JPH1136446A - 緊結装置 - Google Patents

緊結装置

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JPH1136446A
JPH1136446A JP19685897A JP19685897A JPH1136446A JP H1136446 A JPH1136446 A JP H1136446A JP 19685897 A JP19685897 A JP 19685897A JP 19685897 A JP19685897 A JP 19685897A JP H1136446 A JPH1136446 A JP H1136446A
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JP
Japan
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bolt
base
gear
fixed
structural
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JP19685897A
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English (en)
Inventor
Mikiya Takamasu
幹弥 高増
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方の木質構造材に他方の木質構造材を引き
寄せることができ、両木質構造材間を隙間なく強固に緊
結することのできる緊結装置を提供すること。 【解決手段】 第1構造材2内に頭部を係止されるボル
ト部材9と、該ボルト部材9の基部に固定される歯車1
0と、上記ボルト部材9と螺合され、第2構造材3に嵌
挿固定される固定部材11と、上記歯車10と噛み合う
噛合部を有する緊結用ピン12とを有してなる緊結装置
であって、上記第1構造材2に形成された挿入孔21に
上記緊結用ピン12を挿入して上記歯車10を回転させ
ることにより、上記ボルト部材9を上記固定部材11に
螺入させて上記第1構造材2と第2構造材3とを緊結す
るようになしてある

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊結装置に関し、
詳しくは、一方の木質構造材に他方の木質構造材を引き
寄せることができ、両木質構造材間を隙間なく強固に緊
結することのできる緊結装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】木造住宅
において、木質構造材同士の接合部の接合具合の善し悪
しは、接合部の強度保証と納まり美観上極めて重要であ
る。しかし、例えば、在来プレカットの軸組(蟻鎌加
工)では、柱等の垂直材と土台、梁、胴差等の横架材と
の接合具合は、ほぞの加工精度に左右され、加工の状態
によっては接合部の強度が不十分となり、また、納まり
が美観上好ましくないものとなっていた。また、最終的
に仕上げ材の重量で抑えることを期待していたため、一
般的に接合部の強度は低く、耐震性等の観点から接合強
度の向上が望まれていた。
【0003】また、ドリフトピンを用いて接合する場
合、木材の穴加工はピンと同径が原則であり、穴加工の
位置精度により接合金物と木材との位置関係が決まって
いた。そして、誤差が生じた場合の補正手段がなく、例
えば、無理にピン施工しても材同士間の隙間を解消する
ことができないばかりか、穴の周辺部にピンがめり込ん
で材を損傷させてしまう結果となっていた。そのため、
ドリフトピンの穴加工の精度により材同士の接合状態が
大きく影響され、加工の状態によっては接合部の強度が
不十分となり、また、納まりが美観上好ましくないもの
となっていた。
【0004】従って、本発明の目的は、一方の木質構造
材に他方の木質構造材を引き寄せることができ、両木質
構造材間を隙間なく強固に緊結することのできる緊結装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1構造材内に頭部を係止されるボルト部材と、該
ボルト部材の基部に固定される歯車と、上記ボルト部材
と螺合され、第2構造材に嵌挿固定される固定部材と、
