JPH11354924A - 多層セラミック基板の製造方法 - Google Patents

多層セラミック基板の製造方法

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JPH11354924A
JPH11354924A JP10157159A JP15715998A JPH11354924A JP H11354924 A JPH11354924 A JP H11354924A JP 10157159 A JP10157159 A JP 10157159A JP 15715998 A JP15715998 A JP 15715998A JP H11354924 A JPH11354924 A JP H11354924A
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ceramic
sheet
molded body
green
manufacturing
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JP10157159A
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Sadaaki Sakamoto
禎章 坂本
Hirobumi Sunahara
博文 砂原
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層セラミック基板の多機能化、高密度化、
高精度化が可能な製造方法を提供する。 【解決手段】 セラミック絶縁材料を含む積層された複
数のセラミックグリーンシート2g〜8gおよび配線導
体13〜18を有し、内部に空間29,34が設けら
れ、空間29,34に受動部品となるべき生のセラミッ
ク機能材料を含む成形体ブロック10g,11gが嵌め
込まれた、生の複合成形体1gを用意し、複合成形体1
gの焼成温度では焼結しない生のセラミックを含むシー
ト状支持体48,49で複合成形体1gを挟みながら焼
成工程を実施することによって、焼結された積層体を得
る。シート状支持体48,49と積層体との熱膨張係数
の差は2.5×10-6degK-1以上とされ、焼成後の
降温過程において、熱膨張係数の差により働く応力を利
用して、シート状支持体48,49を剥離除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層セラミック
基板の製造方法に関するもので、特に、たとえばコンデ
ンサ、インダクタ等の受動部品を内蔵した多層セラミッ
ク基板の製造に有利に適用される、多層セラミック基板
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層セラミック基板に代表される多層回
路基板をより多機能化、高密度化、高性能化するために
は、このような多層回路基板において、高精度の受動部
品を内蔵しながら、高密度に配線を施すことが有効であ
る。
【0003】このように受動部品を内蔵した多層回路基
板は、従来、次のような種々の方法により製造されてい
る。
【0004】第1は、いわゆる厚膜法によるもので、基
板グリーンシートに誘電体ペースト等を厚膜形成技術に
より印刷した後、各グリーンシートを積層し圧着し、次
いで焼成することにより、多層セラミック基板内部に部
分的にコンデンサ等を内蔵する方法である。しかし、こ
の方法には、次のような問題がある。 ペーストの膜厚のばらつきや印刷の位置ずれが比較
的大きいため、コンデンサの容量等の特性のばらつきも
比較的大きい。 圧着や焼成工程で、ペーストの変形が起こるため、
このことも容量等の特性のばらつきの原因となる。 印刷および積層を繰り返すに従って、印刷部の平面
性がより悪くなり、積層数を増やすことが困難であるた
め、コンデンサにあっては容量を大きくすることが難し
い。
【0005】第2は、抵抗および容量付きの多層回路基
板を製造しようとするものであって、上述の第1の方法
に類似しており、セラミック基板の表面にコンデンサ、
抵抗等を厚膜形成技術により多層に印刷する方法であ
る。しかし、この方法にも、 印刷パターンの位置ずれや膜厚のばらつきによる特
性のばらつき、 積層数を増加させることに困難を伴うことによる容
量の制約、 平面性の悪化 等、上述した第1の方法とほぼ同様の問題がある。
【0006】第3は、たとえば特開昭59−17232
号公報に記載されるように、誘電体をシートの状態で多
層基板内部に内蔵させる方法で、この場合、基板と同じ
面積を有する誘電体シートを、基板のための基板シート
の間に挟み込んで積層し、圧着した後、焼成することが
行なわれる。これにより、容量等の特性のばらつきや、
大容量化に対する制約の問題は改善されるが、次のよう
な問題に遭遇する。 組成の異なる複数種類のシートを含む積層体を共焼
結させるため、焼成過程における収縮挙動や熱膨張係数
が一致するように制御する必要があり、難度の高い技術
である。 誘電体が基板内部に層状に配置されるため、設計の
自由度が低い。 信号のクロストーク等の問題が発生しやすい。
【0007】なお、多層回路基板の高密度配線を可能と
する方法として、低温焼成可能な複数の基板用グリーン
シートからなる基板用積層体の上下両面に、この基板用
積層体の焼成温度では収縮しないダミーグリーンシート
を圧着した後、これらを比較的低温で焼成し、後者のダ
ミーグリーンシートに由来する未焼結層を焼成後におい
て剥離除去する方法(たとえば特開平4−243978
号公報参照)や、この方法において焼成時に基板用積層
体の上下方向から加圧することをさらに行なう方法(た
とえば特表平5−503498号公報参照)がある。
【0008】これらの方法では、基板面方向すなわちX
−Y方向には収縮が生じにくいため、得られた基板の寸
法精度を高くできる。そのため、高密度の配線を施して
も断線するという問題が生じにくい利点がある。しか
し、上記の公報は、受動部品を基板内に内蔵させること
