JPH1134785A - サイドエアバッグの製造方法 - Google Patents

サイドエアバッグの製造方法

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JPH1134785A
JPH1134785A JP9197149A JP19714997A JPH1134785A JP H1134785 A JPH1134785 A JP H1134785A JP 9197149 A JP9197149 A JP 9197149A JP 19714997 A JP19714997 A JP 19714997A JP H1134785 A JPH1134785 A JP H1134785A
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JP
Japan
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airbag
side wall
adhesive
wall portion
pressing
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JP9197149A
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Takashi Yamamoto
貴史 山本
Hiroki Nakajima
裕樹 中嶋
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張時のテンションラインを維持させるため
の車内側壁部と車外側壁部とを結合させた結合部からの
膨張用ガスの漏れを防止して製造できるとともに、その
結合部の結合強度を安定させることができるサイドエア
バッグの製造方法を提供すること。 【解決手段】 製造時、まず、車外側壁部13の内側面
における結合部部位に接着剤10を塗布する。ついで、
車内側壁部12と車外側壁部13との外側面側に配置さ
せた2つの押型41・46の押圧面44a・49a相互
を接近させて押圧面44a・49a相互の距離を一定と
して、接着剤10の厚さtを均一にする。そして、接着
剤10で車内側・車外側壁部12・13相互を接着させ
ることにより、テンションラインを構成する張力発揮用
の結合部22を形成して、エアバッグ11を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドエアバッグ
装置に使用するサイドエアバッグの製造方法に関する。
本発明で製造するサイドエアバッグは、車両の車内側に
おけるドア等の開口の周縁に取り付けられて、膨張時、
ドア等の開口を覆うような略四辺形の板状の袋状に膨張
して、乗員の頭部を保護することとなる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のサイドエアバッグ装置M
0のエアバッグ1では、図15に示すように、車両の車
内側におけるドアの開口Wの周縁の上縁と上縁から斜め
下方に鈍角状に連なる斜縁との部位に取り付けられてい
た。
【0003】エアバッグ1は、複数の袋状に膨らんだ膨
張室2と、膨張室2における車両の前方側と後方側とに
配置されて、膨らまない平部4・4と、を備えるととも
に、インフレーター7からの膨張用ガスを供給するため
のパイプ6を挿入するパイプ挿入部5を備えて構成され
ていた。
【0004】膨張室2は、袋状のエアバッグ1の車内側
壁部と車外側壁部とを、上縁側から下縁側付近までの略
上下方向で縫合した結合部3で区画されていた。
【0005】このエアバッグ1の膨張時には、インフレ
ーター7からの膨張用ガスが、パイプ6を通り、パイプ
6の図示しない貫通孔を経て、各膨張室2に入り、各膨
張室2を膨張させていた。
【0006】そして、各膨張室2が膨張することによ
り、エアバッグ1における開口Wの周縁における下部側
から斜め上方の上部側にかける線Lに張力が発生し、こ
のテンションラインLによって、エアバッグ1に乗員の
頭部が当接しても、確実に乗員頭部を拘束できることと
なっていた。
【0007】なお、エアバッグ1は、開口Wの周縁にお
ける上縁とこの上縁から鈍角状に連なる斜縁との略L字
