JPH11352020A - ダンパー組立体の動的捩り特性の計測装置及びダンパー組立体の動的捩り特性の計測方法 - Google Patents

ダンパー組立体の動的捩り特性の計測装置及びダンパー組立体の動的捩り特性の計測方法

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JPH11352020A
JPH11352020A JP10157599A JP15759998A JPH11352020A JP H11352020 A JPH11352020 A JP H11352020A JP 10157599 A JP10157599 A JP 10157599A JP 15759998 A JP15759998 A JP 15759998A JP H11352020 A JPH11352020 A JP H11352020A
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torque
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rotator
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Kazuhiro Yamashita
一洋 山下
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Exedy Corp
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    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/16Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by evaluating the time-derivative of a measured speed signal
    • G01P15/165Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by evaluating the time-derivative of a measured speed signal for measuring angular accelerations
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01M17/00Testing of vehicles
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパー組立体の動的捩り特性を正確に計測
する。 【解決手段】 計測装置は、入力回転体の角速度(dθ
1/dt)、出力回転体の角速度(dθ2/dt)、入力
回転体に伝わるトルク(T1)を計測する。そして、入
力回転体の角速度(dθ1/dt)と出力回転体の角速
度(dθ2/dt)との差を積分することによって、ダ
ンパー部の捩り角度(θ)を算出し、入力回転体の角速
度(dθ1/dt)を微分して算出した入力回転体の角
加速度(d2θ1/dt2)に入力回転体の慣性モーメン
ト(I1)を乗じた値を入力回転体に伝わるトルク
(T1)から減ずることによってダンパー部に作用する
トルク(T)を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力回転体及び出
力回転体の間にダンパー部が配置されているダンパー組
立体の動的捩り特性を計測する計測装置、及び計測方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、回転系のダンパー組立
体の捩り特性を求めるときであっても、非回転の状態で
低速度の捩り振動を加えて静捩り特性の計測を行ってい
た。しかし、車両等において使用されるダンパー組立体
は、実際には回転状態で使用され、捩り振動の速度も数
十ヘルツ以上の高い周波数が入力される。このようなこ
とから、回転捩り計測装置が導入されて、実際の使用条
件に近い条件におけるダンパー組立体の動捩り特性を計
測することが多くなっている。
【0003】この回転捩り計測装置により行われている
ダンパー組立体の動捩り特性の計測方法について、図6
を参照して説明する。まず、入力回転体101、出力回
転体102、及びダンパー部103から成るダンパー組
立体100を、回転捩り計測装置の第1固定部111及
び第2固定部112に固定する。具体的には、入力回転
体101を第1固定部111に、出力回転体102を第
