JPH11351983A - 土砂崩壊検知システム - Google Patents

土砂崩壊検知システム

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JPH11351983A
JPH11351983A JP11098861A JP9886199A JPH11351983A JP H11351983 A JPH11351983 A JP H11351983A JP 11098861 A JP11098861 A JP 11098861A JP 9886199 A JP9886199 A JP 9886199A JP H11351983 A JPH11351983 A JP H11351983A
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Japan
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optical fiber
distortion
strain
value
detection
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JP11098861A
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English (en)
Inventor
Tokio Kai
登喜雄 開
Tsuyotoshi Yamaura
剛俊 山浦
Toru Kaneko
徹 金子
Masashi Miyasaka
政司 宮坂
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/23Dune restoration or creation; Cliff stabilisation

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバを簡易に敷設し、光ファイバの敷設
状態や温度変化の影響を受けることなく土砂の崩壊を検
知できる土砂崩壊検知システムを提供すること。 【解決手段】対象となる土砂上(1,2)に敷設された
歪検知用光ファイバ10と、前記土砂上に所定間隔毎に
弛み111を有するよう敷設された温度検知用光ファイ
バ11と、前記歪検知用光ファイバ10と前記温度検知
用光ファイバ11を切換えて各歪分布を計測する歪分布
計測手段(4)と、前記歪検知用光ファイバ10の歪値
に対して前記温度検知用光ファイバ11における温度変
化分の歪値を補正する演算を行ない、前記歪検知用光フ
ァイバ10の真の歪値を算出する演算手段(52)と、
前記演算手段(52)にて算出された歪値が規定値以上
である場合、前記土砂の崩壊を検出する検出手段(5
4)と、を具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山地、崖などの斜
面地における土砂の崩解を検知する土砂崩解検知システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】急峻な山地、崖などの斜面地では、豪
雨、地震などにより土砂の崩解(以下、土砂崩壊と称
す)が多発している。これらの土砂崩壊による被害を最
小限にとどめるためには、土砂崩壊の前兆を適確に監視
する予測法の確立が必要である。
【0003】この種の従来法としては、地盤内部の間隙
圧の変化を監視する方法や、土砂崩解の前兆時に地盤内
部で発生する超音波を検知するAE(Acoustic
Emission)法などが知られているが、地形や
樹木の影響が定量化されて無く、計測器の信頼性、耐久
性も問題視されている。
【0004】また、地盤変形を直接的に監視する方法と
しては、測距器や変位計を使用したり、地盤変形を光フ
ァイバの曲げに変換し、光ファイバが曲がることにより
光の透過光量が減衰することを利用する方法(マイクロ
ベンディング法)がある。
【0005】図9の(a)〜(e)は、上記マイクロベ
ンディング法による地盤崩壊の検知システムを示す図で
ある。図9の(a)及び(b)は光ファイバの敷設例を
示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図であ
る。従来では、図9(a)及び(b)に示すように、地
面21上または地面21に設けた溝(不図示)内に複数
のトラフ22を並べる。このとき、一個または複数個の
トラフ22毎(図9では二個毎)に空隙23を設けて長
手方向に並べ、各空隙23の地面に棒状体24を立て
る。
