JPH11355249A - 光信号伝送装置および信号処理装置 - Google Patents

光信号伝送装置および信号処理装置

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JPH11355249A
JPH11355249A JP10172141A JP17214198A JPH11355249A JP H11355249 A JPH11355249 A JP H11355249A JP 10172141 A JP10172141 A JP 10172141A JP 17214198 A JP17214198 A JP 17214198A JP H11355249 A JPH11355249 A JP H11355249A
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optical signal
signal
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transmitting
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Tsutomu Hamada
勉 浜田
Masanori Hirota
匡紀 廣田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号伝送速度が高く小型で低コストの光信号
伝送装置およびその光信号伝送装置を用いた信号処理装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 光信号の伝送を担う光伝送媒体10と、
送信ノードA,B,…,F側の回路基板50a,50
b,…,50fにそれぞれ配置された2つの発光素子2
1,22から互いに波長の異なるパルス列光信号23
a,23bを光伝送媒体10に向けて送信する光信号送
信部20a,20b,…,20fと、光伝送媒体10を
伝播してきたパルス列光信号24を受信する受信ノード
A,B,…,F側の回路基板50a,50b,…,50
fには、受光素子41で得られた受信信号の中に含まれ
る所望の信号成分を分離する分離手段を有する光信号受
信部40a,40b,…,40fとを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号の伝送を担
う光信号伝送装置、および光信号の伝送を含む信号処理
を行なう信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超大規模集積回路(VLSI)の
開発により、データ処理システムで使用する回路基板
(ドーターボード)の回路機能が大幅に増大してきてい
る。回路機能が増大するにつれて各回路基板に対する信
号接続数が増大するため、各回路基板(ドーターボー
ド)間をバス構造で接続するデータバスボード(マザー
ボード)には多数の接続コネクタと接続線を必要とする
並列アーキテクチャが採用されてきている。接続線の多
層化と微細化により並列化を進めることにより並列バス
の動作速度の向上が図られてきたが、接続配線間容量や
接続配線抵抗に起因する信号遅延により、システムの処
理速度が並列バスの動作速度によって制限されることも
ある。また、並列バス接続配線の高密度化による電磁ノ
イズ(EMI:Electromagnetic In
terference)の問題もシステムの処理速度向
上に対しては大きな制約となる。
【0003】このような問題を解決し並列バスの動作速
度の向上を図るために、光インターコネクションと呼ば
れる、システム内光接続技術を用いることが検討されて
いる。光インターコネクション技術の概要は、『内田禎
二、回路実装学術講演大会15C01,pp.201〜
202』や『富室 久他.,“光インタコネクション技
術の現状と動向 ”,IEEE Tokyo Sect
ion DenshiTokyo No.33 pp.
81〜86,1994』に記載されているように、シス
テムの構成内容により様々な形態が提案されている 従来提案された様々な形態の光インターコネクション技
術のうち、特開平2−41042号公報には、高速、高
感度の発光/受光デバイスを用いた光データ伝送方式を
データバスに適用した例が開示されており、そこには、
各回路基板の表裏両面に発光/受光デバイスを配置し、
システムフレームに組み込まれた隣接する回路基板上の
発光/受光デバイス間を空間的に光で結合した、各回路
基板相互間のループ伝送用の直列光データ・バスが提案
されている。この方式では、ある1枚の回路基板から送
られた光信号が隣接する回路基板で光/電気変換され、
さらにその回路基板でもう一度電気/光変換されて、次
に隣接する回路基板に光信号を送るというように、各回
路基板が順次直列に配列され各回路基板上で光/電気変
換、電気/光変換を繰り返しながらシステムフレームに
組み込まれたすべての回路基板間に伝達される。
【0004】このため、信号伝達速度は各回路基板上に
