JPH11347375A - 中空糸膜濾過装置 - Google Patents

中空糸膜濾過装置

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JPH11347375A
JPH11347375A JP10406599A JP10406599A JPH11347375A JP H11347375 A JPH11347375 A JP H11347375A JP 10406599 A JP10406599 A JP 10406599A JP 10406599 A JP10406599 A JP 10406599A JP H11347375 A JPH11347375 A JP H11347375A
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hollow fiber
fiber membrane
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water supply
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宏 野上
Takashi Kimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空糸膜の目詰まりの防止乃至予防の可能な
中空糸膜濾過装置の提供。 【解決手段】 中空糸束を装填する中空糸膜モジュール
に対する原水供給路と中空糸により濃縮された濃縮水を
排出するドレン排出路との結合を切り替える流路切り替
え手段を設けてなる中空糸膜濾過装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空糸膜濾過装置
に関し、さらに詳しくは、濾過に使用される中空糸の開
口部が目詰まりしたとしてもこれを容易に除去すること
のできる構造の簡単な中空糸膜濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】液体、
特に水の中に存在するバクテリア、ビールス、及びその
他の有機物の粒子などを除去するのに、精密濾過膜及び
限外濾過膜等の中空糸膜を用いたフィルタが広く用いら
れてきた。
【0003】なかでも、中空糸状の中空糸膜である中空
糸膜は、モジュールにおける単位体積当たりの膜面積が
大きく取れる故に、液体を濾過する濾過装置に広く用い
られてきた。
【0004】中空糸膜を用いて、液体の処理量が20〜
30リットル/分以上である濾過装置を構成する場合に
は、従来は、10,000〜20,000本の中空糸膜
からなる中空糸膜の束と、この中空糸膜の束を収容する
比較的小型の圧力容器とを備える中空糸膜モジュールを
並列状に複数接続することが一般的であった。
【0005】しかし、中空糸膜モジュールを並列状に複
数接続して、より処理量の大きな濾過装置を構成する場
合には、中空糸膜モジュールの本数が多くなると、中空
糸膜モジュール同士を接続する配管が複雑になるという
問題があった。
【0006】中空糸膜モジュールは、一般的には、一方
又は両方の末端が開口した円筒状の圧力容器に中空糸膜
の束を装填し、前記圧力容器の開口した末端において、
前記中空糸膜の束をウレタン樹脂やエポキシ樹脂などの
熱硬化性樹脂でポッティングし、前記ポッティングした
末端を切断して中空糸膜の両端を開口させることによっ
て形成される。前記中空糸膜モジュールにおいては、内
側から外側に向かって原水が濾過される内圧型中空糸膜
が通常用いられる。したがって、前記中空糸膜モジュー
ルにおいては、中空糸膜をポッティングした末端の一方
から原水を供給し、圧力容器の側面から濾過水を取り出
している。
【0007】したがって、前記中空糸膜モジュールにお
いては、中空糸膜における原水が流入する末端開口部
が、原水中の微粒子によって短期間の内に閉塞され、中
空糸膜が目詰まりするという問題があった。
【0008】本発明は、中空糸膜モジュールを用いて濾
過を行ったときに生じる目詰まりを容易に解消して中空
糸膜モジュールの頻繁なメンテナンスの必要のない簡単
な構成の中空糸膜濾過装置を提供することを目的とす
る。
【0009】本発明は、従来使用されている中空糸膜モ
ジュールを転用して水濾過をすることができ、しかも濾
過中に生じる中空糸の目詰まりを容易に解消することが
できて頻繁なメンテナンスの必要のない簡単な構成の中
空糸膜濾過装置を提供することを目的とする。
【0010】本発明は、中空糸膜モジュールを並列状に
複数接続した濾過装置が有する、配管が複雑であるとい
う問題点が無く、且つ、原水中の微粒子によって中空糸
膜が目詰まりしたときには逆洗浄によって容易に性能を
回復し得る中空糸膜濾過装置を提供することを目的とす
る。
【0011】本発明は、更に、より大きな処理量が要求
される場合においても、この要求に容易に対応できる中
空糸膜濾過装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、両端を開口するケース内に中空糸束を収容
し、その中空糸束の両端を、中空糸束を形成する中空糸
の端部が開口するように、ケースの両端で固定してな
り、ケース内の濾過水を排出する濾過水流出流路を形成
してなる中空糸膜モジュールと、前記中空糸膜モジュー
ルの一端に原水を供給する原水供給路と、前記中空糸内
を通過してなる濃縮水を排出するドレン排出路と、前記
中空糸膜モジュールの一端に結合していた原水供給路
を、ドレン排出路が結合されていた中空糸膜モジュール
の他端に結合し、中空糸膜モジュールの他端に結合され
ていたドレン排出路を、原水供給路が結合されていた中
空糸膜モジュールの一端に結合するように流路を切り替
える切り替え手段とを備えてなることを特徴とする中空
糸膜濾過装置であり、この中空糸膜濾過装置の好適な態
様においては、前記中空糸膜モジュールが複数個用いら
れ、それら複数の中空糸膜モジュールが外部ケースに収
容され、その外部ケースは、一端に液を導出入可能にす
るところの、前記原水供給路又はドレン排出路と結合可
能な第1液導出入口を備え、かつ前記複数の中空糸膜モ
ジュールにおける中空糸の一端が開口する第1室と、他
端に液を導出入可能にするところの、前記原水供給路又
はドレン排出路と結合可能な第2液導出入口を備え、か
つ前記複数の中空糸膜モジュールにおける中空糸の他端
が開口する第2室と、中空モジュールにおける濾過水流
出口から流出する濾過水を取り出す濾過水流出流路とを
備えてなり、この中空糸膜濾過装置の好適な他の態様に
おいては、前記切り替え手段は、前記外部ケースを回転
させて、第1液導出入口に結合していた原水供給路をド
レン排出路に結合し、第2液導出入口に結合していたド
レン排出路を原水供給路に結合する手段であり、この中
空糸膜濾過装置の好適なさらに他の態様においては、前
記切り替え手段は、原水供給路に、第1液導出入口に向
かって順に介装された第1三方切り替え弁及び第2三方
切り替え弁と、ドレン排出路に、第2液導出入路に向か
って順に介装された第3三方切り替え弁及び第4切り替
え弁と、前記第1三方切り替え弁と前記第4三方切り替
え弁とを結合する第1バイパスと、第2三方切り替え弁
と第3三方切り替え弁とを結合する第2バイパスとを有
してなる。
【0013】また、この発明は、(1)原水を供給する
原水供給配管及び濃縮水を排出するドレン排出配管の一
方に接続される第1流路、前記原水供給配管及びドレン
排出配管の他方に接続される第2流路、並びに濾過水を
外部に取り出す第3流路を有し、且つ内部を前記第1流
路を備えた第1室と前記第3流路を備えた第3室とに水
密に区分する第1隔壁、及び前記第3室と前記第2流路
を備えた第2室とに水密に区分する第2隔壁を備える外
部ケースと、両端が開口してなり、原水を濾過する中空
糸膜、及び前記中空糸膜が内部に収納され、両端におい
て固定されてなる、側面に濾過水流出流路が設けられた
中空糸膜ケースを備えてなる、前記外部ケースの内部に
収容された中空糸膜モジュールとを備え、前記外部ケー