状の部位に取り付けられており、膨張時にテンションラ
インLに張力が発揮されないと、乗員頭部が干渉して
も、エアバッグ1が移動するだけで、乗員頭部を適確に
拘束できなくなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエアバ
ッグ1では、テンションラインLを形成するような結合
部3が、縫合されて形成されており、エアバッグ1の膨
張時、結合部3を縫合した縫目から膨張用ガスが漏れる
虞が生じ、エアバッグ1の内圧保持に改善の余地があっ
た。特に、結合部3は、エアバッグ1の膨張時に、テン
ションラインLを形成できるように、引張力が大きく作
用する部位となるため、一層、膨張用ガスの漏れが発生
し易い。
【0009】ちなみに、この膨張用ガスの漏れに対処す
るため、エアバッグ1の車内側壁部と車外側壁部とを接
着剤で接着させて結合部を形成することが考えられる
が、的確に膨張時のテンションラインを形成できるよう
に、均一な接着力を確保して、結合部の結合強度を安定
させる必要が生ずる。
【0010】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、膨張時のテンションラインを維持させるための車内
側壁部と車外側壁部とを結合させた結合部からの膨張用
ガスの漏れを防止して製造できるとともに、その結合部
の結合強度を安定させることができるサイドエアバッグ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造方法
は、膨張時の形状を、車内側の開口の上側周縁にそれぞ
れ取り付けられる上辺部と該上辺部から斜め下方に鈍角
状に連なる斜辺部との2辺を有した略四辺形の板状の袋
状とするとともに、膨張時に前記斜辺部の下部側から前
記上辺部の端部側へ斜め方向に張力を生じさせるテンシ
ョンラインを形成するように、車内側壁部と車外側壁部
との相互の略中央部分を結合させた張力発揮用の結合部
を、配設させているサイドエアバッグの製造方法であっ
て、前記車内側壁部と前記車外側壁部との内側面におけ
る前記結合部部位の少なくとも一方に接着剤を塗布した
後、前記車内側壁部と前記車外側壁部との外側面側に配
置させた2つの押型の押圧面相互を接近させて前記押圧
面相互の距離を一定として、前記接着剤の厚さを均一に
するとともに、前記接着剤で前記車内側・車外側壁部相
互を接着させることにより、前記張力発揮用の結合部を
形成することを特徴とする。
【0012】対向する前記押圧面相互の距離を一定とす
る手段は、前記各押型の前記押圧面における前記結合部
の外形に沿う周囲にそれぞれ配置させて、前記車内側・
車外側壁部を介在させて当接する当接部、によって構成
したり、あるいは、前記車内側壁部と前記車外側壁部と
の内側面の少なくとも一方に塗布した接着剤を囲むよう
に前記結合部の外形に沿って配置させて、前記接着剤の
硬化後にエアバッグ内に残しておく所定厚さの可撓性を
有した環状のスペーサ、によって構成しても良い。
【0013】
【発明の効果】本発明に係るサイドエアバッグの製造方
法では、車内側壁部と車外側壁部との内側面における結
合部部位の少なくとも一方に接着剤を塗布した後、車内
側壁部と車外側壁部との外側面側に配置させた2つの押
型の押圧面相互を接近させて押圧面相互の距離を一定と
して、接着剤の厚さを均一にするとともに、接着剤で車
内側・車外側壁部相互を接着させることにより、張力発
揮用の結合部を形成している。
【0014】すなわち、本発明のサイドエアバッグの製
造方法では、接着剤を利用し、車内側・車外側壁部相互
を接着させて、結合部を形成しているため、膨張用ガス
の結合部からの漏れを防止してエアバッグを製造するこ
とができる。
【0015】また、車内側・車外側壁部相互を接着させ
るように押圧する2つの押型の押圧面を、相互距離を一
定となるように、接近させて、接着剤の厚さを均一にし
ていることから、結合部の結合強度を全長にわたって均
一にすることができる。
【0016】したがって、本発明に係るサイドエアバッ
グの製造方法では、膨張時のテンションラインを維持さ
せるための車内側壁部と車外側壁部とを結合させた結合
部からの膨張用ガスの漏れを防止して製造できるととも
