JPH11339939A - セラミックヒータ - Google Patents

セラミックヒータ

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JPH11339939A
JPH11339939A JP15038198A JP15038198A JPH11339939A JP H11339939 A JPH11339939 A JP H11339939A JP 15038198 A JP15038198 A JP 15038198A JP 15038198 A JP15038198 A JP 15038198A JP H11339939 A JPH11339939 A JP H11339939A
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ceramic
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ceramic heater
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筒状支持体6を備えてなるセラミックヒータ1
において、載置面3の温度分布を均一化できるととも
に、20℃/min以上の急速昇温が可能なセラミック
ヒータ1を提供する。 【解決手段】略同心円状をした発熱パターンQを有する
抵抗発熱体4を埋設してなるセラミック体2の上面を被
加熱物Wの載置面3とし、上記セラミック体2の下面に
セラミックスからな筒状支持体6を接合してなるセラミ
ックヒータ1において、上記発熱パターンQのうち筒状
支持体6より内側に位置する領域Q1の面積をS1、該
領域Q1における抵抗発熱体4aの抵抗値をR1とし、
上記発熱パターンQのうち筒状支持体6より外側に位置
する領域Q2の面積をS2、該領域Q2における抵抗発
熱体4bの抵抗値をR2とした時、R1/S1をR2/
S2に対して3〜60%の範囲で大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックヒータ
に関し、特に、CVD、PVD、スパッタリングなどの
成膜装置用として使用されるセラミックヒータ、その中
でも半導体製造装置用セラミックヒータとして好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程において、
半導体ウエハ(以下、ウエハと称す。)に薄膜を形成す
るCVD、PVD、スパッタリングなどの成膜装置には
ウエハを各種処理温度に加熱するための熱源としてステ
ンレスヒータが使用されていた。
【0003】しかしながら、成膜装置では、デポジショ
ン用ガスやクリーニング用ガスとして塩素系やフッ素等
の腐食性の強いハロゲン系ガスが使用されるため、これ
らのハロゲン系ガスに曝されるとパーティクルが発生し
たり、熱効率が悪くなるため、成膜する膜質や膜厚みに
悪影響を与えるといった問題点があった。
【0004】こうした問題点を解決するために、耐食性
に優れた緻密なセラミック体中に抵抗発熱体を埋設して
なるセラミックヒータが提案されている。
【0005】図5(a)(b)にセラミックヒータ11
の一般的な構造を示すように、11はセラミックヒータ
で、円盤状をした緻密なセラミック体12からなり、そ
の内部には例えば図6に示すような渦巻き状をした発熱
パターンPを有する抵抗発熱体14が埋設され、該抵抗
発熱体14はタングステンやモリブデンなどの単一の材
料からなり、同一線幅、同一線厚みに構成されていた。
また、上記セラミック体12の上面はウエハ等の被加熱
物Wを載置しつつ所定の温度に加熱するための載置面1
3とし、上記セラミック体12の下面中央にはセラミッ
クヒータ11を反応処理室(不図示)内に設置するため
のセラミックスからなる筒状支持体16が接合してあ
り、該筒状支持体16により反応処理室の内外を気密に
シールするとともに、上記筒状支持体16の内側より前
