JPH11346678A - ジャム様食品及びその製造方法 - Google Patents

ジャム様食品及びその製造方法

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JPH11346678A
JPH11346678A JP10174142A JP17414298A JPH11346678A JP H11346678 A JPH11346678 A JP H11346678A JP 10174142 A JP10174142 A JP 10174142A JP 17414298 A JP17414298 A JP 17414298A JP H11346678 A JPH11346678 A JP H11346678A
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jam
food
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strawberry
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JP10174142A
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Eiji Atsuta
英治 熱田
Hidetaka Yasuda
秀孝 安田
Yasuhiro Kobayashi
安弘 小林
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Snow Brand Food Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色調の維持が不安定なアントシアン系色素を
有する果実、果皮、野菜、花弁を原料とするジャム様食
品において、その原料の品種や色素含量を気にすること
なく、製造直後の鮮やかな色調を長期間維持することが
でき、商品価値を損なうことがないジャム様食品とその
製造方法の提供。 【解決手段】 アントシアン系色素を有する、例えば苺
やブルーベリー等の果実、果皮、紅芋等の野菜、ハイビ
スカス等の花弁の1種以上を原料とし、L-システイン及
び/又はL-シスチンを添加してあるジャム様食品。これ
らを製造する工程において、L-システイン及び/又はL-
シスチンを添加するジャム様食品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャム様食品とそ
の製造方法に関する。さらに詳しくは、アントシアン系
色素を含有する果実、果皮、野菜、花弁の1種以上を原
料とし、保存中に色調が変化することが少ないジャム様
食品とその製造方法に関する。本発明において「ジャム
様食品」とは、通常の果実ジャム、マーマレード、野菜
ジャム、フルーツソース、フルーツゼリーを含み、果
実、果皮、野菜、花弁の1種以上を原料として、これら
を磨砕するか又は磨砕せずに、また必要に応じてこれら
に果汁ないし液汁を添加したものに、糖類を加えてゼリ
ー状になるまで加熱濃縮した食品のことをいう。
【0002】一般に、ジャム製品は常温で流通されてい
るので、苺ジャムやりんごジャム等のアントシアン系色
素を含有する果実を原料とするジャムは、保存中に褐色
化ないし褐変しやすい。特に近年、糖度の低いジャムが
登場するようになって、色調の低下の傾向は著しくなっ
ている。このような褐色化ないし褐変を防ぐために、従
来から色素量の多い品種の果実を選択して、多少褐色化
ないし褐変しても色素が残るようにしたり、pHをより低
下させて色素の安定性を増すようにすることが試みられ
ている。しかしこのような手段では、色素量の多い品種
のみを入手することが商業ベースでは困難であったり、
自然条件による原料の出来不出来や保存の条件にも左右
されやすい。pHを低下させる方法も、味の面から限度が
あり、色調を保持するのに十分な処置とは言えない。
【0003】最近では、果物及び野菜の変色防止剤及び
変色防止法に関して、特開平7-289163号の発明が開示さ
れている。しかし、この発明は、生の果実や野菜を対象
とする褐変防止に関するものであり、酵素的ないし微生
物的な要因で変色する系には効果を示すが、ジャムのよ
うな加熱濃縮品に適用できるものではない。またこの公
報に記載されているアスコルビン酸は、苺ジャムの色調
を褪色させるものとして知られている(「アスコルビン
酸によるイチゴジャムの褪色」中林敏郎:日食工誌、1
1,469(1964))。尚、L-システィンやL-シスチンも苺色
素を褪色させる要因として知られている(「苺の加工に
関する研究・第3報」萩沼之孝:日本食品工業学会誌、
第9巻第2号, 1962年4月)。
【0004】本発明者は、従来の苺ジャムについて、保
存中の色調の低下の程度を確認する試験を行なった。す
なわち、チャンドラー種の苺を原料として常法により製
した苺ジャム(糖度45、pH3.2 )を瓶に満杯に詰め、蓋
を閉めたままの状態で35℃の室内に保存し、30日ごとに
その色調の変化を観測し、初日(製造直後)を10点とし
て10段階評価法により評価した。その結果、測定の初日
には「10」点であったが、30日目には「6」点、60日目
に「5」点、90日目には「3」点となった。30日目以後
は、正常品としての商品価値は認められなかった。本発
