JPH11349829A - 帯電防止性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

帯電防止性樹脂組成物の製造方法

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JPH11349829A
JPH11349829A JP17218298A JP17218298A JPH11349829A JP H11349829 A JPH11349829 A JP H11349829A JP 17218298 A JP17218298 A JP 17218298A JP 17218298 A JP17218298 A JP 17218298A JP H11349829 A JPH11349829 A JP H11349829A
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emulsion
solution
polymerization
thermoplastic resin
antistatic polymer
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JP17218298A
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Ryotaro Kuribayashi
亮太郎 栗林
Yukiatsu Furumiya
行淳 古宮
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性重合体と熱可塑性樹脂からなる帯
電防止性樹脂組成物を、取扱い性や工程通過性における
障害を伴うことなく製造する方法を提供する。 【解決手段】 本発明の製造方法は、(1)下記方法
(ア)、(イ)または(ウ)によって熱可塑性樹脂
(a)および帯電防止性重合体(b)を含有するエマル
ジョンまたは溶液を調製する工程、および(2)そのエ
マルジョンまたは溶液から、分散媒または溶媒を除去す
る工程からなる。 方法(ア):(b)を与えるモノマーの乳化重合または
溶液重合によって得たエマルジョンまたは溶液と、
(a)のエマルジョンまたは溶液とを混合する。 方法(イ):(b)を与えるモノマーの乳化重合または
溶液重合によって得たエマルジョンまたは溶液の系中
で、(a)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合
を行う。 方法(ウ):(a)を含有するエマルジョンまたは溶液
の系中で、(b)を与えるモノマーの乳化重合または溶
液重合を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止性樹脂組
成物の製造方法に関する。本発明の製造方法により得ら
れる帯電防止性樹脂組成物は、そのままで成形用材料と
して使用でき、また、帯電防止成分を熱可塑性樹脂に混
入するためのマスターバッチとしても使用することがで
きる。
【0002】
【従来の技術】帯電防止性重合体として、親水性エチレ
ン性不飽和化合物と親油性エチレン性不飽和化合物から
なる共重合体が知られている。例えば、スルホン酸基を
含有するエチレン性不飽和化合物またはその塩、分子鎖
の一方の末端が炭化水素基によって停止されているポリ
アルキレンオキシド鎖を含有するエチレン性不飽和化合
物、およびこれら以外のエチレン性不飽和化合物からな
る共重合体は、長期にわたり良好な帯電防止性能を保持
することができ、また熱安定性にも優れることから、そ
のままで帯電防止性を有する成形用樹脂として使用で
き、また、樹脂用帯電防止剤としても使用することがで
きる(特開平9−272721号公報)。上記のような
親水性エチレン性不飽和化合物と親油性エチレン性不飽
和化合物からなる共重合体を得るための共重合に際して
は、使用したすべての種類のモノマーについて共重合体
への導入率を高めるため、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどの極性有機溶媒と水
との均一混合溶媒中における溶液重合法を採用するのが
好ましい一方法である。また、この種の共重合を乳化重
合法で行うことも望ましい方法であり、例えば特開昭6
0−51703号公報には、アルキレンカーボネートと
水との混合液を用いた乳化重合法および溶液重合法が提
案されている。なお、本発明者らは、上記特開平9−2
72721号公報に記載されているような共重合体につ
いて乳化重合による製造法を発明し、その製造法につい
て先に特許出願をしている(特願平9−217178
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−272721号公報に記載された共重合体を始
めとする、親水性エチレン性不飽和化合物と親油性エチ
レン性不飽和化合物の共重合体などの帯電防止性重合体
では、その柔軟性や膠着性に由来して、該重合体のペレ
ット化、得られたペレットの他の熱可塑性樹脂との混合
などの操作において、取扱い性や工程通過性の点で問題
となる場合が多い。しかして、本発明の目的は、帯電防
止性重合体と熱可塑性樹脂からなる帯電防止性樹脂組成
物を、取扱い性や工程通過性における障害を伴うことな
く製造することのできる方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、
【0005】(1)下記方法(ア)、(イ)または
(ウ)によって熱可塑性樹脂(a)および帯電防止性重
合体(b)を含有するエマルジョン(I−1)または溶
液(I−2)を調製する工程、および;
【0006】方法(ア):帯電防止性重合体(b)を与
えるモノマーの乳化重合または溶液重合によって得た帯
電防止性重合体(b)を含有するエマルジョンまたは溶
液と、熱可塑性樹脂(a)のエマルジョンまたは溶液と
を混合することからなる方法; 方法(イ):帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
の乳化重合または溶液重合によって帯電防止性重合体
(b)を含有するエマルジョンまたは溶液を得、次いで
該エマルジョンまたは溶液からなる系中で、熱可塑性樹
脂(a)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を
行うことからなる方法; 方法(ウ):熱可塑性樹脂(a)を含有するエマルジョ
ンまたは溶液からなる系中で、帯電防止性重合体(b)
を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を行うこと
からなる方法;
【0007】(2)上記工程(1)で得られたエマルジ
ョン(I−1)または溶液(I−2)から分散媒または
溶媒を除去する工程;
【0008】からなる、熱可塑性樹脂(a)および帯電
防止性重合体(b)を含有する帯電防止性樹脂組成物の
製造方法を提供することによって達成される。
【0009】また本発明によれば、上記の目的は、
【0010】(1)上記方法(ア)、(イ)または
(ウ)によって熱可塑性樹脂(a)および帯電防止性重
合体(b)を含有するエマルジョン(I−1)または溶
液(I−2)を調製する工程、および;
【0011】(2)上記工程(1)で得られたエマルジ
ョン(I−1)または溶液(I−2)から分散媒または
