JPH11355562A - 不正画像形成防止装置及び画像形成装置 - Google Patents

不正画像形成防止装置及び画像形成装置

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JPH11355562A
JPH11355562A JP10155836A JP15583698A JPH11355562A JP H11355562 A JPH11355562 A JP H11355562A JP 10155836 A JP10155836 A JP 10155836A JP 15583698 A JP15583698 A JP 15583698A JP H11355562 A JPH11355562 A JP H11355562A
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JP10155836A
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Yoritsugu Hiraishi
順嗣 平石
Kiyoshi Imai
清 今井
Takashi Kakiuchi
崇 垣内
Keitaro Taniguchi
桂太郎 谷口
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、認識率を落とすことなく短時
間で検出対象の画像データか否かの判定をすることがで
きる不正画像形成防止装置を提供すること 【解決手段】 受け取った画像データに対して認識処理
をし、不正画像か否かを判定し、判定結果を画像処理部
11に出力する認識部15と、認識部で不正画像と認識
された不正画像データを記憶する記憶部17と、記憶部
に格納された不正画像データと、画像加工部16を介し
て与えられた入力画像データに基づく画像を比較すると
ともに、その一致度を求める比較・判定部18を備え
た。比較・判定部と認識部のいずれか一方でも不正画像
と判定した場合に、検出信号を画像処理部に送り、正常
な印刷を停止する。デジタルデータであるため、記憶し
た不正画像も安定しており、高速に判定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正画像形成防止
装置及び画像形成装置に関するものである。
【発明の背景】カラー複写機の高性能化と普及に伴い、
紙幣・有価証券等の複写禁止物を不正複写する偽造行為
が問題となっているが、この問題に対する対策は、例え
ば特開平6−246064号等で提案されている発明の
他、各種の方式が開発されている。つまり、読み取った
画像データに対して所定の認識処理をし、画像データが
紙幣等の複写禁止物であるか否かを判断し、複写禁止物
の場合には、正常な複写処理をしないようにしている。
ところで、近年のパーソナルコンピュータ(以下、「パ
ソコン」と称する)は、低価格化及び高機能化並びにパ
ソコンに搭載されるハードディスク・メモリの大容量化
が進んでいる。さらに、パソコンに接続するカラーレー
ザープリンタも高画質化並びに低価格化が進んでいる。
その結果、高価な複写機を使用せずとも不正複写が可能
な環境が整いつつある。つまり、イメージスキャナを用
いてパソコンに紙幣等の画像を取り込み、パソコンで画
像処理を行い、カラーレーザープリンタを使って印刷す
るようなことでカラー複写機を使用した不正複写行為と
同等の行為が可能となっている。特に、カラープリンタ
では、同じ画像をバッチ処理で連続して印刷するなど、
偽造の量産に好適であり、しかも、マスタ画像を作成し
てしまえば大量生産が可能であるという特徴を持ってい
る。さらに、カラー複写機の場合には、定期点検などを
行うことから設置場所の所在確認ができるが、カラープ
リンタでは係るメンテナンスシステムが構築されておら
ず、より一般的な場所での偽造行為が懸念されるという
特異性がある。そこで、このパソコンを使用したシステ
ムに対しても、複写機と同様の不正画像出力防止機能を
設ける必要がある。この場合に、単純に考えれば、複写
機に搭載したのと同様の画像認識処理装置をカラープリ
ンタに実装し、パソコンから与えられた画像データに対
して認識処理をし、複写等禁止画像の場合には、正常な
プリントアウトを停止する処理をすればよい。しかしな
がら、カラープリンタは、カラー複写機と比べて製品単
価が安いため、高価な認識手段を搭載することが困難で
あるので、そのまま転用することは実用的でない。ま
た、ソフトウエア等を用いて認識手段のコストを下げる
と、認識時間が増大し、通常の印刷の時間を遅くするな
ど、本来の機能への影響が大きくなる。しかも、この偽
造を防止するシステムは、ごく少数の違法行為をする人
達のために搭載するものともいえ、多くのユーザーにと
っては何ら実益のない機能である。従って、コストを安
く抑えることはもちろんのこと、プリンタ機能を低下す
ることは可及的に抑制する必要がある。もちろん、認識
率を低下させると、誤って複写等禁止物のプリントアウ
トを許容してしまうおそれもあるので、認識率はある程
度の高を保つ必要がある。本発明は、上記した背景に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、上記し
た問題を解決し、簡易な構成で、認識率を落とすことな
く精度よく全体として短時間で検出対象の画像データか
否かの判定をすることができ、しかも、印刷等の画像形
成に要する処理時間を低下させることなく、さらに、コ
スト安となる不正画像形成防止装置及び画像形成装置を
提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る不正画像形成防止装置では、受け
取った画像データを画像処理部にて画像変換を行い、変
換した画像情報に基づいてプリントアウトする機能を持
つ画像形成装置に搭載される不正画像形成防止装置であ
って、前記受け取った画像データに対して認識処理を
し、不正画像か否かを判定し、判定結果を前記画像形成
装置に出力する認識部と、前記認識部で不正画像と認識
された不正画像データを記憶する記憶手段(実施の形態
では、「記憶部」・「記憶エリア」に対応)と、前記記
憶手段に格納された前記不正画像データと入力された画
像データに基づく画像データを比較する比較手段と、そ
の比較手段の出力に基づいて前記入力された画像が不正
画像か否かを判定するとともに、その判定結果を前記画
像形成装置に出力する判定手段を備えて構成した(請求
項1)。実施の形態では、比較手段と判定手段を比較・
判定部18により一体に実現させている。また、認識部
は、例えばソフトウエアにより実現することにより、低
速度になるものの認識精度は高い状態を維持でき、しか
もコスト安となるので、例えばプリンタなどの安価な画
像形成装置においても無理なく搭載できる。また、この
認識部の認識アルゴリズムは、従来からある各種の画像
認識方式を用いることができ、例えば画像データ中に存
在する特定のマーク・パターンを抽出することにより検
出目的とする不正画像であると認識・判定する方法があ
る。また、そのように認識部での認識処理が低速度であ
っても、一旦不正画像と認識された画像データは、記憶
手段に格納され、以後、同一画像が送られてきた場合に
は、その記憶手段に格納された不正画像データと一致す
るか否かを比較・判定することにより、比較的高速度に
判定できる。その処理も一致か否かであるため、簡単な
判定処理で済むので、仮にハードウエアで構成してもコ
スト高とならない。特に偽造行為の場合には、同一原稿
を大量に印刷するため、2枚目以降の印刷は、記憶手段
に格納された不正画像データに基づいて不正行為である
ことを検出して未然に防止することができる。つまり本
発明は、偽造を防止するのに効果的に機能する。もちろ
ん、1枚目の偽造行為に対しても認識部により検出し、
阻止することが可能となる。なお、記憶手段に格納する
不正画像や、比較手段で比較対照となる入力された画像
データは、何ら加工しない画像データそのものでもよい
し、以下に規定するように、適宜にデータ削減した加工
画像データも含む概念である。また、前記記憶手段は、
複数の不正画像を記憶するための複数の記憶エリアを有
するように構成するとよい(請求項2)。これにより、
記憶保持する不正画像データが増えるため、より確実に
短時間で検出可能な対象が増え、確実に不正を検出し、
不正画像形成に対する防止処理ができる。特に、不正画
像が紙幣などのように両面印刷するものの場合には、複
数の記憶エリアを持たすことにより、係る両面の不正画
像を記憶保持できるので好ましい。そして、前記記憶手
段に記憶される画像は最新の不正画像に更新されるよう
にするとなおよい(請求項3)。これにより、偽造行為
のために大量印刷しようとした不正画像を記憶し、確実
に不正を検出することができる。また、前記認識部で検
出された不正画像が既に前記記憶手段に記憶されている
場合には、前記記憶部への更新をしないように構成する
とよい(請求項4)。このようにすると、各記憶エリア
には、異なる種類の不正画像が記憶されることになり、
複数の記憶エリアを有効に使用することができる。一
方、前記記憶手段に記憶される不正画像を記憶する記憶
エリアのエリア数は、2のn乗−1とするとよい(請求
項5)。このように構成すると、効果的にメモリ管理が
できて好ましい。また、前記記憶手段は、受け取った画
像データを一次格納する一次バッファと、不正画像を記
憶する保持部とで構成されるようにするとよい(請求項
6)。また、係る発明を前提とし、認識部で不正画像と
認識された場合に、前記一次バッファを前記保持部に切
り替え、前記保持部のいずれかを一次バッファにすると
好ましい(請求項7)。請求項6のように構成すると、
入力されてきた画像形成処理中の画像データを一次バッ
ファに格納していくので、仮に認識部で不正画像と認識
された場合には、その一次バッファに格納されている画
像データが不正画像として保持部に格納すればよいの
で、データの書き換え等が容易となる。特に、請求項7
のように構成すると、一次バッファをそのまま保持部
(実施の形態では、「保持バッファ」と称している)と
して使用することができ、画像データの転送をすること
なく対処できるので処理が簡単になる。一方、前記入力
された画像データのデータ量を削減する加工手段をさら
に備え、その加工手段により削減された画像データを前
記記憶部に格納するようにしてもよい(請求項8)。こ
こでデータ量を削減する方式としては、例えば、各種の
圧縮を行ったり、間引き・平均化・モノクロ化等各種の
方式をとることができる。なお、この加工手段は、実施
の形態では、画像加工部16内の加工部16aであった
り、図17に示す第7の実施の形態のように画像処理部
11の通常期の画像形成における機能に対応する。そし
