JPH11343753A - 防蝕コンクリート槽の施工方法及び防蝕コンクリート槽 - Google Patents

防蝕コンクリート槽の施工方法及び防蝕コンクリート槽

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JPH11343753A
JPH11343753A JP10166127A JP16612798A JPH11343753A JP H11343753 A JPH11343753 A JP H11343753A JP 10166127 A JP10166127 A JP 10166127A JP 16612798 A JP16612798 A JP 16612798A JP H11343753 A JPH11343753 A JP H11343753A
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liquid
resistant
hollow glass
concrete
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JP10166127A
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Tadatoshi Fujinaga
忠利 藤永
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CHUO BOSHOKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工及び施工管理が簡単で、内容液の漏れを
確実に感知でき、槽構造自体が断熱性をもつ防蝕コンク
リート槽の施工方法及び防蝕コンクリート槽を得るにあ
る。 【解決手段】 コンクリート躯体1の内面に耐腐食性の
防蝕樹脂層を積層する防蝕コンクリート槽において、コ
ンクリート躯体1の内面に耐腐食性の厚みのあるプライ
マー液3を塗布する工程と、2枚のシート状ガラス繊維
生地2a,2b間を多数のガラス繊維束2cで連結した
中空ガラス織物2を前記プライマー液3の表面に積層し
てプライマー液3の一部を同中空ガラス織物2の繊維間
に含浸させる工程と、前記プライマー液3の完全な固化
前に同プライマー液3と同じ成分の防蝕液8を中空ガラ
ス織物2の表面に塗布して同防蝕液8を充分に中空ガラ
ス織物2の繊維に含浸させてガラス繊維束2cを起立さ
せる工程と、この工程の後の時間経過により前記プライ
マー液3及び防蝕液8の固化を待つ工程とを備える防蝕
コンクリート槽の施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート槽の防
蝕構造に関し、特に、防蝕コンクリート槽の施工方法及
び防蝕コンクリート槽に関する。
【0002】
【背景技術】周知のように、コンクリート構造の薬品貯
槽や廃液槽においては、内容液による腐食を防止するた
め、コンクリート表面を耐腐食性のFRPライニングで
覆っているが、長期間に亙る使用に際しては、コンクリ
ートの構造クラックは避けられない。つまり、コンクリ
ートの構造クラックが生じた場合、FRPライニングに
も亀裂や破損が生じるおそれがあるけれども、このよう
な事態が感知されずに放置されると、内容液が地下へ浸
透し、知らぬうちに、土壌汚染事故が起こることがあ
る。
【0003】このような内容液漏れによる土壌汚染事故
を防止するため、従来では、図6及び図7に示すような
防蝕コンクリート槽が提案されている。即ち、図6の符
号”A”はコンクリート躯体であり、このコンクリート
躯体Aの内面は内容液に対して耐腐食性のある多数枚の
FRPの防蝕シートBで覆われる。つまり、接着剤層C
を介してコンクリート躯体Aの内面に接着される各防蝕
シートBは、流出内容液が流入できるリーク溝Dを相互
間に形成する僅かに離間した状態とされ、これらのリー
ク溝Dの表面は対応防蝕シートBの表面に樹脂溶接され
るFRPテープEで塞がれる。
【0004】そして、コンクリート躯体Aの内面の稜線
部には”C”字状断面の樋状部材Fが接着剤等で固定さ
