JPH11347316A - 簡易浄水装置 - Google Patents

簡易浄水装置

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Publication number
JPH11347316A
JPH11347316A JP10164570A JP16457098A JPH11347316A JP H11347316 A JPH11347316 A JP H11347316A JP 10164570 A JP10164570 A JP 10164570A JP 16457098 A JP16457098 A JP 16457098A JP H11347316 A JPH11347316 A JP H11347316A
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JP
Japan
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water
floc
treated
tank
treated water
Prior art date
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Pending
Application number
JP10164570A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takeda
宏 竹田
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SANWA KIGYO KK
Original Assignee
SANWA KIGYO KK
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Publication date
Application filed by SANWA KIGYO KK filed Critical SANWA KIGYO KK
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな設置スペースを必要としていた、フロ
ック沈降、ろ過、あるいは逆洗に用いられる槽構造を合
理的に簡略化することにより、装置全体の所要スペース
を小さくするとともに経済性の高い簡易浄水装置を提供
すること。 【解決手段】 簡易浄水装置1は、凝集剤を混和された
被処理水にフロックを形成させるフロック形成槽3と、
流水用隙間を隔てて上下に複数段配置されるとともにそ
れぞれ流水方向下流側が高くなるように傾斜した傾斜板
で構成されフロック形成槽3から流入した被処理水中の
フロック21を沈降分離させるフロック沈降部20a
と、フロック沈降部20aに対し流水方向下流側に配置
されて被処理水中のフロック21をろ材によりろ過分離
するろ過装置24aとを備え、フロック沈降部20aと
ろ過装置24aが共通のフロック分離槽5a内に配備さ
れている。また、ろ過装置24aは、筒内に上下方向の
処理水通路25を有する竪型筒状に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば河川水や池
水その他濁水などの浄化に用いられる浄水装置に係り、
特に、装置全体の所要スペースが小さくて済み経済性の
高い簡易浄水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の簡易浄水装置としては、
被処理水に凝集剤などを加えて混和するための混和槽
と、凝集剤の作用により被処理水中の懸濁成分をフロッ
クとして生成させるフロック形成槽と、フロックを凝集
沈降させるためのフロック沈降槽と、フロック沈降槽か
らの被処理水をろ過するろ過槽と、ろ過後の処理水を貯
留する処理水貯槽などから成り、これら各槽をそれぞれ
別個独立に配備したものが多い。前記のろ過槽は槽内に
充填したろ材の上面から垂直方向下向きに強制的に被処
理水を通過させてろ過するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の簡易
浄水装置に用いられるろ過槽は、ろ材の上面から垂直方
向下向きに強制的に被処理水を通過させる構造であるた
め、処理能力を大きくするにはろ材上面に相当するろ過
面積を大きくとらざるを得ず、ろ過槽の設置スペースを
かなり広くしなければならない。一方、被処理水中のフ
ロックがろ材上面に徐々に堆積して目詰まりに至った場
