JPH11353937A - メタライジング用wペースト材料 - Google Patents
メタライジング用wペースト材料Info
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- JPH11353937A JPH11353937A JP16324798A JP16324798A JPH11353937A JP H11353937 A JPH11353937 A JP H11353937A JP 16324798 A JP16324798 A JP 16324798A JP 16324798 A JP16324798 A JP 16324798A JP H11353937 A JPH11353937 A JP H11353937A
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼成処理後のW導体層にフクレ、クラック、
剥離が発生し易かった。 【解決手段】 80〜90wt%のW粉体、1〜3wt%の
樹脂系バインダ、10〜20wt%の有機溶剤を含んで構
成されたWペースト材料に、O2 供給源物質を添加す
る。
剥離が発生し易かった。 【解決手段】 80〜90wt%のW粉体、1〜3wt%の
樹脂系バインダ、10〜20wt%の有機溶剤を含んで構
成されたWペースト材料に、O2 供給源物質を添加す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメタライジング用W
(タングステン)ペースト材料に関し、より詳細には印
刷した後の焼成時にフクレ、クラック、剥離等のトラブ
ルを発生させないメタライジング用Wペースト材料に関
する。
(タングステン)ペースト材料に関し、より詳細には印
刷した後の焼成時にフクレ、クラック、剥離等のトラブ
ルを発生させないメタライジング用Wペースト材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のメタライジング用Wペー
スト材料(以下、単にWペースト材料と記す)等を含ん
で構成された成形体に焼成処理を施している状態を摸式
的に示した側面断面図であり、図中31はグリーンシー
トを示している。グリーンシート31は例えばAl2O3
(アルミナ)粉体、樹脂系バインダ、有機溶剤等を材料
として薄板形状に形成されており、グリーンシート31
内の所定箇所には円筒形状をした複数個のスルーホール
32が形成されている。各スルーホール32内にはWペ
ースト材料33が充填される一方、グリーンシート31
の上面31a及び下面31bの所定箇所にはWペースト
材料34、35が所定形状に印刷されている。Wペース
ト材料33〜35は、例えば80〜90wt%のW粉体、
1〜3wt%の樹脂系バインダ、10〜20wt%の有機溶
剤等を含んで構成されている。これらグリーンシート3
1、印刷されたWペースト材料33〜35等を含んで焼
成工程前の成形体30が構成されている。
スト材料(以下、単にWペースト材料と記す)等を含ん
で構成された成形体に焼成処理を施している状態を摸式
的に示した側面断面図であり、図中31はグリーンシー
トを示している。グリーンシート31は例えばAl2O3
(アルミナ)粉体、樹脂系バインダ、有機溶剤等を材料
として薄板形状に形成されており、グリーンシート31
内の所定箇所には円筒形状をした複数個のスルーホール
32が形成されている。各スルーホール32内にはWペ
ースト材料33が充填される一方、グリーンシート31
の上面31a及び下面31bの所定箇所にはWペースト
材料34、35が所定形状に印刷されている。Wペース
ト材料33〜35は、例えば80〜90wt%のW粉体、
1〜3wt%の樹脂系バインダ、10〜20wt%の有機溶
剤等を含んで構成されている。これらグリーンシート3
1、印刷されたWペースト材料33〜35等を含んで焼
成工程前の成形体30が構成されている。
【0003】このように構成された成形体30に焼成処
理を施す場合、略平板形状をした例えばMo製のセッタ
ー36を介し、成形体30を焼成炉37内に挿入した
後、この焼成炉37内にH2 (水素)、N2 (窒素)、
及びH2 O(水蒸気)より成る混合ガスを導入する。こ
の混合ガスは焼成処理の際、Wペースト材料33〜35
中の前記W成分は酸化されず、グリーンシート31中の
C(炭素)成分は酸化して揮発し易いようにH2 とN2