溶媒を除去する工程;
【0012】からなる、熱可塑性樹脂(a)および帯電
防止性重合体(b)を含有する樹脂組成物からなるマス
ターバッチの製造方法を提供することによって達成され
る。
【0013】さらに本発明によれば、上記の目的は、
【0014】(1)上記方法(ア)、(イ)または
(ウ)によって熱可塑性樹脂(a)および帯電防止性重
合体(b)を含有するエマルジョン(I−1)または溶
液(I−2)を調製する工程;
【0015】(2)上記工程(1)で得られたエマルジ
ョン(I−1)または溶液(I−2)から分散媒または
溶媒を除去することによって、熱可塑性樹脂(a)およ
び帯電防止性重合体(b)を含有する樹脂組成物(II)
を得る工程、および;
【0016】(3)上記工程(2)で得られた樹脂組成
物(II)を溶融条件下で熱可塑性樹脂(c)と混合する
工程;
【0017】からなる、熱可塑性樹脂および帯電防止性
重合体(b)を含有する帯電防止性樹脂組成物の製造方
法を提供することによって達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明の製造方法における第1の工程は、
熱可塑性樹脂(a)および帯電防止性重合体(b)を含
有するエマルジョン(I−1)または溶液(I−2)を
調製する工程であり、上記方法(ア)、(イ)および
(ウ)のうちのいずれかの方法が採用される。
【0020】上記方法(ア)は、帯電防止性重合体
(b)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合によ
って得た帯電防止性重合体(b)を含有するエマルジョ
ンまたは溶液と、熱可塑性樹脂(a)のエマルジョンま
たは溶液とを混合することからなる、熱可塑性樹脂
(a)および帯電防止性重合体(b)を含有するエマル
ジョン(I−1)または溶液(I−2)の調製方法であ
る。
【0021】帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
としては、特に限定されるものではないが、通常、一部
のモノマーとして親水性エチレン性不飽和化合物を使用
する。モノマーの好ましい組合わせとしては、スルホン
酸基を含有するエチレン性不飽和化合物またはその塩
(A)、一般式(1)
【0022】
【化4】
【0023】(式中、R1は水素原子またはメチル基を
表し、R2は水酸基を有してもよい2価の炭化水素基を
表し、R3は炭素数2〜4の2価の飽和脂肪族炭化水素
基を表し、R4は炭素数1〜30の1価の炭化水素基を
表し、nは平均値において3〜200の範囲の数を表
す。)
【0024】で示される化合物(B)、ならびに、該エ
チレン性不飽和化合物またはその塩(A)および該化合
物(B)とは相違するエチレン性不飽和化合物(C)か
らなる組合わせが挙げられる。これらの3種のモノマー
(A)、(B)および(C)を組合わせて使用した場合
には、長期にわたり良好な帯電防止性能を保持すること
ができ、また熱安定性にも優れる共重合体を得ることが
できる。
【0025】上記のスルホン酸基を含有するエチレン性
不飽和化合物またはその塩(A)としては、一般式
(2)
【0026】
【化5】
【0027】(式中、R5は水素原子またはメチル基を
表し、R6は2価の炭化水素基を表し、Mはm価のカチ
オンを表し、mはカチオンMのイオン価数を表す。)
【0028】で示されるエチレン性不飽和化合物または
その塩が好ましく、その好ましい具体例としては、アリ
ルスルホン酸、メタリルスルホン酸、p−スチレンスル
ホン酸、p−ビニルベンジルスルホン酸等のスルホン酸
の、ナトリウム、カリウム等に代表されるアルカリ金属
との塩または第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム
等に代表される有機カチオン化合物との塩が挙げられ
る。
【0029】上記化合物(B)は、上記一般式(1)か
ら明らかなように、下記一般式(3)
【0030】
【化6】
【0031】(式中、R1およびR2は前記定義のとおり
である。)
【0032】で示される重合性二重結合含有セグメント
と、下記一般式(4)
【0033】
【化7】
【0034】(式中、R3およびnは前記定義のとおり
である。)
【0035】で示されるポリアルキレンオキシドセグメ
ントと、下記一般式(5)
【0036】
【化8】
【0037】(式中、R4は前記定義のとおりであ
る。)
【0038】で示される炭化水素基セグメントとの3つ
のセグメントから構成される。重合性二重結合含有セグ
メントを示す上記式(3)中のR2は水酸基を有してい
てもよい2価の炭化水素基であるが、炭素数1〜4の2
価の炭化水素基であることが好ましい。上記のポリアル
キレンオキシドセグメントとしては、ポリエチレングリ
コール鎖、ポリプロピレングリコール鎖などが例示され
るが、好ましくはポリエチレングリコール鎖である。こ
こで、アルキレンオキシド単位の繰り返し数を示すnは
平均値において3〜200である。なお、ポリアルキレ
ンオキシドセグメント中に含まれるn個(平均個数)の
3は、炭素数2〜4の2価の飽和脂肪族炭化水素基で
ある限りにおいては、全てが同一構造の炭化水素基であ
っても、また、2種以上の炭化水素基であってもよい。
上記の炭化水素基セグメントは、炭素数1から30の炭
化水素基であり、直鎖または分岐状のアルキル基や、脂
肪族基を有する芳香族基等が包含される。その好ましい
例としては、メチル基、ドデシル基、テトラデシル基、
ステアリル基、ノニルフェニル基等が挙げられる。上記
の化合物(B)は、必ずしも限られるものではないが、
例えば、ポリオキシアルキレンモノエーテルとアクリル
酸クロライドまたはメタクリル酸クロライドとの反応に
より製造することができる。
【0039】上記エチレン性不飽和化合物(C)として
は、必ずしも限られるものではないが、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リル等に代表されるアクリル酸誘導体;メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステア
リル等に代表されるメタクリル酸誘導体;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル等のビニルエステル化合物;スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物等を挙
げることができ、これらは単独でもしくは2種類以上を
組合わせて使用することができる。ただし、化合物
(C)は、本発明において使用する熱可塑性樹脂(a)
および/または(c)に対して親和性を有するものであ
ることが好ましい。例えば、熱可塑性樹脂(a)がアク
リル系樹脂である場合には、化合物(C)はアクリル酸
誘導体またはメタクリル酸誘導体であることが好まし
い。
【0040】モノマー(A)、(B)および(C)を組
合わせて使用する場合、それらの間での相対使用量につ
いては、必ずしも限られるものではなく、目的に応じ
て、帯電防止性能、機械的性質、熱的性質などのバラン
ス等を考慮しながら適宜条件設定することができる。長
期にわたって特に優れた帯電防止性能を発揮し得る共重
合体を得る目的においては、(A)、(B)および
(C)の合計量(モノマーの全量)を基準として、
