JPH1137504A - 建物の温調構造 - Google Patents

建物の温調構造

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JPH1137504A
JPH1137504A JP9188653A JP18865397A JPH1137504A JP H1137504 A JPH1137504 A JP H1137504A JP 9188653 A JP9188653 A JP 9188653A JP 18865397 A JP18865397 A JP 18865397A JP H1137504 A JPH1137504 A JP H1137504A
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JP
Japan
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temperature
building
temperature control
ground
heat insulating
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JP9188653A
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Inventor
Yuichi Hayashi
祐一 林
Masahiko Omura
雅彦 大村
Junichi Kai
純一 甲斐
Kazuo Kinoshita
和夫 木下
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/40Geothermal heat-pumps
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Central Heating Systems (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温調施工費用並びに四季を通じた場合の運転
費用が安価であり、しかも快適な温調が行える建物の温
調構造を提供することにある。 【解決手段】 建物Hの温調所望個所の屋根裏空間1と
床下空間2とが温調媒体循環通路3を介して連通してお
り、基底部4の直上に位置する床下空間2の温度は、該
基底部4の周縁部41内に設けた蓄熱・蓄冷体ERとヒ
ーターユニットEHなどの加熱手段あるいは冷却手段と
該周縁部41に囲繞された地温利用部42とにより温調
されることを特徴とする建物の温調構造。 【効果】 安価な運転経費で建物内を均一に且つ快適に
温調でき、且つ構造が単純であるので建設費用が少なく
て済むので、一般住宅、老人ホーム、病院などの温調に
好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般住宅などの床
下に空間のある建物、特に温調媒体循環型の建物の温調
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】暖房技術が発達している現今において
も、未だ石油ストーブや電気炬燵などの簡易暖房手段に
よる特定の部屋や場所のみのスポット的な暖房が一般住
宅や老人ホームなどにおいて広く行われている。スポッ
ト的暖房は、建物の断熱性が不十分であると押入れなど
の非暖房個所に結露現象を惹起する、暖房室から非暖房
室に移ると両室の温度差がたとえ僅かであっても大きな
体感温度差によりかなりの寒さを感じる、などの問題が
ある。冷房技術にしても、夏場に結露はないがスポット
的冷房に基づく体感温度差の問題は暖房の場合と事情は
同じである。
【0003】中央温調システムや床冷暖房システムは、
上記したスポット的冷暖房の問題点を克服し得るもの
の、現在普及しているそれらの構造は一般的に施工費用
がすこぶる高額であって、しかも年間を通じた運転経費
が高くなる欠点がある。
【0004】特開平2−272235号公報には、石油
ストーブなどによる上記したスポット的暖房の問題を解
決するために、特殊な温調構造が開示されている。その
温調構造では、屋根裏空間と床下空間とを連通して空気
循環させ、温水パイプにて加熱された床下空間の高温度
にて建物全体を均一暖房する。その際、床下空間は、該
