JPH1134858A - ブレーキ装置 - Google Patents
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- JPH1134858A JPH1134858A JP19281797A JP19281797A JPH1134858A JP H1134858 A JPH1134858 A JP H1134858A JP 19281797 A JP19281797 A JP 19281797A JP 19281797 A JP19281797 A JP 19281797A JP H1134858 A JPH1134858 A JP H1134858A
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Abstract
かを的確に判定して、制動力を補助することが可能なブ
レーキ装置を提供する。 【解決手段】ブレーキペダル1によって駆動されるマス
タシリンダ2のブレーキ液圧を検出する圧力センサ31
の出力の変化を監視し、当該出力が単調に上昇しながら
一定値に固着する経時変化を示す場合には、何らかの故
障により当該出力の上昇がなされたものであり、ドライ
バーが緊急ブレーキを意図していないと判定し、車輪1
1〜14の油圧ブレーキ装置を構成するホイールシリン
ダ19〜22の制動力を補助して通常のブレーキ時より
も車輪の制動を強化するブレーキアシスト(BA)制御
の実行を禁止する。また、圧力センサ31の出力が速や
かに上昇して最大値をとった後に減少する経時変化を示
す場合には、ドライバーが緊急ブレーキを意図している
と判定してBA制御の実行を許可する。
Description
置に係り、詳しくは、緊急ブレーキ時に車両を確実に停
止または減速させることが可能な車両用ブレーキ装置に
関するものである。
年、自動車等の車両を緊急に停止または減速させるため
の緊急ブレーキ時において、車両の制動距離を可能な限
り短くする技術が求められている。このような技術にお
いては、ドライバーがブレーキペダルを踏み込む踏力に
基づいて動作する通常のブレーキ装置に加えて、緊急ブ
レーキ用の操作スイッチを設けておき、ドライバーがそ
の操作スイッチを操作したときに、車輪の制動力を強化
する方法が考えられる。しかし、緊急ブレーキ時のドラ
イバーの心理状態や反射神経を考慮すると、緊急ブレー
キの瞬間に操作スイッチを確実に操作するのは困難であ
る。
設けるのではなく、ドライバーによるブレーキペダルの
操作状態を監視し、その操作状態からドライバーが緊急
ブレーキを意図しているか否かをブレーキ装置自体が判
定し、ドライバーが緊急ブレーキを意図していると判定
されたときに、車輪の制動力を強化する方法が考えられ
る。この方法において、確実な緊急停止や緊急減速を実
現するには、ブレーキペダルの操作状態を正確に監視す
ることと、その操作状態からドライバーが緊急ブレーキ
を意図しているか否かを的確に判定することとが要求さ
れる。
たものであって、その目的は、ドライバーが緊急ブレー
キを意図しているか否かを的確に判定し、緊急ブレーキ
を意図しているときにだけ、制動距離が短くなるように
ブレーキの制動力を補助することが可能なブレーキ装置
を提供することにある。
めになされた請求項1に記載のブレーキ装置は、操作状
態検出手段と判定手段とを備える。操作状態検出手段
は、ドライバーによるブレーキの操作状態を監視して当
該操作状態の変化量を検出する。判定手段は、前記操作
状態の変化量が、速やかに増大して最大値をとった後に
減少する経時変化を示す場合には前記操作状態検出手段
が正常であると判定し、単調に増大しながら一定値に固
着する経時変化を示す場合には前記操作状態検出手段が
異常であると判定する。
化量が速やかに増大して最大値をとった後に減少する経
時変化を示す場合には、ドライバーが緊急ブレーキを意
図してブレーキを急激に操作したことにより操作状態の
変化量が経時変化を示したものであるとして、操作状態
検出手段は正常に動作していると判定する。また、操作
状態の変化量が単調に増大しながら一定値に固着する経
時変化を示す場合は、ドライバーが緊急ブレーキを意図
してブレーキを操作していないにも関わらず、何らかの
故障により前記操作状態検出手段が異常に動作している
と判定する。そのため、本発明によれば、操作状態検出
手段が正常か異常かを判定することにより、ドライバー
が緊急ブレーキを意図してブレーキを急激に操作したか
否かを的確に判定することができる。
1に記載のブレーキ装置において、前記判定手段は、前
記操作状態検出手段を異常と判定した後に前記操作状態
の変化量が前記一定値から変化した時点で正常と判定し
直し、前記操作状態検出手段を異常と判定してから所定
時間経過後には正常と判定し直す。
によって操作状態検出手段が異常に動作しても、その後
に、操作状態の変化量が固着した値から変化した時点で
正常と判定し直す。これは、何らかの原因による操作状
態検出手段の故障は、自然に解消することがあり、その
故障が解消すれば異常と判定し続ける必要はないためで
ある。そのため、正常と判定し直すことにより、その後
に起こる操作状態検出手段の故障や、その後にドライバ
ーが緊急ブレーキを意図してブレーキを急激に操作した
ときに備えることができる。
よって操作状態検出手段が異常に動作しても、所定時間
経過後には異常状態の有無に関わらず正常と判定し直
す。これは、操作状態検出手段が一旦異常に動作する
と、その異常な動作後にドライバーが緊急ブレーキを意
図していると誤判定するおそれはないためであり、操作
状態検出手段を正常と判定し直しても不都合は生じない
からである。
1または請求項2に記載のブレーキ装置において、制動
力補助手段と補助動作許可手段とを備える。制動力補助
手段は、車輪の制動力を補助する。補助動作許可手段
は、前記判定手段が前記操作状態検出手段を正常と判定
した場合は、前記制動力補助手段による車輪の制動力の
補助を許可し、前記判定手段が前記操作状態検出手段を
