JPH1138214A - 反射体及びその製造方法並びに反射型液晶表示装置 - Google Patents
反射体及びその製造方法並びに反射型液晶表示装置Info
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- JPH1138214A JPH1138214A JP9197576A JP19757697A JPH1138214A JP H1138214 A JPH1138214 A JP H1138214A JP 9197576 A JP9197576 A JP 9197576A JP 19757697 A JP19757697 A JP 19757697A JP H1138214 A JPH1138214 A JP H1138214A
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Landscapes
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 いずれの方向においても視野角が広く、表示
面が明るい反射型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 この反射型液晶表示装置に備えられた反
射体1は、金属材料等からなる基板2の表面に同一方向
に延びる多数のストライプ溝3が連設され、その上に反
射膜4が形成されている。そして、隣接するストライプ
溝3間の稜線部5およびストライプ溝3の内部にはブラ
スト処理による凹部6がランダムに形成されている。
面が明るい反射型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 この反射型液晶表示装置に備えられた反
射体1は、金属材料等からなる基板2の表面に同一方向
に延びる多数のストライプ溝3が連設され、その上に反
射膜4が形成されている。そして、隣接するストライプ
溝3間の稜線部5およびストライプ溝3の内部にはブラ
スト処理による凹部6がランダムに形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広範囲にわたって
高い反射効率を有する反射体及びその製造方法、並びに
その反射体を用いた反射型液晶表示装置に関するもので
ある。
高い反射効率を有する反射体及びその製造方法、並びに
その反射体を用いた反射型液晶表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ハンディタイプのコンピュータな
どの表示部として、特に消費電力が小さいことから反射
型液晶表示装置が広く利用されている。この反射型液晶
表示装置には、表示面側から入射した光を反射させて表
示を行うための反射板が備えられている。そして、従来
の反射板には、表面が鏡面状態とされた反射板や表面に
ランダムな凹凸が形成された反射板が用いられていた。
このうち、図9に示すように、ランダムな凹凸面を備え
た従来の反射板60は、例えば厚さ300ないし500
μmのポリエステルフィルム61を加熱することによっ
てその表面に高さが数μmの凹凸からなる凹凸面61a
を形成し、さらに凹凸面61a上にアルミニウムや銀等
からなる反射膜62を蒸着等の方法を用いて成膜するこ
とにより形成したものである。
どの表示部として、特に消費電力が小さいことから反射
型液晶表示装置が広く利用されている。この反射型液晶
表示装置には、表示面側から入射した光を反射させて表
示を行うための反射板が備えられている。そして、従来
の反射板には、表面が鏡面状態とされた反射板や表面に
ランダムな凹凸が形成された反射板が用いられていた。
このうち、図9に示すように、ランダムな凹凸面を備え
た従来の反射板60は、例えば厚さ300ないし500
μmのポリエステルフィルム61を加熱することによっ
てその表面に高さが数μmの凹凸からなる凹凸面61a
を形成し、さらに凹凸面61a上にアルミニウムや銀等
からなる反射膜62を蒸着等の方法を用いて成膜するこ
とにより形成したものである。
【0003】この種の反射板60を用いた従来の反射型
液晶表示装置は、図10に示すように、一対のガラス基
板51、52の各々の対向面側に透明電極層53、54
を設け、さらにこれら透明電極層53、54の各々の上
に液晶の配向膜55、56を設け、これら配向膜55、
56間に液晶層57を配設した構成となっている。そし
て、ガラス基板51、52の外側にそれぞれ第1、第2
の偏光板58、59を設け、第2の偏光板59の外側に
は反射板60を反射膜62側の面を第2の偏光板59側
に向けて取り付けている。
液晶表示装置は、図10に示すように、一対のガラス基
板51、52の各々の対向面側に透明電極層53、54
を設け、さらにこれら透明電極層53、54の各々の上
に液晶の配向膜55、56を設け、これら配向膜55、
56間に液晶層57を配設した構成となっている。そし
て、ガラス基板51、52の外側にそれぞれ第1、第2
の偏光板58、59を設け、第2の偏光板59の外側に
は反射板60を反射膜62側の面を第2の偏光板59側
に向けて取り付けている。
【0004】上記構成の反射型液晶表示装置50におい
て、第1の偏光板58に入射した光はこの偏光板58に
よって直線偏光され、偏光された光が液晶層57を透過
することによって楕円偏光される。そして、楕円偏光さ
れた光は第2の偏光板59によって再び直線偏光され、
この直線偏光された光が反射板60にて反射されて、再
び第2の偏光板59、液晶層57を透過して第1の偏光
板58から出射する。
て、第1の偏光板58に入射した光はこの偏光板58に
よって直線偏光され、偏光された光が液晶層57を透過
することによって楕円偏光される。そして、楕円偏光さ
れた光は第2の偏光板59によって再び直線偏光され、
この直線偏光された光が反射板60にて反射されて、再
び第2の偏光板59、液晶層57を透過して第1の偏光
板58から出射する。
【0005】ここで、この反射板と反射型液晶表示装置
における入射光に対する反射特性に関しては、以下のよ
うなことが言える。具体的には、図9に示すように、反
射膜62上に配置した点光源からの入射光Jの入射角度
を反射膜62表面に対する法線に対して入射角度30度
