押し後などの支障が生じないようにする
ために、下記数式
【0043】
【数4】 [Dは保護フィルム厚み(mm)、Eは保護フィルムの
初期弾性率(kg/mm2 )]を満足する厚みが好まし
く、特に、下記数式
初期弾性率(kg/mm2 )]を満足する厚みが好まし
く、特に、下記数式
【0044】
【数5】 を満足する厚みが更に好ましい。
【0045】次に多層の反射防止膜について説明する。
一般的な多層反射膜の原理とその成膜方法については既
に公知であり、種々の目的に応じて多種多様の方法と数
多くの公知技術が開示されている。基本的には、基材フ
ィルムの屈折率より、小さい屈折率をもつ透明な化合物
と、基材フィルムの屈折率より大きい屈折率をもつ透明
な化合物の層を、全体の反射率を極小に近い値にするよ
うに設計された光学的膜厚み(屈折率nと絶対厚みdの
積)で構成することからなる。かかる多層膜の成分組
成、膜厚、構成等の内容は、具体的に使用される目的、
許容される生産のための費用、生産のために採用できる
成膜の方法等によって、適宜選択される。
一般的な多層反射膜の原理とその成膜方法については既
に公知であり、種々の目的に応じて多種多様の方法と数
多くの公知技術が開示されている。基本的には、基材フ
ィルムの屈折率より、小さい屈折率をもつ透明な化合物
と、基材フィルムの屈折率より大きい屈折率をもつ透明
な化合物の層を、全体の反射率を極小に近い値にするよ
うに設計された光学的膜厚み(屈折率nと絶対厚みdの
積)で構成することからなる。かかる多層膜の成分組
成、膜厚、構成等の内容は、具体的に使用される目的、
許容される生産のための費用、生産のために採用できる
成膜の方法等によって、適宜選択される。
【0046】さらに、本発明の反射防止膜を有する光吸
収性プラスチックフィルムの表面に、防汚染性を付与す
るために、パーフルオロシラン等の撥水層をコーティン
グ又は蒸着により設けてもよい。
収性プラスチックフィルムの表面に、防汚染性を付与す
るために、パーフルオロシラン等の撥水層をコーティン
グ又は蒸着により設けてもよい。
【0047】
【実施例】以下本発明の様態を実施例をもって説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0048】[実施例1]シート基材として、製膜時に
オンラインで、非晶性ポリエステル樹脂を0.5〜0.
8μmの厚みに塗布した188μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムを用いた。その片面に多官能ポリエ
ステルアクリレート系紫外線硬化塗料を、乾燥硬化後の
塗布厚みが4μmとなるように、3本リバースロールコ
ーターを用いて塗布し、乾燥後、紫外線硬化させハード
コート層を形成した。得られたハードコート層の表面硬
度は、鉛筆硬度で3Hであった。
オンラインで、非晶性ポリエステル樹脂を0.5〜0.
8μmの厚みに塗布した188μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムを用いた。その片面に多官能ポリエ
ステルアクリレート系紫外線硬化塗料を、乾燥硬化後の
塗布厚みが4μmとなるように、3本リバースロールコ
ーターを用いて塗布し、乾燥後、紫外線硬化させハード
コート層を形成した。得られたハードコート層の表面硬
度は、鉛筆硬度で3Hであった。
【0049】反射防止膜の形成は、EB加熱を蒸発源と
する連続巻取式真空蒸着装置を用いて、部分的にRFイ
オンプレーティング方式を併用して、各層を下記必要と
する光学膜厚(n×d)に調整しながら順次成膜した。
する連続巻取式真空蒸着装置を用いて、部分的にRFイ
オンプレーティング方式を併用して、各層を下記必要と
する光学膜厚(n×d)に調整しながら順次成膜した。
【0050】 得られた反射防止膜を、もう一方の面(裏面)での反射
が影響しないように黒色化処理をして、可視光線領域に
おける反射率を測定した結果、420nmから710n
mの範囲で反射率1%以下であった。
が影響しないように黒色化処理をして、可視光線領域に
おける反射率を測定した結果、420nmから710n
mの範囲で反射率1%以下であった。
【0051】さらに反射防止膜の上に、プラズマ蒸着に
より(ヘプタデカフロロ−1、1、2、2−テトラドデ
シル)−1−トリメトキシシランを反応成膜し発水層を
形成した。得られた発水層の接触角(対H2 O)は10
2度から110度であった。
より(ヘプタデカフロロ−1、1、2、2−テトラドデ
シル)−1−トリメトキシシランを反応成膜し発水層を
形成した。得られた発水層の接触角(対H2 O)は10
2度から110度であった。
【0052】一方、保護フィルムとして75μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム(弾性率:410kg
/mm2 )に、剥離紙用シリコーン(信越化学工業製K
