JPH11354868A - 光注入型半導体レーザ装置 - Google Patents

光注入型半導体レーザ装置

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JPH11354868A
JPH11354868A JP10163468A JP16346898A JPH11354868A JP H11354868 A JPH11354868 A JP H11354868A JP 10163468 A JP10163468 A JP 10163468A JP 16346898 A JP16346898 A JP 16346898A JP H11354868 A JPH11354868 A JP H11354868A
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JP
Japan
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semiconductor laser
longitudinal mode
light
frequency
laser
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Withdrawn
Application number
JP10163468A
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English (en)
Inventor
Riyousuke Goto
了祐 後藤
Kazuo Yamane
一雄 山根
Toshio Goto
俊夫 後藤
Masakazu Mori
正和 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Nagoya University NUC
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバ通信システムにおいて光源として用
いられ、光注入によって半導体レーザを制御することに
よって、高精度な制御を実現する光注入型半導体レーザ
装置を提供する。 【解決手段】多縦モード半導体レーザに対してコヒーレ
ント光注入手段により該レーザ内のキャリア密度を変調
するとともに該レーザの基本周波数と等しいビート周波
数を有する2つのコヒーレント光を注入する。あるい
は、ファブリ−ペロー縦モード間隔の整数倍に相当する
発振周波数差を有する同一構造の複数の単一縦モード半
導体レーザの各出力光を相互に注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光注入型半導体レー
ザ装置に関し、特に光ファイバ通信システムにおいて光
源として用いられる光注入型半導体レーザ装置に関する
ものである。
【0002】光ファイバ通信システムの大容量化は、
(1)伝送速度の高速化と(2)波長多重による並列化
の優劣を比較しながら開発が進められて来ているが、い
ずれの場合も半導体レーザを光源として用いているとこ
ろから、特に半導体レーザの高精度な制御技術を確立す
ることが重要になっている。
【0003】
【従来の技術と課題】(1)伝送速度の高速化 従来まで、光源の高ビットレート化のため、半導体レー
ザを高速に直接変調する直接変調方式が用いられてきた
が、この方式では大きな波長変動(チャーピング) を生
じ、これが光ファイバ中の波長分散によるパルス広がり
を引き起こすため、高ビットレート化には不利である。
【0004】一方、チャーピングを抑える方法として、
半導体レーザの出力光を外部変調器によって変調する従
来技術がある。しかしながら、この方法では外部変調器
を電気信号によって駆動するため、ビットレートはこの
駆動用電気回路の動作によって制限されてしまい、特に
10Gb/sを超える高ビットレート領域では、現状の技術
による実現は困難である。
【0005】これに対し、超短パルス光を発生できる縦
モード同期技術が提案されている。これは、半導体レー
ザが多縦モード半導体レーザであり、その縦モード周波
数間隔(fh)にほぼ等しい周波数の変調をレーザ共振
器内で行うと変調のサイド縦モード(サイドバンド=側
波帯)を介して縦モード間の結合が起こり、縦モードの
周波数間隔は変調周波数に同期(ロック)され、図10
に示すようなパルスの繰り返し周期(T=1/fh)で
超短パルス光が発生されるという技術である。
【0006】これをさらに応用すれば、同図に示すよう
に、モードロックレーザ40から発生された光パルスを
遅延部41で順次遅延させた後、時分割多重することに
より、更なる高ビットレートのパルス列を発生させるこ
とが可能となる。
【0007】しかしながら、この方法も、パルスの繰り