上記歯車と噛み合う噛合部を有する緊結用ピンとを有し
てなる緊結装置であって、上記第1構造材に形成された
挿入孔に上記緊結用ピンを挿入して上記歯車を回転させ
ることにより、上記ボルト部材を上記固定部材に螺入さ
せて上記第1構造材と第2構造材とを緊結するようにな
してあることを特徴とする緊結装置を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、横長の開口空洞
部を有し、該開口空洞部が上向きに開放された状態に基
礎に埋設固定されるアンカーボックスと、上記開口空洞
部内に該開口空洞部の長手方向に摺動可能に配設される
遊嵌摺動部材と、該遊嵌摺動部材に下端部を固定される
下部ボルトと、該下部ボルトが装着される長孔を有し、
該長孔を介して該下部ボルトにより基礎上に固定される
底蓋部材と、上端中央部にボルト部材装着孔を有し、下
端部を上記底蓋部材に結合され、基礎上に載置される土
台に穿設された嵌挿孔内に嵌挿される筒状のアンカーコ
アと、上記ボルト部材装着孔にアンカーコアの内側から
装着されるボルト部材と、該ボルト部材の基部に固定さ
れる歯車と、上記ボルト部材の上部と螺合され、柱部材
に嵌挿固定される固定部材と、上記歯車と噛み合う噛合
部を有する緊結用ピンとを有してなる緊結装置であっ
て、上記土台の側面に形成された挿入孔に上記緊結用ピ
ンを挿入して上記歯車を回転させることにより、上記ボ
ルト部材を上記固定部材に螺入させて上記土台と上記柱
部材とを緊結するようになしてあることを特徴とする緊
結装置を提供することにより、上記目的を達成したもの
である。
【0007】請求項3に記載の発明は、上記緊結用ピン
が、上記挿入孔に圧入されるようになされており、圧入
される上記緊結用ピンの上記噛合部が上記歯車と噛み合
うことにより、上記ボルト部材が回転するようになって
いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緊
結装置を提供することにより、上記目的を達成したもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の緊結装置の一実施
形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ここ
で、図1は、本形態の緊結装置の要部を示す斜視図であ
り、図2は、図1の緊結装置の使用状態を示す断面図で
あり、図3は、図1の緊結装置の使用状態を一部省略し
て示す斜視図であり、図4は、図2のA−A線断面図で
ある。図5は、本形態の緊結装置の使用方法の一例を説
明するための工程図である。
【0009】本実施形態の緊結装置は、図2に示される
ように、基礎1上に載置された第1構造材としての土台
2と第2構造材としての柱部材3とを緊結する緊結装置
であって、図1〜4に示されるように、横長の開口空洞
部40を有し、該開口空洞部40が上向きに開放された
状態に基礎1に埋設固定されるアンカーボックス4と、
上記開口空洞部40内に該開口空洞部40の長手方向に
摺動可能に配設される遊嵌摺動部材5と、該遊嵌摺動部
材5に下端部6bを固定される下部ボルト6と、該下部
ボルト6が装着される長孔70を有し、該長孔70を介
して該下部ボルト6により基礎1上に固定される底蓋部
材7と、上端中央部にボルト部材装着孔80を有し、下
端部8bを上記底蓋部材7に結合され、基礎1上に載置
される土台2に穿設された嵌挿孔20内に嵌挿される筒
状のアンカーコア8と、上記ボルト部材装着孔80にア
ンカーコア8の内側から装着され、土台2内に頭部を係
止されるボルト部材9と、該ボルト部材9の基部に固定
される歯車10と、上記ボルト部材9と螺合され、柱部
材3に嵌挿固定される固定部材11と、上記歯車10と
噛み合う噛合部12aを有する緊結用ピン12とを有し
てなる。
【0010】そして、上記土台2に形成された挿入孔2
1に上記緊結用ピン12を挿入して上記歯車10を回転
させることにより、上記ボルト部材9を上記固定部材1
1に螺入させて上記土台2と上記柱部材3とを緊結する
ようになしてある。
【0011】以下、本形態の緊結装置について、より詳
細に説明する。上記アンカーボックス4は、図2に示さ
れるように、長方形状の底板部4aと、該底板部4aの
幅方向両側縁から立ち上がる一対の立面部4b,4b
