JPH1134557A - Icモジュールの製造方法、およびその製造方法に用いられるicモジュール集合体の製造装置 - Google Patents

Icモジュールの製造方法、およびその製造方法に用いられるicモジュール集合体の製造装置

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JPH1134557A
JPH1134557A JP19803697A JP19803697A JPH1134557A JP H1134557 A JPH1134557 A JP H1134557A JP 19803697 A JP19803697 A JP 19803697A JP 19803697 A JP19803697 A JP 19803697A JP H1134557 A JPH1134557 A JP H1134557A
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JP
Japan
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hoop
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chip
manufacturing
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JP19803697A
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English (en)
Inventor
Minoru Hirai
稔 平井
Shigeyuki Ueda
茂幸 上田
Osamu Miyata
修 宮田
Tomoharu Horio
友春 堀尾
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ICチップの保護を図る保護部材を備えた所定
構造のICモジュールを、簡易な設備によって能率良く
かつ適切に製造できるようにし、その製造コストを安価
にする。 【解決手段】ICモジュールが複数繋がったICモジュ
ール集合体A’を製造する第1工程と、そのICモジュ
ール集合体A’を個々のICモジュールAに切断分離す
る第2工程とを有し、上記第1工程は、複数のICチッ
プ2を所定間隔で搭載したフープ状基板としての第1フ
ープ部材1’を所定の移送経路で移送する工程と、複数
の貫通孔5’が所定間隔で形成されている第2フープ部
材40’を上記第1フープ部材1’の移送経路に供給
し、上記各貫通孔5’内に上記各ICチップ2を収容配
置させるように上記第2フープ部材40’を上記基板に
連続して重ね合わせてこれらを接着する工程と、上記第
2フープ部材の各貫通孔5’の一端開口部を塞ぐように
上記第2フープ部材に第3フープ部材41’を連続して
重ね合わせてこれらを接着する工程とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、ICカードの内部に組んで使
用する用途に好適なICモジュールを効率良く製造する
ための技術に関する。
【0002】
【背景技術】周知のとおり、近年では、合成樹脂製のカ
ード体内にICチップを組み込んだICカードが普及し
つつある。このICカードは、磁気ストライプにデータ
を記憶させていた磁気カードと比較すると、そのメモリ
容量を格段に大きくすることができるとともに、高度な
情報処理機能を持たせることもできる。さらには、カー
ド本体内にアンテナコイルを組み込むことによって、I
Cチップの駆動電流の供給やデータの送受信を無線で行
うことができるいわゆる非接触型の情報記憶カードとし
て構成するのにも適する。
【0003】このようなICカードを製造する場合、合
成樹脂製のカード体内にICチップをそのまま単独で組
み込んだのでは、ICチップの保護に欠ける。すなわ
ち、ICカードのカード体は薄肉の合成樹脂製とされる
のが通例であり、しかも今後ますますの薄型化が要請さ
れる。このため、上記ICカードのカード体は、ユーザ
が取り扱う際に容易に撓み変形を生じ易く、その撓み変
形時においてICチップに応力が集中し易くなる。この
ような事態を生じたのでは、ICチップが所定の配線部
分から剥離したり、あるいはICチップ自体がダメージ
を受ける虞れがある。とくに、ICチップ自体がダメー
ジを受けた場合には、このICチップに記憶されている
データが消失し、そのデータを回復することが困難とな
るため、このような事態は極力回避する必要がある。
【0004】そこで、本願の発明者らは、ICカードの
カード体内に組み込むのに適するICモジュールについ
ての新規な構造を、本願発明に先立って提案している
(特願平9−166321号)。このICモジュールの