明者は、りんごジャムについても同様の保存観測試験を
行ない、苺ジャムの場合とほぼ同様の結果を得た。
【0005】上記の試験結果等から、本発明者は、アン
トシアン系色素を有する果実や野菜等を原料とするジャ
ム様食品では、常温で保存した場合、製造後30日程度で
急速に色調が低下する傾向にあることを確認し、その改
善法について研究を続けた。そして種々の試験を繰り返
し、ジャム様食品の製造工程の途中で、L-システイン及
び/又はL-シスチンを添加した場合には、得られるジャ
ム様食品はその保存中の色調が良好に維持されることを
知見し、さらに研究を重ねた結果本発明を完成するに至
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
アントシアン系色素を有する果実、果皮、野菜、花弁を
原料とするジャム様食品において、その原料の品種や色
素含量を気にすることなく、製造直後の鮮やかな色調を
長期間維持することができ、商品価値を損なうことがな
いジャム様食品を提供することを第1の課題とする。ま
た本発明は、アントシアン系色素を有する果実、果皮、
野菜、花弁の1種以上を原料とするジャム様食品につい
て、品種や色素含量に関係なしに原料を選定することが
でき、それでいて保存中の褪色がきわめて少なく抑えら
れ、長期間にわたって商品価値を損なうことがないジャ
ム様食品の簡単な製造方法を提供することを第2の課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明のうち請求項1に記載の発明は、アントシ
アン系色素を有する果実、果皮、野菜、花弁の1種以上
を原料とし、L-システイン及び/又はL-シスチンを添加
してあるジャム様食品である。
【0008】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、アントシアン系色素を有する果実、果皮、野菜、花
弁の1種以上を原料とし、L-システイン及び/又はL-シ
スチンを添加してあり糖度が55度以下であるジャム様食
品である。
【0009】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、請求項1又は2に記載の発明において、苺、ブルー
ベリー、ブラックカラント、レッドカラント、ラズベリ
ー、フランポアーズの果実の中の1種以上を原料とする
ジャム様食品である。
【0010】さらに本発明のうち請求項4に記載の発明
は、アントシアン系色素を有する果実、果皮、野菜、花
弁の1種以上を原料としてジャム様食品を製造する工程
において、L-システイン及び/又はL-シスチンを添加す
るジャム様食品の製造方法である。
【0011】また本発明のうち請求項5に記載の発明
は、請求項4に記載の発明において、苺、ブルーベリ
ー、ブラックカラント、レッドカラント、ラズベリー、
フランポアーズの果実の中の1種以上を原料とするジャ
ム様食品の製造方法である。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。尚、本発
明の全説明において、「%」の表示は、特に断らないか
ぎり「重量%」を意味する。
【0013】本発明においては、原料として、アントシ
アン系色素を有する果実、果皮、野菜、花弁の中の1種
以上を使用する。原料の選定にあたっては、品種や色素
の含量を気にする必要はない。アントシアン系色素を含
有する果実・果皮としては、苺(オランダ苺等)、ブル
ーベリー、ブラックカラント、レッドカラント、ラズベ
リー、フランポアーズ、ボイセンベリー、りんご、桃、
さくらんぼ、サワーチェリー、ブラックチェリー、ピン
クチェリー、ぶどう(赤ぶどう等)、血みかん(ブラッ
ドオレンジ)、パッションフルーツ等が挙げられる。ま
たアントシアン系色素を含有する野菜としては、赤か
ぶ、紫だいこん、なす、赤キャベツ、しその葉、紫タマ
ネギ、黒豆、あずき、赤芋(さつまいも)等が、またア
ントシアン系色素を含有する花弁としては、菊、ハイビ
スカス、べにばな、サフラン、くちなし等が知られてい
る。本発明では、これらの果実、果皮、野菜、花弁の中
の1種又は2種以上を適宜組み合わせて主原料とし、ジ
ャム様食品を製造する。これらの固形原料の他に、必要
に応じて、これらの果汁ないし液汁を添加してもよい。
また、ジャム様食品の性状としては、果実や野菜の原形
を保たせたプリザーブスタイル、磨砕物ないし果汁・液
汁を主材とするゼリースタイル、或いは粘度の低いフル
ーツスプレッドないしフルーツソース風等の好みのスタ
イルに仕上げてもさしつかえない。特に本発明では、原
料として、アントシアン系色素を豊富に含有する苺、ブ
ルーベリー、ブラックカラント、レッドカラント、ラズ
ベリー、フランポアーズ等のベリー系の果実の1種又は
2種以上を組み合わせて使用すると、色調の減退を防止
する効果が顕著に発揮されるので、大変好ましい。
【0014】本発明では、アントシアン系色素を有する
果実、果皮、野菜、花弁の1種以上を原料としてジャム
様食品を製造するのであるが、その製造方法は、工程の
途中においてL-システイン及び/又はL-シスチンを添加
する以外は、通常のジャム様食品の製造方法と異なると
ころはない。
【0015】糖度に関しては、通常のジャムは65度程度
に調整するが、本発明のジャム様食品の場合は、糖度は
25〜75度の範囲であればよい。特に糖度を55度以下にし