や、ダミーグリーンシートの除去を容易にするための技
術については、何らの教示も与えていない。
【0009】再び、受動部品を内蔵した多層回路基板を
製造するための第4の方法として、たとえば特開平9−
92983号公報には、上述の基板のX−Y方向の収縮
を生じさせない方法とシートまたは厚膜の形で多層回路
基板内部に部分的にコンデンサを内蔵する方法とを組み
合わせた方法が開示されている。この方法は、受動部品
を内蔵した高密度配線の多層回路基板を製造するのに適
している。
【0010】この第4の方法において、シートで誘電体
部を形成する場合には、基板と同面積の誘電体層を設け
ることになるため、誘電体層が基板端面に露出する状態
になる。このため、誘電体層は、水分が浸透しないよう
に緻密であることが必要であるが、焼成時に基板の上下
方向から加圧することで、誘電体層は十分緻密化するこ
とを可能にしている。しかし、誘電体層の形状が制約さ
れることから、前述したような誘電体シートを用いる第
3の方法と同様、 誘電体が基板内部に層状に配置されるため、設計の
自由度が低い、 信号のクロストーク等の問題が発生しやすい、等の
問題に遭遇する。
【0011】他方、この第4の方法において、厚膜で誘
電体部を形成する場合、誘電体部を形成する領域に対応
するように、基板用シートに凹部を設けておき、そこに
誘電体ペーストを充填するという工程を採用することも
ある。この場合、前述した第1の方法である厚膜法にお
いて遭遇した問題のうち、厚膜の位置ずれや基板用シー
ト圧着時の誘電体ペーストの変形等により生じ得る特性
のばらつきの問題は改善されるが、ペーストの厚みのば
らつきについては、小さくなるものの、依然として残
り、なお不十分である。また、誘電体部を積層構造とす
ることは難しいため、大容量を得にくいという問題も残
る。
【0012】なお、第4の方法では、基板方向すなわち
X−Y方向には収縮をかなり小さくできるため、収縮の
ばらつきもこれに伴って小さくなり、基板の寸法精度を
比較的高くできる、という利点がある。
【0013】しかし、第4の方法では、基板の焼成温度
では収縮しない未焼結層を焼成後において剥離して除去
する工程が必要である。このような剥離のために、研磨
やホーミングといった工程を要する場合には、これによ
る製造コストの上昇を招く。これに関連して、たとえば
特開平9−266363号公報には、未焼結層のうち、
基板表面からガラス成分が融出し基板表面に固着した部
分は、無理に剥離せずに残し、基板の表面として利用す
るという方法が示されているが、この場合にも、剥離工
程は必要である。また、特開平5−136572号公報
には、未焼結層を剥離除去せず、未焼結層に有機樹脂を
含浸させることによって有機樹脂を充填し、やはり基板
の表面として利用するという方法が示されているが、こ
の場合には、有機樹脂を充填する工程が必要である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、上述した種々の問題を解決しようとすることであ
って、多機能化、高密度化、高精度化が可能な多層セラ
ミック基板の製造方法を提供しようとすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、まず、セラ
ミック絶縁材料からなる積層された複数のセラミック層
および配線導体を有する積層体を備える、多層セラミッ
ク基板を製造する方法に向けられ、上述した技術的課題
を解決するため、セラミック絶縁材料を含む積層された
複数のセラミックグリーンシートおよび配線導体を有す
る、生の成形体を用意する工程と、生の成形体の積層方
向における両端に位置する各主面上に、生の成形体の焼
成温度では焼結しないセラミックを含む生のシート状支
持体を配置する工程と、シート状支持体で挟んだ状態で
生の成形体を焼成することによって積層体を得る工程
と、次いで、未焼結のシート状支持体を除去する工程と
を備えるとともに、焼成後のシート状支持体と積層体と
の熱膨張係数の差が、2.5×10-6degK-1以上と
されることを特徴としている。
【0016】上述の多層セラミック基板の製造方法にお
いて、好ましくは、成形体は、1000℃以下の温度で
焼成される。
【0017】上述した第1の発明に加えて、この発明
は、第2および第3の発明として、セラミック絶縁材料
からなる積層された複数のセラミック層および配線導体
を有する積層体と、配線導体によって配線された状態で
積層体に内蔵された受動部品とを備える、多層セラミッ
ク基板を製造する方法にも向けられる。
【0018】第2の発明に係る多層セラミック基板の製
造方法は、セラミック絶縁材料を含む積層された複数の
第1のセラミックグリーンシートおよび配線導体を有す
るとともに、第1のセラミックグリーンシート間に、セ
ラミック絶縁材料とは異なる、受動部品となるべき生の
セラミック機能材料を含む第2のセラミックグリーンシ
ートを配置した、生の複合成形体を用意する工程と、生
の複合成形体の積層方向における両端に位置する各主面
上に、生の複合成形体の焼成温度では焼結しないセラミ
ックを含む生のシート状支持体を配置する工程と、シー
ト状支持体で挟んだ状態で生の複合成形体を焼成するこ
とによって受動部品を内蔵する積層体を得る工程と、次
いで、未焼結のシート状支持体を除去する工程とを備え
るとともに、焼成後のシート状支持体と積層体との熱膨
張係数の差が、2.5×10-6degK-1以上とされる
ことを特徴としている。
【0019】第3の発明に係る多層セラミック基板の製
造方法は、セラミック絶縁材料とは異なる、受動部品と
なるべき生のセラミック機能材料を含む成形体ブロック
を用意する工程と、セラミック絶縁材料を含む積層され
た複数のセラミックグリーンシートおよび配線導体を有
し、内部に空間が予め設けられ、当該空間に成形体ブロ
ックが嵌め込まれた、生の複合成形体を用意する工程
と、生の複合成形体の積層方向における両端に位置する