合は、ろ材の目詰まりを解消するため、ろ過槽の底部か
ら上向きに逆洗用水が注水される。通常は、いったん貯
留しておいた逆洗用水をろ過槽の底部へ供給するように
しているので、逆洗用水を貯留しておく逆洗水槽が別途
必要となり、逆洗水槽の設置スペースも確保しなければ
ならない。
【0004】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、もともと大きな設置スペースを
必要としていた、フロック沈降、ろ過、あるいは逆洗に
用いられる槽構造を合理的に簡略化することにより、装
置全体の所要スペースを小さくするとともに経済性の高
い簡易浄水装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る簡易浄水装置は、凝集剤を混和された
被処理水にフロックを形成させるフロック形成槽と、流
水用隙間を隔てて上下に複数段配置されるとともにそれ
ぞれ流水方向下流側が高くなるように傾斜した傾斜板で
構成されフロック形成槽から流入した被処理水中のフロ
ックを沈降分離させるフロック沈降部と、フロック沈降
部に対し流水方向下流側に配置されて被処理水中のフロ
ックをろ材によりろ過分離するろ過装置とを備え、前記
フロック沈降部と前記ろ過装置が共通のフロック分離槽
内に配備された構成を採用してある。
【0006】また、前記構成におけるフロック沈降部の
傾斜板の上面に、後方から見て左右方向に傾斜したリブ
体が突設されたものである。
【0007】そして、前記の各構成におけるろ過装置の
ろ材は、筒内に上下方向の処理水通路を有する竪型筒状
に構成されていて、当該外周面から処理水通路に向け被
処理水を通過させてろ過するものである。
【0008】更に、前記構成において、複数のフロック
分離槽が並列に配備されているとともに、前記複数のフ
ロック分離槽の下流側に配備され各フロック分離槽によ
りそれぞれ浄化処理された処理水を貯留する共通の処理
水貯槽と、各ろ材の処理水通路へ処理水貯槽からの処理
水を注水し、当該ろ材の処理水通路から外周面に向け処
理水を通過させてろ材を逆洗する逆洗装置とを備えたも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
簡易浄水装置を示す概略構成図である。図1の簡易浄水
装置1は、概して、原水である被処理水にポリ塩化アル
ミニウムや硫酸バンドなどの凝集剤を加えて混和するた
めの混和槽2と、凝集剤の作用により被処理水中の懸濁
成分をフロックとして生成させるためのフロック形成槽
3と、フロック形成槽3からの被処理水を分配するため
の中間槽4と、被処理水からフロックを分離する3基並
設のフロック分離槽5a,5b,5cと、各フロック分
離槽5a,5b,5cによりそれぞれ浄化処理後の処理
水を貯留する共通の処理水貯槽6とから成っている。
【0010】続いて、簡易浄水装置1の細部をより詳し
く説明する。図2は簡易浄水装置の平面構成図、図3は
簡易浄水装置の内部を示す側面構成図である。まず、混
和槽2は側面に被処理水供給管7および凝集剤供給管8
が接続されており、上面に攪拌ペラ10駆動用のモータ
9が配設されている。この混和槽2は底面の導水管11
を介して下流側のフロック形成槽3と連通している。次
に、フロック形成槽3は、途中に挿入された仕切板16
により部分的に区画されている。それぞれの区画槽に
は、モータ17およびプーリ12,14により駆動され
る攪拌ペラ13,15がそれぞれ配備されている。この
フロック形成槽3は側壁の通水孔18を通して下流側の
中間槽4と連通している。中間槽4はその下流側側壁に
3つの入水扉19a,19b,19cが流路開閉可能に
設けられている。
【0011】フロック分離槽5a,5b,5cは、中間
槽4の入水扉19a,19b,19cの配設位置に対応
して水流と直交する方向に並列配備されている。尚、フ
ロック分離槽5a,5b,5c個々の内部装備、あるい
はこれらと個別に連結された装備は各槽毎に同じ機能を
有しているので、ここではフロック分離槽5aに関連す
る装備を代表して説明し、残りのフロック分離槽5b,
5cに関連するものについてはカッコ内に符号を添付す
るに留める。フロック分離槽5a(5b,5c)は、主
に、入水扉19aの開口部分から導入された被処理水中
のフロック21を自重により沈降分離させるフロック沈
降部20a(20b,20c)と、これらに続くろ過装
置24a(24b,24c)と、ろ過装置24a(24
b,24c)直前位置にプロテクタとして配備された予