れ、これらの樋状部材Fの内部とコンクリート躯体Aの
中空ガラス織物方内面のリーク溝Dとが互いに連絡され
る。したがって、このような構造の防蝕コンクリート槽
では、コンクリートの構造クラック等により防蝕シート
Bに亀裂や破損が生じた場合、流出する内容液の一部が
近くのリーク溝D中へ流入し、樋状部材Fを通って底部
の樋状部材F中に溜るから、底部の樋状部材F中に漏洩
液を検知するリーク検出器Gを位置しておけば、内容液
漏れによる土壌汚染事故を未然に防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緻密な
リーク溝Dの配列のためには、防蝕シートBやFRPテ
ープEの数が増え、コンクリート躯体Aの内面への防蝕
シートBの接着やFRPテープEの樹脂溶接の手間や時
間が著しく増加すると共に、FRPテープEの全体が完
全に液密に貼られないと、内容液の一部がリーク溝D中
へ流入してしまうから、同FRPテープEの接着状態の
管理がやっかいであった。また、断面積の小さなリーク
溝Dの場合、防蝕シートBやFRPテープEの破損が大
きいと、流出する内容液の一部が流体抵抗の大きな細い
リーク溝Dに効果的に流入せず、リーク状態を確実に検
知できない場合があった。さらに、コンクリート構造の
薬品貯槽等においては、槽自体に保温機能、即ち断熱能
力が要求される場合があるが、前述したような構造で
は、このような機能を付加することが困難であった。
【0006】本発明の目的は、以上に述べたような従来
の防蝕コンクリート槽の問題に鑑み、施工及び施工管理
が簡単で、内容液の漏れを確実に感知でき、槽構造自体
が断熱性をもつ防蝕コンクリート槽の施工方法及び防蝕
コンクリート槽を得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によ
れば、コンクリート躯体の内面に耐腐食性の防蝕樹脂層
を積層する防蝕コンクリート槽において、コンクリート
躯体の内面に耐腐食性の厚みのあるプライマー液を塗布
する工程と、2枚のシート状ガラス繊維生地間を多数の
ガラス繊維束で連結した中空ガラス織物を前記プライマ
ー液の表面に積層してプライマー液の一部を同中空ガラ
ス織物の繊維間に含浸させる工程と、前記プライマー液
の完全な固化前に同プライマー液と同じ成分の防蝕液を
中空ガラス織物の表面に塗布して同防蝕液を充分に中空
ガラス織物の繊維に含浸させてガラス繊維束を起立させ
る工程と、この工程の後の時間経過により前記プライマ
ー液及び防蝕液の固化を待つ工程とを備える防蝕コンク
リート槽の施工方法を提案するものである。
【0008】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、 1)前記プライマー液及び前記防蝕液はビニルエステル系
樹脂である防蝕コンクリート槽の施工方法、 2)前記施工方法により得られた防蝕コンクリート槽、 3)前記コンクリート躯体の底面を覆う前記中空ガラス織
物の内部空間中に位置されて同内部空間中への内容液の
流出を検知するリーク検出器を備える防蝕コンクリート
槽、 4)前記リーク検出器は、パイプ内を前記内部空間に連絡
した状態としてコンクリート躯体内面を覆う前記中空ガ
ラス織物に下端部を固定された検出用パイプの内部に位
置される防蝕コンクリート槽 が説明される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1から図5について本発
明の実施例の詳細を説明する。図1及び図2は本発明に
より得られた防蝕コンクリート槽を示し、この防蝕コン
クリート槽のコンクリート躯体1の内面全体は、詳細を
後述する手法で処理される複数枚の中空ガラス織物2で
覆ってある。即ち、この中空ガラス織物2とは、図3に
示すように「2枚のシート状ガラス繊維生地2a,2b
間を多数のガラス繊維束2cで連結した状態の織地」で
あり、柔軟な同中空ガラス織物2は、例えば蝶理株式会
社から販売されている商品名「パラビーム」として市場
で入手できる。
【0010】なお、図1及び図2の符号”3”は例えば