構造は、本願の図15に示すように、ICチップ2eを
搭載した基板1eに、上記ICチップ2eを覆う保護部
材4eを接着し、この保護部材4eに形成された凹部5
e内に上記ICチップ2eを収容させた構造である。ま
た、上記基板1eには、上記ICチップ2eと導通する
アンテナコイル3eが必要に応じて設けられている。
【0005】上記構造のICモジュールによれば、この
ICモジュールの各構成部品が一体化されているため
に、これらをそのままICカードの内部に組み込んで用
いることができることは勿論のこと、ICチップ2eの
周辺部の強度を保護部材4eによって高め、ICチップ
2eの保護が図れる。さらには、ICチップ2eと保護
部材4eとの間に隙間Seを形成し、これらICチップ
2eと保護部材4eとが直接接触しないようにすると、
仮に保護部材4eがICカードのカード本体に伴って曲
げ変形を生じても、その曲げ変形の力がICチップ2e
に直接作用しないようにでき、上記隙間Seを応力緩和
部として機能させることによってもICチップ2eの保
護が図れることとなる。したがって、上記ICモジュー
ルの構造によれば、ICカードの曲げ変形に原因して、
ICチップ2eが基板1eから剥離したり、あるいはI
Cチップ2e自体が大きなダメージを受けることを適切
に防止し、または抑制することが可能となる。
【0006】ところで、上記構造のICモジュールは、
当然ながら廉価に提供されることが強く要請される。し
たがって、そのためには、上記ICモジュールを大量に
かつ能率良く、しかも大掛かりで高価な設備を用いるこ
となく製造する必要がある。上記ICモジュールを製造
する方法としては、図16に示すように、凹部5eを有
する所定形状の保護部材4eを金型を用いて樹脂成形し
てから、この樹脂成形された保護部材4eを基板1eに
接着させるといった手段が考えられる。ところが、この
ような手段では、金型を利用する大掛かりで高価な樹脂
成形装置が必要とされる。また、大量に樹脂成形した保
護部材の1つひとつを多数製作した基板1eの1枚ずつ
に対応させて個々に接着させてゆく作業は非常に煩雑で
あり、その生産性が悪いものとなる。したがって、上記
手段では、ICモジュールの製造コストが比較的高価と
なってしまう。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、ICチップの保護を図る保護部
材を備えた所定構造のICモジュールを、金型を用いた
大掛かりな樹脂成形装置などを用いることなく、簡易な
設備によって能率良くかつ適切に製造できるようにし、
その製造コストを安価にすることその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】本願発明の第1の側面によれば、ICモジ
ュールの製造方法が提供される。このICモジュールの
製造方法は、ICチップを搭載した基板に上記ICチッ
プを覆う保護部材が接着され、かつこの保護部材に形成
された凹部内に上記ICチップが収容されているICモ
ジュールを製造するための方法であって、上記ICモジ
ュールが複数繋がったICモジュール集合体を製造する
第1工程と、この第1工程によって製造されたICモジ
ュール集合体を個々のICモジュールに切断分離する第
2工程とを有し、かつ上記第1工程は、複数のICチッ
プを所定間隔で搭載したフープ状基板としての第1フー
プ部材を所定の移送経路で移送する工程と、複数の貫通
孔が所定間隔で形成されている第2フープ部材を上記第
1フープ部材の移送経路に供給し、上記各貫通孔内に上
記各ICチップを収容配置させるように上記第2フープ
部材を上記第1フープ部材に連続して重ね合わせてこれ
らを接着する工程と、上記第2フープ部材の各貫通孔の
一端開口部を塞ぐように上記第2フープ部材に第3フー
プ部材を連続して重ね合わせてこれらを接着する工程
と、を有していることに特徴づけられる。
【0010】本願発明に係るICモジュールの製造方法
の第1工程では、第1フープ部材、第2フープ部材、お
よび第3フープ部材のそれぞれが重ね合わされて接着さ
れたフープ状の積層部材が製造されることとなるが、上
記第1フープ部材は複数のICチップを所定間隔で搭載
した第1フープ部材である。これに対し、上記第2フー
プ部材に複数設けられている貫通孔のそれぞれは、それ
らの各一端開口部が第3フープ部材によって塞がれ、か
つその内部には上記第1フープ部材に搭載されている各
ICチップが収容された凹部となっており、上記第2フ
ープ部材と第3フープ部材とはICチップを保護するた
めの保護部材をフープ状に形成したのと同様な構成とな
っている。したがって、上記第1工程の3枚の所定のフ
ープ部材を順次重ねてゆく作業工程によれば、フープ状
の基板に搭載された複数のICチップのそれぞれをフー
プ状の保護部材で保護した構造のICモジュール集合体
