JPH1136000A - ヒドロトロピー剤およびこれを含有する増粘漂白洗浄剤 - Google Patents

ヒドロトロピー剤およびこれを含有する増粘漂白洗浄剤

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JPH1136000A
JPH1136000A JP13488798A JP13488798A JPH1136000A JP H1136000 A JPH1136000 A JP H1136000A JP 13488798 A JP13488798 A JP 13488798A JP 13488798 A JP13488798 A JP 13488798A JP H1136000 A JPH1136000 A JP H1136000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡性および付着性に優れ、タイル面に付着
した石鹸カスを有効に分解・除去でき、しかも安全性の
高い洗浄剤組成物を提供すること。 【解決手段】 次の式(I) (R−O)−R−(SOM) (I) (式中、Rは炭素数1ないし4のアルキル基を、R
は炭素数1ないし4のアルキル基で置換されていてもよ
いベンゼン環またはナフタレン環を、Mは水素原子、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属を、nおよびmは1
または2の数を意味する)で表される芳香族スルホン酸
化合物を有効成分として含有するヒドロトロピー剤並び
にこのヒドロトロピー剤と、次の成分(A)次亜塩素酸
塩、(B)アルカリ剤および(C)界面活性剤を含有す
る増粘漂白洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規ヒドロトロピー
剤およびそれを含有する増粘漂白洗浄剤に関し、更に詳
細には、次亜塩素酸塩に安定な新規ヒドロトロピー剤、
およびそれを含有する発泡性や付着性に優れた増粘漂白
洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩
は、その優れた酸化漂白力を生かし、カビとり洗浄剤、
台所用漂白洗浄剤、トイレ洗浄剤、排水管洗浄剤、洗濯
槽洗浄剤等の漂白洗浄剤に用いられている。これらの多
くは、液状のまま、または泡状にスプレーしてタイル面
等の漂白洗浄に使用される。このため、タイル面への付
着性を高めたり、洗浄力を向上する等の目的で、通常各
種の界面活性剤が配合されている(例えば、特開昭60
−186600号公報、特公昭63−33800号公
報)。また、漂白洗浄剤の発泡性や付着性を高めたり、
粘弾性特性を改良するために、界面活性剤に加えて、ト
ルエンスルホン酸ナトリウムやキシレンスルホン酸ナト
リウム等のヒドロトロピー剤を配合することも行われて
いる(例えば、特開昭63−72798号公報、特開昭
64−36699号公報)。しかし、これまでの増粘漂
白洗浄剤のタイル面等への付着性は、必ずしも満足すべ
きものとはいえなかった。
【0003】一方、浴槽や、浴室内の床、壁等や、洗面
所の洗面台、壁等に発生する黒い汚れは、主にカビによ
るものであることは広く知られている。従来より、これ
らの汚れを落とすためにカビ取り剤が使用されている
が、これらの使用によって一時的にきれいにはなるが、
またすぐにカビが発生し、汚れてしまうという問題があ
った。この原因は、従来のカビ取り剤がカビを漂白除去
することのみを目的にしているため、発生したカビの除
去には有効であるが、漂白によっては他の汚れ、例えば
カルシウム石鹸を主成分とする石鹸カス等が除去され
ず、これがカビの再発生の要因となっているためと考え
られている。
【0004】なお、水溶液中の遊離カルシウムまたはマ
グネシウムイオンの濃度を減じるために、次亜塩素酸
塩、界面活性剤、ヒドロトロピー剤からなる洗浄剤に、
リン酸塩、ピロリン酸塩等のビルダーを加える方法が知
られている(特開平1−319600号公報)。しか
し、タイル面等に付着したカルシウム石鹸等の洗浄のた
めに、次亜塩素酸塩にオルソリン酸塩や縮合ピロリン酸
塩等の無機リン酸塩を配合することは、界面活性剤との
相溶性や次亜塩素酸塩の安定性に悪影響を与える等の問
題があるため、好ましくないとされ、代わりに高価なホ
スホン酸塩の利用が提案されている(特開昭62−57
494号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、増粘漂白洗浄
剤のタイル面等への付着性を改善するとともに、タイル
面等に付着した石鹸カスを除去する、より安価で有効な
方法が求められていた。また、次亜塩素酸塩を含有する