スは、前記外部ケースと交わる軸線の回りに回動可能に
設けられ、前記第2流路は、前記第1流路に対して、前
記軸線に関して回転対称であり、前記中空糸膜モジュー
ルは、一方の端面が、前記外部ケースにおける第1室に
臨み、他方の端面が、前記外部ケースにおける第2室に
臨み、且つ側面に設けられた濾過水流通流路が、前記外
部ケースにおける第3室に臨むように、前記第1隔壁及
び前記第2隔壁に水密に装着されてなることを特徴とす
る中空糸膜濾過装置、(2)前記(1)における外部ケ
ースは、前記(1)における第3流路に対して回動可能
に形成された外部ケースである前記(1)に記載の中空
糸膜濾過装置、及び(3)前記(1)における第3流路
は、自在に屈曲可能な屈曲部を備えてなる管路である
(1)又は(2)に記載の中空糸膜濾過装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】(1)例1 本発明の中空糸膜濾過装置は、中空糸膜モジュールを使
用する。図1に示すように、この中空糸膜モジュール3
は、後に詳述するが、両端を開口する開口部と周側面に
形成された濾過水流出流路31aとを備えるケース50
を有し、複数の中空糸を束ねてなる中空糸束を前記ケー
ス50の内部に収容し、その中空糸束の両端が、中空糸
束を形成する中空糸の各端部が開口するように、ケース
50の両端で固定されてなり、中空糸の一端開口部から
流入した原水が中空糸膜を透過して濾過された濾過水が
濾過水流出流路31aから排出されると共に、中空糸内
を流通することにより濃縮された濃縮水を中空糸の他端
開口部から排出されるように形成されてなる。
【0015】本発明の中空糸膜濾過装置は、前記中空糸
膜モジュール3における中空糸の一端開口部に原水を供
給する原水供給路51を通じて前記中空糸に原水を供給
するのであるが、長時間の原水供給を継続すると中空糸
膜モジュール3の一端(あるいは末端)開口部が不純物
により閉塞されることがあるので、所定の時期が到来す
ると、それまで中空糸膜モジュール3における中空糸の
一端開口部側に結合されていた原水供給路51を、それ
までドレン排出路52が結合されていた中空糸膜モジュ
ール3における中空糸の他端開口部側に結合し、それま
で中空糸膜モジュール3における中空糸の他端開口部側
に結合されていたドレン排出路52を、それまで中空糸
膜モジュール3における中空糸膜の一端開口部側に結合
するというように、流路の切り替えを行うことを本質と
する。
【0016】なお、この中空糸膜モジュールは、濃縮水
を排出するタイプであるから、後述するドレン排出路に
は、原液排出路からの原液の圧力が高められるように、
原水圧力増大手段が設けられる。この原水圧力増大手段
としては、原水の圧力を増大させることのできる機能を
有する限り様々の手段を採用することができるのである
が、簡単な装置構成としては、例えばドレン排出路に介
装された流路絞り装置(図示せず。)を挙げることがで
きる。この流路絞り装置は、流路を切り替えるても常に
ドレン排出路側に設置されるように適宜に配設される。
また、以後の説明における中空糸膜濾過装置において
も、ドレン排出路あるいはドレン排出管路に流路絞り装
置が介装されているものとする。
【0017】このように流路を切り替えると、それまで
原水供給路51が結合されていた中空糸膜モジュール3
における中空糸の一端開口部が、液導入口から液排出口
に切り替わる。したがって、流路の切り替えを行うと、
それまでドレン排出路52が結合していた中空糸膜モジ
ュール3の他端に原水供給路51が結合して、それまで
原水供給路51が結合していた中空糸膜モジュール3の
一端側の中空糸開口部から、濃縮水が排出されるから、
その中空糸開口部を閉塞していた様々の閉塞原因物質
が、押し流され、いわば逆洗操作をしているのと同様の
状態が現出する。
【0018】本発明においては、中空糸膜モジュール3
における原水の導入口及び濃縮水の排出口を互いに切り
替えることが重要であり、その切り替えを切り替え手段
(流路切り替え手段とも称することがある。)で行う。
【0019】流路切り替え手段としては、中空糸膜モジ
ュールにおける原水の導入口を濃縮水の排出口に切り替
え、且つそれまで濃縮水の排出口であったのを原水の導
入口に切り替えることができる限り様々の仕組みが採用
される。
【0020】図2に示されるように、もっとも原始的な
切り替え手段は、中空糸膜モジュール3におけるケース
50の一端に装着された一端部キャップ(図示せず。)
に設けられた液導出入口53の端部外周面に形成された
オスネジ山(図示せず。)、原水供給路51の端部外周
面に形成されたオスネジ山(図示せず。)、及びこれら
オスネジ山に共通に螺合するメスネジ山を内周面に形成
してなる第1のジョイント54と、中空糸膜モジュール
3におけるケース50の他端に装着された他端部キャッ
プに設けられた液導出入口53の端部外周面に形成され
たオスネジ山、ドレン排出路52の端部外周面に形成さ
れたオスネジ山、及びこれらオスネジ山に共通に螺合す
るメスネジ山を内周面に形成してなる第2のジョイント
(図1及び図2に示されず。)とを有して形成されるこ
とができる。
【0021】図2に示される切り替え手段においては、
液導出入口53の外径と原水供給路51の外径とドレン
排出路52の外径とが同じであること、換言すると、液
導出入口53の外周に設けられたオスネジ山と原水供給
路51のオスネジ山とドレン排出路52のオスネジ山と
が第1のジョイント54のメスネジ山及び第2のジョイ
ントのメスネジ山と螺合可能に形成されていることが重
要である。
【0022】また、流路を切り替えるには、原水供給路
51の先端部(オスネジ山を形成してなる部位である端
部)が、中空糸膜モジュール3における一方の液導出入
口53から他方の液導出入口53へと伸縮自在に形成さ
れ、また、ドレン排出路52の先端部(オスネジ山を形
成してなる部位である端部)が、中空糸膜モジュール3
における他方の液導出入口53から一方の液導出入口5
3へと伸縮自在に形成されていることが必要である。原
水供給路51及びドレン排出路52を伸縮自在に形成す
るには、原水供給路51及びドレン排出路52を、柔軟
性部材で螺旋状、コイル状、蛇腹状あるいはその他の伸
縮構造に形成されたパイプに形成しても良い。また、原
水供給路本管(図示せず。)と、一端がこの原水供給路
本管に結合され、他端がその外周にオスネジ山を形成し
てなり、巻き取り・巻き戻し可能に形成された長尺の管
路とで、原水供給路51を形成しても良い。同様にし
て、ドレン排出路本管(図示せず。)と、一端がこのド
レン排出路本管に結合され、他端がその外周にオスネジ
山を形成してなり、巻き取り・巻き戻し可能に形成され
た長尺の管路とで、ドレン排出路52を形成しても良
い。
【0023】いずれの切り替え手段によるにしても、原
水供給路51から中空糸膜モジュール3における中空糸
の一端開口部へと原水を供給すると、原水が中空糸の中
を通過し、通過しつつ原水が中空糸膜を浸出して濾過さ
れ、その濾過水がケース50内から濾過水流出流路31
aを通じて外部に排出され、一方、中空糸の内部を流通
する原水は濃縮されて中空糸の他端開口部からドレン排
出路52へと排出される。このような濾過作用を継続し
ている内に、原水が流入する中空糸の一端開口部が固形
物で閉塞される可能性がある。
【0024】そこで、原水の供給を開始してから所定の
時間の経過の後、あるいは中空糸の一端開口部が固形物
で閉塞されたときに、切り替え手段により、それまで中
空糸膜モジュール3の原水供給路51を結合していた液
導出入路53から原水供給路51を外し、また、中空糸
膜モジュール3のドレン排出路52を結合していた液導
出入路53からドレン排出路52を外し、ドレン排出路
52を、それまで原水供給路51を結合していた液導出
入路53に結合し、また、原水供給路51を、それまで
ドレン排出路52を結合していた液導出入路53に結合
する。そして、原水供給を再開する。
【0025】そうすると、中空糸膜モジュール3におい