2固定部112に固定する。入力回転体101は、シャ
フト113を介して第1固定部111に固定される。こ
うして図6に示すように回転捩り計測装置にダンパー組
立体100をセットした後、第1固定部111から加振
トルクを入力回転体101に伝え、トルクTs及び捩り
角度θsを計測する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような回転捩り計
測装置では、図6に示すようにトルクTs及び捩り角度
θsを計測装置の内部で計測しているので、計測装置の
特性を含んだ捩り特性しか得られない。すなわち、ここ
ではダンパー組立体100に直接センサを装着すること
ができないため、シャフト113におけるトルクTs
歪みゲージ等のセンサを使って計測し、また捩り角度θ
sについては回転捩り計測装置の第1固定部111及び
第2固定部112の回転角度差を計測しているが、これ
らのトルクTs及び捩り角度θsの計測値は実際のダンパ
ー組立体100のダンパー捩りトルクやダンパー捩り角
度とは異なる。
【0005】まず、計測装置にて計測している捩り角度
θsは、第1固定部111の回転角度と第2固定部11
2の回転角度との差であり、入力回転体101の回転角
度と出力回転体102の回転角度との差である実際のダ
ンパー捩り角度とは異なる。また、計測装置で計測して
いるトルクTsと実際のダンパー組立体100のダンパ
ー捩りトルクとの間には入力回転体101の慣性トルク
の分だけ差がでるため、入力回転体101の慣性量が大
きく変動角加速度が大きければ入力回転体101の慣性
トルクが大きくなり、図6に示す回転捩り計測装置では
トルクTsが実際のダンパー組立体100のダンパー捩
りトルクよりも小さく測定される。
【0006】このように、従来の回転捩り計測装置にお
いてはトルクや捩り角度を計測装置の内部で計測してい
るため、ダンパー組立体そのものの捩り特性ではなく、
計測装置の振動特性を含んだ捩り特性しか得ることがで
きない。特に、加振慣性が大きい場合、シャフトの剛性
が低い場合、あるいは加振周波数が高い場合には、その
影響が大きくなる。
【0007】本発明の課題は、入力回転体及び出力回転
体の間にダンパー部が配置されているダンパー組立体の
動的捩り特性を正確に計測する計測装置、及び計測方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の計測装
置は、入力回転体及び出力回転体の間にダンパー部が配
置されているダンパー組立体の動的捩り特性を、入力回
転体及び出力回転体を拘束して計測する計測装置であ
る。この計測装置は、加振手段と、第1角速度計測手段
と、第2角速度計測手段と、トルク計測手段と、計算手
段とを備えている。
【0009】加振手段は、入力回転体に加振トルクを入
力する。第1角速度計測手段は、入力回転体の角速度
(dθ1/dt)を計測する。第2角速度計測手段は、
出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測する。トル
ク計測手段は、入力回転体に伝わるトルク(T1)ある
いは出力回転体に伝わるトルク(T2)のうち少なくと
も一方のトルクを計測する。
【0010】計算手段は、第1計算部と第2計算部とを
有しており、第1角速度計測手段、第2角速度計測手
段、及びトルク計測手段からの計測値を基に、少なくと
もダンパー部の捩り角度(θ)とダンパー部に作用する
トルク(T)とを計算する。計算手段の第1計算部は、
入力回転体の角速度(dθ1/dt)と出力回転体の角
速度(dθ2/dt)との差を積分することによって、
ダンパー部の捩り角度(θ)を算出する。
【0011】計算手段の第2計算部は、トルク計測手段
により入力回転体に伝わるトルク(T1)が計測されて
いる場合には、入力回転体の角速度(dθ1/dt)を
微分して算出した入力回転体の角加速度(d2θ1/dt
2)に入力回転体の慣性モーメント(I1)を乗じた値を
入力回転体に伝わるトルク(T1)から減ずることによ
ってダンパー部に作用するトルク(T)を算出する。す
なわち、ここでは、ダンパー部に作用するトルク(T)
が以下の式によって算出される。
【0012】T=T1−(I1)×(d2θ1/dt2) また、計算手段の第2計算部は、トルク計測手段により
出力回転体に伝わるトルク(T2)が計測されている場
合には、出力回転体の角速度(dθ2/dt)を微分し
て算出した出力回転体の角加速度(d2θ2/dt2)に
出力回転体の慣性モーメント(I2)を乗じた値を入力