との配合比率が例えば1:1に調整され、かつH2 とH
2 Oとの分圧比が所定値に調整されている。
理を施す場合、略平板形状をした例えばMo製のセッタ
ー36を介し、成形体30を焼成炉37内に挿入した
後、この焼成炉37内にH2 (水素)、N2 (窒素)、
及びH2 O(水蒸気)より成る混合ガスを導入する。こ
の混合ガスは焼成処理の際、Wペースト材料33〜35
中の前記W成分は酸化されず、グリーンシート31中の
C(炭素)成分は酸化して揮発し易いようにH2 とN2
との配合比率が例えば1:1に調整され、かつH2 とH
2 Oとの分圧比が所定値に調整されている。
【0004】焼成工程では例えば図3に示したヒートパ
ターンに基づいて成形体30を加熱するが、温度領域T
0 〜T1 において、グリーンシート31及びWペースト
材料33〜35中の前記樹脂系バインダや前記有機溶剤
をH2 、CO(一酸化炭素)等に分解する。分子の大き
さが比較的小さいH2 等は前記Al2O3 粉体、前記W粉体
の粒子間を通り、容易に外方へ放散される一方、C成分
の一部はグリーンシート31及び印刷されたWペースト
材料33〜35内に残存する。温度領域T1 〜T2 にお
いて前記水蒸気をO2 (酸素)とH2 とに分解し、この
O2 と前記C成分とを反応させ、CO2 (炭酸ガス)等
のガス46aとして外方に放散させる。温度領域T2 〜
T3 及び保持期間において、前記Al2O3 粉体を焼結させ
ると共に、前記W粉体の酸化表面と前記Al2O3 粉体とを
反応させて結合させる。すると図11に示したように、
Wビアホール43が形成されると共に、セラミック基板
41の上下面41a、41bにピンパッド、配線パター
ン等としてのW導体層44、45が形成される。このよ
うにして、セラミック基板41、Wビアホール43、W
導体層44、45等を含んで構成されたセラミックパッ
ケージ40が製造される。
ターンに基づいて成形体30を加熱するが、温度領域T
0 〜T1 において、グリーンシート31及びWペースト
材料33〜35中の前記樹脂系バインダや前記有機溶剤
をH2 、CO(一酸化炭素)等に分解する。分子の大き
さが比較的小さいH2 等は前記Al2O3 粉体、前記W粉体
の粒子間を通り、容易に外方へ放散される一方、C成分
の一部はグリーンシート31及び印刷されたWペースト
材料33〜35内に残存する。温度領域T1 〜T2 にお
いて前記水蒸気をO2 (酸素)とH2 とに分解し、この
O2 と前記C成分とを反応させ、CO2 (炭酸ガス)等
のガス46aとして外方に放散させる。温度領域T2 〜
T3 及び保持期間において、前記Al2O3 粉体を焼結させ
ると共に、前記W粉体の酸化表面と前記Al2O3 粉体とを
反応させて結合させる。すると図11に示したように、
Wビアホール43が形成されると共に、セラミック基板
41の上下面41a、41bにピンパッド、配線パター
ン等としてのW導体層44、45が形成される。このよ
うにして、セラミック基板41、Wビアホール43、W
導体層44、45等を含んで構成されたセラミックパッ
ケージ40が製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のWペー
スト材料33〜35等を用いたセラミックパッケージ4
0の製造方法では、Wペースト材料35とセッター36
とが密接しており、焼成の際、O2 供給源としての水蒸
気がセッター36との隙間を通ってグリーンシート下面
31bにまで侵入することが困難である。するとグリー
ンシート31中のO2 成分が少なくなり、前記脱C反応
が温度領域T2 〜T3 までずれ込み易い。一方、この温
度領域T2 〜T3 において、Wペースト材料35は可塑
性を有するW導体層45に変化しており、このとき前記
脱C反応により発生した生成ガス46aが作用すると、
この生成ガス46aは逃げ場を失ってセラミック基板4
1とW導体層45との間に溜り、このW導体層45に膨
らみを生じる。その結果、図11の部分拡大図に示した
ように、焼成処理後のW導体層45に略アバタ形状のフ
クレ46が発生し易く、W導体層45がセラミック基板
41から剥れ易くなるという課題があった。
スト材料33〜35等を用いたセラミックパッケージ4
0の製造方法では、Wペースト材料35とセッター36
とが密接しており、焼成の際、O2 供給源としての水蒸
