JPH1140460A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

積層セラミック電子部品

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JPH1140460A
JPH1140460A JP20712497A JP20712497A JPH1140460A JP H1140460 A JPH1140460 A JP H1140460A JP 20712497 A JP20712497 A JP 20712497A JP 20712497 A JP20712497 A JP 20712497A JP H1140460 A JPH1140460 A JP H1140460A
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JP
Japan
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multilayer ceramic
ceramic
electronic component
external electrode
layer
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Application number
JP20712497A
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English (en)
Inventor
Takuji Nakagawa
卓二 中川
Giichi Takagi
義一 高木
Masayoshi Miyazaki
雅義 宮崎
Hideki Nakayama
英樹 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
    • H05K1/181Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with surface mounted components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3421Leaded components
    • H05K3/3426Leaded components characterised by the leads

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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成膜時の内部ひずみが少なく、昇温・冷却の
温度サイクル(熱衝撃サイクル)への耐性に優れ、しか
も寸法精度が良好で信頼性の高い積層セラミック電子部
品を提供する。 【解決手段】 外部電極2を薄膜電極とし、この外部電
極2と導通するようにセラミック積層体3に金属端子4
を取り付ける。また、セラミック積層体3を複数個積み
重ね、金属端子4を各セラミック積層体3の外部電極2
に接合することにより一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱衝撃性の向上
を図った小型の積層セラミック電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】半導体
装置などの発熱量の大きい電子部品を用いる場合、放熱
性に優れたアルミニウム基板などの金属基板に実装して
用いることがある。このため、積層セラミック電子部品
も、半導体装置などとともに、アルミニウム基板のよう
な金属基板に実装して使用される場合が少なくない。
【0003】しかし、金属基板と積層セラミック電子部
品を構成するセラミックの間には熱膨張率の差があり、
昇温・冷却の温度サイクル(熱衝撃サイクル)が生じる
と、積層セラミック電子部品が割れたり欠けたりして機
能しなくなったり、所望の特性が得られなくなったりす
るという問題点がある。
【0004】そこで、このような問題点を解決するため
に、積層セラミック電子部品に金属リード端子を取り付
けて応力がかからないようにしたり、金属キャップ端子
を取り付けて応力を分散させたりする方法が提案されて
いる。
【0005】また、一般に、金属基板を用いるような用
途に積層セラミックコンデンサを用いる場合、小型、大
容量で、高信頼性を実現することが可能なPb系セラミ
ックを誘電体とする積層セラミックコンデンサが適して
いる場合が多いが、Pb系セラミックの抗折強度は、チ
タン酸バリウム系セラミックなどに比べて約80%と低
い。さらに、Pb系セラミックを誘電体とする積層セラ
ミックコンデンサの場合にも、外部電極は、通常、セラ
