JPH1135608A - 水性感圧型アクリル系粘着剤の製造方法 - Google Patents

水性感圧型アクリル系粘着剤の製造方法

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JPH1135608A
JPH1135608A JP21413997A JP21413997A JPH1135608A JP H1135608 A JPH1135608 A JP H1135608A JP 21413997 A JP21413997 A JP 21413997A JP 21413997 A JP21413997 A JP 21413997A JP H1135608 A JPH1135608 A JP H1135608A
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pressure
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acrylic pressure
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JP21413997A
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Hideyuki Goto
秀行 後藤
Akihiro Yanagi
明洋 柳
Yukio Kato
幸男 加藤
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タック,永久接着力及び凝集力のバランスに
優れ,また曲面接着力,長期保持性にも優れた,水性感
圧型アクリル系粘着剤を提供すること。 【解決手段】 (a)カルボキシル基含有不飽和単量体
0.2〜5重量%と,(b)式CH2 =CH−COOR
(但し,式中Rは炭素数4〜18の範囲のアルキル基を
示す)で表されるアクリル酸アルキルエステル不飽和単
量体61〜95重量%と, (c)上記(a),(b)の
不飽和単量体と共重合可能な,他の不飽和単量体0〜3
8.8重量%とから成る単量体混合物を乳化剤の存在下
において乳化重合し,ガラス転移温度(Tg)が−30
℃以下でかつゲル含量が60重量%〜90重量%を有す
るアクリル共重合体を製造する方法。上記乳化剤は,ア
ニオン系界面活性剤と共重合性二重結合を有するノニオ
ン系界面活性剤とを用いてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,例えばポリオレフィンのような
非極性ポリマ−のフィルムまたは成形品に対し,優れた
タック,永久接着力,高い凝集力等を発揮する水性感圧
型アクリル系粘着剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,感圧型接着剤の用途は,テ−プ,ラ
ベル,シ−ル,壁紙等の多方面にわたっており,被着体
の材質もプラスチック,金属,ガラス,陶磁器,紙,
布,木材,生鮮食料品等と広範囲にわたっている。かか
る感圧型接着剤として,従来,例えばアクリル系粘着剤
が知られている。しかしながら,水性感圧性アクリル系
粘着剤は,溶剤型アクリル系粘着剤に比較して,接着
力,特にポリオレフィンのような非極性ポリマ−のフィ
ルムや成形品に対する接着力及び凝集力が不充分である
という問題点がある。
【0003】かかる問題を解決するにあたり,例えば,
従来のアクリル系エマルジョンを軟化したり,分子量を
小さくして接着力を向上させる方法,あるいは可塑剤等
をブレンドする方法がある。また,高Tg(ガラス転移
温度)を有する水分散型アクリル系粘着剤と低Tgを有
する水分散型アクリル粘着剤とをブレンドする方法, ジ
ビニルジアリル単量体を必須成分として共重合する等の
試みがなされている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記いずれの
方法も,高接着力と高凝集力という両者のバランスがと
れた粘着剤を得ることができないという欠点を有してい
る。そのため,例えば非極性ポリマ−やガラスにおける
直径10〜20mm程度の小さい棒状の成形品やエッジ
部を有する成形品等に対しては,その曲面接着力が充分
でないという問題点がある。