気がセッター36との隙間を通ってグリーンシート下面
31bにまで侵入することが困難である。するとグリー
ンシート31中のO2 成分が少なくなり、前記脱C反応
が温度領域T2 〜T3 までずれ込み易い。一方、この温
度領域T2 〜T3 において、Wペースト材料35は可塑
性を有するW導体層45に変化しており、このとき前記
脱C反応により発生した生成ガス46aが作用すると、
この生成ガス46aは逃げ場を失ってセラミック基板4
1とW導体層45との間に溜り、このW導体層45に膨
らみを生じる。その結果、図11の部分拡大図に示した
ように、焼成処理後のW導体層45に略アバタ形状のフ
クレ46が発生し易く、W導体層45がセラミック基板
41から剥れ易くなるという課題があった。
【0006】焼成炉37に導入する混合ガス中のH2 O
分圧を所定値より多く設定すると、フクレ46の発生は
抑制し得る一方、Wペースト材料34、グリーンシート
上面31aに過剰のO2 が供給されてしまい、W導体層
45の電気特性が劣化してしまう。
分圧を所定値より多く設定すると、フクレ46の発生は
抑制し得る一方、Wペースト材料34、グリーンシート
上面31aに過剰のO2 が供給されてしまい、W導体層
45の電気特性が劣化してしまう。
【0007】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、焼成処理後のW導体層にフクレ、クラック、剥離が
発生するのを確実に防止することができるWペースト材
料を提供することを目的としている。
り、焼成処理後のW導体層にフクレ、クラック、剥離が
発生するのを確実に防止することができるWペースト材
料を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】本発明者等
は、所定量のO2 供給源物質が添加されたWペースト材
料では、焼成した際にフクレの発生を防止し得る一方、
所定量を超えるO2 供給源物質が添加されたものでは、
フクレの発生は防止し得るものの、図9に示したように
収縮率が増加してクラックや剥離が発生し易くなること
を知見し、本発明を完成するに至った。
は、所定量のO2 供給源物質が添加されたWペースト材
料では、焼成した際にフクレの発生を防止し得る一方、
所定量を超えるO2 供給源物質が添加されたものでは、
フクレの発生は防止し得るものの、図9に示したように
収縮率が増加してクラックや剥離が発生し易くなること
を知見し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明に係るWペースト材料
は、80〜90wt%のW粉体、1〜3wt%の樹脂系バイ
ンダ、10〜20wt%の有機溶剤を含んで構成されたW
ペースト材料に、O2 供給源物質が添加されていること
を特徴としている(1)。
は、80〜90wt%のW粉体、1〜3wt%の樹脂系バイ
ンダ、10〜20wt%の有機溶剤を含んで構成されたW
ペースト材料に、O2 供給源物質が添加されていること
を特徴としている(1)。
【0010】上記したWペースト材料(1)によれば、
Wペースト材料にO2 供給源物質が添加されているの
で、グリーンシートに前記Wペースト材料を印刷して焼
成処理を施す際、焼成炉の雰囲気中に所定分圧以上の水
蒸気を含ませることなく、前記Wペースト材料を介して
前記グリーンシートにO2 成分を十分、かつ容易に供給
することができ、所定の温度領域において脱C反応を生
じさせ、前記Wペースト材料及び前記グリーンシート中
のCを確実に除去することができる。この結果、W導体
層にフクレが発生するのを防止することができる。
Wペースト材料にO2 供給源物質が添加されているの
で、グリーンシートに前記Wペースト材料を印刷して焼
成処理を施す際、焼成炉の雰囲気中に所定分圧以上の水
蒸気を含ませることなく、前記Wペースト材料を介して
前記グリーンシートにO2 成分を十分、かつ容易に供給
することができ、所定の温度領域において脱C反応を生
じさせ、前記Wペースト材料及び前記グリーンシート中
のCを確実に除去することができる。この結果、W導体
層にフクレが発生するのを防止することができる。
【0011】また本発明に係るWペースト材料は、Wペ
ースト材料(1)における前記酸素供給源物質が、結晶
水を有するモリブデン酸であることを特徴としている
(2)。
ースト材料(1)における前記酸素供給源物質が、結晶