ビニルエステル系樹脂で構成される耐腐食性のあるプラ
イマー液であり、このプライマー液3はコンクリート躯
体1の内面に対する中空ガラス織物2の貼着の前に同内
面に塗布され、その一部が中空ガラス織物2の繊維間に
含浸される。また、面積のある中空ガラス織物2の隣接
部表面にはFRPテープ4が接着剤等で接着されるか
ら、後述のようにガラス繊維束2cの起立により生じる
同中空ガラス織物2の内部空間2dは、槽内部から隔絶
される。
【0011】また、槽内部には耐腐食性樹脂からなる検
出用パイプ5が付設され、同検出用パイプ5の内部には
前記中空ガラス織物2の内部空間2d中へ流入した内容
液を検知できるリーク検出器6が落し込まれ、リーク検
出器6のリード線6aは検出用パイプ5の内部を通って
外部へ導出される。即ち、図4に示すように、前記検出
用パイプ5は下端部寄りの部分にフランジ5aを有し、
このフランジ5aはコンクリート躯体1の底面を覆う中
空ガラス織物2の表面に樹脂溶接され、このフランジ5
aの下方に突出した下端部の連絡孔7は、同中空ガラス
織物2の内部空間2dに連絡されるから、任意箇所の中
空ガラス織物2の破断により、コンクリート躯体1の底
面を覆う中空ガラス織物2の内部空間2d中に内容液が
流出すると、検出用パイプ5の内部に落し込まれるリー
ク検出器6が感応し、同リーク検出器6の警告信号によ
り液漏れが警告される。
【0012】図5(a)〜(d)は本発明による防蝕コ
ンクリート槽の施工手順を示し、コンクリート躯体1の
乾燥後にコンクリート内面の下地処理を終了すると、
(a)に示すように、コンクリート躯体1の内面に厚み
のあるプライマー液3が塗布される。このプライマー液
3としては、例えばビニルエステル系樹脂等のように耐
腐食性があり、しかも、固化後に容易に破断しない性質
をもったものがよい。
【0013】プライマー液3を塗布した後、図5(b)
に示すように、同プライマー液3の固化前にプライマー
液3に中空ガラス織物2が積層され、中空ガラス織物2
の生地2bがプライマー液3に密着される。したがっ
て、この工程では、中空ガラス織物2の生地2bの繊維
間にプライマー液3の一部が毛細管現象により含浸さ
れ、同中空ガラス織物2はプライマー液3によってコン
クリート躯体1の内面に貼着される。
【0014】この後、図5(c)に示すように、中空ガ
ラス織物2の表面の生地2aにはプライマー液3と同一
樹脂で構成する防蝕液8が塗布され、この防蝕液8が同
生地2aに含浸されるが、これらのプライマー液3及び
防蝕液8の含浸が進行すると、これらの樹脂液はガラス
繊維束2cにも到達し、毛細管現象によりこれらの各ガ
ラス繊維束2cに含浸し、各ガラス繊維束2cが図5
(d)に示すように、自然に起立し、この状態を保った
まま、一定時間の経過後には固化し、中空ガラス織物2
の内部にガラス繊維束2cで維持された流路の広い内部
空間2dが自動的に形成されることになる。
【0015】図示実施例の防蝕コンクリート槽は、以上
のような構造であるから、プライマー液3及び防蝕液8
が含浸された中空ガラス織物2により防蝕機能を維持さ
れるけれども、中空ガラス織物2の内部空間2dは内容
液が通常では流入しない断熱空間として機能する。した
がって、同内部空間2dの存在により防蝕コンクリート
槽の内部の保温が行われるけれども、内容液の冷却(加
熱)が望まれる場合には、中空ガラス織物2の内部空間
2dに冷却液または冷却ガスを流過させて、冷却ジャケ
ットとして機能させることもできる。勿論、このような
冷却(加熱)の場合、複数枚からなる中空ガラス織物2
を複数系統の冷却液(加熱液)通路に区分することがで
きる。
【0016】また、コンクリートの構造クラック等によ
り何れかの中空ガラス織物2が破壊した場合、破壊され
た中空ガラス織物2の内部空間2d中へ内容液が流入す
るが、この内部空間2dは流路断面が大きな流体抵抗の
小さな流路であるので、同内部空間2d中へ流出内容液
の一部が確実に流入する。そして、何れかの中空ガラス
織物2の内部空間2d中に流入した内容液は重力により
下方に流下し、最後には、コンクリート躯体1の底面を
