JPH1140044A - 電子放出素子及び電子源及び画像表示装置およびそれらの製造方法 - Google Patents
電子放出素子及び電子源及び画像表示装置およびそれらの製造方法Info
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- JPH1140044A JPH1140044A JP19374597A JP19374597A JPH1140044A JP H1140044 A JPH1140044 A JP H1140044A JP 19374597 A JP19374597 A JP 19374597A JP 19374597 A JP19374597 A JP 19374597A JP H1140044 A JPH1140044 A JP H1140044A
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- electron
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- emitting device
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 放出電流が大きく、安定で、低電圧で駆動で
き、量産性に優れた電子放出素子、及びそれを用いた表
示品位に優れた画像表示装置を提供する。 【解決手段】 一対の電極と該電極間を電気的に接続す
べく形成された導電性薄膜4と該導電性薄膜4に形成さ
れた電子放出部5とを有する電子放出素子において、前
記電子放出部5は、炭素体に酸素を介して低仕事関数材
料によって終端された構造を有することを特徴とする電
子放出素子。このように、炭素体と結合した酸素を介し
て低仕事関数材料が終端されることによって、炭素体に
低仕事関数材料が単に積層されているのでなく、分極し
て結合しているので、より低仕事関数化がはかられ、か
つ安定度が増加する。このため、放出電流の増加がはか
られかつ駆動時の劣化が抑制される。
き、量産性に優れた電子放出素子、及びそれを用いた表
示品位に優れた画像表示装置を提供する。 【解決手段】 一対の電極と該電極間を電気的に接続す
べく形成された導電性薄膜4と該導電性薄膜4に形成さ
れた電子放出部5とを有する電子放出素子において、前
記電子放出部5は、炭素体に酸素を介して低仕事関数材
料によって終端された構造を有することを特徴とする電
子放出素子。このように、炭素体と結合した酸素を介し
て低仕事関数材料が終端されることによって、炭素体に
低仕事関数材料が単に積層されているのでなく、分極し
て結合しているので、より低仕事関数化がはかられ、か
つ安定度が増加する。このため、放出電流の増加がはか
られかつ駆動時の劣化が抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面伝導型電子放
出素子、及び電子源、及び該電子源を用いた画像形成装
置及びそれらの製造方法に関する。
出素子、及び電子源、及び該電子源を用いた画像形成装
置及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子放出素子1)(1)電子放出
素子:Electron Emitter単体; 電子
源基板:基板上に多数のEmitterを配置したも
の; 電子源:駆動系も含めたもの; 画像形成装置:
電子源を応用したもの、ディスプレー、プリンタな
ど;)としては、大別して熱電子放出素子と冷陰極電子
放出素子を用いた2種類のものが知られている。冷陰極
電子放出素子には、電界放出型(以下、「FE型」とい
う。)、金属/絶縁層/金属型(以下、「MIM型」と
いう。)や、表面伝導型電子放出素子等がある。
素子:Electron Emitter単体; 電子
源基板:基板上に多数のEmitterを配置したも
の; 電子源:駆動系も含めたもの; 画像形成装置:
電子源を応用したもの、ディスプレー、プリンタな
ど;)としては、大別して熱電子放出素子と冷陰極電子
放出素子を用いた2種類のものが知られている。冷陰極
電子放出素子には、電界放出型(以下、「FE型」とい
う。)、金属/絶縁層/金属型(以下、「MIM型」と
いう。)や、表面伝導型電子放出素子等がある。
【0003】FE型の例としては、W.P.Dyke&
W.W.Dolan、“Fieldemissio
n”、Advance in Electron Ph
ysics、8,89(1956)あるいはC.A.S
pindt,“PHYSICAL Propertie
s of thin−film field emis
sion cathodes with molybd
enium cones”,J.Appl.Phy
s.,47,5248(1976)等に開示されたもの
が知られている。
W.W.Dolan、“Fieldemissio
n”、Advance in Electron Ph
ysics、8,89(1956)あるいはC.A.S
pindt,“PHYSICAL Propertie
s of thin−film field emis
sion cathodes with molybd
enium cones”,J.Appl.Phy
s.,47,5248(1976)等に開示されたもの
が知られている。
【0004】MIM型の例としては、C.A.Mea
d、“Operation of Tunnel−Em
ission Devices”、J.Apply.P
hys.、32,646(1961)等に開示されたも
のが知られている。
d、“Operation of Tunnel−Em
ission Devices”、J.Apply.P
hys.、32,646(1961)等に開示されたも
のが知られている。
【0005】表面伝導型電子放出素子型の例としては、
M.I.Elinson、Radio Eng.Ele
ctron Phys.,10,1290,(196
5)等に開示されたものがある。
M.I.Elinson、Radio Eng.Ele
ctron Phys.,10,1290,(196
5)等に開示されたものがある。
【0006】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、前記エリンソン等
によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:“Thin Solid Fi
lms”、9、317(1972)]、In2 O3 /S
nO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and
C.G.Fonstad:“IEEE Trans.
ED Conf.”、519(1975)]、カーボン
薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1
号、22頁(1983)]等が報告されている。
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、前記エリンソン等
によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:“Thin Solid Fi
lms”、9、317(1972)]、In2 O3 /S
nO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and
C.G.Fonstad:“IEEE Trans.
ED Conf.”、519(1975)]、カーボン
薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1
号、22頁(1983)]等が報告されている。
【0007】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な例として、前述のM.ハートウェルの素子構成を図9
に模式的に示す。同図において1は基板である。4は導
電性薄膜で、H型形状のパターンに、スパッタで形成さ
れた金属酸化物薄膜等からなり、後述の通電フォーミン
グと呼ばれる通電処理により電子放出部5が形成され
る。尚、図中の素子電極間隔Lは、0.5〜1mm、
W′は、0.1mmで設定されている。
な例として、前述のM.ハートウェルの素子構成を図9
に模式的に示す。同図において1は基板である。4は導
電性薄膜で、H型形状のパターンに、スパッタで形成さ
れた金属酸化物薄膜等からなり、後述の通電フォーミン
グと呼ばれる通電処理により電子放出部5が形成され
る。尚、図中の素子電極間隔Lは、0.5〜1mm、
W′は、0.1mmで設定されている。
【0008】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜4を予め通電
フォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部5
を形成するのが一般的であった。即ち、通電フォーミン
グとは前記導電性薄膜4両端に直流電圧あるいは非常に
ゆっくりとした昇電圧、例えば1V/分程度を印加通電
し、導電性薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変質せし
め、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部5を形成す
ることである。尚、電子放出部5は導電性薄膜4の一部
に亀裂が発生しその亀裂付近から電子放出が行われる。
前記通電フォーミング処理をした表面伝導型電子放出素
子は、上述導電性薄膜4に電圧を印加し、素子に電流を
流すことにより、上述電子放出部5より電子を放出せし
めるものである。
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜4を予め通電
フォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部5
を形成するのが一般的であった。即ち、通電フォーミン
グとは前記導電性薄膜4両端に直流電圧あるいは非常に
ゆっくりとした昇電圧、例えば1V/分程度を印加通電
し、導電性薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変質せし
め、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部5を形成す
ることである。尚、電子放出部5は導電性薄膜4の一部
に亀裂が発生しその亀裂付近から電子放出が行われる。
前記通電フォーミング処理をした表面伝導型電子放出素
子は、上述導電性薄膜4に電圧を印加し、素子に電流を
流すことにより、上述電子放出部5より電子を放出せし
めるものである。
【0009】前記表面伝導型電子放出素子において、本
発明者は、表面伝導型電子放出素子の電子放出部に、炭
素あるいは炭素ないしその化合物を活性化工程と呼ぶ新
規な製造方法によって、形成することで、電子放出特性
を著しく改善する提案を行なった(特開平7−2352
55号公報)。
発明者は、表面伝導型電子放出素子の電子放出部に、炭
素あるいは炭素ないしその化合物を活性化工程と呼ぶ新
規な製造方法によって、形成することで、電子放出特性
を著しく改善する提案を行なった(特開平7−2352
55号公報)。
【0010】ここで、活性化工程とは、前記表面伝導型
電子放出素子の製造方法において、一対の電極と導電性
薄膜とを形成した素子を、真空雰囲気の中に設置し、フ
ォーミング工程を施した後、真空雰囲気中に、前記電子
放出部に新たな堆積物と少なくとも一種類以上共通の元
素を有する気体を導入し、適宜選択されたパルス状の電
圧を数分から数十分、印加することである。本工程で
は、電子放出素子の特性、即ち、電子放出電流Ieが、
電圧に対して、閾値を持ちながら、著しく増加し、改善
される工程である。
電子放出素子の製造方法において、一対の電極と導電性
薄膜とを形成した素子を、真空雰囲気の中に設置し、フ
ォーミング工程を施した後、真空雰囲気中に、前記電子
放出部に新たな堆積物と少なくとも一種類以上共通の元
素を有する気体を導入し、適宜選択されたパルス状の電
圧を数分から数十分、印加することである。本工程で
は、電子放出素子の特性、即ち、電子放出電流Ieが、
電圧に対して、閾値を持ちながら、著しく増加し、改善
される工程である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
電子放出素子を応用した画像形成装置においては、マル
チメディアの進展にともない、更に、一層の高精細な絵
素による画像表現が要求され、また、長寿命が必要にな
りつつある。こうした画像形成装置の性能の向上には、
電子放出素子の性能の向上が必要とされる。即ち、上記
本発明者の考案した電子放出素子においても、更に、放
出電流が大きく、安定な電子放出素子が、必要とされて
いる。
電子放出素子を応用した画像形成装置においては、マル
チメディアの進展にともない、更に、一層の高精細な絵
素による画像表現が要求され、また、長寿命が必要にな
りつつある。こうした画像形成装置の性能の向上には、
電子放出素子の性能の向上が必要とされる。即ち、上記
本発明者の考案した電子放出素子においても、更に、放
出電流が大きく、安定な電子放出素子が、必要とされて
いる。
【0012】[発明の目的]本発明は、上述の問題を解
決するため、放出電流が大きく、安定な、しかも低電圧
で駆動でき、量産性に優れた電子放出素子およびそれを
用いた表示品位に優れたカラーフラットパネル等の画像
形成装置の提供を目的とする。
決するため、放出電流が大きく、安定な、しかも低電圧
で駆動でき、量産性に優れた電子放出素子およびそれを
用いた表示品位に優れたカラーフラットパネル等の画像
形成装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために鋭意検討を行なってなされたものであ
り、下述の構成のものである。
を解決するために鋭意検討を行なってなされたものであ
り、下述の構成のものである。
【0014】本発明の電子放出素子は、一対の電極と電
子放出部を有する導電性薄膜を有する電子放出素子にお
いて、炭素体に酸素を介して、低仕事関数材料によっ
て、終端された電子放出部を有することを特徴とする電
子放出素子である。
子放出部を有する導電性薄膜を有する電子放出素子にお
いて、炭素体に酸素を介して、低仕事関数材料によっ
て、終端された電子放出部を有することを特徴とする電
子放出素子である。
【0015】また、好ましくは、該導電性膜は、Ni,
Co,Fe等の鉄族、Pd,Ir,Ptの白金族等の触
媒性金属であり、該炭素体は、グラファイト、グラッシ
ーカーボンであり、また該低仕事関数材料は、Cs,B
a,La,Li、等のアルカリ金属または、アルカリ土
類金属、又は希土類である。
Co,Fe等の鉄族、Pd,Ir,Ptの白金族等の触
媒性金属であり、該炭素体は、グラファイト、グラッシ
ーカーボンであり、また該低仕事関数材料は、Cs,B
a,La,Li、等のアルカリ金属または、アルカリ土
類金属、又は希土類である。
【0016】本発明の電子放出素子の第一の製造方法
は、次のステップを有する。
は、次のステップを有する。
【0017】1)(素子電極/導電性膜形成工程)基体
上に配置された一対の電極に、接続された導電性膜を形
成するステップ 2)(フォーミング工程)該導電性膜に電子放出部を形
成するステップ 3)(活性化工程)該基体に、炭素を有する材料を導入
し、通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 4)(安定化工程1)該基体を、酸素を有する雰囲気
で、加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面
に酸素を終端するステップ 5)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ 6)(安定化工程2)該基体を加熱するステップ、を有
する電子放出素子の製造方法である。
上に配置された一対の電極に、接続された導電性膜を形
成するステップ 2)(フォーミング工程)該導電性膜に電子放出部を形
成するステップ 3)(活性化工程)該基体に、炭素を有する材料を導入
し、通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 4)(安定化工程1)該基体を、酸素を有する雰囲気
で、加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面
に酸素を終端するステップ 5)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ 6)(安定化工程2)該基体を加熱するステップ、を有
する電子放出素子の製造方法である。
【0018】また、本発明の電子放出素子の第二の製造
方法は、次のステップを有する。
方法は、次のステップを有する。
【0019】1)(素子電極/導電性膜形成工程)基体
上に配置された一対の電極に接続された導電性膜を形成
するステップ 2)(活性化工程〜有機材料付与工程)該導電性膜に、
炭素を有する材料を付与するステップ 3)(フォーミング工程)該導電性膜に電子放出部を形
成するステップ 4)(活性化工程〜炭化工程)通電あるいは通電と併用
された熱によって、該電子放出部に炭素を形成するステ
ップ 5)(安定化工程1)該基体を酸素を有する雰囲気で、
加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸
素を終端する 6)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ 7)(安定化工程2)該基体を、加熱するステップ、を
有する電子放出素子の製造方法である。
上に配置された一対の電極に接続された導電性膜を形成
するステップ 2)(活性化工程〜有機材料付与工程)該導電性膜に、
炭素を有する材料を付与するステップ 3)(フォーミング工程)該導電性膜に電子放出部を形
成するステップ 4)(活性化工程〜炭化工程)通電あるいは通電と併用
された熱によって、該電子放出部に炭素を形成するステ
ップ 5)(安定化工程1)該基体を酸素を有する雰囲気で、
加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸
素を終端する 6)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ 7)(安定化工程2)該基体を、加熱するステップ、を
有する電子放出素子の製造方法である。
【0020】また、該炭素を有する材料は、有機ガスあ
るいは固体状有機材料であり、有機ガスとしては、メタ
ン、エタン、プロパンなどCn H2n+2で表される飽和炭
化水素、エチレン、プロピレンなどCn H2n等の組成式
で表される不飽和炭化水素があげられ、このほかにも、
ベンゼン等の環状炭化水素が好ましくは用いられる。
るいは固体状有機材料であり、有機ガスとしては、メタ
ン、エタン、プロパンなどCn H2n+2で表される飽和炭
化水素、エチレン、プロピレンなどCn H2n等の組成式
で表される不飽和炭化水素があげられ、このほかにも、
ベンゼン等の環状炭化水素が好ましくは用いられる。
【0021】また、固体状の有機材料としては、熱硬化
樹脂あるいはネガレジストが好ましく用いられる。
樹脂あるいはネガレジストが好ましく用いられる。
【0022】上記製造方法において、該酸素を有する雰
囲気とは、酸素、又は酸素と不活性ガス(ヘリウム
等)、又は酸素とN2 、の混合ガスであり、適宜選択さ
れた分圧で減圧下あるいは、常圧下で行われる。
囲気とは、酸素、又は酸素と不活性ガス(ヘリウム
等)、又は酸素とN2 、の混合ガスであり、適宜選択さ
れた分圧で減圧下あるいは、常圧下で行われる。
【0023】また、該加熱温度は、炭素に酸素を介して
結合した構造の低仕事関数材料のみを残し、未結合の低
仕事関数材料を蒸発除去する温度で制御される。
結合した構造の低仕事関数材料のみを残し、未結合の低
仕事関数材料を蒸発除去する温度で制御される。
【0024】本発明の画像形成装置は、上記本発明の電
子放出素子を複数個配置した第1の基体と該第1の基体
と対向した該電子放出素子から出射した電子によって発
光する画像形成部材を配設された第2の基体を有するこ
とを特徴とする画像形成装置である。
子放出素子を複数個配置した第1の基体と該第1の基体
と対向した該電子放出素子から出射した電子によって発
光する画像形成部材を配設された第2の基体を有するこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0025】また、本発明の画像形成装置は、以下の製
造方法で製造される。
造方法で製造される。
【0026】1)第1の基体上に、複数の一対の電極
に、接続された複数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 3)該基体に、炭素を有する材料を導入し、通電あるい
は通電と併用された熱によって、該電子放出部に炭素を
形成するステップ 4)該基体を、酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、
プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸素と結合するス
テップ 5)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 6)該基体を、加熱するステップ 7)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 8)該第1の基体と第2の基体を、支持枠、必要に応じ
て、第1の基体と第2の基体間に耐大気圧支持部材とし
て、スぺーサーを配設し、真空容器を形成するステップ 9)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 10)該真空容器を封止するステップを有することを特
徴とする画像形成装置の製造方法である。
に、接続された複数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 3)該基体に、炭素を有する材料を導入し、通電あるい
は通電と併用された熱によって、該電子放出部に炭素を
形成するステップ 4)該基体を、酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、
プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸素と結合するス
テップ 5)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 6)該基体を、加熱するステップ 7)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 8)該第1の基体と第2の基体を、支持枠、必要に応じ
て、第1の基体と第2の基体間に耐大気圧支持部材とし
て、スぺーサーを配設し、真空容器を形成するステップ 9)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 10)該真空容器を封止するステップを有することを特
徴とする画像形成装置の製造方法である。
【0027】本発明の画像形成装置は、以下の製造方法
でも製造される。
でも製造される。
【0028】1)第1の基体上に複数の一対の電極に接
続された複数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に、炭素を有する材料を付与するステッ
プ 3)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 4)通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 5)該基体を酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、プ
ラズマを発生し、該炭素体の表面に酸素を結合するステ
ップ 6)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 7)該基体を、加熱するステップ 8)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 9)該第1の基体と第2の基体を、支持枠、必要に応じ
て、第1の基体と第2の基体間に耐大気圧支持部材とし
て、スぺーサーを配設し、真空容器を形成するステップ 10)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 11)該真空容器を封止するステップまた、本発明の画
像形成装置は、以下の製造方法によっても製造される。
続された複数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に、炭素を有する材料を付与するステッ
プ 3)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 4)通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 5)該基体を酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、プ
