JPH11343202A - 殺虫製剤保存用積層包装材およびこれを利用した殺虫製剤保存方法 - Google Patents

殺虫製剤保存用積層包装材およびこれを利用した殺虫製剤保存方法

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JPH11343202A
JPH11343202A JP14693698A JP14693698A JPH11343202A JP H11343202 A JPH11343202 A JP H11343202A JP 14693698 A JP14693698 A JP 14693698A JP 14693698 A JP14693698 A JP 14693698A JP H11343202 A JPH11343202 A JP H11343202A
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Hideo Kawamori
英夫 河盛
Atsushi Matsuda
松田  淳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫製剤を長期安定的に保存できる殺虫製剤
保存用積層包装材とする。 【解決手段】 ケイ素配化物を蒸着したフィルムを少な
くとも一層以上含む殺虫製剤保存用積層包装材であり、
この積層包装材を少なくとも一部に用いて殺虫剤を含む
製剤を密封することで長期安定的に保存できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫製剤を長期安
定的に保存することを目的とした殺虫製剤保存用積層包
装材およびこれを利用した殺虫製剤保存方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】これまで、多種の殺虫製剤が知られてお
り、衛生害虫、農業害虫、不快害虫等の駆除、忌避に使
用されている。また、多くの殺虫製剤は環境中での易分
解性の高さが要求されており、従って、殺虫製剤は酸素
ガス、水等との接触によって比較的容易に分解する。そ
こで、殺虫製剤を保存流通中には酸素ガス、水等との接
触を防ぐ必要があり、これまでも各種の方法が提案され
てきた。たとえば、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着
フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニ
リデンをコーティングしたフィルム、ポリアクリロニト
リル、エチレン酢酸ビニルアルコール共重合体フィルム
を含む積層フィルムを用いて殺虫製剤を密封保存する方
法が一般に知られている。また、酸化防止剤や紫外線吸
収剤を殺虫製剤に配合することはこれらの安定性を向上
させる方法として一般的に使用されている。さらに、同
一包装内に酸素吸収剤や吸湿剤を封入することも補助手
段として知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、充分な
保存性能を保ちつつ経済性、商品性、さらには環境への
適応性を考慮するとすべてにおいて満足いく殺虫製剤保
存用積層包装材およびこれを利用した殺虫製剤保存方法
は知られていなかった。例えば、アルミニウム箔を含む
積層フィルムで殺虫製剤を密封保存する方法は広く用い
られているが、これの欠点として、内容物が全く見えな
い事と高価である事が挙げられる。また、アルミニウム
蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化
ビニリデンをコーティングしたフィルム、を含む積層包
装材の利用も知られているが、これらは酸素ガス、水蒸
気等の侵入防止等に対しては満足いくものではなく、殺
虫製剤の変質、分解による異臭の発生、変色、さらには
殺虫剤の漏出をはじめ、各種揮発成分の減量等を完全に
防止できなかった。また、以上のフィルムにはアルミニ
ウムあるいは塩素系化合物が多用されており、廃棄処理
に手間がかかったり、環境中の難分解性や、大気、土
壌、生態系の汚染、悪影響を考慮すると、積極的に利用
できるものではなかった。ポリアクリロニトリル、エチ
レン酢酸ビニルアルコール共重合体フィルムを含む積層
フィルムも頻用されているが同様に満足いくものではな
かった。
【0004】前述の酸素ガス、水蒸気等の侵入防止効果
を向上させる等の目的で、前述の積層包装材の目付(単
位面積あたりの重量)を増やす方法も試みられたが、殺
