JPH1141042A - マイクロ波増幅器 - Google Patents

マイクロ波増幅器

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JPH1141042A
JPH1141042A JP9192761A JP19276197A JPH1141042A JP H1141042 A JPH1141042 A JP H1141042A JP 9192761 A JP9192761 A JP 9192761A JP 19276197 A JP19276197 A JP 19276197A JP H1141042 A JPH1141042 A JP H1141042A
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microwave
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transmission line
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JP9192761A
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Yukinori Tarui
幸宣 垂井
Kiyoharu Kiyono
清春 清野
Yasuyuki Ito
康之 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波増幅器のマルチキャリア増幅時に
問題となる低周波帯での利得を大きく低減させて増幅器
入出力側の低周波成分を低減する。 【解決手段】 半導体素子を有するマイクロ波増幅回路
9と、このマイクロ波増幅回路の入力端子及び出力端子
にそれぞれ接続された入力側伝送線路2及び出力側伝送
線路14と、上記マイクロ波増幅回路9と上記入力側及
び出力側伝送線路との各接続点20及び22に一端が接
続された所定の長さを有するバイアス供給線路3、10
及び該バイアス供給線路の他端にそれぞれ接続されたコ
ンデンサ5、12を有する入力側及び出力側バイアス回
路とを備えたマイクロ波増幅器において、上記入力側バ
イアス回路の入力側伝送線路への接続点と上記マイクロ
波増幅回路の入力端子との間に、抵抗7aとコンデンサ
8aとの並列回路を装荷した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、増幅素子として
トランジスタ等の半導体素子を用いたマイクロ波及びミ
リ波で使用されるマイクロ波増幅器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ここではマイクロ波半導体増幅素子とし
て電解効果トランジスタ(FET)を用いて説明する。
図10は例えば特開昭57−15510号公報及び特開
昭62−209909号公報と同様な従来のマイクロ波
増幅器の一例を示す構成図である。図10において、1
は入力側DCカットのコンデンサ、2は入力側伝送線
路、3はバイアス供給用マイクロストリップ線路、4は
抵抗、5はコンデンサを示し、上記バイアス供給用マイ
クロストリップ線路3と抵抗4及びコンデンサ5によ
り、増幅素子として電解効果トランジスタ(FET)を
用いたマイクロ波増幅回路9の入力側バイアス回路17
を構成する。6は入力側DC電源、15は出力側のDC
カットのコンデンサ、16は出力整合回路、20はバイ
アス回路の接続点である。
【0003】図10において、バイアス供給用マイクロ
ストリップ線路3の電気長は増幅器設計周波数で1/4
波長に設定され、低周波数ではバイアス供給用マイクロ
ストリップ線路3の電気長はほとんど無視できるため、
図10に示すマイクロ波増幅回路9の入力側バイアス回
路17は、図11に示す回路で表すことができる。一般
に、増幅器は、低周波数では利得が高く発振等の不安定
動作を起こす傾向があるため、図11に示すように、入
力側バイアス回路17に抵抗4を設けて、マイクロ波増
幅回路9のFETに対する入力側の整合条件を変化させ
低周波での発振を阻止することができるという利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、マイクロ波増
幅回路9内FETの有する有能利得は低周波数帯で非常
に大きいため、増幅器全体でも低周波数帯では高い利得
を有することが多い。図10に示した従来のマイクロ波
増幅回路9の入力側バイアス回路17は低周波数におい
