JPH1138444A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH1138444A
JPH1138444A JP19404397A JP19404397A JPH1138444A JP H1138444 A JPH1138444 A JP H1138444A JP 19404397 A JP19404397 A JP 19404397A JP 19404397 A JP19404397 A JP 19404397A JP H1138444 A JPH1138444 A JP H1138444A
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JP
Japan
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liquid crystal
substrate
electrode
switching element
crystal display
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Application number
JP19404397A
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English (en)
Inventor
Rieko Iida
理恵子 飯田
Tatsuo Saishiyu
達夫 最首
Tsutomu Hasegawa
励 長谷川
Takeshi Ito
伊藤  剛
Hiroyuki Osada
洋之 長田
Takaki Takato
孝毅 高頭
Haruhiko Okumura
治彦 奥村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造後に表示性能を制御することが可能な強誘
電性或いは反強誘電性液晶表示装置を提供すること。 【解決手段】本発明の強誘電性或いは反強誘電性液晶表
示装置1は、1つの画素にそれぞれ独立に駆動される2
つの画素電極9、10が設けられ、配向膜22、23の
電気容量が画素電極9、10上でそれぞれ異なるため、
駆動する画素電極9、10を適宜選択することにより、
表示性能を制御することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に、強誘電性液晶材料或いは反強誘電性液晶材料
等の大きな自発分極を有するスメクチック液晶材料を用
いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶材料及び反強誘電性液晶材
料は、大きな自発分極を有するスメクチック液晶材料で
ある。このような液晶材料を用いた液晶表示装置は、表
面安定化表示モードで駆動されることにより、速い応答
速度及び広い視野角を得ることができるため、次世代の
液晶表示装置として期待されており、アクティブマトリ
クスを用いて駆動することによる動画表示が試みられて
いる。
【0003】しかしながら、これら大きな自発分極を有
する液晶材料は、数十〜数千という非常に高い誘電率を
有しているため、ネマチック液晶材料を用いた液晶表示
装置では問題とならなかった配向膜の厚さのばらつき等
が、装置の表示性能に大きく影響することが判明した。
以下に、その理由を説明する。
【0004】液晶表示装置は、基板上に形成された画素
電極、画素電極と対向して設けられた対向電極、及び画
素電極と対向電極との間に設けられた液晶層とを有して
いる。このような液晶表示装置の画素電極と対向電極と
の間に所定の電圧を印加すると、印加電圧に応じた電場
が液晶層に形成される。
【0005】しかしながら、一般に、液晶表示装置には
画素電極及び対向電極の表面に配向膜や絶縁膜等が設け
られているため、電極間に印加された電圧は、液晶層だ
けに印加されるわけではなく、配向膜や絶縁膜のように
画素電極と対向電極との間に設けられた全ての部材に分
圧されてしまう。そのため、配向膜や絶縁膜のような部
材の厚さのばらつきが、液晶層に形成される電場に影響
してコントラストのばらつきを生じさせるのである。
【0006】また、電極間に設けられた配向膜や絶縁膜
は、液晶層と直列に接続されたコンデンサとして作用す
ると考えられる。このコンデンサの容量のばらつきは、
フレーム毎に液晶材料の配向を反転させて液晶表示装置
を駆動する場合(以下、交流駆動という)にはコントラ
ストに影響を与え、液晶材料の配向を反転させずに複数
のフレームにわたり書き込みを行って駆動する場合(以
下、直流駆動という)には応答速度とコントラストとに
影響を与える。
【0007】上述の配向膜や絶縁膜等の厚さのばらつき
は、ネマチック液晶材料を用いた液晶表示装置において
は、配向膜や絶縁膜の厚さが液晶層の厚さの1/50程
