JPH11347313A - 毛管現象を利用した水処理方法およびその装置 - Google Patents

毛管現象を利用した水処理方法およびその装置

Info

Publication number
JPH11347313A
JPH11347313A JP10212056A JP21205698A JPH11347313A JP H11347313 A JPH11347313 A JP H11347313A JP 10212056 A JP10212056 A JP 10212056A JP 21205698 A JP21205698 A JP 21205698A JP H11347313 A JPH11347313 A JP H11347313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filtered
filtered water
capillary
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10212056A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuo Nakayama
勝夫 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAYAMA KANKYO ENJI KK
Original Assignee
NAKAYAMA KANKYO ENJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAKAYAMA KANKYO ENJI KK filed Critical NAKAYAMA KANKYO ENJI KK
Priority to JP10212056A priority Critical patent/JPH11347313A/ja
Publication of JPH11347313A publication Critical patent/JPH11347313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体がコンパクトで動力が小さくてすむ
水処理方法およびその装置が求められていた。 【解決手段】 被ろ過水貯留部11に被ろ過水3を貯留
し、この被ろ過水貯留部の上縁部12を覆っている毛管
ろ過部材8の一端16を被ろ過水3中に浸し他端17を
被ろ過水貯留部11の外部に位置させることにより、被
ろ過水3は、被ろ過水貯留部11から毛管ろ過部材8を
毛管現象により通って上昇したのち重力により下降し被
ろ過水貯留部11の外部に流れる間に処理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛管現象を利用し
た水処理方法およびその装置にかかり、たとえば、井戸
水など原水を処理して清浄にする方法およびその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】水処理を行う必要がある原水にはいろい
ろな種類のものがある。この原水の種類に応じて各種の
方法で水処理が行われる。たとえば、活性汚泥法で曝気
処理を行う水処理装置は、汚泥を分離するための沈殿処
理工程と、その後、砂の層で固液分離を行うための砂ろ
過処理工程とを有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の水処理方法
では二つの処理工程が必要になるので、水処理装置全体
が大型化する。また、砂ろ過処理は、砂の目詰まりを防
止するために、間欠的に逆洗を行う必要があるので、連
続運転ができない。さらに、ろ過部分が水中にあるの
で、水と空気との接触が不十分になり、微生物による処
理は困難である。
【0004】ところで、砂ろ過処理には緩速ろ過と急速
ろ過とがある。緩速ろ過は、水を自然流下させるので設
置面積が大きくなる。急速ろ過は、緩速ろ過より設置面
積は小さいが、原水を高圧にして圧力容器内で強制的に
ろ過しているので大きな動力が必要である。また、原水
や逆洗用の水を流すための配管やバルブなどが大型化す
るので、装置全体が大掛かりで高価なものになってしま
う。
【0005】一方、原水を空気中で空気と接触させて微
生物処理を行う方法として、散水ろ床法が従来から知ら
れている。この処理方法は、石ころまたはプラスチック
製ハニカムなどを並べて、その上から水を散布するとと
もに循環させている。しかしながら、この方法は広いス
ペースを必要とする。また、ろ床部分での水と空気の接
触時間が短いので、微生物処理が不十分になりがちであ
る。したがって、処理後の水の清浄度を高めるのが困難
である。また、水を循環させるのに大きな動力が必要で
ある。
【0006】他の従来技術として、住宅などから排出さ
れる汚水を浄化する装置を地中に埋設し、毛管現象を利
用して汚水を土壌中に分散させて、土壌中の微生物で処
理する方法も提案されている。しかしながら、この方法
は、土壌が汚染されて周囲が不衛生になる恐れがあり、
地中に埋設した装置が目詰まりをおこす可能性もある。
また、汚水が空気に接触しないので、好気性微生物によ
る処理ができない。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、装置全体がコンパクトで動力が小さ
くてすむ毛管現象を利用した水処理方法およびその装置
を提供することを目的とする。また、本発明の別の目的
は、ろ過処理と微生物処理の両方を十分に行って水を清
浄にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる毛管現象を利用した水処理方法は、
被ろ過水貯留部に被ろ過水を貯留し、この被ろ過水貯留
部の上縁部を覆っている毛管ろ過部材の一方を前記被ろ
過水中に浸し他方を前記被ろ過水貯留部の外部に位置さ
せることにより、前記被ろ過水は、前記被ろ過水貯留部
から前記毛管ろ過部材を毛管現象により通って上昇した
のち重力により下降し前記被ろ過水貯留部の外部に流れ
る間に処理されるようにしている。
【0009】ろ過水貯留部の水位が、前記被ろ過水貯留
部の水位より下方に位置するようにし、このろ過水貯留
部により、前記毛管ろ過部材から流下するろ過水を受け
て貯留するのが好ましい。
【0010】前記方法を実施する上で好適な水処理装置
は、被ろ過水が貯留される被ろ過水貯留部と、この被ろ
過水貯留部の上縁部を覆って取付けられ、一方が前記被
ろ過水中に浸されるとともに他方が前記被ろ過水貯留部
の外部に位置する毛管ろ過部材とを備え、前記被ろ過水
は、前記被ろ過水貯留部から前記毛管ろ過部材を毛管現
象により通って上昇したのち重力により下降し前記被ろ
過水貯留部の外部に流れる間に処理される。
【0011】本発明の好ましい態様にかかる水処理装置
は、被ろ過水が貯留される被ろ過水貯留部と、この被ろ
過水貯留部の上縁部を覆って取付けられ、一方が前記被
ろ過水中に浸されるとともに他方が前記被ろ過水貯留部
の外部に位置する毛管ろ過部材と、この毛管ろ過部材を
洗浄するための洗浄手段と、水位が前記被ろ過水貯留部
の水位より下方に位置し、前記毛管ろ過部材から流下す
るろ過水を受けて貯留するためのろ過水貯留部とを備
え、前記被ろ過水は、前記被ろ過水貯留部から前記毛管
ろ過部材を毛管現象により通って上昇したのち重力によ