異常と判定した場合は、前記制動力補助手段による車輪
の制動力の補助を禁止する。
手段が正常と判定された場合は車輪の制動力の補助が許
可され、操作状態検出手段が異常と判定された場合は車
輪の制動力の補助が禁止される。つまり、操作状態検出
手段が正常に動作し、ドライバーが緊急ブレーキを意図
してブレーキを急激に操作した場合にだけ、車輪の制動
力の補助が許可される。そして、車輪の制動力が補助さ
れると、その補助の分だけ車輪が強く制動されるため、
車両の制動距離を短くすることができる。このように、
本発明によれば、ドライバーが緊急ブレーキを意図して
ブレーキを操作していないにも関わらず、何らかの故障
により前記操作状態検出手段が異常に動作した場合に、
車輪の制動力の補助が許可されて当該制動力が不要に補
助されるのを防止することができる。
3に記載のブレーキ装置において、前記制動力補助手段
は、ホイールシリンダ、ブレーキ液供給手段、ブレーキ
液排除手段、制御手段を備える。ホイールシリンダは、
車輪を制動するための油圧ブレーキ装置を構成する。ブ
レーキ液供給手段は、前記ホイールシリンダへブレーキ
液を供給する。ブレーキ液排除手段は、前記ホイールシ
リンダからブレーキ液を排除する。制御手段は、前記ブ
レーキ液供給手段から前記ホイールシリンダへ所定量の
ブレーキ液を供給させることにより、前記ホイールシリ
ンダのブレーキ液圧を所定レベルまで増圧させた後に、
前記操作状態の変化量に対応して、前記ブレーキ液供給
手段から供給するブレーキ液量と、前記ブレーキ液排除
手段から排除するブレーキ液量とをそれぞれ調整するこ
とにより、前記操作状態の変化量に対応して前記ホイー
ルシリンダのブレーキ液圧を調整する。
量が増大した場合はホイールシリンダのブレーキ液圧を
高くし、操作状態の変化量が減少した場合はホイールシ
リンダのブレーキ液圧を低くすることにより、操作状態
の変動に対応してホイールシリンダに印加されるブレー
キ液圧を調整することができる。その結果、操作状態の
変動に対応して、ホイールシリンダの制動力の補助を常
に一定レベルに保つことが可能になり、車輪が強く制動
されるため車両の制動距離を短くすることができる。
3または請求項4に記載のブレーキ装置において、補助
動作実行手段を備える。補助動作実行手段は、前記補助
動作許可手段が車輪の制動力の補助を許可し、且つ、前
記操作状態の変化量が所定値以上で、且つ、当該操作状
態の変化量を時間微分して得られた前記操作状態の変化
速度が所定値以上の場合にのみ、前記制動力補助手段に
車輪の制動力の補助を実行させる。
手段が車輪の制動力の補助を許可し、且つ、操作状態の
変化量が所定値以上で、且つ、操作状態の変化量を時間
微分して得られた操作状態の変化速度が所定値以上の場
合の3つの条件が全て満足されたときにのみ、車輪の制
動力の補助を実行させるようにしている。ドライバーが
緊急ブレーキを意図してブレーキを急激に操作すると、
操作状態の変化量が所定値以上になるだけでなく、操作
状態の変化速度が所定値以上になる。つまり、この2つ
の条件が満足されなければドライバーがブレーキを急激
に操作したことにはならず、この2つの条件が満足され
たか否かを判定することによりドライバーが緊急ブレー
キを意図したか否かを的確に判定することができる。そ
して、補助動作許可手段が車輪の制動力の補助を許可し
たときに車輪の制動力の補助を実行させることにより、
請求項1に記載の発明の効果をさらに高めることができ
る。
1〜5のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、
前記操作状態の変化量は、ドライバーがブレーキペダル
を踏み込む踏力の変化量、または、ドライバーがブレー
キレバーを握る握力の変化量である。
量を踏力または握力として扱うことにより、ブレーキの
操作状態を確実に監視することができる。そして、踏力
(握力)を検出するには、ブレーキペダル(ブレーキレ
バー)が接続されたマスタシリンダのマスタシリンダ圧
を圧力センサを用いて間接的に検出するか、踏力(握
力)を踏力センサを用いて直接検出するか、ブレーキペ
ダル(ブレーキレバー)のストロークを検出するストロ
ークセンサを用いて間接的に検出するかすればよく、そ
の検出は簡単であるため、発明を容易に具体化すること
ができる。
態検出手段と判定手段とを備える。操作状態検出手段
は、ドライバーによるブレーキの操作状態を監視して当
該操作状態の変化量を検出する。判定手段は、前記操作
状態の変化量が、増大して極大値をとった場合には前記
操作状態検出手段が正常であると判定し、極大値をとら
ずに一定値に固定する時間が所定以上となった場合には
前記操作状態検出手段が異常であると判定する。
レーキ操作状態、例えば、ブレーキペダルの操作による
マスタシリンダ圧の検出センサの正常・異常を、ドライ
バーによるブレーキペダル操作の通常的な操作との比較
に基づいて判定する。すなわち、ドライバーによるブレ
ーキ操作は通常、踏み込みがあった後、ペダル反力によ
って戻されたり、無意識にドライバーによって戻され
る。よって、操作状態検出手段の出力としては、正常で
あれば操作状態の変化量に極大値を有することとなり、
このような出力が実際になされれば、操作状態検出手段
は正常であると判定できる。
大後(ドライバーのブレーキ操作による増大後)に極大
値をとらなかったり、あるいは、一定値に固定していた
り、もしくは双方の状態が続けて起これば、通常的なド
ライバーのブレーキ操作にあった出力ではないため、操
作状態検出手段の異常と判定できる。
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「操作状態検出手段」はマスタシリンダ2と圧力
センサ31および電子制御装置71におけるS100,
S110の処理に相当し、同じく「判定手段」は電子制
御装置71におけるS120およびS300〜S420
の処理に相当し、同じく「制動力補助手段」はマスタリ