虫製剤の積層包装材中への移行吸着量が増えたり、コス
ト高になる等の弊害があり満足いくものではなかった。
また、酸化防止剤や紫外線吸収剤、酸素吸収剤や吸湿剤
の使用はあくまでも補助手段であり、決定的な効果を有
するものではなかった。
【0005】本発明の目的は殺虫製剤を長期安定的に保
存するとともに経済性、商品性、保存機能、さらには環
境への適応性において満足のいく殺虫製剤保存用積層包
装材およびこれを利用した殺虫製剤保存方法を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明者らによれば、金属酸化物を蒸着したフィル
ムを少なくとも一層以上含む殺虫製剤保存用積層包装材
が提供される。好適には前記金属酸化物としてケイ素酸
化物が用いられた殺虫製剤保存用積層包装材が用いら
れ、さらに好適には前記フィルムとしてナイロン、ポリ
エステルのいずれかが用いられた殺虫製剤保存用積層包
装材が提供される。
【0007】また、金属酸化物を蒸着したフィルムを少
なくとも一層以上含む殺虫製剤保存用積層包装材を少な
くとも一部に用いて殺虫剤を含む製剤を密封することを
特徴とする殺虫製剤保存方法が提供される。好適には前
記殺虫剤としてピレスロイド系殺虫剤が用いられ、さら
に好適には蒸気圧10−4mmHg(25℃)のピレス
ロイド系殺虫剤を少なくとも一種以上含有させたものが
用いられる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は金属酸化物を蒸着したフ
ィルムを少なくとも一層以上含む殺虫製剤保存用積層包
装材、好ましくは前記金属酸化物がケイ素酸化物である
殺虫製剤保存用積層包装材、さらに好ましくは前記フィ
ルムとしてナイロン、ポリエステルのいずれかが用いら
れた殺虫製剤保存用積層包装材である。すなわち、金属
酸化物の蒸着層が酸素ガス、水蒸気その他のガスの流通
を防ぐとともに樹脂フィルムのピンホールを閉塞する。
さらには香料、溶剤、といった高蒸気圧の物質や、高蒸
気圧の殺虫剤の外部への漏出、逸脱も防ぐ事ができる。
また、金属酸化物の蒸着により殺虫製剤の積層包装材へ
の移行吸着による損失が極めて少ない事も効果として挙
げられる。さらに、酸化防止剤や酸素吸収剤、吸湿剤と
いった補助手段が効力を発揮しやすいことも相乗効果と
して保存性向上に貢献する要因のひとつと考えられる。
また、本発明品は無色透明とすることができ、内容物を
視ることができるため、商品性の向上にも有利であり、
廃棄焼却時等の処分においても有害物が発生せず、安全
性、環境適性も高い。
【0009】前記金属酸化物としてはAl、Si、T
i、Mg、In、Zn、Sn等の各酸化物が好ましい
が、特にSiOx(x=0〜2)で示されるケイ素酸化
物が好ましい。以上の各種金属酸化物を任意に組み合わ
せても良いし、未酸化の金属原子が含まれても良い。ま
た、上記の金属原子以外の元素、例えば、Fe、Sb、
C、Mo、W、Cu、Zr、Ni等が微量含まれていて
もよい。さらに金属化合物、たとえば上記金属の窒化
物、炭化物、硫化物、水酸化物、フッ化物、塩化物、臭
化物、ヨウ化物、ホウ化物等が含まれても良い。また、
蒸着層の厚みについては50〜3000A(9)が好ま
しい。さらに好ましくは200〜2000A(9)であ
る。50A(9)以下では包装材として不十分であり、
2000A(9)以上では透明性低下、後加工不適性、
クラック、剥離、亀裂等の問題を生じる。
【0010】前記蒸着方法としては真空蒸着法、イオン
プレーティング法、スパッタリング法、プラズマ蒸着法
等が各種工業化されているがこれらに限定されるもので
はない。
【0011】金属酸化物を蒸着するフィルムとしてはナ
イロン、ポリエステル、好適には8〜25μm、より好
適には10〜20μmのものが経済性、見栄え、加工適
性等の点で好ましいがこの限りではない。必要に応じて
片面のみならず両面に蒸着することも可能である。
【0012】金属酸化物を蒸着したフィルムとともに積
層される材質としては紙、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、およびこれらの延伸品、ナイロン6、ナイロン6
6、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ンテレフタレート、エチレン酢酸ビニルアルコール共重
合体、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重