ラズマを発生し、該炭素体の表面に酸素を結合するステ
ップ 6)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 7)該基体を、加熱するステップ 8)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 9)該第1の基体と第2の基体を、支持枠、必要に応じ
て、第1の基体と第2の基体間に耐大気圧支持部材とし
て、スぺーサーを配設し、真空容器を形成するステップ 10)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 11)該真空容器を封止するステップまた、本発明の画
像形成装置は、以下の製造方法によっても製造される。
【0029】1)第1の基体上に複数の一対の電極に、
接続された複数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に、炭素を有する材料を付与するステッ
プ 3)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 4)通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 5)該基体を酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、プ
ラズマを発生し、該炭素体の表面に酸素を結合するステ
ップ 6)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 7)該基体を、加熱するステップ 8)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 9)該第1の基体と第2の基体を、支持枠、必要に応じ
て、第1の基体と第2の基体間に耐大気圧支持部材とし
て、スぺーサーを配設し、真空容器を形成するステップ 10)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 11)該真空容器を封止するステップ また、上記電子放出素子は、表面伝導型電子放出素子で
あることを特徴とする電子放出素子でもある。
接続された複数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に、炭素を有する材料を付与するステッ
プ 3)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 4)通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 5)該基体を酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、プ
ラズマを発生し、該炭素体の表面に酸素を結合するステ
ップ 6)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 7)該基体を、加熱するステップ 8)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 9)該第1の基体と第2の基体を、支持枠、必要に応じ
て、第1の基体と第2の基体間に耐大気圧支持部材とし
て、スぺーサーを配設し、真空容器を形成するステップ 10)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 11)該真空容器を封止するステップ また、上記電子放出素子は、表面伝導型電子放出素子で
あることを特徴とする電子放出素子でもある。
【0030】また、本発明は、上述した課題を解決する
ための手段として、上記電子放出素子を基体上に複数個
配置し、入力信号に応じて該電子放出素子から電子を放
出してなることを特徴とする電子源を提供するものであ
る。
ための手段として、上記電子放出素子を基体上に複数個
配置し、入力信号に応じて該電子放出素子から電子を放
出してなることを特徴とする電子源を提供するものであ
る。
【0031】また、前記電子源において、基体に複数の
電子放出素子を並列に配置し、各電子放出素子の両端を
それぞれ配線に共通接続してなる電子放出素子の行を、
複数列配列してなることを特徴とする。
電子放出素子を並列に配置し、各電子放出素子の両端を
それぞれ配線に共通接続してなる電子放出素子の行を、
複数列配列してなることを特徴とする。
【0032】また、前記電子源において、基体に、互い
に電気的に絶縁されたm本のX方向配線とn本のY方向
配線とを設け、X方向及びY方向に配列されたm×n個
の前記電子放出素子の一対の電極を該X方向配線と該Y
方向配線にそれぞれ接続したことを特徴とする。
に電気的に絶縁されたm本のX方向配線とn本のY方向
配線とを設け、X方向及びY方向に配列されたm×n個
の前記電子放出素子の一対の電極を該X方向配線と該Y
方向配線にそれぞれ接続したことを特徴とする。
【0033】また、本発明は、上記課題を解決するため
の手段として、上記電子源と、該電子源から放出された
電子により画像を形成する画像形成部材とを有すること
を特徴とする画像形成装置を提供するものである。
の手段として、上記電子源と、該電子源から放出された
電子により画像を形成する画像形成部材とを有すること
を特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0034】また、上記画像形成装置において、前記画
像形成部材が蛍光体であることを特徴とする。
像形成部材が蛍光体であることを特徴とする。
【0035】また、本発明は、上記第1の基体と第2の
基体間に、耐大気圧支持部材としてのスぺーサーを配設
し、上記真空容器を形成するステップを有することを特
徴とする画像形成装置の製造方法でもある。
基体間に、耐大気圧支持部材としてのスぺーサーを配設
し、上記真空容器を形成するステップを有することを特
徴とする画像形成装置の製造方法でもある。
【0036】[作用]本発明によれば、一対の電極と亀
裂を有する導電性膜を有する電子放出素子において、炭
素体に酸素を介して、低仕事関数材料によって、終端さ
れた亀裂を有することにより、炭素体と結合した酸素を
介して低仕事関数材料が終端されることによって、炭素
体に低仕事関数材料が単に積層されているのでなく、分
極して結合しているので、より低仕事関数化がはから
れ、かつ安定度が増加する。
裂を有する導電性膜を有する電子放出素子において、炭
素体に酸素を介して、低仕事関数材料によって、終端さ
れた亀裂を有することにより、炭素体と結合した酸素を
介して低仕事関数材料が終端されることによって、炭素
体に低仕事関数材料が単に積層されているのでなく、分
極して結合しているので、より低仕事関数化がはから
れ、かつ安定度が増加する。
【0037】こうした材料で電子放出部となる亀裂及び
その近傍が構成されるために、放出電流の増加がはから
れかつ駆動時の劣化が抑制される。
その近傍が構成されるために、放出電流の増加がはから
れかつ駆動時の劣化が抑制される。
【0038】また、導電性膜が、Ni,Co,Fe等の
鉄族、Pd,Ir,Ptの白金族等の触媒性金属である
ため、該炭素体としてグラファイト、グラッシーカーボ
ンの形成が容易となる。従って、酸素で終端処理の際の
工程での炭素体の二酸化炭素、一酸化炭素等への変化に
よる減少が抑制され、電子放出特性の劣化がない。
鉄族、Pd,Ir,Ptの白金族等の触媒性金属である
ため、該炭素体としてグラファイト、グラッシーカーボ
ンの形成が容易となる。従って、酸素で終端処理の際の
工程での炭素体の二酸化炭素、一酸化炭素等への変化に
よる減少が抑制され、電子放出特性の劣化がない。
【0039】一方、グラファイト、グラッシーカーボン
以外の炭素化合物は、二酸化炭素、一酸化炭素等へ変化
し、除去される。この結果、駆動時の電子放出素子から
のガスの放出が抑制されるために、駆動時の放電が抑制
され、電子放出特性の安定化がなされる。
以外の炭素化合物は、二酸化炭素、一酸化炭素等へ変化
し、除去される。この結果、駆動時の電子放出素子から
のガスの放出が抑制されるために、駆動時の放電が抑制
され、電子放出特性の安定化がなされる。
【0040】また該低仕事関数材料は、Cs,Ba,L
a,Li等のアルカリ金属または、アルカリ土類金属、
又は希土類から選択される。
a,Li等のアルカリ金属または、アルカリ土類金属、
又は希土類から選択される。
【0041】本発明の第1の製造方法は、導電性膜に亀
裂を形成後、有機ガス雰囲気中で通電し炭素体を導電性
膜に形成した亀裂の内側に形成し、加熱あるいは酸素プ
ラズマによって該炭素体を酸素によって終端し、低仕事
関数材料の皮膜を形成し、更に酸素と未結合の低仕事関
数材料を除去する。
裂を形成後、有機ガス雰囲気中で通電し炭素体を導電性
膜に形成した亀裂の内側に形成し、加熱あるいは酸素プ
ラズマによって該炭素体を酸素によって終端し、低仕事
関数材料の皮膜を形成し、更に酸素と未結合の低仕事関
数材料を除去する。
【0042】このような、本発明の第1の製造方法によ
れば、上記電子放出特性の改善が容易になされる。
れば、上記電子放出特性の改善が容易になされる。
【0043】また、本発明の第2の製造方法は、固体状
有機材料を付与し、導電性膜に亀裂を形成後、通電ある
いは加熱を併用した通電を行い炭素体を導電性膜に形成
した亀裂の内側に形成する。あるいは、固体状有機材料
を導電性膜に付与し、導電性膜に亀裂を形成後、通電あ
るいは加熱を併用した通電を行い炭素体を導電性膜に形
成した亀裂の内側に形成する。次に、加熱あるいは酸素
プラズマによって該炭素体を酸素によって終端し、低仕
事関数材料の皮膜形成し、更に酸素と未結合の低仕事関
数材料を除去する。
有機材料を付与し、導電性膜に亀裂を形成後、通電ある
いは加熱を併用した通電を行い炭素体を導電性膜に形成
した亀裂の内側に形成する。あるいは、固体状有機材料
を導電性膜に付与し、導電性膜に亀裂を形成後、通電あ
るいは加熱を併用した通電を行い炭素体を導電性膜に形
成した亀裂の内側に形成する。次に、加熱あるいは酸素
プラズマによって該炭素体を酸素によって終端し、低仕
事関数材料の皮膜形成し、更に酸素と未結合の低仕事関
数材料を除去する。
【0044】このような本発明の第2の製造方法によれ
ば、上記電子放出特性の改善が容易にできる。
ば、上記電子放出特性の改善が容易にできる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明は、表面伝導型電子放出素
子および該電子放出素子を複数配置した電子源の新規な
構成および画像形成装置の新規な構成および、それらの
製造方法を提供するものである。
子および該電子放出素子を複数配置した電子源の新規な
構成および画像形成装置の新規な構成および、それらの
製造方法を提供するものである。
【0046】[構成の説明]まず、本発明の表面伝導型
電子放出素子の基本的構成について説明する。
電子放出素子の基本的構成について説明する。
【0047】図1は、本発明の表面伝導型電子放出素子
の構成を示す模式図であり、図1(a)は平面図、図1
(b)は断面図である。
の構成を示す模式図であり、図1(a)は平面図、図1
(b)は断面図である。
【0048】図1において、1は基板、2と3は素子電
極、尚本発明の実施例中しばしば、高電位側、低電位側
との表現がされるが、素子電極3に低電位、素子電極2
に高電位が印加されており、電子放出部を境に素子電極
3側の導電性膜を含めて、低電位側また、電子放出部を
境に素子電極2側の導電性膜を含めて、高電位側と呼ぶ
ことにする。4は導電性膜、5は電子放出部である。
極、尚本発明の実施例中しばしば、高電位側、低電位側
との表現がされるが、素子電極3に低電位、素子電極2
に高電位が印加されており、電子放出部を境に素子電極
3側の導電性膜を含めて、低電位側また、電子放出部を
境に素子電極2側の導電性膜を含めて、高電位側と呼ぶ
ことにする。4は導電性膜、5は電子放出部である。
【0049】図2は、図1の電子放出部の部分拡大図の
一例であり、模式的断面図である。図2に示すように、
本発明の電子放出部5は、導電性薄膜4の亀裂などの部
分に、炭素体に酸素を介して、低仕事関数材料によって
終端された構造を有することを特徴とする。このよう
に、炭素体と結合した酸素を介して低仕事関数材料が終
端されることによって、炭素体に低仕事関数材料が単に
積層されているのでなく、分極して結合しているので、
より低仕事関数化がはかられ、かつ安定度が増加する。
一例であり、模式的断面図である。図2に示すように、
本発明の電子放出部5は、導電性薄膜4の亀裂などの部
分に、炭素体に酸素を介して、低仕事関数材料によって
終端された構造を有することを特徴とする。このよう
に、炭素体と結合した酸素を介して低仕事関数材料が終
端されることによって、炭素体に低仕事関数材料が単に
積層されているのでなく、分極して結合しているので、
より低仕事関数化がはかられ、かつ安定度が増加する。
【0050】[電子放出部]電子放出部5は、導電性膜
4の一部に形成された高抵抗の亀裂および近傍により構
成され、導電性膜4の膜厚、膜質、材料及び後述する通
電フォーミング、活性化等の手法等に依存したものとな
る。
4の一部に形成された高抵抗の亀裂および近傍により構
成され、導電性膜4の膜厚、膜質、材料及び後述する通
電フォーミング、活性化等の手法等に依存したものとな
る。
【0051】通電フォーミングで形成された亀裂の内側
にさらに、活性化によって、炭素を材料とした膜が、さ
らに形成され、通電フォーミングで形成された亀裂より
さらに狭い炭素材料で構成された亀裂を有し、該炭素材
料は、酸素により終端され、さらに、低仕事関数材料と
結合した構造である(図2参照)。
にさらに、活性化によって、炭素を材料とした膜が、さ
らに形成され、通電フォーミングで形成された亀裂より
さらに狭い炭素材料で構成された亀裂を有し、該炭素材
料は、酸素により終端され、さらに、低仕事関数材料と
結合した構造である(図2参照)。
【0052】このため、本発明の素子の放出電流は、素
子に印加する電圧に対して、放出電流が、非線形に依存
する非線形素子であると同時に低仕事関数であるため、
放出電流が、増加する。
子に印加する電圧に対して、放出電流が、非線形に依存
する非線形素子であると同時に低仕事関数であるため、
放出電流が、増加する。
【0053】尚、該炭素は、導電性膜上にも、形成され
る場合もあるが、この炭素の被覆の状態は、デバイスの
形状、活性化方法および安定化方法等に依存する。炭素
材料で構成された亀裂の内部には、0.1nmの数倍か
ら0.1nmの数百倍の範囲の粒径の導電性微粒子が存
在する場合もある。この導電性微粒子は、導電性膜4を
構成する材料の元素の一部、あるいは全ての元素および
炭素を含有するものとなる。
る場合もあるが、この炭素の被覆の状態は、デバイスの
形状、活性化方法および安定化方法等に依存する。炭素
材料で構成された亀裂の内部には、0.1nmの数倍か
ら0.1nmの数百倍の範囲の粒径の導電性微粒子が存
在する場合もある。この導電性微粒子は、導電性膜4を
構成する材料の元素の一部、あるいは全ての元素および
炭素を含有するものとなる。
【0054】[炭素体]本発明で用いる炭素体として
は、グラファイト、グラッシーカーボンが好ましい。
は、グラファイト、グラッシーカーボンが好ましい。
【0055】また、このような炭素体の材料としては、
炭素を有する有機ガスあるいは固体状有機材料を用いる
ことができ、有機ガスとしては、メタン、エタン、プロ
パンなどCn H2n+2で表される飽和炭化水素、エチレ
ン、プロピレンなどCn H2n等の組成式で表される不飽
和炭化水素があげられ、このほかにも、ベンゼン等の環
状炭化水素が好ましくは用いられる。
炭素を有する有機ガスあるいは固体状有機材料を用いる
ことができ、有機ガスとしては、メタン、エタン、プロ
パンなどCn H2n+2で表される飽和炭化水素、エチレ
ン、プロピレンなどCn H2n等の組成式で表される不飽
和炭化水素があげられ、このほかにも、ベンゼン等の環
状炭化水素が好ましくは用いられる。
【0056】また、固体状の有機材料としては、熱硬化
樹脂あるいはネガレジストが好ましく用いられる。
樹脂あるいはネガレジストが好ましく用いられる。
【0057】[低仕事関数材料]また該低仕事関数材料
としては、Cs,Ba,La,Li等のアルカリ金属ま
たは、アルカリ土類金属、又は希土類から選択される。
としては、Cs,Ba,La,Li等のアルカリ金属ま
たは、アルカリ土類金属、又は希土類から選択される。
【0058】[基板]基板1としては、石英ガラス、N
a等の不純物含有量を減少したガラス、青板ガラス、青
板ガラスにスパッタ法等により形成したSiO2 を積層
したガラス基板及びアルミナ等のセラミックス及びSi
基板等を用いることができる。
a等の不純物含有量を減少したガラス、青板ガラス、青
板ガラスにスパッタ法等により形成したSiO2 を積層
したガラス基板及びアルミナ等のセラミックス及びSi
基板等を用いることができる。
【0059】[素子電極]対向する素子電極2,3の材
料としては、一般的な導電材料を用いることができる。
料としては、一般的な導電材料を用いることができる。
【0060】これは例えば、Ni,Cr,Au,Mo,
W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属、或は合金
及びPd,Ag,Au,RuO2 ,Pd−Ag等の金
属、或は金属酸化物とガラス等から構成される印刷導
体、In2 O3 −SnO2 等の透明導電体及びポリシリ
コン等の半導体導体材料等から適宜選択することができ
る。
W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属、或は合金
及びPd,Ag,Au,RuO2 ,Pd−Ag等の金
属、或は金属酸化物とガラス等から構成される印刷導
体、In2 O3 −SnO2 等の透明導電体及びポリシリ
コン等の半導体導体材料等から適宜選択することができ
る。
【0061】素子電極間隔L、素子電極長さW、導電性
膜4の形状等は、応用される形態等を考慮して、設計さ
れる。素子電極間隔Lは、好ましくは0.1nmの数千
倍から数百μmの範囲とすることができ、より好ましく
は、素子電極間に印加する電圧等を考慮して数μmから
数十μmの範囲とすることができる。
膜4の形状等は、応用される形態等を考慮して、設計さ
れる。素子電極間隔Lは、好ましくは0.1nmの数千
倍から数百μmの範囲とすることができ、より好ましく
は、素子電極間に印加する電圧等を考慮して数μmから
数十μmの範囲とすることができる。
【0062】素子電極長さWは、電極の抵抗値、電子放
出特性を考慮して、数μmから数百μmの範囲とするこ
とができる。
出特性を考慮して、数μmから数百μmの範囲とするこ
とができる。
【0063】素子電極2,3の膜厚dは、0.1nmの
数百倍から数μmの範囲とすることができる。
数百倍から数μmの範囲とすることができる。
【0064】尚、図1に示した構成だけでなく、基板1
上に、導電性膜4、対向する素子電極2,3の順に積層
した構成とすることもできる。
上に、導電性膜4、対向する素子電極2,3の順に積層
した構成とすることもできる。
【0065】[導電性膜]導電性膜4には、良好な電子
放出特性を得るために、微粒子で構成された微粒子膜を
用いるのが好ましい。
放出特性を得るために、微粒子で構成された微粒子膜を
用いるのが好ましい。
【0066】また、その膜厚は、素子電極2,3へのス
テップカバレージ、素子電極2,3間の抵抗値、及び後
述するフォーミング条件等を考慮して適宜設定される
が、通常は、0.1nmの数倍から0.1nmの数千倍
の範囲とするのが好ましく、より好ましくは1nmより
50nmの範囲とするのが良い。
テップカバレージ、素子電極2,3間の抵抗値、及び後
述するフォーミング条件等を考慮して適宜設定される
が、通常は、0.1nmの数倍から0.1nmの数千倍
の範囲とするのが好ましく、より好ましくは1nmより
50nmの範囲とするのが良い。
【0067】また、その抵抗値は、Rsが102 から1
07 Ω/□の値である。なおRsは、厚さがt、幅がw
で長さが1の薄膜の抵抗Rを、R=Rs(1/w)とお
いたときに表わされる数値である。
07 Ω/□の値である。なおRsは、厚さがt、幅がw
で長さが1の薄膜の抵抗Rを、R=Rs(1/w)とお
いたときに表わされる数値である。
【0068】本願明細書において、フォーミング処理に
ついては、通電処理を例に挙げて説明するが、フォーミ
ング処理はこれに限られるものではなく、膜に亀裂を生
じさせて高抵抗状態を形成する処理を包含するものであ
る。
ついては、通電処理を例に挙げて説明するが、フォーミ
ング処理はこれに限られるものではなく、膜に亀裂を生
じさせて高抵抗状態を形成する処理を包含するものであ
る。
【0069】導電性膜4を構成する材料としては、P
d,Pt,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Ni,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金
属、PdO,SnO2 ,In2 O3 ,PbO,Sb2 O
3 等の酸化物、HfB2 ,ZrB2,LaB6 ,CeB6
,YB4 ,GdB4 等の硼化物、TiC,ZrC,H
fC,TaC,SiC,WC等の炭化物、TiN,Zr
N,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボ
ン等の中から適宜選択される。このうち、触媒性金属で
あるPd,Pt等の白金族や、Ni,Co,Fe等の鉄
族は、良質の炭素を容易に形成する上では、好ましい。
d,Pt,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Ni,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金
属、PdO,SnO2 ,In2 O3 ,PbO,Sb2 O
3 等の酸化物、HfB2 ,ZrB2,LaB6 ,CeB6
,YB4 ,GdB4 等の硼化物、TiC,ZrC,H
fC,TaC,SiC,WC等の炭化物、TiN,Zr
N,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボ
ン等の中から適宜選択される。このうち、触媒性金属で
あるPd,Pt等の白金族や、Ni,Co,Fe等の鉄
族は、良質の炭素を容易に形成する上では、好ましい。
【0070】[微粒子]次に、ここで述べる微粒子膜と
は、複数の微粒子が集合した膜であり、その微細構造
は、微粒子が個々に分散した状態、あるいは微粒子が互
いに隣接、あるいは重なり合った状態(いくつかの微粒
子が集合し、全体として島状構造を形成している場合も
含む)をとっている。微粒子の粒径は、0.1nmの数
倍から0.1nmの数千倍の範囲、好ましくは、1nm
から20nmの範囲である。
は、複数の微粒子が集合した膜であり、その微細構造
は、微粒子が個々に分散した状態、あるいは微粒子が互
いに隣接、あるいは重なり合った状態(いくつかの微粒
子が集合し、全体として島状構造を形成している場合も
含む)をとっている。微粒子の粒径は、0.1nmの数
倍から0.1nmの数千倍の範囲、好ましくは、1nm
から20nmの範囲である。
【0071】なお、本明細書では頻繁に「微粒子」とい
う言葉を用いるので、その意味について説明する。
う言葉を用いるので、その意味について説明する。
【0072】小さな粒子を「微粒子」と呼び、これより
も小さなものを「超微粒子」と呼ぶ。「超微粒子」より
もさらに小さく原子の数が数百個程度以下のものを「ク
ラスター」と呼ぶことは広く行われている。
も小さなものを「超微粒子」と呼ぶ。「超微粒子」より
もさらに小さく原子の数が数百個程度以下のものを「ク
ラスター」と呼ぶことは広く行われている。
【0073】しかしながら、それぞれの境は厳密なもの
ではなく、どの様な性質に注目して分類するかにより変
化する。また「微粒子」と「超微粒子」を一括して「微
粒子」と呼ぶ場合もあり、本明細書中での記述はこれに
沿ったものである。
ではなく、どの様な性質に注目して分類するかにより変
化する。また「微粒子」と「超微粒子」を一括して「微
粒子」と呼ぶ場合もあり、本明細書中での記述はこれに
沿ったものである。
【0074】「実験物理学講座14 表面・微粒子」
(木下是雄 編、共立出版 1986年9月1日発行)
では、次のように記述されている。
(木下是雄 編、共立出版 1986年9月1日発行)
では、次のように記述されている。
【0075】「本稿で微粒子と言うときにはその直径が
だいたい2〜3μm程度から10nm程度までとし、特
に超微粒子というときは粒径が10nm程度から2〜3
nm程度までを意味することにする。両者を一括して単
に微粒子と書くこともあって決して厳密なものではな
く、だいたいの目安である。粒子を構成する原子の数が
2個から数十〜数百個程度の場合はクラスターと呼
ぶ。」(195ページ22〜26行目)。
だいたい2〜3μm程度から10nm程度までとし、特
に超微粒子というときは粒径が10nm程度から2〜3
nm程度までを意味することにする。両者を一括して単
に微粒子と書くこともあって決して厳密なものではな
く、だいたいの目安である。粒子を構成する原子の数が
2個から数十〜数百個程度の場合はクラスターと呼
ぶ。」(195ページ22〜26行目)。
【0076】付言すると、新技術開発事業団の“林・超
