JPH113439A - プレス成形解析用モデル作成方法 - Google Patents

プレス成形解析用モデル作成方法

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JPH113439A
JPH113439A JP9155496A JP15549697A JPH113439A JP H113439 A JPH113439 A JP H113439A JP 9155496 A JP9155496 A JP 9155496A JP 15549697 A JP15549697 A JP 15549697A JP H113439 A JPH113439 A JP H113439A
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理恵 赤澤
Takashi Moriya
岳志 守屋
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克郎 藤谷
Ryuji Kawashima
隆二 川島
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 線データから作成されたプレス成形解析モデ
ルに対して、半径を入力するという簡単な操作によって
フィレット面を形成することができるようにする。 【解決手段】 入力された線データ(ワイヤーフレーム
モデルのデータ)に基づいて(a)に示すようなメッシ
ュ状の形状を作成する。そして、入力された半径に基づ
いて同図(a)の図形の稜線に含まれる節点(メッシュ
の交点)をそれらの節点の法線方向に移動し、(b)に
示すような図形を作成する。次に、稜線から一定距離に
ある全ての節点を、滑らかな形状が得られるようにそれ
ぞれ異なる距離移動させて、同図(c)に示すような図
形を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス成形性を検
討するためのプレス成形解析用モデルを比較的容易に作
成することができるプレス成形解析用モデル作成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高品質のプレス成形品が得ら
れるようにするために、量産に入る前に金型形状の検討
が行なわれている。従来では、最適であると思われる金
型を実際に製造し、この金型で実際に製品のプレスを
し、プレス後の製品を三次元成型解析(形状不良の有
無、欠けの有無、割れの有無)して金型の形状の修正を
し、これを繰り返すことによって最良の形状の金型(高
品質のプレス製品を得ることができる金型)で量産を行
なうようにしている。
【0003】ところが、プレス製品の解析及び金型形状
の修正には非常に多くの時間と費用を要することから、
量産体制がとれるまでには非常に多くの時間を要するこ
とになる。このため、最近では、例えば特願平5−64
42号公報、特願平5−312535号公報に開示され
ているように、実際に金型を製造する前に、シミュレー
ション(仮想の金型によって仮想の材料をプレスするこ
と)によって、プレス成形時に発生する形状不良やその
対策を事前に予測して、最適の金型形状を模索できる技
術が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシミュレーションによれば、確かに金型を作成する
必要はなくなるが、一方で、最適な金型の形状を作成す
るためのデータ入力に非常に時間を要するという問題が
ある。
【0005】具体的には、金型形状を作成する場合に
は、理想的な成形品の線データから板成形解析用モデル
データ即ち、プレス成形用解析モデルを作成する必要が
ある(角部があると、成形過程で素材の流入を妨げて計
算が正確に行なわれないから)が、そのモデルの作成に
は、入力した線データからは作成することができない滑
らかなフィレット形状を既存の手法を用いて別に作成し
て、このフィレット形状を線データから作成されたプレ
ス成形用解析モデルに付加することが要求される。した
がって、線データにフィレット形状に関するデータが含
まれていない場合には、フィレット形状の作成には非常
に多くの時間を要することになる。
【0006】このフィレット形状の作成時間は、成形品
の形状が複雑になるほど、指数関数的に増加するので、
成形品の形状によっては、従来のように金型を実際に製
造して修正する方法と変わらなくなってしまうほど時間
を要することもある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたものであり、線データから作成され
たプレス成形解析モデルに対して、半径を入力するとい
う簡単な操作によってフィレット面を形成することがで
きるようにしたプレス成形解析用モデル作成方法の提供
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、次のように構成される。