と、各立面部4bの上端部から該アンカーボックス4の
幅方向中央面に向けて突出する掛止部4cとからなる。
上記掛止部4c,4cの上面は、上記底板部4aと平行
に形成され、その下面は上記アンカーボックス4の幅方
向中央面に向かうに従い下降する傾斜面となっている。
上記開口空洞部40は、上記底板部4a、上記立面部4
b,4b及び上記掛止部4c,4cに囲まれた空間であ
る。上記アンカーボックス4の上記一対の立面部4b,
4bの外側面には、U字形状の異形鉄筋41が溶接固定
されている。
【0012】上記遊嵌摺動部材5は、上端両側縁部に一
対の上記掛止部4c,4cに対応する切欠溝部を有する
略直方体の形態を有し、摺動可能に開口空洞部40内に
遊嵌される。上記遊嵌摺動部材5は、その中央部に、上
記下部ボルト6の下端部6bに形成された雄ねじ部と螺
合する雌ねじ部を有しており、該遊嵌摺動部材5に、上
記下部ボルト6を介して上方に引き上げる力が加わる
と、上記切欠溝部と上記掛止部4c,4cとが密着した
状態となり該遊嵌摺動部材5の開口空洞部40内での移
動が不可能となる。
【0013】上記下部ボルト6は、頭部6aに六角レン
チ用の凹陥部を有し、下端部6bに上記遊嵌摺動部材5
の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有する通常のボルトで
ある。
【0014】上記底蓋部材7は、径方向に延びる長孔7
0を有する扁平円柱状の金属製の部材であり、該長孔7
0に上記下部ボルト6を挿通させて上記遊嵌摺動部材5
と螺合させることにより上記基礎1上に固定される。上
記長孔70の幅は、上記下部ボルトの頭部6aを係止し
得る幅であれば特に制限されず、上記長孔70の長さ
も、どの程度までのずれを吸収させるかにより適宜の値
とすることができる。尚、本形態の緊結装置における長
孔70は、直径16mmのドリルでストレート部分1
1.5mmとしたエンドミル加工により形成したもの
で、直径16mmの下部ボルト6を用いた場合、該下部
ボルト6及び上記底蓋部材7間の位置関係を調整するこ
とによって柱脚3の中心位置と上記下部ボルト6の中心
位置との間の最大11.5mmのずれを吸収させること
ができる。上記底蓋部材7の外周面及び上記アンカーコ
ア8の下端部8bの内周面には、互いに螺合可能なねじ
溝が形成されている。
【0015】上記アンカーコア8は、上記ボルト部材9
の頭部を上記土台2内に係止する頭部係止部材であり、
天面を有する円筒状の形態を有し、上記ねじ溝により下
端部8bを上記底蓋部材7に固定することができるよう
になっている。上記天面の中心部には、上記ボルト部材
9の頭部を回転可能に係止するボルト部材装着孔80が
形成されており、これにより上記ボルト部材9の頭部が
土台内に係止されるようになっている。
【0016】上記ボルト部材9は、基部に平断面六角形
状の嵌着部9cを有するボルトであり、上記歯車10
は、該嵌着部9cに嵌合するボルト嵌着孔を中央部に有
する歯車である。そして、上記歯車10は、上記ボルト
部材装着孔80に装着された状態の上記嵌着部9cに嵌
着できるようになっている。
【0017】上記固定部材11は、上記ボルト部材9の
雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を下端部内周面に有し、側
面に棒状固定部材挿通用の一対の孔11a,11aを上
下に二組有する鋼製の円筒状部材であり、上記柱部材3
の下端面から形成された嵌挿孔30内に嵌挿されると共
に、該柱部材3の側面から形成された挿通孔31にドリ
フトピン、ボルト等の棒状固定部材11bを挿通される
ことによって上記柱部材3に固定されるようになされて
いる。尚、棒状固定部材11bとして好ましいのはドリ
フトピンである。
【0018】上記緊結用ピン12は、図1に示すよう
に、側面部に上記歯車10と噛み合う櫛歯形状の噛合部
12aが形成された棒状体で、後端部には後述する打ち
込み棒19の先端と係合する溝12bが形成されてい
る。
【0019】次に、本形態の緊結装置の使用方法の一例
について説明する。先ず、図3に示されるように、開口
空洞部40内に予め遊嵌摺動部材5を遊嵌した状態で、
上記アンカーボックス4を上記基礎1の長手方向に沿わ
せて埋設固定する。このとき、開口空洞部40内にコン
クリートやモルタルが入り遊嵌摺動部材5の摺動が妨げ
