JPH11337781A - 被覆プラスチック光ファイバおよびその製造方法 - Google Patents
被覆プラスチック光ファイバおよびその製造方法Info
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- JPH11337781A JPH11337781A JP10150129A JP15012998A JPH11337781A JP H11337781 A JPH11337781 A JP H11337781A JP 10150129 A JP10150129 A JP 10150129A JP 15012998 A JP15012998 A JP 15012998A JP H11337781 A JPH11337781 A JP H11337781A
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Abstract
ァイバの提供。 【解決手段】プラスチック光ファイバ1の外周に光ファ
イバ側から順に第1および第2被覆層を有する被覆プラ
スチック光ファイバであって、第1被覆層2が光ファイ
バクラッド部を構成する樹脂より低い引張り弾性率を有
する樹脂からなり、第2被覆層3が光ファイバクラッド
部を構成する樹脂より高い引張り弾性率を有する樹脂か
らなる被覆プラスチック光ファイバ。
Description
バ強度を高めると同時に耐屈曲性に優れた被覆プラスチ
ック光ファイバおよびその製造方法に関する。
著しく発達し、現在では長距離の幹線通信や海底ケーブ
ルはほぼ全て光通信を採用している。これらに用いられ
ている石英光ファイバはシングルモード(SM)と呼ば
れるタイプであり、長距離通信に特に適合する高帯域、
低伝送損失であるという特徴がある。また、これとは別
にマルチモード(MM)タイプの石英ファイバもローカ
ルエリアネットワーク(LAN)のバックボーンなどに
多く用いられている。SMタイプはコア径(本明細書に
おいて「径」とはすべて直径を表す)が7〜8μm、M
Mタイプはコア径が50μmと62.5μmのものがあ
るが、いずれもクラッド径は125μmで同一である。
ァ層と呼ばれる層を被覆した素線、さらにその外周にナ
イロン系の樹脂を被覆した芯線、さらにその外周に補強
材であるケブラー繊維強化塩化ビニル樹脂などで被覆し
たコードなどと呼ばれるものが代表的な構成である。こ
れらコード状の光ファイバは強度も充分に有しており、
接合に関しては、ST、SC、FCタイプなどの各種の
コネクタが開発されていることから、性能の面ではLA
Nなどのネットワークの通信用ファイバとして充分に機
能しうる。
が小さいためその接合に用いるコネクタが高精度を要求
されることから高価であり、また結合に熟練者が必要で
工事費も高くなる欠点があり、特に短距離通信で接合箇
所が多いようなケースにおいては設置費用がきわめて高
くなる問題がある。また補強されているので「引張り弾
性率」(以下、単に弾性率ともいう)は高いが衝撃に弱
くて折れやすい欠点がある。
スチック光ファイバが提唱された。代表的なプラスチッ
ク光ファイバとして屈折率段階型(SI型)のポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)光ファイバが挙げられ
る。
μm、クラッド径が1000μmでその外周をポリエチ
レンで被覆して径を2200μmとした構造を有する。
コア径が大きいことから安価な樹脂製コネクタが使用で
き、結合も簡単で工事費が安く、また光ファイバ径が大
きいことから強度も充分である利点があるが、PMMA
の光吸収により使用できる光源の波長が限定される、伝
送損失が大きく伝送可能距離が短い、SI型であること
から帯域が低いなどの欠点がある。これらの性能を改良
する方法として屈折率分布型(GI)PMMA光ファイ
バが提唱されており(WO93−08488)、高帯域
化は可能になったが、伝送距離と光源の波長制限の改良
は困難である。
フッ素樹脂を材料とするGI型プラスチック光ファイバ
が提唱されている(WO95−28660)。このフッ
素樹脂光ファイバは650〜1300nmの広い波長域