た場合には、従来であれば色調の経時変化が大きいので
あるが、本発明によりL-システイン及び/又はL-シスチ
ンを添加するだけで、色調の変化を抑えることができ
る。
【0016】微生物に関しては、原料の加熱濃縮条件と
ジャム様食品の糖度及び工程のクリーン度を保つことに
よって安全性を保てるように調整すればよい。また、ジ
ャム様食品のpHは、低いほどアントシアン系色素を安定
させることができるが、これをあまり低くすると味を損
なってしまうので、本発明では、pHを特に低く抑えない
で、市販されているジャムのpHの程度( 2.5以上 4.7以
下)に保持してさしつかえない。尚、ジャム様食品の糖
度が高い場合(56度以上)には、その色調保持効果は比
較的高くなるが、ジャム様食品製造直後の色調も、L-シ
ステイン及び/又はL-シスチンの添加によって改善する
ことができ、保存後の色調も添加しないものより安定す
る。
【0017】本発明は、ジャム様食品の製造工程におい
て、含硫アミノ酸として知られているL-システイン及び
/又はL-シスチンを添加することに大きな特徴がある。
その添加量は、果肉と糖類の合計100gあたり、L-システ
インの場合は 5.0〜 400mg、L-シスチンの場合は10〜 5
00mg、L-システインとL-シスチンを併用する場合は両者
併せて10〜400mg となるように添加すればよい。添加量
が少なすぎると色調保持に十分な効果が得られず、多す
ぎると得られるジャム様食品の味に影響することがあ
る。またL-システイン及び/又はL-シスチンを添加する
時期は、原料の加熱工程前又は加熱工程中、或いは加熱
工程直後に行なうことが望ましい。添加の方法として
は、ジャム様食品の製造に使用する原料、例えば果汁や
糖類或いは酸味料等と混合してから投入することも可能
である。尚、L-システインやL-シスチンは市販のものを
使用してさしつかえないが、L-システイン自体は不安定
であるため、その塩酸塩等を使用することが望ましい。
【0018】
【発明の実施の態様】以下、実施例及び試験例をもっ
て、本発明をさらに説明する。
【0019】
【実施例1】7.0kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。さらにL-システイン塩酸塩0.0042kgを投入し、糖度
が50度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃の熱湯に
分散溶解した溶液を加え、一度沸騰させてから、クエン
酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに混合し、糖
度が45度になるように調整した。その後ガラス瓶に充填
し、蓋をした後に冷却し、苺ジャムとして製了した。
【0020】
【実施例2】7.0kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。さらにL-システイン塩酸塩0.0084kgを投入し、糖度
が50度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃の熱湯に
分散溶解した溶液を加え、一度沸騰させてから、クエン
酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに混合し、糖
度が45度になるように調整した。その後ガラス瓶に充填
し、蓋をした後に冷却し、苺ジャムとして製了した。
【0021】
【実施例3】7.0kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。さらにL-シスチン0.0042kgを投入し、糖度が50度に
到達したら、ペクチン0.045kg を90℃の熱湯に分散溶解
した溶液を加え、一度沸騰させてから、クエン酸を少量
の水に溶解した溶液を加えてさらに混合し、糖度が45度
になるように調整した。その後ガラス瓶に充填し、蓋を
した後に冷却し、苺ジャムとして製了した。
【0022】
【実施例4】7.0kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。さらにL-シスチン0.0084kgを投入し、糖度が50度に
到達したら、ペクチン0.045kg を90℃の熱湯に分散溶解
した溶液を加え、一度沸騰させてから、クエン酸を少量
の水に溶解した溶液を加えてさらに混合し、糖度が45度
になるように調整した。その後ガラス瓶に充填し、蓋を
した後に冷却し、苺ジャムとして製了した。
【0023】
【実施例5】7.0kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。糖度が50度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃
の熱湯に分散溶解した溶液を加え、一度沸騰させてか
ら、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに
混合し、糖度が45度になるように調整した。次いでL-シ
ステイン0.0042kgを投入し攪拌した。その後ガラス瓶に
充填し蓋をした後に冷却し、苺ジャムとして製了した。
【0024】