配置された受光/発光デバイスの光/電気変換・電気/
光変換速度に依存すると同時にその制約を受ける。ま
た、各回路基板相互間のデータ伝送には各回路基板上に
配置された受光/発光デバイスによる、自由空間を介在
させた光結合が用いられているため、隣接する回路基板
表裏両面に配置されている発光/受光デバイスの光学的
位置合わせが行なわれすべての回路基板が光学的に結合
されている必要がある。また、各回路基板は自由空間を
介して光結合されているため、隣接する光データ伝送路
間に干渉(クロストーク)が発生しデータの伝送不良が
起きることが予想される。また、システムフレーム内の
環境、例えば埃などにより光信号が散乱することにより
データの伝送不良が起きることも予想される。さらに、
各回路基板が直列に配置されているため、いずれかのボ
ードが取り外された場合にはそこで接続が途切れてしま
い、それを補うための余分な回路基板が必要となる。す
なわち、回路基板を自由に抜き差しすることができず、
回路基板の数が固定されてしまうという問題がある。
【0005】2次元アレイデバイスを利用し自由空間を
介して回路基板相互間のデータ伝送を行う技術が特開昭
61−196210号公報に開示されている。ここに開
示されている技術は、平行な2面を有する、光源に対置
されたプレートを具備し、プレート表面に配置された回
折格子、反射素子により構成された自由空間を利用した
光路を介して回路基板間を光学的に結合する方式であ
る。しかし、この方式では、1点から発せられた光を固
定された1点にしか接続できず電気バスのように全ての
回路基板間を網羅的に接続することができないという問
題がある。また、自由空間を利用しているので複雑な光
学系が必要となり、位置合わせなども難しいため、光学
素子の位置ずれに起因して、隣接する光データ伝送路間
の干渉(クロストーク)が発生しデータの伝送不良が起
きることが予想されるという問題もある。また、回路基
板間の接続情報はプレート表面に配置された回折格子、
反射素子により決定されるため、回路基板を自由に抜き
差しすることができず装置の拡張性が低いという問題も
ある。
【0006】特開平4−134415号公報には、2次
元アレイデバイスを利用した回路基板相互間のデータ伝
送に関する他の技術が開示されている。この公報には、
空気よりも屈折率の高い透明な物質の中に、負の曲率を
有する複数個のレンズを上記物質の表面に形成したレン
ズアレイと、光源から出射した光を上記レンズアレイの
側面から入射せしめるための光学系とを組み込んで構成
した光信号伝送装置が開示されている。また、この公報
には、負の曲率を有する複数個のレンズの代わりに屈折
率の低い領域やホログラムを構成した光信号伝送方式も
開示されている。この方式では、側面から入射した光が
上記負の曲率を有する複数個のレンズやこれに代わる屈
折率の低い領域やホログラムの構成された部分から面上
に分配されて出射する作用を利用している。従って、光
の入射位置と複数個のレンズおよびこれに代わる屈折率
の低い領域やホログラムの構成された面上の出射位置と
の位置関係により出射信号の強度がバラツクことが考え
られる。また、側面から入射した光が、対向する側面か
ら抜け出てしまう割合も高いと考えられ、信号伝搬に利
用される光の利用効率は低いものと予想される。さら
に、面上に構成される負の曲率を有する複数個のレンズ
やこれに代わる屈折率の低い領域やホログラムの構成さ
れた位置に回路基板の光入力素子を配置する必要がある
ため、回路基板を配置するための自由度が少なく装置の
拡張性が低いという問題もある。
【0007】これらの諸問題を解決する手段として、信
号光の入射ないし出射を担う複数の信号光入出力部と、
これら複数の信号光入出力部のうちのいずれかの信号光
入出力部から入射した信号光を拡散して伝播し他の信号
光入出力部から出射する、これら複数の信号光入出力部
相互間で伝達される光信号の共通信号路を形成してなる
光バス本体を備えたシート状の光データバスが考えられ
る。このシート状光データバスは、共通信号路において
入射した光信号を拡散して伝搬するものであるため、こ
のシート状光データバスに、受発光部が配置された複数
の回路基板を簡易な取付け方法で確実に光結合させるこ
とができるため、精密な光学的位置合わせを必要としな
いという利点がある。また、回路基板の数や取付け位置
を自由に変えることができるので、拡張性に富んだ自由
度の高いシステムを構築することができる。また、光信
号の伝送は伝送路内でのみ行われるため埃などに対する
耐環境性を有しており、光学的位置合わせを必要としな
いため温度変化などにも強いという長所をも備えてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のシート
状光データバスにおいては、光データバス内のあらゆる
方向に光が拡散されるため、光の大半は受光素子の存在
しないところに放出されてしまう。従って、受光部にお
ける光強度が非常に弱くなってしまうため、信号伝送の