記抵抗発熱体14に通電するための給電端子15を反応
処理室外へ取り出するようになっていた(特公平6−2
8258号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成膜工程で
はこれまでウエハに成膜する膜材質としてW膜が用いら
れていたが、近年、膜材質の多様化によりTi膜、Si
2 膜、WSix膜が使用されるようになり、これに伴
ってこれまで処理温度が400℃程度であったものが5
00℃〜900℃の処理温度で成膜することが要求され
ている。また、生産性を高めるためには処理時間、特に
セラミックヒータ11を所定の処理温度に加熱するまで
の昇温時間を極力短くする必要があり、これまで5〜1
0℃/minの昇温速度であったものを20℃/min
以上の急速昇温が要求されていた。ところが、上記セラ
ミックヒータ11を発熱させると、筒状支持体16を介
して反応処理室へ熱が逃げる熱引けが起こるため、筒状
支持体16が位置するセラミックヒータ11の中央にお
ける熱容量が周縁より小さくなり、載置面13の均熱性
が阻害されるといった課題があった。その為、成膜毎に
膜質や膜厚みが異なり、一定品質の薄膜を安定して成膜
することができなかった。
【0007】しかも、この熱引けが大きくなるとセラミ
ックヒータ11に大きな熱応力が発生し、セラミックヒ
ータ11にクラックが発生して割れてしまうといった問
題点もあった。特に、この問題点はセラミックヒータ1
1の大型化、昇温速度の向上によりますます顕著な問題
となっていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、略同心円状又は略渦巻き状をした発熱パター
ンを有する抵抗発熱体を埋設してなるセラミック体の上
面を被加熱物の載置面とし、上記セラミック体の下面に
セラミックスからな筒状支持体を接合してなるセラミッ
クヒータにおいて、上記発熱パターンのうち筒状支持体
より内側に位置する領域の面積をS1、該筒状支持体よ
り内側に位置する領域における抵抗発熱体の抵抗値をR
1とし、上記発熱パターンのうち筒状支持体より外側に
位置する領域の面積をS2、該筒状支持体より外側に位
置する領域における抵抗発熱体の抵抗値をR2とした
時、R1/S1をR2/S2に対して3〜60%の範囲
で大きくしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、筒状支持体より内側に位置す
る領域における抵抗発熱体の単位面積当たりの抵抗値
(R1/S1)を、筒状支持体より外側に位置する領域
における抵抗発熱体の単位面積当たりの抵抗値(R2/
S2)より大きくしてあることから、筒状支持体を介し
て熱引きされる温度を補い載置面の温度分布を均一化す
ることができる。また、その抵抗値(R1/S1)は抵
抗値(R2/S2)に対して3〜60%としてあること
から、20℃/min以上の速度で急速に昇温しても割
れないセラミックヒータを実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0011】図1(a)は本発明のセラミックヒータを
示す斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図であり、
抵抗発熱体4を埋設してなる円盤状をしたセラミック体
2からなり、該セラミック体2の上面を被加熱物Wの載
置面3としてある。また、上記セラミック体2の下面中
央にはセラミックヒータ1を反応処理室(不図示)内に
設置するためのセラミックスからなる筒状支持体6を接
合してあり、該筒状支持体6によって反応処理室の内外
を気密にシールするとともに、上記筒状支持体6の内側
より前記抵抗発熱体4へ通電するための給電端子5を反
応処理室外へ取り出するようになっている。
【0012】また、上記セラミック体2中に埋設する抵
抗発熱体4の発熱パターンは、例えば、図2に示すよう
な略同心円状としてあり、上記発熱パターンQが占める