合体、さらにこれらを任意に組み合わせたもの等が挙げ
られる。その性状もシート状、メッシュ状、不織布が挙
げられるが特に限定されない。ただし、金属酸化物蒸着
薄膜層の無色透明を生かすためには透明の素材が望まし
い。また、積層加工方法としては任意の接着剤、シーラ
ントの選択によるドライラミネート、押し出し等存在す
るがとくに制限はない。耐熱性、耐突き刺し性を向上さ
せる等の目的で任意の方法を選択することも可能であ
る。紫外線の透過侵入を防ぐために各種印刷、紫外線吸
収剤等のコーティングも任意である。積層包装材の厚み
としては30〜1000μmが好ましい。パウチ、トレ
ーフタ材等の軟包材には30〜200μmが好ましく、
より好適には50〜100μmが用いられる。チューブ
や成形容器としての使用には100〜1000μmがふ
さわしい。30μm以下だと、包装材としての物理的強
度に欠け、また、1000μm以上だと包装機械への適
性不良や、経済性の低下が考えられ好ましくない。
【0013】また、本発明は金属酸化物を蒸着したフィ
ルムを少なくとも一層以上含む殺虫製剤保存用積層包装
材を少なくとも一部に用いて殺虫剤を含む製剤を密封す
ることを特徴とする殺虫製剤保存方法である。密封する
殺虫剤としてはピレスロイド系殺虫剤が好ましく、さら
に好ましくは蒸気圧10−4mmHg(25℃)のピレ
スロイド系殺虫剤を少なくとも一種以上含有させたもの
である。
【0014】単に通気性が低いフィルムという観点では
金属酸化物を蒸着したフィルムは知られていた。ところ
が本発明者らは殺虫剤を含む製剤を保存するにあたって
は金属酸化物を蒸着したフィルムを少なくとも一層以上
含む殺虫製剤保存用積層包装材を少なくとも一部に用い
て密封することが予想をはるかに超えた優れた保存方法
であることを見い出すに至った。すなわち、本発明品が
殺虫製剤の保存において特に顕著な性能を発揮するとい
うものである。これにより、殺虫製剤の有効期限を長期
化することが可能となり、商品の在庫管理上のリスクが
低減する等といったメリットははかりしれない。また、
本発明が経済性、商品性の利点にとどまらず地球環境に
対する適応性においても満足いくものであることも見逃
せない。
【0015】前述の方法で保存する殺虫剤としては易分
解性が高く、分解によって変色、異臭の発生するもので
あればとくに限定されない。たとえば、フェニトロチオ
ン、ダイアジノン、ジクロルボス、フェンチオン、ピリ
ダフェンチオン、プロペタンホス、クロルピリホス、ホ
キシム、アザメチホス、ヒドラメチルノン、ピリプロキ
シフェン、イミダクロプリド、フェノブカルブ、ホウ酸
等が挙げられるが、特に以下に示すピレスロイド系殺虫
剤が好適である。すなわち、ピレトリン、アレスリン、
レスメトリン、フタルスリン、フラメトリン、フェノト
リン、シフェノトリン、プラレトリン、ペルメトリン、
シペルメトリン、デカメスリン、フェンバレレート、シ
フルトリン、シハロトリン、トラロメスリン、イミプロ
トリン等である。エムペントリン、テフラメトリン、テ
ラレトリン、トランスフルスリンに代表される蒸気圧が
10−4mmHg(25℃)以上のものに対してはその
蒸気漏れだしを防ぐという点でさらに有効である。
【0016】前記製剤としてはマット剤、シート剤、お
よびこれらを加工成形したもの、乳剤、油剤、水溶剤、
ゲル剤、粉剤、粒剤、ペレット、ペースト剤等が挙げら
れ、さらにこれらを樹脂容器あるいは紙製容器に収納し
たもの等、殺虫剤を担持しうる物性を有する素材であれ
ば何ら問わない。
【0017】前述の殺虫剤を含む製剤を密封する方法と
しては、本発明に係る殺虫製剤保存用積層包装材を用い
た袋品に殺虫剤を含む製剤を収納したのち、熱、超音波
による積層包装材最内層相互の融着が一般的である。ま
た、本発明に係る殺虫製剤保存用積層包装材を用いて製
造したチューブ、容器等に別部材のフタ、キャップ等を
用いる方法、あるいは逆に公知の容器の開口部封止用に
本発明に係る殺虫製剤保存用積層包装材を用いることも
可能である。なお、密封方法はこれらに限定されるもの
ではない。
【0018】また、遮光性を付与するために本発明に係
る殺虫製剤保存用積層包装材に酸化チタン等の顔料を加
えたり、全面印刷や紫外線吸収剤コーティングを施した
りすることも可能である。本発明に係る殺虫製剤保存用
積層包装材は開封時の引き裂き性は十分確保されている
が必要に応じてノッチ等を加えることも可能である。
【0019】本発明の補助手段として公知の酸化防止