【0005】本発明は,上記従来技術の問題を解決しよ
うとするもので,タック,永久接着力及び凝集力のバラ
ンスに優れ,また曲面接着力,長期保持性にも優れた,
水性感圧型アクリル系粘着剤を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,(a)カルボキ
シル基含有不飽和単量体0.2〜5重量%と,(b)式
CH2 =CH−COOR(但し,式中Rは炭素数4〜1
8の範囲のアルキル基を示す)で表されるアクリル酸ア
ルキルエステル不飽和単量体61〜95重量%と,
(c)上記(a),(b)の不飽和単量体と共重合可能
な,他の不飽和単量体0〜38.8重量%とから成る単
量体混合物を乳化剤の存在下において乳化重合し,ガラ
ス転移温度(Tg)が−30℃以下でかつゲル含量が6
0重量%〜90重量%を有するアクリル共重合体からな
る水性感圧型アクリル系粘着剤を製造する方法であっ
て,上記乳化剤は,アニオン系界面活性剤と共重合性二
重結合を有するノニオン系界面活性剤とを用いてなるこ
とを特徴とする水性感圧型アクリル系粘着剤の製造方法
にある。
【0007】本発明において,上記の(a)カルボキシ
ル基含有不飽和単量体としては, 例えば, アクリル酸,
メタクリル酸,マレイン酸,イタコン酸などのほか,イ
タコン酸モノメチル,マレイン酸モノブチルなどの不飽
和多価カルボン酸のモノアルキルエステルなどが挙げら
れる。
【0008】該カルボキシル基含有不飽和単量体は,単
量体混合物(合計100重量%)中に0.2〜5重量%
含有させる。0.2重量%未満では接着力向上の効果が
薄く,5重量%を超えると粘着剤の耐水性が低下する傾
向がある。
【0009】また,上記単量体(b)におけるアクリル
酸アルキルエステル不飽和単量体は,炭素数4〜18の
範囲にあるアクリル酸のアルキルエステルである。かか
るものとしては,例えばn−ブチルアクリレ−ト,イソ
ブチルアクリレ−ト,ヘキシルアクリレ−ト,オクチル
アクリレ−ト,2−エチルヘキシルアクリレ−ト,ノニ
ルアクリレ−ト,イソノニルアクリレ−ト等である。こ
れらは,乳化重合により得られるアクリル重合体のTg
を−30℃以下にするために必須の成分である。また,
これらは,単一成分でも2種類以上を組み合わせてもよ
い。
【0010】上記アルキルエステル不飽和単量体の含有
量は,単量体混合物中に61〜95重量%含有させる。
61重量%未満では接着力,タック及び凝集力のバラン
スに問題があり,一方95重量%を超えると機械的安定
性,重合安定性に問題がある。
【0011】次に,上記(a),(b)の不飽和単量体
と共重合可能な「他の不飽和単量体」(c)としては,
例えば酢酸ビニル,メタクリル酸メチルなどのカルボン
酸ビニルエステル;2−ヒドロキシエチルアクリレ−
ト,3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−ト,ヒド
ロキシプロピルメタクリレ−ト,グリセリンモノ(メ
タ)アクリレ−ト,グリセリンジ(メタ)アクリレ−
ト,トリメチロ−ルエタンモノ(メタ)アクリレ−トト
リメチロ−ルプロパンモノ(メタ)アクリレ−トなどの
アルコ−ルの水酸基を有する不飽和単量体;アクリリア
ミド,N−メチロ−ル(メタ)アクリルアミド,N,N
ジメチロ−ル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含
有不飽和単量体;(メタ)アクリロニトリル,2−シア
ノエチル(メタ)アクリレ−トなどのニトリル基含有不
飽和単量体,2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レ−ト,2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ−
ト,2−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ−ト
などのアミノアルキル基含有不飽和単量体,アクロレイ
ン,ジアセトンアクリルアミド,ジアセトン(メタ)ア
クリレ−トなどのカルボニル基含有不飽和単量体等が挙
げられる。
【0012】上記「他の不飽和単量体」の含有量は,単
量体混合物中に0〜38.8重量%含有させる。38.