面積をSとした時、面積Sは載置面3全体の80%以上
となるようにしてある。なお、発熱パターンQのパター
ン形状としては図2に示したものだけに限定されるもの
ではなく、図6に示す渦巻き状をしたものなど載置面3
を均一に加熱できるパーン形状であれば良い。
【0013】そして、本発明は、上記発熱パターンQの
うち筒状支持体6の最外周より内側に位置する領域Q1
の面積をS1、上記筒状支持体6の最外周より内側に位
置する領域Q1における抵抗発熱体4aの抵抗値をR1
とするとともに、上記発熱パターンQのうち筒状支持体
6の最外周より外側に位置する領域Q2の面積をS2、
上記筒状支持体6の最外周より外側に位置する領域Q2
における抵抗発熱体4bの抵抗値をR2とした時、上記
筒状支持体6の内側に位置する領域Q1における抵抗発
熱体4aの単位面積当たりの抵抗値(R1/S1)を、
上記筒状支持体6の外側に位置する領域Q2における抵
抗発熱体4bの単位面積当たりの抵抗値(R2/S2)
より大きくしたことを特徴とする。
【0014】即ち、上記セラミックヒータ1を発熱させ
ると、筒状支持体6を介して反応処理室側へ熱が奪われ
て熱引けが発生し、載置面3の均熱化が阻害されるとと
もに、特に昇温時において、筒状支持体6が接合されて
いるセラミックヒータ1の中央と、筒状支持体6が接合
されていないセラミックヒータ1の周縁との境界に大き
な熱応力が発生し、セラミックヒータ1が割れてしまう
といった恐れがあるが、本発明では、発熱パターンQの
筒状支持体6より内側に位置する領域Q1における抵抗
発熱体4aの単位面積当たりの抵抗値(R1/S1)
を、筒状支持体6より外側に位置する領域Q2における
抵抗発熱体4bの単位面積当たりの抵抗値(R2/S
2)より大きくし、筒状支持体6が接合されているセラ
ミックヒータ1の中央の発熱量を周縁より大きくしてあ
ることから、熱引けに伴う温度損失を補い、載置面6の
温度分布を均一化することができるとともに、昇温時に
おいてセラミックヒータ1の中央の発熱量を周縁より大
きくできるため、セラミックヒータ1に発生する熱応力
を緩和し、急速昇温によるセラミックヒータ1の破損を
防ぐことができる。
【0015】ただし、上記抵抗値(R1/S1)は抵抗
値(R2/S2)に対して3〜60%の範囲で大きくす
ることが重要であり、好ましくは5〜20%の範囲で大
きくすることが良い。
【0016】これは抵抗値(R1/S1)が抵抗値(R
2/S2)に対して3%未満であると、筒状支持体6か
らの熱引けに伴う温度損失を補えず、載置面3の中央に
おける温度が周縁より低くなり、均一な温度分布を得る
ことができなくなるとともに、昇温時にセラミックヒー
タ1に大きな熱応力が発生し、割れてしまう恐れがある
からであり、逆に、抵抗値(R1/S1)が抵抗値(R
2/S2)に対して60%より大きくなると、筒状支持
体6からの温度損失より抵抗発熱体4aによる発熱量が
大きくなり過ぎるために、載置面3の中央における温度
が周縁より高くなり、均一な温度分布を得ることができ
なくなるとともに、昇温時に発生する熱応力が非常に大
きくなりセラミックヒータ1が割れてしまうからであ
る。
【0017】なお、筒状支持体6が接合されたセラミッ
クヒータ1から抵抗値(R1/S1)と抵抗値(R2/
S2)を求める方法としては、例えば、図2に示す発熱
パターンQを有するセラミックヒータ1の場合、まず、
筒状支持体6を切除し、X線を当ててセラミック体2中
に埋設されている発熱パターンQの形状を解析し、筒状
支持体6より内側に位置する領域Q1の面積をS1、上
記筒状支持体6外側に位置する領域Q2の面積をS2と
して算出する。
【0018】一方、筒状支持体6より内側に位置する領
域Q1における抵抗発熱体4aの抵抗値R1と筒状支持
体6より外側に位置する領域Q2における抵抗発熱体4
bの抵抗値R2は、セラミック体2を筒状支持体6の最
外周が位置していた部分で円板状のセラミック体とリン
グ状のセラミック体に2分割し、円板状のセラミック体