ミック積層体(コンデンサ素子)に、導電ペーストを塗
布して焼き付ける方法により形成されているため、外部
電極の焼成時にセラミック層と厚膜電極との界面などに
大きなひずみが生じ、このひずみが、金属リード端子や
金属キャップ端子とセラミック積層体とをはんだ付けす
る際の熱衝撃により破壊モードに進行しやすく、熱衝撃
サイクルにおける不良発生の原因になるという問題点が
ある。
【0006】さらに、導電ペーストを塗布して焼き付け
する方法により形成された外部電極(厚膜電極)は厚み
が比較的大きく、しかもその厚みにバラツキがあるた
め、金属リード端子や金属キャップ端子を取り付けたり
する場合の加工が困難であるばかりでなく、製品の寸法
公差が大きくなりがちであるという問題点がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、外部電極の形成時に生じるひずみが少なく、耐熱衝
撃サイクル性に優れ、しかも寸法精度が良好で信頼性の
高い積層セラミック電子部品を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明(請求項1)の積層セラミック電子部品は、
セラミック積層体中に内部電極が配設され、かつ、セラ
ミック積層体の表面に外部電極が配設された構造を有す
る積層セラミック電子部品において、前記外部電極が薄
膜成膜方法により形成された薄膜電極からなり、かつ、
前記外部電極と導通するように前記セラミック積層体に
金属端子を取り付けたことを特徴としている。外部電極
が膜厚の小さい薄膜電極から形成されているため、厚膜
電極を外部電極とする場合のように膜厚バラツキの影響
を受けることがなく、外部電極形成後のセラミック積層
体の寸法が外部電極形成前と実質的に同じで、高い寸法
精度を確保することが可能になる。したがって、厚膜電
極を外部電極とする場合と比べて、厚膜電極の膜厚分だ
けセラミック積層体の寸法を大きくすることが可能にな
り、コンデンサであれば取得できる静電容量を大きくす
ることが可能になる。また、寸法精度が高いため、それ
に沿うように金属端子を形成しておくことにより、金属
端子を外部電極に密着させて接合することが可能にな
り、接続信頼性を向上させることができる。また、厚膜
電極を外部電極とする場合のように、電極ペーストの焼
付け工程が不要で、外部電極とセラミック層との界面な
どに大きな応力が生じることがないため、はんだ浸漬工
程などの熱衝撃サイクルが加わった場合にセラミック積
層体に割れや欠けが生じたりすることを防止して、信頼
性を向上させることが可能になる。なお、本発明におい
て、「薄膜成膜方法により形成された薄膜電極」とは、
スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング
法、CVD法、化学メッキ法などの種々の公知の方法に
より形成された電極(薄膜電極)を意味するものであ
り、導電ペーストを塗布、焼付けしたりすることにより
形成される厚膜電極とは区別される概念である。
【0009】また、本発明(請求項2)の積層セラミッ
ク電子部品は、前記セラミック積層体を複数個積み重
ね、前記金属端子を各セラミック積層体の外部電極に接
合して一体化したことを特徴としている。セラミック積
層体を複数個積み重ね、金属端子を各セラミック積層体
の外部電極に接合して一体化するようにした場合、セラ
ミック積層体が一つだけの場合と同じ平面面積で、例え
ばコンデンサの場合には大きな静電容量を取得すること
が可能になり、本発明をより実効あらしめることができ
る。なお、本発明の積層セラミック電子部品において
は、寸法精度が高いため、金属端子を外部電極に密着さ
せて接合し、複数のセラミック積層体を積み重ねた状態
で容易かつ確実に一体化することができる。
【0010】また、本発明(請求項3)の積層セラミッ
ク電子部品は、前記金属端子をはんだにより前記外部電
極に接合したことを特徴としている。金属端子をはんだ
により外部電極に接合するようにした場合、金属端子を
外部電極に確実に接合できるため、十分な接続信頼性を
確保して本発明を実効あらしめることができる。また、
はんだにより金属端子を外部電極に接合する場合にも、
外部電極とセラミック層との界面などに大きな応力が内
在していないため、熱衝撃によるクラックなどの発生を
抑制することができる。
【0011】また、本発明(請求項4)の積層セラミッ
ク電子部品は、金属端子が前記外部電極の少なくとも一
部を覆うように配設された金属キャップ端子、又は、前
記外部電極に接続された細長い金属リード端子であるこ
とを特徴としている。本発明の積層セラミック電子部品
においては、セラミック積層体の寸法精度が高く、金属
キャップ端子や細長い金属リード端子を容易かつ確実に