り下降し前記被ろ過水貯留部の外部に流れて前記ろ過水
貯留部に流下する間に処理される。
【0012】前記方法および装置において、少なくとも
前記被ろ過水貯留部を複数段配設し、前記被ろ過水を上
段の前記被ろ過水貯留部に供給した後、ろ過水を上段か
ら下方に前記毛管ろ過部材を通して直列に流すのが好ま
しい。また、少なくとも前記被ろ過水貯留部を複数段配
設し、各段の前記被ろ過水貯留部に前記被ろ過水を並列
に供給するようにしてもよい。
【0013】また、前記一段または複数段に前記被ろ過
水貯留部が配設された一つまたは複数の内部空間を、好
気性微生物による水処理が可能な雰囲気および嫌気性微
生物による水処理が可能な雰囲気のいずれか一方の雰囲
気にするのが好ましい。
【0014】また、前記被ろ過水貯留部で前記毛管ろ過
部材の一方または両方の面に水を噴射することにより前
記毛管ろ過部材を洗浄するのが好ましい。なお、圧縮ガ
スおよび供給水の少なくとも一方で、前記被ろ過水貯留
部に貯留中の前記被ろ過水を攪拌することにより前記毛
管ろ過部材を洗浄するようにしてもよい。また、活性
炭,吸収剤および凝集剤のうち少なくとも一つの添加剤
を前記被ろ過水に添加することによりこの被ろ過水を浄
化するのが好ましい。
【0015】好ましくは、前記毛管ろ過部材は、麻,
綿,化学繊維およびグラスウールの少なくとも一つを素
材とする繊維織布により構成されている。なお、前記毛
管ろ過部材は、重なり合う複数の前記繊維織布と、この
繊維織布間での水の移動を遮断するためにこの繊維織布
どうしを仕切る仕切り部とを備えていることが好まし
い。前記被ろ過水のろ過を行うろ過処理部は、少なくと
も前記被ろ過水貯留部と前記毛管ろ過部材を有する一段
のユニットを一つまたは複数組み合わせたユニット構造
をなしているのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を、図1ないし図12を参照して説明する。本発
明の水処理方法およびその装置は、各種の原水(水処理
装置に供給された処理前の水)を処理して清浄な処理水
(処理済みの水)を得るのに使用される。たとえば、井
戸水(原水)を飲料水など上水にする場合や、プールの
水(原水)を処理して循環使用する場合がある。また、
工場やビルディング等から排出される排水を曝気槽など
で曝気処理した後の水(原水)を処理して再利用する場
合もある。住宅や各種建物から排出される汚水を浄化槽
で浄化処理した水(原水)を処理して再利用する場合も
ある。
【0017】まず最初に、毛管現象を利用して水処理を
行う本発明の一実施形態について図1ないし図3を参照
して説明する。図1は本発明の原理を示す説明図、図2
は毛管現象を利用した水処理装置の概略構成図である。
【0018】水面に細い管を垂直に立てると、管の内部
に水が上昇して、管の中の水面が管の外の水面より高い
位置になる。このような現象を毛管現象という。木や草
花などが地中から水分を吸い上げるのも、この毛管現象
によるものである。図1に示すように、繊維織布2は毛
管ろ過部材の一種であり、多数の繊維1からなってい
る。繊維織布2を、被ろ過水3にほぼ垂直に(または、
傾斜させて)立てた時にも毛管現象が生じる。この場合
には、繊維織布2の多数の繊維1が絡み合って、繊維1
と繊維1との間が細い隙間になっている。この隙間が、
あたかも微細な管と同じような疑似微細管4を構成して
いる。
【0019】被ろ過水3は、繊維1の面を濡らし、繊維
1の面に薄い膜となって拡がろうとするが、表面張力の
ため表面積を小さくしようとする。その結果、被ろ過水
3は毛管現象により疑似微細管4内を上昇することにな
る。疑似微細管4内の水は、重力によって外部の水面5
と同じ高さにまで引き下げられようとするから、表面張
力と重力の釣り合いによって、疑似微細管4内の水の高
さhが定まる。
【0020】こうして、疑似微細管4には、膜厚dの水
膜6が形成される。疑似微細管4が直径dの円形状をな
しているとみなすと、水膜6の液面の上昇した高さhは
次式で表される。この式から、膜厚dが小さいほど液面
の上昇高さhは高くなることが分かる。 h=4Tcosθ÷(dρg) h:液面の上昇した高さ d:膜厚 ρ:水の密度 g:重力の加速度 T:表面張力 θ:接触角
【0021】本発明者はこの毛管現象に着目し、この現
象を利用して、原水の固液分離を行うろ過処理のみを行
うか、または、ろ過処理と微生物処理の両方を同時に併
せて行うことができる水処理方法等を実現した。図1お
よび図2において、水処理装置10は、被ろ過水3が貯
留される被ろ過水貯留部11と、被ろ過水貯留部11に
取付けられた毛管ろ過部材8とを備えている。毛管ろ過
部材8は繊維織布2により構成されている。毛管ろ過部
材8は、被ろ過水貯留部11の上縁部12をまたぐよう
に覆って取付けられている。毛管ろ過部材8は、一方た
とえば一端16が被ろ過水3中に浸され、他方たとえば
他端17が被ろ過水貯留部11の外部に位置している。
【0022】被ろ過水3は、被ろ過水貯留部11から毛
管ろ過部材8を毛管現象により通って上昇したのち重力
により下降し被ろ過水貯留部11の外部に流れる間に処
理される。被ろ過水貯留部11より下方には、ろ過水
(毛管ろ過部材8などでろ過された水)21を貯留する
ためのろ過水貯留部13が配設されている。ろ過水貯留
部13は、その水位14が被ろ過水貯留部11の水位1
5より下方に位置し、毛管ろ過部材8から流下するろ過
水21を受けて貯留する。被ろ過水3は、重力による位
置のエネルギーにより、被ろ過水貯留部11からろ過水
貯留部13に移動する。
【0023】したがって、図2に示すように、毛管ろ過
部材8の他端17が、ろ過水貯留部13の水面より離れ
て上方にある場合には、他端17が、被ろ過水貯留部1
1の水面より下方に位置している。または、毛管ろ過部
材8の他端17が、ろ過水貯留部13のろ過水21中に
浸されている場合には、ろ過水貯留部13の水位14
は、被ろ過水貯留部11の水位15より下方に位置して
いる。
【0024】繊維織布2は疑似微細管4を構成している
ので、この疑似微細管4で毛管現象が生じる。この毛管
現象により、被ろ過水貯留部11内の被ろ過水3は、水
膜6となって疑似微細管4内を矢印bに示すように上昇
し、上縁部12の位置またはこれより高い位置まで到達
する。繊維織布2のうち、被ろ過水3が毛管現象により
上昇している部分を上昇部19とする。被ろ過水3に
は、擬似微細管4のところで形成される水膜6の膜厚d
より大きい固形物が多く含まれている。そのため、被ろ
過水3が上昇部19で上昇している時に、被ろ過水3に
含まれている固形物のうち、膜厚dより大きい固形物
は、擬似微細管4を通り抜けることができないので、被
ろ過水貯留部11に取り残される。これはすなわち、繊
維織布2の上昇部19で、固形物を除去するろ過処理が
行われたと同じことである。
【0025】このように、膜厚dの寸法により、除去さ
れる固形物の大きさが決まることになる。したがって、
被ろ過水3に含まれる固形物の種類,サイズ,粒度分布
などに応じて、最適な繊維織布2の材質や繊維1のサイ
ズ,密度などの選定を行えばよい。繊維織布2は、麻,
綿,化学繊維およびグラスウールの少なくとも一つを素
材としている。化学繊維には合成繊維,再生繊維,半合
成繊維があるが、たとえばアクリル繊維,ポリプロピレ
ンの繊維などが好ましい。なお、毛管ろ過部材として
