JPH11348885A - 船舶推進機用トリム・チルト装置 - Google Patents
船舶推進機用トリム・チルト装置Info
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- JPH11348885A JPH11348885A JP10170534A JP17053498A JPH11348885A JP H11348885 A JPH11348885 A JP H11348885A JP 10170534 A JP10170534 A JP 10170534A JP 17053498 A JP17053498 A JP 17053498A JP H11348885 A JPH11348885 A JP H11348885A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリンダを単一化し、トリムピストンのロッ
ドに貝等が付着することによる不都合を伴うことなく、
またトリムピストンのロッド先端が船舶推進機側に突き
当たって摺接することによる不都合を伴わないトリム・
チルト装置を提供すること。 【解決手段】 船舶推進機用トリム・チルト装置におい
て、大径シリンダ部31と小径シリンダ部32を直列に
連通してなり、チルトピストン34のピストンロッド3
4Aを小径シリンダ部32から外部に突出させ、トリム
ピストン33が大径シリンダ部31で移動するときには
該トリムピストン33とチルトピストン34とがその移
動方向で相衝合するように構成されてなるもの。
ドに貝等が付着することによる不都合を伴うことなく、
またトリムピストンのロッド先端が船舶推進機側に突き
当たって摺接することによる不都合を伴わないトリム・
チルト装置を提供すること。 【解決手段】 船舶推進機用トリム・チルト装置におい
て、大径シリンダ部31と小径シリンダ部32を直列に
連通してなり、チルトピストン34のピストンロッド3
4Aを小径シリンダ部32から外部に突出させ、トリム
ピストン33が大径シリンダ部31で移動するときには
該トリムピストン33とチルトピストン34とがその移
動方向で相衝合するように構成されてなるもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機、船内外機
等のための船舶推進機用トリム・チルト装置に関する。
等のための船舶推進機用トリム・チルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶推進機用トリム・チルト装置
として、船体と、この船体に傾動自在に支持された船舶
推進機との間にシリンダ装置を介装し、作動油給排装置
からシリンダ装置に作動油を供給もしくは排出制御する
ことにより、シリンダ装置を伸縮させて船舶推進機をト
リム動作及びチルト動作させるものがる。即ち、トリム
動作は、航走中の船舶推進機を推進力に抗して所定のト
リム域内で傾動させてトリムアップ−ダウンさせ、水面
ロードの変化に対して船舶推進機の航走姿勢を調整し、
最良の航走状態を得るものであり、シリンダ装置に比較
的大きな推進力を必要とする。また、チルト動作は、停
泊中の船舶推進機を重力に抗して所定のチルト域内で傾
動させてチルトアップ−ダウンさせ、船舶推進機を水面
から上昇させるものであり、シリンダ装置の推進力は比
較的小さくて足りる。
として、船体と、この船体に傾動自在に支持された船舶
推進機との間にシリンダ装置を介装し、作動油給排装置
からシリンダ装置に作動油を供給もしくは排出制御する
ことにより、シリンダ装置を伸縮させて船舶推進機をト
リム動作及びチルト動作させるものがる。即ち、トリム
動作は、航走中の船舶推進機を推進力に抗して所定のト
リム域内で傾動させてトリムアップ−ダウンさせ、水面
ロードの変化に対して船舶推進機の航走姿勢を調整し、
最良の航走状態を得るものであり、シリンダ装置に比較
的大きな推進力を必要とする。また、チルト動作は、停
泊中の船舶推進機を重力に抗して所定のチルト域内で傾
動させてチルトアップ−ダウンさせ、船舶推進機を水面
から上昇させるものであり、シリンダ装置の推進力は比
較的小さくて足りる。
【0003】然るに、従来のトリム・チルト装置では、
船体と船舶推進機との間に介装されるシリンダ装置とし
て、 1本のチルトシリンダと、このチルトシリンダの両
側に配置される 2本のトリムシリンダとを用い、チルト
シリンダのピストンロッド先端は船舶推進機側にピン結
合し、トリムシリンダのピストンロッド先端は船舶推進
機側に突き当てる構成としている。
船体と船舶推進機との間に介装されるシリンダ装置とし
て、 1本のチルトシリンダと、このチルトシリンダの両
側に配置される 2本のトリムシリンダとを用い、チルト
シリンダのピストンロッド先端は船舶推進機側にピン結
合し、トリムシリンダのピストンロッド先端は船舶推進
機側に突き当てる構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の問題点がある。 1本のチルトシリンダと 2本のトリムシリンダの合計
3本のシリンダが必要であり、構成複雑である。
には以下の問題点がある。 1本のチルトシリンダと 2本のトリムシリンダの合計
3本のシリンダが必要であり、構成複雑である。
【0005】トリムシリンダが備えるトリムピストン
のロッドがシリンダ外に突出して海水に触れるため、こ
のロッドに貝等が付着し、これがトリムシリンダのロッ
ドシール部を損傷する。
のロッドがシリンダ外に突出して海水に触れるため、こ
のロッドに貝等が付着し、これがトリムシリンダのロッ
ドシール部を損傷する。
【0006】トリムシリンダが備えるトリムピストン
のロッド先端が船舶推進機側に突き当たって摺接する構
成であり、この摺接に伴う異音を生ずる。
のロッド先端が船舶推進機側に突き当たって摺接する構
成であり、この摺接に伴う異音を生ずる。
【0007】本発明の課題は、シリンダを単一化し、ト
リムピストンのロッドに貝等が付着することによる不都
合を伴うことなく、またトリムピストンのロッド先端が
船舶推進機側に突き当たって摺接することによる不都合
を伴わないトリム・チルト装置を提供することにある。
リムピストンのロッドに貝等が付着することによる不都
合を伴うことなく、またトリムピストンのロッド先端が
船舶推進機側に突き当たって摺接することによる不都合
を伴わないトリム・チルト装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、船体と、この船体に傾動自在に支持された船舶推進