各主面上に、生の複合成形体の焼成温度では焼結しない
セラミックを含む生のシート状支持体を配置する工程
と、シート状支持体で挟んだ状態で生の複合成形体を焼
成することによって受動部品を内蔵する積層体を得る工
程と、次いで、未焼結のシート状支持体を除去する工程
とを備えるとともに、焼成後のシート状支持体と積層体
との熱膨張係数の差が、2.5×10 -6degK-1以上
とされることを特徴としている。
【0020】上述した第2および第3の発明において
も、複合成形体は、好ましくは、1000℃以下の温度
で焼成される。
【0021】また、第2または第3の発明において、第
2のセラミックグリーンシートまたは成形体ブロック
は、焼結されたとき、たとえば、コンデンサまたはイン
ダクタを与えるものである。なお、これらコンデンサや
インダクタに限定されるものではなく、他の機能素子で
あってもよく、また、単体の機能素子に限らず、複合機
能素子、たとえばコンデンサおよびインダクタを組み合
わせたLC複合部品であってもよい。
【0022】また、上述の第2のセラミックグリーンシ
ートまたは成形体ブロックは、多層の内部導体を形成す
る積層構造を有するものが好ましい。
【0023】この場合、上述の内部導体は、Ag、Ag
−Pt合金、Ag−Pd合金、Au、およびCuからな
る群から選ばれた少なくとも1種を主成分とすることが
好ましい。
【0024】また、第2のセラミックグリーンシートま
たは成形体ブロックに含まれるセラミック機能材料は、
結晶化ガラス、またはガラスとセラミックとの混合物を
含むことが好ましい。
【0025】また、以上のような第1、第2および第3
の発明において、セラミック絶縁材料は、ガラス、また
はガラスとセラミックとの混合物を含み、ガラス/セラ
ミックの重量比は、100/0ないし5/95の範囲内
に選ばれることが好ましい。
【0026】また、第1、第2および第3の発明におい
て、シート状支持体は、セラミックとして、Al
2 O3 、MgO、CaO、SiO2 、BaO、Zr
O2 、およびCeO2 から選ばれた少なくとも1種の酸
化物または複合酸化物を含むことが好ましい。
【0027】また、第1、第2および第3の発明におい
て、配線導体は、Ag、Ag−Pt合金、Ag−Pd合
金、Au、およびCuからなる群から選ばれた少なくと
も1種を主成分とすることが好ましい。
【0028】また、第1、第2および第3の発明におい
て、生の成形体を焼成する工程または生の複合成形体を
焼成する工程において、シート状支持体に一軸的に10
kg/cm2 以下の荷重を加えることが好ましい。
【0029】また、第1、第2および第3の発明におい
て、シート状支持体を除去する工程は、焼成工程の後の
降温過程において熱膨張係数の差によりシート状支持体
と積層体との間に働く応力を利用してシート状支持体を
積層体から剥離するように実施することが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる多層セラミック基板1を図解的に示す断面図であ
る。図2は、図1に示した多層セラミック基板1が与え
る等価回路図である。
【0031】図1に示すように、多層セラミック基板1
は、セラミック絶縁材料からなる積層された複数のセラ
ミック層2、3、4、5、6、7および8を有する積層
体9を備えている。積層体9の内部には、受動部品とし
てのコンデンサ10、インダクタ11および抵抗12が
内蔵されている。また、積層体9は、これらコンデンサ
10、インダクタ11および抵抗12を配線するための
配線導体13、14、15、16、17および18を内
部に備え、また、外表面上に外部端子導体19aおよび
19bを備えている。このようにして、多層セラミック
基板1は、図2に示すような回路を構成する。
【0032】このような構成の多層セラミック基板1
は、次のように製造される。図3は、図1に示した多層
セラミック基板1の製造方法を説明するための断面図で
ある。図4は、図3に示した要素の一部を得るための方
法を説明するための断面図である。
【0033】上述したコンデンサ10となるべき生のセ
ラミック機能材料を含むコンデンサ用成形体ブロック1
0gおよびインダクタ11となるべき生のセラミック機
能材料を含むインダクタ用成形体ブロック11gがそれ
ぞれ用意される。
【0034】コンデンサ用成形体ブロック10gは、セ
ラミック機能材料としてセラミック誘電体を含み、この
ようなセラミック誘電体を含む生の誘電体シート20を
介して多層の内部導体21が形成された積層構造を有し
ている。成形体ブロック10gの対向する端面には、端
子電極22および23がそれぞれ形成されている。内部
導体21は、周知の積層セラミックコンデンサにおける
内部電極と同様、一方の端子電極22に接続されるもの
と他方の端子電極23に接続されるものとが交互に配置
されている。
【0035】インダクタ用成形体ブロック11gは、セ
ラミック機能材料としてセラミック磁性体を含み、この
ようなセラミック磁性体を含む生の磁性体シート24を
介して多層の内部導体25が形成された積層構造を有し
ている。成形体ブロック11gの対向する端面には、端
子電極26および27がそれぞれ形成されている。多層
の内部導体25の各々は、たとえば各磁性体シート24
を貫通する貫通導体28によって接続されながら、全体
としてコイル状に延びる導電経路を構成している。
【0036】これら成形体ブロック10gおよび11g
は、好ましくは、1000℃以下の温度で焼成可能なよ
うに構成される。
【0037】そのため、まず、誘電体シート20および
磁性体シート24にそれぞれ含まれるセラミック機能材
料、すなわちセラミック誘電体およびセラミック磁性体
としては、たとえば、結晶化ガラス、またはガラスとセ
ラミックとの混合物が有利に用いられる。より具体的に
は、誘電体シート20としては、チタン酸バリウムにホ
ウ珪酸系のガラスを少量混ぜた粉末と有機ビヒクルとを
混合して得られたセラミックスラリーをドクターブレー