微粒子プロジェクト”での「超微粒子」の定義は、粒径
の下限はさらに小さく、次のようなものであった。
微粒子プロジェクト”での「超微粒子」の定義は、粒径
の下限はさらに小さく、次のようなものであった。
【0077】「創造科学技術推進制度の“超微粒子プロ
ジェクト”(1981〜1986)では、粒子の大きさ
(径)がおよそ1〜100nmの範囲のものを“超微粒
子”(ultra fine particle)と呼
ぶことにした。すると1個の超微粒子は、およそ100
〜108 個くらいの原子の集合体ということになる。原
子の尺度でみれば、超微粒子は大〜巨大粒子である。」
(「超微粒子−創造科学技術−」林主税、上田良二、田
崎明 編;三田出版 1988年 2ページ1〜4行
目)「超微粒子よりさらに小さいもの、すなわち原子が
数個〜数百個で構成される1個の粒子は、ふつうクラス
ターと呼ばれる」(同書2ページ12〜13行目)。
ジェクト”(1981〜1986)では、粒子の大きさ
(径)がおよそ1〜100nmの範囲のものを“超微粒
子”(ultra fine particle)と呼
ぶことにした。すると1個の超微粒子は、およそ100
〜108 個くらいの原子の集合体ということになる。原
子の尺度でみれば、超微粒子は大〜巨大粒子である。」
(「超微粒子−創造科学技術−」林主税、上田良二、田
崎明 編;三田出版 1988年 2ページ1〜4行
目)「超微粒子よりさらに小さいもの、すなわち原子が
数個〜数百個で構成される1個の粒子は、ふつうクラス
ターと呼ばれる」(同書2ページ12〜13行目)。
【0078】上記のような一般的な呼び方を踏まえて、
本明細書において、「微粒子」とは、多数の原子・分子
の集合体で、粒径の下限は、0.1nmの数倍〜1nm
程度、上限は数μm程度のものを指すこととする。
本明細書において、「微粒子」とは、多数の原子・分子
の集合体で、粒径の下限は、0.1nmの数倍〜1nm
程度、上限は数μm程度のものを指すこととする。
【0079】[電子放出素子の製造方法の説明]次に、
本発明の製造方法について説明する。図3に、本発明の
製造方法のフロー図を示す。
本発明の製造方法について説明する。図3に、本発明の
製造方法のフロー図を示す。
【0080】[電子放出素子の第1の製造方法]本発明
の電子放出素子の第1の製造方法は、 1)(素子電極/導電性膜形成工程)基体上に配置され
た一対の電極に、接続された導電性膜を形成するステッ
プ; 2)(フォーミング工程)該導電性膜に亀裂を形成する
ステップ; 3)(活性化工程)該基体に、炭素を有する材料を導入
し、通電を行い、該炭素を形成するステップ; 4)(安定化工程1)該基体を酸素を有する雰囲気で、
加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸
素を終端するステップ; 5)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ; 6)(安定化工程2)該基体を、加熱するステップ;を
有する電子放出素子の製造方法である。
の電子放出素子の第1の製造方法は、 1)(素子電極/導電性膜形成工程)基体上に配置され
た一対の電極に、接続された導電性膜を形成するステッ
プ; 2)(フォーミング工程)該導電性膜に亀裂を形成する
ステップ; 3)(活性化工程)該基体に、炭素を有する材料を導入
し、通電を行い、該炭素を形成するステップ; 4)(安定化工程1)該基体を酸素を有する雰囲気で、
加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸
素を終端するステップ; 5)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ; 6)(安定化工程2)該基体を、加熱するステップ;を
有する電子放出素子の製造方法である。
【0081】まず、工程1)では、基体1を洗剤、純水
および有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、
スパッタ法等により素子電極材料を堆積後、例えばフォ
トリソグラフィー技術を用いて基板1上に素子電極2,
3を形成する。
および有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、
スパッタ法等により素子電極材料を堆積後、例えばフォ
トリソグラフィー技術を用いて基板1上に素子電極2,
3を形成する。
【0082】次に、素子電極2,3を設けた基体1に、
有機金属溶液を塗布して、有機金属薄膜を形成する。有
機金属溶液には、前述の導電性膜4の材料の金属を主元
素とする有機金属化合物の溶液を用いることができる。
有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフトオフ、エッチン
グ等によりパターニングし、導電性薄膜4を形成する。
有機金属溶液を塗布して、有機金属薄膜を形成する。有
機金属溶液には、前述の導電性膜4の材料の金属を主元
素とする有機金属化合物の溶液を用いることができる。
有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフトオフ、エッチン
グ等によりパターニングし、導電性薄膜4を形成する。
【0083】ここでは、有機金属溶液の塗布法を挙げて
説明したが、導電性薄膜4の形成法はこれに限られるも
のでなく、真空蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積
法、分散塗布法、ディッピング法、スピンナー法、イン
クジェット法等を用いることもできる。
説明したが、導電性薄膜4の形成法はこれに限られるも
のでなく、真空蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積
法、分散塗布法、ディッピング法、スピンナー法、イン
クジェット法等を用いることもできる。
【0084】つづいて、工程2)において、フォーミン
グ工程を施す。このフォーミング工程の方法の一例とし
て通電処理による方法を説明する。素子電極2,3間
に、不図示の電源を用いて、通電を行うと、導電性薄膜
4の部位に、構造の変化した電子放出部5が形成され
る。通電フォーミングによれば導電性薄膜4に局所的に
破壊、変形もしくは変質等の構造の変化した部位が形成
される。該部位が電子放出部5を構成する。通電フォー
ミングの電圧波形の例を図4に示す。
グ工程を施す。このフォーミング工程の方法の一例とし
て通電処理による方法を説明する。素子電極2,3間
に、不図示の電源を用いて、通電を行うと、導電性薄膜
4の部位に、構造の変化した電子放出部5が形成され
る。通電フォーミングによれば導電性薄膜4に局所的に
破壊、変形もしくは変質等の構造の変化した部位が形成
される。該部位が電子放出部5を構成する。通電フォー
ミングの電圧波形の例を図4に示す。
【0085】電圧波形は、パルス波形が、好ましい。こ
れにはパルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印
加する手法とパルス波高値を増加させながら、電圧パル
スを印加する手法がある。その印加するパルス波形は、
図4に一例を示す。
れにはパルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印
加する手法とパルス波高値を増加させながら、電圧パル
スを印加する手法がある。その印加するパルス波形は、
図4に一例を示す。
【0086】図4(a)におけるT1及びT2は電圧波
形のパルス幅とパルス間隔である。通常T1は1マイク
ロ秒〜10ミリ秒、T2は、10マイクロ秒〜100ミ
リ秒の範囲で設定される。三角波の波高値(通電フォー
ミング時のピーク電圧)は、表面伝導型電子放出素子形
態に応じて適宜選択される。このような条件のもと、例
えば、数秒から数十分間電圧を印加する。パルス波形は
三角波に限定されるものではなく、矩形波など所望の波
形を採用することができる。
形のパルス幅とパルス間隔である。通常T1は1マイク
ロ秒〜10ミリ秒、T2は、10マイクロ秒〜100ミ
リ秒の範囲で設定される。三角波の波高値(通電フォー
ミング時のピーク電圧)は、表面伝導型電子放出素子形
態に応じて適宜選択される。このような条件のもと、例
えば、数秒から数十分間電圧を印加する。パルス波形は
三角波に限定されるものではなく、矩形波など所望の波
形を採用することができる。
【0087】図4(b)におけるT1及びT2は、図4
(a)に示したのと同様とすることができる。三角波の
波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は、例えば
0.1Vステップ程度づつ、増加させることができる。
(a)に示したのと同様とすることができる。三角波の
波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は、例えば
0.1Vステップ程度づつ、増加させることができる。
【0088】通電フォーミング処理の終了は、パルス間
隔T2中に、導電性薄膜2を局所的に破壊、変形しない
程度の電圧を印加し、電流を測定して検知することがで
きる。例えば0.1V程度の電圧印加により流れる素子
電流を測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上の抵抗を示
した時、通電フォーミングを終了させる。
隔T2中に、導電性薄膜2を局所的に破壊、変形しない
程度の電圧を印加し、電流を測定して検知することがで
きる。例えば0.1V程度の電圧印加により流れる素子
電流を測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上の抵抗を示
した時、通電フォーミングを終了させる。
【0089】工程3)において、活性化工程は、有機物
質のガスを含有する雰囲気下で、通電フォーミングと同
様に、パルスの印加を繰り返すことで行うことができ
る。この雰囲気は、例えば油拡散ポンプやロータリーポ
ンプなどを用いて真空容器内を排気した場合に雰囲気内
に残留する有機ガスを利用して形成することができる
他、イオンポンプなどにより一旦十分に排気した真空中
に適当な有機物質のガスを導入することによっても得ら
れる。
質のガスを含有する雰囲気下で、通電フォーミングと同
様に、パルスの印加を繰り返すことで行うことができ
る。この雰囲気は、例えば油拡散ポンプやロータリーポ
ンプなどを用いて真空容器内を排気した場合に雰囲気内
に残留する有機ガスを利用して形成することができる
他、イオンポンプなどにより一旦十分に排気した真空中
に適当な有機物質のガスを導入することによっても得ら
れる。
【0090】このときの好ましい有機物質のガス圧は、
前述の応用の形態、真空容器の形状や、有機物質の種類
などにより異なるため場合に応じ適宜設定される。
前述の応用の形態、真空容器の形状や、有機物質の種類
などにより異なるため場合に応じ適宜設定される。
【0091】また、適当な有機物質としては、アルカ
ン、アルケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭
化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、ア
ミン類、フェノール、カルボン、スルホン酸等の有機酸
類等を挙げることが出来、具体的には、メタン、エタ
ン、プロパンなどCn H2n+2で表される飽和炭化水素、
エチレン、プロピレンなどCn H2n等の組成式で表され
る不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、メタノール、
エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルアミン、エチルア
ミン、フェノール、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等が使用
できる。
ン、アルケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭
化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、ア
ミン類、フェノール、カルボン、スルホン酸等の有機酸
類等を挙げることが出来、具体的には、メタン、エタ
ン、プロパンなどCn H2n+2で表される飽和炭化水素、
エチレン、プロピレンなどCn H2n等の組成式で表され
る不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、メタノール、
エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルアミン、エチルア
ミン、フェノール、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等が使用
できる。
【0092】この処理により、雰囲気中に存在する有機
物質から、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、
素子電流If、放出電流Ieが、著しく変化するように
なる。
物質から、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、
素子電流If、放出電流Ieが、著しく変化するように
なる。
【0093】活性化工程の終了判定は、素子電流Ifと
放出電流Ieを測定しながら、適宜行う。なおパルス
幅、パルス間隔、パルス波高値などは適宜設定される。
放出電流Ieを測定しながら、適宜行う。なおパルス
幅、パルス間隔、パルス波高値などは適宜設定される。
【0094】炭素及び炭素化合物とは、例えばグラファ
イト(いわゆるHOPG1),PG2),GC3)(1)HOP
G:High Oriented Pyrolytic
Graphite;2)PG:Pyrolitic G
raphite熱分解炭素; 3)GC:Glassy C
arbon無定形炭素;)を包含する。HOPGはほぼ
完全なグラファイトの結晶構造、PGは結晶粒が200
Å程度で結晶構造がやや乱れたもの、GCは結晶粒が2
0Å程度になり結晶構造の乱れがさらに大きくなったも
のを指す。)、非晶質カーボン(アモルファスカーボン
及び、アモルファスカーボンと前記グラファイトの微結
晶の混合物を指す)であり、その膜厚は、500Å以下
の範囲とするのが好ましく、300Å以下の範囲とする
ことがより好ましい。
イト(いわゆるHOPG1),PG2),GC3)(1)HOP
G:High Oriented Pyrolytic
Graphite;2)PG:Pyrolitic G
raphite熱分解炭素; 3)GC:Glassy C
arbon無定形炭素;)を包含する。HOPGはほぼ
完全なグラファイトの結晶構造、PGは結晶粒が200
Å程度で結晶構造がやや乱れたもの、GCは結晶粒が2
0Å程度になり結晶構造の乱れがさらに大きくなったも
のを指す。)、非晶質カーボン(アモルファスカーボン
及び、アモルファスカーボンと前記グラファイトの微結
晶の混合物を指す)であり、その膜厚は、500Å以下
の範囲とするのが好ましく、300Å以下の範囲とする
ことがより好ましい。
【0095】工程4)においては、安定化工程1を行
う。前述の活性化工程において、亀裂およびその近傍に
形成された炭素および炭素化合物のうち、中間生成物を
除去し、グラファイト等の炭素を残し、残した炭素と酸
素との結合を形成し終端する工程である。安定化工程1
においては、炭素および炭素化合物の反応性ガスの酸素
に対する耐性差を利用し、導入した有機ガスおよび、活
性化工程で形成された中間生成物は、除去される。酸
素、大気、あるいは酸素、窒素の混合ガス等がガス種と
して用いることができ、その分圧等は、ガス種に応じ
て、減圧、常圧下で適宜設定される。
う。前述の活性化工程において、亀裂およびその近傍に
形成された炭素および炭素化合物のうち、中間生成物を
除去し、グラファイト等の炭素を残し、残した炭素と酸
素との結合を形成し終端する工程である。安定化工程1
においては、炭素および炭素化合物の反応性ガスの酸素
に対する耐性差を利用し、導入した有機ガスおよび、活
性化工程で形成された中間生成物は、除去される。酸
素、大気、あるいは酸素、窒素の混合ガス等がガス種と
して用いることができ、その分圧等は、ガス種に応じ
て、減圧、常圧下で適宜設定される。
【0096】従って、安定化工程1によれば、半重合
物、中間生成物、炭素化物等が、混合した状態で、活性
化を終了した場合においても、半重合物、中間生成物が
除去され、亀裂およびその近傍に形成された炭素が保存
されるので、半重合物、中間生成物から発生するガスに
起因して、発生する放電、寿命の短縮、素子特性の不安
定性等の駆動中に生ずる様々な問題が解消される。さら
に、亀裂およびその近傍の炭素の表面と酸素が、結合す
る。こうして、次工程の低仕事関数材料と結合する酸素
が炭素に結合した状態の表面となる。
物、中間生成物、炭素化物等が、混合した状態で、活性
化を終了した場合においても、半重合物、中間生成物が
除去され、亀裂およびその近傍に形成された炭素が保存
されるので、半重合物、中間生成物から発生するガスに
起因して、発生する放電、寿命の短縮、素子特性の不安
定性等の駆動中に生ずる様々な問題が解消される。さら
に、亀裂およびその近傍の炭素の表面と酸素が、結合す
る。こうして、次工程の低仕事関数材料と結合する酸素
が炭素に結合した状態の表面となる。
【0097】尚、活性化工程で形成されたグラファイト
は、大気中、500℃程度から除去されるが、中間生成
物は、200℃位から除去され始める。400℃では、
ほぼ完全に中間生成物は除去される。こうして、電子放
出素子が、駆動した際にガスを発生し、放電等の要因と
なる中間生成物が除かれ、素子特性が安定する。
は、大気中、500℃程度から除去されるが、中間生成
物は、200℃位から除去され始める。400℃では、
ほぼ完全に中間生成物は除去される。こうして、電子放
出素子が、駆動した際にガスを発生し、放電等の要因と
なる中間生成物が除かれ、素子特性が安定する。
【0098】ここであげた温度は、あくまでも、大気中
でかつ十分に厚い膜の場合であり、薄膜化していくと、
低下傾向にある。このため、加熱温度、酸素分圧は、条
件に合わせて設定される。また、加熱温度を高温にし、
酸素を低分圧にすることで、加熱温度を低温にし、酸素
分圧を上げることで、同様の安定化工程条件に設定でき
る。
でかつ十分に厚い膜の場合であり、薄膜化していくと、
低下傾向にある。このため、加熱温度、酸素分圧は、条
件に合わせて設定される。また、加熱温度を高温にし、
酸素を低分圧にすることで、加熱温度を低温にし、酸素
分圧を上げることで、同様の安定化工程条件に設定でき
る。
【0099】工程5)は、低仕事関数材料終端工程であ
る。真空蒸着等の公知の方法で、低仕事関数材料であ
る、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又は希土類を製
膜する。この工程では、数原子層以上の被膜が形成さ
れ、最終的に残存する低仕事関数材料に比べ、過剰に存
在した状態である。また、この際、活性化工程で形成さ
れた炭素体の亀裂を維持し、素子電流の非線形性を維持
するために、活性化工程同様、素子には、パルス状電圧
を印加し駆動した方が好ましい。
る。真空蒸着等の公知の方法で、低仕事関数材料であ
る、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又は希土類を製
膜する。この工程では、数原子層以上の被膜が形成さ
れ、最終的に残存する低仕事関数材料に比べ、過剰に存
在した状態である。また、この際、活性化工程で形成さ
れた炭素体の亀裂を維持し、素子電流の非線形性を維持
するために、活性化工程同様、素子には、パルス状電圧
を印加し駆動した方が好ましい。
【0100】工程6)は、安定化工程2である。本工程
では、工程5で形成した低仕事関数材料の被膜の過剰分
を真空中で加熱することで除く工程である。過剰の低仕
事関数材料は、蒸気圧が高いため、加熱することで容易
に取り除ける。一方、酸素と結合した低仕事関数材料
は、分極した結合エネルギーが増加し、安定した低仕事
関数材料面を形成する。
では、工程5で形成した低仕事関数材料の被膜の過剰分
を真空中で加熱することで除く工程である。過剰の低仕
事関数材料は、蒸気圧が高いため、加熱することで容易
に取り除ける。一方、酸素と結合した低仕事関数材料
は、分極した結合エネルギーが増加し、安定した低仕事
関数材料面を形成する。
【0101】この工程は、真空容器内の有機物質を排気
する工程である。真空容器を排気する真空排気装置は、
装置から発生するオイルが素子の特性に影響を与えない
ように、オイルを使用しないものを用いるのが好まし
い。具体的には、ソープションポンプ、イオンポンプ等
の真空排気装置を挙げることが出来る。
する工程である。真空容器を排気する真空排気装置は、
装置から発生するオイルが素子の特性に影響を与えない
ように、オイルを使用しないものを用いるのが好まし
い。具体的には、ソープションポンプ、イオンポンプ等
の真空排気装置を挙げることが出来る。
【0102】工程4)の安定化工程1以降においては、
真空容器内の有機成分の分圧は、上記の炭素及び炭素化
合物がほぼ新たに堆積しない分圧で1×10-8Torr
以下が好ましく、さらには1×10-10 Torr以下が
特に好ましい。さらに真空容器内を排気するときには、
真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電子放出素
子に吸着した有機物質分子を排気しやすくするのが好ま
しい。このときの加熱条件は、80〜200℃1)(1)吸
着ガスの脱離のみを考えると、温度は高い方がよい。電
子源などへの熱によるダメージを考慮して80〜200
℃としたが、電子源の耐熱性が上がれば、当然もっと高
温にしても良い。)で5時間以上が望ましいが、特にこ
の条件に限るものではなく、真空容器の大きさや形状、
電子放出素子の構成などの諸条件により適宜選ばれる条
件により行う。真空容器内の圧力は極力低くすることが
必要で、1〜3×10-7Torr以下が好ましく、さら
に1×10-8Torr以下が特に好ましい。
真空容器内の有機成分の分圧は、上記の炭素及び炭素化
合物がほぼ新たに堆積しない分圧で1×10-8Torr
以下が好ましく、さらには1×10-10 Torr以下が
特に好ましい。さらに真空容器内を排気するときには、
真空容器全体を加熱して、真空容器内壁や、電子放出素
子に吸着した有機物質分子を排気しやすくするのが好ま
しい。このときの加熱条件は、80〜200℃1)(1)吸
着ガスの脱離のみを考えると、温度は高い方がよい。電
子源などへの熱によるダメージを考慮して80〜200
℃としたが、電子源の耐熱性が上がれば、当然もっと高
温にしても良い。)で5時間以上が望ましいが、特にこ
の条件に限るものではなく、真空容器の大きさや形状、
電子放出素子の構成などの諸条件により適宜選ばれる条
件により行う。真空容器内の圧力は極力低くすることが
必要で、1〜3×10-7Torr以下が好ましく、さら
に1×10-8Torr以下が特に好ましい。
【0103】安定化工程2を行った後の、駆動時の雰囲
気は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好
ましいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除
去されていれば、真空度自体は多少低下しても十分安定
な特性を維持することが出来る。
気は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好
ましいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除
去されていれば、真空度自体は多少低下しても十分安定
な特性を維持することが出来る。
【0104】このような真空雰囲気を採用することによ
り、新たな炭素あるいは炭素化合物の堆積を抑制でき、
低仕事関数材料表面の仕事関数の変動が抑制され、素子
電流If、放出電流Ieが、安定する。
り、新たな炭素あるいは炭素化合物の堆積を抑制でき、
低仕事関数材料表面の仕事関数の変動が抑制され、素子
電流If、放出電流Ieが、安定する。
【0105】[電子放出素子の第2の製造方法]次に、
本発明の第2の製造方法を図3を参照しながら説明す
る。
本発明の第2の製造方法を図3を参照しながら説明す
る。
【0106】1)(素子電極/導電性膜形成工程)基体
上に配置された一対の電極に、接続された導電性膜を形
成するステップ 2)(活性化工程〜有機材料付与工程)該導電性膜に、
炭素を有する材料を付与するステップ 3)(フォーミング工程)該導電性膜に亀裂を形成する
ステップ 4)(活性化工程〜炭化工程)通電あるいは通電と併用
された熱によって、該亀裂に炭素を形成するステップ 5)(安定化工程1)該基体を酸素を有する雰囲気で、
加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸
素を終端する 6)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ 7)(安定化工程2)該基体を、加熱する また、本発明の第2の製造方法は、前述の導電性膜のフ
ォーミングを行う前の素子に有機材料を塗布し、通電フ