床下空間の底面を形成する温水パイプ内蔵のコンクリー
トにより加熱される。
【0005】上記の公知技術におけるコンクリートは、
その全下面が断熱材にて覆われて地面から隔離されてい
る。この隔離は、温水パイプにてコンクリートを熱効率
よく加熱するとの立場からは当業者にとって至極常識的
ではある。しかし本発明者らは、その常識に反して、コ
ンクリートの少なくとも一部は断熱材も温水パイプも施
すことなく地面に直接接触させると、四季を通じた温調
運転費用は却って安価となり、且つヒトの体感温度の面
から快適な温調が行えるとの予想外の知見を得た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の新知見
に基づいて開発し完成したものであって、本発明の課題
は、温調施工費用並びに四季を通じた場合の運転費用が
安価であり、しかも快適な温調が行える建物の温調構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、つぎの特徴を
有する。 (1) 建物内の少なくとも温調所望個所を温調し得るよう
に配置された温調媒体循環通路を介して屋根裏空間と床
下空間とが連通しており、温調所望個所の基底部は断熱
材層の上に蓄熱・蓄冷体と加熱手段および/または冷却
手段を有する周縁部と該周縁部に囲繞され、加熱および
/または冷却手段を有しない地温利用部とを有すること
を特徴とする建物の温調構造。 (2) 周縁部の上に立ち上がり部を有し、立ち上がり部が
外気に近い側に位置する断熱材層と外気から遠い側に位
置する加熱および/または冷却手段を有する上記(1) 記
載の建物の温調構造。 (3) 周縁部の上面積は基底部の上面積の30〜65%で
あり、地温利用部の上面積は基底部の上面積の少なくと
も30%である上記(1) または(2) 記載の建物の温調構
造。 (4) 建物の外壁の大部分または全部が二重壁である上記
(1) 〜(3) のいずれかに記載の建物の温調構造。 (5) 温調媒体循環強制手段をさらに有する上記(1) 〜
(4) のいずれかに記載の建物の温調構造。
【0008】
【作用】本発明は、屋根裏空間と床下空間との間に温調
媒体を循環させて建物の全体を、あるいは建物の温調所
望個所の全体を温調するものであり、温調所望個所の基
底部の周縁部は断熱材層の上に蓄熱・蓄冷体および電熱
や冷却管などの人工的な加熱や冷却手段を有するので、
該手段からの熱を地中に逃がすことなく建物の温調に有
効利用できる。また安価な夜間電力を利用して蓄熱・蓄
冷体を夜の間に加熱または冷却しておくと、昼間は該蓄
熱・蓄冷体にて必要な温調を行うことができる。一方、
該周縁部に囲繞された地温利用部は、断熱材層も人工的
な加熱手段や冷却手段も有せず、しかして四季を通じて
地温またはそれに近い温度を保持する。この地温を上記
の周縁部による温調と併用することにより、建物の温調
所望個所の全体を快適に温調し得る。さらに温調のため
の施工は、実質的に周縁部だけで済むので、温調施工費
用並びに四季を通じた場合の運転費用が安価となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を一層詳
細に説明する。図1は本発明の実施例の断面図、図2は
図1における基底部の平面図、図3は図1における周縁
部の部分拡大断面図である。
【0010】図1〜図2において、Hは温調対象の建物
であって、本実施例では建物Hの全体が本発明における
温調所望個所に該当する。また、1は屋根裏空間、2は
床下空間、3は温調媒体循環通路、4は建物Hの基底
部、5は基底部4の各端に形成された立ち上がり部、R
1およびR2は部屋である。基底部4は、その表面層が
コンクリート打ちにて形成されており、その上面Sは地
表Gより上位に、一方、そのコンクリート打ちの下面は
地表Gより下位にそれぞれ位置する。図2からわかる通
り、建物Hは上から見るとその基底部4はL字形であっ
て、基底部4の端に設けた立ち上がり部5の上側に上記
した1〜3、R1、R2などの各部分が形成されてい
る。立ち上がり部5の外壁面は、外気と直接接すること
になる。基底部4の上面Sの面積、即ち上面積は、温調
所望個所の平面投影面積に該当し、本実施例では建物H
の全体が温調所望個所であるので、建物Hの敷地面積
(図2では線6で囲まれたL字形図形の面積)に等し