備ネット体22a(22b,22c)とを備えている。
【0012】上記のフロック沈降部20a(20b,2
0c)は、図4および図5に示すように、それぞれ流水
方向下流側が高くなるように傾斜した複数段の傾斜板5
8,58,・・・で構成されている。これらの傾斜板5
8,58,・・・は流水用隙間を開けて上下配置されて
おり、流水方向下流側端部が下向きに折り曲げられてい
る。ここでは、フロック沈降部20a(20b,20
c)を流水方向について2列配備してある。それぞれの
傾斜板58の上面には、後方から見て左右方向に傾斜し
たリブ体59,59,・・・が突設されている。これら
のリブ体59,59,・・・の素材は特に限定されない
が、例えば安価なL字鋼を用いて構成されている。これ
らのフロック沈降部20a(20b,20c)は中間槽
4から流入した被処理水中のフロック21を沈降分離さ
せるようになっている。
【0013】一方、図6に示すように、ろ過装置24a
(24b,24c)は、フロック分離槽5a(5b,5
c)内の最も下流側に配備されている。ろ過装置24a
(24b,24c)は、ドーナッツ円板状の底板27上
に、小径円筒状の内周ネット体29(60メッシュのS
USネット製)および大径円筒状の外周ネット体28
(60メッシュのSUSネット製)がそれぞれ立設され
て2重筒状に形成されている。底板27と内周ネット体
29と外周ネット体28とにより囲まれた空間はろ材収
容空間30となっている。このろ材収容空間30には小
粒のろ材31,31,・・・が無数に充填されている。
また、内周ネット体29の内側は処理水通路25となっ
ている。すなわち、ろ材収容空間30に収容されたろ材
31,31,・・・は竪型筒状に成っている。底板27
の中央開口の周縁には先細管32が下向きに垂設されて
いる。この先細管32は導水管26a(26b,26
c)先端の受筒部45と抜き差し可能に嵌合し、Oリン
グ33により水封されている。
【0014】予備ネット体22a(22b,22c)は
80メッシュ(孔径60μm程度)のSUSネットを用
い半円孤状に形成されたものであり、フロック沈降部2
0a(20b,20c)を通過した小径のフロックを捕
らえるようになっている。予備ネット体22a(22
b,22c)のそれぞれの上端部には、振動機23a
(23b,23c)が取り付けられている。振動機23
a(23b,23c)は予備ネット体22a(22b,
22c)に付着しているフロック21を振るい落とすた
めに振幅7000μmおよび振動数700Hzで適宜振
動するようになっている。
【0015】更に、フロック分離槽5a(5b,5c)
内には、上端にオーバフロー口38a(38b,38
c)を有するオーバフロー管39a(39b,39c)
が配備されている。また、途中に電動弁41a(41
b,41c)を有する排水管40a(40b,40c)
がフロック分離槽5a(5b,5c)の最下流側壁面の
下部に接続されている。各フロック分離槽5a,5b,
および5cの上方には、共通の逆洗用貯水箱35が配置
されている。また、上端にオーバフロー口36a(36
b,36c)を有する逆洗水供給管34a(34b,3
4c)が逆洗用貯水箱35の底面を貫通して設けられて
いる。逆洗水供給管34a(34b,34c)の下端は
ろ過装置24a(24b,24c)の処理水通路25に
連結されている。逆洗用貯水箱35内の上部はオーバフ
ロー管56を介して処理水貯槽6と連通しており、逆洗
用貯水箱35内の余分な処理水を処理水貯槽6へ戻すよ
うになっている。
【0016】そうして、図1および図2のように、処理
水貯槽6内の上部には貯水箱43a(43b,43c)
が設置されている。貯水箱43a(43b,43c)の
底部は導水管26a(26b,26c)によりろ過装置
24a(24b,24c)の底部と連通している。ま
た、上方に延びるオーバフローノズル44a(44b,
44c)が導水管26a(26b,26c)の途中に分
岐接続されている。オーバフローノズル44a(44
b,44c)は、出水扉48a(48b,48c)が閉
まったとき、導水管26a(26b,26c)からの処
理水をオーバフローさせるものである。
【0017】貯水箱43a(43b,43c)の側壁に
は貯水箱46a(46b,46c)が連設されている。
貯水箱43a(43b,43c)と貯水箱46a(46
b,46c)とはそれぞれ通水孔50a(50b,50
c、図7参照)により連通しており、これらの通水孔5
0a(50b,50c)を開閉する出水扉48a(48
