JPH1134178A - 光学素子及びその製造方法及び製造装置 - Google Patents
光学素子及びその製造方法及び製造装置Info
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- JPH1134178A JPH1134178A JP19016097A JP19016097A JPH1134178A JP H1134178 A JPH1134178 A JP H1134178A JP 19016097 A JP19016097 A JP 19016097A JP 19016097 A JP19016097 A JP 19016097A JP H1134178 A JPH1134178 A JP H1134178A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】樹脂層の剥離を防止した光学素子及びその成形
方法及び成形装置を提供する. 【解決手段】ガラス部材1の表面に、所定の表面形状を
有する樹脂層4を成形加工によって形成することによ
り、ガラス部材1と樹脂層4とを一体化した光学素子を
製造するための光学素子の製造方法において、樹脂材量
4を、樹脂層を成形するための成形面2aを有する型2
とガラス部材1との間に供給する供給工程と、ガラス部
材1を、成形面2aに対面させて、成形面2aと連続し
て形成された支持部12上に載置する載置工程と、樹脂
材量4を硬化させる硬化工程とを具備する。
方法及び成形装置を提供する. 【解決手段】ガラス部材1の表面に、所定の表面形状を
有する樹脂層4を成形加工によって形成することによ
り、ガラス部材1と樹脂層4とを一体化した光学素子を
製造するための光学素子の製造方法において、樹脂材量
4を、樹脂層を成形するための成形面2aを有する型2
とガラス部材1との間に供給する供給工程と、ガラス部
材1を、成形面2aに対面させて、成形面2aと連続し
て形成された支持部12上に載置する載置工程と、樹脂
材量4を硬化させる硬化工程とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス部材の表面
に樹脂層を一体的に成形した光学素子及びその製造方法
及び製造装置に関するものである。
に樹脂層を一体的に成形した光学素子及びその製造方法
及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス部材の表面に樹脂層を
成形加工することにより、ガラス材料のみでは加工しに
くい非球面形状を有するレンズを形成する方法が知られ
ている。このような方法により成形したレンズは一般的
にレプリカレンズと呼ばれている。成形時において、樹
脂層の材料である樹脂液をガラス部材や型部材に供給
し、型部材をガラス部材に対して位置決めしてから樹脂
を硬化させることにより、所望の非球面形状を有するレ
プリカレンズが形成される。
成形加工することにより、ガラス材料のみでは加工しに
くい非球面形状を有するレンズを形成する方法が知られ
ている。このような方法により成形したレンズは一般的
にレプリカレンズと呼ばれている。成形時において、樹
脂層の材料である樹脂液をガラス部材や型部材に供給
し、型部材をガラス部材に対して位置決めしてから樹脂
を硬化させることにより、所望の非球面形状を有するレ
プリカレンズが形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レプリカレン
ズの径が大きい場合やガラス部材と型部材の成形面との
隙間が部分的に大きい場合は供給すべき樹脂液の量が多
いため、樹脂液が硬化する際の収縮によって、 (1)ガラス部材と樹脂層の間に空気が入り込み剥離を
起こしてしまう。 (2)型部材と樹脂層の間に空気が入り込み剥離を起こ
してしまう。 といった現象が生じ、そしてそのほとんどの場合は、剥
離がレンズの光線有効径内にまで入り込み致命的な欠陥
になってしまうか、あるいは、例え光線有効径外であっ
たとしても製品の外観上問題となる。そのため、致命的
な欠陥でなかったとしても、空気が入り込んだ部分を外
観上隠す必要があり、コストアップ等の原因となる。
ズの径が大きい場合やガラス部材と型部材の成形面との
隙間が部分的に大きい場合は供給すべき樹脂液の量が多
いため、樹脂液が硬化する際の収縮によって、 (1)ガラス部材と樹脂層の間に空気が入り込み剥離を
起こしてしまう。 (2)型部材と樹脂層の間に空気が入り込み剥離を起こ
してしまう。 といった現象が生じ、そしてそのほとんどの場合は、剥
離がレンズの光線有効径内にまで入り込み致命的な欠陥
になってしまうか、あるいは、例え光線有効径外であっ
たとしても製品の外観上問題となる。そのため、致命的
な欠陥でなかったとしても、空気が入り込んだ部分を外
観上隠す必要があり、コストアップ等の原因となる。
【0004】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、樹脂層の剥離を防止し
た光学素子及びその成形方法及び成形装置を提供するこ
とである。
されたものであり、その目的は、樹脂層の剥離を防止し
た光学素子及びその成形方法及び成形装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し目的
を達成するために、本発明の光学素子の成形方法は、ガ
ラス部材の表面に、所定の表面形状を有する樹脂層を成
形加工によって形成することにより、ガラス部材と樹脂
層とを一体化した光学素子を製造するための光学素子の
製造方法において、樹脂材量を、前記樹脂層を成形する
ための成形面を有する型と前記ガラス部材との間に供給
する供給工程と、前記ガラス部材を、前記成形面に対面
させて、前記成形面と連続して形成された支持部上に載
置する載置工程と、前記樹脂材量を硬化させる硬化工程
とを具備することを特徴としている。
を達成するために、本発明の光学素子の成形方法は、ガ
ラス部材の表面に、所定の表面形状を有する樹脂層を成
形加工によって形成することにより、ガラス部材と樹脂
層とを一体化した光学素子を製造するための光学素子の
製造方法において、樹脂材量を、前記樹脂層を成形する
ための成形面を有する型と前記ガラス部材との間に供給
する供給工程と、前記ガラス部材を、前記成形面に対面
させて、前記成形面と連続して形成された支持部上に載
置する載置工程と、前記樹脂材量を硬化させる硬化工程
とを具備することを特徴としている。
【0006】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記支持部は、前記成形面と連続して前記
型上に形成されていることを特徴としている。また、こ
の発明に係わる光学素子の成形方法において、前記型
は、前記支持部の外側に、樹脂材料のはみ出し部を有す
ることを特徴としている。また、この発明に係わる光学
素子の成形方法において、前記載置工程において、前記
支持部は、前記ガラス部材の光線有効径外の位置を支持
することを特徴としている。
法において、前記支持部は、前記成形面と連続して前記
型上に形成されていることを特徴としている。また、こ
の発明に係わる光学素子の成形方法において、前記型
は、前記支持部の外側に、樹脂材料のはみ出し部を有す
ることを特徴としている。また、この発明に係わる光学
素子の成形方法において、前記載置工程において、前記
支持部は、前記ガラス部材の光線有効径外の位置を支持
することを特徴としている。