水を有するモリブデン酸であることを特徴としている
(2)。
【0012】上記したWペースト材料(2)によれば、
前記O2 供給源物質が結晶水を有するモリブデン酸(H
2 MoO4 ・H2 O:以下、単にMo酸と記す)である
ので、該Mo酸中の前記結晶水が所定の温度領域におい
て分解・放出され、該結晶水がさらにH2 とO2 とに分
解され、このO2 がCと反応することにより、C成分を
Wペースト材料及びグリーンシートより確実に除去する
ことができる。また前記Mo酸中のMoとWペースト材
料中のWとは周期律的に同族であり、前記Wペースト材
料として前記Mo酸はきわめてなじみ易いので、前記グ
リーンシートに安定的、かつ確実に印刷することができ
る。
前記O2 供給源物質が結晶水を有するモリブデン酸(H
2 MoO4 ・H2 O:以下、単にMo酸と記す)である
ので、該Mo酸中の前記結晶水が所定の温度領域におい
て分解・放出され、該結晶水がさらにH2 とO2 とに分
解され、このO2 がCと反応することにより、C成分を
Wペースト材料及びグリーンシートより確実に除去する
ことができる。また前記Mo酸中のMoとWペースト材
料中のWとは周期律的に同族であり、前記Wペースト材
料として前記Mo酸はきわめてなじみ易いので、前記グ
リーンシートに安定的、かつ確実に印刷することができ
る。
【0013】また本発明に係るWペースト材料は、Wペ
ースト材料(2)において、前記結晶水を有するMo酸
の添加量が該Mo酸以外の成分100wt%に対して2〜
20wt%であることを特徴としている(3)。
ースト材料(2)において、前記結晶水を有するMo酸
の添加量が該Mo酸以外の成分100wt%に対して2〜
20wt%であることを特徴としている(3)。
【0014】上記したWペースト材料(3)によれば、
前記結晶水を有するMo酸の添加量が該Mo酸以外の成
分100wt%に対して2wt%以上であり、W導体層にフ
クレが発生するのを防止することができる。また前記M
o酸の添加量が20wt%以下であり、前記セラミック基
板に関して前記W導体層が相対的に過度に収縮するのを
防止することができ、その結果、該W導体層に引っ張り
応力が作用するのを阻止することができ、クラックや剥
離が発生するのを防止することができる。
前記結晶水を有するMo酸の添加量が該Mo酸以外の成
分100wt%に対して2wt%以上であり、W導体層にフ
クレが発生するのを防止することができる。また前記M
o酸の添加量が20wt%以下であり、前記セラミック基
板に関して前記W導体層が相対的に過度に収縮するのを
防止することができ、その結果、該W導体層に引っ張り
応力が作用するのを阻止することができ、クラックや剥
離が発生するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るWペースト材
料の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従来
例と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこ
ととする。図1は実施の形態に係るWペースト材料等を
含んで構成された成形体に焼成処理を施している状態を
摸式的に示した側面断面図であり、図中31はグリーン
シートを示している。図10に示したものと同様、グリ
ーンシート31は例えばAl2O3 粉体、樹脂系バインダ、
有機溶剤等を材料として薄板形状に形成されており、グ
リーンシート31内の所定箇所には円筒形状をした複数
個のスルーホール32が形成されている。各スルーホー
ル32内にはWペースト材料13が充填される一方、グ
リーンシート31の上面31a及び下面31bの所定箇
所にはWペースト材料14、15が所定形状に印刷され
ている。Wペースト材料13〜15は、例えば80〜9
0wt%のW粉体、1〜3wt%の樹脂系バインダ、10〜
20wt%の有機溶剤、結晶水を有するMo酸(Mo酸を
除く成分100wt%に対して2〜20wt%)等を含んで
構成されている。これらグリーンシート31、印刷され
たWペースト材料13〜15等を含んで焼成工程前の成
形体10が構成されている。
料の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従来
例と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこ
ととする。図1は実施の形態に係るWペースト材料等を
含んで構成された成形体に焼成処理を施している状態を
摸式的に示した側面断面図であり、図中31はグリーン
シートを示している。図10に示したものと同様、グリ
ーンシート31は例えばAl2O3 粉体、樹脂系バインダ、
有機溶剤等を材料として薄板形状に形成されており、グ
リーンシート31内の所定箇所には円筒形状をした複数
個のスルーホール32が形成されている。各スルーホー
ル32内にはWペースト材料13が充填される一方、グ
リーンシート31の上面31a及び下面31bの所定箇
所にはWペースト材料14、15が所定形状に印刷され
ている。Wペースト材料13〜15は、例えば80〜9
0wt%のW粉体、1〜3wt%の樹脂系バインダ、10〜
20wt%の有機溶剤、結晶水を有するMo酸(Mo酸を
除く成分100wt%に対して2〜20wt%)等を含んで
構成されている。これらグリーンシート31、印刷され
たWペースト材料13〜15等を含んで焼成工程前の成
形体10が構成されている。
【0016】このように構成された成形体10に焼成処
理を施す場合、略平板形状をした例えばMo製のセッタ
ー36を介し、成形体10を焼成炉37内に挿入した
後、この焼成炉37内にH2 、N2 及びH2 Oより成る
混合ガスを導入する。この混合ガスは、焼成処理の際に
Wペースト材料13〜15中の前記W粉体が酸化されな
いように、H2 とN2 との配合比率が例えば1:1に調
整され、かつH2 とH2Oとの分圧比が所定値に調整さ
れている。焼成工程では例えば図3に示したヒートパタ
ーンに基づいて成形体10を加熱するが、温度領域T0
〜T1 において、グリーンシート31及びWペースト材
料13〜15中の前記樹脂系バインダや前記有機溶剤を
H2 、CO等に分解する。分子の大きさが比較的小さい
H2 等は前記Al2O3 粉体、前記W粉体の粒子間を通り、
容易に外方へ放散する一方、前記C成分の一部はグリー
ンシート31及び印刷されたWペースト材料13〜15
内に残存する。
理を施す場合、略平板形状をした例えばMo製のセッタ
ー36を介し、成形体10を焼成炉37内に挿入した
後、この焼成炉37内にH2 、N2 及びH2 Oより成る
混合ガスを導入する。この混合ガスは、焼成処理の際に
Wペースト材料13〜15中の前記W粉体が酸化されな
いように、H2 とN2 との配合比率が例えば1:1に調
整され、かつH2 とH2Oとの分圧比が所定値に調整さ
れている。焼成工程では例えば図3に示したヒートパタ
ーンに基づいて成形体10を加熱するが、温度領域T0
〜T1 において、グリーンシート31及びWペースト材
料13〜15中の前記樹脂系バインダや前記有機溶剤を
H2 、CO等に分解する。分子の大きさが比較的小さい
H2 等は前記Al2O3 粉体、前記W粉体の粒子間を通り、
容易に外方へ放散する一方、前記C成分の一部はグリー
ンシート31及び印刷されたWペースト材料13〜15
内に残存する。
【0017】温度領域T1 〜T2 において、前記Mo酸
における結晶水はO2 とH2 とに分解し(2H2 O=O
2 +2H2 )、このO2 と前記C成分とが反応し、CO
2 、CO等のガスとして焼結工程前に外方に放散する
(C+2H2 O=CO2 +2H2 、C+H2 O=CO+
H2 )。
における結晶水はO2 とH2 とに分解し(2H2 O=O
2 +2H2 )、このO2 と前記C成分とが反応し、CO
2 、CO等のガスとして焼結工程前に外方に放散する
(C+2H2 O=CO2 +2H2 、C+H2 O=CO+
H2 )。
【0018】温度領域T2 〜T3 及び保持期間におい
て、前記Al2O3 粉体を焼結させると共に、前記W粉体の
酸化表面と前記Al2O3 粉体等とを反応させて結合させ
る。この結果、図2に示したように、Wビアホール23
が形成されると共に、セラミック基板21の上下面21
a、21bにピンパッド、配線パターンとしてのW導体
層24、25が形成される。このようにして、セラミッ
ク基板21、Wビアホール23、W導体層24、25等
を含んで構成されたセラミックパッケージ20が製造さ
れる。
て、前記Al2O3 粉体を焼結させると共に、前記W粉体の
酸化表面と前記Al2O3 粉体等とを反応させて結合させ
る。この結果、図2に示したように、Wビアホール23