【0009】請求項1に記載の発明は、角部を有するプ
レス成形解析モデルから、当該角部を滑らかな形状にす
るフィレット面を作成することなく、前記角部が除かれ
た滑らかな形状のプレス成形解析用モデルを作成するよ
うにしたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、線データから成
るプレス成形解析モデルからメッシュ状のプレス成形モ
デルを作成する第1段階と、当該メッシュ状のプレス成
形モデルの角部を形成する稜線上の節点を抽出する第2
段階と、当該抽出された稜線上の節点を移動させるため
の法線ベクトルを、当該稜線を共有する両面の法線ベク
トルから算出する第3段階と、前記抽出された稜線上の
節点を前記算出された法線ベクトルの方向に移動させる
第4段階と、前記稜線から一定距離離れた前記稜線を共
有する両面の内の一方の面上の節点から、前記移動した
節点を通り前記稜線から一定距離離れた前記稜線を共有
する他方の面上の節点まで、円弧が描かれるように、前
記稜線から一定距離離れた前記稜線を共有する両面に存
在する全ての節点を移動させる第5段階とから構成され
ることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記第3段階は、前記稜線を共有する
両面に含まれるメッシュからそれぞれのメッシュの法線
ベクトルを算出する段階と、前記算出された法線ベクト
ルに応じて、それぞれのメッシュに含まれる前記抽出さ
れた稜線上の節点を移動させる段階とから構成されるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記第4段階は、前記第5段階で形成
される円弧の半径を入力する段階と、当該入力された半
径に相当する距離に位置されるように、前記抽出された
稜線上の節点を前記算出された法線ベクトルの方向に移
動させる段階とから構成されることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、線データから成
るプレス成形解析モデルからメッシュ状のプレス成形モ
デルを作成する第1段階と、当該メッシュ状のプレス成
形モデルの角部を形成する稜線上の節点を抽出する第2
段階と、当該抽出された稜線上の節点を移動させるため
の法線ベクトルを、当該稜線を共有する両面の法線ベク
トルから算出する第3段階と、円弧の半径を入力し、当
該入力された半径に相当する距離に位置されるように、
前記抽出された稜線上の節点を前記算出された法線ベク
トルの方向に移動させる第4段階と、前記入力された円
弧の半径に基づいて、前記稜線から前記稜線を共有する
両面に存在する節点を移動させる範囲を算出する第5段
階と、前記稜線から前記算出された範囲内で前記稜線を
共有する両面に存在する全ての節点を、前記移動した節
点を通る円弧が描かれるように移動させる第6段階とか
ら構成されることを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は、次の
ような効果を奏する。請求項1に記載の発明は、角部を
有するプレス成形解析モデルから、当該角部を滑らかな
形状にするフィレット面を作成することなく、前記角部
が除かれた滑らかな形状のプレス成形解析用モデルを作
成するようにしたので、プレス成形解析用モデルが従来
に比較して短時間で作成することができ、プレス成形性
の解析が容易に行なえるようになる。
【0015】請求項2に記載の発明は、メッシュ状のプ
レス成形モデルを作成し、その角部を形成する稜線上の
節点を抽出し、稜線を共有する両面の法線ベクトルから
抽出された稜線上の節点を移動させるための法線ベクト
ルを算出し、抽出された稜線上の節点をその法線ベクト
ルの方向に移動させ、その稜線から一定距離離れたその
稜線を共有する両面の内の一方の面上の節点から、移動
した節点を通りその稜線から一定距離離れたその稜線を
共有する他方の面上の節点まで、円弧が描かれるよう
に、その稜線から一定距離離れたその稜線を共有する両
面に存在する全ての節点を移動させて、角部が除かれた
滑らかな形状のプレス成形解析用モデルを作成するよう
にしたので、プレス成形解析用モデルが従来に比較して
短時間で作成することができ、プレス成形性の解析が容
易に行なえるようになる。
【0016】請求項3に記載の発明は、稜線上の節点を
移動させるための法線ベクトルを、メッシュから算出す
るようにしているので、線データから角部が除かれた滑
らかな形状のプレス成形解析用モデルを作成することが
できる。
【0017】請求項4に記載の発明は、入力した半径に
応じて円弧を描かせるようにしているので、半径を入力
するという操作のみによって線データから角部が除かれ
た滑らかな形状のプレス成形解析用モデルを作成するこ
とができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、メッシュ状のプ