【0006】そして、一本の光ファイバ25を、各トラ
フ22の溝に沿い、かつ各空隙23にて棒状体24と交
叉するループ27を作るように配線した後、各トラフ2
2に蓋26を被せる。なお、各トラフ22内に小動物が
侵入しないように充填物(小石等)を詰めることが望ま
しい。
【0007】図9の(c)〜(e)は、上記地面21が
崩壊した場合を示す図である。地面21の一部が崩壊す
ると、図9の(c)に示すようにその地面上に設置され
ていたトラフが崩落する。すると、そのトラフにより隣
接する棒状体24に交叉していた光ファイバが引張られ
るため、ループ27が図9の(d)に示す崩解前の状態
から、(e)に示すようにその径が小さくなるよう変形
する。
【0008】本方法では、光ファイバ25の一端からセ
ンシング光を入射し他端で受光強度を検知するため、ル
ープ27の径が小さくなると光ファイバ25の透過光の
減衰が大きくなり、受光強度が規定値以下になり、トラ
フが崩解したことを検知することができる。
【0009】一方最近では、光ファイバの散乱光を分析
することにより、光ファイバにかかる歪量を計測する以
下のような方法が開発されている。この方法では、後方
ブリルアン散乱光の周波数シフト、すなわち入射光の光
周波数からブリルアン散乱光スペクトルの中心周波数を
引いた値が光ファイバに加わった引っ張り応力、すなわ
ちそれと等価な引っ張り応力による相対伸びである光フ
ァイバの伸び歪みとともに増大することに着目し、ブリ
ルアン周波数シフトの増加から、光ファイバ(あるいは
光ケーブル)の異常点を検索する。
【0010】この方法では、光ファイバの片端からパル
ス光を入射し、該光ファイバ内で生じるブリルアン散乱
光の後方散乱光をコヒーレント検波方法により高感度に
検出する。このとき、ブリルアン散乱光が、光波と光フ
ァイバ中の音波との相互作用により誘起され、光周波数
をシフトさせることを利用し、ブリルアン散乱光の周波
数シフト分布から光ファイバの歪み分布を測定する。
【0011】ブリルアン散乱光の周波数シフトと歪量と
の関係は、次式(1)で与えられる。
【0012】 fb(ε)=fb(0)(1+Cε) …(1) ここでfb(0)は、歪量ε(%)がゼロのときのブリ
ルアン周波数シフト(入射光の周波数からブリルアン散
乱のスペクトルの中心周波数を引いた値)であり、入射
光の波長が1500nmのときの値は、11GHzであ
る。また、Cは比例係数であり、約4.5である。上式
(1)をεについて解くと、 ε={fb(ε)−fb(0)}/{Cfb(0)} …(2) となる。したがって、ブリルアン周波数シフトを測定す
ることにより、光ファイバの歪みを求めることができ
る。
【0013】このブリルアン周波数シフトを計測するた
めには、微弱なブリルアン散乱光を効率よく受光する必
要がある。この方法として、BOTDA(Brillouin Op
tical Fiber Domain Analysis )やBOTDR(Brillo
uin Optical Time Domain Reflectometry )等の方法が
報告されている。
【0014】BOTDAは、ブリルアン利得分光法を応
用するものであり、ポンプパルス光により発生した後方
ブリルアン散乱光の光パワーを、プローブ光により増大
させることができる。一方BOTDRは、コヒーレント
受信等の手段を使った高感度の受信により、微弱なブリ
ルアン散乱光を受信するものである。このように、BO
TDAとBOTDRは高感度の測定ができるとともに、
高精度な相対光周波数の測定も可能であるため、どちら
の方法を用いても光ファイバのブリルアン周波数シフト
の分布を測定できる。これらの方法は、文献(信学論
誌、B-I Vol.J73-B-I,No.2,pp.144-152,1990;Technical
Digest of International Quantum Electrinics Confe
rence(IQEC '92),paper no.MoL.4,pp.42-43,1992)に開
示されている。
【0015】これらの方法では、ブリルアン周波数シフ
トを求めるために、投入光あるいは受光部の周波数をス
キャンしてブリルアン散乱光のピーク周波数を求めてい
る。また、入射光をパルス状にして散乱光が入射端に戻
ってくるまでの時間を計測することにより、光ファイバ
の各部分での歪の分布を求めることができるが、微弱な
信号を扱うため、一つの周波数の計測に条件によって2
12~220回程度の加算平均演算を行なっている。
【0016】前記BOTDR(以下、歪分布計測器と記
す)は光ファイバ長2mで約0.2mm(0.01%)