に埋設されている抵抗値をR1、リング状のセラミック
体に埋設されている抵抗値をR2としてそれぞれ測定
し、これらの値から抵抗値(R1/S1)と抵抗値(R
2/S2)を算出すれば良い。
【0019】ところで、抵抗発熱体4a,4bの単位面
積当たりの抵抗値(R1/S1),(R2/S2)を変
化させるには以下の方法がある。
【0020】〔抵抗発熱体4をスクリーン印刷にて形成
する場合〕 抵抗発熱体4a,4bの厚みを一定とし、抵抗発熱
体4aと抵抗発熱体4bの線幅を異ならせる方法。即
ち、抵抗発熱体4aの線幅を抵抗発熱体4bの線幅より
細くする。
【0021】 抵抗発熱体4a,4bの線幅を一定と
し、抵抗発熱体4aと抵抗発熱体4bの厚みを異ならせ
る方法。即ち、スクリーン印刷にて抵抗発熱体4と抵抗
発熱体4bを印刷したあと、抵抗発熱体4bに相当する
部分に再度スクリーン印刷にて抵抗発熱体を重ねる。
【0022】 抵抗発熱体4a,4bの厚み、線幅と
も一定とし、抵抗発熱体4aと抵抗発熱体4bの組成を
異ならせる方法。例えば、抵抗発熱体を主にタングステ
ンよって形成する場合、抵抗発熱体4bに含有させる炭
化タングステンの添加量を抵抗発熱体4aに含有させる
炭化タングステンの添加量より多くすることにより、抵
抗発熱体4aの単位面積当たりの抵抗値(R1/S1)
を抵抗発熱体4bの単位面積当たりの抵抗値(R2/S
2)より大きくできる。
【0023】〔抵抗発熱体4に線材を用いる場合〕 抵抗発熱体4a,4bの線径を一定とし、抵抗発熱
体4aと抵抗発熱体4bの巻き数を変更する方法。即
ち、抵抗発熱体4aの巻き数を抵抗発熱体4bより多く
する。
【0024】また、上記方法による抵抗発熱体4を埋設
するセラミックヒータ1の製造方法としては次の2つの
方法がある。
【0025】まず、第一の方法は、高融点金属や導電性
セラミックスを含む導体インクを作製し、これをセラミ
ック体2を構成するセラミックグリーンシート上に例え
ば図2に示す発熱パターンQを〜の方法を用いてス
クリーン印刷したあと、上記発熱パターンQを覆うよう
に上記セラミックグリーンシート上に他のセラミックグ
リーンシートを積み重ねてグリーンシート積層体を製作
する。そして、このグリーンシート積層体に切削加工を
施して所定形状に形成したものを各種セラミック原料を
焼結させることができる温度にて焼成することにより、
抵抗発熱体4を埋設してなるセラミック体2を形成す
る。
【0026】第二の方法は、抵抗発熱体4として高融点
金属からなる線材を用い、該線材をの方法にて螺旋状
に巻線したものを例えば図2に示す発熱パターンQに配
置してセラミック原料中に埋置し、ホットプレス法にて
焼結一体化したあと、研削加工を施して所定形状に形成
することにより、抵抗発熱体4を埋設してなるセラミッ
ク体2を形成する。
【0027】これらの方法により得られたセラミック体
2は、一方の主面に研磨加工を施して載置面3を形成す
るとともに、他方の主面に抵抗発熱体4に連通する凹部
を穿設し、該凹部に給電端子5をロウ付け等の方法にて
接合することによりセラミックヒータ1を形成する。
【0028】一方、筒状支持体6は、セラミック原料を
射出成形法、押し出し成形法、静水圧プレス成形法など
通常のセラミック成形法にて所定の筒状に形成したあ
と、上記セラミック原料を焼結させることができる温度
にて焼成して形成する。
【0029】そして、上記セラミック体2の給電端子5
を内包するように上記セラミック体2の下面中央に筒状
支持体6をガラス接合や拡散接合にて接合するか、ある
いは上記セラミック体2と筒状支持体6とが同種のセラ
ミックスからなる場合、上記セラミック原料の泥漿をセ
ラミック体2と筒状支持体6の接合面間に介在させ、焼
結一体化することによりセラミックヒータ1を得ること
ができる。
【0030】ただし、上記発熱パターンQにおいて、筒
状支持体6より内側に位置する領域Q1における抵抗発
熱体4aの単位面積当たりの抵抗値(R1/S1)と筒