て図11で表される回路となるため、低周波でのマイク
ロ波増幅回路9の整合条件を変化させることができる。
しかし、従来技術では発振等の増幅器不安定動作を除去
することが目的であり、低周波数で増幅器の有する利得
を十分に低減させる回路とはならない。
【0005】低周波数でマイクロ波増幅器に利得が存在
する場合、マルチキャリア入力時に問題が発生する。マ
イクロ波増幅器にマルチキャリアの入力がされたときに
増幅器非線形性により入力側に低周波数信号が発生する
が、当該マイクロ波増幅器が低周波数で利得を持つ場
合、その低周波数信号がマイクロ波増幅器により増幅さ
れるという問題点がある。この信号はDC電源の消費量
を増やすだけでなく、出力側のバイアスカットのキャパ
シタンスの存在により増幅器外側に出力されることがな
いため、増幅素子の出力端子(ドレイン端子)に大振幅
の低周波信号を発生させるという問題点がある。このよ
うに発生する入出力の低周波信号は増幅器の動作を不安
定にさせるとともに、RF帯での増幅器の出力電力およ
び歪み特性を悪化させるという問題点がある。
【0006】この発明は上述した従来例に係る問題点を
解消するためになされたもので、低周波数で増幅器の有
する利得を十分に低減させて、発振等の増幅器の不安定
動作を除去することができるマイクロ波増幅器を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマイクロ
波増幅器は、半導体素子を有するマイクロ波増幅回路
と、このマイクロ波増幅回路の入力端子及び出力端子に
それぞれ接続された入力側伝送線路及び出力側伝送線路
と、上記マイクロ波増幅回路と上記入力側及び出力側伝
送線路との各接続点に一端が接続された所定の長さを有
するバイアス供給線路及び該バイアス供給線路の他端に
それぞれ接続されたコンデンサを有する入力側及び出力
側バイアス回路とを備えたマイクロ波増幅器において、
上記入力側バイアス回路の入力側伝送線路への接続点と
上記マイクロ波増幅回路の入力端子との間に、抵抗とコ
ンデンサとの並列回路を装荷したことを特徴とするもの
である。
【0008】また、上記出力側バイアス回路の出力側伝
送線路への接続点と上記マイクロ波増幅回路の出力端子
との間に、抵抗とコンデンサとの並列回路を装荷したこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、上記並列回路の抵抗は、上記入力側
バイアス回路の入力側伝送線路への接続点と上記マイク
ロ波増幅回路の入力端子との間の伝送線路または上記マ
イクロ波増幅回路の出力端子と上記出力側バイアス回路
の出力側伝送線路への接続点との間の伝送線路中に設け
た間隙に装荷されてなるシート抵抗でなり、上記並列回
路のコンデンサは、間隙を隔てて設けられた両側の伝送
線路のうちいずれか一方の伝送線路上に装荷されたチッ
プキャパシタでなり、このチップキャパシタは他方の伝
送線路にリボンを介して接続されてなることを特徴とす
るものである。
【0010】また、上記入力側バイアス回路のコンデン
サは、周波数特性の互いに異なる複数のコンデンサの並
列接続体でなることを特徴とするものである。
【0011】また、上記出力側バイアス回路のコンデン
サは、周波数特性の互いに異なる複数のコンデンサの並
列接続体でなることを特徴とするものである。
【0012】また、上記マイクロ波増幅回路の半導体素
子の入力側に、他端がコンデンサに接続される所定の長
さを有する伝送線路を接続したことを特徴とするもので
ある。
【0013】さらに、上記マイクロ波増幅回路の半導体
素子の出力側に、他端がコンデンサに接続される所定の
長さを有する伝送線路を接続したことを特徴とするもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるマ
イクロ波増幅器を示す構成図である。図1において、1
はDCカットキャパシタ、2は入力側伝送線路、3は所
定の長さを有するバイアス供給用ストリップ線路、4は
抵抗、5はコンデンサを示し、上記バイアス供給用マイ
クロストリップ線路3と抵抗4及びコンデンサ5によ
り、増幅素子として電解効果トランジスタ(FET)を
用いたマイクロ波増幅回路9の入力側バイアス回路を構
成する。6は入力側DC電源、7a,7bは抵抗、8
a,8bはコンデンサ、10と12は出力側バイアス回
路を構成するバイアス供給用マイクロストリップ線路と
コンデンサ、13は出力側DC電源、14は出力側伝送