【0007】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記載置工程において、前記支持部は、前
記ガラス部材の光線有効径内の範囲を密封するように前
記ガラス部材を支持することを特徴としている。また、
この発明に係わる光学素子の成形方法において、前記樹
脂材料は、活性エネルギー線硬化型の樹脂であり、前記
硬化工程では前記樹脂材料に活性エネルギー線を照射し
て硬化させることを特徴としている。
法において、前記載置工程において、前記支持部は、前
記ガラス部材の光線有効径内の範囲を密封するように前
記ガラス部材を支持することを特徴としている。また、
この発明に係わる光学素子の成形方法において、前記樹
脂材料は、活性エネルギー線硬化型の樹脂であり、前記
硬化工程では前記樹脂材料に活性エネルギー線を照射し
て硬化させることを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記成形面は、硬度>D50または硬度>
R70、弾性係数5000〜35000Kgf/c
m2、摩擦係数<0.2、耐光性:不変又は僅変、を満足
する高分子材料からなることを特徴としている。また、
本発明に係わる光学素子の成形装置は、ガラス部材の表
面に、所定の表面形状を有する樹脂層を成形加工によっ
て形成することにより、ガラス部材と樹脂層とを一体化
した光学素子を製造するための光学素子の製造装置にお
いて、樹脂材量を成形して前記樹脂層を成形するための
成形面と、前記ガラス部材を、前記成形面に対面させた
状態で支持するための支持部であって、前記成形面と連
続して形成された支持部と、を有する型を具備すること
を特徴としている。
法において、前記成形面は、硬度>D50または硬度>
R70、弾性係数5000〜35000Kgf/c
m2、摩擦係数<0.2、耐光性:不変又は僅変、を満足
する高分子材料からなることを特徴としている。また、
本発明に係わる光学素子の成形装置は、ガラス部材の表
面に、所定の表面形状を有する樹脂層を成形加工によっ
て形成することにより、ガラス部材と樹脂層とを一体化
した光学素子を製造するための光学素子の製造装置にお
いて、樹脂材量を成形して前記樹脂層を成形するための
成形面と、前記ガラス部材を、前記成形面に対面させた
状態で支持するための支持部であって、前記成形面と連
続して形成された支持部と、を有する型を具備すること
を特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記型は、前記支持部の外側に、樹脂材料
のはみ出し部を有することを特徴としている。また、こ
の発明に係わる光学素子の成形装置において、前記支持
部は、前記ガラス部材の光線有効径外の位置を支持する
ように形成されていることを特徴としている。
置において、前記型は、前記支持部の外側に、樹脂材料
のはみ出し部を有することを特徴としている。また、こ
の発明に係わる光学素子の成形装置において、前記支持
部は、前記ガラス部材の光線有効径外の位置を支持する
ように形成されていることを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記支持部は、前記ガラス部材の光線有効
径内の範囲を密封するように形成されていることを特徴
としている。また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記樹脂材料は、活性エネルギー線硬化型
の樹脂であることを特徴としている。
置において、前記支持部は、前記ガラス部材の光線有効
径内の範囲を密封するように形成されていることを特徴
としている。また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記樹脂材料は、活性エネルギー線硬化型
の樹脂であることを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記成形面は、硬度>D50または硬度>
R70、弾性係数5000〜35000Kgf/c
m2、摩擦係数<0.2、耐光性:不変又は僅変を満足す
る高分子材料からなることを特徴としている。また、本
発明に係わる光学素子は、請求項1乃至7のいずれか1
項に記載の製造方法により製造されたことを特徴として
いる。
置において、前記成形面は、硬度>D50または硬度>
R70、弾性係数5000〜35000Kgf/c
m2、摩擦係数<0.2、耐光性:不変又は僅変を満足す
る高分子材料からなることを特徴としている。また、本
発明に係わる光学素子は、請求項1乃至7のいずれか1
項に記載の製造方法により製造されたことを特徴として
いる。
【0012】また、本発明に係わる光学素子の製造方法
は、凹レンズ形状のガラス部材の表面に、所定の表面形
状を有する樹脂層を成形加工によって形成することによ
り、ガラス部材と樹脂層とを一体化した光学素子を製造
するための光学素子の製造方法において、樹脂材量を、
前記樹脂層を成形するための成形面を有する型と前記ガ
ラス部材との間に供給する供給工程と、前記ガラス部材
を、前記成形面に対面させて、その中央部で前記成形面
に支持されるように載置する載置工程と、前記樹脂材量
を硬化させる硬化工程とを具備することを特徴としてい
る。
は、凹レンズ形状のガラス部材の表面に、所定の表面形
状を有する樹脂層を成形加工によって形成することによ
り、ガラス部材と樹脂層とを一体化した光学素子を製造
するための光学素子の製造方法において、樹脂材量を、
前記樹脂層を成形するための成形面を有する型と前記ガ
ラス部材との間に供給する供給工程と、前記ガラス部材
を、前記成形面に対面させて、その中央部で前記成形面
に支持されるように載置する載置工程と、前記樹脂材量
を硬化させる硬化工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0013】また、この発明に係わる光学素子の製造方
法において、前記樹脂材料は、活性エネルギー線硬化型
の樹脂であり、前記硬化工程では前記樹脂材料に活性エ
ネルギー線を照射して硬化させることを特徴としてい
る。また、この発明に係わる光学素子の製造方法におい
て、前記成形面は、硬度>D50または硬度>R70、
弾性係数5000〜35000Kgf/cm2、摩擦係
数<0.2、耐光性:不変又は僅変を満足する高分子材
料からなることを特徴としている。
法において、前記樹脂材料は、活性エネルギー線硬化型
の樹脂であり、前記硬化工程では前記樹脂材料に活性エ
ネルギー線を照射して硬化させることを特徴としてい
る。また、この発明に係わる光学素子の製造方法におい
て、前記成形面は、硬度>D50または硬度>R70、
弾性係数5000〜35000Kgf/cm2、摩擦係
数<0.2、耐光性:不変又は僅変を満足する高分子材
料からなることを特徴としている。
【0014】また、本発明に係わる光学素子は、請求項
15乃至17のいずれか1項に記載の製造方法により製
造されたことを特徴としている。
15乃至17のいずれか1項に記載の製造方法により製
造されたことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、第1の実施形態の光学素子
を成形する際に使用される成形装置の概略構造を示した
図であり、図2は図1の型部材2の位置決め部12の拡
大図である。
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、第1の実施形態の光学素子