度と少なく、ネマチック液晶材料と、配向膜に用いられ
る有機高分子材料や絶縁膜に用いられる無機酸化物材料
とがほぼ同じオーダーの誘電率を有しているため、表示
性能に殆ど影響を与えない。
【0008】しかしながら、誘電率の大きなスメクチッ
ク液晶材料を用いた強誘電性または反強誘電性液晶表示
装置においては、配向膜や絶縁膜等の厚さの僅かなばら
つきが素子の表示性能に大きな影響を与えるのである。
【0009】このような表示性能への影響は、均一な厚
さの配向膜等が形成された基板のみを用いることにより
低減することができるが、歩留まりが低下して製造コス
トが上昇するという問題を生じる。また、配向膜等を、
均一な厚さでかつ高い歩留まりで形成することは非常に
困難である。したがって、不均一な厚さの配向膜や絶縁
膜が形成された場合でも、製造後に表示性能を制御する
ことが可能な強誘電性液晶表示装置が求められている。
【0010】また、直流駆動の場合は、強誘電性または
反強誘電性液晶表示装置の応答速度及びコントラスト
は、配向膜の厚さを変えることにより制御することがで
きる。しかしながら、応答速度とコントラストとはトレ
ードオフの関係にあるため、速い応答速度と高いコント
ラストとを同時に得ることは困難である。
【0011】したがって、直流駆動の強誘電性或いは反
強誘電性液晶表示装置の製造において、動画表示仕様と
する場合と、モニター仕様とする場合とでは、それぞれ
配向膜や絶縁膜の厚さを変える必要がある。すなわち、
速い応答速度が求められる動画表示仕様では、配向膜や
絶縁膜を厚く形成し、高速な応答は必要とされないが高
いコントラストが求められるモニター仕様では、配向膜
や絶縁膜を薄く形成する必要があるのである。
【0012】しかしながら、このように、それぞれの仕
様に応じて強誘電性或いは反強誘電性液晶表示装置を製
造すると、その使用目的はモニター用もしくは動画表示
用のどちらかに絞られてしまう。したがって、同一のパ
ネルで、製造後に表示性能を制御することにより、モニ
ター用としても動画表示用としても使用可能な強誘電性
或いは反強誘電性液晶時装置が求められている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製造後に表
示性能を制御することが可能な強誘電性或いは反強誘電
性液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、 a) 第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチ
ング素子と信号電極線を共有する第2のスイッチング素
子と、前記第1のスイッチング素子のソース電極に電気
的に接続された第1の画素電極と、前記第1の画素電極
と並置して設けられ、前記第2のスイッチング素子のソ
ース電極に電気的に接続された第2の画素電極とを有す
る第1の基板、 b) 前記第1の基板の第1及び第2の画素電極が形成
された面に対向して配置され、その対向面に対向電極を
有する第2の基板、 c) 前記第1の基板と第2の基板との間に設けられ、
強誘電性或いは反強誘電性液晶材料を含む液晶層、及び d) 前記第1及び第2の画素電極と前記対向電極との
間に設けられ、前記第1の画素電極−対向電極間の領域
と、前記第2の画素電極−対向電極間の領域とで、異な
る電気容量を有する誘電層を具備することを特徴とする
液晶表示装置を提供する。
【0015】また、本発明は、 a) スイッチング素子と、前記スイッチング素子のソ
ース電極に電気的に接続された画素電極とを有する第1
の基板、 b) 対向電極と、前記対向電極上に設けられた絶縁層
と、前記絶縁層上の所定の位置に設けられた導電層とを
具備し、前記第1の基板の画素電極が形成された面と対
向して配置された第2の基板、 c) 前記第1の基板と第2の基板との間に設けられ、
強誘電性或いは反強誘電性液晶材料を含む液晶層、 d) 前記第1の基板及び第2の基板の少なくとも一方
に、前記液晶層と接して設けられた配向膜、及び e) 前記スイッチング素子と前記導電層との間に設け
られた光遮断部を具備し、前記導電層は、前記第1の基
板の画素電極及びスイッチング素子に対応して設けら
れ、前記対向電極及び導電層のスイッチング素子に対応
する部分へのレーザー光の照射により、前記対向電極と
導電層とが電気的に接続されることを特徴とする液晶表
示装置を提供する。本発明は、上記液晶表示装置におい
て、前記光遮断部がブラックマトリクスであることを特
徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の液晶表示装置について説明する。図1に、本発明の第
1の実施形態に係る液晶表示装置の断面図を示す。図1
において、液晶表示装置1は、第1の基板であるアレイ