外部電極に密着させて接合することが可能になるため、
接続信頼性を損なうことなく、これらの端子を用いるこ
とができるようになり、さらに耐熱衝撃性を向上させる
ことができる。
【0012】また、本発明(請求項5)の積層セラミッ
ク電子部品は、前記セラミック積層体を構成するセラミ
ックが、Pb系セラミックである積層セラミックコンデ
ンサであることを特徴としている。誘電率の高いPb系
セラミックを誘電体として用いることにより、例えばコ
ンデンサの場合、小型大容量の積層セラミック電子部品
を得ることが可能になり、本発明をより実効あらしめる
ことができる。なお、本発明において用いることが可能
なPb系セラミックとしては、Pb(Mg1/3Nb2/3
3−Pb(Zn1/21/2)O3−PbTiO3などが例
示される。
【0013】また、請求項6のように、本発明を積層セ
ラミックコンデンサに適用することにより、効率よく積
層セラミックコンデンサの小型大容量化を図ることが可
能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示し
てその特徴とするところをさらに詳しく説明する。 [実施形態1]図1は本発明の一実施形態にかかる積層
セラミック電子部品(この実施形態では積層セラミック
コンデンサ)を示す斜視図、図2(a)はこの実施形態の
積層セラミックコンデンサを構成するセラミック積層体
を示す斜視図、図2(b)は外部電極の構成を示す断面図
である。
【0015】この実施形態の積層セラミックコンデンサ
は、図2(a)に示すように、内部にセラミック層5を介
して対向するように複数の内部電極1が配設され、両端
部に内部電極1と導通するように外部電極2が配設され
たコンデンサ素子(セラミック積層体)3を2段に重ね
るとともに、各コンデンサ素子3の外部電極2に一対の
金属端子4(図1)を接合して一体化することにより形
成されている。
【0016】次に、この積層セラミックコンデンサの製
造方法について説明する。まず、Pb系セラミック原料
を用いたグリーンシートに電極パターンを印刷し、この
グリーンシートを積層、圧着した後、所定の位置で切断
して個々の素子を切り出す。それから、脱脂、焼成を行
い、所定の位置に薄膜電極からなる外部電極2を形成す
ることにより、図2(a)に示すようなコンデンサ素子3
を作製する。このコンデンサ素子3に形成された外部電
極2は、図2(b)に示すように、下層側より上層側に順
に配設されたTi層(厚み0.1μm)2a、Ni30
%Cu層(厚み0.5μm)2b、Ag層(厚み0.7
μm)2cの3層からなる多層構造を有している。
【0017】なお、外部電極2を構成するTi層2a、
Ni30%Cu層2b、及びAg層2cの各層はスパッ
タリング法により成膜した。その成膜条件は次の通りで
ある。
【0018】そして、上記のようにして作製したコンデ
ンサ素子3を、エポキシ系接着剤6を介して2段に積み
重ねて接着した。それから、Sn/Pb=9/1のはん
だ引きしたL字状の金属端子(厚さ0.1mm)を、Sn
/Pb=8/92の高温はんだに浸漬して接合すること
により、図1に示すような積層セラミックコンデンサ
(集合体)を得た。
【0019】また、比較のため、導電ペーストを塗布、
焼付することにより形成した厚膜電極上に、Niメッキ
及びSnメッキを施すことにより外部電極を形成したコ
ンデンサ素子を、上記と同じ方法で、エポキシ系接着剤
を介して2段に積み重ねて接着するとともに、Sn/P
b=9/1のはんだ引きしたL字状の金属端子を、Sn
/Pb=8/92の高温はんだに浸漬して接合すること
により積層セラミックコンデンサ(比較例)を作製し
た。
【0020】そして、上記の薄膜電極からなる外部電極
を有する本発明の実施形態にかかる積層セラミックコン
デンサと、厚膜電極からなる外部電極を有する比較例の
積層セラミックコンデンサについて、寸法精度と耐熱衝
撃サイクル性を調べた。
【0021】(1)寸法精度 本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ2
0個と、比較例の積層セラミックコンデンサ20個につ
き、長さ方向(図1のLの方向)の寸法を調べた。その
結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1に示すように、同じ静電容量を得るこ
とが可能な積層セラミックコンデンサを考えた場合、本
発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサで
は、長さ方向の寸法が約200μm小さくなる。なお、
長さ方向の寸法を同じにした場合には、取得できる静電
容量を約6%増やすことが可能になる。
【0024】また、本発明の積層セラミックコンデンサ