が形成されると共に、セラミック基板21の上下面21
a、21bにピンパッド、配線パターンとしてのW導体
層24、25が形成される。このようにして、セラミッ
ク基板21、Wビアホール23、W導体層24、25等
を含んで構成されたセラミックパッケージ20が製造さ
れる。
【0019】上記説明から明らかなように、実施の形態
に係るWペースト材料13〜15では、O2 供給源物質
としての結晶水を有するMo酸が添加されているので、
グリーンシート31にWペースト材料13〜15を印刷
して焼成処理を施す際、焼成炉37の雰囲気中に所定分
圧以上の水蒸気を含ませることなく、Wペースト材料1
3〜15を介してグリーンシート31にO2 成分を十
分、かつ容易に供給することができ、所定の温度領域T
1 〜T1 において脱C反応を生じさせ、Wペースト材料
13〜15及びグリーンシート31中のC成分を確実に
除去することができる。この結果、W導体層24、25
にフクレが発生するのを防止することができる。
に係るWペースト材料13〜15では、O2 供給源物質
としての結晶水を有するMo酸が添加されているので、
グリーンシート31にWペースト材料13〜15を印刷
して焼成処理を施す際、焼成炉37の雰囲気中に所定分
圧以上の水蒸気を含ませることなく、Wペースト材料1
3〜15を介してグリーンシート31にO2 成分を十
分、かつ容易に供給することができ、所定の温度領域T
1 〜T1 において脱C反応を生じさせ、Wペースト材料
13〜15及びグリーンシート31中のC成分を確実に
除去することができる。この結果、W導体層24、25
にフクレが発生するのを防止することができる。
【0020】前記Mo酸中のMoとWペースト材料13
〜15中のWとは周期律的に同族であり、Wペースト材
料13〜15として前記Mo酸はきわめてなじみ易いの
で、グリーンシート31に安定的、かつ確実に印刷・塗
布することができる。
〜15中のWとは周期律的に同族であり、Wペースト材
料13〜15として前記Mo酸はきわめてなじみ易いの
で、グリーンシート31に安定的、かつ確実に印刷・塗
布することができる。
【0021】前記結晶水を有するMo酸の添加量をこの
Mo酸以外の成分100wt%に対して2wt%以上とする
ことにより、W導体層24、25にフクレが発生するの
を防止することができる。また前記Mo酸の添加量を2
0wt%以下にすることにより、セラミック基板21に関
してW導体層24、25が相対的に過度に収縮するのを
防止することができ、その結果、W導体層24、25に
引っ張り応力が作用するのを阻止することができ、クラ
ックや剥離が発生するのを防止することができる。
Mo酸以外の成分100wt%に対して2wt%以上とする
ことにより、W導体層24、25にフクレが発生するの
を防止することができる。また前記Mo酸の添加量を2
0wt%以下にすることにより、セラミック基板21に関
してW導体層24、25が相対的に過度に収縮するのを
防止することができ、その結果、W導体層24、25に
引っ張り応力が作用するのを阻止することができ、クラ
ックや剥離が発生するのを防止することができる。
【0022】なお、上記したセラミックパッケージ20
では、Wペースト材料13〜15を用いた場合について
説明したが、別の実施の形態では、Wペースト材料1
5、33、34を用いてもよい。
では、Wペースト材料13〜15を用いた場合について
説明したが、別の実施の形態では、Wペースト材料1
5、33、34を用いてもよい。
【0023】
【実施例及び比較例】以下、実施例に係るWペースト材
料を用いてグリーンシートの下面に底面視略円形状また
は略四角形状をした複数個のピンパッドを印刷し、これ
に焼成処理を施した結果について説明する。実施例に係
るWペースト材料としては、W粉体を86.2wt%、ブ
チラール樹脂を1.4wt%、ターぺノール溶剤が12.
4wt%含有する基本材料100wt%に対し、Mo酸を1
0、20wt%添加したものを用いた。なお比較例として
は、前記基本材料100wt%に対し、Mo酸を0wt%、
あるいは40wt%添加したものを選んだ。
料を用いてグリーンシートの下面に底面視略円形状また
は略四角形状をした複数個のピンパッドを印刷し、これ
に焼成処理を施した結果について説明する。実施例に係
るWペースト材料としては、W粉体を86.2wt%、ブ
チラール樹脂を1.4wt%、ターぺノール溶剤が12.