高速化や低消費電力化を図る上で問題がある。この問題
を解決するために、シート状光データバスの任意の辺に
設けられた光信号入射部より入射した光信号を、各光信
号入射部に対応して設けた光拡散部において拡散させ、
シート状光データバスで形成された光伝送路を介して、
光光信号入射部に対向して配置された光信号出射部に伝
搬する方式が考えられる。この方式では、光信号入射部
と光信号出射部の配置により各光信号入射部に対応した
光拡散部における光の拡散分布を制御することにより、
光伝送路を介して光信号を光信号出射部方向に有効に導
光することが可能となるため、シート状光データバスに
おける伝送効率が向上し信号伝送速度の高速化や低消費
電力化が可能となる。
【0009】このシート状光データバスの伝送速度をさ
らに高速化する方法として、多重化伝送方式を取り入れ
ることが考えられる。多重化伝送方式の一つとして光波
長多重化通信方式が知られている。従来の光波長多重化
通信方式では、例えば、特開平9−98137号公報に
開示されているように、複数の光信号を互いに異なる波
長の光信号に変換してこれら複数の光信号を多重化して
伝送することにより伝送路の伝送速度を実質的に複数倍
に向上させることができる。しかしながら、光波長多重
化通信方式においては、複数の波長を受/発信するため
の装置、具体的には複数の発信素子および特定の波長を
通過させる複数の波長フィルタを用意するか、あるいは
それらの素子を可変波長のものとすることが必要であ
り、また特定の波長に対応した複数の受信素子が必要と
なり、受信素子数の増加や構成の複雑化により装置のサ
イズが大きくなったり、コストの上昇を招いてしまうと
いう問題がある。本発明は、上記の事情に鑑み、信号伝
送速度が高く小型で低コストの光信号伝送装置およびそ
の光信号伝送装置を用いた信号処理装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の光信号伝送装置は、光信号の伝送を担う光伝送媒
体であって、光伝送媒体への信号光の入射を担う複数の
送信ノードおよび光伝送媒体からの光信号の出射を担う
少なくとも1つの受信ノードを備えた光伝送媒体と、上
記複数の送信ノードそれぞれに対応して備えられた、光
信号を生成して生成した光信号を対応する送信ノードか
ら上記光伝送媒体内へ入射する複数の光信号送信部であ
って、上記複数の光信号送信部間で互いに波長の異なる
パルス列光信号を生成する光信号送信部と、上記受信ノ
ードに対応して備えられた、受信ノードに出射した光信
号を受信して光信号の波長に応じてレベルの異なる受信
信号を得るとともに、得られた受信信号に含まれる、上
記複数の光信号送信部で生成された複数の光信号に対応
する複数の信号成分の中から所望の信号成分を分離する
分離手段を有する光信号受信部とを備えたことを特徴と
する。
【0011】また、上記の目的を達成する本発明の信号
処理装置は、信号光の伝送を担う光伝送媒体であって、
光伝送媒体への信号光の入射を担う複数の送信ノードお
よび光伝送媒体からの光信号の出射を担う少なくとも1
つの受信ノードを備えた光伝送媒体と、上記複数の送信
ノードそれぞれに対応して備えられた、光信号を生成し
て生成した光信号を対応する送信ノードから上記光伝送
媒体内へ入射する複数の光信号送信部であって、上記複
数の光信号送信部間で互いに波長の異なるパルス列光信
号を生成する光信号送信部を分担して搭載してなる複数
枚の第1の回路基板と、上記受信ノードに対応して備え
られた、受信ノードに出射した光信号を受信して光信号
の波長に応じてレベルの異なる受信信号を得るととも
に、得られた受信信号に含まれる、上記複数の光信号送
信部で生成された複数の光信号に対応する複数の信号成
分の中から所望の信号成分を分離する分離手段を有する
光信号受信部を搭載してなる少なくとも1枚の第2の回
路基板と、上記第1の回路基板に搭載された光信号発信
部から出射した光信号が上記送信ノードから上記光伝送
媒体内に入射し上記受信ノードに出射した信号光が上記
第2の回路基板に搭載された光信号受信部に入射するよ
うに、上記第1の回路基板および上記第2の回路基板を
上記光伝送媒体に対し位置決めされた状態に支持する支
持体とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て説明する。図1は、本発明の光信号伝送装置の第1の
実施形態の概要構成図である。図1に示すように、この
光信号伝送装置100は、光信号の伝送を担うシート状
の光伝送媒体10と、光信号を生成して光伝送媒体10
内へ入射する光信号送信部20a,20b,…,20f
と、光伝送媒体10からの光信号を受信する光信号受信
部40a,40b,…,40fとを備えている。光伝送
媒体10は、光伝送媒体10への信号光の入射を担う6
つの送信ノードA,B,…,Fおよび光伝送媒体10か
らの光信号の出射を担う6つの受信ノードA,B,…,
Fを備えている。なお、本実施形態では、各送信ノード
は受信ノードをも兼ねたものとして構成されているが、