て、前記加工手段は、削減後の画像が100dpiまた
は50dpiになるようにすると好ましい(請求項
9)。すなわち、実施の形態でも説明しているように、
通常の画像形成装置の出力画像が、400dpiや60
0dpiが多いため、100dpiや50dpiに削減
する処理が容易であるからである。そして、係るデータ
量であれば記憶手段として1MのSRAMを用いること
が可能となるので好ましい。また、前記記憶部が複数の
記憶エリアを有するもので、前記比較手段は、前記複数
の記憶エリアに格納された各不正画像に基づいて同時に
比較処理するように構成するとよい(請求項10)。こ
れは、図15に示す第6の実施の形態により実現されて
いる。そして、複数の不正画像データに対して並列処理
するため、より高速に判定できる。そして、本発明に係
る画像形成装置では、請求項1〜10のいずれか1項に
記載の不正画像形成防止装置を搭載し、その不正画像形
成防止装置から出力される判定結果に基づいて、受け取
った画像が不正画像の場合に正常な印刷処理を停止する
機能を備えるように構成することである(請求項1
1)。本発明は、画像形成装置を含んだ複写機にも関す
ることは当然であるが、特に、パソコンシステム中での
画像形成装置における偽造の量産対策として効果的であ
る。
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る不正画像形
成防止装置及び画像形成装置の第1の実施の形態を示し
ている。同図に示すように、パソコン等から送られてく
る画像データを画像処理部(コントローラ)11で受け
取り、そこにおいて色相・彩度・明度等が正しく出力さ
れるように調整するとともに次段の印刷処理するエンジ
ン部に適した形態に変換される。そして、その変換され
た画像情報をインタフェース12を介して図外のエンジ
ン部に送り、そこにおいて紙等に印刷(画像形成)する
ようになっている。なお、係るラインの構造は、一般的
な画像形成装置の構成であるのでここではその詳細な説
明を省略する。本形態では、画像処理部11に対して並
列に認識部15を接続する。この認識部15にパソコン
等から送られてくる画像データを与え、それに基づいて
所定の認識処理をする。この具体的な認識処理は、例え
ば特開平6−246064号公報などに開示された各種
認識アルゴリズムを適用できる。一例を示すと、検出対
象の画像中に含まれる特定パターン・特定マークが存在
するか否かを判断し、存在する場合には、検出信号を画
像処理部11に送るようになっている。なお、この認識
処理は、ソフトウエアにより実現され、低速であるが高
精度な認識を行えるようにしている。なお、画像処理部
11は、検出信号を受け取ると、以降の画像形成を停止
したり、形成画像の加工(解像度を落としたり、ある色
で塗りつぶしたり、特定のマーク等を重ねて印刷したり
する)等を行うことにより偽造を防止するようになる。
さらに本形態では、入力された画像データを画像加工部
16にも与えるようにしている。この画像加工部16
は、受け取った画像データを記憶部17と比較・判定部
18にそれぞれ転送する機能を持っている。この時、後
述する所定の圧縮等のデータ削減処理をしてデータ数を
減らした状態で転送すると好ましい。但し、本発明では
必ずしも係る加工を行う必要はなく、受け取った画像デ
ータをそのまま転送するようにしてもよい。その場合に
は、加工機能がなく単なる転送機能を備えた処理部とな
る。この画像加工部16にも、上記した認識部15から
出力される検出信号が与えられ、それに基づいて記憶部
17へのデータ格納をするようになっている。具体的な
機能は、図2に示すフローチャートのようになってい
る。つまり、パソコン側から送られてきた画像データを
取得すると、その取得した画像データ(現在処理中の画
像)を比較・判定部18に送り記憶させる(ST1)。
そして、処理中の画像データが、複写等禁止物か否か、
つまり、偽造行為をしているか否かを判断する。この判
断は、具体的には、認識部15から検出信号が送られて
きたか否かにより決定する(ST2)。そして、偽造し
ている場合には、記憶部17へ画像データを記憶させ
(ST3)、偽造しない通常の画像形成の場合には、記
憶部17への画像記憶をすることなく処理を終了し、次
の画像形成に備える。また、比較・判定部18は、記憶
部17に格納された画像データと、画像加工部16から
与えられる現在処理中の画像データとを比較し、その一
致の程度を示す適合度を求め、適合度が予め設定された
閾値以上のときに偽造していると判断し、検出信号を画
像処理部11に送るようになっている。そして、画像処
理部11は、この比較・判定部18から検出信号が送ら
れてきた場合も、上記した認識部15から検出信号が送
られてきたのと同様の偽造防止処理をすることになる。
この適合度の算出アルゴリズムは、従来の複写機に搭載
する不正複写防止のための認識装置における適合度算出
アルゴリズムの他、各種の認識アルゴリズムを適用でき
る。そして、比較・判定部18で比較される2つの画像
データは、ともにデジタルデータであるので、コストを
抑えるためにソフトウエアで構築したとしてもその適合
度の算出、ひいては、偽造行為か否かの判断を高速に処
理することができる。また、その比較処理も簡単に行え
るので、ハードウエアで構築してもコストが極端に高く
なることもない。従って、本形態によれば、認識部15
の処理速度が遅いため、この認識処理と同時に画像処理
部11で画像形成処理が進行し、認識部15において不
正と判定した時点では、画像形成が進んでしまい、タイ
ミングが悪いと、1枚プリントアウトされてしまうおそ
れも残る。しかし、一旦認識部15で認識された画像デ
ータは、記憶部17に格納されるので、2回目以降は比
較・判定部18にて高速に処理し、以後の偽造行為を未
然に防止できる。つまり、偽造行為は、多くの場合大量
に印刷処理をするため、少なくとも2枚以上の印刷を阻
止することのできる本形態は、偽造防止をする上で効果
的なものとなる。さらに、記憶部17に偽造しようとし
た不正画像データが格納されているので、例えば、認識
部15により認識されて正常なプリントアウトが停止さ
れた場合に、一旦印刷を中止し、他の問題のない画像を
数枚印刷し、再度、偽造を試みるようなことがあって
も、以前の不正画像が記憶されているので、比較・判定
部18から検出信号が出力されるため印刷できず、偽造
を確実に防止することができる。また、本形態では、完
全一致の場合に検出信号を出力するのではなく、適合度
を算出し、その適合度が一定の基準以上のときに検出信
号を出力するようにしたため、例えばわずかな色変動な
どの改ざんが行われたような場合であっても、確実に検
出することが可能となる。さらに、本形態では、適合度
を用い一定の基準値(閾値)以上のものを検出対象の画
像と認識するようにしているが、この閾値の設定は予め
装置に固定で設定するようにしてもよいし、設定によっ
て変更するようにしてもよい。そして、変更する場合
は、例えば図1中二点鎖線で示すように、図示省略する
スイッチなどにより直接入力する場合(a)や、画像処
理部11を介して設定する場合(b)などが取り得る。
これにより、偽造防止機能の強弱を調整できる。また記
憶部17に格納したり、比較・判定部18で判定する画
像データを、入力されてきた画像データそのままを用い
てもちろんよいが、そうすると、非常に容量が大きくな
る。例えば、A4サイズ600dpiの画像であれば、
35Mbitsのデータとなり、多値データで3色ある
とすれば860Mbitsとなる。そこで、これらのデ
ータの容量を画像加工部16にて減じることで記憶容量
を減じ、メモリ容量の削減を図るとともに、比較対照の
データ数を少なくすることによって、より高速な処理を
するようにしている。さらに、入力されてきた画像デー
タは、パソコン等から出力されるデジタルデータである
ので、その形成画像の元データは、毎回完全に一致、ま
たは、ほぼ完全に一致することが期待される。従って、
適宜に圧縮等してデータ容量を大幅に削減したとして
も、認識精度は高く保持できるという利点も有する。そ
して、具体的な削減方式としては、各種の圧縮技術を用
いて画像圧縮することが可能であり、それ以外にも例え
ば以下に示す各種のものを用いることができる。まず、
図3に示すように、画像加工部16の内部構造として、
画像データ容量を削減する加工部16aと、その加工部
16aで削減・圧縮された画像データを記憶部17,比
較・判定部18に振り分ける記憶部・比較部制御部16
bを備えるように構成する。そして、記憶部・比較部制
御部16bは、図2に示すフローチャートを実現する機
能を持つ。また、加工部16aは、図4に示すように、
間引き処理を行うことにより、画像デー夕の容量を減じ
る方式がとれる。同図(A)が与えられたデータであ
り、図中ハッチングで示す部分を除去することにより、
X、Y両方向に1/2ずつ間引いている。この方法で
は、同図(B)に示すようにデータ量は、1/4に削減
可能である。また、別の方式としては、図5に示すよう
に平均化を行うようにしている。つまり、図4の例で
は、単純な間引きであったが、図5に示すように、平均
化(4画素の平均値を新たな画素の値とする)を行うこ
とで画像データの情報量を残して間引く方法もとれる。
これにより、図4の例に比べると、精度を保つことがで
きる。なお、図示の例では、4画素の平均をとる方法を
示したが、16画素ずつであってもよいし、主走査(X
方向)は平均化、副走査(Y方向)は単純間引き等の処
理でもよい。また、平均化後、さらに2値化する等によ
りさらに容量を減らすことも可能である。図6は、さら
に別の方式を示している。よく知られているように、カ
ラー画像データはRGBやYMCKで表される。従っ
て、画像データも3色分存在する。そこで各色合成し、
1色分(例えばモノクロ化(濃淡化))することで容量
を1/3或いは1/4にすることが可能である。もちろ
ん、この処理と上記した単純間引き,平均化間引き、2
値化等のビット数減の方法を兼用してももちろんよい。
また、一般的に画像形成装置の解像度は400dpiや
600dpiである。従って、これらを間引く場合、1
00dpiや50dpiにするとある程度の解像度を保
ち、効率良く容量を減じることができる。例えば、A4
サイズ600dpiの画像であれば、多値データのとき
は1色当たり35MBのデータ量となるが、平均化,2
値化を行うことで35Mbitsに削減でき、さらに、
100dpi化すると1Mbitsとなり、50dpi
では250kbitsとなる。従って、汎用のメモリで
容易に実現できることが確認できる。図7は、本発明の
第2の実施の形態を示している。図1と比較すると明ら
かなように、本形態では、記憶部16が複数面に対応し
た記憶エリア16a〜16dを持ち、複数面分の画像デ