機との間にシリンダ装置を介装し、作動油給排装置から
シリンダ装置に作動油を供給もしくは排出制御すること
により、シリンダ装置を伸縮させて船舶推進機をトリム
動作及びチルト動作させる船舶推進機用トリム・チルト
装置において、前記シリンダ装置が、大径シリンダ部と
小径シリンダ部を直列に連通してなり、大径シリンダ部
には大径のトリムピストンを配置し、小径シリンダ部に
は小径のチルトピストンを配置し、チルトピストンのピ
ストンロッドを小径シリンダ部から外部に突出させ、ト
リムピストンが大径シリンダ部で移動するときには該ト
リムピストンとチルトピストンとがその移動方向で相衝
合するように構成され、トリム動作域ではトリムピスト
ンとチルトピストンを一体で移動させ、チルト動作域で
はチルトピストンだけを移動させる油圧回路を備えてな
るようにしたものである。
は、船体と、この船体に傾動自在に支持された船舶推進
機との間にシリンダ装置を介装し、作動油給排装置から
シリンダ装置に作動油を供給もしくは排出制御すること
により、シリンダ装置を伸縮させて船舶推進機をトリム
動作及びチルト動作させる船舶推進機用トリム・チルト
装置において、前記シリンダ装置が、大径シリンダ部と
小径シリンダ部を直列に連通してなり、大径シリンダ部
には大径のトリムピストンを配置し、小径シリンダ部に
は小径のチルトピストンを配置し、チルトピストンのピ
ストンロッドを小径シリンダ部から外部に突出させ、ト
リムピストンが大径シリンダ部で移動するときには該ト
リムピストンとチルトピストンとがその移動方向で相衝
合するように構成され、トリム動作域ではトリムピスト
ンとチルトピストンを一体で移動させ、チルト動作域で
はチルトピストンだけを移動させる油圧回路を備えてな
るようにしたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記油圧回路が、大径シリン
ダ部の反チルトピストン側のトリム室に作動油を供給す
るアップ動作時に、トリムピストンがトリムアップ位置
に到達するまでは大径シリンダ部と小径シリンダ部の連
通部でトリムピストンとチルトピストンに挟まれる中間
室の作動油をタンクに戻すように中間室とタンクとを連
通し、トリムアップ位置に到達後はその連通を阻止する
中間室開閉弁と、トリムピストンがアップ動作してトリ
ムアップ位置に到達後にトリム室から中間室に作動油を
流すようにトリム室と中間室とを連通するトリム室−中
間室連通弁と、小径シリンダ部の反トリムピストン側の
チルト室に作動油を供給するダウン動作時に、チルトピ
ストンがトリムピストンに衝合開始するチルトダウン位
置に到達するまでは中間室の作動油をタンクに戻し、チ
ルトダウン位置に到達後のチルトピストンがトリムピス
トンをトリムアップ位置からトリムダウン位置に押し下
げる間はタンクの作動油を中間室に供給するように中間
室とタンクとを連通するタンク−中間室連通弁と、チル
トピストンがダウン動作してチルトダウン位置に到達す
るまではトリム室からの作動油の流出を阻止し、チルト
ダウン位置に到達後のチルトピストンがトリムピストン
をトリムアップ位置からトリムダウン位置に押し下げる
間はトリム室からの作動油の流出を許容するトリム遅延
弁とを有してなるようにしたものである。
載の本発明において更に、前記油圧回路が、大径シリン
ダ部の反チルトピストン側のトリム室に作動油を供給す
るアップ動作時に、トリムピストンがトリムアップ位置
に到達するまでは大径シリンダ部と小径シリンダ部の連
通部でトリムピストンとチルトピストンに挟まれる中間
室の作動油をタンクに戻すように中間室とタンクとを連
通し、トリムアップ位置に到達後はその連通を阻止する
中間室開閉弁と、トリムピストンがアップ動作してトリ
ムアップ位置に到達後にトリム室から中間室に作動油を
流すようにトリム室と中間室とを連通するトリム室−中
間室連通弁と、小径シリンダ部の反トリムピストン側の
チルト室に作動油を供給するダウン動作時に、チルトピ
ストンがトリムピストンに衝合開始するチルトダウン位
置に到達するまでは中間室の作動油をタンクに戻し、チ
ルトダウン位置に到達後のチルトピストンがトリムピス
トンをトリムアップ位置からトリムダウン位置に押し下
げる間はタンクの作動油を中間室に供給するように中間
室とタンクとを連通するタンク−中間室連通弁と、チル
トピストンがダウン動作してチルトダウン位置に到達す
るまではトリム室からの作動油の流出を阻止し、チルト
ダウン位置に到達後のチルトピストンがトリムピストン
をトリムアップ位置からトリムダウン位置に押し下げる
間はトリム室からの作動油の流出を許容するトリム遅延
弁とを有してなるようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記中間室開閉弁が大径シリ
ンダ部に設けた中間室とタンクとの連通部に設置したフ
ェイスシール弁とパイロット弁により構成され、前記ト
リム室−中間室連通弁がトリムピストンに設けたトリム
室と中間室との連通部に設置したパイロット弁により構
成され、前記タンク−中間室連通弁が中間室とタンクと
の連通部に設置され、ダウン動作時にチルト室に供給さ
れる作動油の供給圧力により開くパイロット弁にて構成
され、前記トリム遅延弁がトリム室に接続される作動油
給排路に設置した遅延弁にて構成されるようにしたもの
である。
載の本発明において更に、前記中間室開閉弁が大径シリ
ンダ部に設けた中間室とタンクとの連通部に設置したフ
ェイスシール弁とパイロット弁により構成され、前記ト
リム室−中間室連通弁がトリムピストンに設けたトリム
室と中間室との連通部に設置したパイロット弁により構
成され、前記タンク−中間室連通弁が中間室とタンクと
の連通部に設置され、ダウン動作時にチルト室に供給さ
れる作動油の供給圧力により開くパイロット弁にて構成
され、前記トリム遅延弁がトリム室に接続される作動油
給排路に設置した遅延弁にて構成されるようにしたもの
である。
【0011】
【作用】請求項1〜3の本発明によれば下記〜の作
用がある。 シリンダ装置が、大径シリンダ部と小径シリンダ部を
直列に連通した単一体からなるものであり、構成簡素で
ある。
用がある。 シリンダ装置が、大径シリンダ部と小径シリンダ部を
直列に連通した単一体からなるものであり、構成簡素で
ある。
【0012】トリムピストンのロッドがシリンダ外に
突出する如くがないから、トリムピストンのロッドに付
着した貝等がシリンダ装置のロッドシール部を損傷する