剤、効力増強剤、共力剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、
溶剤、水、香料、着色剤、消臭剤、防カビ殺菌剤、天然
精油、昆虫成長制御物質等を殺虫製剤に任意に加える事
ができる。
【0020】本発明の殺虫剤を含む製剤がゴキブリ、ハ
エ、カ、屋内塵性ダニ等の衛生害虫、ハダニ、アブラム
シ、ケムシ、コクゾウムシ等の農業害虫、イガ、ヒメカ
ツオブシムシ、シミ等の衣料害虫、アリ、アブ、ハチ、
ゲジ等の不快害虫、その他シロアリ、キクイムシといっ
た木材害虫等すべての害虫に利用できることはいうまで
もない。
【0021】以下、実施例を示して本発明について具体
的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもの
でないことはもとよりである。まず、ポリエステルフィ
ルム(12μm)およびナイロンフィルム(15μm)
にそれぞれ酸化ケイ素を800A(9)の厚みで蒸着
し、下記のフィルム(a)およびフィルム(b)を得
た。
【0022】フィルム(a)ポリエステルフィルム12
μm/酸化ケイ素800A(9)。 フィルム(b)ナイロンフィルム15μm/酸化ケイ素
800A(9)。
【0023】さらに、フィルム(a)、フィルム
(b)、他のフィルムを積層し、以下の殺虫製剤保存用
積層包装材(A)〜(E)を得た。 (A)フィルム(a)と無延伸ポリプロピレンフィルム
30μmを積層(厚み42μm)。 (B)ポリエステルフィルム12μmとフィルム(a)
とポリエチレンフィルム40μmをこの順序で積層(厚
み64μm)。 (C)フィルム(b)とポリエチレンフィルム15μm
と低圧低密度ポリエチレンフィルム50μmをこの順序
で積層(厚み80μm)。 (D)延伸ポリプロピレンフィルム20μmとフィルム
(b)と低圧低密度ポリエチレンフィルム40μmをこ
の順序で積層(厚み75μm)。 (E)ポリプロピレンフィルムとフィルム(b)とポリ
プロピレンフィルムをこの順序で積層(厚み500μ
m)。
【0024】また、本発明によらない比較例としての積
層包装材を(F)〜(J)とし、以下に示す。 (F)ポリ塩化ビニリデンコートポリエステルフィルム
12μmと低密度ポリエチレンフィルム20μmとエチ
レン酢酸ビニル共重合体フィルム40μmをこの順序で
積層(厚み72μm)。 (G)ポリ塩化ビニリデンコート延伸ポリプロピレンフ
ィルム20μmと無延伸ポリプロピレンフィルム60μ
mを積層(厚み80μm)。 (H)ポリ塩化ビニリデンコートポリエステルフィルム
12μmと低密度ポリエチレンフィルム20μmとエチ
レン酢酸ビニル共重合体フィルム40μmをこの順序で
積層(厚み72μm)。 (I)ポリエステルフィルム12μmとエチレン酢酸ビ
ニルアルコール共重合体フィルム30μmを積層(厚み
42μm)。 (J)ポリプロピレンフィルムとエチレン酢酸ビニルア
ルコール共重合体フィルムとポリプロピレンフィルムを
この順序で積層(厚み500μm)。
【0025】(試験例1)実施例の殺虫製剤保存用積層
包装材(A)(B)(C)(D)および比較例としての
積層包装材(F)(G)(H)(I)を用いて製剤とし
てエムペントリン300mgを吸着させたパルプ製マッ
ト(10×10cm)を各包装材で包装したものを各々
実施例(1)〜(4)、比較例(1)〜(4)とした。
これらを40℃75%RHに空調された恒温恒湿度の条
件下で保存し、3、6、12カ月後にエムペントリンの
残存率を有機溶剤にて抽出、ガスクロマトグラフ分析し
た。同時に製剤からの異臭、製剤の変色の発生について
も以下の基準によって確認した。
【0026】異臭は製剤から発する分解異臭を保管前と
比較した。 ○ 異臭は感じられない。 △ わずかな異臭が感じられる。 × 明らかな異臭が感じられる。
【0027】変色は製剤の色変化を保管前と比較した。 ○ 変色は見られない。 △ わずかな変色は見られる。 × 明らかな変色は見られる。
【0028】試験結果を下記の表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示す試験結果より、各実施例におい
ては異臭、変色とも12カ月間にわたり抑えられてお
り、また、エムペントリン残存率も極めて高い。ところ
が、各比較例では異臭、変色が早期に発生し、エムペン
トリン残存率の低下も早いことがわかる。
【0031】(試験例2)試験例1と同様に製剤として
プラレトリン20mgを塗布したパルプ製マット(2×