を成形する際に使用される成形装置の概略構造を示した
図であり、図2は図1の型部材2の位置決め部12の拡
大図である。
【0016】型部材2の成形面2aに樹脂液を供給し、
ガラス部材1の光線有効径外の面を、型部材2の光線有
効径外でかつ光線有効径内の部分と一体となっている位
置決め部12の上に載置し、型部材2とガラス部材1の
垂直方向の位置決めを行なう。型部材2からはみ出した
樹脂液は全周にわたって樹脂はみ出し部3に達してい
る。またこのとき、ガラス部材の水平方向の位置決め
や、上方からガラス部材1を型部材2に押し付ける機能
をする部材も存在するがこの図では省略する。
ガラス部材1の光線有効径外の面を、型部材2の光線有
効径外でかつ光線有効径内の部分と一体となっている位
置決め部12の上に載置し、型部材2とガラス部材1の
垂直方向の位置決めを行なう。型部材2からはみ出した
樹脂液は全周にわたって樹脂はみ出し部3に達してい
る。またこのとき、ガラス部材の水平方向の位置決め
や、上方からガラス部材1を型部材2に押し付ける機能
をする部材も存在するがこの図では省略する。
【0017】そして、図1のように、成形面2aへの樹
脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行なっ
た後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材2か
ら樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下のよう
なものである。 「条件」 ガラス部材材料 BK7 ガラス部材外径 φ70 光線有効径 φ65 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):112凸、R2:230凹 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 テフロン 樹脂材料の供給量 150mg 紫外線照射強度 0.5mW/cm2 120秒 初期硬化 60mW/cm2 100秒 中期、後期硬化 また、型部材を構成するテフロンの物性値は、以下のよ
うなものである。
脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行なっ
た後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材2か
ら樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下のよう
なものである。 「条件」 ガラス部材材料 BK7 ガラス部材外径 φ70 光線有効径 φ65 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):112凸、R2:230凹 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 テフロン 樹脂材料の供給量 150mg 紫外線照射強度 0.5mW/cm2 120秒 初期硬化 60mW/cm2 100秒 中期、後期硬化 また、型部材を構成するテフロンの物性値は、以下のよ
うなものである。
【0018】 硬度 :D55 弾性係数 :5000Kgf/cm2 摩擦係数 :0.04〜0.1 吸水率 :0.01%以下 耐光性 :不変 <結果>上記の第1の実施形態は、樹脂層を2回の成形
加工で形成する場合の1回目の成形であり、型部材には
テフロンを使用している。
加工で形成する場合の1回目の成形であり、型部材には
テフロンを使用している。
【0019】紫外線照射強度0.5mW/cm2、照射
時間120秒によって、樹脂液の初期段階の硬化を行
う。紫外線の照射による硬化収縮により供給された樹脂
液全体に負圧が発生し、樹脂液全体がレンズの中心に向
かって移動し、型部材2とガラス部材1との接触部分
(位置決め部12)を通じて、はみ出し部3にはみ出し
ていた樹脂液が型部材2とガラス部材1の間の空間に流
れ込む。
時間120秒によって、樹脂液の初期段階の硬化を行
う。紫外線の照射による硬化収縮により供給された樹脂
液全体に負圧が発生し、樹脂液全体がレンズの中心に向
かって移動し、型部材2とガラス部材1との接触部分
(位置決め部12)を通じて、はみ出し部3にはみ出し
ていた樹脂液が型部材2とガラス部材1の間の空間に流
れ込む。
【0020】紫外線照射強度60mW/cm2、照射時
間100秒の照射においては、樹脂の移動が行われなく
なる中期段階の硬化と、樹脂を完全に硬化させる後期段
階の硬化を行うが、比較的薄い位置決め部12の付近の
樹脂がその他の部分より早く硬化を終了するので、位置
決め部外の空気が位置決め部12の内側へ進入して来る
ことがない。また、従来のように型部材と位置決めのた
めの部材が分離されていないので、それらの隙間から空
気が進入することがない。従って、空気が進入すること
がきっかけで発生するガラス部材と樹脂層の間の剥離や
型部材と樹脂層の間の剥離が起こらず、性能的にも外見
的にも良好な光学素子を製造することができる。
間100秒の照射においては、樹脂の移動が行われなく
なる中期段階の硬化と、樹脂を完全に硬化させる後期段
階の硬化を行うが、比較的薄い位置決め部12の付近の
樹脂がその他の部分より早く硬化を終了するので、位置
決め部外の空気が位置決め部12の内側へ進入して来る
ことがない。また、従来のように型部材と位置決めのた
めの部材が分離されていないので、それらの隙間から空
気が進入することがない。従って、空気が進入すること
がきっかけで発生するガラス部材と樹脂層の間の剥離や
型部材と樹脂層の間の剥離が起こらず、性能的にも外見
的にも良好な光学素子を製造することができる。
【0021】以上のように、樹脂液の硬化収縮の初期段
階においては、樹脂液を硬化させる際の樹脂の収縮によ
りレンズの中心に向かって樹脂液は移動するが、型部材
とガラス部材との位置決め部分を通じて樹脂液が位置決
め部分の外側の樹脂のはみ出し部より絶えず流れ込むこ
とによって、また樹脂液の硬化収縮の中期、後期段階に
おいては、位置決め部分がその他の部分より早く硬化を
終了することにより、位置決め部外の空気の位置決め部
内への進入を防止することが可能となる。すなわち、型
部材の光線有効径内と一体となっている位置決め部でガ
ラス部材の位置決めを行っているために、空気が樹脂液
と型部材の間にはいって剥離を起こすことを防止するこ
とができる。
階においては、樹脂液を硬化させる際の樹脂の収縮によ
りレンズの中心に向かって樹脂液は移動するが、型部材
とガラス部材との位置決め部分を通じて樹脂液が位置決
め部分の外側の樹脂のはみ出し部より絶えず流れ込むこ
とによって、また樹脂液の硬化収縮の中期、後期段階に
おいては、位置決め部分がその他の部分より早く硬化を
終了することにより、位置決め部外の空気の位置決め部
内への進入を防止することが可能となる。すなわち、型
部材の光線有効径内と一体となっている位置決め部でガ
ラス部材の位置決めを行っているために、空気が樹脂液
と型部材の間にはいって剥離を起こすことを防止するこ
とができる。
【0022】(第2の実施形態)型部材の材量にデュポ
ン社製のデルリンを用いた以外は、第1の実施形態と同
様に光学素子を成形した。型部材を構成するデルリンの
物性値は、以下のようなものである。 硬度 :R118 弾性係数 :26400〜28800Kgf/cm2 摩擦係数 :0.18 吸水率 :0.22〜0.25% 耐光性 :僅変 この第2の実施形態で製造した光学素子も、第1の実施