覆う中空ガラス織物2の内部空間2d中に溜るから、こ
の内部空間2d中に位置してあるリーク検出器6で内容
液の流出を確実に検知できる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、施工や施工管理が簡単で、耐腐食性樹脂槽の
破壊による内容液の流出を直ちに感知できるから、土壌
汚染を未然に防止できる。そして、本発明の中空ガラス
織物の内部空間は断熱空間として機能するから、必然的
に保温(断熱)機能があり、同内部空間を内容液冷却
(加熱)のために利用できる用途の広い防蝕コンクリー
ト槽を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防蝕コンクリート槽の要部斜視図
である。
【図2】同防蝕コンクリート槽の要部拡大斜視図であ
る。
【図3】同防蝕コンクリート槽に用いる中空ガラス織物
の拡大図である。
【図4】同防蝕コンクリート槽の検出用パイプ基部の要
部拡大図である。
【図5】(a)〜(d)は本発明による防蝕コンクリー
ト槽の施工工程図である。
【図6】従来の防蝕コンクリート槽の要部斜視図であ
る。
【図7】同防蝕コンクリート槽の要部拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 コンクリート躯体 2 中空ガラス織物 2a,2b 生地 2c ガラス繊維束 2d 内部空間 3 プライマー液 4 FRPテープ 5 検出用パイプ 6 リーク検出器 7 連絡孔 8 防蝕液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 防蝕コンクリート槽の施工方法及び防
蝕コンクリート槽
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート槽の防
蝕構造に関し、特に、防蝕コンクリート槽の施工方法及
び防蝕コンクリート槽に関する。
【0002】
【背景技術】周知のように、コンクリート構造の薬品貯
槽や廃液槽においては、内容液による腐食を防止するた
め、コンクリート表面を耐腐食性のFRPライニングで
覆っているが、長期間に亙る使用に際しては、コンクリ
ートの構造クラックは避けられない。つまり、コンクリ
ートの構造クラックが生じた場合、FRPライニングに
も亀裂や破損が生じるおそれがあるけれども、このよう
な事態が感知されずに放置されると、内容液が地下へ浸
透し、知らぬうちに、土壌汚染事故が起こることがあ
る。
【0003】このような内容液漏れによる土壌汚染事故
を防止するため、従来では、図6及び図7に示すような
防蝕コンクリート槽が提案されている。即ち、図6の符
号”A”はコンクリート躯体であり、このコンクリート
躯体Aの内面は内容液に対して耐腐食性のある多数枚の
防蝕シートBで覆われる。つまり、接着剤層Cを介して
コンクリート躯体Aの内面に接着される各防蝕シートB
は、流出内容液が流入できるリーク溝Dを相互間に形成
する僅かに離間した状態とされ、これらのリーク溝Dの
表面は対応防蝕シートBの表面に樹脂溶接される防蝕テ
ープEで塞がれる。
【0004】そして、コンクリート躯体Aの内面の稜線
部には”C”字状断面の樋状部材Fが接着剤等で固定さ
れ、これらの樋状部材Fの内部とコンクリート躯体Aの
三方内面のリーク溝Dとが互いに連絡される。したがっ
て、このような構造の防蝕コンクリート槽では、コンク
リートの構造クラック等により防蝕シートBに亀裂や破
損が生じた場合、流出する内容液の一部が近くのリーク
溝D中へ流入し、樋状部材Fを通って底部の樋状部材F
中に溜るから、底部の樋状部材F中に漏洩液を検知する
リーク検出器Gを位置しておけば、内容液漏れによる土
壌汚染事故を未然に防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緻密な
リーク溝Dの配列のためには、防蝕シートBや防蝕テー
プEの数が増え、コンクリート躯体Aの内面への防蝕シ
ートBの接着や防蝕テープEの樹脂溶接の手間や時間が
著しく増加すると共に、防蝕テープEの全体が完全に液
密に貼られないと、内容液の一部がリーク溝D中へ流入