レス成形モデルを作成し、その角部を形成する稜線上の
節点を抽出し、稜線を共有する両面の法線ベクトルから
抽出された稜線上の節点を移動させるための法線ベクト
ルを算出し、円弧の半径を入力し、その稜線上の節点を
移動させる範囲を入力された半径に相当する距離に位置
されるように算出された法線ベクトルの方向に移動さ
せ、この移動した節点を通る円弧が描かれるようにその
稜線から算出された範囲内でその稜線を共有する両面に
存在する節点を移動させるようにしたので、半径を入力
するという操作のみによって線データから角部が除かれ
た滑らかな形状のプレス成形解析用モデルを、従来に比
較して短時間で作成することができるようになり、プレ
ス成形性の解析が容易に行なえるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の1実施形態を図
面にしたがって詳細に説明する。図1は、本発明方法を
実施するために用いられる1装置構成を示したものであ
る。
【0020】この装置は、画像処理をすることができる
コンピュータであり、入力されたデータに基づく画像処
理は図形演算装置10によって行なわれる。後述するプ
レス成形モデルの線データやその角部に円弧を描かせる
ための半径の入力は、キーボード15によって行なわれ
る。図形演算装置10によって画像処理が施された後に
得られるプレス成形解析用モデルは、表示装置(たとえ
ば、CRT,LCD,プラズマディスプレイ等)20に
表示される。
【0021】図2に示すフローチャートは、本発明にか
かるプレス成形解析用モデル作成方法の手順を示すフロ
ーチャートである。このフローチャートの具体的な処理
の説明の前に、図3を参照しながら本発明方法の概略の
説明をする。
【0022】キーボード15から線データ(ワイヤーフ
レームモデルのデータ)を入力し、図形演算装置10で
はこのデータに基づいて図3(a)に示すようなメッシ
ュ状の形状(線データから生成した有限要素メッシュ)
を作成する。そして、このメッシュの交点を節点と定義
する。次に、キーボード15から半径r(フィレットR
値)が入力されると、この半径rの値に基づいて、同図
(a)の図形の稜線に含まれる節点を、それらの節点の
法線方向に移動する。この移動によって最終的に同図
(b)に示すような図形を作成する。こうして作成され
た形状を滑らかにする(メッシュのR付けを行なう)た
めに、前述の稜線から一定距離にある全ての節点をそれ
ぞれ異なる距離移動させて(ラプラシアン法による形状
修正を反復的に行なう)、同図(c)に示すような図形
を作成する。
【0023】つまり、線データの稜線にフィレットR値
を与えることでその稜線の節点の移動とメッシュの形状
修正を反復的に行ない、線データから生成した有限要素
メッシュに対して直接・簡易的に丸め処理を行なうので
ある。
【0024】このように、有限要素メッシュに対して直
接丸め処理を行なうようにしたため、面データやフィレ
ット面を作成することなく、滑らかにしたい角部の半径
を入力するという操作のみによって角のない滑らかな形
状の図形を得ることができ、従来のように、角を取るた
めにその部分にはめ込むフィレット面を作成する必要が
なくなり、複雑な形状のフィレット掛けをも容易かつ確
実に処理することができるようになり、線データからプ
レス成形解析用モデルを比較的短時間でしかも容易に作
成することができるようになる。
【0025】次に、本発明にかかるプレス成形解析用モ
デル作成方法を、図4から図21の図面を参照しながら
詳細に説明する。まず、キーボード15から線データ
(ワイヤーフレームモデルのデータ)が入力されると、
図形演算装置10は、この入力された線データ(形状の
輪郭のみを表すためのデータ)に基づいて、図4に示す
ようなメッショ状(有限要素メッシュ)の形状を作成す
る。そして、この図形において線と線との交点(たとえ
ば図の黒丸部分)を節点として定義し、また、この図形
の角(山折り部分、谷折り部分)を構成する部分の線を
稜線として定義する。したがって、稜線上の節点は、図
4の黒丸で示してあるような部分における山折り部分、
谷折り部分の稜線に含まれている交点ということにな
る。
【0026】稜線に含まれる節点を移動させるには、図
5のように節点の移動方向を示す法線ベクトルを算出す
る必要がある。この法線ベクトルは、各節点について算
出しなければならない。この算出をしないと、最終的に
滑らかな形状のプレス成形解析用モデルを作成すること
ができなくなるからである。
【0027】この法線ベクトルは、具体的には次のよう
にして作成することになる。この法線ベクトルは、図6
に示すように、稜線(R稜線)を共有する両面の法線ベ
クトルまたはその稜線を共有する両面に含まれるメッシ
ュの法線ベクトルn1を求め、この求めた法線ベクトル
n1に、その稜線とメッシュの作る角度θ1を乗じたベ
クトルの和として求めている。すなわち、