基板2、アレイ基板2と対向して配置された第2の基板
である対向基板3、及びアレイ基板2と対向基板3との
間に設けられた液晶層4により構成されている。
【0017】アレイ基板2では、基板5の対向基板3と
の対向面に、第1及び第2のスイッチング素子(図示せ
ず)が設けられているとともに、これら第1及び第2の
スイッチング素子のそれぞれのソース電極と電気的に接
続された第1及び第2の画素電極9、10が形成され、
これらによってアレイ基板2が構成されている。
【0018】対向基板3では、透明基板15のアレイ基
板2との対向面に、ブラックマトリクス16及びカラー
フィルタ層17、透明な対向電極19、及び透明な絶縁
層18が順次設けられている。
【0019】液晶層4は、強誘電性液晶材料もしくは反
強誘電性液晶材料20で構成されており、アレイ基板2
と対向基板3との間には、両者の間隔を一定に保つため
のスペーサ21が介在している。
【0020】また、アレイ基板2と対向基板3の対向面
の裏面には、偏光板11及び偏光板14がそれぞれ設け
られている。アレイ基板2及び対向基板3のそれぞれの
対向面には、第1の画素電極9上と第2の画素電極10
上とで厚さの異なる配向膜22、23が、それぞれ誘電
層として形成されている。なお、ここで誘電層とは、画
素電極9、10と対向電極18との間に設けられる、金
属等の導電体や液晶材料20を除く、配向膜22、23
や絶縁膜19等の誘電性を有する層である。
【0021】上記強誘電性液晶表示装置のアレイ基板2
について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2
及び図3は、それぞれアレイ基板2の上面図及び等価回
路図である。図2において、基板5上には、第1のスイ
ッチング素子6、第1のスイッチング素子6と信号電極
線8を共有する第2のスイッチング素子7、第1のスイ
ッチング素子6のソース電極と電気的に接続された第1
の画素電極9、及び第2のスイッチング素子7のソース
電極と電気的に接続された第2の画素電極10が設けら
れている。
【0022】第1及び第2のスイッチング素子6、7
は、それぞれ独立に駆動されるゲート電極線12、13
を有しており、第1の画素電極9と第2の画素電極10
とは独立してスイッチングされる。
【0023】このように、本発明の第1の態様に係る液
晶表示装置においては、画素電極9、10で1つの画素
が構成され、配向膜22、23の厚さが画素電極9、1
0上でそれぞれ異なるため、画素電極9、10を独立に
スイッチングすることにより、異なる表示性能を得るこ
とができる。
【0024】すなわち、画素電極9のみをスイッチング
する場合、配向膜22、23の画素電極9上の領域が薄
く形成されているため、モニター表示に適した高いコン
トラストを得ることができる。また、画素電極10のみ
をスイッチングする場合、配向膜22、23の画素電極
9上の領域が厚く形成されているため、動画表示に適し
た高速応答性を得ることができる。
【0025】なお、画素電極9と画素電極10を、連動
させてスイッチングする場合、モニター等での表示に適
した高いコントラストを得ることができるだけでなく、
光の利用効率を向上させることができる。
【0026】このように、本発明の第1の実施形態に係
る液晶表示装置によると、装置を製造した後に駆動方法
を制御することにより、装置の表示性能を制御すること
が可能となる。
【0027】以上、配向膜22、23の両方の厚さを、
画素電極9上と画素電極10上とで変える場合について
説明したが、配向膜22、23のいずれか一方の厚さを
変えてもよい。また、画素電極9、10と対向電極19
との間に、配向膜22、23以外の誘電層を設け、その
誘電層の厚さを変えても装置の表示性能を制御すること
ができる。さらに、この誘電層を、画素電極9−対向電
極19間の領域と、画素電極10−対向電極19間の領
域とで、比誘電率の異なる材料で構成しても同様の効果
を得ることができる。
【0028】誘電層の電気容量は、同じ電気容量を有す
るポリイミド膜の膜厚に換算した場合に、画素電極9−
対向電極19間の領域と画素電極10−対向電極19間
の領域とで、10nm〜150nm程度異なることが好
ましく、30nm〜50nmnm程度異なることがより
好ましい。誘電層の電気容量にこのような差を形成する
と、それぞれの駆動方法で駆動することにより、高いコ
ントラスト及び速い応答速度を得ることができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施形態に係る液晶
表示装置について、図4を参照しながら説明する。図4
において、液晶表示装置31は、第1の基板であるアレ
イ基板32、アレイ基板32と対向して配置された第2
の基板である対向基板33、及びアレイ基板32と対向