で使用でき、伝送損失も小さく高帯域であるという優れ
た基本性能を示している。しかし光ファイバとしての実
用性能面から考えると、高帯域の受光素子はその受光面
積が小さくなることから、受光素子との結合効率を高く
するためには光ファイバ径を受光素子に合わせて小さく
せざるを得ず、光ファイバ強度が低下する問題があっ
た。
の外周に被覆する方法は一般に用いられる。例えば上述
のように石英ファイバと同様にケブラーなどの補強繊維
を用いる方法が挙げられるが、この場合はコネクタとの
接合、またはファイバ同士の接着において補強繊維処理
が面倒で工程が煩雑になる欠点がある。
る方法も考えられるが、この場合には光ファイバを曲げ
たときの伝送損失増加いわゆる曲げ損失が大きくなる欠
点がある。これを解決する手段として、光ファイバと補
強被覆の間に空隙を設ける、または発泡樹脂層を設けて
空気層により曲げたときに漏洩した光を反射させて閉じ
こめることが提案されている(特開平9−21832
7、特開平9−236735)が、空隙の形状や厚さの
制御が困難であり、また発泡の制御が困難で線径変動や
非円率が大きくなる難点がある。
ような問題を解決することにあり、低伝送損失、高帯域
の光ファイバであり、実用強度が充分に大きく、曲げ損
失も小さく、かつ接続が容易で安価な被覆プラスチック
光ファイバおよびその製造方法の提供にある。
ある。 (1)プラスチック光ファイバの外周に光ファイバ側か
ら順に第1被覆層および第2被覆層を有する被覆プラス
チック光ファイバであって、第1被覆層が光ファイバク
ラッド部を構成する樹脂より低い引張り弾性率を有する
樹脂からなり、第2被覆層が光ファイバクラッド部を構
成する樹脂より高い引張り弾性率を有する樹脂からなる
ことを特徴とする被覆プラスチック光ファイバ。 (2)第1被覆層を形成するための樹脂層および第2被
覆層を形成するための樹脂層を有するプラスチック光フ
ァイバ前駆体を溶融紡糸することにより被覆プラスチッ
ク光ファイバを得ることを特徴とする上記被覆プラスチ
ック光ファイバの製造方法。
材とコア材、第1被覆層を形成するための樹脂、および
第2被覆層を形成するための樹脂を同時に押出し機より
押出し一体成形することにより被覆プラスチック光ファ
イバを得ることを特徴とする上記被覆プラスチック光フ
ァイバの製造方法。 (4)プラスチック光ファイバの外周に光ファイバ側か
ら順に第1被覆層および第2被覆層を形成するための樹
脂を同時にまたは別々に被覆することにより被覆プラス
チック光ファイバを得ることを特徴とする上記被覆プラ
スチック光ファイバの製造方法。 (5)第1被覆層を有するプラスチック光ファイバの外
周に第2被覆層を形成するための樹脂を被覆することに
より被覆プラスチック光ファイバを得ることを特徴とす
る上記被覆プラスチック光ファイバの製造方法。
は、「少なくとも光透過部分がプラスチックからなる光
ファイバ素線」(以下、単に光ファイバとも略す)を意
味する。ここで光透過部分とは、コアとクラッドからな
るSI型光ファイバにおいてはコアの部分を、GI型光
ファイバにおいてはファイバから出射したファイバ径方
向の光の強度分布における最大強度の5%以上が占める
部分を指す。なお、以下の説明においては、GI型光フ
ァイバから出射したファイバ径方向の光の強度分布にお
ける最大強度の5%未満が占めるGI型光ファイバ部分
をクラッドと呼ぶ。
らには光ファイバ同士の結合効率を高めて接合を容易に
するためには、光ファイバのコア径は大きい方が好まし
く、安価な樹脂製のコネクタを使用するという観点から
は100μm以上のコア径が好ましい。
は小さいほど好ましく、特に1Gbps以上の高帯域で
の伝送を目的とする場合には高帯域の光信号を受光でき
る受光素子の直径は40〜100μm程度であり、ボー
ルレンズによる集光手段を考えたとしても光ファイバの
コア径としては250μm以下が好ましい。100〜2
50μmのコア径に対しクラッド厚さとしては10〜2
0μm程度であれば光ファイバとして充分に機能を発揮
できるが、この場合は光ファイバの引張り強度が不足す
る。
言い換えると光ファイバ径を大きくすればよいが、この