のように、外部電極が薄膜電極である場合には、寸法精
度が高く、かつ、厚膜電極の場合のように稜線部にR
(丸み)が形成されないため、金属端子を外部電極に密
着させて接合することが可能になり、接続信頼性を向上
させることができる。
【0025】(2)耐熱衝撃サイクル性 −55℃(30分)〜25℃(3分)〜125℃(30
分)の熱衝撃サイクルを100サイクル繰り返した後の
容量変化率を調べ、容量変化率が10%以上のものを不
良(すなわち、容積変化率が10%未満のものを良)と
して、耐熱衝撃サイクル性を調べた。その結果を表2に
示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2に示すように、比較例の積層セラミッ
クコンデンサにおいては、外部電極が厚膜電極で、その
焼付け時にセラミック層と厚膜電極との界面に大きなひ
ずみが内在していることから、熱衝撃サイクルに対する
耐性が小さく、初期不良が1/20、熱衝撃サイクルを
100サイクル繰り返した後の不良が6/20の割合で
発生した。
【0028】これに対して、本発明の実施形態にかかる
外部電極が薄膜電極である積層セラミックコンデンサの
場合、焼付け工程がなく、上記比較例の場合のように、
焼付け時にセラミック層と厚膜電極との界面に大きなひ
ずみが内在するようなことがないため、初期不良及び、
熱衝撃サイクルを100サイクル繰り返した後の不良の
いずれの発生も認められなかった。
【0029】[実施形態2]図3は本発明の他の実施形
態にかかる積層セラミック電子部品(この実施形態では
積層セラミックコンデンサ)を示す斜視図である。この
積層セラミックコンデンサは、図2(a)に示すように、
内部にセラミック層5を介して対向するように複数の内
部電極1が配設され、両端部に内部電極1と導通するよ
うに外部電極2が配設されたコンデンサ素子(セラミッ
ク積層体)3を2段に重ねるとともに、各コンデンサ素
子3の外部電極2に一対の金属リード端子14(図3)
を接合して一体化することにより形成されている。
【0030】なお、この積層セラミックコンデンサにお
いて、セラミック積層体3の構成、製造方法、セラミッ
ク材料の種類は上記実施形態1の場合と同様であるが、
外部電極2に関しては、それを構成する膜の種類、成膜
条件などが、実施形態1の場合とは異なっている。すな
わち、この実施形態の積層セラミックコンデンサにおい
ては、外部電極2は、特に図示しないが、下層側より上
層側に順に配設されたCr層(厚み0.5μm)、Ni
30%Cu層(厚み0.5μm)、Cu層(厚み0.7
μm)の3層からなる多層構造を有している。
【0031】また、外部電極2を構成するCr層、Ni
30%Cu層、及びCu層の各層はスパッタリング法に
より成膜した。その成膜条件は次の通りである。
【0032】そして、上記のようにして作製したコンデ
ンサ素子3を、エポキシ系接着剤6を介して2段に積み
重ねて接着した。それから、Sn/Pb=9/1のはん
だ引きした金属リード端子(直径0.5mm)14を、ク
リームはんだを介在させて、コンデンサ素子3の外部電
極2が形成された端面に押圧しながらリフロー炉を用い
てはんだ付けして接合することにより、図3に示すよう
な積層セラミックコンデンサ(集合体)を得た。
【0033】また、比較のため、導電ペーストを塗布、
焼付することにより形成した厚膜電極上に、Niメッキ
及びSnメッキを施すことにより外部電極を形成したコ
ンデンサ素子を作製し、上記と同じ方法で金属リード端
子を接合することにより積層セラミックコンデンサ(比
較例)を作製した。
【0034】そして、上記の薄膜電極からなる外部電極
を有する本発明の実施形態にかかる積層セラミックコン
デンサと、厚膜電極からなる外部電極を有する比較例の
積層セラミックコンデンサについて、寸法精度と耐熱衝
撃サイクル性を調べた。
【0035】(1)寸法精度 本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ2
0個と、比較例の積層セラミックコンデンサ20個につ
き、長さ方向(図1のLの方向)の寸法を調べた。その
結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】表3に示すように、同じ静電容量を得るこ
とが可能な積層セラミックコンデンサを考えた場合、本
発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサで
は、長さ方向の寸法が約250μm小さくなる。なお、
長さ方向の寸法を同じとした場合には、取得できる静電
容量を約7%増やすことが可能になる。
【0038】また、本発明の積層セラミックコンデンサ
のように、外部電極が薄膜電極である場合には、寸法精