形態と同様に光学性能、外観共に良好なものとなった。
ン社製のデルリンを用いた以外は、第1の実施形態と同
様に光学素子を成形した。型部材を構成するデルリンの
物性値は、以下のようなものである。 硬度 :R118 弾性係数 :26400〜28800Kgf/cm2 摩擦係数 :0.18 吸水率 :0.22〜0.25% 耐光性 :僅変 この第2の実施形態で製造した光学素子も、第1の実施
形態と同様に光学性能、外観共に良好なものとなった。
【0023】(第1及び第2の実施形態の比較例)図3
は第1及び第2の実施形態の比較例で使用される成形装
置の概略構造を示した図であり、図4は硬化後にガラス
部材と樹脂層の間に空気が入り込み剥離を起こしてしま
った状態を示した図、図5は硬化後に、型部材と樹脂層
の間に空気が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示
した図である。
は第1及び第2の実施形態の比較例で使用される成形装
置の概略構造を示した図であり、図4は硬化後にガラス
部材と樹脂層の間に空気が入り込み剥離を起こしてしま
った状態を示した図、図5は硬化後に、型部材と樹脂層
の間に空気が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示
した図である。
【0024】型部材9の成形面9aに樹脂液を供給し、
ガラス部材1の光線有効径外の面を、型部材9とは別体
に設けられた位置決め部材10の上に載置し、型部材9
とガラス部材1の垂直方向の位置決めを行なう。型部材
9からはみ出した樹脂液は一部が位置決め部材10の上
に達している。またこのとき、ガラス部材8の水平方向
の位置決めや、上方からガラス部材8を型部材10に押
し付ける機能をする部材も存在するがこの図では省略す
る。
ガラス部材1の光線有効径外の面を、型部材9とは別体
に設けられた位置決め部材10の上に載置し、型部材9
とガラス部材1の垂直方向の位置決めを行なう。型部材
9からはみ出した樹脂液は一部が位置決め部材10の上
に達している。またこのとき、ガラス部材8の水平方向
の位置決めや、上方からガラス部材8を型部材10に押
し付ける機能をする部材も存在するがこの図では省略す
る。
【0025】そして、図3のように、成形面9aへの樹
脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行なっ
た後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材9か
ら樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下のよう
なものである。 「条件」 ガラス部材材料 BK7 ガラス部材外径 φ70 光線有効径 φ65 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):112凸、R2:230凹 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 テフロン 樹脂材料の供給量 150mg 紫外線照射強度 0.5mW/cm2 120秒 初期硬化 60mW/cm2 100秒 中期、後期硬化 なお、テフロンの物性は第1の実施形態で示した通りで
ある。
脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行なっ
た後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材9か
ら樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下のよう
なものである。 「条件」 ガラス部材材料 BK7 ガラス部材外径 φ70 光線有効径 φ65 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):112凸、R2:230凹 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 テフロン 樹脂材料の供給量 150mg 紫外線照射強度 0.5mW/cm2 120秒 初期硬化 60mW/cm2 100秒 中期、後期硬化 なお、テフロンの物性は第1の実施形態で示した通りで
ある。
【0026】<結果>上記の比較例においては、第1の
実施形態と同じく樹脂層を2回の成形加工で形成する場
合の1回目の成形であり、型部材にはテフロンを使用し
ている。この比較例では、型部材9と位置決め部材10
が別体となっているため、これらの隙間から空気が進入
し、ガラス部材8と樹脂層11、型部材9と樹脂層11
の間への空気の進入(剥離)は全数に発生してしまう。
実施形態と同じく樹脂層を2回の成形加工で形成する場
合の1回目の成形であり、型部材にはテフロンを使用し
ている。この比較例では、型部材9と位置決め部材10
が別体となっているため、これらの隙間から空気が進入
し、ガラス部材8と樹脂層11、型部材9と樹脂層11
の間への空気の進入(剥離)は全数に発生してしまう。
【0027】樹脂の硬化収縮により樹脂層全体に負圧が
発生するため、位置決め部材10と型部材9との隙間か
ら空気が進入し、紫外線照度が弱い場合はガラス部材8
を透過して紫外線を照射するため型部材9に近い部分が
硬化が遅れ、図5のごとく型部材9と樹脂層11が剥離
を起こす数量が増加する(位置決め部の外側から)。ま
た、紫外線照度が強い場合は硬化の遅れが少なくなるた
め図4のごとくガラス部材8と樹脂層11の間への空気
の進入が(位置決め部10とガラス部材8との隙間か
ら)起こる。レンズの光線有効径の中にまで達するのは
紫外線照度の条件にもよるが、60%程度であり、生産
上大きな支障をきたす。また、光線有効径に対してガラ
ス部材の外径を大きくし、剥離する部分を光線有効径外
に配置しようとした場合、ガラス部材の外径を20%大
きくする必要があり製品設計上許容することはできな
い。
発生するため、位置決め部材10と型部材9との隙間か
ら空気が進入し、紫外線照度が弱い場合はガラス部材8
を透過して紫外線を照射するため型部材9に近い部分が
硬化が遅れ、図5のごとく型部材9と樹脂層11が剥離
を起こす数量が増加する(位置決め部の外側から)。ま
た、紫外線照度が強い場合は硬化の遅れが少なくなるた
め図4のごとくガラス部材8と樹脂層11の間への空気
の進入が(位置決め部10とガラス部材8との隙間か
ら)起こる。レンズの光線有効径の中にまで達するのは
紫外線照度の条件にもよるが、60%程度であり、生産
上大きな支障をきたす。また、光線有効径に対してガラ
ス部材の外径を大きくし、剥離する部分を光線有効径外
に配置しようとした場合、ガラス部材の外径を20%大
きくする必要があり製品設計上許容することはできな
い。
【0028】(第3の実施形態)図6は、第3の実施形
態の光学素子を成形する際に使用される成形装置の概略
構造を示した図である。ガラス部材5に樹脂液を供給
し、ガラス部材5の光線有効径外の面を、型部材6の光
線有効径外でかつ光線有効径内の部分と一体となってい
る位置決め部6bの上に載置し、型部材6とガラス部材
5の垂直方向の位置決めを行なう。型部材6からはみ出
した樹脂液は全周にわたって型部材6の樹脂はみ出し部
6cに達している。またこのとき、ガラス部材の水平方
向の位置決めや、上方からガラス部材5を型部材6に押