(A)および(B)がそれぞれ5〜30重量%の範囲内
および10〜70重量%の範囲内を占め、かつ(A)と
(B)の合計量が20〜90重量%の範囲内を占めるよ
うな割合(すなわち、(C)が80〜10重量%の範囲
内を占めるような割合)とすることが好ましい。
【0041】乳化重合により帯電防止性重合体(b)を
含有するエマルジョンを得る場合、重合開始剤として
は、過硫酸塩、過酸化物、レドックス開始剤およびアゾ
系水溶性重合開始剤からなる群から選ばれる一種または
二種以上のラジカル重合開始剤を使用することが好まし
い。得られる帯電防止性重合体の着色を防止するために
は、環状アゾアミジンの塩、アゾアミジンの塩、アゾオ
キシムの塩、アゾカルボン酸等のアゾ系水溶性重合開始
剤;過酸化水素等の水溶性過酸化物などの中から選択す
るのが好ましい。なお、上記の環状アゾアミジンの塩、
アゾアミジンの塩、アゾオキシムの塩、アゾカルボン酸
等としては、水和物の形態のものを使用してもよい。乳
化重合系を構成する分散媒としては、必ずしも限られる
ものではないが、通常、水を主体とする液体が使用さ
れ、水を実質的に単独で使用するのが好ましく、蒸留水
またはイオン交換水を使用するのが特に好ましい。ただ
し、乳化重合およびその後の処理操作に悪影響を与えな
い程度の少量であれば、テトラヒドロフラン、メタノー
ル、エタノール等の有機溶媒を混合しても差し支えな
い。分散媒の使用量については、モノマーおよび重合開
始剤が溶解または乳化・分散し、重合中の撹拌に支障と
ならない程度の粘度となるような量であれば特に制限さ
れないが、通常は、モノマーの合計重量に対して約2〜
10倍の範囲内の重量であることが好ましい。なお、必
要に応じて、所望の乳化剤を適量使用することができ
る。一方、溶液重合により帯電防止性重合体(b)を含
有する溶液を得る場合、重合開始剤としては、過酸化物
系重合開始剤およびアゾ系重合開始剤からなる群から選
ばれる一種または二種以上のラジカル重合開始剤を使用
することが好ましい。溶液重合系を構成する溶媒は、必
ずしも限られるものではないが、ジメチルホルムアミ
ド、ジオキサンなどの極性有機溶媒と水との混合溶媒で
あることが好ましい。溶媒の使用量については、モノマ
ーおよび重合開始剤が溶解し、重合中の撹拌に支障とな
らない程度の粘度となるような量であれば特に制限され
ないが、通常は、モノマーの合計重量に対して約2〜1
0倍の範囲内の重量であることが好ましい。
【0042】乳化重合および溶液重合のいずれの場合に
おいても、重合系にはできるだけ分子状の酸素を混入さ
せないことが通常望ましいので、使用する各モノマーお
よび溶媒は、重合開始前に、窒素等の不活性ガスの吹き
込み処理等により酸素除去処理を施しておくことが好ま
しく、また重合反応は不活性ガスの雰囲気下で行うこと
が好ましい。乳化重合または溶液重合の際の温度として
は、採用する重合形式、使用する重合開始剤等に適した
温度を適宜採用すればよいが、ラジカル重合の場合、一
般的には10〜100℃の範囲内である。また、ラジカ
ル重合の場合、アルキルチオール等の連鎖移動剤を用い
ることもできる。連鎖移動剤の添加量など重合条件の設
定により、生成する帯電防止性重合体の平均分子量を任
意に制御することができる。乳化重合または溶液重合の
所要時間は、必ずしも限られるものではないが、通常、
約0.5〜15時間の範囲内で重合を終了することがで
きる。なお、重合中、反応混合液を十分な撹拌下に置く
ことが好ましい。
【0043】上記方法(ア)において、熱可塑性樹脂
(a)を含有するエマルジョンまたは溶液との混合のた
めに使用する帯電防止性重合体(b)を含有するエマル
ジョンまたは溶液としては、上記のごとき乳化重合また
は溶液重合で得られたものをそのまま使用することがで
きるが、必要に応じて、支障のない範囲内において、重
合後に分散媒もしくは溶媒の追加または部分的除去を施
したものを使用することもできる。
【0044】上記方法(ア)においては、熱可塑性樹脂
(a)が分散質または溶質としてエマルジョンまたは溶
液を形成することができる限りにおいては、適用される
熱可塑性樹脂(a)の種類に特に制限はない。その代表
例としては、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系
樹脂;ポリスチレン、耐衝撃ポリスチレン(HIP
S)、ABS樹脂などのスチレン系樹脂;塩化ビニル樹
脂などを挙げることができる。また、熱可塑性樹脂
(a)を含有するエマルジョンまたは溶液を構成する分
散媒または溶媒についても特に限定されるものではな
く、それぞれ、例えば、帯電防止性重合体(b)を得る
ための乳化重合および溶液重合に関して先に説明したよ
うな分散媒または溶媒を使用することができる。分散媒
または溶媒の使用量については、熱可塑性樹脂(a)が
系中で十分に乳化・分散または溶解できるような量であ
れば特に制限されないが、通常は、熱可塑性樹脂(a)
の重量に対して約1〜20倍の範囲内の重量である。な
お、熱可塑性樹脂(a)を含有するエマルジョンについ
ては、必要に応じて、所望の乳化剤を適量含有させるこ
とができる。上記方法(ア)において使用する、熱可塑
性樹脂(a)のエマルジョンまたは溶液の調製方法につ
いては、特に限定されるものではない。例えば、所定の
モノマーを公知の任意の乳化重合法または溶液重合法で
重合して得られたエマルジョンまたは溶液を用いること
ができる。また、予め製造した熱可塑性樹脂(a)を所
定の溶媒に溶解することによって調製した溶液を用いる
こともできる。
【0045】上記方法(ア)においては、帯電防止性重
合体(b)を含有するエマルジョンまたは溶液と、熱可
塑性樹脂(a)を含有するエマルジョンまたは溶液との
混合方法として、公知の混合方法に準じた任意の方法を
採用することができる。例えば、内部に撹拌翼に備えた
槽中に一方のエマルジョンまたは溶液を仕込んでおき、
撹拌しながら、その中に、もう一方のエマルジョンまた
は溶液を滴下する方法をとることができる。このとき、
撹拌を容易にするため必要に応じて分散媒や溶媒を添加
したり、加温することも可能である。
【0046】上記方法(イ)は、帯電防止性重合体
(b)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合によ
って帯電防止性重合体(b)を含有するエマルジョンま
たは溶液を得、次いで該エマルジョンまたは溶液からな
る系中で、熱可塑性樹脂(a)を与えるモノマーの乳化
重合または溶液重合を行うことからなる、熱可塑性樹脂
(a)および帯電防止性重合体(b)を含有するエマル
ジョン(I−1)または溶液(I−2)の調製方法であ
る。
【0047】方法(イ)における帯電防止性重合体
(b)を含有するエマルジョンまたは溶液を得るための
乳化重合または溶液重合は、方法(ア)に関して先に説
明した帯電防止性重合体(b)を与えるモノマーの乳化
重合または溶液重合と同様な操作および条件の下に行う
ことができる。方法(イ)においては、帯電防止性重合
体(b)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合に
よって得られたエマルジョンまたは溶液に、熱可塑性樹
脂(a)を与えるモノマーと共に、重合開始剤、連鎖移
動剤等の該モノマーの重合反応系を形成させるために必
要な添加剤が添加される。熱可塑性樹脂(a)を与える
