JPH1138530A - 仮想環境映像の表示装置 - Google Patents
仮想環境映像の表示装置Info
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- JPH1138530A JPH1138530A JP21244897A JP21244897A JPH1138530A JP H1138530 A JPH1138530 A JP H1138530A JP 21244897 A JP21244897 A JP 21244897A JP 21244897 A JP21244897 A JP 21244897A JP H1138530 A JPH1138530 A JP H1138530A
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Landscapes
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い臨場感で歪が少ない状態で虚像を観察で
きるようにした凹面鏡を使用した仮想環境映像の表示装
置を提供する。 【解決手段】 曲率半径がR2であるような球面の一部
で構成されている環状の凹面鏡を用いて、表示の対象に
されている環状の原画像を拡大反射させ、像面に生じた
虚像を表示画像とする表示装置における、表示の対象に
されている原画像12foの設置位置と、凹面鏡1の反
射面との最短距離をαR2としたときに、前記したαの
値を、 0.35≦α≦0.45 の範囲に設定す
る。それにより、自動車に搭乗している複数の観察者に
よって、高い臨場感が得られて迫力が大きく、視野マー
ジンも充分で、かつ歪も大きくない状態の虚像を像面6
に認識することができる。
きるようにした凹面鏡を使用した仮想環境映像の表示装
置を提供する。 【解決手段】 曲率半径がR2であるような球面の一部
で構成されている環状の凹面鏡を用いて、表示の対象に
されている環状の原画像を拡大反射させ、像面に生じた
虚像を表示画像とする表示装置における、表示の対象に
されている原画像12foの設置位置と、凹面鏡1の反
射面との最短距離をαR2としたときに、前記したαの
値を、 0.35≦α≦0.45 の範囲に設定す
る。それにより、自動車に搭乗している複数の観察者に
よって、高い臨場感が得られて迫力が大きく、視野マー
ジンも充分で、かつ歪も大きくない状態の虚像を像面6
に認識することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の搭乗者に
仮想環境映像を高い臨場感を与えることができるように
した仮想環境映像の表示装置に関する。
仮想環境映像を高い臨場感を与えることができるように
した仮想環境映像の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画像や動画像によるプレゼンテーシ
ョン、ゲーム機、各種のシミュレータ、その他、各種の
目的のために表示させた画像を、その画像の観察者に高
い臨場感を与えることができるようにするための画像の
表示手段としては、従来から各種の表示手段が提案され
て来ている。ところで、野外の風景などは、一般に観察
者から数メートル乃至数百メートルの範囲にある場合が
多いから、前記した野外の風景を表示しようとする場合
に、大きな画面を表示できる大型のディスプレイを観察
者の近傍に設置したところで、高い臨場感や画面への没
入感が得られ難いのである。それは、前記のように観察
者の近傍に設置された大型のディスプレイ上に表示され
る画像についての観察者の認識は、眼の両眼視差と、眼
の水晶体の距離調節との輻輳動作によって近距離画像と
して認識されるからである。
ョン、ゲーム機、各種のシミュレータ、その他、各種の
目的のために表示させた画像を、その画像の観察者に高
い臨場感を与えることができるようにするための画像の
表示手段としては、従来から各種の表示手段が提案され
て来ている。ところで、野外の風景などは、一般に観察
者から数メートル乃至数百メートルの範囲にある場合が
多いから、前記した野外の風景を表示しようとする場合
に、大きな画面を表示できる大型のディスプレイを観察
者の近傍に設置したところで、高い臨場感や画面への没
入感が得られ難いのである。それは、前記のように観察
者の近傍に設置された大型のディスプレイ上に表示され
る画像についての観察者の認識は、眼の両眼視差と、眼
の水晶体の距離調節との輻輳動作によって近距離画像と
して認識されるからである。
【0003】それで表示された画像が、前記した眼の両
眼視差と、水晶体の距離調節との輻輳動作により、遠距
離画像として観察者に認識させることができるように、
表示の対象にされている画像を凹面鏡によって反射させ
て、像面に生じた虚像を観察者が観察できるようにする
ことにより、画像の表示のために使用される実際の空間
が狭くても、観察者が大視野内の遠方に大きな表示画像
として観察できるようにした表示装置として、例えば図
3に例示されているような構成態様の表示装置が考えら
れている。図3に示す表示装置において、1は球面の一
部で構成されている凹面鏡であり、また、2は表示の対
象にされている画像(原画像)が映出される透過型のス
クリーンであって、前記の透過型のスクリーン2上に
は、原画像の投影機3から投影された表示の対象にされ
ている画像が反射鏡4を介して結像される。
眼視差と、水晶体の距離調節との輻輳動作により、遠距
離画像として観察者に認識させることができるように、
表示の対象にされている画像を凹面鏡によって反射させ
て、像面に生じた虚像を観察者が観察できるようにする
ことにより、画像の表示のために使用される実際の空間
が狭くても、観察者が大視野内の遠方に大きな表示画像
として観察できるようにした表示装置として、例えば図
3に例示されているような構成態様の表示装置が考えら
れている。図3に示す表示装置において、1は球面の一
部で構成されている凹面鏡であり、また、2は表示の対
象にされている画像(原画像)が映出される透過型のス
クリーンであって、前記の透過型のスクリーン2上に
は、原画像の投影機3から投影された表示の対象にされ
ている画像が反射鏡4を介して結像される。
【0004】前記した原画像の投影機3としては、例え
ば照明光源と、照明光学系と、投影光学系とを含んで構
成されているスライド投影機や、動画像フィルムの投影
機(映写機)が用いられたり、透過型(または反射型)
のライトバルブ(アクティブマトリックス型液晶ライト
バルブ、電気書込み光読出し型空間光変調素子、光書込
み光読出し型空間光変調素子)を用いて構成されている
投影機等の内から任意の構成態様のものが選択使用され
る他、陰極線管ディスプレイ、プラズマディスプレイ等
が使用されてもよい。そして、図3に例示してある表示
装置では、原画像の投影機3から透過型のスクリーン2
に結像された表示の対象にされている画像が凹面鏡1に
よって反射されることにより、観察者5,5…は凹面鏡
1の設置位置よりも遠方の図中における点線で示す像面