8重量%を超えると接着力,タック及び凝集力のバラン
スを維持しにくくなる。なお,上記「他の不飽和単量
体」は添加しなくても良い。
【0013】次に,上記(a),(b),(c)よりな
る単量体混合物を乳化重合する際に用いる乳化剤として
は,アニオン系界面活性剤と共重合性二重結合を有する
ノニオン系界面活性剤を使用する。上記アニオン系界面
活性剤としては,例えばジオクチルスルホコハク酸アン
モニウム塩の如きアルキルスルホコハク酸塩類;例え
ば,オレイン酸ソーダ等のごとき高級脂肪酸塩類;例え
ば,ドデシルペンゼンスルホン酸ソーダ等のごときアル
キルアリールスルホン酸塩類;例えば,ラウリル硫酸ソ
ーダ等のごときアルキル硫酸エステル塩類;例えば,ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ソーダ等のごと
きポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩
酸;例えば,ポリオキシエチレンノニルフエノールエー
テル硫酸ソーダ等のごときポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル硫酸エステル塩類;等を例示すること
ができる。
【0014】上記アニオン系界面活性剤の使用量の40
重量%までの範囲で,一般のノニオン系界面活性剤(共
重合性二重結合を有しないもの)を併用してもかまわな
い。40重量%を超えると得られる水性感圧型アクリル
系粘着剤の機械的安定性が不充分となる。
【0015】かかるノニオン系界面活性剤としては,例
えば,ポリオキシエチレンラウリルエーテル,ポリオキ
シエチレンステアリルエーテル等のごときポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類;例えば,ポリオキシエチレ
ンオクチルフエノールエーテル,ポリオキシエチレンノ
ニルフエノールエーテル等のごときポリオキシエチレン
アルキルフエノールエーテル類;例えばソルビタンモノ
ラウレート値ソルビタンモノステアレート,ソルビタン
トリオレエート等のごときソルビタン高級脂肪酸エステ
ル類;例えばポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート等のごときポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪
酸エステル類;例えばポリオキシエチレンモノラウレー
ト,ポリオキシエチレンモノステアレート等のごときポ
リオキシエチレン高級脂肪酸エステル類;例えば,グリ
セロールモノオレート,グリセロールモノステアレー
ト,ポリグリセロールオレート等のごとき,グリセリン
高級脂肪酸エステル類;例えば,ポリオキシエチレン・
ポリオキシプロピレン・ブロツクコポリマー;等を例示
することができる。
【0016】また,本発明にかかる「共重合性二重結合
を有するノニオン系界面活性剤」としては,メタクリロ
イル基,プロペニル基,アリル基等を付加した,例えば
ポリオキシエチレンアルキルエ−テル,ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエ−テル,ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエ−テル等を例示することができる。
【0017】本発明においては,上記(a),(b)及
び(c)よりなる単量体混合物を上記乳化剤を用いて乳
化重合することによって,ガラス転移温度Tgが−30
℃以下で,かつゲル含量が60〜90重量%のアクリル
共重合体よりなる水性感圧型アクリル系粘着剤を得る。
この水性感圧型アクリル系粘着剤は,共重合水性分散体
の状態にある。
【0018】上記水性感圧型アクリル系粘着剤は,ガラ
ス転移温度が−30℃を超えると,感圧接着剤層のタッ
クが不足しがちとなり,また,充分な曲面接着力が得ら
れない。上記のゲル含量は,例えば水性感圧型アクリル
系粘着剤の20℃における,THF(テトラヒドロフラ
ン)に対する不溶解分率(ゲル含量)として,測定す
る。
【0019】かかるゲル含量の測定に当たっては,まず
水性感圧型アクリル系粘着剤をフィルムの厚さが20〜
30μmになるように120℃にて2分間乾燥させる。
次に,得られた乾燥フィルム1〜2gを精秤し(W
1),200mlのビ−カ−に入れ,さらに100ml
のTHFを加えて,一昼夜放置する。
【0020】その後,予め重量を測定してある200メ
ッシュの金網で濾過した後,残ったTHF不溶解物を1
40℃で1時間乾燥する。室温にて冷却後,残差の重量
を測定し(W2),次の式で計算される値をゲル含量と
する。 ゲル含量=〔W2/W1〕×100(重量%)
【0021】また,水性感圧型アクリル系粘着剤のゲル
含量は,60重量%〜90重量%である。ゲル含量が6
0重量%未満では,充分な断裁及び打ち抜き等の二次加
工性が得られない。一方,90重量%を超えると充分な
曲面接着力が得られない。
【0022】本発明によれば,タック,永久接着力及び
凝集力のバランスに優れ,また曲面接着力,長期保持性
にも優れた,水性感圧型アクリル系粘着剤組成物を提供
することができる。
【0023】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記乳化剤は,上記単量体混合物100重量%に対して,
アニオン系界面活性剤が0.3〜1.5重量%,共重合
性二重結合を有するノニオン系界面活性剤が0.3〜
1.5重量%を用いてなり,かつ両者の界面活性剤の合
計は0.6〜2.5重量%であることことが好ましい。
この場合には,長期間における粘着性能の安定化を図る
ことができる。
【0024】上記アニオン系界面活性剤の含有量が0.
