JPH1142884A - 水性ボールペン用インキ追従体ゲル状物 - Google Patents
水性ボールペン用インキ追従体ゲル状物Info
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- JPH1142884A JPH1142884A JP9215516A JP21551697A JPH1142884A JP H1142884 A JPH1142884 A JP H1142884A JP 9215516 A JP9215516 A JP 9215516A JP 21551697 A JP21551697 A JP 21551697A JP H1142884 A JPH1142884 A JP H1142884A
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- gel
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 少なくとも不(難)揮発性溶剤と、それぞれが
違った原理で増粘する2種以上の増粘剤で増粘され、低
粘度の基油と、総量として控え目な量の増粘剤からな
り、粘弾性的に流動性が高いゲル状の水性ボールペン用
のインキ追従体。 【効果】 インキ収容管に直接インキを収容する水性ボ
ールペンにおいて、25℃に於ける基油の粘度が3Pa・s
ec以下、かつ増粘剤の総量が6%以下のゲル状物であ
り、増粘の原理の違う2種以上の増粘剤を同時に用いる
インキ追従体ゲル状物は低粘稠性のグリースやインキ追
従体にありがちな離油による油分の分離がないばかりで
なく、非常のインキへの追従性の良い水性ボールペン用
インキ追従体である。
違った原理で増粘する2種以上の増粘剤で増粘され、低
粘度の基油と、総量として控え目な量の増粘剤からな
り、粘弾性的に流動性が高いゲル状の水性ボールペン用
のインキ追従体。 【効果】 インキ収容管に直接インキを収容する水性ボ
ールペンにおいて、25℃に於ける基油の粘度が3Pa・s
ec以下、かつ増粘剤の総量が6%以下のゲル状物であ
り、増粘の原理の違う2種以上の増粘剤を同時に用いる
インキ追従体ゲル状物は低粘稠性のグリースやインキ追
従体にありがちな離油による油分の分離がないばかりで
なく、非常のインキへの追従性の良い水性ボールペン用
インキ追従体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインキ収容管内に直接収
容する水性ボールペン用インキの尾端部に使用するイン
キ追従体に関する。
容する水性ボールペン用インキの尾端部に使用するイン
キ追従体に関する。
【0002】
【従来の技術】水性ボールペンのインキの粘度は、類似
の形態を持つ油性ボールペンの粘度が3Pa・sec〜20Pa
・secであるのに対し、50mPa・sec〜3Pa・secと低いた
め、ペンを上向き又は横向きに放置した場合にはインキ
が漏出してしまう。また、軽度な衝撃でもインキが飛散
し、手や服を汚してしまう恐れがあるため、これを防止
するべくインキ追従体が具備されている。
の形態を持つ油性ボールペンの粘度が3Pa・sec〜20Pa
・secであるのに対し、50mPa・sec〜3Pa・secと低いた
め、ペンを上向き又は横向きに放置した場合にはインキ
が漏出してしまう。また、軽度な衝撃でもインキが飛散
し、手や服を汚してしまう恐れがあるため、これを防止
するべくインキ追従体が具備されている。
【0003】特開昭48−40510、特開昭57−1
53070、特開昭57−200472、特開昭58−
1772、特開昭61−57673、特開昭61−14
5269、特開昭61−151289、特開昭61−2
00187、特開昭61−268786、特開昭62−
50379、特開昭62−148581、特開昭62−
199492、特開昭63−6077、特開平02−2
48487、特開平04−202281、特開平05−
270192、特開平05−270193、特開平06
−200235、特開平06−220418、特開平0
6−247094、特開平06−264048、特開平
06−328890、特開平06−336584、特開
平07−61187、特開平07−173426、特開
平07−214974、特開平07−214975、特
開平07−242093、特開平07−266780、
特開平08−2171、特開平08−11481、特開
平08−58282、特開平08−72465、特開平
08−90982、特開平08−108679、特開平
08−142570、特開平08−183286、特開
平08−300873、特開平08−300874、特
開平09−11683、特開平09−76687などに
は、インキ収容管に直接インキを収容せしめる水性ボー
ルペンにゲル状物もしくはゲル状物と固形物を併用する
インキ追従体を具備する事が開示されている。これら
は、インキに追従しやすくする、落下時の衝撃に耐え
る、逆流防止効果を高める、見栄えを良くするなど、多
様な目的と着眼の発明である。
53070、特開昭57−200472、特開昭58−
1772、特開昭61−57673、特開昭61−14
5269、特開昭61−151289、特開昭61−2
00187、特開昭61−268786、特開昭62−
50379、特開昭62−148581、特開昭62−
199492、特開昭63−6077、特開平02−2
48487、特開平04−202281、特開平05−
270192、特開平05−270193、特開平06
−200235、特開平06−220418、特開平0
6−247094、特開平06−264048、特開平
06−328890、特開平06−336584、特開
平07−61187、特開平07−173426、特開
平07−214974、特開平07−214975、特
開平07−242093、特開平07−266780、
特開平08−2171、特開平08−11481、特開
平08−58282、特開平08−72465、特開平
08−90982、特開平08−108679、特開平
08−142570、特開平08−183286、特開
平08−300873、特開平08−300874、特
開平09−11683、特開平09−76687などに
は、インキ収容管に直接インキを収容せしめる水性ボー
ルペンにゲル状物もしくはゲル状物と固形物を併用する
インキ追従体を具備する事が開示されている。これら
は、インキに追従しやすくする、落下時の衝撃に耐え
る、逆流防止効果を高める、見栄えを良くするなど、多