回転体に伝わるトルク(T2)に加えることによってダ
ンパー部に作用するトルク(T)を算出する。すなわ
ち、ここでは、ダンパー部に作用するトルク(T)が以
下の式によって算出される。
【0013】T=T2+(I2)×(d2θ2/dt2) ここでは、入力回転体あるいは出力回転体の角速度/角
加速度を計測/算出して、これに慣性モーメントを乗じ
た慣性トルクを入力回転体あるいは出力側回転体に伝わ
るトルクに対して加減させているので、トルク計測手段
により計測されたトルクから入力回転体あるいは出力側
回転体の慣性の影響を除去し、ダンパー組立体に作用す
る正確なトルク(T)を得ることができる。
【0014】また、ここでは、入力回転体の角速度(d
θ1/dt)と出力回転体の角速度(dθ2/dt)とを
計測し、これらの差を積分することによってダンパー部
の捩り角度(θ)を算出している。このため、入力回転
体/出力回転体を拘束する計測装置の拘束部分から入力
回転体/出力回転体までの間の捩り角度を含まない、実
際のダンパー組立体の捩り角度(θ)を得ることができ
る。
【0015】このように、ここではダンパー組立体に作
用するトルク(T)及びダンパー組立体の捩り角度
(θ)を従来よりも正確に得ることができるため、ダン
パー組立体の動的捩り特性を正確に測定することが可能
となる。特に、入力回転体や出力回転体の加振慣性が大
きく従来の計測装置では計測誤差が大きくなるようなダ
ンパー組立体についても、ダンパー組立体の動的捩り特
性を正確に測定することができる。
【0016】請求項2に記載の計測装置は、入力回転体
及び出力回転体の間にダンパー部が配置されているダン
パー組立体の動的捩り特性を、入力回転体を拘束して計
測する計測装置である。この計測装置は、加振手段と、
第1角速度計測手段と、第2角速度計測手段と、計算手
段とを備えている。加振手段は、入力回転体に加振トル
クを入力する。
【0017】第1角速度計測手段は、入力回転体の角速
度(dθ1/dt)を計測する。第2角速度計測手段
は、出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測する。
計算手段は、第1計算部と第2計算部とを有しており、
第1角速度計測手段及び第2角速度計測手段からの計測
値を基に、少なくともダンパー部の捩り角度(θ)とダ
ンパー部に作用するトルク(T)とを計算する。
【0018】計算手段の第1計算部は、入力回転体の角
速度(dθ1/dt)と出力回転体の角速度(dθ2/d
t)との差を積分することによって、ダンパー部の捩り
角度(θ)を算出する。計算手段の第2計算部は、出力
回転体の角速度(dθ2/dt)を微分して算出した出
力回転体の角加速度(d2θ2/dt2)に出力回転体の
慣性モーメント(I2)を乗じることによって、ダンパ
ー部に作用するトルク(T)を算出する。すなわち、こ
こでは、ダンパー部に作用するトルク(T)が以下の式
によって算出される。
【0019】T=(I2)×(d2θ2/dt2) ここでは、入力回転体を拘束し、出力回転体を拘束しな
い状態にダンパー組立体を計測装置にセットして、ダン
パー組立体の動的捩り特性を計測する。出力回転体を計
測装置によって拘束していないため、出力回転体の角速
度/角加速度を計測/算出して、これに出力回転体の慣
性モーメントを乗じれば、ダンパー組立体に作用するト
ルク(T)を計算することができる。すなわち、ここで
は、予め出力回転体の慣性モーメントを計り、出力回転
体の角加速度を計測/算出することで、ダンパー組立体
に作用するトルク(T)を得ることができる。
【0020】また、ここでは、入力回転体の角速度(d
θ1/dt)と出力回転体の角速度(dθ2/dt)とを
計測し、これらの差を積分することによってダンパー部
の捩り角度(θ)を算出している。このため、入力回転
体を拘束する計測装置の拘束部分から入力回転体までの
間の捩り角度を含まない、実際のダンパー組立体の捩り
角度(θ)を得ることができる。
【0021】このように、ここでは出力回転体を拘束し
ない状態でダンパー組立体の動的捩り特性を計測するこ
とができる。請求項3に記載の計測方法は、入力回転体
及び出力回転体の間にダンパー部が配置されているダン
パー組立体の動的捩り特性を計測する計測方法である。
この計測方法は、加振工程と、第1角速度計測工程と、
第2角速度計測工程と、トルク計測工程と、第1計算工
程と、第2計算工程とを備えている。
【0022】加振工程では、入力回転体に加振トルクを
入力する。第1角速度計測工程では、入力回転体の角速
度(dθ1/dt)を計測する。第2角速度計測工程で