が製造されることとなる。また、本願発明に係るICモ
ジュールの製造方法の第2工程では、上記第1工程で製
造されたICモジュール集合体を切断分離することによ
って、個々のICモジュールを順次連続して製造するこ
とができることとなる。この第2工程を経て製造された
ICモジュールは、第2フープ部材および第3フープ部
材が所定寸法に切断された部材が所定寸法の基板に搭載
されたICチップを保護する保護部材に相当しており、
本願発明が意図する構造のICモジュールとなる。
【0011】このように、本願発明に係るICモジュー
ルの製造方法では、3種類のフープ部材を順次連続して
重ね合わせて接着することによって所定構造のICモジ
ュール集合体を製造してからそれらを個々のICモジュ
ールに切断分離させる作業により、基板に搭載されたI
Cチップを保護部材によって適切に保護することが可能
な構造のICモジュールを大量に、かつ能率良く製造す
ることができる。したがって、本願発明では、金型を用
いた樹脂成形装置のような大掛かりで高価な装置を用い
ることなく、それよりも簡易で安価な装置を用いて、I
Cモジュールを比較的簡単に量産することが可能とな
り、ICモジュールの生産性を高め、その製造コストを
廉価にすることができるという格別な効果が得られる。
【0012】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
第1フープ部材の移送経路のうち、上記第1フープ部材
に第2フープ部材を重ね合わせる位置よりも上流位置に
おいて、上記第1フープ部材に上記複数のICチップを
順次搭載する工程を有している構成とすることができ
る。
【0013】このような構成によれば、フープ状基板と
しての第1フープ部材を移送する過程において、この第
1フープ部材へのICチップの搭載作業、およびこの第
1フープ部材への第2フープ部材や第3フープ部材の重
ね合わせ作業などの各作業が連続して行われることとな
る。したがって、ICモジュールの製造に必要な所定の
複数の作業工程が集約され、ICモジュールの製造作業
効率を一層高めることができる。
【0014】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記第1フープ部材に第2フープ部材を重ね合わせた後
に、上記第2フープ部材の貫通孔内に上記第2フープ部
材および第3フープ部材よりも弾性率の小さい充填剤を
充填し、その後上記第2フープ部材に上記第3フープ部
材を重ね合わせる構成とすることができる。
【0015】このような構成によれば、本願発明の製造
方法によって製造されるICモジュールの構造を、保護
部材の凹部内に収容されているICチップが保護部材よ
りも弾性率の小さい充填剤によって覆われている構造と
することができる。このようなICモジュールの構造で
は、ICチップを上記充填剤によって保護することがで
き、たとえばICチップの金属配線部分などが酸化を生
じ難いものにすることができる。また、上記充填剤は、
保護部材よりも弾性率が小さく、軟質であるために、保
護部材にたとえば撓み変形などが生じても、その保護部
材の変形力を上記充填剤の弾性変形作用によって吸収緩
和させることにより、保護部材からICチップに不当な
力が直接作用しないようにできる効果が期待できること
となる。したがって、ICチップの保護機能がより優れ
るICモジュールを製造することが可能となる。
【0016】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記第2フープ部材の貫通孔の内部には、上記第2フー
プ部材および第3フープ部材よりも硬質の補強リングが
装着されており、かつ上記第2フープ部材を第1フープ
部材に重ねるときには上記補強リングの内方に上記IC
チップを収容させる構成とすることができる。
【0017】このような構成によれば、本願発明の製造
方法によって製造されるICモジュールの構造を、補強
部材の凹部内にこの保護部材よりも硬質の補強リングが
装着されているとともに、この補強リングによってIC
チップの周囲が囲まれている構造とすることができる。
このようなICモジュールの構造では、保護部材に曲げ
力が作用しても、上記補強リングが配されている部分に
ついては容易に曲げ変形を生じないようにすることがで
き、外部からICチップに対して大きな曲げ力が直接作
用し難いものにすることができる。したがって、ICチ
ップの保護機能が優れるICモジュールを製造すること
ができる。
【0018】本願発明の第2の側面によれば、ICモジ
ュール集合体の製造装置が提供される。このICモジュ
ール集合体の製造装置は、複数のICチップを所定間隔
で搭載したフープ状基板としての第1フープ部材を所定
の移送経路で移送する第1フープ部材の移送手段と、複
数の貫通孔が所定間隔で形成されている第2フープ部材