如くの不都合がない。
突出する如くがないから、トリムピストンのロッドに付
着した貝等がシリンダ装置のロッドシール部を損傷する
如くの不都合がない。
【0013】トリムピストンのロッドがシリンダ外に
突出する如くがないから、そのロッドの先端が船舶推進
機側に突き当たって摺接することによる異音の発生等の
不都合がない。
突出する如くがないから、そのロッドの先端が船舶推進
機側に突き当たって摺接することによる異音の発生等の
不都合がない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は船舶推進機を示す模式図、
図2はトリム・チルト装置を示す油圧回路図、図3はフ
ェイスシール弁を示す模式図、図4はトリム・チルトア
ップ動作を示す模式図、図5はトリム・チルトダウン動
作を示す模式図である。
図2はトリム・チルト装置を示す油圧回路図、図3はフ
ェイスシール弁を示す模式図、図4はトリム・チルトア
ップ動作を示す模式図、図5はトリム・チルトダウン動
作を示す模式図である。
【0015】船舶推進機10(船外機、但し船内外機で
あっても良い)は、図1に示す如く、船体11の船尾板
11Aにクランプブラケット12を固定され、クランプ
ブラケット12にはチルト軸13を介してスイベルブラ
ケット14が略水平軸回りに傾動可能に枢着されてい
る。スイベルブラケット14には、図示されない略鉛直
配置される転舵軸を介して、推進ユニット15が転舵軸
回りに回動可能に枢着されている。推進ユニット15の
上部にはエンジンユニット16が搭載され、推進ユニッ
ト15の下部にはプロペラ17が備えられている。
あっても良い)は、図1に示す如く、船体11の船尾板
11Aにクランプブラケット12を固定され、クランプ
ブラケット12にはチルト軸13を介してスイベルブラ
ケット14が略水平軸回りに傾動可能に枢着されてい
る。スイベルブラケット14には、図示されない略鉛直
配置される転舵軸を介して、推進ユニット15が転舵軸
回りに回動可能に枢着されている。推進ユニット15の
上部にはエンジンユニット16が搭載され、推進ユニッ
ト15の下部にはプロペラ17が備えられている。
【0016】即ち、船舶推進機10は、船体11に固定
のクランプブラケット12に、チルト軸13、スイベル
ブラケット14を介して推進ユニット15を傾動自在に
支持され、クランプブラケット12とスイベルブラケッ
ト14との間にトリム・チルト装置20のシリンダ装置
21を介装し、作動油給排装置22からシリンダ装置2
1に作動油を供給もしくは排出制御することにより、シ
リンダ装置21を伸縮させて推進ユニット15を図1の
トリム域ないしはチルト域で傾動可能としている。
のクランプブラケット12に、チルト軸13、スイベル
ブラケット14を介して推進ユニット15を傾動自在に
支持され、クランプブラケット12とスイベルブラケッ
ト14との間にトリム・チルト装置20のシリンダ装置
21を介装し、作動油給排装置22からシリンダ装置2
1に作動油を供給もしくは排出制御することにより、シ
リンダ装置21を伸縮させて推進ユニット15を図1の
トリム域ないしはチルト域で傾動可能としている。
【0017】(シリンダ装置21)シリンダ装置21
は、図2に示す如く、大径シリンダ部31と小径シリン
ダ部32を直列に連通したシリンダ30を有し、大径シ
リンダ部31には大径のトリムピストン33を配置し、
小径シリンダ部32には小径のチルトピストン34を配
置し、大径シリンダ部31の反チルトピストン側をトリ
ム室35A、大径シリンダ部31と小径シリンダ部32
の連通部でトリムピストン33とチルトピストン34に
挟まれる領域を中間室35B、小径シリンダ部32の反
トリムピストン側をチルト室35Cとしている。また、
シリンダ装置21は、トリムピストン33にそのピスト
ンロッド33Aを備え、チルトピストン34にそのピス
トンロッド34Aを備え、トリムピストン33が大径シ
リンダ部31で移動するときにはトリムピストン33の
ピストンロッド33Aとチルトピストン34の下端面と
がその移動方向で相衝合するようになっている。
は、図2に示す如く、大径シリンダ部31と小径シリン
ダ部32を直列に連通したシリンダ30を有し、大径シ
リンダ部31には大径のトリムピストン33を配置し、
小径シリンダ部32には小径のチルトピストン34を配
置し、大径シリンダ部31の反チルトピストン側をトリ
ム室35A、大径シリンダ部31と小径シリンダ部32
の連通部でトリムピストン33とチルトピストン34に
挟まれる領域を中間室35B、小径シリンダ部32の反
トリムピストン側をチルト室35Cとしている。また、
シリンダ装置21は、トリムピストン33にそのピスト
ンロッド33Aを備え、チルトピストン34にそのピス
トンロッド34Aを備え、トリムピストン33が大径シ
リンダ部31で移動するときにはトリムピストン33の
ピストンロッド33Aとチルトピストン34の下端面と
がその移動方向で相衝合するようになっている。
【0018】シリンダ装置21は、チルトピストン34
のピストンロッド34Aを小径シリンダ部32から外部
に突出させ、大径シリンダ部31の外端部の取付ピン挿
着孔36Aをクランプブラケット12にピン結合し、チ
ルトピストン34のピストンロッド34Aの先端部の取
付ピン挿着孔36Bをスイベルブラケット14にピン結
合することとしている。
のピストンロッド34Aを小径シリンダ部32から外部
に突出させ、大径シリンダ部31の外端部の取付ピン挿
着孔36Aをクランプブラケット12にピン結合し、チ
ルトピストン34のピストンロッド34Aの先端部の取
付ピン挿着孔36Bをスイベルブラケット14にピン結
合することとしている。
【0019】尚、シリンダ装置21において、チルトピ
ストン34は伸側緩衝弁37と逆止弁38とを有してい
る。伸側緩衝弁37は、推進ユニット15への流木衝突
時等に、シリンダ装置21の伸長方向への衝撃力が加わ
ったとき、油圧回路の保護のために設定圧で開き、チル
ト室35Cの作動油を中間室35B内のフリーピストン
39の側に移送してチルトピストン34のピストンロッ
ド34Aを伸長可能としている。このとき、フリーピス
トン39はその位置に留まり、チルトピストン34だけ
が動く。逆止弁38は、伸側緩衝弁37の上述の開弁の
後、推進ユニット15の自重でピストンロッド34Aの
チルトピストン34が元の位置(フリーピストン39が
留まっている位置)に戻ろうとするとき開き、チルトピ
ストン34とフリーピストン39との間の作動油をチル