に、その結合部の結合強度を安定させることができる。
【0017】そして、対向する押圧面相互の距離を一定
とする手段を、各押型の押圧面における結合部の外形に
沿う周囲にそれぞれ配置させて、車内側・車外側壁部を
介在させて当接する当接部、によって構成すれば、結合
部における接着剤の周縁を当接部で規制できるため、結
合部を形成するための接着剤の塗布部位が、袋状のエア
バッグの内部となる車内側・車外側壁部の内側面であっ
ても、結合部の形状や配置位置を精度良く設定できる。
【0018】また、対向する押圧面相互の距離を一定と
する手段を、車内側壁部と車外側壁部との内側面の少な
くとも一方に塗布した接着剤を囲むように結合部の外形
に沿って配置させて、接着剤の硬化後にエアバッグ内に
残しておく所定厚さの可撓性を有した環状のスペーサ、
によって構成しても、結合部における接着剤の周縁をス
ペーサで規制できるため、結合部を形成するための接着
剤の塗布部位が、袋状のエアバッグの内部となる車内側
・車外側壁部の内側面であっても、結合部の形状や配置
位置を精度良く設定できる。勿論、使用するスぺーサ
は、エアバッグ内に残っても、可撓性を有しているた
め、エアバッグの折畳時や膨張時に容易に追従できるこ
とから、支障が生じない。さらに、この製造方法では、
車内側・車外側壁部の外側面を押圧する部材表面を単に
平坦にしていれば良いことから、使用する押圧装置等の
機構を簡便にすることができ、また、結合部の形状・数
等が変更となっても、スペーサのみの変更で容易に対処
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】第1実施形態で製造するエアバッグ11
は、図1・4に示すように、車内側におけるドアの開口
Wの周縁のフロントピラーからルーフサイドレールの後
部側まで配置されるサイドエアバッグ装置M1に使用さ
れるものであり、サイドエアバッグ装置M1は、フロン
トピラーからルーフサイドレールの後部側までの略L字
状の部位に折り畳まれて収納されるエアバッグ11の
他、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレー
ター24を備えて構成されている。
【0021】エアバッグ11は、図4〜8に示すよう
に、車内側壁部12と車外側壁部13とを備えて、膨張
時の形状を、上辺部14と、上辺部14から斜め下方に
鈍角状に連なる斜辺部15と、斜辺部15から連なって
上辺部14と略平行に対向する下辺部16と、上辺部1
4と下辺部16との後端部相互を連結する後辺部17
と、の4辺を備えた略平行四辺形の板状の袋状とし、下
部側に膨張用ガスを流入させる円筒状のガス流入部19
を備えて構成されている。
【0022】そして、このエアバッグ11は、図5・9
に示すように、車内側壁部12と車外側壁部13との下
縁側である下辺部16を折目9aとした略矢羽根形状の
布材9から形成され、その布材9の中央の折目9aで折
るとともに、1つの膨張室18を形成可能な膨張室構成
用の結合部20を設けるように、所定の周縁にシリコン
系・ウレタン系・エポキシ系等の熱硬化型接着剤やホッ
トメルト接着剤等の接着剤10を塗布し、塗布した部位
で接合させて袋状に形成している。布材9は、ポリアミ
ドやポリエステル等の織布から形成されて、可撓性を有
している。さらに、このエアバッグ11では、テンショ
ンラインLを形成するための張力発揮用の結合部22を
接着剤10を利用して形成している。なお、結合部20
・22の接着剤10の厚さは、0.3〜0.7mm程度の
範囲で、一定の厚さとしている。ちなみに、実施形態の
接着剤10の厚さtは、0.5mmとしている。
【0023】膨張室構成用の結合部20は、上辺部14
からガス流入部19を含めた斜辺部15までの取付側結
合部20aと、後辺部17側の突出側結合部20bと、
ガス流入部19付近のガス流入用結合部20cと、から
構成されている。取付側結合部20a側の上辺部14と
斜辺部15とには、それぞれ、開口Wの周縁に取り付け
るための、取付孔14b・15bを備えた所定数の取付
片14a・15aが形成されている。また、突出側結合
部20b側の後辺部17は、下辺部16とともに、収納