基板33との間に設けられた液晶層34により構成され
ている。
【0030】アレイ基板32では、基板5の対向基板3
3との対向面に、スイッチング素子35が設けられてい
るとともに、このスイッチング素子35のソース電極と
電気的に接続された画素電極36が形成されている。こ
のスイッチング素子35上には、ブラックマトリクス3
7が形成されており、ブラックマトリクス37と画素電
極36の上には配向膜38が設けられている。すなわ
ち、アレイ基板32は、ブラックマトリクス(BM)オ
ンアレイ構造を有している。
【0031】液晶層34は、強誘電性液晶材料もしくは
反強誘電性液晶材料20で構成されており、アレイ基板
32と対向基板33との間には、両者の間隔を一定に保
つためのスペーサ21が介在している。
【0032】対向基板33では、透明基板15のアレイ
基板32との対向面に、カラーフィルタ層17、対向電
極19、絶縁層39、所定のパターンでパターニングさ
れた導電層41、絶縁層40、及び配向膜42が順次設
けられている。
【0033】なお、これらアレイ基板32及び対向基板
33のそれぞれの対向面の裏面には、偏光板11及び偏
光板14がそれぞれ設けられている。製造直後の液晶表
示装置31は、参照番号43に示すように、対向電極1
9と導電層41とが近接して配置されていながらも電気
的に絶縁されている。したがって、参照番号43に示す
ような状態では、導電層41は対向電極として機能して
いない。
【0034】しかしながら、この液晶表示装置31の対
向電極19及び導電層41にYAGレーザー等のレーザ
ー光を、基板15側から照射すると、参照番号44に示
すように対向電極19と導電層41とが電気的に接続さ
れ、導電層41が対向電極として機能するようになる。
【0035】したがって、所定の位置にレーザー光を照
射することにより、画素電極36と対向電極との間に位
置する配向膜及び絶縁膜の電気容量が変化するため、レ
ーザー光照射前に比べて、絶縁膜や配向膜の厚さを薄く
したのと同様の効果を得ることができるのである。
【0036】以上、対向電極19上に、絶縁層39を介
して導電層41を1層積層した場合について説明した
が、対向電極19上に、複数の導電層を絶縁層を介して
積層した構成としてもよい。このように複数の導電層を
積層すると、照射するレーザー光の強度を適宜制御する
ことにより、多段階的に配向膜及び絶縁膜の電気容量を
制御することができる。
【0037】また、複数の導電層を積層する場合に、そ
れぞれの導電層を部分的にずらして積層すると、レーザ
ー光の照射位置を制御することにより所望の導電層を対
向電極19に電気的に接続することができる。
【0038】また、参照番号43に示す位置の対向電極
19、導電層41、及び絶縁層39のみを選択的に溶融
するために、参照番号43に示す位置において、対向電
極19、導電層41、及び絶縁層39の少なくとも1つ
を、比較的低融点の光吸収性材料で構成することが好ま
しい。装置をこのような構成とすると、対向電極19と
導電層41とを効率的に導通させることができ、配向膜
42や絶縁層40等が溶融されるのを防ぐことができ
る。
【0039】また、セルギャップを狭くした場合に対向
電極19と画素電極36との電気的短絡を防止するため
に、絶縁層40を厚さが100nm以上となるように形
成することが好ましい。
【0040】なお、このようなレーザー光の照射は、ア
レイ基板32に形成されたスイッチング素子35を損傷
するおそれがあるが、本発明の第2の実施形態に係る強
誘電性液晶表示装置においては、スイッチング素子35
上にブラックマトリクス37等の光遮断部が設けられて
いるため、レーザー光はこの光遮断部に吸収または反射
され、スイッチング素子35を損傷するおそれがない。
【0041】この光遮断部は、必ずしもスイッチング素
子35上に設ける必要はない。光遮断部は、透明基板1
5側から入射するレーザー光が、対向電極19及び導電
層41に到達するように、及びスイッチング素子35に
到達しないように配置される。したがって、光遮断部
を、例えば、導電層41と絶縁層40との間に、レーザ
ー光のスイッチング素子35への到達を防止するように
配置してもよい。
【0042】また、光遮断部は、レーザー光を遮断する
ものであれば特に制限はなく、光反射性の材料や光吸収
性の材料で構成されるが、光吸収性の材料を用いるこ
と、特にブラックマトリクスであることが好ましい。こ
のように光遮断部をブラックマトリクスとすると、良好
な表示性能を得ることができ、さらに装置の構成を単純
にすることができる。
【0043】上述の液晶表示装置31は、配向膜や絶縁
膜を厚く形成した動画表示仕様、或いは、製造後にレー
ザー光を照射することにより配向膜や絶縁膜の厚さを実
質的に薄くして、モニター仕様とすることができる。ま