様な目的と着眼の発明である。
【0004】これらの共通点としては、横乃至上向きで
放置されても逆流しないように、難揮発性又は不揮発性
溶剤を何らかの増粘剤を用いて疑塑性を与ていることで
ある。もう一つの特徴としては、旧来の油性ボールペン
では潤滑剤などに用いる一般的なグリース(以下潤滑グ
リース)と同等の粘稠度を持つインキ追従体が用いられ
ることが多かったが、これと比較すると、粘度、稠度と
も低いものが多いことが挙げられる。これはインキへの
追従性をよくするためである。ボールペンの筆記に要す
るインキ量はボール径によってまちまちだが、細字0.5
mm〜太字1.0mmの油性ボールペンでは100mあたり
10〜30mgであるのに対し、水性ボールペンは細字
0.3mm〜太字0.7mmで、100mあたり50〜300
mgのインキ量を要する。水性ボールペンは5〜10倍以
上のインキを消費するので、インキ追従体には厳しいイ
ンキ追従性能が要求されきたのである。さらに、昨今、
金・銀色や白色系統など、金属粉や酸化チタンを用いる
ボールペンが登場して来たが、これら特殊インキの流出
量は0.7mmのボールを使用した場合、400mg/100m
以上と、従来色の最大値の更に1.5倍にも及ぶ流出量
に対応を迫られる場合もある。
放置されても逆流しないように、難揮発性又は不揮発性
溶剤を何らかの増粘剤を用いて疑塑性を与ていることで
ある。もう一つの特徴としては、旧来の油性ボールペン
では潤滑剤などに用いる一般的なグリース(以下潤滑グ
リース)と同等の粘稠度を持つインキ追従体が用いられ
ることが多かったが、これと比較すると、粘度、稠度と
も低いものが多いことが挙げられる。これはインキへの
追従性をよくするためである。ボールペンの筆記に要す
るインキ量はボール径によってまちまちだが、細字0.5
mm〜太字1.0mmの油性ボールペンでは100mあたり
10〜30mgであるのに対し、水性ボールペンは細字
0.3mm〜太字0.7mmで、100mあたり50〜300
mgのインキ量を要する。水性ボールペンは5〜10倍以
上のインキを消費するので、インキ追従体には厳しいイ
ンキ追従性能が要求されきたのである。さらに、昨今、
金・銀色や白色系統など、金属粉や酸化チタンを用いる
ボールペンが登場して来たが、これら特殊インキの流出
量は0.7mmのボールを使用した場合、400mg/100m
以上と、従来色の最大値の更に1.5倍にも及ぶ流出量
に対応を迫られる場合もある。
【0005】ところが、一般に潤滑グリースでは粘稠度
の低いものほど安定性が悪く、放置しておくと油分が分
離してくる現象(離油)が起こりやすい。また、増粘剤
成分が潤滑グリース中で移動し易いため、疎の部分と密
の部分が入り交じり、均一な状態ではなくなり易い。水
性ボールペン用のインキ追従体も潤滑グリースと類似の
材料を用いるものであるから、同様の物理法則に基ずい
た経時的挙動を示し、大きな問題となっている。離油が
起こればインキ中の界面活性剤に影響してインキ中での
効力を弱めたり、油滴としてインキ流路を分断したりし
て筆記に悪影響を及ぼす。また均一性がなければ追従す
る部分とインキ収容管内壁に粒状に付着する物とが出来
て、見栄えが悪いばかりで無く、内壁に付着した分だけ
量が減り、最後には揮発防止や漏洩防止などの追従体と
して機能も無くなってしまう。
の低いものほど安定性が悪く、放置しておくと油分が分
離してくる現象(離油)が起こりやすい。また、増粘剤
成分が潤滑グリース中で移動し易いため、疎の部分と密
の部分が入り交じり、均一な状態ではなくなり易い。水
性ボールペン用のインキ追従体も潤滑グリースと類似の
材料を用いるものであるから、同様の物理法則に基ずい
た経時的挙動を示し、大きな問題となっている。離油が
起こればインキ中の界面活性剤に影響してインキ中での
効力を弱めたり、油滴としてインキ流路を分断したりし
て筆記に悪影響を及ぼす。また均一性がなければ追従す
る部分とインキ収容管内壁に粒状に付着する物とが出来
て、見栄えが悪いばかりで無く、内壁に付着した分だけ
量が減り、最後には揮発防止や漏洩防止などの追従体と
して機能も無くなってしまう。
【0006】特開平06−328890では基油の粘度
の違う2種以上のゲル状物を用いて、追従性と耐落下性
能を得ている。また、特開平07−61187では固形
物と併用して耐落下衝撃を良くし、流動性の良いゲル状
物でインキへの追従性を確保している。どちらも流動性
の良いもの、即ち損失弾性率の大きいものと、耐衝撃性
の強いものを組み合わせることによって系全体の貯蔵弾
性率を高めることによって追従性と耐落下衝撃のどちら
にも優れたインキ追従体の発明である。しかしながら、
これらは低粘稠度で流動しやすいインキ追従体を用いる
ため、前述の問題、即ち離油に対して非常に弱いという
欠点があった。
の違う2種以上のゲル状物を用いて、追従性と耐落下性
能を得ている。また、特開平07−61187では固形
物と併用して耐落下衝撃を良くし、流動性の良いゲル状
物でインキへの追従性を確保している。どちらも流動性
の良いもの、即ち損失弾性率の大きいものと、耐衝撃性
の強いものを組み合わせることによって系全体の貯蔵弾
性率を高めることによって追従性と耐落下衝撃のどちら
にも優れたインキ追従体の発明である。しかしながら、
これらは低粘稠度で流動しやすいインキ追従体を用いる
ため、前述の問題、即ち離油に対して非常に弱いという
欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
キ収容管に直接インキを収容せしめる水性ボールペン用
のインキ追従体に求められる高度なインキ追従性が保証
される低い粘稠性を持ちながら、離油し難いインキ追従
体ゲル状物を提供するものである。本発明のゲル状物は
そのまま単独で用いても有効に機能するが、極めて離油
が少なく、安定な粘弾性を得られる特性をより生かすた
め、強い落下衝撃が加わっても筆記性能に影響のない、
特開平06−328890および特開平07−6118
7等に見られるインキ追従体の、低粘稠性のゲル状物と
して用いることを推奨するものである。
キ収容管に直接インキを収容せしめる水性ボールペン用
のインキ追従体に求められる高度なインキ追従性が保証
される低い粘稠性を持ちながら、離油し難いインキ追従
体ゲル状物を提供するものである。本発明のゲル状物は
そのまま単独で用いても有効に機能するが、極めて離油
が少なく、安定な粘弾性を得られる特性をより生かすた
め、強い落下衝撃が加わっても筆記性能に影響のない、
特開平06−328890および特開平07−6118