し付ける機能をする部材も存在するがこの図では省略す
る。
態の光学素子を成形する際に使用される成形装置の概略
構造を示した図である。ガラス部材5に樹脂液を供給
し、ガラス部材5の光線有効径外の面を、型部材6の光
線有効径外でかつ光線有効径内の部分と一体となってい
る位置決め部6bの上に載置し、型部材6とガラス部材
5の垂直方向の位置決めを行なう。型部材6からはみ出
した樹脂液は全周にわたって型部材6の樹脂はみ出し部
6cに達している。またこのとき、ガラス部材の水平方
向の位置決めや、上方からガラス部材5を型部材6に押
し付ける機能をする部材も存在するがこの図では省略す
る。
【0029】そして、図6のように、成形面6aへの樹
脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行なっ
た後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材6か
ら樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下のよう
なものである。 「条件」 ガラス部材材料 Lak8 ガラス部材外径 φ29 光線有効径 φ26.8 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):31凹、R2:59凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 KNメッキ 樹脂材料の供給量 100mg 紫外線照射強度 0.5mW/cm2 120秒 初期硬化 60mW/cm2 100秒 中期、後期硬化 <結果>上記の第3の実施形態においては、樹脂層を1
回の成形加工で形成しており、型部材6にはKNメッキ
を使用している。ガラス部材5と型部材6との位置決め
部の内側には空気の進入は全くなく生産上の問題はな
い。
脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行なっ
た後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材6か
ら樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下のよう
なものである。 「条件」 ガラス部材材料 Lak8 ガラス部材外径 φ29 光線有効径 φ26.8 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):31凹、R2:59凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 KNメッキ 樹脂材料の供給量 100mg 紫外線照射強度 0.5mW/cm2 120秒 初期硬化 60mW/cm2 100秒 中期、後期硬化 <結果>上記の第3の実施形態においては、樹脂層を1
回の成形加工で形成しており、型部材6にはKNメッキ
を使用している。ガラス部材5と型部材6との位置決め
部の内側には空気の進入は全くなく生産上の問題はな
い。
【0030】(第4の実施形態)図7は、第4の実施形
態の光学素子を成形する際使用される成形装置の概略構
造を示した図であり、型部材24に樹脂液を供給し、型
部材24とガラス部材21の垂直方向の位置決めは、ガ
ラス部材21と型部材24の中心で行なう。型部材24
の外周とガラス部材押え22の内周は精密な摺動面で、
ガラス部材押え22はガラス部材21を型部材24に対
して許容偏芯誤差以上傾かないように上方から位置決め
する。またこの図ではガラス部材の水平方向の位置決め
部材は省略している。
態の光学素子を成形する際使用される成形装置の概略構
造を示した図であり、型部材24に樹脂液を供給し、型
部材24とガラス部材21の垂直方向の位置決めは、ガ
ラス部材21と型部材24の中心で行なう。型部材24
の外周とガラス部材押え22の内周は精密な摺動面で、
ガラス部材押え22はガラス部材21を型部材24に対
して許容偏芯誤差以上傾かないように上方から位置決め
する。またこの図ではガラス部材の水平方向の位置決め
部材は省略している。
【0031】図8は、第4の実施形態の光学素子を成形
する際使用される成形装置の構造を拡大して示した図で
あり、紫外線照射による樹脂の硬化前と硬化後の状態を
示している。そして、図7のように、成形面24aへの
樹脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行な
った後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材2
4から樹脂層を離型する。
する際使用される成形装置の構造を拡大して示した図で
あり、紫外線照射による樹脂の硬化前と硬化後の状態を
示している。そして、図7のように、成形面24aへの
樹脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行な
った後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材2
4から樹脂層を離型する。
【0032】この時の成形条件は、以下のようなもので
ある。 「条件」 ガラス部材材料 Lak14 ガラス部材外径 φ50 光線有効径 φ45 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):78凹、R2:154凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 超硬合金(WC) 樹脂材料の供給量 230mg <結果>上記の第4の実施形態においては、メニスカス
凹レンズのガラス部材に樹脂層を1回の成形加工で形成
しており、型部材には超硬合金(WC)を使用してい
る。
ある。 「条件」 ガラス部材材料 Lak14 ガラス部材外径 φ50 光線有効径 φ45 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):78凹、R2:154凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 超硬合金(WC) 樹脂材料の供給量 230mg <結果>上記の第4の実施形態においては、メニスカス
凹レンズのガラス部材に樹脂層を1回の成形加工で形成
しており、型部材には超硬合金(WC)を使用してい
る。
【0033】硬化することにより樹脂が収縮すると、樹
脂は中心部に移動を始め、図8に示すように、硬化の進
行にしたがって樹脂の最外周部は硬化前の樹脂26の形
状から、硬化後の樹脂27の形状へと変化する。この時
樹脂は中心部に移動を始めると同時に型部材24とガラ
ス部材21を垂直方向に引っ張る。位置決めは、ガラス
部材21と型部材24の中心で行われており、型部材2
4はガラス部材21に対して剛性が大きいためガラス部
材21が硬化前のガラス部材面28の状態から硬化後の
ガラス部材面29の状態に変形する。そのため、ガラス
部材21と型部材24との光線有効径の内側ではガラス
部材と樹脂の間または型部材と樹脂の間で剥離が起こら
ない。
脂は中心部に移動を始め、図8に示すように、硬化の進
行にしたがって樹脂の最外周部は硬化前の樹脂26の形
状から、硬化後の樹脂27の形状へと変化する。この時
樹脂は中心部に移動を始めると同時に型部材24とガラ
ス部材21を垂直方向に引っ張る。位置決めは、ガラス