を上記第1フープ部材の移送経路に供給し、上記各貫通
孔内に上記各ICチップを収容配置させるように上記第
2フープ部材を上記第1フープ部材に連続して重ね合わ
せてこれらを接着可能とする第2フープ部材の移送供給
手段と、上記第2フープ部材の各貫通孔の一端開口部を
塞ぐように上記第2フープ部材に第3フープ部材を連続
して重ね合わせてこれらを接着可能とする第3フープ部
材の移送供給手段と、を備えていることに特徴づけられ
る。
【0019】本願発明に係るICモジュール集合体の製
造装置においては、第1フープ部材を所定の移送経路で
移送させながら、第2フープ部材の移送供給手段を用い
て所定の第2フープ部材を上記第1フープ部材に連続し
て重ね合わせて接着させることができ、またその重ね合
わせの際には、上記第2フープ部材の複数の貫通孔のそ
れぞれの内部に上記第1フープ部材に搭載されている複
数のICチップを順次収容させてゆくことができる。そ
して、第3フープ部材の移送供給手段を用いることによ
って、上記第2フープ部材に対して第3フープ部材を重
ね合わせて接着し、上記第2フープ部材の複数の貫通孔
の一端開口部を上記第3フープ部材によって閉塞するこ
とができる。したがって、本願発明に係るICモジュー
ル集合体の製造装置を使用すれば、本願発明の第1の側
面によって提供されるICモジュールの製造方法の第1
工程を適切に行うことができ、ICモジュール集合体を
能率良く製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0021】図1は、本願発明に係るICモジュール集
合体の製造装置の一例を示す概略断面図である。図2
は、図1に示すICモジュール集合体の製造装置の後段
に設けられたICモジュール集合体の切断分離装置の一
例を示す概略断面図である。
【0022】図1に示すICモジュール集合体の製造装
置Eは、所定位置にセッティングされた計3つの巻取ロ
ールRa,Rb,Rcから第1フープ部材1’、第2フ
ープ部材40’、および第3フープ部材41’のそれぞ
れを繰り出して所定の経路で移送可能に構成されてい
る。具体的には、上記製造装置Eは、上記第1フープ部
材1’を所定の移送経路Dに沿って移送するための駆動
回転自在な送りローラ80やガイドローラ81を具備し
ている。また、第2フープ部材40’を上記第1フープ
部材1’上にガイドするためのガイドローラ82や、第
3フープ部材41’を上記第1フープ部材1’および第
2フープ部材40’上にガイドするためのガイドローラ
83も有している。さらに、上記製造装置Eには、充填
剤吐出ノズルK3や、上記第1フープ部材1’上に所定
のICチップ2を実装するための後述する各種の装置機
器も設けられている。
【0023】上記第1フープ部材1’は、複数のICチ
ップ2が実装される基板に相当するものであり、たとえ
ば可撓性を有する薄手のポリイミドなどの合成樹脂製フ
ィルムを基材とする一定幅のフープ状シート材である。
この第1フープ部材1’の厚みは、たとえば0.1mm
程度である。この第1フープ部材1’は、図3に示すよ
うに、その長手方向両側縁部に多数の送り孔19が一定
ピッチ間隔で設けられている。一方、図1に示した上記
送りローラ80は、上記第1フープ部材1’の多数の送
り孔19に順次係入可能な係入突起80aを外周面に多
数備えたローラとして形成されている。したがって、上
記係入突起80aと上記送り孔19との係合作用によっ
て上記第1フープ部材1’を所定方向へ確実に引っ張る
ことができ、上記巻取ロールRaから上記第1フープ部
材1’を順次繰り出しながら移送経路Dを所定の正確な
ピッチまたは速度で間欠移送または連続移送することが
できる。
【0024】上記第1フープ部材1’は、上記巻取ロー
ルRaに巻き取られている段階においては、その表面に
ICチップは搭載されていない。ただし、その表面に
は、多数のアンテナコイル3が設けられている。これら
多数のアンテナコイル3の配列は、上記第1フープ部材
1’の長手方向に各アンテナコイル3が一定間隔で並ん
だ列が上記第1フープ部材1’の幅方向に計2列設けら
れた配列となっている。ただし、本願発明はこれに限定
されず、上記アンテナコイル3の列が1列のみ、あるい
は3列以上の多数列に設けられていてもかまわない。上
記各アンテナコイル3は、所定の送受信機との間で電波
(電磁波)を送受信するデバイスとして機能するもので
ある。具体的には、上記各アンテナコイル3は、上記第
1フープ部材1’の表面に銅箔などの導電膜を形成した
後に、この導電膜を所定のパターンにエッチングして作
製されたものであり、図4に示すように、同心円に近い
渦巻き状または複数の同心円状に形成された渦巻き配線
部35と、この渦巻き配線部35からその半径方向内方
へ向かう延入部36とを有している。この延入部36