ド法によってシート状に成形したものを用いることがで
きる。他方、磁性体シート24としては、ニッケル亜鉛
フェライトにホウ珪酸系のガラスを少量混ぜた粉末と有
機ビヒクルとを混合して得られたセラミックスラリーを
ドクターブレード法によってシート状に成形したものを
用いることができる。
【0038】また、内部導体21、端子電極22および
23、内部導体25、端子電極26および27、ならび
に貫通導体28を形成するための導体としては、たとえ
ば、Ag、Ag−Pt合金、Ag−Pd合金、Au、お
よびCuからなる群から選ばれた少なくとも1種を主成
分とする導電性ペーストが有利に用いられる。
【0039】内部導体21および25は、それぞれ、誘
電体シート20および磁性体シート24の各上に上述の
導電性ペーストをスクリーン印刷によって所定のパター
ンをもって付与することによって形成されることができ
る。
【0040】成形体ブロック10gおよび11gを得る
ため、上述したように、内部導体21が形成された所定
数の誘電体シート20および内部導体25が形成された
所定数の磁性体シート24をそれぞれ積層した後、圧着
工程に付されることが好ましく、この圧着工程では、た
とえば、水圧プレスで200kg/cm2 の圧力が付与
される。
【0041】他方、前述したセラミック層2〜8の各々
となるべきセラミック絶縁材料を含むセラミックグリー
ンシート2g、3g、4g、5g、6g、7gおよび8
gが用意される。これらセラミックグリーンシート2g
〜8gに含まれるセラミック絶縁材料は、上述した成形
体ブロック10gまたは11gに含まれるセラミック機
能材料とは異なっている。
【0042】これらセラミックグリーンシート2g〜8
gには、それぞれ、上述したコンデンサ用成形体ブロッ
ク10gおよびインダクタ用成形体ブロック11gを設
けるための、また、前述した抵抗12、配線導体13〜
18、ならびに外部端子導体19aおよび19bを設け
るための加工または処置が予め施されている。
【0043】より詳細には、コンデンサ用成形体ブロッ
ク10gを内蔵させるための空間29となるべき一連の
貫通孔30、31、32および33、ならびにインダク
タ用成形体ブロック11gを内蔵させるための空間34
となるべき一連の貫通孔35、36、37および38
が、それぞれ、セラミックグリーンシート4g、5g、
6gおよび7gに予め設けられている。
【0044】また、配線導体13を設けるための一連の
貫通孔39、40、41、42、43および44が、そ
れぞれ、セラミックグリーンシート2g、3g、4g、
5g、6gおよび7gに予め設けられている。また、配
線導体15を設けるための貫通孔45がセラミックグリ
ーンシート3gに予め設けられている。また、配線導体
18を設けるための一連の貫通孔46および47が、そ
れぞれ、セラミックグリーンシート2gおよび3gに予
め設けられている。そして、これらの貫通孔39〜47
内には、配線導体13、15および18となるべき導電
性ペーストが付与される。
【0045】また、セラミックグリーンシート2gに
は、外部端子導体19aおよび19bとなるべき各導電
性ペーストが、貫通孔39および46内の各導電性ペー
ストにそれぞれ接続されるようにスクリーン印刷等によ
り付与される。
【0046】また、セラミックグリーンシート3gに
は、配線導体16および17となるべき各導電性ペース
トが、貫通孔45および47内の各導電性ペーストにそ
れぞれ接続されるようにスクリーン印刷等により付与さ
れる。また、抵抗12となるべき厚膜抵抗体が、配線導
体16および17となるべき各導電性ペースト間を連結
するように付与される。厚膜抵抗体を形成するための抵
抗体ペーストとしては、たとえば、酸化ルテチウムにホ
ウ珪酸系ガラスを少量混ぜた粉末と有機ビヒクルとを混
合したものが有利に用いられる。
【0047】また、セラミックグリーンシート8gに
は、配線導体14となるべき導電性ペーストが、セラミ
ックグリーンシート2g〜8gが積層されたとき、貫通
孔44内の導電性ペーストに接続され、かつ空間29お
よび34内に向かって露出するように、すなわち成形体
ブロック10gおよび11gの端子電極23および27
に接続されるように、スクリーン印刷等により付与され
る。
【0048】上述した配線導体13〜18ならびに外部
端子導体19aおよび19bを与える導電性ペーストと
しては、Ag、Ag−Pt合金、Ag−Pd合金、A
u、およびCuからなる群から選ばれた少なくとも1種
を主成分とするものが有利に用いられる。
【0049】このようなセラミックグリーンシート2g
〜8gに含まれるセラミック絶縁材料としては、好まし
くは、1000℃以下の温度で焼成可能なものが用いら
れ、たとえば、ガラス、またはガラスとセラミックとの
混合物が用いられる。この場合、ガラス/セラミックの
重量比は、100/0ないし5/95の範囲内に選ばれ
る。ガラス/セラミックの重量比が5/95より小さい
と、焼成可能な温度が1000℃より高くなるためであ
る。焼成可能な温度が高くなると、前述した配線導体1
3〜18等の材料の選択幅が狭くなるので好ましくな
い。
【0050】より具体的には、セラミックグリーンシー
ト2g〜8gとしては、ホウ珪酸系のガラス粉末とアル
ミナ粉末と有機ビヒクルとを混合して得られたセラミッ
クスラリーをドクターブレード法によってシート状に成
形したものを用いることができる。このような材料系の
セラミックグリーンシート2g〜8gは、800〜10
00℃程度の比較的低温で焼成することができる。
【0051】以上のようにして得られた成形体ブロック
10gおよび11gならびにセラミックグリーンシート
2g〜8gを用いて、焼成されたときに多層セラミック
基板1となる生の複合成形体1gが以下のように製造さ
れる。
【0052】まず、セラミックグリーンシート4g〜7
gが、図4に示すように、予め積層される。次いで、空
間29および34に、それぞれ、成形体ブロック10g