4wt%含有する基本材料100wt%に対し、Mo酸を1
0、20wt%添加したものを用いた。なお比較例として
は、前記基本材料100wt%に対し、Mo酸を0wt%、
あるいは40wt%添加したものを選んだ。
【0024】図4はフクレ発生率とMo酸添加量との関
係を示したグラフであり、図5はクラック及び剥離の発
生率とMo酸添加量との関係を示したグラフである。ま
た図6はセラミック基板上に形成されたW導体層を撮影
した顕微鏡写真であり、(a)〜(d)はMo酸添加量
がそれぞれ0、10、20、40wt%の場合を示してい
る。また図7はセラミック基板上に形成されたW導体層
(Mo酸添加量が40wt%)を撮影した顕微鏡写真であ
り、(a)は剥離、(b)はクラックの状態を示してい
る。
係を示したグラフであり、図5はクラック及び剥離の発
生率とMo酸添加量との関係を示したグラフである。ま
た図6はセラミック基板上に形成されたW導体層を撮影
した顕微鏡写真であり、(a)〜(d)はMo酸添加量
がそれぞれ0、10、20、40wt%の場合を示してい
る。また図7はセラミック基板上に形成されたW導体層
(Mo酸添加量が40wt%)を撮影した顕微鏡写真であ
り、(a)は剥離、(b)はクラックの状態を示してい
る。
【0025】図4〜図7より明らかなように、Mo酸の
添加量が0wt%の比較例に係るWペースト材料ではフク
レが多く発生(約40%)すると共に、Mo酸の添加量
が40wt%の比較例に係るWペースト材料ではクラック
及び剥離がそれぞれ多く発生(約42%及び約41%)
した。一方、Mo酸の添加量が10、20wt%の実施例
に係るWペースト材料では、フクレの発生率が約16〜
5%、クラックの発生率が約2〜15%、剥離の発生率
が約15〜29%に減少した。
添加量が0wt%の比較例に係るWペースト材料ではフク
レが多く発生(約40%)すると共に、Mo酸の添加量
が40wt%の比較例に係るWペースト材料ではクラック
及び剥離がそれぞれ多く発生(約42%及び約41%)
した。一方、Mo酸の添加量が10、20wt%の実施例
に係るWペースト材料では、フクレの発生率が約16〜
5%、クラックの発生率が約2〜15%、剥離の発生率
が約15〜29%に減少した。
【0026】また別の実施例に係るWペースト材料とし
ては、前記基本材料100wt%に対し、Mo酸を2、
5、10wt%添加したものを用いた。なお比較例として
は、前記基本材料のみのものについて実施した。実施例
及び比較例に係るWペースト材料等を用いて296個の
ピンパッドを有するセラミックパッケージを形成し、フ
クレが発生すると、そのピンパッドを不良と評価するピ
ンパッド不良発生率と、例え1個でもピンパッドにフク
レが発生すると製品全体を不良と評価するパッケージ不
良発生率とについてそれぞれ調査を行った。
ては、前記基本材料100wt%に対し、Mo酸を2、
5、10wt%添加したものを用いた。なお比較例として
は、前記基本材料のみのものについて実施した。実施例
及び比較例に係るWペースト材料等を用いて296個の
ピンパッドを有するセラミックパッケージを形成し、フ
クレが発生すると、そのピンパッドを不良と評価するピ
ンパッド不良発生率と、例え1個でもピンパッドにフク
レが発生すると製品全体を不良と評価するパッケージ不
良発生率とについてそれぞれ調査を行った。
【0027】図8はピンパッド不良発生率及びパッケー
ジ不良発生率と、Mo酸添加量との関係を示した曲線図
であり、曲線Aはピンパッド不良発生率、曲線Bはパッ
ケージ不良発生率をそれぞれ示している。
ジ不良発生率と、Mo酸添加量との関係を示した曲線図
であり、曲線Aはピンパッド不良発生率、曲線Bはパッ
ケージ不良発生率をそれぞれ示している。
【0028】図8より明らかなように、Mo酸の添加量
が0wt%の比較例に係るWペースト材料の場合、ピンパ
ッド不良発生率が約50%、パッケージ不良発生率が約
24%と大きい一方、Mo酸の添加量が2、5wt%と多
くなるにつれてピンパッド及びパッケージ不良発生率と
も減少してゆき、Mo酸の添加量が10wt%の場合、ピ
ンパッド不良発生率が約0.02%、パッケージ不良発
生率が約7%にまで減少した。
が0wt%の比較例に係るWペースト材料の場合、ピンパ
ッド不良発生率が約50%、パッケージ不良発生率が約
24%と大きい一方、Mo酸の添加量が2、5wt%と多
くなるにつれてピンパッド及びパッケージ不良発生率と
も減少してゆき、Mo酸の添加量が10wt%の場合、ピ
ンパッド不良発生率が約0.02%、パッケージ不良発
生率が約7%にまで減少した。
【図1】本発明の実施の形態に係るWペースト材料等を
含んで構成された成形体に焼成処理を施している状態を
摸式的に示した側面断面図である。
含んで構成された成形体に焼成処理を施している状態を
摸式的に示した側面断面図である。
【図2】実施の形態に係るWペースト材料等を含んで構
成された成形体に焼成処理を施した状態を摸式的に示し
た側面断面図である。
成された成形体に焼成処理を施した状態を摸式的に示し
た側面断面図である。
【図3】実施の形態及び従来技術に係るWペーストの焼
成工程に用いられるヒートパターンを概略的に示したグ
ラフである。
成工程に用いられるヒートパターンを概略的に示したグ
ラフである。
【図4】フクレ発生率とMo酸添加量との関係を示した
グラフである。
グラフである。
【図5】クラック及び剥離の発生率とMo酸添加量との
関係を示したグラフである。
関係を示したグラフである。