7等に見られるインキ追従体の、低粘稠性のゲル状物と
して用いることを推奨するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を鋭意研究の結果、粘稠性の低いゲル状物こそ、そし
て、粘度の低い基油を用いるときこそ、複数の仕組みに
よる粘弾性を付加して互いに干渉し合うことにより、単
独で用いるときよりも離油し難いことをを見いだし、本
発明を完成するに至った。
題を鋭意研究の結果、粘稠性の低いゲル状物こそ、そし
て、粘度の低い基油を用いるときこそ、複数の仕組みに
よる粘弾性を付加して互いに干渉し合うことにより、単
独で用いるときよりも離油し難いことをを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0009】本発明のインキ追従体ゲル状物は、不揮発
性もしくは難揮発性(以下単に難揮発性と表記する)
で、非水溶性の有機溶剤から選ばれた低粘度の基油に、
2種以上の増粘剤によって擬塑性粘性を付与されたこと
を特徴とする極めて流動性の良いゲル状物であり、これ
を単独もしくは固形物及び粘稠なゲル状物と併用するこ
とによってインキ追従体として用いる。
性もしくは難揮発性(以下単に難揮発性と表記する)
で、非水溶性の有機溶剤から選ばれた低粘度の基油に、
2種以上の増粘剤によって擬塑性粘性を付与されたこと
を特徴とする極めて流動性の良いゲル状物であり、これ
を単独もしくは固形物及び粘稠なゲル状物と併用するこ
とによってインキ追従体として用いる。
【0010】難揮発性溶剤をゲル化する為に、2種以上
の増粘剤を用いること自体は以前から全く否定されてい
ない。更に言えば、特開昭61−145269、特開昭
61−151289、特開昭62−50379、特開昭
63−6077、特開平04−202281、特開平0
5−270192、特開平05−270193、特開平
06−200235、特開平08−2171では、疎水
性シリカとデキストリン脂肪酸エステルの組み合わせ
が、特開昭62−148587では水添ひまし油と疎水
性シリカの組み合わせがそれぞれ実施例として紹介され
ている。また文中にも「1種又は2種以上の増粘剤」等
の表現も見られる。
の増粘剤を用いること自体は以前から全く否定されてい
ない。更に言えば、特開昭61−145269、特開昭
61−151289、特開昭62−50379、特開昭
63−6077、特開平04−202281、特開平0
5−270192、特開平05−270193、特開平
06−200235、特開平08−2171では、疎水
性シリカとデキストリン脂肪酸エステルの組み合わせ
が、特開昭62−148587では水添ひまし油と疎水
性シリカの組み合わせがそれぞれ実施例として紹介され
ている。また文中にも「1種又は2種以上の増粘剤」等
の表現も見られる。
【0011】しかしながら、低粘稠度のインキ追従体を
設計する立場としては、より単純で簡潔なものを望みや
すい傾向がある。これは離油やインキへの干渉などのト
ラブルの際に単純系ほど原因が分かり易いためと、低粘
稠度のため、全添加量としても量的には沢山は要らない
ことなどが挙げられる。事実、前出の事例以外は殆ど1
種の増粘剤しか用いていない。更に言えば、デキストリ
ン脂肪酸エステルは、いったん構造が崩れると再加熱し
て再び冷却しないと粘稠性が戻らない増粘剤で、むしろ
単独使用に耐え得ない特殊な増粘剤である。こうした意
味で、特開昭62−148587での水添ひまし油と疎
水性シリカの組み合わせが、唯一それぞれが単独でも増
粘能力がある増粘剤を併用した例であるが、基油の粘度
が25℃で約7500mPa・secであり、本発明者等が意
図するインキ追従体より、耐落下衝撃等に視点を置いた
設計であろうと推測される。
設計する立場としては、より単純で簡潔なものを望みや
すい傾向がある。これは離油やインキへの干渉などのト
ラブルの際に単純系ほど原因が分かり易いためと、低粘
稠度のため、全添加量としても量的には沢山は要らない
ことなどが挙げられる。事実、前出の事例以外は殆ど1
種の増粘剤しか用いていない。更に言えば、デキストリ
ン脂肪酸エステルは、いったん構造が崩れると再加熱し
て再び冷却しないと粘稠性が戻らない増粘剤で、むしろ
単独使用に耐え得ない特殊な増粘剤である。こうした意
味で、特開昭62−148587での水添ひまし油と疎
水性シリカの組み合わせが、唯一それぞれが単独でも増
粘能力がある増粘剤を併用した例であるが、基油の粘度
が25℃で約7500mPa・secであり、本発明者等が意
図するインキ追従体より、耐落下衝撃等に視点を置いた
設計であろうと推測される。
【0012】本発明は、昨今のインキ流出量の多い特殊
インキにも対応すべく、特にインキへの追従性に拘った
インキ追従体ゲル状物である。インキへの追従性を良く
するためには、基油の粘度を下げ、更に疑塑性を弱くす
ればよい。しかし、この場合2つの問題点が浮かび上が
ってくる。一つは耐落下衝撃性である。本発明ではこの
件には関知しない。特開平06−328890および特
開平07−61187等はインキ追従体の耐衝撃性向上
のための手段として優れた発明であり、本発明の耐落下
衝撃性を向上させるために十分な方法である。もう一つ
は離油である。前述したとおり、潤滑グリースの世界で
も離油は低粘稠度ほど起こりやすく、インキ追従体も全
くその常識を打ち破れなかった。
インキにも対応すべく、特にインキへの追従性に拘った
インキ追従体ゲル状物である。インキへの追従性を良く
するためには、基油の粘度を下げ、更に疑塑性を弱くす
ればよい。しかし、この場合2つの問題点が浮かび上が
ってくる。一つは耐落下衝撃性である。本発明ではこの
件には関知しない。特開平06−328890および特
開平07−61187等はインキ追従体の耐衝撃性向上
のための手段として優れた発明であり、本発明の耐落下
衝撃性を向上させるために十分な方法である。もう一つ
は離油である。前述したとおり、潤滑グリースの世界で
も離油は低粘稠度ほど起こりやすく、インキ追従体も全
くその常識を打ち破れなかった。
【0013】本発明はその離油を極小に押さえることを
目的とする。本発明の原理は簡単に言えば、増粘剤同士
の立体障害を利用する。その為、単純に増粘剤を併用し
ても、組み合わせによって原理が違うのである。微粒子
シリカ、超微粒子酸化アルミニウム、超微粒子酸化チタ
ン等の一次粒径が50nm以下の無機微粒子粉体は、鎖
状の2次凝集に依って液体に擬塑性及び構造粘性を与え
る。粘土増粘剤は、平板状の増粘剤の平坦面が負、端面