た、上述の強誘電性液晶表示装置31は、表示面内で表
示性能のばらつきがある場合には、所定の位置に選択的
にレーザー光を照射することにより、面内での表示性能
を均一化することができる。
【0044】以上説明した本発明の第1及び第2の実施
形態に係る液晶表示装置では、アレイ基板にはガラス等
の透明基板が用いられ、この基板上に、ゲート電極線、
信号電極線、及びTFT等で構成されるスイッチング素
子、及び配向膜等が形成される。
【0045】対向基板には、ガラス等の透明基板が用い
られ、必要に応じてその表面にカラーフィルタ層が形成
される。これらアレイ基板及び対向基板上に形成される
画素電極、対向電極、導電層は、ITO等の透明導電性
材料で構成され、配向膜は、ポリイミド、ポリアミド、
ポリビニルアルコール、ポリイミドアミド、及びSiN
等の一般的な配向膜に用いられる材料で構成される。ま
た、絶縁膜は、SiO2 等の透明な絶縁性の無機材料や
Ta25 等で構成され、アレイ基板及び対向基板に
は、それぞれ偏光板が設けられる。また、液晶層を構成
する液晶材料としては、強誘電性液晶材料や反強誘電性
液晶材料等の大きな自発分極を有するスメクチック液晶
材料が用いられる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、これら実施例は、本発明の理解を容易にする目的で
記載されるものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲
内で種々変更するすることができる。
【0047】(実施例1)図1に示す反強誘電性液晶表
示装置を、以下に示すようにして作製した。まず、図2
に示す、透明ガラス基板5上に2系統のスイッチング素
子6、7、及びITOからなる画素電極9、10が形成
されたアレイ基板2を用い、画素電極9、10上に、日
本合成ゴム社製の可溶性ポリイミドAを20nmの厚さ
に印刷し、焼成した。
【0048】次に、ポリイミド膜が形成されたアレイ基
板2の全面にフェノール樹脂系ポジ型レジストを塗布
し、このレジスト膜に、中心波長436nmのUV光を
用いて画素電極9に対応するパターンで露光した。露光
されたレジストを、東京応化社製の現像液NMD−3を
用いて除去して、画素電極9上のポリイミド膜を露出さ
せ、この露出されたポリイミド膜をエッチングにより除
去した。
【0049】さらに、残留するレジスト膜を、東京応化
社製のレジスト剥離液ハクリ−104を用いて除去し、
アレイ基板2の画素電極9、10が形成された面の全面
に40nmの厚さでポリイミドAを塗布し、焼成した。
以上のようにして、画素電極9上での厚さが40nm、
画素電極10上での厚さが60nmの配向膜22を形成
した。
【0050】次に、ガラス基板15上に、カラーフィル
タ17、ブラックマトリクス16、絶縁膜18、及び対
向電極19が形成された対向基板3についても、アレイ
基板2と同様にして配向膜23を形成した。
【0051】以上のようにして作製したアレイ基板2及
び対向基板3のそれぞれの配向膜22、23にラビング
処理を施し、セルギャップが2μmとなるようにして液
晶セルを作製した。この液晶セルに、自発分極が250
nC/cm2 、応答速度が70μs、飽和電圧が1.5
V/μmの三井石油社製の無しきい値型反強誘電性液晶
材料Bを注入し、液晶セルを封止した。この液晶セルの
両面に偏光板11、14を設けて反強誘電性液晶表示装
置1を作製した。
【0052】なお、スイッチング素子6、7が形成され
たアレイ基板2としては、最大印加電圧±5V、画素数
640×480のVGAを使用した。以上のようにして
作製した反強誘電性液晶表示装置1について、ゲート電
極線13にのみ走査信号を入力して直流駆動したとこ
ろ、応答速度が60ms、コントラスト比が20と、動
画表示に適した高速応答性を得ることができた。また、
ゲート電極線12、13に同時に走査信号を入力して擬
似直流駆動したところ、応答速度が90ms、コントラ
スト比が80と、モニター等の表示に適した高コントラ
ストを得ることができた。
【0053】(比較例1)配向膜の厚さを均一に形成
し、各画素に1つの画素電極を用いたこと以外は実施例
1と同様にして、図6に示す反強誘電性液晶表示装置1
01を作製した。
【0054】すなわち、ガラス基板5上に、面積が画素
電極9と画素電極10との和に等しい画素電極109が
形成され、さらにこの画素電極109をスイッチングす
るスイッチング素子(図示せず)が形成されたアレイ基
板102を用い、このアレイ基板102上に均一な厚さ
でポリイミドからなる配向膜103を形成した。また、
対向基板3の表面にも均一な厚さでポリイミドからなる
配向膜104を形成して、反強誘電性液晶表示装置10
1を作製した。
【0055】なお、配向膜103、104の厚さをそれ