【0028】
【数1】
【0029】次に、図7に示すように、稜線上の節点に
対してその節点を持つメッシュの法線ベクトルNa,N
bからメッシュ間の角度αを求める。精度上は節点を持
つ全てのメッシュから算出することが望ましいが、ここ
では稜線間の2つのメッシュから求めている。すなわ
ち、
【0030】
【数2】
【0031】以上のようにして、線データの稜線上の節
点の法線ベクトルを周りのメッシュの角度から算出する
処理が終了すると、キーボード15からフィレットR値
としてフィレット半径rを入力し(S3)、この入力さ
れたフィレット半径rを読み込んで、次のような演算を
経て稜線上の節点を移動させる処理をする。
【0032】この処理は、例えば図8に示すような形状
の角部(凸稜線及び凹稜線の両方を含む)を図のように
入力された半径の円弧形状に丸める処理を行なう前段階
の処理である。
【0033】なお、フィレットr半径は、図9に示すよ
うな有限要素メッシュの形状の角部を丸める場合には、
稜線部分のフィレット半径rのみを入力し、図10に示
すような有限要素メッシュの形状の角部を丸める場合に
は、稜線部分のフィレット半径rと、異なる法線ベクト
ルを持つ稜線の交点、即ち角部のフィレット半径rとを
入力する必要がある。
【0034】S2のステップで求めたメッシュ間の角度
αと入力したフィレット半径rを用いて移動量Iを算出
する。この場合の節点の移動方向は、例えば、図8に示
す形状の場合、凸稜線は節点を図の裏側に移動させ、ま
た、凹稜線は節点を図の表側に移動る。節点の移動方向
が求まると、S1のステップで算出した法線ベクトルの
方向にそれぞれの節点を図12または図13に示すよう
に移動する。
【0035】その移動量Iは、次のようにして算出す
る。この算出方法を図11に基づいて説明する。図に示
すように、S2のステップで算出したメッシュ間の角度
α、その稜線に対して入力したフィレット半径r、S1
のステップで求めた法線ベクトルNvとし、移動前の節
点の位置をPc、移動後の節点の位置をPnとすると、
移動後の節点の位置Pnは、 Pn=Pc+I・Nv また、sin(α/2)=r/(r+I)より、 I=[1−sin(α/2)]・r/sin(α/2) として、移動量Iを求める。この移動量Iはそれぞれの
節点について求められる。そして、求められた移動量だ
け、節点をその法線ベクトルに沿って移動させる。この
処理をフィレット半径を入力した全ての稜線の節点につ
いて行なうと、最終的には、図12または図13に示す
ようなメッシュの形状が得られる。
【0036】このように、メッシュ形状の角部の稜線に
位置する節点については、周りのメッシュから算出され
る節点のはさみ角αと入力したフィレット半径rを用い
て移動量を演算し、それぞれの節点に対して求められた
法線ベクトルの方向に沿って節点を移動させるという処
理をする。
【0037】また、角部の頂点を構成する節点について
は、上記のような方法では移動量Iを演算することがで
きないので、この部分については、フィレット面生成手
法の1つであるローリングボール手法の考え方にしたが
って次のような演算で求める。これを図14を参照しな
がら説明する。
【0038】まず、入力されたフィレット半径rにした
がって、角部の頂点の節点に対して周りの稜線が凹か凸
かを調べる。これは、その節点をどちら側に移動したら
良いのかが分からないからである。例えば、図8に示す
形状の場合、凸稜線は節点を図の裏側に移動させないと
丸め処理ができず、また、凹稜線は節点を図の表側に移
動させないと丸め処理をすることができないからであ
る。
【0039】角部の頂点の節点の三次元座標状の移動量
をI、これを左側(X座標)から見た場合の移動量をI
b、これを右側(Y座標)から見た場合の移動量をIa
とすると、移動量Iは、
【0040】
【数3】
【0041】ここで、Ia=r/tan(β/2) Ib=[1−sin(γ/2)]・r/sin(γ/
2)である。
【0042】角部の頂点の節点は、この移動量Iだけ凸
稜線については内側に、凹稜線については外側に節点を
移動させる。このようにして角部と角部の頂点の節点を
移動させ、後述する丸め処理を施すことによって、最終
的なプレス成形解析用モデルが得られる(S4)。
【0043】次に、角がとれた滑らかな形状にするいわ
ゆる丸め処理を施すために、図15に示してあるよう
に、メッシュの形状のどの範囲の節点を移動させるのか
を示すフィレット幅(丸める領域)を演算する。この演
算は、全ての角部、及び全ての角部の頂点に対して先に
求めたメッシュ間の角度(はさみ角)α、入力されたフ
ィレット半径rにもとづいて次のようにする。
【0044】このフィレット幅hは、図16に示してあ
るように、h=r/tan(α/2)によって算出され
る。
【0045】したがって、この算出されたフィレット幅
h内に存在する全ての節点、換言すれば、稜線からの距