が正の電荷を帯び、増粘剤が縦横につながって構造粘性
を得る。これをカードハウス構造と言う。金属石鹸は加
熱によって自由になった石鹸分子の親油基と金属塩が互
いに引きつけ合いながら広範囲に絡まり、それらが互い
に立体障害となって増粘させる。
目的とする。本発明の原理は簡単に言えば、増粘剤同士
の立体障害を利用する。その為、単純に増粘剤を併用し
ても、組み合わせによって原理が違うのである。微粒子
シリカ、超微粒子酸化アルミニウム、超微粒子酸化チタ
ン等の一次粒径が50nm以下の無機微粒子粉体は、鎖
状の2次凝集に依って液体に擬塑性及び構造粘性を与え
る。粘土増粘剤は、平板状の増粘剤の平坦面が負、端面
が正の電荷を帯び、増粘剤が縦横につながって構造粘性
を得る。これをカードハウス構造と言う。金属石鹸は加
熱によって自由になった石鹸分子の親油基と金属塩が互
いに引きつけ合いながら広範囲に絡まり、それらが互い
に立体障害となって増粘させる。
【0015】例えば、分散された無機微粒子増粘剤は、
全体に均一になった微粒子が緩やかな鎖状構造を取る。
やがて鎖状構造は徐々に成長し、重力にまかせて沈降し
ていったり、局所的な大きな塊へとなっていく。ここま
でくると、粘度の不均一感が出てインキ収容管に粒状に
付着したり、離油としてボールペンの性能上に反映して
くる。ところが、ここに立体障害として粘土増粘剤のカ
ードハウス構造が存在した場合、鎖状構造は適当に分断
され、逆にカードハウス構造は微粒子鎖に阻害されて完
全な構造が得られないまま局所に偏ることなく存在し続
ける。
全体に均一になった微粒子が緩やかな鎖状構造を取る。
やがて鎖状構造は徐々に成長し、重力にまかせて沈降し
ていったり、局所的な大きな塊へとなっていく。ここま
でくると、粘度の不均一感が出てインキ収容管に粒状に
付着したり、離油としてボールペンの性能上に反映して
くる。ところが、ここに立体障害として粘土増粘剤のカ
ードハウス構造が存在した場合、鎖状構造は適当に分断
され、逆にカードハウス構造は微粒子鎖に阻害されて完
全な構造が得られないまま局所に偏ることなく存在し続
ける。
【0016】微粒子増粘剤と粘土増粘剤の相互作用は、
概念的に分かり易い、その為か、本発明中でも最も効果
が高い。粘土増粘剤が金属石鹸に変わると、カードハウ
ス構造が、適度に金属の絡まった石鹸の親油基による繊
維様の構造として、無機微粒子鎖と阻害し合い、微粒子
鎖が金属石鹸になれば。カードハウスと分断しあった親
油基と金属塩の繊維様の構造物である。
概念的に分かり易い、その為か、本発明中でも最も効果
が高い。粘土増粘剤が金属石鹸に変わると、カードハウ
ス構造が、適度に金属の絡まった石鹸の親油基による繊
維様の構造として、無機微粒子鎖と阻害し合い、微粒子
鎖が金属石鹸になれば。カードハウスと分断しあった親
油基と金属塩の繊維様の構造物である。
【0017】本発明に用いられるゲル状物は、粘性応答
(損失弾性率)が弾性応答(貯蔵弾性率)を上回る(即
ちtanδ>1)ように設計されたものである。従って
ゲル状物の添加にも注意が必要である。本発明に用いる
増粘剤は添加しすぎると、強い粘稠性を示すものになっ
てしまう。具体的には、BET比表面積で50〜200
〓/g程度の微粒子シリカ、同様の超微粒子アルミナや超
微粒子酸化チタン、ジメチルジオクタデシルアンモニウ
ムベントナイトなどの有機処理粘土、リチウムやアルミ
ニウムの石鹸などの一般に良く知られる増粘剤は多少の
違いはあれ添加量的にも近い値のものである。その添加
量は2種或いはそれ以上であっても、その総量が6%を
超えてはならない。6%を超えると追従性が悪くなり、
ボールペンにしたときにインキの流出を妨げる場合があ
る。更に言えば総量で4%以下が好ましい粘性を与え
る。しかし、総量で1.5%を下回ると、単独で増粘さ
せたものと比べて、効果は見られるものの、離油は顕著
になってくる。
(損失弾性率)が弾性応答(貯蔵弾性率)を上回る(即
ちtanδ>1)ように設計されたものである。従って
ゲル状物の添加にも注意が必要である。本発明に用いる
増粘剤は添加しすぎると、強い粘稠性を示すものになっ
てしまう。具体的には、BET比表面積で50〜200
〓/g程度の微粒子シリカ、同様の超微粒子アルミナや超
微粒子酸化チタン、ジメチルジオクタデシルアンモニウ
ムベントナイトなどの有機処理粘土、リチウムやアルミ
ニウムの石鹸などの一般に良く知られる増粘剤は多少の
違いはあれ添加量的にも近い値のものである。その添加
量は2種或いはそれ以上であっても、その総量が6%を
超えてはならない。6%を超えると追従性が悪くなり、
ボールペンにしたときにインキの流出を妨げる場合があ
る。更に言えば総量で4%以下が好ましい粘性を与え
る。しかし、総量で1.5%を下回ると、単独で増粘さ
せたものと比べて、効果は見られるものの、離油は顕著
になってくる。
【0018】本発明のゲル状インキ追従体は通常のもの
より流動性に優れるため、基油の粘度は25℃に於いて
5Pa・secを超え無い限りインキに対する追従性が良好
で、高速筆記での描線品位が損なわれるような事はな
い。更に基油が3Pa・sec以下なら、描線100m毎のイ
ンキ消費量が400mgを超えるインキにも十分に追従可
能である。このため、本発明に用いられるゲル状物の基
油の粘度は25℃において3Pa・sec以下、好ましくは2
Pa・sec以下の粘度であると言え、粘度が低すぎると言う
ことはない。基油として用いられる溶剤はポリブテン、
流動パラフィンやスピンドル油等の鉱油類、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリ
コーンオイル類等が挙げられる。これらを単独もしくは
混合して用いる。
より流動性に優れるため、基油の粘度は25℃に於いて
5Pa・secを超え無い限りインキに対する追従性が良好
で、高速筆記での描線品位が損なわれるような事はな
い。更に基油が3Pa・sec以下なら、描線100m毎のイ
ンキ消費量が400mgを超えるインキにも十分に追従可
能である。このため、本発明に用いられるゲル状物の基
油の粘度は25℃において3Pa・sec以下、好ましくは2
Pa・sec以下の粘度であると言え、粘度が低すぎると言う
ことはない。基油として用いられる溶剤はポリブテン、
流動パラフィンやスピンドル油等の鉱油類、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリ
コーンオイル類等が挙げられる。これらを単独もしくは
混合して用いる。
