JPH1138807A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JPH1138807A
JPH1138807A JP20831697A JP20831697A JPH1138807A JP H1138807 A JPH1138807 A JP H1138807A JP 20831697 A JP20831697 A JP 20831697A JP 20831697 A JP20831697 A JP 20831697A JP H1138807 A JPH1138807 A JP H1138807A
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JP
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roller
fixing
heat
fixing device
belt
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JP20831697A
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English (en)
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Fuyuhiko Matsumoto
冬彦 松本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温定着化が可能で、しかも高速定着化も対
応可能な改良された定着装置を提供すること。 【解決手段】 定着ローラとローラ内部にヒータを有す
る加熱ローラと前記両ローラ間に架張された無端状定着
ベルトと該定着ベルトに下方より圧接する加圧ローラか
らなるベルト定着装置であって、該定着ローラと加熱ロ
ーラを該定着ベルトを介して該加圧ローラに対向圧接ま
たは当接し、定着ローラと加圧ローラおよび加熱ローラ
と加圧ローラの接点間に亘ってニップを形成するように
構成したことを特徴とする加熱定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式等を利用した普通紙複写機、普通紙ファクシ
ミリ、プリンタ等のトナー画像を記録媒体に定着させる
加熱定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真法又は静電記録法等によ
り記録媒体上にトナー像を形成し、そのトナー像を熱お
よび圧力によって記録媒体に定着する定着装置において
は、最近の環境、エネルギー等の問題から、特に低速分
野では立ち上がり時間(昇温時間)が短くなることの利
点からサーフ定着方式が普及しつつある。また、低速か
ら高速領域までの対応が可能な熱ローラ定着方式では、
薄肉芯金ローラを採用して昇温時間の短縮化を計るとと
もに機械的強度を保つための方策が、特開昭61−59
381号公報、実開昭56−7949号公報、特開平8
−278715号公報、特開平8−286541号公
報、特開平8−314307号公報等で提案されてい
る。また、ベルト方式を用いたものとして特開平8−2
86535号公報には、定着ローラと加熱ローラ間に定
着ベルトを張設し、該定着ベルトを介して下方より定着
ローラを押圧する加圧ローラを設け、該ベルトの熱を予
熱源として定着するもの、また同様にベルト方式を用い
たものとして特開平8−314303号公報には、消費
電力が小さく、離型剤塗布を行なわなくても高画質な画
像が得られ、さらに記録媒体の種類によらず、一定の速
度で定着が行なえる定着装置等が提案されている。しか
しながら、上記サーフ定着又は熱ローラ方式では、昇温
時間は短縮されるものの、トナーを記録媒体上に溶融固
着させるためには、加熱ローラの表面温度を150〜1
90℃の高温に保持し続ける必要があり、省エネルギー
の観点からは、定着時の温度を低下させ低温定着が可能
な方法およびそれに対応するトナーが必要となる。ま
た、上記定着ベルト方式では、ベルトとトナーとの離型
性およびオイルレス性は向上するものの、ニップ幅が実