部材21と型部材24の中心で行われており、型部材2
4はガラス部材21に対して剛性が大きいためガラス部
材21が硬化前のガラス部材面28の状態から硬化後の
ガラス部材面29の状態に変形する。そのため、ガラス
部材21と型部材24との光線有効径の内側ではガラス
部材と樹脂の間または型部材と樹脂の間で剥離が起こら
ない。
【0034】本実施形態では、ガラス部材と型部材の中
心部で垂直方向の位置決めを行なっているので、ガラス
部材と型部材を接近させていった時、もっとも樹脂層が
薄くなるのが中心であり、中心から外周に向かっていく
にしたがって樹脂層は厚くなる。また、最終的な所望の
樹脂層の形状によっては中心が最も薄く外周に向かうに
つれて厚くなりある点から外側に向かうにつれて薄くな
るという場合もあるが、樹脂の最外周部の薄さよりは中
心部の方が薄くなっている。
心部で垂直方向の位置決めを行なっているので、ガラス
部材と型部材を接近させていった時、もっとも樹脂層が
薄くなるのが中心であり、中心から外周に向かっていく
にしたがって樹脂層は厚くなる。また、最終的な所望の
樹脂層の形状によっては中心が最も薄く外周に向かうに
つれて厚くなりある点から外側に向かうにつれて薄くな
るという場合もあるが、樹脂の最外周部の薄さよりは中
心部の方が薄くなっている。
【0035】以上のような成形により、ガラス部材は樹
脂の硬化工程中において樹脂の収縮を補うように変形
し、ガラス部材と樹脂又は型部材と樹脂とが剥離を起こ
すことが防止される。具体的には、ガラス部材21と型
部材24が、間に樹脂を介在させた状態で位置決めされ
ているとき、ガラス部材21と型部材24は中心におい
て非常に薄い樹脂層を挟んで停止した状態にある。樹脂
自体が高い粘性を持つため非常に大きい力もしくは非常
に長い時間をかけなければガラス部材21と型部材24
は樹脂を押しきることはない。この状態で樹脂を硬化さ
せる工程に移ると、中心部の非常に薄い部分が最初に硬
化し、その後その他の部分が硬化を始める。この時、例
えば樹脂が活性エネルギー線硬化型樹脂であれば、活性
エネルギー線を適宜調節して硬化スピードを調節し、樹
脂の硬化の際の収縮をガラス部材の中心を対象としてガ
ラス部材が全体的に反るように変形させ、樹脂の収縮が
ガラス部材と樹脂の間または型部材と樹脂の間で剥離を
起こさないようにする。
脂の硬化工程中において樹脂の収縮を補うように変形
し、ガラス部材と樹脂又は型部材と樹脂とが剥離を起こ
すことが防止される。具体的には、ガラス部材21と型
部材24が、間に樹脂を介在させた状態で位置決めされ
ているとき、ガラス部材21と型部材24は中心におい
て非常に薄い樹脂層を挟んで停止した状態にある。樹脂
自体が高い粘性を持つため非常に大きい力もしくは非常
に長い時間をかけなければガラス部材21と型部材24
は樹脂を押しきることはない。この状態で樹脂を硬化さ
せる工程に移ると、中心部の非常に薄い部分が最初に硬
化し、その後その他の部分が硬化を始める。この時、例
えば樹脂が活性エネルギー線硬化型樹脂であれば、活性
エネルギー線を適宜調節して硬化スピードを調節し、樹
脂の硬化の際の収縮をガラス部材の中心を対象としてガ
ラス部材が全体的に反るように変形させ、樹脂の収縮が
ガラス部材と樹脂の間または型部材と樹脂の間で剥離を
起こさないようにする。
【0036】(第4の実施形態の比較例)図9は、第4
の実施形態の比較例において使用される成形装置の概略
構造を示した図であり、型部材24に樹脂液を供給し、
型部材24とガラス部材21の垂直方向の位置決めは、
ガラス部材28の光線有効径と、位置決め部材25とで
行う。また、ここでは、ガラス部材21の水平方向の位
置決めは省略している。
の実施形態の比較例において使用される成形装置の概略
構造を示した図であり、型部材24に樹脂液を供給し、
型部材24とガラス部材21の垂直方向の位置決めは、
ガラス部材28の光線有効径と、位置決め部材25とで
行う。また、ここでは、ガラス部材21の水平方向の位
置決めは省略している。
【0037】そして、図9のように、成形面24aへの
樹脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行な
った後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材2
4から樹脂層を離型する。図10は、硬化後に型部材と
樹脂層の間に空気が入り込み剥離を起こしてしまった状
態を示した図である。
樹脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行な
った後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材2
4から樹脂層を離型する。図10は、硬化後に型部材と
樹脂層の間に空気が入り込み剥離を起こしてしまった状
態を示した図である。
【0038】図11は、硬化後にガラス部材と樹脂層の
間に空気が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示し
た図である。なお、成形条件は、以下のようなものであ
る。 「条件」 ガラス部材材料 Lak14 ガラス部材外径 φ50 光線有効径 φ45 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):78凹、R2:154凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 超硬合金(WC) 樹脂材料の供給量 230mg <結果>上記の比較例においては、第4の実施形態と同
じく樹脂層を1回の成形加工で形成しており、型部材に
は超硬合金(WC)を使用している。ガラス部材21と
樹脂層23、型部材24と樹脂層23の間への空気の進
入(剥離)は全数に発生してしまう。
間に空気が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示し
た図である。なお、成形条件は、以下のようなものであ
る。 「条件」 ガラス部材材料 Lak14 ガラス部材外径 φ50 光線有効径 φ45 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):78凹、R2:154凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 超硬合金(WC) 樹脂材料の供給量 230mg <結果>上記の比較例においては、第4の実施形態と同
じく樹脂層を1回の成形加工で形成しており、型部材に
は超硬合金(WC)を使用している。ガラス部材21と
樹脂層23、型部材24と樹脂層23の間への空気の進
入(剥離)は全数に発生してしまう。
【0039】樹脂の硬化収縮により樹脂層全体に負圧が
発生するため、位置決め部材25と型部材24との隙間
から空気が進入し、紫外線照度が弱い場合はガラス部材
21を透過して紫外線を照射するために型部材24に近
い部分が硬化が遅れ、図10のごとく型部材24と樹脂
層が剥離30(位置決め部材25と型部材24との隙間
から)を起こす数量が増加する。剥離は樹脂の最外周
(樹脂端部の外側)に枝状に進行する。紫外線照度が強
い場合は硬化の遅れが少なくなるため図11のごとくガ
ラス部材21と樹脂層の間への空気の進入(剥離部3
1)が(位置決め部25とガラス部材21との隙間か
ら)起こる。
発生するため、位置決め部材25と型部材24との隙間