い。なお本発明で対象とする建物の形状は、上記のL字
形に限定されないことは勿論である。
【0011】建物Hの床下ダンパーW2より上の部分
は、部屋R2の窓W1および棟ダンパーW3以外の側壁
や屋根の全部は図示する通り二重壁構造となっており、
温調媒体循環通路3は、部屋R1の外壁と建物Hの二重
側壁との間の通路31、部屋R2の窓W1以外の外壁と
建物Hの二重側壁との間の通路32、および部屋R1と
部屋R2との各外壁間の通路33とからなっており、屋
根裏空間1と床下空間2とはこれら三通路31〜33を
介して連通している。通路33には、送風機332と管
部333とからなる温調媒体循環強制手段331が設置
されており、温調媒体循環強制手段331により必要に
応じて建物H内の温調媒体、通常は空気、は屋根裏空間
1から床下空間2に、あるいはその逆に床下空間2から
屋根裏空間1に強制移送される。
【0012】図1〜図2において、41は基底部4の周
縁部であり、42は基底部4の地温利用部である。地温
利用部42は、その周囲を周縁部41にて囲繞された状
態となっている。周縁部41は、断熱材層HI、その上
に設置された蓄熱・蓄冷体ER、さらにその上に設置さ
れたヒーターユニットEHとを有する。地中の湿気や水
分が断熱材層HI内に浸透してその断熱効果を阻害する
ことがないように、断熱材層HIの先端部は、図1に示
すように、地温利用部42のコンクリート中に食い込ん
でいる。一方、地温利用部42は、ヒーターユニットE
Hなどを有せず、またその下面は直接地面と接して地温
の影響を受けることになる。なお本発明において、周縁
部41の幅Wは、基底部4の端(図2では、線6に該
当)から断熱材層HIの先端までの間であって、通常1
0〜150cm程度、特に30〜100cm程度であ
る。但し断熱材層HIの先端およびその近傍部が破壊さ
れて断熱材層としての本来の機能を奏し得ないときは、
正常部分の最先端をもって断熱材層HIの先端とする。
【0013】蓄熱・蓄冷体ERおよびヒーターユニット
EHは上記した周縁部41の全幅Wにわたって設ける必
要は必ずしもなく、所要の発熱容量を放出し得る蓄熱・
蓄冷体ERとヒーターユニットEHとを周縁部41の中
間辺りのみに設置してもよい。しかし熱効率の観点か
ら、両者を周縁部41の可及的全幅Wにわたって設ける
ことが好ましい。ヒーターユニットEHなどの加熱手段
に代えて、冷却水を流す冷却管などの冷却手段を設置す
る場合も、上記と同様である。なお本発明において、周
縁部41や後記する立ち上がり部に設けられる加熱手段
や冷却手段は、地温利用部42における地温に対比して
上記したヒーターユニットEHや冷却管などの人工的な
ものを意味する。
【0014】蓄熱・蓄冷体ERとしては、従来周知の各
種の蓄熱・蓄冷材からなるものを使用することができ
る。蓄熱・蓄冷材としては、例えばノルマルパラフィン
のようなパラフィンワックス、高級アルコールなどのワ
ックス類100重量部あたり、スチレン−エチレン−プ
ロピレンスチレン−ブロック共重合体、スチレン−イソ
プレン−スチレン−ブロック共重合体などのスチレン系
熱可塑性エラストマー、各種のオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの有機
高分子1〜30重量部を混合した組成物、あるいは特開
平4−85387号公報に記載のもの、などが挙げられ
る。それら蓄熱・蓄冷材は、必要に応じて金属ラミネー
トやプラスチックシートなどにて封入して、あるいは金
属ケースやプラスチックケースに収容して用いられる。
【0015】図3において、411は砕石層、412は
ポリエチレンシート、アスファルトなどの防水性材料か
らなる防水層、HIは断熱材層、ERは蓄熱・蓄冷体、
EHはヒーターユニット、413はコンクリートであ
る。砕石層411を形成するための砕石としては、コン
クリート打ちする際に通常使用される種類並びにサイズ
のものであってよい。
【0016】断熱材層HIの構成材料としては、ロック
ウール、ガラスウール、発泡バーミキュライト、シラス
バルーンのような多孔質の無機材料、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリウレタンなどの有機高分子の発泡体、
あるいはオガ屑、紙などの断熱材を使用し、必要に応じ