漂白洗浄剤は、酸性洗浄剤と混ざったときに有毒な塩素
ガスを発生するという重大な問題があり、その解決が強
く求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは先に、共鳴
効果による電子供与基を置換基として有する芳香族化合
物が、ハロゲン系洗浄剤と酸性洗浄剤が混ざったときの
ハロゲンガスの発生を抑制する効果を有することを見出
し、特許出願を行った(特開平5−111546号公
報)。さらに、これらの化合物のうち、共鳴効果による
電子供与基として炭素数1ないし4のアルコキシル基を
有し、同時にスルホン酸塩を置換基として有する芳香族
スルホン酸化合物が、酸性物質に対すると同様に、ハロ
ゲン系酸化剤に対しても特に安定であり、次亜塩素酸塩
に配合して使用できることを見出し、特許出願をしてい
る(特願平8−352528号)。
【0007】本発明者らは、引き続きこれらの芳香族ス
ルホン酸化合物について研究を進めた結果、これらの化
合物がヒドロトロピー剤として優れた性能を持つこと、
および、次亜塩素酸塩、アルカリ剤および界面活性剤を
含む増粘漂白洗浄剤に、これらのヒドロトロピー剤を加
えることによって、発泡性および付着性が著しく改良さ
れることを見いだした。しかも、上記ヒドロトロピー剤
の存在下では、縮合リン酸塩を安定的に漂白洗浄剤中に
配合でき、カルシウム石鹸等の分解・洗浄成分として利
用できることを見いだした。本発明は、これらの知見に
基づき完成されたものである。
【0008】すなわち本発明は、次の式(I) (R−O)−R−(SOM)(I) (式中、Rは炭素数1ないし4のアルキル基を、R
は炭素数1ないし4のアルキル基で置換されていてもよ
いベンゼン環またはナフタリン環を、Mは水素原子、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属を、nおよびmは1
または2の数を意味する)で表される芳香族スルホン酸
化合物を有効成分として含有するヒドロトロピー剤を提
供するものである。
【0009】また本発明は、上記式(I)で表されるヒ
ドロトロピー剤と、次の成分(A)〜(C): (A)次亜塩素酸塩、(B)アルカリ剤および(C)界
面活性剤を含有する増粘漂白洗浄剤を提供するものであ
る。
【0010】更に本発明は、上記式(I)で表されるヒ
ドロトロピー剤と、次の成分(A)〜(D): (A)次亜塩素酸塩、(B)アルカリ剤、(C)界面活
性剤および(D)縮合リン酸塩を含有する増粘漂白洗浄
剤を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のヒドロトロピー剤の有効
成分である式(I)の芳香族スルホン酸化合物の具体例
としては、メトキシベンゼンスルホン酸、メトキシベン
ゼンジスルホン酸、ジメトキシベンゼンスルホン酸、ジ
メトキシベンゼンジスルホン酸、エトキシベンゼンスル
ホン酸、エトキシベンゼンジスルホン酸、ジエトキシベ
ンゼンスルホン酸、ジエトキシベンゼンジスルホン酸、
プロポキシベンゼンスルホン酸、プロポキシベンゼンジ
スルホン酸、ブトキシベンゼンスルホン酸、ブトキシベ
ンゼンジスルホン酸、メチルメトキシベンゼンスルホン
酸、メチルメトキシベンゼンジスルホン酸、メトキシナ
フタリンスルホン酸、メトキシナフタリンジスルホン
酸、ジメトキシナフタリンスルホン酸、ジメトキシナフ
タリンジスルホン酸、メチルメトキシナフタリンスルホ
ン酸、メチルメトキシナフタリンジスルホン酸、エトキ
シナフタリンスルホン酸、エトキシナフタリンジスルホ
ン酸およびこれらのナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム塩等が挙げられる。なお、これらの化合物の
アルコキシル基をアルキル基に置き換えた化合物、例え
ばメチルベンゼンスルホン酸塩、ジメチルベンゼンスル
ホン酸塩等は、ヒドロトロピー剤としてすでに用いられ
ているが、本発明の化合物は、これら公知の化合物に比
べて、より優れたヒドロトロピー性能をもっている。
【0012】式(I)の芳香族スルホン酸化合物の製造
は、一般に、対応する芳香族化合物を、硫酸などのスル
ホン化剤でスルホン化し、必要に応じて水酸化ナトリウ
ムなどで中和することによって行われる。なお、このと
き、モノスルホン酸としては、主としてパラ体が生じ、
一部オルト体が生じるが、本発明においてはいずれか一
方の置換体であっても、両者の混合物であってもよい。
また、モノスルホン酸化合物とジスルホン酸化合物の混
合物であってもよい。
【0013】本発明のヒドロトロピー剤は、式(I)の
芳香族スルホン酸化合物をそのまま使用してもよく、あ