以上の伸び量を検知する性能を有するが、光ファイバの
温度によってもブルリアン周波数がシフトするため、約
10℃で0.05%の歪量変化となるため、温度変化の
ある場所で使用する場合の歪量は温度補正演算が必要で
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記マイクロベンディ
ング法は土面の崩解検知を主目的にしたものであるが、
本方法を土面崩解前の土面の変形を検知する方法に利用
すると、以下に示すような感度になる。
【0018】図10は、光ファイバループ径と透過光減
衰量との関係を示す図であり、横軸に光ファイバのルー
プ径、縦軸に透過光減衰量を示している。図10から分
かるように、光ファイバはループ径が20mmφ以上で
は透過光の減衰は見られないが、ループ径が10mmφ
以下になると減衰が大きくなり、我々の試験では5mm
φ以下になると断線が起こった。
【0019】以上のことから、上記棒状体24と交叉す
るループ径を小さくするほど微少変形に対する感度が良
いことがわかる。しかし、通常時は光減衰が起らないよ
うにループ径は20mmφ程度に設定することが望まし
い。また、長距離間の崩解を検知するためには多数のル
ープを作る必要があり、光ファイバ敷設時のループ径の
バラツキ、温度変化等の影響を考慮すると、崩解検知の
ためのループ径は約10mmφ以下が検知限界となる。
【0020】ループ径20mmφの円周は20πであ
り、ほぼ62.8mm、ループ径10mmφの円周は1
0πであり、ほぼ31.4mmとなり、図9の(d)に
示す棒状体24,24間の長さが約31.4mm以上伸
びると検出可能になる。仮に、棒状体24,24間の長
さが2mの場合は、31.4/2000=0.016、
20mの場合は31.4/20000=0.0016と
なり、形状変化に対する感出感度が悪い。しかも、棒状
体24,24間の長さを、光ファイバループ径20mm
を保ち、かつ弛みなく20mと長く敷設することも困難
である。
【0021】本発明の目的は、光ファイバを簡易に敷設
し、光ファイバの敷設状態や温度変化の影響を受けるこ
となく土砂の崩壊を検知できる土砂崩壊検知システムを
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の土砂崩壊検知システムは以下
の如く構成されている。
【0023】(1)本発明の土砂崩壊検知システムは、
対象となる土砂上に敷設された歪検知用光ファイバと、
前記土砂上に所定間隔毎に弛みを有するよう敷設された
温度検知用光ファイバと、前記歪検知用光ファイバと前
記温度検知用光ファイバを切換えて各歪分布を計測する
歪分布計測手段と、前記歪検知用光ファイバの歪値に対
して前記温度検知用光ファイバにおける温度変化分の歪
値を補正する演算を行ない、前記歪検知用光ファイバの
真の歪値を算出する演算手段と、前記演算手段にて算出
された歪値が規定値以上である場合、前記土砂の崩壊を
検出する検出手段と、から構成されている。
【0024】(2)本発明の土砂崩壊検知システムは上
記(1)に記載のシステムであり、かつ前記歪検知用光
ファイバを所定長毎に1回以上巻きつけ前記土砂上に敷
設した。
【0025】(3)本発明の土砂崩壊検知システムは上
記(2)に記載のシステムであり、かつ前記歪検知用光
ファイバを所定間隔毎に弛みを有するように前記土砂上
に敷設した。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明の第1の実施の形態に係る土砂崩壊検知システムの
構成を示す図である。図1では、土砂崩壊の発生する危
険性のある斜面(傾面)1及び斜面上部(傾面上部)2
に、歪検知用光ファイバ10と温度検知用光ファイバ1
1を敷設している。
【0027】光スイッチ3は、信号処理器5から出力さ
れる制御信号にしたがい、歪検知用光ファイバ10と温
度検知用光ファイバ11を交互に切換え、歪分布計測器
4に接続する。歪分布計測器4は、該当する光ファイバ
10または11の歪分布計測を行ない、測定結果を通信
回線6を介して信号処理器5へ伝送する。
【0028】信号処理器5は、通信回線6を介して伝送
された歪検知用光ファイバ10の歪分布測定結果50と
温度検知用光ファイバ11の歪分布測定結果51とを基
にし、補正演算部52で歪分布測定結果50の示す歪値
から歪分布測定結果51の示す温度の影響で変化する歪
値をキャンセルして歪検知用光ファイバ10における真
の歪値を算出し、その結果を比較回路53とデータ記録
部57へ出力する。