ト室35Cに戻す。
ストン34は伸側緩衝弁37と逆止弁38とを有してい
る。伸側緩衝弁37は、推進ユニット15への流木衝突
時等に、シリンダ装置21の伸長方向への衝撃力が加わ
ったとき、油圧回路の保護のために設定圧で開き、チル
ト室35Cの作動油を中間室35B内のフリーピストン
39の側に移送してチルトピストン34のピストンロッ
ド34Aを伸長可能としている。このとき、フリーピス
トン39はその位置に留まり、チルトピストン34だけ
が動く。逆止弁38は、伸側緩衝弁37の上述の開弁の
後、推進ユニット15の自重でピストンロッド34Aの
チルトピストン34が元の位置(フリーピストン39が
留まっている位置)に戻ろうとするとき開き、チルトピ
ストン34とフリーピストン39との間の作動油をチル
ト室35Cに戻す。
【0020】(作動油給排装置22)作動油給排装置2
2は、図2に示す如く、可逆式モータ51と可逆式ギヤ
ポンプ52とタンク53とからなり、第1油路55A、
第2油路55Bを介してシリンダ装置21のトリム室3
5A、チルト室35Cに作動油を給排可能とする。
2は、図2に示す如く、可逆式モータ51と可逆式ギヤ
ポンプ52とタンク53とからなり、第1油路55A、
第2油路55Bを介してシリンダ装置21のトリム室3
5A、チルト室35Cに作動油を給排可能とする。
【0021】作動油給排装置22は、シャトル式切替弁
61、逆止弁62、63、伸側リリーフ弁64、縮側リ
リーフ弁65、サーマル弁66、手動弁67を備える。
61、逆止弁62、63、伸側リリーフ弁64、縮側リ
リーフ弁65、サーマル弁66、手動弁67を備える。
【0022】シャトル式切替弁61は、シャトルピスト
ン71、シャトルピストン71の両側に位置する第1チ
ェック弁72A及び第2チェック弁72Bを有し、シャ
トルピストン71の第1チェック弁72A側に第1シャ
トル室73Aを画成し、シャトルピストン71の第2チ
ェック弁72B側に第2シャトル室73Bを画成してい
る。第1チェック弁72Aは、ポンプ52の正転によっ
て管路56Aを介して第1シャトル室73Aに加えられ
る送油圧力によって開作動され、第2チェック弁72B
は、ポンプ52の逆転によって管路56Bを介して第2
シャトル室73Bに加えられる送油圧力によって開作動
可能とされている。また、シャトルピストン71は、ポ
ンプ52の正転による送油圧力によって第2チェック弁
72Bを開作動し、ポンプ52の逆転による送油圧力に
よって第1チェック弁72Aを開作動可能としている。
シャトル式切替弁71の第1チェック弁72Aは第1流
路55Aに接続され、第2チェック弁72Bは第2流路
55Bに接続されている。
ン71、シャトルピストン71の両側に位置する第1チ
ェック弁72A及び第2チェック弁72Bを有し、シャ
トルピストン71の第1チェック弁72A側に第1シャ
トル室73Aを画成し、シャトルピストン71の第2チ
ェック弁72B側に第2シャトル室73Bを画成してい
る。第1チェック弁72Aは、ポンプ52の正転によっ
て管路56Aを介して第1シャトル室73Aに加えられ
る送油圧力によって開作動され、第2チェック弁72B
は、ポンプ52の逆転によって管路56Bを介して第2
シャトル室73Bに加えられる送油圧力によって開作動
可能とされている。また、シャトルピストン71は、ポ
ンプ52の正転による送油圧力によって第2チェック弁
72Bを開作動し、ポンプ52の逆転による送油圧力に
よって第1チェック弁72Aを開作動可能としている。
シャトル式切替弁71の第1チェック弁72Aは第1流
路55Aに接続され、第2チェック弁72Bは第2流路
55Bに接続されている。
【0023】ポンプ52とタンク53との接続管路57
Aの中間部には逆止弁62が介装されている。即ち、船
舶推進機10のトリムアップ、チルトアップ操作時に、
シリンダ30の内容積は、ピストンロッド34Aの退出
容積だけ増加することとなり作動油の循環油量が不足す
ることから、上記逆止弁62が開作動し、タンク53か
らポンプ52に循環油量の不足分を補償可能としてい
る。
Aの中間部には逆止弁62が介装されている。即ち、船
舶推進機10のトリムアップ、チルトアップ操作時に、
シリンダ30の内容積は、ピストンロッド34Aの退出
容積だけ増加することとなり作動油の循環油量が不足す
ることから、上記逆止弁62が開作動し、タンク53か
らポンプ52に循環油量の不足分を補償可能としてい
る。
【0024】ポンプ52とタンク53との接続管路57
Bの中間部には逆止弁63が介装されている。即ち、船
舶推進機10のトリムダウン、チルトダウン操作時に、
チルトピストン34が最大収縮位置に達してトリムダウ
ン、チルトダウンが完了し、トリム室35Aからポンプ
52への戻り油がなくなった時点で、尚ポンプ52が作
動する場合に、上記逆止弁63が開作動し、タンク53
からポンプ52に作動油を供給可能としている。
Bの中間部には逆止弁63が介装されている。即ち、船
舶推進機10のトリムダウン、チルトダウン操作時に、
チルトピストン34が最大収縮位置に達してトリムダウ
ン、チルトダウンが完了し、トリム室35Aからポンプ
52への戻り油がなくなった時点で、尚ポンプ52が作
動する場合に、上記逆止弁63が開作動し、タンク53
からポンプ52に作動油を供給可能としている。
【0025】伸側リリーフ弁64は、管路56Aに接続
され、ピストンロッド34Aが最大伸長位置に達してチ
ルトアップが完了しても尚ポンプ52を作動し続けたと
きの油圧回路保護のため、このときの回路圧を設定圧で
タンク53に逃がすものである。
され、ピストンロッド34Aが最大伸長位置に達してチ
ルトアップが完了しても尚ポンプ52を作動し続けたと
きの油圧回路保護のため、このときの回路圧を設定圧で
タンク53に逃がすものである。
【0026】縮側リリーフ弁65、管路56Bに接続さ
れ、チルトダウン、トリムダウン作動時に余るロッド分
の油量をタンク53に戻すため、及びトリムダウン、チ
ルトダウンが完了しても尚ポンプ52を作動し続けたと
きの油圧回路保護のため、設定圧で回路圧をタンク53
に逃がすものである。
れ、チルトダウン、トリムダウン作動時に余るロッド分
の油量をタンク53に戻すため、及びトリムダウン、チ
ルトダウンが完了しても尚ポンプ52を作動し続けたと
きの油圧回路保護のため、設定圧で回路圧をタンク53
に逃がすものである。
【0027】サーマル弁66、第1油路55Aに接続さ
れ、トリム室35Aをタンク53に接続することによ