るいは、例えば水溶液に調製して使用することもでき
る。
【0014】斯くして得られる本発明のヒドロトロピー
剤は、例えば漂白洗浄剤、食器用洗浄剤等に添加するこ
とができる。これらの中でも特に、漂白洗浄剤に添加す
ることにより、タイル面等への発泡性、付着性に優れた
増粘漂白洗浄剤が得られる。もちろん、本発明のヒドロ
トロピー剤の有効成分である芳香族スルホン酸化合物は
塩素捕捉能をもっているから、これを配合した増粘漂白
洗浄剤は、酸性洗浄剤と混ざったときの塩素の発生が抑
えられた安全な洗浄剤になる。
【0015】本発明のヒドロトロピー剤を増粘漂白洗浄
剤の成分として用いるときには、ハロゲン捕捉剤として
も十分その能力を発揮することが望ましい。その場合
は、事故等で発生する塩素ガスとモル対応で作用するの
で、経済的な意味から、より分子量の小さいものが望ま
しい。また、耐酸化安定性の点から、アルキル基を構成
する炭素原子は、第一級がもっとも好ましく、次いで第
二級、第三級の順である。さらに、アルカリ性の水系で
用いられるので、水溶性を有する中性塩であることが望
ましい。したがって、上記の芳香族スルホン酸化合物の
中で、特に好ましいものは、メトキシベンゼンスルホン
酸ナトリウムおよびメトキシベンゼンスルホン酸カリウ
ムである。
【0016】本発明の増粘漂白洗浄剤において、漂白の
ための主成分である成分(A)の次亜塩素酸塩として
は、例えば次亜塩素酸ナトリウム塩、次亜塩素酸カリウ
ム塩などの次亜塩素酸アルカリ金属塩が用いられる。
【0017】本発明の増粘漂白洗浄剤における成分
(B)のアルカリ剤は、次亜塩素酸塩を安定に保つため
に、増粘漂白洗浄剤のpHを9以上、好ましくは11以
上にする目的で加えられるものである。アルカリ剤とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカ
リ金属水酸化合物等が例示できる。
【0018】成分(C)の界面活性剤は、増粘漂白洗浄
剤の洗浄力を高めるとともに、発泡性や付着性を向上さ
せるものであり、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤の広い
範囲のものが用いられる。次亜塩素酸塩水溶液中におけ
る安定性の面から、陰イオン界面活性剤としては、例え
ば飽和脂肪酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸エステルスルホン酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルコール硫酸
エステル塩等が、非イオン界面活性剤としては、例えば
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、トリアルキルアミンオ
キサイド等が、陽イオン界面活性剤としては、例えばテ
トラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルア
ンモニウム塩等が、両性界面活性剤としては、例えばカ
ルボキシベタイン型、スルホベタイン型等が好ましい。
【0019】上記界面活性剤は、二種以上を混合して用
いることもでき、使用目的に応じて、適当な組み合わせ
を用いることが望ましい。例えば、本発明の増粘漂白洗
浄剤をトリガースプレーで使用する場合には、飽和脂肪
酸塩(ラウリン酸カリウムなど)、アルカンスルホン酸
塩(ドデカンスルホン酸ナトリウムなど)等の陰イオン
界面活性剤とトリアルキルアミンオキサイド(ドデシル
ジメチルアミンオキサイドなど)等の含窒素型非イオン
界面活性剤の組み合わせ、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル(ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルなど)等のエーテル型非イオン界面活性剤とト
リアルキルアミンオキサイド(ドデシルジメチルアミン
オキサイドなど)等の含窒素型非イオン界面活性剤の組
み合わせ等により、優れた発泡性や付着性を得ることが
できる。
【0020】また、本発明の増粘漂白洗浄剤をスクイズ
容器(例えば、特開昭58−90045号公報、特開昭
60−148468号公報)で使用する場合には、例え
ばアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩(ノニル
ジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムなど)とア
ルカンスルホン酸塩(ドデカンスルホン酸ナトリウムな
ど)の組み合わせ等、2種の陰イオン界面活性剤の組み
合わせ等により、優れた発泡性や付着性を得ることがで