ぞれ0〜100nmの範囲で変えて装置を作製し、それ
ぞれの装置について実施例1と同様にして応答速度及び
コントラスト比を測定した。その結果を図7に示す。
【0056】図7において、横軸は一方の基板に設けら
れた配向膜の膜厚を示し、縦軸は応答速度及びコントラ
スト比を示している。また、曲線130はコントラスト
比についてのデータを示しており、曲線131は応答速
度についてのデータを示している。なお、絶縁膜が設け
られた場合は、比誘電率からポリイミド膜厚に換算する
ことにより、同一のグラフにプロットされる。
【0057】このグラフから明らかなように、実施例1
で作製した反強誘電性液晶表示装置1は、比較例1で作
製した反強誘電性液晶表示装置の配向膜の膜厚を40n
mとした場合及び60nmとした場合に相当する表示性
能を、駆動方法を変えることにより得ることができる。
【0058】(実施例2)配向膜22及び23を以下に
示すようにして形成したこと以外は、実施例1と同様に
して反強誘電性液晶表示装置を作製した。
【0059】まず、実施例1と同様にして、アレイ基板
2上に40μmの厚さのポリイミド膜を形成し、その上
に所定のパターンのレジスト膜を形成した。次に、この
レジスト膜が形成されたアレイ基板2の全面に、20μ
mの厚さのポリイミド膜を形成し、レジストとともにレ
ジスト膜上のポリイミド膜を除去した。
【0060】このようにして、画素電極9上での厚さが
40nm、画素電極10上での厚さが60nmの配向膜
22を形成した。また、対向基板3についても同様にし
て配向膜23を形成して、反強誘電性液晶表示装置1を
作製した。
【0061】以上のようにして作製した反強誘電性液晶
表示装置1について、応答速度及びコントラスト比を測
定したところ、実施例1で作製した装置と同様の値が得
られた。
【0062】(実施例3)以下に示すようにして、画素
電極9、10、及び対向電極19上にSiO2 からなる
絶縁層が設けられ、これら絶縁層の上に配向膜22、2
3が形成された反強誘電性液晶表示装置を作製した。
【0063】まず、実施例1で用いたのと同様のアレイ
基板5の画素電極9、10が形成された面の全面に、C
VD成膜装置を用いて、SiO2 からなる厚さ34nm
の絶縁層を形成した。なお、この絶縁層は、厚さ20n
mのポリイミド配向膜に相当する電気容量を有してい
る。
【0064】次に、アレイ基板2上に形成された絶縁層
全面に、上述のようにしてレジストパターンを形成し、
露出した絶縁層を弗酸でエッチングして除去した。残留
するレジスト膜を除去した後、40nmの厚さでポリイ
ミド膜を形成した。
【0065】以上のようにして、画素電極9上に厚さ4
0nmのポリイミド膜を、画素電極10上に厚さ74n
mのSiO2 −ポリイミド複合膜を形成した。なお、こ
の複合膜は、60nmの厚さのポリイミド膜に相当する
電気容量を有している。
【0066】対向基板3についても同様にして、ポリイ
ミド膜及びSiO2 −ポリイミド複合膜を形成し、反強
誘電性液晶表示装置1を作製した。このようにして作製
した反強誘電性液晶表示装置について、応答速度及びコ
ントラスト比を測定したところ、実施例1で作製した装
置と同様の値が得られた。
【0067】(実施例4)配向膜22、23を以下に示
すようにして形成したこと以外は、実施例1と同様にし
て反強誘電性液晶表示装置1を作製した。
【0068】まず、実施例1で用いたのと同様のアレイ
基板2の画素電極9、10上に、20nmの厚さで日本
合成ゴム社製の感光性ポリイミドCを全面に印刷した。
次に、強度380mJ/cm2 、極大波長365nmの
平行光を、露光用マスクを介して照射して、画素電極1
0上に形成された感光性ポリイミド膜のみを選択的に露
光した。この感光性ポリイミド膜に、1 .5kg/cm
3 の窒素ガス雰囲気下で、9mL/minの流量で現像
液を240秒間噴霧し、続いて現像液とリンス液との混
合液、及びリンス液をそれぞれ10秒間づつ噴霧した。
さらに、窒素ガスを吹き付けながら20秒間スピンドラ
イを行い、アレイ基板2の表面を乾燥させた。
【0069】このようにして画素電極10上のみに厚さ
20nmのポリイミド膜を形成した後、基板全面に40
nmの厚さで可溶性ポリイミドAを塗布して、画素電極
9上に厚さ40nmのポリイミド膜を、画素電極10上
に厚さ60nmのポリイミド膜を形成した。なお、可溶
性ポリイミドAから形成されたポリイミド膜と、感光性
ポリイミドCから形成されたポリイミド膜とは、ほぼ同
じ比誘電率を有していた。
【0070】対向基板3についても同様にして、ポリイ
ミド膜を形成し、反強誘電性液晶表示装置1を作製し
た。このようにして作製した反強誘電性液晶表示装置に
ついて、応答速度及びコントラスト比を測定したとこ
ろ、実施例1で作製した装置と同様の値が得られた。