から空気が進入し、紫外線照度が弱い場合はガラス部材
21を透過して紫外線を照射するために型部材24に近
い部分が硬化が遅れ、図10のごとく型部材24と樹脂
層が剥離30(位置決め部材25と型部材24との隙間
から)を起こす数量が増加する。剥離は樹脂の最外周
(樹脂端部の外側)に枝状に進行する。紫外線照度が強
い場合は硬化の遅れが少なくなるため図11のごとくガ
ラス部材21と樹脂層の間への空気の進入(剥離部3
1)が(位置決め部25とガラス部材21との隙間か
ら)起こる。
【0040】紫外線照度の調整を行ってもレンズの光線
有効径の中にまで達するのは100%であり生産は不可
能である。 (第5の実施形態)図12は、第5の実施形態の光学素
子を成形する際に使用される成形装置の概略構造を示し
た図であり、ガラス部材41に樹脂液を供給し、型部材
44とガラス部材41の垂直方向の位置決めは、ガラス
部材41と型部材44の中心で行なう。ガラス部材41
の水平方向の位置決めは存在するがこの図では省略す
る。
有効径の中にまで達するのは100%であり生産は不可
能である。 (第5の実施形態)図12は、第5の実施形態の光学素
子を成形する際に使用される成形装置の概略構造を示し
た図であり、ガラス部材41に樹脂液を供給し、型部材
44とガラス部材41の垂直方向の位置決めは、ガラス
部材41と型部材44の中心で行なう。ガラス部材41
の水平方向の位置決めは存在するがこの図では省略す
る。
【0041】そして、図12のように、成形面44aへ
の樹脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行
なった後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材
44から樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下
のようなものである。 「条件」 ガラス部材材料 Lak14 ガラス部材外径 φ30 光線有効径 φ25.5 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):35凹、R2:42凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 テフロン 樹脂材料の供給量 200mg なお、型部材を構成するテフロンの物性値は、第1の実
施形態に示した通りである。
の樹脂材料の供給、ガラス部材と型部材の位置決めを行
なった後、紫外線を照射して樹脂液を硬化させ、型部材
44から樹脂層を離型する。この時の成形条件は、以下
のようなものである。 「条件」 ガラス部材材料 Lak14 ガラス部材外径 φ30 光線有効径 φ25.5 ガラス部材曲率半径 R1(成形面):35凹、R2:42凸 樹脂材料 ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂 型部材 テフロン 樹脂材料の供給量 200mg なお、型部材を構成するテフロンの物性値は、第1の実
施形態に示した通りである。
【0042】<結果>上記の第5の実施形態において
は、樹脂層を2回の成形加工で形成する場合の1回目の
成形であり、型部材にはテフロンを使用している。ガラ
ス部材41と樹脂層43、型部材44と樹脂層43の光
線有効径の内側には剥離は全くなく生産上の問題はな
い。
は、樹脂層を2回の成形加工で形成する場合の1回目の
成形であり、型部材にはテフロンを使用している。ガラ
ス部材41と樹脂層43、型部材44と樹脂層43の光
線有効径の内側には剥離は全くなく生産上の問題はな
い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学的な機能を損なうような光線有効径内外への空気の
進入を防止し、レンズの光学性能及び外観を損なうこと
が防止できる。また、光学的な機能を損なうような光線
有効径内の樹脂硬化時のガラス部材あるいは型部材から
の樹脂層の剥離を防止し、レンズの光学性能及び外観を
損なうことが防止できる。
光学的な機能を損なうような光線有効径内外への空気の
進入を防止し、レンズの光学性能及び外観を損なうこと
が防止できる。また、光学的な機能を損なうような光線
有効径内の樹脂硬化時のガラス部材あるいは型部材から
の樹脂層の剥離を防止し、レンズの光学性能及び外観を
損なうことが防止できる。
【図1】本発明の第1の実施形態の光学素子を形成する
際に使用される成形装置の概略構造を示した図である。
際に使用される成形装置の概略構造を示した図である。
【図2】図1に示した型部材の位置決め部の拡大図であ
る。
る。
【図3】第1及び第2の実施形態の比較例を示した図で
ある。
ある。
【図4】樹脂の硬化後にガラス部材と樹脂層の間に空気
が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図であ
る。
が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図であ
る。
【図5】樹脂の硬化後に型部材と樹脂層の間に空気が入
り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図である。
り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の光学素子を形成する
際に使用される成形装置の概略構造を示した図である。
際に使用される成形装置の概略構造を示した図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の光学素子を形成する
際に使用される成形装置の概略構造を示した図である。
際に使用される成形装置の概略構造を示した図である。
【図8】図7のガラス部材の最外周部の拡大図である。
【図9】第4の実施形態の比較例を示した図である。
【図10】樹脂の硬化後に型部材と樹脂層の間に空気が
入り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図である。
入り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図である。
【図11】樹脂の硬化後にガラス部材と樹脂層の間に空
気が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図であ
る。
気が入り込み剥離を起こしてしまった状態を示す図であ
る。
【図12】本発明の第5の実施形態の光学素子を形成す
る際に使用される成形装置の概略構造を示した図であ
る。
る際に使用される成形装置の概略構造を示した図であ
る。
1 ガラス部材 2 型部材 3 樹脂はみ出し部 4 樹脂液・樹脂層 6 型部材 7 樹脂層 8 ガラス部材 9 型部材 10 位置決め部材 11 樹脂液・樹脂層 12 位置決め部 13 剥離した部分
Claims (18)
- 【請求項1】 ガラス部材の表面に、所定の表面形状を
有する樹脂層を成形加工によって形成することにより、
ガラス部材と樹脂層とを一体化した光学素子を製造する
ための光学素子の製造方法において、 樹脂材量を、前記樹脂層を成形するための成形面を有す
る型と前記ガラス部材との間に供給する供給工程と、 前記ガラス部材を、前記成形面に対面させて、前記成形
面と連続して形成された支持部上に載置する載置工程
と、 前記樹脂材量を硬化させる硬化工程とを具備することを