て原水が供給されていた液導出入路53がそれまで液導
入路として機能していたのが、液導出路としての機能を
有するようになり、同様に、濃縮水が排出されていた液
導出入路53がそれまで液排出路として機能していたの
が、液導入路としての機能を有するようになる。その結
果、それまで液導入路として機能していた中空糸の端部
開口部における夾雑物が、中空糸の内部から吐出される
濃縮液により、押し流され、いわば逆洗の機能が発揮さ
れるようになり、中空糸の閉塞が解消され、あるいは予
防される。
【0026】なお、図1及び図2を用いて説明した中空
糸膜濾過装置は、中空糸膜モジュールを固定状態にして
おいて、原水供給路及びドレン排出路の流路切り替えを
行う装置であるが、本発明においては、原水供給路及び
ドレン排出路を伸縮させたりせずに固定状態にしてお
き、中空糸膜モジュールを回動乃至回転させて流路を切
り替えるようにしてなる中空糸膜濾過装置であっても良
い。
【0027】以上において、図1及び図2を用いて説明
された中空糸膜濾過装置は、中空糸の目詰まりを防止す
ることのできる便利な濾過装置ではあるが、切り替え手
段の切り替え操作においては、原水供給操作、ドレン排
出操作、濾過水取出操作を一旦停止して、原水供給路と
ドレン排出路との切り替えを行わねばならないという不
利な一面がある。 (2)例2 前記例1に示されるような中空糸膜濾過装置が有する不
利な点を解消することのできる中空糸膜濾過装置の一例
を、図3に示す。この例に示される中空糸膜濾過装置
は、中空糸膜濾過装置の運転を停止することなく、流路
を切り替えて中空糸における目詰まりを解消することを
目的とするのに好都合である。
【0028】図3に示すように、この中空糸膜濾過装置
は、中空糸膜モジュール3と、原水供給路51と、ドレ
ン排出路52と、流路切り替え手段54とを備える。前
記中空糸膜モジュール3は、前記図1及び図2を用いて
説明した中空糸膜濾過装置における中空糸膜モジュール
3と同様の構造を有し、ケース50の両端部それぞれに
端部キャップを装着し、そのキャップには液導出入路が
設けられてなる。なお、その詳細については後述する。
【0029】前記原水供給路51は、原水供給源とケー
ス50の一端部に装着された端部キャップにおける液導
出入路53と結合され、前記ドレン排出路52はケース
50の他端部に装着された端部キャップにおける液導出
入路53と結合される。
【0030】流路切り替え手段54は、前記原水供給路
51に介装された第1三方切り替え弁55と、前記原水
供給路51においてこの第1三方切り替え弁55と液導
出入路53との間に介装された第2三方切り替え弁56
と、前記ドレン排出路52に介装された第3三方切り替
え弁57と、前記ドレン排出路52においてこの第3三
方切り替え弁57と液導出入路53との間に介装された
第4三方切り替え弁58と、前記第1三方切り替え弁5
5と第4切り替え弁58とを結合する第1バイパス59
と、前記第2三方切り替え弁56と第3切り替え弁57
とを結合する第2バイパス60とを備えてなる。なお、
ドレン排出路52における第3三方切り替え弁57の下
流側には、流路絞り装置あるいはドレン弁のような、原
水側の圧力を高める装置が介装される。
【0031】また、この中空糸膜濾過装置におけるケー
ス50に設けられている濾過水流出流路31aには、濾
過水供給配管が結合される。
【0032】この中空糸膜濾過装置においては、当初、
第1三方切り替え弁55、第2三方切り替え弁56、第
3三方切り替え弁57及び第4三方切り替え弁58をそ
れぞれ第1バイパス59側及び第2バイパス60側を閉
鎖状態にしておく。原水供給路51から原水を液導出入
路53を介して中空糸束に供給する。中空糸束における
各中空糸の一端開口部から原水が流入する。流入した原
水が中空糸膜を通過して濾過水となる。中空糸の中空部
を通過する原水は濃縮されて中空糸の他端開口部から濃
縮水として流出する。流出した濃縮水は、液導出入路5
3を通じてドレン排出路52へと流出していく。濾過水
は、濾過水流出流路31aを経由して濾過水供給管路へ
と流通していく。
【0033】このような濃縮操作を継続してから一定時
間が経過した後、あるいはドレン排出路52からの濃縮
水流量の低下あるいは濾過水流出流路31aにおける濾
過水流量の低下が検知されるときには、前記第1三方切
り替え弁55、第2三方切り替え弁56、第3三方切り
替え弁57及び第4三方切り替え弁58を切り替えて、
原水供給路51を流れる原水を、第1三方切り替え弁5
5、第1バイパス59、及び第4三方切り替え弁58へ
と流通するようにし、原水供給路51が結合されている
液導出入路53、第1三方切り替え弁55、第2バイパ
ス59、第3三方切り替え弁57及びドレン排出路52
が連通状態になるようにする。
【0034】そうすると、原水が、原水供給路51、第
1三方切り替え弁55、第1バイパス59、第4三方切
り替え弁58、ドレン排出路52が結合されている液導
出入口53を経由して中空糸の末端開口部に至り、中空
糸中に流入する。中空糸中を流通する原水は、前述下の
と同様に、中空糸膜を通過して濾過水となり、中空糸の
中空部を通過する原水は濃縮されて濃縮水となる。濃縮
水は、切り替え動作が行われるまでは、原水の流入口と
なっていた中空糸の末端開口部から、流出する。その末
端開口部に付着する固形物が濃縮水に押し流されて、液
導出入口53、原水供給路51、第2三方切り替え弁5
6、第2バイパス60、第3三方切り替え弁57及びド
レン排出路52を経由して流通していく。
【0035】このように、この例にあっても、前記例1
におけるのと同様に、中空糸の末端開口部を閉塞する固
形分を逆洗により、除去することができる。
【0036】この例における中空糸膜濾過装置は、前記
流路切り替え手段54における第1三方切り替え弁5
5、第2三方切り替え弁56、第3三方切り替え弁57
及び第4三方切り替え弁58を手動により切り替えるよ
うにしてもよいが、これら切り替え弁の切り替え動作
を、制御手段例えばコンピュータにおける演算制御手段
により行うようにすると、無人運転が可能になる。
【0037】この例に示される中空糸膜濾過装置は、中
空糸膜モジュールが固定状態であり、また、原水供給路
及びドレン排出路も伸縮自在に構成される必要がなく固
定状態であり、そうでありながら、弁の切り替え操作で
流路の切り替えを行うことができ、しかもコンピュータ
の動作指令によって無人運転も可能になる。
【0038】本発明においては、図3に示される中空糸
膜モジュールの代わりに図4に示されるような、内部に
複数の中空糸膜モジュール3を外部ケース1内に装填し
てなる中空糸膜モジュールセットを用い、この中空糸膜
モジュールセットにおける第1管路11を原水供給路5
1に接続し、この中空糸膜モジュールセットにおける第
2管路12をドレン排出路52に接続してなる中空糸膜
濾過装置を含む。このような構成を有する中空糸膜濾過
装置においては、前記中空糸膜モジュールセットを、後
述するように回転させる必要がなく、弁の切り替え操作
だけで、又、運転を中断することなく、中空糸の開口部
における目詰まりの防止乃至目詰まりの解消を行うこと
ができる。 (3)例3 さらに本発明について具体的に説明する。
【0039】本発明の一例である中空糸膜濾過装置は、
(a)原水供給路の一例である原水供給配管、及びドレ
ン排出路の一例であるドレン排出配管の一方に接続され
る第1流路、前記原水供給配管及び前記ドレン排出配管
の他方に接続される第2流路、及び濾過水を取り出す第
3流路を有し、且つ内部を、前記第1流路を備えた第1
室と前記第3流路を備えた第3室とに水密に区分する第
1隔壁と、前記第3室と前記第2流路を備えた第2室と
に水密に区分する第2隔壁とを備える外部ケースと、
(b)前記外部ケースの内部に収容されてなる中空糸膜
モジュールとを備える。
【0040】前記外部ケースは、前記外部ケースと交わ
る軸線の回りに回動可能に設けられ、且つ前記外部ケー
スの備える前記第1流路と前記第2流路とは前記軸線に