ータを記憶可能としている。これにより、より確実に偽
造防止が可能となる。つまり、画像形成する都度認識部
15による認識処理と、比較・判定部18による判定処
理が平行して行われ、認識部15から検出信号が出力さ
れると、画像加工部16はその時処理している画像デー
タを記憶部17の所定の記憶エリアに格納する。そし
て、すべての記憶エリアに不正画像が記憶された状態で
さらに認識部15より検出信号が出力された場合には、
古いものから順に書き換えていく。これにより、常に最
新の不正画像が複数枚(図示の例では4枚)格納される
ことになる。そして、比較・判定部18では、それら複
数の記憶部17a〜17dに格納された不正画像と、処
理中の画像データとを比較し、いずれかの不正画像と一
致或いは類似する場合(適合度が一定値以上の場合)
に、検出信号を出力することになる。この実施の形態に
おける認識部15の認識(判定)結果と記憶部17への
データ格納の関係を示すと、図8のようになる。この図
では、説明の便宜上記憶部17は、2画面分(17a,
17b)を記憶することとして例を示した。そして、3
面以上の場合も同様となる。このような記憶方法をとる
ことにより、上記した第1の実施の形態と同様に、一旦
印刷を中止し、他の問題のない画像を数枚印刷した後再
度偽造を試みるような場合であっても、以前の不正画像
が記憶されているので印刷できない。つまり、偽造行為
を防止できる。しかも、本形態では複数枚の不正画像が
格納されているので、複数種類の偽造を取り替えながら
試みる場合にも、その複数種類の不正データが各記憶部
17a〜17dに記憶されていれば有効に阻止すること
が可能である。なお、その他の構成並びに作用効果は、
上記した実施の形態と同様であるので、同一符号を付し
その詳細な説明を省略する。図9は、本発明の第3の実
施の形態の要部を示しており、具体的には画像加工部1
6の機能を示すフローチャートである。つまり、第2の
実施の形態における画像加工部16の機能を図9に示す
ようにすることにより第3の実施の形態が構成される。
なお、本実施の形態は、このように第2の実施の形態を
基本としているが、これに限る必要はなく、記憶部に複
数面分の記憶エリアがあるものについてはいずれにも適
用できる。すなわち、上記した第2の実施の形態では、
認識部15にて不正と判定され検出信号が出力された場
合に記憶部17に記憶させているため、既に記憶部17
のいずれかに記憶させた不正画像と同一画像を再度別の
記憶部(記憶エリア)に記憶させる可能性がある。する
と、高速に検出可能な不正画像の種類が少なくなる。そ
こで、本形態では、認識部15で不正と判定された画像
であっても、既に記憶済みの画像と同一であれば記憶の
更新は行わないようにした。これにより、同一画像で記
憶部のすべてが埋まってしまうことを防いでいる。具体
的には、画像加工部は、入力された画像データを受け取
ると、各実施の形態と同様に比較・判定部18へ送る。
この時、必要に応じてデータ量削減処理などを行う(S
T11)。次いで、認識部15からの検出信号の有無に
基づき偽造行為があったか否かを判断する(ST1
2)。そして、検出信号がない(偽造していない)場合
には、処理を終了し、次の処理に備える。一方、検出信
号を受け取る(偽造あり)と、ステップ13に進み、過
去と同一の不正画像か否かを判断する。この判断手法も
種々の方式が考えられるが、一例としては、比較・判定
部18から検出信号があるか否かにより判別できる。つ
まり、認識部15と比較・判定部18の両方から検出信
号が出力された場合には、その画像は、記憶部17にも
格納され、過去と同一の不正画像と認定できる。逆に、
認識部15のみから検出信号が出力されたならば新たな
不正画像と認定できる。そして、過去と同一でない新た
な不正画像の場合には、その画像データを記憶部に格納
することになる。また、図示したフローチャートに限る
ことはなく、例えば検出信号を受けるタイミングとして
は、多くの場合、比較・判定部18からの検出信号の方
が早いので、比較・判定部18からの検出信号が出力さ
れてきた場合には、画像加工部16の処理は終了し、比
較・判定部18から検出信号が出力されない状態のとき
に認識部15から検出信号が出力されてきた場合には、
記憶部に格納するようにしてもよい。そして、この実施
の形態における認識部15及び比較・判定部18の認識
(判定)結果と記憶部17へのデータ格納の関係(状態
遷移)を示すと、図10のようになる。この図では、説
明の便宜上記憶部17は、2画面分(17a,17b)
を記憶することとして例を示したが、3面以上の場合も
同様となる。図から明らかなように、1回目は不正画像
であったために、記憶部17aに不正画像が記憶され、
2回目は通常の画像であったため、そのまま記憶するこ
となく終了する。そして、3回目は不正画像であるもの
の比較・判定部18から検出信号が出力しないため、記
憶部に記憶されていない新たな不正画像であるため、記
憶部17bに記憶する。そして、4回目は不正画像であ
り、しかも比較・判定部18からも検出信号があるた
め、いずれの記憶部へも記憶はしない。さらに、6回目
は認識部15で不正行為を検出したものの、比較・判定
部18では不正を検出しないため、新たな不正画像と判
断できる。そこで、古い記憶部17aに記憶された不正
画像を今回検出された不正画像(画像6)に書き換える
ようになる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上
記した各実施の形態と同様であるので、同一符号を付し
その詳細な説明を省略する。図11は、第4の実施の形
態を示している。上記した各実施の形態では、認識部1
5で検出信号があった場合に画像加工部16から記憶部
17に不正画像データを記憶させるようにしており、検
出信号が送られてくるまでは画像加工部16側で画像デ
ータを保持するようにしていた。これに対し本形態で
は、記憶部17に一次バッファ17xと保持部17yと
を持たせ、各実施の形態において画像加工部16が一時
的に記憶保持していた入力されてきた画像データの保持
を記憶部17の一次バッファ17xを利用するようにし
た。つまり、画像加工部16は、受け取った画像データ
をそのまま或いは所定の加工をした後、比較・判定部1
8と記憶部17の一次バッファ17xに記憶させるよう
にする。そして、比較・判定部18は、記憶部17の保
持部17yに記憶された不正画像と受け取った入力画像
データとを比較判定するようになる。なお、認識部15
より検出信号が出力されたならば、一次バッファ17x
に格納された画像データを保持部17yに転送し、次の
判定に備えるようになっている。そして、この転送は、
図示の例では画像加工部16が検出信号を受け取ったな
らば、それを受けて記憶部17にアクセスし、転送する
ようにしている。この一次バッファを持つことにより、
記憶データの更新等がスムーズに行える。なお、その他
の構成並びに作用効果は、上記した各実施の形態と同様
であるので、同一符号を付しその詳細な説明を省略す
る。また、保持部17yを複数設け、不正・偽造行為を
検出する都度保持部に順次保存し、すべての保持部に不
正画像を記憶したならば、その次は、古いものから順次
書き換えるようにしてもよいのはもちろんである。図1
2,図13は、第5の実施の形態を示している。本実施
の形態では、記憶部17の改良を図っている。すなわ
ち、第4の実施の形態と同様に、記憶部17に一次バッ
ファを設けている。そして、異なる点は、記憶部17に
おける記憶可能な面数を3画面分とし、しかも、各記憶
エリアは、一次バッファとして機能したり、保持バッフ
ァとして機能したりするようになっている。つまり、第
4の実施の形態では、一次バッファ17xと保持部17
yを固定し、不正画像が検出された場合には、一次バッ
ファ17xから保持部17yに画像データの転送をする
ようにしていたが、本形態では、常時1つの記憶エリア
が一次バッファとなり残りの2つの記憶エリアが保持バ
ッファとなり、一次バッファに記憶した処理中の画像デ
ータが不正画像となった場合には、その一次バッファが
保持バッファとなり以降の比較・判定処理の基準画像と
するようにしている。これによると、メモリ間での画像
データの転送が不要となる。なお、その他の構成並びに
作用効果は、上記した各実施の形態と同様であるので、
同一符号を付しその詳細な説明を省略する。そして、こ
の実施の形態における認識部15及び比較・判定部18
の認識(判定)結果と記憶部17へのデータ格納の関係
(状態遷移)を示すと、図13のようになる。すなわ
ち、1回目の画像形成の際には、記憶エリア17eが一
次バッファとなり、その記憶エリア17eに処理中の画
像が一次保持される。そして、その処理中の画像が不正
画像と認識される(認識部15の認識結果より)と、2
回目の画像処理の際には、記憶エリア17eが保持バッ
ファとなり次の記憶エリア17fが一次バッファとなる
ので、処理中の画像データ(画像2)は当該記憶エリア
17fに一次保持される。そして、記憶エリア17eに
記憶された(画像1)は比較・判定部18における判定
処理の基準不正画像として用いられる。また、5回目の
ように2つの保持バッファとしての記憶エリア17e,
17fに不正画像(画像1,画像3)が格納されている
状態でさらに不正と判定された場合には、その不正と判
定された画像(画像5)が格納された一次バッファとし
ての記憶エリア17gが次の6回目では保持バッファと
なる。これに伴い、最も古い保持バッファであった記憶
エリア17eが次の一次バッファとなり、処理中の画像
(画像6)に書き換えられる。次に、記憶部17の記憶
可能な面数であるが、図7では、便宜上4画面分記載し
たが、少なくとも3画面分あるとよい。つまり、不正・
偽造行為を防止する対象が紙幣とすると、印刷面は両面
存在するので、記憶保持すべき不正画像は2種類ある。
従って、少なくとも2画面分である必要は生じ、3画面
(3種類)分持つことにより余裕が生まれ、不正防止で
きる可能性が高くなるからである。一方、効率のよい面
数としては、2のn乗−1画面分である。この点から見
ても、保持バッファ(保持部)の最小面数は3画面分と
なる。このように、2のn乗−1画面分とするのが好ま
しいのは、以下の理由からである。つまり、記憶部17
内に一次バッファを組み込むと、処理効率の点で好まし
い。そして、一次バッファと保持バッファの合計数が2
のn乗であると、チップセレクト,アドレス等により制
御が容易となり、また効率良くメモリを使用することが
できる。そして、一次バッファに1画面分使用するた
め、保持バッファ(保持部)としての記憶エリアは、2
のn乗−1画面分(最小で3画面分)とするのが好まし
い。図14に、記憶部17に3つの保持バッファを有す
る場合の構成例について示す。S1は下記位アドレス、