【0019】本発明に用いるゲル状物の基油において
は、必要に応じて樹脂やゴム類などの増粘剤を用いるこ
ともできるが、これらを多量に使用することは好ましく
ない。これはゲル状物の弾性応答が大きくなる為であ
る。ゲル状物の弾性応答が粘性応答より優る場合、落下
などの衝撃は一旦ゲル状物中に吸収されて分散される。
すなわち優秀な耐落下衝撃性を示す。しかしながら同時
に全ての外力に対して吸収力を持つものであり、インキ
の流出による負圧をも吸収してしまうため、インキ流出
の妨げとなる。本発明では落下等の衝撃は、核となる固
形物に吸収・分散させるという思想に基ずいたものであ
り、ゲル状物に衝撃の吸収能力を求めなくてもよい。従
って、インキの流出性を少しでも妨げないように、低剪
断速度域から高剪断速度域に到るまで、粘性応答が弾性
応答より優ることを特徴とする。
は、必要に応じて樹脂やゴム類などの増粘剤を用いるこ
ともできるが、これらを多量に使用することは好ましく
ない。これはゲル状物の弾性応答が大きくなる為であ
る。ゲル状物の弾性応答が粘性応答より優る場合、落下
などの衝撃は一旦ゲル状物中に吸収されて分散される。
すなわち優秀な耐落下衝撃性を示す。しかしながら同時
に全ての外力に対して吸収力を持つものであり、インキ
の流出による負圧をも吸収してしまうため、インキ流出
の妨げとなる。本発明では落下等の衝撃は、核となる固
形物に吸収・分散させるという思想に基ずいたものであ
り、ゲル状物に衝撃の吸収能力を求めなくてもよい。従
って、インキの流出性を少しでも妨げないように、低剪
断速度域から高剪断速度域に到るまで、粘性応答が弾性
応答より優ることを特徴とする。
【0020】本発明に用いるゲル状物のインキに対する
追従性を向上するために界面活性剤を用いるのも有効な
手段である。界面活性剤の種別は全く問わないが、経時
保存中にインキへ溶出するものは好ましくなく、HLB
(親水疎水バランス)値が4以下の非イオン系界面活性
剤が好ましい。さらに言えば一般にフッ素系界面活性
剤、シリコン系界面活性剤と呼ばれているものが、基油
の表面張力を著しく下げるため最も好ましい。界面活性
剤の添加量は、その効力が発揮される最少の添加量であ
る0.01%から最大で5重量%程度である。5重量%
を超えて用いても性能上問題とはならないが、添加効果
としては全く無意味である。
追従性を向上するために界面活性剤を用いるのも有効な
手段である。界面活性剤の種別は全く問わないが、経時
保存中にインキへ溶出するものは好ましくなく、HLB
(親水疎水バランス)値が4以下の非イオン系界面活性
剤が好ましい。さらに言えば一般にフッ素系界面活性
剤、シリコン系界面活性剤と呼ばれているものが、基油
の表面張力を著しく下げるため最も好ましい。界面活性
剤の添加量は、その効力が発揮される最少の添加量であ
る0.01%から最大で5重量%程度である。5重量%
を超えて用いても性能上問題とはならないが、添加効果
としては全く無意味である。
【0021】本発明に用いるゲル状物の製造法は、従来
技術のインキ追従体と同じでよい。その一例を示すと、
無機微粒子や粘土系増粘剤を用いる場合、全ての増粘
剤、基油、界面活性剤など全てのゲル状物成分を室温で
予備混練した後、三本ロールミル、ニーダー等の分散機
で混練するという極めて単純な方法でよい。増粘剤に金
属石鹸を用いる場合は200℃以上の高温に熱して混練
しなければならなず、界面活性剤はその耐熱性に応じて
冷却後に添加しなければならない。また、粘土増粘剤を
用いる場合は粘土増粘剤に対し、重量比で20%〜20
0%の低級アルコールを外割で加えると、安易に分散す
ることが出来る。この外割で添加した低級アルコールを
作業工程中、例えば3本ロールミル、減圧脱泡等の工程
で、取り除くと、インキへの悪影響がない。
技術のインキ追従体と同じでよい。その一例を示すと、
無機微粒子や粘土系増粘剤を用いる場合、全ての増粘
剤、基油、界面活性剤など全てのゲル状物成分を室温で
予備混練した後、三本ロールミル、ニーダー等の分散機
で混練するという極めて単純な方法でよい。増粘剤に金
属石鹸を用いる場合は200℃以上の高温に熱して混練
しなければならなず、界面活性剤はその耐熱性に応じて
冷却後に添加しなければならない。また、粘土増粘剤を
用いる場合は粘土増粘剤に対し、重量比で20%〜20
0%の低級アルコールを外割で加えると、安易に分散す
ることが出来る。この外割で添加した低級アルコールを
作業工程中、例えば3本ロールミル、減圧脱泡等の工程
で、取り除くと、インキへの悪影響がない。
【0022】次に実施例を持って本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0023】 (ゲル状物A) ダイアナプロセスオイル MC−W90(鉱油;出光興産〓商品名)95重量部 アエロジル R−974D (疎水性シリカ;日本アエロシ゛ル〓商品名;BET表面積200〓/g) 4 〃 KF 6015 (シリコーン系界面活性剤;信越化学工業(株)商品名) 1 〃 以上を3本ロールミルで3回混練し、ゲル状物Aを得た
【0024】 (ゲル状物B) ダイアナプロセスオイル MC−W90 95重量部 BENTON 34 (有機処理ベントナイト:ウイルバ−エリス社商品名) 4 〃 KF 6015 1 〃 メタノール 2 〃 以上を三本ロールミルで2回混練し、ゲル状物Bを得
た。3本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失わ
れてしまった。
た。3本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失わ
れてしまった。
【0025】 (ゲル状物C) ダイアナプロセスオイル MC−W90 95 重量 部 ステアリン酸リチウム 4 〃 をステンレスビーカー(3l)に秤量し、マントルヒーターで270℃まで攪拌しな がら加熱した。270℃で10分攪拌した後、 温度が冷えきらない内にロール部の温度を120℃に調節した3本ロールミルで 2回混練して、放冷後 KF 6015 1 重量 部 を加え、常温の3本ロールミルで1回混練してゲル状物
Cを得た。
Cを得た。
【0026】 (ゲル状物D) ポリブテン 100H(出光興産〓商品名;MW=960) 95 重量部 アエロジル R−974D 4 〃 KF 6015 1 〃 以上を3本ロールミルで3回混練し、ゲル状物Dを得た
【0027】 (ゲル状物E) ポリブテン 100H 95 重量部 BENTON 34 4 〃 KF 6015 1 〃 メタノール 2 〃 以上を三本ロールミルで2回混練し、ゲル状物Eを得