度が高く、かつ、厚膜電極の場合のように稜線部にR
(丸み)が形成されないため、金属リード端子を外部電
極に密着させて接合することが可能になり、接続信頼性
を向上させることができる。
【0039】(2)耐熱衝撃サイクル性 −55℃(30分)〜25℃(3分)〜125℃(30
分)の熱衝撃サイクルを100サイクル繰り返した後の
容量変化率を調べ、容量変化率が10%以上のものを不
良(すなわち、容積変化率が10%未満のものを良)と
して、耐熱衝撃サイクル性を調べた。その結果を表4に
示す。
【0040】
【表4】
【0041】表4に示すように、比較例の積層セラミッ
クコンデンサにおいては、外部電極が厚膜電極で、その
焼付け時にセラミック層と厚膜電極との界面に大きなひ
ずみが内在していることから、熱衝撃サイクルに対する
耐性が小さく、熱衝撃サイクルを100サイクル繰り返
した後の不良が3/20の割合で発生した。
【0042】これに対して、本発明の実施形態にかかる
外部電極が薄膜電極である積層セラミックコンデンサの
場合、焼付け工程がなく、上記比較例の場合のように、
焼付け時にセラミック層と厚膜電極との界面に大きなひ
ずみが内在するようなことがないため、初期不良及び、
熱衝撃サイクルを100サイクル繰り返した後の不良の
いずれの発生も認められなかった。
【0043】[実施形態3]図4は本発明の他の実施形
態にかかる積層セラミック電子部品(この実施形態では
積層セラミックコンデンサ)を示す斜視図である。この
積層セラミックコンデンサは、図2(a)に示すように、
内部にセラミック層5を介して対向するように複数の内
部電極1が配設され、両端部に内部電極1と導通するよ
うに外部電極2が配設されたコンデンサ素子(セラミッ
ク積層体)3を2段に重ねるとともに、各セラミック積
層体3の外部電極2と導通するように両端側に金属キャ
ップ端子24(図4)を取り付けることにより形成され
ている。
【0044】なお、この積層セラミックコンデンサにお
いて、セラミック積層体3の構成、製造方法、セラミッ
ク材料の種類は上記実施形態1及び2の場合と同様であ
るが、外部電極2に関しては、それを構成する膜の種類
や厚み、成膜条件などが、実施形態1及び2の場合とは
異なっている。すなわち、この実施形態の積層セラミッ
クコンデンサにおいては、外部電極2は、特に図示しな
いが、下層側より上層側に順に配設された、Ni10%
Cr層(厚み0.1μm)、Ni30%Cu層(厚み
0.5μm)、Ag層(厚み0.7μm)の3層からなる
多層構造を有している。
【0045】また、外部電極2を構成するNi10%C
r層、Ni30%Cu層、及びAg層の各層はスパッタ
リング法により成膜した。その成膜条件は次の通りであ
る。
【0046】そして、上記のようにして作製したコンデ
ンサ素子3を、エポキシ系接着剤6を介して2段に積み
重ねて接着した。それから、Sn/Pb=9/1のはん
だ引きした金属キャップ端子(厚み0.05mm)24
を、コンデンサ素子3の外部電極2が形成された両端面
に押圧しながらリフロー炉を用いてはんだ付けして接合
することにより、図4に示すような積層セラミックコン
デンサ(集合体)を得た。
【0047】また、比較のため、導電ペーストを塗布、
焼付することにより形成した厚膜電極上に、Niメッキ
及びSnメッキを施すことにより外部電極を形成したコ
ンデンサ素子を作製し、上記と同じ方法で金属キャップ
端子を接合することにより積層セラミックコンデンサ
(比較例)を作製した。
【0048】そして、上記の薄膜電極からなる外部電極
を有する本発明の実施形態にかかる積層セラミックコン
デンサと、厚膜電極からなる外部電極を有する比較例の
積層セラミックコンデンサについて、寸法精度と耐熱衝
撃サイクル性を調べた。
【0049】(1)寸法精度 本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ2
0個と、比較例の積層セラミックコンデンサ20個につ
き、長さ方向(図1のLの方向)の寸法を調べた。その
結果を表5に示す。
【0050】
【表5】
【0051】表5に示すように、同じ静電容量を得るこ
とが可能な積層セラミックコンデンサを考えた場合、本
発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサで
は、長さ方向の寸法が約100μm小さくなる。なお、
長さ方向の寸法を同じとした場合には、取得できる静電
容量を約2.5%増やすことが可能になる。
【0052】また、本発明の積層セラミックコンデンサ
のように、外部電極が薄膜電極である場合には、寸法精
度が高く、かつ、厚膜電極の場合のように稜線部にR
(丸み)が形成されないため、金属キャップ端子を外部
電極に密着させて接合することが可能になり、接続信頼