場合はファイバの曲げ損失が大きくなる。光ファイバ材
料はクラッドといえども光学的に優れている必要がある
ために高度な精製を行っており、汎用樹脂と較べて高価
なことから、安価な光ファイバを提供する観点からも問
題がある。安価な汎用樹脂を用いて強度を高める別の方
法として、光ファイバを高弾性率の汎用樹脂で被覆して
補強する方法が考えられるが、この場合も曲げ損失の増
大を回避できない。
ァイバを曲げたときに高次モードが光ファイバの外に逃
げること、もう一つは曲げによって光ファイバに応力が
加わって損失を発生させることである。特にプラスチッ
ク光ファイバは石英ファイバと較べて弾性率が小さいた
め、圧力を受けた場合の伝送損失増加が大きい。
被覆した場合などにおいては、クラッドまたは高弾性率
樹脂被覆からなる補強層が変形し、光ファイバに圧力を
加えることが主要な要因となり、曲げ損失が極端に増大
する。この変形量を理論的に推算した結果、補強被覆層
の弾性率と厚さによって異なるが実用的な樹脂の弾性率
と被覆厚さを考慮すると数μm以下ときわめて小さい値
であるという結果を得た。
和する方法を鋭意検討した結果、光ファイバと高弾性率
樹脂被覆からなる補強層の間に低弾性率の樹脂からなる
緩衝層を設けるという構造を見出した。
より低い弾性率を有する樹脂からなる第1被覆層を設
け、さらにその外周に光ファイバより高い弾性率を有す
る樹脂からなる第2被覆層を補強層として設けることに
より、高い強度を実現しながら同時に曲げ損失の小さな
被覆光ファイバが得られた。
の例を示す。図1(a)中の1は光ファイバ、2は光フ
ァイバより低弾性率の樹脂よりなる第1被覆層、3は光
ファイバより高弾性率の樹脂よりなる第2被覆層であ
る。また図1(b)のように、外的環境より光ファイバ
を保護するいわゆる保護層4をさらに設けることもでき
る。
成する樹脂としては第1被覆層を形成するための樹脂よ
り弾性率が高くかつ第2被覆層を形成するための樹脂よ
り弾性率が低いかぎり各種の樹脂が使用できる。
ルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、ポリペル
フルオロ(ブテニルビニルエーテル)、ポリペルフルオ
ロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)、テト
ラフルオロエチレン/ペルフルオロ(2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソール)共重合体などの実質的にC−
H結合を有しないフッ素系樹脂、分子中の一部の水素原
子をフッ素原子に置き換えた「ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリスチレン」やポリフッ化ビ
ニリデンなどの部分フッ素化樹脂、分子中の水素原子を
重水素原子に置き換えた「ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリスチレン」などの部分重水
素化樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリシクロヘキ
シルメタクリレート、ポリスチレン、ポリフェニルメタ
クリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニルなどから選
ばれる1種以上の樹脂が使用できる。
性率は50〜140kg/mm2 の樹脂が好ましい。
安価プラスチックコネクタが使用できること、伝送損失
が少ないこと、使用できる波長域が広いことなどの理由
で、光ファイバは上記フッ素系樹脂や部分フッ素化樹脂
を光ファイバクラッド部およびコア部に用いたフッ素系
プラスチック光ファイバが好ましい。より好ましくは実
質的にC−H結合を有しないフッ素系樹脂を光ファイバ
クラッド部およびコア部に用いたフッ素系プラスチック
光ファイバである。
しては、特開平4−189862などで知られているも
のが挙げられる。GI型フッ素系プラスチック光ファイ
バとしては、特開平8−5848などで知られているも
のが挙げられる。
する重合体と拡散物質からなり、重合体中に拡散物質が