関して互いに回転対称である。
【0041】そして、前記中空糸膜モジュールは、 前記内圧形中空糸を収納する、側面に濾過水流出流路
が設けられた中空糸膜ケース、及び それぞれの端部が前記中空糸膜ケースの内壁における
両端部に水密に固定されてなる、原水を濾過する中空糸
膜 を有している。前記中空糸膜は、前記中空糸膜ケースの
両方の端面において開口している。
【0042】前記中空糸膜モジュールは、一方の端面
が、前記外部ケースにおける第1室に臨み、他方の端面
が、前記外部ケースにおける第2室に臨み、且つ側面に
設けられた濾過水流通流路が、前記外部ケースにおける
第3室に臨むように、前記第1隔壁及び前記第2隔壁に
水密に装着されている。
【0043】以下、本発明に係る中空糸膜濾過装置の一
態様について、図面を用いて説明する。 1.本発明の中空糸膜濾過装置の例 本発明の中空糸膜濾過装置の一例を図4に示す。
【0044】図4の中空糸膜濾過装置は、略円柱形の形
状を有する外部ケース1を備える。
【0045】図4に示すように、前記外部ケース1は、
本体1bと蓋部1aとを備える。この本体1bは、一端
が開口されてなり、他端が、液導出入口を有する閉鎖さ
れた端面1b2に形成されてなる。前記蓋部1aは、本
体1bの一端開口部に装着され、これを覆蓋する。
【0046】前記蓋部1aは、前記外部ケース1のもう
一方の端面を形成する端面1a2が一端に形成され他端
が開口した略円筒状の形状を有する。前記端面1a2に
は、前記端面1a2に対して垂直の方向に延びる第1管
路11が立設され、開口部には、外側に延びるフランジ
1a1が形成されている。前記第1管路11は、後述す
る原水供給配管A及びドレン排出配管Bの一方に接続さ
れる。
【0047】前記本体1bにおいては、前記端面1b2
に対して垂直の方向に延びる第2管路12が前記端面1
b2に立設され、開口部には、外側に延びるフランジ1
b1が形成されている。前記第2管路12は、原水供給
配管A及びドレン排出配管Bの他方に接続される。前記
本体1bの側面からは、前記本体1bの半径方向に沿っ
て外側の方向に濾過水取出管路14が延びている。前記
濾過水取出管路14は、前記本体1bと蓋部1aとによ
って形成される外部ケース1における端面1a2及び1
b2のいずれからも等しい距離に位置している。前記濾
過水取出管路14は、前記濾過水取出管路の軸線Lの回
りに回動可能な水密継手13aによって、前記軸線Lに
沿って延びる第3管路13に接続されている。
【0048】前記第2管路12は、前記第1管路11に
対して、前記軸線Lに関して回転対称の位置に設けられ
ている。前記第1管路11、第2管路12、及び第3管
路13のそれぞれの端部には螺子がきられている。尚、
前記第1管路11及び第2管路12は、外径及び端部に
きられた螺子のピッチのいずれも同一である。
【0049】図4に示すように、前記蓋部1aの内部に
設けられた、前記端面1a2に対して平行な第1隔壁2
と、前記本体1bの内部における前記端面1b2の近傍
に設けられた、前記端面1b2に対して平行な第2隔壁
4とによって、前記外部ケース1の内部は、第1管路1
1を備える第1室1A、第2管路12を備える第2室1
B、及び第3流路を備える第3室1Cの3つに区分され
ている。
【0050】蓋部1aの内壁には、前記第1隔壁2を支
持する環状突起1a3が突設されている。前記環状突起
1a3における第3室1Cに臨む側の面は、蓋部1aの
側壁に対して垂直に形成されている。環状突起1a3の
前記面が前記第1隔壁2における第1室1Aに臨む側の
面に当接することによって、前記第1隔壁2は環状突起
1a3により支持されている。第1隔壁2の外周部には
Oリング21が嵌装され、蓋部1aの内壁と第1隔壁2
の外周部との間から水が漏れるのを防止している。
【0051】本体1bの内壁には、前記第2隔壁4を支
持する突起1b3が突設されている。前記突起1b3に
おける第3室1Cに臨む側の面は、本体1bの側壁に対
して垂直に形成されている。突起1b3の前記面が前記
第2隔壁4における第2室1Bに臨む側の面に当接する
ことによって、前記第2隔壁4は突起1b3により支持
されている。第2隔壁4の外周部にはOリング41が嵌
め込まれ、本体1bの内壁と第2隔壁4の外周部との間
から水が漏れるのを防止している。
【0052】第1隔壁2は、前記外部ケース1の内径と
ほぼ等しい外径を有する円板であり、後述する中空糸膜
モジュール3が装着される開口部である中空糸膜モジュ
ール取付口22が、中心部に1個、周辺部に6個設けら
れている。図4に示すように、中空糸膜モジュール取付
口22における第3室1Cに臨む側は、中空糸膜モジュ
ール3の端部の外径とほぼ等しい内径を有し、第1室1
Aに臨む側は、前記中空糸膜モジュール3の端部の外径
よりも小さな内径を有する。中空糸膜モジュール取付口
22における前記第3室1Cに臨む側の部分と前記第1
室1Aに臨む側の部分との間には段差が設けられてい
る。
【0053】第2隔壁4も、前記第1隔壁2と同様に、
外部ケース1の内径とほぼ等しい外径を有する円板であ
り、中空糸膜モジュール3が装着される開口部である中
空糸膜モジュール取付口42が、中心部に1個、周辺部
に6個設けられている。第1隔壁2と同様、第2隔壁4
においても、中空糸膜モジュール取付口42は、第3室
1Cに臨む側において中空糸膜モジュール3の端部の外
径とほぼ等しい内径を有し、第2室1Bに臨む側におい
て、前記中空糸膜モジュール3の端部の外径よりも小さ
な内径を有する。中空糸膜モジュール取付口42におけ
る前記第3室1Cに臨む側の部分と前記第2室1Bに臨
む側の部分との間には段差が設けられている。
【0054】前記外部ケース1の内部に収容される中空
糸膜モジュール3は、図5に示すように、略円筒形の形
状を有する、両端の開口した中空糸膜ケース31と、こ
の中空糸膜ケース31の内部に装填された内圧型中空糸
膜32の束とを有している。中空糸膜ケース31の両端
部において、前記内圧型中空糸膜32は熱硬化性樹脂に
よりポッティングされ、これによりポッティング部31
1と312とが形成されている。前記内圧型中空糸膜3
2の両端は開口し、開口部32aと開口部32bとが形
成されている。中空糸膜ケースの側面における、ポッテ
ィング部311及び312の近傍には、それぞれ濾過水
取出口31aが設けられている。
【0055】図4に示すように、中空糸膜モジュール3
は、一方の端部において、第1隔壁2に設けられた中空
糸膜モジュール取付口22に嵌装され、他方の端部にお
いて前記第2隔壁4に設けられた中空糸膜モジュール取
付口42に嵌装される。そして、前記中空糸膜モジュー
ル3の備える中空糸膜ケース31の一端に嵌挿されたパ
ッキン33が、第1隔壁2における中空糸膜モジュール
取付口22の内周面に密着し、前記中空糸ケース31の
他端に嵌装されたパッキン34が、第2隔壁4における
中空糸膜モジュール取付口42の内周面に密着する。こ
れによって、中空糸膜モジュール3の外周面と、中空糸
膜モジュール取付口22及び中空糸膜モジュール取付口
42の内周面との間からの水の漏れが防止される。
【0056】図4の中空糸膜濾過装置において、外部ケ
ース1、第1管路11、第2管路12、第3管路13、
第1室1A、第2室1B、及び第3室1Cは、それぞれ
本発明の中空糸膜濾過装置における外部ケース、第1流
路、第2流路、第3流路、第1室、第2室、及び第3室
に相当し、第1隔壁2及び第2隔壁4は、それぞれ、本
発明の中空糸膜濾過装置における第1隔壁及び第2隔壁
に相当する。そして、中空糸膜モジュール3は、本発明
の中空糸膜濾過装置における中空糸膜モジュールに相当
し、中空糸膜ケース31は、本発明の中空糸膜濾過装置
における中空糸膜ケースに相当する。内圧型中空糸膜3
2は、本発明の中空糸膜濾過装置における中空糸膜に相
当する。以下、図4に示された中空糸膜濾過装置の作用
について説明する。
【0057】図4の中空糸膜濾過装置を給水配管に介装
した状態を図6に示す。図6において、給水配管は、上
水道に接続され、前記中空糸膜濾過装置に原水を供給す