質的に定着ローラと加圧ローラの接触でのみ形成される
ため、低温化の効果が小さい。さらに、後者のベルト定
着方式では、加熱および定着ローラそれぞれに加圧ロー
ラが配置されるとともに、冷却部材がベルトと接触摺動
するように配置されているため、装置全体の熱容量が増
加し、加熱時の電力消費量がその分増加してしまう。し
たがって、更なる低温定着化を可能にするためにはより
効果的な方法が望まれるところであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
従来技術に鑑み、低温定着化が可能で、しかも高速定着
化にも対応可能な改良された定着装置を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「定着ローラとローラ内部にヒータを有する加熱
ローラと、前記両ローラ間に架張された無端状定着ベル
トと、該定着ベルトに下方より圧接する加圧ローラから
なるベルト定着装置であって、該定着ローラと加熱ロー
ラを該定着ベルトを介して該加圧ローラに対向圧接又は
当接し、定着ローラと加圧ローラおよび加熱ローラと加
圧ローラの接点間に亘ってニップを形成するように構成
したことを特徴とする加熱定着装置。」、(2)「定着
ローラとローラ内部にヒータを有する加熱ローラと両ロ
ーラ間に架張された無端状定着ベルトと該定着ベルトに
下方より圧接する加圧ローラを有し、定着ローラと加圧
ローラおよび加熱ローラの接点間で形成されたニップ部
に記録媒体である記録紙を給紙して定着を行なうベルト
定着装置であって、前記ニップ入り口側で且つ前記記録
紙上の未定着トナー画像が付着された側に補助ヒータを
配設し、前記内部ヒータと補助ヒータとを併用して前記
未定着トナー画像を記録媒体上に定着することを特徴と
する加熱定着装置。」、(3)「前記加熱ローラを、前
記未定着トナー画像が付着した記録媒体が到来するニッ
プ部の入り口側に配設したことを特徴とする前記(1)
項又は(2)項に記載の加熱定着装置。」、(4)「前
記定着ローラと前記加圧ローラには耐熱弾性離型層が被
覆されていることを特徴とする前記(1)項又は(2)
項に記載の加熱定着装置。」、(5)「前記定着ローラ
に被覆される弾性層の表面硬度が前記加圧ローラの弾性
層の表面硬度より小さく設定されていることを特徴とす
る前記(1)項、(2)項、(4)項の何れか1に記載
の加熱定着装置。」、(6)「前記定着ベルトは、金属
又は耐熱性の樹脂よりなる基体表面に耐熱弾性離型層を
形成してなることを特徴とする前記(1)項又は(2)
項に記載の加熱定着装置。」、(7)「前記補助ヒータ
が面状発熱体であり、さらには該面状発熱体がセラミッ
クス発熱体より形成されていることを特徴とする前記
(2)項に記載の加熱定着装置。」、(8)「前記面状
発熱体は、記録媒体上に付着したトナー層と対向する面
を除き、周囲を耐熱性の低熱伝導材料支持部材により保
持されていることを特徴とする前記(2)項に記載の加
熱定着装置。」、(9)「前記面状発熱体に近接して配
置した熱良導性の記録媒体ガイド用支持板の裏面側に、
低熱伝導性材料よりなる支持部材を密着設置したことを
特徴とする前記(2)項に記載の加熱定着装置。」、
(10)「前記定着、加熱ローラは、両ローラの径を加
圧ローラの径よりも小さく形成するとともに、加圧ロー
ラ中心からの両ローラの中心配置角を60°〜90°の
範囲に設定したことを特徴とする前記(1)項又は
(2)項に記載の加熱定着装置。」によって解決され
る。
【0005】以下、本発明の内容を詳細に説明する。前
記(1)項にて示される本発明によれば、定着ローラと
加熱ローラが両ローラ間に架張された無端状の定着ベル
トを介して加圧ローラに対向圧接又は当接するよに構成
配置したことにより、従来の定着ローラと加圧ローラと
の圧接により形成されるニップ幅に比べ、実質的に加熱
ローラと加圧ローラおよび定着ローラと加圧ローラの接
触点間全領域に亘ってニップ幅(ロングニップ)を形成
することが可能となり、したがってニップ時間が増加
し、記録媒体上のトナーは、より多くの熱量を獲得する
ことが可能となるため、溶融軟化温度が同一のトナーを