S838)を0.2μm厚に塗布、乾燥させたものを用
意した。次いで光吸収粘着剤として、アクリル2液型粘
着剤(綜研化学製SKダイン2066)に黒色顔料とし
てカーボンブラックを少量の分散剤を用いて分散させ
た。
エチレンテレフタレートフィルム(弾性率:410kg
/mm2 )に、剥離紙用シリコーン(信越化学工業製K
S838)を0.2μm厚に塗布、乾燥させたものを用
意した。次いで光吸収粘着剤として、アクリル2液型粘
着剤(綜研化学製SKダイン2066)に黒色顔料とし
てカーボンブラックを少量の分散剤を用いて分散させ
た。
【0053】この顔料を分散させた光吸収粘着剤を、コ
ンマコーターを用いて前記保護フィルムに塗布、乾燥
し、上記方法で作成した反射防止膜を形成したポリエチ
レンテレフタレートフィルムの裏面と貼り合わせた。膜
厚みは550nmでの光線透過率が56%となるように
調整した。このフィルムはニュートラルグレーで、46
0nmでの光線透過率が51%、640nmでの光線透
過率が58%であり、550nmでの光線透過率56%
の±10%以内であった。また、ガラスへの接着力は7
00g/25mmであった。次いで、このフィルムを1
5インチCRT画面に貼り付けたところ、表示のコント
ラストが改善され、通常のパソコン操作作業をした時
の、目と神経の疲労はあまり感じられず、下記比較例1
の場合に比べ大幅に軽減されることが分かった。また、
巻取り時や断裁後の積み重ね時に発生しやすい打痕やヘ
コミ、押し跡がなくCRT画面に貼り付けた時のギラツ
キ欠点が全くなかった。
ンマコーターを用いて前記保護フィルムに塗布、乾燥
し、上記方法で作成した反射防止膜を形成したポリエチ
レンテレフタレートフィルムの裏面と貼り合わせた。膜
厚みは550nmでの光線透過率が56%となるように
調整した。このフィルムはニュートラルグレーで、46
0nmでの光線透過率が51%、640nmでの光線透
過率が58%であり、550nmでの光線透過率56%
の±10%以内であった。また、ガラスへの接着力は7
00g/25mmであった。次いで、このフィルムを1
5インチCRT画面に貼り付けたところ、表示のコント
ラストが改善され、通常のパソコン操作作業をした時
の、目と神経の疲労はあまり感じられず、下記比較例1
の場合に比べ大幅に軽減されることが分かった。また、
巻取り時や断裁後の積み重ね時に発生しやすい打痕やヘ
コミ、押し跡がなくCRT画面に貼り付けた時のギラツ
キ欠点が全くなかった。
【0054】[比較例1〜2及び実施例2〜3]実施例
1において、使用する保護フィルムを夫々25μm(比
較例1),38μm(比較例2)、50μm(実施例
2)、100μm(実施例3)のポリエチレンテレフタ
レートフィルムとした以外は実施例1と同様に行い、打
痕、ヘコミ、押し跡、及び、CRT画面に貼り付けた時
のギラツキ欠点を評価した。結果は表1に示したよう
に、厚みの3乗と弾性率の積の逆数が20以下のときに
欠点がなく良好なものが得られた。
1において、使用する保護フィルムを夫々25μm(比
較例1),38μm(比較例2)、50μm(実施例
2)、100μm(実施例3)のポリエチレンテレフタ
レートフィルムとした以外は実施例1と同様に行い、打
痕、ヘコミ、押し跡、及び、CRT画面に貼り付けた時
のギラツキ欠点を評価した。結果は表1に示したよう
に、厚みの3乗と弾性率の積の逆数が20以下のときに
欠点がなく良好なものが得られた。
【0055】[比較例3]実施例1において、保護フィ
ルムを50μmに変更したのは実施例3と同様である
が、さらに、粘着剤に、コントラスト減少防止用である
光吸収剤、即ち黒色顔料を入れずに行った。得られたフ
ィルムは打痕、ヘコミ、押し跡、及び、CRT画面に貼
り付けた時のギラツキ欠点は目立つものであった。ま
た、コントラストも実施例3と比較し劣るものであっ
た。
ルムを50μmに変更したのは実施例3と同様である
が、さらに、粘着剤に、コントラスト減少防止用である
光吸収剤、即ち黒色顔料を入れずに行った。得られたフ
ィルムは打痕、ヘコミ、押し跡、及び、CRT画面に貼
り付けた時のギラツキ欠点は目立つものであった。ま
た、コントラストも実施例3と比較し劣るものであっ
た。
【0056】[比較例4〜5及び実施例4]実施例1に
おいて、使用する保護フィルムを50μm(比較例
4)、100μm(比較例5)、150μm(実施例
4)のエチレン酢酸ビニル共重合フィルム(弾性率約2
0kg/mm2 )とした以外は実施例1と同様に行い、
打痕、ヘコミ、押し跡、及び、CR画面に貼り付けた時
のギラツキ欠点を評価した。結果は表1に示したよう
に、厚みの3乗と弾性率の積の逆数が20以下のときに
欠点がなく良好なものが得られた。
おいて、使用する保護フィルムを50μm(比較例
4)、100μm(比較例5)、150μm(実施例
4)のエチレン酢酸ビニル共重合フィルム(弾性率約2