6に拡大された虚像6fが存在しているものとして観察
されることになる。
ば照明光源と、照明光学系と、投影光学系とを含んで構
成されているスライド投影機や、動画像フィルムの投影
機(映写機)が用いられたり、透過型(または反射型)
のライトバルブ(アクティブマトリックス型液晶ライト
バルブ、電気書込み光読出し型空間光変調素子、光書込
み光読出し型空間光変調素子)を用いて構成されている
投影機等の内から任意の構成態様のものが選択使用され
る他、陰極線管ディスプレイ、プラズマディスプレイ等
が使用されてもよい。そして、図3に例示してある表示
装置では、原画像の投影機3から透過型のスクリーン2
に結像された表示の対象にされている画像が凹面鏡1に
よって反射されることにより、観察者5,5…は凹面鏡
1の設置位置よりも遠方の図中における点線で示す像面
6に拡大された虚像6fが存在しているものとして観察
されることになる。
【0005】さて、人間の視差立体感覚は近距離に関し
ては有効に知覚されるが、ある程度以上の遠方の画像に
ついての視差立体感覚は無効となること、及び眼の水晶
体の距離調節動作が、前記した凹面鏡1の反射によって
凹面鏡1の設置位置よりも遠方の図中における点線で示
す像面6の虚像についても、遠方の実景に対する場合と
同様に行なわれる、ということにより、これまでに図3
を参照して説明してきた表示装置は、前記した凹面鏡1
による虚像と、遠方の実景との区別がつき難く、前記の
虚像によっても遠方の実景に対する場合と同様の高い臨
場感や画面への没入感が容易に得られ易いという点と、
観察者によって認識される前記した虚像までの距離は、
実在しないものであるために、狭い実空間を用いて遠距
離に存在しているかのような画像の表示を容易に実現で
きるという点で優れていると考えられる。
ては有効に知覚されるが、ある程度以上の遠方の画像に
ついての視差立体感覚は無効となること、及び眼の水晶
体の距離調節動作が、前記した凹面鏡1の反射によって
凹面鏡1の設置位置よりも遠方の図中における点線で示
す像面6の虚像についても、遠方の実景に対する場合と
同様に行なわれる、ということにより、これまでに図3
を参照して説明してきた表示装置は、前記した凹面鏡1
による虚像と、遠方の実景との区別がつき難く、前記の
虚像によっても遠方の実景に対する場合と同様の高い臨
場感や画面への没入感が容易に得られ易いという点と、
観察者によって認識される前記した虚像までの距離は、
実在しないものであるために、狭い実空間を用いて遠距
離に存在しているかのような画像の表示を容易に実現で
きるという点で優れていると考えられる。
【0006】しかしながら、図3を参照して既述した表
示装置によって、狭い実空間を用いて遠距離に存在して
いるかのような画像の表示を行なわせるためには、表示
装置の構成に用いられる凹面鏡1として、曲率の大きな
凹面鏡が必要とされる。また、表示装置によって歪の無
い表示画像を得るためには、表示装置中で使用される凹
面鏡1の反射面が、曲率分布が均一である高精度の球面
の一部によって形成されているものであることが必要と
されるが、例えば街路に設けられている交通安全用の球
面鏡を見ても、一般の市場製品は面精度が良好であると
はいえないから、曲率が大きな凹面鏡を精度良く経済的
に製作することは困難である。
示装置によって、狭い実空間を用いて遠距離に存在して
いるかのような画像の表示を行なわせるためには、表示
装置の構成に用いられる凹面鏡1として、曲率の大きな
凹面鏡が必要とされる。また、表示装置によって歪の無
い表示画像を得るためには、表示装置中で使用される凹
面鏡1の反射面が、曲率分布が均一である高精度の球面
の一部によって形成されているものであることが必要と
されるが、例えば街路に設けられている交通安全用の球
面鏡を見ても、一般の市場製品は面精度が良好であると
はいえないから、曲率が大きな凹面鏡を精度良く経済的
に製作することは困難である。
【0007】前記のように曲率の大きな凹面鏡を含んで
構成される表示装置が、経済性の点も考慮して製作され
たことにより、使用される凹面鏡の反射面に曲率分布の
不均一性があったり、表示の対象にされる画像と凹面鏡
との距離の設定が精密でなかったりした場合には、部分
的に歪んでいる状態の虚像が発生し、高い臨場感効果や
画面への没入感効果のない表示画像しか得られない状態
になる。前記した曲率の大きな凹面鏡に比べて、曲率の
小さな凹面鏡は曲率分布を均一に製作することが容易で
あるから、前記の曲率の大きな凹面鏡を含んで構成され
る表示装置で生じた問題は、曲率の小さな凹面鏡を含ん
で構成された表示装置では生じないが、曲率の小さな凹
面鏡を含んで構成された表示装置においては、凹面鏡と
表示の対象にされる画像との距離を相対的に大きくしな
ければならないために、表示装置全体が大型になってし
まうという問題が生じる。
構成される表示装置が、経済性の点も考慮して製作され
たことにより、使用される凹面鏡の反射面に曲率分布の
不均一性があったり、表示の対象にされる画像と凹面鏡
との距離の設定が精密でなかったりした場合には、部分
的に歪んでいる状態の虚像が発生し、高い臨場感効果や
画面への没入感効果のない表示画像しか得られない状態
になる。前記した曲率の大きな凹面鏡に比べて、曲率の
小さな凹面鏡は曲率分布を均一に製作することが容易で
あるから、前記の曲率の大きな凹面鏡を含んで構成され
る表示装置で生じた問題は、曲率の小さな凹面鏡を含ん
で構成された表示装置では生じないが、曲率の小さな凹
面鏡を含んで構成された表示装置においては、凹面鏡と
表示の対象にされる画像との距離を相対的に大きくしな
ければならないために、表示装置全体が大型になってし
まうという問題が生じる。
【0008】また、図3に示す表示装置によって表示さ
れた像面の虚像を複数の観察者によって観察する際に、
すべての観察者に対して、等しい高い臨場感の画像を提
供することは、凹面鏡に内在する画像歪の点からみて、
容易であるとはいえず、画像歪を小さくするためには、
拡大率を下げる等の対策が必要とされる。また、前記し
た図3に例示した構成態様の表示装置では、例えば自動
車の搭乗者の周囲を包み込むような仮想環境映像を構成
し、自動車の搭乗者に対して高い臨場感を与えるように
することはできない。
れた像面の虚像を複数の観察者によって観察する際に、
すべての観察者に対して、等しい高い臨場感の画像を提
供することは、凹面鏡に内在する画像歪の点からみて、
容易であるとはいえず、画像歪を小さくするためには、
拡大率を下げる等の対策が必要とされる。また、前記し
た図3に例示した構成態様の表示装置では、例えば自動
車の搭乗者の周囲を包み込むような仮想環境映像を構成
し、自動車の搭乗者に対して高い臨場感を与えるように
することはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、観察者の周
囲を包み込むような仮想環境映像を構成する手段として
は、例えば図8に例示されているような表示装置が知ら
れている。図8において7は魚眼レンズを投影光学系に