4cm)を包装したものを各々実施例(5)〜(8)、
比較例(5)〜(8)とした。これらを40℃75%R
Hに空調された恒温恒湿度の条件下で保存し、3、6、
12カ月後にプラレトリンの残存率を有機溶剤にて抽
出、ガスクロマトグラフ分析した。試験結果を表2に示
す。
【0032】
【表2】
【0033】表2に示す試験結果より、各実施例におい
て12カ月間にわたりプラレトリン残存率が極めて高
い。ところが、各比較例ではプラレトリン残存率の低下
も早いことがわかる。
【0034】(試験例3)試験例1と同様にフェノトリ
ン100mgを印刷した不織布(100×100cm)
を包装したものを各々実施例(9)〜(12)、比較例
(9)〜(12)とした。これらを40℃75%RHに
空調された恒温恒湿度の条件下で保存し、3、6、12
カ月後にフェノトリンの残存率を有機溶剤にて抽出、ガ
スクロマトグラフ分析した。同時に、異臭、変色の発生
についても前述の基準によって確認した。試験結果を表
3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】表3に示す試験結果より、各実施例におい
ては異臭、変色とも12カ月間にわたり抑えられたり、
また、フェノトリン残存率も極めて高い。ところが、各
比較例では異臭、変色が早期に発生し、フェノトリン残
存率の低下も早いことがわかる。
【0037】(試験例4)試験例1と同様にDDVP5
00mgを含浸させた樹脂板(10×5cm)を包装し
たものを各々実施例(13)〜(16)、比較例(1
3)〜(16)とした。これらを40℃75%RHに空
調された恒温恒湿度の条件下で保存し、3、6、12カ
月後にDDVPの残存率を有機溶剤にて抽出、ガスクロ
マトグラフ分析した。試験結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】表4に示す試験結果より、各実施例におい
て12カ月間にわたりDDVP残存率が極めて高い。と
ころが、各比較例ではDDVP残存率の低下が早いこと
がわかる。
【0040】(試験例5)実施例の殺虫製剤保存用積層
包装材(E)および比較例としての積層包装材(J)を
用いてトレーを成形する。トレー内にエムペントリン5
00mgを含む油性ゲル100gを充填し前者を殺虫製
剤保存用積層包装材(A)、後者を積層包装材(G)で
各々密封し、各々実施例(17)、比較例(17)とし
た。これらを40℃75%RHに空調された恒温恒湿度
の条件下で保存し、3、6、12カ月後にエムペントリ
ン残存率を有機溶剤にて抽出、ガスクロマトグラフ分析
した。試験結果を表5に示す。
【0041】
【表5】
【0042】表5に示す試験結果より、実施例において
は12カ月間にわたりエムペントリン残存率が極めて高
い。ところが、比較例ではエムペントリン残存率の低下
が早いことがわかる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物を蒸着したフィルムを少なく
    とも一層以上含む殺虫製剤保存用積層包装材。
  2. 【請求項2】 金属酸化物がケイ素酸化物であることを
    特徴とする請求項1記載の殺虫製剤保存用積層包装材。
  3. 【請求項3】 フィルムがナイロン、ポリエステルのい
    ずれかであることを特徴とする請求項2記載の殺虫製剤
    保存用積層包装材。
  4. 【請求項4】 金属酸化物を蒸着したフィルムを少なく
    とも一層以上含む殺虫製剤保存用積層包装材を少なくと
    も一部に用いて殺虫剤を含む製剤を密封することを特徴
    とする殺虫製剤保存方法。
  5. 【請求項5】 殺虫剤がピレスロイド系殺虫剤であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の殺虫製剤保存方法。
  6. 【請求項6】 蒸気圧が10−4mmHg(25℃)以
    上であるピレスロイド系殺虫剤を、少なくとも一種以上
    含有させたものであることを特徴とする請求項5記載の
    殺虫製剤保存方法。
JP14693698A 1998-05-28 1998-05-28 殺虫製剤保存用積層包装材およびこれを利用した殺虫製剤保存方法 Pending JPH11343202A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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