特定の方向に沿って濃度勾配を有して分布しているもの
が好ましい。広範囲の伝送領域帯で低い伝送損失と高い
伝送帯域を有することから、重合体がフッ素系重合体で
拡散物質が低分子量フッ素系化合物であるGI型のフッ
素系プラスチック光ファイバがより好ましい(特開平8
−5848など参照)。
は、1万〜5百万が好ましく、5万〜1百万がより好ま
しい。低分子量フッ素系化合物の数平均分子量は、30
0以上かつ10,000未満が好ましく、300〜5,
000がより好ましい。
しては、光ファイバクラッド部を構成する樹脂より低弾
性率であればよく、なかでも弾性率が50kg/mm2
未満の樹脂が好ましく、25kg/mm2 以下の樹脂が
緩衝効果が高い点で特に好ましい。また、第1被覆層の
厚さは5〜50μmであることが好ましく、10〜30
μmであることがより好ましい。
リコーン樹脂、紫外線硬化型アクリルシリコーン樹脂、
紫外線硬化型アクリルウレタン樹脂などの光硬化性樹脂
や、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、オ
レフィン系熱可塑性エラストマ、スチレン系熱可塑性エ
ラストマ、塩化ビニル系熱可塑性エラストマ、エチレン
/酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ
化ビニリデン、ポリ酢酸ビニルなどの熱可塑性樹脂が具
体的に例示されるが、これらに限定されない。
しては、光ファイバクラッド部を構成する樹脂より高弾
性であればよく、なかでも弾性率が140kg/mm2
超の樹脂が好ましく、さらには160kg/mm2 以上
の樹脂が補強効果が高い点で特に好ましい。また、第2
被覆層の厚さは50〜500μmであることが好まし
く、100〜300μmであることがより好ましい。
クリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリシクロヘ
キシルメタクリレート、ポリスチレン、スチレン/アク
リロニトリル共重合体、ポリアセタール、ポリカーボネ
ート、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリ塩化
ビニルなどが具体的に例示されるが、これらに限定され
ない。
の外側に保護層として機能する樹脂層、例えばポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン/テト
ラフルオロエチレン共重合体、ヘキサフルオロプロピレ
ン/テトラフルオロエチレン共重合体などをさらに被覆
してもよい。保護層の厚さは100〜2000μmであ
ることが好ましく、300〜1000μmであることが
より好ましい。
しては、以下に説明するプリフォーム法および押出し法
が好ましい。
よび第2被覆層を形成するための樹脂層を有するプラス
チック光ファイバ前駆体(以下、被覆光ファイバ前駆体
という)を溶融紡糸することにより第1、第2被覆層が
一体となった光ファイバを合理的に製造できる。
融紡糸すれば光ファイバとなる中空状または中実状の樹
脂成形体を意味する。また、第1被覆層を形成するため
の樹脂層とは、溶融紡糸すれば光ファイバの第1被覆層
となる樹脂層を意味し、第2被覆層を形成するための樹
脂層とは、溶融紡糸すれば光ファイバの第2被覆層とな
る樹脂層を意味する。
ファイバ前駆体上に設けられた樹脂層でもよく、光ファ
イバ前駆体を挿入できる「第1被覆層となる樹脂の中空
状成形体」でもよく、「第2被覆層となる樹脂の中空状
成形体」の内周面に設けられた樹脂層でもよい。
1被覆層となる樹脂層上に設けられた樹脂層でもよく、
「第1被覆層となる樹脂の中空状成形体」の外周面に設
けられた樹脂層でもよく、この中空状成形体を挿入でき
る「第2被覆層となる樹脂の中空状成形体」でもよく、
第1被覆層を形成するための樹脂層が光ファイバ前駆体
上に設けられた光ファイバ前駆体を挿入できる「第2被
覆層となる樹脂の中空状成形体」でもよく、光ファイバ
前駆体を挿入した「第1被覆層となる樹脂の中空状成形
体」を挿入できる「第2被覆層となる樹脂の中空状成形
体」でもよい。
る重合体と拡散物質からなり、重合体中に拡散物質が特