使用した超広角プロジェクタであり、前記の超広角プロ
ジェクタ7から投影された画像を、半球状のドームスク
リーン8に投影して、観察者5,5…によって前記の半
球状のドームスクリーン8に投影された画像を観察させ
るようにする。前記した図8に例示した表示装置では、
遠方の実景に対する場合と同様の高い臨場感や画面への
没入感が得られるような画像を、半球状のドームスクリ
ーン8に投影させた画像から観察者に認識させるように
するためには、表示装置の構成に使用されるべき半球状
のドームスクリーン8として、実寸法が数十メートルと
いうようなものが必要とされる。
囲を包み込むような仮想環境映像を構成する手段として
は、例えば図8に例示されているような表示装置が知ら
れている。図8において7は魚眼レンズを投影光学系に
使用した超広角プロジェクタであり、前記の超広角プロ
ジェクタ7から投影された画像を、半球状のドームスク
リーン8に投影して、観察者5,5…によって前記の半
球状のドームスクリーン8に投影された画像を観察させ
るようにする。前記した図8に例示した表示装置では、
遠方の実景に対する場合と同様の高い臨場感や画面への
没入感が得られるような画像を、半球状のドームスクリ
ーン8に投影させた画像から観察者に認識させるように
するためには、表示装置の構成に使用されるべき半球状
のドームスクリーン8として、実寸法が数十メートルと
いうようなものが必要とされる。
【0010】事実、プラネタリウムや、オムニマックス
映画などにおいては、高い臨場感を観察者に与えるため
に、巨大な寸法のドームスクリーンを用いているが、そ
のような構成の表示装置は高価なものになるということ
が問題になる。本発明は、前記のような巨大なドームス
クリーン等を用いることなく、前記した図3について説
明したような表示装置の構成原理を有効に利用して、自
動車に搭乗している複数の観察者に対して、高い臨場感
を与えることのできる仮想環境映像を観察させうる仮想
環境映像の表示装置を提供する。
映画などにおいては、高い臨場感を観察者に与えるため
に、巨大な寸法のドームスクリーンを用いているが、そ
のような構成の表示装置は高価なものになるということ
が問題になる。本発明は、前記のような巨大なドームス
クリーン等を用いることなく、前記した図3について説
明したような表示装置の構成原理を有効に利用して、自
動車に搭乗している複数の観察者に対して、高い臨場感
を与えることのできる仮想環境映像を観察させうる仮想
環境映像の表示装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車の屋根
の面よりも上方の位置、または自動車の床面よりも下方
の位置における自動車の周囲に、水平方向に環状の景観
原画像を配設させるとともに、前記した環状の景観原画
像よりも径が大きく、前記の環状の景観原画像と同心の
球面の一部で構成されていて水平方向に環状の凹面鏡を
設けて、前記の凹面鏡による前記した環状の景観原画像
の虚像を観察できるようにした仮想環境映像の表示装
置、及び曲率半径がR2であるような球面の一部で構成
されている水平方向に環状の凹面鏡を用いて、表示の対
象にされている環状の景観原画像を拡大反射させ、像面
に生じた虚像を表示画像とする仮想環境映像の表示装置
において、表示の対象にされている環状の景観原画像の
設置位置と、凹面鏡の反射面との距離をαR2としたと
きに、前記したαの値を 0.35≦α≦0.45の範
囲に設定した仮想環境映像の表示装置、ならびに曲率半
径がR2であるような球面の一部で構成されている水平
方向に環状の凹面鏡を用いて、表示の対象にされている
環状の景観原画像を拡大反射させ、像面に生じた虚像を
表示画像とする仮想環境映像の表示装置において、表示
の対象にされている環状の景観原画像の垂直方向の曲率
半径をR1とし、また、表示の対象にされている環状の
景観原画像の垂直方向の曲率半径を(1−α)R2とし
たときに、 [(1−α)R2/2]≦R1≦∞ の関
係を満足するように構成した仮想環境映像の表示装置、
及び球面の一部で構成されている水平方向に環状の凹面
鏡を用いて、表示の対象にされている環状の景観原画像
を拡大反射させ、像面に生じた虚像を表示画像とする仮
想環境映像の表示装置において、前記した環状の凹面鏡
の曲率中心と、表示の対象にされている環状の景観原画
像における垂直方向の中央の位置とを結ぶ線分と、前記
した環状の凹面鏡の曲率中心と、前記した環状の凹面鏡
の反射面の中央部とを結ぶ線分とのなす角度をθとした
ときに、前記の角度θが、18度≦θ≦30度 の角度
範囲となるようにした仮想環境映像の表示装置を提供す
る。
の面よりも上方の位置、または自動車の床面よりも下方
の位置における自動車の周囲に、水平方向に環状の景観
原画像を配設させるとともに、前記した環状の景観原画
像よりも径が大きく、前記の環状の景観原画像と同心の
球面の一部で構成されていて水平方向に環状の凹面鏡を
設けて、前記の凹面鏡による前記した環状の景観原画像
の虚像を観察できるようにした仮想環境映像の表示装
置、及び曲率半径がR2であるような球面の一部で構成
されている水平方向に環状の凹面鏡を用いて、表示の対
象にされている環状の景観原画像を拡大反射させ、像面
に生じた虚像を表示画像とする仮想環境映像の表示装置
において、表示の対象にされている環状の景観原画像の
設置位置と、凹面鏡の反射面との距離をαR2としたと
きに、前記したαの値を 0.35≦α≦0.45の範
囲に設定した仮想環境映像の表示装置、ならびに曲率半
径がR2であるような球面の一部で構成されている水平
方向に環状の凹面鏡を用いて、表示の対象にされている
環状の景観原画像を拡大反射させ、像面に生じた虚像を
表示画像とする仮想環境映像の表示装置において、表示
の対象にされている環状の景観原画像の垂直方向の曲率
半径をR1とし、また、表示の対象にされている環状の
景観原画像の垂直方向の曲率半径を(1−α)R2とし
たときに、 [(1−α)R2/2]≦R1≦∞ の関
係を満足するように構成した仮想環境映像の表示装置、
及び球面の一部で構成されている水平方向に環状の凹面
鏡を用いて、表示の対象にされている環状の景観原画像
を拡大反射させ、像面に生じた虚像を表示画像とする仮
想環境映像の表示装置において、前記した環状の凹面鏡
の曲率中心と、表示の対象にされている環状の景観原画
像における垂直方向の中央の位置とを結ぶ線分と、前記
した環状の凹面鏡の曲率中心と、前記した環状の凹面鏡
の反射面の中央部とを結ぶ線分とのなす角度をθとした
ときに、前記の角度θが、18度≦θ≦30度 の角度
範囲となるようにした仮想環境映像の表示装置を提供す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の仮想環境映像の表示装置の具体的な内容を詳細に説
明する。図1は本発明の仮想環境映像の表示装置の全体
的な概略構成を示す斜視図である。また、図2は前記し
た図1に示す仮想環境映像の表示装置を側方と正面との