ォーミングを行った後、素子への通電処理、あるいは、
局所的、あるいは、全体的加熱と通電処理により、重
合、炭素化する活性化工程を行い、素子特性を改善する
ものである。尚、通電フォーミングを行い亀裂を形成し
た後、活性化工程は、通電で行われるから、通電フォー
ミングで形成された導電性膜の亀裂に電場の集中が起こ
り、その亀裂の端部に通電エネルギーが集中するため
に、容易に、塗布された有機材料は、炭化され、また、
この通電エネルギーとつりあった炭素材料からなる亀裂
が亀裂導電性膜の亀裂の内側に形成されると考えられ
る。したがって、素子電流、放出電流の素子電圧に対す
る非線形特性が達成される。
上に配置された一対の電極に、接続された導電性膜を形
成するステップ 2)(活性化工程〜有機材料付与工程)該導電性膜に、
炭素を有する材料を付与するステップ 3)(フォーミング工程)該導電性膜に亀裂を形成する
ステップ 4)(活性化工程〜炭化工程)通電あるいは通電と併用
された熱によって、該亀裂に炭素を形成するステップ 5)(安定化工程1)該基体を酸素を有する雰囲気で、
加熱あるいは、プラズマを発生し、該炭素体の表面に酸
素を終端する 6)(低仕事関数材料終端工程)該基体に、低仕事関数
材料を被覆するステップ 7)(安定化工程2)該基体を、加熱する また、本発明の第2の製造方法は、前述の導電性膜のフ
ォーミングを行う前の素子に有機材料を塗布し、通電フ
ォーミングを行った後、素子への通電処理、あるいは、
局所的、あるいは、全体的加熱と通電処理により、重
合、炭素化する活性化工程を行い、素子特性を改善する
ものである。尚、通電フォーミングを行い亀裂を形成し
た後、活性化工程は、通電で行われるから、通電フォー
ミングで形成された導電性膜の亀裂に電場の集中が起こ
り、その亀裂の端部に通電エネルギーが集中するため
に、容易に、塗布された有機材料は、炭化され、また、
この通電エネルギーとつりあった炭素材料からなる亀裂
が亀裂導電性膜の亀裂の内側に形成されると考えられ
る。したがって、素子電流、放出電流の素子電圧に対す
る非線形特性が達成される。
【0107】ここで、有機材料としては、熱硬化性樹脂
あるいは電子線ネガレジストが、好ましく用いられる。
あるいは電子線ネガレジストが、好ましく用いられる。
【0108】熱硬化性樹脂としては、第1に、フルフリ
ールアルコール、フラン樹脂、フェノール樹脂等を適当
な溶媒で溶解した半重合物を、好ましくは、用いる。こ
れらの材料は、一般に、ガラス状炭素を熱的に形成する
ことが良く知られている。ここで、ガラス状炭素とは、
一般的に、結晶子寸法が小さく、乱層構造であり、微細
組織としては、無配向組織をとっているものを指し、一
般的に高い硬度および緻密性が高いと言われているもの
である。これらの材料特性は、表面伝導型電子放出素子
にとっても、寿命、放電等に対して効果的なものである
からである。
ールアルコール、フラン樹脂、フェノール樹脂等を適当
な溶媒で溶解した半重合物を、好ましくは、用いる。こ
れらの材料は、一般に、ガラス状炭素を熱的に形成する
ことが良く知られている。ここで、ガラス状炭素とは、
一般的に、結晶子寸法が小さく、乱層構造であり、微細
組織としては、無配向組織をとっているものを指し、一
般的に高い硬度および緻密性が高いと言われているもの
である。これらの材料特性は、表面伝導型電子放出素子
にとっても、寿命、放電等に対して効果的なものである
からである。
【0109】第2に、ポリアクリルニトリル、レーヨン
等を、好ましくは、用いる。たとえば、ポリアクリルニ
トリルの場合、炭素化工程において、その分子骨格がそ
のまま炭素面に受け継がれるために、容易に、グラファ
イトを形成する。グラファイトもまた、表面伝導型電子
放出素子の特性に有利な材料である。
等を、好ましくは、用いる。たとえば、ポリアクリルニ
トリルの場合、炭素化工程において、その分子骨格がそ
のまま炭素面に受け継がれるために、容易に、グラファ
イトを形成する。グラファイトもまた、表面伝導型電子
放出素子の特性に有利な材料である。
【0110】また、電子線ネガレジストとしては、メタ
クリル酸グリシジル−アクリル酸エチル共重合体、ポリ
フタル酸ジアリル、アクリル酸グリシジル−スチレン共
重合体、ポリイミド系ワニス、エポキシ化1,4−ポリ
ブタジエン、ポリメタクリル酸グリシジル等があげら
れ、とりわけ、ネガレジストの感度に優れるこれらメタ
クリル酸グリシジル−アクリル酸エチル共重合体、エポ
キシ化1,4−ポリブタジエンが好ましい。
クリル酸グリシジル−アクリル酸エチル共重合体、ポリ
フタル酸ジアリル、アクリル酸グリシジル−スチレン共
重合体、ポリイミド系ワニス、エポキシ化1,4−ポリ
ブタジエン、ポリメタクリル酸グリシジル等があげら
れ、とりわけ、ネガレジストの感度に優れるこれらメタ
クリル酸グリシジル−アクリル酸エチル共重合体、エポ
キシ化1,4−ポリブタジエンが好ましい。
【0111】電子線ネガレジストは、電子線によって容
易に活性化されるために、後述する炭素化工程で有利で
ある。また、本発明の表面伝導型電子放出素子を駆動す
る際にも、仮に、後述する安定化工程が不十分の場合に
も、電子線によって、重合、炭素化が進むために、放電
の防止等にも効果的である。
易に活性化されるために、後述する炭素化工程で有利で
ある。また、本発明の表面伝導型電子放出素子を駆動す
る際にも、仮に、後述する安定化工程が不十分の場合に
も、電子線によって、重合、炭素化が進むために、放電
の防止等にも効果的である。
【0112】これら有機材料を、重合、炭素化するに
は、以下の方法がある。
は、以下の方法がある。
【0113】第1に、素子電極に、図4(a)、(b)
に示されるパルス状の電圧を繰り返し与える通電処理と
でなされる。パルス状の電圧波形は、図4(a)に示さ
れる矩形波だけでなく、図4(b)に示される1パルス
毎に素子電極2,3に印加される三角波等でもよく、ま
た、パルス電圧の極性を反転することで、通電方向を反
転してもよい。また、そのパルス幅T1、パルス周期T
2、波高値は、重合、炭素化に必要な熱、電子線等のエ
ネルギーを設定するもので、適宜設定される。この通電
時間は、素子の特性、ここでは、容易に測定できる素子
電流によって、活性化工程の進行状態を知り、設定され
る。また、パルス波形を、活性化時間中に変えても良
い。
に示されるパルス状の電圧を繰り返し与える通電処理と
でなされる。パルス状の電圧波形は、図4(a)に示さ
れる矩形波だけでなく、図4(b)に示される1パルス
毎に素子電極2,3に印加される三角波等でもよく、ま
た、パルス電圧の極性を反転することで、通電方向を反
転してもよい。また、そのパルス幅T1、パルス周期T
2、波高値は、重合、炭素化に必要な熱、電子線等のエ
ネルギーを設定するもので、適宜設定される。この通電
時間は、素子の特性、ここでは、容易に測定できる素子
電流によって、活性化工程の進行状態を知り、設定され
る。また、パルス波形を、活性化時間中に変えても良
い。
【0114】尚、炭素の形成は、通電方向への依存性が
あり、高電位を印加した側に主に形成される。このた
め、通電方向を反転しながら行うと導電性膜の亀裂の内
側に、通電方向の依存性がなく形成される。
あり、高電位を印加した側に主に形成される。このた
め、通電方向を反転しながら行うと導電性膜の亀裂の内
側に、通電方向の依存性がなく形成される。
【0115】第2に、第一の方法である通電処理と同時
に、レーザーによる電子放出部近傍の加熱、恒温槽、ベ
ルト炉、赤外炉等の全体加熱によっても良い。この際の
温度は、レーザーの場合、パワー、パルス時間等で設定
し、上述の材料によって、適宜設定される。尚、本炭素
化工程は、通電による方法と外部加熱のエネルギーの合
計で、行われるので、第一の方法である通電処理でのエ
ネルギーより十分低くて良い。また、本発明で用いた材
料は、当然のことながら、気体でなく、半重合物等の固
体であるので、有機気体を用いた従来の活性化では、加
熱すると、活性化速度が落ちるが、むしろ活性化速度が
増加する。このことは、活性化工程での炭化が、亀裂近
傍に存在する(吸着あるいは、塗布された)有機材料を
炭素化していることを示唆していると考えられる。この
ため、気体の有機材料から、亀裂近傍への有機材料の吸
着は、加熱すると抑制され、活性化速度は、減少すると
考えられる。ここで、活性化速度とは、ある素子電流あ
るいは放出電流に到達するための時間から定義されるも
ので、活性化速度が小であれば、活性化時間が長くな
り、製造法上不利である。活性化速度が大であれば、活
性化時間が短くなり、製造法上有利である。
に、レーザーによる電子放出部近傍の加熱、恒温槽、ベ
ルト炉、赤外炉等の全体加熱によっても良い。この際の
温度は、レーザーの場合、パワー、パルス時間等で設定
し、上述の材料によって、適宜設定される。尚、本炭素
化工程は、通電による方法と外部加熱のエネルギーの合
計で、行われるので、第一の方法である通電処理でのエ
ネルギーより十分低くて良い。また、本発明で用いた材
料は、当然のことながら、気体でなく、半重合物等の固
体であるので、有機気体を用いた従来の活性化では、加
熱すると、活性化速度が落ちるが、むしろ活性化速度が
増加する。このことは、活性化工程での炭化が、亀裂近
傍に存在する(吸着あるいは、塗布された)有機材料を
炭素化していることを示唆していると考えられる。この
ため、気体の有機材料から、亀裂近傍への有機材料の吸
着は、加熱すると抑制され、活性化速度は、減少すると
考えられる。ここで、活性化速度とは、ある素子電流あ
るいは放出電流に到達するための時間から定義されるも
ので、活性化速度が小であれば、活性化時間が長くな
り、製造法上不利である。活性化速度が大であれば、活
性化時間が短くなり、製造法上有利である。
【0116】安定化工程1以降の工程は、第1の製造方
法と同様である。
法と同様である。
【0117】[電子放出素子の素子電流If、放出電流
Ie、素子電圧Vfの特性]図10は、真空処理装置を
用いて測定された放出電流Ie 、素子電流If と素子電
圧Vf の関係を模式的に示した図である。図10におい
ては、放出電流Ieが素子電流If に比べて著しく小さ
いので、任意単位で示している。なお、縦・横軸ともリ
ニアスケールである。
Ie、素子電圧Vfの特性]図10は、真空処理装置を
用いて測定された放出電流Ie 、素子電流If と素子電
圧Vf の関係を模式的に示した図である。図10におい
ては、放出電流Ieが素子電流If に比べて著しく小さ
いので、任意単位で示している。なお、縦・横軸ともリ
ニアスケールである。
【0118】図10からも明らかなように、本発明を適
用可能な表面伝導型電子放出素子は、出電流Ie に関し
て三つの特徴的性質を有する。
用可能な表面伝導型電子放出素子は、出電流Ie に関し
て三つの特徴的性質を有する。
【0119】即ち、 (i)本素子は、ある電圧(しきい値電圧と呼ぶ、図1
0中のVth)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電
流Ie が増加し、一方しきい値電圧Vth以下では放出電
流Ie がほとんど検出されない。つまり、放出電流Ie
に対する明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素子で
ある。
0中のVth)以上の素子電圧を印加すると急激に放出電
流Ie が増加し、一方しきい値電圧Vth以下では放出電
流Ie がほとんど検出されない。つまり、放出電流Ie
に対する明確なしきい値電圧Vthを持った非線形素子で
ある。
【0120】(ii)放出電流Ie が素子電圧Vf に単調
増加依存するため、放出電流Ie は素子電圧Vf で制御
できる。
増加依存するため、放出電流Ie は素子電圧Vf で制御
できる。
【0121】(iii) アノード電極54に捕捉される放出
電荷は、素子電圧Vf を印加する時間に依存する。つま
り、アノード電極54に捕捉される電荷量は、素子電圧
Vfを印加する時間により制御できる。
電荷は、素子電圧Vf を印加する時間に依存する。つま
り、アノード電極54に捕捉される電荷量は、素子電圧
Vfを印加する時間により制御できる。
【0122】以上の説明より理解されるように、本発明
を適用可能な表面伝導型電子放出素子は、入力信号に応
じて、電子放出特性を容易に制御できることになる。こ
の性質を利用すると複数の電子放出素子を配して構成し
た電子源、画像形成装置等、多方面への応用が可能とな
る。
を適用可能な表面伝導型電子放出素子は、入力信号に応
じて、電子放出特性を容易に制御できることになる。こ
の性質を利用すると複数の電子放出素子を配して構成し
た電子源、画像形成装置等、多方面への応用が可能とな
る。
【0123】図10においては、素子電流If が素子電
圧Vf に対して単調増加する(以下、「MI特性」とい
う。)例を実線に示した。素子電流If が素子電圧Vf
に対して電圧制御型負性抵抗特性(以下、「VCNR特
性」という。)を示す場合もある(不図示)。これら特
性は、前述の工程を制御することで制御できる。
圧Vf に対して単調増加する(以下、「MI特性」とい
う。)例を実線に示した。素子電流If が素子電圧Vf
に対して電圧制御型負性抵抗特性(以下、「VCNR特
性」という。)を示す場合もある(不図示)。これら特
性は、前述の工程を制御することで制御できる。
【0124】[電子源の構成]本発明を適用可能な電子
放出素子の応用例について以下に述べる。本発明を適用
可能な表面伝導型電子放出素子の複数個を基板上に配列
し、例えば電子源あるいは、画像形成装置が構成でき
る。
放出素子の応用例について以下に述べる。本発明を適用
可能な表面伝導型電子放出素子の複数個を基板上に配列
し、例えば電子源あるいは、画像形成装置が構成でき
る。
【0125】電子放出素子の配列については、種々のも
のが採用できる。
のが採用できる。
【0126】一例として、並列に配置した多数の電子放
出素子の個々を両端で接続し、電子放出素子の行を多数
個配し(行方向と呼ぶ)、この配線と直交する方向(列
方向と呼ぶ)で、該電子放出素子の上方に配した制御電
極(グリッドとも呼ぶ)により、電子放出素子からの電
子を制御駆動するはしご状配置のものがある。これとは
別に、電子放出素子をX方向及びY方向に行列状に複数
個配し、同じ行に配された複数の電子放出素子の電極の
一方を、X方向の配線に共通に接続し、同じ列に配され
た複数の電子放出素子の電極の他方を、Y方向の配線に
共通に接続するものが挙げられる。このようなものは所
謂単純マトリクス配置である。まず単純マトリクス配置
について以下に詳述する。
出素子の個々を両端で接続し、電子放出素子の行を多数
個配し(行方向と呼ぶ)、この配線と直交する方向(列
方向と呼ぶ)で、該電子放出素子の上方に配した制御電
極(グリッドとも呼ぶ)により、電子放出素子からの電
子を制御駆動するはしご状配置のものがある。これとは
別に、電子放出素子をX方向及びY方向に行列状に複数
個配し、同じ行に配された複数の電子放出素子の電極の
一方を、X方向の配線に共通に接続し、同じ列に配され
た複数の電子放出素子の電極の他方を、Y方向の配線に
共通に接続するものが挙げられる。このようなものは所
謂単純マトリクス配置である。まず単純マトリクス配置
について以下に詳述する。
【0127】本発明を適用可能な表面伝導型電子放出素
子については、前述したとおり(i)乃至(iii) の特性
がある。即ち、表面伝導型電子放出素子からの放出電子
は、しきい値電圧以上では、対向する素子電極間に印加
するパルス状電圧の波高値と巾で制御できる。一方、し
きい値電圧より低い電圧では、殆ど放出されない。この
特性によれば、多数の電子放出素子を配置した場合にお
いても、個々の素子に、パルス状電圧を適宜印加すれ
ば、入力信号に応じて、表面伝導型電子放出素子を選択
して電子放出量を制御できる。
子については、前述したとおり(i)乃至(iii) の特性
がある。即ち、表面伝導型電子放出素子からの放出電子
は、しきい値電圧以上では、対向する素子電極間に印加
するパルス状電圧の波高値と巾で制御できる。一方、し
きい値電圧より低い電圧では、殆ど放出されない。この
特性によれば、多数の電子放出素子を配置した場合にお
いても、個々の素子に、パルス状電圧を適宜印加すれ
ば、入力信号に応じて、表面伝導型電子放出素子を選択
して電子放出量を制御できる。
【0128】[単純マトリクス配置の電子源]以下この
原理に基づき、本発明を適用可能な電子放出素子を複数
配して得られる電子源基板について、図11を用いて説
明する。図11において、171は電子源基板、172
はX方向配線、173はY方向配線である。174は表
面伝導型電子放出素子、175は結線である。尚、表面
伝導型電子放出素子174は、前述した平面型あるいは
垂直型のどちらであってもよい。
原理に基づき、本発明を適用可能な電子放出素子を複数
配して得られる電子源基板について、図11を用いて説
明する。図11において、171は電子源基板、172
はX方向配線、173はY方向配線である。174は表
面伝導型電子放出素子、175は結線である。尚、表面
伝導型電子放出素子174は、前述した平面型あるいは
垂直型のどちらであってもよい。
【0129】m本のX方向配線172は、Dx1,Dx2,
…,Dxmからなり、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等
を用いて形成された導電性金属等で構成することができ
る。配線の材料、膜厚、巾は、適宜設計される。Y方向
配線173は、Dy1,Dy2,…,Dynのn本の配線より
なり、X方向配線172と同様に形成される。これらm
本のX方向配線172とn本のY方向配線173との間
には、不図示の層間絶縁層が設けられており、両者を電
気的に分離している(m,nは、共に正の整数)。
…,Dxmからなり、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等
を用いて形成された導電性金属等で構成することができ
る。配線の材料、膜厚、巾は、適宜設計される。Y方向
配線173は、Dy1,Dy2,…,Dynのn本の配線より
なり、X方向配線172と同様に形成される。これらm
本のX方向配線172とn本のY方向配線173との間
には、不図示の層間絶縁層が設けられており、両者を電
気的に分離している(m,nは、共に正の整数)。
【0130】不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2 等で構成
される。例えば、X方向配線172を形成した基板17
1の全面或は一部に所望の形状で形成され、特に、X方
向配線172とY方向配線173の交差部の電位差に耐
え得るように、膜厚、材料、製法が、適宜設定される。
X方向配線172とY方向配線173は、それぞれ外部
端子として引き出されている。
法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2 等で構成
される。例えば、X方向配線172を形成した基板17
1の全面或は一部に所望の形状で形成され、特に、X方
向配線172とY方向配線173の交差部の電位差に耐
え得るように、膜厚、材料、製法が、適宜設定される。
X方向配線172とY方向配線173は、それぞれ外部
端子として引き出されている。
【0131】表面伝導型電子放出素子174を構成する
一対の電極(不図示)は、m本のX方向配線172とn
本のY方向配線173と導電性金属等からなる結線17
5によって電気的に接続されている。
一対の電極(不図示)は、m本のX方向配線172とn
本のY方向配線173と導電性金属等からなる結線17
5によって電気的に接続されている。
【0132】配線172と配線173を構成する材料、
結線175を構成する材料及び一対の素子電極を構成す
る材料は、その構成元素の一部あるいは全部が同一であ
っても、またそれぞれ異なってもよい。これら材料は、
例えば前述の素子電極の材料より適宜選択される。素子
電極を構成する材料と配線材料が同一である場合には、
素子電極に接続した配線は素子電極ということもでき
る。
結線175を構成する材料及び一対の素子電極を構成す
る材料は、その構成元素の一部あるいは全部が同一であ
っても、またそれぞれ異なってもよい。これら材料は、
例えば前述の素子電極の材料より適宜選択される。素子
電極を構成する材料と配線材料が同一である場合には、
素子電極に接続した配線は素子電極ということもでき
る。
【0133】X方向配線172には、X方向に配列した
表面伝導型電子放出素子174の行を、選択するための
走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続さ
れる。一方、Y方向配線173には、Y方向に配列した
表面伝導型電子放出素子174の各列を入力信号に応じ
て、変調するための不図示の変調信号発生手段が接続さ
れる。各電子放出素子に印加される駆動電圧は、当該素
子に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給
される。
表面伝導型電子放出素子174の行を、選択するための
走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続さ
れる。一方、Y方向配線173には、Y方向に配列した
表面伝導型電子放出素子174の各列を入力信号に応じ
て、変調するための不図示の変調信号発生手段が接続さ
れる。各電子放出素子に印加される駆動電圧は、当該素
子に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給
される。
【0134】上記構成においては、単純なマトリクス配
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。
【0135】[単純マトリクス配置の電子源を用いて構
成した画像形成装置]このような単純マトリクス配置の
電子源を用いて構成した画像形成装置について、図12
と図13及び図14を用いて説明する。図12は、画像
形成装置の表示パネルの一例を示す模式図であり、図1
3は、図12の画像形成装置に使用される蛍光膜の模式
図である。図14は、NTSC方式のテレビ信号に応じ
て表示を行うための駆動回路の一例を示すブロック図で
ある。
成した画像形成装置]このような単純マトリクス配置の
電子源を用いて構成した画像形成装置について、図12
と図13及び図14を用いて説明する。図12は、画像
形成装置の表示パネルの一例を示す模式図であり、図1
3は、図12の画像形成装置に使用される蛍光膜の模式
図である。図14は、NTSC方式のテレビ信号に応じ
て表示を行うための駆動回路の一例を示すブロック図で
ある。
【0136】[単純マトリクス配置の電子源を用いて構
成した画像形成装置の構成]図12において、141は
電子放出素子を複数配した電子源基板、145は電子源
基板141を固定したリアプレート、150はガラス基
板147の内面に蛍光膜148とメタルバック149等
が形成されたフェースプレートである。146は支持枠
であり、該支持枠146には、リアプレート145、フ
ェースプレート150がフリットガラス等を用いて接続
されている。外囲器は、フェースプレート150、支持
枠146、リアプレート145で構成され、例えば大気
中あるいは、窒素中で、400〜500度の温度範囲で
10分以上焼成することで、封着して構成される。
成した画像形成装置の構成]図12において、141は
電子放出素子を複数配した電子源基板、145は電子源
基板141を固定したリアプレート、150はガラス基
板147の内面に蛍光膜148とメタルバック149等
が形成されたフェースプレートである。146は支持枠
であり、該支持枠146には、リアプレート145、フ
ェースプレート150がフリットガラス等を用いて接続
されている。外囲器は、フェースプレート150、支持
枠146、リアプレート145で構成され、例えば大気
中あるいは、窒素中で、400〜500度の温度範囲で
10分以上焼成することで、封着して構成される。
【0137】110は、電子放出部である。143,1
44は、表面伝導型電子放出素子の一対の素子電極と接
続されたX方向配線及びY方向配線である。
44は、表面伝導型電子放出素子の一対の素子電極と接
続されたX方向配線及びY方向配線である。
【0138】リアプレート145は主に基板141の強
度を補強する目的で設けられるため、基板141自体で
十分な強度を持つ場合は別体のリアプレート145は不
要とすることができる。即ち、基板141に直接支持枠
146を封着し、フェースプレート150、支持枠14
6及び基板141で外囲器を構成しても良い。一方、フ
ェースプレート150、リアプレート145間に、スペ
ーサーとよばれる不図示の支持体を設置することによ
り、大気圧に対して十分な強度を持つ外囲器を構成する
こともできる。
度を補強する目的で設けられるため、基板141自体で
十分な強度を持つ場合は別体のリアプレート145は不
要とすることができる。即ち、基板141に直接支持枠
146を封着し、フェースプレート150、支持枠14
6及び基板141で外囲器を構成しても良い。一方、フ
ェースプレート150、リアプレート145間に、スペ
ーサーとよばれる不図示の支持体を設置することによ
り、大気圧に対して十分な強度を持つ外囲器を構成する
こともできる。
【0139】[蛍光膜の構成]図13は、蛍光膜を示す
模式図である。蛍光膜148は、モノクロームの場合は
蛍光体のみから構成することができる。カラーの蛍光膜