および11gが嵌め込まれる。このとき、端子電極2
2、23、26および27は、空間29または34の各
々の開口から露出している。次いで、たとえば500k
g/cm2 の水圧プレスを用いての圧着工程が実施さ
れ、セラミックグリーンシート4g〜7gが圧着され
る。これによって、セラミックグリーンシート4g〜7
g間の密着性が高められるとともに、成形体ブロック1
0gおよび11gと空間29および34の内周面とがそ
れぞれ密着する状態になる。
【0053】次いで、上述したセラミックグリーンシー
ト4g〜7gの上下に、セラミックグリーンシート2g
および3gならびに8gがそれぞれ積層され、これによ
って、生の複合成形体1gが得られる。この複合成形体
1gの状態において、貫通孔39〜44内の導電性ペー
ストは、一連の配線導体13を形成するとともに、配線
導体14に接続され、また、貫通孔45内の導電性ペー
ストは、成形体ブロック10gの端子電極22に接続さ
れ、貫通孔46および47内の導電性ペーストは、一連
の配線導体18を形成するとともに、成形体ブロック1
1gの端子電極26に接続される。また、成形体ブロッ
ク10gおよび11gの端子電極23および27は、配
線導体14に接続される。
【0054】この実施形態では、生の複合成形体1gの
焼成温度では焼結しない生のセラミックからなるシート
状支持体48および49がさらに用意される。前述した
ように、成形体ブロック10gおよび11gならびにセ
ラミックグリーンシート2g〜8gがともに1000℃
以下の温度で焼成可能であるならば、これらを複合した
生の複合成形体1gが1000℃以下の温度で焼成可能
であるということであるので、シート状支持体48およ
び49の材料は、1000℃では焼結しないものであれ
ばよい。シート状支持体48および49は、たとえば、
Al2 O3 、MgO、CaO、SiO2 、BaO、Zr
O2 、およびCeO2 から選ばれた少なくとも1種の酸
化物または複合酸化物を含むセラミック粉末と有機ビヒ
クルとを混合して得られたセラミックスラリーをドクタ
ーブレード等によってシート状に成形することによって
有利に得ることができる。
【0055】上述のシート状支持体48および49は、
後述するように、焼成後に、多層セラミック基板1のた
めの積層体9から剥離することによって除去されるもの
であるので、このような剥離除去を容易にするため、焼
成により焼結した積層体9との間で熱膨張係数の差を設
けておくことが有効である。
【0056】この実施形態では、シート状支持体48お
よび49は、焼成工程において、多孔質化し、かつ、複
合成形体1gに含まれていたガラスがこのような多孔質
構造の内部に浸透し緻密化されるが、焼成後の降温過程
であって、ガラスの歪み点以下の温度範囲においては、
焼成後の積層体9と多孔質化したシート状支持体48お
よび49との間では、熱膨張係数の差による応力が働
く。この熱膨張係数の差を、ガラスの歪み点から室温ま
での平均で2.5×10-6degK-1以上設けておく
と、この熱膨張係数の差により働く応力が、多孔質化し
たシート状支持体48および49を有利に破壊し、積層
体9から自然にシート状支持体48および49を剥離し
得ることを実験により見出している。
【0057】上述のようなシート状支持体48および4
9は、図3に示すように、生の複合成形体1gの積層方
向における両端に位置する各主面、すなわち上下の主面
上に配置される。そして、生の複合成形体1gは、シー
ト状支持体48および49とともに、圧着される。この
圧着には、たとえば1000kg/cm2 の圧力の水圧
プレスが適用される。
【0058】次いで、生の複合成形体1gは、シート状
支持体48および49で挟まれた状態で、たとえば、空
気中、900℃の温度で焼成される。この焼成工程にお
いては、たとえば上方に位置するシート状支持体48上
に板状の重りを載せて、10kg/cm2 または10k
g/cm2 以下の荷重を一軸的に加えることが好まし
い。この荷重により、得られた積層体9ないしは多層セ
ラミック基板1が焼成工程において反ったりするような
不所望な変形を生じることを有利に回避できる。なお、
このような効果は、10kg/cm2 を超える荷重を加
えても、10kg/cm2 の荷重の場合と実質的に同様
であるので、10kg/cm2 を超える荷重は不必要で
ある。
【0059】この焼成によって、成形体ブロック10g
および11gが焼成され、それぞれ、焼結状態のコンデ
ンサ10およびインダクタ11となるとともに、セラミ
ックグリーンシート2g〜8gが焼成され、焼結状態の
複数のセラミック層2〜8を有する積層体9となり、そ
れゆえ、全体として焼結状態にある多層セラミック基板
1が得られる。
【0060】また、シート状支持体48および49にあ
っては、前述したように、焼成後の降温過程であって、
ガラスの歪み点以下の温度範囲においては、焼成後の積
層体9と多孔質化したシート状支持体48および49と
の間で、2.5×10-6degK-1以上の熱膨張係数の
差による応力が働き、この応力によって、多孔質化した
シート状支持体48および49が有利に破壊され、積層
体9から自然にシート状支持体48および49を剥離す
ることができる。したがって、所望の多層セラミック基
板1を容易かつ能率的に取り出すことができる。
【0061】上述のシート状支持体48および49は、
焼成工程において、実質的な収縮を生じない。したがっ
て、これらシート状支持体48および49に挟まれた複
合成形体1gの焼成時のX−Y方向すなわちセラミック
グリーンシート2g〜8gの主面方向の収縮は有利に抑
制されることができる。そのため、多層セラミック基板
1の寸法精度をより高くすることができ、たとえば配線
導体13〜18をもって微細で高密度な配線を施しても
断線するなどの問題をより生じにくくすることができ
る。実験によれば、コンデンサ10、インダクタ11お
よび抵抗12は、それぞれ、設計どおりの特性を示すこ
とが確認されている。