両方向から見た場合の断面図を兼用して図示した状態の
断面図である。図1及び図2に示す本発明の仮想環境映
像の表示装置において、自動車9(図2中では、自動車
を前方から見た状態を9A、自動車を前方から見た状態
を9Bとして示している)の屋根の面よりも上方の位置
における自動車の周囲に、水平方向に環状の景観原画像
を表示させる環状の透過型のスクリーン12を配設して
ある。前記した環状の透過型のスクリーン12は、自動
車の床面よりも下方の位置における自動車の周囲に水平
方向に配設させるようにして本発明が実施されるように
してもよい。
明の仮想環境映像の表示装置の具体的な内容を詳細に説
明する。図1は本発明の仮想環境映像の表示装置の全体
的な概略構成を示す斜視図である。また、図2は前記し
た図1に示す仮想環境映像の表示装置を側方と正面との
両方向から見た場合の断面図を兼用して図示した状態の
断面図である。図1及び図2に示す本発明の仮想環境映
像の表示装置において、自動車9(図2中では、自動車
を前方から見た状態を9A、自動車を前方から見た状態
を9Bとして示している)の屋根の面よりも上方の位置
における自動車の周囲に、水平方向に環状の景観原画像
を表示させる環状の透過型のスクリーン12を配設して
ある。前記した環状の透過型のスクリーン12は、自動
車の床面よりも下方の位置における自動車の周囲に水平
方向に配設させるようにして本発明が実施されるように
してもよい。
【0013】11は球面の一部で構成されている環状の
凹面鏡であり、この環状の凹面鏡11は、前記のよう
に、自動車9の屋根の面よりも上方の位置(または自動
車の床面よりも下方の位置)における自動車の周囲に、
水平方向に設けられた環状の景観原画像を表示させる環
状の透過型のスクリーン12と同心で、前記した環状の
透過型のスクリーン12の径(前記した環状の景観原画
像の径と同じ)に比べて径が大きい球面の一部で環状の
ものとして設けられていて、自動車9は前記した環状の
凹面鏡11によって包み込まれた状態になっている。ま
た、前記の環状の凹面鏡11の反射面は、自動車の接地
面13よりも低い位置まで延長している状態になってい
る。
凹面鏡であり、この環状の凹面鏡11は、前記のよう
に、自動車9の屋根の面よりも上方の位置(または自動
車の床面よりも下方の位置)における自動車の周囲に、
水平方向に設けられた環状の景観原画像を表示させる環
状の透過型のスクリーン12と同心で、前記した環状の
透過型のスクリーン12の径(前記した環状の景観原画
像の径と同じ)に比べて径が大きい球面の一部で環状の
ものとして設けられていて、自動車9は前記した環状の
凹面鏡11によって包み込まれた状態になっている。ま
た、前記の環状の凹面鏡11の反射面は、自動車の接地
面13よりも低い位置まで延長している状態になってい
る。
【0014】環状の凹面鏡11は、自動車9の最大寸法
の部分の長さ(例えば数メートル)よりも大きな直径を
有する球体の一部を用いて環状のものとして構成される
大型のものであるから、それを例えばガラスのような素
材を用いて製作することは経済的に実施不可能である。
それで前記した環状の凹面鏡11は、表面に金属薄膜を
蒸着させて反射面とした高分子材料膜の周縁部を気密の
状態で減圧箱10に張設し、減圧箱10における前記し
た高分子膜の裏面側の空間を減圧させることによって生
じる高分子膜の表裏両面間の気圧差を用いて構成させる
ようにする。
の部分の長さ(例えば数メートル)よりも大きな直径を
有する球体の一部を用いて環状のものとして構成される
大型のものであるから、それを例えばガラスのような素
材を用いて製作することは経済的に実施不可能である。
それで前記した環状の凹面鏡11は、表面に金属薄膜を
蒸着させて反射面とした高分子材料膜の周縁部を気密の
状態で減圧箱10に張設し、減圧箱10における前記し
た高分子膜の裏面側の空間を減圧させることによって生
じる高分子膜の表裏両面間の気圧差を用いて構成させる
ようにする。
【0015】ところで、凹面鏡1の凹面に面する側に位
置している自動車に搭乗している観察者によって、表示
の対象にされている環状の景観原画像の虚像の像面が認
識できるようにするためには、前記した表示の対象にさ
れている環状の景観原画像の設置位置、すなわち、前記
した表示の対象にされている環状の景観原画像が映出さ
れるべき環状の透過型のスクリーン12の設置位置は、
球面の一部で構成されている環状の凹面鏡11の焦点の
位置よりも、環状の凹面鏡11の反射面側に近い位置に
設定されていることが必要とされる。前記した環状の凹
面鏡11の焦点の位置は環状の凹面鏡11の曲率中心O
と環状の凹面鏡11の反射面との距離(図4中に示して
ある曲率半径R2)の1/2の位置に存在している。
置している自動車に搭乗している観察者によって、表示
の対象にされている環状の景観原画像の虚像の像面が認
識できるようにするためには、前記した表示の対象にさ
れている環状の景観原画像の設置位置、すなわち、前記
した表示の対象にされている環状の景観原画像が映出さ
れるべき環状の透過型のスクリーン12の設置位置は、
球面の一部で構成されている環状の凹面鏡11の焦点の
位置よりも、環状の凹面鏡11の反射面側に近い位置に
設定されていることが必要とされる。前記した環状の凹
面鏡11の焦点の位置は環状の凹面鏡11の曲率中心O
と環状の凹面鏡11の反射面との距離(図4中に示して
ある曲率半径R2)の1/2の位置に存在している。
【0016】前記のように、環状の凹面鏡11における
焦点の位置よりも、環状の凹面鏡11の反射面側に近い
位置に、環状の景観原画像を映出させるべき環状の透過
型のスクリーン12を設置した場合には、前記した環状
の透過型のスクリーン12に映出された環状の景観原画
像(以下の記載においては「環状の透過型のスクリーン
12に映出された環状の景観原画像」を単に「原画像1
2of」のように表記することもある)は、観察者5に
よって像面6(図2)に拡大された虚像(以下、虚像6
fのように記載されることもある)として観察されるこ
とになるが、観察者によって認識される前記の虚像6f
の大きさは、前記した原画像12ofの位置が環状の凹
面鏡11の反射面に近付く程小さくなり、また、原画像
12ofの位置が環状の凹面鏡11の焦点の位置に近付
く程大きくなる。
焦点の位置よりも、環状の凹面鏡11の反射面側に近い
位置に、環状の景観原画像を映出させるべき環状の透過
型のスクリーン12を設置した場合には、前記した環状
の透過型のスクリーン12に映出された環状の景観原画
像(以下の記載においては「環状の透過型のスクリーン
12に映出された環状の景観原画像」を単に「原画像1
2of」のように表記することもある)は、観察者5に
よって像面6(図2)に拡大された虚像(以下、虚像6
fのように記載されることもある)として観察されるこ
とになるが、観察者によって認識される前記の虚像6f
の大きさは、前記した原画像12ofの位置が環状の凹
面鏡11の反射面に近付く程小さくなり、また、原画像
12ofの位置が環状の凹面鏡11の焦点の位置に近付