は、布地の片面または両面に繊維織布2としての化学繊
維(アクリル繊維など)を植毛した人工毛皮(いわゆ
る、ボア,ファー)を用いてもよい。また、粒状物を袋
に詰めて成形した毛管ろ過部材により毛管現象を生じる
ようにしてもよい。
【0026】上昇部19でほとんどの固形物が除去され
て得られた水は、上縁部12の位置またはこれより高い
位置まで到達したのち、矢印cに示すように、繊維織布
2を通って重力により下降し被ろ過水貯留部11の外部
に流れる。繊維織布2のうち水が下降する部分を下降部
20とする。下降部20では、水は水膜6となって繊維
1間の擬似微細管4を重力により下方に静かに流れて、
ろ過水貯留部13に流れ落ちる。
【0027】被ろ過水3が繊維織布2内に吸い込まれ
て、上昇部19と下降部20を流れる間に、水は空気と
接触する。繊維織布2の表面全体は凸凹しているので表
面積が大きく、しかも、水は毛管現象により低速で移動
する。したがって、水は、繊維織布2で十分な面積でか
つ十分な時間を掛けて空気と接触するので、水中の有機
物は好気性微生物により酸化分解される。被ろ過水3
は、ろ過による処理と微生物による処理の両方が同時に
併せてなされ、清浄なろ過水(ここでは、処理水)とな
ってろ過水貯留部13に貯留される。
【0028】毛管ろ過部材8は、図2の左方に示すよう
に、重なり合う複数(この例では、二枚)の繊維織布2
と、繊維織布2の間に挟まれた仕切り部としての仕切り
用シート9とを備えた多層構造を有しているのが好まし
い。仕切り用シート9は、繊維織布2間での水の移動を
遮断するためにこの繊維織布2どうしを仕切っている。
仕切り用シート9の素材としては、ポリ塩化ビニル,ポ
リプロピレン,ポリエチレンなどがある。なお、布地の
両面に化学繊維を植毛した人工毛皮を1枚もしくは2枚
以上重ねて使った場合、または布地の片面に化学繊維を
植毛した前記人工毛皮を二枚以上重ねて使った場合に
は、この布地は前記仕切り部の機能を有する。また、毛
管ろ過部材8は、図2の右方に示すように、1枚の繊維
織布2のみにより構成されていてもよい。
【0029】図3は、水処理装置10により、下記の条
件で水処理を行った場合の経過時間とろ過水の量との関
係を示すグラフである。横軸は時間、縦軸はろ過水量を
示している。繊維織布2として市販品の木綿のタオルを
使用し、その枚数を変えて測定した。繊維織布2が設け
られた下記の被ろ過水貯留部11に所定量の被ろ過水を
貯留しておき、繊維織布2を流れてろ過水貯留部13に
貯留していくろ過水21の量を測定した。被ろ過水貯留
部11には新たな被ろ過水は供給しなかった。また、複
数のタオルの間には仕切り用シートは挟まれていない。 ・タオルの寸法:約17cm×約35cm ・被ろ過水貯留部11の寸法:17cm(縦)×30cm
(横)×24cm(高さ)
【0030】測定中に、被ろ過水貯留部11には被ろ過
水は供給されないので、被ろ過水の水位15は次第に低
下する。その結果、繊維織布2を流れてろ過水貯留部1
3に貯留するろ過水21の量の増加する割合は次第に小
さくなっている。水が流れる繊維織布2内の擬似微細管
4は、微小な寸法dであるがその数は極めて多い。した
がって、図3に示すように、たとえばタオルが一枚の場
合のろ過水量は、30分で約0.6L(リットル)であ
る。この状態で、もし仮に被ろ過水貯留部11の水位を
一定にすれば、一日当たりのろ過水量は、次式のように
30L/Dとなる。これより、水位を上げたり、繊維織
布2の数を増やしたり、繊維織布2の幅を広くすること
により、十分に実用的な水処理装置10を実現できるこ
とが分かる。 (24/0.5)×0.6=30L/D
【0031】表1(1),(2),(3)は、水処理装
置10に下記のグラスウール製の毛管ろ過部材8を使用
して水処理を行った場合の、経過時間とろ過水の量など
との関係を示すデータ、表2は水処理の能力を示すデー
タである。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】この場合の試験の手順は、図3で説明した
手順と同一である。表1中の測定水位は、被ろ過水貯留
部11の上端部と水面との間の距離f(図2)のことで
ある。 ・グラスウール1枚使用時の寸法:約16cm×約30
cm ・グラスウール2枚使用時の寸法:約16cm×約30
cm 2枚のグラスウール(繊維織布2)の間にポリ塩化ビニ
ルのシート(仕切り部)9を挟んだ多層構造の毛管ろ過
部材8とした。 ・被ろ過水貯留部11の寸法:17cm(縦)×30cm
(横)×24cm(高さ)
【0035】表1に示すように、グラスウールを1枚,
2枚使用したいずれの場合も、十分な量のろ過水が得ら
れる。特に、2枚のグラスウールを使用した多層構造の
毛管ろ過部材8の場合には、ろ過水量が大幅に多くなる
(たとえば、ほぼ2倍になる)ことが分かる。これは、
1枚のグラスウールごとに独立して毛管現象により水が
流れるためである。
【0036】表2(1)は、原水から浮遊固形物(S
S)を除去する試験のデータを示している。原水は、食
事の製造所(ここでは、給食センター)に設置された排
水処理設備の曝気槽の内部の水である。この原水を水処
理装置10で処理する試験を行った。原水(曝気槽内の
水)の浮遊固形物の濃度は4,250mg/Lであっ
た。これに対して、処理水における浮遊固形物の濃度は
1.0mg/Lになっている。したがって、原水を水処
理装置10で処理すれば、従来必要であった曝気槽の次
工程の沈殿処理工程と、さらに次工程のろ過処理工程と
を省略することができる。
【0037】また、表2(2)には、牛乳の製造工場の
排水(乳業排水)を既存の水処理設備で処理した処理水
(原水)を、水処理装置10で再処理する場合のデータ
を示している。なお、「n−H」は、ノルマルヘキサン
抽出量であり、水に含まれている油分の含有濃度を示し
ている。その結果、原水中の浮遊固形物の濃度(S
S),生物的酸素要求量(BOD),化学的酸素要求量
(COD)をそれぞれ低下させることができた。水処理
装置10で原水を処理して得られた処理水は、特に浮遊
固形物の濃度と生物的酸素要求量が低下しているので、
上水以外として再使用することができる。さらに、表2
(3)には、井戸水(原水)から鉄(Fe)およびマン
ガン(Mn)を水処理装置10で除去する試験のデータ
を示している。その結果、処理水は、鉄分とマンガンを
ほとんど含んでいないので、水質の良好な飲料水など上
水として使用することができる。
【0038】なお、活性炭,吸収剤および凝集剤のうち
少なくとも一つの添加剤を被ろ過水に添加すれば、この
被ろ過水を浄化することができる。たとえば、被ろ過水
貯留部11中の被ろ過水3に活性炭を添加すれば、被ろ
過水3に含まれていた塩素,その他の化学物質が活性炭
に吸着されて除去される。微粉炭を使用すれば吸着速度
が速いので好ましい。また、吸収剤としてたとえば粒状
の炭酸カルシウム(CaCO3 )を添加してもよい。こ
の場合には、炭酸カルシウムが被ろ過水3中のリン
(P)と反応してリン酸カルシウム(Ca3(PO42
など)になるので、リンが除去される。凝集剤としてた
とえば水酸化アルミニウム(Al(OH)3 )を添加し
てもよい。この場合には、被ろ過水3に浮遊または溶解
していた蛋白系の固形物が、アルミニウムイオン(Al
+ )に引き寄せられ、粒子の大きな綿状沈殿物になって