に一定にしたとき、反射光Kの反射角度θを0度から6
0度に変化させた場合の反射率を測定すると、反射角度
30度での反射率約1100%をピークとして左右の反
射角度20度以下及び40度以上では反射率がほぼ最低
となることがわかった。そして、反射板単独での測定の
みならず、この反射板を備えた液晶表示装置として測定
してもこの傾向は同様であって、反射角度30度での反
射率約100%をピークとして反射角度23度以下ない
し37度以上の範囲でほぼ0%に低下することが判明し
た。
における入射光に対する反射特性に関しては、以下のよ
うなことが言える。具体的には、図9に示すように、反
射膜62上に配置した点光源からの入射光Jの入射角度
を反射膜62表面に対する法線に対して入射角度30度
に一定にしたとき、反射光Kの反射角度θを0度から6
0度に変化させた場合の反射率を測定すると、反射角度
30度での反射率約1100%をピークとして左右の反
射角度20度以下及び40度以上では反射率がほぼ最低
となることがわかった。そして、反射板単独での測定の
みならず、この反射板を備えた液晶表示装置として測定
してもこの傾向は同様であって、反射角度30度での反
射率約100%をピークとして反射角度23度以下ない
し37度以上の範囲でほぼ0%に低下することが判明し
た。
【0006】なお、表面を鏡面とした反射板の反射特性
に関しては、一般に、表面にランダムな凹凸を持つ反射
板と比較して、入射角度に対する特定の反射角度におい
て非常に高い反射率を示す。しかしながら、反射率の高
い反射角度の範囲が極めて狭い、すなわち視野角が狭い
という特性を持っている。
に関しては、一般に、表面にランダムな凹凸を持つ反射
板と比較して、入射角度に対する特定の反射角度におい
て非常に高い反射率を示す。しかしながら、反射率の高
い反射角度の範囲が極めて狭い、すなわち視野角が狭い
という特性を持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ラン
ダムな凹凸反射面を持つ従来の反射板は、反射効率が悪
いために全体に反射率が低く、入射光をより広範囲の反
射角度で充分に反射させる反射板のニーズに充分に応え
ることができなかった。したがって、この種の反射板を
用いた反射型液晶表示装置は、視野角が約25ないし3
5度の範囲と狭く、しかも表示面の明るさも充分とはい
えないという問題があった。
ダムな凹凸反射面を持つ従来の反射板は、反射効率が悪
いために全体に反射率が低く、入射光をより広範囲の反
射角度で充分に反射させる反射板のニーズに充分に応え
ることができなかった。したがって、この種の反射板を
用いた反射型液晶表示装置は、視野角が約25ないし3
5度の範囲と狭く、しかも表示面の明るさも充分とはい
えないという問題があった。
【0008】そこで、この問題を解決するために、表面
に同一方向に延びる多数のストライプ溝を形成した反射
板が提案されている。しかしながら、この反射板の場
合、ストライプ溝に垂直な方向に関しては、ある程度広
範囲の反射角度を得ることができるものの、ストライプ
溝に垂直な方向以外の方向に関しては、反射率がそもそ
も低い上に反射角度も極めて狭いものであった。したが
って、この種の反射板を液晶表示装置に適用したところ
で、特にストライプ溝に平行な方向において、視野角が
狭い、表示面の明るさが充分に得られない、といった上
記の問題が解決できなかった。
に同一方向に延びる多数のストライプ溝を形成した反射
板が提案されている。しかしながら、この反射板の場
合、ストライプ溝に垂直な方向に関しては、ある程度広
範囲の反射角度を得ることができるものの、ストライプ
溝に垂直な方向以外の方向に関しては、反射率がそもそ
も低い上に反射角度も極めて狭いものであった。したが
って、この種の反射板を液晶表示装置に適用したところ
で、特にストライプ溝に平行な方向において、視野角が
狭い、表示面の明るさが充分に得られない、といった上
記の問題が解決できなかった。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、広範囲の反射角度を持ち、反射効
率の向上を図ることができる反射体およびその製造方
法、並びにいずれの方向においても視野角が広く、表示
面が明るい反射型液晶表示装置を提供することを目的と
する。
されたものであって、広範囲の反射角度を持ち、反射効
率の向上を図ることができる反射体およびその製造方
法、並びにいずれの方向においても視野角が広く、表示
面が明るい反射型液晶表示装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の反射体の製造方法は、反射体形成用母型
の型面に多数のストライプ溝を連設するとともに、粒体
を噴射して多数の凹部をランダムに形成し、この母型の
型面からこの型面の凹凸形状を反対にした型面を持つ転
写型を形成し、ついで、この転写型の型面を反射体用基
材の表面に転写することを特徴とするものである。ここ
では「粒体を噴射する」という表現を用いたが、これは
いわゆるブラスト処理と呼ばれる技術のことであり、硅
砂、鋼粒等の微細な粒体を含む圧縮空気等を被加工物に
向けて吹き付けることにより被加工物の表面を粗らすよ
うに加工する表面処理法のことである。この方法は、粒
体として硅砂を用いたサンドブラスト処理、または鋼粒
を用いたショットブラスト処理等、種々の方法を含んで
おり、吹き付けの方式としても圧縮空気を用いるもの、
遠心力を用いるもの等、種々の方式のものを用いること
ができる。
めに、本発明の反射体の製造方法は、反射体形成用母型
の型面に多数のストライプ溝を連設するとともに、粒体
を噴射して多数の凹部をランダムに形成し、この母型の
型面からこの型面の凹凸形状を反対にした型面を持つ転
写型を形成し、ついで、この転写型の型面を反射体用基
材の表面に転写することを特徴とするものである。ここ
では「粒体を噴射する」という表現を用いたが、これは
いわゆるブラスト処理と呼ばれる技術のことであり、硅
砂、鋼粒等の微細な粒体を含む圧縮空気等を被加工物に
向けて吹き付けることにより被加工物の表面を粗らすよ
うに加工する表面処理法のことである。この方法は、粒
体として硅砂を用いたサンドブラスト処理、または鋼粒