られることがないように、開口空洞部40の長手方向両
端部には側面閉鎖板14を、上方には上部閉鎖板(図示
せず)を配することが望ましい。上部閉鎖板は、次の作
業を行う前に取り外される。
【0020】このような上部閉鎖板を用いた場合等、ア
ンカーボックス4の上端面と基礎1の上端面との間に段
差が生じた場合には、上記底蓋部材7を基礎1上に載置
する前に、上記アンカーボックス4上に所定の厚みを有
するワッシャ、例えば図5(a)に示されるようなU型
のワッシャ13を一枚又は適宜の枚数積層載置し上記基
礎1の上端面と面一の平面を形成しておくことが望まし
い。上記底蓋部材7は、該平面上に載置され、上記下部
ボルト6により該平面上に安定に固定される。
【0021】次に、上記長孔70が上記基礎1の幅方向
に沿うように上記底蓋部材7を上記アンカーボックス4
上に置き、該底蓋部材7を上記長孔70を介して上記下
部ボルト6により上記遊嵌摺動部材5に固定すると共に
該遊嵌摺動部材5の位置を固定する。完全に固定する前
に、上記底蓋部材7の固定位置を調整する。即ち、アン
カーボックス4の打設位置と柱脚3を立設すべき所定位
置との間にずれがある場合、図5(a)に示すように、
アンカーボックス4内の遊嵌摺動部材5を基礎1の長手
方向(X方向)に移動させ、上記底蓋部材7を基礎1の
幅方向(Y方向)に移動させる。この場合、遊嵌摺動部
材5をX方向に移動させX方向の位置調整をした後に底
蓋部材7をY方向に移動させてY方向の位置調整をして
も良いし、遊嵌摺動部材5及び底蓋部材7を、両者とも
移動させることができる程度に軽く下部ボルト6により
仮止めしておき、X方向及びY方向の調整を同時に行っ
ても良い。
【0022】上記位置調整の際には、図6に示されるよ
うな位置出し定規15を用いると便利である。例えば、
予め基礎1の上面に、土台2に形成された嵌挿孔20の
位置を示す長手方向及び幅方向の墨C1,C2を入れて
おき、位置出し定規15の中央に形成された中央孔部1
5a内に底蓋部材7に嵌合させ、その状態で該位置出し
定規15に設けられた互いに直交する線D1,D2を墨
C1,C2に合わせれば、上記底蓋部材7を適切な位置
に配置することができる。尚、図に示す位置出し定規1
5は、上記長手方向及び幅方向の墨C1,C2を目視し
易いように透明となっている。
【0023】上記底蓋部材7を基礎1上に完全に固定し
た後、該底蓋部材7に、上記アンカーコア8を螺合させ
て固定する。この固定の際には、図5(b)に示される
ように、予め上記ボルト部材9を上記アンカーコア8の
内側から装着しておく。この固定により上記ボルト部材
9は、軸部を上記ボルト部材装着孔80から上方に向け
て突出した状態に配置される。そして、上記ボルト部材
9に上記歯車10を嵌合させる。
【0024】次いで、図5(c)に示されるように、上
記土台2を、上記嵌挿構20内に上記アンカーコア8等
が嵌挿されるように基礎1上に載置する。該嵌挿孔20
は、柱部材3を立設すべき所定位置の直下に形成されて
いる。載置された土台2の上端面には、図5(c)及び
(d)に示されるように、上記ボルト部材9の上端部が
突出する。
【0025】この上部ボルト9の上端部に、上記固定部
材12を螺合させる。この螺合は、固定部材12の上記
棒状固定部材挿通用の孔11a,11aの土台上面から
の高さが、土台2上に載置される上記柱部材3の下端面
から上記棒状固定部材挿通用の挿通孔31,31までの
高さとほぼ同じになるまで行う。但し、それほど厳密に
合わせなくとも良い。柱部材3及び土台2間が密着され
ていなくても、後述する機構により密着させることがで
きるからである。
【0026】そして、上記固定部材11が上記柱部材3
の上記嵌挿孔30内に嵌挿されるように該柱部材3を土
台2上に載置し、該柱部材3の側面部から、上記挿通孔
31,31及び上記棒状固定部材挿通用の孔11a,1
1aに上記棒状固定部材11bを挿通させることにより
該固定部材11を柱部材3に固定する。
【0027】本形態の緊結装置においては、このように
して土台2上に立設された柱部材3と該土台2との間
に、隙間が形成されている場合であっても、次のように
して隙間を解消することができる。即ち、上記土台2の
側面に形成された挿入孔21に上記緊結用ピン12を挿