【図6】セラミック基板上に形成された微細パターンで
あるW導体層を撮影した顕微鏡写真であり、(a)〜
(d)はMo酸添加量がそれぞれ0、10、20、40
wt%の場合を示している。
あるW導体層を撮影した顕微鏡写真であり、(a)〜
(d)はMo酸添加量がそれぞれ0、10、20、40
wt%の場合を示している。
【図7】セラミック基板上に形成された微細パターンで
あるW導体層(Mo酸添加量が40wt%)を撮影した顕
微鏡写真であり、(a)は剥離、(b)はクラックの状
態を示している。
あるW導体層(Mo酸添加量が40wt%)を撮影した顕
微鏡写真であり、(a)は剥離、(b)はクラックの状
態を示している。
【図8】ピンパッド不良発生率及びセラミックパッケー
ジ不良発生率と、Mo酸添加量との関係を示した曲線図
であり、曲線Aはピンパッド不良発生率、曲線Bはセラ
ミックパッケージ不良発生率をそれぞれ示している。
ジ不良発生率と、Mo酸添加量との関係を示した曲線図
であり、曲線Aはピンパッド不良発生率、曲線Bはセラ
ミックパッケージ不良発生率をそれぞれ示している。
【図9】収縮率とモリブデン酸の添加量との関係を調査
した結果を示したグラフである。
した結果を示したグラフである。
【図10】従来のWペースト材料等を含んで構成された
成形体に焼成処理を施している状態を摸式的に示した側
面断面図である。
成形体に焼成処理を施している状態を摸式的に示した側
面断面図である。
【図11】従来のWペースト材料等を含んで構成された
成形体に焼成処理を施した状態を摸式的に示した側面断
面図であり、図中丸印内は引き出し線近傍の拡大部分を
示している。
成形体に焼成処理を施した状態を摸式的に示した側面断
面図であり、図中丸印内は引き出し線近傍の拡大部分を
示している。
13、14、15 Wペースト材料
Claims (3)
- 【請求項1】 80〜90wt%のW粉体、1〜3wt%の
樹脂系バインダ、10〜20wt%の有機溶剤を含んで構
成されたメタライジング用Wペースト材料に、酸素供給
源物質が添加されていることを特徴とするメタライジン
グ用Wペースト材料。 - 【請求項2】 前記酸素供給源物質が結晶水を有するモ
リブデン酸であることを特徴とする請求項1記載のメタ
ライジング用Wペースト材料。 - 【請求項3】 前記結晶水を有するモリブデン酸の添加
量が、該モリブデン酸以外の成分100wt%に対して2
〜20wt%であることを特徴とする請求項2記載のメタ
ライジング用Wペースト材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16324798A JPH11353937A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | メタライジング用wペースト材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16324798A JPH11353937A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | メタライジング用wペースト材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11353937A true JPH11353937A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15770160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16324798A Pending JPH11353937A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | メタライジング用wペースト材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11353937A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102314957A (zh) * | 2011-07-06 | 2012-01-11 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 多层高温共烧陶瓷厚膜导体钨浆料及其制备方法 |
| KR101269884B1 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-06-07 | 두원공과대학산학협력단 | 메탈라이징 공정방법 |
-
1998
- 1998-06-11 JP JP16324798A patent/JPH11353937A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101269884B1 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-06-07 | 두원공과대학산학협력단 | 메탈라이징 공정방법 |
| CN102314957A (zh) * | 2011-07-06 | 2012-01-11 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 多层高温共烧陶瓷厚膜导体钨浆料及其制备方法 |
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