た。3本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失わ
れてしまった。
た。3本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失わ
れてしまった。
【0028】 (ゲル状物F) ポリブテン 100H 95 重量部 ステアリン酸リチウム 4 〃 をステンレスビーカー(3l)に秤量し、マントルヒーターで270℃まで攪拌しな がら加熱した。270℃で10分攪拌した後、 温度が冷えきらない内にロール部の温度を120℃に調節した3本ロールミルで 2回混練して、放冷後 KF 6015 1 重量 部 を加え、常温の3本ロールミルで1回混練してゲル状物
Fを得た。
Fを得た。
【0029】 (実施例1) ゲル状物A 50 重量部 ゲル状物E 50 〃 以上を混合し、3本ロールミルで1回混練して実施例1
を得た。
を得た。
【0030】 (実施例2) ゲル状物B 50 重量部 ゲル状物F 50 〃 以上を混合し、3本ロールミルで1回混練して実施例2
を得た。
を得た。
【0031】 (実施例3) ゲル状物A 50 重量部 ゲル状物B 25 〃 ゲル状物C 25 〃 以上を混合し、3本ロールミルで1回混練して実施例3
を得た。
を得た。
【0032】 (実施例4) ゲル状物A 25 重量部 ゲル状物E 25 〃 ダイアナプロセスオイル MC−W90 50 〃 以上を混合し、3本ロールミルで1回混練して実施例4
を得た。
を得た。
【0033】 (実施例5) ゲル状物B 25 重量部 ゲル状物D 25 〃 ダイアナプロセスオイル MC−W90 50 〃 以上を混合し、3本ロールミルで1回混練して実施例5
を得た。
を得た。
【0034】 (実施例6) ダイアナプロセスオイル MC−W90 73.75重量 部 BENTON 34 1 〃 KF 6015 0.5 〃 メタノール 0.5 〃 ポリブテン 100H 23.75 〃 アエロジル R−974D 1 〃 以上を3本ロールミルで4回混練し、実施例6を得た3
本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失われてし
まった。
本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失われてし
まった。
【0035】 (比較例1) ゲル状物A 100 重量部 以上を3本ロールミルで1回混練して比較例1とした。
【0036】 (比較例2) ゲル状物B 100 重量部 以上を3本ロールミルで1回混練して比較例2とした。
【0037】 (比較例3) ゲル状物C 100 重量部 以上を3本ロールミルで1回混練して比較例3とした。
【0038】 (比較例4) ゲル状物D 100 重量部 以上を3本ロールミルで1回混練して比較例4とした。
【0039】 (比較例5) ゲル状物B 25 重量部 ゲル状物D 25 〃 ポリブテン 100H 50 〃 以上を混合し、3本ロールミルで1回混練して比較例5
を得た。
を得た。
【0042】 (比較例6) ダイアナプロセスオイル MC−W90 73.75重量 部 BENTON 34 2 〃 KF 6015 0.5 〃 メタノール 0.5 〃 ポリブテン 100H 23.75 〃 以上を3本ロールミルで4回混練し、比較例6を得た3
本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失われてし
まった。
本ロールミル混練中にメタノールは揮発して失われてし
まった。
【0041】以上、実施例1〜5、比較例1〜5につい
て、下記の3つの試験で評価した。各サンプルの基油粘
度は配合と同一ロットのポリブテン及び鉱油を配合比通
りに混合し、東機産業(株)製 E型粘度計で、25℃の
粘度を測定した。基油には剪断減粘性が無いものと判断
し、粘度計の負荷がなるべく50%に近いところの数値
を測定値とした。 試験1 経時安定性−1(離油試験) 実施例1〜5及び比較例1〜5をそれぞれ1リットルの
ステンレスビーカーに、目立つような気泡が混入しない
ように注意しながら擦り切り一杯取り、ピンポン玉半分
相当の穴をあけ、50℃の恒温槽に1週間放置して、穴
の中に油分が溜まる様子を確認した。評価は概ね1cc程
度以下(1.5cc未満)が○、概ね2〜3cc程度(1.5
cc以上3.5cc未満)が△、4cc程度(3.5cc以上)以
上にあるようなら×とした。
て、下記の3つの試験で評価した。各サンプルの基油粘
度は配合と同一ロットのポリブテン及び鉱油を配合比通
りに混合し、東機産業(株)製 E型粘度計で、25℃の
粘度を測定した。基油には剪断減粘性が無いものと判断
し、粘度計の負荷がなるべく50%に近いところの数値
を測定値とした。 試験1 経時安定性−1(離油試験) 実施例1〜5及び比較例1〜5をそれぞれ1リットルの
ステンレスビーカーに、目立つような気泡が混入しない
ように注意しながら擦り切り一杯取り、ピンポン玉半分
相当の穴をあけ、50℃の恒温槽に1週間放置して、穴
の中に油分が溜まる様子を確認した。評価は概ね1cc程
度以下(1.5cc未満)が○、概ね2〜3cc程度(1.5
cc以上3.5cc未満)が△、4cc程度(3.5cc以上)以
上にあるようなら×とした。
【0042】試験2及び試験3の水性ボールペン用イン
キを次に示すように調製した。 プリンテックス 25(カーホ゛ンフ゛ラック;デグサ社商品名) 7 重量部 PVP K−30 (ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン;GAF社製) 3.5 〃 グリセリン 10 〃 リシノール酸カリウム 0.5 〃 トリエタノールアミン 1 〃 1,2−ベンズイソチアゾリン3−オン 0.2 〃 ベンゾトリアゾール 0.2 〃 水 27.2 〃 以上をビーズミルで混練した後、カーボンブラックの粗大粒子を取り除き プロピレングリコール 20 重量部 カ−ボポール 940(架橋型ホ゜リアクリル酸;B.F.ク゛ット゛リッチ社商品名) 0.4 〃 水 30 〃 を加えて、40sec-1の時の粘度が500mPa・sec水性ボ
ールペン用インキを得た。