て防水処理された非透水性シートが例示される。
【0017】立ち上がり部5は、その内側壁は床下空間
2と、一方その外側壁は外気とそれぞれ直接接してい
る。したがって立ち上がり部5の断熱性が不十分である
と、床下空間2の温度が外気温の影響をうけ易くなる。
よって本発明においては、立ち上がり部5にも断熱材層
とその内側に加熱手段および/または冷却手段とを設け
ることが好ましい。図1では、立ち上がり部5の外壁面
上に断熱材層HIを設け、その内側にヒーターユニット
EHを設けている。
【0018】基底部4および立ち上がり部5の施工に際
しては、基底部4を形成する予定の地面を適当な深さに
堀り、また周縁部41に該当する部分にさらに深さ10
〜50cm程度で予定幅の溝を堀る。ついで基底部4の
形成予定地面の全面に砕石を一面に敷き、周縁部41に
該当する部分の溝底の砕石層上に防水シートおよび断熱
材シートを敷く。なお、該防水シートおよび該断熱材シ
ートとしては、その一端が前記したように地温利用部4
2のコンクリート内に食い込めるように1〜10cm程
度の余幅を有し、他端は立ち上がり部5の外壁面上の断
熱材層HIと連通する余幅を有するものを用いるとよ
い。発泡ポリエチレンシートのように耐水、不透水性の
断熱材シートを使用するとき、あるいは断熱材シートの
端面が防水シートなどで防水状態とされているときは、
地温利用部42内への食い込み施工の必要はない。断熱
材シートを敷いた後、その上に蓄熱・蓄冷体ERを、さ
らにその上にヒーターユニットEHを置く。またコンク
リート製のコマやスペーサーを用いて、ワイヤーメッシ
ュをヒーターユニットEHの上約1〜10cmあたりに
浮かした状態で固定する。ついで基底部4の形成予定地
面の全面にコンクリートを打ち、周縁部41と地温利用
部42とを同時に形成する。その際、該コンクリート打
ちに先立って、立ち上がり部5にあたる個所にヒーター
ユニットEHを固定した立ち上がり部用のワイヤーメッ
シュおよび断熱材シートを所定の位置に設置固定してお
き、周縁部41と地温利用部42の形成と同時にコンク
リートにより形成するとよい。
【0019】つぎに本実施例の作動について説明する。
一般的に建物の直下の地表、特にその下の地中は、四季
を通じて年間平均気温に近い安定した温度を保持してい
る。以下において、その地表温度とその下の地中温度と
を纏めて地温と称する。基底部4は、周縁部41と地温
利用部42とからなり、周縁部41はヒーターユニット
EHの運転条件により自体の温度を自由に調節すること
ができる。これに対して地温利用部42は、地温または
それに近い温度を保持する。よって基底部4の直上に位
置する床下空間2の温度は、床下ダンパーW2からの外
気の強制流入などの特別な手段を講じない限り、周縁部
41と地温利用部42の両温度によって実質的に決定さ
れる。
【0020】いま周縁部41による温調を休転して、地
温利用部42のみによる自然温調を考える。地温利用部
42は年間平均気温に近い温度を常に維持するので、床
下空間2は地温利用部42により年間平均気温に近づく
方向に温調される。よって床下空間2は、一般的に暖房
が行われる晩秋から冬季を経て初春に到る期間において
は外気温度より高く、一方、冷房の必要な夏季にあって
は外気温度より低くなる。床下空間2内の温調媒体(通
常は空気)は、温調媒体循環通路3を介して建物Hの全
体に循環する。なお、地温利用部42によるかかる温調
の間、地温利用部42の上面(床下空間2の底面)およ
びその近傍部は、床下空間2内の温調媒体への熱伝達に
より低下(冬季)または上昇(夏季)しようとするが、
地温利用部42の下面が巨大な熱容量を有する地面と断
熱材層を介することなく接しているので絶えず地面から
の熱供給があり、このために上記の低下または上昇の程
度は予想外に少ない。この結果、地温利用部42に外部
から人工的な加熱や冷却を施さずとも地温即ち地熱のみ
で建物Hの全体は、冬季にあっては外気温度より高く、
夏季にあっては外気温度より低く自然温調されることに
なる。
【0021】ところで一般的に、ヒトは晩秋や冬季にお
いては4〜5月頃の温暖な室温を強く望むので上記の自
然温調のみでは未だ寒気を覚え、逆に夏季にあっては外
気温度より僅かに低い温度にても涼感を覚える。かかる
理由から図1の実施例では、冬季対策として地温利用部
42による自然温調に加えて周縁部41に外部加熱が施