きる。
【0021】本発明の増粘漂白洗浄剤に、さらに縮合リ
ン酸塩(成分(D))を加えることにより、タイル面等
に付着したカルシウム石鹸等を効率よく分解・除去する
ことができる。縮合リン酸塩の具体例としては、ピロリ
ン酸塩、トリポリリン酸塩、テトラポリリン酸塩、ペン
タポリリン酸塩、ヘキサポリリン酸塩等が挙げられる。
このうち、次亜塩素酸塩の安定性の面から、トリポリリ
ン酸塩およびピロリン酸塩が好ましい。
【0022】本発明の増粘漂白洗浄剤における各成分の
配合量は、全組成に対し成分(A)が0.2〜6重量%
(以下、単に「%」という)、成分(B)が0.2〜5
%、成分(C)が0.1〜20%、ヒドロトロピー剤が
0.1〜20%の範囲が好ましく、特に、成分(A)が
1〜4%、成分(B)が0.5〜3%、成分(C)が
0.5〜5%、ヒドロトロピー剤が0.5〜10%の範
囲であればより好ましい。また、成分(D)を配合する
場合、その配合量は0.1〜10%の範囲が好ましく、
特に0.5〜3%の範囲がより好ましい。
【0023】なお、ヒドロトロピー剤のハロゲン捕捉剤
としての効果を利用する場合の配合量は、過剰の酸性物
質を混合したときに発生が予測される塩素分子のモル数
の1/2倍以上であることが好ましい。さらに、厳密に
発生を抑制するためには等モル以上であることが好まし
い。ただし、完全に塩素ガスの発生を抑制する必要のな
い場合は、より少ない量でよいことは勿論である。
【0024】本発明の増粘漂白洗浄剤は、ヒドロトロピ
ー剤および前記の成分(A)〜(C)、または(A)〜
(D)を水に溶解することによって調整されるが、必要
に応じて適用な任意成分、例えば増粘剤、溶剤、着色
剤、香料、研磨剤、腐食防止剤等を配合することもでき
る。増粘剤としては、架橋ポリアクリレートなどの有機
増粘剤、および二酸化珪素などの無機増粘剤を用いるこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】本発明のヒドロトロピー剤は、優れたヒ
ドロトロピー効果をもつとともに、次亜塩素酸塩に安定
でかつハロゲン捕捉能も有するものである。また、本発
明のヒドロトロピー剤を配合した増粘漂白洗浄剤は、発
泡性や付着性に優れ、かつ誤って酸性物質と混合した場
合であっても塩素ガスの発生が抑制された、安全性の高
いものである。さらに、縮合リン酸塩を配合した本発明
の増粘漂白洗浄剤は、上記の効果に加え、漂白洗浄と同
時に石鹸カスも除去するので、洗浄後すぐにカビが発生
することがないものである。
【0026】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものでは
ない。
【0027】実施例1 芳香族スルホン酸化合物のヒドロトロピー剤としての効
果:共栓付き三角フラスコに表1に示す種々の濃度のメ
トキシベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液を30ml
づつ入れ、それぞれに溶質としてエチルベンゼンを約1
ml添加した。30℃の恒温槽中で24時間振とうした
後、さらに24時間静置してから下部の水溶液層を分離
した。ガラスフィルターで不溶物を除いた後、n−ヘキ
サンで抽出し、紫外線分光光度計を用いて溶解している
溶質の濃度を測定した。対照として、トルエンスルホン
酸ナトリウムについても同様の測定をした。その結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 ヒドロトロピー剤の次亜塩素酸塩に対する影響および塩
素捕捉能:3%の次亜塩素酸ナトリウム、1%水酸化ナ
トリウムおよび1%ピロリン酸カリウムを含む水溶液中
に、その中に含まれている次亜塩素酸ナトリウムのモル
数に対して当モルの割合となる量の種々の芳香族スルホ
ン酸化合物を添加した。この溶液について、40℃の恒
温槽内での時間の経過に伴う活性塩素量および酸性物質
と混ぜたときの塩素ガス発生量を測定した。活性塩素量
および塩素ガス発生量の測定は、以下の方法によった。
【0030】(活性塩素量の測定)所定量の試料を分取
し、酢酸酸性下でよう化カリウムを添加後、生成したよ
う素をチオ硫酸ナトリウム標準溶液で滴定して活性塩素
量を測定した。
【0031】(塩素ガス発生量の測定)容量20リット
ルの図1に示すような装置を用い、塩素ガスの発生量を
測定した。図1のEで示されるビーカーに試料を3ml
取り、この中に10%塩酸水溶液3mlを加え、直ちに
蓋をし、マグネティックスターラーFで攪拌した。ま
た、容器中のファンDにより下方に送風した。5分経過
後、検知管Bを備えたガス採取器Cによりガスを吸引
し、容器中の塩素ガス濃度を測定した。