モノマーの乳化重合または溶液重合においては、系中に
帯電防止性重合体(b)が存在している点を除外すれば
公知の重合処方を適用でき、必要に応じて、所望のエマ
ルジョン系または溶液系が形成され、かつその粘度が重
合中の撹拌に支障とならない程度の適度なものとなるよ
うに、分散媒、乳化剤、溶媒等を加えてもよい。熱可塑
性樹脂(a)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重
合における分散媒または溶媒の量は、重合系中の帯電防
止性重合体(b)およびモノマーの合計重量に対して、
通常、約1〜30倍の範囲内の重量であることが好まし
い。上記方法(イ)においては、熱可塑性樹脂(a)
は、乳化重合法または溶液重合法によって製造可能なも
のである限りにおいて、その種類に特に制限はないが、
ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂;ポリス
チレン、耐衝撃ポリスチレン(HIPS)、ABS樹脂
などのスチレン系樹脂;塩化ビニル樹脂などが好まし
い。
【0048】上記方法(ウ)は、熱可塑性樹脂(a)を
含有するエマルジョンまたは溶液からなる系中で、帯電
防止性重合体(b)を与えるモノマーの乳化重合または
溶液重合を行うことからなる、熱可塑性樹脂(a)およ
び帯電防止性重合体(b)を含有するエマルジョン(I
−1)または溶液(I−2)の調製方法である。方法
(ウ)においては、熱可塑性樹脂(a)が分散質または
溶質としてエマルジョンまたは溶液を形成することがで
きる限りにおいては、適用される熱可塑性樹脂(a)の
種類に特に制限はない。その代表例としては、ポリメタ
クリル酸メチルなどのアクリル系樹脂;ポリスチレン、
耐衝撃ポリスチレン(HIPS)、ABS樹脂などのス
チレン系樹脂;塩化ビニル樹脂などを挙げることができ
る。熱可塑性樹脂(a)を含有するエマルジョンまたは
溶液の調製方法については、特に限定されるものではな
く、例えば、所定のモノマーを公知の任意の乳化重合法
または溶液重合法に準じて重合して得られたエマルジョ
ンまたは溶液を用いることができる。また、予め製造し
た熱可塑性樹脂(a)を所定の溶媒に溶解することによ
って調製した溶液を用いることもできる。使用する分散
媒または溶媒についても特に限定されるものではなく、
それぞれ、例えば、方法(ア)における帯電防止性重合
体(b)を得るための乳化重合および溶液重合に関して
先に説明したような分散媒または溶媒を使用することが
できる。方法(ウ)における帯電防止性重合体(b)を
与えるモノマーの乳化重合または溶液重合は、系中に熱
可塑性樹脂(a)が存在している点を除外すれば方法
(ア)に関して先に説明した帯電防止性重合体(b)を
与えるモノマーの乳化重合または溶液重合と同様な操作
および条件の下に行うことができる。なお、分散媒また
は溶媒の使用量については、熱可塑性樹脂(a)および
生成する帯電防止性重合体(b)が系中で十分に乳化・
分散または溶解できるような量であれば特に制限されな
いが、通常は、帯電防止性重合体(b)を与えるモノマ
ーおよび熱可塑性樹脂(a)の合計重量に対して約1〜
20倍の範囲内の重量である。
【0049】本発明においては、熱可塑性樹脂(a)お
よび帯電防止性重合体(b)を含有するエマルジョン
(I−1)または溶液(I−2)を調製するために、上
記の方法(ア)、(イ)および(ウ)のいずれか一つの
方法を単独使用しても、2種以上の方法を併用してもよ
い。
【0050】本発明の方法におけるエマルジョン(I−
1)または溶液(I−2)の調製工程では、得ようとす
るエマルジョン(I−1)または溶液(I−2)におけ
る熱可塑性樹脂(a)と帯電防止性重合体(b)の重量
比は特に限定されるものではなく、目的とする樹脂組成
物の用途、使用形態、要求性能(例えば、帯電防止性
能、機械的物性、膠着防止性能等)、コスト等を考慮し
て適宜好適な条件を採用すればよいが、多くの場合、熱
可塑性樹脂(a)/帯電防止性重合体(b)の重量比は
3/97〜99/1の範囲内である。なお、次に分散媒
または溶媒を除去することによって得ようとする樹脂組
成物について、そのまま成形用材料としての用途を想定
している場合には熱可塑性樹脂(a)/帯電防止性重合
体(b)の重量比は20/80〜99/1の範囲内であ
ることが好ましく、熱可塑性樹脂配合用マスターバッチ
としての用途を想定している場合には熱可塑性樹脂
(a)/帯電防止性重合体(b)の重量比は3/97〜
50/50の範囲内であることが好ましい。
【0051】本発明においては、上記のようにしてエマ
ルジョン(I−1)または溶液(I−2)を調製した
後、該エマルジョン(I−1)または溶液(I−2)か
ら分散媒または溶媒を除去する。分散媒または溶媒の除
去方法としては、特に限定されることなく、公知の蒸発
・乾燥方法に準じて各種の方法を適宜採用することがで
き、その例として、スプレードライ法、エマルジョンま
たは溶液の加熱によって分散媒または溶媒を蒸発させる
ことからなる方法などを挙げることができる。
【0052】上記のようにしてエマルジョン(I−1)
または溶液(I−2)から分散媒または溶媒を除去する
ことにより、熱可塑性樹脂(a)と帯電防止性重合体
(b)を含有する帯電防止性樹脂組成物を得ることがで
きる。該帯電防止性樹脂組成物は、上記のように熱可塑
性樹脂(a)と帯電防止性重合体(b)との重量比等に
応じて、そのまま成形用材料として、または熱可塑性樹
脂配合用マスターバッチとして使用することができる。
ただし、分散媒または溶媒の使用量を比較的少量に止め
ることができ、エマルジョン(I−1)または溶液(I
−2)の調製工程における重合装置や混合装置を比較的
小型化でき、しかも分散媒または溶媒の除去工程におい
て装置の小型化や所要エネルギーの低減が可能となる
点、および成形用帯電防止性樹脂組成物を得る目的にお
いて適用可能な熱可塑性樹脂の選択範囲が広い点から
は、上記の分散媒または溶媒の除去工程おいて、熱可塑
性樹脂(a)および帯電防止性重合体(b)を含有する
樹脂組成物(II)としてマスターバッチを製造し、次い
で該マスターバッチを溶融条件下で熱可塑性樹脂(c)
と混合することからなる手法を採用することが好まし
い。
【0053】上記の樹脂組成物(II)またはマスターバ
ッチと混合する熱可塑性樹脂(c)としては、特に限定
されることなく各種のものを使用することができ、例え
ば、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂;ポ
リスチレン、耐衝撃ポリスチレン(HIPS)、ABS
樹脂などのスチレン系樹脂;塩化ビニル樹脂;ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど
の熱可塑性ポリエステル樹脂;ナイロン−6などのポリ
アミド樹脂;ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
熱可塑性樹脂(c)と、熱可塑性樹脂(II)中またはマ
スターバッチ中に含有される熱可塑性樹脂(a)とは、
同種のものであっても異種のものであってもよいが、該
熱可塑性樹脂(a)として、それを混合しようとする熱
可塑性樹脂(c)と同種の樹脂であるか、もしくは熱可
塑性樹脂(c)に対して良好な相容性を有し、かつ熱可