用いて比較した場合、通常の熱ローラ定着法又は従来の
ベルト定着方式に比べ、より低い温度でも定着画像を得
ることが可能となる。
【0006】また、前記(2)項の本発明によれば、定
着ローラとローラ内部にヒータを有する加熱ローラと両
ローラ間に架張された無端状定着ベルトと該定着ベルト
に下方より圧接する加圧ローラを有し、定着ローラと加
圧ローラおよび加熱ローラと加圧ローラの接点間で形成
されたニップ部に記録媒体である記録紙を給紙して定着
を行なうベルト定着装置であって、ニップ入り口側に記
録媒体上の未定着トナー像と対向して補助ヒータを設け
たことにより、ニップ部に入る直前でトナーに含まれる
熱可塑性樹脂成分が上記補助ヒータからの輻射熱を吸収
して軟化・溶融し始めるため、この状態でニップ部を通
過し定着させることにより、ニップ部の温度は低温に保
持した状態であっても、より高速な定着が可能となる。
【0007】また、前記(3)項の本発明によれば、ニ
ップ領域を構成する要素の一方である加熱ローラをニッ
プ入り口側に配置することにより、記録媒体上のトナー
はニップ領域に挿入された初期段階で軟化・溶融し始
め、十分なニップ時間が確保されたニップ部通過中に記
録媒体上に効率よく固定されるとともに、定着ローラ側
では既に冷却過程に入っているので、ニップ出口でベル
ト側へのオフセットが発生しにくい。
【0008】また、前記(4)項の本発明によれば、定
着ローラと加圧ローラには耐熱弾性体が被覆されている
ため、両ローラの圧接により形成されるニップ領域は、
この領域以前のベルトと加圧ローラとの接触で形成され
るニップ部に比べ、より高い加圧力をもった高圧ニップ
領域を形成することが可能となり、したがってトナーは
この領域内でより強固に記録媒体上に固定化される。ま
た、定着ローラと加圧ローラに耐熱弾性体を被覆し、ベ
ルトを介して圧力を加えたことにより両ローラ間に摩擦
力が生じ、これにより定着ローラを駆動ローラーに、他
を従動ローラにできるため、簡単な装置構成とすること
が可能となる。
【0009】また、前記(5)項の本発明では、定着ロ
ーラに被覆した弾性層の表面硬度を加圧ローラの弾性層
の表面硬度よりも小さくしたため、ニップ出口側に形成
された高圧ニップ領域では、記録媒体は加圧ローラの外
周面に沿った状態となり、定着ベルトと離れる方向にニ
ップ出口から排出される。その結果、記録媒体はその移
動とともに定着ベルト表面から円滑に剥離される。この
ため分離爪も不要となる。
【0010】また、前記(6)項の本発明では、定着ベ
ルトとして、ニッケル電鋳ベルト又はポリイミド樹脂等
からなる無端状基体の外周面に耐熱弾性体離型層、例え
ばシリコーンゴム層などを形成したものを使用すること
が知られているが、該ベルトを用いることによってトナ
ーとの離型性が向上するとともにベルト表面の汚れを防
止することが可能となる。
【0011】また、前記(7)項の本発明では、ニップ
入り口側に固定型の面状発熱体を設置し、しかも該面状
発熱体が昇温時間の早いセラミックス発熱体により構成
されているため、記録媒体上のトナーを非接触状態で軟
化させることが可能となり、したがってニップ領域の保
持温度は従来の熱ロール定着に比べ格段に低温化するこ
とが可能となる。さらに、高速定着が要求される装置に
あっては、上記発熱体と前記ニップ時間拡大化の相乗効
果により、従来方式に比べより低温化と消費電力の低減
化を計ることが可能となる。
【0012】また、前記(8)項の本発明では、面状発
熱体がトナー像と対向する面を除き、その周囲を熱伝導
性の低い耐熱性材料によって保持するように構成したこ
とにより、周囲への熱拡散を防止し、トナーへの熱吸収
効率を高めることが可能となる。
【0013】また、前記(9)項の本発明では、前記面
状発熱体に近接して配置した熱良導性の記録媒体支持体
の裏面側に、低熱伝導性材料よりなる支持部材を密着配
置したことにより、面状発熱体からの放射熱を効率よく
受けることができ、従って記録媒体を裏面より予熱する
ことが可能となる。
【0014】また、前記(10)項の本発明では、定着
ローラと加熱ローラの径を加圧ローラの径よりも小さく