入して上記歯車10を回転させることにより、上記ボル
ト部材9を上記固定部材11に螺入させて上記土台2と
上記柱部材3とを緊結する。
【0028】上記挿入孔21は、図4に示されるよう
に、上記嵌挿孔20を通り土台2の両側面間を貫通する
貫通孔であり、上記緊結用ピン12が圧入されるように
なされている。該挿入孔21は、該貫通孔21に圧入さ
れた上記緊結用ピン12の噛合部12aと、上記歯車1
0とが噛み合うように形成されており、挿入孔21に上
記緊結用ピン12を圧入すると、該歯車10を介して上
記ボルト部材9が回転するようになっている。
【0029】本形態の緊結用ピン12は、例えば、図4
に示すように、緊結用ピン12と略同径の圧入部19a
と把持部19bとからなる打ち込み用棒状部材19によ
って、その全体が上記挿入孔21に圧入される。上記圧
入部19aの先端には上記緊結用ピン12の後端部に形
成された溝12bに嵌合する突条部が形成されており、
溝12b及び該突条部によって圧入時における緊結用ピ
ン12の回転が規制されるようになっている。
【0030】このようにして上記緊結用ピン12を上記
挿入孔21に圧入して上記歯車10を回転させると、上
記ボルト部材9の上端雄ねじ部が更に上記固定部材11
内に螺入し、その結果上記柱部材3が土台2に引き寄せ
られる。
【0031】一例を挙げて説明すると、上記ボルト部材
9のねじピッチを2mm、上記歯車10の径を36m
m、上記緊結用ピン12の噛合部12aの長さを66m
mとすると、緊結用ピン12により上記歯車10を66
/(36×π)回転、即ち0.58回転させることがで
き、上記固定部材11を1.16mm引き寄せることが
できる。
【0032】尚、本形態の緊結装置における各部の好ま
しい値を示すと以下の通りである。 ・上記ボルト部材9のねじピッチ;2〜3mm,特に2
〜2.5mm。 ・上記歯車10の径;30〜50mm,特に35〜40
mm。 ・上記緊結用ピン12の全長;70〜120mm,特に
80〜100mm。 ・上記緊結用ピン12の噛合部12aの長さ;50〜1
00mm,特に60〜80mm。
【0033】本形態の緊結装置によると、このようにし
て土台2上に立設された柱部材3を土台2に引き寄せる
ことができるので、立設時に該柱部材3と土台2との間
に隙間が形成されていても該隙間を解消して、柱部材3
と土台2とを隙間なく強固に緊結することができる。従
って、柱部材3の棒状固定部材挿通用の挿通孔31の加
工位置に誤差が生じた場合であっても、柱部材3と土台
2とを隙間なく強固に緊結することができる。
【0034】また、本形態の緊結装置によると、施工時
に柱部材3と土台2との間に隙間が生じていた場合は勿
論、材の収縮や変形等によってその後に隙間が生じた場
合にも、更に上記緊結用ピン12を圧入する等により容
易に該隙間を解消することができる。しかも、従来のよ
うにクサビ等によらないので、納まりの外観を悪化させ
ることもない。また、本形態の緊結装置によると、緊結
用ピン12が圧入されるようになされているため、引き
寄せの程度を調整するのが容易である。
【0035】また、基礎1上に固定されたアンカーコア
8に上記ボルト部材9の頭部を係止させる構成としたの
で、上記柱部材3を強力に引き寄せても、土台2を損傷
させるようなことがない。
【0036】また、上記ボルト部材9の頭部を係止する
上記アンカーコア8が平断面円形の形態を有するため、
該アンカーコア8を嵌挿させる嵌挿孔20の形状が極め
て簡単となる。従って、土台2のプレ加工が容易であ
り、また土台2に大きな嵌挿孔を形成して土台2の強度
を不必要に損なわせること等が防止される。
【0037】更に、本形態の緊結装置によれば、上述し
た構成を有してなるため、以下のような効果が奏され
る。 柱部材3を該柱部材3の直下で直接基礎に緊結するの
で、優れた接合強度が得られる。 遊嵌摺動部材5をX方向に移動させX方向の位置調整
ができ、底蓋部材7をY方向に移動させてY方向の位置
調整ができるので、アンカーボックス4の埋設固定位置
が多少ずれていたとしても上記アンカーコア8を上記嵌
挿孔20内の位置にあわせた適正位置に固定することが
できる。従って、現場における調整加工を不要ないし減
少させることができ、現場での作業の簡易化・迅速化を
図ることができる。 緊結装置の主要部分は木質構造材内に配されており、