返し周期(T=1/fh)が、外部変調器、またはレー
ザを駆動する電気回路の動作によって制限される上、パ
ルス幅も制限を受ける。これは、生成されるパルスの幅
が1/√fhに比例するためであり、周波数fhの信号を電
気回路の動作によって制御する限り、10Gb/sを超える
高ビットレート化には限界があるという問題がある。
【0008】(2)波長多重による並列化 上記のように、10Gb/sを超えると、上記のように高速
電気信号処理の困難さから、光デバイスの制御方法に問
題が生じるため、これに代わる光源の並列化技術として
の波長多重(WDM)技術が注目されている。
【0009】この波長多重化のメリットは、各々の光源
のビットレートが低くても、それらを合波することで、
より多くの信号を伝送できる点である。従って、波長多
重化によって大容量伝送を実現するためには、出来る限
り多くの波長成分に情報を乗せて伝送すればよい。
【0010】しかしながら、現在の光ファイバ通信で実
用化されているEr-添加光ファイバ増幅器においては、
波長1.55μm帯に増幅帯域を持っており、この帯域
内に全ての信号を収めなければならない。このため、波
長1.55μm帯域内で、各光源の波長を高密度に配置
する必要がある。更に、受信側で各波長成分を高精度に
分波できるよう、各光源の発振波長の揺らぎを最小限に
抑えることも必要となる。
【0011】これらに対しては、狭線幅の単一縦モー
ド半導体レーザを用い、且つ各半導体レーザの発振波
長を固定することが必要である。
【0012】しかしながら、まず、に関しては、製造
時における特性バラツキにより、均一の発振波長間隔
で、且つ狭線幅な半導体レーザを製造することは困難で
ある。またに関しては、各半導体レーザの温度を温度
制御器によって精密に制御し、且つ半導体レーザへの注
入電流を微調整することで、発振波長を固定せねばなら
ない。すなわち、各々のレーザに対し、個々に精密制御
が必要となるという問題がある。
【0013】一方、レーザの発振線幅狭窄化や、サイド
縦モード抑圧の手段として従来より図11に示す光注入
同期技術が利用されている。すなわち、狭線幅かつ発振
波長を安定に制御した単一縦モードレーザ(これをマス
タレーザと呼ぶ)11からの光を、光アイソレータ13
を介して、発振波長の近接した別のレーザ(これをスレ
ーブレーザと呼ぶ)12に注入する。
【0014】この結果、スレーブレーザ12の発振スペ
クトルが、マスタレーザ11のそれに引込まれ、発振波
長安定化、狭線幅化、及びサイド縦モード(サイドバン
ド)抑圧をもたらす。しかしながら、スレープレーザの
発振周波数はマスタレーザのそれと一致するため、波長
の異なるすべての半導体レーザの安定化を図るには、や
はり個々の制御が必要となる。
【0015】以上のことから、光ファイバ通信の大容量
化には、(1)伝送速度の高速化及び(2)波長多重の
並列化のいずれについても、高精度な半導体レーザ制御
技術を確立することが必要不可欠である。
【0016】したがって、本発明はこの問題を解決する
ため、光注入によって半導体レーザを制御することによ
って、高精度な制御を実現する光注入型半導体レーザを
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】(1)全光モード同期に
よる伝送速度の高速化のための手段 上記の目的を達成するため、本発明に係る光注入型半導
体レーザ装置は、多縦モード半導体レーザと、該多縦モ
ード半導体レーザに対して該レーザ内のキャリア密度を
変調するとともに該レーザの基本周波数と等しいビート
周波数を有する2つのコヒーレント光を注入するコヒー
レント光注入手段と、を備えたことを特徴としている。
【0018】上記のコヒーレント光注入手段は、該基本
周波数と等しいビート周波数の代わりに該基本周波数の
高調波周波数と等しいビート周波数を用いることができ
る。
【0019】さらに、該多縦モード半導体レーザのバイ
アス電流又は該コヒーレント光注入手段のバイアス電流
を該基本周波数または該高調波周波数の信号で変調する
発振器を設けてもよい。
【0020】さらに、該コヒーレント光注入手段は、該
コヒーレント光をそれぞれが発生する2つの単一縦モー
ド半導体レーザで構成することができる。
【0021】すなわち、発振周波数のわずかに異なる、
2つの単一縦モードレーザからの出力コヒーレント光の
周波数差に相当するビート周波数で多縦モード半導体レ
ーザを変調する。この時、キャリア密度を有効に変調し
て多縦モード半導体レーザ内の活性層内で誘導吸収また
は誘導放出を起こす。
【0022】基本波縦モード同期または高調波縦モード
同期については、2つの注入光の周波数差を、多縦モー
ド半導体レーザの基本周波数(共振周波数)、又はその