形成し、さらに加圧ローラ中心からの前記両ローラの中
心配置角を60°〜90°の範囲に設定したため、装置
全体が構成し易く、また小型化が容易に実現できる。ま
た、前記両ローラの配置角が60°以下になるとニップ
長が短くなるため、低温定着効果が減少する。これを防
ぐためには、加圧ローラ径を大きくすればよいが、装置
の小型化が阻害される。また、前記両ローラの配置角が
90°以上になると記録媒体のニップ部への挿入及び排
出角が拡大し、装置構成や分離性に支障をきたす。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて具体
的に説明する。本発明の定着装置は、特に白黒画像を作
成するレーザプリンタや電子写真複写機等の画像記録装
置に装備され、白黒画像を低温にて良好に定着可能とす
るものであるが、本発明はこれらに限定されるものでは
なく、フルカラー画像を作成する装置の定着装置として
も用いることができる。
【0016】図1は、前記(1)項にて示される本発明
に対応した定着装置の一実施例を示す要部断面の概略構
成図である。図中(B)は定着ベルト、(H)は加熱源
となるヒータ、(R1)は定着ローラ、(R2)は加熱
ロール、(R3)は加圧ローラ、(G)は記録媒体
(P)のガイド用支持板、(S1)、(S2)は温度制
御及び温度検知を行なうためのサーミスタである。定着
ベルト(B)は図1に示すように、回転可能な定着ロー
ラ(R1)と加熱兼テンションローラ(R2)によって
架張され、定着ローラ(R1)がこの定着ベルト(B)
を挟んで加圧ローラ(R3)に圧着し、加熱ローラ(R
2)は同様に定着ベルト(B)を挟んで加圧ローラ(R
3)に当接している。定着ローラ(R1)は図示しない
モータ等の駆動源によって回転駆動され、この定着ロー
ラ(R1)の回転によって定着ベルト(B)が図中矢印
で示した時計回転方向にスリップや緩みが生じることな
く安定的に回転する。さらに、定着ベルト(B)の回転
によって加熱ローラ(R2)、加圧ローラ(R3)が従
動回転する。これらの回転により、未定着のトナー像
(T)が付着した記録媒体(P)は、図中の矢印方向に
移動させられ、トナー像面が定着ベルト(B)に接する
向きで、定着ローラと加圧ローラおよび加熱ローラと加
圧ローラの接点間に亘って形成されたロングニップ間を
定着ベルト(B)とともに通過する構成となっている。
【0017】また、図3は、本発明の実施例2に対応し
た定着装置の一実施例を示す要部断面概略構成図であ
る。図3において、補助ヒータ(SH)は、面状発熱体
(CH)と耐熱性支持部材(SP)より構成されてい
る。また、耐熱性支持部材(SP)の一部には開口部が
設けられ、開口部内には面状発熱体(CH)の温度制御
を行なうためのサーミスタ(S3)が面状発熱体(C
H)に接触されるように設置されている。また、(B
P)は金属性ガイド用支持板(G)の裏面側に密着設置
された低熱伝導性支持体である。図3の構成における記
録媒体(P)の走行状態は、記録媒体上のトナー像がニ
ップ領域に挿入される以前に、補助ヒータ(SH)の構
成要素である立ち上がり温度の速い面状発熱体(CH)
の放射熱と金属製ガイド用支持板(G)からの反射熱を
効率よく受け、軟化状態又は溶融状態となるため、ニッ
プ領域では低温加圧力を与えるだけで良好な定着画像が
得られる構成となっており、該面状発熱体(CH)と加
熱ローラ(H)への通電量を制御することにより、従来
の定着方式に比べ高速定着の場合も低消費電力化が可能
となる。
【0018】図1、図3に示したように、加熱兼テンシ
ョンローラ(R2)の内部には、加熱ヒータ(H)とし
て、600Wのヒータが設けられている。さらに、補助
的に加圧ローラ(R3)の内部に加熱ヒータを設けるこ
とも可能である。また、加熱ローラ(R2)は、図2に
示したように、中空のアルミ管よりなり、定着ベルト
(B)の寄り防止用に軸方向の両端部に耐熱性樹脂より
なり、アルミ管の端部と接する部分でアルミ管の径と同
様で両端側に離れるにしたがってその径が大きくなるよ
うな2〜6°のテーパーを有するカラー(C)を有して
いる。
【0019】上記定着ローラ(R1)と加圧ローラ(R