は、出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測する。
トルク計測工程では、入力回転体に伝わるトルク
(T1)あるいは出力回転体に伝わるトルク(T2)のう
ち少なくとも一方のトルクを計測する。
【0023】第1計算工程では、入力回転体の角速度
(dθ1/dt)と出力回転体の角速度(dθ2/dt)
との差を積分することによって、ダンパー部の捩り角度
(θ)を算出する。第2計算工程では、トルク計測工程
により前記入力回転体に伝わるトルク(T 1)が計測さ
れている場合には、入力回転体の角速度(dθ1/d
t)を微分して算出した入力回転体の角加速度(d2θ1
/dt2)に入力回転体の慣性モーメント(I1)を乗じ
た値を入力回転体に伝わるトルク(T1)から減ずるこ
とによってダンパー部に作用するトルク(T)を算出す
る。すなわち、ここでは、ダンパー部に作用するトルク
(T)が以下の式によって算出される。
【0024】T=T1−(I1)×(d2θ1/dt2) また、第2計算工程では、トルク計測工程により出力回
転体に伝わるトルク(T2)が計測されている場合に
は、出力回転体の角速度(dθ2/dt)を微分して算
出した出力回転体の角加速度(d2θ2/dt2)に出力
回転体の慣性モーメント(I2)を乗じた値を入力回転
体に伝わるトルク(T2)に加えることによってダンパ
ー部に作用するトルク(T)を算出する。すなわち、こ
こでは、ダンパー部に作用するトルク(T)が以下の式
によって算出される。
【0025】T=T2+(I2)×(d2θ2/dt2) 本請求項の計測方法では、入力回転体あるいは出力回転
体の角速度/角加速度を計測/算出して、これに慣性モ
ーメントを乗じた慣性トルクを入力回転体あるいは出力
側回転体に伝わるトルクに対して加減させているので、
トルク計測手段により計測されたトルクから入力回転体
あるいは出力側回転体の慣性の影響を除去し、ダンパー
組立体に作用する正確なトルク(T)を得ることができ
る。
【0026】また、この計測方法では、入力回転体の角
速度(dθ1/dt)と出力回転体の角速度(dθ2/d
t)とを計測し、これらの差を積分することによってダ
ンパー部の捩り角度(θ)を算出している。このため、
入力回転体/出力回転体を拘束する計測装置の拘束部分
から入力回転体/出力回転体までの間の捩り角度を含ま
ない、実際のダンパー組立体の捩り角度(θ)を得るこ
とができる。
【0027】このように、本計測方法ではダンパー組立
体に作用するトルク(T)及びダンパー組立体の捩り角
度(θ)を従来よりも正確に得ることができるため、ダ
ンパー組立体の動的捩り特性を正確に計測することが可
能となる。特に、入力回転体や出力回転体の加振慣性が
大きく従来の計測装置では計測誤差が大きくなるような
ダンパー組立体についても、ダンパー組立体の動的捩り
特性を正確に計測することができる。
【0028】請求項4に記載の計測方法は、入力回転体
及び出力回転体の間にダンパー部が配置されているダン
パー組立体の動的捩り特性を計測する計測方法である。
この計測方法は、加振工程と、第1角速度計測工程と、
第2角速度計測工程と、第1計算工程と、第2計算工程
とを備えている。加振工程では、入力回転体に加振トル
クを入力する。
【0029】第1角速度計測工程では、入力回転体の角
速度(dθ1/dt)を計測する。第2角速度計測工程
では、出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測す
る。第1計算工程では、入力回転体の角速度(dθ1
dt)と出力回転体の角速度(dθ2/dt)との差を
積分することによって、ダンパー部の捩り角度(θ)を
算出する。
【0030】第2計算工程では、出力回転体の角速度
(dθ2/dt)を微分して算出した出力回転体の角加
速度(d2θ2/dt2)に出力回転体の慣性モーメント
(I2)を乗じることによって、ダンパー部に作用する
トルク(T)を算出する。すなわち、ここでは、ダンパ
ー部に作用するトルク(T)が以下の式によって算出さ
れる。
【0031】T=(I2)×(d2θ2/dt2) 本請求項の計測方法では、入力回転体を拘束し、出力回
転体を拘束しない状態にダンパー組立体を計測装置にセ
ットして、ダンパー組立体の動的捩り特性を計測する。
出力回転体を計測装置によって拘束していないため、出
力回転体の角速度/角加速度を計測/算出して、これに
出力回転体の慣性モーメントを乗じれば、ダンパー組立
体に作用するトルク(T)を計算することができる。す