【0071】(実施例5)図4に示す反強誘電性液晶表
示装置を、以下に示すようにして作製した。まず、透明
ガラス基板5上にスイッチング素子35、及びITOか
らなる画素電極36、及びスイッチング素子35上にブ
ラックマトリクス37を形成した。次に、この透明ガラ
ス基板5の画素電極36が形成された面に、ポリイミド
Aを塗布して40nmの厚さのポリイミド膜を成膜し
た。さらに、このポリイミド膜の表面にラビング処理を
施すことにより配向膜38を形成して、BMオンアレイ
構造のアレイ基板32を形成した。
【0072】次に、カラーフィルタ層17が形成された
ガラス基板15上に、対向電極19として厚さ150n
mのITO膜を形成し、このITO膜上に絶縁層39と
して8.5nmの厚さでSiO2 膜を形成した。このS
iO2 膜上に、導電層41として厚さ150nmのIT
O膜を画素電極36に対応するパターンで形成し、この
ITO膜上に絶縁層40として厚さ17nmのSiO2
膜を形成した。さらに、このSiO2 膜上に、ポリイミ
ドからなる厚さ30nmの配向膜42を形成することに
より、対向基板33を形成した。
【0073】以上のようにして形成したアレイ基板32
及び対向基板33を用いたこと以外は実施例1と同様に
して、反強誘電性液晶表示装置31を形成した。なお、
絶縁層39として形成した厚さ8.5nmのSiO2
は、厚さ5nmのポリイミド膜に相当する電気容量を有
している。
【0074】上述のようにして形成した反強誘電性液晶
表示装置31について点燈試験を行った。その結果、配
向膜38、42の膜厚のばらつきのために、表示面内で
応答速度及びコントラストのばらつきが観測された。
【0075】図5に、反強誘電性液晶表示装置31の上
面図を示す。この図で、参照番号52、53は、それぞ
れ信号電極線及びゲート電極線を示し、参照番号50
は、表示性能の均一な画素を示し、参照番号51は、表
示性能の不均一な画素を示している。なお、参照番号4
3で示す位置には、TFT等が形成されている。
【0076】この図から明らかなように、表示性能の不
均一な画素51は、表示面の隅に多くみられた。また、
画素50に対する画素51の表示性能のばらつきを、図
7に示すグラフから、配向膜38、42の膜厚のばらつ
きに換算したところ、画素50に対して画素51では、
それぞれの配向膜で2. 5nm程度厚く形成されている
ことが判明した。
【0077】次に、表示性能の不均一な画素51につい
て、参照番号43で示す位置に、強誘電性液晶表示装置
31の対向基板33側からYAGレーザー光を照射し
た。その結果、図4に示す対向電極19、導電層41、
及び絶縁層39が位置43で溶融し、参照番号44に示
すように対向電極19と導電層41とが電気的に接続さ
れた。したがって、画素51の表示性能のばらつきが補
正され、表示面内での表示性能の均一な反強誘電性液晶
表示装置を得ることができた。
【0078】以上、実施例1〜5では、直流駆動した場
合について説明したが、実施例5の反強誘電性液晶表示
装置については交流駆動した場合でも同様の効果を得る
ことができる。また、上記実施例1〜5では、反強誘電
性液晶を用いた場合について説明したが、強誘電性液晶
を用いても同様の効果を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
1つの画素にそれぞれ独立に駆動される2つの画素電極
が設けられ、配向膜等の誘電層の電気容量がそれぞれの
画素電極上で異なるため、駆動する画素単位を適宜選択
することにより、表示性能を制御することが可能な強誘
電性或いは反強誘電性液晶表示装置が提供されるまた、
本発明によると、対向電極上に、各画素ごとにパターニ
ングされた導電層が絶縁層を介して設けられ、スイッチ
ング素子と導電層との間に光遮断部が設けられるため、
表示面側から所定の位置にレーザー光を照射することに
より対向電極と導電層とを電気的に接続して表示性能を
制御することが可能な強誘電性或いは反強誘電性液晶表
示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の
断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置に
用いられるアレイ基板の上面図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置に
用いられるアレイ基板の等価回路図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の
断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の
上面図。
【図6】従来の反液晶表示装置の断面図。
【図7】従来の反強誘電性液晶表示装置における配向膜