定の方向に沿って濃度勾配を有して分布しているGI型
光ファイバの前駆体は、回転成形法により重合体からな
る中空管を成形し、この中空管を回転させながら中空管
内壁面から拡散物質を重合体中に拡散させて得られる。
の(1−1)、(1−2)などの方法がある。 (1−1)回転成形法により中空管からなる光ファイバ
前駆体を成形する。これとは別に第2被覆層を形成する
ための樹脂を用いて回転成形法により中空管からなる第
2被覆層を形成するための樹脂層を成形し、この中空管
内面に回転成形法により第1被覆層を形成するための樹
脂層を形成することにより、第1被覆層を形成するため
の樹脂層を内周面に有する「第2被覆層となる樹脂の中
空管」を成形する。第1被覆層を形成するための樹脂層
を内周面に有する「第2被覆層となる樹脂の中空管」の
中空部に中空管からなる光ファイバ前駆体を挿入し被覆
光ファイバ前駆体を得る。 (1−2)回転成形法により第2被覆層となる樹脂の中
空管を成形する。この中空管内面に回転成形法により第
1被覆層を形成するための樹脂層および光ファイバ前駆
体をこの順に形成することにより被覆光ファイバ前駆体
を得る。
(2−3)などの方法を採用できる。 (2−1)第1被覆層および第2被覆層を形成するため
の樹脂および光ファイバを同時に押出し機より押出し一
体成形することにより被覆光ファイバを得る。 (2−2)第1被覆層を形成するための樹脂および光フ
ァイバを同時に押出し機より溶融押出し一体成形して第
1被覆層を有する光ファイバを得、この光ファイバ上に
連続した工程または別工程で第2被覆層をを形成するた
めの樹脂を押出し被覆することにより被覆光ファイバを
得る。 (2−3)光ファイバのクラッド材、光ファイバのコア
材、第1被覆層を形成するための樹脂、および第2被覆
層を形成するための樹脂を同時に押出し機より押出し一
体成形することにより被覆光ファイバを得る。
は、SI型光ファイバにおいてはクラッドを形成するた
めの材料を意味し、GI型光ファイバにおいてはクラッ
ドまたはクラッドに近い光の強度分布を有するコアを形
成するための材料を意味する。また光ファイバのコア材
とは、SI型光ファイバにおいてもGI型光ファイバに
おいても、コアを形成するための材料を意味する。
を実施例に従って説明する。
ペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)[PBVE]
を用い、回転成形法により内径6mm、外径15mmの
中空管を成形した。次いでこの中空部にクロロトリフル
オロエチレン[CTFE]オリゴマを14重量%注入
し、温度250℃で回転させることによってCTFEオ
リゴマを外周方向に拡散させ、中空内壁部からクラッド
部にかけて徐々に減少してゆく屈折率分布を有する光フ
ァイバの前駆体(内径6mm、外径15mm)を得た。
して弾性率170kg/mm2 のポリカーボネート樹脂
を用い回転成形により内径18mm、外径45mmの中
空管を作成した。この中空管の中空部に第1被覆層を形
成するための樹脂である弾性率15kg/mm2 のポリ
エチレン樹脂を入れて回転成形を継続し、ポリエチレン
樹脂の内径15.5mm、ポリエチレン樹脂の外径18
mm、ポリカーボネート樹脂の外径45mmからなる被
覆材中空管を作成した。
バの前駆体を挿入し、さらにこれらをテトラフルオロエ
チレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体の熱収縮チ
ューブに入れて150℃で加熱することにより一体化さ
せた後、熱収縮チューブを剥離し、被覆光ファイバ前駆
体を得た。
を用いて240℃で加熱紡糸し、引き取り機8を経て1
0m/分の速度で巻き取り機9を用いて巻き取った。こ
のようにして得られた被覆GI型光ファイバ7のコア外
径は120μm、クラッド外径は240μm、第1被覆
層外径は290μm、第2被覆層外径は800μmであ
った。光ファイバの性能を測定したところ、伝送損失は
波長1300nmにて60dB/kmと優れた値を示し
た。また光ファイバ引張り強度は4.2kg、半径10
mmで180度曲げ試験を行った場合の損失増加は0.