ザーバ3と後輪配管系統4と前輪配管系統5とホイール
シリンダ19〜22と管路A,B,E,Fと電磁式切替
制御弁32〜35,52〜55と後輪用ポンプ38と前
輪用ポンプ58とに相当し、同じく「補助動作許可手
段」は電子制御装置71におけるS130〜S210の
処理に相当し、同じく「ブレーキ液供給手段」はマスタ
リザーバ3と管路B,A1,A2,F,E1,E2と増
圧制御弁33〜35,53〜55と後輪用ポンプ38と
前輪用ポンプ58とに相当し、同じく「ブレーキ液排除
手段」はマスタシリンダ2と管路A,A1,A2,E,
E1,E2と差圧制御弁32,52と増圧制御弁34,
35,54,55とに相当し、同じく「制御手段」は電
子制御装置71のS180の処理に相当し、同じく「補
助動作実行手段」は電子制御装置71のS120〜S1
70,S190〜S210の処理に相当する。
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態のブレ
ーキ装置におけるブレーキ配管の概略図である。尚、本
実施形態は、4輪車において、前2輪のブレーキを制御
する前輪配管系統と、後2輪のブレーキを制御する後輪
配管系統との前後2配管系を備える車両に本発明による
ブレーキ装置を適用したものである。
続されており、ドライバーがブレーキペダル1を踏み込
むと、マスタシリンダ2内に設けられたマスタピストン
が押圧されてマスタシリンダ圧が発生する。マスタリザ
ーバ3は、マスタシリンダ2と連通する通路を通じて、
マスタシリンダ2内にブレーキ液を供給したり、マスタ
シリンダ2内の余剰なブレーキ液を貯留する。
ダ圧は、後輪配管系統4および前輪配管系統5に伝達さ
れる。後輪配管系統4は右後輪11および左後輪12の
ブレーキを制御し、前輪配管系統5は右前輪13および
左前輪14のブレーキを制御する。各車輪11〜14に
はそれぞれ、電磁ピックアップ式または磁気抵抗素子
(MRE)式の車輪速度センサ15〜18が配置され、
各車輪11〜14の回転速度に対応した出力信号を生成
する。また、各車輪11〜14にはそれぞれ、各車輪を
制動するための油圧ブレーキ装置を構成する各ホイール
シリンダ19〜22が配設されている。
ンサ31、各電磁式切替制御弁32〜37、後輪用ポン
プ38、アンチロックブレーキ装置(ABS)用リザー
バ39、各逆止弁40〜43を備えている。管路Aはマ
スタシリンダ2と接続されている。管路Aにおけるマス
タシリンダ2の近傍には、マスタシリンダ2の発生した
マスタシリンダ圧に対応した出力信号を生成する圧力セ
ンサ31が配設されている。
各管路A1,A2に分岐する。後輪用差圧制御弁32
は、連通位置と差圧位置とを有する2位置弁である。後
輪用差圧制御弁32が差圧位置になっているとき、後輪
用差圧制御弁32の上下流に所定値以上の差圧がかかっ
た場合には連通状態となり、管路Aにおける各管路A
1,A2側(各ホイールシリンダ19,20側)がマス
タシリンダ2側よりも所定圧力以上にならないようにし
て、管路Aの保護を可能にしている。
いる。管路Bには増圧制御弁33が配設されている。A
BS用リザーバ39には管路Cが接続されている。管路
Cには逆止弁40が配設されている。各管路A,A1,
A2には後輪用ポンプ38が接続されている。後輪用ポ
ンプ38は、マスタリザーバ3に貯留されたブレーキ液
を管路Bから増圧制御弁33を介して汲み取り、各管路
A,A1,A2へ吐出する。また、後輪用ポンプ38
は、ABS用リザーバ39に貯留されたブレーキ液を管
路Cから逆止弁40を介して汲み取り、各管路A,A
1,A2へ吐出する。
御弁34,35が配設されている。各ホイールシリンダ
19,20はそれぞれ、各増圧制御弁34,35を介し
て各管路A1,A2に接続されている。各管路D1,D
2の両端にはそれぞれ、各ホイールシリンダ19,20
とABS用リザーバ39とが接続されている。各管路D
1,D2にはそれぞれ、各減圧制御弁36,37が配設
されている。
列に接続され、マスタシリンダ2から各管路A1,A2
側へ向かうブレーキ液の流通のみが許可されることによ
り、マスタシリンダ2の発生した過剰なマスタシリンダ
圧を排除するようになっている。また、各増圧制御弁3
4,35にはそれぞれ各逆止弁42,43が並列に接続
され、各ホイールシリンダ19,20から各管路A1,
A2側へ向かうブレーキ液の流通のみが許可されること
により、各ホイールシリンダ19,20に印加された過
剰なブレーキ液圧を排除するようになっている。
位置と遮断位置とを有する2位置弁である。ところで、
前輪配管系統5の構成は、圧力センサ31が設けられて
いない点を除いて、後輪配管系統4のそれと同じであ
る。つまり、前輪配管系統5は、各管路E〜H、各電磁
式切替制御弁52〜57、前輪用ポンプ58、ABS用
リザーバ59、各逆止弁60〜63を備えている。そし
て、各管路E〜Hはそれぞれ各管路A〜Dに対応し、各
電磁式切替制御弁52〜57はそれぞれ各電磁式切替制
御弁32〜37に対応し、前輪用ポンプ58は後輪用ポ
ンプ38に対応し、ABS用リザーバ59はABS用リ
ザーバ39に対応し、各逆止弁60〜63はそれぞれ各
逆止弁40〜43に対応している。
る電子制御装置のブロック図である。車輪速度センサ1
5〜18および圧力センサ31の出力信号は、電子制御
装置(ECU)71に入力される。電子制御回路71
は、CPU,ROM,RAM,I/O回路を有する周知
のマイクロコンピュータであり、イグニッションスイッ
チ(図示略)がオンされることにより電源が供給され、
前記出力信号に基づいて、後述するように各電磁式切替
制御弁32〜37,52〜57および各ポンプ38,5
8の駆動制御信号を生成する。
のブレーキ時にはABS制御が実行され、緊急ブレーキ
時には後述するブレーキアシスト(以下、BAという)
制御が実行される。ABS制御においては、ブレーキ時
に各車輪11〜14のスリップ率を検出し、その検出し
たスリップ率に応じて各ホイールシリンダ19〜22に