を用いたショットブラスト処理等、種々の方法を含んで
おり、吹き付けの方式としても圧縮空気を用いるもの、
遠心力を用いるもの等、種々の方式のものを用いること
ができる。
【0011】また、本発明の反射体は、上記の製造方法
を用いて製造されたことを特徴とするものである。この
ようにして製造された反射体においては、ストライプ溝
の延びる方向に垂直な方向から入射する光の反射方向が
広がることで反射効率が向上することに加え、隣接する
ストライプ溝間の稜線部やストライプ溝の内部に粒体の
衝突によって多数の凹部がランダムに形成されるため、
この凹部に入射した光が乱反射し、この乱反射によりス
トライプ溝の延びる方向においても光の反射方向がより
広がることになる。
を用いて製造されたことを特徴とするものである。この
ようにして製造された反射体においては、ストライプ溝
の延びる方向に垂直な方向から入射する光の反射方向が
広がることで反射効率が向上することに加え、隣接する
ストライプ溝間の稜線部やストライプ溝の内部に粒体の
衝突によって多数の凹部がランダムに形成されるため、
この凹部に入射した光が乱反射し、この乱反射によりス
トライプ溝の延びる方向においても光の反射方向がより
広がることになる。
【0012】ここで、ブラスト処理に用いる粒体の平均
粒径は、35μmないし220μmとすることが望まし
い。なぜならば、粒体の平均粒径が35μm未満の場
合、反射体の視野角としての有効エリア(反射角度が0
度ないし60度のエリア)に反射する光が少なくなるか
らである。また、粒体の平均粒径が220μmを越えた
場合、凹部表面の曲率が大き過ぎ、ストライプ溝の延び
る方向から入射する光の反射が正反射方向に集中的に反
射してしまうという問題を改善できないからである。
粒径は、35μmないし220μmとすることが望まし
い。なぜならば、粒体の平均粒径が35μm未満の場
合、反射体の視野角としての有効エリア(反射角度が0
度ないし60度のエリア)に反射する光が少なくなるか
らである。また、粒体の平均粒径が220μmを越えた
場合、凹部表面の曲率が大き過ぎ、ストライプ溝の延び
る方向から入射する光の反射が正反射方向に集中的に反
射してしまうという問題を改善できないからである。
【0013】また、粒体噴射時の圧力は、0.5kg/
cm2 ないし1.0kg/cm2 とすることが望まし
い。なぜならば、圧力を0.5kg/cm2 未満とした
場合、粒体が衝突してできる凹部の深さが浅すぎ、上述
した粒体の平均粒径が大きい場合と同様なストライプ溝
の延びる方向から入射する光の反射特性上の問題を改善
できないからである。また、圧力が1.0kg/cm2
を越えた場合、凹部の深さが深すぎ、光を反射体の視野
角としての有効エリアに充分に集光できなくなるからで
ある。
cm2 ないし1.0kg/cm2 とすることが望まし
い。なぜならば、圧力を0.5kg/cm2 未満とした
場合、粒体が衝突してできる凹部の深さが浅すぎ、上述
した粒体の平均粒径が大きい場合と同様なストライプ溝
の延びる方向から入射する光の反射特性上の問題を改善
できないからである。また、圧力が1.0kg/cm2
を越えた場合、凹部の深さが深すぎ、光を反射体の視野
角としての有効エリアに充分に集光できなくなるからで
ある。
【0014】また、反射体表面に単位面積当たりに噴射
する粒体の数は、200個/mm2ないし500個/m
m2 とすることが望ましい。なぜならば、粒体の数を2
00個/mm2 未満とした場合、凹部を設けたことによ
る効果が不充分となり、上述したようなストライプ溝の
延びる方向から入射する光の反射特性上の問題を改善で
きないからである。また、500個/mm2 を越えた場
合、乱反射の割合が多くなりすぎ、反射体の視野角とし
ての有効エリアに反射する光が少なくなるからである。
する粒体の数は、200個/mm2ないし500個/m
m2 とすることが望ましい。なぜならば、粒体の数を2
00個/mm2 未満とした場合、凹部を設けたことによ
る効果が不充分となり、上述したようなストライプ溝の
延びる方向から入射する光の反射特性上の問題を改善で
きないからである。また、500個/mm2 を越えた場
合、乱反射の割合が多くなりすぎ、反射体の視野角とし
ての有効エリアに反射する光が少なくなるからである。
【0015】なお、上記多数のストライプ溝は、全体が
同一方向に延びるものであってもよいし、溝同士が交差
するものであってもよい。また、各溝の平面形状は直線
状であってもよいし、所定の曲率をもって湾曲していて
もよい。溝が湾曲している場合、溝の延びる方向に沿っ
て湾曲した面に光が当たるため、湾曲していない場合に
比べて光の反射方向が広範囲となる。さらに多数の溝が
交差するものの場合、その交差方向は、直交でもよい
し、任意の角度で交差していてもよい。交差する多数の
溝を有する反射体においては、溝がそれぞれ延びる方向
に直交する方向から入射する光の反射方向が広がること
で反射効率が向上する。
同一方向に延びるものであってもよいし、溝同士が交差
するものであってもよい。また、各溝の平面形状は直線
状であってもよいし、所定の曲率をもって湾曲していて
もよい。溝が湾曲している場合、溝の延びる方向に沿っ
て湾曲した面に光が当たるため、湾曲していない場合に
比べて光の反射方向が広範囲となる。さらに多数の溝が
交差するものの場合、その交差方向は、直交でもよい
し、任意の角度で交差していてもよい。交差する多数の
溝を有する反射体においては、溝がそれぞれ延びる方向
に直交する方向から入射する光の反射方向が広がること
で反射効率が向上する。
【0016】そして、本発明の反射型液晶表示装置は、
上記のような反射体、すなわち多数のストライプ溝が連
設されるとともに、粒体が噴射されて多数の凹部がラン
ダムに形成された表面を有する反射体を備えたことを特
徴とするものである。なお、この反射体は、外付け型ま
たは内蔵型のいずれのタイプでもよい。
上記のような反射体、すなわち多数のストライプ溝が連
設されるとともに、粒体が噴射されて多数の凹部がラン
ダムに形成された表面を有する反射体を備えたことを特
徴とするものである。なお、この反射体は、外付け型ま
たは内蔵型のいずれのタイプでもよい。
【0017】本発明の反射型液晶表示装置によれば、反