送信ノードおよび受信ノードはそれぞれ専用のものとし
てもよい。また、送信ノードは複数備える必要がある
が、受信ノードは少なくとも1つ備えていればよい。
【0013】光信号送信部20a,20b,…,20f
は、6つの送信ノードA,B,…,Fそれぞれに対応し
た回路基板50a,50b,…,50f上に設けられて
おり、光信号を生成して生成した光信号を対応する送信
ノードA,B,…,Fから光伝送媒体10内へ入射する
ものであって、6つの光信号送信部20a,20b,
…,20f間で互いに波長の異なるパルス列光信号を生
成することができるように、各光信号送信部20a,2
0b,…,20fは、互いに波長の異なるパルス列光信
号を出射する2種類の発光素子21,22をそれぞれ備
えている。光信号受信部40a,40b,…,40f
は、各受信ノードA,B,…,Fに対応した回路基板5
0a,50b,…,50f上に設けられており、送信ノ
ードA,B,…,Fから出射した光信号を受信して光信
号の波長に応じてレベルの異なる受信信号を得るととも
に、得られた受信信号に含まれる、6つの光信号送信部
20a,20b,…,20fで生成された6つの光信号
に対応する信号成分の中から所望の信号成分を分離する
分離手段(図示せず)を有している。
【0014】本実施形態では、各光信号受信部40a,
40b,…,40fに、波長の異なる光信号に対して分
光透過率の異なるフィルタ(図示せず)と、このフィル
タを透過した光信号を受光する受光素子41と、受光素
子41により得られた受信信号の時系列的な信号レベル
を複数のしきい値と比較することにより受信信号の中か
ら所望の信号成分を分離するための信号分離回路(図示
せず)が備えられている。これらのフィルタおよび信号
分離回路は、本発明にいう分離手段に相当するものであ
る。光伝送媒体10は、光信号の伝送を担うシート形状
の、いわゆる光データバスであり、本実施形態では、材
料として、層厚0.5mmの光透過率の高いPMMA
(ポリメチルメタクリレート)が用いられている。この
ようなシート形状の光データバスは、予め型を用意しそ
の型を加熱してPMMAが十分に溶ける温度にしてお
き、十分に加熱され溶融状態にあるPMMAをその型に
流し込むことによって作製することができる。
【0015】光伝送媒体10には、光信号送信部20
a,20b,…,20fから入射した光信号を光伝送媒
体10のシート面に沿って拡散させる光拡散部30a,
30b,…,30fが備えられている。本実施形態にお
けるこれら光拡散部30a,30b,…,30fは、本
発明にいう光拡散手段に相当するものである。本実施形
態では、光拡散部30a,30b,…,30fは透過型
の拡散体から形成されている。光拡散部30a,30
b,…,30fに用いられる拡散体は、入射光線を効率
よく拡散するものであればよく、シート形状あるいは任
意の形状を持つものでもよい。光拡散部30a,30
b,…,30fのシート厚み方向の厚みは、光伝送媒体
10のシート厚み全体を覆うものであることが望まし
い。光拡散部30a,30b,…,30fの大きさは、
位置ずれなどのばらつきが許容される数mm程度の大き
さとすることが好ましい。次に、本実施形態の光信号伝
送装置100の動作について説明する いま、送信ノードAの回路基板50a上の発光素子21
から、あるデータに基づいて変調された第1の光信号2
3aが出射されるとともに、送信ノードCの回路基板5
0c上の発光素子22から、他のデータに基づいて変調
された第2のパルス列光信号23bが出射されるものと
する。
【0016】図2は、図1に示した光信号伝送装置の光
信号送信部に備えられた2つの発光素子から出力される
光信号の強度を示すグラフである。この光信号伝送装置
100の各光信号送信部20a,20b,…,20fに
は、発振波長がλ1である発光素子21と、発振波長が
λ2である発光素子22が備えられている。図2に示す
ように、送信ノードAの発光素子21からは波長λ1の
パルス列光信号23a、送信ノードCの発光素子22か
らは波長λ2のパルス列光信号23bが出射される。こ
れら2種類のパルス列信号23a,23bは、それぞれ
一定レベルの光信号強度で出射される。すなわち、図2
に示すように、送信ノードAから出射される波長λ1の
パルス列光信号23aの“1”レベルの光信号強度は
“H1”、“0”レベルの光信号強度は“L1”であ
り、送信ノードCから出射される波長λ2のパルス列光
信号23bの“1”レベルの光信号強度は“H2”、
“0”レベルの光信号強度は“L2”である。
【0017】送信ノードA,Cから出射されたパルス列
光信号23a,23bは、光伝送媒体10の端部に配置
された光拡散部30a,30cにそれぞれ入射する。光
拡散部30a,30cに入射したパルス列光信号23
a,23bは光伝送媒体10のシート面に沿って拡散
し、光伝送媒体10内を伝搬する。このとき、光信号の
光伝送媒体10の厚さ方向の広がりが全反射条件を満た
すものが光伝送媒体10内に伝搬される。光拡散部30
a,30bで拡散されたこれらの2種類のパルス列光信