り、シリンダ30の作動油に熱による異常昇圧を生じた
とき、設定圧で回路圧をタンク53に逃がす。
れ、トリム室35Aをタンク53に接続することによ
り、シリンダ30の作動油に熱による異常昇圧を生じた
とき、設定圧で回路圧をタンク53に逃がす。
【0028】手動弁67は、第1油路55Aと第2油路
55Bとを接続可能とし、シリンダ装置21を手動で伸
縮し、推進ユニット15をトリムアップダウン、チルト
アップダウン自在とするものである。
55Bとを接続可能とし、シリンダ装置21を手動で伸
縮し、推進ユニット15をトリムアップダウン、チルト
アップダウン自在とするものである。
【0029】然るに、トリム・チルト装置20は、トリ
ム動作時にはトリムピストン33とチルトピストン34
を一体で移動させ、チルト動作時にはトリムピストン3
3をトリムアップ位置に停留待機させてチルトピストン
34だけを移動させるべく、以下の如くの油圧回路を備
えている。
ム動作時にはトリムピストン33とチルトピストン34
を一体で移動させ、チルト動作時にはトリムピストン3
3をトリムアップ位置に停留待機させてチルトピストン
34だけを移動させるべく、以下の如くの油圧回路を備
えている。
【0030】(油圧回路)(図2、図3) (中間室開閉弁81)トリム・チルト装置20は、シリ
ンダ30の大径シリンダ部31のトリムピストン33の
上端面に臨む位置に開口した、中間室35Bとタンク5
3との連通路82に設置したフェイスシール弁からなる
中間室開閉弁81を有している。
ンダ30の大径シリンダ部31のトリムピストン33の
上端面に臨む位置に開口した、中間室35Bとタンク5
3との連通路82に設置したフェイスシール弁からなる
中間室開閉弁81を有している。
【0031】中間室開閉弁81は、シリンダ装置21の
アップ動作時に、トリムピストン33が大径シリンダ部
31の上端部に衝合するトリムアップ位置に到達する直
前までは中間室35Bの作動油をタンク53に戻すよう
に開いて中間室35Bとタンク53とを連通し、トリム
アップ位置に到達する直前以後は閉じてその連通を阻止
する。
アップ動作時に、トリムピストン33が大径シリンダ部
31の上端部に衝合するトリムアップ位置に到達する直
前までは中間室35Bの作動油をタンク53に戻すよう
に開いて中間室35Bとタンク53とを連通し、トリム
アップ位置に到達する直前以後は閉じてその連通を阻止
する。
【0032】中間室開閉弁81を構成するフェイスシー
ル弁は、図3に示す如く、大径シリンダ部31に埋設し
たOリング81Aに摺接する摺動リング81Bを弾発体
81Cにより中間室35Bの側に突出し、摺動リング8
1Bの突き出し端面に設けたゴムシート81Dの中央部
に連通孔81Eを設けてある。これにより、トリムピス
トン33がトリムアップ位置に到達する直前以後、トリ
ムピストン33が大径シリンダ部31の上端部に衝合し
てトリムアップ位置に到達するまで、中間室開閉弁81
はトリムピストン33の上昇に追従して押し込まれ、中
間室開閉弁81のゴムシート81Dに密着するトリムピ
ストン33の上端面により連通孔81Eを閉じられる。
ル弁は、図3に示す如く、大径シリンダ部31に埋設し
たOリング81Aに摺接する摺動リング81Bを弾発体
81Cにより中間室35Bの側に突出し、摺動リング8
1Bの突き出し端面に設けたゴムシート81Dの中央部
に連通孔81Eを設けてある。これにより、トリムピス
トン33がトリムアップ位置に到達する直前以後、トリ
ムピストン33が大径シリンダ部31の上端部に衝合し
てトリムアップ位置に到達するまで、中間室開閉弁81
はトリムピストン33の上昇に追従して押し込まれ、中
間室開閉弁81のゴムシート81Dに密着するトリムピ
ストン33の上端面により連通孔81Eを閉じられる。
【0033】尚、中間室開閉弁81は中間室連通弁83
を付帯的に備える。中間室連通弁83は、中間室開閉弁
81により導通可能とされる連通路82の中間部に介装
され、シャトルピストン83Aとチェック弁83Bを備
え、シリンダ装置21のアップ動作時にポンプ52が吐
出する作動油(トリム室35Aに供給される作動油)の
供給圧力により開くパイロット弁にて構成される。
を付帯的に備える。中間室連通弁83は、中間室開閉弁
81により導通可能とされる連通路82の中間部に介装
され、シャトルピストン83Aとチェック弁83Bを備
え、シリンダ装置21のアップ動作時にポンプ52が吐
出する作動油(トリム室35Aに供給される作動油)の
供給圧力により開くパイロット弁にて構成される。
【0034】(トリム室−中間室連通弁84)トリム・
チルト装置20は、トリムピストン33に設けたトリム
室35Aと中間室35Bとの連通路85に設置したパイ
ロット弁からなるトリム室−中間室連通弁84を有して
いる。
チルト装置20は、トリムピストン33に設けたトリム
室35Aと中間室35Bとの連通路85に設置したパイ
ロット弁からなるトリム室−中間室連通弁84を有して
いる。
【0035】トリム−中間室連通弁84は、トリムピス
トン33がアップ動作して大径シリンダ部31の上端部
に衝合するトリムアップ位置に到達した以後、大径シリ
ンダ部31の上端部によりそのパイロットピン84Aを
押し込まれて開かれ、トリム室35Aから中間室35B
に作動油を流すようにトリム室35Aと中間室35Bと
を連通路85により連通可能とする。
トン33がアップ動作して大径シリンダ部31の上端部
に衝合するトリムアップ位置に到達した以後、大径シリ
ンダ部31の上端部によりそのパイロットピン84Aを
押し込まれて開かれ、トリム室35Aから中間室35B
に作動油を流すようにトリム室35Aと中間室35Bと
を連通路85により連通可能とする。
【0036】(タンク−中間室連通弁86)トリム・チ
ルト装置20は、中間室35Bとタンク53との連通路
87に設置され、シリンダ装置21のダウン動作時にポ
ンプ52が吐出する作動油(チルト室35Cに供給され
る作動油)の供給圧力により開くパイロット弁からなる
タンク−中間室連通弁86を有している。
ルト装置20は、中間室35Bとタンク53との連通路
87に設置され、シリンダ装置21のダウン動作時にポ
ンプ52が吐出する作動油(チルト室35Cに供給され
る作動油)の供給圧力により開くパイロット弁からなる
タンク−中間室連通弁86を有している。
【0037】タンク−中間室連通弁86は、シャトルピ
ストン86Aと逆止弁86Bを備え、シリンダ装置21
のダウン操作時に開き続け、(a) チルトピストン34が