自然数倍である高調波周波数に等しくすればよい。その
結果、各発振スペクトル成分は、周波数fa、又はfhの
側帯波を生成しながら共振器内を往復するので、各成分
の相対位相が固定され、短パルス光が生成される。
【0023】従って基本波縦モード同期においては、縦
モード間隔の広い半導体レーザを用い、また高調波縦モ
ード同期においては、注入する2つの光の周波数差を大
きくすれば、繰り返し数十GHz 以上の光パルス列を生成
することが可能となる。
【0024】一方、予備変調方式による高調波縦モード
同期については、上記高調波縦モード同期において、多
縦モード半導体レーザのバイアス電流か、コヒーレント
光源に用いるレーザのバイアス電流を、予め基本周波数
又は高調波周波数で変調すればよい。この結果、高調波
縦モード同期に比較して、動作の安定化を実現すると同
時に、光パルス列の高繰り返し、短パルス化が可能とな
る。
【0025】このような短パルス光源を光ファイバ通信
に用いれば、更なる高速化が可能となる。
【0026】(2)相互注入同期による波長多重・並列
化のための手段 上記の目的を達成するため、本発明に係る光注入型半導
体レーザ装置は、ファブリ−ペロー縦モード間隔の整数
倍に相当する発振周波数差を有する同一構造の複数の単
一縦モード半導体レーザの各出力光を相互に注入するこ
とを特徴とした構成を有することができる。
【0027】この注入同期技術は、2つの多縦モード半
導体レーザ間のアイソレータを取り除くことで、光が相
互に注入し合うようにしたものである。この時、2つの
レーザの発振周波数(波長)差が、ほぼファブリ−ペロ
ー(F−P)縦モード間隔F−Pに等しいものを用いる
と注入同期が起こる。
【0028】すなわち、スレーブレーザの発振周波数
を、マスタレーザのF−Pサイド縦モード近傍に注入す
る。この時、スレーブレーザの発振周波数がマスタレー
ザのF−P縦モードと一致しているため、共振器内を往
復した時の位相条件が満たされる。従って、活性層内に
おける光混合が強く起きる。
【0029】同時に、マスタレーザの出力光もスレーブ
レーザに注入されるため、スレーブレーザでもサイド縦
モードが生成する。その結果、各レーザの発振周波数成
分が、相手レーザのサイド縦モード成分と相互作用する
ことによって、注入同期が起こる。
【0030】この光注入型半導体レーザ装置は、該マス
タレーザを起点として全半導体レーザを縦続接続する
か、あるいは該マスタレーザと各半導体レーザとを並列
接続したものとすることができる。
【0031】これらの構成において、温度制御器によっ
てマスタレーザのみの発振波長を安定に制御すれば、そ
の他のレーザ全ての発振波長を安定化できる。また、マ
スタレーザに狭線幅単一縦モードレーザを用いれば、そ
の他のレーザ全ての狭線幅化が可能である。
【0032】さらに、マスタレーザの注入電流を変調
し、AMサイド縦モードを生成させる。この時スレーブ
レーザ の発振周波数を、このAMサイド縦モードに一
致させて注入する。この結果、スレーブレーザの発振周
波数成分と、このAMサイド縦モード成分が相互作用す
る。
【0033】このため、2つのレーザの発振周波数差が
AM変調周波数に固定されることとなり、マスタレーザ
のみの発振周波数を固定し、且つAM変調周波数を微調
整すれば、スレーブレーザの出力パワーを一定に保った
まま、その発振周波数が微調整できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光注入型半導
体レーザ装置の高速化及び並列化(波長多重)に関する
実施例を図面を参照しながら説明する。
【0035】(1)伝送速度の高速化(全光縦モード同
期):図1〜図3 一般に縦モード同期(ロック)には、基本波縦モード同
期、高調波縦モード同期、更に予備変調方式による高調
波縦モード同期が挙げられる。
【0036】図1は、上記の基本波縦モード同期及び高
調波縦モード同期を実現する光注入型半導体レーザ装置
の実施例を示している。図中、1は多縦モード半導体レ
ーザであり、2,3は単一縦モード半導体レーザであ
る。単一縦モード半導体レーザ2,3の各出力光は光カ
プラ4により合波され、さらに光カプラ5を介して多縦
モード半導体レーザ1にコヒーレント光を注入するよう
に構成されている。
【0037】動作において、単一縦モード半導体レーザ
2,3は直流駆動されて互いに僅かに異なる2つの発振
周波数f1、f2の出力光を、光カプラ4で合波し、閾
値以上に直流バイアスされた多縦モード半導体レーザ1
の活性層に注入する。
【0038】この時、レーザ1内の活性層内のキャリア
密度が、2つの注入光の周波数差に相当するビート周波
数fb=|f1- f2|で変調される。これは、駆動電