6dBであった。
外は例1と同様の方法により、コア外径120μm、ク
ラッド外径240μm、第2被覆層外径800μmの被
覆GI型光ファイバを得た。光ファイバの性能を測定し
たところ、伝送損失は波長1300nmにて60dB/
km、光ファイバ引張り強度は4.3kg、半径10m
mで180度曲げ試験を行った場合の損失増加は2.0
dBであった。
と同様の方法により内径6mm、外径15mmの中空状
光ファイバ前駆体を作成した。この前駆体10を図3に
示すように電気炉6を用いて240℃で加熱紡糸し、光
ファイバ11を得、次いでその外周部に第1被覆層であ
る紫外線硬化型シリコーン樹脂を紫外線硬化型シリコー
ン樹脂槽12からダイス13に供給して被覆した後、ラ
ンプ14にて紫外線を照射して硬化させ第1層被覆光フ
ァイバ15を得、さらにその外周部に弾性率330kg
/mm2 のポリメチルメタクリレート樹脂を押出し機1
6より第2被覆層用ダイス17を用いて押出し、第2被
覆層を形成し、水槽18で冷却して、15m/分の速度
で巻き取り機9を用いて巻き取った。硬化後のシリコー
ン樹脂の弾性率は5kg/mm2 であった。
は110μm、クラッド外径は280μm、第1被覆層
外径は330μm、第2被覆層外径は650μmであっ
た。光ファイバの性能を測定したところ、伝送損失は波
長1300nmにて80dB/kmと優れた値を示し
た。また光ファイバ引張り強度は5.2kg、半径10
mmで180度曲げ試験を行った場合の損失増加は0.
8dBであった。
ないこと以外は例3と同様の方法により、コア外径11
0μm、クラッド外径280μm、第2被覆層外径65
0μmの被覆GI型光ファイバを得た。光ファイバの性
能を測定したところ、伝送損失は波長1300nmにて
80dB/km、光ファイバ引張り強度は5.4kg、
半径10mmで180度曲げ試験を行った場合の損失増
加は2.1dBであった。
空状光ファイバ前駆体を作成した。この前駆体19を図
4に示すように電気炉6を用いて240℃で加熱紡糸し
て光ファイバ11を得、これに連続してその外周部に第
1被覆層と第2被覆層とを押出し法にて被覆した。
脂として弾性率5kg/mm2 のポリエチレン樹脂を、
第2被覆層を形成するための樹脂として弾性率170k
g/mm2 のポリカーボネート樹脂を用い、これらはそ
れぞれ押出し機20と押出し機16よりダイス21に供
給される。
れ、その出口にてその外周部に同心円上に2重に配置さ
れた第1および第2被覆層用の吐出口から押出される上
記樹脂によって被覆され、その後冷却水槽17で速やか
に冷却された後、巻取機9により12m/分の速度で巻
き取られた。
は130μm、クラッド外径は250μm、第1被覆層
外径は300μm、第2被覆層外径は900μmであっ
た。光ファイバの性能を測定したところ、伝送損失は波
長1300nmにて50dB/kmと優れた値を示し
た。また光ファイバ引張り強度は6.6kg、半径10
mmで180度曲げ試験を行った場合の損失増加は0.
4dBであった。
VEを用い、コア材としてPBVEにCTFEオリゴマ
を15重量%添加したものを用いた。図5に示すように
コア材は押出し機22を用いてダイス24の中心部より
押し出され、次いでクラッド材は押出し機23を用いて
ダイス24内でコア材の外周部にコアを取り囲む形で押
し出されてこれと一体となり、さらにコア/クラッドが
溶融状態で接触していることからコア内のCTFEオリ
ゴマが外周のクラッド部分に拡散することにより、コア
中心部からクラッド部にかけて屈折率が徐々に減少して
ゆく屈折率分布が形成された。
して弾性率15kg/mm2 のポリエチレン樹脂を、第
2被覆層を形成するための樹脂として弾性率170kg
/mm2 のポリカーボネート樹脂を用い、これらはそれ
ぞれ押出し機20と押出し機16よりダイス24に供給
される。
ス24の出口に同心円上に2重に配置された第1および
第2被覆層用の吐出口から第1、第2の被覆層用樹脂と
同時に押出され、その後冷却水槽17で速やかに冷却さ
れた後、巻取機9により20m/分の速度で巻き取られ
た。
は150μm、クラッド外径は300μm、第1被覆層
外径は380μm、第2被覆層外径は750μmであっ
た。光ファイバの性能を測定したところ、伝送損失は波
長1300nmにて50dB/kmと優れた値を示し
た。また光ファイバ強度は3.6kg、曲げ損失は0.