【0062】また、上述のように、X−Y方向の収縮が
抑制されるので、複合成形体1gを焼成して、成形体ブ
ロック10gおよび11gならびにセラミックグリーン
シート2g〜8gを同時焼成するにあたり、これら成形
体ブロック10gおよび11gならびにセラミックグリ
ーンシート2g〜8gの各収縮挙動を互いに一致させる
ことがより容易になり、したがって、成形体ブロック1
0gおよび11gならびにセラミックグリーンシート2
g〜8gのそれぞれの材料の選択の幅をさらに広げるこ
とができる。
【0063】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、その他、
種々の変形が可能である。
【0064】たとえば、図示した多層セラミック基板1
において採用された回路設計は、この発明のより容易な
理解を可能とする一典型例にすぎず、この発明は、その
他、種々の回路設計を有する多層セラミック基板におい
ても等しく適用することができる。
【0065】また、成形体ブロックとしても、コンデン
サやインダクタの単体に限定されず、たとえばLC複合
部品の成形体ブロックとすることもできる。
【0066】また、上述した実施形態では、成形体ブロ
ック10gおよび11gを嵌め込むための空間29およ
び34は、セラミックグリーンシート4g〜7gにそれ
ぞれ設けられた貫通孔30〜33および35〜38によ
って形成されたが、成形体ブロックの大きさや形状によ
っては、特定のセラミックグリーンシートに設けられた
凹部によって成形体ブロックを嵌め込むための空間が形
成されてもよい。
【0067】また、図示した多層セラミック基板1の製
造方法においては、積層体9に内蔵される受動部品10
および11は、生のセラミック機能材料を含む成形体ブ
ロック10gおよび11gによってそれぞれ与えられ、
これら成形体ブロック10gおよび11gが、生の複合
成形体1gに予め設けられた空間29および34内にそ
れぞれ嵌め込まれたが、これに代えて、あるいは、これ
に加えて、受動部品が、セラミック絶縁材料を含む積層
された複数の第1のセラミックグリーンシート間に配置
される、セラミック絶縁材料とは異なる、セラミック機
能材料を含む第2のセラミックグリーンシートによって
与えられてもよい。
【0068】また、上述したような受動部品を特に内蔵
せず、単に配線導体のみが形成された積層体を備える多
層セラミック基板の製造方法に対しても、この発明を有
利に適用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、生の
成形体または複合成形体の積層方向における両端に位置
する各主面上に、生の成形体または複合成形体の焼成温
度では焼結しない生のセラミックからなるシート状支持
体を配置しながら、生の成形体または複合成形体を焼成
するので、シート状支持体は、焼成工程において、実質
的な収縮を生じず、そのため、これらシート状支持体に
挟まれた成形体または複合成形体の焼成時のX−Y方向
の収縮が抑制される。したがって、多層セラミック基板
の寸法精度を高くすることができ、微細で高密度な配線
を施しても断線するなどの問題を生じにくくすることが
できる。
【0070】また、この発明によれば、焼成後のシート
状支持体と積層体との熱膨張係数の差が、2.5×10
-6degK-1以上とされるので、この熱膨張係数の差に
よる応力が、シート状支持体の剥離に有利に作用し、シ
ート状支持体を容易に除去することができる。
【0071】上述のようにシート状支持体を除去すると
き、焼成後の降温過程を利用し、この降温過程において
シート状支持体と積層体との熱膨張係数の差による応力
を働かせてシート状支持体を積層体から剥離するように
すれば、シート状支持体の能率的な除去が可能になる。
【0072】この発明が、積層体に内蔵される受動部品
を備える多層セラミック基板の製造方法に適用される場
合、積層体を構成するセラミック絶縁材料を含む第1の
セラミックグリーンシートとは別に、受動部品が生のセ
ラミック機能材料を含む第2のセラミックグリーンシー
トまたは成形体ブロックで与えられるが、この発明によ
れば、これら第2のセラミックグリーンシートまたは成
形体ブロックを含む複合成形体を焼成するとき、上述の
ようにX−Y方向の収縮が抑制されるので、これら第2
のセラミックグリーンシートまたは成形体ブロックと第
1のセラミックグリーンシートとの各収縮挙動を互いに
一致させることがより容易になる。したがって、第2の
セラミックグリーンシートまたは成形体ブロックと第1
のセラミックグリーンシートとのそれぞれの材料の選択
の幅を広げることができる。
【0073】また、この発明に従って、上述のように受
動部品を内蔵する多層セラミック基板を製造すれば、受
動部品は、積層体と同時に一体焼結されることによって
得られるので、受動部品自身が有する特性は、生の段階
で実質的に決定され、また、この生の段階で潜在してい
る特性は、焼結後においても実質的に維持されることに
なる。したがって、多層セラミック基板に内蔵される受
動部品の特性を設計どおりとすることが容易になり、そ
のため、多層セラミック基板全体としても、それを安定
した品質をもって供給することができるようになる。こ
のことから、多機能化、高密度化、高精度化、高性能化
された多層セラミック基板を容易に製造することができ
る。
【0074】また、この発明において、上述の受動部品
が積層体の内部に埋め込まれた成形体ブロックによって
与えられるようにすると、受動部品は、積層体の内部に
完全に埋め込まれた状態となるので、耐湿性等の耐環境
性の高い多層セラミック基板を得ることができる。
【0075】また、この発明において、上述のように、
受動部品が成形体ブロックによって与えられると、受動
部品を多層セラミック基板内において3次元的に配置す
ることが容易になるので、設計の自由度が高められると
ともに、信号のクロストーク等の問題を有利に回避する
ことができる。