る原水供給配管Aと、前記中空糸膜濾過装置で濃縮され
た濃縮水を外部に排出するドレン排出配管Bと、マンシ
ョン、アパート、及びオフィスビル等の、濾過水が供給
される被給水建造物に接続される濾過水供給配管Cとを
備えている。前記原水供給配管A及びドレン排出配管B
の一端には、それぞれユニオン継手A1及びB1が設け
られている。前記ドレン排出配管Bにおける前記ユニオ
ン継手B1近傍には、ドレン弁B2が介装されている。
前記ドレン弁B2としては、開度が調節できる調整弁等
が挙げられる。尚、前記ドレン排出配管Bは、前記濃縮
液が流通する際に抵抗が生じるように形成されていれ
ば、前記ドレン弁B2が介装された態様には限定されな
い。このようなドレン排出配管Bとしては、例えば前記
ユニオン継手B1の近傍に絞りが形成された配管等を挙
げることができる。
【0058】前記原水供給配管Aは、前記ユニオン継手
A1によって第1管路11及び第2管路12の一方に接
続され、前記ドレン排出配管Bは、前記ユニオン継手B
1によって第1管路11及び第2管路12の他方に接続
される。濾過水供給配管Cの末端にもユニオン継手C1
が設けられ、前記濾過水供給配管Cは、前記ユニオン継
手C1によって前記第3管路13に接続される。
【0059】図6において、(A)は、前記中空糸膜濾
過装置における第2管路12が原水供給配管Aに接続さ
れ、第1管路11がドレン排出配管Bに接続された状態
を示す。一方、(B)は、第1管路11が原水供給配管
Aに接続され、第2管路12がドレン排出配管Bに接続
された状態を示す。
【0060】図6の(A)に示された状態においては、
原水は、第2管路12を通って、外部ケース1における
第2室1Bに流入する。第2室1Bに流入した原水は、
中空糸膜モジュール3の一端から、内圧型中空糸膜32
の開口部32bを通って、内圧型中空糸膜32の内部、
即ち中空部に流入する。ここで、ドレン弁B2を絞る
と、前記中空糸膜濾過装置に供給される原水に圧力が加
わるから、内圧型中空糸膜32の中空部に流入した原水
は、内圧型中空糸膜32を透過する。前記内圧型中空糸
膜32を透過した濾過水は、内圧型中空糸膜32と中空
糸膜ケース31との間に形成された空間へと流出し、濾
過水流出流路31aを通って第3室1Cへと流出する。
第3室1Cに流出した濾過水は、第3管路13を通って
濾過水供給配管Cに流出する。液体が前記内圧型中空糸
膜32を透過するときに、バクテリアやビールスなどの
除去しようとする不純物が原水から除去されるから、前
記第3流路からは、バクテリアやビールスなどの不純物
が含まれない濾過水が流出する。一方、内圧型中空糸膜
32の、前記開口部32bとは反対側の開口部32aか
らは濃縮水が排出され、前記濃縮水は、第1管路11及
びドレン排出配管Bを通って外部に排出される。
【0061】図6における(A)に示される状態におい
て、中空糸膜32の開口部32bが原水中の微粒子で目
詰まりしたら、ユニオン継手A1及びB1を緩めて、原
水供給配管Aから第2管路12を外し、ドレン排出配管
Bから第1管路11を外す。そして、外部ケース1を、
軸線Lの回りに180°回転させる。前述のように第2
管路12は、第1管路11に対して軸線Lに関して回転
対称の関係にあるから、外部ケースを図6における
(A)の状態から180°回転させると、第1管路11
の末端が原水供給配管Aの末端と向かい合い、第2管路
12の末端がドレン排出配管Bの末端に向かい合う。こ
の状態でユニオン継手A1及びB1を締めると、原水供
給配管Aと第1管路11とが接続され、ドレン排出配管
Bと第2管路12とが接続される。この状態を図6にお
ける(B)に示す。
【0062】図6における(B)に示される状態におい
ては、原水供給配管Aから供給された原水は、第1管路
11を通って、外部ケース1における第1室1Aに流入
する。第1室1Aに流入した原水は、中空糸膜モジュー
ル3の一端から、内圧型中空糸膜32の開口部32aを
通って、内圧型中空糸膜32の中空部に流入する。内圧
型中空糸膜32の中空部に流入した原水は、前記(A)
の場合と同様、内圧型中空糸膜32により濾過され、第
3室1C及び濾過水供給配管Cを通って被給水建造物に
給水される。一方、内圧型中空糸膜32の開口部32b
からは濃縮水が排出されるから、前記濃縮水の圧力によ
って、開口部32bを閉塞していた微粒子が除去され、
濃縮水と一緒に第2管路12及びドレン排出配管Bを通
って外部に排出される。これによって、開口部32bの
目詰まりが解消される。尚、ドレン弁B2を開放するこ
とにより、前記開口部32bの目詰まりをより効率的に
解消することができる。 2.本発明の中空糸膜濾過装置の構成要素に関する説明 以下、本発明の中空糸膜濾過装置が備える各構成要素に
ついて説明する。 2.1 外部ケース 本発明の中空糸膜濾過装置において、外部ケースは、後
述する中空糸膜モジュールを収納する容器としての機能
と、中空糸膜モジュールの一端に原水を導入する機能
と、前記中空糸膜モジュールの他端から流出する濃縮水
を集めて外部に排出する機能と、前記中空糸膜モジュー
ルを透過した濾過水を集めて外部に取り出す機能とを有
している。
【0063】本発明の中空糸膜濾過装置に供給し得る原
水としては、例えば、水道水、工業用水、及び井戸水等
を挙げることができる。
【0064】外部ケースには、原水を供給する原水供給
配管及び濃縮水を排出するドレン排出配管の一方に接続
される第1流路と、前記原水供給配管及び前記ドレン排
出配管の他方に接続される第2流路とを備えている。前
記外部ケースは、更に、前記中空糸膜モジュールで濾過
された濾過水を外部に取り出す第3流路も備えている。
【0065】外部ケースは、前記外部ケースと交わる軸
線の回りに回動可能に形成されている。外部ケースを前
記軸線の回りに回動可能に構成する態様としては、前記
外部ケースの壁面における前記軸線が交わる位置に、前
記外部ケースに対して回動可能に第3流路を設ける第1
の態様、及び前記軸線上に延びる軸を外部ケースに設
け、前記軸において前記外部ケースを回動可能に保持す
る第2の態様等を挙げることができる。前記第2の態様
を有する外部ケースにおいては、ゴム、熱可塑性エラス
トマ、及び軟質合成樹脂等から選択される軟質材料で構
成された管、並びに金属等で構成された蛇腹型の管等か
ら形成される屈曲部を有する管路によって第3流路を形
成することができる。
【0066】前記第1流路は、前記第2流路に関して前
記軸線に関して回転対称の位置に設けられている。前記
第1流路及び第2流路としては、例えば前記外部ケース
の壁面に設けられた開口部及び管路等を挙げることがで
きる。前記第1流路及び第2流路として管路を備える中
空糸膜濾過装置においては、前記管路の末端に、原水供
給配管、ドレン排出配管に接続されるユニオン継手等の
継手を設けることができる。又、前記第1流路及び第2
流路として開口部を備える中空糸膜濾過装置において
は、原水供給配管及びドレン排出配管の末端が螺合する
螺子を前記開口部の内周に形成することができる。
【0067】第3流路としては、前記第1流路及び第2
流路と同様、前記外部ケースの壁面に設けられた開口部
及び管路等を挙げることができる。前記第3流路として
管路が用いられている中空糸膜濾過装置においては、例
えばマンション、アパート、及びオフィスビル等の被給
水建造物における給水配管に接続する継手を前記管路の
末端に設けることができる。又、前記第3流路として開
口部を備える中空糸膜濾過装置においては、給水配管の
末端が螺合する螺子を前記開口部の内周に形成すること
ができる。
【0068】外部ケースの形状は、原水の流入圧力及び
収納する中空糸膜モジュールの本数に応じて任意に選択
することができる。
【0069】外部ケースの形状としては、図4に示され
たような円柱形の他、例えば円柱の両方の端面が外向き
に凸の曲面である俵形のような形状、繭型、葉巻型、卵
型、ラグビーボール型、回転楕円形、球形、並びに円盤
型など、各種回転体の形状を挙げることができる。外部