6dBであった。
外は例6と同様の方法により、コア外径150μm、ク
ラッド外径300μm、第2被覆層外径750μmの被
覆GI型光ファイバを得た。光ファイバの性能を測定し
たところ、伝送損失は波長1300nmにて50dB/
km、光ファイバ引張り強度は3.8kg、半径10m
mで180度曲げ試験を行った場合の損失増加は2.4
dBであった。
うにコア材は押出し機22を用いてダイス25の中心部
より押し出され、次いでクラッド材は押出し機23を用
いてダイス25内でコア材の外周部にコアを取り囲む形
で押し出され、コア/クラッドが一体となった。
ていることからコア内のCTFEオリゴマが外周のクラ
ッド部分に拡散することにより、コア中心部からクラッ
ド部にかけて屈折率が徐々に減少してゆく屈折率分布が
形成され、その後ダイス25出口より押し出された後、
水槽26で冷却されることにより光ファイバ27が得ら
れた。その後連続して、光ファイバ27の外周に第1被
覆層と第2被覆層とを押出し法にて被覆した。
脂として弾性率15kg/mm2 のポリエチレン樹脂
を、第2被覆層を形成するための樹脂として弾性率17
0kg/mm2 のポリカーボネート樹脂を用い、これら
はそれぞれ押出し機20と押出し機16よりダイス21
に供給される。光ファイバ27はダイス21内に導入さ
れ、その出口にてその外周部に同心円上に2重に配置さ
れた第1および第2被覆層用の吐出口から押出される上
記樹脂によって被覆され、その後冷却水槽17で速やか
に冷却された後、巻取機9により15m/分の速度で巻
き取られた。
は140μm、クラッド外径は250μm、第1被覆層
外径は280μm、第2被覆層外径は900μmであっ
た。光ファイバの性能を測定したところ、伝送損失は波
長1300nmにて50dB/kmと優れた値を示し
た。また光ファイバ強度は5.5kg、曲げ損失は0.
6dBであった。
外は例8と同様の方法により、コア外径140μm、ク
ラッド外径250μm、第2被覆層外径900μmの被
覆GI型光ファイバを得た。光ファイバの性能を測定し
たところ、伝送損失は波長1300nmにて50dB/
km、光ファイバ引張り強度は5.7kg、半径10m
mで180度曲げ試験を行った場合の損失増加は2.5
dBであった。
リレート樹脂、クラッド材に弾性率110kg/mm2
のテトラフルオロエチレン35モル%/ペルフルオロ
(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)65モル
%の共重合体、第1被覆層を形成するための樹脂として
弾性率15kg/mm2 のポリエチレン樹脂を、第2被
覆層を形成するための樹脂として弾性率330kg/m
m2 のポリメチルメタアクリレート樹脂を用いる以外
は、例8と同様の方法により被覆プラスチック光ファイ
バを得た。ただし、上記コア材とクラッド材を用いた場
合には溶融状態での相互拡散は生じないことから、光フ
ァイバはSI型である。
は300μm、クラッド外径は350μm、第1被覆層
外径は400μm、第2被覆層外径は700μmであっ
た。光ファイバの性能を測定したところ、伝送損失は波
長650nmにて150dB/kmと良好であった。ま
た光ファイバ強度は5.5kg、曲げ損失は0.9dB
であった。
率被覆層と高弾性率被覆層を順に設けたものであり、高
弾性率被覆層により実用強度を充分に大きくすることが
でき、かつ低弾性率被覆層によって光ファイバを曲げた
ときの高弾性被覆層の変形を吸収できることから、曲げ
損失を小さくすることができる。本発明により、高弾性
率層に安価な汎用樹脂を用いることが可能となり、光フ
ァイバ価格の低減も可能となり、LANやホームネット
ワークにおけるデータ伝送や映像伝送など、特に短距離
での通信用に適した被覆光ファイバが得られる。
図。
製造方法の一例を説明するための概略図。
製造方法の一例を説明するための概略図。
製造方法の一例を説明するための概略図。
法の一例を説明するための概略図。
法の一例を説明するための概略図。
成するための樹脂を同時に押出すためのダイス 25:コア材、クラッド材押出し用ダイス 26:水槽 27:光ファイバ
Claims (9)
- 【請求項1】プラスチック光ファイバの外周に光ファイ
バ側から順に第1被覆層および第2被覆層を有する被覆
プラスチック光ファイバであって、第1被覆層が光ファ
イバクラッド部を構成する樹脂より低い引張り弾性率を
有する樹脂からなり、第2被覆層が光ファイバクラッド
部を構成する樹脂より高い引張り弾性率を有する樹脂か
らなることを特徴とする被覆プラスチック光ファイバ。 - 【請求項2】プラスチック光ファイバがフッ素系プラス
チック光ファイバである請求項1記載の被覆プラスチッ
ク光ファイバ。 - 【請求項3】プラスチック光ファイバが屈折率分布型プ
ラスチック光ファイバである請求項1または2記載の被
覆プラスチック光ファイバ。 - 【請求項4】第1被覆層を形成するための樹脂層および
第2被覆層を形成するための樹脂層を有するプラスチッ
ク光ファイバ前駆体を溶融紡糸することにより被覆プラ
スチック光ファイバを得ることを特徴とする請求項1、
2または3記載の被覆プラスチック光ファイバの製造方
法。 - 【請求項5】プラスチック光ファイバのクラッド材とコ
ア材、第1被覆層を形成するための樹脂、および第2被
覆層を形成するための樹脂を同時に押出し機より押出し