号23a,23bは光伝送媒体10内で互いに重畳され
パルス列光信号24となって伝搬される。このパルス列
光信号24は光拡散部30a,30cに対向して設置さ
れた出射端より出射され、受信ノードDおよび受信ノー
ドFのそれぞれの受光素子41に入射する。このとき、
光信号の光伝送媒体10の厚さ方向の広がりが全反射条
件以下であれば、すべての入射光を利用することができ
る。
【0018】パルス列光信号24は、受信ノードD,F
の各受光素子41の手前に備えられたフィルタを透過し
た後、受光素子41で受光され受信信号が得られる。得
られた受信信号は信号分離回路に入力される。信号分離
回路は受信信号の時系列的な信号レベルを複数のしきい
値と比較することにより、受信信号の中から所望の信号
成分を分離する。なお、ここでは、2つの発光素子から
出射された2つのパルス列光信号が光伝送媒体に入射さ
れた場合の例について説明したが、光信号の数は2つに
限られるものではなく任意の複数でよい。図3は、図1
に示した光信号伝送装置の各光信号受信部に備えられた
フィルタの分光透過率特性を示すグラフである。本実施
形態の光信号伝送装置100の各光信号受信部には、図
3に示すような分光透過率特性を持つフィルタが備え付
けられている。このフィルタは、波長λ1の光信号に対
する透過率がT1であり、波長λ2の光信号に対する透
過率がT2であるというように、波長の異なる光信号に
対して分光透過率が異なる特性を有している。
【0019】このようなフィルタが備えられた各受信ノ
ードの受光素子41に、2種類のパルス列光信号23
a,23bが重畳されてなるパルス列光信号24が入射
されると、ノードAから出射された波長λ1のパルス列
光信号23aの信号成分は、出射された時の光信号強度
“H1”、“L1”が、フィルタ透過後各受光素子41
で受光された時にはそれぞれ“H1’”(=“H1×T
1”)、“L1’”(=“L1×T1”)となり、ノー
ドCから出射された波長λ2のパルス列光信号23bの
信号成分は、出射された時の光信号強度“H2”、“L
2”が、フィルタ透過後各受光素子41で受光された時
にはそれぞれ“H2’”(=“H2×T2”)、“L
2’”(=“L2×T2”)となる。これらの、互いに
波長の異なるパルス列光信号23a,23bは光伝送媒
体10内で重畳されてパルス列光信号24となっている
ので、受光素子41で受光して得られた受信信号の光強
度レベルはこれら“H1’”、“L1’”、“H
2’”、“L2’”の4レベルの信号成分が組み合わさ
れて、次に示すような波形の受信信号が得られる。
【0020】図4は、第1の実施形態の光信号伝送装置
の各受光素子により得られる受信信号の波形を示すグラ
フである。本実施形態の光信号伝送装置100の各受光
素子により得られる受信信号の波形は、図4に示すよう
に、A,B,C,Dの4つの光強度レベルを有する。こ
れら4つの光強度レベルA,B,C,Dのうちの互いに
隣り合う2つの光強度レベルの組合わせ、すなわちA
B,BC,CDの3つの組合わせについて、例えば、各
組合わせにおける光強度レベルの中央値をそれぞれのし
きい値T1,T2,T3として予め設定しておくことに
より、各光信号受信部に備えられた信号分離回路が、各
受光素子41により得られた受信信号の時系列的な信号
レベルをこれら3つのしきい値T1,T2,T3と比較
することにより、受信信号の中から元の2つのパルス列
光信号23a,23bを分離して取り出すことができ
る。
【0021】すなわち、図4に示した受信信号の波形に
おける最も高いレベルAの信号成分は“H1’+H
2’”であり、2番目に高いレベルBの信号成分は“H
2’+L1’”であり、3番目に高いレベルCの信号成
分は“H1’+L2’”であり、最も低いレベルDの信
号成分は“L1’+L2’”である。従って、図4に示
すように、受信信号レベルがレベルDからレベルAに変
わったt1時点では、パルス列光信号23aが“L1”
から“H1”に変わるとともにパルス列光信号23bが
“L2”から“H2”に変わったことを意味している。
次に、受信信号レベルがレベルAからレベルBに変わっ
たt2時点では、パルス列光信号23aが“H1”から
“L1”に変わったことを意味している。次に、受信信
号レベルがレベルBからレベルCに変わったt3時点で
は、パルス列光信号23aが“L1”から“H1”に変
わるとともにパルス列光信号23bが“H2”から“L
2”に変わったことを意味している。以下同様にして、
この受信信号レベルの時系列的な変化から元のパルス列
光信号23a,23bを分離して取り出すことができ
る。
【0022】ただし、厳密には、受信信号の光強度レベ
ルは、入射部での結合効率、伝送効率、出射部での結合
効率などのファクタを掛け合わせたものとなるので、上
記説明のように単純に中央値をしきい値とするわけには
いかない場合もあるが、ここでは、説明を簡単にするた
めにこれらのファクタの影響についての説明は省略す
る。なお、本実施形態では、光信号受信部が、波長の異