の場合は、蛍光体の配列によりブラックストライプある
いはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材61
と蛍光体62とから構成することができる。ブラックス
トライプ、ブラックマトリクスを設ける目的は、カラー
表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体62間
の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくする
ことと、蛍光膜148における外光反射によるコントラ
ストの低下を抑制することにある。ブラックストライプ
の材料としては、通常用いられている黒鉛を主成分とす
る材料の他、導電性があり、光の透過及び反射が少ない
材料を用いることができる。ガラス基板147に蛍光体
を塗布する方法は、モノクローム、カラーによらず、沈
澱法、印刷法等が採用できる。蛍光膜148の内面側に
は、通常メタルバック149が設けられる。メタルバッ
クを設ける目的は、蛍光体の発光のうち内面側への光を
フェースプレート150側へ鏡面反射させることにより
輝度を向上させること、電子ビーム加速電圧を印加する
ための電極として作用させること、外囲器内で発生した
負イオンの衝突によるダメージから蛍光体を保護するこ
と等である。メタルバックは、蛍光膜作製後、蛍光膜の
内面側表面の平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼
ばれる。)を行い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆
積させることで作製できる。
模式図である。蛍光膜148は、モノクロームの場合は
蛍光体のみから構成することができる。カラーの蛍光膜
の場合は、蛍光体の配列によりブラックストライプある
いはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材61
と蛍光体62とから構成することができる。ブラックス
トライプ、ブラックマトリクスを設ける目的は、カラー
表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体62間
の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくする
ことと、蛍光膜148における外光反射によるコントラ
ストの低下を抑制することにある。ブラックストライプ
の材料としては、通常用いられている黒鉛を主成分とす
る材料の他、導電性があり、光の透過及び反射が少ない
材料を用いることができる。ガラス基板147に蛍光体
を塗布する方法は、モノクローム、カラーによらず、沈
澱法、印刷法等が採用できる。蛍光膜148の内面側に
は、通常メタルバック149が設けられる。メタルバッ
クを設ける目的は、蛍光体の発光のうち内面側への光を
フェースプレート150側へ鏡面反射させることにより
輝度を向上させること、電子ビーム加速電圧を印加する
ための電極として作用させること、外囲器内で発生した
負イオンの衝突によるダメージから蛍光体を保護するこ
と等である。メタルバックは、蛍光膜作製後、蛍光膜の
内面側表面の平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼
ばれる。)を行い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆
積させることで作製できる。
【0140】フェースプレート150には、更に蛍光膜
148の導電性を高めるため、蛍光膜148の外面側に
透明電極(不図示)を設けてもよい。
148の導電性を高めるため、蛍光膜148の外面側に
透明電極(不図示)を設けてもよい。
【0141】前述の封着を行う際には、カラーの場合は
各色蛍光体と電子放出素子とを対応させる必要があり、
十分な位置合わせが求められる。
各色蛍光体と電子放出素子とを対応させる必要があり、
十分な位置合わせが求められる。
【0142】[画像形成装置の製造方法]図12に示し
た画像形成装置は、例えば以下のようにして製造され
る。
た画像形成装置は、例えば以下のようにして製造され
る。
【0143】外囲器は、前述の安定化工程と同様に、適
宜加熱しながら、イオンポンプ、ソープションポンプな
どのオイルを使用しない排気装置により不図示の排気管
を通じて排気し、10-7Torr程度の真空度の有機物
質の十分少ない雰囲気にした後、封止が成される。外囲
器の封止後の真空度を維持するために、ゲッター処理を
行うこともできる。これは、外囲器の封止を行う直前あ
るいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等を用い
た加熱により、外囲器内の所定の位置(不図示)に配置
されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理であ
る。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の
吸着作用により、たとえば1×10-5ないしは1×10
-7Torrの真空度を維持するものである。ここで、表
面伝導型電子放出素子のフォーミング処理以降の工程
は、適宜設定できる。
宜加熱しながら、イオンポンプ、ソープションポンプな
どのオイルを使用しない排気装置により不図示の排気管
を通じて排気し、10-7Torr程度の真空度の有機物
質の十分少ない雰囲気にした後、封止が成される。外囲
器の封止後の真空度を維持するために、ゲッター処理を
行うこともできる。これは、外囲器の封止を行う直前あ
るいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等を用い
た加熱により、外囲器内の所定の位置(不図示)に配置
されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理であ
る。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の
吸着作用により、たとえば1×10-5ないしは1×10
-7Torrの真空度を維持するものである。ここで、表
面伝導型電子放出素子のフォーミング処理以降の工程
は、適宜設定できる。
【0144】[画像形成装置の駆動回路]次に単純マト
リクス配置の電子源を用いて構成した表示パネルに、N
TSC方式のテレビ信号に基づいたテレビジョン表示を
行う為の駆動回路の構成例について、図14を用いて説
明する。
リクス配置の電子源を用いて構成した表示パネルに、N
TSC方式のテレビ信号に基づいたテレビジョン表示を
行う為の駆動回路の構成例について、図14を用いて説
明する。
【0145】図14において、101は画像表示パネ
ル、102は走査回路、103は制御回路、104はシ
フトレジスタである。105はラインメモリ、106は
同期信号分離回路、107は変調信号発生器、Vx およ
びVa は直流電圧源である。
ル、102は走査回路、103は制御回路、104はシ
フトレジスタである。105はラインメモリ、106は
同期信号分離回路、107は変調信号発生器、Vx およ
びVa は直流電圧源である。
【0146】表示パネル101は、端子Dox1 乃至Dox
m 、端子Doy1 乃至Doyn 、及び高圧端子Hvを介して
外部の電気回路と接続している。端子Dox1 乃至Doxm
には、表示パネル内に設けられている電子源、即ち、M
行N列の行列状にマトリクス配線された電子放出素子群
を一行(N素子)ずつ順次駆動する為の走査信号が印加
される。
m 、端子Doy1 乃至Doyn 、及び高圧端子Hvを介して
外部の電気回路と接続している。端子Dox1 乃至Doxm
には、表示パネル内に設けられている電子源、即ち、M
行N列の行列状にマトリクス配線された電子放出素子群
を一行(N素子)ずつ順次駆動する為の走査信号が印加
される。
【0147】端子Doy1 乃至Doyn には、前記走査信号
により選択された一行の電子放出素子の各素子の出力電
子ビームを制御する為の変調信号が印加される。高圧端
子Hvには、直流電圧源Va より、例えば6k[V]の
直流電圧が供給されるが、これは電子放出素子から放出
される電子ビームに蛍光体を励起するのに十分なエネル
ギーを付与する為の加速電圧である。
により選択された一行の電子放出素子の各素子の出力電
子ビームを制御する為の変調信号が印加される。高圧端
子Hvには、直流電圧源Va より、例えば6k[V]の
直流電圧が供給されるが、これは電子放出素子から放出
される電子ビームに蛍光体を励起するのに十分なエネル
ギーを付与する為の加速電圧である。
【0148】走査回路102について説明する。同回路
は、内部にM個のスイッチング素子を備えたもので(図
中、S1 乃至Sm で模式的に示している)ある。各スイ
ッチング素子は、直流電圧源Vx の出力電圧もしくは0
[V](グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表
示パネル101の端子Dox1 乃至Doxm と電気的に接続
される。S1 乃至Sm の各スイッチング素子は、制御回
路103が出力する制御信号Tscanに基づいて動作する
ものであり、例えばFETのようなスイッチング素子を
組み合わせることにより構成することができる。
は、内部にM個のスイッチング素子を備えたもので(図
中、S1 乃至Sm で模式的に示している)ある。各スイ
ッチング素子は、直流電圧源Vx の出力電圧もしくは0
[V](グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表
示パネル101の端子Dox1 乃至Doxm と電気的に接続
される。S1 乃至Sm の各スイッチング素子は、制御回
路103が出力する制御信号Tscanに基づいて動作する
ものであり、例えばFETのようなスイッチング素子を
組み合わせることにより構成することができる。
【0149】直流電圧源Vx は、本例の場合には電子放
出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基づき走査さ
れていない素子に印加される駆動電圧が電子放出しきい
値電圧以下となるような一定電圧を出力するよう設定さ
れている。
出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基づき走査さ
れていない素子に印加される駆動電圧が電子放出しきい
値電圧以下となるような一定電圧を出力するよう設定さ
れている。
【0150】制御回路103は、外部より入力する画像
信号に基づいて適切な表示が行われるように各部の動作
を整合させる機能を有する。制御回路103は、同期信
号分離回路106より送られる同期信号Tsyncに基づい
て、各部に対してTscan及びTsft 及びTmry の各制御
信号を発生する。
信号に基づいて適切な表示が行われるように各部の動作
を整合させる機能を有する。制御回路103は、同期信
号分離回路106より送られる同期信号Tsyncに基づい
て、各部に対してTscan及びTsft 及びTmry の各制御
信号を発生する。
【0151】同期信号分離回路106は、外部から入力
されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝
度信号成分とを分離する為の回路で、一般的な周波数分
離(フィルター)回路等を用いて構成できる。同期信号
分離回路106により分離された同期信号は、垂直同期
信号と水平同期信号より成るが、ここでは説明の便宜上
Tsync信号として図示した。前記テレビ信号から分離さ
れた画像の輝度信号成分は便宜上DATA信号と表し
た。該DATA信号はシフトレジスタ104に入力され
る。
されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝
度信号成分とを分離する為の回路で、一般的な周波数分
離(フィルター)回路等を用いて構成できる。同期信号
分離回路106により分離された同期信号は、垂直同期
信号と水平同期信号より成るが、ここでは説明の便宜上
Tsync信号として図示した。前記テレビ信号から分離さ
れた画像の輝度信号成分は便宜上DATA信号と表し
た。該DATA信号はシフトレジスタ104に入力され
る。
【0152】シフトレジスタ104は、時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路103より送られる制御信号Tsft に基づいて動
作する(即ち、制御信号Tsft は、シフトレジスタ10
4のシフトクロックであるということもできる。)。シ
リアル/パラレル変換された画像1ライン分(電子放出
素子N素子分の駆動データに相当)のデータは、Id1乃
至IdnのN個の並列信号として前記シフトレジスタ10
4より出力される。
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路103より送られる制御信号Tsft に基づいて動
作する(即ち、制御信号Tsft は、シフトレジスタ10
4のシフトクロックであるということもできる。)。シ
リアル/パラレル変換された画像1ライン分(電子放出
素子N素子分の駆動データに相当)のデータは、Id1乃
至IdnのN個の並列信号として前記シフトレジスタ10
4より出力される。
【0153】ラインメモリ105は、画像1ライン分の
データを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であ
り、制御回路103より送られる制御信号Tmry に従っ
て適宜Id1乃至Idnの内容を記憶する。記憶された内容
は、I′d1乃至I′dnとして出力され、変調信号発生器
107に入力される。
データを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であ
り、制御回路103より送られる制御信号Tmry に従っ
て適宜Id1乃至Idnの内容を記憶する。記憶された内容
は、I′d1乃至I′dnとして出力され、変調信号発生器
107に入力される。
【0154】変調信号発生器107は、画像データI′
d1乃至I′dnの各々に応じて電子放出素子の各々を適切
に駆動変調する為の信号源であり、その出力信号は、端
子Doy1 乃至Doyn を通じて表示パネル101内の電子
放出素子に印加される。
d1乃至I′dnの各々に応じて電子放出素子の各々を適切
に駆動変調する為の信号源であり、その出力信号は、端
子Doy1 乃至Doyn を通じて表示パネル101内の電子
放出素子に印加される。
【0155】前述したように、本発明を適用可能な電子
放出素子は放出電流Ie に対して以下の基本特性を有し
ている。即ち、電子放出には明確なしきい値電圧Vthが
あり、Vth以上の電圧を印加された時のみ電子放出が生
じる。電子放出しきい値以上の電圧に対しては、素子へ
の印加電圧の変化に応じて放出電流も変化する。このこ
とから、本素子にパルス状の電圧を印加する場合、例え
ば電子放出しきい値より低い電圧を印加しても電子放出
は生じないが、電子放出しきい値以上の電圧を印加する
場合には電子ビームが出力される。その際、パルスの波
高値Vmを変化させる事により出力電子ビームの強度を
制御することが可能である。また、パルスの幅Pwを変
化させることにより出力される電子ビームの電荷の総量
を制御する事が可能である。
放出素子は放出電流Ie に対して以下の基本特性を有し
ている。即ち、電子放出には明確なしきい値電圧Vthが
あり、Vth以上の電圧を印加された時のみ電子放出が生
じる。電子放出しきい値以上の電圧に対しては、素子へ
の印加電圧の変化に応じて放出電流も変化する。このこ
とから、本素子にパルス状の電圧を印加する場合、例え
ば電子放出しきい値より低い電圧を印加しても電子放出
は生じないが、電子放出しきい値以上の電圧を印加する
場合には電子ビームが出力される。その際、パルスの波
高値Vmを変化させる事により出力電子ビームの強度を
制御することが可能である。また、パルスの幅Pwを変
化させることにより出力される電子ビームの電荷の総量
を制御する事が可能である。
【0156】従って、入力信号に応じて、電子放出素子
を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調
方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際して
は、変調信号発生器107として、一定長さの電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜パルスの波
高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いること
ができる。
を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調
方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際して
は、変調信号発生器107として、一定長さの電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜パルスの波
高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いること
ができる。
【0157】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器107として、一定の波高値の電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルス
の幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いる
ことができる。
変調信号発生器107として、一定の波高値の電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルス
の幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いる
ことができる。
【0158】シフトレジスタ104やラインメモリ10
5は、デジタル信号式のものをもアナログ信号式のもの
をも採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や
記憶が所定の速度で行われれば良いからである。
5は、デジタル信号式のものをもアナログ信号式のもの
をも採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や
記憶が所定の速度で行われれば良いからである。
【0159】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これには同期信号分離回路106の
出力部にA/D変換器を設ければ良い。これに関連して
ラインメモリ105の出力信号がデジタル信号かアナロ
グ信号かにより、変調信号発生器107に用いられる回
路が若干異なったものとなる。即ち、デジタル信号を用
いた電圧変調方式の場合、変調信号発生器107には、
例えばD/A変換回路を用い、必要に応じて増幅回路な
どを付加する。パルス幅変調方式の場合、変調信号発生
器107には、例えば高速の発振器および発振器の出力
する波数を計数する計数器(カウンタ)及び計数器の出
力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパレ
ータ)を組み合せた回路を用いる。必要に応じて、比較
器の出力するパルス幅変調された変調信号を表面伝導型
電子放出素子の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅
器を付加することもできる。
号分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これには同期信号分離回路106の
出力部にA/D変換器を設ければ良い。これに関連して
ラインメモリ105の出力信号がデジタル信号かアナロ
グ信号かにより、変調信号発生器107に用いられる回
路が若干異なったものとなる。即ち、デジタル信号を用
いた電圧変調方式の場合、変調信号発生器107には、
例えばD/A変換回路を用い、必要に応じて増幅回路な
どを付加する。パルス幅変調方式の場合、変調信号発生
器107には、例えば高速の発振器および発振器の出力
する波数を計数する計数器(カウンタ)及び計数器の出
力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパレ
ータ)を組み合せた回路を用いる。必要に応じて、比較
器の出力するパルス幅変調された変調信号を表面伝導型
電子放出素子の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅
器を付加することもできる。
【0160】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器107には、例えばオペアンプなど
を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフ
ト回路などを付加することもできる。パルス幅変調方式
の場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)を
採用でき、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動
電圧まで電圧増幅するための増幅器を付加することもで
きる。
合、変調信号発生器107には、例えばオペアンプなど
を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフ
ト回路などを付加することもできる。パルス幅変調方式
の場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)を
採用でき、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動
電圧まで電圧増幅するための増幅器を付加することもで
きる。
【0161】このような構成をとり得る本発明を適用可
能な画像表示装置においては、各電子放出素子に、容器
外端子Dox1 乃至Doxm 、Doy1 乃至Doyn を介して電
圧を印加することにより、電子放出が生ずる。高圧端子
Hvを介してメタルバック149、あるいは透明電極
(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加速する。加
速された電子は、蛍光膜148に衝突し、発光が生じて
画像が形成される。
能な画像表示装置においては、各電子放出素子に、容器
外端子Dox1 乃至Doxm 、Doy1 乃至Doyn を介して電
圧を印加することにより、電子放出が生ずる。高圧端子
Hvを介してメタルバック149、あるいは透明電極
(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加速する。加
速された電子は、蛍光膜148に衝突し、発光が生じて
画像が形成される。
【0162】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号に
ついては、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限
られるものではなく、PAL、SECAM方式など他、
これよりも、多数の走査線からなるTV信号(例えば、
MUSE方式をはじめとする高品位TV)方式をも採用
できる。
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号に
ついては、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限
られるものではなく、PAL、SECAM方式など他、
これよりも、多数の走査線からなるTV信号(例えば、
MUSE方式をはじめとする高品位TV)方式をも採用
できる。
【0163】[はしご型配置の電子源及び画像形成装
置]次に、はしご型配置の電子源及び画像形成装置につ
いて図15及び図16を用いて説明する。
置]次に、はしご型配置の電子源及び画像形成装置につ
いて図15及び図16を用いて説明する。
【0164】[はしご型配置の電子源]図15は、はし
ご型配置の電子源の一例を示す模式図である。図15に
おいて、110は電子源基板、111は電子放出素子で
ある。112、Dx1〜Dxmは、電子放出素子111を接
続するための共通配線である。電子放出素子111は、
基板110上に、X方向に並列に複数個配されている
(これを素子行と呼ぶ)。この素子行が複数個配され
て、電子源を構成している。各素子行の共通配線間に駆
動電圧を印加することで、各素子行を独立に駆動させる
ことができる。即ち、電子ビームを放出させたい素子行
には、電子放出しきい値以上の電圧を、電子ビームを放
出しない素子行には、電子放出しきい値以下の電圧を印
加する。各素子行間の共通配線Dx2〜Dx9は、例えばD
x2,Dx3を同一配線とすることもできる。
ご型配置の電子源の一例を示す模式図である。図15に
おいて、110は電子源基板、111は電子放出素子で
ある。112、Dx1〜Dxmは、電子放出素子111を接
続するための共通配線である。電子放出素子111は、