S2はアドレスMSBの1つ下、S3はアドレスMSB
である。このように、上位2本のアドレスだけで4つの
記憶エリア或いは記憶部を制御することが可能となり、
上記した一次バッファの切り替えを含めて簡単に制御で
きる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した
各実施の形態と同様であるので、同一符号を付しその詳
細な説明を省略する。図15は、本発明の第6の実施の
形態を示している。本実施の形態においても複数の不正
画像を記憶する記憶エリア17e〜17hを持ち、さら
にそのうちの1つを一次バッファとして使用し、残りの
3つを保持バッファとして使用している。つまり、その
点では第5の実施の形態と同様である。ここで本形態で
は、記憶部17に格納した不正画像に基づいて比較・判
定部18で行う比較判定処理を、複数の不正画像につい
て同時に行うようにした。具体的には、記憶エリアの数
に合わせて入力側に4つの比較器18aを並列配置し、
各比較器18の出力を比較結果演算部18bにそれぞれ
与え、4つの比較結果演算部18bの出力を、比較結果
判定部18cに与え、その比較結果判定部18cの判定
結果を画像加工部16や画像処理部11に出力するよう
になっている。比較器18aは2入力1出力の回路であ
り、2つの入力が一致したか否かを判断するものであ
る。そして、この比較器18aには、記憶部17の各記
憶エリア17e〜17hの出力と、画像加工部16から
出力される現在処理(画像形成)中の入力画像に基づく
データが与えられる。そして、2つの入力が一致した場
合(完全一致としてもよいし、一定の範囲内のずれまで
は許容するようにしてもよい)に検出信号を出力するよ
うにする。そして、比較エリアに格納された不正画像の
データと、画像加工部16から出力される画像データ
は、同期をとりながら同一座標値に関するデータを順次
出力するようにしている。また、比較結果演算部18b
は、各種の演算処理をすることができるが、一例を示す
と、比較器18aから出力される検出信号の数を計数す
ることである。不正画像と一致するほど検出信号の出力
回数が多くなるからである。よってこの比較結果演算部
18bで計数した値は、不正画像に対する一致の度合い
と対応する値となり、数値が多いほど一致度が高いとい
える。そこで、比較結果判定部18cでは、各比較結果
演算部18bの計数結果を取得し、いずれか1つでも一
定しきい値を超えている場合には、不正画像であると判
断し、検出信号を出力するようにしている。そして、こ
の検出信号を受け取った画像処理部11は、所定の偽造
防止処理を行う。また、画像加工部16では、検出信号
を受け取ったならば、少なくとも現在処理中の画像は、
記憶バッファに格納された不正画像と同じであるため、
一次バッファにすべての画像情報を書き込んだり、一次
バッファを保持バッファに変換する必要もないので、そ
れ以降の処理を停止してもよい(もちろん、最後まで行
ってもよい)。そして、係る処理を行うタイミングチャ
ートとしては、例えば図16に示すようになる。この例
では、1画素或いは削減された画像の1単位分のデータ
が送られる際の前半に一次バッファ17hに書き込み、
後半で保持バッファから読み出しをする制御を行う。こ
の読み出しに伴い、次段の比較器18aにデータ転送さ
れることになる。なお、一次バッファに格納された画像
データは、上記した各実施の形態と同様に、認識部にて
不正画像が検出された場合には、保持バッファに格納
し、次からの比較・判定部18における判定処理に使用
することになる。そして、この場合に、第5の実施の形
態のように現在の一次バッファ17hを保持バッファに
変更するようにしてもよく、或いは、第3の実施の形態
のように別の所定の保持バッファにデータ転送するよう
にしてもよい。なおまた、その他の構成並びに作用効果
は、上記した実施の形態と同様であるので、同一符号を
付しその詳細な説明を省略する。図17は、本発明の第
7の実施の形態を示している。本実施の形態では、記憶
部17に格納するデータ削減した画像データとして、画
像処理部11で形成した画像データを用いるようにして
いる。すなわち、画像形成装置では、通常画像処理部1
1にてエンジン部データ用等にデータ容量を減じた処理
を行っている。そこで、この画像処理部11で形成した
画像データを用いれば、画像加工部16内に図3に示す
加工部16aを設ける必要がなく、容量を削減して記憶
部17に不正画像データを収めることができる。なお、
その他の構成並びに作用効果は、上記した実施の形態と
同様であるので、同一符号を付しその詳細な説明を省略
する。一方、上記した各実施の形態において、記憶部1
7は画像形成装置の電源がOFFになっても記憶した不
正画像を記憶保持できるようにするとよい。つまり、記
憶される画像が、電源OFFによって消去、或いは保持
されないとすると、故意に電源を落とし、不正画像を印
刷することが可能になる。そこで、電源をOFFしても
記憶部17の画像が保持される機構を有し、このような
不正に容易に対応できるようにするのが好ましい。具体
的には、バックアップ電源を用意し、画像形成装置のメ
インスイッチがOFFになったとしても画像形成装置、
つまり、画像データの削減を図ることができる。またこ
のようにバックアップ電源を用いるのでなく、フラッシ
ュメモリを用いてもよい。さらに、係る方式をとると、
記憶部に不正画像が残るため、例えば、記憶部に記憶さ
れたデータをサービスマンモードのような特殊なモード
において取り出すことができるようにしておくことによ
り、不正が行われた場合の証拠の特定が容易となり、犯
罪立件時の証拠として使用することも可能となる。ま
た、記憶部17に記憶されたデータを、電源をOFFに
しても消去できないようにした場合には、例えばサービ
スマンモードのような特殊なモードでのみ消去可能とす
ることで、リサイクル時などに不要なデータを残すこと
を防止できる。なお、上記した各実施の形態では、いず
れもプリンタなどの画像形成装置に適用した例を示した
が、本発明はこれに限ることはなく、複写機等の他の画
像形成装置においても適用できる。
【発明の効果】以上のように、本発明に係る不正画像形
成防止装置及び画像形成装置では、認識部において印刷
禁止物かどうかを認識し、以降の印刷時には、認識部に
よる認識と並行して、比較部により、以前の禁止された
不正画像との比較を行い、判定部においてその不正画像
と一致しているか否か(偽造行為の有無)の判定を行う
ため、偽造の量産を防止でき、リアルタイム処理が可能
となる。つまり、印刷等の画像形成に要する時間を長く
することなく対処できる。また、記憶手段に不正画像を
保持させておくことにより、偽造の証拠を残すことがで
き、偽造の試みそのものを防止できるという効果が得ら
れる。特に、パソコンシステム中の画像形成装置では、
形成画像の元データ(電子データ)は、毎回完全に一
致、または、ほぼ完全に一致することが期待され、比較
手段・判定手段を用いた不正行為の検出でも認識率を落
とすことなく判定できる。よって、簡易な構成で、認識
率を落とすことなく精度よく全体として短時間で検出対
象の画像データか否かの判定をすることができ、しか
も、印刷等の画像形成に要する処理時間を低下させるこ
となく、さらに、コスト安となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】画像加工部の機能を示すフローチャートであ
る。
【図3】第1の実施の形態の変形例の要部を示す図であ
る。
【図4】図3における加工部の機能を説明する図であ
る。
【図5】図3における加工部の機能を説明する図であ
る。
【図6】図3における加工部の機能を説明する図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図8】第2の実施の形態における状態遷移図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の要部となる画像加
工部の機能を説明するフローチャートである。
【図10】第3実施の形態における状態遷移図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図
である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図
である。
【図13】第5の実施の形態における状態遷移図であ
る。
【図14】変形例を示す図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示すブロック図
である。
【図16】第6の実施の形態における記憶部へのデータ
の読み書きの一例を示すタイミングチャートである。
【図17】本発明の第7の実施の形態を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11 画像処理部 12 エンジンI/F 15 認識部 16 画像加工部 17 記憶部 18 比較・判定部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 不正画像形成防止装置及び画像形成
装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正画像形成防止
装置及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】カラー複写機の高性能化と普及に伴い、
紙幣・有価証券等の複写禁止物を不正複写する偽造行為
が問題となっているが、この問題に対する対策は、例え
ば特開平6−246064号等で提案されている発明の
他、各種の方式が開発されている。つまり、読み取った
画像データに対して所定の認識処理をし、画像データが
紙幣等の複写禁止物であるか否かを判断し、複写禁止物
の場合には、正常な複写処理をしないようにしている。
【0003】ところで、近年のパーソナルコンピュータ
(以下、「パソコン」と称する)は、低価格化及び高機
能化並びにパソコンに搭載されるハードディスク・メモ
リの大容量化が進んでいる。さらに、パソコンに接続す
るカラーレーザープリンタも高画質化並びに低価格化が
進んでいる。その結果、高価な複写機を使用せずとも不
正複写が可能な環境が整いつつある。つまり、イメージ
スキャナを用いてパソコンに紙幣等の画像を取り込み、
パソコンで画像処理を行い、カラーレーザープリンタを
使って印刷するようなことでカラー複写機を使用した不
正複写行為と同等の行為が可能となっている。
【0004】特に、カラープリンタでは、同じ画像をバ
ッチ処理で連続して印刷するなど、偽造の量産に好適で
あり、しかも、マスタ画像を作成してしまえば大量生産
が可能であるという特徴を持っている。さらに、カラー
複写機の場合には、定期点検などを行うことから設置場