ケースの形状としては、この他、四角柱形、五角柱形、
六角柱形、及び八角柱形などの角柱形、直方体形、楕円
柱形、正十二面体、及び正二十面体などの形状も挙げる
ことができる。
【0070】外部ケースは、2つ以上の部分に分割可能
であることが、中空糸膜モジュールの収納及び取り出し
に便利である点で好ましい。外部ケースを2つ以上の部
分に分割し得るように構成する態様には特に制限はな
く、例えば、回転体の形状を有する外部ケースの場合に
は、外部ケースは、中心軸に対して直交する平面に沿っ
て分割し得るように構成されてもよく、中心軸を包含す
る平面に沿って分割し得るように構成されてもよい。外
部ケースが角柱形の形状を有している場合には、外部ケ
ースを、底面に対して平行な平面に沿って分割し得るよ
うに構成されてもよく、底面に対して直交する平面に沿
って分割し得るように構成されてもよい。又、前記回転
体の形状のうち、円柱形もしくは俵形、角柱形、又は直
方体の形状を有する外部ケースの場合には、蓋と本体と
に分割し得るように構成されてもよい。外部ケースの材
質としては、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、高張力
鋼、ボイラ用合金鋼、圧力容器用合金鋼、鋳鉄、可鍛鋳
鉄、チタニウム合金、ニッケル系合金、ニッケル−コバ
ルト系合金及びアルミニウム合金などの金属材料、ガラ
ス繊維強化樹脂、炭素繊維強化樹脂、及びアラミド繊維
強化樹脂などの繊維強化樹脂、繊維強化金属、セラミッ
クス、ならびに繊維強化セラミックスなどを挙げること
ができる。
【0071】外部ケースが、円柱形、俵形、及び角柱形
などの相対向する2つの端面を備える形状を有している
場合には、一方の端面に第1流路を設け、他方の端面に
第2流路を設けることができる。又、一方の端面に第1
流路を設け、側面に第2流路を設けてもよい。更に、一
方の端面に第1流路と第2流路との両方を設けてもよ
い。前記外部ケースにおいては、第3流路を側面に設け
てもよく、一方の端面に設けてもよい。
【0072】2つの部分に分割し得るように構成された
外部ケースの場合には、分割された外部ケースの一方に
第1流路を設け、分割された外部ケースの他方に第2流
路を設けることができ、又、分割された外部ケースの一
方に第1流路と第2流路との両方を設けることができ
る。 2.2 第1隔壁及び第2隔壁 前記外部ケースは、後述する中空糸膜モジュールの両端
部を保持する第1隔壁及び第2隔壁によって、前記第1
流路を備える第1室、前記第2流路を備える第2室、及
び前記第3流路を備える第3室に水密に区分されてい
る。
【0073】第1隔壁は、前記外部ケースの内部を第1
室と第2室とに水密に区画する機能を有し、第2隔壁
は、前記外部ケースの内部を第2室と第3室とに水密に
区画する機能を有する。ここで、「水密に区分する」と
は、外部ケースの内壁と外部ケース隔壁の外周との間か
ら水漏れが生じないように前記外部ケースの内部を区分
することを意味する。
【0074】更に、前記第1隔壁及び第2隔壁は、中空
糸膜モジュールを、外部ケースの内部における所定の位
置に保持する機能も有する。ここで、中空糸膜モジュー
ルを水密に保持するとは、中空糸膜モジュールと第1隔
壁及び第2隔壁との間から液が漏れないように、中空糸
膜モジュールを保持することを意味する。
【0075】前記第1隔壁及び第2隔壁としては、例え
ば、中空糸膜モジュールを装着する2以上の開口を備え
た、円形、長方形、又は多角形の形状を有する板状体を
挙げることができる。前記板状体は、外部ケースの内壁
に固定されてもよく、着脱可能に取り付けられてもよ
い。前記板状体を外部ケースの内壁に固定する態様とし
ては、接着、熱融着、及び溶接などを挙げることができ
る。前記板状体を外部ケースの内壁に着脱可能に取り付
ける場合には、前記板状体の周縁にOリングなどのパッ
キンを嵌挿し、一方、外部ケースの内壁には、前記板状
体を所定の位置に保持する、突起又は溝などを設けるこ
とができる。なお、前記板状体における、中空糸膜モジ
ュールを装着する開口部にもOリングなどのパッキンを
嵌挿することができる。
【0076】第1隔壁及び第2隔壁としては、他には、
外部ケースと一体に形成された、中空糸膜モジュールを
装着する2以上の開口を備えた隔壁を挙げることができ
る。 2.3 中空糸膜モジュール 中空糸膜モジュールは、内圧形中空糸を収納する、側面
に濾過水流出流路が設けられた中空糸膜ケースと、それ
ぞれの端部が前記中空糸膜ケースの内壁における両端部
に水密に固定された、両端が開口してなる中空糸膜とを
備える。中空糸膜モジュールの両端を前記第1隔壁及び
第2隔壁に水密に装着することのできる形状であれば、
前記中空糸膜モジュールの形状には特に制限はない。こ
のような形状としては、例えば、円柱形、楕円柱形、角
柱形、及び直方体形などの形状を挙げることができる。 2.3.1 中空糸膜ケース 中空糸膜ケースは、内部に中空糸膜を保持する機能と、
中空糸膜モジュールの外郭を形成する機能とを有してい
る。空糸膜ケースとしては、例えば、両端に開口部を有
し、且つ側面に濾過水流出口を有する円筒状の中空糸膜
ケース等を挙げることができる。前記中空糸膜ケースに
おいて濾過水流出口を設ける箇所は、前記中空糸膜ケー
スの側面上であれば特に制限はない。又、濾過水流出口
の個数にも制限はない。
【0077】中空糸膜ケースの内部に中空糸膜を固定す
る方法としては、各種の方法を挙げることができる。
【0078】例えば、両端に開口部を有する中空糸膜ケ
ースにおいては、内部に中空糸膜の束を装填し、中空糸
膜ケースの両端の部分において、熱硬化性樹脂を用いて
前記中空糸膜をポッティングして固定する方法を挙げる
ことができる。前記方法により中空糸膜の固定された中
空糸膜モジュールにおいては、ポッティングされた両端
を切断することにより、原水が流入する原水流入口を一
方の末端に形成し、濃縮水が流出する濃縮水流出口を他
方の末端に形成することができる。 2.3.2 中空糸膜 中空糸膜は、前記原水を濾過する機能を有する。
【0079】このような中空糸膜としては、例えば、主
にビールスやバクテリアなどのサブμm以上の大きさの
粒子を除去する精密濾過膜、主に蛋白質、多糖類などの
高分子有機物やコロイド粒子、エマルジョン粒子などの
サブμm以下の大きさの粒子や溶質を除去する限外濾過
膜、及び主に糖、アミノ酸、ビタミンなどの低分子有機
物や塩類などの溶質を除去する逆浸透膜など、液体の濾
過に用いられる膜を挙げることができる。
【0080】中空糸膜の構造には制限はなく、例えば精
密濾過膜としては、均質な多孔質構造を有する均質膜、
膜断面方向に細孔径が変化する非対象膜、無孔薄膜を裂
くことにより細孔を形成した延伸膜などを挙げることが
でき、限外濾過膜及び逆浸透膜としては、非対称膜、及
び非対称膜の表面に界面重合等によって分離層を形成し
た複合膜などを挙げることができる。
【0081】中空糸膜の材質にも制限はなく、精密濾過
膜としては、例えば酢酸セルロース、三酢酸セルロー
ス、酪酸セルロース、及び酢酸酪酸セルロースなどのセ
ルロース系樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
10、ナイロン6T、及びポリ−m−キリシレンアジパ
ミドなどのポリアミド系樹脂、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、及びポリエーテルエーテルスルホンなど
のポリスルホン系樹脂、ポリ(弗化ビニリデン)及びポ
リ(四弗化エチレン)などの弗素系樹脂、並びにポリエ
チレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂
などの高分子材料から形成された高中空糸膜、並びにセ
ラミックス膜、多孔質炭素焼結体膜、及び多孔質金属焼
結体膜などの無機材料膜などを挙げることができる。
又、限外濾過膜及び逆浸透膜に用いられる材質として
は、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、酪酸セルロー