線路、15はDCカットキャパシタを示し、上記入力側
及び出力側バイアス回路を構成するコンデンサ5及び1
2は低周波信号をショートさせるのに十分大きな容量を
有する。なお、20及び22は入力側及び出力側バイア
ス回路の接続点である。
【0015】ここで、図1の(a)に示す回路例は、抵
抗7aとコンデンサ8aとの並列回路をマイクロ波増幅
回路9の入力側に設けて、低周波帯での増幅器利得のみ
を低下させるようにしており、また、図1の(b)に示
す回路例は、抵抗7bとコンデンサ8bとの並列回路を
マイクロ波増幅回路9の出力側に設けて、低周波帯での
増幅器利得のみを低下させるようにしている。
【0016】また、上記マイクロ波増幅回路9は、一般
に、整合回路を含むFETとして表現され、その内部は
図2のように表せられる。マイクロ波増幅回路9は、図
2に示すように、入力整合回路30a,30bと、出力
側整合回路32a,32bと、FET等のマイクロ波増
幅素子31a,31bとを備える。33a,33bはF
ETゲート端子、34a,34bはFETドレイン端子
である。ここでは、2分配・合成増幅回路として表した
が、いかなる構成の増幅回路でもよい。
【0017】次に動作について説明する。まず、図1の
(a)に示す回路例において、DCカットキャパシタ1
を通ったマイクロ波は、入力側伝送線路2及びコンデン
サ8を通ってマイクロ波増幅回路9に伝達される。マイ
クロ波増幅回路9で増幅された信号は、出力側伝送線路
14及びDCカットのキャパシタ15を通って外部に出
力される。なお、入力側バイアス回路を構成する抵抗4
は、低周波数での増幅器の発振等の不安定動作を抑圧す
るために設けられた抵抗で、従来例と同様に機能する。
【0018】ここで、上記マイクロ波増幅回路9の非線
形性により発生する低周波信号について説明する。高出
力増幅回路では、入力電力が上昇すると増幅素子が非線
形領域に入り、出力が飽和する。このような場合、出力
信号波形が歪むため、増幅しようとする基本波信号だけ
でなく、その高調波信号等も発生する。増幅回路にマル
チキャリア信号を入力された場合、上記非線形性より出
力側に相互変調歪み成分が発生する。マルチキャリア信
号として互いに近接した2波が入力された場合を例に取
り説明する。
【0019】今、増幅する信号2波の周波数をf1,f2
(f1>f2)とすると、その相互変調歪み成分は次式で
表せれる。 fmn=mf1+nf2 ・・・(1) (1)式において、m,nは整数である。(m,n)=
(m,−m)のとき歪み成分は fm=m(f1−f2) ・・・(2) となり、KHz〜MHzオーダーの低周波信号が増幅回
路の出力側に発生する。出力側に発生した信号は、増幅
回路のアイソレーションや電源回路を介して入力側にも
発生する。
【0020】一般に、マイクロ波増幅回路9のマイクロ
波増幅素子31a,31bは、低周波数ほど高い有能利
得を有するため、特別にこの利得を低減する回路構成を
用いない場合には増幅回路全体でも低周波数帯で利得を
有することが多い。従来例のように、入力側に抵抗4を
装荷しRF帯に影響しないように低周波での整合条件を
変化させることで利得を低下させ増幅回路を安定に動作
させた場合でも絶対値として大きな利得を有する傾向が
ある。
【0021】このように、マイクロ波増幅回路9が低周
波数帯で利得を有する場合、入力側に発生した信号は出
力側に増幅される。また、発生した低周波帯の信号は出
力側DCカットのコンデンサ15の存在により増幅回路
外側にほとんど出力されない。この結果、この過程が連
続することにより増幅回路入力及び出力側に大振幅の低
周波信号が発生する。
【0022】このFETのドレインおよびゲート側に発
生した低周波信号は、入力側及び出力側DC電源6及び
13のバイアスにより設定されたFET31a,31b
のバイアス点を変動させるため、増幅器の動作状態を変
え、増幅器を不安定動作させるとともに、RFの出力電
力及び歪み特性を劣化させる等の現象を生む。図3に一
例として従来技術で構成されたRF帯で設計されたマイ
クロ波増幅回路9が低周波数で有する利得を示す。図3
に示すように、150MHz付近に利得ピークが存在す
ることがわかる。また、図4(a),(b)に互いに近
接するRF2波の周波数間隔をそれぞれ5MHz,15
0MHzとしたときに増幅回路出力側に発生する電圧信
号波形を示す。それぞれの場合に(2)式で周波数f1
で与えられる5MHz,150MHzの低周波信号が発
生し、利得のある周波数で大振幅の低周波信号が発生す