特徴とする光学素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記支持部は、前記成形面と連続して前
記型上に形成されていることを特徴とする請求項1に記
載の光学素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記型は、前記支持部の外側に、樹脂材
料のはみ出し部を有することを特徴とする請求項2に記
載の光学素子の製造方法。 - 【請求項4】 前記載置工程において、前記支持部は、
前記ガラス部材の光線有効径外の位置を支持することを
特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。 - 【請求項5】 前記載置工程において、前記支持部は、
前記ガラス部材の光線有効径内の範囲を密封するように
前記ガラス部材を支持することを特徴とする請求項1に
記載の光学素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記樹脂材料は、活性エネルギー線硬化
型の樹脂であり、前記硬化工程では前記樹脂材料に活性
エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする請
求項1に記載の光学素子の製造方法。 - 【請求項7】 前記成形面は、硬度>D50または硬度
>R70、弾性係数5000〜35000Kgf/cm
2、摩擦係数<0.2、耐光性:不変又は僅変、を満足す
る高分子材料からなることを特徴とする請求項1に記載
の光学素子の製造方法。 - 【請求項8】 ガラス部材の表面に、所定の表面形状を
有する樹脂層を成形加工によって形成することにより、
ガラス部材と樹脂層とを一体化した光学素子を製造する
ための光学素子の製造装置において、 樹脂材量を成形して前記樹脂層を成形するための成形面
と、 前記ガラス部材を、前記成形面に対面させた状態で支持
するための支持部であって、前記成形面と連続して形成
された支持部と、 を有する型を具備することを特徴とする光学素子の製造
装置。 - 【請求項9】 前記型は、前記支持部の外側に、樹脂材
料のはみ出し部を有することを特徴とする請求項8に記
載の光学素子の製造装置。 - 【請求項10】 前記支持部は、前記ガラス部材の光線
有効径外の位置を支持するように形成されていることを
特徴とする請求項8に記載の光学素子の製造装置。 - 【請求項11】 前記支持部は、前記ガラス部材の光線
有効径内の範囲を密封するように形成されていることを
特徴とする請求項8に記載の光学素子の製造装置。 - 【請求項12】 前記樹脂材料は、活性エネルギー線硬
化型の樹脂であることを特徴とする請求項8に記載の光
学素子の製造装置。 - 【請求項13】 前記成形面は、硬度>D50または硬
度>R70、弾性係数5000〜35000Kgf/c
m2、摩擦係数<0.2、耐光性:不変又は僅変、を満足
する高分子材料からなることを特徴とする請求項8に記
載の光学素子の製造装置。 - 【請求項14】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載
の製造方法により製造されたことを特徴とする光学素
子。 - 【請求項15】 凹レンズ形状のガラス部材の表面に、
所定の表面形状を有する樹脂層を成形加工によって形成
することにより、ガラス部材と樹脂層とを一体化した光
学素子を製造するための光学素子の製造方法において、 樹脂材量を、前記樹脂層を成形するための成形面を有す
る型と前記ガラス部材との間に供給する供給工程と、 前記ガラス部材を、前記成形面に対面させて、その中央
部で前記成形面に支持されるように載置する載置工程
と、 前記樹脂材量を硬化させる硬化工程とを具備することを
特徴とする光学素子の製造方法。 - 【請求項16】 前記樹脂材料は、活性エネルギー線硬
化型の樹脂であり、前記硬化工程では前記樹脂材料に活
性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする
請求項15に記載の光学素子の製造方法。 - 【請求項17】 前記成形面は、硬度>D50または硬
度>R70、弾性係数5000〜35000Kgf/c
m2、摩擦係数<0.2、耐光性:不変又は僅変、を満足
する高分子材料からなることを特徴とする請求項15に
記載の光学素子の製造方法。 - 【請求項18】 請求項15乃至17のいずれか1項に
記載の製造方法により製造されたことを特徴とする光学
素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19016097A JPH1134178A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 光学素子及びその製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19016097A JPH1134178A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 光学素子及びその製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1134178A true JPH1134178A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16253432
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19016097A Withdrawn JPH1134178A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 光学素子及びその製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1134178A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004533653A (ja) * | 2001-07-02 | 2004-11-04 | エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック | ブランクレンズの表面に皮膜を転写する方法: |
| JP2007160706A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Asahi Kasei Aimii Kk | 重合用の樹脂鋳型 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP19016097A patent/JPH1134178A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004533653A (ja) * | 2001-07-02 | 2004-11-04 | エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック | ブランクレンズの表面に皮膜を転写する方法: |
| JP2007160706A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Asahi Kasei Aimii Kk | 重合用の樹脂鋳型 |
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