は、このアンテナコイル3の配線が互いに短絡しないよ
うに上記渦巻き配線部35の内方中心部に配置された2
つのランド10,10間を通過している。上記延入部3
6には上記アンテナコイル3の配線の両端があり、この
両端が上記ランド10,10に繋がっている。上記ラン
ド10,10には、後述するように、上記第1フープ部
材1’上に実装されるICチップ2の電極が導通する。
【0025】図1において、上記第2フープ部材40’
は、たとえば厚みが0.35mm程度のポリエチレンテ
レフタレート(以下、略称してPETという)またはア
リクロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(以下、略
称してABS樹脂という)製の一定幅を有するフープ状
のシート材である。この第2フープ部材40’は、多数
の貫通孔5’が所定ピッチ間隔で設けられたものであ
る。これら多数の貫通孔5’の配列は、上記第1フープ
部材1’のアンテナコイル3の配列と同様である。ま
た、各貫通孔5’は、その内部にICチップ2を収容さ
せたときにはこのICチップ2とこの貫通孔5’の内周
壁との間に適当な隙間が生じるようにICチップ2より
も一廻り大きなサイズとされている。この第2フープ部
材40’の片面には、この第2フープ部材40’を第1
フープ部材1’に接着させるための接着剤層が必要に応
じて予め設けられる。この場合には、上記第2フープ部
材40’は、その接着剤層が必要に応じて剥離紙によっ
て覆われた状態で巻取ロールRbとして巻き取られるこ
ととなり、この第2フープ部材40’が上記巻取ロール
Rbから繰り出されてから第1フープ部材1’上に重ね
合わされる以前の時期にその剥離紙が上記第2フープ部
材40’から剥離されることとなる。
【0026】上記第3フープ部材41’は、たとえば厚
みが0.1mm程度のPETまたはABS樹脂製の一定
幅を有するフープ状のシート材である。この第3フープ
部材41’は、上記第2フープ部材40’とは異なり、
貫通孔などは形成されておらず、単なるテープ状の形態
とされている。ただし、この第3フープ部材41’の片
面には、この第3フープ部材41’を第2フープ部材4
0’に接着させるための接着剤層が必要に応じて設けら
れる。この接着剤層についても、上記第2フープ部材4
0’の場合と同様に、剥離紙によって適宜覆われ、この
第3フープ部材41’が第2フープ部材40’に重ね合
わされる以前にその剥離紙が第3フープ部材41’から
剥離される。
【0027】次に、上記製造装置Eおよび図2に示す切
断分離装置を用いて、所定構造のICモジュールを製造
する方法の一例について説明する。
【0028】まず、図1において、巻取ロールRaから
繰り出された第1フープ部材1’を所定の移送経路Dで
移送させながら、その上面に多数のICチップ2を順次
実装する。この作業は、次の工程により行う。すなわ
ち、まず上記第1フープ部材1’の上述したランド1
0,10の形成箇所の上に異方性導電膜11を設け、そ
の後チップマウンタK1を用いてICチップ2を上記異
方性導電膜11上に載置する。次いで、加熱プレス装置
K2を用いて、上記ICチップ2をプレスする。これに
より、図5に示すように、第1フープ部材1’に設けら
れている複数のアンテナコイル3のそれぞれの略中央部
にICチップ2を実装することができる。図6に示すよ
うに、上記各ICチップ2は、その主面に設けられてい
る電極20,20が異方性導電膜11を介してランド1
0,10と導通接続される。上記異方性導電膜11は、
絶縁物質中に導電材料を分散配合したものであり、プレ
ス作業によって一定値以上の圧力が加えられた上記電極
20,20とランド10,10との相互間のみを導通さ
せる役割を果たすものである。
【0029】次いで、図1に示すように、上記ICチッ
プ2の実装作業位置よりも後段の位置においては、巻取
ロールRbから繰り出される第2フープ部材40’を所
定の移送経路で移送される第1フープ部材1’上に重ね
合わせる。ただし、その際には、それら2つのフープ部
材1’,40’の互いに重なり合う位置を調整し、上記
第2フープ部材40’の各貫通孔5’内に第1フープ部
材1’上のICチップ2が収容されるように設定する。
また、上記第1フープ部材1’の上面に上記第2フープ
部材40’を重ね合わせると同時に、これら2枚のフー
プ部材1’,40’を互いに接着させる。これは既述し
たとおり、たとえば第2フープ部材40’として予め接
着剤層が設けられているものを用いる手段を採用するこ
とにより簡単に行うことができる。
【0030】なお、上記接着剤層が予め設けられていな
い第2フープ部材40’を用いる場合には、接着剤塗布
装置を上記第2フープ部材40’の移送経路の近傍に設
けておき、上記第2フープ部材40’が巻取ロールRb
から繰り出されて第1フープ部材1’の移送経路に至る