離がフィレット幅hよりも小さい節点は、該当する節点
には次のラプラシアン法による形状修正の処理が施され
る(S5)。
【0046】この形状修正(スムージング処理)は、次
の式の演算を行なうことによって行なう。
【0047】ここで、図17に示してあるように、i,
j,kをそれぞれ1個の三角形の3頂点を表すものと
し、Pi,Pj,Pkはこれらの3頂点の座標を表すも
のとし、また、nは、点iを共有する三角形の個数を表
すものとすると、
【0048】
【数4】
【0049】この式は、点iをその点を頂点とする全て
の三角形の面積の重心位置に移動させることを示してい
る。なお、この式は、点iを共有するメッシュが全て三
角形の場合であるが、四角形が存在する場合でも、その
重心を求めて同様の計算をすれば良い。
【0050】角部及びか角部の頂点を滑らかな形状とす
るには、このスムージング処理を複数回繰り返し行なう
ことが好ましい。ここでは、この繰り返しの回数を、稜
線の直交方向に対するフィレット幅h内に存在する節点
の数をその因子として求めるのが好適であるとしてい
る。この反復回数はItは、次の式で求める。
【0051】It=A・NhB ここで、Nhは、角部の稜線に対しては、Nh=稜線ま
わりの節点数/稜線上の節点数、角部の頂点の節点に対
しては、Nh=頂点まわりの節点数/その頂点に集まる
稜線の数であり、A及びBは経験的な係数である。
【0052】具体的には、図18に示すようなメッシュ
形状の場合、稜線上に存在する節点数は4個であり、フ
ィレット幅内に存在する節点数は一方の面については1
2個であるから、この面についてのNhは、12/4=
3となる。また、他方の面については存在する節点数は
8個であるから、この面についてのNhは、8/4=2
となる。これにA,Bの経験値を当てはめて計算すれ
ば、丸め処理をするための反復計算回数が求められる。
この反復回数だけ、フィレット幅内にある全ての接点の
移動量を演算する。この演算を繰り返しすることによっ
て、図18に示した図形が図19に示すような角のとれ
た滑らかな形状の図形となる。
【0053】上述した丸め処理は、円弧を1つの半径に
基づいて作成するものを示したが、稜線に入力されるフ
ィレット半径は、稜線の節点に対して与えるようにして
いるので、図20のように、それぞれの節点に対して異
なる半径を与えることによって、同図に示すような曲線
に丸める処理をすることも可能である。このような処理
を徐変フィレット処理というが、この徐変フィレット処
理が指定された場合には、それぞれの稜線に与えたフィ
レット半径の内分比の値を算出して丸め処理をする。ま
た、図21に示すようなS字状の曲線を描かせる処理を
先行R処理と言うが、この先行R処理が指定された場合
には、先にR付けをする稜線に対しては、通常の丸め処
理をし、後にR付けをする稜線に対しては、メッシュの
形状修正のみを行う。
【0054】このように、「徐変フィレット処理」、
「先行R処理」をすれば、さらに滑らかな形状を得るこ
とができる(S6)。
【0055】本発明方法を実施した結果得られたメッシ
ュ状のプレス成形解析用モデルの一例を示せば、図22
及び図23に示すようなものとなる。角部がとれて滑ら
かな形状となっていることがよくわかる。
【0056】又、図24と図25は、入力した線データ
に基づいて作成されたメッシュ状のプレス成形モデルに
対して本が本願発明方法を適用した結果どのような形状
のプレス成形解析用モデルが得られるかを示したもので
ある。角部がとれて滑らかな形状となっていることがよ
くわかる。
【0057】このように、本願発明では、フィレット半
径を入力するという操作のみで滑らかな形状のプレス成
形解析用モデルを作成することができるので、モデルの
作成に要する時間を大幅に短縮することができるように
なる。実際に自動車のプレス部品に本願発明を適用した
場合には、その部品の形状は非常に複雑なものが多いの
で、そのモデル作成の効率化の効果は計り知れないもの
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を実施する装置の概略構成図であ
る。
【図2】 本発明方法の手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】 本発明方法の概略の手順を説明するための図
である。
【図4】 節点の移動処理を説明するための図である。
【図5】 節点の移動処理を説明するための図である。
【図6】 節点の移動処理を説明するための図である。
【図7】 節点の移動処理を説明するための図である。
【図8】 節点の移動処理を説明するための図である。
【図9】 節点の移動処理を説明するための図である。
【図10】 節点の移動処理を説明するための図であ
る。
【図11】 節点の移動処理を説明するための図であ
る。
【図12】 節点の移動処理を説明するための図であ
る。
【図13】 節点の移動処理を説明するための図であ
る。