なわち、ここでは、予め出力回転体の慣性モーメントを
計り、出力回転体の角加速度を計測/算出することで、
ダンパー組立体に作用するトルク(T)を得ることがで
きる。
【0032】また、この計測方法では、入力回転体の角
速度(dθ1/dt)と出力回転体の角速度(dθ2/d
t)とを計測し、これらの差を積分することによってダ
ンパー部の捩り角度(θ)を算出している。このため、
入力回転体を拘束する計測装置の拘束部分から入力回転
体までの間の捩り角度を含まない、実際のダンパー組立
体の捩り角度(θ)を得ることができる。
【0033】このように、本計測方法では出力回転体を
拘束しない状態でダンパー組立体の動的捩り特性を計測
することができるので、従来は計測が困難であったいわ
ゆる一端自由加振状態のダンパー組立体の動的捩り特性
を計測することが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の一実施
形態における動的捩り特性計測装置のシステム及び被試
験体である回転ダンパー組立体の力学モデルを図1に示
す。この動的捩り特性計測装置は、回転ダンパー組立体
10を固定する第1及び第2固定部11,12と、回転
ダンパー組立体10と第1及び第2固定部11,12と
を結ぶ第1及び第2シャフト13,14と、回転ダンパ
ー組立体10の外周部の速度を図る第1及び第2ピック
アップ21,22と、第1及び第2シャフト13,14
のトルクを計る第1及び第2ゲージ23,24と、デー
タ解析システムとから成る。データ解析システムは、第
1及び第2ピックアップ21,22からのデータと第1
及び第2ゲージ23,24のうちの少なくとも1つから
のデータとを解析して、回転ダンパー組立体10の動的
捩り特性を導き出すものである。このデータ解析システ
ムは、データレコーダー29と、回転数変換器31,3
2と、デジタル変換器38と、メモリレコーダー39
と、コンピュータ40とから構成されている。 回転ダ
ンパー組立体10は、入力回転体1、出力回転体2、及
びダンパー部3から成るものであって、動的捩り特性計
測装置に図1に示すようにセットされる。すなわち、入
力回転体1が第1シャフト13を介して第1固定部11
に固定され、出力回転体2が第2シャフト14を介して
第2固定部12に固定される。入力回転体の慣性モーメ
ント(I1)及び出力回転体の慣性モーメント(I2)は
予め測定されており、コンピュータ40に入力される。
なお、この回転ダンパー組立体10は、車両等のエンジ
ンとトランスミッションとをつなぐクラッチ装置に使用
されるものである。
【0035】第1ピックアップ21は入力回転体1の外
周部の速度を測定するものであり、第2ピックアップ2
2は出力回転体2の外周部の速度を測定するものであっ
て、共に同じマグネット式のピックアップである。この
第1及び第2ピックアップ21,22は、図2に示すよ
うに、入力回転体1や出力回転体2の外周面に形成され
た複数の歯が回転することによって発生するパルスを検
知してデーターレコーダー29に送る。この第1及び第
2ピックアップ21,22が検知する速度データは、図
3の(a)に示すような各時間における速度のデータで
ある。
【0036】第1及び第2ゲージ23,24は、所定の
捩り剛性を有する第1及び第2シャフト13,14に貼
り付けられる歪みゲージである。データレコーダー29
は、試験が行われる所定時間の間、第1及び第2ピック
アップ21,22からの速度データと、第1及び第2ゲ
ージ23,24のうちの少なくとも1つ(ここでは、両
方)からのトルクデータ(T1,T2)とを記憶する。
【0037】回転数変換器31,32は、第1及び第2
ピックアップ21,22からの速度データを回転数に変
換して、その回転数データをデジタル変換器38に送
る。この変換によって、図3の(a)に示す速度データ
が(b)に示すような回転数データに変換される。デジ
タル変換器38は、アナログデータをデジタルデータに
変換するものであって、例えば図3の(b)に示すよう
なアナログの回転数データを(c)に示すデジタルのデ
ータに変換する。図3(c)に示すtsはサンプリング
時間である。
【0038】メモリレコーダー39は、デジタル変換器
38によってデジタルデータに変換されたものを記憶す
る。コンピュータ40は、複数の計算処理部41,4
2,43,45,46,51,52,53を有してお
り、これらの計算結果として動的捩り特性49を出力す
る。
【0039】計算処理部41では、入力回転体1の回転
数データから求めた入力回転体1の角速度(dθ1/d
t)を微分して、入力回転体1の角加速度(d2θ1/d