印加されるブレーキ液圧を減圧・増圧・保持する制御を
行うことによって、車両を安全かつ速やかに制動可能な
スリップ率(一般に、10%〜20%程度)に制御す
る。尚、各車輪11〜14のスリップ率の検出は、各車
輪速度センサ15〜18の出力信号に基づいて演算され
た各車輪11〜14の車輪速度と、その各車輪11〜1
4の車輪速度に基づいて演算された車体速度とに基づい
て演算される。
19〜22に印加されるブレーキ液圧を減圧するには、
各差圧制御弁32,52を差圧位置にし、各増圧制御弁
33〜35,53〜55を遮断位置にし、各減圧制御弁
36,37,56,57を連通位置にする。すると、各
ホイールシリンダ19〜22のブレーキ液は各減圧制御
弁36,37,56,57を介して各ABS用リザーバ
39,59へ流入し、各ホイールシリンダ19〜22の
ブレーキ液圧が減圧される。
リンダ19〜22に印加されるブレーキ液圧を増圧する
には、各差圧制御弁32,52および各増圧制御弁3
4,35,54,55を連通位置にし、各増圧制御弁3
3,53および各減圧制御弁36,37,56,57を
遮断位置にする。すると、マスタシリンダ2のマスタシ
リンダ圧がそのまま、各増圧制御弁34,35,54,
55を介して各ホイールシリンダ19〜22に印加さ
れ、各ホイールシリンダ19〜22のブレーキ液圧が増
圧される。
リンダ19〜22に印加されるブレーキ液圧を保持する
には、各差圧制御弁32,52および各増圧制御弁3
3,53を連通位置にし、各増圧制御弁34,35,5
4,57および各減圧制御弁36,37,56,57を
遮断位置にする。すると、各ホイールシリンダ19〜2
2のブレーキ液圧が保持される。尚、この状態におい
て、ドライバーがブレーキペダル1を踏み込む踏力を緩
めると、マスタシリンダ2のマスタシリンダ圧が減圧さ
れ、各ホイールシリンダ19〜22のブレーキ液は各逆
止弁42,43,62,63から各差圧制御弁32,5
2を介してマスタシリンダ2へ流入し、各ホイールシリ
ンダ19〜22のブレーキ液圧が減圧される。
れる際に、電子制御装置71が行う処理の詳細を、図3
および図5に示すフローチャートと図4に示す特性図と
を用いて説明する。図3に示すように、まず、ステップ
(以下、Sという)100において、圧力センサ31の
出力信号に対応したマスタシリンダ2のマスタシリンダ
圧を演算することにより、そのマスタシリンダ圧に対応
したブレーキペダル1の踏力を求める。つまり、ドライ
バーがブレーキペダル1を踏み込むとマスタシリンダ2
はマスタシリンダ圧を発生し、圧力センサ31は管路A
を介して伝達された当該マスタシリンダ圧に対応した出
力信号を生成する。従って、ドライバーがブレーキペダ
ル1を踏み込む踏力と、マスタシリンダ2のマスタシリ
ンダ圧と、圧力センサ31の出力信号とにはそれぞれ対
応関係がある。そのため、これらの対応関係を予め実験
によって求めておけば、圧力センサ31の出力信号に基
づいて、ブレーキペダル1の踏力を演算することができ
る。
算したブレーキペダル1の踏力の変化量を時間微分する
ことにより、ブレーキペダル1の踏力変化速度を演算す
る。これは、マスタシリンダ2のマスタシリンダ圧の変
化量を時間微分することにより、マスタシリンダ圧変化
速度(すなわち、マスタシリンダ圧の時間勾配)を演算
することにほかならず、踏力変化速度とマスタシリンダ
圧の時間勾配とには対応関係がある。
固着判定処理を行う。このセンサ固着判定処理におい
て、何らかの故障により圧力センサ31の出力信号が一
定値に固着していると判定された場合は、固着フラグが
セットされる。次に、S130において、固着フラグが
セットされているか否かを判定し、固着フラグがセット
されていなければS140へ移行する。
トされているか否かを判定する。初めてこのステップへ
移行した場合には、BA制御フラグがセットされていな
いのでS150へ移行する。S150において、S10
0にて演算したブレーキペダル1の踏力と、S110に
て演算したブレーキペダル1の踏力変化速度とに基づ
き、ドライバーが緊急ブレーキを意図しているか否かを
判定する。つまり、図4に示すように、ブレーキペダル
1の踏力が所定値KP以上で、且つ、ブレーキペダル1
の踏力変化速度が所定値KDp以上の場合に、ドライバ
ーが緊急ブレーキを意図していると判定する。すなわ
ち、ドライバーが、所定値KP以上に強い力で、且つ、
所定値KDp以上に急激にブレーキペダル1を踏み込ん
だ場合にのみ、緊急ブレーキと判定される。尚、各値K
P,KDpは予め実験によって最適値を求めておく。
急ブレーキと判定された場合はS170へ移行する。S
170において、BA制御フラグをセットする。次に、
S180において、BA制御処理を実行する。
位置にし、各減圧制御弁36,37,56,57を遮断
位置にし、各増圧制御弁34,35,54,55を連通
位置にする。そして、各増圧制御弁33,53を所定時
間TD(例えば、20ms)だけ連通位置にした後に所
定時間TI(例えば、60ms)だけ遮断位置になるよ
うに、両増圧制御弁33,53の連通・遮断を交互に切
り替え、この切り替えを所定回数N(例えば、5回)だ
け繰り返す。この各増圧制御弁33,53の連通・遮断
の切り替えと同時に、各ポンプ38,58を駆動する。
において、各ポンプ38,58は、マスタリザーバ3に
貯留されたブレーキ液を各管路B,Fから各増圧制御弁
33,53を介して汲み取り、各管路A,Eから各増圧
制御弁34,35,54,55を介して各ホイールシリ
ンダ19〜22へ吐出する。そのため、各ホイールシリ
ンダ19〜22には、マスタシリンダ2のマスタシリン
ダ圧は直接印加されず、各ポンプ38,58から吐出さ
れたブレーキ液による液圧が印加される。その結果、各
増圧制御弁33,53の連通・遮断の切替の所定回数N
分だけ、各ホイールシリンダ19〜22のブレーキ液圧
が増圧され、各車輪11〜14の制動が行われる。
印加されるブレーキ液圧が、マスタシリンダ2のマスタ
シリンダ圧よりも所定値分だけ高くなるように、前記し