基板110上に、X方向に並列に複数個配されている
(これを素子行と呼ぶ)。この素子行が複数個配され
て、電子源を構成している。各素子行の共通配線間に駆
動電圧を印加することで、各素子行を独立に駆動させる
ことができる。即ち、電子ビームを放出させたい素子行
には、電子放出しきい値以上の電圧を、電子ビームを放
出しない素子行には、電子放出しきい値以下の電圧を印
加する。各素子行間の共通配線Dx2〜Dx9は、例えばD
x2,Dx3を同一配線とすることもできる。
【0165】[はしご型配置の電子源を用いた画像形成
装置]図16は、はしご型配置の電子源を備えた画像形
成装置におけるパネル構造の一例を示す模式図である。
120はグリッド電極、121は電子が通過するため空
孔、122はDox1 ,Dox2 ,・・・ ,Doxm よりなる容
器外端子である。123は、グリッド電極120と接続
されたG1,G2,・・・ ,Gnからなる容器外端子、1
24は各素子行間の共通配線を同一配線とした電子源基
板である。ここに示した画像形成装置と、図12に示し
た単純マトリクス配置の画像形成装置との大きな違い
は、電子源基板110とフェースプレート86の間にグ
リッド電極120を備えているか否かである。
装置]図16は、はしご型配置の電子源を備えた画像形
成装置におけるパネル構造の一例を示す模式図である。
120はグリッド電極、121は電子が通過するため空
孔、122はDox1 ,Dox2 ,・・・ ,Doxm よりなる容
器外端子である。123は、グリッド電極120と接続
されたG1,G2,・・・ ,Gnからなる容器外端子、1
24は各素子行間の共通配線を同一配線とした電子源基
板である。ここに示した画像形成装置と、図12に示し
た単純マトリクス配置の画像形成装置との大きな違い
は、電子源基板110とフェースプレート86の間にグ
リッド電極120を備えているか否かである。
【0166】図16においては、基板110とフェース
プレート86の間には、グリッド電極120が設けられ
ている。グリッド電極120は、表面伝導型電子放出素
子から放出された電子ビームを変調するためのものであ
り、はしご型配置の素子行と直交して設けられたストラ
イプ状の電極に電子ビームを通過させるため、各素子に
対応して1個ずつ円形の開口121が設けられている。
グリッドの形状や設置位置は図16に示したものに限定
されるものではない。例えば、開口としてメッシュ状に
多数の通過口を設けることもでき、グリッドを表面伝導
型電子放出素子の周囲や近傍に設けることもできる。
プレート86の間には、グリッド電極120が設けられ
ている。グリッド電極120は、表面伝導型電子放出素
子から放出された電子ビームを変調するためのものであ
り、はしご型配置の素子行と直交して設けられたストラ
イプ状の電極に電子ビームを通過させるため、各素子に
対応して1個ずつ円形の開口121が設けられている。
グリッドの形状や設置位置は図16に示したものに限定
されるものではない。例えば、開口としてメッシュ状に
多数の通過口を設けることもでき、グリッドを表面伝導
型電子放出素子の周囲や近傍に設けることもできる。
【0167】容器外端子122およびグリッド容器外端
子123は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
子123は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
【0168】本例の画像形成装置では、素子行を1列ず
つ順次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極
列に画像1ライン分の変調信号を同時に印加する。これ
により、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像
を1ラインずつ表示することができる。
つ順次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極
列に画像1ライン分の変調信号を同時に印加する。これ
により、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像
を1ラインずつ表示することができる。
【0169】本発明の画像形成装置は、テレビジョン放
送の表示装置、テレビ会議システムやコンピューター等
の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光
プリンターとしての画像形成装置等としても用いること
ができる。
送の表示装置、テレビ会議システムやコンピューター等
の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光
プリンターとしての画像形成装置等としても用いること
ができる。
【0170】[画像形成装置の製造方法]次に、画像形
成装置の製造時、特に、組立工程における本発明につい
て述べる。本発明の画像形成装置の製造工程と製造装置
について説明する。好ましい製造方法の一例のフロー図
を図5に示す。本発明では、基体1の電子源基板の製造
工程、その検査、基体2のフェイスプレートの製造工
程、その検査、電子源基板と画像形成部材を有するフェ
イスプレートとで真空容器を組み立てる工程とに、分割
される。尚、本製造フローは、安定化工程と封着工程を
別途設けた例である。表示パネル、画像形成装置の言葉
が入り交じるが、駆動回路等設けられる前の形態を表示
パネルと呼ぶ。まず、製造方法を説明する。
成装置の製造時、特に、組立工程における本発明につい
て述べる。本発明の画像形成装置の製造工程と製造装置
について説明する。好ましい製造方法の一例のフロー図
を図5に示す。本発明では、基体1の電子源基板の製造
工程、その検査、基体2のフェイスプレートの製造工
程、その検査、電子源基板と画像形成部材を有するフェ
イスプレートとで真空容器を組み立てる工程とに、分割
される。尚、本製造フローは、安定化工程と封着工程を
別途設けた例である。表示パネル、画像形成装置の言葉
が入り交じるが、駆動回路等設けられる前の形態を表示
パネルと呼ぶ。まず、製造方法を説明する。
【0171】[フェイスプレートの作成工程] (工程1)(フェイスプレートの作成と検査) フェイスプレートは、実施例で詳細に述べるが、蛍光体
を、印刷法やスラリー法で、ガラス基板に形成した後、
蛍光体のパターンの検査を行う。表示パネルの容器を構
成する支持枠を、予め、フェイスプレートの周縁部にフ
リットガラスにて接着する。また、同時に、大型の表示
パネルを構成した場合は、スペーサと呼ばれる耐大気圧
構造体を、フェイスプレート側に接着するのが、好まし
い。さらに、支持枠のリアプレートとの接着部には、シ
ートフリットを配置する。
を、印刷法やスラリー法で、ガラス基板に形成した後、
蛍光体のパターンの検査を行う。表示パネルの容器を構
成する支持枠を、予め、フェイスプレートの周縁部にフ
リットガラスにて接着する。また、同時に、大型の表示
パネルを構成した場合は、スペーサと呼ばれる耐大気圧
構造体を、フェイスプレート側に接着するのが、好まし
い。さらに、支持枠のリアプレートとの接着部には、シ
ートフリットを配置する。
【0172】さらに、(フェイスプレートのベーキング
工程)フェイスプレートに吸着された水、酸素、CO、
CO2 、水素等を除く工程であり、適宜加熱温度と加熱
時間が設定され、真空中でベーキングする。
工程)フェイスプレートに吸着された水、酸素、CO、
CO2 、水素等を除く工程であり、適宜加熱温度と加熱
時間が設定され、真空中でベーキングする。
【0173】[リアプレートの作成工程] (工程2)(配線、素子電極、導電性膜の形成工程) 本工程で、基板上に、導電性膜、形成された状態の複数
の電子放出素子、配線等を作成する。尚、前述したよう
に、この状態で有機材料が塗布された状態の場合があ
る。
の電子放出素子、配線等を作成する。尚、前述したよう
に、この状態で有機材料が塗布された状態の場合があ
る。
【0174】さらに、(リアプレートベーキング工程)
を行う。リアプレートに吸着された水、CO、CO2 等
を除く工程であり、適宜加熱温度と加熱時間が設定さ
れ、真空中でベーキングする。
を行う。リアプレートに吸着された水、CO、CO2 等
を除く工程であり、適宜加熱温度と加熱時間が設定さ
れ、真空中でベーキングする。
【0175】(工程3)(フォーミング工程)前述のフ
ォーミングを行う。
ォーミングを行う。
【0176】(工程4)(活性化工程)前述の有機材料
を導入する。
を導入する。
【0177】(工程5)(安定化工程1)前述の安定化
工程を行う。
工程を行う。
【0178】(工程6)(低仕事関数材料形成工程)前
述の低仕事関数材料の被膜の形成を行う。
述の低仕事関数材料の被膜の形成を行う。
【0179】(工程7)(安定化工程2)該基体2を加
熱する。次に、室温にもどし、素子の検査を行う。
熱する。次に、室温にもどし、素子の検査を行う。
【0180】(工程8)(封着工程)9)該第1の基体
と第2の基体を、支持枠、必要に応じて、第1の基体と
第2の基体間に耐大気圧支持部材として、スペーサーを
配設し、真空容器を形成する。
と第2の基体を、支持枠、必要に応じて、第1の基体と
第2の基体間に耐大気圧支持部材として、スペーサーを
配設し、真空容器を形成する。
【0181】(工程9)該真空容器を排気しながら、加
熱する。
熱する。
【0182】(工程10)排気管がある場合は、排気管
を封止する。ここで、表示パネル内の真空度を維持する
ために、ゲッタをフラッシュする。
を封止する。ここで、表示パネル内の真空度を維持する
ために、ゲッタをフラッシュする。
【0183】(工程11)こうして作成した表示パネル
の電気検査をする。ここでは、各素子の素子電流と放出
電流や各画素の蛍光体の輝度等を検査する。
の電気検査をする。ここでは、各素子の素子電流と放出
電流や各画素の蛍光体の輝度等を検査する。
【0184】こうして作成した表示パネルを駆動回路、
周辺回路等で実装し画像形成装置を完成する。
周辺回路等で実装し画像形成装置を完成する。
【0185】このような電子源基板の製造工程は、上述
した本発明の表面伝導型電子放出素子製造方法によれ
ば、素子電極の形成、導電性膜の形成、フォーミング工
程、活性化工程、安定化工程を終えた段階で、電子源基
板が完成するため、各電子放出素子の特性の検査がなさ
れ、電子源としての検査がなされる。従って、電子源と
フェイスプレートの検査された良品のみで後工程の組立
を行うことができるため、安価な画像形成装置が実現で
きる。尚、フェイスプレートの製法については、実施例
で詳述する。
した本発明の表面伝導型電子放出素子製造方法によれ
ば、素子電極の形成、導電性膜の形成、フォーミング工
程、活性化工程、安定化工程を終えた段階で、電子源基
板が完成するため、各電子放出素子の特性の検査がなさ
れ、電子源としての検査がなされる。従って、電子源と
フェイスプレートの検査された良品のみで後工程の組立
を行うことができるため、安価な画像形成装置が実現で
きる。尚、フェイスプレートの製法については、実施例
で詳述する。
【0186】[画像形成装置の製造装置]次に、図6の
ブロック図を参照しながら、画像形成装置の本発明の製
造方法を実現する製造装置について説明する。
ブロック図を参照しながら、画像形成装置の本発明の製
造方法を実現する製造装置について説明する。
【0187】表示パネルの製造装置は、脱ガスした各部
材への水、酸素、水素、CO、CO 2 等の再吸着による
汚染防止のために、ロードロック方式真空チャンバーか
ら構成される。基本的には、図6に示されるように、
(リアプレートロード室)、(リアプレートベーキング
室)、(フォーミング室)、(活性化室)、(安定化1
室)、(低仕事関数材料形成室)、(安定化2室)、
(封着室)、(フェイスプレートロード室)、(フェイ
スプレートベーキング室)、(徐冷室)から構成されて
おり、各チャンバーは、チャンバー間をしきられ、各チ
ャンバー間で独立に真空が保持でき、各チャンバーでの
工程を終えると次のチャンバーに基板は、搬送される様
になっている。リアプレートは、(リアプレートロード
室)から投入され、各工程を行い搬送される。
材への水、酸素、水素、CO、CO 2 等の再吸着による
汚染防止のために、ロードロック方式真空チャンバーか
ら構成される。基本的には、図6に示されるように、
(リアプレートロード室)、(リアプレートベーキング
室)、(フォーミング室)、(活性化室)、(安定化1
室)、(低仕事関数材料形成室)、(安定化2室)、
(封着室)、(フェイスプレートロード室)、(フェイ
スプレートベーキング室)、(徐冷室)から構成されて
おり、各チャンバーは、チャンバー間をしきられ、各チ
ャンバー間で独立に真空が保持でき、各チャンバーでの
工程を終えると次のチャンバーに基板は、搬送される様
になっている。リアプレートは、(リアプレートロード
室)から投入され、各工程を行い搬送される。
【0188】一方、フェイスプレートは、(フェイスプ
レートロード室)から投入され、(フェイスプレートベ
ーキング室)を経て、前述の(封着室)に搬送され、安
定化工程を終えたリアプレートとで表示パネルが組み立
てられる。最後に組み立てられた容器は、徐冷室に搬送
され、室温で徐冷される。
レートロード室)から投入され、(フェイスプレートベ
ーキング室)を経て、前述の(封着室)に搬送され、安
定化工程を終えたリアプレートとで表示パネルが組み立
てられる。最後に組み立てられた容器は、徐冷室に搬送
され、室温で徐冷される。
【0189】各室、オイルフリーの真空ポンプから構成
される排気系を付帯している。また、(フォーミング
室)(活性化室)(低仕事関数材料形成室)(安定化
室)においては、各電気的処理だけでなく、電気検査も
行える。安定化、封着室には、安定化を行うためのガス
が導入できる様になっている。また、フォーミング、活
性化工程を同一チャンバーで行ったり、安定化1工程、
封着工程を同一チャンバーで行ったりすることで、工程
の短縮の効果等が得られる。
される排気系を付帯している。また、(フォーミング
室)(活性化室)(低仕事関数材料形成室)(安定化
室)においては、各電気的処理だけでなく、電気検査も
行える。安定化、封着室には、安定化を行うためのガス
が導入できる様になっている。また、フォーミング、活
性化工程を同一チャンバーで行ったり、安定化1工程、
封着工程を同一チャンバーで行ったりすることで、工程
の短縮の効果等が得られる。
【0190】尚、本製造装置は、一例であり、これに限
るわけでなく、前述の各工程を満足すれば良い。
るわけでなく、前述の各工程を満足すれば良い。
【0191】
[実施例1]本発明の第1実施例は、図1に示した構成
の表面伝導型電子放出素子に関し、比較例としての表面
伝導型電子放出素子も作成した。
の表面伝導型電子放出素子に関し、比較例としての表面
伝導型電子放出素子も作成した。
【0192】以下、本発明の製造方法の手順を示す図で
ある図3を参照しながら、本発明を具体的に説明する。
本発明の表面伝導型電子放出素子を形成する基板を1−
A基板、比較例の表面伝導型電子放出素子を形成する基
板を1−B,C,D基板とこれ以降呼ぶ。尚基板上に
は、同一形状の素子が、4個形成される。まず、基板A
の工程を示す。
ある図3を参照しながら、本発明を具体的に説明する。
本発明の表面伝導型電子放出素子を形成する基板を1−
A基板、比較例の表面伝導型電子放出素子を形成する基
板を1−B,C,D基板とこれ以降呼ぶ。尚基板上に
は、同一形状の素子が、4個形成される。まず、基板A
の工程を示す。
【0193】工程1)(基板洗浄/素子電極形成工程)
基板1を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗浄
後、スパッタ法により、Ptを素子電極材料として、素
子電極5,6を、マスクを用いて、基板A,Bにそれぞ
れ300オングストローム堆積した。また素子電極間間
隔L1、導電性膜の幅Wは、それぞれ、10μm、10
0μmとした。
基板1を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗浄
後、スパッタ法により、Ptを素子電極材料として、素
子電極5,6を、マスクを用いて、基板A,Bにそれぞ
れ300オングストローム堆積した。また素子電極間間
隔L1、導電性膜の幅Wは、それぞれ、10μm、10
0μmとした。
【0194】工程2)(導電性膜形成工程)基板1上に
設けられた素子電極2と素子電極3との間に、バブルジ
ェット法と呼ばれるインクジェット法で、モノエタノー
ルアミン−酢酸パラジウム水溶液の液滴を付与した後、
大気中で、加熱分解した。尚、インクジェット法で付与
した液滴を加熱分解した形状は、110μmのほぼ円形
であった。この後、有機金属薄膜を300℃で10分間
大気中で加熱焼成処理した。
設けられた素子電極2と素子電極3との間に、バブルジ
ェット法と呼ばれるインクジェット法で、モノエタノー
ルアミン−酢酸パラジウム水溶液の液滴を付与した後、
大気中で、加熱分解した。尚、インクジェット法で付与
した液滴を加熱分解した形状は、110μmのほぼ円形
であった。この後、有機金属薄膜を300℃で10分間
大気中で加熱焼成処理した。
【0195】工程3)(フォーミング工程)つづいて、
基板1−Aを、図7の真空処理装置に、設置し、真空排
気後、フォーミングと呼ばれる通電処理を,素子電極
2,3間に不図示の電源によりパルス状電圧を印加して
通電処理を行った。
基板1−Aを、図7の真空処理装置に、設置し、真空排
気後、フォーミングと呼ばれる通電処理を,素子電極
2,3間に不図示の電源によりパルス状電圧を印加して
通電処理を行った。
【0196】なお、フォーミング電圧波形は、パルス幅
T1を1ミリ秒とパルス間隔T2を10ミリ秒の矩形波
で、パルス波高値を次第に増加させながら、10の−5
乗Pa真空雰囲気下で行った。
T1を1ミリ秒とパルス間隔T2を10ミリ秒の矩形波
で、パルス波高値を次第に増加させながら、10の−5
乗Pa真空雰囲気下で行った。
【0197】尚、図7の真空処理装置は測定評価装置と
しての機能をも兼ね備えている。図7においても、図1
に示した部位と同じ部位には図1に付した符号と同一の
符号を付している。図7において、75は真空容器であ
り、76は排気ポンプである。真空容器75内には電子
放出素子が配されている。即ち、1は電子放出素子を構
成する基体であり、2及び3は素子電極、4は導電性薄
膜、5は電子放出部である。71は、電子放出素子に素
子電圧Vfを印加するための電源、70は素子電極2,
3間の導電性薄膜4を流れる素子電流Ifを測定するた
めの電流計、74は素子の電子放出部より放出される放
出電流Ieを捕捉するためのアノード電極である。73
はアノード電極74に電圧を印加するための高圧電源、
72は素子の電子放出部5より放出される放出電流Ie
を測定するための電流計である。
しての機能をも兼ね備えている。図7においても、図1
に示した部位と同じ部位には図1に付した符号と同一の
符号を付している。図7において、75は真空容器であ
り、76は排気ポンプである。真空容器75内には電子
放出素子が配されている。即ち、1は電子放出素子を構
成する基体であり、2及び3は素子電極、4は導電性薄
膜、5は電子放出部である。71は、電子放出素子に素
子電圧Vfを印加するための電源、70は素子電極2,
3間の導電性薄膜4を流れる素子電流Ifを測定するた
めの電流計、74は素子の電子放出部より放出される放
出電流Ieを捕捉するためのアノード電極である。73
はアノード電極74に電圧を印加するための高圧電源、
72は素子の電子放出部5より放出される放出電流Ie
を測定するための電流計である。
【0198】真空容器75内には、不図示の真空計等の
真空雰囲気下での測定に必要な機器が設けられていて、
所望の真空雰囲気下での測定評価を行えるようになって
いる。排気ポンプ76は、ターボポンプ、ロータリーポ
ンプからなる通常の高真空装置系と更に、イオンポンプ
等からなる超高真空装置系とにより構成されている。こ
こに示した電子源基板を配した真空処理装置の全体は、
不図示のヒーターにより500℃まで加熱できる。従っ
て、この真空処理装置を用いると、前述の通電フォーミ
ング以降の工程も行うことができる。
真空雰囲気下での測定に必要な機器が設けられていて、
所望の真空雰囲気下での測定評価を行えるようになって
いる。排気ポンプ76は、ターボポンプ、ロータリーポ
ンプからなる通常の高真空装置系と更に、イオンポンプ
等からなる超高真空装置系とにより構成されている。こ
こに示した電子源基板を配した真空処理装置の全体は、
不図示のヒーターにより500℃まで加熱できる。従っ
て、この真空処理装置を用いると、前述の通電フォーミ
ング以降の工程も行うことができる。
【0199】工程4)(活性化工程)次に、真空処理装
置に、ベンゾニトリルを10の−4乗Pa導入し、駆動
電圧15V、図4(a)のT1=1ms、T2=10m
sの矩形波パルスで、10の−5乗Paの真空度で、3
0分通電した。この間、素子電流Ifを測定した。素子
電流Ifは、通電時間とともに増加し、30分後には、
2.2mAに達した。
置に、ベンゾニトリルを10の−4乗Pa導入し、駆動
電圧15V、図4(a)のT1=1ms、T2=10m
sの矩形波パルスで、10の−5乗Paの真空度で、3
0分通電した。この間、素子電流Ifを測定した。素子
電流Ifは、通電時間とともに増加し、30分後には、
2.2mAに達した。
【0200】工程5)(安定化工程1)次に、図7の真
空処理装置に、酸素を1Paで、430℃で10分間熱
処理を行った。
空処理装置に、酸素を1Paで、430℃で10分間熱
処理を行った。
【0201】工程6)(低仕事関数材料終端工程)真空
蒸着法で、低仕事関数材料のCsを基体に蒸着した。こ
の際、素子を、工程4)と同様に、15Vの矩形波パル
スで駆動した。
蒸着法で、低仕事関数材料のCsを基体に蒸着した。こ
の際、素子を、工程4)と同様に、15Vの矩形波パル
スで駆動した。
【0202】工程7)(安定化工程2)次に、基体を、
真空排気しながら、10時間、250℃で、加熱した。
その後、室温に戻し、各表面伝導型電子放出素子の素子
電流If、及び放出電流Ieを測定した。
真空排気しながら、10時間、250℃で、加熱した。
その後、室温に戻し、各表面伝導型電子放出素子の素子
電流If、及び放出電流Ieを測定した。
【0203】[比較例]次に、比較例の基板1−B,
C,Dの工程を述べる。
C,Dの工程を述べる。
【0204】比較例の基板Bは、工程1〜4まで実施例
と同様で、工程5)(安定化工程1)、工程6)(低仕
事関数材料終端工程)を行わず、工程7)(安定化工程
2)を行った。その後、室温に戻し、各表面伝導型電子
放出素子の素子電流If、及び放出電流Ieを測定し
た。
と同様で、工程5)(安定化工程1)、工程6)(低仕
事関数材料終端工程)を行わず、工程7)(安定化工程
2)を行った。その後、室温に戻し、各表面伝導型電子
放出素子の素子電流If、及び放出電流Ieを測定し
た。
【0205】基板Cは、工程5)を除き、工程1)〜
7)を行った。
7)を行った。
【0206】基板Dは、工程1)〜6)を行い、工程
7)では、加熱しないで、10時間真空排気した。
7)では、加熱しないで、10時間真空排気した。
【0207】[結果]その後、各表面伝導型電子放出素
子の素子電流If、及び放出電流Ieを測定した。
子の素子電流If、及び放出電流Ieを測定した。
【0208】基板A,B,Cの素子とも測定条件は、同
一で、アノード電極の電圧は1kV、アノード電極と電
子放出素子との距離Hは5mm、測定素子電圧15Vで
測定した。
一で、アノード電極の電圧は1kV、アノード電極と電
子放出素子との距離Hは5mm、測定素子電圧15Vで
測定した。
【0209】基板Bでは、素子電流Ifは、1.0m
A、放出電流Ieは、1.0μAであった。
A、放出電流Ieは、1.0μAであった。
【0210】基板Cでは、素子電流Ifは、1.0m
A、放出電流Ieは、1.0μAであった。
A、放出電流Ieは、1.0μAであった。
【0211】また、本発明の基板Aでは、素子電流If
は、3.0mA、放出電流Ieは、5.5μAと、基板
B,Cの素子と比較し、素子電流If、放出電流Ieが
増加した。
は、3.0mA、放出電流Ieは、5.5μAと、基板
B,Cの素子と比較し、素子電流If、放出電流Ieが
増加した。
【0212】基板Dの素子は、測定初期の電流値は、基
板Aの素子と基板B,Cの素子の中間的値だが、測定中
に不安定であった。
板Aの素子と基板B,Cの素子の中間的値だが、測定中
に不安定であった。
【0213】次に、基板1−A,B,C,Dとも、電子
顕微鏡、ラマン分光法等電子放出部5を観察した。
顕微鏡、ラマン分光法等電子放出部5を観察した。
【0214】電子顕微鏡で観察した基板1−A〜Dの素
子の電子放出部の形態は、図8(a)〜(d)にそれぞ
れ示す(尚、各図面上、左側が高電位側、右側が低電位
側である。)。
子の電子放出部の形態は、図8(a)〜(d)にそれぞ
れ示す(尚、各図面上、左側が高電位側、右側が低電位
側である。)。
【0215】基板1−Aの素子では、図8(a)に示す
ように、素子への電圧の印加方向に依存して、特に、亀
裂の高電位側を主として、被膜が形成されていた。更に
高倍率で観察すると、この被膜は、金属微粒子の周囲及
び微粒子間にも形成されているようであった。
ように、素子への電圧の印加方向に依存して、特に、亀