時に折り畳まれて膨張時に突出することとなる。ガス流
入用結合部20cは、ガス流入部19から流入してくる
膨張用ガスをエアバッグ11の膨張室18内に円滑に流
入させるために設けられている。
【0024】なお、取付側結合部20aを結合させた
際、ガス流入部19は、下辺部16の延長上に配置され
る態様となるが、布材9が可撓性を有しているため、開
口Wの周縁へ取り付ける際、容易に曲げて、斜辺部15
の延長上に配置させることができる。
【0025】また、布材9を折目9aで折って結合部2
0を結合させる際には、後述する張力発揮用結合部22
も同時に結合させて、膨張室18を形成する。各取付片
14a・15aの取付孔14b・15bは、取付側結合
部20aを結合させた後、穿設すれば良い。
【0026】そして、膨張時のエアバッグ11にテンシ
ョンラインLを形成する張力発揮用の結合部22は、図
4〜7に示すように、接着剤10により、ガス流入部1
9側に膨らむ湾曲形状の突出部22aを備えるととも
に、ガス流入部19側と逆方向の側に凹部22bを備え
て、車内側壁部12と車外側壁部13とを接着させて、
構成されている。実施形態の場合、3個の結合部22
が、膨張室18内における上下方向の中間部位で、テン
ションラインLに沿うように、並設されて配置されてい
る。
【0027】また、エアバッグ11は、図2・3に示す
ように、開口Wの周縁に対して、山折りと谷折りとを順
次繰り返して折るように、蛇腹折りして収納され、フロ
ントピラー側では、ガーニッシュ33に覆われ、ルーフ
サイドレール側では、ルーフ内装材35に覆われること
となる。
【0028】ガーニッシュ33は、図1・2に示すよう
に、ABS樹脂・ポリプロピレン等の合成樹脂から取付
基部33a・ベース33b・表皮33cを備えて構成さ
れて、エアバッグ11の膨張時に、エアバッグ11に押
されて開くように、インテグラルヒンジ33eを配置さ
せたドア部33dを備え、ボディ31にクリップ27あ
るいはボルトで止められている。なお、クリップ27等
は、後述する取付ベルト29とともにエアバッグ11の
所定の取付孔15bを挿通して、エアバッグ11をボデ
ィ31に取り付ける役目を兼用している。
【0029】ルーフ内装材35は、図1・3に示すよう
に、ウレタンまたはポリプロピレン等の合成樹脂から取
付基部35a・ベース35b・表皮35cを備えて構成
されて、ボディ31にクリップ27あるいはボルトで止
められ、先端35dをボディ31に連結されたドアトリ
ム36に係止させている。そして、エアバッグ11の膨
張時には、エアバッグ11に押されて先端35dがドア
トリム36から外れることとなる。
【0030】折り畳まれたエアバッグ11をくるむ取付
ベルト29は、エアバッグ11の膨張時に破断する薄肉
の破断予定部29aを備え、エアバッグ11をボディ3
1に取り付けるためのクリップ27やボルトによって、
共締めされている。なお、図2・3で図示したエアバッ
グ11は、図5に図示したエアバッグ11も同様である
が、実際には、さらに多くの折目Cを配置させて、蛇腹
折りされている。
【0031】また、エアバッグ11の前端側では、円筒
状のガス流入部19がインフレーター24の上部に外装
され、さらに、ボディ31に取り付けられる取付治具2
5でインフレーター24の外周面に押圧されて、取付治
具25を利用して、ボディ31に取り付けられている。
【0032】インフレーター24は、上端に膨張用ガス
を吐出させるガス吐出口24bを備えた略円柱状の本体
24aと、ガス吐出口24bの周囲を覆う図示しない円
筒状の板金製のディフューザーとを備えて構成され、デ
ィフューザーの周囲にエアバッグ11のガス流入部19
を外装させて、ガス流入部19をディフューザー外周面
に押圧する取付治具25を利用して、ボディ31に取り
付けられている。なお、ガス流入部19の周囲の取付側
結合部20aは、ディフューザー外周面に折り曲げられ
ることとなる。
【0033】つぎに、第1実施形態でのエアバッグ11
における結合部20・22の形成に使用する押圧装置4
0について述べると、この押圧装置40は、図10に示
すように、上下方向で対向する2つの押型41・46を
備えて構成され、また、押型46が押型41に対して上
下動するように構成されている。