た各増圧制御弁33,53の連通・遮断の各所定時間T
D,TIおよび切り替えの所定回数Nを設定する。
ルシリンダ19〜22に印加されるブレーキ液圧が、マ
スタシリンダ2のマスタシリンダ圧よりも所定値分だけ
高くなるように制御される。それに対して、前記したA
BS制御では、マスタシリンダ2のマスタシリンダ圧が
そのまま各ホイールシリンダ19〜22に印加されて、
各ホイールシリンダ19〜22のブレーキ液圧が増圧さ
れる。従って、BA制御が実行される緊急ブレーキ時に
は、通常のブレーキ時よりも各ホイールシリンダ19〜
22の制動力が補助されて各車輪11〜14がさらに強
く制動されるため、車両の制動距離をより短くすること
ができる。
算したブレーキペダル1の踏力が所定値KP未満である
か否かを判定することにより、BA制御を終了するか否
かを判定する。初めてこのステップへ移行した場合に
は、S150にて緊急ブレーキと判定されているため、
ブレーキペダル1の踏力は所定値KP以上であり、BA
制御を終了しないと判定する。
A制御を終了しないと判定された場合はS100へ戻っ
て次回のルーチンを実行する。尚、S120において固
着フラグがセットされていれば、S130からS210
へ移行し、S140〜S200の処理は行わない。そし
て、S210において、BA制御フラグをリセットし、
S100へ戻って次回のルーチンを実行する。つまり、
固着フラグがセットされているときにはBA制御の実行
を禁止し、BA制御を行う前に固着フラグがセットされ
るとBA制御を行わないで次回のルーチンへ移行し、B
A制御を行っている最中に固着フラグがセットされると
BA制御を即時に中止して次回のルーチンへ移行する。
れなかった場合も、S100へ戻って次回のルーチンを
実行する。尚、前回のルーチンのS170においてBA
制御フラグがセットされた場合、その次のルーチンでは
S140からS180へ移行し、S150〜S170の
処理は行わない。つまり、BA制御フラグが一旦セット
されると、S210にてBA制御フラグがリセットされ
るか又はS120にて固着フラグがセットされるまで、
次回以降のルーチンにおいてもBA制御が引き続き行わ
れる。
A制御処理が行われることにより、車両の緊急停止また
は緊急減速がなされて緊急ブレーキの必要がなくなる
と、ドライバーはブレーキペダル1を緩めるため、次の
ルーチンのS100にて演算したブレーキペダル1の踏
力は所定値KP未満に下がる。すると、S190におい
てBA制御を終了すると判定され、S200からS21
0へ移行する。
るBA制御処理では、各減圧制御弁36,37,56,
57を遮断位置にすると共に、各増圧制御弁34,3
5,54,55を連通位置にする。そして、S100に
て求めたブレーキペダル1の踏力に基づいて、その踏力
が前回のルーチンよりも増加したときには各増圧制御弁
33,53を連通位置にすると共に各差圧制御弁32,
52を差圧位置にし、当該踏力が前回のルーチンよりも
減少したときには各増圧制御弁33,53を連通位置に
すると共に各差圧制御弁32,52を連通位置にする。
それと同時に、各ポンプ38,58を駆動する。
(ブレーキペダル1の踏力が前回のルーチンよりも増加
したとき)において、各ポンプ38,58は、最初にS
180に移行した場合と同様に、マスタリザーバ3に貯
留されたブレーキ液を各管路B,Fから各増圧制御弁3
3,53を介して汲み取り、各管路A,Eから各増圧制
御弁34,35,54,55を介して各ホイールシリン
ダ19〜22へ吐出する。そのため、各ホイールシリン
ダ19〜22のブレーキ液圧は前回のルーチンよりも高
くなり、各車輪11〜14の制動力が強化される。
(ブレーキペダル1の踏力が前回のルーチンよりも減少
したとき)において、各ホイールシリンダ19〜22の
ブレーキ液は、各管路A,Eから各増圧制御弁34,3
5,54,55および各差圧制御弁32,52を介して
マスタシリンダ2へ流入する。そのため、各ホイールシ
リンダ19〜22のブレーキ液圧は前回のルーチンより
も低くなり、各車輪11〜14の制動力が弱められる。
加した場合は各ホイールシリンダ19〜22のブレーキ
液圧を高くし、当該踏力が減少した場合は各ホイールシ
リンダ19〜22のブレーキ液圧を低くすることによ
り、当該踏力の変動に対応して各ホイールシリンダ19
〜22に印加されるブレーキ液圧を調整することができ
る。その結果、各ホイールシリンダ19〜22に印加さ
れるブレーキ液圧を、マスタシリンダ2のマスタシリン
ダ圧よりも常に所定値分だけ高くすることができる。つ
まり、ブレーキペダル1の踏力の変動に対応して、BA
制御による各ホイールシリンダ19〜22の制動力の補
助を常に一定レベルに保つことができる。
0におけるセンサ固着判定処理について、図5を用いて
説明する。まず、S300において、固着可能性有フラ
グがセットされているか否かを判定する。初めてこのス
テップへ移行した場合には、固着可能性有フラグがセッ
トされていないのでS310へ移行する。
踏力変化速度が所定値KDp以上であるか否かを判定
し、踏力変化速度が所定値KDp以上であればS320
へ移行する。S320において、固着可能性有フラグを
セットする。
ットされているか否かを判定する。初めてこのステップ
へ移行した場合には、固着フラグがセットされていない
のでS340へ移行する。S340において、固着可能
性有フラグがセットされているか否かを判定し、固着可
能性有フラグがセットされていればS350へ移行す
る。
信号の変化がない状態が所定時間T2(例えば、36m
s)以上継続しているか否かを判定し、継続していれば
S360へ移行する。S360において、固着フラグを
セットし、メインルーチンへ復帰してS130へ移行す
る。
て固着可能性有フラグがセットされた場合、次のルーチ
ンではS300からS370へ移行する。S370にお
いて、固着可能性有フラグのセット状態が所定時間T1
(例えば、100ms)以上継続しているか否かを判定