気回路によって、レーザ1の注入電流を周波数fbで変
調することに相当する。但し、この時、キャリア密度を
有効に変調するため、注入光波長は、半導体レーザ内の
活性層内で、誘導吸収、あるいは誘導放出を起こす波長
にしなければならない。
【0039】すなわち、活性層内において、注入光波長
に対する絶対利得が正であり、且つ、利得が自由キャリ
ア吸収損失や散乱損失を上回る時は、注入光が誘導放出
を起こすことによってキャリア密度が変調される。一
方、注入光波長に対する絶対利得が負であり、且つ、注
入光の光子エネルギーが活性層のバンドギャップエネル
ギー以上ならば、注入光が誘導吸収されることによって
キャリア密度が変調される。
【0040】ここで、上記の基本波縦モード同期につい
ては、2つの注入光の周波数差fbを、半導体レーザ1
の基本周波数(レーザ共振時の共振周波数)faに等し
くすればよい。また、高調波縦モード同期の場合は、そ
の自然数倍である高調波周波数fh=Nfa(但し、Nは
N>1の自然数) に等しくすればよい。
【0041】Rの結果、各発振スペクトル成分は、周波
数fa、又はfhのサイドバンドを生成しながら共振器内
を往復するので、各成分の相対位相が固定され、短パル
ス光が生成される。パルスの繰り返し周波数は、キャリ
ア密度を変調する周波数、すなわち注入光のビート周波
数fbに等しい。
【0042】従って基本波縦モード同期においては、縦
モード間隔の広い共振器長を有する半導体レーザ1を用
い、また高調波縦モード同期においては、単一縦モード
半導体レーザ2,3から多縦モード半導体レーザ1へ注
入する2つのコヒーレント光の周波数差fbを大きくす
れば、繰り返し数十GHz以上の光パルス列を生成するこ
とが可能である。また同時に、1/√fhに比例してパル
ス幅が決まるため、超短パルスの生成も可能である。
【0043】一方、予備変調方式による高調波縦モード
同期については、上記の高調波縦モード同期の手法にお
いて、図2に示す如く、さらに半導体レーザ1のバイア
ス電流か、図3に示す如く注入光源としてのレーザ2,
3のバイアス電流を、予め基本周波数fa又は高調波周
波数fs= nfa( 但し、nはNの公約数で且つN>n>
1) の正弦波を発生する正弦波発振器6によって変調す
ればよい。
【0044】この結果、図1に示した高調波縦モード同
期に比較して、動作の安定化を実現すると同時に、光パ
ルス列の高繰り返し・短パルス化が可能となる。以上の
技術を短パルス光源として用いれば、光ファイバ通信に
おいて、更なる高速化が可能となる。
【0045】(2)波長多重による並列化(相互注入同
期):図4〜図9 図4は、本発明に係る光注入型半導体レーザ装置の別の
実施例を示し、この実施例では、図11に示した注入同
期方式とは異なり、光アイソレータ13を用いずに分布
帰還型半導体レーザ(DFB-LD)であるマスタレーザ11と
スレーブレーザ12とを直接光ファイバ14で接続した
構成となっている。
【0046】動作においては、2つ以上の同一構造半導
体レーザ11−12間のアイソレータを取り除くこと
で、光が相互に注入し合う。この時、2つのレーザ1
1,12の発振波長差が、図5に示すように、ほぼファ
ブリ−ペロー(Fabry-Perot)縦モード間隔F−Pに等し
いものを用いると、以下のメカニズムにより注入同期が
起こる。
【0047】すなわち、各々のレーザ11,12のスペ
クトルを図5(a),(b)としたとき、スレーブレー
ザ12の発振周波数fsを、マスタレーザ11の発振周
波数fmから縦モード間隔F−Pだけ離れたサイド縦モ
ード近傍に注入する。この時、マスタレーザ11の活性
層内では、キャリア密度がビート周波数fb=|fm−f
s|で変調される。
【0048】通常、半導体レーザの縦モード間隔F−P
は100〜150GHz程度であるため、このような高周
波ビート成分によるAMサイド縦モード生成は困難であ
る。しかし、スレーブレーザ12の発振周波数fsがマ
スタレーザ11のF−P縦モードと一致しているため、
共振器内を往復した時の位相条件が満たされる。従っ
て、活性層内における光混合が強く起きるため、同図
(a)に示す如く、周波数fm±fbのサイド縦モードが
生成される。
【0049】同時に、マスタレーザ11の出力光もスレ
ーブレーザ12に注入されるため、スレーブレーザ12
でも同図(b)に示すように周波数fs±fbのサイド縦
モードが生成される。その結果、各半導体レーザ11,
12の発振周波数成分が、相手のサイド縦モード成分と
相互作用することとなり、注入同期が起こる。
【0050】これを波長多重通信の光源に応用した時の
実施例が図6(a),(b)に示されている。同図
(a)は、マスタレーザ11を起点として、全てのレー
ザ121,122,…を縦続接続した構成であり、同図