までの移送経路において上記第2フープ部材40’の片
面に接着剤を塗布する手段を採用すればよい。これは、
後述する第2フープ部材40’に第3フープ部材41’
を接着する作業工程についても同様である。また、第2
フープ部材40’を第1フープ部材1’に接着させれ
ば、この第1フープ部材1’に伴わせて第2フープ部材
40’を移送できることとなる。さらには、上記第1フ
ープ部材1’の移送力を利用して巻取ロールRbから第
2フープ部材40’を繰り出すことも可能である。した
がって、上記第2フープ部材40’を巻取ロールRbか
ら繰り出すための専用の繰出ローラや、巻取ロールRb
から繰り出された第2フープ部材40’を移送するため
の専用の送りローラは、不要とすることができる。本実
施形態では、第1フープ部材1’を移送するための送り
ローラ80が、第2フープ部材40’を移送するための
ローラを兼用している。これは、第3フープ部材41’
を巻取ロールRcから繰り出して移送する場合について
も同様である。
【0031】上記第1フープ部材1’と第2フープ部材
40’とを互いに重ね合わせる作業位置の後段において
は、充填剤吐出ノズルK3を用いて、上記第2フープ部
材40’の各貫通孔5’内へ充填剤6を順次充填する。
この充填剤6としては、硬化後の弾性率が第2フープ部
材40’や第3フープ部材41’よりも小さい物質のも
のが用いられ、その一例としてはシリコーン樹脂が用い
られる。
【0032】上記充填剤6の充填作業位置の後段におい
ては、巻取ロールRcから繰り出される第3フープ部材
41’を上記第1フープ部材1’とともに移送される第
2フープ部材40’上に重ね合わせて接着させる。この
作業により、上記各貫通孔5’の上端開口部を第3フー
プ部材41’によって閉塞することができ、第1フープ
部材1’、第2フープ部材40’、および第3フープ部
材41’が重ねられて接着されたICモジュール集合体
A’が得られることとなる。
【0033】上記ICモジュール集合体A’を製造した
後には、図2に示すように、このICモジュール集合体
A’を送りローラ84などを利用して所定方向に移送さ
せながら、たとえばその移送経路の上方に設けられた打
ち抜き刃90を昇降動作させて、上記ICモジュー集合
体A’の所定位置を順次打ち抜いてゆく。上記打ち抜き
刃90としては、たとえば底面視円形状のものを用い
て、上記アンテナコイル3の周辺部分をこのアンテナコ
イル3の渦巻き配線部35と略同心円状に打ち抜くよう
にすることができる。このような作業により、上記IC
モジュール集合体A’から薄肉円板状に形成された個々
のICモジュールAを多数連続して得ることができる。
上記打ち抜き作業が施されたICモジュール集合体A’
の残余の部分A" については、フープ状のままであるか
ら、この残余の部分A" については上記送りローラ84
によってさらに後段に移送してこれらを所定の巻取ロー
ルとして巻き取ることができる。
【0034】上記一連の製造工程によって製造されたI
CモジュールAは、図7に示すような構造となる。すな
わち、このICモジュールAの基本的な構成は、先に述
べた図15に示すICモジュールと共通しており、アン
テナコイル3と電気的に接続されたICチップ2を搭載
した基板1に上記ICチップ2を覆う保護部材4が接着
され、かつこの保護部材4に形成された凹部5内に上記
ICチップ2が収容されている。上記保護部材4は、上
記第2フープ部材40’および第3フープ部材41’が
切断されたシート材40,41によって形成されてい
る。また、上記ICチップ2と上記凹部5の内壁面との
間の隙間Sには、シリコーン樹脂などの弾性率の小さい
充填剤6が充填された構成となっている。
【0035】上記ICモジュールAは、たとえば図8に
示すように、ICカードBを構成する部品として利用さ
れる。このICカードBは、平面視の外形形状が長矩形
状であり、その全体の厚みは、たとえば0.76mm程
度である。図10に示すように、このICカードBは、
上記ICモジュールAに加え、カード本体7、および2
枚のカバーシート70,71を具備して構成されてい
る。すなわち、上記カード本体7は、上記ICモジュー
ルAと略同一のたとえば0.45mmの厚みであり、貫
通孔状の収容部72が設けられている。この収容部72
内には、上記ICモジュールAが収容され、上記カード
本体7の両側面に2枚のカバーシート70,71が接着
されることにより、上記収容部72の両端開口部は閉塞
され、上記ICモジュールAは上記収容部72内に封入
された構造とされている。なお、ICカードの他の構成
としては、図11に示すように、ICモジュールAを収
容するためのカード本体7aの収容部72aを有底の凹
状に形成し、この収容部72aの開口部を1枚のカバー
シート70によって閉塞する構成としてもよい。
【0036】上記ICカードBは、その取扱い時におい