【実施例6】7.0kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。糖度が50度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃
の熱湯に分散溶解した溶液を加え、一度沸騰させてか
ら、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに
混合し、次いでL-シスチン0.0084kgを投入し、糖度が45
度になるように調整した。攪拌した。その後ガラス瓶に
充填し、蓋をした後に冷却して苺ジャムとして製了し
た。
【0025】
【実施例7】6.5kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。苺果汁0.5kg とL-システイン塩酸塩0.0042kgを混合
したものを投入し、糖度が50度に到達したら、ペクチン
0.045kg を90℃の熱湯に分散溶解した溶液を加え、一度
沸騰させてから、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を
加えてさらに混合し、糖度が45度になるように調整し
た。その後ガラス瓶に充填し蓋をした後に冷却し、苺ジ
ャムとして製了した。
【0026】
【実施例8】6.5kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。苺果汁とL-シスチン0.0084kgを混合したものを投入
し、糖度が50度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃
の熱湯に分散溶解した溶液を加えて、一度沸騰させてか
ら、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに
混合し、糖度が45度になるように調整した。その後ガラ
ス瓶に充填し、蓋をした後に冷却し、苺ジャムとして製
了した。
【0027】
【実施例9】7.0kg のラズベリーに2.5kg のグラニュー
糖を加え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃
縮した。さらにL-システイン塩酸塩0.0042kgを投入し、
糖度が45度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃の熱
湯に分散溶解した溶液を加えて、一度沸騰させてから、
クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに混合
し、糖度が30度になるように調整した。その後ガラス瓶
に充填し、蓋をした後に冷却し、ラズベリージャムとし
て製了した。
【0028】
【実施例10】7.0kg のラズベリーに2.5kg のグラニュ
ー糖を加え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら
濃縮した。さらにL-シスチン0.0084kgを投入し、糖度が
45度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃の熱湯に分
散溶解した溶液を加え、一度沸騰させてから、クエン酸
を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに混合し、糖度
が30度になるように調整した。その後ガラス瓶に充填
し、蓋をした後に冷却し、ラズベリージャムとして製了
した。
【0029】
【実施例11】7.0kg の紅芋に2.5kg の上白糖を加え、
これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮した。さ
らにL-システイン塩酸塩0.0084kgを投入し、糖度が60度
に到達したら、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加
えてさらに混合し、95℃にて 5分間殺菌した。その後ガ
ラス瓶に充填し、蓋をした後に冷却し、紅芋ジャムとし
て製了した。
【0030】
【実施例12】7.0kg の紅芋に2.5kg の上白糖を加え、
これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮した。さ
らにL-シスチン0.0084kgを投入し、糖度が60度に到達し
たら、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさら
に混合し、95℃にて 5分間殺菌した。その後ガラス瓶に
充填し、蓋をした後に冷却し、紅芋ジャムとして製了し
た。
【0031】
【実施例13】7.0kg の予め糖漬けしたハイビスカスの
花弁に2.5kg のグラニュー糖を加え、これらの混合物を
徐々に加熱混合しながら濃縮した。さらにL-システイン
塩酸塩0.0084kgを投入し、糖度が60度に到達したら、ペ
クチン0.040kg を90℃の熱湯に分散溶解した溶液を加
え、一度沸騰させてから、クエン酸を少量の水に溶解し
た溶液を加えてさらに混合し、糖度が55度になるように
調整した後95℃にて 5分間殺菌した。その後、ガラス瓶
に充填し、蓋をした後に冷却し、ハイビスカスジャムと
して製了した。
【0032】
【実施例14】7.0kg の予め糖漬けしたハイビスカスの
花弁に2.5kg のグラニュー糖を加え、これらの混合物を
徐々に加熱混合しながら濃縮した。さらにL-シスチン0.