塑性樹脂(c)と同程度以上の安定性(例えば、熱安定
性等)を有する樹脂を選択することが、混合後に得られ
る帯電防止性樹脂組成物において、熱可塑性樹脂(c)
由来の性能を低下させないうえで好ましい。
【0054】上記の熱可塑性樹脂(a)および帯電防止
性重合体(b)を含有する樹脂組成物(II)またはマス
ターバッチについて、熱可塑性樹脂(c)と混合する場
合における使用量は、必ずしも制限されるものではな
く、目的とする帯電防止性樹脂組成物の用途、使用形
態、要求性能(例えば、帯電防止性能、機械的物性、膠
着防止性能等)、コスト等を考慮して適宜好適な条件を
採用すればよいが、多くの場合、熱可塑性樹脂(c)の
100重量部に対して1〜500重量部の範囲内である
ことが実用上好ましい。また、樹脂組成物(II)または
マスターバッチと熱可塑性樹脂(c)との混合後に得ら
れる帯電防止性樹脂組成物中の全熱可塑性樹脂(熱可塑
性樹脂(a)および(c))/帯電防止性重合体(b)
の重量比が20/80〜99/1の範囲内であると一般
に帯電防止性能と機械的物性のバランスが良好となるの
で、該帯電防止性樹脂組成物として成形用材料を得たい
場合には、このような条件を満足するように、樹脂組成
物(II)またはマスターバッチと熱可塑性樹脂(c)と
の使用割合を設定することが好ましい。
【0055】樹脂組成物(II)またはマスターバッチと
熱可塑性樹脂(c)との溶融条件下における混合は、該
熱可塑性樹脂(c)と通常のマスターバッチとを混合す
る場合に採用されるような公知の任意の方法に準じて行
うことができる。混合装置としては、例えば、スクリュ
ー式連続押出機、熱ロール、ニーダー等を使用すること
ができる。混合の際における温度としては、熱可塑性樹
脂が溶融可能であり、かつ熱可塑性樹脂、帯電防止性重
合体等の熱的変質が実質的に生じないような温度域であ
れば、特に限定されるものではないが、通常、150〜
300℃の範囲内が好適である。
【0056】本発明においては、エマルジョン(I−
1)または溶液(I−2)の調製工程、樹脂組成物(I
I)またはマスターバッチと熱可塑性樹脂(c)との溶
融混合工程等の任意の工程において、酸化防止剤、紫外
線吸収剤等の安定剤;染料;顔料;マイカ等の充填材等
の添加剤を適宜添加することができる。
【0057】本発明の方法によって得られる帯電防止性
樹脂組成物を成形用材料として利用する場合、任意の成
形・加工方法を採用することができ、例えば、射出成
形、押出成形、ブロー成形、インフレーション成形等が
適用可能である。成形・加工時の温度条件としては、公
知の条件に準じ、熱可塑性樹脂の種類、成形・加工法の
種類等に応じて適宜好適な条件を採用すればよい。な
お、得られる成形体において帯電防止性能を十分に発揮
させるうえで、帯電防止性重合体(b)が熱可塑性樹脂
中において筋状導電回路を形成して分散しやすいよう
に、樹脂組成物に強いせん断力が加わるような成形条
件、成形方法を採用することが好ましい。
【0058】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらにより限定されるもので
はない。
【0059】合成例1 撹拌機および還流冷却器の付いたガラス製反応容器の内
部を窒素置換し、その中に、蒸留水8000gを仕込ん
だ。次いで、水酸化ナトリウム水溶液で処理した後に水
洗、蒸留したメタクリル酸メチル200g、水酸化ナト
リウム水溶液で処理した後に水洗、減圧蒸留したメタク
リル酸2−エチルヘキシル200g、p−スチレンスル
ホン酸ナトリウム(東ソー(株)製スピノマーNaS
S)100g、およびアクリル酸ポリエチレングリコー
ルマクロモノマー(一般式(1)においてR1が水素原
子、R2およびR3がそれぞれエチレン基、R4がドデシ
ル基、nの平均値が29である化合物)500gを仕込
み、撹拌しながら窒素ガス吹き込み処理をした。その
後、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2
−イル)プロパン〕ジヒドロクロライド(和光純薬工業
(株)製VA−044)10gを仕込んで、55℃で5
時間、さらに95℃で2時間乳化重合を行った。このよ
うにして、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、p−スチレンスルホン酸ナトリウムおよび
アクリル酸ポリエチレングリコールマクロモノマーの共
重合体(帯電防止性重合体)が水中に乳化・分散してな
るエマルジョン(1)を得た。
【0060】合成例2 撹拌機および還流冷却器の付いたガラス製反応容器の内
部を窒素置換し、その中に、蒸留水644g、ステアリ
ン酸ナトリウム5.4g、ドデシル硫酸ナトリウム1.
7gおよび炭酸ナトリウム0.2gを仕込み、撹拌しな
がら窒素ガス吹き込み処理をした。30分後、水酸化ナ
トリウム水溶液で処理した後に水洗、蒸留したメタクリ
ル酸メチル77g、水酸化ナトリウム水溶液で処理した
後に水洗、蒸留したアクリル酸メチル9g、n−オクチ
ルメルカプタン1.6gおよびVA−044の0.06
gを仕込んで、80℃で1時間乳化重合した。その後、
VA−044を0.24g仕込み、メタクリル酸メチル
309gおよびアクリル酸メチル34gを1時間かけて
滴下し、さらに2時間乳化重合を行った。このようにし
て、メタクリル酸メチルおよびアクリル酸メチルの共重
合体(熱可塑性樹脂)が水中に乳化・分散してなるエマ
ルジョン(2)を得た。
【0061】合成例3 撹拌機および還流冷却器の付いたガラス製反応容器の内
部を窒素置換し、その中に、蒸留水2000gおよび
1,4−ジオキサン3000gを仕込んだ。次いで、水
酸化ナトリウム水溶液で処理した後に水洗、蒸留したメ
タクリル酸メチル200g、水酸化ナトリウム水溶液で
処理した後に水洗、減圧蒸留したメタクリル酸2−エチ
ルヘキシル200g、p−スチレンスルホン酸ナトリウ
ム(東ソー(株)製スピノマーNaSS)100g、お
よびアクリル酸ポリエチレングリコールマクロモノマー
(一般式(1)においてR1が水素原子、R2およびR3
がそれぞれエチレン基、R4がドデシル基、nの平均値
が29である化合物)500gを仕込み、撹拌しながら
窒素ガス吹き込み処理をした。その後、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル(和光純薬工業(株)製V−6
0)7.5gを仕込んで、80℃で5時間、さらに95
℃で2時間溶液重合を行った。このようにして、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、p−
スチレンスルホン酸ナトリウムおよびアクリル酸ポリエ
チレングリコールマクロモノマーの共重合体(帯電防止
性重合体)が溶媒中に溶解してなる溶液(1)を得た。
【0062】合成例4 撹拌機および還流冷却器の付いたガラス製反応容器の内
部を窒素置換し、その中に、乾燥トルエン848g、水
酸化ナトリウム水溶液で処理した後に水洗、蒸留したメ
タクリル酸メチル386g、水酸化ナトリウム水溶液で
処理した後に水洗、蒸留したアクリル酸メチル43g、
およびラウロイルメルカプタン14.9gを仕込んで、
撹拌しながら窒素ガス吹き込み処理をした。その後、
V−60の1.2gを仕込んで、60℃で10時間溶液
重合した。このようにして、メタクリル酸メチルおよび
アクリル酸メチルの共重合体(熱可塑性樹脂)が溶媒中