2)を算出する。同様に、計算処理部51では、出力
回転体2の回転数データから求めた出力回転体2の角速
度(dθ2/dt)を微分して、出力回転体2の角加速
度(d2θ2/dt2)を算出する。
【0040】計算処理部42では、入力回転体1の角加
速度(d2θ1/dt2)に入力回転体1の慣性モーメン
ト(I1)を乗じ、計算処理部43では、これを第1シ
ャフト13のトルク(T1)から減じる。このように、
計算処理部42,43では、以下の式によって回転ダン
パー組立体10のトルク(T)を算出する。 T=T1−(I1)×(d2θ1/dt2) 同様に、計算処理部52では、出力回転体2の角加速度
(d2θ2/dt2)に出力回転体2の慣性モーメント
(I2)を乗じ、計算処理部53では、これを第2シャ
フト14のトルク(T2)に加算する。このように、計
算処理部52,53では、以下の式によって回転ダンパ
ー組立体10のトルク(T)を算出する。
【0041】T=T2−(I2)×(d2θ2/dt2) 上記のように、両シャフト13,14のトルク(T1
2)を測定しているため計算処理部41,42,43
と計算処理部51,52,53との2つのルートによっ
て回転ダンパー組立体10のトルク(T)を算出するこ
とができるが、第1シャフト13あるいは第2シャフト
14のどちらか一方のトルク測定しか行っていない場合
にも一方のルートからトルク(T)を算出することがで
きる。なお、トルク(T)の算出式は、以下に示す2つ
の運動方程式から導かれる。
【0042】(I1)×(d2θ1/dt2)=T1−k
(θ1−θ2)−C{(dθ1/dt)−(dθ2/d
t)} (I2)×(d2θ1/dt2)=k(θ1−θ2)+C
{(dθ1/dt)−(dθ2/dt)}−T2 計算処理部45では、入力回転体1の角速度(dθ1
dt)と出力回転体2の角速度(dθ2/dt)との差
をとる。そして、計算処理部46において、これを積分
する。これにより、入力回転体1から出力回転体2まで
の回転ダンパー組立体10の相対捩り角度(θ)が算出
される。
【0043】以上のようにして算出された回転ダンパー
組立体10のトルク(T)と相対捩り角度(θ)から、
回転ダンパー組立体10の動的捩り特性49が得られ
る。この動的捩り特性の一例を図4に示す。従来の方法
(計測装置の特性が含まれてしまうもの)により得られ
た図7に示す動的捩り特性と較べると、図7では動的捩
り特性D2が静的捩り特性Sよりも低めに現れている割
合が多いのに対し、図4では動的捩り特性D1が静的捩
り特性Sよりも高めに現れている割合が多い。この原因
は、図6に示すような従来の計測方法の場合には入力回
転体101の慣性力がダンパー組立体100のトルクを
キャンセルする方向に働くからである。また、図7に示
す動的捩り特性D2には過渡振動がのっており捩り特性
の精度が悪いのに対し、図4に示す動的捩り特性D1に
は過渡振動もなく精度の高い捩り特性が得られている。
なお、本計測装置によって回転ダンパー組立体10の
動的捩り特性の計測を行うときには、第1及び第2固定
部11,12を回転させながら、図1に示すように、図
示しない加振手段によって第1固定部11に適当な周波
数の振動を入力する。
【0044】[第2実施形態]上記第1実施形態におい
ては回転ダンパー組立体10の入力回転体1と出力回転
体2との両方を拘束して計測を行っているが、クラッチ
装置が解除されている状態、すなわち出力回転体2がフ
リーの状態における動的捩り特性を調べるために、図5
に示すような状態で計測を行うこともできる。
【0045】回転ダンパー組立体10は、図5に示すよ
うに、入力回転体1が第1シャフト13を介して第1固
定部11に固定され、出力回転体2は拘束されない状態
で回転自由とされる。そして、ここでは、第1シャフト
13のトルクの計測は行わず、計算処理部41,42,
43,53での処理も行わない。
【0046】計算処理部51では、出力回転体2の回転
数データから求めた出力回転体2の角速度(dθ2/d
t)を微分して、出力回転体2の角加速度(d2θ2/d
2)を算出する。計算処理部52では、出力回転体2
の角加速度(d2θ2/dt2)に出力回転体2の慣性モ
ーメント(I2)を乗じる。このように、計算処理部5
2では、以下の式によって回転ダンパー組立体10のト
ルク(T)を算出する。
【0047】T=(I2)×(d2θ2/dt2) 計算処理部45では、入力回転体1の角速度(dθ1
dt)と出力回転体2の角速度(dθ2/dt)との差
をとる。そして、計算処理部46において、これを積分