【0029】比較回路53は、規定値以上の歪の有無を
監視し、規定値を越える歪が検知された場合は警報器5
5から警報56を出力するとともに、図示しない異常位
置を出力する。データ記録部57は、歪分布測定結果の
データ571〜57nを逐次記録する。経時変化監視部
54は、データ記録部57から所定期間に規定値以上の
歪変化が起きた場合は、警報器55から警報56と図示
しない異常位置を出力する。
【0030】図2は、図1に示した歪検知用光ファイバ
10と温度検知用光ファイバ11の敷設状態を示す図で
ある。図2において図1と同一な部分には同一符号を付
してある。
【0031】光ファイバ10,11は、斜面1などに取
付治具20により所定間隔で固定される。取付治具20
は、斜面1がコンクリートの場合は接着剤で、地肌の場
合は杭を打ち込むことで光ファイバ10,11を固定す
る。取付治具20の構成は、斜面1の変形に応じて光フ
ァイバを伸縮する機能を備えていれば特に限定するもの
ではない。また、光ファイバ10,11は、斜面1の端
部付近にて接続部31により取付治具20と同様の手法
で固定され、さらにマルチ光ケーブル32を介して光ス
イッチ3に接続されている。
【0032】図2において、斜面1がt方向に伸び変形
を起こすと、取付治具20,20間の歪検知用光ファイ
バ10が同様に伸びるため、歪値が増加する。ただし、
温度検知用光ファイバ11には取付治具20,20間に
弛み111が設けてあり、光ファイバ11は伸びず歪値
が増加しないため、斜面1の変形は歪検知用光ファイバ
10にのみ歪変化として現れる。
【0033】これら光ファイバ10,11は、保護のた
め図示しない伸張性の有る鋼管等に挿通して使用するこ
とが望ましい。また、光ファイバ10,11における歪
検知に関係の無い部分は、一般の光伝送用ケーブルに溶
着するか、または光コネクタにより接続して使用するこ
とも可能である。
【0034】図3の(a)〜(c)は、本発明の第1の
実施の形態に係る光ファイバ10,11の特性を示す図
である。図3の(a)は、図2に示した二つの光ファイ
バ固定治具20,20間長が2mである場合における斜
面1のt方向の伸び量をx軸に、歪分布計測器4による
歪測定値を100分率でy軸に示している。
【0035】歪検知用光ファイバ10は、斜面1のt方
向の伸びと同様に伸びる。したがって、斜面1がt方向
に0.2mm以上(0.2mm未満は測定不能)伸びる
と歪が測定可能となり、例えば斜面1がt方向に0.6
mm伸びると歪測定値は0.03%を示し、正しく歪量
が測定できることになる。これに対して、温度検知用光
ファイバ11は前述したように弛みがあるため、斜面1
のt方向の伸びには無関係である。
【0036】図3の(b)は、図2に示した二つの光フ
ァイバ固定治具20,20間長が2mである場合におけ
る斜面1の温度をx軸に、歪分布計測器4による歪測定
値を100分率でy軸に示している。図3の(b)から
わかるように、斜面1の温度が10℃から20℃に増加
すると、歪検知用光ファイバ10と温度検知用光ファイ
バ11のいずれの歪測定値も0.05%増加する。前述
したように歪測定値は温度によって変化するため、温度
による歪量を補正することが必要である。特に広域に光
ファイバを敷設した場合、日向、日陰などで局部的に温
度のバラツキが発生するので、各部温度を測定する必要
がある。
【0037】図3の(c)は、歪検知用光ファイバ10
と温度検知用光ファイバ11の全長の歪分布計測例を示
したもので、x軸に光ファイバの位置、y軸に歪測定値
を示している。図中、Q1 区間では歪検知用光ファイバ
10と温度検知用光ファイバ11の歪測定値が一致して
いるので(説明上多少ずらして図示している)、本区間
では温度変化による歪が測定されていることがわかる。
【0038】また図中、Q2 区間では歪検知用光ファイ
バ10の歪測定値のみ変化しており、温度検知用光ファ
イバ11の歪測定値に変化は無いので、本区間では実歪
が測定されていることがわかる。図中Q3 区間では、歪
検知用光ファイバ10、温度検知用光ファイバ11の歪
測定値が共に変化していることから、実歪、温度の両方
が変化していることがわかる。したがって、歪検知用光
ファイバ10の歪測定値から、温度検知用光ファイバ1
1の歪測定値を差し引くことにより、真の歪値を求める
ことができる。
【0039】本方法は、光ファイバについて2m長で
0.2mmの伸び量(0.2/2000=10-4以上)
を検知できるため、従来方式(31.4/20000=
0.0016以上)に比較して微少な地盤の形状変化が
検出可能となる。そして、規定値以上の歪が発生した場