に溶解してなる溶液(2)を得た。
【0063】実施例1 合成例1で得られたエマルジョン(1)をステンレス製
の容器に移し、80℃に加温した。撹拌機で撹拌しなが
ら、これに、合成例2で得られたエマルジョン(2)を
滴下した。得られたエマルジョンを80℃の熱風乾燥機
で乾燥した後、60℃で減圧乾燥した。得られた固形物
を250℃の2軸押出機に供給し、ダイから押し出され
たストランド状物をそのまま連続的にストランドカッタ
ーに供給して切断することによって、ペレット化した。
得られたペレット状の樹脂組成物(1)は、膠着感の少
ないものであった。
【0064】樹脂組成物(1)について、膠着性を以下
の方法で評価した。熱プレス用金型に離型剤を塗布した
後、ペレット状の樹脂組成物を240℃、30kg/c
2で熱プレス成形した。シート状の樹脂組成物が金型
に付着せず、かつ変形せずに取り出せた場合を「剥離性
良好」と判定し、シート状の樹脂組成物が金型に付着し
たり、変形するほど力を入れないと取り出せない場合を
「剥離性不良」と判定した。「剥離性良好」の場合、樹
脂組成物は膠着性が低いと評価でき、「剥離性不良」の
場合は膠着性が高いと評価できる。得られた評価結果を
下記の表1に示す。
【0065】実施例2 撹拌機および還流冷却器の付いたガラス製反応容器の内
部を窒素置換し、その中に、蒸留水8000gを仕込ん
だ。次いで、水酸化ナトリウム水溶液で処理した後に水
洗、蒸留したメタクリル酸メチル200g、水酸化ナト
リウム水溶液で処理した後に水洗、減圧蒸留したメタク
リル酸2−エチルヘキシル200g、p−スチレンスル
ホン酸ナトリウム(東ソー(株)製スピノマーNaS
S)100g、およびアクリル酸ポリエチレングリコー
ルマクロモノマー(一般式(1)においてR1が水素原
子、R2およびR3がそれぞれエチレン基、R4がドデシ
ル基、nの平均値が29である化合物)500gを仕込
み、撹拌しながら窒素ガス吹き込み処理をした。その
後、30重量%過酸化水素水溶液33gを仕込んで、5
5℃で5時間、さらに95℃で2時間乳化重合を行っ
た。このようにして、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、p−スチレンスルホン酸ナトリ
ウムおよびアクリル酸ポリエチレングリコールマクロモ
ノマーの共重合体(帯電防止性重合体)が水中に乳化・
分散してなるエマルジョンを得た。得られたエマルジョ
ンを一旦30℃まで冷却した後、水酸化ナトリウム水溶
液で処理した後に水洗、蒸留したメタクリル酸メチル3
86g、水酸化ナトリウム水溶液で処理した後に水洗、
蒸留したアクリル酸メチル43g、およびVA−044
の0.3gを仕込んで、50℃で4時間乳化重合を行っ
た。このようにして、帯電防止性重合体とメタクリル酸
メチルおよびアクリル酸メチルの共重合体(熱可塑性樹
脂)とが水中に乳化・分散してなるエマルジョンを得
た。得られたエマルジョンを80℃の熱風乾燥機で乾燥
した後、60℃で減圧乾燥した。得られた固形物を25
0℃の2軸押出機に供給し、ダイから押し出されたスト
ランド状物をそのまま連続的にストランドカッターに供
給して切断することによって、ペレット化した。得られ
たペレット状の樹脂組成物(2)は、膠着感の少ないも
のであった。樹脂組成物(2)について、実施例1と同
様にして膠着性評価試験を行った。得られた評価結果を
下記の表1に示す。
【0066】実施例3 撹拌機および還流冷却器の付いたガラス製反応容器の内
部を窒素置換し、その中に、蒸留水644g、ステアリ
ン酸ナトリウム5.4g、ドデシル硫酸ナトリウム1.
7gおよび炭酸ナトリウム0.2gを仕込み、撹拌しな
がら窒素ガス吹き込み処理をした。30分後、水酸化ナ
トリウム水溶液で処理した後に水洗、蒸留したメタクリ
ル酸メチル77g、水酸化ナトリウム水溶液で処理した
後に水洗、蒸留したアクリル酸メチル9g、およびVA
−044の0.06gを仕込んで、50℃で1時間乳化
重合した。その後、VA−044を0.24g仕込み、
メタクリル酸メチル309gおよびアクリル酸メチル3
4gを1時間かけて滴下し、さらに2時間乳化重合を行
った。このようにして、メタクリル酸メチルおよびアク
リル酸メチルの共重合体(熱可塑性樹脂)が水中に乳化
・分散してなるエマルジョンを得た。得られたエマルジ
ョンを一旦30℃まで冷却した後、蒸留水7356g、
水酸化ナトリウム水溶液で処理した後に水洗、蒸留した
メタクリル酸メチル200g、水酸化ナトリウム水溶液
で処理した後に水洗、減圧蒸留したメタクリル酸2−エ
チルヘキシル200g、p−スチレンスルホン酸ナトリ
ウム100g、アクリル酸ポリエチレングリコールマク
ロモノマー(一般式(1)においてR1が水素原子、R2
およびR3がそれぞれエチレン基、R4がドデシル基、n
の平均値が29である化合物)500g、および4,
4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸(大塚化学(株)製
ACVA)10gを仕込んで、55℃で5時間、さらに
95℃で2時間乳化重合を行った。このようにして、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
p−スチレンスルホン酸ナトリウムおよびアクリル酸ポ
リエチレングリコールマクロモノマーの共重合体(帯電
防止性重合体)と熱可塑性樹脂とが水中に乳化・分散し
てなるエマルジョンを得た。得られたエマルジョンを8
0℃の熱風乾燥機で乾燥した後、60℃で減圧乾燥し
た。得られた固形物を250℃の2軸押出機に供給し、
ダイから押し出されたストランド状物をそのまま連続的
にストランドカッターに供給して切断することによっ
て、ペレット化した。得られたペレット状の樹脂組成物
(3)は、膠着感の少ないものであった。樹脂組成物
(3)について、実施例1と同様にして膠着性評価試験
を行った。得られた評価結果を下記の表1に示す。
【0067】実施例4 合成例3で得られた溶液(1)をステンレス製の容器に
移し、80℃に加温した。撹拌機で撹拌しながら、これ
に、合成例4で得られた溶液(2)を滴下した。得られ
た溶液から、エバポレーターを用いて80℃で減圧下に
溶媒を除いた後、60℃で減圧乾燥した。得られた固形
物を250℃の2軸押出機に供給し、ダイから押し出さ
れたストランド状物をそのまま連続的にストランドカッ
ターに供給して切断することによって、ペレット化し
た。得られたペレット状の樹脂組成物(4)は、膠着感
の少ないものであった。樹脂組成物(4)について、実
施例1と同様にして膠着性評価試験を行った。得られた
評価結果を下記の表1に示す。
【0068】比較例1 撹拌機および還流冷却器の付いたガラス製反応容器の内
部を窒素置換し、その中に、蒸留水8000gを仕込ん
だ。次いで、水酸化ナトリウム水溶液で処理した後に水
洗、蒸留したメタクリル酸メチル200g、水酸化ナト
リウム水溶液で処理した後に水洗、減圧蒸留したメタク
リル酸2−エチルヘキシル200g、p−スチレンスル
ホン酸ナトリウム100g、およびアクリル酸ポリエチ
レングリコールマクロモノマー(一般式(1)において
1が水素原子、R2およびR3がそれぞれエチレン基、
4がドデシル基、nの平均値が29である化合物)5
00gを仕込み、撹拌しながら窒素ガス吹き込み処理を
した。その後、VA−044を10g仕込んで、55℃