【0034】各押型41・46の対向する面には、結合
部20における取付側結合部20a・突出側結合部20
b・ガス流入用結合部20cの外形形状にそれぞれ対応
した凹部43・48と、各結合部22の外形形状に対応
した凹部44・49と、が形成されている。各凹部43
・44・48・49は、例えば図11に示すように、結
合部20a・20b・20c・22に対応して、それぞ
れ、分離して形成されている。また、実施形態の場合、
各凹部43・44・48・49の深さdは、接着剤10
の厚さt(0.5mm)を確保でき、かつ、布材9の厚さ
(0.3mm)を考慮して、0.6mmとしている。そし
て、各凹部43・44・48・49の底面が、エアバッ
グ11の結合部20・22における車内側・車外側壁部
12・13の外側面を押圧する押圧面43a・44a・
48a・49aとしている。さらに、各押型41・46
の対向面における各凹部43・44・48・49の周囲
が、押型41・46の相互の接近時に、接着剤10の厚
さtを一定にするように、対向する押圧面43a・44
a相互や押圧面48a・49a相互の距離を一定とし
て、車内側・車外側壁部12・13を介在させて当接す
る当接部42・47となる。
【0035】そして、第1実施形態の製造方法では、ま
ず、所定形状に裁断した布材9を押型41上に配置させ
る。この時、結合部20・22を形成する部位を、それ
ぞれ、凹部43・44の部位に一致させておく。
【0036】ついで、車外側壁部13の内側面における
結合部20(20a・20b・20c)・22の部位に
沿うように、接着剤10を所定量塗布して、図10のA
に示すように、折目9aで折る。
【0037】その後、図10のBに示すように、押型4
6を下降させて、車内側・車外側壁部12・13を介在
させて当接部42・47相互を当接させ、2つの押型4
1・46の押圧面43a・44a・48a・49a相互
の距離を一定として、接着剤10を硬化させ、接着剤1
0で車内側・車外側壁部12・13相互を接着させて結
合部20・22を形成する。
【0038】そして、図10のCに示すように、押型4
6を上昇させて、結合部20・22を形成したエアバッ
グ11を取り出し、取付孔14b・15bを形成すれ
ば、エアバッグ11を製造することができる。
【0039】このように製造したエアバッグ11は、図
5に示すように、上辺部14と平行な折目Cを多数設け
て、上辺部14と直交方向に上辺部14側へ折り畳み、
ついで、エアバッグ11の取付片14a・15aの部位
を取付ベルト29でくるむとともに、ガス流入部19に
取付治具25を利用してインフレーター24を組み付け
ておき、ガーニッシュ33やルーフ内装材35ととも
に、取付ベルト29と取付治具25とを、クリップ27
等を利用して、ボディ31に取り付ければ、エアバッグ
11をエアバッグ装置M1として車両に装着することが
できる。
【0040】なお、この開口Wの周縁へのエアバッグ1
1の取付作業は、エアバッグ11が膨張しておらず、テ
ンションラインLが形成されていないため、エアバッグ
11が撓み易く、容易に取り付けることができる。
【0041】エアバッグ装置M1の車両への装着後、イ
ンフレーター24のガス吐出口24bから膨張用ガスが
吐出されると、エアバッグ11は、各取付ベルト29の
破断予定部29aを破断させて、ガーニッシュ33のド
ア部33dを押して開かせるとともに、ルーフ内装材3
5の先端35d側を押して開かせ、図4に示すように、
開口Wを塞ぐように、膨張することとなる。
【0042】その際、第1実施形態で製造したエアバッ
グ11では、張力発揮用の結合部22が配置されている
ため、斜辺部15の下部側から上辺部14の後部側へ斜
め方向に張力を生じさせるテンションラインLを形成す
ることができる。
【0043】そして、第1実施形態で製造したエアバッ
グ11では、膨張室構成用と張力発揮用との結合部20
・22が、車内側壁部12と車外側壁部13とを接着剤
10で接着させて形成されており、縫目が無いことか
ら、膨張用ガスの漏れが抑えられ、膨張時のエアバッグ
11の内圧保持力を向上させることができる。
【0044】また、第1実施形態で製造したエアバッグ
11では、車内側・車外側壁部12・13相互を接着さ