所の所在確認ができるが、カラープリンタでは係るメン
テナンスシステムが構築されておらず、より一般的な場
所での偽造行為が懸念されるという特異性がある。
【0005】そこで、このパソコンを使用したシステム
に対しても、複写機と同様の不正画像出力防止機能を設
ける必要がある。この場合に、単純に考えれば、複写機
に搭載したのと同様の画像認識処理装置をカラープリン
タに実装し、パソコンから与えられた画像データに対し
て認識処理をし、複写等禁止画像の場合には、正常なプ
リントアウトを停止する処理をすればよい。
【0006】しかしながら、カラープリンタは、カラー
複写機と比べて製品単価が安いため、高価な認識手段を
搭載することが困難であるので、そのまま転用すること
は実用的でない。また、ソフトウエア等を用いて認識手
段のコストを下げると、認識時間が増大し、通常の印刷
の時間を遅くするなど、本来の機能への影響が大きくな
る。しかも、この偽造を防止するシステムは、ごく少数
の違法行為をする人達のために搭載するものともいえ、
多くのユーザーにとっては何ら実益のない機能である。
従って、コストを安く抑えることはもちろんのこと、プ
リンタ機能を低下することは可及的に抑制する必要があ
る。もちろん、認識率を低下させると、誤って複写等禁
止物のプリントアウトを許容してしまうおそれもあるの
で、認識率はある程度の高を保つ必要がある。
【0007】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、簡易な構成で、認識率を落とすことなく精度よく全
体として短時間で検出対象の画像データか否かの判定を
することができ、しかも、印刷等の画像形成に要する処
理時間を低下させることなく、さらに、コスト安となる
不正画像形成防止装置及び画像形成装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る不正画像形成防止装置では、受け
取った画像データを画像処理部にて画像変換を行い、変
換した画像情報に基づいてプリントアウトする機能を持
つ画像形成装置に搭載される不正画像形成防止装置であ
って、前記受け取った画像データに対して認識処理を
し、不正画像か否かを判定し、判定結果を前記画像形成
装置に出力する認識部と、前記認識部で不正画像と認識
された不正画像データを記憶する記憶手段(実施の形態
では、「記憶部」・「記憶エリア」に対応)と、前記記
憶手段に格納された前記不正画像データと入力された画
像データに基づく画像データを比較する比較手段と、そ
の比較手段の出力に基づいて前記入力された画像が不正
画像か否かを判定するとともに、その判定結果を前記画
像形成装置に出力する判定手段を備えて構成した(請求
項1)。
【0009】実施の形態では、比較手段と判定手段を比
較・判定部18により一体に実現させている。また、認
識部は、例えばソフトウエアにより実現することによ
り、低速度になるものの認識精度は高い状態を維持で
き、しかもコスト安となるので、例えばプリンタなどの
安価な画像形成装置においても無理なく搭載できる。ま
た、この認識部の認識アルゴリズムは、従来からある各
種の画像認識方式を用いることができ、例えば画像デー
タ中に存在する特定のマーク・パターンを抽出すること
により検出目的とする不正画像であると認識・判定する
方法がある。
【0010】また、そのように認識部での認識処理が低
速度であっても、一旦不正画像と認識された画像データ
は、記憶手段に格納され、以後、同一画像が送られてき
た場合には、その記憶手段に格納された不正画像データ
と一致するか否かを比較・判定することにより、比較的
高速度に判定できる。その処理も一致か否かであるた
め、簡単な判定処理で済むので、仮にハードウエアで構
成してもコスト高とならない。特に偽造行為の場合に
は、同一原稿を大量に印刷するため、2枚目以降の印刷
は、記憶手段に格納された不正画像データに基づいて不
正行為であることを検出して未然に防止することができ
る。つまり本発明は、偽造を防止するのに効果的に機能
する。もちろん、1枚目の偽造行為に対しても認識部に
より検出し、阻止することが可能となる。
【0011】なお、記憶手段に格納する不正画像や、比
較手段で比較対照となる入力された画像データは、何ら
加工しない画像データそのものでもよいし、以下に規定
するように、適宜にデータ削減した加工画像データも含
む概念である。
【0012】また、前記記憶手段は、複数の不正画像を
記憶するための複数の記憶エリアを有するように構成す
るとよい(請求項2)。これにより、記憶保持する不正
画像データが増えるため、より確実に短時間で検出可能
な対象が増え、確実に不正を検出し、不正画像形成に対
する防止処理ができる。特に、不正画像が紙幣などのよ
うに両面印刷するものの場合には、複数の記憶エリアを
持たすことにより、係る両面の不正画像を記憶保持でき
るので好ましい。
【0013】そして、前記記憶手段に記憶される画像は
最新の不正画像に更新されるようにするとなおよい(請
求項3)。これにより、偽造行為のために大量印刷しよ
うとした不正画像を記憶し、確実に不正を検出すること
ができる。
【0014】また、前記認識部で検出された不正画像が
既に前記記憶手段に記憶されている場合には、前記記憶
部への更新をしないように構成するとよい(請求項
4)。このようにすると、各記憶エリアには、異なる種
類の不正画像が記憶されることになり、複数の記憶エリ
アを有効に使用することができる。
【0015】一方、前記記憶手段に記憶される不正画像
を記憶する記憶エリアのエリア数は、2のn乗−1とす
るとよい(請求項5)。このように構成すると、効果的
にメモリ管理ができて好ましい。
【0016】また、前記記憶手段は、受け取った画像デ
ータを一次格納する一次バッファと、不正画像を記憶す
る保持部とで構成されるようにするとよい(請求項
6)。また、係る発明を前提とし、認識部で不正画像と
認識された場合に、前記一次バッファを前記保持部に切
り替え、前記保持部のいずれかを一次バッファにすると
好ましい(請求項7)。
【0017】請求項6のように構成すると、入力されて
きた画像形成処理中の画像データを一次バッファに格納
していくので、仮に認識部で不正画像と認識された場合
には、その一次バッファに格納されている画像データが
不正画像として保持部に格納すればよいので、データの
書き換え等が容易となる。特に、請求項7のように構成
すると、一次バッファをそのまま保持部(実施の形態で
は、「保持バッファ」と称している)として使用するこ
とができ、画像データの転送をすることなく対処できる
ので処理が簡単になる。
【0018】一方、前記入力された画像データのデータ
量を削減する加工手段をさらに備え、その加工手段によ
り削減された画像データを前記記憶部に格納するように
してもよい(請求項8)。ここでデータ量を削減する方
式としては、例えば、各種の圧縮を行ったり、間引き・
平均化・モノクロ化等各種の方式をとることができる。
なお、この加工手段は、実施の形態では、画像加工部1
6内の加工部16aであったり、図17に示す第7の実
施の形態のように画像処理部11の通常期の画像形成に
おける機能に対応する。
【0019】そして、前記加工手段は、削減後の画像が
100dpiまたは50dpiになるようにすると好ま
しい(請求項9)。すなわち、実施の形態でも説明して
いるように、通常の画像形成装置の出力画像が、400
dpiや600dpiが多いため、100dpiや50
dpiに削減する処理が容易であるからである。そし
て、係るデータ量であれば記憶手段として1MのSRA
Mを用いることが可能となるので好ましい。
【0020】また、前記記憶部が複数の記憶エリアを有
するもので、前記比較手段は、前記複数の記憶エリアに
格納された各不正画像に基づいて同時に比較処理するよ
うに構成するとよい(請求項10)。これは、図15に
示す第6の実施の形態により実現されている。そして、
複数の不正画像データに対して並列処理するため、より
高速に判定できる。
【0021】そして、本発明に係る画像形成装置では、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の不正画像形成防
止装置を搭載し、その不正画像形成防止装置から出力さ
れる判定結果に基づいて、受け取った画像が不正画像の
場合に正常な印刷処理を停止する機能を備えるように構
成することである(請求項11)。
【0022】本発明は、画像形成装置を含んだ複写機に
も関することは当然であるが、特に、パソコンシステム
中での画像形成装置における偽造の量産対策として効果
的である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る不正画像形
成防止装置及び画像形成装置の第1の実施の形態を示し
ている。同図に示すように、パソコン等から送られてく
る画像データを画像処理部(コントローラ)11で受け
取り、そこにおいて色相・彩度・明度等が正しく出力さ
れるように調整するとともに次段の印刷処理するエンジ
ン部に適した形態に変換される。そして、その変換され
た画像情報をインタフェース12を介して図外のエンジ
ン部に送り、そこにおいて紙等に印刷(画像形成)する
ようになっている。なお、係るラインの構造は、一般的
な画像形成装置の構成であるのでここではその詳細な説
明を省略する。
【0024】本形態では、画像処理部11に対して並列
に認識部15を接続する。この認識部15にパソコン等
から送られてくる画像データを与え、それに基づいて所
定の認識処理をする。この具体的な認識処理は、例えば
特開平6−246064号公報などに開示された各種認
識アルゴリズムを適用できる。一例を示すと、検出対象
の画像中に含まれる特定パターン・特定マークが存在す
るか否かを判断し、存在する場合には、検出信号を画像
処理部11に送るようになっている。なお、この認識処
理は、ソフトウエアにより実現され、低速であるが高精
度な認識を行えるようにしている。
【0025】なお、画像処理部11は、検出信号を受け
取ると、以降の画像形成を停止したり、形成画像の加工
(解像度を落としたり、ある色で塗りつぶしたり、特定
のマーク等を重ねて印刷したりする)等を行うことによ
り偽造を防止するようになる。
【0026】さらに本形態では、入力された画像データ
を画像加工部16にも与えるようにしている。この画像
加工部16は、受け取った画像データを記憶部17と比
較・判定部18にそれぞれ転送する機能を持っている。
この時、後述する所定の圧縮等のデータ削減処理をして
データ数を減らした状態で転送すると好ましい。但し、
本発明では必ずしも係る加工を行う必要はなく、受け取
った画像データをそのまま転送するようにしてもよい。
その場合には、加工機能がなく単なる転送機能を備えた