3重量%未満の場合には,水性感圧型アクリル系粘着剤
の機械的安定性が不足しがちになり,また乳化重合が難
しくなる。一方,上記含有量が1.5重量%を超える
と,感圧粘着剤の凝集力が小さくなり,また耐水性が低
下する傾向がある。
【0025】また,上記の共重合性二重結合を有するノ
ニオン系界面活性剤は,単量体混合物100重量%に対
して0.3〜1.5重量%の範囲で添加する。0.3重
量%未満では,得られた水性感圧型アクリル系粘着剤が
充分な保持力を有しないし,また,長期保持性が悪化す
る傾向が見られる。一方,1.5重量%を超えると水性
感圧型アクリル系粘着剤のタックが低下する傾向にあ
り,好ましくない。
【0026】さらに,アニオン系界面活性剤と共重合性
二重結合を有するノニオン系界面活性剤の総量は,単量
体混合物100重量%に対して0.6〜2.5重量%の
範囲で用いることが好ましい。0.6重量%未満では重
合安定性及び機械的安定性に問題があり,一方2.5重
量%を超えると粘着性能のうち特に耐湿熱性に問題があ
る。
【0027】上記のアニオン系界面活性剤と共重合性二
重結合を有するノニオン系界面活性剤とは,両者を一括
して単量体混合物や水に加えて使用しても良く,両者を
別々に単量体混合物や水に加えて使用しても良い。
【0028】また本発明の粘着剤を製造する場合,重合
開始剤あるいは分子量制御のための連鎖移動剤を用いて
もさしつかえない。上記重合開始剤としては,例えば過
硫酸カリウム,過硫酸ナトリウム,過硫酸アンモニウ
ム,過酸化水素水などの無機過酸化物が好ましい。ま
た,アゾビスイソブチロニトリルアゾビスバレロニトリ
ルなどのアゾ系開始剤;ベンゾイルパ−オキシド,ラウ
ロイルパ−オキシド,t−ブチルパ−オキシドなどの有
機過酸化物系開始剤も使用できる。
【0029】また,これらの開始剤に,酒石酸,クエン
酸,L−アスコルビン酸,チオ硫酸ナトリウム,亜硫酸
ナトリウム,メタ重亜硫酸ナトリウム,金属塩などの還
元剤を併用してレドックス開始剤として用いても良い。
上記分子量調節剤としては,有機ハロゲン化物やアルキ
ルメルカプタン類といった連鎖移動剤を用いることも可
能である。
【0030】以上のようにして得られた水性感圧型アク
リル系粘着剤における固形分濃度は,特に限定されるも
のではないが,通常,55〜65重量%である。
【0031】また,本発明の水性感圧型アクリル系粘着
剤は,所望の性能を損なわない限り,例えば,ロジン樹
脂,テルペン樹脂,クマロン・インデン樹脂,テルペ
ン,フェノ−ル樹脂,フェノ−ル・ホルムアルデヒド樹
脂,石油系炭化水素樹脂,テレピン系樹脂,水素添加炭
化水素樹脂等の粘着付与樹脂を添加して使用することが
できる。
【0032】また,上記水性感圧型アクリル系粘着剤に
は,さらに凝集力向上のため通常の架橋剤を添加するこ
とができる。上記架橋剤としては,たとえばトリレンジ
イソシアネ−ト(TDI),4.4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−ト(MDI),キシリレンジイソシア
ネ−ト(XDI)等のイソシアネ−ト系架橋剤,ビスフ
ェノ−ルA型,ビスフェノ−ルF型のエポキシ樹脂等の
エマルジョン,エポキシ化ポリブタンジエン,エポキシ
化ポリイソプレン等のエポキシ化ジエン重合体類のエマ
ルジョン等のエポキシ系架橋剤,しゅう酸ジヒドラジ
ド,マロン酸ジヒドラジド,アジピン酸ジヒドラジド,
エチレン−1,2−ジヒドラジン,プロピレン−1,3
−ジヒドラジンなどの分子中に少なくとも2個のヒドラ
ジノ基を含有するヒドラジン誘導体等が挙げられる。
【0033】また,水性感圧型アクリル系粘着剤には,
必要に応じて従来公知の各種添加剤,例えば可塑剤粘性
調整剤,増粘剤,充填剤,顔料,消泡剤などを含ませる
こともできる。これらの添加剤は,この種の粘着剤組成
物に適用される通常の使用量でよい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に,本発明にかかる実施例及
び比較例に関する,水性感圧型アクリル系粘着剤の製造
方法,それより得られた水性感圧型アクリル系粘着剤の
諸性質につき具体的に説明する。まず,試験片の作成,
並びにタック,常態接着力,凝集力,曲面接着性,耐湿