b,48c)が配備されている。そして、貯水箱46a
(46b,46c)の側壁には平均幅1cm程度で上部ほ
ど広幅に形成された縦長の出水口(図示省略)が開口し
ている。また、ろ過装置24a(24b,24c)の目
詰まりを検出するための水位検知器47a(47b,4
7c)が貯水箱46a(46b,46c)の上部に設け
られている。
【0018】処理水を槽外へ流出させるための処理水放
出口49は処理水貯槽6の側壁に設けられている。ま
た、逆洗時に処理水を送水するポンプ52が処理水貯槽
6内の奥隅部に配備されており、ポンプ52の吐出側配
管は処理水供給管55として逆洗用貯水箱35内と連通
している。尚、図2に1点鎖線で示した符号51の領域
は飲料水用予備スペースであり、塩素殺菌処理機、活性
炭吸着処理機、あるいは飲料水貯槽などをオプション配
備することができる。
【0019】ここで、出水扉48a(48b,48c)
の駆動機構を図7に示す。貯水箱43a(43b,43
c)に固設された支持板61の上下位置に、スプロケッ
ト62,63がそれぞれ枢支されており、スプロケット
62,63間にチェーン64が掛け回されている。通水
孔50a(50b,50c)を開閉する出水扉48a
(48b,48c)は当該上端の取付具73によりチェ
ーン64に取り付けられている。一方、揺動アーム67
は、貯水箱43a(43b,43c)に固設された支持
体68の枢支軸69に上下揺動自在に枢支されている。
そして、取付具73の取付位置とは対角側のチェーン6
4に取付具65が固設されており、取付具65の枢支軸
66に揺動アーム67の一端が枢支されている。
【0020】前記の枢支軸69は揺動アーム67の他端
側に形成された長穴70内の一端側に嵌挿されている。
長穴70内の他端側にはオーバフロー口36a(36
b,36c)の外周面に突設されたピン71が穴内移動
自在に嵌挿されている。オーバフロー口36a(36
b,36c)は逆洗用貯水箱35の脚部に固設されたス
ライド軸受72で上下摺動自在に支持されている。すな
わち、揺動アーム67の上下揺動によってオーバフロー
口36a(36b,36c)が逆洗用貯水箱35内で上
下移動幅hぶん移動できるようになっている。
【0021】尚、先述した中間槽4の入水扉19a〜1
9cも、出水扉48a〜48cを開閉する駆動機構と同
様の機構により、それぞれ開閉駆動されるようになって
いる。また、先述した、電動弁41a〜41cを有する
排水管40a〜40cおよびオーバフロー管39a〜3
9cは、図8に示すように、1本の集合管42に纏めて
配管接続されている。また、後で動作を詳述する逆洗装
置76は、先述した逆洗水供給管34a(34b,34
c)、逆洗用貯水箱35、ポンプ52、処理水供給管5
5から、主に構成されている。但し、本発明の逆洗装置
は前記構成に限定されない。
【0022】引続き、上記構成の簡易浄水装置1による
被処理水の浄水動作につき、各図を参照して説明する。
混和槽2,フロック形成槽3,中間槽4,およびフロッ
ク分離槽5a〜5c内は予め被処理水水位53まで水が
満たされており、中間槽4の入水扉19a〜19cおよ
び処理水貯槽6の出水扉48a〜48cが開放された状
態に設定されている。そこで、被処理水供給管7からの
被処理水が混和槽2に導水される。この被処理水は凝集
剤供給管8から注入された凝集剤,殺菌剤,およびpH
調整剤などとともに攪拌ペラ10により激しく攪拌され
て混和される。十分に混和された被処理水は導水管11
を通ってフロック形成槽3へ導かれる。フロック形成槽
3において、被処理水は攪拌ペラ13,15によってゆ
るやかに攪拌され、フロック21が形成される。
【0023】次第にフロック21が形成した被処理水は
そのまま中間槽4から入水扉19a(19b,19c)
を通過してフロック分離槽5a(5b,5c)内に導か
れる。フロック分離槽5a(5b,5c)内の被処理水
は約2〜3mm/秒の流速でフロック沈降部20a(20
b,20c)に接近するが、その際もフロック21はフ
ロック集合を続け大きな塊となり、比重も大きくなって
自重により沈降して分離される。
【0024】フロック沈降部20a(20b,20c)
に達した被処理水は傾斜板58,58間の流水用隙間を
ゆっくりと流通する(図4および図5参照)。そのとき
リブ体59の存在により、被処理水は迷走流を生じるこ
となく整流され、更には曲がり矢印60のようにゆるや
かな渦流も発生する。これにより、被処理水中のフロッ
ク21がリブ体59の背部(いわゆる水裏)に滞留して