除去される。このようにして被ろ過水3中の不純物を除
去することにより、清浄な処理水を得ることができる。
【0039】図4は前記原理を応用した一実施形態にか
かる水処理装置30の工程図である。図4において、水
処理装置30は、原水7が供給される原水タンク31
と、複数(または、一つ)の被ろ過水貯留部32とを備
えている。被ろ過水貯留部32は、原水タンク31から
ポンプ33により送られる原水7を被ろ過水3として貯
留する。なお、原水タンク31を設けない場合であって
もよい。毛管ろ過部材8が、被ろ過水貯留部32の上縁
部34をまたぐように覆って取付けられている。毛管ろ
過部材8の一端16が、被ろ過水貯留部32内の被ろ過
水3中に浸されている。毛管ろ過部材8の他端17は、
被ろ過水貯留部32の外部に位置している。
【0040】水処理装置30は、毛管ろ過部材8を洗浄
するための洗浄手段35と、複数(または、一つ)のろ
過水貯留部36とを備えている。ろ過水貯留部36は、
被ろ過水貯留部32より下方(または、同じ高さ位置)
に配設されている。ろ過水貯留部36は、その水位37
が被ろ過水貯留部32の水位38より下方に位置し、毛
管ろ過部材8から流下するろ過水21を受けて貯留して
いる。複数のろ過水貯留部36は、被ろ過水貯留部32
の間の下方に位置するように設けられている。なお、ろ
過水貯留部36は、全体で一つの槽に形成されていても
よい。被ろ過水3は、被ろ過水貯留部32から毛管ろ過
部材8を毛管現象により通って上昇したのち重力により
下降し被ろ過水貯留部32の外部に流れ、ろ過水21と
なってろ過水貯留部36に流下する間に処理される。こ
のように、水処理装置30は被ろ過水3を一段で処理し
ている。
【0041】原水タンク31からポンプ33で抜き出さ
れた原水7は、原水用管路39を通って複数の被ろ過水
貯留部32に被ろ過水3としてそれぞれ供給される。被
ろ過水貯留部32には、オーバーフロー用板材40が取
付けられている。この板材40を超えて流れ出た被ろ過
水3は、オーバーフロー用配管41を流れて原水タンク
31に戻される。これにより、被ろ過水貯留部32の水
位38は、常時ほぼ一定に保たれている。
【0042】ろ過処理部55は被ろ過水3のろ過を行
う。ろ過処理部55は、被ろ過水貯留部32およびろ過
水貯留部36などを備えており、カバー部材42により
全体が囲まれている。カバー部材42は密閉構造にはな
っていないので、外部から十分な空気が供給されてい
る。したがって、毛管ろ過部材8では、固液分離を行う
ろ過処理と好気性微生物による処理の両方が同時に併せ
て行われる。なお、カバー部材42を密閉構造にして、
内部空間43に酸素(O2 )ガスを供給すればさらに好
気性雰囲気になるので、好気性微生物による処理が促進
される。または、密閉構造の内部空間43に窒素(N
2 )ガスを供給して嫌気性雰囲気にすれば、嫌気性微生
物(通性嫌気性菌も含む。以下同じ)による脱窒素処理
などが可能になる。
【0043】洗浄手段35としては、圧縮ガスを使用
し、被ろ過水貯留部32に貯留中の被ろ過水3を攪拌す
ることにより、毛管ろ過部材8を洗浄するのが好まし
い。この圧縮ガスとしては、通常は圧縮空気が使用され
るが、上述の窒素ガス,酸素ガスなどを攪拌に兼用して
もよい。図4に示す洗浄手段35は、圧縮空気用管路4
5と抜き出し水用管路46とを備えている。圧縮空気用
管路45は、空気供給源(図示せず)から圧縮空気47
を全部の被ろ過水貯留部32にそれぞれ供給して、被ろ
過水貯留部32中の被ろ過水3を攪拌している。圧縮空
気47は、間欠的にまたは連続的に供給される。
【0044】これにより、毛管ろ過部材8は、圧縮空気
47により流動する被ろ過水3で洗浄されるので、目詰
まりを起こすことがない。また、攪拌後の圧縮空気47
は内部空間43を流れるので、毛管ろ過部材8の周囲に
十分な酸素が供給されることになり、微生物処理が促進
される。なお、洗浄手段35としては、圧縮空気47の
代わりに、ろ過水貯留部36に接続されたろ過水用管路
44から洗浄用管路51を分岐してもよい。すなわち、
ろ過水用管路44を流れるろ過水21の一部を、ポンプ
52で抜き出し、洗浄用管路51を介して毛管ろ過部材
8の面に噴射するようにしてもよい。このようにすれ
ば、圧縮空気47が不要になる。
【0045】抜き出し水用管路46は、全部の被ろ過水
貯留部32の下部に接続されている。抜き出し水用管路
46により、被ろ過水貯留部32内の水を抜き出し水4
8として間欠的に抜き出している。抜き出し水48を抜
き出す時には、圧縮空気47の供給を停止して攪拌しな
い状態にする。すると、被ろ過水貯留部32の下部に固
形物が沈殿するので、固形物の濃度の高い抜き出し水4
8を抜き出すことができる。抜き出し水用管路46のバ
ルブ49は通常は閉じておき、抜き出し水48を流す時
に開ける。オーバーフロー用管路41のバルブ50は、
通常は開けておき、必要に応じて開閉操作する。
【0046】ろ過水貯留部36に貯留されたろ過水21
は、ろ過水用管路44をポンプによりまたは自然流下に
より流れ出る処理水22として、所望の目的に使用また
は再利用される。なお、ろ過水用管路44と原水タンク
31との間に、循環流路53を設けてもよい。そして、
ろ過水21の一部を、ポンプ54で循環流路53を流し
て原水タンク31に戻す。このようにすれば、一度処理
されたろ過水21を再度処理することができるので、最
終的に外部に流れ出る処理水22の清浄度を高めること
ができる。
【0047】図5は本実施形態の変形例を示す水処理装
置の工程図である。なお、以下の各図の説明において、
同一または相当部分には同一符号を付してその説明を省
略し、異なる部分のみ説明する。図5に示す水処理装置
60は、少なくとも被ろ過水貯留部32を複数段(たと
えば、図示するように二段)配設している。上段側の被
ろ過水貯留部32に対して、この被ろ過水貯留部32か
ら毛管ろ過部材8を通ってろ過水が流下する一つ下の段
の被ろ過水貯留部32は、前記ろ過水貯留部の機能も有
している。そして、被ろ過水3を上段の被ろ過水貯留部
32に供給した後、ろ過水21を上段から下方に毛管ろ
過部材8を通して直列に流している。
【0048】このように、水処理装置60は、原水7を
直列の二段で処理しているので、処理水22の清浄度を
さらに向上させることができる。水処理装置60では、
下段の被ろ過水貯留部32にも、オーバーフロー用の板
材40と管路41とを設けるのが好ましい。なお、下段
の被ろ過水貯留部32に関して、流入水量と流出水量と
をほぼ同じになるようにすれば、下段の被ろ過水貯留部
32用のオーバーフロー用の板材40と管路41とを省
略してもよい。
【0049】図6は、本実施形態の他の変形例を示す水
処理装置の工程図である。図6に示す水処理装置61で
は、少なくとも被ろ過水貯留部32を複数段(たとえ
ば、図示するように三段)配設している。そして、原水
7を、原水タンク31から各段の被ろ過水貯留部32に
被ろ過水3として並列に供給している。各段の被ろ過水
貯留部32から毛管ろ過部材8をそれぞれ通って得られ
たろ過水21は、各段のろ過水貯留部36に流下する。
各段のろ過水貯留部36は、それぞれ一つの槽になって
いる場合を示しているが複数に分かれていてもよい。こ
のように、被ろ過水3を並列の複数段で処理すれば、大
量の原水7を処理することができる。
【0050】図7は本実施形態のさらに他の変形例を示