射体自体が、高い反射効率と広範囲の反射方向を持って
いるため、従来の反射型液晶表示装置に比べていずれの
方向においても視野角が広がり、表示面を全体的に明る
くすることができる。
射体自体が、高い反射効率と広範囲の反射方向を持って
いるため、従来の反射型液晶表示装置に比べていずれの
方向においても視野角が広がり、表示面を全体的に明る
くすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施の形態の反射体を示
す図である。この図に示すように、本実施の形態の反射
体1は、例えば樹脂材料等からなる平板状の樹脂基材2
の表面に、同一方向に延びる多数のストライプ溝3が連
設され、その上に例えばアルミニウムや銀等の薄膜から
なる反射膜4が蒸着または印刷等により形成されたもの
である。そして、隣接するストライプ溝3間の稜線部5
あるいはストライプ溝3の内部にはブラスト処理時の粒
体の衝突によってできた凹部6がランダムに形成されて
いる。また、ストライプ溝3は、これらストライプ溝3
からの反射光によって干渉縞が発生しないように、隣接
するストライプ溝3の溝幅が相互に異なるよう形成され
ており、例えば曲面Rが100μm以下であり、その溝
深さは略1ないし2μmである。
に基づいて説明する。図1は本実施の形態の反射体を示
す図である。この図に示すように、本実施の形態の反射
体1は、例えば樹脂材料等からなる平板状の樹脂基材2
の表面に、同一方向に延びる多数のストライプ溝3が連
設され、その上に例えばアルミニウムや銀等の薄膜から
なる反射膜4が蒸着または印刷等により形成されたもの
である。そして、隣接するストライプ溝3間の稜線部5
あるいはストライプ溝3の内部にはブラスト処理時の粒
体の衝突によってできた凹部6がランダムに形成されて
いる。また、ストライプ溝3は、これらストライプ溝3
からの反射光によって干渉縞が発生しないように、隣接
するストライプ溝3の溝幅が相互に異なるよう形成され
ており、例えば曲面Rが100μm以下であり、その溝
深さは略1ないし2μmである。
【0019】次に、上記構成の反射体1の製造方法を図
2を用いて説明する。まず、図2(a)に示すように、
銅合金や鉄合金等からなる表面が平坦な母型26の表面
を、切先の半径Rが30ないし100μmのバイト等の
研削治具10によって直線状に切削しつつ、切削により
できる溝の延びる方向と直交する方向に送りピッチを変
えながら研削して、図2(b)に示す隣接するストライ
プ溝26aの溝幅が相互に異なる型面を持つ母型26を
形成する。
2を用いて説明する。まず、図2(a)に示すように、
銅合金や鉄合金等からなる表面が平坦な母型26の表面
を、切先の半径Rが30ないし100μmのバイト等の
研削治具10によって直線状に切削しつつ、切削により
できる溝の延びる方向と直交する方向に送りピッチを変
えながら研削して、図2(b)に示す隣接するストライ
プ溝26aの溝幅が相互に異なる型面を持つ母型26を
形成する。
【0020】研削治具10の研削時での送りピッチP
は、例えば13μm、16μm、17μm及び18μm
の4種類とし、これら4種類の送りピッチを不規則に変
えながら送る。例えば、送りピッチが順に18μm、1
3μm、13μm、16μm、17μm、13μm、1
3μm、17μm、13μmのユニットごとに、同一深
さにて刃先がR30μmであるバイトを用いた切削を行
う。なお、研削用の研削治具10の切先の形状は、円弧
状の面ではなくその他種々の曲面形状でもよいが、円弧
状の面が最も治具自体の加工がし易いことから望まし
い。送りピッチも上述の4種類の寸法に限定されるもの
ではなく、数種類の寸法を不規則な順序に組み合わせれ
ばよい。
は、例えば13μm、16μm、17μm及び18μm
の4種類とし、これら4種類の送りピッチを不規則に変
えながら送る。例えば、送りピッチが順に18μm、1
3μm、13μm、16μm、17μm、13μm、1
3μm、17μm、13μmのユニットごとに、同一深
さにて刃先がR30μmであるバイトを用いた切削を行
う。なお、研削用の研削治具10の切先の形状は、円弧
状の面ではなくその他種々の曲面形状でもよいが、円弧
状の面が最も治具自体の加工がし易いことから望まし
い。送りピッチも上述の4種類の寸法に限定されるもの
ではなく、数種類の寸法を不規則な順序に組み合わせれ
ばよい。
【0021】また、送りピッチを変えながらかつ削り深
さをストライプ溝ごとに変えて任意の数のストライプ溝
からなるユニットを繰り返し切削することにより、図2
(b)に示す隣接するストライプ溝3の溝幅が相互に異
なる面を持つ基板2を形成してもよい。
さをストライプ溝ごとに変えて任意の数のストライプ溝
からなるユニットを繰り返し切削することにより、図2
(b)に示す隣接するストライプ溝3の溝幅が相互に異
なる面を持つ基板2を形成してもよい。
【0022】次に、図2(c)に示すように、ブラスト
処理装置11を用いてストライプ溝26aを形成した側
の母型26の表面にブラスト処理を施す。このブラスト
処理では、粒体として硅砂を用いたサンドブラスト処
理、または鋼粒を用いたショットブラスト処理等、種々
の方法を用いることができ、吹き付けの方式としても圧
縮空気を用いるもの、遠心力を用いるもの等、種々の方
式のものを用いることができる。このブラスト処理を行
うと、研削加工後には尖った状態であったストライプ溝
26a間の稜線部やストライプ溝26a内部に、粒体の
衝突によってできた凹部がランダムに形成された状態と
なる。
処理装置11を用いてストライプ溝26aを形成した側
の母型26の表面にブラスト処理を施す。このブラスト
処理では、粒体として硅砂を用いたサンドブラスト処
理、または鋼粒を用いたショットブラスト処理等、種々
の方法を用いることができ、吹き付けの方式としても圧
縮空気を用いるもの、遠心力を用いるもの等、種々の方
式のものを用いることができる。このブラスト処理を行
うと、研削加工後には尖った状態であったストライプ溝
26a間の稜線部やストライプ溝26a内部に、粒体の
衝突によってできた凹部がランダムに形成された状態と
なる。
【0023】この時、粒体の平均粒径は、35μmない
し220μmとすることが望ましい。なぜならば、粒体