せるように押圧する2つの押型41・46の押圧面43
a・44a・48a・49aを、相互距離を一定となる
ように、接近させて、接着剤10の厚さtを均一にして
いることから、結合部20・22の結合強度を全長にわ
たって均一にすることができる。
【0045】したがって、第1実施形態のサイドエアバ
ッグ11の製造方法では、膨張時のテンションラインL
を維持させるための車内側壁部12と車外側壁部13と
を結合させた結合部20・22からの膨張用ガスの漏れ
を防止して製造できるとともに、結合部22の結合強度
を安定させることができ、製造したエアバッグ11の膨
張時に的確にテンションラインLを形成することができ
る。
【0046】なお、第1実施形態の製造方法では、膨張
室構成用結合部20も厚さtを一定とした接着剤10で
接着させて形成しているが、この結合部20は、車内側
・車外側壁部12・13を縫合して形成しても、張力発
揮用結合部22に比べて、膨張時に作用する引張力が低
いことから、膨張用ガスの漏れが僅かに生ずる虞がある
ものの、本発明の請求項1の作用・効果を得ることとが
できる。
【0047】そして、第1実施形態の製造方法では、対
向する押圧面44a・49a相互の距離を一定とする手
段が、各押型41・46の押圧面44a・49aにおけ
る結合部22の外形に沿う周囲にそれぞれ配置させて、
車内側・車外側壁部12・13を介在させて当接する当
接部42・47、によって構成されており、結合部22
における接着剤10の周縁を当接部42・47で規制で
きるため、結合部22を形成するための接着剤10の塗
布部位が、袋状のエアバッグ11の内部となる車内側・
車外側壁部12・13の内側面であっても、結合部22
の形状や配置位置を精度良く設定することができる。
【0048】ちなみに、上記作用・効果を考慮しなけれ
ば、単に、押型41・46の対向する面を平坦面とし
て、それらの押型41・46の接近する距離を、接着剤
10の厚さtに対応させて接近させて、車内側・車外側
壁部12・13を接着させることにより、エアバッグ1
1を製造しても良い。
【0049】また、第1実施形態では、使用する押圧装
置40の2つの押型41・46に、結合部20・22に
対応した凹部43・44・48・49を設けたものを使
用したが、図12に示すように、一方の例えば押型46
だけに凹部48・49を設け、その周囲の押型41・4
6の部位を当接部42・47としても良い。
【0050】つぎに、第2実施形態の製造方法について
説明すると、第2実施形態では、図13に示すようなス
ペーサ61を使用するとともに、図14に示すような押
圧装置50を使用して、エアバッグ71を製造するもの
である。
【0051】スペーサ61は、結合部22の外形に沿う
ような孔61aを備えた環状体とするとともに、結合部
22の接着剤10の厚さtと同じ厚さの布・紙等の可撓
性を有した部材から形成されている。なお、第2実施形
態では、結合部20a・20b・20cの接着剤10の
厚さtと同じ厚さとして、スぺーサ61と同様な可撓性
を有した材質で形成して、結合部20a・20b・20
cのそれぞれの外形に沿う凹部60aを備えたスペーサ
60も使用して、エアバッグ71を製造するものであ
る。
【0052】押圧装置50は、上下方向で対向する2つ
の押型51・56を備えて構成されるとともに、押型5
1に対して押型56が上下動するように構成されてい
る。また、2つの押型51・56は、相互の対向面を、
平坦な押圧面52・57としている。
【0053】第2実施形態では、まず、所定形状に裁断
した布材9を押型51上に配置させる。この時、結合部
20・22を形成する部位を、それぞれ、凹部43・4
4の部位に一致させておく。
【0054】ついで、車外側壁部13の内側面における
結合部20(20a・20b・20c)・22の部位に
対応させて、スぺーサ60・61を配置させるととも
に、スペーサ60・61で囲まれた部位に、接着剤10
を所定量塗布して、図14のAに示すように、折目9a
で折る。
【0055】その後、図14のBに示すように、押型5
6を下降させて、車内側・車外側壁部12・13とスペ
ーサ60・61を介在させて、押圧面52・57相互の
距離を一定として、接着剤10を硬化させ、接着剤10