なる光信号に対して分光透過率の異なるフィルタと、そ
のフィルタを透過した光信号を受光する受光素子とを備
えた方式の例について説明したが、上記の方式のほか
に、次に説明する方式もまた本発明の光信号伝送装置の
好ましい実施態様の一つである。すなわち、各光信号受
信部が、波長の異なる光信号に対して分光感度の異なる
受光素子を備えたものであり、分離手段が、上記受光素
子により得られた受信信号の時系列的な信号レベルを複
数のしきい値と比較することにより受信信号の中から所
望の信号成分を分離する方式である。
【0023】この方式では、受光素子の、波長λ1の光
信号に対する感度がα1であり、波長λ2の光信号に対
する感度がα2であるとすると、波長λ1の光信号を受
光して得られる受信信号の光強度は、“H1’=H1×
α1”、“L1’=L1×α1”となり、波長λ2の光
信号を受光して得られる受信信号の光強度は、“H2’
=H2×α2”、“L2’=L2×α2”となる。前述
のように、これら4つの光強度レベルのうちの互いに隣
り合う2つの光強度レベルの組合わせ3組について、例
えば各組合わせにおける光強度レベルの中央値をしきい
値として予め設定しておくことにより、各光信号受信部
に備えられた信号分離回路が、各受光素子により得られ
た受信信号の時系列的な信号レベルを上記3つのしきい
値T1,T2,T3と比較することにより受信信号の中
から元の複数の光信号を分離して取り出すことができ
る。
【0024】次に、本発明の光信号伝送装置の第2の実
施形態について説明する。図5は、本発明の光信号伝送
装置の第2の実施形態を示す模式図である。この実施形
態の光信号伝送装置200には、図1に示したものと同
様の光伝送媒体10および回路基板50a,50b,
…,50hが備えられているほかに、各回路基板に備え
られた光信号送信部および光信号受信部(図示せず)で
生成される光信号の波長が相互に異なる波長となるよう
に各光信号送信部間の調停を行う調停部60と、調停部
60と各光信号送信部および各光信号受信部との間の情
報通知を担う信号線70とが備えられている。なお、本
実施形態における信号線70は、本発明にいう波長通知
手段に相当するものであり、各光信号送信部による光信
号の生成に先立って、各光信号送信部で生成される光信
号の波長を各光信号受信部に通知する役割を果たす。こ
の実施形態では、各光信号送信部が、その光信号送信部
で生成される光信号の波長を自在に変更することができ
るようになっている。各回路基板に対応する各送信ノー
ドおよび各受信ノードは、調停部60に対して光伝送媒
体10の使用権を獲得するだけでなく、複数の波長のう
ちどの波長が使用可能であるかについて問い合わせを行
う。調停部60は、各送信ノードおよび受信ノードから
の問い合せに対して、現在どの送信ノードがどの波長の
光信号を使用して送信中であり、どの受信ノードがどの
波長の光信号を受信中であるかについての情報を発信す
る。このような調停部60を設けることにより、複数の
送信ノードおよび複数の受信ノードの間で同時に複数の
光信号の送受信を円滑に行うことができる。
【0025】次に、本発明の光信号伝送装置の第3の実
施形態について説明する。図6は、本発明の光信号伝送
装置の第3の実施形態を示す模式図である。この実施形
態の光信号伝送装置300には、図1に示すようにシー
ト1層のみからなる光伝送媒体10とは異なり、シート
状の光伝送層310および光伝送層310を両側から挟
むクラッド層320からなる光伝送媒体層と光吸収層3
30とを複数層積層して形成した光伝送媒体340と、
光伝送媒体340の両端面に形成された光拡散部350
とが備えられている。このように、それぞれが光信号の
伝送を担う複数のシート状の光伝送層310が積層され
てなる光伝送媒体340を備えることにより、光信号伝
送装置300の信号伝送速度を大幅に増加させることが
できる。次に、本発明の信号処理装置の実施形態につい
て説明する。
【0026】図7は、本発明の信号処理装置の一実施形
態を示す模式図である。この信号処理装置400には、
図6に示した光伝送装置と同様、光伝送層を複数層積層
して形成された、信号光の伝送を担う光伝送媒体410
と、パルス列光信号を生成する光信号送信部を分担して
搭載してなる4枚の第1の回路基板420と、複数の信
号成分の中から所望の信号成分を分離する分離手段を有
する光信号受信部を搭載してなる4枚の第2の回路基板
430と、第1の回路基板420および第2の回路基板
430を支持する支持体440とが備えられている。光
伝送媒体410は、光伝送媒体410への信号光の入射
を担う複数の送信ノードおよび光伝送媒体410からの
光信号の出射を担う少なくとも1つの受信ノードを備え
ている。第1の回路基板420には、複数の光信号送信
部(図示せず)および各種のVLSI420aなどの素
子が搭載されている。これら複数の光信号送信部は、上
記複数の送信ノードそれぞれに対応して備えられてお
り、光信号を生成して生成した光信号を対応する送信ノ
ードから光伝送媒体410内へ入射するものである。こ