の平均粒径が35μm未満の場合には、反射体の視野角
としての有効エリア(反射角度が0度ないし60度のエ
リア)に反射する光が少なくなり、220μmを越えた
場合には、ストライプ溝の延びる方向から入射する光の
反射が正反射方向に多く反射するという問題を改善でき
ないからである。また、粒体噴射時の圧力は、0.5k
g/cm2 ないし1.0kg/cm2 とすることが望ま
しい。なぜならば、圧力が0.5kg/cm2 未満の場
合には、粒体が衝突してできる凹部の深さが浅すぎ、上
述したようなストライプ溝の延びる方向の入射光の反射
特性上の問題を改善できず、1.0kg/cm2 を越え
た場合には、光を反射体の視野角としての有効エリアに
充分集光できなくなるからである。さらに、反射体に単
位面積当たりに噴射する粒体の数は、200個/mm2
ないし500個/mm2 とすることが望ましい。なぜな
らば、粒体の数が200個/mm2 未満の場合、ストラ
イプ溝の延びる方向からの入射光の反射特性上の問題を
改善できず、500個/mm2 を越えた場合、反射体の
視野角としての有効エリアに反射する光が少なくなるか
らである。
し220μmとすることが望ましい。なぜならば、粒体
の平均粒径が35μm未満の場合には、反射体の視野角
としての有効エリア(反射角度が0度ないし60度のエ
リア)に反射する光が少なくなり、220μmを越えた
場合には、ストライプ溝の延びる方向から入射する光の
反射が正反射方向に多く反射するという問題を改善でき
ないからである。また、粒体噴射時の圧力は、0.5k
g/cm2 ないし1.0kg/cm2 とすることが望ま
しい。なぜならば、圧力が0.5kg/cm2 未満の場
合には、粒体が衝突してできる凹部の深さが浅すぎ、上
述したようなストライプ溝の延びる方向の入射光の反射
特性上の問題を改善できず、1.0kg/cm2 を越え
た場合には、光を反射体の視野角としての有効エリアに
充分集光できなくなるからである。さらに、反射体に単
位面積当たりに噴射する粒体の数は、200個/mm2
ないし500個/mm2 とすることが望ましい。なぜな
らば、粒体の数が200個/mm2 未満の場合、ストラ
イプ溝の延びる方向からの入射光の反射特性上の問題を
改善できず、500個/mm2 を越えた場合、反射体の
視野角としての有効エリアに反射する光が少なくなるか
らである。
【0024】その後、図2(d)に示すように、母型2
6を箱形容器27に収納、配置し、容器27に例えばシ
リコーンなどの樹脂材料28を流し込み、常温にて放
置、硬化させ、この硬化した樹脂製品を容器27から取
り出し不要な部分を切除して、図2(e)に示すような
母型26の型面をなす多数のストライプ溝26aと逆の
凹凸形状とした多数の逆ストライプ溝29aを持つ型面
を有する転写型29を作成する。さらに、図2(f)に
示すように、転写型29の型面を反射体用の樹脂材料か
らなる樹脂基材の表面に押し当てて、樹脂基材2を硬化
させることにより、図2(g)に示すように、表面に転
写型29の型面が転写された、図1に示したようなスト
ライプ溝3および凹部6を形成する。最後に、ストライ
プ溝3と凹部6が形成された樹脂基材2の表面に、例え
ばアルミニウムをエレクトロンビーム蒸着法等によって
成膜し、ストライプ溝および凹部の表面に沿って反射膜
4を形成する。以上の工程を経て、本実施の形態の反射
体1が得られる。
6を箱形容器27に収納、配置し、容器27に例えばシ
リコーンなどの樹脂材料28を流し込み、常温にて放
置、硬化させ、この硬化した樹脂製品を容器27から取
り出し不要な部分を切除して、図2(e)に示すような
母型26の型面をなす多数のストライプ溝26aと逆の
凹凸形状とした多数の逆ストライプ溝29aを持つ型面
を有する転写型29を作成する。さらに、図2(f)に
示すように、転写型29の型面を反射体用の樹脂材料か
らなる樹脂基材の表面に押し当てて、樹脂基材2を硬化
させることにより、図2(g)に示すように、表面に転
写型29の型面が転写された、図1に示したようなスト
ライプ溝3および凹部6を形成する。最後に、ストライ
プ溝3と凹部6が形成された樹脂基材2の表面に、例え
ばアルミニウムをエレクトロンビーム蒸着法等によって
成膜し、ストライプ溝および凹部の表面に沿って反射膜
4を形成する。以上の工程を経て、本実施の形態の反射
体1が得られる。
【0025】以下、本発明に係る反射体を用いたSTN
(Super Twisted Nematic )方式の反射型液晶表示装置
について説明する。図3に示すように、この反射型液晶
表示装置は、例えば厚さ0.7mmの一対の表示側ガラ
ス基板13と背面側ガラス基板14との間に液晶層15
を設け、表示側ガラス基板13の上面側にポリカーボネ
ート樹脂やポリアリレート樹脂等からなる1枚の位相差
板16を設け、さらに位相差板16の上面側に第1の偏
光板17を配設している。また、背面側ガラス基板14
の下面側には、第2の偏光板18および図1に示した板
状の反射体1を順次設けている。反射体1は、第2の偏
光板18の下面側に反射膜4を対向させて積層され、第
2の偏光板18と反射膜4との間に、グリセリン等の光
の屈折率に悪影響を与えることのない材料からなる粘着
体19が充填されている。両ガラス基板13、14の対
向面側にはITO(インジウムスズ酸化物)等からなる
透明電極層20、21がそれぞれ形成され、透明電極層
20、21上にポリイミド樹脂等からなる配向膜22、
23がそれぞれ設けられている。これら配向膜等の関係
により液晶層15中の液晶は240度捻れた配置となっ
ている。
(Super Twisted Nematic )方式の反射型液晶表示装置
について説明する。図3に示すように、この反射型液晶
表示装置は、例えば厚さ0.7mmの一対の表示側ガラ
ス基板13と背面側ガラス基板14との間に液晶層15
を設け、表示側ガラス基板13の上面側にポリカーボネ
ート樹脂やポリアリレート樹脂等からなる1枚の位相差
板16を設け、さらに位相差板16の上面側に第1の偏
光板17を配設している。また、背面側ガラス基板14
の下面側には、第2の偏光板18および図1に示した板
状の反射体1を順次設けている。反射体1は、第2の偏
光板18の下面側に反射膜4を対向させて積層され、第
2の偏光板18と反射膜4との間に、グリセリン等の光