で車内側・車外側壁部12・13相互を接着させて結合
部20・22を形成する。
【0056】そして、図14のCに示すように、押型5
6を上昇させて、結合部20・22を形成したエアバッ
グ71を取り出し、取付孔14b・15bを形成すれ
ば、エアバッグ71を製造することができる。
【0057】このように製造したエアバッグ71は、結
合部20・22の周囲にスペーサ60・61が残ってい
る点を除いて、第1実施形態で製造したエアバッグ11
と同様であり、エアバッグ11と同様に折り畳んで車両
に装着して使用するものである。
【0058】そのため、第2実施形態で製造したエアバ
ッグ71でも、膨張室構成用と張力発揮用との結合部2
0・22が、車内側壁部12と車外側壁部13とを接着
剤10で接着させて形成されており、縫目が無いことか
ら、膨張用ガスの漏れが抑えられ、膨張時のエアバッグ
71の内圧保持力を向上させることができ、また、車内
側・車外側壁部12・13相互を接着させた結合部22
の接着剤10の厚さtを均一にしていることから、結合
部22の結合強度を全長にわたって均一にすることがで
きて、膨張時に的確にテンションラインLを形成するこ
とができる。
【0059】さらに、第2実施形態では、対向する押圧
面52・57相互の距離を一定とする手段が、車外側壁
部13の内側面に塗布する接着剤10を囲むように結合
部20・22の外形に沿って配置させて、接着剤10の
硬化後にエアバッグ71内に残しておく所定厚さの可撓
性を有した環状のスペーサ60・61、によって構成し
ており、結合部20・22における接着剤10の周縁を
スペーサ60・61で規制できるため、結合部20・2
2を形成するための接着剤10の塗布部位が、袋状のエ
アバッグ71の内部となる車内側・車外側壁部12・1
3の内側面であっても、結合部20・21の形状や配置
位置を精度良く設定できる。勿論、使用するスぺーサ6
0・61は、エアバッグ71内に残っても、可撓性を有
しているため、エアバッグ71の折畳時や膨張時に容易
に追従できることから、支障が生じない。
【0060】さらに、第2実施形態の製造方法では、車
内側・車外側壁部12・13の外側面を押圧する押型5
1・56の対向面を単に平坦にしていれば良いことか
ら、使用する押圧装置50の機構を簡便にすることがで
き、エアバッグ71の製造コストを低減することに寄与
できる。
【0061】さらにまた、第2実施形態の製造方法で
は、車内側・車外側壁部12・13の外側面を押圧する
押型51・56の対向面を単に平坦にしていれば良いこ
とから、結合部22の形状・数等が変更となっても、ス
ペーサ61のみの変更で容易に対処することができる。
【0062】また、第2実施形態の製造方法では、膨張
室構成用結合部20もスペーサ60を利用して、接着剤
10の厚さtを均一にしているが、スペーサ60を使用
せずに接着させて結合部20を形成したり、あるいは、
縫合して結合部20を形成しても良い。
【0063】なお、張力発揮用の結合部22は、各実施
形態の形状・数に限られる訳ではなく、短い直線状・円
弧状等の形状で、適宜数設ければ良い。
【0064】また、各実施形態で製造したエアバッグで
は、フロントピラーからルーフサイドレールにかけて配
置されるエアバッグ11について説明したが、車内側に
おける車両の後部側のクォータピラーやセンターピラー
からルーフサイドレールにかけるドアの開口Wの周縁の
逆略L字状の部位に配置されるエアバッグに、本発明を
応用しても良く、その場合には、クォータピラーやセン
ターピラーの下部に、インフレーター24が配置され
て、ガス流入部19が配置されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で製造したエアバッグが使
用されるサイドエアバッグ装置を示す図である。
【図2】図1のII−II部位の要部拡大断面図である。
【図3】図1のIII −III 部位の要部拡大断面図であ
る。
【図4】同実施形態で製造したエアバッグが使用された
サイドエアバッグ装置の作動時の状態を示す図である。
【図5】同実施形態のエアバッグの膨張時を示す正面図
である。
【図6】図5のVI−VI部位の拡大断面図である。