0kg/mm2 )とした以外は実施例1と同様に行い、
打痕、ヘコミ、押し跡、及び、CR画面に貼り付けた時
のギラツキ欠点を評価した。結果は表1に示したよう
に、厚みの3乗と弾性率の積の逆数が20以下のときに
欠点がなく良好なものが得られた。
【0057】[比較例6]実施例1において、光吸収粘
着剤を用いず、通常の透明な粘着剤で反射防止フィルム
と保護フィルムを貼り合わせた以外は全くどうようにし
て製品フィルムを作成した。得られたフィルムをCRT
画面に貼り付けた時の、表示のコントラストは実施例に
比べ劣るものであった。
着剤を用いず、通常の透明な粘着剤で反射防止フィルム
と保護フィルムを貼り合わせた以外は全くどうようにし
て製品フィルムを作成した。得られたフィルムをCRT
画面に貼り付けた時の、表示のコントラストは実施例に
比べ劣るものであった。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明の裏面に光吸収性粘着剤が設けら
れた反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム
を、液晶表示板、テレビやコンピューターの表示画面に
貼り付けることにより、低コストで容易に反射防止機能
とコントラスト低下防止機能を同時に付与できるもであ
る。さらに、保護フィルムを特定の厚み以上とすること
により、巻取り、断裁、検査、梱包等の後工程での打
痕、ヘコミ、押し跡などの欠点の発生を抑えることがで
きる。
れた反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム
を、液晶表示板、テレビやコンピューターの表示画面に
貼り付けることにより、低コストで容易に反射防止機能
とコントラスト低下防止機能を同時に付与できるもであ
る。さらに、保護フィルムを特定の厚み以上とすること
により、巻取り、断裁、検査、梱包等の後工程での打
痕、ヘコミ、押し跡などの欠点の発生を抑えることがで
きる。
【図1】:本発明の反射防止膜を有する光吸収性プラス
チックフィルムの構成の断面図を示す。
チックフィルムの構成の断面図を示す。
1・・・撥水層 2・・・多層反射防止膜層 3・・・ハードコート層 4・・・透明プラスチックフィルム 5・・・光吸収性粘着剤 6・・・保護フィルム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 反射防止膜を有する光吸収性プラスチ
ックフィルム構造体
ックフィルム構造体
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項2】 保護フィルムが下記数式
【数1】[Dは保護フィルム厚み(mm)、Eは保護フ
ィルムの初期弾性率(kg/mm2)]を満足し、かつ
シリコンコ−トを施したフィルムであることを特徴とす
る請求項1記載の反射防止膜を有する光吸収性プラスチ
ックフィルム構造体。
ィルムの初期弾性率(kg/mm2)]を満足し、かつ
シリコンコ−トを施したフィルムであることを特徴とす
る請求項1記載の反射防止膜を有する光吸収性プラスチ
ックフィルム構造体。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】(1)プラスチックフィルムの片面に、鉛
筆硬度が2H以上であるハ−ドコ−ト層を設け、該ハ−
ドコ−ト層上に金属酸化物からなる蒸着層反射防止膜が
形成されてなり、もう一方の面(裏面)に、表示部材と
の初期密着強度が100〜2000g/25mmである
光吸収性粘着層と、該光吸収性粘着層の外面に、使用に
際して剥離可能な保護フィルムを設けた、裏面に光吸収
性粘着層と保護フィルムが設けられた反射防止膜構造体
であって、かつ波長550nmにおける光線透過率が4
0から80%の範囲にあり、かつ波長460nmおよび
640nmにおける光線透過率が波長550nmにおけ
る光線透過率の±10%の範囲にあることを特徴とする
反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム構造
体。
筆硬度が2H以上であるハ−ドコ−ト層を設け、該ハ−
ドコ−ト層上に金属酸化物からなる蒸着層反射防止膜が
形成されてなり、もう一方の面(裏面)に、表示部材と
の初期密着強度が100〜2000g/25mmである
光吸収性粘着層と、該光吸収性粘着層の外面に、使用に
際して剥離可能な保護フィルムを設けた、裏面に光吸収
性粘着層と保護フィルムが設けられた反射防止膜構造体
であって、かつ波長550nmにおける光線透過率が4
0から80%の範囲にあり、かつ波長460nmおよび
640nmにおける光線透過率が波長550nmにおけ
る光線透過率の±10%の範囲にあることを特徴とする
反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム構造