3)は、ともに鉄性の薄肉芯金の表面に耐熱弾性層を設
けて構成されており、加圧ローラ(R3)は図示されな
いバネにより定着ベルト(B)を介して定着ローラ(R
1)に加圧される。上記定着ローラおよび加圧ローラの
耐熱弾性層は、トナー像(T)の定着ベルトからの離型
性を高めるために、定着ローラ(R1)と加圧ローラ
(R3)の圧着部に形成されるニップ形状が、記録媒体
(P)上のトナー像(T)の付着面に対して凸状となる
ように構成するため、定着ローラ(R1)に比べて加圧
ローラ(R3)の方が硬度の高い弾性層を用いている。
定着ローラ(R1)には上記芯金表面に厚さ3mm、ゴ
ム硬度30°のシリコーン発泡体を設け、加圧ローラ
(R3)の芯金表面には厚さ1mm、ゴム硬度20〜3
0°のシリコーンゴム層を設け、その表面に厚さ30μ
m〜50μmのPFAチューブを設けている。
【0020】定着ベルト(B)は、例えば厚さ30〜5
0μmの電鋳による無端状のニッケルベルトの外周面に
厚さ50〜150μmのシリコーンゴム層を設けるか、
PFAやフッ素樹脂によって外周面を離型化処理したも
の、又は厚さ60〜100μmのポリイミド樹脂の無端
状ベルト外周面に50〜150μmのシリコーンゴム層
を設けるか、PFAやフッ素樹脂によって外周面を離型
化処理したものが使用される。
【0021】図1、図3に示した装置では、定着ベルト
(B)には内径70mm、厚さ40μmのニッケル電鋳
無端状ベルトの外周面にシリコーンゴムの耐熱弾性離型
層を120μm設けている。図3における補助ヒータ
(SH)の構成要素である面状発熱体(CH)は、Al
2O3・SiO2をベースとした粉末絶縁材料中に導電材
料として金属Siを分散させ、高温で焼成した自己発熱
型セラミックス発熱体を、ベルト軸方向について電極取
付け部だけ両端側に長くした厚さ2mm、記録媒体走行
方向加熱距離50mmの板状に形成し、これと対向設置
した記録媒体(P)との間隔を3〜5mm隔離して設置
されている。
【0022】また、上記面状発熱体(CH)は、記録媒
体上のトナー像と対向する面を除き、熱拡散を防止する
ためにPPF(ポリフェニレンサルファイト)やPEE
K(ポリエーテルエーテルケトン)等の耐熱性樹脂によ
りなる支持部材(SP)により保持され、支持部材(S
P)の一部にサーミスタ(S3)が取り付けられ、サー
ミスタ(S3)で検出された温度に応じて、面状発熱体
(CH)への通電量を制御することで温度制御を行なう
構成になっている。
【0023】また、図3に示した記録媒体ガイド用支持
板(G)は、アルミニウム、鉄、ニッケル等の金属板に
より構成され、その背面には面状発熱体(CH)からの
放射熱を有効に保持するためにPPFやPEEK等の耐
熱性樹脂が密着設置され、記録媒体(P)の通過時に記
録媒体(P)を裏面側からも予熱できる構成となってい
る。
【0024】また、図1、図3に示したように、定着ロ
ーラ(R1)と加熱ローラ(R2)の加圧ローラ(R
3)に対する配置角θは、前述したように60°以下に
なると従来のローラ定着法等と比較して定着温度を低減
できるものの、その効果は小さく、同一の定着速度およ
びトナーを用いて定着性の評価を行なった結果、ローラ
定着法での定着ローラ表面温度に比べ、ベルト(B)の
表面温度の低減効果は5°以内であった。これに対し、
θを60〜90°の範囲に設定した場合における定着温
度の低減効果は、20℃以上となることが明かとなっ
た。
【0025】以下に、実験例として、図1に示したロン
グニップベルト(LNB)定着方式と従来のローラ定着
方式での定着特性について比較した結果を表1に示す。
ここで、LNB方式では、定着ローラ径25mm、加熱
ローラ径24mm、θ=65°、定着ローラ(R1)と
加圧ローラ(R3)との面圧を1.5kg/cm2とし
た。その結果、定着ローラ(R1)と加圧ローラ(R
3)により形成される高圧ニップ領域幅は10mmとな
り、全有効ニップ幅は、約27mmとなる。また、従来
のローラ定着方式では、定着ローラは鉄芯金表面にPT
FE(ポリテトラフルオロエチレン)をコートし、加圧
ローラは鉄芯金上にシリコーンゴムを形成し、その表面