してしまうから、同防蝕テープEの接着状態の管理がや
っかいであった。また、断面積の小さなリーク溝Dの場
合、防蝕シートBや防蝕テープEの破損が大きいと、流
出する内容液の一部が流体抵抗の大きな細いリーク溝D
に効果的に流入せず、リーク状態を確実に検知できない
場合があった。さらに、コンクリート構造の薬品貯槽等
においては、槽自体に保温機能、即ち断熱能力が要求さ
れる場合があるが、前述したような構造では、このよう
な機能を付加することが困難であった。
【0006】本発明の目的は、以上に述べたような従来
の防蝕コンクリート槽の問題に鑑み、施工及び施工管理
が簡単で、内容液の漏れを確実に感知でき、槽構造自体
が断熱性をもつ防蝕コンクリート槽の施工方法及び防蝕
コンクリート槽を得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によ
れば、コンクリート躯体の内面に耐腐食性の防蝕樹脂層
を積層する防蝕コンクリート槽において、コンクリート
躯体の内面に1次耐食性樹脂液を塗布する工程と、2枚
のシート状ガラス繊維生地間を多数のガラス繊維束で連
結した中空ガラス織物を前記1次耐食性樹脂液の表面に
積層して1次耐食性樹脂液の一部を同中空ガラス織物の
繊維間に含浸させる工程と、前記1次耐食性樹脂液の完
全な固化前に同1次耐食性樹脂液と同じ2次耐食性樹脂
液を中空ガラス織物の表面に塗布して同2次耐食性樹脂
液を充分に中空ガラス織物の繊維に含浸させてガラス繊
維束を起立させる工程と、この工程の後の時間経過によ
り前記1次耐食性樹脂液及び2次耐食性樹脂液の固化を
待つ工程とを備える防蝕コンクリート槽の施工方法を提
案するものである。
【0008】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、 1)前記1次耐食性樹脂液及び前記2次耐食性樹脂液は
ビニルエステル系樹脂である防蝕コンクリート槽の施工
方法、 2)前記施工方法により得られた防蝕コンクリート槽、 3)前記コンクリート躯体の底面を覆う前記中空ガラス
織物の内部空間中に位置されて同内部空間中への内容液
の流出を検知するリーク検出器を備える防蝕コンクリー
ト槽、 4)前記リーク検出器は、パイプ内を前記内部空間に連
絡した状態としてコンクリート躯体内面を覆う前記中空
ガラス織物に下端部を固定された検出用パイプの内部に
位置される防蝕コンクリート槽が説明される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1から図5について本発
明の実施例の詳細を説明する。図1及び図2は本発明に
より得られた防蝕コンクリート槽を示し、この防蝕コン
クリート槽のコンクリート躯体1の内面全体は、詳細を
後述する手法で処理される複数枚の中空ガラス織物2で
覆ってある。即ち、この中空ガラス織物2とは、図3に
示すように「2枚のシート状ガラス繊維生地2a,2b
間を多数のガラス繊維束2cで連結した状態の織地」で
あり、柔軟な同中空ガラス織物2は、例えば蝶理株式会
社から販売されている商品名「パラビーム」として市場
で入手できる。
【0010】なお、図1及び図2の符号”3”は例えば
ビニルエステル系樹脂で構成される1次耐食性樹脂液で
あり、この1次耐食性樹脂液3はコンクリート躯体1の
内面に対する中空ガラス織物2の貼着の前に同内面に塗
布され、その一部が中空ガラス織物2の繊維間に含浸さ
れる。また、面積のある中空ガラス織物2の隣接部表面
には防蝕テープ4が接着剤等で接着されるから、後述の
ようにガラス繊維束2cの起立により生じる同中空ガラ
ス織物2の内部空間2dは、槽内部から隔絶される。
【0011】また、槽内部には耐腐食性樹脂からなる検
出用パイプ5が付設され、同検出用パイプ5の内部には
前記中空ガラス織物2の内部空間2d中へ流入した内容
液を検知できるリーク検出器6が落し込まれ、リーク検
出器6のリード線6aは検出用パイプ5の内部を通って
外部へ導出される。即ち、図4に示すように、前記検出
用パイプ5は下端部寄りの部分にフランジ5aを有し、