る。
【0023】本実施の形態1で述べるマイクロ波増幅器
では、マルチキャリア増幅時にこのように問題となる低
周波帯での利得を大きく低減させるために、図1(a)
に示すように、バイアス回路の接続点20とマイクロ波
増幅回路9の入力端子との間に、抵抗7aとコンデンサ
8aとの並列回路(RC並列回路)を装荷する。ここ
で、コンデンサ8aのリアクタンスは(2)式で表され
る低周波信号にとっては十分大く、RF信号については
十分小さなリアクタンスとなる値に設定される。このた
め、RF信号についてはコンデンサ8aを信号が通るた
めほとんどRF帯の特性に影響を与えない。一方、
(2)式で表される低周波信号については、コンデンサ
8aのリアクタンスが大きいため抵抗7で吸収される。
【0024】従って、抵抗7aとコンデンサ8aとの並
列回路でなる吸収型のハイパスフィルタ回路をマイクロ
波増幅回路9の入力端子に直列に装荷することにより低
周波帯での増幅器利得のみを低下させることができる。
これにより、入出力側の大振幅の低周波信号の発生が抑
えられ、増幅器動作が安定し、良好なRF出力特性及び
歪み特性を得ることができる。なお、ゲート電流は一般
にドレイン側に比べて非常に小さいため、ゲート側にR
C回路を装荷すれば抵抗7aによるゲートバイアスの変
化はほとんどなく、RF特性への影響はない。
【0025】図5に本実施の形態のRC並列回路を上述
した図3及び図4に示した特性を有するマイクロ波増幅
回路9のゲート側に装荷した場合の低周波数帯での利得
を示す。図5に示すように、1GHzまで利得が低いレ
ベルに押さえられる。また、図6(a),(b)にRF
2波の周波数間隔をそれぞれ5MHz,150MHzと
したときの増幅器出力側に発生するそれぞれの信号波形
を示す。ともに図6の場合に比べ振幅が小さくなってい
ることがわかる。
【0026】上述したように、図1(a)に示すマイク
ロ波増幅器によれば、入力側バイアス回路の接続点20
とマイクロ波増幅回路9の入力端子との間に、抵抗7a
とコンデンサ8aとの並列回路を装荷することにより、
低周波数で増幅器の有する利得を十分に低減させて、発
振等の増幅器の不安定動作を除去することができ、増幅
器動作が安定し、歪み特性が向上する。
【0027】また、図1(b)に示すように、出力側バ
イアス回路の接続点22とマイクロ波増幅回路9の出力
端子との間に、抵抗7bとコンデンサ8bとの並列回路
を装荷することにより、僅かな非線形性によって発生す
る(2)式で表される信号の増幅を押さえることがで
き、特に、低雑音増幅器では、入力側への抵抗の装荷は
雑音指数の悪化の原因となるため、出力側にRC並列回
路を装荷することにより、雑音指数の悪化を抑えなが
ら、低周波帯の利得を低下させることができ、増幅器動
作が安定し、歪み特性が向上する。
【0028】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2によるマイクロ波増幅器の一部構成を説明するため
の構成図である。図7に示す構成図は、図1に示す抵抗
7a,7bとコンデンサ8a,8bとの各RC並列回路
に対応する部材を示すもので、図7において、40は抵
抗7a,7bに対応するシート抵抗、41はコンデンサ
8a,8bに対応するチップキャパシタ、42は金リボ
ン、43aと43bを総称する43は入力側バイアス回
路の入力側伝送線路2への接続点20とマイクロ波増幅
回路9の入力端子との間の伝送線路、44aと44bを
総称する44はマイクロ波増幅回路9の出力端子と出力
側バイアス回路の出力側伝送線路への接続点22との間
の伝送線路である。
【0029】本実施の形態2では、図1(a)に示す抵
抗7aとコンデンサ8aでなるRC並列回路を装荷する
際、入力側バイアス回路の接続点20とマイクロ波増幅
回路9の入力端子との間の伝送線路43中に、間隙を設
け、その間にシート抵抗40を装荷し、間隙が設けられ
ることにり分離された一方の伝送線路43aにチップキ
ャパシタ41を装荷し、金リボン42で他方の伝送線路
43bとを接続している。ここで、金リボン42はボン
ディングワイヤ等でも良い。また、図1(b)に示す抵
抗7bとコンデンサ8bでなるRC並列回路を装荷する
際、マイクロ波増幅回路9の出力端子と出力側バイアス
回路の接続点22との間の伝送線路44中に、間隙を設
け、その間にシート抵抗40を装荷し、間隙が設けられ
ることにり分離された一方の伝送線路44aにチップキ
ャパシタ41を装荷し、金リボン42で他方の伝送線路