【0032】( 結 果 )活性塩素量および塩素発生量
の測定結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】この結果から明らかなように、本発明のヒ
ドロトロピー剤は次亜塩素酸ナトリウムの活性に影響を
与えることがなく、しかも高いハロゲン捕捉能を有する
ものであった。
【0035】実施例3 ヒドロトロピー剤の発泡性・付着性改良効果:下記の表
3に示す割合で次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸
塩)、水酸化ナトリウム(アルカリ剤)、界面活性剤、
メトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(ヒドロトロピ
ー剤)および水を配合し、増粘漂白洗浄剤(本発明品1
〜8)を調製した。トリガースプレーを用いて、これら
の増粘漂白洗浄剤をそれぞれ垂直なタイル面に吹き付
け、そのときの発泡性および付着性を評価した。発泡性
は目視によって判定し、付着性は泡の先端が20cm垂
れ落ちる時間で表した。対照として、ヒドロトロピー剤
を配合しない洗浄剤(比較品1〜7)およびヒドロトロ
ピー剤としてトルエンスルホン酸ナトリウムを配合した
洗浄剤(比較品8)についても同様の試験を行った。そ
の結果を表4に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】実施例4 縮合リン酸塩配合増粘漂白洗浄剤の発泡性・付着性:下
記の表5に示す割合で次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素
酸塩)、水酸化ナトリウム(アルカリ剤)、界面活性
剤、メトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(ヒドロト
ロピー剤)、縮合リン酸塩および水を配合し、増粘漂白
洗浄剤(本発明品9〜11)を調製した。トリガースプ
レーを用いて、これらの増粘漂白洗浄剤をそれぞれ垂直
なタイル面に吹き付け、実施例3と同様に発泡性および
付着性を評価した。その結果を表6に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】実施例5 縮合リン酸塩配合増粘漂白洗浄剤の発泡性・付着性:下
記の表7に示す割合で次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素
酸塩)、水酸化ナトリウム(アルカリ剤)、界面活性
剤、メトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(ヒドロト
ロピー剤)、縮合リン酸塩および水を配合し、増粘漂白
洗浄剤(本発明品12〜21)を調製した。これらの増
粘漂白洗浄剤を、スクイズ容器より、正立および倒立状
態でそれぞれ垂直なタイル面に噴射し、そのときの発泡
性および付着性を評価した。発泡性および付着性は目視
によって判定した。対照として、ヒドロトロピー剤を配
合しない洗浄剤(比較品9〜12)についても同様の試
験を行った。その結果を表8に示す。
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】実施例6 縮合リン酸塩配合および未配合増粘漂白洗浄剤の次亜塩
素酸塩に対する安定性試験:下記の表9に示す割合で次
亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸塩)、水酸化ナトリウ
ム(アルカリ剤)、界面活性剤、メトキシベンゼンスル
ホン酸ナトリウム(ヒドロトロピー剤)、縮合リン酸塩
および水を配合し、増粘漂白洗浄剤(本発明品22〜2
4)を調製した。この増粘漂白洗浄剤について、活性塩
素濃度の低下割合を調べることにより次亜塩素酸塩に対
する安定性試験を行った。その結果を表10に示す。
【0045】
【表9】
【0046】〔 活性塩素量測定法 〕上記各洗浄剤を4
0℃恒温下に静置し、静置1週間、2週間および3週間
後の活性塩素量の変化を経時的に測定した。 活性塩素
量の測定にはよう素還元法を用いた。
【0047】〔 結 果 〕
【表10】
【0048】実施例7 縮合リン酸塩配合増粘漂白洗浄剤の石鹸カスに対する洗
浄力試験:下記の表11に示す割合で次亜塩素酸ナトリ
ウム(次亜塩素酸塩)、水酸化ナトリウム(アルカリ
剤)、界面活性剤、メトキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(ヒドロトロピー剤)、縮合リン酸塩および水を配
合し、増粘漂白洗浄剤(本発明品25〜29)を調製し