金具が表面に露出する部分を実質的に有しないため、耐
久性及び防火性に優れると共に、結露による錆やカビの
発生が防止される。
【0038】本発明の緊結装置は、上記実施形態により
制限されず本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可
能である。
【0039】例えば、上記実施形態の緊結装置は、第1
構造材としての土台2と第2構造材としての柱部材3と
を緊結する緊結装置であるが、本発明の緊結装置におけ
る第1構造材及び第2構造材はこれに限定されず、柱等
の垂直材を第1構造材とし、土台、梁、桁、胴差等の横
架材を第2構造材とするものであっても良く、土台、
梁、桁、胴差等の横架材を第1構造材とし、柱等の垂直
材を第2構造材とするものであっても良い。
【0040】また、土台2に形成する上記緊結用ピン1
2挿入用の挿入孔21は、緊結用ピン12が圧入される
ようになされていることが好ましいが、緊結用ピン12
よりも大径とし、緊結用ピン12を容易に差し込むこと
ができるようになされていても良い。また、土台2の両
側面間を貫通する貫通孔に代えて、一方の側面にのみ開
口する挿入孔であっても良い。
【0041】また、上記緊結用ピン12は、挿入孔20
の周辺に損傷を与えるのを防止するため、本実施形態に
おけるように側面部にのみ噛合部12aを有してなるの
が好ましいが、その周面全体に噛合部12aを設けたも
のであっても良い。また、挿入孔20の周辺の損傷を防
止するため、上記挿入孔20内に予め歯車10側に開口
部を有する管状部材等を挿入固定し、該管状部材内に上
記緊結用ピン12を挿入するような構成としても良い。
【0042】また、本発明におけるボルト部材の頭部
は、第1構造材内に回転可能に係止されていれば良く、
該頭部を係止するための頭部係止部材としては、上記ア
ンカーコア8のように第1構造材内に嵌挿されると共に
第1構造材の反対側に配設される構造材に固定されたも
のであっても良く、また、図7に示す環状ワッシャー
8’のように他の構造材に固定されずに第1構造材内に
配設されるようなものであっても良い。該環状ワッシャ
ー8’により上記ボルト部材9の頭部は上記土台2内に
回転可能に係止される。また、図7に示す緊結装置にお
いては、上記ボルト部材として頭部に歯車10’が形成
されたボルト部材9’が用いられ、該歯車10’がボル
ト部材の基部に結合された歯車として機能するようにな
っている。即ち、該歯車10’を緊結用ピン12により
回転させることにより、土台2に柱部材3が引き寄せら
れ、土台2と柱部材3との間が隙間なく強固に緊結され
る。
【0043】また、ボルト部材9の頭部を係止するため
の頭部係止部材として、図8に示すようなようなアンカ
ーコア8’を用いることができる。図8に示すアンカー
コア8’は、上記実施形態におけるアンカーコア8と底
蓋部材7とを一体化させたような構成を有し、アンカー
コア本体81と該アンカーコア本体の上端部に螺着され
る蓋部材82とからなる。該蓋部材82には、上記ボル
ト部材(図示せず)が装着される上記ボルト部材装着孔
80と同様のボルト部材装着孔83が形成されている。
このアンカーコア8によれば、アンカーコア本体81を
上記長孔70と同様の形態を有する長孔84を介して下
部ボルト6で遊嵌摺動部材5上に固定した後、上記ボル
ト部材装着孔83にボルト部材(図示せず)を装着した
状態で該蓋部材82を上記アンカーコア本体81に螺着
させることにより、上記実施形態におけるアンカーコア
8と同様にボルト部材(図示せず)を基礎上に立設させ
ることができる。その他、緊結装置各部の形状や寸法等
についても、本発明の効果を害しない範囲内で適宜に変
更可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、一方の木質構造材に他
方の木質構造材を引き寄せることができ、両木質構造材
間を隙間なく強固に緊結することのできる緊結装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の緊結装置の一実施形態の要部
を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1の緊結装置の使用状態を示す断面
図である。
【図3】図3は、図1の緊結装置の使用状態を示す斜視