集まる。このようにして集まったフロック21,21,
・・・は、後述の逆洗時における水抜きの際にリブ体5
9の左右傾斜に沿って水とともに槽底へ流れ落ち排水管
40a(40b,40c)から槽外に排出される。因み
に、公知の傾斜板上面にフロック21を積極的に溜める
ようにしたものはこれまでなかったが、本例のように傾
斜板58の上面にリブ体59を設けたことにより、リブ
体59の水裏に発生する渦流によってフロック21を当
該位置に確実に滞留させて水から分離することができ
る。こうして、目方の重いフロック21は沈降しながら
傾斜板58上に堆積し、目方の軽いものは被処理水とと
もにフロック沈降部20a(20b,20c)を通過す
る。
【0025】フロック沈降部20a(20b,20c)
を通過した被処理水は予備ネット体22a(22b,2
2c)に接近するが、その間もフロック集合しながら目
方を増したフロック21が自然沈降する。そして、予備
ネット体22a(22b,22c)の細孔よりも大径の
フロック21は予備ネット体22a(22b,22c)
で漉し取られ、細孔を通過した小径のフロック21を含
む被処理水がろ過装置24a(24b,24c)に接近
する。尚、入水扉19a(19b,19c)からろ過装
置24a(24b,24c)に到達するまでの間、フロ
ック21は水中を浮遊しつつ斜め下向きに移動する。そ
の際に、近隣のフロック21同士が集合し次第に大きく
塊状化して重量を増し、自重により約2mm/秒の沈降速
度で沈降していく。すなわち、従来のように大部分のフ
ロックをろ材の上面に強制的に沈降させて目詰まりを発
生させる構造とは異なり、ろ過に先立って多くのフロッ
ク21が自然に近い状態で水から分離されるため、ろ過
装置24a(24b,24c)でのろ過負荷が軽減され
て浄水効率が向上するうえ、逆洗時の負荷も少なくなる
のである。
【0026】そうして、外周ネット体28の細孔を通過
した微粒のフロック21Aは、図9に示すように、被処
理水とともにろ過装置24a(24b,24c)の外周
面全体から筒心に向け水平方向に移動してろ材31,3
1間を通過していく。この場合、ろ材31は粒径が約
0.4〜2mmの球状で比重≒1.0の材料を用いてあ
り、ほとんど水中に浮いている状態となっているので、
水の流通抵抗は比較的小さい。このフロック21Aはろ
材31の水裏側(矢印74で示す流水方向下流側)に水
の渦流(渦状矢印75で示す)ができるため、当該箇所
に溜まりろ材31に付着する。これにより、フロック2
1Aが効率よく分離されて、最終的な処理水(浄水)が
得られる。このようにして得た処理水は導水管26a
(26b,26c)、貯水箱43a(43b,43
c)、通水孔50a(50b,50c)、貯水箱46a
(46b,46c)およびその出水口を経て、処理水貯
槽6内に貯留される。処理水貯槽6内の処理水は処理水
水位54まで達して、処理水放出口49から槽外に排出
される。
【0027】このろ過装置24a(24b,24c)は
竪型筒式であるので、平面に見てコンパクトである。ま
た、ろ過装置24a(24b,24c)はろ過面が外周
面全周であるので、従来装置のようにろ過面が水平面で
あるものと比べ、ろ過面積を広くとれる。
【0028】ところで、一般のろ過装置は浄水装置全体
に一体に組み付けられているから、ろ過装置だけを簡単
に取り外すことはできない。それに対し、この簡易浄水
装置1では、ろ過装置24a(24b,24c)を浄水
装置全体からワンタッチで取付け・取外しできるように
してあるので、ろ材31の点検作業や取り替え作業を行
う際に、ろ過装置24a(24b,24c)を簡単に外
部に取り出すことができ、容易に作業することができ
る。また、ろ材31を収容した状態でろ過装置24a
(24b,24c)を抜き取ることもできる。
【0029】次に、逆洗装置76によるろ過装置の逆洗
動作について説明する。この簡易浄水装置1では、ろ過
装置24a,24b,および24cを3基複数で構成
し、浄水運転中にろ材31,31間にフロック21Aが
多く堆積して目詰まりが著しくなった順に、個々のろ過
装置24a,24b,または24cに対し逆洗処理を開
始するようになっている。逆洗処理は、24時間タイマ
による定期的な場合と、各水位検知器47a,47b,
または47cによりいずれかのろ過装置24a,24
b,または24cに一定以上の目詰まりが検知された場
合に施される。ここでは、ろ過装置24aに目詰まりを
生じこれを逆洗する例を示すが、他のろ過装置24bま