このフランジ5aはコンクリート躯体1の底面を覆う中
空ガラス織物2の表面に樹脂溶接され、このフランジ5
aの下方に突出した下端部の連絡孔7は、同中空ガラス
織物2の内部空間2dに連絡されるから、任意箇所の中
空ガラス織物2の破断により、コンクリート躯体1の底
面を覆う中空ガラス織物2の内部空間2d中に内容液が
流出すると、検出用パイプ5の内部に落し込まれるリー
ク検出器6が感応し、同リーク検出器6の警告信号によ
り液漏れが警告される。
【0012】図5(a)〜(d)は本発明による防蝕コ
ンクリート槽の施工手順を示し、コンクリート躯体1の
乾燥後にコンクリート内面の下地処理を終了すると、
(a)に示すように、コンクリート躯体1の内面に厚み
のある1次耐食性樹脂液3が塗布される。この1次耐食
性樹脂液3としては、例えばビニルエステル系樹脂等の
ように耐腐食性があり、しかも、固化後に容易に破断し
ない性質をもったものがよい。
【0013】1次耐食性樹脂液3を塗布した後、図5
(b)に示すように、同1次耐食性樹脂液3の固化前に
1次耐食性樹脂液3に中空ガラス織物2が積層され、中
空ガラス織物2の生地2bが1次耐食性樹脂液3に密着
される。したがって、この工程では、中空ガラス織物2
の生地2bの繊維間に1次耐食性樹脂液3の一部が毛細
管現象により含浸され、同中空ガラス織物2は1次耐食
性樹脂液3によってコンクリート躯体1の内面に貼着さ
れる。
【0014】この後、図5(c)に示すように、中空ガ
ラス織物2の表面の生地2aには1次耐食性樹脂液3と
同一樹脂で構成する2次耐食性樹脂液8が塗布され、こ
の2次耐食性樹脂液8が同生地2aに含浸されるが、こ
れらの1次耐食性樹脂液3及び2次耐食性樹脂液8の含
浸が進行すると、これらの樹脂液はガラス繊維束2cに
も到達し、毛細管現象によりこれらの各ガラス繊維束2
cに含浸し、各ガラス繊維束2cが図5(d)に示すよ
うに、自然に起立し、この状態を保ったまま、一定時間
の経過後には固化し、中空ガラス織物2の内部にガラス
繊維束2cで維持された流路の広い内部空間2dが自動
的に形成されることになる。
【0015】図示実施例の防蝕コンクリート槽は、以上
のような構造であるから、1次耐食性樹脂液3及び2次
耐食性樹脂液8が含浸された中空ガラス織物2により防
蝕機能を維持されるけれども、中空ガラス織物2の内部
空間2dは内容液が通常では流入しない空間として機能
する。したがって、同内部空間2dの存在により防蝕コ
ンクリート槽の内部の保温が行われるけれども、内容液
の冷却(加熱)が望まれる場合には、中空ガラス織物2
の内部空間2dに冷却液または冷却ガスを流過させて、
冷却ジャケットとして機能させることもできる。勿論、
このような冷却(加熱)の場合、複数枚からなる中空ガ
ラス織物2を複数系統の冷却液(加熱液)通路に区分す
ることができる。
【0016】また、コンクリートの構造クラック等によ
り何れかの中空ガラス織物2が破壊した場合、破壊され
た中空ガラス織物2の内部空間2d中へ内容液が流入す
るが、この内部空間2dは流路断面が大きな流体抵抗の
小さな流路であるので、同内部空間2d中へ流出内容液
の一部が確実に流入する。そして、何れかの中空ガラス
織物2の内部空間2d中に流入した内容液は重力により
下方に流下し、最後には、コンクリート躯体1の底面を
覆う中空ガラス織物2の内部空間2d中に溜るから、こ
の内部空間2d中に位置してあるリーク検出器6で内容
液の流出を確実に検知できる。
【0017】なお、前述した本発明の実施例において
は、中空ガラス織物にコンクリート躯体の内面に塗布し
た1次耐食性樹脂液及び2次耐食性樹脂液を含浸させる
ものを例示したが、コンクリート躯体の内面に他のプラ
イマー層を塗布した後、このプライマー層の表面に1次
耐食性樹脂液を塗布してもよい。また、前述した本発明
の実施例においては、1次耐食性樹脂液3及び2次耐食
性樹脂液8が固化した後、中空ガラス織物2の表面に対
食FRPライニング層を別に形成して、内容液の漏洩に
対する安全性を増強してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、施工や施工管理が簡単で、耐食性樹脂層の破