れら光信号送信部は、上記複数の光信号送信部間で互い
に波長の異なるパルス列光信号を生成する。
【0027】第2の回路基板430は、上記受信ノード
に対応して備えられており、受信ノードから出射した光
信号を受信して光信号の波長に応じてレベルの異なる受
信信号を得るとともに、得られた受信信号に含まれる、
上記複数の光信号送信部で生成された複数の光信号に対
応する複数の信号成分の中から所望の信号成分を分離す
る分離手段を有する複数の光信号受信部(図示せず)お
よび各種のVLSI430aなどの素子が搭載されてい
る。これらの光伝送媒体、光信号送信部、および光信号
受信部の構成および動作は、図1から図6までを参照し
て説明した本発明の光伝送装置と同様であるので説明は
省略する。
【0028】支持体440は、第1の回路基板420に
搭載された光信号発信部から出射した光信号が上記送信
ノードから光伝送媒体410内に入射し上記受信ノード
から出射した信号光が第2の回路基板430に搭載され
た光信号受信部に入射するように、第1の回路基板42
0および第2の回路基板430を光伝送媒体410に対
し位置決めされた状態に支持するものである。このよう
に、信号処理装置の中に、図1〜図6を参照して説明し
た光信号伝送装置を組み込むことにより、光信号の伝送
速度を高速化することができるので、を信号処理装置の
信号処理能力を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
互いに波長の異なるパルス列光信号を送信することので
きる複数の発光素子を備えた複数の光信号送信部と、パ
ルス列光信号を受信して得られた受信信号に含まれる複
数の信号成分の中から所望の信号成分を分離する分離手
段を有する複数の光信号受信部とを備えたことにより、
光信号送受信部相互間の送受信を複数組間で同時に行う
ことが可能となり、信号伝送速度が高く小型で低コスト
の光信号伝送装置および信号処理装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光信号伝送装置の第1の実施形態の概
要構成図である。
【図2】図1に示した光信号伝送装置の光信号送信部に
備えられた2つの発光素子から出力される光信号の強度
を示すグラフである。
【図3】図1に示した光信号伝送装置の各光信号受信部
に備えられたフィルタの分光透過率特性を示すグラフで
ある。
【図4】第1の実施形態の光信号伝送装置の各受光素子
により得られる受信信号の波形を示すグラフである。
【図5】本発明の光信号伝送装置の第2の実施形態を示
す模式図である。
【図6】本発明の光信号伝送装置の第3の実施形態を示
す模式図である。
【図7】本発明の信号処理装置の一実施形態を示す模式
図である。
【符号の説明】
10 光伝送媒体 20a,20b,…,20f 光信号送信部 21,22 発光素子 23a,23b,24 パルス列光信号 30a,30b,…,30f 光拡散部 40a,40b,…,40f 光信号受信部 41 受光素子 50a,50b,…,50h 回路基板 60 調停部 70 信号線 100,200,300 光信号伝送装置 310 光伝送層 320 クラッド層 330 光吸収層 340 光伝送媒体 350 光拡散部 400 信号処理装置 410 光伝送媒体 420,430 回路基板 420a,430a VLSI 440 支持体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号の伝送を担う光伝送媒体であっ
    て、該光伝送媒体への信号光の入射を担う複数の送信ノ
    ードおよび該光伝送媒体からの光信号の出射を担う少な
    くとも1つの受信ノードを備えた光伝送媒体と、 前記複数の送信ノードそれぞれに対応して備えられた、
    光信号を生成して生成した光信号を対応する送信ノード
    から前記光伝送媒体内へ入射する複数の光信号送信部で
    あって、前記複数の光信号送信部間で互いに波長の異な
    るパルス列光信号を生成する光信号送信部と、 前記受信ノードに対応して備えられた、該受信ノードに
    出射した光信号を受信して光信号の波長に応じてレベル
    の異なる受信信号を得るとともに、得られた受信信号に
    含まれる、前記複数の光信号送信部で生成された複数の
    光信号に対応する複数の信号成分の中から所望の信号成
    分を分離する分離手段を有する光信号受信部とを備えた
    ことを特徴とする光信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記光信号受信部が、波長の異なる光信
    号に対して分光透過率の異なるフィルタと、該フィルタ
    を透過した光信号を受光する受光素子とを備えたもので
    あり、前記分離手段が、前記受光素子により得られた受
    信信号の時系列的な信号レベルを複数のしきい値と比較
    することにより該受信信号の中から所望の信号成分を分