たは24cの場合も同様であるので説明は省略する。先
ず、逆洗対象のフロック分離槽5aに係る入水扉19a
および出水扉48aをチェーン駆動により閉じ、次に電
動弁41aを開く。すると、フロック分離槽5a内の被
処理水は排水管40aおよび集合管42を経てほとんど
排水される。その際に、フロック沈降部20aの傾斜板
58上に溜まっていたフロック21も水に随伴して槽外
へ持ち出される。また、出水扉48aの閉止動作に伴っ
て、逆洗用貯水箱35内でオーバフロー口36aの開口
位置が下がっている。
【0030】そこで、いったん電動弁41aを閉じてお
き、ポンプ52を起動する。ポンプ52からの処理水
は、処理水供給管55から逆洗用貯水箱35内へ送水さ
れ、オーバフロー口36aおよび逆洗水供給管34aを
通ってろ過装置24aの処理水通路25内に注水され
る。これにより、処理水はろ材収容空間30内を半径方
向外向きに流通してろ材31を逆洗し、水裏に付着して
いたフロック21Aを取り去る。逆洗に使用された処理
水は、フロック分離槽5a内に溜まり水面が上昇して逆
洗時水位57に達すると、オーバフロー口38aおよび
オーバフロー管39aから集合管42を経て槽外へ排水
される。最後に、ポンプ52を停止し再び電動弁41a
を開にして、フロック分離槽5a内の水を抜き出すこと
により、一連の逆洗動作が完了する。
【0031】このように、複数のフロック分離槽5a,
5b,および5cを並列に配備した場合は、処理水貯槽
6内の処理水を個々のフロック分離槽5a,5b,また
は5cに対し連続的に逆洗用水として使用できる。すな
わち、従来装置のように逆洗用水を別個独立した逆洗水
槽にいったん溜めて使用するのではなく、いずれかのフ
ロック分離槽で処理水を得ながら、得られた処理水を他
のフロック分離槽用の逆洗用水としてそのまま用いるこ
とができる。従って、別個独立の逆洗水槽を必要とせ
ず、当該設置スペースも削減できる。また、ろ過装置1
基を逆洗するにあたり、既に処理水貯槽6に貯留されて
いる処理水のみならず、その時点で残りの2基により生
成中の処理水もそのまま使えるので、多量の処理水を逆
洗用として使用できる。その結果、逆洗時の流速を大き
くとれるため、逆洗効率が高くなる。
【0032】上述したように、この簡易浄水装置1で
は、フロック分離槽5a,5b,5cが、フロック増大
機能、フロック沈降分離機能、およびフロックろ過分離
機能を併せ持ち、これらの機能に係る複合動作を行うよ
うになっている。すなわち、フロック21の沈降分離お
よびろ過分離をひとつの槽内で行うことができる。その
ため、装置全体がコンパクトになる。因みに、簡易浄水
装置1は、処理量が500m3 /日(平面寸法:縦45
00mm×横1500mm)であり、同じ寸法スケールの従
来装置(能力300m3 /日)と比べて、大きな能力を
有している。
【0033】尚、この実施形態ではフロック分離槽を3
連並設したが、逆洗時の処理水利用を考慮しないのであ
れば、原理的に1つのフロック分離槽でも本発明を適用
できる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る簡易浄
水装置によれば、フロック分離槽がフロック増大機能、
フロック沈降分離機能、およびフロックろ過分離機能を
併せ持っているので、フロックの沈降分離およびろ過分
離をひとつの槽内で行うことができる。そのため、処理
能力に比して装置全体がコンパクトとなり、設備コスト
およびランニングコストの低減化を図ることができる。
従って、この簡易浄水装置は、例えばゴルフ場の池の掃
除や城堀の水入れ替えなどに好適に用いることができ、
緊急時には飲料水用として用いることも可能である。
【0035】また、傾斜板の上面にリブ体を突設した場
合は、被処理水がリブ体の上方を通過した際にリブ体の
背部にゆるやかな渦流が生じるので、当該部位の傾斜板
上にフロックが堆積して被処理水から確実に分離され
る。これにより、後続のろ過装置におけるろ過負荷も軽
減化することができる。
【0036】そして、ろ材を、筒内に上下方向の処理水
通路を有する竪型筒状に構成し、ろ材の外周面から処理
水通路に向け被処理水を通過させてろ過するようにした
場合は、ろ材の外周面がろ過面に相当することとなる。
従って、処理能力を大きくするためには、竪型筒状のろ
材の高さ寸法を大きくしてろ過面積を広くとればよい。
すなわち、ろ過装置の平面スペースは小さくてすむ。
【0037】更に、逆洗装置により、複数のフロック分
離槽に共通の処理水貯槽から各ろ材の処理水通路へ処理