で5時間、さらに95℃で2時間乳化重合を行った。
得られたエマルジョンを80℃の熱風乾燥機で乾燥した
後、60℃で減圧乾燥した。得られた固形物(帯電防止
性重合体(5))を用いてペレット化を行ったが、その
状況は次のとおりであった。すなわち、固形物を250
℃の2軸押出機に供給する際、そのホッパー部に帯電防
止性重合体(5)が付着したため、押出機へのフィード
が滞り、操作を中断せざるをえないことがあった。ま
た、ダイから出た直後のストランド状の帯電防止性重合
体(5)は特に膠着性が強いため、そのままストランド
カッターに導入すると、内部で帯電防止性重合体(5)
が滞留したり、カッターに付着するため、切断操作が困
難であった。そのため、ダイから出た帯電防止性重合体
(5)を一旦ストランドの形状で回収し、十分に時間を
経た後、あらためてストランドをストランドカッターに
供給し、ペレット化するとういう方法を採用した。上記
のようにして得られたペレット状の帯電防止性重合体
(5)は膠着感を有するものであった。帯電防止性重合
体(5)について、実施例1と同様にして膠着性評価試
験を行った。得られた評価結果を下記の表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】上記の表1から、本発明に従う実施例1〜
4でそれぞれ得られた帯電防止性重合体を含有する樹脂
組成物は膠着性が低く、ペレットにした場合において取
扱い性が良好であることが分かる。それに対して、本発
明以外の比較例1で得られた帯電防止性重合体は膠着性
が高く、ペレットにした場合において取扱い性に劣るこ
とが分かる。
【0071】実施例5〜10 実施例1〜4でそれぞれ得られた樹脂組成物(1)、
(2)、(3)または(4)、アクリル樹脂((株)ク
ラレ製パラペットEH)および酸化防止剤(旭電化工業
(株)製アデカスタブPEP−36)を、下記の表2に
示す割合で2軸押出機にて250℃で溶融混練した。得
られた帯電防止性アクリル樹脂組成物を240℃で圧縮
成形することにより各種試験片を作製し、帯電防止性能
の評価を行った。
【0072】なお、帯電防止性能の評価法としては以下
の方法を採用した。樹脂組成物から作製した厚さ1mm
の試験片を25℃、50%RHの条件で1週間調湿した
後、スタチックオネストメーター((株)宍戸商会販
売)を用いて下記の条件で帯電圧および帯電圧減衰半減
期を測定した。さらに、この試験片を蒸留水400ml
で洗浄して乾燥した後、再度同様の測定を行った。 ・印加電圧:8000V ・印加時間:3分間 ・測定温度:25℃ ・測定湿度:50%RH 以上の評価結果をまとめて下記の表2に示す。
【0073】比較例2、3 実施例5と同様にして、比較例1で得られた帯電防止性
重合体(5)、アクリル樹脂((株)クラレ製パラペッ
トEH)および酸化防止剤(旭電化工業(株)製アデカ
スタブPEP−36)を、下記の表2に示す割合で2軸
押出機にて250℃で溶融混練した。得られた帯電防止
性アクリル樹脂組成物を240℃で圧縮成形することに
より各種試験片を作製し、帯電防止性能の評価を行っ
た。以上の評価結果をまとめて下記の表2に示す。
【0074】
【表2】
【0075】上記の表2から、本発明に従う実施例5〜
10においてそれぞれ得られたアクリル樹脂組成物は、
帯電圧が低く、帯電減衰半減期が短く、水洗後における
これらの性能の低下もほとんど認められないことから、
帯電防止性能に優れることが分かる。それに対して、本
発明以外の比較例2および3でそれぞれ得られたアクリ
ル樹脂組成物は、実施例5〜10で得られたアクリル樹
脂組成物のうちの帯電防止性重合体の含有割合が同じも
のと比較すると、帯電圧が高く、帯電減衰半減期も長い
ことから、帯電防止性能に劣ることが分かる。
【0076】実施例11〜14 実施例2で得られた樹脂組成物(2)と下記の表3に示
す各種熱可塑性樹脂を、表3に示す割合および混練温度
で2軸押出機にて溶融混練した。得られた樹脂組成物
を、表3に示す成形温度で圧縮成形することにより各種
試験片を作製し、帯電防止性能の評価を行った。得られ
た評価結果を下記の表3に示す。ただし、表3中で使用
した略号の内容は以下のとおりである。
【0077】・PC:ポリカーボネート樹脂(出光石油
化学(株)製タフロンA2200) ・ABS:アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹
脂(宇部サイコン(株)製サイコラックT) ・PC/ABS:PC/ABSアロイ(ダイセル化学工
業(株)製ノバロイ) ・HIPS:耐衝撃ポリスチレン(新日鐵化学(株)製
H−65)
【0078】
【表3】
【0079】上記の表3から、本発明に従う実施例11
〜14においてそれぞれ得られた各種樹脂組成物は、帯
電圧が低く、帯電減衰半減期が短く、水洗後におけるこ
れらの性能の低下も少ないことから、帯電防止性能に優
れることが分かる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、膠着性の高い帯電防止
性重合体をペレット化することなく熱可塑性樹脂との組
成物の形態で取得できるので、工程通過性がよく、しか
も取扱い上の問題を生じることがない。しかも、本発明
の方法によって製造された帯電防止性樹脂組成物は、通
常の方法に従って帯電防止性重合体と熱可塑性重合体と
を溶融混練して製造された帯電防止性樹脂組成物と比較
して、帯電防止性能において優れる。また、本発明の方
法により帯電防止性重合体と熱可塑性樹脂を含有するマ
スターバッチを製造する場合には、帯電防止剤として広
範な熱可塑性樹脂に対して配合することが可能となる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)下記方法(ア)、(イ)または
    (ウ)によって熱可塑性樹脂(a)および帯電防止性重
    合体(b)を含有するエマルジョン(I−1)または溶
    液(I−2)を調製する工程、および; 方法(ア):帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
    の乳化重合または溶液重合によって得た帯電防止性重合
    体(b)を含有するエマルジョンまたは溶液と、熱可塑
    性樹脂(a)のエマルジョンまたは溶液とを混合するこ
    とからなる方法; 方法(イ):帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
    の乳化重合または溶液重合によって帯電防止性重合体
    (b)を含有するエマルジョンまたは溶液を得、次いで
    該エマルジョンまたは溶液からなる系中で、熱可塑性樹
    脂(a)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を
    行うことからなる方法; 方法(ウ):熱可塑性樹脂(a)を含有するエマルジョ
    ンまたは溶液からなる系中で、帯電防止性重合体(b)
    を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を行うこと
    からなる方法; (2)上記工程(1)で得られたエマルジョン(I−
    1)または溶液(I−2)から分散媒または溶媒を除去
    する工程;からなる、熱可塑性樹脂(a)および帯電防