し、継続していなければS380へ移行する。
の出力信号が過去の出力信号の最大値よりも小さいか否
かを判定することにより、圧力センサ31の出力信号が
最大値をとった後に減少したか否かを判定する。そし
て、圧力センサ31の出力信号が最大値をとった後に減
少していれば当該出力信号が下降中であるとしてS39
0へ移行し、減少していなければ当該出力信号が上昇中
であるとしてS330へ移行する。
リセットし、S330へ移行する。そして、前回のルー
チンのS360において固着フラグがセットされた場
合、次のルーチンではS330からS400へ移行す
る。S400において、固着フラグがセットされてから
現在までに圧力センサ31の出力信号の変化があるか否
かを判定し、変化がなければS410へ移行する。
態が所定時間T3(例えば、300ms)以上継続して
いるか否かが判定され、継続していればS420へ移行
する。S420において、固着フラグをリセットし、メ
インルーチンへ復帰してS130へ移行する。
した踏力変化速度が所定値KDp未満であればS330
へ移行する。また、S340において固着可能性有フラ
グがセットされていない場合、S350において圧力セ
ンサ31の出力信号の変化がない状態が所定時間T2以
上継続していない場合、S410において固着フラグの
セット状態が所定時間T3以上継続していない場合の各
場合にはそれぞれ、メインルーチンへ復帰してS130
へ移行する。
ラグのセット状態が所定時間T1以上継続していればS
390へ移行する。また、S400において、固着フラ
グがセットされてから現在までに圧力センサ31の出力
信号の変化があればS420へ移行する次に、本実施形
態のブレーキ装置の動作を、図6〜図8に示すタイムチ
ャートを用いて説明する。尚、図6〜図8には、ドライ
バーが実際にブレーキペダル1を踏み込む踏力、圧力セ
ンサ31の出力信号のレベル、電子制御装置71がS1
10にて演算した踏力変化速度、固着可能性有フラグお
よび固着フラグのセット・リセット状態、各ホイールシ
リンダ19〜22のブレーキ液圧のそれぞれの経時変化
を示してある。
レーキペダル1を踏み込んでいないのに、何らかの故障
により圧力センサ31の出力信号が上昇した場合を示し
ている。尚、ブレーキペダル1の踏み込みによらずに圧
力センサ31の出力信号が上昇する故障の原因として
は、圧力センサ31自体の故障のほか、マスタシリンダ
2の故障、マスタシリンダ2と圧力センサ31とを接続
する管路の故障などがある。このような故障により圧力
センサ31の出力信号が上昇する場合、圧力センサ31
の出力信号は、単調に上昇しながら一定値に固着する経
時変化を示し、急激な上昇や下降を示すことはない。
信号が上昇すると、圧力センサ31の出力信号に対応し
たブレーキペダル1の踏力が演算され(S100)、踏
力変化速度が演算される(S110)。そして、圧力セ
ンサ31の出力信号の上昇に伴って踏力変化速度が上昇
し所定値KDp以上になった時点t1(S310:YE
S)で、固着可能性有フラグがセットされる(S32
0)。
きに、圧力センサ31の出力信号の変化がない状態が所
定時間T2(例えば、36ms)以上継続した時点t2
(S350:YES)で、固着フラグがセットされる
(S360)。そして、固着可能性有フラグのセット状
態が所定時間T1(例えば、100ms)以上継続した
時点t3(S370:YES)で、固着可能性有フラグ
がリセットされる(S390)。その後、固着フラグの
セット状態が所定時間T3(例えば、300ms)以上
継続した時点t4(S410:YES)で、固着フラグ
がリセットされる(S420)。このように、何らかの
故障により圧力センサ31の出力信号が上昇し、それに
伴って踏力変化速度が上昇して所定値KDp以上になっ
ても、圧力センサ31の出力信号の変化がない状態が所
定時間T2以上継続すれば(時点t2)、固着フラグが
セットされる。図3のフローチャートに示したように、
固着フラグがセットされているときには(S130:Y
ES)、BA制御による各ホイールシリンダ19〜22
のブレーキ液圧の増圧は行われない。また、ドライバー
はブレーキペダル1を踏み込んでいないため、マスタシ
リンダ2のマスタシリンダ圧は変化しない。従って、各
ホイールシリンダ19〜22のブレーキ液圧は変化しな
い。
が単調に上昇しながら一定値に固着する経時変化を示す
場合には固着フラグをセットし、BA制御の実行を禁止
する。従って、何らかの故障による圧力センサ31の出
力信号の上昇を、ドライバーが緊急ブレーキを意図して
ブレーキペダル1を急激に踏み込んだことによるもので
あると誤判定することはなく、そのような誤判定によっ
てBA制御が実行されるのを防止することができる。
ラグがセットされた場合は、BA制御を即時に中止す
る。また、何らかの故障により圧力センサ31の出力信
号が上昇し、固着フラグが一旦セットされても、圧力セ
ンサ31の出力信号が上昇したまま変化しない状態が一
定時間以上継続し、固着フラグのセット状態が所定時間
T3以上継続すれば(時点t4)、固着フラグはリセッ
トされる。
固着してそのまま変化しなければ、踏力変化速度は零に
保持される。そのため、どのような故障によって圧力セ
ンサ31の出力信号が固着したとしても、その固着後
に、ドライバーが緊急ブレーキを意図していると誤判定
するおそれはなく、そのような誤判定によってBA制御
が実行されることはない。従って、固着フラグをリセッ
トして初期状態に復帰しても不都合は生じない。
31の出力信号が上昇しても、その出力信号の上昇の時
間勾配が緩やかである場合には、踏力変化速度が所定値
KDpまで上昇しないため、固着可能性有フラグはセッ
トされず固着フラグもセットされない。
上昇しなければ、どのような故障によって圧力センサ3
1の出力信号が固着したとしても、ドライバーが緊急ブ
レーキを意図していると誤判定するおそれはなく、その
ような誤判定によってBA制御が実行されることはな
い。従って、固着フラグをセットしなくても不都合は生