裂の高電位側を主として、被膜が形成されていた。更に
高倍率で観察すると、この被膜は、金属微粒子の周囲及
び微粒子間にも形成されているようであった。
【0216】一方、基板1−Bの素子では、図8(b)
に示すように、素子への電圧の印加方向に依存して、特
に、亀裂、導電性膜被膜の高電位側に被膜が形成されて
いた。
に示すように、素子への電圧の印加方向に依存して、特
に、亀裂、導電性膜被膜の高電位側に被膜が形成されて
いた。
【0217】また、基板1−Cの素子では、図8(c)
に示すように、素子への電圧の印加方向に依存して、特
に、亀裂、導電性膜被膜の高電位側に被膜が形成されて
いた。
に示すように、素子への電圧の印加方向に依存して、特
に、亀裂、導電性膜被膜の高電位側に被膜が形成されて
いた。
【0218】また、基板1−Dの素子では、図8(d)
に示すように、基板Aの素子と同様に、炭素は亀裂のみ
に形成され、導電性膜上にはないが、過剰のCsで全体
が覆われていた。
に示すように、基板Aの素子と同様に、炭素は亀裂のみ
に形成され、導電性膜上にはないが、過剰のCsで全体
が覆われていた。
【0219】更に、透過型電子顕微鏡、ラマン分光法で
観察すると、基板1−A,Dの素子では、その被膜は、
グラファイトからなることが、判明した。一方、基板1
−B,Cにおいては、グラファイトおよび、炭化水素化
合物が観察された。
観察すると、基板1−A,Dの素子では、その被膜は、
グラファイトからなることが、判明した。一方、基板1
−B,Cにおいては、グラファイトおよび、炭化水素化
合物が観察された。
【0220】次に、ESCAにより、Csの評価を行っ
た。基板1−Aにおいては、亀裂近傍のグラファイト被
膜にCsが存在し、基板を含めそれ以外の箇所には検出
されなかった。図8(a)中、斜線部が炭素、その表面
に炭素−O−Csの存在が示されている。
た。基板1−Aにおいては、亀裂近傍のグラファイト被
膜にCsが存在し、基板を含めそれ以外の箇所には検出
されなかった。図8(a)中、斜線部が炭素、その表面
に炭素−O−Csの存在が示されている。
【0221】一方、基板1−Bにおいては、Csは全領
域において、検出限界以下であった。基板1−Cでは、
Csは検出限界以下であった。基板1−Dにおいては、
基板全体にCsが検出された。図8(d)に示される様
に、斜線部の炭素上に、過剰のCsが存在する。
域において、検出限界以下であった。基板1−Cでは、
Csは検出限界以下であった。基板1−Dにおいては、
基板全体にCsが検出された。図8(d)に示される様
に、斜線部の炭素上に、過剰のCsが存在する。
【0222】以上の結果を表1に示す。
【0223】
【表1】 以上のことから、次の様なことが推定される。
【0224】1)工程4)で形成された炭素被膜は、亀
裂と導電性膜上に分布するが、亀裂部分はグラファイト
であるが、導電性膜上の部分は、炭化水素化合物であ
る。
裂と導電性膜上に分布するが、亀裂部分はグラファイト
であるが、導電性膜上の部分は、炭化水素化合物であ
る。
【0225】2)工程4)で形成された炭素被膜は、加
熱中の低圧の酸素中の駆動で、グラファイトは残留する
が、炭化水素化合物は除去される。
熱中の低圧の酸素中の駆動で、グラファイトは残留する
が、炭化水素化合物は除去される。
【0226】3)工程5)の酸素処理と工程7)の加熱
排気により、グラファイトは、安定な低仕事関数材料面
を形成し、その結果放出電流Ieは増加となる。
排気により、グラファイトは、安定な低仕事関数材料面
を形成し、その結果放出電流Ieは増加となる。
【0227】4)工程5)の酸素処理と工程7)の室温
排気によれば、グラファイトは、不安定な低仕事関数材
料面を形成し、その結果、放出電流は不安定となる。
排気によれば、グラファイトは、不安定な低仕事関数材
料面を形成し、その結果、放出電流は不安定となる。
【0228】[実施例2]本実施例は、金属微粒子の金
属をPtとし、実施例1の工程7)の加熱温度を100
℃〜300℃まで変化させ、実施例1と同様の測定観察
を行った。
属をPtとし、実施例1の工程7)の加熱温度を100
℃〜300℃まで変化させ、実施例1と同様の測定観察
を行った。
【0229】以下、順を追って製造方法の説明を図1に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0230】実施例1とは、工程1)と工程7)が異な
るが、工程2)〜工程6)は、実施例1と同様である。
るが、工程2)〜工程6)は、実施例1と同様である。
【0231】工程1)実施例1と同様にして、素子電極
を作成した。更に、インクジェット法で、モノエタノー
ルアミン酢酸白金水溶液の液滴を素子電極、基板上に付
与した後、大気中で、加熱分解した。同様の操作で、基
体1を5枚用意した。尚、インクジェット法で付与した
液滴を加熱分解した形状は、115μmのほぼ円形であ
った。
を作成した。更に、インクジェット法で、モノエタノー
ルアミン酢酸白金水溶液の液滴を素子電極、基板上に付
与した後、大気中で、加熱分解した。同様の操作で、基
体1を5枚用意した。尚、インクジェット法で付与した
液滴を加熱分解した形状は、115μmのほぼ円形であ
った。
【0232】工程2)実施例1と同じ工程3)実施例1
と同じ 工程4)次に、真空処理装置に、ベンゾニトリルを10
の−4乗Pa導入し、駆動電圧15V、図4(b)のT
1=1ms、T2=10msの矩形波パルスで、パルス
電圧の極性を反転しながら、10の−5乗Paの真空度
で、30分通電した。この間、素子電流Ifを測定し
た。素子電流Ifは、通電時間とともに増加し、20分
後には、いずれの基板も素子平均2.5mAに達した。
と同じ 工程4)次に、真空処理装置に、ベンゾニトリルを10
の−4乗Pa導入し、駆動電圧15V、図4(b)のT
1=1ms、T2=10msの矩形波パルスで、パルス
電圧の極性を反転しながら、10の−5乗Paの真空度
で、30分通電した。この間、素子電流Ifを測定し
た。素子電流Ifは、通電時間とともに増加し、20分
後には、いずれの基板も素子平均2.5mAに達した。
【0233】工程5)実施例1と同じ 工程6)実施例1と同じ(低仕事関数材料としてはCs
を使用)工程7)次に、5枚の第一の基体を、100,
150,200,250,300℃で3時間、加熱し
た。以上の基体を基体2−A,B,C,D,Eと呼ぶこ
ととする。
を使用)工程7)次に、5枚の第一の基体を、100,
150,200,250,300℃で3時間、加熱し
た。以上の基体を基体2−A,B,C,D,Eと呼ぶこ
ととする。
【0234】[結果]測定は、図7の測定評価装置で、
素子電極に、0〜15Vの矩形の測定パルスを印加し、
放出電流Ie、素子電流Ifを測定した後、15Vの同
様の矩形パルスを連続的に印加し、素子電流、放出電流
を測定した。表2に測定結果を示す。
素子電極に、0〜15Vの矩形の測定パルスを印加し、
放出電流Ie、素子電流Ifを測定した後、15Vの同
様の矩形パルスを連続的に印加し、素子電流、放出電流
を測定した。表2に測定結果を示す。
【0235】
【表2】 表2で示される様に、放出電流Ieは、2−A,Bで
は、観測されたが、時間変化および各素子間のばらつき
が大きい電流であった。一方、2−C,D,Eでは、大
きな放出電流が安定にかつ再現性良く観察された。ま
た、放出電流は、2−C,D,Eにおいては、素子電極
に印加した素子電圧に対して、しきい値(Vth)以下
では、実質的に、ほとんど放出せず、しきい値以上で
は、急激に単調増加した。素子電流Ifについても、同
様であった。
は、観測されたが、時間変化および各素子間のばらつき
が大きい電流であった。一方、2−C,D,Eでは、大
きな放出電流が安定にかつ再現性良く観察された。ま
た、放出電流は、2−C,D,Eにおいては、素子電極
に印加した素子電圧に対して、しきい値(Vth)以下
では、実質的に、ほとんど放出せず、しきい値以上で
は、急激に単調増加した。素子電流Ifについても、同
様であった。
【0236】次に、基板2−A,B,C,D,Eを取り
出し、実施例1と同様に観察した。
出し、実施例1と同様に観察した。
【0237】基体2−A,Bにおいては、導電性膜に形
成された亀裂の両側は、カーボンでおおわれており、C
sが、素子のみならず、基板全体に観察された。
成された亀裂の両側は、カーボンでおおわれており、C
sが、素子のみならず、基板全体に観察された。
【0238】基体2−Cにおいては、導電性膜に形成さ
れた亀裂の両側は、カーボンでおおわれており、Cs
は、カーボン上および導電性膜、基板にわずかに(検出
限界程度の)観察された。
れた亀裂の両側は、カーボンでおおわれており、Cs
は、カーボン上および導電性膜、基板にわずかに(検出
限界程度の)観察された。
【0239】基体2−D,Eにおいては、導電性膜に形
成された亀裂の両側は、カーボンでおおわれており、C
sがカーボン上のみ観察された。
成された亀裂の両側は、カーボンでおおわれており、C
sがカーボン上のみ観察された。
【0240】以上のことから、次の様なことが推定され
る。
る。
【0241】1)安定なカーボンを形成した素子におい
て、200℃以上加熱した素子は、Csと安定な低仕事
関数材料面を形成し、その結果、ばらつきが少なく、時
間に対しても変動が少なく、電子放出をする。
て、200℃以上加熱した素子は、Csと安定な低仕事
関数材料面を形成し、その結果、ばらつきが少なく、時
間に対しても変動が少なく、電子放出をする。
【0242】2)安定なカーボンを形成した素子におい
ても、150℃以下で加熱した素子は、Csと安定な低
仕事関数材料面を形成できず、その結果、ばらつきが大
きく、時間に対しても変動が大きい。
ても、150℃以下で加熱した素子は、Csと安定な低
仕事関数材料面を形成できず、その結果、ばらつきが大
きく、時間に対しても変動が大きい。
【0243】[実施例3]本実施例は、実施例1,2と
は、活性化工程に用いられる材料が、固体状の材料で、
導電性膜に積層し行われることで異なる。後述の工程で
形成された電子放出素子の形態は、図1の模式図と同様
である。以下、本発明の製造方法の手順を示す図3を用
いて、本発明を具体的に説明する。尚、基板上には、同
一形状の素子が、4個形成される。
は、活性化工程に用いられる材料が、固体状の材料で、
導電性膜に積層し行われることで異なる。後述の工程で
形成された電子放出素子の形態は、図1の模式図と同様
である。以下、本発明の製造方法の手順を示す図3を用
いて、本発明を具体的に説明する。尚、基板上には、同
一形状の素子が、4個形成される。
【0244】(工程1):(基板洗浄/素子電極形成工
程)基板1を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗
浄後、Ptを素子電極材料として、スパッタ法により、
素子電極2,3として、マスクを用いて、基板上に、そ
れぞれ30nm堆積した。
程)基板1を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗
浄後、Ptを素子電極材料として、スパッタ法により、
素子電極2,3として、マスクを用いて、基板上に、そ
れぞれ30nm堆積した。
【0245】その後、更に、導電性膜4のパターニング
の目的でリフトオフ用のCr膜を100nmの膜厚で真
空蒸着した。
の目的でリフトオフ用のCr膜を100nmの膜厚で真
空蒸着した。
【0246】また素子電極間間隔L、素子電極長Wは、
それぞれ、5μm、100μmとした。
それぞれ、5μm、100μmとした。
【0247】(工程2):(導電性膜形成工程)基板1
上に形成された素子電極2と素子電極3との間に、有機
パラジウム溶液(奥野製薬製CCP4230)をスピン
ナーにより回転塗布して放置することにより、有機金属
薄膜を形成した。
上に形成された素子電極2と素子電極3との間に、有機
パラジウム溶液(奥野製薬製CCP4230)をスピン
ナーにより回転塗布して放置することにより、有機金属
薄膜を形成した。
【0248】この後、この有機金属薄膜を300℃で1
0分間大気中で加熱焼成処理した。こうして形成された
主としてPdOよりなる微粒子からなる導電性膜4の膜
厚は、約11nm、シート抵抗値は5×104 Ω/□で
あった。
0分間大気中で加熱焼成処理した。こうして形成された
主としてPdOよりなる微粒子からなる導電性膜4の膜
厚は、約11nm、シート抵抗値は5×104 Ω/□で
あった。
【0249】その後、Cr膜および焼成後の導電性膜4
を酸エッチャントによりウエットエッチングして所望の
パターンに形成した。
を酸エッチャントによりウエットエッチングして所望の
パターンに形成した。
【0250】(工程3):(有機材料塗布工程)次に、
有機材料7を塗布する。本実施例では、ジメチルホルム
アミドを溶媒として熱硬化型樹脂であるポリアクリルニ
トリルを用いて、スピンナーで、20nmの厚みになる
ように、基板全面に塗布した後、100℃でプリベーク
した。なお、有機材料の塗布は、基板全面でなくとも、
導電性膜上に塗布すれば良い。ここでは、リフトオフを
用いた。
有機材料7を塗布する。本実施例では、ジメチルホルム
アミドを溶媒として熱硬化型樹脂であるポリアクリルニ
トリルを用いて、スピンナーで、20nmの厚みになる
ように、基板全面に塗布した後、100℃でプリベーク
した。なお、有機材料の塗布は、基板全面でなくとも、
導電性膜上に塗布すれば良い。ここでは、リフトオフを
用いた。
【0251】(工程4):(フォーミング工程)続い
て、基板を、図7の真空処理装置に設置し、真空排気
後、素子電極2,3間に、パルス状電圧を印加して、フ
ォーミングと呼ばれる通電処理を行った。
て、基板を、図7の真空処理装置に設置し、真空排気
後、素子電極2,3間に、パルス状電圧を印加して、フ
ォーミングと呼ばれる通電処理を行った。
【0252】なお、フォーミング電圧波形は、パルス幅
T1を1ミリ秒とパルス間隔T2を10ミリ秒の矩形波
で、パルス波高値を次第に増加させながら、10-5Pa
の真空雰囲気下で行った。
T1を1ミリ秒とパルス間隔T2を10ミリ秒の矩形波
で、パルス波高値を次第に増加させながら、10-5Pa
の真空雰囲気下で行った。
【0253】(工程5):(炭素化工程)次に、駆動電
圧15V、図4(a)に示したT1=1ms、T2=1
0msの矩形波パルスで、10-5Paの真空度で、15
分間通電した。この間、素子電流Ifを測定した。素子
電流Ifは、通電時間とともに増加し、15分後には、
2.2mAに達した。
圧15V、図4(a)に示したT1=1ms、T2=1
0msの矩形波パルスで、10-5Paの真空度で、15
分間通電した。この間、素子電流Ifを測定した。素子
電流Ifは、通電時間とともに増加し、15分後には、
2.2mAに達した。
【0254】(工程6):(安定化工程1)次に、図7
の真空処理装置に、大気を導入し、大気圧下で、410
℃で10分間熱処理を行った。尚、導電性膜は、大気中
で加熱したために、微粒子の変形等は観察されなかっ
た。次に、真空排気を行い、10-6Paとした後、室温
で水素を導入し、導電性膜の還元処理を行い、導電性膜
の抵抗を低減した。
の真空処理装置に、大気を導入し、大気圧下で、410
℃で10分間熱処理を行った。尚、導電性膜は、大気中
で加熱したために、微粒子の変形等は観察されなかっ
た。次に、真空排気を行い、10-6Paとした後、室温
で水素を導入し、導電性膜の還元処理を行い、導電性膜
の抵抗を低減した。
【0255】(工程7):(低仕事関数材料終端処理工
程)真空蒸着法で、低仕事関数材料のCsを基体に蒸着
した。この際、素子を、工程4)と同様に、15Vの矩
形波パルスで駆動した。
程)真空蒸着法で、低仕事関数材料のCsを基体に蒸着
した。この際、素子を、工程4)と同様に、15Vの矩
形波パルスで駆動した。
【0256】(工程8):(安定化工程2)次に、基体
を、真空排気しながら、10時間、250℃で、加熱し
た。その後、室温に戻し、各表面伝導型電子放出素子の
素子電流If、及び放出電流Ieを測定した。
を、真空排気しながら、10時間、250℃で、加熱し
た。その後、室温に戻し、各表面伝導型電子放出素子の
素子電流If、及び放出電流Ieを測定した。
【0257】[結果]測定条件は同一で、アノード電極
の電圧は1kV、アノード電極と電子放出素子との距離
Hは5mm、測定素子電圧15Vで測定した。
の電圧は1kV、アノード電極と電子放出素子との距離
Hは5mm、測定素子電圧15Vで測定した。
【0258】素子電流Ifは2.5mA±15%、放出
電流Ieは、6μA±15%であった。
電流Ieは、6μA±15%であった。
【0259】続いて、上述の特性の測定後、測定評価装
置内で、上述の測定条件下で、連続駆動を行ったとこ
ろ、一定時間後に、放出電流Ieが、基板Aでは、25
%の減少であり、安定性の高い電子放出素子であった。
また、放電は観察されなかった。
置内で、上述の測定条件下で、連続駆動を行ったとこ
ろ、一定時間後に、放出電流Ieが、基板Aでは、25
%の減少であり、安定性の高い電子放出素子であった。
また、放電は観察されなかった。
【0260】次に、電子顕微鏡、ラマン分光法等で、電
子放出部5を観察したところ、実施例1の基板1−Aと
同様であった。
子放出部5を観察したところ、実施例1の基板1−Aと
同様であった。
【0261】更に、透過型電子顕微鏡、ラマン分光法で
観察すると、グラファイトからなる炭素が観察され、ま
た、実施例1と同様に、炭素−酸素−Csの構造の様で
あっった。
観察すると、グラファイトからなる炭素が観察され、ま
た、実施例1と同様に、炭素−酸素−Csの構造の様で
あっった。
【0262】[実施例4]本実施例は、ネガ型電子線レ
ジストを用いた例である。工程1から工程5は、実施例
3の工程と同様の部分が多いので、図3の製造工程図を
参照しながら説明する。
ジストを用いた例である。工程1から工程5は、実施例
3の工程と同様の部分が多いので、図3の製造工程図を
参照しながら説明する。
【0263】(工程1):(基板洗浄/素子電極形成工
程)基板1を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗
浄後、スパッタ法によりPtを素子電極材料として、素
子電極2,3として、マスクを用いて、基板A,Bにそ
れぞれ30nm堆積した。その後、更に、導電性膜2の
パターニングの目的でリフトオフ用のCr膜を100n
mの膜厚で真空蒸着した。
程)基板1を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗
浄後、スパッタ法によりPtを素子電極材料として、素
子電極2,3として、マスクを用いて、基板A,Bにそ
れぞれ30nm堆積した。その後、更に、導電性膜2の
パターニングの目的でリフトオフ用のCr膜を100n
mの膜厚で真空蒸着した。
【0264】また素子電極間間隔L、素子電極長Wは、
それぞれ、10μm、100μmとした。
それぞれ、10μm、100μmとした。
【0265】(工程2):(導電性膜形成工程)素子電
極2,3を形成した基板上に、Ptをスパッタ法で堆積
することにより、導電性膜4を形成した。こうして形成
されたPtよりなる微粒子からなる導電性膜4の膜厚
は、約3nm、シート抵抗値は3×104 Ω/□であっ
た。
極2,3を形成した基板上に、Ptをスパッタ法で堆積
することにより、導電性膜4を形成した。こうして形成
されたPtよりなる微粒子からなる導電性膜4の膜厚
は、約3nm、シート抵抗値は3×104 Ω/□であっ
た。
【0266】その後Cr膜および焼成後の導電性膜4を
エッチャントによりウエットエッチングして所望のパタ
ーンに形成した。
エッチャントによりウエットエッチングして所望のパタ
ーンに形成した。
【0267】(工程3):(有機材料塗布工程)次に、
有機材料を塗布する。本実施例では、有機材料として、
ネガ型電子線レジストであるエポキシ化1,4−ポリブ
タジエンを、スピンナーで、40nmの厚みになるよう
に、基板上に、少なくとも導電性膜4を覆うように塗布
した後、100℃でプリベークした。
有機材料を塗布する。本実施例では、有機材料として、
ネガ型電子線レジストであるエポキシ化1,4−ポリブ
タジエンを、スピンナーで、40nmの厚みになるよう
に、基板上に、少なくとも導電性膜4を覆うように塗布
した後、100℃でプリベークした。
【0268】(工程4):(フォーミング工程)続い
て、図7の真空処理装置に設置し、真空排気後、不図示
の電源によるパルス状電圧を、素子電極2,3間に印加
してフォーミング通電処理を行った。
て、図7の真空処理装置に設置し、真空排気後、不図示
の電源によるパルス状電圧を、素子電極2,3間に印加
してフォーミング通電処理を行った。
【0269】なお、フォーミング電圧波形は、パルス幅
T1を1ミリ秒とパルス間隔T2を10ミリ秒の矩形波
で、パルス波高値を次第に増加させながら、10-5Pa
真空雰囲気下で行った。
T1を1ミリ秒とパルス間隔T2を10ミリ秒の矩形波
で、パルス波高値を次第に増加させながら、10-5Pa
真空雰囲気下で行った。
【0270】(工程5):(炭素化工程)次に、駆動電
圧15V、図4(a)のT1=1ms、T2=10ms
の矩形波パルスで、10-5Paの真空度で、12分間通
電した。この間、素子電流Ifを測定した。素子電流I
fは、通電時間とともに増加し、12分後には、2.5
mAに達したが、更に、10分間通電し続けたが、素子
電流Ifは、ほぼ一定であった。
圧15V、図4(a)のT1=1ms、T2=10ms
の矩形波パルスで、10-5Paの真空度で、12分間通
電した。この間、素子電流Ifを測定した。素子電流I
fは、通電時間とともに増加し、12分後には、2.5
mAに達したが、更に、10分間通電し続けたが、素子
電流Ifは、ほぼ一定であった。
【0271】(工程6):(安定化工程)次に、基板A
は、図7の真空処理装置に大気を導入し、大気圧下で、
410℃で10分間熱処理を行った。
は、図7の真空処理装置に大気を導入し、大気圧下で、
410℃で10分間熱処理を行った。
【0272】(工程7):(低仕事関数材料終端処理工
程)真空蒸着法で、低仕事関数材料のCsを基体に蒸着
した。この際、素子を、工程4)と同様に、15Vの矩
形波パルスで駆動した。
程)真空蒸着法で、低仕事関数材料のCsを基体に蒸着
した。この際、素子を、工程4)と同様に、15Vの矩
形波パルスで駆動した。
【0273】(工程8):(安定化工程2)次に、基体
を、真空排気しながら、10時間、250℃で、加熱し
た。その後、室温に戻し、次に、真空排気を行い、10
-6Paとした後、各表面伝導型電子放出素子の素子電流
If、及び放出電流Ieを測定した。
を、真空排気しながら、10時間、250℃で、加熱し
た。その後、室温に戻し、次に、真空排気を行い、10
-6Paとした後、各表面伝導型電子放出素子の素子電流
If、及び放出電流Ieを測定した。
【0274】[結果]測定条件は同一で、アノード電極
の電圧は1kV、アノード電極と電子放出素子との距離
Hは5mm、測定素子電圧15Vで測定した。
の電圧は1kV、アノード電極と電子放出素子との距離
Hは5mm、測定素子電圧15Vで測定した。
【0275】素子電流Ifは0.8mA±4.5%、放
出電流Ieは、1.0μA±4.5%の特性であった。
出電流Ieは、1.0μA±4.5%の特性であった。
【0276】続いて、上述の特性の測定後、測定評価装
置内で、アノード電極の電圧を10kVとした以外は、
上述の測定条件下で連続駆動を行ったところ、平均で2
3%の減少であった。また、この際、放電は、前記駆動
時間中には、発生しなかった。
置内で、アノード電極の電圧を10kVとした以外は、
上述の測定条件下で連続駆動を行ったところ、平均で2
3%の減少であった。また、この際、放電は、前記駆動
時間中には、発生しなかった。
【0277】次に、基板A,Bとも、電子顕微鏡、ラマ
ン分光法等で、電子放出部5を観察した。
ン分光法等で、電子放出部5を観察した。
【0278】電子顕微鏡で観察した電子放出部5の形態
は、実施例4と同様であった。
は、実施例4と同様であった。
【0279】更に、透過型電子顕微鏡、ラマン分光法で
観察すると、その被膜は、主に、グラファイトからなる
が、実施例4と同様の結晶性であることが、判明した。
観察すると、その被膜は、主に、グラファイトからなる
が、実施例4と同様の結晶性であることが、判明した。
【0280】[実施例5]本実施例は、実施例4の製造
工程とほぼ同じである。但し、基板は一枚とした。
工程とほぼ同じである。但し、基板は一枚とした。
【0281】(工程1):(基板洗浄/素子電極形成工
程)実施例4の工程1と同様。
程)実施例4の工程1と同様。
【0282】(工程2):(導電性膜形成工程)実施例
4の工程2と同様。
4の工程2と同様。
【0283】(工程3):(有機材料塗布工程)次に、
ネガ型電子線レジストであるメタクリル酸グリシジル−
アクリル酸エチル共重合体を、スピンナーで、35nm
の厚みになるように、塗布した後、90℃でプリベーク
した。
ネガ型電子線レジストであるメタクリル酸グリシジル−
アクリル酸エチル共重合体を、スピンナーで、35nm
の厚みになるように、塗布した後、90℃でプリベーク
した。
【0284】(工程4):(フォーミング工程)実施例
4の工程4と同様。
4の工程4と同様。
【0285】(工程5):(炭素化工程)次に、基板
を、再び測定評価装置に戻し、10-5Paの真空度まで
真空排気後、駆動電圧15V、図4(a)のT1=1.