熱劣化性の諸試験については,以下の方法に従った。
【0035】(1)試験片の作成 剥離紙上に乾燥後の感圧接着剤層が25±1g/m2
るように水性感圧型アクリル系粘着剤のサンプルを塗布
し,100℃,2分間熱風循環式乾燥機にて乾燥後,キ
ャストコ−ト紙に転写して感圧接着シ−トを作成する。
【0036】(2)常態接着力試験 JISR−6253に規定する#280の耐水研磨紙で
みがいたSUS304ステンレス鋼板,及びポリエチレ
ン(PE)板に上記(1)で作成した試験片を貼り付
け,2kgロ−ラ−を1往復して圧着し,2時間後,2
0℃−65%RHの湿度下で放置する。その後,剥離速
度300mm/分の条件下でその剥離強度(g/25m
m)を測定する。
【0037】(3)タック(初期接着力)試験 J.Dow法に準じ,傾斜角30°の斜面に長さ100
mmの試験片を貼り付け,斜面上方100mmの位置よ
り直径x/32インチの大きさのスチ−ルボ−ルをころ
がし,試験上で停止する最大径のボ−ルの大きさxで表
示する。
【0038】(4)凝集力試験 #280の耐水研磨紙で磨いたSUS304のステンレ
ス鋼板に,試験片の貼着面積が25×25mmになるよ
うに貼り付け,2kgロ−ラ−を1往復して圧着した。
これを40℃−65重量%RHの雰囲気下で1kgの荷
重を試料にかけ, 荷重が落下するまでの時間(分)を測
定する。
【0039】(5)耐湿熱劣化性試験 50℃−95重量%RHの雰囲気下に7日間,塗工試験
片を放置後,上記(2)と同様にして接着力を測定す
る。
【0040】(6)曲面接着性試験 10mm×20mmの試験片を,直径12mmのガラス
棒にサンテックフィルムをまきつけた棒,直径12mm
のポリエチレン(PE)製の棒,直径27mmの棒に1
00メッシュのナイロン網をまきつけた棒にそれぞれ貼
り付けた。そして,20℃の条件下で24時間放置した
後,試験片が棒から浮き(剥離)を生じた様子を観察
し,下記の3段階評価をする。 ○:浮きなし △:少し浮きあり ×:完全に浮きあり
【0041】次に,本発明の水性感圧型アクリル系粘着
剤につき,その製造例,実施例,比較例をあげて詳細に
説明する。各例中の部及び%は特に記載のない限り重量
部及び重量%である。
【0042】製造例−1 温度調節器,攪拌機,還流冷却器,供給容器,及び窒素
導入管の付いた反応器に水25部及び過硫酸ナトリウム
0.06部を装入した。別に供給物(1) として下記のも
のを準備した。
【0043】供給物(1) アクリル酸2エチルヘキシル・・・87.0部 メタクリル酸メチル・・・10.0部 酢酸ビニル・・・2.0部 アクリル酸・・・1.0部 HN−2200(連鎖移動剤,日立化成(株)製品)・
・・0.2部 水・・・52部 プロペニル基付加ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
−テル(酸化エチレン付加モル数10)の25重量%水
溶液・・・0.6部 ジオクチルスルホコハク酸エステルナトリウム(商品名
ペレックスOT−P(,花王(株)))・・・0.3部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テル硫酸アンモ
ニウム塩EO付加数30モル(商品名ラテムルE−93
1A,花王(株))・・・0.8部
【0044】また別に,供給物(2)として,水10部
に過硫酸ナトリウム0.7部を溶解した開始剤溶液を調
節した。
【0045】上記の予め開始剤溶液を装入した反応器内
を窒素ガス置換した後,同反応器内に上記供給物(1)
の10重量%を加え,その混合物を90℃に加熱した。
次いで,供給物(2)の10重量%を同反応器内に投入
してから,供給物(1)と供給物(2)の残りを3〜
3.5時間かけて均一に同反応器内に供給した。その供
給終了後,なお1.5時間,90℃に保持して乳化重合
を行ない,樹脂水性分散体,即ち水性感圧型アクリル系
粘着剤を得た。
【0046】上記単量体混合物の組成,生成した水性分
散体(水性感圧型アクリル系粘着剤)のガラス転移温度
(計算値),ゲル含量,及び固形分を表−1に示した。
【0047】製造例−2〜−11 製造例−1と同一装置を用い,単量体混合物の組成及び
乳化剤組成を各表に示すようにそれぞれ変更したほか