く程大きくなる。
【0017】また、観察者によって観察される像面6の
虚像6fが、観察者の視野の全体を占めるような状態で
観察者に認識される場合には、没入感の大きな迫力のあ
る画像として観察者に認識されることになる。前記とは
逆に、観察者の視野の一部だけに像面6の虚像6fが存
在していて、前記の虚像6fの周囲に外界の光景が見え
ているような状態のときには、観察者の眼の位置の動き
に伴なって見掛上虚像6fが動くことにより、虚像6f
が前記した外界の光景中で移動するという状態になり、
虚像6fが前記した外界の光景の構成物のように認識さ
れるために、観察者には没入感の小さな迫力のない画像
のように感じられることになる。
虚像6fが、観察者の視野の全体を占めるような状態で
観察者に認識される場合には、没入感の大きな迫力のあ
る画像として観察者に認識されることになる。前記とは
逆に、観察者の視野の一部だけに像面6の虚像6fが存
在していて、前記の虚像6fの周囲に外界の光景が見え
ているような状態のときには、観察者の眼の位置の動き
に伴なって見掛上虚像6fが動くことにより、虚像6f
が前記した外界の光景中で移動するという状態になり、
虚像6fが前記した外界の光景の構成物のように認識さ
れるために、観察者には没入感の小さな迫力のない画像
のように感じられることになる。
【0018】一方、原画像12ofの位置を環状の凹面
鏡11の焦点の位置に近付けて、虚像6fを大きくして
行った場合には、観察者が僅かに眼の位置を動かしても
虚像6fが視野から消えてしまうという視野マージンの
減少という現象が起こるとともに、画像の歪が急激に増
加する。そして歪の大きな画像は迫力が乏しいものにな
る。前記とは逆に、原画像12ofの位置を環状の凹面
鏡11の反射面に近付けて、虚像6fを小さくして行っ
た場合には、観察者が眼を動かしても虚像6fが視野か
ら消えることはなく、視野マージンは大きい状態にな
る。また、画像の歪は小さくなるが、既述のように没入
感が小さく迫力のない画像として観察者に認識されるこ
とになる。
鏡11の焦点の位置に近付けて、虚像6fを大きくして
行った場合には、観察者が僅かに眼の位置を動かしても
虚像6fが視野から消えてしまうという視野マージンの
減少という現象が起こるとともに、画像の歪が急激に増
加する。そして歪の大きな画像は迫力が乏しいものにな
る。前記とは逆に、原画像12ofの位置を環状の凹面
鏡11の反射面に近付けて、虚像6fを小さくして行っ
た場合には、観察者が眼を動かしても虚像6fが視野か
ら消えることはなく、視野マージンは大きい状態にな
る。また、画像の歪は小さくなるが、既述のように没入
感が小さく迫力のない画像として観察者に認識されるこ
とになる。
【0019】ところで、表示の対象にされている環状の
景観原画像の虚像6fを観察する観察者は、既述のよう
に環状の凹面鏡11の凹面に面する側に位置しているか
ら、前記した表示の対象にされている環状の景観原画像
が映出されるべき環状の透過型のスクリーン12は、観
察者によって表示の対象にされている環状の景観原画像
の虚像6fを観察する際の視界を妨げない位置に設置さ
れていなければならない。このように、図1に示す環状
の凹面鏡11を用いて原画像12ofの虚像6fが観察
できるようにした仮想環境映像の表示装置によって、観
察者が虚像6fの観察を良好な状態で行なうようにする
ためには、前記した多くの条件がそれぞれ適正に設定さ
れていることが必要とされる。
景観原画像の虚像6fを観察する観察者は、既述のよう
に環状の凹面鏡11の凹面に面する側に位置しているか
ら、前記した表示の対象にされている環状の景観原画像
が映出されるべき環状の透過型のスクリーン12は、観
察者によって表示の対象にされている環状の景観原画像
の虚像6fを観察する際の視界を妨げない位置に設置さ
れていなければならない。このように、図1に示す環状
の凹面鏡11を用いて原画像12ofの虚像6fが観察
できるようにした仮想環境映像の表示装置によって、観
察者が虚像6fの観察を良好な状態で行なうようにする
ためには、前記した多くの条件がそれぞれ適正に設定さ
れていることが必要とされる。
【0020】まず、環状の凹面鏡11の曲率半径をR2
とし、前記した凹面鏡11の反射面に対向して配置され
る表示の対象にされている原画像12ofが映出される
環状の透過型のスクリーン12の中央部の位置と環状の
凹面鏡11の反射面との最短距離を、前記した環状の凹
面鏡11の曲率半径R2について αR2 で示すとし
たときに、前記したαの値を 0.35≦α≦0.4
5 の範囲に設定すると、自動車に搭乗している複数
の観察者によって、高い臨場感が得られて迫力が大き
く、視野マージンも充分で、かつ歪も大きくない状態の
虚像6fを像面6に認識することができる。前記したα
の値は環状の凹面鏡11の反射面の位置で0、環状の凹
面鏡11の焦点の位置で0.5である。図5中の曲線
は前記したαの値を横軸にとって、αを0から0.5ま
で変化させた状態における迫力(心理値)の実測結果を
示している。
とし、前記した凹面鏡11の反射面に対向して配置され
る表示の対象にされている原画像12ofが映出される
環状の透過型のスクリーン12の中央部の位置と環状の
凹面鏡11の反射面との最短距離を、前記した環状の凹
面鏡11の曲率半径R2について αR2 で示すとし
たときに、前記したαの値を 0.35≦α≦0.4
5 の範囲に設定すると、自動車に搭乗している複数
の観察者によって、高い臨場感が得られて迫力が大き
く、視野マージンも充分で、かつ歪も大きくない状態の
虚像6fを像面6に認識することができる。前記したα
の値は環状の凹面鏡11の反射面の位置で0、環状の凹
面鏡11の焦点の位置で0.5である。図5中の曲線
は前記したαの値を横軸にとって、αを0から0.5ま
で変化させた状態における迫力(心理値)の実測結果を
示している。
【0021】また、図5中の曲線は前記したαの値を
横軸にとって、αの値を0から0.5まで変化させた状
態における歪(心理値)の実測結果を示しており、さら
に図5中の曲線は前記したαの値を横軸にとって、α
の値を0から0.5まで変化させた状態における視野マ
ージンの実測結果を示している。なお、図8中の点線図
示の曲線’は、環状の凹面鏡11として大型で高精度
のものを用いた場合に、αの値を0から0.5まで変化
させた状態における歪(心理値)の実測結果を示してい
るが、この場合の歪は実線図示の曲線で示す歪に比べ
て少なくなっている。
横軸にとって、αの値を0から0.5まで変化させた状
態における歪(心理値)の実測結果を示しており、さら
に図5中の曲線は前記したαの値を横軸にとって、α
の値を0から0.5まで変化させた状態における視野マ
ージンの実測結果を示している。なお、図8中の点線図
示の曲線’は、環状の凹面鏡11として大型で高精度
のものを用いた場合に、αの値を0から0.5まで変化
させた状態における歪(心理値)の実測結果を示してい
るが、この場合の歪は実線図示の曲線で示す歪に比べ