トリムピストン33に衝合開始するチルトダウン位置に
到達するまで(中間室35Bは収縮する)は中間室35
Bの作動油を連通路87からタンク53に戻し、(b)チ
ルトダウン位置に到達後のチルトピストン34がトリム
ピストン33をトリムアップ位置からトリムダウン位置
に押し下げる間(中間室35Bは拡張する)は、タンク
53の作動油を連通路87から中間室35Bに補給する
ように、中間室35Bとタンク53とを連通路87によ
り連通する。
ストン86Aと逆止弁86Bを備え、シリンダ装置21
のダウン操作時に開き続け、(a) チルトピストン34が
トリムピストン33に衝合開始するチルトダウン位置に
到達するまで(中間室35Bは収縮する)は中間室35
Bの作動油を連通路87からタンク53に戻し、(b)チ
ルトダウン位置に到達後のチルトピストン34がトリム
ピストン33をトリムアップ位置からトリムダウン位置
に押し下げる間(中間室35Bは拡張する)は、タンク
53の作動油を連通路87から中間室35Bに補給する
ように、中間室35Bとタンク53とを連通路87によ
り連通する。
【0038】(トリム遅延弁88)トリム・チルト装置
20は、ポンプ52とトリム室35Aとを連通している
第1油路55Aに設置した遅延弁にて構成されるトリム
遅延弁88を有している。
20は、ポンプ52とトリム室35Aとを連通している
第1油路55Aに設置した遅延弁にて構成されるトリム
遅延弁88を有している。
【0039】トリム遅延弁88は、チルトピストン34
がダウン動作してチルトダウン位置に到達するまでは、
トリム室35Aからの作動油の流出をその開弁圧設定ば
ねにより阻止する。そして、トリム遅延弁88は、チル
トダウン位置に到達後のチルトピストン34がトリムピ
ストン33をトリムアップ位置からトリムダウン位置に
押し下げるときには開かれ、トリム室35Aからの作動
油の流出を許容する。
がダウン動作してチルトダウン位置に到達するまでは、
トリム室35Aからの作動油の流出をその開弁圧設定ば
ねにより阻止する。そして、トリム遅延弁88は、チル
トダウン位置に到達後のチルトピストン34がトリムピ
ストン33をトリムアップ位置からトリムダウン位置に
押し下げるときには開かれ、トリム室35Aからの作動
油の流出を許容する。
【0040】尚、第1油路55Aはトリム遅延弁88と
並列配置される逆止弁89を備えている。即ち、シリン
ダ装置21のアップ動作時に、ポンプ52が第1油路5
5Aに供給する作動油は、逆止弁89を通ってトリム室
35Aに供給されるようになっている。
並列配置される逆止弁89を備えている。即ち、シリン
ダ装置21のアップ動作時に、ポンプ52が第1油路5
5Aに供給する作動油は、逆止弁89を通ってトリム室
35Aに供給されるようになっている。
【0041】従って、トリム・チルト装置20は以下の
如く動作する。 (1) トリムアップ動作(図4(A)、(B)) トリムピストン33が大径シリンダ部31の下端部から
上端部まで上昇するトリムアップ動作は以下の如くなさ
れる。
如く動作する。 (1) トリムアップ動作(図4(A)、(B)) トリムピストン33が大径シリンダ部31の下端部から
上端部まで上昇するトリムアップ動作は以下の如くなさ
れる。
【0042】ポンプ52が吐出した油は、シャトル式切
替弁61から第1油路55Aに供給され、トリム遅延弁
88と並列をなす逆止弁89を通ってトリム室35Aに
流れ込む。このとき、ポンプ52の吐出油により中間室
連通弁83が開かれ、且つシャトル式切替弁61の第2
チェック弁72Bも開かれている。従って、中間室35
Bの油は中間室開閉弁81と上述の中間室連通弁83を
通ってタンク53に戻り、チルト室35Cの油はシャト
ル式切替弁61の第2チェック弁72Bを通ってポンプ
52に戻ることができ、結果として、トリムピストン3
3とチルトピストン34は、大径のトリム室35Aに供
給された油圧により、トリムピストン33のピストンロ
ッド33Aがチルトピストン34の下端面に衝合する状
態で一体となって低速でトリムアップし、トリムピスト
ン33が大径シリンダ部31の上端部に到達するトリム
アップ位置で停止する。
替弁61から第1油路55Aに供給され、トリム遅延弁
88と並列をなす逆止弁89を通ってトリム室35Aに
流れ込む。このとき、ポンプ52の吐出油により中間室
連通弁83が開かれ、且つシャトル式切替弁61の第2
チェック弁72Bも開かれている。従って、中間室35
Bの油は中間室開閉弁81と上述の中間室連通弁83を
通ってタンク53に戻り、チルト室35Cの油はシャト
ル式切替弁61の第2チェック弁72Bを通ってポンプ
52に戻ることができ、結果として、トリムピストン3
3とチルトピストン34は、大径のトリム室35Aに供
給された油圧により、トリムピストン33のピストンロ
ッド33Aがチルトピストン34の下端面に衝合する状
態で一体となって低速でトリムアップし、トリムピスト
ン33が大径シリンダ部31の上端部に到達するトリム
アップ位置で停止する。
【0043】(2) チルトアップ動作(図4(B)、
(C)) トリムピストン33が大径シリンダ部31の上端部に到
達した後、チルトピストン34だけが小径シリンダ部3
2の上端部まで上昇するチルトアップ動作は以下の如く
なされる。
(C)) トリムピストン33が大径シリンダ部31の上端部に到
達した後、チルトピストン34だけが小径シリンダ部3
2の上端部まで上昇するチルトアップ動作は以下の如く
なされる。
【0044】トリムピストン33が上記(1) のトリムア
ップ動作により大径シリンダ部31の上端部のトリムア
ップ位置に到達すると、トリムピストン33はこのトリ
ムアップ位置にて停留待機するものとなる。そして、ト
リムピストン33に内蔵してあるトリム室−中間室連通
弁84が開き、ポンプ52が第1油路55Aからトリム
室35Aに供給している作動油がトリム室−中間室連通
弁84を経て中間室35Bに供給される。トリム室−中
間室連通弁84が上述の如くに開く直前に、トリムピス
トン33が中間室開閉弁81のフェイスシール弁に当接
して該中間室開閉弁81を閉じ、中間室35Bに供給さ
れる油をタンク53に戻すことを阻止する。これによ
り、中間室35Bに供給される油は、小径の小径シリン
ダ部32でチルトピストン34を押し上げ、チルトピス
トン34が小径シリンダ部32の上端部に突き当たるチ
ルトアップ位置まで高速でチルトアップする。
ップ動作により大径シリンダ部31の上端部のトリムア
ップ位置に到達すると、トリムピストン33はこのトリ