する。これにより、入力回転体1から出力回転体2まで
の回転ダンパー組立体10の相対捩り角度(θ)が算出
される。
【0048】以上のようにして算出された回転ダンパー
組立体10のトルク(T)と相対捩り角度(θ)から、
回転ダンパー組立体10の動的捩り特性49が得られ
る。このように、従来の方法においては出力回転体2を
固定せずに計測を行うことは不可能であったが、本実施
形態の計測方法を使えば上記のように動的捩り特性の計
測を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】本発明では、トルク計測手段により計測
されたトルクから入力回転体あるいは出力側回転体の慣
性の影響を除去しダンパー組立体に作用する正確なトル
ク(T)を得ることができるとともに、入力回転体/出
力回転体を拘束する計測装置の拘束部分から入力回転体
/出力回転体までの間の捩り角度を含まない実際のダン
パー組立体の捩り角度(θ)を得ることができる。これ
により、ダンパー組立体の動的捩り特性を正確に測定す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における動的捩り特性計測
装置のシステム。
【図2】ピックアップの配置図。
【図3】データの変換図。
【図4】動的捩り特性図。
【図5】第2実施形態における回転ダンパー組立体の拘
束図。
【図6】従来の動的捩り特性計測装置におけるダンパー
組立体の拘束図。
【図7】従来の動的捩り特性計測装置から得られる動的
捩り特性図。
【符号の説明】
1 入力回転体 2 出力回転体 3 ダンパー部 10 回転ダンパー組立体(ダンパー組立体) 21 第1ピックアップ(第1角速度計測手段) 22 第2ピックアップ(第2角速度計測手段) 23 第1ゲージ(トルク計測手段) 24 第2ゲージ(トルク計測手段) 40 コンピュータ(計算手段) 41,42,43,51,52,53 計算処理部
(第2計算部) 45,46 計算処理部(第1計算部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力回転体及び出力回転体の間にダンパー
    部が配置されているダンパー組立体の動的捩り特性を、
    前記入力回転体及び前記出力回転体を拘束して計測する
    計測装置であって、 前記入力回転体に加振トルクを入力する加振手段と、 前記入力回転体の角速度(dθ1/dt)を計測する第
    1角速度計測手段と、 前記出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測する第
    2角速度計測手段と、 前記入力回転体に伝わるトルク(T1)あるいは前記出
    力回転体に伝わるトルク(T2)のうち少なくとも一方
    のトルクを計測するトルク計測手段と、 第1計算部と第2計算部とを有し、前記第1角速度計測
    手段、前記第2角速度計測手段、及び前記トルク計測手
    段からの計測値を基に、少なくともダンパー部の捩り角
    度(θ)とダンパー部に作用するトルク(T)とを計算
    する計算手段と、を備え、 前記計算手段の第1計算部は、前記入力回転体の角速度
    (dθ1/dt)と前記出力回転体の角速度(dθ2/d
    t)との差を積分することによって、ダンパー部の捩り
    角度(θ)を算出し、 前記計算手段の第2計算部は、前記トルク計測手段によ
    り前記入力回転体に伝わるトルク(T1)が計測されて
    いる場合には、前記入力回転体の角速度(dθ1/d
    t)を微分して算出した前記入力回転体の角加速度(d
    2θ1/dt2)に前記入力回転体の慣性モーメント
    (I1)を乗じた値を前記入力回転体に伝わるトルク
    (T1)から減ずることによってダンパー部に作用する
    トルク(T)を算出し{T=T1−(I1)×(d2θ1
    dt2)}、前記トルク計測手段により前記出力回転体
    に伝わるトルク(T2)が計測されている場合には、前
    記出力回転体の角速度(dθ2/dt)を微分して算出
    した前記出力回転体の角加速度(d2θ 2/dt2)に前
    記出力回転体の慣性モーメント(I2)を乗じた値を前
    記入力回転体に伝わるトルク(T2)に加えることによ
    ってダンパー部に作用するトルク(T)を算出する{T
    =T2+(I2)×(d2θ2/dt2)}、計測装置。
  2. 【請求項2】入力回転体及び出力回転体の間にダンパー
    部が配置されているダンパー組立体の動的捩り特性を、