壊による内容液の流出を直ちに感知できるから、土壌汚
染を未然に防止できる。そして、本発明の中空ガラス織
物の内部空間は断熱空間として機能するから、必然的に
保温(断熱)機能があり、同内部空間を内容液冷却(加
熱)のために利用できる用途の広い防蝕コンクリート槽
を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防蝕コンクリート槽の要部斜視図
である。
【図2】同防蝕コンクリート槽の要部拡大斜視図であ
る。
【図3】同防蝕コンクリート槽に用いる中空ガラス織物
の拡大図である。
【図4】同防蝕コンクリート槽の検出用パイプ基部の要
部拡大図である。
【図5】(a)〜(d)は本発明による防蝕コンクリー
ト槽の施工工程図である。
【図6】従来の防蝕コンクリート槽の要部斜視図であ
る。
【図7】同防蝕コンクリート槽の要部拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】 1 コンクリート躯体 2 中空ガラス織物 2a,2b 生地 2c ガラス繊維束 2d 内部空間 3 1次耐食性樹脂液 4 防蝕テープ 5 検出用パイプ 6 リーク検出器 7 連絡孔 8 2次耐食性樹脂液

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート躯体の内面に耐腐食性の防
    蝕樹脂層を積層する防蝕コンクリート槽において、コン
    クリート躯体の内面に耐腐食性の厚みのあるプライマー
    液を塗布する工程と、2枚のシート状ガラス繊維生地間
    を多数のガラス繊維束で連結した中空ガラス織物を前記
    プライマー液の表面に積層してプライマー液の一部を同
    中空ガラス織物の繊維間に含浸させる工程と、前記プラ
    イマー液の完全な固化前に同プライマー液と同じ成分の
    防蝕液を中空ガラス織物の表面に塗布して同防蝕液を充
    分に中空ガラス織物の繊維に含浸させてガラス繊維束を
    起立させる工程と、この工程の後の時間経過により前記
    プライマー液及び防蝕液の固化を待つ工程とを備えるこ
    とを特徴とする防蝕コンクリート槽の施工方法。
  2. 【請求項2】 前記プライマー液及び前記防蝕液はビニ
    ルエステル系樹脂であることを特徴とする請求項1記載
    の防蝕コンクリート槽の施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の施工方法により得られた
    防蝕コンクリート槽。
  4. 【請求項4】 前記コンクリート躯体の底面を覆う前記
    中空ガラス織物の内部空間中に位置されて同内部空間中
    への内容液の流出を検知するリーク検出器を備えること
    を特徴とする請求項3記載の防蝕コンクリート槽。
  5. 【請求項5】 前記リーク検出器は、パイプ内を前記内
    部空間に連絡した状態としてコンクリート躯体内面を覆
    う前記中空ガラス織物に下端部を固定された検出用パイ
    プの内部に位置される請求項4記載の防蝕コンクリート
    槽。
JP10166127A 1998-05-29 1998-05-29 防蝕コンクリート槽の施工方法及び防蝕コンクリート槽 Pending JPH11343753A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011025986A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Tatsuno Corp 地下タンク及びその製造方法
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CN108661394A (zh) * 2017-03-31 2018-10-16 中核核电运行管理有限公司 核电站高浓度NaClO溶液混凝土储罐内壁防腐结构及方法

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