合は、警報56を発生する。
【0040】図4の(a)〜(c)は、図1に示した斜
面の側面図である。土石崩壊の前兆現象として、斜面上
部には図4の(a)〜(c)に示すような亀裂が現われ
る。図4の(a)は、斜面上部2に下部方向からの引張
り力7により亀裂8が発生した状態、図4の(b)は亀
裂8が進行した状態、図4の(c)はその進行が加速度
的に累積していく状態を示したもので、図4の(c)の
場合は崩壊が間近である。また、斜面1には“はらみ”
9といわれる凸状の形状変化が表われるが、斜面上部2
に亀裂8と“はらみ”9が発生した場合は崩壊の前兆を
示している。
【0041】このとき、図1における経時変化監視部5
4は、データ記録部57のデータを基に歪変位状況をモ
ニタし、崩壊の前兆である歪状況が示されている場合は
警報器55から警報56を発する。よって、崩壊が早期
に検知される。
【0042】(第2の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態に係る土砂崩解検知システムの構成を示
す図である。図5において図2と同一な部分には同一符
号を付してある。土砂崩解は図4の(a)〜(c)に示
したように、比較的長期間の斜面の形状変化後に発生す
るものと、豪雨により短時間に発生するものがあり、室
内モデルにおける豪雨を模擬した散水試験では土砂崩解
前の形状変化は小さいことが報告されている。本第2の
実施の形態では、局部的な微少変化を高感度で検知す
る。
【0043】図5において、歪検知用光ファイバ13は
1本の光ファイバからなり、歪検知感度を上げるために
複数回巻かれている。図5におけるlの長さを仮に約4
0cmとして、光ファイバ13をこの間に2.5回巻く
と、この区間lの歪検知用光ファイバ13の長さは40
cmの5倍の約2mになる。
【0044】したがって、図3の(a)を基に述べたよ
うに、光ファイバ2mの伸び検知性能は0.2mm以上
であったのに対して、この区間lの0.02mm/5の
伸びを検知可能であることがわかる。このことは、歪検
知用光ファイバ13全長を同様に2.5巻きすると歪検
知感度は全長に亘り40cmで0.02mm/5の地盤
の形状変化を検知できることを示す。
【0045】図6は、歪検知用光ファイバ10と局部的
な微少変化を高感度で検知するため、約40cm毎に
2.5回巻いた歪検知用光ファイバ13の斜面における
40cm単位長の伸び量と歪検知特性を示した図であ
り、光ファイバ13が5倍の検知感度を有していること
がわかる。なお、局部的な微少変化を高感度で検知する
ための単位長lと巻き回数は限定したものでなく、例え
ば単位長lを20cm、巻き回数4.5回とすると、2
0cmの局部的歪変化を0.02m/9で検知すること
が想定され、地盤変形の検知感度要求にしたがって変更
が可能である。
【0046】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施の形態に係る土砂崩解検知システムの構成を示
す図である。図7において図1,図2と同一な部分には
同一符号を付してある。
【0047】上述したように、土砂崩解は地盤変形が累
積して発生する場合と、豪雨により急激に発生する場合
とがある。前者の場合は光ファイバの歪形状の変化も比
較的大きく、歪検出感度を向上することより広レンジで
の歪検出が必要となり、後者の場合は微少歪を検知する
ことが土砂崩解の早期検知に有効となる。本第3の実施
の形態はこれらの要求に対応すべく考慮したものであ
る。
【0048】図7において、歪検知用光ファイバ13に
は所定間隔毎に弛み15が設けてある。信号処理器5は
上記第1の実施の形態と同様に温度検知用光ファイバ1
0と歪検知用光ファイバ13の歪測定値を基に、補正演
算部52で温度補正を行なう。光ファイバ断線検知部5
8は、歪検知用光ファイバ13が断線限界まで引張られ
たことを検知すると、断線予防警報59を発する。
【0049】警報が発生された場合は、歪検知用光ファ
イバ13の該当個所における光ファイバ固定治具20を
解除し、光ファイバ13の弛み15を所定長くり出し、
歪検知用光ファイバ13の歪量を初期値にもどした後、
固定治具20を再度セットする。このとき以降、図示し
ない制御ラインによりデータ記録部57に記録されるデ
ータは断線限界値の歪を加算するようセットされる。
【0050】図8の(a)は、ある監視個所の地盤変化
が長年月で進行していく場合の歪変化状況を示した図で
あり、1n,2n,…,9n,10nの各点で歪検知用
光ファイバ13が断線限界(図中では0.1%)に達し