状支持体6より外側に位置する領域Q2における抵抗発
熱体4bの単位面積当たりの抵抗値(R2/S2)を前
記範囲で設定したとしてもセラミック体2の熱伝導率が
40W/mk未満であると、抵抗発熱体4の発熱を効率
良くセラミック体2全体に伝えることができないため
に、セラミック材料による均熱化作用が無くなり、特に
大型のセラミックヒータ1では載置面3の均熱化が達成
できない。しかも、セラミック体2の厚みが厚くなる
と、セラミック体2の厚み方向に温度分布が生じ、熱応
力が発生して抵抗発熱体4を埋設した界面からクラック
が発生することもある。
【0031】しかも、成膜装置ではデポジション用ガス
やクリーニング用ガスとして塩素系やフッ素等の腐食性
の強いハロゲン系ガスが使用されているため、これらの
ハロゲン系ガスに対して耐食性の高いことが必要とな
る。
【0032】その為、セラミック体2を構成するセラミ
ックスとしては熱伝導率が40W/mk以上でかつハロ
ゲン系ガスに対する優れた耐食性を有するセラミックス
により形成することが重要であり、可能な限り熱伝導率
の高いものが望ましい。
【0033】具体的には、アルミナ、窒化アルミニウ
ム、窒化硼素を主成分とするセラミックスを用いること
ができ、これらの中でも窒化アルミニウムを主成分とす
るセラミックスが好ましい。
【0034】また、上記セラミック体2に接合する筒状
支持体6の熱伝達率は、セラミック体2の熱伝達率と同
等あるいはそれ以上とすることが望ましい。これは、筒
状支持体6の熱伝達率がセラミック体2よりも極端に低
いと、セラミックヒータ1を発熱させたときの熱伝搬が
非常に少なく、セラミック体2と筒状支持体6との接合
界面に熱応力が集中して筒状支持体6が接合界面より剥
離してしまうからである。なお、筒状支持体6を構成す
るセラミックスとしては、セラミック体2と同様のアル
ミナ、窒化アルミニウム、窒化硼素を主成分とするセラ
ミックスを用いることができ、特に、接合強度を高める
観点からセラミック体2と同種のセラミックス、さらに
はセラミック体2と同一のセラミックスにより形成する
ことが良い。なお、同種のセラミックスとは、主成分が
同じであることを言い、同一のセラミックスとは主成分
は勿論のこと組成や特性が同じセラミックスのことを言
う。
【0035】さらに、上記セラミック体2中に埋設する
抵抗発熱体4としては、タングステン、モリブデン、白
金、レニウム等の高融点金属やこれらの合金、あるいは
周期律表第4a,5a,6a族元素の炭化物や窒化物を
用いることができ、セラミック体2を構成するセラミッ
クスとの熱膨張差が近似したものを適宜選択して用いれ
ば良い。
【0036】かくして、本発明のセラミックヒータ1を
用いれば、処理温度での温度バラツキが10%以内とな
るような均一な温度分布を得ることができるとともに、
従来では成し得なかった20℃/min以上の急速な昇
温においても割れることがない。
【0037】(実施例)純度99.9%のAlN粉末に
対してバインダー、溶剤、可塑剤等を加え、回転ミルに
て24時間程度混合することにより泥漿を製作したあ
と、ドクターブレード法にてAlNのグリーンシートを
複数枚形成する。
【0038】一方、抵抗発熱体4として、タングステン
粉末に溶剤、可塑剤、分散材等を加えて回転ミルにて混
合粉砕したあと、バインダーを加えてさらに混合し、真
空脱脂することにより導体インクを製作する。
【0039】そして、前記AlNのグリーンシートを数
枚積み重ねた上に、上記導体インクをスクリーン印刷に
て図2に示すような略同心円状をなし、抵抗発熱体4の
厚みはほぼ一定とした状態で中央に位置する抵抗発熱体
4aの線幅を周縁に位置する抵抗発熱体4bの線幅より
狭くした発熱パターンQを敷設し、該発熱パターンQを
覆うように残りのAlNのグリーンシートを積み重ね、
熱圧着によりグリーンシート積層体を形成した。そし
て、このグリーンシート積層体に切削加工を施して円盤
状に形成したあと、数百℃の窒素雰囲気にて脱脂し、次