5ms、T2=10msの矩形波パルスで、かつ1パル
ス毎に素子電極の高電位側と低電位側を反転しながら1
5分間通電した。この間、素子電流Ifを測定した。素
子電流Ifは、通電時間とともに増加し、15分後に
は、4個の素子の平均は、2.6mAに達した。
を、再び測定評価装置に戻し、10-5Paの真空度まで
真空排気後、駆動電圧15V、図4(a)のT1=1.
5ms、T2=10msの矩形波パルスで、かつ1パル
ス毎に素子電極の高電位側と低電位側を反転しながら1
5分間通電した。この間、素子電流Ifを測定した。素
子電流Ifは、通電時間とともに増加し、15分後に
は、4個の素子の平均は、2.6mAに達した。
【0286】(工程6):(安定化工程)実施例4の工
程6と同じ。
程6と同じ。
【0287】(工程7):(低仕事関数材料終端処理工
程)実施例4の工程7と同様。
程)実施例4の工程7と同様。
【0288】(工程8):(安定化工程2)実施例4の
工程8と同様。
工程8と同様。
【0289】[結果]他の実施例と同様に、測定条件は
同一で、アノード電極の電圧は1kV、アノード電極と
電子放出素子との距離Hは5mm、測定素子電圧15V
で測定した。
同一で、アノード電極の電圧は1kV、アノード電極と
電子放出素子との距離Hは5mm、測定素子電圧15V
で測定した。
【0290】素子電流Ifは0.8mA±4.5%、放
出電流Ieは、1.0μA±4.5%と、実施例1の比
較例1と比べ、放出電流Ieが同等で、素子電流Ifが
減少し、素子特性のばらつきも減少した。
出電流Ieは、1.0μA±4.5%と、実施例1の比
較例1と比べ、放出電流Ieが同等で、素子電流Ifが
減少し、素子特性のばらつきも減少した。
【0291】続いて、上述の特性の測定後、測定評価装
置内で、上述の測定条件下で連続駆動を行ったところ、
4個の素子とも放出電流Ieは、25%以下の減少であ
った。これは、実施例1の基板Aと同等である。
置内で、上述の測定条件下で連続駆動を行ったところ、
4個の素子とも放出電流Ieは、25%以下の減少であ
った。これは、実施例1の基板Aと同等である。
【0292】次に、電子顕微鏡、ラマン分光法等で、電
子放出部5を観察した。
子放出部5を観察した。
【0293】電子顕微鏡で観察した素子の電子放出部の
形態は、実施例2の形態と同様に、電子放出部5の導電
性膜の先端部分に、低電位側、高電位側の双方に炭素が
形成されていた。更に、透過型電子顕微鏡、ラマン分光
法で観察すると、その被膜は、主に、グラファイトから
なるが、実施例4と同様の結晶性であることが、判明し
た。また、実施例4と同様に、炭素−酸素−Csの構造
の様であった。
形態は、実施例2の形態と同様に、電子放出部5の導電
性膜の先端部分に、低電位側、高電位側の双方に炭素が
形成されていた。更に、透過型電子顕微鏡、ラマン分光
法で観察すると、その被膜は、主に、グラファイトから
なるが、実施例4と同様の結晶性であることが、判明し
た。また、実施例4と同様に、炭素−酸素−Csの構造
の様であった。
【0294】[実施例6]本実施例は、実施例4の材
料、工程と、工程5、工程6を除き同様であるので、同
じ工程の説明は省略する。
料、工程と、工程5、工程6を除き同様であるので、同
じ工程の説明は省略する。
【0295】(工程5):(炭素化工程)基板を、再
び、測定評価装置に戻し、10-5Paの真空度まで、真
空排気後、図7に示す測定評価装置の基板加熱ヒーター
で200℃とし、駆動電圧15V、図4(b)のT1=
0.3ms、T2=10msの三角波パルスで、かつ1
パルス毎に素子電極の高電位側と低電位側を反転しなが
ら、10分間通電したところ、素子電流は、1.2mA
であった。T1は、ヒーターによる加熱を加えたため短
くしたが、問題なく素子電流Ifが増加したことから、
前述したとおり、合計のエネルギーで行われたと考えら
れる。
び、測定評価装置に戻し、10-5Paの真空度まで、真
空排気後、図7に示す測定評価装置の基板加熱ヒーター
で200℃とし、駆動電圧15V、図4(b)のT1=
0.3ms、T2=10msの三角波パルスで、かつ1
パルス毎に素子電極の高電位側と低電位側を反転しなが
ら、10分間通電したところ、素子電流は、1.2mA
であった。T1は、ヒーターによる加熱を加えたため短
くしたが、問題なく素子電流Ifが増加したことから、
前述したとおり、合計のエネルギーで行われたと考えら
れる。
【0296】(工程6):(安定化工程)次に、図7の
真空処理装置(測定評価装置)に、80%N2 、20%
O2 のガスを、10-1Pa導入した後、440℃で20
分間熱処理を行った。尚、減圧下としたため、やや、熱
処理温度を高くしたが、電気特性、観察の結果からも問
題がなかった。
真空処理装置(測定評価装置)に、80%N2 、20%
O2 のガスを、10-1Pa導入した後、440℃で20
分間熱処理を行った。尚、減圧下としたため、やや、熱
処理温度を高くしたが、電気特性、観察の結果からも問
題がなかった。
【0297】(工程7):(低仕事関数材料終端処理工
程)実施例5の工程7と同様。
程)実施例5の工程7と同様。
【0298】(工程8):(安定化工程2)実施例5の
工程8と同様。
工程8と同様。
【0299】次に、真空排気を行い、10-6Paとした
後、各表面伝導型電子放出素子の素子電流If、及び放
出電流Ieを測定した。
後、各表面伝導型電子放出素子の素子電流If、及び放
出電流Ieを測定した。
【0300】[結果]他の実施例と同様に、測定条件は
同一で、アノード電極の電圧は1kV、アノード電極と
電子放出素子との距離Hは5mm、測定素子電圧15V
で測定した。
同一で、アノード電極の電圧は1kV、アノード電極と
電子放出素子との距離Hは5mm、測定素子電圧15V
で測定した。
【0301】素子電流Ifは2.0mA、放出電流Ie
は、6μAと、実施例1の比較例1と比べ、放出電流I
eが同等で、素子電流Ifが減少し、素子特性のばらつ
きも減少した。
は、6μAと、実施例1の比較例1と比べ、放出電流I
eが同等で、素子電流Ifが減少し、素子特性のばらつ
きも減少した。
【0302】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上述の従来技術の問題を解決し、しかも、低電圧で駆動
でき、量産性に優れた電子放出素子およびそれを用いた
表示品位に優れたカラーフラットパネル等の画像形成装
置の提供ができた。
上述の従来技術の問題を解決し、しかも、低電圧で駆動
でき、量産性に優れた電子放出素子およびそれを用いた
表示品位に優れたカラーフラットパネル等の画像形成装
置の提供ができた。
【0303】すなわち、本発明によれば、一対の電極と
亀裂などの電子放出部を有する導電性膜を有する電子放
出素子において、炭素体に酸素を介して、低仕事関数材
料によって、終端された亀裂等の電子放出部を有するこ
とにより、炭素体と結合した酸素を介して低仕事関数材
料が終端されることによって、炭素体に低仕事関数材料
が単に積層されているのでなく、分極して結合している
ので、より低仕事関数化がはかられ、かつ安定度が増加
する。
亀裂などの電子放出部を有する導電性膜を有する電子放
出素子において、炭素体に酸素を介して、低仕事関数材
料によって、終端された亀裂等の電子放出部を有するこ
とにより、炭素体と結合した酸素を介して低仕事関数材
料が終端されることによって、炭素体に低仕事関数材料
が単に積層されているのでなく、分極して結合している
ので、より低仕事関数化がはかられ、かつ安定度が増加
する。
【0304】また、こうした材料で電子放出部となる亀
裂及びその近傍が構成されるために、放出電流の増加が
はかられ、かつ駆動時の劣化が抑制される。
裂及びその近傍が構成されるために、放出電流の増加が
はかられ、かつ駆動時の劣化が抑制される。
【0305】本発明の素子の放出電流は、素子に印加す
る電圧に対して、放出電流が非線形に依存する非線形素
子であると同時に、低仕事関数であるため、放出電流が
増加する。
る電圧に対して、放出電流が非線形に依存する非線形素
子であると同時に、低仕事関数であるため、放出電流が
増加する。
【0306】また、導電性膜が、Ni,Co,Fe等の
鉄族、Pd,Ir,Ptの白金族等の触媒性金属である
ため、該炭素体としてグラファイト、グラッシーカーボ
ンの形成が容易となる。従って、酸素で終端処理の際の
工程での炭素体の二酸化炭素、一酸化炭素等への変化に
よる減少が抑制され、電子放出特性の劣化がない。
鉄族、Pd,Ir,Ptの白金族等の触媒性金属である
ため、該炭素体としてグラファイト、グラッシーカーボ
ンの形成が容易となる。従って、酸素で終端処理の際の
工程での炭素体の二酸化炭素、一酸化炭素等への変化に
よる減少が抑制され、電子放出特性の劣化がない。
【0307】一方、グラファイト、グラッシーカーボン
以外の炭素化合物は、二酸化炭素、一酸化炭素等へ変化
し、除去される。この結果、駆動時の電子放出素子から
のガスの放出が抑制されるために、駆動時の放電が抑制
され、電子放出特性の安定化がなされる。
以外の炭素化合物は、二酸化炭素、一酸化炭素等へ変化
し、除去される。この結果、駆動時の電子放出素子から
のガスの放出が抑制されるために、駆動時の放電が抑制
され、電子放出特性の安定化がなされる。
【0308】また、本発明の製造方法によれば、上記電
子放出特性の改善が容易にできる。
子放出特性の改善が容易にできる。
【図1】本発明の表面伝導型電子放出素子の構成を示す
模式図である。
模式図である。
【図2】図1の電子放出部の部分拡大図としての模式的
断面図の一例である。
断面図の一例である。
【図3】本発明の製造方法のフロー図である。
【図4】通電フォーミングに用いる電圧波形の例を示す
図である。
図である。
【図5】本発明の画像形成装置の好ましい製造方法の一
例を示す工程図である。
例を示す工程図である。
【図6】画像表示パネルの製造工程及び製造装置の模式
図である。
図である。
【図7】真空処理装置(測定装置)の模式的構成図であ
る。
る。
【図8】電子放出部の形状を示す模式断面図である。
【図9】従来の表面伝導型電子放出素子の模式的平面図
である。
である。
【図10】本発明を適用可能な表面伝導型電子放出素子
についての放出電流Ie 、素子電流If と素子電圧Vf
の関係の一例を示すグラフである。
についての放出電流Ie 、素子電流If と素子電圧Vf
の関係の一例を示すグラフである。
【図11】本発明を適用可能な単純マトリクス配置した
電子源の一例を示す模式図である。
電子源の一例を示す模式図である。
【図12】本発明を適用可能な画像形成装置の表示パネ
ルの一例を示す模式図である。
ルの一例を示す模式図である。
【図13】蛍光膜の構成例を示す模式図である。
【図14】画像形成装置にNTSC方式のテレビ信号に
応じて表示を行うための駆動回路の一例を示すブロック
図である。
応じて表示を行うための駆動回路の一例を示すブロック
図である。
【図15】本発明を適用可能な梯子配置の電子源の一例
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図16】本発明を適用可能な画像形成装置の表示パネ
ルの一例を示す模式図である。
ルの一例を示す模式図である。
1 基板 2,3 素子電極 4 導電性膜 5 電子放出部 61 黒色導電材 62 蛍光体 70 素子電極2,3間の導電性薄膜4を流れる素子
電流Ifを測定するための電流計 71 電子放出素子に素子電圧Vfを印加するための
電源 72 素子の電子放出部5より放出される放出電流I
eを測定するための電流計 73 アノード電極74に電圧を印加するための高圧
電源 74 素子の電子放出部より放出される放出電流Ie
を捕捉するためのアノード電極 75 真空容器 76 ターボポンプ、ロータリーポンプ 81 リアプレート 82 支持枠 83 ガラス基板 84 蛍光膜 85 メタルバック 86 フェースプレート 87 高圧端子 88 外囲器 101 表示パネル 102 走査回路 103 制御回路 104 シフトレジスタ 105 ラインメモリ 106 同期信号分離回路 107 変調信号発生器 Vx ,Va 直流電圧源 110 電子源基板 111 電子放出素子 112 Dx1〜Dx10 は、前記電子放出素子を配線する
ための共通配線 120 グリッド電極 121 電子が通過するための空孔 122 Dox1 ,Dox2 ,・・・ ,Doxm よりなる容器外
端子 123 グリッド電極120と接続されたG1,G2 171 電子源基板 172 X方向配線 173 Y方向配線 174 表面伝導型電子放出素子 175 結線
電流Ifを測定するための電流計 71 電子放出素子に素子電圧Vfを印加するための
電源 72 素子の電子放出部5より放出される放出電流I
eを測定するための電流計 73 アノード電極74に電圧を印加するための高圧
電源 74 素子の電子放出部より放出される放出電流Ie
を捕捉するためのアノード電極 75 真空容器 76 ターボポンプ、ロータリーポンプ 81 リアプレート 82 支持枠 83 ガラス基板 84 蛍光膜 85 メタルバック 86 フェースプレート 87 高圧端子 88 外囲器 101 表示パネル 102 走査回路 103 制御回路 104 シフトレジスタ 105 ラインメモリ 106 同期信号分離回路 107 変調信号発生器 Vx ,Va 直流電圧源 110 電子源基板 111 電子放出素子 112 Dx1〜Dx10 は、前記電子放出素子を配線する
ための共通配線 120 グリッド電極 121 電子が通過するための空孔 122 Dox1 ,Dox2 ,・・・ ,Doxm よりなる容器外
端子 123 グリッド電極120と接続されたG1,G2 171 電子源基板 172 X方向配線 173 Y方向配線 174 表面伝導型電子放出素子 175 結線
Claims (24)
- 【請求項1】 一対の電極と該電極間を電気的に接続す
べく形成された導電性薄膜と該導電性薄膜に形成された
電子放出部とを有する電子放出素子において、 前記電子放出部は、炭素体に酸素を介して低仕事関数材
料によって終端された構造を有することを特徴とする電
子放出素子。 - 【請求項2】 上記導電性薄膜は、触媒性金属であるこ
とを特徴とする請求項1記載の電子放出素子。 - 【請求項3】 上記触媒性金属は、Ni,Co,Fe等
の鉄族、Pd,Ir,Ptの白金族のいずれかであるこ
とを特徴とする請求項2記載の電子放出素子。 - 【請求項4】 上記炭素体は、グラファイトであること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子放出
素子。 - 【請求項5】 上記炭素体は、グラッシーカーボンであ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電
子放出素子。 - 【請求項6】 上記低仕事関数材料は、アルカリ金属、
またはアルカリ土類金属、又は希土類であることを特徴
とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子放出素子。 - 【請求項7】 上記低仕事関数材料は、Cs、Ba、L
a、Liのいずれかであることを特徴とする請求項6記
載の電子放出素子。 - 【請求項8】 上記導電性膜は、微粒子であることを特
徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子放出素
子。 - 【請求項9】 上記電子放出素子は、表面伝導型電子放
出素子であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
に記載の電子放出素子。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の電子
放出素子の製造方法において、 1)基体上に配置された一対の電極に接続された導電性
膜を形成し、電子放出部を形成するステップ 2)該基体に、炭素を有する材料を導入し、通電あるい
は通電と併用された熱によって、該電子放出部に炭素を
形成するステップ 3)該基体を、酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、
プラズマを発生し、上記炭素体の表面に酸素を結合する
ステップ 4)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 5)該基体を、加熱するステップを有することを特徴と
する電子放出素子の製造方法。 - 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の電子
放出素子の製造方法において、 1)基体上に配置された一対の電極に接続された導電性
膜を形成するステップ 2)該導電性膜に、炭素を有する材料を付与するステッ
プ 3)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 4)通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 5)該基体を、酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、
プラズマを発生し、上記炭素体の表面に酸素を結合する
ステップ 6)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 7)該基体を、加熱するステップを有することを特徴と
する電子放出素子の製造方法。 - 【請求項12】 上記炭素を有する材料は、有機ガスあ
るいは固体状有機材料であることを特徴とする請求項1
0又は11記載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項13】 上記炭素を有する材料は、Cn H2n+2
で表される飽和炭化水素、Cn H2nで表わされる不飽和
炭化水素、環状炭化水素のいずれかであることを特徴と
する請求項12記載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項14】 上記固体状の有機材料は、熱硬化樹脂
あるいはネガレジストであることを特徴とする請求項1
2記載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項15】 該酸素を有する雰囲気は、酸素、又は
酸素と不活性ガス、又は酸素とN2 、のいずれかの混合
ガスであることを特徴とする請求項10〜14のいずれ
かに記載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項16】 上記加熱温度は、酸素を介して炭素と
結合した低仕事関数材料のみを残し、未結合の前記低仕
事関数材料を蒸発除去する温度であることを特徴とする
請求項10〜14のいずれかに記載の電子放出素子の製
造方法。 - 【請求項17】 請求項1〜9のいずれかに記載の電子
放出素子を基体上に複数個配置し、入力信号に応じて該
電子放出素子から電子を放出してなることを特徴とする
電子源。 - 【請求項18】 請求項17に記載の電子源において、
基体に複数の電子放出素子を並列に配置し、各電子放出
素子の両端をそれぞれ配線に共通接続してなる電子放出
素子の行を、複数列配列してなることを特徴とする電子
源。 - 【請求項19】 請求項17に記載の電子源において、
基体に、互いに電気的に絶縁されたm本のX方向配線と
n本のY方向配線とを設け、X方向及びY方向に配列さ
れたm×n個の前記電子放出素子の一対の電極を該X方
向配線と該Y方向配線にそれぞれ接続したことを特徴と
する電子源。 - 【請求項20】 請求項17〜19のいずれかの請求項
に記載の電子源と、該電子源から放出された電子により
画像を形成する画像形成部材とを有することを特徴とす
る画像形成装置。 - 【請求項21】 請求項20に記載の画像形成装置にお
いて、前記画像形成部材が蛍光体であることを特徴とす
る画像形成装置。 - 【請求項22】 請求項20又は21記載の画像形成装
置の製造方法において、 1)第1の基体上に形成された複数の一対の電極に接続
された複数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 3)該基体に、炭素を有する材料を導入し、通電あるい
は通電と併用された熱によって、該電子放出部に炭素を
形成するステップ 4)該基体を、酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、
プラズマを発生し、上記炭素体の表面に酸素を結合する
ステップ 5)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 6)該基体を、加熱するステップ 7)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 8)該第1の基体と第2の基体を対向させて配置し、真
空容器内に格納するステップ 9)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 10)該真空容器を封止するステップを有することを特
徴とする画像形成装置の製造方法。 - 【請求項23】 請求項20又は21記載の画像形成装
置の製造方法において、 1)第1の基体上に複数の一対の電極に、接続された複
数の導電性膜を形成するステップ 2)該導電性膜に、炭素を有する材料を付与するステッ
プ 3)該導電性膜に電子放出部を形成するステップ 4)通電あるいは通電と併用された熱によって、該電子
放出部に炭素を形成するステップ 5)該基体を酸素を有する雰囲気で、加熱あるいは、プ
ラズマを発生し、上記炭素体の表面に酸素を終端するス
テップ 6)該基体に、低仕事関数材料を被覆するステップ 7)該基体を、加熱するステップ 8)第2の基体上に、蛍光体を形成するステップ 9)該第1の基体と第2の基体を対向して配置し、支持
枠を用いて真空容器を形成するステップ 10)該真空容器を排気しながら、加熱するステップ 11)該真空容器を封止するステップを有することを特
徴とする画像形成装置の製造方法。 - 【請求項24】 上記第1の基体と第2の基体間に、耐
大気圧支持部材としてのスぺーサーを配設し、上記真空
容器を形成するステップを有することを特徴とする請求
項22又は23記載の画像形成装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19374597A JPH1140044A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 電子放出素子及び電子源及び画像表示装置およびそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19374597A JPH1140044A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 電子放出素子及び電子源及び画像表示装置およびそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1140044A true JPH1140044A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16313113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19374597A Pending JPH1140044A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 電子放出素子及び電子源及び画像表示装置およびそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1140044A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001202870A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-27 | Honda Motor Co Ltd | 冷陰極素子 |
| US7144286B2 (en) | 2003-06-09 | 2006-12-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing cold cathode type electron emitting device |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP19374597A patent/JPH1140044A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001202870A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-27 | Honda Motor Co Ltd | 冷陰極素子 |
| US7144286B2 (en) | 2003-06-09 | 2006-12-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing cold cathode type electron emitting device |
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