キを次に示すように調製した。 プリンテックス 25(カーホ゛ンフ゛ラック;デグサ社商品名) 7 重量部 PVP K−30 (ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン;GAF社製) 3.5 〃 グリセリン 10 〃 リシノール酸カリウム 0.5 〃 トリエタノールアミン 1 〃 1,2−ベンズイソチアゾリン3−オン 0.2 〃 ベンゾトリアゾール 0.2 〃 水 27.2 〃 以上をビーズミルで混練した後、カーボンブラックの粗大粒子を取り除き プロピレングリコール 20 重量部 カ−ボポール 940(架橋型ホ゜リアクリル酸;B.F.ク゛ット゛リッチ社商品名) 0.4 〃 水 30 〃 を加えて、40sec-1の時の粘度が500mPa・sec水性ボ
ールペン用インキを得た。
【0043】試験2 経時安定性−2(ペン体保存試
験) 実施例1〜5及び比較例1〜5をそれぞれ10本ずつ、
図1に示すボールペンを組み立てた。内径4.0mmで半
透明のポリプロピレンチューブをインキ収容管7とし、
所定のインキ8と各実施例及び比較例のインキ追従体9
を20mm充填した。ペン先部には、図1と同様の形態を
持つ市販のボールペン(UM−100(金);三菱鉛筆
(株)商品名)のものと同じボールペンチップを装着し
た。ボールペンチップホルダー3の材質は快削ステンレ
ス、ボール4は直径0.7mmのタングステンカーバイト
である。組上がったボールペンをペン先部が上になるよ
うにして50℃の恒温槽に2週間放置した後、黙視にて
油分がインキ中に混入している本数を数えて点数とし
た。実施例及び比較例はそれぞれ10サンプルであり、
0点が最も良く最低は10点である。
験) 実施例1〜5及び比較例1〜5をそれぞれ10本ずつ、
図1に示すボールペンを組み立てた。内径4.0mmで半
透明のポリプロピレンチューブをインキ収容管7とし、
所定のインキ8と各実施例及び比較例のインキ追従体9
を20mm充填した。ペン先部には、図1と同様の形態を
持つ市販のボールペン(UM−100(金);三菱鉛筆
(株)商品名)のものと同じボールペンチップを装着し
た。ボールペンチップホルダー3の材質は快削ステンレ
ス、ボール4は直径0.7mmのタングステンカーバイト
である。組上がったボールペンをペン先部が上になるよ
うにして50℃の恒温槽に2週間放置した後、黙視にて
油分がインキ中に混入している本数を数えて点数とし
た。実施例及び比較例はそれぞれ10サンプルであり、
0点が最も良く最低は10点である。
【0044】試験3 試験2で評価し終えたサンプルをそのまま速度4.5m/s
ecの速度で螺旋筆記し、インキ追従体を観察した。イン
キ収容管内壁への付着がほとんどなく、最後まで約18
mm以上の量で追従したものは5点、10〜18mmのもの
は3点、3〜10mmのものは1点、3mm以下のものは0
点として、10本を合計した。50点満点で、点数は高
い程良く、最低は0点である。
ecの速度で螺旋筆記し、インキ追従体を観察した。イン
キ収容管内壁への付着がほとんどなく、最後まで約18
mm以上の量で追従したものは5点、10〜18mmのもの
は3点、3〜10mmのものは1点、3mm以下のものは0
点として、10本を合計した。50点満点で、点数は高
い程良く、最低は0点である。
【0045】試験の結果を表1とした。
【0046】
【表1】
【0047】試験は主に単独の増粘剤を用いたゲル状物
を混合する形で調製したが、実施例5と実施例6は全く
同じ配合で、ゲル状物を混合したものと最初から材料を
混ぜたものである。結果は全く同一で、配合手順による
差異がないことを示した。比較例1〜比較例4は、試験
に用いた各ゲル状物の単独でのインキ追従体としての性
能評価となっている。これらは混合して用いた実施例1
〜6と比べて著しく劣った結果となっている。混合して
用いた場合に、相乗効果によって安定した性能が得られ
ていることは自明である。比較例4と比較例5では離油
は確認されていない。これは基油粘度が高いためであ
る。基油粘度が高いことは、試験3のインキへの追従性
が悪いことに反映されてしまっている。比較例6は実施
例5の微粒子シリカを粘土増粘剤に置き換えて増粘剤を
1種類にしたものである。試験結果は最悪を極めた。イ
ンキへの追従性が0点なのは、その前に全てのサンプル
が激しく離油を起こしてインキ流路を塞いでしまったた
めに筆記不能であったためである。補助剤のメタノール
を使用しないので配合が若干異なるために比較例として
記載しなかったが、粘土増粘剤を微粒子シリカに置き換
えた場合もほぼ同様の結果となっている。
を混合する形で調製したが、実施例5と実施例6は全く
同じ配合で、ゲル状物を混合したものと最初から材料を
混ぜたものである。結果は全く同一で、配合手順による
差異がないことを示した。比較例1〜比較例4は、試験
に用いた各ゲル状物の単独でのインキ追従体としての性
能評価となっている。これらは混合して用いた実施例1
〜6と比べて著しく劣った結果となっている。混合して
用いた場合に、相乗効果によって安定した性能が得られ
ていることは自明である。比較例4と比較例5では離油
は確認されていない。これは基油粘度が高いためであ
る。基油粘度が高いことは、試験3のインキへの追従性
が悪いことに反映されてしまっている。比較例6は実施
例5の微粒子シリカを粘土増粘剤に置き換えて増粘剤を
1種類にしたものである。試験結果は最悪を極めた。イ
ンキへの追従性が0点なのは、その前に全てのサンプル
が激しく離油を起こしてインキ流路を塞いでしまったた
めに筆記不能であったためである。補助剤のメタノール
を使用しないので配合が若干異なるために比較例として
記載しなかったが、粘土増粘剤を微粒子シリカに置き換
えた場合もほぼ同様の結果となっている。
【0048】参考に基油としてポリブテン、流動パラフ
ィン、スピンドル油、ジメチルシリコーンオイル、メチ
ルフェニルシリコーンオイルを、増粘剤としてアエロジ
ルR−972,R−974D,R−976D、RY−2
00、#200、380、300、100、OX50、
TITANIUM DIOXIDE P25、ALMINIUM OXIDE(日本アエロジ
ル〓商品名)BENTON 27,34,EW(ウィル
バエリス社商品名)、合成スメクタイトSAN,SA
F,SWN(コープケミカル社商品名)を、添加剤とし
てフッ素系、シリコン系ほかポリオキシエチレン誘導
体、グリセリン・ポリグリセリン誘導体、ソルビタン誘
導体、燐酸エステルなどの界面活性剤、シランカップリ
ング剤、チタン系カップリング剤を任意に組み合わせた
試験でも本出願の実施例と同様の傾向を示した。
ィン、スピンドル油、ジメチルシリコーンオイル、メチ
ルフェニルシリコーンオイルを、増粘剤としてアエロジ
ルR−972,R−974D,R−976D、RY−2