体。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】(2)保護フィルムが下記数式
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【数2】[Dは保護フィルム厚み(mm)、Eは保護フ
ィルムの初期弾性率(kg/mm2)]を満足し、かつ
シリコンコ−トを施したフィルムであることを特徴とす
る前記(1)記載の反射防止膜を有する光吸収性プラス
チックフィルム構造体。
ィルムの初期弾性率(kg/mm2)]を満足し、かつ
シリコンコ−トを施したフィルムであることを特徴とす
る前記(1)記載の反射防止膜を有する光吸収性プラス
チックフィルム構造体。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ハ−ドコ−ト層は、本発明の製品の表面
を、ディスプレイが使用される状態で、本来的には目的
とはしない物品との接触(鉛筆、シャ−ペンシル先端、
爪など)や、また表面を拭いて清浄化するときの摩擦に
よるキズの発生を抑えるためのものである。表面硬度の
表現方法は種々あるが、鉛筆硬度が実用的に使われ、少
なくとも2H以上の硬度が必要である。本来、以下に説
明する本発明の、各種酸化物で構成される反射防止膜自
体は十分硬いものであるが、以下に示すようにその厚さ
は多層全体でも0.5μm以下であり、これの下に上記
した一般の硬度の低い20μm以上の厚さのあるプラス
チック層が存在する場合、上記の種々のキズ発生原因に
対してはほとんど効果がない。キズ防止の効果を発揮す
るためにかなりの厚みを必要とするハ−ドコ−ト層を反
射防止膜の外側に設けることは、反射防止の原理から不
可能である。したがって、ハ−ドコ−ト層はフィルム基
材と反射防止膜の間に設けることになる。この厚さは、
キズの付きにくい実用的硬度を発現し、フィルム基材の
柔軟性を維持し、光学的特性への障害を回避できる厚さ
がよい。
を、ディスプレイが使用される状態で、本来的には目的
とはしない物品との接触(鉛筆、シャ−ペンシル先端、
爪など)や、また表面を拭いて清浄化するときの摩擦に
よるキズの発生を抑えるためのものである。表面硬度の
表現方法は種々あるが、鉛筆硬度が実用的に使われ、少
なくとも2H以上の硬度が必要である。本来、以下に説
明する本発明の、各種酸化物で構成される反射防止膜自
体は十分硬いものであるが、以下に示すようにその厚さ
は多層全体でも0.5μm以下であり、これの下に上記
した一般の硬度の低い20μm以上の厚さのあるプラス
チック層が存在する場合、上記の種々のキズ発生原因に
対してはほとんど効果がない。キズ防止の効果を発揮す
るためにかなりの厚みを必要とするハ−ドコ−ト層を反
射防止膜の外側に設けることは、反射防止の原理から不
可能である。したがって、ハ−ドコ−ト層はフィルム基
材と反射防止膜の間に設けることになる。この厚さは、
キズの付きにくい実用的硬度を発現し、フィルム基材の
柔軟性を維持し、光学的特性への障害を回避できる厚さ
がよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠山 俊六 静岡県三島市長伏33番地の1 東洋メタラ イジング株式会社三島工場内 (72)発明者 青柳 力 静岡県三島市長伏33番地の1 東洋メタラ イジング株式会社三島工場内
Claims (4)
- 【請求項1】プラスチックフィルムからなる基体フィル
ムの片面に、厚さが1〜10μmの耐擦過性を有し、そ
の鉛筆硬度が2H以上であるハ−ドコ−ト層を設け、ハ
−ドコ−ト層上に金属酸化物からなる蒸着層反射防止膜
が形成されてなり、もう一方の面(裏面)に厚さが5〜
40μmの光吸収性粘着層と、光吸収性粘着層の外面
に、使用に際して剥離可能な保護フィルムを設けてなる
反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム。 - 【請求項2】プラスチックフィルムがポリエチレンテレ
フタレートを主成分とする樹脂からなることを特徴とす
る請求項1記載の反射防止膜を有する光吸収性プラスチ
ックフィルム。 - 【請求項3】保護フィルムが下記数式 【数1】 [Dは保護フィルム厚み(mm)、 Eは保護フィルムの初期弾性率(kg/mm2 )]を満
足し、かつシリコンコ−トを施したフィルムであること
を特徴とする請求項1または2に記載の反射防止膜を有
する光吸収性プラスチックフィルム。 - 【請求項4】波長550nmにおける光線透過率が40
〜80%の範囲にあり、かつ波長460nmおよび64
0nmにおける光線透過率が波長550nmにおける光
線透過率の±10%の範囲にあることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の反射防止膜を有する光吸収
性プラスチックフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10164132A JPH11337705A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10164132A JPH11337705A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム構造体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11337705A true JPH11337705A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15787360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10164132A Pending JPH11337705A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 反射防止膜を有する光吸収性プラスチックフィルム構造体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11337705A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001287308A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-10-16 | Toray Ind Inc | プラスチック積層体および画像表示保護フイルム |
| KR100429198B1 (ko) * | 2001-04-23 | 2004-04-29 | 엘지전자 주식회사 | 칼라음극선관용 광흡수층 구조 및 그의 형성방법 |
| JP2007094150A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Pentax Corp | 反射防止膜及びこれを有する光学部品 |
| JP2008018679A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 剥離フィルム |
| JP2008304561A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Mitsubishi Plastics Inc | 反射防止層転写用積層ポリエステルフィルム |
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| WO2015152300A1 (ja) * | 2014-04-03 | 2015-10-08 | コニカミノルタ株式会社 | ガスバリア性フィルムの製造方法およびその製造方法によって製造されてなるガスバリア性フィルム |
| CN114041181A (zh) * | 2019-06-26 | 2022-02-11 | 应用材料公司 | 可折叠显示器的柔性多层覆盖透镜堆叠 |
| CN119371110A (zh) * | 2023-07-26 | 2025-01-28 | 北京小米移动软件有限公司 | 增透减反玻璃的制备方法、玻璃盖板及终端设备 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP10164132A patent/JPH11337705A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US11934056B2 (en) | 2019-06-26 | 2024-03-19 | Applied Materials, Inc. | Flexible multi-layered cover lens stacks for foldable displays |
| US11940682B2 (en) | 2019-06-26 | 2024-03-26 | Applied Materials, Inc. | Flexible multi-layered cover lens stacks for foldable displays |
| US11940683B2 (en) | 2019-06-26 | 2024-03-26 | Applied Materials, Inc. | Flexible multi-layered cover lens stacks for foldable displays |
| US12292634B2 (en) | 2019-06-26 | 2025-05-06 | Applied Materials, Inc. | Flexible multi-layered cover lens stacks for foldable displays |
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