せるように断熱材層HIの上に蓄熱・蓄冷体ERとヒー
ターユニットEHを具備する。断熱材層HIは、蓄熱・
蓄冷体ERやヒーターユニットEHからの熱を地中に逃
がさずに効率よく周縁部41自体を加熱する機能を奏す
る。安価な夜間電力を利用して蓄熱・蓄冷体ERを加熱
し必要な熱量を夜間に蓄熱しておくと、昼間はヒーター
ユニットEHを運転することなく蓄熱・蓄冷体ERから
の放熱のみで周縁部41を経済的に加熱することができ
る。その際、周縁部41の他の構成材料、特にコンクリ
ート413も蓄熱・蓄冷体ERと共に蓄熱作用をなす効
果もある。
【0022】さらに周縁部41は、建物Hの基底の周縁
に位置するので、それによる加熱は床下空間2を冷たい
外気温から保護すると共に暖房する作用をなし、さらに
周縁部41は地温利用部42を囲繞してその部分をもや
はり外気温から保護して、地温を一層有効に利用し得る
ようにも作用する。
【0023】本発明においては、図1の周縁部41内に
設置されたヒーターユニットEHに代えて、水などの熱
媒体を流し得る温調パイプを設置して温水や冷水を流し
て、暖房または冷房することもできる。夏季に該温調パ
イプに冷水を流すと、前記と全く逆の作用で地温利用部
42による冷房と協調して、建物Hの全体について効果
的な冷房を行うことができる。その際、蓄熱・蓄冷体E
Rは夜間の電力にて冷却された冷水にて冷却される蓄冷
体として機能し、昼間に床下空間2の温調媒体を冷却す
る作用をなす。
【0024】周縁部41を運転する冬季の暖房や夏季の
冷房において、基底部4の上面積中に占める周縁部41
の上面積(図2では幅Wを有する面積)が過大である
と、地温利用部42の占める上面積が減少して地温の有
効利用が実質的に不可となる。一方、その逆に周縁部4
1の上面積が過少であると前記した周縁部41の機能が
乏しくなる。よって基底部4の上面積中に占める周縁部
41の上面積は、30〜65%、特に40〜60%程度
であり、一方、地温利用部の上面積は基底部の上面積の
少なくとも30%、特に少なくとも35%であることが
好ましい。
【0025】地温利用部42は、上記した地温を利用す
る機能を奏し得る限りその形成材料に特に制限はない。
図1のようにその表面層はコンクリート製であってもよ
く、あるいは土壌のままであってもよい。また地表から
少なくとも50cm、特に少なくとも1mの深層土壌の
一層安定している地温を効率よく利用するために、地温
利用部42は、かかる深層に達する金属棒や金属管など
の伝熱性体を多数有することも好ましい。本発明の前記
した作用並びに効果が実質的に達成される限り、周縁部
41による地温利用部42の囲繞は多少不完全であって
よく、地温利用部42の一部は周縁部41にて囲繞され
ることなく建屋の外部の地面に連通していてもよい。
【0026】本発明の作用と対照的に、上記特開平2−
272235号公報の技術におけるように基底のコンク
リートの全下面に断熱材層を設けると、該コンクリート
の温度は外気温度に追随して変動するので、夏季は高温
度となるために高温助長体として、また晩秋や冬季にお
いては冷え込み助長体としてそれぞれ逆機能し、かかる
逆機能の対策のために余分な冷房や暖房が必要となる。
【0027】一戸建の個人住宅の場合には、通常、その
フロア数に無関係にその建物全体が温調対象とされる場
合が多いが、大きな集合住宅や病院などでは種々の事情
にて建物の一部分、例えば建物の半分だけが温調対象と
される場合もある。本発明は、建物全体やその一部のい
ずれに対しても適用し得る。したがって温調媒体循環通
路は、建物内の少なくとも所望の個所が温調し得るよう
に且つ屋根裏空間と床下空間とを連通するように配置さ
れる。なお温調媒体循環通路の配置位置や通路の数は、
本発明の目的が達成される限り任意であるが、通路数に
関しては、一通路以上、特に二通路以上とすることが好
ましい。さらに該通路は、二通路以上として建物の外壁
の直ぐ内側に設けることが好ましい。例えば外壁の内側
面と被温調室の外壁との間に空間が設けられている場合
には該空間が、また被温調室の一面が建物の外壁を兼ね
るガラス窓である場合には該被温調室自体が、それぞれ
温調媒体循環通路として利用される。なお建物の外壁が
二重壁や二重ガラス窓である場合には、該二重壁やガラ
ス窓の内側壁の内側に温調媒体循環通路を設けることが