0084kgを投入し、糖度が60度に到達したら、ペクチン0.
040kg を90℃の熱湯に分散溶解した溶液を加え、一度沸
騰させてからクエン酸を少量の水に溶解した溶液を加え
てさらに混合し、糖度が55度になるように調整した後95
℃にて 5分間殺菌した。その後ガラス瓶に充填し、蓋を
した後に冷却し、ハイビスカスジャムとして製了した。
【0033】
【実施例15】7.0 kgの予め糖漬したハイビスカスの花
弁に2.5 kgのグラニュー糖を加え、これらの混合物を徐
々に加熱混合しながら濃縮した。さらにL-レスチンの0.
0042kg及びL-システイン塩酸塩0.0042kgを投入し、糖度
が60度に到達したら、ペクチン0.04kgを90℃の熱湯に分
散溶解した溶液を加え、一度沸騰させてからクエン酸を
少量の水に溶解した溶液を加えてさらに混合し、糖度が
55度になるように調整し、95℃にて5分間殺菌した。そ
の後ガラス瓶に充填し、蓋をした後に冷却し、ハイビス
カスジャムとして製了した。
【0034】
【比較例1】7.0kg の苺に2.5kg のグラニュー糖を加
え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮し
た。糖度が50度に到達したら、ペクチン0.045kg を90℃
の熱湯に分散溶解した溶液を加え、一度沸騰させてか
ら、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさらに
混合し、糖度が45度になるように調整した。その後ガラ
ス瓶に充填し、蓋をした後に冷却し、苺ジャムとして製
了した。
【0035】
【比較例2】7.0kg のラズベリーに2.5kg のグラニュー
糖を加え、これらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃
縮した。糖度が45度に到達したら、ペクチン0.045kg を
90℃の熱湯に分散溶解した溶液を加えて、一度沸騰させ
てから、クエン酸を少量の水に溶解した溶液を加えてさ
らに混合し、糖度が30度になるように調整した。その後
ガラス瓶に充填し、蓋をした後に冷却し、ラズベリージ
ャムとして製了した。
【0036】
【比較例3】7.0kg の紅芋に2.5kg の上白糖を加え、こ
れらの混合物を徐々に加熱混合しながら濃縮した。糖度
が60度に到達したら、クエン酸を少量の水に溶解した溶
液を加えてさらに混合し、95℃にて 5分間殺菌した。そ
の後ガラス瓶に充填し、蓋をした後に冷却し、紅芋ジャ
ムとして製了した。
【0037】
【比較例4】7.0kg の予め糖付けしたハイビスカスの花
弁に2.5kg のグラニュー糖を加え、これらの混合物を徐
々に加熱混合しながら濃縮した。糖度が60度に到達した
ら、ペクチン0.040kg を90℃の熱湯に分散溶解した溶液
を加え、一度沸騰させてからクエン酸を少量の水に溶解
した溶液を加えてさらに混合し、糖度が55度になるよう
に調整した後95℃にて 5分間殺菌した。その後、ガラス
瓶に充填し、蓋をした後に冷却し、ハイビスカスジャム
として製了した。
【0038】
【試験例】実施例1〜14及び比較例1〜4で製したジ
ャムを製造直後から35℃に保存し続け、熟練したパネラ
ー10名により色調の変化の具合を観測した。表1に各パ
ネラーの観測結果の官能評価点の平均値を示す。(表1
の「──」はデータなしを示す。)
【0039】
【表1】 初日 30日目 60日目 ────────────────────────────────── 実施例1(苺ジャム) 10 9 7 実施例2(苺ジャム) 10 9 8 実施例3(苺ジャム) 10 7+ 6 実施例4(苺ジャム) 10 8 7 実施例5(苺ジャム) 10 9 7 実施例6(苺ジャム) 10 8 7 実施例7(苺ジャム) 10 9 7 実施例8(苺ジャム) 10 8 7 実施例9(ラズベリージャム) 10 8 7 実施例10(ラズベリージャム) 10 7+ 6+ 実施例11(紅芋ジャム) 10 8 ── 実施例12(紅芋ジャム) 10 7 ── 実施例13(ハイビスカスジャム) 10 8 ── 実施例14(ハイビスカスジャム) 10 7 ── 実施例15(ハイビスカスジャム) 10 8 ── 比較例1(苺ジャム) 10 6 5 比較例2(ラズベリージャム) 10 5 4 比較例3(紅芋ジャム) 10 6 ── 比較例4(ハイビスカスジャム) 10 5 ── ───────────────────────────────────
【0040】上記の試験例では、色調の観測値は10段階
評価とし、苺ジャムについては、比較例1の初日(初日
はいずれも製造直後)を10点とした。10段階評価であっ
たため、10点以上の評点は付かなかったが、実施例1〜