    止性重合体(b)を含有する帯電防止性樹脂組成物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 工程(1)で得られるエマルジョン(I
    −1)または溶液(I−2)が水を主体とする液体を分
    散媒として含有するエマルジョンである請求項1記載の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 帯電防止性重合体(b)を与えるモノマ
    ーが、スルホン酸基を含有するエチレン性不飽和化合物
    またはその塩(A)、一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は水
    酸基を有してもよい2価の炭化水素基を表し、R3は炭
    素数2〜4の2価の飽和脂肪族炭化水素基を表し、R4
    は炭素数1〜30の1価の炭化水素基を表し、nは平均
    値において3〜200の範囲内の数を表す。)で示され
    る化合物(B)、ならびに該エチレン性不飽和化合物ま
    たはその塩(A)および該化合物(B)とは相違するエ
    チレン性不飽和化合物(C)である請求項1または2記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】 (1)下記方法(ア)、(イ)または
    (ウ)によって熱可塑性樹脂(a)および帯電防止性重
    合体(b)を含有するエマルジョン(I−1)または溶
    液(I−2)を調製する工程、および; 方法(ア):帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
    の乳化重合または溶液重合によって得た帯電防止性重合
    体(b)を含有するエマルジョンまたは溶液と、熱可塑
    性樹脂(a)のエマルジョンまたは溶液とを混合するこ
    とからなる方法; 方法(イ):帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
    の乳化重合または溶液重合によって帯電防止性重合体
    (b)を含有するエマルジョンまたは溶液を得、次いで
    該エマルジョンまたは溶液からなる系中で、熱可塑性樹
    脂(a)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を
    行うことからなる方法; 方法(ウ):熱可塑性樹脂(a)を含有するエマルジョ
    ンまたは溶液からなる系中で、帯電防止性重合体(b)
    を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を行うこと
    からなる方法; (2)上記工程(1)で得られたエマルジョン(I−
    1)または溶液(I−2)から分散媒または溶媒を除去
    する工程;からなる、熱可塑性樹脂(a)および帯電防
    止性重合体(b)を含有する樹脂組成物からなるマスタ
    ーバッチの製造方法。
  5. 【請求項5】 工程(1)で得られるエマルジョン(I
    −1)または溶液(I−2)が水を主体とする液体を分
    散媒として含有するエマルジョンである請求項4記載の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 帯電防止性重合体(b)を与えるモノマ
    ーが、スルホン酸基を含有するエチレン性不飽和化合物
    またはその塩(A)、一般式(1) 【化2】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は水
    酸基を有してもよい2価の炭化水素基を表し、R3は炭
    素数2〜4の2価の飽和脂肪族炭化水素基を表し、R4
    は炭素数1〜30の1価の炭化水素基を表し、nは平均
    値において3〜200の範囲内の数を表す。)で示され
    る化合物(B)、ならびに該エチレン性不飽和化合物ま
    たはその塩(A)および該化合物(B)とは相違するエ
    チレン性不飽和化合物(C)である請求項4または5記
    載の製造方法。
  7. 【請求項7】 (1)下記方法(ア)、(イ)または
    (ウ)によって熱可塑性樹脂(a)および帯電防止性重
    合体(b)を含有するエマルジョン(I−1)または溶
    液(I−2)を調製する工程; 方法(ア):帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
    の乳化重合または溶液重合によって得た帯電防止性重合
    体(b)を含有するエマルジョンまたは溶液と、熱可塑
    性樹脂(a)のエマルジョンまたは溶液とを混合するこ
    とからなる方法; 方法(イ):帯電防止性重合体(b)を与えるモノマー
    の乳化重合または溶液重合によって帯電防止性重合体
    (b)を含有するエマルジョンまたは溶液を得、次いで
    該エマルジョンまたは溶液からなる系中で、熱可塑性樹
    脂(a)を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を
    行うことからなる方法; 方法(ウ):熱可塑性樹脂(a)を含有するエマルジョ
    ンまたは溶液からなる系中で、帯電防止性重合体(b)
    を与えるモノマーの乳化重合または溶液重合を行うこと
    からなる方法; (2)上記工程(1)で得られたエマルジョン(I−
    1)または溶液(I−2)から分散媒または溶媒を除去
    することによって、熱可塑性樹脂(a)および帯電防止
    性重合体(b)を含有する樹脂組成物(II)を得る工
    程、および; (3)上記工程(2)で得られた樹脂組成物(II)を溶
    融条件下で熱可塑性樹脂(c)と混合する工程;からな
    る、熱可塑性樹脂および帯電防止性重合体(b)を含有
    する帯電防止性樹脂組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 工程(1)で得られるエマルジョン(I
    −1)または溶液(I−2)が水を主体とする液体を分
    散媒として含有するエマルジョンである請求項7記載の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 帯電防止性重合体(b)を与えるモノマ
    ーが、スルホン酸基を含有するエチレン性不飽和化合物
    またはその塩(A)、一般式(1) 【化3】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は水
    酸基を有してもよい2価の炭化水素基を表し、R3は炭
    素数2〜4の2価の飽和脂肪族炭化水素基を表し、R4
    は炭素数1〜30の1価の炭化水素基を表し、nは平均
    値において3〜200の範囲内の数を表す。)で示され
    る化合物(B)、ならびに該エチレン性不飽和化合物ま
    たはその塩(A)および該化合物(B)とは相違するエ
    チレン性不飽和化合物(C)である請求項7または8記
    載の製造方法。
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