す水処理装置の工程図である。図7に示す水処理装置6
2は、少なくとも被ろ過水貯留部32を複数段(この例
では、三段)配設し、原水7を上段の被ろ過水貯留部3
2に被ろ過水3として供給した後、ろ過水21を、上
段,中段,下段の順に毛管ろ過部材8を通して下方に直
列に流している。これは、図5に示す水処理装置60と
ほぼ同様である。なお、図6に示す水処理装置61のよ
うに、各段の被ろ過水貯留部32に被ろ過水3を並列に
供給する場合であってもよい。
【0051】この水処理装置62においては、被ろ過水
貯留部32が三段配設された内部空間43を上下に仕切
って複数(この例では、三つ)の空間にしている。その
ためには、ユニット構造をなして、被ろ過水貯留部32
とろ過水貯留部36などを有する後述する三つのユニッ
ト70を重ね合わせるのが好ましい。これにより、内部
空間43は、上段の被ろ過水貯留部32が設置されてい
る上部空間64と、中段の被ろ過水貯留部32が設置さ
れている中間部空間65と、下段の被ろ過水貯留部32
が設置されている下部空間68に分離される。そして、
この三つの内部空間64,65,68を、それぞれ好気
性微生物による水処理が可能な雰囲気および嫌気性微生
物による水処理が可能な雰囲気のいずれか一方の雰囲気
にしている。
【0052】この水処理装置62では、上部空間64は
密閉構造にしないで、上方を開放するかまたは攪拌用圧
縮空気47など空気を供給することにより好気性雰囲気
にしている。上段の被ろ過水貯留部32の毛管ろ過部材
8では、空気があるので好気性微生物による処理がなさ
れる。一方、中間部空間65と下部空間68は密閉構造
になっている。中間部空間65には、酸素ガス69が供
給されて好気性雰囲気になっている。酸素ガス69は、
酸素ガス用管路69aを通って、中段の被ろ過水貯留部
32に貯留中の被ろ過水(すなわち、上段から流下した
ろ過水21)を攪拌している。酸素ガス69のこの攪拌
動作は、中段の毛管ろ過部材8を洗浄する洗浄手段35
としての機能も発揮している。
【0053】また、この中段では、被ろ過水貯留部32
に貯留中の被ろ過水(すなわち、上段でろ過されたろ過
水21)に、活性炭,吸収剤および凝集剤のうち少なく
とも一つの添加剤56を添加している。酸素ガス69の
攪拌動作により、中段の被ろ過水貯留部32の毛管ろ過
部材8では好気性微生物による処理が促進され、添加剤
56の作用により被ろ過水が浄化される。毛管ろ過部材
8のろ過作用により、この添加剤は中段の被ろ過水貯留
部32に残るので、処理水22に含まれることはない。
【0054】下部空間68は、窒素ガス66が供給され
て嫌気性雰囲気になっている。窒素ガス66は、窒素ガ
ス用管路67を通って、下段の被ろ過水貯留部32に貯
留中の被ろ過水(すなわち、中段でろ過されたろ過水2
1)を攪拌している。この攪拌動作により、窒素ガス6
6は、下段の毛管ろ過部材8を洗浄する洗浄手段35と
しての機能も発揮している。下段の被ろ過水貯留部32
の毛管ろ過部材8では、嫌気性微生物による処理がなさ
れる。この水処理装置62では、被ろ過水3は、上段と
中段の毛管ろ過部材8で好気性微生物による処理がなさ
れ、かつ中段では添加剤56による処理がなされた後、
下段の毛管ろ過部材8で嫌気性微生物による処理がなさ
れる。その結果、処理水22の清浄度がさらに向上す
る。
【0055】このように、被ろ過水貯留部32を一段ま
たは複数段に配置し、各段ごとに、ろ過処理,微生物処
理,添加剤による処理など所望の水処理を自在に組み合
わせることにより、原水を浄化して清浄な処理水を得る
ことができる。
【0056】図8は一つの段を構成するユニットの正面
図、図9は図8の平面図、図10は図8のX−X線断面
図である。このユニット70は、図4ないし図7に示す
ような水処理装置30,60,61,62において、一
段または多段のユニット構造のろ過処理部55を構成す
るためのものである。
【0057】図8ないし図10に示すように、ユニット
70は、複数(または、一つ)の被ろ過水貯留部32と
毛管ろ過部材8を少なくとも備えて一つの段を構成して
いる。ユニット70は、上方が開放した矩形状のケーシ
ング71を備えている。ケーシング71内には、四つの
被ろ過水貯留部32が平行に並んで設けられている。な
お、ケーシング71の上方が覆われて密閉している場合
でもよい。被ろ過水貯留部32の両方の側板72には、
毛管ろ過部材8が取付けられている。毛管ろ過部材8
は、側板72の上縁部を覆って掛けられている。毛管ろ
過部材8は、一つの側板72の一端から他端まで長く延
びて取付けられている。なお、毛管ろ過部材8は複数に
分割された場合であってもよい。
【0058】ケーシング71に取付けられた入口管73
から、それぞれの被ろ過水貯留部32の内部に被ろ過水
3が供給される。ケーシング71には、被ろ過水貯留部
32ごとにオーバーフロー管74が取付けられている。
オーバーフロー管74は、被ろ過水貯留部32の内部で
上方に向けて曲がり、その上端開口部75が所定の高さ
位置になるように形成されている。したがって、被ろ過
水貯留部32内の被ろ過水3は、その供給量が排出量よ
り多い場合には、オーバーフロー管74の上端開口部7
5に流れ込んで、オーバーフロー用管路41から原水タ
ンク31に戻る。これにより、被ろ過水貯留部32の水
位38は常にほぼ一定に保たれる。
【0059】各被ろ過水貯留部32の内部下方には、そ
れぞれ散気管76が長手方向に向けて配置されている。
散気管76はケーシング71に支持されている。散気管
76には多数の貫通孔77が形成されている。圧縮空気
47は、散気管76の貫通孔77から噴出して貯留中の
被ろ過水3を攪拌する。被ろ過水貯留部32の下部に
は、抜き出し水用出口管78が設けられている。この抜
き出し水用出口管78から、抜き出し水48を間欠的に
抜き出すようにしている。
【0060】ケーシング71の内周面と被ろ過水貯留部
32の外周面との間のスペース79は、ろ過水の通路お
よびろ過水貯留部の機能を有している。ケーシング71
の底板80には、出口管81が取付けられている。毛管
ろ過部材8からスペース79に流下したろ過水21は、
出口管81から流出する。この一つのユニット70で、
図4に示す一段処理の水処理装置30のろ過処理部55
が構成される。この場合には、ケーシング71の内部の
スペース79が、ろ過水貯留部36に該当することにな
る。
【0061】このユニット70を上下二段組み合わせれ
ば、たとえば、前記二段処理の水処理装置60のろ過処
理部55が構成される。この場合には、上段のユニット
70において、スペース79は、上段のろ過水通路にな
っている。下段のユニット70においては、このユニッ
ト70のスペース79が下段のろ過水貯留部36に該当
する。このユニット70を上下三段組み合わせれば、た
とえば前記三段処理の水処理装置61,62のろ過処理
部55が構成される。この場合には、各段のユニット7
0において、スペース79はろ過水貯留部36に該当す
る。
【0062】図11はユニットの変形例を示す図で図1
0相当の断面図である。図11に示すユニット70a
は、被ろ過水3が供給される入口管73と、入口管73
に接続された散水管85とを備えている。散水管85
は、各被ろ過水貯留部32の内部下方にそれぞれ長手方
向に向けて配置されている。散水管85はケーシング7