44bとを接続している。
【0030】次に動作について説明する。RF信号につ
いてコンデンサ8と抵抗7を通った二つの経路の信号が
合成点で合成される場合、損失が発生する。この損失は
2経路の経路長が2nλ(nは整数)の時極小となる。
線路損失や回路レイアウト上電気長は長くとれないた
め、電気長をゼロに近づけると都合がよい。本実施の形
態2では、チップキャパシタと伝送線路を接続するリボ
ンの下に抵抗を装荷することにより、この電気長を小さ
くしたので、RC並列回路を装荷することによるRF信
号の損失を低減できる。
【0031】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3によるマイクロ波増幅器を示す構成図である。図4
において、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符
号を付し、その説明は省略する。新たな符号として、1
8、19は入力側及び出力側バイアス回路に設けられる
周波数特性の異なる複数のコンデンサでなる並列回路で
ある。
【0032】次に動作について説明する。マルチキャリ
ア信号を増幅する場合、(2)式に示されるように、増
幅器が非線形動作領域に入ると互いのキャリアの差周波
数の整数倍で表される低周波信号がマイクロ波増幅回路
9の半導体素子としてのFETのドレイン端子及びゲー
ト端子に発生する。並列回路18のリアクタンスが低周
波数について十分小さい場合、この低周波数信号はコン
デンサ部でショートされ振幅はゼロとなり、ドレイン及
びゲート端子の低周波電圧成分が小さくなるため、増幅
器のRF特性が向上する。従って、並列回路18のリア
クタンスは低周波信号に対して十分小さい必要がある。
【0033】増幅器がマルチキャリアを増幅する場合の
キャリア帯域は、システムの要求から広がる傾向があ
り、この結果、このコンデンサの並列回路18でショー
トにすべき低周波信号も数百MHzまでと広帯域化する
傾向がある。一般に、コンデンサは容量が大きくなる
と、高周波数ではキャパシタンスとして機能しなくな
り、数KHzから数百MHzまでの電圧信号を同一のキ
ャパシタンスでショートさせることは不可能となる。
【0034】本実施の形態3によれば、この課題を解決
するため、入力/出力側のバイアス回路端に、例えば数
KHzオーダーの信号をショートさせるコンデンサか
ら、数百MHzの信号をショートさせるコンデンサまで
を並列に装荷することにより、マルチキャリア増幅時に
発生するすべての低周波信号をショートさせることがで
きる。これにより、増幅回路中のFETドレイン/ゲー
ト端子での低周波電圧成分が小さくなるため、増幅器の
RF特性が向上する。
【0035】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4によるマイクロ波増幅回路9の内部構成図である。
図9において、図2に示す実施の形態1に係るマイクロ
波増幅回路9と同一部分は同一符号を付してその説明は
省略する。新たな符号として、35a〜35dは増幅器
中心周波数で1/4波長となる伝送線路、36a〜36
dはコンデンサ、37と38は分配点と合成点である。
【0036】次に動作について説明する。マルチキャリ
ア信号を増幅する場合、キャリア帯域はシステムの要求
から広がる傾向があり、この結果、例えば図8に示す入
力側バイアス回路に設けたコンデンサの並列回路18で
ショートにすべき低周波信号も数百MHzまでと広帯域
化する傾向がある。ここで、数百MHzの電圧信号にと
って入力側及び出力側バイアス回路のコンデンサでショ
ートされた信号は、FET31a,31bのゲート33
a,34a及びドレイン33b,34bまでの線路長に
よる無視できない電気長によりゲートおよびドレイン端
子では一定の振幅を有するようになる。これにより、R
F帯での出力および変調歪み特性が悪化する。
【0037】本実施の形態4によれば、この課題を解決
するため、FET31a,31bのゲート33a,33
b/ドレイン34a,34b端子直近に中心周波数で1
/4波長となる伝送線路35a〜35dを介したコンデ
ンサ36a〜36dを装荷することで、FET31a,
31bのゲート/ドレイン端子での低周波電圧成分を小
さくすることができる。ここで、伝送線路35a〜35
dの電気長は増幅器中心周波数について1/4波長に設
定されているためにRF特性には影響することはない。
【0038】上述した本構成により、増幅回路中のFE