水を注水し当該ろ材の処理水通路から外周面に向け処理
水を通過させてろ材を逆洗するようにした場合は、いず
れかのフロック分離槽で処理水を得ながら、得られた処
理水を他のフロック分離槽用の逆洗用水としてそのまま
用いることができる。従って、従来技術のような別個独
立の逆洗水槽を必要とせず、当該設置スペースも削減で
きる。また、ろ過装置1基の逆洗につき、既に処理水貯
槽に貯留されている処理水のみならず、残りのフロック
分離槽によりその時点で生成中の処理水もそのまま使え
るので、多量の処理水を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る簡易浄水装置を示す
概略構成図である。
【図2】前記簡易浄水装置を示す平面構成図である。
【図3】前記簡易浄水装置の内部を示す側面構成図であ
る。
【図4】フロック沈降部の傾斜板を後方斜め上方から見
た外観図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】ろ過装置を示す縦断面図である。
【図7】出水扉の開閉機構を示す側面構成図である。
【図8】逆洗用の配管系統を示す斜視図である。
【図9】ろ過装置内のろ材近傍の流水状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 簡易浄水装置 3 フロック形成槽 5a,5b,5c フロック分離槽 6 処理水貯槽 19a,19b,19c 入水扉 20a,20b,20c フロック沈降部 21,21A フロック 24a,24b,24c ろ過装置 25 処理水通路 28 外周ネット体 29 内周ネット体 31 ろ材 34a,34b,34c 逆洗水供給管 38a,38b,38c オーバフロー口 39a,39b,39c オーバフロー管 40a,40b,40c 排水管 41a,41b,41c 電動弁 42 集合管 48a,48b,48c 出水扉 52 ポンプ 55 処理水供給管 58 傾斜板 59 リブ体 76 逆洗装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝集剤を混和された被処理水にフロック
    を形成させるフロック形成槽と、流水用隙間を隔てて上
    下に複数段配置されるとともにそれぞれ流水方向下流側
    が高くなるように傾斜した傾斜板で構成されフロック形
    成槽から流入した被処理水中のフロックを沈降分離させ
    るフロック沈降部と、フロック沈降部に対し流水方向下
    流側に配置されて被処理水中のフロックをろ材によりろ
    過分離するろ過装置とを備え、前記フロック沈降部と前
    記ろ過装置が共通のフロック分離槽内に配備されている
    ことを特徴とする簡易浄水装置。
  2. 【請求項2】 フロック沈降部の傾斜板の上面に、後方
    から見て左右方向に傾斜したリブ体が突設されたことを
    特徴とする請求項1に記載の簡易浄水装置。
  3. 【請求項3】 ろ過装置のろ材は、筒内に上下方向の処
    理水通路を有する竪型筒状に構成されていて、当該外周
    面から処理水通路に向け被処理水を通過させてろ過する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の簡易
    浄水装置。
  4. 【請求項4】 複数のフロック分離槽が並列に配備され
    ているとともに、 前記複数のフロック分離槽の下流側に配備され各フロッ
    ク分離槽によりそれぞれ浄化処理された処理水を貯留す
    る共通の処理水貯槽と、各ろ材の処理水通路へ処理水貯
    槽からの処理水を注水し、当該ろ材の処理水通路から外
    周面に向け処理水を通過させてろ材を逆洗する逆洗装置
    とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の簡易
    浄水装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1735071A4 (en) * 2004-03-24 2008-07-30 Siemens Water Technology Corp TANK STORAGE SYSTEM WITH ADSORPTION CLARIFICATION AND PARALLEL PLATE SEPARATION
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