にPFAを被覆した両者40mm径で、ニップ幅4.5
mmとしたものを用いた。また、両方式の定着性能を比
較する上で、ニップ時間を50msとした。ただし、L
NB方式でのニップ時間は、高圧ニップ領域幅を対象に
した。このとき、ローラ方式のプロセス速度は90mm
/s、LNB方式では200mm/sである。また、ト
ナーにはリコーPPCトナーTYPE8200を用い、
両方式ともオイル塗布は行なっていない。
【0026】
【表1】
【0027】上記表1の結果から、NLB方式では、プ
ロセス速度を従来のローラ定着方式の2倍以上に上げて
も、定着温度を約20℃以上下げることが可能となっ
た。さらに、図3に示した補助ヒータを組み合わせた場
合、ベルト表面温度を100℃、面状発熱体(CH)の
表面温度を140℃に設定した場合、定着可能なプロセ
ス速度は300mm/sまで可能となり、従来法と比べ
より低温で高速定着が可能となった。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明により明ら
かなように、本発明により、実質的に広いニップ幅に形
成でき、記録媒体上のトナーに多くの熱量を供給できる
ため、従来のローラ定着法等に比べ、より低温で良好な
定着画像を得ることができ、また、前記(2)にて示さ
れる本発明により、プロセススピードが速くなった場合
に対しても低温定着性を確保することができる。さら
に、前記(3)項、(4)項、(5)項の本発明によ
り、記録媒体上のトナーは、ニップ領域に挿入された初
期段階で軟化・溶融し始め、ロングニップ通過中に十分
な定着エネルギーが付与される。冷却過程に入ったニッ
プ出口側の高圧ニップ部では、トナーは記録媒体上に密
着固定され、定着ローラと加圧ローラに被覆された弾性
層の硬度差により、ベルトとの離型性が良好となり、定
着ベルトと確実に剥離し、オフセットの発生も防止さ
れ、低温度領域においても安定した高画質の定着画像を
得ることができる。また、金属又は耐熱性樹脂基体表面
に離型層を形成したベルト自体は公知であるが、前記
(6)項の本発明により、該ベルトを本発明の定着装置
用定着ベルトとして用いることにより、相乗効果的に確
実に定着ベルトとトナーが剥離し、オフセット防止、ベ
ルト汚れを防止し、安定した高画質定着画像を得ること
ができる。前記(7)項、(8)項の本発明によれば、
ニップ入り口側に昇温時間が速く、しかも遠赤外線の熱
発生量がハロゲンランプに比べ多いため、トナーの熱吸
収効率が良好な自己発熱型の面状セラミックス発熱体を
配置し、しかも記録媒体上のトナーと対向する面以外を
低熱伝導性の耐熱樹脂で覆い熱拡散を防止するように構
成したため、該発熱体を補助ヒータとして用いることに
より、プロセススピードが高速となった場合でも、安定
した高画質の定着画像を低温にて得ることができる。前
記(9)項の本発明では、金属よりなる記録媒体支持体
の裏面側に低熱伝導性の耐熱樹脂を密着配置したことに
より、記録媒体を裏面より効率よく予熱できるため、低
温定着およびプロセススピード向上への寄与が可能とな
る。前記(10)項の本発明では、定着および加熱ロー
ラの配置角を加圧ローラに対して、60〜90°の範囲
に設定したことにより、低温定着に有効なニップ長が確
保されるとともに、記録媒体のニップ部への挿入および
排出が支障なく行なわれ、トナーとベルトとの離型性も
良好となり、装置小型化への寄与も確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一例を示す要部断面の概略
構成図である。
【図2】本発明に係わる定着装置に使用する加熱兼テン
ションローラ(R2)の1例を示す正面図である。
【図3】本発明の定着装置の別の一例を示す要部断面の
概略構成図である。
【符号の説明】
R1 定着ローラ R2 加熱兼テンションローラ R3 加圧ローラ B 定着ベルト C カラー H 加熱用ヒータ S1 サーミスタ S2 サーミスタ S3 サーミスタ G ガイド用支持板 BP 低熱伝導性支持体 P 記録媒体 T トナー SH 補助ヒータ CH 面状セラミックス発熱体 SP 耐熱性支持部材 θ 定着ローラ(R1)と加熱ローラ(R2)の加圧