一体成形することにより被覆プラスチック光ファイバを
得ることを特徴とする請求項1、2または3記載の被覆
プラスチック光ファイバの製造方法。 - 【請求項6】プラスチック光ファイバの外周に光ファイ
バ側から順に第1被覆層および第2被覆層を形成するた
めの樹脂を同時にまたは別々に被覆することにより被覆
プラスチック光ファイバを得ることを特徴とする請求項
1、2または3記載の被覆プラスチック光ファイバの製
造方法。 - 【請求項7】プラスチック光ファイバがプラスチック光
ファイバ前駆体を溶融紡糸することにより得られるもの
である請求項6記載の製造方法。 - 【請求項8】第1被覆層を有するプラスチック光ファイ
バの外周に第2被覆層を形成するための樹脂を被覆する
ことにより被覆プラスチック光ファイバを得ることを特
徴とする請求項1、2または3記載の被覆プラスチック
光ファイバの製造方法。 - 【請求項9】第1被覆層を有するプラスチック光ファイ
バが第1被覆層を形成するための樹脂層を有するプラス
チック光ファイバ前駆体を溶融紡糸することにより得ら
れるものである請求項8記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10150129A JPH11337781A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 被覆プラスチック光ファイバおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10150129A JPH11337781A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 被覆プラスチック光ファイバおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11337781A true JPH11337781A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15490123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10150129A Withdrawn JPH11337781A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 被覆プラスチック光ファイバおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11337781A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003046631A1 (fr) * | 2001-11-30 | 2003-06-05 | Asahi Glass Company, Limited | Fibre optique plastique et cable a fibres optiques |
| WO2004097487A1 (en) * | 2003-04-25 | 2004-11-11 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Optical member with protective layer, method and apparatus of producing optical member with protective layer |
| JP2008514450A (ja) * | 2004-09-29 | 2008-05-08 | ミニフレックス リミテッド | 光ファイバーのための屈曲防止用チューブ |
| JP2008241769A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバケーブル |
| US7509018B2 (en) | 2005-12-15 | 2009-03-24 | Fujifilm Corporation | Plastic optical fiber and production method thereof |
| JP2011232726A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-11-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 光ファイバー及びその製造方法 |
| JP2014142631A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-08-07 | Daicel Corp | 高分子光ファイバーの製造方法及び該方法により製造された高分子光ファイバー |
| JP2017083737A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 株式会社クラベ | 光伝送体及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP10150129A patent/JPH11337781A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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