ス、及び酢酸酪酸セルロースなどのセルロース系樹脂、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン10、ナイロン6
T、及びポリ−m−キリシレンアジパミドなどのポリア
ミド系樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、及
びポリエーテルエーテルスルホンなどのポリスルホン系
樹脂、並びにポリ(弗化ビニリデン)などを挙げること
ができる。
【0082】中空糸膜としては、内側から加圧する内圧
型中空糸膜を用いることができる。2.3.3 中空糸
膜モジュールと第1隔壁及び第2隔壁との関係中空糸膜
モジュールは、一方の端部が外部ケースにおける第1室
に臨み、他方の端部が第2室に臨み、濾過水流出口が第
3室に臨むように、前記外部ケースの内部において、第
1隔壁及び第2隔壁によって保持される。
【0083】中空糸膜モジュールは、例えば、中空糸膜
モジュールの側面を一周する外周と実質的に同一の形状
と大きさとを有する開口部を第1隔壁及び第2隔壁に開
け、前記中空糸膜モジュールをこの開口部に嵌装するこ
とにより、前記第1隔壁及び第2隔壁に装着することが
できる。前記第1隔壁及び第2隔壁は、中空糸膜モジュ
ールの末端部を支持する位置に設けられてもよく、又、
中空糸膜モジュールにの中央部を支持する位置に設けら
れてもよい。前記第1隔壁及び第2隔壁に設けられた前
記開口部の内周面、及び中空糸膜モジュールにおける、
前記開口部に嵌装される部分の外周面のいずれかにOリ
ングなどのパッキンを嵌装すれば、前記開口部の内周と
中空糸膜モジュールの外周とが完全に密着し、前記開口
部と中空糸膜モジュールとの間の液漏れを完全に防止す
ることができる。
【0084】なお、前記中空糸膜モジュールにおける末
端部を前記第1隔壁及び第2隔壁の開口部に嵌装する場
合においては、例えば図4の例のように、外部ケース隔
壁の開口部に段差を設け、中空糸膜モジュールの末端部
をこの段差によって保持することができる。
【0085】この他には、中空糸膜モジュールの両端部
に螺子を切り、前記中空糸膜モジュールの末端部を第1
隔壁及び第2隔壁の開口部に挿入して、ナットで固定す
ることができる。又、前記中空糸膜モジュールの両端部
における、螺子を切った端部の近傍に、第1隔壁及び第
2隔壁の開口部を通過し得ない大きさを有する膨張部を
形成し、前記それぞれの膨張部とナットとで前記第1隔
壁及び第2隔壁を挟んで固定してもよい。更に、前記中
空糸膜モジュールの末端に設けられた螺子が螺合するよ
うに、前記第1画壁及び第2隔壁の開口部にも螺子を切
り、前記中空糸膜モジュールの末端に設けられた螺子
を、前記開口部の螺子と螺合させることにより、中空糸
膜モジュールを外部ケース隔壁の開口部に固定してもよ
い。 3.本発明に係る中空糸膜濾過装置の他の例 本発明に係る中空糸膜濾過装置の他の例を図7に示す。
図7において、図4〜図6と同一の符号は、特に断らな
い限り、前記符号が図4〜図6において示す要素と同一
の要素を示す。
【0086】図7に示された中空糸膜濾過装置において
は、外部ケース1の側面における、端面1a2及び端面
1b2のいずれからも等距離にある位置に、半径方向に
沿って外側に延びる、共通の軸線Lを有する回転軸15
a及び15bが立設されている。前記回転軸15a及び
15bは、それぞれ軸受け16によって回動可能に支持
されている。前記外部ケース1における本体1bの側面
には、半径方向に沿って外側に向かって濾過水取出管路
14が延びている。一方、一端が前記濾過水取出管路1
4に接続されている第3管路13は、エラストマ製の屈
曲自在な屈曲部13bと、前記屈曲部13bの一端に設
けられた、実質的に屈曲性を有しない剛直部13cとを
備えている。前記第3管路13は、前記屈曲部13bに
おける前記剛直部13cが設けられた端部と反対側の端
部において、前記濾過水取出管路14に接続されてい
る。
【0087】前記第2管路12は、前記第1管路11に
対して、前記回転軸15a及び15bの軸線Lに関して
回転対称の位置に設けられている。前記第1管路11、
第2管路12、及び第3管路13のそれぞれの端部には
螺子がきられている。尚、前記図4における中空糸膜濾
過装置と同様、第1管路11及び第2管路12は、外
径、及び端部にきられた螺子のピッチのいずれも同一で
ある。
【0088】図7の中空糸膜濾過装置において、外部ケ
ース1、第1管路11、第2管路12、第3管路13、
第1室1A、第2室1B、及び第3室1Cは、それぞれ
本発明の中空糸膜濾過装置における外部ケース、第1流
路、第2流路、第3流路、第1室、第2室、及び第3室
に相当し、第1隔壁2及び第2隔壁4は、それぞれ、本
発明の中空糸膜濾過装置における第1隔壁及び第2隔壁
に相当する。そして、中空糸膜モジュール3は、本発明
の中空糸膜濾過装置における中空糸膜モジュールに相当
し、中空糸膜ケース31は、本発明の中空糸膜濾過装置
における中空糸膜ケースに相当する。内圧型中空糸膜3
2は、本発明の中空糸膜濾過装置における中空糸膜に相
当する。
【0089】以下、図7に示された中空糸膜濾過装置の
作用について説明する。
【0090】図7の中空糸膜濾過装置を給水配管に介装
した状態を図8に示す。
【0091】図8において、(A)は、前記中空糸膜濾
過装置における第1管路11が原水供給配管Aに接続さ
れ、第2管路12がドレン排出配管Bに接続された状態
を示す。一方、(B)は、第2管路12が原水供給配管
Aに接続され、第1管路11がドレン排出配管Bに接続
された状態を示す。
【0092】図8の(A)に示された状態において、原
水は、第1管路11を通って、外部ケース1の第1室1
Aに流入する。第1室1Aに流入した原水は、中空糸膜
モジュール3の一端から、内圧型中空糸膜32の開口部
32aを通って、内圧型中空糸膜32の中空部に流入す
る。
【0093】ドレン弁B2を絞り、前記原水に圧力を加
えると、内圧型中空糸膜32の中空部に流入した原水
は、内圧型中空糸膜32を透過して、内圧型中空糸膜3
2と中空糸膜ケース31との間に形成された空間へと流
出し、濾過水流出流路31aを通って第3室1Cへと流
出する。第3室1Cに流出した液体は、第3管路13を
通って濾過水供給配管Cに流出する。液体が前記内圧型
中空糸膜32を透過するときに、バクテリアやビールス
などの除去しようとする不純物が原水から除去されるか
ら、前記第3流路からは、バクテリアやビールスなどの
不純物が含まれない濾過水が流出する。一方、内圧型中
空糸膜32の、前記開口部32aとは反対側の開口部3
2bからは濃縮水が排出され、前記濃縮水は、第2管路
12及びドレン排出配管Bを通って外部に排出される。
【0094】図8における(A)に示される状態におい
て、中空糸膜32の開口部32aが原水中の微粒子で目
詰まりしたら、ユニオン継手A1及びB1を緩めて、原
水供給配管Aから第1管路11を外し、ドレン排出配管
Bから第2管路12を外す。そして、外部ケース1を、
回転軸15a及び15bの回りに180°回転させる。
前述のように第2管路12は、第1管路11に対して軸
線Lに関して回転対称の関係にあるから、外部ケースを
図8における(A)の状態から180°回転させると、
第2管路12の末端が原水供給配管Aの末端と向かい合
い、第1管路11の末端がドレン排出配管Bの末端に向
かい合う。一方、第3管路13における屈曲部13は、
外部ケース1が回転するのに応じて屈曲するから、外部
ケース1の回転を妨げない。この状態でユニオン継手A
1及びB1を締めると、原水供給配管Aと第2管路12
とが接続され、ドレン排出配管Bと第1管路11とが接
続される。この状態を図8における(B)に示す。
【0095】図8における(B)に示される状態におい
ては、原水供給配管Aから供給された原水は、第2管路
12を通って、外部ケース1における第1室1Aに流入
する。第1室1Aに流入した原水は、中空糸膜モジュー