1に支持されている。散水管85には多数の噴き出し孔
86が形成されている。一つのユニット70aで一段処
理のろ過処理部55が構成される。このユニット70a
を複数段組み合わせれば、前記複数段処理の水処理装置
60,61,62のろ過処理部55が構成される。
【0063】入口管73から被ろ過水貯留部32に供給
された被ろ過水(供給水)3は、散水管85の噴き出し
孔86から上方に噴出して貯留中の被ろ過水3を攪拌す
る。攪拌されているこの被ろ過水3が洗浄手段となって
毛管ろ過部材8を洗浄する。貯留されている被ろ過水3
に、活性炭,吸収剤,凝集剤など添加剤56を添加すれ
ば、添加剤56の作用により被ろ過水3がさらに浄化さ
れる。従来の水処理装置には活性炭吸着塔を設ける場合
があったが、本発明で被ろ過水に活性炭を添加すれば活
性炭吸着塔は不要になる。なお、被ろ過水貯留部32の
内部下方に、散水管85のほかに散気管76(図10)
を設けるのが好ましい。そして、圧縮空気など前記圧縮
ガスを貫通孔77から噴出して被ろ過水3を攪拌すれ
ば、貯留中の被ろ過水3はさらに攪拌されるので、毛管
ろ過部材8が十分に洗浄される。
【0064】このように、水処理装置のろ過処理部55
を、少なくとも被ろ過水貯留部32と毛管ろ過部材8を
有する一段のユニット70,70aを一つまたは複数組
み合わせたユニット構造にするのが好ましい。こうすれ
ば、製造,組立て,分解作業が容易であり、内部空間を
密閉構造にすることもできる。また、複数のユニット7
0,70aを重ね合わせることにより、任意の段数のろ
過処理部55を自在に構成することができる。この場
合、所定の段のユニットにおいて添加剤56を添加して
も、固形物は、このユニットに残るのでこの段より下の
段のユニットには移動しない。
【0065】図12は洗浄手段の変形例を示している。
図12に示す洗浄手段35は、たとえば、前記洗浄用管
路51とポンプ52などを使用して水を供給している。
そして、被ろ過水貯留部32で、毛管ろ過部材8の一方
または両方の面に洗浄用管路51から水(たとえば、原
水,被ろ過水,ろ過水,処理水など)82を噴射するこ
とにより、毛管ろ過部材8を洗浄している。毛管ろ過部
材8では、水面83との境界近傍に固形物が多く付着す
るので、水82を水面83との境界近傍の毛管ろ過部材
8の面に噴射するのが好ましい。このようにすれば、被
ろ過水貯留部32の水面83より上部の洗浄もできるの
で、毛管ろ過部材8が目詰まりを起こさない。
【0066】なお、洗浄手段としてはミキサを被ろ過水
貯留部32に設けてもよい。ミキサで、被ろ過水貯留部
32に貯留中の被ろ過水を攪拌することにより毛管ろ過
部材8を洗浄する。これにより、毛管ろ過部材8の目詰
まりを防止することができる。
【0067】表3は、牛乳製造工場の排水(乳業排水)
を処理した水(原水)を水処理装置30で再処理した試
験のデータを示している。
【0068】
【表3】
【0069】表3から分かるように、水処理装置30で
処理した後の処理水は、原水と比べて清浄度が向上して
いる。表4は、同様の水処理装置30で井戸水(原水)
を処理した試験のデータを示している。
【0070】
【表4】
【0071】表4から分かるように、処理水は全体的に
水質が向上しているが、特に、鉄,マンガンがほとんど
除去されているので、飲料水など上水として使用可能で
ある。
【0072】上述のように、本発明では、圧縮ガスの供
給経路を除けば、水処理装置全体に高圧部分がないの
で、従来の砂ろ過装置で必要であった圧力容器,圧力配
管,大掛かりな逆洗用の弁駆動装置などが不要である。
したがって、従来の砂ろ過装置と比べて、水処理装置全
体をコンパクトにすることができる。特に、ユニット7
0,70aを多段に配設すれば、小さな設置面積です
む。また、活性汚泥法では、従来の汚泥沈殿槽と砂ろ過
装置の代わりに、本発明の水処理装置を設ければ、汚泥
の分離とろ過の両方の処理を小さなスペースで効率よく
行うことができる。
【0073】被ろ過水3は、毛管現象により上方に移動
したのち、重力により下方に移動する間に浄化される。
被ろ過水3のこの移動は、重力による位置エネルギーに
基づくものであり、この間に動力は全く使われていな
い。また、水を循環する必要もない。したがって、従来
の急速砂ろ過装置や散水ろ床法による装置などと比べ
て、動力が小さくなるので、消費エネルギーを少なくす
ることができる。騒音もほとんど発生しない。
【0074】洗浄手段で毛管ろ過部材8を洗浄している
間も、毛管現象により被ろ過水は吸い上げられて常に水
処理は継続している。したがって、被ろ過水の供給を止
めて逆洗水を流す必要がないので、水処理装置の連続運
転ができ制御も容易になる。また、貯留中の被ろ過水を
洗浄手段で攪拌しているので、被ろ過水を清浄にするた
めの添加剤を添加した場合には、この添加剤による処理
が促進される。
【0075】本発明では、ろ過処理と微生物処理の両方
を同時に併せて行うことができるので、本来二つの工程
が必要な処理を一つの工程で行うことができる。なお、
微生物処理は行わないで、ろ過処理のみを行ってもよ
い。従来の砂ろ過装置ではろ過部分が水中にあるのに対
して、本発明のろ過部分は空中にある。しかも、水は毛
管現象により毛管ろ過部材8の繊維織布2をゆっくりと
移動する。また、繊維織布2は、凸凹が多く表面積が大
きいので、多数の微生物が付着して生息するのに好都合
である。その結果、繊維織布2では微生物による処理が
好適に行われるので、水は浄化されて清浄度が向上す
る。特に、嫌気性微生物の寿命(いわゆる、日齢)が長
くなって処理を十分に行うことができる。
【0076】本発明の水処理方法と装置は、固形分を濃
縮するろ過方法,ろ過器としても使用することもでき
る。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0077】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、水
処理装置全体がコンパクトになり動力を小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる水処理装置の概略
構成図である。
【図3】前記水処理装置により処理を行った場合の時間
とろ過水の量との関係を示すグラフである。
【図4】前記原理を応用した一実施形態にかかる水処理
装置の工程図である。
【図5】本実施形態の変形例を示す水処理装置の工程図
である。
【図6】他の変形例を示す水処理装置の工程図である。
【図7】さらに他の変形例を示す水処理装置の工程図で
ある。
【図8】一つの段を構成するユニットの正面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】ユニットの変形例を示す断面図である。
【図12】洗浄手段の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 繊維織布(毛管ろ過部材) 3 被ろ過水(水,供給水) 7 原水(被ろ過水) 8 毛管ろ過部材 9 仕切り用シート(仕切り部) 10,30,60,61,62 水処理装置 11,32 被ろ過水貯留部 12,34 上縁部 14,37 ろ過水貯留部の水位 15,38 被ろ過水貯留部の水位 16 一端(一方) 17 他端(他方) 21 ろ過水 33 ポンプ 35 洗浄手段 36 ろ過水貯留部 43 内部空間 47 圧縮空気(圧縮ガス) 55 ろ過処理部 56 添加剤 64 上部空間(内部空間) 65 中間部の空間(内部空間) 68 下部空間(内部空間) 66 窒素ガス(圧縮ガス) 69 酸素ガス(圧縮ガス) 70,70a ユニット 79 スペース(ろ過水貯留部) 82 水