ムアップ位置にて停留待機するものとなる。そして、ト
リムピストン33に内蔵してあるトリム室−中間室連通
弁84が開き、ポンプ52が第1油路55Aからトリム
室35Aに供給している作動油がトリム室−中間室連通
弁84を経て中間室35Bに供給される。トリム室−中
間室連通弁84が上述の如くに開く直前に、トリムピス
トン33が中間室開閉弁81のフェイスシール弁に当接
して該中間室開閉弁81を閉じ、中間室35Bに供給さ
れる油をタンク53に戻すことを阻止する。これによ
り、中間室35Bに供給される油は、小径の小径シリン
ダ部32でチルトピストン34を押し上げ、チルトピス
トン34が小径シリンダ部32の上端部に突き当たるチ
ルトアップ位置まで高速でチルトアップする。
【0045】(3) チルトダウン動作(図5(A)、
(B)) チルトピストン34が小径シリンダ部32の上端部(チ
ルトアップ位置)から下降し、大径シリンダ部31の上
端部のトリムアップ位置にて停留待機しているトリムピ
ストン33に衝合するまでのチルトダウン動作は以下の
如くなされる。
(B)) チルトピストン34が小径シリンダ部32の上端部(チ
ルトアップ位置)から下降し、大径シリンダ部31の上
端部のトリムアップ位置にて停留待機しているトリムピ
ストン33に衝合するまでのチルトダウン動作は以下の
如くなされる。
【0046】ポンプ52が吐出した油は、シャトル式切
替弁61から第2油路55Bを通ってチルト室35Cに
流れ込む。このとき、ポンプ52の吐出油によりタンク
−中間室連通弁86が開かれる。従って、中間室35B
の油はタンク−中間室連通弁86を通ってタンク53に
戻ることができ、結果として、チルト室35Cに供給さ
れる油は小径の小径シリンダ部32でチルトピストン3
4だけを押し下げ、チルトピストン34がトリムピスト
ン33のピストンロッド33Aに衝合するチルトダウン
位置まで高速でチルトダウンする。
替弁61から第2油路55Bを通ってチルト室35Cに
流れ込む。このとき、ポンプ52の吐出油によりタンク
−中間室連通弁86が開かれる。従って、中間室35B
の油はタンク−中間室連通弁86を通ってタンク53に
戻ることができ、結果として、チルト室35Cに供給さ
れる油は小径の小径シリンダ部32でチルトピストン3
4だけを押し下げ、チルトピストン34がトリムピスト
ン33のピストンロッド33Aに衝合するチルトダウン
位置まで高速でチルトダウンする。
【0047】このとき、ポンプ52の吸引力はシャトル
式切替弁61を介して第1油路55Aに印加するが、ト
リム遅延弁88がこのポンプ52の吸引力では開かず、
ポンプ52の吸引力はトリム室35Aに作用しないの
で、トリムピストン33はそのトリムアップ位置に停留
し続ける。
式切替弁61を介して第1油路55Aに印加するが、ト
リム遅延弁88がこのポンプ52の吸引力では開かず、
ポンプ52の吸引力はトリム室35Aに作用しないの
で、トリムピストン33はそのトリムアップ位置に停留
し続ける。
【0048】(4) トリムダウン動作(図5(B)、
(C)) チルトピストン34がトリムピストン33のピストンロ
ッド33Aに衝合した後、トリムピストン33とチルト
ピストン34が一体となって下降し、トリムピストン3
3が大径シリンダ部31の下端部に到達するまでのトリ
ムダウン動作は以下の如くなされる。
(C)) チルトピストン34がトリムピストン33のピストンロ
ッド33Aに衝合した後、トリムピストン33とチルト
ピストン34が一体となって下降し、トリムピストン3
3が大径シリンダ部31の下端部に到達するまでのトリ
ムダウン動作は以下の如くなされる。
【0049】チルトピストン34が上記(3) でトリムピ
ストン33のピストンロッド33Aに衝合してトリムピ
ストン33に荷重がかかると、トリム室35Aの圧力が
上がってトリム遅延弁88が開き、トリム室35Aの油
を第1油路55Aからポンプ52に戻すものとなる。こ
れにより、チルト室35Cに供給される油によりチルト
ピストン34がチルトダウン位置から更に下降を続け、
チルトピストン34とトリムピストン33は一体となっ
てトリムダウンし、トリムピストン33が大径シリンダ
部31の下端部に到達するトリムダウン位置で停止す
る。
ストン33のピストンロッド33Aに衝合してトリムピ
ストン33に荷重がかかると、トリム室35Aの圧力が
上がってトリム遅延弁88が開き、トリム室35Aの油
を第1油路55Aからポンプ52に戻すものとなる。こ
れにより、チルト室35Cに供給される油によりチルト
ピストン34がチルトダウン位置から更に下降を続け、
チルトピストン34とトリムピストン33は一体となっ
てトリムダウンし、トリムピストン33が大径シリンダ
部31の下端部に到達するトリムダウン位置で停止す
る。
【0050】このとき、トリムピストン33が大径シリ
ンダ部31の上端部から下端部に移動するにつれて中間
室35Bの容積が増えるため、タンク53の作動油がタ
ンク−中間室連通弁86から中間室35Bに補給され
る。
ンダ部31の上端部から下端部に移動するにつれて中間
室35Bの容積が増えるため、タンク53の作動油がタ
ンク−中間室連通弁86から中間室35Bに補給され
る。
【0051】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 シリンダ装置21が、大径シリンダ部31と小径シリ
ンダ部32を直列に連通した単一体からなるものであ
り、構成簡素である。
ある。 シリンダ装置21が、大径シリンダ部31と小径シリ
ンダ部32を直列に連通した単一体からなるものであ
り、構成簡素である。
【0052】トリムピストン33のロッド33Aがシ
リンダ外に突出する如くがないから、トリムピストン3
3のロッド33Aに付着した貝等がシリンダ装置21の
ロッドシール部を損傷する如くの不都合がない。
リンダ外に突出する如くがないから、トリムピストン3
3のロッド33Aに付着した貝等がシリンダ装置21の
ロッドシール部を損傷する如くの不都合がない。
【0053】トリムピストン33のロッド33Aがシ
リンダ外に突出する如くがないから、そのロッド33A
の先端が船舶推進機10側に突き当たって摺接すること
による異音の発生等の不都合がない。
リンダ外に突出する如くがないから、そのロッド33A
の先端が船舶推進機10側に突き当たって摺接すること
による異音の発生等の不都合がない。
【0054】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シリンダ