性を向上させることができる。
【0053】(2)耐熱衝撃サイクル性 −55℃(30分)〜25℃(3分)〜125℃(30
分)の熱衝撃サイクルを100サイクル繰り返した後の
容量変化率を調べ、容量変化率が10%以上のものを不
良(すなわち、容積変化率が10%未満のものを良)と
して、耐熱衝撃サイクル性を調べた。その結果を表6に
示す。
【0054】
【表6】
【0055】表6に示すように、比較例の積層セラミッ
クコンデンサにおいては、外部電極が厚膜電極で、焼付
け時にセラミック層と厚膜電極との界面に大きなひずみ
が内在していることから、熱衝撃サイクルに対する耐性
が小さく、熱衝撃サイクルを100サイクル繰り返した
後の不良が2/20の割合で発生した。
【0056】これに対して、本発明の実施形態にかか
る、外部電極がスパッタリング法などにより形成される
薄膜電極である積層セラミックコンデンサの場合、焼付
け工程がなく、上記比較例の場合のように、焼付け時に
セラミック層と厚膜電極との界面に大きなひずみが内在
するようなことがないため、初期不良及び、熱衝撃サイ
クルを100サイクル繰り返した後の不良のいずれの発
生も認められなかった。
【0057】なお、上記実施形態では、金属端子をセラ
ミック積層体の外部電極にはんだ付けすることにより、
両者を電気的、機械的に接続するようにした場合につい
て説明したが、はんだを用いる代わりに導電性樹脂(接
着剤)を用いることも可能である。なお、その場合、金
属端子と外部電極をはんだ付けする場合に必要なはんだ
浸漬工程などを不要にすることが可能になり、内部に熱
応力ストレスが生じることを抑制することが可能にな
る。
【0058】また、上記実施形態では、外部電極が3層
からなる多層構造を有している場合を例にとって説明し
たが、外部電極の層数や具体的形状などに関しては特別
の制約はなく、3層未満、あるいは4層以上の多層構造
とすることも可能であり、また、場合によっては単層構
造とすることも可能である。また、外部電極の構成材料
についても特別の制約はなく、用途などを考慮して種々
の電極材料を選択することが可能である。
【0059】また、上記実施形態では、外部電極を構成
する各層をスパッタリング法により成膜した場合につい
て説明したが、各層の成膜方法はこれに限られるもので
はなく、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法、
化学メッキ法その他の種々の薄膜成膜方法を用いること
が可能である。
【0060】また、上記実施形態では、セラミック積層
体(コンデンサ素子)を2個積み重ねた場合について説
明したが、積み重ね個数については特別の制約はなく、
2個以上積み重ねることが可能であり、また、場合によ
っては1個だけとすることも可能である。
【0061】本発明はさらにその他の点においても上記
実施形態に限定されるものではなく、金属端子の構成材
料や具体的形状、セラミック積層体の形状やそれを構成
するセラミックの種類(圧電体、磁性体、LC複合体、
絶縁体)などに関し、発明の要旨の範囲内において種々
の応用、変形を加えることが可能である。
【0062】
【発明の効果】上述のように、本発明の積層セラミック
電子部品は、外部電極が膜厚の小さい薄膜電極から形成
されているため、厚膜電極を外部電極とする場合のよう
に膜厚バラツキの影響を受けることがなく、外部電極形
成後の寸法が外部電極形成前のセラミック積層体と実質
的に同じで、高い寸法精度を確保することが可能にな
る。したがって、厚膜電極を外部電極とする場合と比べ
て、厚膜電極の膜厚分だけセラミック積層体の寸法を大
きくすることが可能になり、例えばコンデンサの場合に
は取得できる静電容量を大きくすることが可能になる。
また、寸法精度が高いため、それに沿うように金属端子
を形成しておくことにより、金属端子を外部電極に密着
させて接合することが可能になり、接続信頼性を向上さ
せることができる。また、厚膜電極を外部電極とする場
合のように、電極ペーストの焼付け工程が不要で、外部
電極とセラミック層との界面などに大きな応力が生じる
ことがないため、はんだ浸漬工程などの熱衝撃サイクル
が加わった場合にセラミック積層体に割れや欠けが生じ
たりすることを防止して、信頼性を向上させることがで
きる。
【0063】また、セラミック積層体を複数個積み重
ね、金属端子を各セラミック積層体の外部電極に接合す
ることにより一体化するようにした場合、例えばコンデ
ンサの場合にセラミック積層体が一つだけの場合と同じ
平面面積で、セラミック積層体複数個分の大きな静電容
量を取得することが可能になり、本発明をより実効あら
しめることができる。また、寸法精度が高いため、金属
端子を外部電極に密着させて接合し、複数のセラミック