じない。
グのセット(時点t1)および固着フラグのセット(時
点t2)については、図6に示す例と同様の動作によっ
て行われる。そして、図7に示すように、固着フラグが
セットされているときに、圧力センサ31の出力信号の
変化があった時点t5(S400:YES)で、固着フ
ラグがリセットされる(S420)。
1の出力信号が上昇し、固着フラグが一旦セットされて
も、その後に、圧力センサ31の出力信号が変化すれば
(時点t5)、固着フラグはリセットされる。前記した
種々の原因による圧力センサ31の出力信号が上昇する
故障は、自然に解消することがある。その故障が解消す
れば、固着フラグをセットしてBA制御の実行を禁止す
る必要はない。そのため、固着フラグのセット後に圧力
センサ31の出力信号が変化したならば、前記故障が解
消したとして固着フラグをリセットすることにより、そ
の後に起こる前記故障や、その後にドライバーが緊急ブ
レーキを意図した際に実行されるBA制御に対して備え
ることができる。
ル1を急激に踏み込んだために、圧力センサ31の出力
信号が上昇した場合を示している。尚、各ホイールシリ
ンダ19〜22のブレーキ液圧のタイムチャートには、
マスタシリンダ2のマスタシリンダ圧の経時変化を点線
で示してある。
ーキペダル1を急激に踏み込んだ場合、圧力センサ31
の出力信号は、速やかに上昇して最大値をとった後に減
少する経時変化を示す。つまり、ブレーキペダル1の踏
力および圧力センサ31の出力信号の経時変化にはオー
バーシュートが見られる。
グのセット(時点t1)については、図6に示す例と同
様の動作によって行われる。そして、図8に示すよう
に、圧力センサ31の出力信号が最大値をとった後に減
少した時点t6(S380:YES)で、固着可能性有
フラグがリセットされる(S390)。
ペダル1を踏み込んだために圧力センサ31の出力信号
が上昇した場合、圧力センサ31の出力信号が最大値を
とった後に減少すれば(時点t6)、固着可能性有フラ
グがリセットされ、固着フラグのセットが阻止される。
そのため、BA制御の実行が許可され、ブレーキペダル
1の踏力が所定値KP以上で且つブレーキペダル1の踏
力変化速度が所定値KDp以上であれば、BA制御が実
行されて各ホイールシリンダ19〜22のブレーキ液圧
の増圧が行われる。
を踏み込むと、マスタシリンダ2のマスタシリンダ圧が
増圧され、BA制御が実行されなければ、マスタシリン
ダ圧がそのまま各ホイールシリンダ19〜22に印加さ
れる。そのため、ドライバーがブレーキペダル1の踏み
込みを開始した時点t0から、BA制御による各ホイー
ルシリンダ19〜22のブレーキ液圧の増圧が開始され
る時点t7までの間、各ホイールシリンダ19〜22の
ブレーキ液圧はマスタシリンダ圧と等しくなる。つま
り、時点t0から時点t7の間は通常のブレーキ時と同
じ制動力で各車輪11〜14が制動され、時点t7から
BA制御による強い制動力で各車輪11〜14が制動さ
れる。ここで、時点t7は所定時間T2によって規定さ
れるため、所定時間T2を十分に短く設定しておけば、
時点t7からBA制御を開始しても確実な緊急停止や緊
急減速を実現することができる。
キ装置においては、圧力センサ31を用いてマスタシリ
ンダ2のマスタシリンダ圧を検出することにより、ブレ
ーキペダルの操作状態を正確に監視している。そして、
電子制御装置71により、マスタシリンダ圧に対応する
ブレーキペダル2の踏力と、マスタシリンダ圧の時間勾
配に対応する踏力変化速度とを演算し、その踏力および
踏力変化速度に基づいて、ドライバーが緊急ブレーキを
意図しているか否かを判定し、各ホイールシリンダ19
〜22の制動力を補助して通常のブレーキ時よりも各車
輪11〜14の制動力を強化するBA制御を実行してい
る。
ンサ31の出力信号の変化を監視し、当該出力信号が単
調に上昇しながら一定値に固着する経時変化を示す場合
には、何らかの故障により当該信号の上昇がなされたも
のであり、ドライバーが緊急ブレーキを意図しているの
ではないと判定してBA制御の実行を禁止している。ま
た、圧力センサ31の出力信号が速やかに上昇して最大
値をとった後に減少する経時変化を示す場合には、ドラ
イバーが緊急ブレーキを意図していると判定してBA制
御の実行を許可している。
ば、ドライバーが緊急ブレーキを意図しているか否かを
的確に判定し、緊急ブレーキを意図しているときにだ
け、BA制御を実行して制動距離が短くなるようにブレ
ーキを制御することができる。尚、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、以下のように変更しても
よく、その場合でも、上記実施形態と同様の作用および
効果を得ることができる。
によってマスタシリンダ2のマスタシリンダ圧を検出
し、そのマスタシリンダ圧に基づいてブレーキペダル1
の踏力を求めたが、圧力センサ31の代わりに、ブレー
キペダル1の踏力を直接検出する踏力センサを用いるよ
うにしてもよい。
バーがブレーキペダル1を踏み込んだ際のブレーキペダ
ル1のストロークの変化量を検出するストロークセンサ
を用いるようにしてもよい。この場合、ブレーキペダル
1のストロークの変化量とブレーキペダル1の踏力とに
は対応関係があるため、その対応関係を予め実験によっ
て求めておけば、ストロークの変化量から踏力を演算す
ることができる。
圧力センサ31の出力信号が一旦固着したならば、その
後に圧力センサ31の出力信号が変化したとしても、固
着フラグのセットを保持してリセットを行わないように
してもよい。この場合は、圧力センサ31の出力信号が
上昇する原因となった故障を解明して修理しない限り、
固着フラグをリセットすることができなくなる。
圧力センサ31の出力信号が一旦固着してそのまま変化
しなければ、固着フラグのセットを保持してリセットを
行わないようにしてもよい。この場合は、圧力センサ3
1の出力信号が上昇する原因となった故障を修理しない
限り、固着フラグをリセットすることができなくなる。