ル3の一端から、内圧型中空糸膜32の開口部32bを
通って、内圧型中空糸膜32の中空部に流入する。内圧
型中空糸膜32の中空部に流入した原水は、前記(A)
の場合と同様、内圧型中空糸膜32により濾過され、第
3室1C及び濾過水供給配管Cを通って被給水建造物に
給水される。一方、内圧型中空糸膜32の開口部32a
からは濃縮水が排出されるから、前記濃縮水の圧力によ
って、開口部32aを閉塞していた微粒子が除去され、
濃縮水と一緒に第1管路11及びドレン排出配管Bを通
って外部に排出される。これによって、開口部32aの
目詰まりが解消される。
【0096】尚、ドレン弁B2を開放することにより、
開口部32aの目詰まりをより効率的に解消することが
できる。
【0097】
【発明の効果】本発明によって提供される中空糸膜濾過
装置は、中空糸膜モジュールを並列状に複数接続した濾
過装置が有する、配管が複雑であるという問題点が無
い。又原水中の微粒子によって中空糸膜が目詰まりした
ときには逆洗浄によって容易に性能を回復することがで
きる。
【0098】本発明によって提供される中空糸膜濾過装
置は、より大きな処理量が要求される場合においても、
この要求に容易に対応し得るという特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の中空糸膜濾過装置の一例を示す
概略説明図である。
【図2】図2は本発明の中空糸膜濾過装置の一例におけ
る液導出入路と原水供給路又はドレン排出路とをジョイ
ントで接続してなる断面を示す概略説明図である。
【図3】図3は本発明の中空糸膜濾過装置の他の例を示
す概略説明図である。
【図4】図4は、本発明の中空糸膜濾過装置のさらに他
の一例を示す縦断面図である。
【図5】図5は、図4に示された中空糸膜濾過装置にお
いて用いられる中空糸膜モジュールの構造を示す縦断面
図である。
【図6】図6は、図4に示された中空糸膜濾過装置を給
水配管に介装した状態を示す概略図である。
【図7】図7は、本発明に係る中空糸膜濾過装置の他の
例を示す縦断面図である。
【図8】図8は、図7に示された中空糸膜濾過装置を給
水配管に介装した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1…外部ケース、1A…第1室、1B…第2室、1C…
第3室、2…第1隔壁、3…中空糸膜モジュール、4…
第2隔壁、11…第1管路、12…第2管路、13…第
3管路、13a…水密継手、13b…屈曲部、13c…
剛直部、14…濾過水取出管路、15a、15b…回転
軸、16…軸受け、21…Oリング、22…中空糸膜モ
ジュール取付口、31…中空糸膜ケース、31a…濾過
水流出流路、32…内圧型中空糸膜、32a、32b…
開口部、33、34…パッキン、41…Oリング、42
…中空糸膜モジュール取付口、50…ケース、51…原
水供給路、52…ドレン排出路、53…液導出入路、5
4…流路切り替え手段、55…第1三方切り替え弁、5
6…第2三方切り替え弁、57…第3三方切り替え弁、
58…第4三方切り替え弁、59…第1バイパス、60
…第2バイパス、311、312…ポッティング部、A
…原水供給配管、A1…ユニオン継手、B…ドレン排出
配管、B1…ユニオン継手、B2…ドレン弁、C…濾過
水供給配管、C1…ユニオン継手

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端を開口するケース内に中空糸束を収容
    し、その中空糸束の両端を、中空糸束を形成する中空糸
    の端部が開口するように、ケースの両端で固定してな
    り、ケース内の濾過水を排出する濾過水流出流路を形成
    してなる中空糸膜モジュールと、 前記中空糸膜モジュールの一端に原水を供給する原水供
    給路と、 前記中空糸内を通過してなる濃縮水を排出するドレン排
    出路と、 前記中空糸膜モジュールの一端に結合していた原水供給
    路を、ドレン排出路が結合されていた中空糸膜モジュー
    ルの他端に結合し、中空糸膜モジュールの他端に結合さ
    れていたドレン排出路を、原水供給路が結合されていた
    中空糸膜モジュールの一端に結合するように流路を切り
    替える切り替え手段とを備えてなることを特徴とする中
    空糸膜濾過装置。
  2. 【請求項2】前記中空糸膜モジュールが複数個用いら
    れ、それら複数の中空糸膜モジュールが外部ケースに収
    容され、その外部ケースは、一端に液を導出入可能にす
    るところの、前記原水供給路又はドレン排出路と結合可
    能な第1液導出入口を備え、かつ前記複数の中空糸膜モ
    ジュールにおける中空糸の一端が開口する第1室と、他
    端に液を導出入可能にするところの、前記原水供給路又
    はドレン排出路と結合可能な第2液導出入口を備え、か
    つ前記複数の中空糸膜モジュールにおける中空糸の他端
    が開口する第2室と、中空モジュールにおける濾過水流
    出口から流出する濾過水を取り出す濾過水流出流路とを
    備えてなる前記請求項1に記載の中空糸膜濾過装置。
  3. 【請求項3】前記切り替え手段は、前記外部ケースを回
    転させて、第1液導出入口に結合していた原水供給路を
    ドレン排出路に結合し、第2液導出入口に結合していた
    ドレン排出路を原水供給路に結合する手段である前記請
    求項2に記載の中空糸膜濾過装置。
  4. 【請求項4】前記切り替え手段は、原水供給路に、第1
    液導出入口に向かって順に介装された第1三方切り替え
    弁及び第2三方切り替え弁と、ドレン排出路に、第2液
    導出入路に向かって順に介装された第3三方切り替え弁
    及び第4切り替え弁と、前記第1三方切り替え弁と前記
    第4三方切り替え弁とを結合する第1バイパスと、第2
    三方切り替え弁と第3三方切り替え弁とを結合する第2
    バイパスとを有してなる前記請求項2に記載の中空糸膜
    濾過装置。
  5. 【請求項5】原水を供給する原水供給配管及び濃縮水を
    排出するドレン排出配管の一方に接続される第1流路、
    前記原水供給配管及びドレン排出配管の他方に接続され
    る第2流路、並びに濾過水を外部に取り出す第3流路を
    有し、且つ内部を前記第1流路を備えた第1室と前記第
    3流路を備えた第3室とに水密に区分する第1隔壁、及
    び内部を前記第3室と前記第2流路を備えた第2室とに
    水密に区分する第2隔壁を備えてなる外部ケースと、 両端が開口してなり、原水を濾過する中空糸膜、及び前
    記中空糸膜が内部に収納され、両端において固定されて
    なる、側面に濾過水流出流路が設けられた中空糸膜ケー
    スを備えてなる、前記外部ケースの内部に収容された中
    空糸膜モジュールとを備え、 前記外部ケースは、前記外部ケースと交わる軸線の回り
    に回動可能に設けられ、 前記第2流路は、前記第1流路に対して、前記軸線に関
    して回転対称であり、 前記中空糸膜モジュールは、一方の端面が、前記外部ケ
    ースにおける第1室に臨み、他方の端面が、前記外部ケ
    ースにおける第2室に臨み、且つ側面に設けられた濾過
    水流通流路が、前記外部ケースにおける第3室に臨むよ
    うに、前記第1隔壁及び前記第2隔壁に水密に装着され
    てなることを特徴とする中空糸膜濾過装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5における外部ケースは、前
    記請求項5における第3流路に対して回動可能に形成さ
    れた外部ケースである請求項5に記載の中空糸膜濾過装
    置。
  7. 【請求項7】 前記請求項5における第3流路は、自在
    に屈曲可能な屈曲部を備えてなる管路である請求項5又
    は6に記載の中空糸膜濾過装置。
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