の屈折率に悪影響を与えることのない材料からなる粘着
体19が充填されている。両ガラス基板13、14の対
向面側にはITO(インジウムスズ酸化物)等からなる
透明電極層20、21がそれぞれ形成され、透明電極層
20、21上にポリイミド樹脂等からなる配向膜22、
23がそれぞれ設けられている。これら配向膜等の関係
により液晶層15中の液晶は240度捻れた配置となっ
ている。
【0026】また、前記背面側ガラス基板14と透明電
極層21との間に、図示していないカラーフィルタを印
刷等で形成することにより、この液晶表示装置をカラー
表示できるようにしてもよい。
極層21との間に、図示していないカラーフィルタを印
刷等で形成することにより、この液晶表示装置をカラー
表示できるようにしてもよい。
【0027】本実施の形態の反射体1においては、反射
体表面にストライプ溝3が形成されているため、表面が
鏡面状態またはランダムな凹凸が形成された従来の反射
板に比べて、ストライプ溝3の延びる方向に垂直な方向
から入射する光の反射方向を広げることができる。さら
にそれに加えて、ストライプ溝3間の稜線部5やストラ
イプ溝3内部に多数の凹部6がランダムに形成されてい
るため、この凹部6に入射した光が乱反射し、この乱反
射によってストライプ溝3の延びる方向においても光の
反射方向をより広範囲とすることができる。したがっ
て、この反射体1を備えた液晶表示装置によれば、使用
者が表示面をいずれの方向から視認した場合において
も、従来の液晶表示装置に比べて視野角が広がり、明る
い表示面とすることができる。
体表面にストライプ溝3が形成されているため、表面が
鏡面状態またはランダムな凹凸が形成された従来の反射
板に比べて、ストライプ溝3の延びる方向に垂直な方向
から入射する光の反射方向を広げることができる。さら
にそれに加えて、ストライプ溝3間の稜線部5やストラ
イプ溝3内部に多数の凹部6がランダムに形成されてい
るため、この凹部6に入射した光が乱反射し、この乱反
射によってストライプ溝3の延びる方向においても光の
反射方向をより広範囲とすることができる。したがっ
て、この反射体1を備えた液晶表示装置によれば、使用
者が表示面をいずれの方向から視認した場合において
も、従来の液晶表示装置に比べて視野角が広がり、明る
い表示面とすることができる。
【0028】なお、本実施の形態の反射型液晶表示装置
では、反射板を第2の偏光板の外側に配設する、いわゆ
る外付けの反射板とする例を説明したが、内蔵型として
もよい。また、液晶表示装置の例としてSTN方式のも
ので説明したが、液晶層の液晶分子の捻れ角を90度に
設定したTN(Twisted Nematic )方式の液晶表示装置
にも、本発明の反射体を適用し得ることは勿論である。
では、反射板を第2の偏光板の外側に配設する、いわゆ
る外付けの反射板とする例を説明したが、内蔵型として
もよい。また、液晶表示装置の例としてSTN方式のも
ので説明したが、液晶層の液晶分子の捻れ角を90度に
設定したTN(Twisted Nematic )方式の液晶表示装置
にも、本発明の反射体を適用し得ることは勿論である。
【0029】その他、上記実施の形態における反射体の
ストライプ溝を他の形態の溝とすることが可能である。
その一例として、多数のストライプ溝が互いに交差する
方向に連設され、その隣接するストライプ溝間の稜線部
あるいは溝内部にブラスト処理による凹部がランダムに
形成された反射板であってもよい。なお、溝の交差する
方向は、直交でもよいし、任意の角度で交差していても
よい。この反射体においては、交差するストライプ溝そ
れぞれに直交する方向から入射する光の反射方向が広範
囲にわたるうえ、ブラスト処理によるランダムな凹部で
入射光が乱反射するため、極めて広範囲の方向にわたっ
て反射効率が向上し、液晶表示装置に用いた際に明るい
表示面を得ることができる。
ストライプ溝を他の形態の溝とすることが可能である。
その一例として、多数のストライプ溝が互いに交差する
方向に連設され、その隣接するストライプ溝間の稜線部
あるいは溝内部にブラスト処理による凹部がランダムに
形成された反射板であってもよい。なお、溝の交差する
方向は、直交でもよいし、任意の角度で交差していても
よい。この反射体においては、交差するストライプ溝そ
れぞれに直交する方向から入射する光の反射方向が広範
囲にわたるうえ、ブラスト処理によるランダムな凹部で
入射光が乱反射するため、極めて広範囲の方向にわたっ
て反射効率が向上し、液晶表示装置に用いた際に明るい
表示面を得ることができる。
【0030】また他の例として、多数のストライプ溝を
平面的に湾曲させ、湾曲した稜線部または溝内部にブラ
スト処理による凹部をランダムに形成した反射体であっ
てもよい。この反射体の場合は、溝を湾曲させたことに
よる反射角度の拡大に、凹部による乱反射の作用が加わ
って、極めて広範囲の方向にわたって反射効率を向上さ
せることができる。
平面的に湾曲させ、湾曲した稜線部または溝内部にブラ
スト処理による凹部をランダムに形成した反射体であっ
てもよい。この反射体の場合は、溝を湾曲させたことに
よる反射角度の拡大に、凹部による乱反射の作用が加わ
って、極めて広範囲の方向にわたって反射効率を向上さ
せることができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明の目的であるストライプ溝に垂
直な方向以外の方向での反射角度の広がりを実証するた
めに、本発明に係る反射体を用いて種々の方向における
反射特性を実際に評価した。その評価結果について説明
する。まず、母型の材料として厚さ5mmの黄銅製金属
板を用意し、この黄銅製金属板に上記実施の形態で述べ
た方法による切削加工を施し、金属板の表面に4種類の
異なるピッチと同一の深さを持つストライプ溝を形成し
た。次に、ブラスト機(製品名:ブラストキャビネット
BK−1、厚地鉄工(株)社製)の粒体噴射口から70
cmの距離に上記金属板を設置し、下表1に示した4種
類の条件でガラス球体を吹き付け、金属板の表面に多数
のランダムな凹部を形成し、これを母型とした。最後
に、これら4種類の母型の型面を樹脂基材に転写した
後、その表面に真空蒸着法を用いてアルミニウムを0.