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 29/04 530A

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被ろ過水貯留部に被ろ過水を貯留し、こ
    の被ろ過水貯留部の上縁部を覆っている毛管ろ過部材の
    一方を前記被ろ過水中に浸し他方を前記被ろ過水貯留部
    の外部に位置させることにより、 前記被ろ過水は、前記被ろ過水貯留部から前記毛管ろ過
    部材を毛管現象により通って上昇したのち重力により下
    降し前記被ろ過水貯留部の外部に流れる間に処理される
    ことを特徴とする毛管現象を利用した水処理方法。
  2. 【請求項2】 水位が前記被ろ過水貯留部の水位より下
    方に位置するろ過水貯留部により、前記毛管ろ過部材か
    ら流下するろ過水を受けて貯留するようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の毛管現象を利用した水処理方
    法。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記被ろ過水貯留部を複数段
    配設し、前記被ろ過水を上段の前記被ろ過水貯留部に供
    給した後、前記ろ過水を上段から下方に前記毛管ろ過部
    材を通して直列に流すことを特徴とする請求項1または
    2に記載の毛管現象を利用した水処理方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記被ろ過水貯留部を複数段
    配設し、各段の前記被ろ過水貯留部に前記被ろ過水を並
    列に供給することを特徴とする請求項1または2に記載
    の毛管現象を利用した水処理方法。
  5. 【請求項5】 前記一段または複数段に前記被ろ過水貯
    留部が配設された一つまたは複数の内部空間を、好気性
    微生物による水処理が可能な雰囲気および嫌気性微生物
    による水処理が可能な雰囲気のいずれか一方の雰囲気に
    したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの項
    に記載の毛管現象を利用した水処理方法。
  6. 【請求項6】 前記被ろ過水貯留部で前記毛管ろ過部材
    の一方または両方の面に水を噴射することにより前記毛
    管ろ過部材を洗浄することを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかの項に記載の毛管現象を利用した水処理方
    法。
  7. 【請求項7】 圧縮ガスおよび供給水の少なくとも一方
    で、前記被ろ過水貯留部に貯留中の前記被ろ過水を攪拌
    することにより前記毛管ろ過部材を洗浄することを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれかの項に記載の毛管現
    象を利用した水処理方法。
  8. 【請求項8】 活性炭,吸収剤および凝集剤のうち少な
    くとも一つの添加剤を前記被ろ過水に添加することによ
    りこの被ろ過水を浄化することを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれかの項に記載の毛管現象を利用した水処
    理方法。
  9. 【請求項9】 被ろ過水が貯留される被ろ過水貯留部
    と、この被ろ過水貯留部の上縁部を覆って取付けられ、
    一方が前記被ろ過水中に浸されるとともに他方が前記被
    ろ過水貯留部の外部に位置する毛管ろ過部材とを備え、 前記被ろ過水は、前記被ろ過水貯留部から前記毛管ろ過
    部材を毛管現象により通って上昇したのち重力により下
    降し前記被ろ過水貯留部の外部に流れる間に処理される
    ことを特徴とする毛管現象を利用した水処理装置。
  10. 【請求項10】 被ろ過水が貯留される被ろ過水貯留部
    と、 この被ろ過水貯留部の上縁部を覆って取付けられ、一方
    が前記被ろ過水中に浸されるとともに他方が前記被ろ過
    水貯留部の外部に位置する毛管ろ過部材と、 この毛管ろ過部材を洗浄するための洗浄手段と、 水位が前記被ろ過水貯留部の水位より下方に位置し、前
    記毛管ろ過部材から流下するろ過水を受けて貯留するた
    めのろ過水貯留部とを備え、 前記被ろ過水は、前記被ろ過水貯留部から前記毛管ろ過
    部材を毛管現象により通って上昇したのち重力により下
    降し前記被ろ過水貯留部の外部に流れて前記ろ過水貯留
    部に流下する間に処理されることを特徴とする毛管現象
    を利用した水処理装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも前記被ろ過水貯留部を複数
    段配設し、前記被ろ過水を上段の前記被ろ過水貯留部に
    供給した後、前記ろ過水を上段から下方に前記毛管ろ過
    部材を通して直列に流すことを特徴とする請求項9また
    は10に記載の毛管現象を利用した水処理装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも前記被ろ過水貯留部を複数
    段配設し、各段の前記被ろ過水貯留部に前記被ろ過水を
    並列に供給することを特徴とする請求項9または10に
    記載の毛管現象を利用した水処理装置。
  13. 【請求項13】 前記一段または複数段に前記被ろ過水
    貯留部が配設された一つまたは複数の内部空間を、好気
    性微生物による水処理が可能な雰囲気および嫌気性微生
    物による水処理が可能な雰囲気のいずれか一方の雰囲気
    にしたことを特徴とする請求項9ないし12のいずれか
    の項に記載の毛管現象を利用した水処理装置。
  14. 【請求項14】 前記洗浄手段は、前記被ろ過水貯留部
    で前記毛管ろ過部材の一方または両方の面に水を噴射す
    ることにより前記毛管ろ過部材を洗浄することを特徴と
    する請求項9ないし13のいずれかの項に記載の毛管現
    象を利用した水処理装置。
  15. 【請求項15】 前記洗浄手段は、前記被ろ過水貯留部
    に貯留中の前記被ろ過水を攪拌することにより前記毛管
    ろ過部材を洗浄する圧縮ガスおよび供給水の少なくとも
    一方を含むことを特徴とする請求項9ないし14のいず
    れかの項に記載の毛管現象を利用した水処理装置。
  16. 【請求項16】 活性炭,吸収剤および凝集剤のうち少
    なくとも一つの添加剤を前記被ろ過水に添加することに
    よりこの被ろ過水を浄化することを特徴とする請求項9
    ないし15のいずれかの項に記載の毛管現象を利用した
    水処理装置。
  17. 【請求項17】 麻,綿,化学繊維およびグラスウール
    の少なくとも一つを素材とする繊維織布により前記毛管