処理部となる。
【0027】この画像加工部16にも、上記した認識部
15から出力される検出信号が与えられ、それに基づい
て記憶部17へのデータ格納をするようになっている。
具体的な機能は、図2に示すフローチャートのようにな
っている。つまり、パソコン側から送られてきた画像デ
ータを取得すると、その取得した画像データ(現在処理
中の画像)を比較・判定部18に送り記憶させる(ST
1)。そして、処理中の画像データが、複写等禁止物か
否か、つまり、偽造行為をしているか否かを判断する。
この判断は、具体的には、認識部15から検出信号が送
られてきたか否かにより決定する(ST2)。そして、
偽造している場合には、記憶部17へ画像データを記憶
させ(ST3)、偽造しない通常の画像形成の場合に
は、記憶部17への画像記憶をすることなく処理を終了
し、次の画像形成に備える。
【0028】また、比較・判定部18は、記憶部17に
格納された画像データと、画像加工部16から与えられ
る現在処理中の画像データとを比較し、その一致の程度
を示す適合度を求め、適合度が予め設定された閾値以上
のときに偽造していると判断し、検出信号を画像処理部
11に送るようになっている。そして、画像処理部11
は、この比較・判定部18から検出信号が送られてきた
場合も、上記した認識部15から検出信号が送られてき
たのと同様の偽造防止処理をすることになる。この適合
度の算出アルゴリズムは、従来の複写機に搭載する不正
複写防止のための認識装置における適合度算出アルゴリ
ズムの他、各種の認識アルゴリズムを適用できる。
【0029】そして、比較・判定部18で比較される2
つの画像データは、ともにデジタルデータであるので、
コストを抑えるためにソフトウエアで構築したとしても
その適合度の算出、ひいては、偽造行為か否かの判断を
高速に処理することができる。また、その比較処理も簡
単に行えるので、ハードウエアで構築してもコストが極
端に高くなることもない。
【0030】従って、本形態によれば、認識部15の処
理速度が遅いため、この認識処理と同時に画像処理部1
1で画像形成処理が進行し、認識部15において不正と
判定した時点では、画像形成が進んでしまい、タイミン
グが悪いと、1枚プリントアウトされてしまうおそれも
残る。しかし、一旦認識部15で認識された画像データ
は、記憶部17に格納されるので、2回目以降は比較・
判定部18にて高速に処理し、以後の偽造行為を未然に
防止できる。
【0031】つまり、偽造行為は、多くの場合大量に印
刷処理をするため、少なくとも2枚以上の印刷を阻止す
ることのできる本形態は、偽造防止をする上で効果的な
ものとなる。さらに、記憶部17に偽造しようとした不
正画像データが格納されているので、例えば、認識部1
5により認識されて正常なプリントアウトが停止された
場合に、一旦印刷を中止し、他の問題のない画像を数枚
印刷し、再度、偽造を試みるようなことがあっても、以
前の不正画像が記憶されているので、比較・判定部18
から検出信号が出力されるため印刷できず、偽造を確実
に防止することができる。
【0032】また、本形態では、完全一致の場合に検出
信号を出力するのではなく、適合度を算出し、その適合
度が一定の基準以上のときに検出信号を出力するように
したため、例えばわずかな色変動などの改ざんが行われ
たような場合であっても、確実に検出することが可能と
なる。
【0033】さらに、本形態では、適合度を用い一定の
基準値(閾値)以上のものを検出対象の画像と認識する
ようにしているが、この閾値の設定は予め装置に固定で
設定するようにしてもよいし、設定によって変更するよ
うにしてもよい。そして、変更する場合は、例えば図1
中二点鎖線で示すように、図示省略するスイッチなどに
より直接入力する場合(a)や、画像処理部11を介し
て設定する場合(b)などが取り得る。これにより、偽
造防止機能の強弱を調整できる。
【0034】また記憶部17に格納したり、比較・判定
部18で判定する画像データを、入力されてきた画像デ
ータそのままを用いてもちろんよいが、そうすると、非
常に容量が大きくなる。例えば、A4サイズ600dp
iの画像であれば、35Mbitsのデータとなり、多
値データで3色あるとすれば860Mbitsとなる。
そこで、これらのデータの容量を画像加工部16にて減
じることで記憶容量を減じ、メモリ容量の削減を図ると
ともに、比較対照のデータ数を少なくすることによっ
て、より高速な処理をするようにしている。さらに、入
力されてきた画像データは、パソコン等から出力される
デジタルデータであるので、その形成画像の元データ
は、毎回完全に一致、または、ほぼ完全に一致すること
が期待される。従って、適宜に圧縮等してデータ容量を
大幅に削減したとしても、認識精度は高く保持できると
いう利点も有する。そして、具体的な削減方式として
は、各種の圧縮技術を用いて画像圧縮することが可能で
あり、それ以外にも例えば以下に示す各種のものを用い
ることができる。
【0035】まず、図3に示すように、画像加工部16
の内部構造として、画像データ容量を削減する加工部1
6aと、その加工部16aで削減・圧縮された画像デー
タを記憶部17,比較・判定部18に振り分ける記憶部
・比較部制御部16bを備えるように構成する。そし
て、記憶部・比較部制御部16bは、図2に示すフロー
チャートを実現する機能を持つ。
【0036】また、加工部16aは、図4に示すよう
に、間引き処理を行うことにより、画像データの容量を
減じる方式がとれる。同図(A)が与えられたデータで
あり、図中ハッチングで示す部分を除去することによ
り、X、Y両方向に1/2ずつ間引いている。この方法
では、同図(B)に示すようにデータ量は、1/4に削
減可能である。
【0037】また、別の方式としては、図5に示すよう
に平均化を行うようにしている。つまり、図4の例で
は、単純な間引きであったが、図5に示すように、平均
化(4画素の平均値を新たな画素の値とする)を行うこ
とで画像データの情報量を残して間引く方法もとれる。
これにより、図4の例に比べると、精度を保つことがで
きる。なお、図示の例では、4画素の平均をとる方法を
示したが、16画素ずつであってもよいし、主走査(X
方向)は平均化、副走査(Y方向)は単純間引き等の処
理でもよい。また、平均化後、さらに2値化する等によ
りさらに容量を減らすことも可能である。
【0038】図6は、さらに別の方式を示している。よ
く知られているように、カラー画像データはRGBやY
MCKで表される。従って、画像データも3色分存在す
る。そこで各色合成し、1色分(例えばモノクロ化(濃
淡化))することで容量を1/3或いは1/4にするこ
とが可能である。もちろん、この処理と上記した単純間
引き,平均化間引き、2値化等のビット数減の方法を兼
用してももちろんよい。
【0039】また、一般的に画像形成装置の解像度は4
00dpiや600dpiである。従って、これらを間
引く場合、100dpiや50dpiにするとある程度
の解像度を保ち、効率良く容量を減じることができる。
例えば、A4サイズ600dpiの画像であれば、多値
データのときは1色当たり35MBのデータ量となる
が、平均化,2値化を行うことで35Mbitsに削減
でき、さらに、100dpi化すると1Mbitsとな
り、50dpiでは250kbitsとなる。従って、
汎用のメモリで容易に実現できることが確認できる。
【0040】図7は、本発明の第2の実施の形態を示し
ている。図1と比較すると明らかなように、本形態で
は、記憶部16が複数面に対応した記憶エリア16a〜
16dを持ち、複数面分の画像データを記憶可能として
いる。これにより、より確実に偽造防止が可能となる。
【0041】つまり、画像形成する都度認識部15によ
る認識処理と、比較・判定部18による判定処理が平行
して行われ、認識部15から検出信号が出力されると、
画像加工部16はその時処理している画像データを記憶
部17の所定の記憶エリアに格納する。そして、すべて
の記憶エリアに不正画像が記憶された状態でさらに認識
部15より検出信号が出力された場合には、古いものか
ら順に書き換えていく。これにより、常に最新の不正画
像が複数枚(図示の例では4枚)格納されることにな
る。
【0042】そして、比較・判定部18では、それら複
数の記憶部17a〜17dに格納された不正画像と、処
理中の画像データとを比較し、いずれかの不正画像と一
致或いは類似する場合(適合度が一定値以上の場合)
に、検出信号を出力することになる。
【0043】この実施の形態における認識部15の認識
(判定)結果と記憶部17へのデータ格納の関係を示す
と、図8のようになる。この図では、説明の便宜上記憶
部17は、2画面分(17a,17b)を記憶すること
として例を示した。そして、3面以上の場合も同様とな
る。このような記憶方法をとることにより、上記した第
1の実施の形態と同様に、一旦印刷を中止し、他の問題
のない画像を数枚印刷した後再度偽造を試みるような場
合であっても、以前の不正画像が記憶されているので印
刷できない。つまり、偽造行為を防止できる。しかも、
本形態では複数枚の不正画像が格納されているので、複
数種類の偽造を取り替えながら試みる場合にも、その複
数種類の不正データが各記憶部17a〜17dに記憶さ
れていれば有効に阻止することが可能である。なお、そ
の他の構成並びに作用効果は、上記した実施の形態と同
様であるので、同一符号を付しその詳細な説明を省略す
る。
【0044】図9は、本発明の第3の実施の形態の要部
を示しており、具体的には画像加工部16の機能を示す
フローチャートである。つまり、第2の実施の形態にお
ける画像加工部16の機能を図9に示すようにすること
により第3の実施の形態が構成される。なお、本実施の
形態は、このように第2の実施の形態を基本としている
が、これに限る必要はなく、記憶部に複数面分の記憶エ
リアがあるものについてはいずれにも適用できる。
【0045】すなわち、上記した第2の実施の形態で
は、認識部15にて不正と判定され検出信号が出力され
た場合に記憶部17に記憶させているため、既に記憶部
17のいずれかに記憶させた不正画像と同一画像を再度
別の記憶部(記憶エリア)に記憶させる可能性がある。
すると、高速に検出可能な不正画像の種類が少なくな
る。そこで、本形態では、認識部15で不正と判定され
た画像であっても、既に記憶済みの画像と同一であれば
記憶の更新は行わないようにした。これにより、同一画
像で記憶部のすべてが埋まってしまうことを防いでい
る。
【0046】具体的には、画像加工部は、入力された画
像データを受け取ると、各実施の形態と同様に比較・判
定部18へ送る。この時、必要に応じてデータ量削減処
理などを行う(ST11)。
【0047】次いで、認識部15からの検出信号の有無
に基づき偽造行為があったか否かを判断する(ST1