(b)に示すように、各レーザ11,121,122…
は縦モード間隔F−Pずつ離れた発振周波数f1,f
2,f3,…を有している。
【0051】また、同図(c)の場合は、マスタレーザ
11を中心に、全てのスレーブレーザ121,122,
…をマスタレーザ11に接続した構成であり、この場合
も同図(b)と同様に各レーザ11,121,122…
は縦モード間隔F−Pずつ離れた発振周波数f1,f
2,f3,…を有している。
【0052】これらの構成において、マスタレーザ11
のみの発振波長を安定に制御するためには、図7に示す
実施例の如く温度制御器20をマスタレーザ11に接続
すれば、その他の全てのレーザ12,…の発振波長を安
定化することができる。
【0053】また、マスタレーザ11に狭線幅単一縦モ
ードレーザを用いれば、その他のスレーブレーザ全ての
狭線幅化が可能となる。
【0054】更には、各光源の精密波長可変も可能とな
る。この場合の実施例を図8に示す。この実施例では、
図7の実施例における温度制御器20の代わりに駆動回
路30がマスタレーザ11に接続されている。すなわ
ち、マスタレーザ11の注入電流をAM変調周波数fAM
の駆動回路30によりAM変調して図9に示すようにA
Mサイド縦モードを生成させる。この時、スレーブレー
ザ12の発振周波数fsを、このAMサイド縦モードに
一致させて注入する。
【0055】この結果、スレーブレーザ12の発振周波
数成分fsと、このAMサイド縦モード成分がマスタレ
ーザ11に相互作用する。更に、マスタレーザ11とス
レーブレーザ12の発振周波数差は、電流変調によるA
Mサイド縦モード生成が可能な程度なので、前記の相互
注入同期の効果も現れる。このため、2つのレーザ1
1,12の発振周波数差fm−fsがAM変調周波数fAM
に固定される。
【0056】従って、マスタレーザ11のみの発振周波
数fmを固定し、且つAM変調周波数fAMを微調整すれ
ば、スレーブレーザ12の出力パワーを一定に保ったま
ま、その発振周波数が微調整できる。更に複数のマスタ
レーザを接続すれば、これらの発振周波数を同時に掃
引、且つ微調整することが可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る光注入
型半導体レーザ装置は、多縦モード半導体レーザに対し
てコヒーレント光注入手段により該レーザ内のキャリア
密度を変調するとともに該レーザの基本周波数と等しい
ビート周波数を有する2つのコヒーレント光を注入する
ように構成したので、基本波縦モード同期、高調波縦モ
ード同期又は予備変調方式による高調波縦モード同期の
いずれにおいても動作の安定化を実現すると同時に、光
パルス列の高繰り返し、短パルス化が可能となる。
【0058】したがって、このような短パルス光源を光
ファイバ通信に用いれば、更なる高速化が可能となる。
【0059】また、本発明に係る光注入型半導体レーザ
装置は、ファブリ−ペロー縦モード間隔の整数倍に相当
する発振周波数差を有する同一構造の複数の単一縦モー
ド半導体レーザの各出力光を相互に注入するように構成
したので、2つ以上の同一構造半導体レーザにおいて周
波数差が100GHz以上離れた状態でも、相互注入同期
を引き起こすことが可能となる。この結果、発振波長の
安定化、狭線幅化、サイドモード抑圧を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る基本波モード同期又は高調波モード同期方式による実
施例を示したブロック図である。
【図2】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る予備変調方式による高調波モード同期方式による実施
例(その1)を示したブロック図である。
【図3】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る予備変調方式による高調波モード同期方式による実施
例(その2)を示したブロック図である。
【図4】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る相互注入同期方式による実施例を示したブロック図で
ある。
【図5】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る相互注入同期方式による実施例の動作を説明するため
のスペクトル図である。
【図6】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る相互注入同期方式による波長多重通信の実施例を示し
たブロック図である。
【図7】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る相互注入同期方式による多波長安定化光源の実施例を