て光ファイバが再セットされたことを示している。した
がって本例では、10n点における時間0からの地盤変
形は、0.1×10=1%であり、仮に図7に示した比
較回路53の歪値を1%としておくと、この時点で警報
56を発生する。
【0051】図8の(b)は、豪雨により急激な地盤変
形が発生した場合の歪変化状況を示した図であり、P点
は単位時間Δtに0.05%の地盤変形が起きたことを
示しており、図7に示した経時変化監視部54に単位時
間Δt、歪増分0.05%を設定しておくと、この時点
で警報56を発生する。
【0052】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施で
きる。
【0053】(実施の形態のまとめ)実施の形態に示さ
れた構成及び作用効果をまとめると次の通りである。
【0054】[1]実施の形態に示された土砂崩壊検知
システムは、対象となる土砂上(1,2)に敷設された
歪検知用光ファイバ10と、前記土砂上に所定間隔毎に
弛み111を有するよう敷設された温度検知用光ファイ
バ11と、前記歪検知用光ファイバ10と前記温度検知
用光ファイバ11を切換えて各歪分布を計測する歪分布
計測手段(4)と、前記歪検知用光ファイバ10の歪値
に対して前記温度検知用光ファイバ11における温度変
化分の歪値を補正する演算を行ない、前記歪検知用光フ
ァイバ10の真の歪値を算出する演算手段(52)と、
前記演算手段(52)にて算出された歪値が規定値以上
である場合、前記土砂の崩壊を検出する検出手段(5
4)と、から構成されている。
【0055】このように上記土砂崩壊検知システムによ
れば、土砂崩壊の早期検知のため、斜面地などに歪検知
用光ファイバ10と温度検知用光ファイバ11を敷設
し、光スイッチ3で切換え、歪分布計測器(歪分布計測
手段)4を用いて各光ファイバ10,11の歪分布を測
定する。
【0056】歪検知用光ファイバ10は斜面地の形状変
化と共に伸縮するが、温度検知用光ファイバ11は斜面
地にて弛み111をもって敷設されているため、温度検
知用光ファイバ11では斜面地の形状変化に関係なく斜
面地の温度変化による歪値のみが測定される。
【0057】したがって信号処理器(演算手段)5で
は、歪検知用光ファイバ10の歪分布に対して温度検知
用光ファイバ11における温度変化分の歪値の補正演算
を行なって真の歪値を算出し、規定値以上の歪値が検知
されると地砂崩壊の警報を出力する。また、歪変化の状
況を常時監視し所定時間内に規定値を越える歪変化を検
知すると、地砂崩壊の警報信号を出力する。よって、光
ファイバ10,11を簡易に敷設して、光ファイバ1
0,11の敷設状態や温度変化の影響を受けることなく
土砂の崩壊を検知できる。
【0058】[2]実施の形態に示された土砂崩壊検知
システムは上記[1]に記載のシステムであり、かつ前
記歪検知用光ファイバ13を所定長毎に1回以上巻きつ
け前記土砂上(1,2)に敷設した。
【0059】したがって上記土砂崩壊検知システムによ
れば、前記歪検知用光ファイバ13を所定長毎に1回以
上巻きつけて土砂崩壊を検知するため、傾面地の局部的
な形状変化を高感度で検知でき、土砂崩壊の早期検知す
ることができる。
【0060】[3]実施の形態に示された土砂崩壊検知
システムは上記[2]に記載のシステムであり、かつ前
記歪検知用光ファイバ13を所定間隔毎に弛み15を有
するように前記土砂上(1,2)に敷設した。
【0061】したがって上記土砂崩壊検知システムによ
れば、前記歪検知用光ファイバ13を所定長毎に1回以
上巻きつけるとともに所定間隔毎に弛みを有するように
して土砂崩壊を検知するため、急激な地盤変形を早期に
高感度で検知できる。すなわち、斜面地の形状変化を光
ファイバ13の歪測定結果で監視し、所定時間内の歪変
化値が規定値を越えると土砂崩壊の警報を出力する。ま
た、所定時間内の歪変化が少ない場合もその変化量をモ
ニタし、光ファイバ13における切断限界の歪を検知す
ると断線予防警報を出力する。このとき、前記光ファイ
バ13の弛み15を所定長くり出し、光ファイバの歪量
を初期値にもどす。そして、これら歪変化量を積算し、
規定値以上の歪量を越えると土砂崩壊の警報を出力す
る。
【0062】
【発明の効果】本発明の土砂崩壊検知システムによれ
ば、光ファイバを簡易に敷設して、光ファイバの敷設状
態や温度変化の影響を受けることなく土砂の崩壊を検知
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る土砂崩壊検知