の膜厚に対する応答速度及びコントラスト比の変化を示
すグラフ。
【符号の説明】
1、31、101…液晶表示装置 2、32、102…アレイ基板 3、33…対向基板 4、34…液晶層 5…基板 6、7、35…スイッチング素子 8、52…信号電極線 9、10、109…画素電極 11、14…偏光板 12、13、53、105…ゲート電極線 15…透明基板 16、37…ブラックマトリクス 17…カラーフィルタ層 18、39、40…絶縁層 19…対向電極 20…強誘電性或いは反強誘電性液晶材料 21…スペーサ 22、23、38、42、103、104…配向膜 41…導電層 43、44…位置 50、51…画素 130、131…曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 剛 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 長田 洋之 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 高頭 孝毅 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 奥村 治彦 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a) 第1のスイッチング素子と、 前記第1のスイッチング素子と信号電極線を共有する第
    2のスイッチング素子と、 前記第1のスイッチング素子のソース電極に電気的に接
    続された第1の画素電極と、 前記第1の画素電極と並置して設けられ、前記第2のス
    イッチング素子のソース電極に電気的に接続された第2
    の画素電極とを有する第1の基板、 b) 前記第1の基板の第1及び第2の画素電極が形成
    された面に対向して配置され、その対向面に対向電極を
    有する第2の基板、 c) 前記第1の基板と第2の基板との間に設けられ、
    強誘電性或いは反強誘電性液晶材料を含む液晶層、及び d) 前記第1及び第2の画素電極と前記対向電極との
    間に設けられ、前記第1の画素電極−対向電極間の領域
    と、前記第2の画素電極−対向電極間の領域とで、異な
    る電気容量を有する誘電層を具備することを特徴とする
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】a) スイッチング素子と、 前記スイッチング素子のソース電極に電気的に接続され
    た画素電極とを有する第1の基板、 b) 対向電極と、 前記対向電極上に設けられた絶縁層と、 前記絶縁層上の所定の位置に設けられた導電層とを具備
    し、前記第1の基板の画素電極が形成された面と対向し
    て配置された第2の基板、 c) 前記第1の基板と第2の基板との間に設けられ、
    強誘電性或いは反強誘電性液晶材料を含む液晶層、 d) 前記第1の基板及び第2の基板の少なくとも一方
    に、前記液晶層と接して設けられた配向膜、及び e) 前記スイッチング素子と前記導電層との間に設け
    られた光遮断部を具備し、 前記導電層は、前記第1の基板の画素電極及びスイッチ
    ング素子に対応して設けられ、前記対向電極及び導電層
    のスイッチング素子に対応する部分へのレーザー光の照
    射により、前記対向電極と導電層とが電気的に接続され
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記光遮断部がブラックマトリクスであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
JP19404397A 1997-07-18 1997-07-18 液晶表示装置 Pending JPH1138444A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8289493B2 (en) 2009-10-13 2012-10-16 Au Optronics Corporation Display panel having different thickness of alignment layers in different regions
WO2020217959A1 (ja) * 2019-04-23 2020-10-29 京セラ株式会社 マイクロled素子基板および表示装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020217959A1 (ja) * 2019-04-23 2020-10-29 京セラ株式会社 マイクロled素子基板および表示装置
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