Tゲート/ドレイン端子での低周波電圧成分が小さくな
るため、増幅器のRF特性が向上する。また、上記伝送
線路35a〜35dと上記コンデンサ36a〜36dで
構成される直列回路の装荷位置を分配点37と合成点3
8にすることもできる。これにより、FETのゲート/
ドレイン端子個々に装荷する場合に対し回路構成上のサ
イズの増大等の困難を少なくすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るマイクロ
波増幅器によれば、半導体素子を有するマイクロ波増幅
回路と、このマイクロ波増幅回路の入力端子及び出力端
子にそれぞれ接続された入力側伝送線路及び出力側伝送
線路と、上記マイクロ波増幅回路と上記入力側及び出力
側伝送線路との各接続点に一端が接続された所定の長さ
を有するバイアス供給線路及び該バイアス供給線路の他
端にそれぞれ接続されたコンデンサを有する入力側及び
出力側バイアス回路とを備えたマイクロ波増幅器におい
て、上記入力側バイアス回路の入力側伝送線路への接続
点と上記マイクロ波増幅回路の入力端子との間に、抵抗
とコンデンサとの並列回路を装荷したので、RF帯の信
号損失増大させることなく、増幅器の非線形性のためゲ
ート側に発生した低周波数の信号を吸収できるため、低
周波数で増幅器の有する利得を十分に低減させて、発振
等の増幅器の不安定動作を除去することができ、RF出
力特性や歪み特性が向上する効果がある。
【0040】また、上記出力側バイアス回路の出力側伝
送線路への接続点と上記マイクロ波増幅回路の出力端子
との間に、抵抗とコンデンサとの並列回路を装荷するこ
とにより、低周波数信号の利得を抑えながらRF帯での
損失を極小化できる効果がある。
【0041】また、上記並列回路の抵抗を、上記入力側
バイアス回路の入力側伝送線路への接続点と上記マイク
ロ波増幅回路の入力端子との間の伝送線路または上記マ
イクロ波増幅回路の出力端子と上記出力側バイアス回路
の出力側伝送線路への接続点との間の伝送線路中に設け
た間隙に装荷されてなるシート抵抗とし、上記並列回路
のコンデンサを、間隙を隔てて設けられた両側の伝送線
路のうちいずれか一方の伝送線路上に装荷されたチップ
キャパシタとして、このチップキャパシタを他方の伝送
線路にリボンを介して接続するようにして構成すること
により、低周波数信号の利得を抑えながらRF帯での損
失を極小化できる効果がある。
【0042】また、上記入力側バイアス回路のコンデン
サとして、周波数特性の互いに異なる複数のコンデンサ
の並列接続体を装荷することにより、マルチキャリア増
幅時に増幅器非線形性により発生する広帯域な低周波数
帯のすべての信号をショートさせることができ、増幅素
子入力端子における低周波信号の振幅を低減することが
できる。
【0043】また、上記出力側バイアス回路のコンデン
サとして、周波数特性の互いに異なる複数のコンデンサ
の並列接続体を装荷することにより、マルチキャリア増
幅時に増幅器非線形性により発生する広帯域な低周波数
帯のすべての信号をショートさせることができ、増幅素
子出力端子における低周波信号の振幅を低減することが
できる。
【0044】また、上記マイクロ波増幅回路の半導体素
子の入力側に、他端がコンデンサに接続される所定の長
さを有する伝送線路を接続することにより、上記半導体
素子の直近で低周波信号をショートさせることができ、
入力端子における低周波信号の振幅を低減することがで
きる。
【0045】さらに、上記マイクロ波増幅回路の半導体
素子の出力側に、他端がコンデンサに接続される所定の
長さを有する伝送線路を接続することにより、上記半導
体素子の直近で低周波信号をショートさせることがで
き、出力端子における低周波信号の振幅を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるマイクロ波増
幅器を示す構成図である。
【図2】 図1のマイクロ波増幅回路の内部構成図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1の説明に供する従来
のマイクロ波増幅器が持つ利得を示す特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の説明に供する従来
のマイクロ波増幅器の入出力端子の信号波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるマイクロ波増