システムの構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る歪検知用光フ
ァイバと温度検知用光ファイバの敷設状態を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバの
特性を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る斜面の側面図
であり、土砂崩壊前兆の斜面形状変化例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る土砂崩解検知
システムの構成を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバの
特性を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る土砂崩解検知
システムの構成を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る歪変化状況を
示す図。
【図9】従来例に係るマイクロベンディング法による地
盤崩壊の検知システムを示す図。
【図10】従来例に係る光ファイバループ径と透過光減
衰量との関係を示す図。
【符号の説明】
1…斜面(傾面) 2…斜面上部(傾面上部) 3…光スイッチ 4…歪分布計測器 5…信号処理器 6…通信回線 7…引張り力 8…亀裂 9…はらみ 10…歪検知用光ファイバ 11…温度検知用光ファイバ 13…歪検知用光ファイバ 15…弛み 20…取付治具 31…接続部 32…マルチ光ケーブル 50…歪分布測定結果 51…歪分布測定結果 52…補正演算部 53…比較回路 54…経時変化監視部 55…警報器 56…警報 57…データ記録部 58…光ファイバ断線検知部 59…断線予防警報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮坂 政司 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象となる土砂上に敷設された歪検知用光
    ファイバと、 前記土砂上に所定間隔毎に弛みを有するよう敷設された
    温度検知用光ファイバと、 前記歪検知用光ファイバと前記温度検知用光ファイバを
    切換えて各歪分布を計測する歪分布計測手段と、 前記歪検知用光ファイバの歪値に対して前記温度検知用
    光ファイバにおける温度変化分の歪値を補正する演算を
    行ない、前記歪検知用光ファイバの真の歪値を算出する
    演算手段と、 前記演算手段にて算出された歪値が規定値以上である場
    合、前記土砂の崩壊を検出する検出手段と、 を具備したことを特徴とする土砂崩壊検知システム。
  2. 【請求項2】前記歪検知用光ファイバを所定長毎に1回
    以上巻きつけ前記土砂上に敷設したことを特徴とする請
    求項1に記載の土砂崩壊検知システム。
  3. 【請求項3】前記歪検知用光ファイバを所定間隔毎に弛
    みを有するように前記土砂上に敷設したことを特徴とす
    る請求項2に記載の土砂崩壊検知システム。
JP11098861A 1998-04-07 1999-04-06 土砂崩壊検知システム Pending JPH11351983A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267424A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Fujikura Ltd 歪み検知装置および歪み検知用複合ケーブル
JP2002267425A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Fujikura Ltd 歪み検知装置および歪み検知用複合ケーブル
KR100373991B1 (ko) * 2000-08-26 2003-02-26 (주)지엠지 사면붕괴 예방방법 및 장치
JP2023049873A (ja) * 2021-09-29 2023-04-10 鹿島建設株式会社 圧縮検知装置
JP2025084626A (ja) * 2023-11-22 2025-06-03 ソフトバンク株式会社 情報処理装置、システムおよびプログラム
CN120351863A (zh) * 2025-05-06 2025-07-22 南京工业大学 一种带温度补偿的油气管道应变监测系统

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