    離するものであることを特徴とする請求項1記載の光信
    号伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記光信号受信部が、波長の異なる光信
    号に対して分光感度の異なる受光素子を備えたものであ
    り、前記分離手段が、前記受光素子により得られた受信
    信号の時系列的な信号レベルを複数のしきい値と比較す
    ることにより該受信信号の中から所望の信号成分を分離
    するものであることを特徴とする請求項1記載の光信号
    伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記光信号送信部が、該光信号送信部で
    生成される光信号の波長の変更が自在なものであって、 前記光信号送信部で生成される光信号の波長が相互に異
    なる波長となるように複数の光信号送信部の間の調停を
    行う調停部を備えたことを特徴とする請求項1記載の光
    信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記光信号送信部による光信号の生成に
    先立って、該光信号送信部で生成される光信号の波長を
    前記光信号受信部に通知する波長通知手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の光信号伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記光伝送媒体が、シート形状を有する
    ものであり、前記光信号送信部から入射した光信号を該
    光伝送媒体のシート面に沿って拡散させる光拡散手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の光信号伝送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光伝送媒体が、それぞれが光信号の
    伝送を担う複数のシートが積層されてなるものであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の光信号伝送装置。
  8. 【請求項8】 信号光の伝送を担う光伝送媒体であっ
    て、該光伝送媒体への信号光の入射を担う複数の送信ノ
    ードおよび該光伝送媒体からの光信号の出射を担う少な
    くとも1つの受信ノードを備えた光伝送媒体と、 前記複数の送信ノードそれぞれに対応して備えられた、
    光信号を生成して生成した光信号を対応する送信ノード
    から前記光伝送媒体内へ入射する複数の光信号送信部で
    あって、前記複数の光信号送信部間で互いに波長の異な
    るパルス列光信号を生成する光信号送信部を分担して搭
    載してなる複数枚の第1の回路基板と、 前記受信ノードに対応して備えられた、該受信ノードに
    出射した光信号を受信して光信号の波長に応じてレベル
    の異なる受信信号を得るとともに、得られた受信信号に
    含まれる、前記複数の光信号送信部で生成された複数の
    光信号に対応する複数の信号成分の中から所望の信号成
    分を分離する分離手段を有する光信号受信部を搭載して
    なる少なくとも1枚の第2の回路基板と、 前記第1の回路基板に搭載された光信号発信部から出射
    した光信号が前記送信ノードから前記光伝送媒体内に入
    射し前記受信ノードに出射した信号光が前記第2の回路
    基板に搭載された光信号受信部に入射するように、前記
    第1の回路基板および前記第2の回路基板を前記光伝送
    媒体に対し位置決めされた状態に支持する支持体とを備
    えたことを特徴とする信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6970610B2 (en) 2002-03-25 2005-11-29 Canon Kabushiki Kaisha Optical transmission sheet, optoelectric apparatus, and optical transmission method
US7689129B2 (en) 2004-08-10 2010-03-30 Panasonic Corporation System-in-package optical transceiver in optical communication with a plurality of other system-in-package optical transceivers via an optical transmission line
US10181925B2 (en) * 2015-09-22 2019-01-15 Pascal Chretien Fault tolerant optical apparatus

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