好ましい。
【0028】建物Hの外壁の大部分、特にその少なくと
も80%、さらにはその全部を二重壁構造とすること
は、本発明の前記した作用を一層高める上ですこぶる効
果がある。さらに窓も二重硝子構造とすることが好まし
い。建物Hの外壁を二重壁構造とする代わりに外壁の内
側および/または外側に前記した断熱材層HIの構成材
料と同様の断熱材の層を設けてもよい。
【0029】温調媒体循環通路3の変形例として、温調
媒体循環通路の一部は、建物内の温調の対象となる一部
の部屋であってもよい。かかる部屋は、その天井、側
壁、床などに温調媒体循環通路に開口する通気孔が設け
られる。なおその場合、温調媒体たる循環空気流により
部屋が汚染される可能性があるので、そのような場合に
は図1に示す床下ダンパーW2や棟ダンパーW3などが
換気の役に立つ。
【0030】一方、夏季においては、床下空間2内の温
調媒体は、周縁部41や地温利用部42により冷却され
る。その場合、温調媒体循環強制手段331を作動させ
て床下空間2内の低温度の、しかして比重の大きい空気
を効率よく屋根裏空間1に強制移送することが好まし
い。
【0031】
【発明の効果】本発明は、四季を通じて年間平均気温に
近い安定した温度を保持する地温と安価な夜間電力にて
蓄熱あるいは蓄冷し得る蓄熱・蓄冷体とにより温調する
ことができるので、従来の中央温調システムや床冷暖房
システムと比較して四季を通じた運転経費が安価であ
る、構造が単純であるので建設費用が少なくて済む、し
かも四季を通じて建物内を均一に且つ快適に温調でき
る、などの優れた効果を有する。よって本発明は、一般
住宅、老人ホーム、病院などの温調に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【図2】図1における基底部の平面図である。
【図3】図1における周縁部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
H 温調対象の建物 1 屋根裏空間 2 床下空間 3 温調媒体循環通路 4 建物Hの基底部 41 基底部4の周縁部 42 基底部4の地温利用部 5 立ち上がり部 HI 断熱材層 ER 蓄熱・蓄冷体 EH ヒーターユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 純一 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号新国 際ビル 三菱電線工業株式会社東京事務所 内 (72)発明者 木下 和夫 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内の少なくとも温調所望個所を温調
    し得るように配置された温調媒体循環通路を介して屋根
    裏空間と床下空間とが連通しており、温調所望個所の基
    底部は断熱材層の上に蓄熱・蓄冷体と加熱手段および/
    または冷却手段を有する周縁部と該周縁部に囲繞され、
    加熱および/または冷却手段を有しない地温利用部とを
    有することを特徴とする建物の温調構造。
  2. 【請求項2】 周縁部の上に立ち上がり部を有し、立ち
    上がり部が外気に近い側に位置する断熱材層と外気から
    遠い側に位置する加熱および/または冷却手段を有する
    請求項1記載の建物の温調構造。
  3. 【請求項3】 周縁部の上面積は基底部の上面積の30
    〜65%であり、地温利用部の上面積は基底部の上面積
    の少なくとも30%である請求項1または2記載の建物
    の温調構造。
  4. 【請求項4】 建物の外壁の大部分または全部が二重壁
    である請求項1〜3のいずれかに記載の建物の温調構
    造。
  5. 【請求項5】 温調媒体循環強制手段をさらに有する請
    求項1〜4のいずれかに記載の建物の温調構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003322351A (ja) * 2002-05-02 2003-11-14 Enaatekku Kk 高断熱・高気密住宅における深夜電力利用蓄熱式床下暖房システム

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