同8の初日については比較例1よりも鮮やかな色調を示
し、好ましかった。尚、実施例1〜同8と比較例1で
は、苺はすべてチャンドラー種を使用した。ラズベリー
ジャムについては比較例2の初日を10点とした。実施例
9と同10の初日は比較例2よりも好ましい色調を示し
た。紅芋ジャムについては、比較例3の初日を10点とし
た。実施例11と同12の初日は比較例3よりも好まし
い色調を示した。ハイビスカスジャムについては、比較
例4の初日を10点とした。実施例13と同14の初日は
比較例4よりも好ましい色調を示した。この試験例の結
果から、L-システイン及び/又はL-シスチンには、ジャ
ムの酸化や褪色に関して、その反応を阻害する効果があ
るものと考えられる。
【0041】表1に示すとおり、実施例1〜同10は比
較例1〜同4に比べて長期保存中の色調保持効果がみら
れ、かつ実施例1、同2、同5、同7においてはジャム
製造直後においても色調が各比較例よりも好ましかっ
た。実施例9〜同14は比較例2〜同3に比べて保存中
の色調保持効果がみられ、かつジャム製造直後において
も色調が各比較例よりも好ましかった。
【0042】
【発明の効果】本発明のジャム様食品は、アントシアン
系色素を有する果実、果皮、野菜、花弁を原料とするジ
ャム様食品でありながら、その原料とする果実や野菜等
の品種や色素含量の如何にかかわらず、常温で保存して
も色調の低下をほとんど生ずることがないので、その商
品価値はきわめて高いものである。また本発明のジャム
様食品は、pH値を低く抑える必要がないので、味のよい
ジャム様食品として安価に製造することができる。ま
た、本発明のジャム様食品の製造方法によれば、アント
シアン系色素を有する果実、果皮、野菜、花弁を原料と
して使用するにもかかわらず、その製造工程において、
L-システイン及び/又はL-シスチンを添加することによ
り、得られたジャム様食品を常温で保存した場合でも、
従来のジャム様食品に比べて色調の褪色をきわめて低く
抑えることができ、したがって長期にわたって好ましい
色調を維持することができる、商品価値の高いジャム様
食品を簡単な方法で得ることができる。また、本発明の
ジャム様食品の製造方法によれば、原料とする果実や野
菜等について、その品種や色素含量等を気にする必要が
ないので、原料選択の幅を拡げることができ、ジャム様
食品を安価に、かつ安定して製造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アントシアン系色素を有する果実、果
    皮、野菜、花弁の1種以上を原料とし、L-システイン及
    び/又はL-シスチンを添加してあるジャム様食品。
  2. 【請求項2】 アントシアン系色素を有する果実、果
    皮、野菜、花弁の1種以上を原料とし、L-システイン及
    び/又はL-シスチンを添加してあり糖度が55度以下であ
    るジャム様食品。
  3. 【請求項3】 苺、ブルーベリー、ブラックカラント、
    レッドカラント、ラズベリー、フランポアーズの果実の
    中の1種以上を原料とする請求項1又は2に記載のジャ
    ム様食品。
  4. 【請求項4】 アントシアン系色素を有する果実、果
    皮、野菜、花弁の1種以上を原料としてジャム様食品を
    製造する工程において、L-システイン及び/又はL-シス
    チンを添加するジャム様食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 苺、ブルーベリー、ブラックカラント、
    レッドカラント、ラズベリー、フランポアーズの果実の
    中の1種以上を原料とする請求項4に記載のジャム様食
    品の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173102A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Tamiko Hagio ラズベリージャム
KR100925239B1 (ko) 2008-02-18 2009-11-05 부안군 베고니아 꽃 잼의 제조방법
JP2014124184A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Morinaga Milk Ind Co Ltd フルーツソースおよびその製造方法
JP2017131126A (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 アヲハタ株式会社 焼成用ジャム

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