示したブロック図である。
【図8】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る相互注入同期方式による精密波長可変光源の実施例を
示したブロック図である。
【図9】本発明に係る光注入型半導体レーザ装置におけ
る相互注入同期方式による精密波長可変光源の実施例の
動作を説明するためのスペクトル図である。
【図10】モード同期レーザによる一般的な短パルス時
分割多重方式を示した図である。
【図11】従来の注入同期方式を示したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 多縦モード半導体レーザ 2,3 単一縦モード半導体レーザ 4,5 光カプラ 6 正弦波発振器 11 マスタレーザ 12,121,122 スレーブレーザ 14 光ファイバ 20 温度制御器 30 駆動回路 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 一雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 後藤 俊夫 愛知県日進市五色園3丁目2110番 (72)発明者 森 正和 愛知県名古屋市西区大野木3丁目100番レ ジオン庄内緑地公園101号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多縦モード半導体レーザと、該多縦モード
    半導体レーザに対して該レーザ内のキャリア密度を変調
    するとともに該レーザの基本周波数と等しいビート周波
    数を有する2つのコヒーレント光を注入するコヒーレン
    ト光注入手段と、を備えたことを特徴とする光注入型半
    導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、該コヒーレント光注入
    手段が、該基本周波数と等しいビート周波数の代わりに
    該基本周波数の高調波周波数と等しいビート周波数を用
    いることを特徴とした光注入型半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 該多縦モード半導体レーザのバイアス電流又は該コヒー
    レント光注入手段のバイアス電流を該基本周波数または
    該高調波周波数の信号で変調する発振器を設けたことを
    特徴とする光注入型半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 該コヒーレント光注入手段が、該コヒーレント光をそれ
    ぞれが発生する2つの単一縦モード半導体レーザで構成
    されていることを特徴とした光注入型半導体レーザ装
    置。
  5. 【請求項5】ファブリ−ペロー縦モード間隔の整数倍に
    相当する発振周波数差を有する同一構造の複数の単一縦
    モード半導体レーザの各出力光を相互に注入することを
    特徴とした光注入型半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 該半導体レーザの一つをマスタレーザとして発振線幅の
    狭い単一縦モード半導体レーザを用いることを特徴とし
    た光注入型半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6において、 該マスタレーザを起点として全半導体レーザを縦続接続
    したことを特徴とする光注入型半導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】請求項5乃至7のいずれかにおいて、 該マスタレーザと各半導体レーザとを並列接続したこと
    を特徴とする光注入型半導体レーザ装置。
  9. 【請求項9】請求項5乃至8のいずれかにおいて、 該半導体レーザの一つをマスタレーザとしてその発振周
    波数を、温度制御器によって固定することを特徴とした
    光注入型半導体レーザ装置。
  10. 【請求項10】請求項6乃至9のいずれかにおいて、 該マスタレーザの注入電流を変調して各レーザの発振波
    長差に相当するAMサイド縦モードを生成する駆動回路
    を設けたことを特徴とする光注入型半導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 該駆動回路が、該変調周波数を掃引することによって、
    各レーザの発振周波数を掃引することを特徴とした光注
    入型半導体レーザ装置。
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