て少なくなっている。
【0022】図6は、曲率半径がR1であるような表示
の対象にされている原画像2foが、環状の凹面鏡11
の反射面との最短距離がαR2となるように設置されて
いるときに、表示の対象にされている画像(環状の原画
像12of)が映出される環状の透過型のスクリーン1
2の曲率半径R1を横軸にとり、縦軸に原画像12of
によって環状の凹面鏡11の像面に生じる虚像6fの歪
の実測値を示した図である。図6によると原画像12o
fによって環状の凹面鏡11の像面に生じる虚像6fの
歪を最小にさせることができる環状の透過型のスクリー
ン12の曲率半径R1(原画像12ofの曲率半径)
は、(1−α)R2であることが判かる。
の対象にされている原画像2foが、環状の凹面鏡11
の反射面との最短距離がαR2となるように設置されて
いるときに、表示の対象にされている画像(環状の原画
像12of)が映出される環状の透過型のスクリーン1
2の曲率半径R1を横軸にとり、縦軸に原画像12of
によって環状の凹面鏡11の像面に生じる虚像6fの歪
の実測値を示した図である。図6によると原画像12o
fによって環状の凹面鏡11の像面に生じる虚像6fの
歪を最小にさせることができる環状の透過型のスクリー
ン12の曲率半径R1(原画像12ofの曲率半径)
は、(1−α)R2であることが判かる。
【0023】環状の透過型のスクリーン12の曲率半径
R1(原画像12ofの曲率半径)の変化に対して、原
画像12ofによって環状の凹面鏡11の像面に生じる
虚像6fの歪の変化状態を示す図6によると、環状の透
過型のスクリーン12の曲率半径R1(原画像12of
の曲率半径)が大きくなった場合における虚像の歪の増
加は小さいから、環状の透過型のスクリーン12(原画
像)としては、製作の容易な平面(曲率半径が∞)状の
ものにされてもよいことが判かる。それで、前記した環
状の透過型のスクリーン12の曲率半径R1(原画像1
2ofの曲率半径)は、最適値(1−α)R2を含む
[(1−α)R2/2]≦R1≦∞ の範囲に設定すれ
ばよい。
R1(原画像12ofの曲率半径)の変化に対して、原
画像12ofによって環状の凹面鏡11の像面に生じる
虚像6fの歪の変化状態を示す図6によると、環状の透
過型のスクリーン12の曲率半径R1(原画像12of
の曲率半径)が大きくなった場合における虚像の歪の増
加は小さいから、環状の透過型のスクリーン12(原画
像)としては、製作の容易な平面(曲率半径が∞)状の
ものにされてもよいことが判かる。それで、前記した環
状の透過型のスクリーン12の曲率半径R1(原画像1
2ofの曲率半径)は、最適値(1−α)R2を含む
[(1−α)R2/2]≦R1≦∞ の範囲に設定すれ
ばよい。
【0024】また、曲率半径がR2の環状の凹面鏡11
の反射面に対向して配置されるべき、表示の対象にされ
ている原画像12ofが映出される環状の透過型のスク
リーン12の横方向の曲率半径Rh1についても、最適
値(1−α)R2を含む[(1−α)R2/2]≦Rh1
≦∞の範囲に設定すればよい。前記のような範囲内とな
るように、環状の透過型のスクリーン12の曲率半径
(原画像12ofの曲率半径)R1(及びまたはRh
1)が設定された場合には、環状の透過型のスクリーン
12(原画像12of)の曲面形状と、環状の凹面鏡1
1の曲面形状との差による虚像内での拡大率分布の不均
一性を減少させることができる。
の反射面に対向して配置されるべき、表示の対象にされ
ている原画像12ofが映出される環状の透過型のスク
リーン12の横方向の曲率半径Rh1についても、最適
値(1−α)R2を含む[(1−α)R2/2]≦Rh1
≦∞の範囲に設定すればよい。前記のような範囲内とな
るように、環状の透過型のスクリーン12の曲率半径
(原画像12ofの曲率半径)R1(及びまたはRh
1)が設定された場合には、環状の透過型のスクリーン
12(原画像12of)の曲面形状と、環状の凹面鏡1
1の曲面形状との差による虚像内での拡大率分布の不均
一性を減少させることができる。
【0025】次に、図4は曲率半径がR2の環状の凹面
鏡11の反射面に対向して配置されるべき、表示の対象
にされている原画像12ofが映出される環状の透過型
のスクリーン12を、観察者による虚像の観察動作に悪
影響を与えることなく、かつ画像の歪が小さな状態で、
環状の凹面鏡11の反射面に対向配置させるのには、ど
のような位置に設置させるべきかを説明するために用い
られる図1に示す仮想環境映像の表示装置の一部の側面
図である。
鏡11の反射面に対向して配置されるべき、表示の対象
にされている原画像12ofが映出される環状の透過型
のスクリーン12を、観察者による虚像の観察動作に悪
影響を与えることなく、かつ画像の歪が小さな状態で、
環状の凹面鏡11の反射面に対向配置させるのには、ど
のような位置に設置させるべきかを説明するために用い
られる図1に示す仮想環境映像の表示装置の一部の側面
図である。
【0026】図4中のθは、表示の対象にされている画
像(原画像12of)が映出される環状の透過型のスク
リーン12の中央部の位置P1と、環状の凹面鏡11の
曲率中心Oとを結ぶ直線O−P1と、環状の凹面鏡11
の反射面の中央部の位置P2と、環状の凹面鏡11の曲
率中心Oとを結ぶ直線O−P2とのなす角度である。O
は前記した環状の凹面鏡11の曲率中心を示している。
また、P1は環状の透過型のスクリーン12の中央部の
位置であり、P2は環状の凹面鏡11の反射面の中央部
の位置を示している。
像(原画像12of)が映出される環状の透過型のスク
リーン12の中央部の位置P1と、環状の凹面鏡11の
曲率中心Oとを結ぶ直線O−P1と、環状の凹面鏡11
の反射面の中央部の位置P2と、環状の凹面鏡11の曲
率中心Oとを結ぶ直線O−P2とのなす角度である。O
は前記した環状の凹面鏡11の曲率中心を示している。
また、P1は環状の透過型のスクリーン12の中央部の
位置であり、P2は環状の凹面鏡11の反射面の中央部
の位置を示している。
【0027】図7は前記した角度θの変化に対して、原
画像12ofによって環状の凹面鏡11の像面に生じる
虚像6fの歪の変化状態を表わす曲線と、前記した角
度θの変化に対して、表示の対象にされている画像(原
画像12of)が映出される環状の透過型のスクリーン
12が、観察者の視野中に入って原画像12ofによっ
て環状の凹面鏡11の像面に生じる虚像6fの観察の邪
魔をする程度(空間競合の状態)がどのように変化する
のかを示す曲線とを示している図である。前記の角度
θが、18度≦θ≦30度 の範囲に選定された場合に
は、表示の対象にされている画像(原画像12of)を
映出させる環状の透過型のスクリーン12が観察者の視
野を妨害することがない。
画像12ofによって環状の凹面鏡11の像面に生じる
虚像6fの歪の変化状態を表わす曲線と、前記した角
度θの変化に対して、表示の対象にされている画像(原
画像12of)が映出される環状の透過型のスクリーン
12が、観察者の視野中に入って原画像12ofによっ