12μmの厚さで成膜し、ブラスト処理による凹部の深
さや凹部の曲率、または凹部の密度等が異なる4種類の
反射体(表1中の実施例1ないし4)を作製した。
直な方向以外の方向での反射角度の広がりを実証するた
めに、本発明に係る反射体を用いて種々の方向における
反射特性を実際に評価した。その評価結果について説明
する。まず、母型の材料として厚さ5mmの黄銅製金属
板を用意し、この黄銅製金属板に上記実施の形態で述べ
た方法による切削加工を施し、金属板の表面に4種類の
異なるピッチと同一の深さを持つストライプ溝を形成し
た。次に、ブラスト機(製品名:ブラストキャビネット
BK−1、厚地鉄工(株)社製)の粒体噴射口から70
cmの距離に上記金属板を設置し、下表1に示した4種
類の条件でガラス球体を吹き付け、金属板の表面に多数
のランダムな凹部を形成し、これを母型とした。最後
に、これら4種類の母型の型面を樹脂基材に転写した
後、その表面に真空蒸着法を用いてアルミニウムを0.
12μmの厚さで成膜し、ブラスト処理による凹部の深
さや凹部の曲率、または凹部の密度等が異なる4種類の
反射体(表1中の実施例1ないし4)を作製した。
【0032】
【表1】
【0033】上記のようにして作製した実施例1ないし
4の各反射体に対して、種々の入射方向における反射特
性を示したのが図4ないし図7である。これらの図は縦
軸を反射率(反射強度)、横軸を反射角度とした反射特
性曲線を示すグラフであり、図における反射特性曲線
は、図8に示すように、反射体1上に配置した点光源か
らの入射光L0 を、反射膜表面に立てた法線Hと反射特
性を測定するための入射光線とを含む面内で上記法線H
から見た入射角度θ0 が30度となるように入射させた
とき、反射光Lの反射角度θを0から60度に変化させ
た場合の反射率をプロットしたものである。なお、上記
反射率は、液晶パネル評価装置(大塚電子社製LCD5
000機種)を用い、白色板(MgO標準白色面を持つ
板)に入射角度30度で照射した際の反射角度30度に
おける反射光の出力を基準として、反射光の出力を上記
基準出力で除算して百分率(%)で表した値である。
4の各反射体に対して、種々の入射方向における反射特
性を示したのが図4ないし図7である。これらの図は縦
軸を反射率(反射強度)、横軸を反射角度とした反射特
性曲線を示すグラフであり、図における反射特性曲線
は、図8に示すように、反射体1上に配置した点光源か
らの入射光L0 を、反射膜表面に立てた法線Hと反射特
性を測定するための入射光線とを含む面内で上記法線H
から見た入射角度θ0 が30度となるように入射させた
とき、反射光Lの反射角度θを0から60度に変化させ
た場合の反射率をプロットしたものである。なお、上記
反射率は、液晶パネル評価装置(大塚電子社製LCD5
000機種)を用い、白色板(MgO標準白色面を持つ
板)に入射角度30度で照射した際の反射角度30度に
おける反射光の出力を基準として、反射光の出力を上記
基準出力で除算して百分率(%)で表した値である。
【0034】また、図4ないし図7中、「ψ=0度、ま
たはψ=90度」と示した角度ψは、図8に示したよう
に、反射体1の表面に立てた法線Hと反射体表面のスト
ライプ溝の延びる方向に垂直な直線とを含む面と、上記
法線Hと反射特性を測定するための入射光線とを含む面
とがなす角度のことである。したがって、例えばψ=0
度の特性曲線とは、ストライプ溝の延びる方向に垂直な
方向から入射角度θ0=30度で入射する光に対する反
射特性を測定したものであり、ψ=90度の特性曲線と
は、ストライプ溝の延びる方向から入射角度θ0 =30
度で入射する光に対する反射特性を測定したものであ
る。そして、比較例として、ストライプ溝を形成したの
みでブラスト処理を行っていない反射体の反射特性を示
した。
たはψ=90度」と示した角度ψは、図8に示したよう
に、反射体1の表面に立てた法線Hと反射体表面のスト
ライプ溝の延びる方向に垂直な直線とを含む面と、上記
法線Hと反射特性を測定するための入射光線とを含む面
とがなす角度のことである。したがって、例えばψ=0
度の特性曲線とは、ストライプ溝の延びる方向に垂直な
方向から入射角度θ0=30度で入射する光に対する反
射特性を測定したものであり、ψ=90度の特性曲線と
は、ストライプ溝の延びる方向から入射角度θ0 =30
度で入射する光に対する反射特性を測定したものであ
る。そして、比較例として、ストライプ溝を形成したの
みでブラスト処理を行っていない反射体の反射特性を示
した。
【0035】広い反射角度と高い反射効率の反射体を得
るという本発明の目的を満足するためには、広い反射角
度θの範囲にわたって一様に高い反射強度を持つような
特性曲線を持つことが理想的である。そこで、図4ない
し図7に示した実施例1ないし4の特性曲線を見ると、
これらの特性曲線は全て同様の傾向を示している。すな
わち、全ての図において、ψ=0度の特性曲線の場合、
ブラスト処理なしの比較例(1点鎖線で示す)では反射
角度θが25度近傍および35度近傍で反射強度がピー
クを持ち、25度未満または35度を超えると反射強度
は急激に低下する。それに対して、ブラスト処理を行っ
た実施例1ないし4(実線で示す)の各反射体では反射
強度の全体のレベルは低下するものの、広い角度範囲に
わたってなだらかな分布を持つようになり、反射角度θ
が10度や50度の点で見ると、実施例1ないし4にお
ける反射強度は全て比較例におけるそれよりも高くなっ
ている。また、ψ=90度の特性曲線の場合、比較例
(2点鎖線で示す)では反射角度θ=30度で反射強度
は尖ったピークを持つが、反射角度θが25度未満また
は35度を超えると反射強度はほぼ0となってしまう。
それに対して、実施例1ないし4(破線で示す)の各反
射体では、特性曲線はなだらかな分布を示し、反射角度
θが10度や50度の点でさえも100%程度の反射強
度が得られる。
るという本発明の目的を満足するためには、広い反射角
度θの範囲にわたって一様に高い反射強度を持つような
特性曲線を持つことが理想的である。そこで、図4ない
し図7に示した実施例1ないし4の特性曲線を見ると、
これらの特性曲線は全て同様の傾向を示している。すな
わち、全ての図において、ψ=0度の特性曲線の場合、
ブラスト処理なしの比較例(1点鎖線で示す)では反射
角度θが25度近傍および35度近傍で反射強度がピー
クを持ち、25度未満または35度を超えると反射強度
は急激に低下する。それに対して、ブラスト処理を行っ
た実施例1ないし4(実線で示す)の各反射体では反射
強度の全体のレベルは低下するものの、広い角度範囲に
わたってなだらかな分布を持つようになり、反射角度θ
が10度や50度の点で見ると、実施例1ないし4にお
ける反射強度は全て比較例におけるそれよりも高くなっ
ている。また、ψ=90度の特性曲線の場合、比較例
(2点鎖線で示す)では反射角度θ=30度で反射強度
は尖ったピークを持つが、反射角度θが25度未満また
は35度を超えると反射強度はほぼ0となってしまう。
それに対して、実施例1ないし4(破線で示す)の各反
射体では、特性曲線はなだらかな分布を示し、反射角度
θが10度や50度の点でさえも100%程度の反射強
度が得られる。
【0036】以上のデータから明らかなように、表1に
ブラスト処理条件を示した各実施例の反射体において