2)。そして、検出信号がない(偽造していない)場合
には、処理を終了し、次の処理に備える。一方、検出信
号を受け取る(偽造あり)と、ステップ13に進み、過
去と同一の不正画像か否かを判断する。この判断手法も
種々の方式が考えられるが、一例としては、比較・判定
部18から検出信号があるか否かにより判別できる。つ
まり、認識部15と比較・判定部18の両方から検出信
号が出力された場合には、その画像は、記憶部17にも
格納され、過去と同一の不正画像と認定できる。逆に、
認識部15のみから検出信号が出力されたならば新たな
不正画像と認定できる。そして、過去と同一でない新た
な不正画像の場合には、その画像データを記憶部に格納
することになる。
【0048】また、図示したフローチャートに限ること
はなく、例えば検出信号を受けるタイミングとしては、
多くの場合、比較・判定部18からの検出信号の方が早
いので、比較・判定部18からの検出信号が出力されて
きた場合には、画像加工部16の処理は終了し、比較・
判定部18から検出信号が出力されない状態のときに認
識部15から検出信号が出力されてきた場合には、記憶
部に格納するようにしてもよい。
【0049】そして、この実施の形態における認識部1
5及び比較・判定部18の認識(判定)結果と記憶部1
7へのデータ格納の関係(状態遷移)を示すと、図10
のようになる。この図では、説明の便宜上記憶部17
は、2画面分(17a,17b)を記憶することとして
例を示したが、3面以上の場合も同様となる。
【0050】図から明らかなように、1回目は不正画像
であったために、記憶部17aに不正画像が記憶され、
2回目は通常の画像であったため、そのまま記憶するこ
となく終了する。そして、3回目は不正画像であるもの
の比較・判定部18から検出信号が出力しないため、記
憶部に記憶されていない新たな不正画像であるため、記
憶部17bに記憶する。そして、4回目は不正画像であ
り、しかも比較・判定部18からも検出信号があるた
め、いずれの記憶部へも記憶はしない。さらに、6回目
は認識部15で不正行為を検出したものの、比較・判定
部18では不正を検出しないため、新たな不正画像と判
断できる。そこで、古い記憶部17aに記憶された不正
画像を今回検出された不正画像(画像6)に書き換える
ようになる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上
記した各実施の形態と同様であるので、同一符号を付し
その詳細な説明を省略する。
【0051】図11は、第4の実施の形態を示してい
る。上記した各実施の形態では、認識部15で検出信号
があった場合に画像加工部16から記憶部17に不正画
像データを記憶させるようにしており、検出信号が送ら
れてくるまでは画像加工部16側で画像データを保持す
るようにしていた。これに対し本形態では、記憶部17
に一次バッファ17xと保持部17yとを持たせ、各実
施の形態において画像加工部16が一時的に記憶保持し
ていた入力されてきた画像データの保持を記憶部17の
一次バッファ17xを利用するようにした。
【0052】つまり、画像加工部16は、受け取った画
像データをそのまま或いは所定の加工をした後、比較・
判定部18と記憶部17の一次バッファ17xに記憶さ
せるようにする。そして、比較・判定部18は、記憶部
17の保持部17yに記憶された不正画像と受け取った
入力画像データとを比較判定するようになる。なお、認
識部15より検出信号が出力されたならば、一次バッフ
ァ17xに格納された画像データを保持部17yに転送
し、次の判定に備えるようになっている。そして、この
転送は、図示の例では画像加工部16が検出信号を受け
取ったならば、それを受けて記憶部17にアクセスし、
転送するようにしている。この一次バッファを持つこと
により、記憶データの更新等がスムーズに行える。な
お、その他の構成並びに作用効果は、上記した各実施の
形態と同様であるので、同一符号を付しその詳細な説明
を省略する。また、保持部17yを複数設け、不正・偽
造行為を検出する都度保持部に順次保存し、すべての保
持部に不正画像を記憶したならば、その次は、古いもの
から順次書き換えるようにしてもよいのはもちろんであ
る。
【0053】図12,図13は、第5の実施の形態を示
している。本実施の形態では、記憶部17の改良を図っ
ている。すなわち、第4の実施の形態と同様に、記憶部
17に一次バッファを設けている。そして、異なる点
は、記憶部17における記憶可能な面数を3画面分と
し、しかも、各記憶エリアは、一次バッファとして機能
したり、保持バッファとして機能したりするようになっ
ている。つまり、第4の実施の形態では、一次バッファ
17xと保持部17yを固定し、不正画像が検出された
場合には、一次バッファ17xから保持部17yに画像
データの転送をするようにしていたが、本形態では、常
時1つの記憶エリアが一次バッファとなり残りの2つの
記憶エリアが保持バッファとなり、一次バッファに記憶
した処理中の画像データが不正画像となった場合には、
その一次バッファが保持バッファとなり以降の比較・判
定処理の基準画像とするようにしている。これによる
と、メモリ間での画像データの転送が不要となる。な
お、その他の構成並びに作用効果は、上記した各実施の
形態と同様であるので、同一符号を付しその詳細な説明
を省略する。
【0054】そして、この実施の形態における認識部1
5及び比較・判定部18の認識(判定)結果と記憶部1
7へのデータ格納の関係(状態遷移)を示すと、図13
のようになる。すなわち、1回目の画像形成の際には、
記憶エリア17eが一次バッファとなり、その記憶エリ
ア17eに処理中の画像が一次保持される。そして、そ
の処理中の画像が不正画像と認識される(認識部15の
認識結果より)と、2回目の画像処理の際には、記憶エ
リア17eが保持バッファとなり次の記憶エリア17f
が一次バッファとなるので、処理中の画像データ(画像
2)は当該記憶エリア17fに一次保持される。そし
て、記憶エリア17eに記憶された(画像1)は比較・
判定部18における判定処理の基準不正画像として用い
られる。また、5回目のように2つの保持バッファとし
ての記憶エリア17e,17fに不正画像(画像1,画
像3)が格納されている状態でさらに不正と判定された
場合には、その不正と判定された画像(画像5)が格納
された一次バッファとしての記憶エリア17gが次の6
回目では保持バッファとなる。これに伴い、最も古い保
持バッファであった記憶エリア17eが次の一次バッフ
ァとなり、処理中の画像(画像6)に書き換えられる。
【0055】次に、記憶部17の記憶可能な面数である
が、図7では、便宜上4画面分記載したが、少なくとも
3画面分あるとよい。つまり、不正・偽造行為を防止す
る対象が紙幣とすると、印刷面は両面存在するので、記
憶保持すべき不正画像は2種類ある。従って、少なくと
も2画面分である必要は生じ、3画面(3種類)分持つ
ことにより余裕が生まれ、不正防止できる可能性が高く
なるからである。
【0056】一方、効率のよい面数としては、2のn乗
−1画面分である。この点から見ても、保持バッファ
(保持部)の最小面数は3画面分となる。このように、
2のn乗−1画面分とするのが好ましいのは、以下の理
由からである。
【0057】つまり、記憶部17内に一次バッファを組
み込むと、処理効率の点で好ましい。そして、一次バッ
ファと保持バッファの合計数が2のn乗であると、チッ
プセレクト,アドレス等により制御が容易となり、また
効率良くメモリを使用することができる。そして、一次
バッファに1画面分使用するため、保持バッファ(保持
部)としての記憶エリアは、2のn乗−1画面分(最小
で3画面分)とするのが好ましい。
【0058】図14に、記憶部17に3つの保持バッフ
ァを有する場合の構成例について示す。S1は下記位ア
ドレス、S2はアドレスMSBの1つ下、S3はアドレ
スMSBである。このように、上位2本のアドレスだけ
で4つの記憶エリア或いは記憶部を制御することが可能
となり、上記した一次バッファの切り替えを含めて簡単
に制御できる。なお、その他の構成並びに作用効果は、
上記した各実施の形態と同様であるので、同一符号を付
しその詳細な説明を省略する。
【0059】図15は、本発明の第6の実施の形態を示
している。本実施の形態においても複数の不正画像を記
憶する記憶エリア17e〜17hを持ち、さらにそのう
ちの1つを一次バッファとして使用し、残りの3つを保
持バッファとして使用している。つまり、その点では第
5の実施の形態と同様である。
【0060】ここで本形態では、記憶部17に格納した
不正画像に基づいて比較・判定部18で行う比較判定処
理を、複数の不正画像について同時に行うようにした。
具体的には、記憶エリアの数に合わせて入力側に4つの
比較器18aを並列配置し、各比較器18の出力を比較
結果演算部18bにそれぞれ与え、4つの比較結果演算
部18bの出力を、比較結果判定部18cに与え、その
比較結果判定部18cの判定結果を画像加工部16や画
像処理部11に出力するようになっている。
【0061】比較器18aは2入力1出力の回路であ
り、2つの入力が一致したか否かを判断するものであ
る。そして、この比較器18aには、記憶部17の各記
憶エリア17e〜17hの出力と、画像加工部16から
出力される現在処理(画像形成)中の入力画像に基づく
データが与えられる。そして、2つの入力が一致した場
合(完全一致としてもよいし、一定の範囲内のずれまで
は許容するようにしてもよい)に検出信号を出力するよ
うにする。そして、比較エリアに格納された不正画像の
データと、画像加工部16から出力される画像データ
は、同期をとりながら同一座標値に関するデータを順次
出力するようにしている。
【0062】また、比較結果演算部18bは、各種の演
算処理をすることができるが、一例を示すと、比較器1
8aから出力される検出信号の数を計数することであ
る。不正画像と一致するほど検出信号の出力回数が多く
なるからである。よってこの比較結果演算部18bで計
数した値は、不正画像に対する一致の度合いと対応する
値となり、数値が多いほど一致度が高いといえる。
【0063】そこで、比較結果判定部18cでは、各比
較結果演算部18bの計数結果を取得し、いずれか1つ
でも一定しきい値を超えている場合には、不正画像であ
ると判断し、検出信号を出力するようにしている。そし
て、この検出信号を受け取った画像処理部11は、所定
の偽造防止処理を行う。また、画像加工部16では、検
出信号を受け取ったならば、少なくとも現在処理中の画
像は、記憶バッファに格納された不正画像と同じである
ため、一次バッファにすべての画像情報を書き込んだ
り、一次バッファを保持バッファに変換する必要もない
ので、それ以降の処理を停止してもよい(もちろん、最