    前記入力回転体を拘束して計測する計測装置であって、 前記入力回転体に加振トルクを入力する加振手段と、 前記入力回転体の角速度(dθ1/dt)を計測する第
    1角速度計測手段と、 前記出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測する第
    2角速度計測手段と、 第1計算部と第2計算部とを有し、前記第1角速度計測
    手段及び前記第2角速度計測手段からの計測値を基に、
    少なくともダンパー部の捩り角度(θ)とダンパー部に
    作用するトルク(T)とを計算する計算手段と、を備
    え、 前記計算手段の第1計算部は、前記入力回転体の角速度
    (dθ1/dt)と前記出力回転体の角速度(dθ2/d
    t)との差を積分することによって、ダンパー部の捩り
    角度(θ)を算出し、 前記計算手段の第2計算部は、前記出力回転体の角速度
    (dθ2/dt)を微分して算出した前記出力回転体の
    角加速度(d2θ2/dt2)に前記出力回転体の慣性モ
    ーメント(I2)を乗じることによってダンパー部に作
    用するトルク(T)を算出する{T=(I2)×(d2θ
    2/dt2)}、計測装置。
  3. 【請求項3】入力回転体及び出力回転体の間にダンパー
    部が配置されているダンパー組立体の動的捩り特性を計
    測する計測方法であって、 前記入力回転体に加振トルクを入力する加振工程と、 前記入力回転体の角速度(dθ1/dt)を計測する第
    1角速度計測工程と、 前記出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測する第
    2角速度計測工程と、 前記入力回転体に伝わるトルク(T1)あるいは前記出
    力回転体に伝わるトルク(T2)のうち少なくとも一方
    のトルクを計測するトルク計測工程と、 前記入力回転体の角速度(dθ1/dt)と前記出力回
    転体の角速度(dθ2/dt)との差を積分することに
    よって、ダンパー部の捩り角度(θ)を算出する第1計
    算工程と、 前記トルク計測工程により前記入力回転体に伝わるトル
    ク(T1)が計測されている場合には、前記入力回転体
    の角速度(dθ1/dt)を微分して算出した前記入力
    回転体の角加速度(d2θ1/dt2)に前記入力回転体
    の慣性モーメント(I1)を乗じた値を前記入力回転体
    に伝わるトルク(T1)から減ずることによってダンパ
    ー部に作用するトルク(T)を算出し{T=T1
    (I1)×(d2θ1/dt2)}、前記トルク計測工程に
    より前記出力回転体に伝わるトルク(T 2)が計測され
    ている場合には、前記出力回転体の角速度(dθ2/d
    t)を微分して算出した前記出力回転体の角加速度(d
    2θ2/dt2)に前記出力回転体の慣性モーメント
    (I2)を乗じた値を前記入力回転体に伝わるトルク
    (T2)に加えることによってダンパー部に作用するト
    ルク(T)を算出する{T=T2+(I2)×(d2θ2
    dt2)}第2計算工程と、を備えた計測方法。
  4. 【請求項4】入力回転体及び出力回転体の間にダンパー
    部が配置されているダンパー組立体の動的捩り特性を計
    測する計測方法であって、 前記入力回転体に加振トルクを入力する加振工程と、 前記入力回転体の角速度(dθ1/dt)を計測する第
    1角速度計測工程と、 前記出力回転体の角速度(dθ2/dt)を計測する第
    2角速度計測工程と、 前記入力回転体の角速度(dθ1/dt)と前記出力回
    転体の角速度(dθ2/dt)との差を積分することに
    よって、ダンパー部の捩り角度(θ)を算出する第1計
    算工程と、 前記出力回転体の角速度(dθ2/dt)を微分して算
    出した前記出力回転体の角加速度(d2θ2/dt2)に
    前記出力回転体の慣性モーメント(I2)を乗じること
    によってダンパー部に作用するトルク(T)を算出する
    {T=(I2)×(d2θ2/dt2)}第2計算工程と、
    を備えた計測方法。
JP10157599A 1998-06-05 1998-06-05 ダンパー組立体の動的捩り特性の計測装置及びダンパー組立体の動的捩り特性の計測方法 Pending JPH11352020A (ja)

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