いで窒素雰囲気中にて2000〜2010℃の温度にて
焼成することにより、外径が約300mm、厚みが約1
5mmの円盤状をした窒化アルミニウム製のセラミック
体2を製作した。なお、上記セラミック体2を構成する
窒化アルミニウムの組成についてICPにて測定したと
ころ、窒化アルミニウムの含有量が99.8重量%の高
純度窒化アルミニウムセラミックスからなるものであっ
た。
【0040】また、セラミック体2中に埋設する発熱パ
ターンQのうち、後述にて接合する筒状支持体6より内
側に位置する領域Q1における抵抗発熱体4aの単位面
積当たりの抵抗値(R1/S1)と、上記筒状支持体6
より外側に位置する領域Q2における抵抗発熱体4bの
単位面積当たりの抵抗値(R2/S2)をそれぞれ測定
したところ、0.48Ω/cm2 と0.36Ω/cm2
であり、抵抗値(R1/S1)が抵抗値(R2/S2)
に対して33%高かった。
【0041】次に、得られたセラミック体2の一方の主
面を中心線平均粗さ(Ra)で0.1μmに研磨して載
置面3を形成するとするとともに、上記セラミック体2
の他方の主面に抵抗発熱体4に連通する2つの凹部を穿
設したあと、該凹部にFe−Co−Ni合金からなる給
電端子5を銀銅ロウにてロウ付け固定してセラミックヒ
ータ1を得た。
【0042】そして、このセラミックヒータ1の下面
に、外径70mm、厚み10mmの円筒状をした上記セ
ラミック体2と同一の窒化アルミニウムセラミックスか
らなる筒状支持体6を拡散接合した。
【0043】そこで、このセラミックヒータ1に170
Vの直流電圧を印加して載置面3を設定温度で700℃
に発熱させ、載置面3の温度を放射温度計(商品名:サ
ーモビュアー)にて測定したところ、図3に示すよう
に、載置面3の平均温度が694℃、最も低いところで
も設定温度に対して15℃以内とすることができ、設定
温度700℃に対して2%以内の温度バラツキに抑える
ことができ、優れた均熱性が得られた。
【0044】一方、比較のために、発熱パターンの形状
は図2と同一で、抵抗調整していない抵抗発熱体14を
セラミック体12中に埋設する以外は実施例と同様の方
法にて製作したセラミックヒータ11を試作し、170
Vの直流電圧を印加して載置面13を発熱させたとこ
ろ、図4に示すように、載置面13の平均温度が654
℃、最も低いところでは設定温度に対して114℃も低
くなっており、設定温度700℃に対して16.2%と
温度分布が大きくばらついていた。
【0045】(実験例1)そこで、実施例におけるセラ
ミックヒータ1において、筒状支持体6より内側に位置
する領域Q1における抵抗発熱体4aの単位面積当たり
の抵抗値(R1/S1)と筒状支持体6より外側に位置
する領域Q2における抵抗発熱体4bの単位面積当たり
の抵抗値(R2/S2)を異ならせた時の載置面3にお
ける温度分布を確認する実験を行った。
【0046】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0047】この結果、抵抗値(R1/S1)を抵抗値
(R2/S2)に対して3%以上、60%以下とするこ
とにより、載置面3の温度バラツキを10%以内に抑え
られることが判る。特に、抵抗値(R1/S1)を抵抗
値(R2/S2)に対して5%以上、50%以下とすれ
ば、載置面3の温度バラツキを5%以内に抑えることが
でき、優れた均熱性が得られた。
【0048】
【表1】
【0049】(実験例2)次に、実験例1で用いたセラ
ミックヒータ1の昇温速度を異ならせた時のセラミック
ヒータ1の耐久性について調べる実験を行った。
【0050】それぞれの結果は表2に示す通りである。
【0051】この結果、抵抗値(R1/S1)を抵抗値
(R2/S2)に対して3%以上、60%以下とするこ
とにより、20℃/minの昇温速度としてもセラミッ
クヒータ1に割れを生じることがなく、特に抵抗値(R
1/S1)を抵抗値(R2/S2)に対して5%以上、
20%以下とすることにより、50℃/minの昇温速