【図14】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図15】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図16】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図17】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図18】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図19】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図20】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図21】 スムージング処理を説明するための図であ
る。
【図22】 本発明方法で処理した後に得られる形状の
一例を示す図である。
【図23】 本発明方法で処理した後に得られる形状の
一例を示す図である。
【図24】 本発明方法の処理前の図形(入力図形)を
示す図である。
【図25】 図24の図形に本発明方法を適用した後の
図形を示す図である。
【符号の説明】
10…図形演算装置、 15…キーボード、 20…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 隆二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角部を有するプレス成形解析モデルか
    ら、当該角部を滑らかな形状にするフィレット面を作成
    することなく、前記角部が除かれた滑らかな形状のプレ
    ス成形解析用モデルを作成するようにしたことを特徴と
    するプレス成形解析用モデル作成方法。
  2. 【請求項2】 線データから成るプレス成形解析モデル
    からメッシュ状のプレス成形モデルを作成する第1段階
    と、 当該メッシュ状のプレス成形モデルの角部を形成する稜
    線上の節点を抽出する第2段階と、 当該抽出された稜線上の節点を移動させるための法線ベ
    クトルを、当該稜線を共有する両面の法線ベクトルから
    算出する第3段階と、 前記抽出された稜線上の節点を前記算出された法線ベク
    トルの方向に移動させる第4段階と、 前記稜線から一定距離離れた前記稜線を共有する両面の
    内の一方の面上の節点から、前記移動した節点を通り前
    記稜線から一定距離離れた前記稜線を共有する他方の面
    上の節点まで、円弧が描かれるように、前記稜線から一
    定距離離れた前記稜線を共有する両面に存在する全ての
    節点を移動させる第5段階と、 から構成されることを特徴とするプレス成形解析用モデ
    ル作成方法。
  3. 【請求項3】 前記第3段階は、 前記稜線を共有する両面に含まれるメッシュからそれぞ
    れのメッシュの法線ベクトルを算出する段階と、 前記算出された法線ベクトルに応じて、それぞれのメッ
    シュに含まれる前記抽出された稜線上の節点を移動させ
    る段階とから構成されることを特徴とする請求項2に記
    載のプレス成形解析用モデル作成方法。
  4. 【請求項4】 前記第4段階は、 前記第5段階で形成される円弧の半径を入力する段階
    と、 当該入力された半径に相当する距離に位置されるよう
    に、前記抽出された稜線上の節点を前記算出された法線
    ベクトルの方向に移動させる段階とから構成されること
    を特徴とする請求項2に記載のプレス成形解析用モデル
    作成方法。
  5. 【請求項5】 線データから成るプレス成形解析モデル
    からメッシュ状のプレス成形モデルを作成する第1段階
    と、 当該メッシュ状のプレス成形モデルの角部を形成する稜
    線上の節点を抽出する第2段階と、 当該抽出された稜線上の節点を移動させるための法線ベ
    クトルを、当該稜線を共有する両面の法線ベクトルから
    算出する第3段階と、 円弧の半径を入力し、当該入力された半径に相当する距
    離に位置されるように、前記抽出された稜線上の節点を
    前記算出された法線ベクトルの方向に移動させる第4段
    階と、 前記入力された円弧の半径に基づいて、前記稜線から前
    記稜線を共有する両面に存在する節点を移動させる範囲
    を算出する第5段階と、 前記稜線から前記算出された範囲内で前記稜線を共有す
    る両面に存在する全ての節点を、前記移動した節点を通
    る円弧が描かれるように移動させる第6段階と、 から構成されることを特徴とするプレス成形解析用モデ
    ル作成方法。
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