は、ストライプ溝に垂直な方向のみならず、ストライプ
溝に沿う方向からの入射光に対しても反射角度が充分に
広がることがわかった。比較例と比べて、特性曲線のピ
ークの点における反射強度では劣るものの、広い反射角
度にわたって充分な反射強度が得られる、という極めて
大きな効果が得られることが実証された。
ブラスト処理条件を示した各実施例の反射体において
は、ストライプ溝に垂直な方向のみならず、ストライプ
溝に沿う方向からの入射光に対しても反射角度が充分に
広がることがわかった。比較例と比べて、特性曲線のピ
ークの点における反射強度では劣るものの、広い反射角
度にわたって充分な反射強度が得られる、という極めて
大きな効果が得られることが実証された。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
反射体の製造方法によれば、ストライプ溝に垂直な方向
から入射する光の反射方向が広がることに加えて、ブラ
スト処理による多数の凹部によって入射光が乱反射する
という特性を持つ反射体が得られ、溝に垂直な方向以外
の方向においても反射方向がより広範囲となり、反射体
全体としての反射効率が向上する。したがって、この反
射体を備えた本発明の反射型液晶表示装置によれば、反
射体自体が高い反射効率と広範囲の反射方向を持ってい
るため、従来の反射型液晶表示装置に比べてあらゆる方
向において視野角が広がり、表示面を全体的に明るくす
ることができる。
反射体の製造方法によれば、ストライプ溝に垂直な方向
から入射する光の反射方向が広がることに加えて、ブラ
スト処理による多数の凹部によって入射光が乱反射する
という特性を持つ反射体が得られ、溝に垂直な方向以外
の方向においても反射方向がより広範囲となり、反射体
全体としての反射効率が向上する。したがって、この反
射体を備えた本発明の反射型液晶表示装置によれば、反
射体自体が高い反射効率と広範囲の反射方向を持ってい
るため、従来の反射型液晶表示装置に比べてあらゆる方
向において視野角が広がり、表示面を全体的に明るくす
ることができる。
【図1】 本発明に係る反射体の一実施の形態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】 同、反射体の製造方法を工程順に示す断面図
である。
である。
【図3】 本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る実施例1の反射体の反射特性を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図5】 同、実施例2の反射体の反射特性を示すグラ
フである。
フである。
【図6】 同、実施例3の反射体の反射特性を示すグラ
フである。
フである。
【図7】 同、実施例4の反射体の反射特性を示すグラ
フである。
フである。
【図8】 図4ないし図7中の反射角度θおよびψを説
明するための図である。
明するための図である。
【図9】 従来の反射体の一例を示す斜視図である。
【図10】 従来の反射型液晶表示装置の一例を示す断
面図である。
面図である。
1 反射体 2 樹脂基材 3 ストライプ溝 4 反射膜 5 稜線部 6 凹部 11 ブラスト処理装置 26 母型 29 転写型
Claims (6)
- 【請求項1】 反射体形成用母型の型面に多数のストラ
イプ溝を連設するとともに、粒体を噴射して多数の凹部
をランダムに形成し、該母型の型面から該型面の凹凸形
状を反対にした型面を持つ転写型を形成し、ついで、該
転写型の型面を反射体用基材の表面に転写することを特
徴とする反射体の製造方法。 - 【請求項2】 前記粒体の平均粒径を35μmないし2
20μmとすることを特徴とする請求項1に記載の反射
体の製造方法。 - 【請求項3】 前記粒体噴射時の圧力を0.5kg/c
m2 ないし1.0kg/cm2 とすることを特徴とする
請求項1に記載の反射体の製造方法。 - 【請求項4】 前記反射体表面に単位面積当たりに噴射
される前記粒体の数を200個/mm2 ないし500個
/mm2 とすることを特徴とする請求項1に記載の反射
体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の反射体の製造方法を用
いて製造されたことを特徴とする反射体。 - 【請求項6】 請求項5に記載の反射体を備えたことを
特徴とする反射型液晶表示装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9197576A JPH1138214A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 反射体及びその製造方法並びに反射型液晶表示装置 |
| KR1019980028040A KR100272882B1 (ko) | 1997-07-23 | 1998-07-11 | 반사체, 그 제조방법 및 반사형 액정표시장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9197576A JPH1138214A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 反射体及びその製造方法並びに反射型液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1138214A true JPH1138214A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16376802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9197576A Withdrawn JPH1138214A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 反射体及びその製造方法並びに反射型液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1138214A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002022912A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-23 | Alps Electric Co Ltd | 反射体および反射型液晶表示装置 |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP9197576A patent/JPH1138214A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002022912A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-23 | Alps Electric Co Ltd | 反射体および反射型液晶表示装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20051110 |
|
| A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20060214 |