【0076】また、この発明において、受動部品が成形
体ブロックによって与えられると、この生の成形体ブロ
ックを埋め込んだ生の複合成形体が焼成されることにな
るので、予め焼成された受動部品を埋め込んだ状態で焼
成する場合に比べて、焼成時の収縮挙動を厳しく管理す
る必要がなくなり、積層体となるべきセラミックグリー
ンシートにおいて使用できる材料の選択の幅を広げるこ
とができる。
【0077】また、この発明において、受動部品が成形
体ブロックによって与えられるときには、成形体ブロッ
クを嵌め込むための空間が予め設けられているので、得
られた多層セラミック基板の平面性を良好に維持するこ
とができる。したがって、この点においても、配線導体
の不所望な変形や断線を生じにくくすることができるの
で、特性のばらつきを生じさせないようにしながら、高
い寸法精度をもって高密度な配線を行なうことが可能と
なり、また、多層セラミック基板に備えるセラミック層
の積層数を問題なく増やすことができ、結果として、多
層セラミック基板の高性能化を図ることが容易になる。
【0078】また、この発明において、受動部品が第2
のセラミックグリーンシートまたは成形体ブロックによ
って与えられるときには、このような第2のセラミック
グリーンシートまたは成形体ブロックによって、コンデ
ンサまたはインダクタを容易に構成することができる。
【0079】また、上述の第2のセラミックグリーンシ
ートまたは成形体ブロックが多層の内部導体を形成する
積層構造を有していると、たとえば、受動部品がコンデ
ンサであるときには、高容量を得ることができ、受動部
品がインダクタであるときには、高インダクタンスを得
ることができる。
【0080】この発明において、第2のセラミックグリ
ーンシートまたは成形体ブロックに含まれるセラミック
機能材料が、結晶化ガラス、またはガラスとセラミック
との混合物を含んでいたり、積層体となる成形体または
複合成形体に備えるセラミックグリーンシートに含まれ
るセラミック絶縁材料が、ガラス、またはガラスとセラ
ミックとの混合物を含むとともに、このガラス/セラミ
ックの重量比が、100/0ないし5/95の範囲内に
選ばれていたりすると、たとえば1000℃といった比
較的低温で焼結させることが可能になる。
【0081】そのため、配線導体および内部導体とし
て、Ag、Ag−Pt合金、Ag−Pd合金、Au、N
i、およびCuからなる群から選ばれた少なくとも1種
を主成分とするものが問題なく使用できるようになる。
また、前述したシート状支持体のためのセラミックとし
ては、比較的入手が容易で化学的に安定なAl2 O3 、
MgO、CaO、SiO2 、BaO、ZrO2 、および
CeO2 から選ばれた少なくとも1種の酸化物または複
合酸化物を用いることができるようになる。
【0082】また、この発明に含まれる焼成工程におい
て、シート状支持体に一軸的に10kg/cm2 以下の
荷重を一軸的に加えることにより、得られた多層セラミ
ック基板が焼成工程において反ったりするような不所望
な変形を生じることを有利に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による多層セラミック基
板1を図解的に示す断面図である。
【図2】図1に示した多層セラミック基板1が与える等
価回路図である。
【図3】図1に示した多層セラミック基板1の製造方法
を説明するためのもので、多層セラミック基板1を製造
するために用意されるセラミックグリーンシート2g〜
8g、成形体ブロック10gおよび11g、ならびにシ
ート状支持体48および49を示す断面図である。
【図4】図3に示したセラミックグリーンシート4g〜
7gと成形体ブロック10gおよび11gとを互いに分
離して示す断面図である。
【符号の説明】
1 多層セラミック基板 2〜8 セラミック層 9 積層体 10 コンデンサ 11 インダクタ 12 抵抗 13〜18 配線導体 19a,19b 外部端子導体 20 誘電体シート 21,25 内部導体 22,23,26,27 端子電極 24 磁性体シート 29,34 空間 30〜33,35〜47 貫通孔 1g 生の複合成形体 2g〜8g セラミックグリーンシート 10g コンデンサ用成形体ブロック 11g インダクタ用成形体ブロック 48,49 シート状支持体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック絶縁材料からなる積層された
    複数のセラミック層および配線導体を有する積層体を備
    える、多層セラミック基板を製造する方法であって、 前記セラミック絶縁材料を含む積層された複数のセラミ
    ックグリーンシートおよび前記配線導体を有する、生の
    成形体を用意し、 前記生の成形体の積層方向における両端に位置する各主
    面上に、前記生の成形体の焼成温度では焼結しないセラ
    ミックを含む生のシート状支持体を配置し、 前記シート状支持体で挟んだ状態で前記生の成形体を焼
    成することによって前記積層体を得、 次いで、未焼結の前記シート状支持体を除去する、各工
    程を備えるとともに、 焼成後の前記シート状支持体と前記積層体との熱膨張係
    数の差が、2.5×10-6degK-1以上とされる、多
    層セラミック基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形体は、1000℃以下の温度で
    焼成される、請求項1に記載の多層セラミック基板の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 セラミック絶縁材料からなる積層された
    複数のセラミック層および配線導体を有する積層体と、
    前記配線導体によって配線された状態で前記積層体に内
    蔵された受動部品とを備える、多層セラミック基板を製
    造する方法であって、 前記セラミック絶縁材料を含む積層された複数の第1の