00、#200、380、300、100、OX50、
TITANIUM DIOXIDE P25、ALMINIUM OXIDE(日本アエロジ
ル〓商品名)BENTON 27,34,EW(ウィル
バエリス社商品名)、合成スメクタイトSAN,SA
F,SWN(コープケミカル社商品名)を、添加剤とし
てフッ素系、シリコン系ほかポリオキシエチレン誘導
体、グリセリン・ポリグリセリン誘導体、ソルビタン誘
導体、燐酸エステルなどの界面活性剤、シランカップリ
ング剤、チタン系カップリング剤を任意に組み合わせた
試験でも本出願の実施例と同様の傾向を示した。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明のゲル状物は、10
0mあたり400mgを超えるインキ流出量においても、
きわめて良好なインキ追従性を有する一方、強制加熱試
験でも離油しない、安定性に優れてたインキ追従体ゲル
状物である。
0mあたり400mgを超えるインキ流出量においても、
きわめて良好なインキ追従性を有する一方、強制加熱試
験でも離油しない、安定性に優れてたインキ追従体ゲル
状物である。
【図1】本発明のインキ追従体を用いる水性ボールペン
のリフィールホルダーの一例を示す断面図である。
のリフィールホルダーの一例を示す断面図である。
10 インキ収容管 20 インキ 30 インキ追従体 40 ペン先部とインキ収容管の継ぎ手 41 ペン先部(ボールペンチップホルダー) 42 ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 美紀 神奈川県横浜市神奈川区入江二丁目5番12 号 三菱鉛筆株式会社横浜事業所内 (72)発明者 白石 克彦 神奈川県横浜市神奈川区入江二丁目5番12 号 三菱鉛筆株式会社横浜事業所内
Claims (4)
- 【請求項1】 インキ収容管に直接インキを収容する水
性ボールペンにおいて、25℃に於ける基油の粘度が3
Pa・sec以下、かつ増粘剤が総量で6%以下の含有量であ
り、無機微粒子増粘剤類、粘土増粘剤類、金属石鹸類の
群よりなる増粘剤の中から、少なくとも違う類との組み
合わせを持つ2種以上の増粘剤を含み、単独もしくは比
重が0.80〜1.10である固形物と併用されるインキ
追従体ゲル状物。 - 【請求項2】 10%〜200%の歪率を与えた時、5
〜3000sec-1の剪断速度若しくはそれに相当する剪
断周波域のtanδが1.0より大きいゲル状物中に、
無機微粒子増粘剤と粘土増粘剤のそれぞれを少なくとも
1種ずつ含む請求項1記載のインキ追従体ゲル状物 - 【請求項3】 10%〜200%の歪率を与えた時、5
〜3000sec-1の剪断速度若しくはそれに相当する剪
断周波域のtanδが1.0より大きいゲル状物中に、
無機微粒子増粘剤と金属石鹸のそれぞれを少なくとも1
種ずつ含む請求項1記載のインキ追従体ゲル状物 - 【請求項4】 10%〜200%の歪率を与えた時、5
〜3000sec-1の剪断速度若しくはそれに相当する剪
断周波域のtanδが1.0より大きいゲル状物中に、
金属石鹸と粘土増粘剤のそれぞれを少なくとも1種ずつ
含む請求項1記載のインキ追従体ゲル状物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9215516A JPH1142884A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 水性ボールペン用インキ追従体ゲル状物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9215516A JPH1142884A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 水性ボールペン用インキ追従体ゲル状物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1142884A true JPH1142884A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16673714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9215516A Pending JPH1142884A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 水性ボールペン用インキ追従体ゲル状物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1142884A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002264580A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 水性ボールペン |
| JP2003034098A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-04 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 流動体塗布具 |
| JP2016028895A (ja) * | 2010-12-27 | 2016-03-03 | 株式会社パイロットコーポレーション | ボールペンチップ及びそれを用いたボールペン |
-
1997
- 1997-07-28 JP JP9215516A patent/JPH1142884A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002264580A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 水性ボールペン |
| JP2003034098A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-04 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 流動体塗布具 |
| JP2016028895A (ja) * | 2010-12-27 | 2016-03-03 | 株式会社パイロットコーポレーション | ボールペンチップ及びそれを用いたボールペン |
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