図である。
【図4】図4は、図2のA−A線断面図である。
【図5】図5は、本形態の緊結装置の使用方法の一例を
説明するための工程図である。
【図6】図6は、底蓋部材の位置調整に用いることがで
きる位置出し定規を示す図である。
【図7】図7は、本発明の緊結装置の他の実施形態を示
す断面図である。
【図8】図8は、本発明の緊結装置の他の実施形態の要
部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基礎 1a モルタル部 2 土台 20 嵌挿孔 21 挿入孔 3 柱部材 30 嵌挿孔 31 挿通孔 4 アンカーボックス 40 開口空洞部 5 遊嵌摺動部材 6 下部ボルト 6b 下端部 7 底蓋部材 70 長孔 8 頭部係止部材(アンカーコア) 80 ボルト装着孔 8b 下端部 9 ボルト部材 9a 上部 9c 基部(嵌着部) 10 歯車 11 固定部材 11a 11b 棒状固定部材(ドリフトピン) 12 緊結用ピン 12a 噛合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1構造材内に頭部を係止されるボルト
    部材と、該ボルト部材の基部に固定される歯車と、上記
    ボルト部材と螺合され、第2構造材に嵌挿固定される固
    定部材と、上記歯車と噛み合う噛合部を有する緊結用ピ
    ンとを有してなる緊結装置であって、 上記第1構造材に形成された挿入孔に上記緊結用ピンを
    挿入して上記歯車を回転させることにより、上記ボルト
    部材を上記固定部材に螺入させて上記第1構造材と第2
    構造材とを緊結するようになしてあることを特徴とする
    緊結装置。
  2. 【請求項2】 横長の開口空洞部を有し、該開口空洞部
    が上向きに開放された状態に基礎に埋設固定されるアン
    カーボックスと、上記開口空洞部内に該開口空洞部の長
    手方向に摺動可能に配設される遊嵌摺動部材と、該遊嵌
    摺動部材に下端部を固定される下部ボルトと、該下部ボ
    ルトが装着される長孔を有し、該長孔を介して該下部ボ
    ルトにより基礎上に固定される底蓋部材と、上端中央部
    にボルト部材装着孔を有し、下端部を上記底蓋部材に結
    合され、基礎上に載置される土台に穿設された嵌挿孔内
    に嵌挿される筒状の頭部アンカーコアと、上記ボルト部
    材装着孔にアンカーコアの内側から装着されるボルト部
    材と、該ボルト部材の基部に固定される歯車と、上記ボ
    ルト部材の上部と螺合され、柱部材に嵌挿固定される固
    定部材と、上記歯車と噛み合う噛合部を有する緊結用ピ
    ンとを有してなる緊結装置であって、 上記土台の側面に形成された挿入孔に上記緊結用ピンを
    挿入して上記歯車を回転させることにより、上記ボルト
    部材を上記固定部材に螺入させて上記土台と上記柱部材
    とを緊結するようになしてあることを特徴とする緊結装
    置。
  3. 【請求項3】 上記緊結用ピンが、上記挿入孔に圧入さ
    れるようになされており、圧入される上記緊結用ピンの
    上記噛合部が上記歯車と噛み合うことにより、上記ボル
    ト部材が回転するようになっていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の緊結装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169664A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Kaneshin:Kk 木造建物における柱と横材の接合装置
JP2012184565A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Tatsumi:Kk 柱脚金具
JP5416296B1 (ja) * 2013-03-13 2014-02-12 孝典 佐藤 ホールダウン金物の接合構造
JP2024017820A (ja) * 2022-07-28 2024-02-08 株式会社ポラス暮し科学研究所 柱脚金物

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