ローラ(R3)に対する配置角

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着ローラとローラ内部にヒータを有す
    る加熱ローラと前記両ローラ間に架張された無端状定着
    ベルトと該定着ベルトに下方より圧接する加圧ローラか
    らなるベルト定着装置であって、該定着ローラと加熱ロ
    ーラを該定着ベルトを介して該加圧ローラに対向圧接又
    は当接し、定着ローラと加圧ローラおよび加熱ローラと
    加圧ローラの接点間に亘ってニップを形成するように構
    成したことを特徴とする加熱定着装置。
  2. 【請求項2】 定着ローラとローラ内部にヒータを有す
    る加熱ローラと両ローラ間に架張された無端状定着ベル
    トと該定着ベルトに下方より圧接する加圧ローラを有
    し、定着ローラと加圧ローラおよび加熱ローラと加圧ロ
    ーラの接点間で形成されたニップ部に記録媒体である記
    録紙を給紙して定着を行なうベルト定着装置であって、
    前記ニップ入り口側で且つ前記記録紙上の未定着トナー
    画像が付着された側に補助ヒータを配設し、前記内部ヒ
    ータと補助ヒータとを併用して前記未定着トナー画像を
    記録媒体上に定着することを特徴とする加熱定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱ローラを、前記未定着トナー画
    像が付着した記録媒体が到来するニップ部の入り口側に
    配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱
    定着装置。
  4. 【請求項4】 前記定着ローラと前記加圧ローラには耐
    熱弾性離型層が被覆されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 前記定着ローラに被覆される弾性層の表
    面硬度が前記加圧ローラの弾性層の表面硬度より小さく
    設定されていることを特徴とする請求項1、2、4の何
    れか1に記載の加熱定着装置。
  6. 【請求項6】 前記定着ベルトは、金属又は耐熱性の樹
    脂よりなる基体表面に耐熱弾性離型層を形成してなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱定着装置。
  7. 【請求項7】 前記補助ヒータが面状発熱体であり、さ
    らには該面状発熱体がセラミックス発熱体より形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の加熱定着装
    置。
  8. 【請求項8】 前記面状発熱体は、記録媒体上に付着し
    たトナー層と対向する面を除き、周囲を耐熱性の低熱伝
    導材料支持部材により保持されていることを特徴とする
    請求項2に記載の加熱定着装置。
  9. 【請求項9】 前記面状発熱体に近接して配置した熱良
    導性の記録媒体ガイド用支持板の裏面側に、低熱伝導性
    材料よりなる支持部材を密着設置したことを特徴とする
    請求項2に記載の加熱定着装置。
  10. 【請求項10】 前記定着、加熱ローラは、両ローラの
    径を加圧ローラの径よりも小さく形成するとともに、加
    圧ローラ中心からの両ローラの中心配置角を60°〜9
    0°の範囲に設定したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の加熱定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7693471B2 (en) 2001-06-01 2010-04-06 Ricoh Company, Ltd. Sheet wrapping avoidable fixing apparatus and image forming apparatus
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