後まで行ってもよい)。
【0064】そして、係る処理を行うタイミングチャー
トとしては、例えば図16に示すようになる。この例で
は、1画素或いは削減された画像の1単位分のデータが
送られる際の前半に一次バッファ17hに書き込み、後
半で保持バッファから読み出しをする制御を行う。この
読み出しに伴い、次段の比較器18aにデータ転送され
ることになる。
【0065】なお、一次バッファに格納された画像デー
タは、上記した各実施の形態と同様に、認識部にて不正
画像が検出された場合には、保持バッファに格納し、次
からの比較・判定部18における判定処理に使用するこ
とになる。そして、この場合に、第5の実施の形態のよ
うに現在の一次バッファ17hを保持バッファに変更す
るようにしてもよく、或いは、第3の実施の形態のよう
に別の所定の保持バッファにデータ転送するようにして
もよい。なおまた、その他の構成並びに作用効果は、上
記した実施の形態と同様であるので、同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略する。
【0066】図17は、本発明の第7の実施の形態を示
している。本実施の形態では、記憶部17に格納するデ
ータ削減した画像データとして、画像処理部11で形成
した画像データを用いるようにしている。すなわち、画
像形成装置では、通常画像処理部11にてエンジン部デ
ータ用等にデータ容量を減じた処理を行っている。そこ
で、この画像処理部11で形成した画像データを用いれ
ば、画像加工部16内に図3に示す加工部16aを設け
る必要がなく、容量を削減して記憶部17に不正画像デ
ータを収めることができる。なお、その他の構成並びに
作用効果は、上記した実施の形態と同様であるので、同
一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0067】一方、上記した各実施の形態において、記
憶部17は画像形成装置の電源がOFFになっても記憶
した不正画像を記憶保持できるようにするとよい。つま
り、記憶される画像が、電源OFFによって消去、或い
は保持されないとすると、故意に電源を落とし、不正画
像を印刷することが可能になる。そこで、電源をOFF
しても記憶部17の画像が保持される機構を有し、この
ような不正に容易に対応できるようにするのが好まし
い。具体的には、バックアップ電源を用意し、画像形成
装置のメインスイッチがOFFになったとしても画像形
成装置、つまり、画像データの削減を図ることができ
る。またこのようにバックアップ電源を用いるのでな
く、フラッシュメモリを用いてもよい。
【0068】さらに、係る方式をとると、記憶部に不正
画像が残るため、例えば、記憶部に記憶されたデータを
サービスマンモードのような特殊なモードにおいて取り
出すことができるようにしておくことにより、不正が行
われた場合の証拠の特定が容易となり、犯罪立件時の証
拠として使用することも可能となる。
【0069】また、記憶部17に記憶されたデータを、
電源をOFFにしても消去できないようにした場合に
は、例えばサービスマンモードのような特殊なモードで
のみ消去可能とすることで、リサイクル時などに不要な
データを残すことを防止できる。
【0070】なお、上記した各実施の形態では、いずれ
もプリンタなどの画像形成装置に適用した例を示した
が、本発明はこれに限ることはなく、複写機等の他の画
像形成装置においても適用できる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る不正画像形
成防止装置及び画像形成装置では、認識部において印刷
禁止物かどうかを認識し、以降の印刷時には、認識部に
よる認識と並行して、比較部により、以前の禁止された
不正画像との比較を行い、判定部においてその不正画像
と一致しているか否か(偽造行為の有無)の判定を行う
ため、偽造の量産を防止でき、リアルタイム処理が可能
となる。つまり、印刷等の画像形成に要する時間を長く
することなく対処できる。
【0072】また、記憶手段に不正画像を保持させてお
くことにより、偽造の証拠を残すことができ、偽造の試
みそのものを防止できるという効果が得られる。
【0073】特に、パソコンシステム中の画像形成装置
では、形成画像の元データ(電子データ)は、毎回完全
に一致、または、ほぼ完全に一致することが期待され、
比較手段・判定手段を用いた不正行為の検出でも認識率
を落とすことなく判定できる。
【0074】よって、簡易な構成で、認識率を落とすこ
となく精度よく全体として短時間で検出対象の画像デー
タか否かの判定をすることができ、しかも、印刷等の画
像形成に要する処理時間を低下させることなく、さら
に、コスト安となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】画像加工部の機能を示すフローチャートであ
る。
【図3】第1の実施の形態の変形例の要部を示す図であ
る。
【図4】図3における加工部の機能を説明する図であ
る。
【図5】図3における加工部の機能を説明する図であ
る。
【図6】図3における加工部の機能を説明する図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図8】第2の実施の形態における状態遷移図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の要部となる画像加
工部の機能を説明するフローチャートである。
【図10】第3実施の形態における状態遷移図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図
である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図
である。
【図13】第5の実施の形態における状態遷移図であ
る。
【図14】変形例を示す図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示すブロック図
である。
【図16】第6の実施の形態における記憶部へのデータ
の読み書きの一例を示すタイミングチャートである。
【図17】本発明の第7の実施の形態を示すブロック図
である。
【符号の説明】 11 画像処理部 12 エンジンI/F 15 認識部 16 画像加工部 17 記憶部 18 比較・判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 桂太郎 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け取った画像データを画像処理部にて
    画像変換を行い、変換した画像情報に基づいてプリント
    アウトする機能を持つ画像形成装置に搭載される不正画
    像形成防止装置であって、 前記受け取った画像データに対して認識処理をし、不正
    画像か否かを判定し、判定結果を前記画像形成装置に出
    力する認識部と、 前記認識部で不正画像と認識された不正画像データを記
    憶する記憶手段と、 前記記憶手段に格納された前記不正画像データと入力さ
    れた画像データに基づく画像データを比較する比較手段
    と、 その比較手段の出力に基づいて前記入力された画像が不
    正画像か否かを判定するとともに、その判定結果を前記
    画像形成装置に出力する判定手段を備えたことを特徴と
    する不正画像形成防止装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、複数の不正画像を記憶
    するための複数の記憶エリアを有することを特徴とする
    請求項1に記載の不正画像形成防止装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に記憶される画像は最新の
    不正画像に更新されることを特徴とする請求項1または
    2に記載の不正画像形成防止装置。
  4. 【請求項4】 前記認識部で検出された不正画像が既に
    前記記憶手段に記憶されている場合には、前記記憶部へ
    の更新をしないようにした請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の不正画像形成防止装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶される不正画像を記
    憶する記憶エリアのエリア数は、2のn乗−1であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の不正画像形成防止装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は、受け取った画像データ
    を一次格納する一次バッファと、不正画像を記憶する保
    持部とで構成されることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の不正画像形成防止装置。
  7. 【請求項7】 前記認識部で不正画像と認識された場合
    に、前記一次バッファを前記保持部に切り替え、前記保
    持部のいずれかを一次バッファにすることを特徴とする
    請求項6に記載の不正画像形成防止装置。
  8. 【請求項8】 前記入力された画像データのデータ量を
    削減する加工手段をさらに備え、その加工手段により削
    減された画像データを前記記憶部に格納するようにした
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    不正画像形成防止装置。
  9. 【請求項9】 前記加工手段は、削減後の画像が100
    dpiまたは50dpiになるようにしたことを特徴と
    する請求項8に記載の不正画像形成防止装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶部が複数の記憶エリアを有す
    るもので、 前記比較手段は、前記複数の記憶エリアに格納された各
    不正画像に基づいて同時に比較処理するものである請求
    項1に記載の不正画像形成防止装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の不正画像形成防止装置を搭載し、 その不正画像形成防止装置から出力される判定結果に基
    づいて、受け取った画像が不正画像の場合に正常な印刷
    処理を停止する機能を備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
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