【図7】図5のVII −VII 部位の拡大断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII部位の拡大断面図である。
【図9】同実施形態のエアバッグを製造するための布材
を示す平面図である。
【図10】同実施形態のエアバッグの製造工程を説明す
る図である。
【図11】同実施形態のエアバッグの製造に使用する押
型の部分斜視図である。
【図12】エアバッグの製造に使用する他の押圧装置の
断面図である。
【図13】第2実施形態で使用するスペーサの斜視図で
ある。
【図14】第2実施形態のエアバッグの製造工程を説明
する図である。
【図15】従来のエアバッグを示す図である。
【符号の説明】
1・11・71…エアバッグ、 3・22…結合部、 10…接着剤、 12…車内側壁部、 13…車外側壁部、 14…上辺部、 15…斜辺部、 41・46・51・56…押型、 42・47…当接部、 43a・44a・48a・49a・52・57…押圧
面、 61…スぺーサ、 L…テンションライン、 W…開口、 M0・M1…サイドエアバッグ装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張時の形状を、車内側の開口の上側周
    縁にそれぞれ取り付けられる上辺部と該上辺部から斜め
    下方に鈍角状に連なる斜辺部との2辺を有した略四辺形
    の板状の袋状とするとともに、 膨張時に前記斜辺部の下部側から前記上辺部の端部側へ
    斜め方向に張力を生じさせるテンションラインを形成す
    るように、車内側壁部と車外側壁部との相互の略中央部
    分を結合させた張力発揮用の結合部を、配設させている
    サイドエアバッグの製造方法であって、 前記車内側壁部と前記車外側壁部との内側面における前
    記結合部部位の少なくとも一方に接着剤を塗布した後、
    前記車内側壁部と前記車外側壁部との外側面側に配置さ
    せた2つの押型の押圧面相互を接近させて前記押圧面相
    互の距離を一定として、前記接着剤の厚さを均一にする
    とともに、前記接着剤で前記車内側・車外側壁部相互を
    接着させることにより、前記張力発揮用の結合部を形成
    することを特徴とするサイドエアバッグの製造方法。
  2. 【請求項2】 対向する前記押圧面相互の距離を一定と
    する手段が、前記各押型の前記押圧面における前記結合
    部の外形に沿う周囲にそれぞれ配置させて、前記車内側
    ・車外側壁部を介在させて当接する当接部、によって構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のサイドエ
    アバッグの製造方法。
  3. 【請求項3】 対向する前記押圧面相互の距離を一定と
    する手段が、前記車内側壁部と前記車外側壁部との内側
    面の少なくとも一方に塗布した接着剤を囲むように前記
    結合部の外形に沿って配置させて、前記接着剤の硬化後
    にエアバッグ内に残しておく所定厚さの可撓性を有した
    環状のスペーサ、によって構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のサイドエアバッグの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002149A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Nippon Plast Co Ltd 自動車の側突用エアバッグ
JP2003048505A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Nippon Plast Co Ltd 側部用エアバッグ
JP2003072504A (ja) * 2000-08-10 2003-03-12 Nippon Plast Co Ltd 側部用エアバッグ
WO2009041218A1 (ja) * 2007-09-27 2009-04-02 Seiren Co., Ltd. エアバッグ

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