てそれらの全体または一部が曲げられ、図9に示すよう
に、ICモジュールAの周辺部に曲げ力Mが作用して
も、保護部材4によってICチップ2の近傍部分が補強
されており、上記曲げ力Mに対するICチップ2の保護
が図れる。また、上記曲げ力Mによって保護部材4に仮
に曲げ変形を生じても、この保護部材4とICチップ2
とは弾性率の小さい軟質な充填剤6を介して間接的に接
触しているに過ぎないために、上記保護部材4の曲げ変
形の力がそのままICチップ2に伝わることも回避され
る。したがって、上記ICモジュールAは、ICチップ
2の保護機能に優れたICカードBを構成する上で好ま
しいものとなる。また、上記ICモジュールAのアンテ
ナコイル3は、上記ICカードBをいわゆる非接触型の
ICカードとするものであり、所定の電波を受信したと
きには、電磁誘導効果により誘導起電力を生起してIC
チップ2にこの電力を供給する一方、ICチップ2から
所定の信号出力があったときにはこの信号に見合う電波
を発生させる。
【0037】上述したICモジュールの製造方法によれ
ば、ICチップ2の保護機能に優れるICモジュールA
を、樹脂成形装置などの複雑で大掛かりな装置を用いる
ことなく、効率良く量産することができる。したがっ
て、ICモジュールAの製造コストを安価にできる。と
くに、上記保護部材4は、2種類のフープ部材を重ね合
わせて接着して製造されるものであるから、その原材料
コストや加工コストについても廉価にすることができ
る。
【0038】上記実施形態では、保護部材4の凹部5内
に充填剤6を充填させた構造のICモジュールAを製造
する場合を一例として説明したが、本願発明はこれに限
定されない。
【0039】本願発明では、たとえば図12に示すよう
に、保護部材4の凹部5内に充填剤を充填することな
く、ICチップ2と凹部5の内壁面との間の隙間Sが単
なる空間部とされたICモジュールAaを製造してもよ
い。このようなICモジュールAaを製造する場合に
は、充填剤の充填作業を行う必要がないために、たとえ
ば図13に示すように、第1フープ部材1’に対して第
2フープ部材40’と第3フープ部材41’とを同時に
重ね合わせるようにしてもよい。
【0040】また、本願発明では、たとえば図14に示
すように、保護部材4の凹部5内にこの保護部材4より
も硬質の補強リング8を収容し、この補強リング8によ
ってICチップ2の外周囲を包囲した構造のICモジュ
ールAbを製造してもよい。このような構造によれば、
上記補強リング8の補強効果により、ICチップ2の保
護強化が図れる。このようなICモジュールAbを製造
するには、第2フープ部材40’を第1フープ部材1’
に重ね合わせる以前の適当な時期に、その貫通孔5’内
に上記補強リング8を収容させる作業を行えばよい。む
ろん、所定の巻取ロールから第2フープ部材40’を繰
り出す場合において、その第2フープ部材40’に補強
リング8が既に装着されているようにしてもよい。
【0041】その他、本願発明に係るICモジュールの
製造方法の各作業工程の具体的な構成は種々に変更自在
である。本願発明の第1フープ部材としては、当初から
ICチップが搭載されているものを利用し、この第1フ
ープ部材へのICチップの搭載工程を行わなく、上記第
1フープ部材の移送工程において即座に第2フープ部材
や第3フープ部材の重ね合わせ工程を行うようにしても
かまわない。また、本願発明で製造されるICモジュー
ルの具体的な構成や使用用途も限定されず、たとえばア
ンテナコイルを有しないタイプのICモジュールを製造
する場合にも適用できることは言うまでもない。さら
に、本願発明に係るICモジュール集合体の製造装置の
具体的な構成も、種々に設計変更自在である。このIC
モジュール集合体の製造装置の後段に、ICモジュール
集合体を個々のICモジュールに切断分離するための装
置を繋げて設けるか否かは任意に選択できる事項であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るICモジュール集合体の製造装
置の一例を示す概略断面図である。
【図2】図1に示すICモジュール集合体の製造装置の
後段に設けられたICモジュール集合体の切断分離装置
の一例を示す概略断面図である。
【図3】本願発明で用いられる第1フープ部材の一例を
示す要部斜視図である。
【図4】図3に示す第1フープ部材に設けられているア
ンテナコイルの要部拡大平面図である。
【図5】第1フープ部材にICチップを搭載した状態の
一例を示す要部斜視図である。
【図6】ICチップの搭載部分の構造を示す要部拡大断
面図である。
【図7】本願発明に係るICモジュールの製造方法によ
って製造されたICモジュールの一例を示す断面図であ
る。
【図8】図7に示すICモジュールを用いて構成された