    セラミックグリーンシートおよび前記配線導体を有する
    とともに、前記第1のセラミックグリーンシート間に、
    前記セラミック絶縁材料とは異なる、前記受動部品とな
    るべき生のセラミック機能材料を含む第2のセラミック
    グリーンシートを配置した、生の複合成形体を用意し、 前記生の複合成形体の積層方向における両端に位置する
    各主面上に、前記生の複合成形体の焼成温度では焼結し
    ないセラミックを含む生のシート状支持体を配置し、 前記シート状支持体で挟んだ状態で前記生の複合成形体
    を焼成することによって前記受動部品を内蔵する前記積
    層体を得、 次いで、未焼結の前記シート状支持体を除去する、各工
    程を備えるとともに、 焼成後の前記シート状支持体と前記積層体との熱膨張係
    数の差が、2.5×10-6degK-1以上とされる、多
    層セラミック基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 セラミック絶縁材料からなる積層された
    複数のセラミック層および配線導体を有する積層体と、
    前記配線導体によって配線された状態で前記積層体に内
    蔵された受動部品とを備える、多層セラミック基板を製
    造する方法であって、 前記セラミック絶縁材料とは異なる、前記受動部品とな
    るべき生のセラミック機能材料を含む成形体ブロックを
    用意し、 前記セラミック絶縁材料を含む積層された複数のセラミ
    ックグリーンシートおよび前記配線導体を有し、内部に
    空間が予め設けられ、当該空間に前記成形体ブロックが
    嵌め込まれた、生の複合成形体を用意し、 前記生の複合成形体の積層方向における両端に位置する
    各主面上に、前記生の複合成形体の焼成温度では焼結し
    ないセラミックを含む生のシート状支持体を配置し、 前記シート状支持体で挟んだ状態で前記生の複合成形体
    を焼成することによって前記受動部品を内蔵する前記積
    層体を得、 次いで、未焼結の前記シート状支持体を除去する、各工
    程を備えるとともに、 焼成後の前記シート状支持体と前記積層体との熱膨張係
    数の差が、2.5×10-6degK-1以上とされる、多
    層セラミック基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記複合成形体は、1000℃以下の温
    度で焼成される、請求項3または4に記載の多層セラミ
    ック基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のセラミックグリーンシートま
    たは前記成形体ブロックは、焼結されたとき、コンデン
    サまたはインダクタを与えるものである、請求項5に記
    載の多層セラミック基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のセラミックグリーンシートま
    たは前記成形体ブロックは、多層の内部導体を形成する
    積層構造を有する、請求項6に記載の多層セラミック基
    板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記内部導体は、Ag、Ag−Pt合
    金、Ag−Pd合金、Au、およびCuからなる群から
    選ばれた少なくとも1種を主成分とする、請求項7に記
    載の多層セラミック基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記セラミック機能材料は、結晶化ガラ
    ス、またはガラスとセラミックとの混合物を含む、請求
    項5ないし8のいずれかに記載の多層セラミック基板の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記セラミック絶縁材料は、ガラス、
    またはガラスとセラミックとの混合物を含み、ガラス/
    セラミックの重量比は、100/0ないし5/95の範
    囲内に選ばれる、請求項2または5ないし9のいずれか
    に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記シート状支持体は、セラミックと
    して、Al2 O3 、MgO、CaO、SiO2 、Ba
    O、ZrO2 、およびCeO2 から選ばれた少なくとも
    1種の酸化物または複合酸化物を含む、請求項2または
    5ないし10のいずれかに記載の多層セラミック基板の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記配線導体は、Ag、Ag−Pt合
    金、Ag−Pd合金、Au、およびCuからなる群から
    選ばれた少なくとも1種を主成分とする、請求項2また
    は5ないし11のいずれかに記載の多層セラミック基板
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記生の成形体を焼成する工程または
    前記生の複合成形体を焼成する工程において、前記シー
    ト状支持体に一軸的に10kg/cm2 以下の荷重を加
    える、請求項1ないし12のいずれかに記載の多層セラ
    ミック基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記シート状支持体を除去する工程
    は、前記焼成する工程の後の降温過程において前記熱膨
    張係数の差により前記シート状支持体と前記積層体との
    間に働く応力を利用して前記シート状支持体を前記積層
    体から剥離する工程を含む、請求項1ないし13のいず
    れかに記載の多層セラミック基板の製造方法。
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