積層体を積み重ねた状態で容易かつ確実に一体化するこ
とができる。
【0064】また、金属端子を、はんだにより外部電極
に接合するようにした場合、金属端子を外部電極に確実
に接合できるため、十分な接続信頼性を確保して本発明
を実効あらしめることができる。また、はんだにより金
属端子を外部電極に接合する場合にも、外部電極とセラ
ミック層との界面などに大きな応力が内在していないた
め、熱衝撃によるクラックなどの発生を防止することが
できる。
【0065】また、本発明の積層セラミック電子部品に
おいては、金属端子として、金属キャップ端子、又は、
細長く柔軟な金属リード端子を用いることが可能であ
り、これらの端子を用いることにより、セラミック積層
体に熱衝撃が加わることを効率よく防止して、信頼性を
向上させることが可能になる。なお、セラミック積層体
の寸法精度が高く、金属キャップ端子や細長い金属リー
ド端子を容易かつ確実に外部電極に密着させて接合する
ことが可能になるため、接続信頼性を損なうことがな
い。
【0066】また、誘電率の高いPb系セラミックを用
いた場合、例えば、コンデンサの場合に小型大容量化を
実現することが可能になり、本発明を実効あらしめるこ
とができる。なお、本発明によれば、上述のように外部
電極として薄膜電極を用いているので、従来の厚膜電極
を外部電極とする場合のように、ひずみが内在すること
を防止して、耐熱衝撃サイクル性を向上させることが可
能にるため、抗折強度が小さいといわれるPb系セラミ
ックを特に問題なく用いることが可能になる。また、本
発明を積層セラミックコンデンサに適用することによ
り、効率よく積層セラミックコンデンサの小型大容量化
を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる積層セラミック電
子部品を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の一実施形態にかかる積層セラミ
ック電子部品を構成するセラミック積層体を一部切り欠
いた状態で示す斜視図、(b)は外部電極の構成を示す断
面図である。
【図3】本発明の他の実施形態にかかる積層セラミック
電子部品を示す斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態にかかる積層セラ
ミック電子部品を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 内部電極 2 外部電極 2a Ti層 2b Ni30%Cu層 2c Ag層 3 コンデンサ素子(セラミック積層
体) 4 金属端子 5 セラミック層 6 エポキシ系接着剤 14 金属リード端子 24 金属キャップ端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 英樹 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック積層体中に内部電極が配設さ
    れ、かつ、セラミック積層体の表面に外部電極が配設さ
    れた構造を有する積層セラミック電子部品において、 前記外部電極が薄膜成膜方法により形成された薄膜電極
    からなり、かつ、 前記外部電極と導通するように前記セラミック積層体に
    金属端子を取り付けたことを特徴とする積層セラミック
    電子部品。
  2. 【請求項2】前記セラミック積層体を複数個積み重ね、
    前記金属端子を各セラミック積層体の外部電極に接合し
    て一体化したことを特徴とする請求項1記載の積層セラ
    ミック電子部品。
  3. 【請求項3】前記金属端子をはんだにより前記外部電極
    に接合したことを特徴とする請求項1又は2記載の積層
    セラミック電子部品。
  4. 【請求項4】金属端子が前記外部電極の少なくとも一部
    を覆うように配設された金属キャップ端子、又は、前記
    外部電極に接続された細長い金属リード端子であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層セラ
    ミック電子部品。
  5. 【請求項5】前記セラミック積層体を構成するセラミッ
    クが、Pb系セラミックであることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  6. 【請求項6】前記積層セラミック電子部品が積層セラミ
    ックコンデンサであることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の積層セラミック電子部品。
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