た。この増粘漂白洗浄剤について、石鹸カスに対する洗
浄力試験を行った。その結果を表12に示す。
【0049】
【表11】
【0050】〔 洗浄力試験 〕 (1)汚垢サンプルの調製 市販の石鹸水溶液に、過剰の塩化カルシウム水溶液を添
加し、沈殿を生成させた。沈殿を分取し、乾燥後、ヘキ
サンに分散させ汚垢サンプルとした。 (2)汚垢付着法 あらかじめ重量(W0)を測定した3cm×7cmのポ
リエチレン板に汚垢サンプル約20mg塗布し、自然乾
燥させ、重量(Wa)を測定する。 (3)洗浄力測定 汚垢を塗布したポリエチレン板を各洗浄液に5分間浸漬
し、その後イオン交換水で洗浄した。乾燥後、重量(W
b)を測定した。洗浄力は以下の式から算出した。
【0051】〔 結 果 〕
【表12】
【0052】この結果から明らかなように、縮合リン酸
塩の配合により、洗浄力が顕著に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塩素ガスの発生量を測定するために用いる装
置を示す図面。
【符号の説明】 A 測定容器 E ビーカー B 塩素ガス検知管 F スターラービーズ C ガス採取器 G マグネティクスターラー D 攪拌用ファン 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴谷 治雄 東京都新宿区下落合1丁目4番10号 エス テー化学株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I) (R−O)−R−(SOM) (I) (式中、Rは炭素数1ないし4のアルキル基を、R
    は炭素数1ないし4のアルキル基で置換されていてもよ
    いベンゼン環またはナフタレン環を、Mは水素原子、ア
    ルカリ金属またはアルカリ土類金属を、nおよびmは1
    または2の数を意味する)で表される芳香族スルホン酸
    化合物を有効成分として含有するヒドロトロピー剤。
  2. 【請求項2】 式(I)中、Rがメチル基、Rがベ
    ンゼン環、nおよびmが1である請求項第1項記載のヒ
    ドロトロピー剤。
  3. 【請求項3】 請求項第1項または第2項記載のヒドロ
    トロピー剤と、次の成分(A)〜(C): (A)次亜塩素酸塩、 (B)アルカリ剤および (C)界面活性剤 を含有する増粘漂白洗浄剤。
  4. 【請求項4】 更に、次の成分(D) (D)縮合リン酸塩 を含有する請求項第3項記載の増粘漂白洗浄剤。
  5. 【請求項5】 成分(C)の界面活性剤が、陰イオン界
    面活性剤と含窒素型非イオン界面活性剤の組み合わせで
    ある請求項第3項または第4項記載の増粘漂白洗浄剤。
  6. 【請求項6】 陰イオン界面活性剤が飽和脂肪酸塩およ
    び/またはアルカンスルホン酸塩であり、含窒素型非イ
    オン界面活性剤がトリアルキルアミンオキサイドである
    請求項第5項記載の増粘漂白洗浄剤。
  7. 【請求項7】 成分(C)の界面活性剤が、エーテル型
    非イオン界面活性剤と含窒素型非イオン界面活性剤の組
    み合わせである請求項第3項または第4項記載の増粘漂
    白洗浄剤。
  8. 【請求項8】 エーテル型非イオン界面活性剤がポリオ
    キシエチレンアルキルフェニルエーテルであり、含窒素
    型非イオン界面活性剤がトリアルキルアミンオキサイド
    である請求項第7項記載の増粘漂白洗浄剤。
  9. 【請求項9】 成分(C)の界面活性剤が、2種の陰イ
    オン界面活性剤の組み合わせである請求項第3項または
    第4項記載の増粘漂白洗浄剤。
  10. 【請求項10】 陰イオン界面活性剤が、アルカンスル
    ホン酸塩とアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩
    である請求項第9項記載の増粘漂白洗浄剤。
  11. 【請求項11】 成分(D)の縮合リン酸塩が、ピロリ
    ン酸塩、トリポリリン酸塩、テトラポリリン酸塩、ペン
    タポリリン酸塩およびヘキサポリリン酸塩よりなる群か
    ら選ばれたものである請求項第4項ないし第10項のい
    ずれかの項記載の増粘漂白洗浄剤。
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JP2012528235A (ja) * 2009-05-26 2012-11-12 デラヴァル ホールディング エービー メタンスルホン酸を含む塩素化アルカリのパイプライン清浄剤
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