て環状の凹面鏡11の像面に生じる虚像6fの観察の邪
魔をする程度(空間競合の状態)がどのように変化する
のかを示す曲線とを示している図である。前記の角度
θが、18度≦θ≦30度 の範囲に選定された場合に
は、表示の対象にされている画像(原画像12of)を
映出させる環状の透過型のスクリーン12が観察者の視
野を妨害することがない。
【0028】図1に示す仮想環境映像の表示装置におい
て、既述した環状の透過型のスクリーン12に、表示の
対象にされている環状の景観原画像を表示させるのに
は、複数の投影機3,3…が用いられている。前記した
複数の投影機3,3…のそれぞれのものから、前記した
環状の透過型のスクリーン12に投影される景観原画像
における部分画像は、環状の透過型のスクリーン12上
で滑らかに連結されて、環状の透過型のスクリーン12
上には、自動車9の周囲360度の景観原画像が表示さ
れるようにされている。
て、既述した環状の透過型のスクリーン12に、表示の
対象にされている環状の景観原画像を表示させるのに
は、複数の投影機3,3…が用いられている。前記した
複数の投影機3,3…のそれぞれのものから、前記した
環状の透過型のスクリーン12に投影される景観原画像
における部分画像は、環状の透過型のスクリーン12上
で滑らかに連結されて、環状の透過型のスクリーン12
上には、自動車9の周囲360度の景観原画像が表示さ
れるようにされている。
【0029】図2には、前記した複数個の投影機3,3
…の内の1個の投影機を代表的に示して、投影機3から
環状の透過型のスクリーン12上に投影された原画像
が、環状の凹面鏡11によって反射されて、自動車9の
搭乗者5,5によって像面6に虚像6fが認識できる視
野を示している。前記の視野は自動車9の前方について
の視野(前方視野)と、自動車9の側方についての視野
(側方視野)とが異なっているが、それは自動車9の前
部はボンネットによって下方の視野が狭くなっているか
らである。そのために環状の凹面鏡11としても、自動
車9の前方よりも自動車9の側方における反射面は、自
動車9の接地面13の位置よりも低い位置まで延長され
た状態のものとして構成されている。
…の内の1個の投影機を代表的に示して、投影機3から
環状の透過型のスクリーン12上に投影された原画像
が、環状の凹面鏡11によって反射されて、自動車9の
搭乗者5,5によって像面6に虚像6fが認識できる視
野を示している。前記の視野は自動車9の前方について
の視野(前方視野)と、自動車9の側方についての視野
(側方視野)とが異なっているが、それは自動車9の前
部はボンネットによって下方の視野が狭くなっているか
らである。そのために環状の凹面鏡11としても、自動
車9の前方よりも自動車9の側方における反射面は、自
動車9の接地面13の位置よりも低い位置まで延長され
た状態のものとして構成されている。
【0030】図1に示す仮想環境映像の表示装置では、
観察者が搭乗している自動車9の周囲360度に表示さ
せた景観画像によって包囲させることができるので、前
記した自動車9の周囲360度に表示させる景観画像
を、例えば、観察者が搭乗している自動車を水中で走行
させさせている状態の景観画像として、自動車に搭乗し
ている観察者に仮想体験環境中でのドライブの仮想体験
を与えることができる。前記の場合に、自動車の操縦席
における操舵、加減速などのアクションが、環境に影響
を与えることができれば、所謂、インタラクティブ・メ
ディアとなり、シミュレータとして望ましい。
観察者が搭乗している自動車9の周囲360度に表示さ
せた景観画像によって包囲させることができるので、前
記した自動車9の周囲360度に表示させる景観画像
を、例えば、観察者が搭乗している自動車を水中で走行
させさせている状態の景観画像として、自動車に搭乗し
ている観察者に仮想体験環境中でのドライブの仮想体験
を与えることができる。前記の場合に、自動車の操縦席
における操舵、加減速などのアクションが、環境に影響
を与えることができれば、所謂、インタラクティブ・メ
ディアとなり、シミュレータとして望ましい。
【0031】表示の対象の画像として、実時間描画の可
能なコンピュータグラフィックスを採用した場合には、
前記した自動車の操縦席における操舵、加減速などのア
クションを直ちに仮想景観に対して影響を与えるように
することができる。そして、自動車接地面13上、及び
その近傍に、動輪回転検出装置、操舵方向検出装置、各
種前照灯検出装置、方向指示灯検出装置、尾灯検出装
置、後退灯検出装置、制動灯検出装置、ワイパー作動検
出灯、警笛検出装置を設けて、自動車の操縦席で行なわ
れる各種のアクションを検出して、前記の検出結果を景
観画像の内容に影響させるようにすることは有意義であ
る。また、仮想環境から自動車への働きかけとしては、
像面6で観察される虚像6fだけではなく、音響、光信
号、ラジオ電波、テレビジョン電波、擬似ナビゲーショ
ン信号、風、振動、動揺を与えるようにすると一層効果
的である。
能なコンピュータグラフィックスを採用した場合には、
前記した自動車の操縦席における操舵、加減速などのア
クションを直ちに仮想景観に対して影響を与えるように
することができる。そして、自動車接地面13上、及び
その近傍に、動輪回転検出装置、操舵方向検出装置、各
種前照灯検出装置、方向指示灯検出装置、尾灯検出装
置、後退灯検出装置、制動灯検出装置、ワイパー作動検
出灯、警笛検出装置を設けて、自動車の操縦席で行なわ
れる各種のアクションを検出して、前記の検出結果を景
観画像の内容に影響させるようにすることは有意義であ
る。また、仮想環境から自動車への働きかけとしては、
像面6で観察される虚像6fだけではなく、音響、光信
号、ラジオ電波、テレビジョン電波、擬似ナビゲーショ
ン信号、風、振動、動揺を与えるようにすると一層効果
的である。
【0032】図1及び図2に示されている仮想環境映像
の表示装置の内部に自動車9を設置するのには、まず、
投影器3,3…、環状の透過型のスクリーン12、環状
の凹面鏡11、減圧箱10等の全体を矢印Yの方向に上
方に移動させてから、自動車9を所定の位置まで移動さ
せ、次いで、前記した投影器3,3…、環状の透過型の
スクリーン12、環状の凹面鏡11、減圧箱10等の全
体を矢印Yの方向に下方の元の位置に降ろすことによっ
て行なうようにするとよい。
の表示装置の内部に自動車9を設置するのには、まず、
投影器3,3…、環状の透過型のスクリーン12、環状
の凹面鏡11、減圧箱10等の全体を矢印Yの方向に上
方に移動させてから、自動車9を所定の位置まで移動さ
せ、次いで、前記した投影器3,3…、環状の透過型の
スクリーン12、環状の凹面鏡11、減圧箱10等の全
体を矢印Yの方向に下方の元の位置に降ろすことによっ
て行なうようにするとよい。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の仮想環境映像の表示装置では、自動車
に搭乗者した状態の複数の観察者に対して、比較的に精
度の低い凹面鏡を使用しても、実用上で高い臨場感で迫