のであるが、2輪車や3輪車または5輪以上の車両に適
用してもよい。2輪車や3輪車に適用した場合、ブレー
キペダルの踏力ではなく、ドライバーがブレーキレバー
を握る握力を検出し、その握力の変化量を時間微分する
ことにより握力変化速度を演算する。そして、上記実施
形態の踏力を握力に、踏力変化速度を握力変化速度に置
き換えて、上記実施形態と同様の処理を行うようにす
る。
ーキ配管系統に適用したものであるが、対角位置にある
前輪と後輪を1組の配管系統とするX配管系や、左右輪
をそれぞれ1組の配管系統とする左右2配管系などの種
々のブレーキ配管系統に適用してもよい。
装置のブロック図。
めのフローチャート。
めの特性図。
めのフローチャート。
めのタイムチャート。
めのタイムチャート。
めのタイムチャート。
スタリザーバ 4…後輪配管系統 5…前輪配管系統 11〜14
…車輪 19〜22…ホイールシリンダ A〜H…管路 31…圧力センサ 32〜37,52〜57…電磁式
切替制御弁 38…後輪用ポンプ 58…前輪用ポンプ58 7
1…電子制御装置
Claims (7)
- 【請求項1】 ドライバーによるブレーキの操作状態を
監視して当該操作状態の変化量を検出する操作状態検出
手段と、 前記操作状態の変化量が、速やかに増大して最大値をと
った後に減少する経時変化を示す場合には前記操作状態
検出手段が正常であると判定し、単調に増大しながら一
定値に固着する経時変化を示す場合には前記操作状態検
出手段が異常であると判定する判定手段とを備えたこと
を特徴とするブレーキ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のブレーキ装置におい
て、 前記判定手段は、前記操作状態検出手段を異常と判定し
た後に前記操作状態の変化量が前記一定値から変化した
時点で正常と判定し直し、前記操作状態検出手段を異常
と判定してから所定時間経過後には正常と判定し直すこ
とを特徴とするブレーキ装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のブレー
キ装置において、 車輪の制動力を補助する制動力補助手段と、 前記判定手段が前記操作状態検出手段を正常と判定した
場合は、前記制動力補助手段による車輪の制動力の補助
を許可し、前記判定手段が前記操作状態検出手段を異常
と判定した場合は、前記制動力補助手段による車輪の制
動力の補助を禁止する補助動作許可手段とを備えたこと
を特徴とするブレーキ装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載のブレーキ装置におい
て、 前記制動力補助手段は、 車輪を制動するための油圧ブレーキ装置を構成するホイ
ールシリンダと、 当該ホイールシリンダへブレーキ液を供給するブレーキ
液供給手段と、 前記ホイールシリンダからブレーキ液を排除するブレー
キ液排除手段と、 前記ブレーキ液供給手段から前記ホイールシリンダへ所
定量のブレーキ液を供給させることにより、前記ホイー
ルシリンダのブレーキ液圧を所定レベルまで増圧させた
後に、前記操作状態の変化量に対応して、前記ブレーキ
液供給手段から供給するブレーキ液量と、前記ブレーキ
液排除手段から排除するブレーキ液量とをそれぞれ調整
することにより、前記操作状態の変化量に対応して前記
ホイールシリンダのブレーキ液圧を調整する制御手段と
を備えたことを特徴とするブレーキ装置。 - 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のブレー
キ装置において、 前記補助動作許可手段が車輪の制動力の補助を許可し、
且つ、前記操作状態の変化量が所定値以上で、且つ、当
該操作状態の変化量を時間微分して得られた前記操作状
態の変化速度が所定値以上の場合にのみ、前記制動力補
助手段に車輪の制動力の補助を実行させる補助動作実行
手段を備えたことを特徴とするブレーキ装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブ
レーキ装置において、 前記操作状態の変化量は、ドライバーがブレーキペダル
を踏み込む踏力の変化量、または、ドライバーがブレー
キレバーを握る握力の変化量であることを特徴とするブ
レーキ装置 - 【請求項7】 ドライバーによるブレーキの操作状態を
監視して当該操作状態の変化量を検出する操作状態検出
手段と、 前記操作状態の変化量が、増大して極大値をとった場合
には前記操作状態検出手段が正常であると判定し、極大
値をとらずに一定値に固定する時間が所定以上となった
場合には前記操作状態検出手段が異常であると判定する
判定手段とを備えたことを特徴とするブレーキ装置。
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|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11348752A (ja) * | 1998-02-21 | 1999-12-21 | Robert Bosch Gmbh | 自動車ブレ―キ装置の制御方法および装置 |
| JP2009029189A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP19281797A patent/JP4096378B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11348752A (ja) * | 1998-02-21 | 1999-12-21 | Robert Bosch Gmbh | 自動車ブレ―キ装置の制御方法および装置 |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4096378B2 (ja) | 2008-06-04 |
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