は,製造例−1にしたがって水性感圧型アクリル系粘着
剤を得た。その結果を表1〜表3に示した。
【0048】製造例1に使用した乳化剤以外で使用した
乳化剤を以下に示す。 アニオン系界面活性剤・・・アルキルジフェニルエ−テ
ルジスルフォン酸ナトリウム(商品名:ペレックスSS
−H,花王(株))
【0049】ノニオン系界面活性剤・・・ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエ−テル;ノイゲンEA70,又
はノイゲンEM−230D(以上第一工業製薬(株))
【0050】共重合性二重結合を有するノニオン系界面
活・・・アクアロンRN10,アクアロンRN20,ア
クアロンRN50(以上第一工業製薬(株))
【0051】実施例−1〜−6及び比較例−1〜−4 次に,更に上記製造例−1〜11に示した水性感圧型ア
クリル系粘着剤に対して増粘剤,アルカリ溶液,顔料,
消泡剤等の添加物を添加し,攪拌して,感圧性粘着剤組
成物を調整した。そして,各組成物に関して表4,表5
に示す物性を測定した。
【0052】上記の表1〜表5より知られるごとく,本
発明にかかる製造例1〜4,8及び11を用いた実施例
1〜6の粘着剤は,その粘着性能が優れていることが分
かる。
【0053】これに対して,共重合性二重結合を有する
ノニオン系界面活性剤が0.1重量%の製造例5,上記
と異なる一般のノニオン系界面活性剤が40重量%以上
の製造例6,全界面活性剤が2.6重量%を超える製造
例7,ガラス転移温度Tgが−28℃の製造例9,ゲル
含量が58重量%の製造例10を用いた場合には,粘着
性能が劣っていることが分かる。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば,タック,永久接着力及
び凝集力のバランスに優れ,また曲面接着力,長期保持
性にも優れた,水性感圧型アクリル系粘着剤を提供する
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)カルボキシル基含有不飽和単量体
    0.2〜5重量%と,(b)式CH2 =CH−COOR
    (但し,式中Rは炭素数4〜18の範囲のアルキル基を
    示す)で表されるアクリル酸アルキルエステル不飽和単
    量体61〜95重量%と,(c)上記(a),(b)の
    不飽和単量体と共重合可能な,他の不飽和単量体0〜3
    8.8重量%とから成る単量体混合物を乳化剤の存在下
    において乳化重合し,ガラス転移温度(Tg)が−30
    ℃以下でかつゲル含量が60重量%〜90重量%を有す
    るアクリル共重合体からなる水性感圧型アクリル系粘着
    剤を製造する方法であって,上記乳化剤は,アニオン系
    界面活性剤と共重合性二重結合を有するノニオン系界面
    活性剤とを用いてなることを特徴とする水性感圧型アク
    リル系粘着剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記乳化剤は,上記
    単量体混合物100重量%に対して,アニオン系界面活
    性剤が0.3〜1.5重量%,共重合性二重結合を有す
    るノニオン系界面活性剤が0.3〜1.5重量%を用い
    てなり,かつ両者の界面活性剤の合計は0.6〜2.5
    重量%であることを特徴とする水性感圧型アクリル系粘
    着剤の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080809A (ja) * 2000-09-05 2002-03-22 Showa Highpolymer Co Ltd 水性エマルジョン型感圧接着剤
JP2006016517A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Toyo Ink Mfg Co Ltd 水性粘着剤組成物及びその製造方法
JP2017125167A (ja) * 2016-01-16 2017-07-20 日本カーバイド工業株式会社 生体用粘着剤組成物および生体用粘着シート

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