を単一化し、トリムピストンのロッドに貝等が付着する
ことによる不都合を伴うことなく、またトリムピストン
のロッド先端が船舶推進機側に突き当たって摺接するこ
とによる不都合を伴わないトリム・チルト装置を得るこ
とができる。
を単一化し、トリムピストンのロッドに貝等が付着する
ことによる不都合を伴うことなく、またトリムピストン
のロッド先端が船舶推進機側に突き当たって摺接するこ
とによる不都合を伴わないトリム・チルト装置を得るこ
とができる。
【図1】図1は船舶推進機を示す模式図である。
【図2】図2はトリム・チルト装置を示す油圧回路図で
ある。
ある。
【図3】図3はフェイスシール弁を示す模式図である。
【図4】図4はトリム・チルトアップ動作を示す模式図
である。
である。
【図5】図5はトリム・チルトダウン動作を示す模式図
である。
である。
10 船舶推進機 11 船体 20 トリム・チルト装置 21 シリンダ装置 22 作動油給排装置 31 大径シリンダ部 32 小径シリンダ部 33 トリムピストン 33A ピストンロッド 34 チルトピストン 34A ピストンロッド 35A トリム室 35B 中間室 35C チルト室 81 中間室開閉弁 84 トリム室−中間室連通弁 86 タンク−中間室連通弁 88 トリム遅延弁
Claims (3)
- 【請求項1】 船体と、この船体に傾動自在に支持され
た船舶推進機との間にシリンダ装置を介装し、作動油給
排装置からシリンダ装置に作動油を供給もしくは排出制
御することにより、シリンダ装置を伸縮させて船舶推進
機をトリム動作及びチルト動作させる船舶推進機用トリ
ム・チルト装置において、 前記シリンダ装置が、大径シリンダ部と小径シリンダ部
を直列に連通してなり、大径シリンダ部には大径のトリ
ムピストンを配置し、小径シリンダ部には小径のチルト
ピストンを配置し、チルトピストンのピストンロッドを
小径シリンダ部から外部に突出させ、トリムピストンが
大径シリンダ部で移動するときには該トリムピストンと
チルトピストンとがその移動方向で相衝合するように構
成され、 トリム動作域ではトリムピストンとチルトピストンを一
体で移動させ、チルト動作域ではチルトピストンだけを
移動させる油圧回路を備えてなることを特徴とする船舶
推進機用トリム・チルト装置。 - 【請求項2】 前記油圧回路が、 大径シリンダ部の反チルトピストン側のトリム室に作動
油を供給するアップ動作時に、トリムピストンがトリム
アップ位置に到達するまでは大径シリンダ部と小径シリ
ンダ部の連通部でトリムピストンとチルトピストンに挟
まれる中間室の作動油をタンクに戻すように中間室とタ
ンクとを連通し、トリムアップ位置に到達後はその連通
を阻止する中間室開閉弁と、 トリムピストンがアップ動作してトリムアップ位置に到
達後にトリム室から中間室に作動油を流すようにトリム
室と中間室とを連通するトリム室−中間室連通弁と、 小径シリンダ部の反トリムピストン側のチルト室に作動
油を供給するダウン動作時に、チルトピストンがトリム
ピストンに衝合開始するチルトダウン位置に到達するま
では中間室の作動油をタンクに戻し、チルトダウン位置
に到達後のチルトピストンがトリムピストンをトリムア
ップ位置からトリムダウン位置に押し下げる間はタンク
の作動油を中間室に供給するように中間室とタンクとを
連通するタンク−中間室連通弁と、 チルトピストンがダウン動作してチルトダウン位置に到
達するまではトリム室からの作動油の流出を阻止し、チ
ルトダウン位置に到達後のチルトピストンがトリムピス
トンをトリムアップ位置からトリムダウン位置に押し下
げる間はトリム室からの作動油の流出を許容するトリム
遅延弁とを有してなる請求項1記載の船舶推進機用トリ
ム・チルト装置。 - 【請求項3】 前記中間室開閉弁が大径シリンダ部に設
けた中間室とタンクとの連通部に設置したフェイスシー
ル弁とパイロット弁により構成され、 前記トリム室−中間室連通弁がトリムピストンに設けた
トリム室と中間室との連通部に設置したパイロット弁に
より構成され、 前記タンク−中間室連通弁が中間室とタンクとの連通部
に設置され、ダウン動作時にチルト室に供給される作動
油の供給圧力により開くパイロット弁にて構成され、 前記トリム遅延弁がトリム室に接続される作動油給排路
に設置した遅延弁にて構成される請求項2記載の船舶推
機用トリム・チルト装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10170534A JPH11348885A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 船舶推進機用トリム・チルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10170534A JPH11348885A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 船舶推進機用トリム・チルト装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11348885A true JPH11348885A (ja) | 1999-12-21 |
| JPH11348885A5 JPH11348885A5 (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=15906709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10170534A Withdrawn JPH11348885A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 船舶推進機用トリム・チルト装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11348885A (ja) |
-
1998
- 1998-06-04 JP JP10170534A patent/JPH11348885A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041126 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041126 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060406 |