幅器が持つ利得を示す特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態1によるマイクロ波増
幅器の入出力端子の信号波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるマイクロ波増
幅器を示す部分説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるマイクロ波増
幅器を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるマイクロ波増
幅回路の内部構成図である。
【図10】 従来のマイクロ波増幅器を示す構成図であ
る。
【図11】 従来のマイクロ波増幅回路の低周波での等
価回路図である。
【符号の説明】
2 入力側伝送線路、3,10 バイアス供給用マイク
ロストリップ線路、5,12 入力側及び出力側バイア
ス回路のコンデンサ、7a,7b 抵抗、8a,8b
コンデンサ、9 マイクロ波増幅回路、14 出力側伝
送線路、18,19 コンデンサの並列回路、35a〜
35d 伝送線路、36a〜36d コンデンサ、40
シート抵抗、41 チップキャパシタ、42 金リボ
ン、43a,43b,44a,44b 伝送線路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を有するマイクロ波増幅回路
    と、 このマイクロ波増幅回路の入力端子及び出力端子にそれ
    ぞれ接続された入力側伝送線路及び出力側伝送線路と、 上記マイクロ波増幅回路と上記入力側及び出力側伝送線
    路との各接続点に一端が接続された所定の長さを有する
    バイアス供給線路及び該バイアス供給線路の他端にそれ
    ぞれ接続されたコンデンサを有する入力側及び出力側バ
    イアス回路とを備えたマイクロ波増幅器において、 上記入力側バイアス回路の入力側伝送線路への接続点と
    上記マイクロ波増幅回路の入力端子との間に、抵抗とコ
    ンデンサとの並列回路を装荷したことを特徴とするマイ
    クロ波増幅器。
  2. 【請求項2】 上記出力側バイアス回路の出力側伝送線
    路への接続点と上記マイクロ波増幅回路の出力端子との
    間に、抵抗とコンデンサとの並列回路を装荷したことを
    特徴とする請求項1記載のマイクロ波増幅器。
  3. 【請求項3】 上記並列回路の抵抗は、上記入力側バイ
    アス回路の入力側伝送線路への接続点と上記マイクロ波
    増幅回路の入力端子との間の伝送線路または上記マイク
    ロ波増幅回路の出力端子と上記出力側バイアス回路の出
    力側伝送線路への接続点との間の伝送線路中に設けた間
    隙に装荷されてなるシート抵抗でなり、上記並列回路の
    コンデンサは、間隙を隔てて設けられた両側の伝送線路
    のうちいずれか一方の伝送線路上に装荷されたチップキ
    ャパシタでなり、このチップキャパシタは他方の伝送線
    路にリボンを介して接続されてなることを特徴とする請
    求項1または2記載のマイクロ波増幅器。
  4. 【請求項4】 上記入力側バイアス回路のコンデンサ
    は、周波数特性の互いに異なる複数のコンデンサの並列
    接続体でなることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載のマイクロ波増幅器。
  5. 【請求項5】 上記出力側バイアス回路のコンデンサ
    は、周波数特性の互いに異なる複数のコンデンサの並列
    接続体でなることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のマイクロ波増幅器。
  6. 【請求項6】 上記マイクロ波増幅回路の半導体素子の
    入力側に、他端がコンデンサに接続される所定の長さを
    有する伝送線路を接続したことを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかに記載のマイクロ波増幅器。
  7. 【請求項7】 上記マイクロ波増幅回路の半導体素子の
    出力側に、他端がコンデンサに接続される所定の長さを
    有する伝送線路を接続したことを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれかにマイクロ波増幅器。
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