度においてもセラミックヒータ1に割れを生じることが
なく優れていた。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、略同心
円状又は略渦巻き状をした発熱パターンを有する抵抗発
熱体を埋設してなるセラミック体の上面を被加熱物の載
置面とし、上記セラミック体の下面にセラミックスから
な筒状支持体を接合してなるセラミックヒータにおい
て、上記発熱パターンのうち筒状支持体より内側に位置
する領域の面積をS1、該筒状支持体より内側に位置す
る領域における抵抗発熱体の抵抗値をR1とし、上記発
熱パターンのうち筒状支持体より外側に位置する領域の
面積をS2、該筒状支持体より外側に位置する領域にお
ける抵抗発熱体の抵抗値をR2とした時、R1/S1を
R2/S2に対して3〜60%の範囲で大きくしたこと
から、筒状支持体を介して熱引きされる温度を補い載置
面の温度分布を均一化することができるとともに、20
℃/min以上の速度で急速に昇温しても割れない信頼
性の高いセラミックヒータを提供することができる。
【0054】しかも、セラミックヒータを構成するセラ
ミック体や筒状支持体はハロゲン系ガスやプラズマに対
して優れた耐食性、耐プラズマ性を有するセラミックス
からなるため、成膜装置やエッチング装置に用いたとし
ても長期使用が可能であるとともに、腐食や摩耗に伴う
塵の発生が少ないことから、例えば半導体製造装置用と
して用いたとしても半導体ウエハに悪影響を与えること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のセラミックヒータを示す一部
を破断した斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図で
ある。
【図2】図1のセラミックヒータに埋設してなる発熱パ
ターンを示す図である。
【図3】本発明のセラミックヒータの載置面における温
度分布を示す図である。
【図4】従来のセラミックヒータの載置面における温度
分布を示す図である。
【図5】(a)は従来のセラミックヒータを示す一部を
破断した斜視図、(b)は(a)のY−Y線断面図であ
る。
【図6】図5のセラミックヒータに埋設してなる発熱パ
ターンを示す図である。
【符号の説明】
1,11 ・・・セラミックヒータ 2,12 ・・・セラミック体 3,13 ・・・載置面 4(4a,4b),14・・・抵抗発熱体 5,15 ・・・給電端子 6,16 ・・・筒状支持体 Q,P ・・・発熱パターン Q1 ・・・筒状支持体より内側に位置する
領域 Q2 ・・・筒状支持体より外側に位置する
領域 S ・・・発熱パターンの全面積 S1 ・・・筒状支持体より内側に位置する
領域の面積 S2 ・・・筒状支持体より外側に位置する
領域の面積 R1 ・・・領域S1における抵抗発熱体の
抵抗値 R2 ・・・領域S2における抵抗発熱体の
抵抗値 W ・・・被加熱物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略同心円状又は略渦巻き状をした発熱パタ
    ーンを有する抵抗発熱体を埋設してなるセラミック体の
    上面を被加熱物の載置面とし、上記セラミック体の下面
    にセラミックスからなる筒状支持体を接合してなるセラ
    ミックヒータにおいて、上記発熱パターンのうち筒状支
    持体より内側に位置する領域の面積をS1、該筒状支持
    体より内側に位置する領域における抵抗発熱体の抵抗値
    をR1とし、上記発熱パターンのうち筒状支持体より外
    側に位置する領域の面積をS2、該筒状支持体より外側
    に位置する領域における抵抗発熱体の抵抗値をR2とし
    た時、R1/S1をR2/S2に対して3〜60%の範
    囲で大きくしたことを特徴とするセラミックヒータ。
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