    ろ過部材を構成したことを特徴とする請求項9ないし1
    6のいずれかの項に記載の毛管現象を利用した水処理装
    置。
  18. 【請求項18】 前記毛管ろ過部材は、重なり合う複数
    の前記繊維織布と、この繊維織布間での水の移動を遮断
    するためにこの繊維織布どうしを仕切る仕切り部とを備
    えたことを特徴とする請求項17に記載の毛管現象を利
    用した水処理装置。
  19. 【請求項19】 前記被ろ過水のろ過を行うろ過処理部
    は、少なくとも前記被ろ過水貯留部と前記毛管ろ過部材
    を有する一段のユニットを一つまたは複数組み合わせた
    ユニット構造をなしていることを特徴とする請求項9な
    いし18のいずれかの項に記載の毛管現象を利用した水
    処理装置。
JP10212056A 1998-06-09 1998-06-09 毛管現象を利用した水処理方法およびその装置 Pending JPH11347313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212056A JPH11347313A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 毛管現象を利用した水処理方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212056A JPH11347313A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 毛管現象を利用した水処理方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11347313A true JPH11347313A (ja) 1999-12-21

Family

ID=16616143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10212056A Pending JPH11347313A (ja) 1998-06-09 1998-06-09 毛管現象を利用した水処理方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11347313A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000063266A (ko) * 2000-06-12 2000-11-06 박연수 오,폐수의 불순물 무동력 여과처리장치
JP2007152166A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Satoru Suzuki フィルタユニット及び液体処理装置
JP2011050901A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Hitachi Plant Technologies Ltd ホッパの水抜き装置
JP2020065973A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 メタウォーター株式会社 脱水方法
WO2022271538A1 (en) * 2021-06-22 2022-12-29 Geomatrix, LLC Layered capillary wetting

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000063266A (ko) * 2000-06-12 2000-11-06 박연수 오,폐수의 불순물 무동력 여과처리장치
JP2007152166A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Satoru Suzuki フィルタユニット及び液体処理装置
JP2011050901A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Hitachi Plant Technologies Ltd ホッパの水抜き装置
JP2020065973A (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 メタウォーター株式会社 脱水方法
WO2022271538A1 (en) * 2021-06-22 2022-12-29 Geomatrix, LLC Layered capillary wetting
US12129195B2 (en) 2021-06-22 2024-10-29 Geomatrix Llc Layered capillary wetting

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6423216B1 (en) Biological oxidation filter system
KR100827641B1 (ko) 미세다공판을 설치한 접촉산화조
KR20230090296A (ko) 오폐수 처리장치
KR102456199B1 (ko) 분리막유닛 및 이를 이용한 하폐수 고도처리시스템
KR101037888B1 (ko) 침전, 생물학적 분해, 여과, 인제거, 자외선소독 일체형 하이브리드 하폐수 처리장치
JPH11347313A (ja) 毛管現象を利用した水処理方法およびその装置
JP5825807B2 (ja) 廃水処理装置及び廃水処理方法
JP2684495B2 (ja) 有機性汚水の高度浄化装置
MX2008004820A (es) Sistema de filtro aireado sumergido y metodo que implica tratamientos especificos en etapas respectivas.
JP2565449B2 (ja) 上向流式生物学的処理装置
JPH0623390A (ja) 有機性汚水の生物学的脱リン硝化脱窒素処理方法
KR101543548B1 (ko) 중력식 여과장치 및 이를 이용한 총인여과방법
KR100430034B1 (ko) 오폐수처리장치 및 방법
JPH06142668A (ja) 有機性汚水の浄化処理装置
JPH02207882A (ja) 汚水類処理装置
NZ543780A (en) A system and method for treating wastewater using coir filter
KR200221248Y1 (ko) 중수 처리장치
JP3549064B2 (ja) 流動床型窒素除去装置
JP2601391B2 (ja) 生物学的硝化脱窒素装置
JPH0694036B2 (ja) 有機性汚水の生物処理装置
RU58529U1 (ru) Установка для биологической очистки и удаления соединений азота и фосфора сточных вод
KR20020017101A (ko) 중수 처리장치 및 그에 따른 중수 처리방법
KR20000002327A (ko) 상향여과식생물막법을이용한하수와오.폐수처리방법및장치
JPH0642794Y2 (ja) 有機性汚水の生物処理装置
KR200219203Y1 (ko) 중수 처리장치