ICカードの一例を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX拡大断面図である。
【図10】図8に示すICカードの分解断面図である。
【図11】ICカードの他の例を示す分解断面図であ
る。
【図12】ICモジュールの他の例を示す断面図であ
る。
【図13】本願発明に係るICモジュールの製造方法の
他の例を示す要部断面図である。
【図14】ICモジュールの他の例を示す断面図であ
る。
【図15】本願発明に先立って提案されたICモジュー
ルの一例を示す断面図である。
【図16】図15に示すICモジュールの製造方法の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 1’第1フープ部材 2 ICチップ 3 アンテナコイル 4 保護部材 5 凹部 5’貫通孔 6 充填剤 8 補強リング 40 シート材 40’ 第2フープ部材 41 シート材 41’ 第3フープ部材 A,Aa,Ab ICモジュール A’ ICモジュール集合体 E ICモジュール集合体の製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀尾 友春 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップを搭載した基板に上記ICチ
    ップを覆う保護部材が接着され、かつこの保護部材に形
    成された凹部内に上記ICチップが収容されているIC
    モジュールを製造するための方法であって、 上記ICモジュールが複数繋がったICモジュール集合
    体を製造する第1工程と、この第1工程によって製造さ
    れたICモジュール集合体を個々のICモジュールに切
    断分離する第2工程とを有し、かつ、 上記第1工程は、 複数のICチップを所定間隔で搭載したフープ状基板と
    しての第1フープ部材を所定の移送経路で移送する工程
    と、 複数の貫通孔が所定間隔で形成されている第2フープ部
    材を上記第1フープ部材の移送経路に供給し、上記各貫
    通孔内に上記各ICチップを収容配置させるように上記
    第2フープ部材を上記第1フープ部材に連続して重ね合
    わせてこれらを接着する工程と、 上記第2フープ部材の各貫通孔の一端開口部を塞ぐよう
    に上記第2フープ部材に第3フープ部材を連続して重ね
    合わせてこれらを接着する工程と、 を有していることを特徴とする、ICモジュールの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記第1フープ部材の移送経路のうち、
    上記第1フープ部材に第2フープ部材を重ね合わせる位
    置よりも上流位置において、上記第1フープ部材に上記
    複数のICチップを順次搭載する工程を有している、請
    求項1に記載のICモジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第1フープ部材に第2フープ部材を
    重ね合わせた後に、上記第2フープ部材の貫通孔内に上
    記第2フープ部材および第3フープ部材よりも弾性率の
    小さい充填剤を充填し、その後上記第2フープ部材に上
    記第3フープ部材を重ね合わせる、請求項1または2に
    記載のICモジュールの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第2フープ部材の貫通孔の内部に
    は、上記第2フープ部材および第3フープ部材よりも硬
    質の補強リングが装着されており、かつ上記第2フープ
    部材を第1フープ部材に重ねるときには上記補強リング
    の内方に上記ICチップを収容させる、請求項1または
    2に記載のICモジュールの製造方法。
  5. 【請求項5】 複数のICチップを所定間隔で搭載した
    フープ状基板としての第1フープ部材を所定の移送経路
    で移送する第1フープ部材の移送手段と、 複数の貫通孔が所定間隔で形成されている第2フープ部
    材を上記第1フープ部材の移送経路に供給し、上記各貫
    通孔内に上記各ICチップを収容配置させるように上記
    第2フープ部材を上記第1フープ部材に連続して重ね合
    わせてこれらを接着可能とする第2フープ部材の移送供
    給手段と、 上記第2フープ部材の各貫通孔の一端開口部を塞ぐよう
    に上記第2フープ部材に第3フープ部材を連続して重ね
    合わせてこれらを接着可能とする第3フープ部材の移送
    供給手段と、 を備えていることを特徴とする、ICモジュール集合体
    の製造装置。
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