力があり、視野マージンも充分で、かつ歪も問題になら
ない状態の拡大された虚像により仮想環境映像を容易に
観察させることが容易にできる。
なように本発明の仮想環境映像の表示装置では、自動車
に搭乗者した状態の複数の観察者に対して、比較的に精
度の低い凹面鏡を使用しても、実用上で高い臨場感で迫
力があり、視野マージンも充分で、かつ歪も問題になら
ない状態の拡大された虚像により仮想環境映像を容易に
観察させることが容易にできる。
【図1】本発明の仮想環境映像の表示装置の概略構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1に示す仮想環境映像の表示装置の一部の縦
断側面図と一部の縦断正面図との兼用図である。
断側面図と一部の縦断正面図との兼用図である。
【図3】本発明の仮想環境映像の表示装置の構成原理及
び動作原理を説明するための表示装置の斜視図である。
び動作原理を説明するための表示装置の斜視図である。
【図4】図1に示す仮想環境映像の表示装置の一部の側
面図である。
面図である。
【図5】仮想環境映像の表示装置の動作の説明のための
特性例図である。
特性例図である。
【図6】仮想環境映像の表示装置の動作の説明のための
特性例図である。
特性例図である。
【図7】仮想環境映像の表示装置の動作の説明のための
特性例図である。
特性例図である。
1…凹面鏡、2…表示の対象にされている原画像2of
が映出される環状の透過型のスクリーン、3…投影機、
4…平面鏡、5…観察者、6…像面、6f…虚像、9…
自動車、10…減圧箱、11…環状の凹面鏡、12…環
状の透過型のスクリーン、13…自動車の接地面、
が映出される環状の透過型のスクリーン、3…投影機、
4…平面鏡、5…観察者、6…像面、6f…虚像、9…
自動車、10…減圧箱、11…環状の凹面鏡、12…環
状の透過型のスクリーン、13…自動車の接地面、
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】仮想環境映像の表示装置の従来例の概略構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 自動車の屋根の面よりも上方の位置、ま
たは自動車の床面よりも下方の位置における自動車の周
囲に、水平方向に環状の景観原画像を配設させるととも
に、前記した環状の景観原画像よりも径が大きく、前記
の環状の景観原画像と同心の球面の一部で構成されてい
て水平方向に環状の凹面鏡を設けて、前記の凹面鏡によ
る前記した環状の景観原画像の虚像を観察できるように
した仮想環境映像の表示装置。 - 【請求項2】 曲率半径がR2であるような球面の一部
で構成されている水平方向に環状の凹面鏡を用いて、表
示の対象にされている環状の景観原画像を拡大反射さ
せ、像面に生じた虚像を表示画像とする仮想環境映像の
表示装置において、表示の対象にされている環状の景観
原画像の設置位置と、凹面鏡の反射面との距離をαR2
としたときに、前記したαの値を、 0.35≦α≦
0.45の範囲に設定したことを特徴とする仮想環境映
像の表示装置。 - 【請求項3】 曲率半径がR2であるような球面の一部
で構成されている水平方向に環状の凹面鏡を用いて、表
示の対象にされている環状の景観原画像を拡大反射さ
せ、像面に生じた虚像を表示画像とする仮想環境映像の
表示装置において、表示の対象にされている環状の景観
原画像の垂直方向の曲率半径をR1とし、また、表示の
対象にされている環状の景観原画像の垂直方向の曲率半
径を(1−α)R2としたときに、 [(1−α)R2
/2]≦R1≦∞ の関係を満足するように構成するこ
とを特徴とする仮想環境映像の表示装置。 - 【請求項4】 球面の一部で構成されている水平方向に
環状の凹面鏡を用いて、表示の対象にされている環状の
景観原画像を拡大反射させ、像面に生じた虚像を表示画
像とする仮想環境映像の表示装置において、前記した環
状の凹面鏡の曲率中心と、表示の対象にされている環状
の景観原画像における垂直方向の中央の位置とを結ぶ線
分と、前記した環状の凹面鏡の曲率中心と、前記した環
状の凹面鏡の反射面の中央部とを結ぶ線分とのなす角度
をθとしたときに、前記の角度θが、 18度≦θ≦3
0度 の角度範囲となるようにしたことを特徴とする仮
想環境映像の表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21244897A JPH1138530A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 仮想環境映像の表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21244897A JPH1138530A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 仮想環境映像の表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1138530A true JPH1138530A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16622794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21244897A Pending JPH1138530A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 仮想環境映像の表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1138530A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016001211A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置 |
| JP2016531312A (ja) * | 2013-06-28 | 2016-10-06 | シゼイ シジブイ カンパニー リミテッド | 上映館構造物及びこれを用いた多面上映システム |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP21244897A patent/JPH1138530A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016531312A (ja) * | 2013-06-28 | 2016-10-06 | シゼイ シジブイ カンパニー リミテッド | 上映館構造物及びこれを用いた多面上映システム |
| JP2016001211A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置 |
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