JPH1143524A - カリックスアレーン誘導体及びそれを含有する硬化性樹脂組成物 - Google Patents
カリックスアレーン誘導体及びそれを含有する硬化性樹脂組成物Info
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- JPH1143524A JPH1143524A JP21700497A JP21700497A JPH1143524A JP H1143524 A JPH1143524 A JP H1143524A JP 21700497 A JP21700497 A JP 21700497A JP 21700497 A JP21700497 A JP 21700497A JP H1143524 A JPH1143524 A JP H1143524A
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Abstract
イル基がポリオキシアルキレン基を介して導入され、熱
硬化性及び/又は光硬化性に優れると共に、高い耐熱性
を有する液状カリックスアレーン誘導体、及び該液状カ
リックスアレーン誘導体を含有し、加熱及び/又は光の
照射によって速やかに硬化し、耐熱性、硬度等に優れた
硬化塗膜が得られる硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で示される液状カリッ
クスアレーン誘導体が提供される。さらに、下記一般式
(1)で示される液状カリックスアレーン誘導体と重合
開始剤を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物が
提供される。 【化1】
Description
である液状のカリックスアレーン誘導体及びそれを含有
する硬化性樹脂組成物に関する。
ルムアルデヒドの縮合により生成する環状オリゴマー
(大環状フェノール樹脂誘導体)である。カリックスア
レーン及びその誘導体は、円錐台形の周側面に沿ってベ
ンゼン環が配されたようなその特有の構造から、クラウ
ンエーテルやシクロデキストリンと同様に包接機能を有
することが知られており、第三のホスト分子として、例
えば海水中の重金属イオンの回収などを目的とした研究
が近年盛んに行われている。また、特公平6−5381
9号及び特公平7−23340号に記載されているよう
に、カリックスアレーンをアセチル化したものを有機溶
剤に溶解させ、これを基板上にスピンコートすることに
より耐熱性フィルムを得る方法が知られている。
しては、(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂が知られ
ている。(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂は、塗
料、印刷インキ、電子材料、歯科材料、光学材料、及び
光造形など様々な分野で使用されているが、これらの耐
熱性は200℃程度であり、ソルダーレジストや液晶カ
ラーフィルター保護膜などで要求される熱安定性として
は不足気味であった。一方、耐熱性に特に優れた光硬化
性(メタ)アクリレート系樹脂としては、フルオレン骨
格を有するアクリレートがあるが、このものの耐熱性は
300℃程度であった。
誘導体としては、構成単位であるp−アルキルフェノー
ルのp−位を脱アルキルした後にスルホン酸基やアリル
基を導入したものや、p−アルキルフェノールの水酸基
をアリルエーテル化、シリルエーテル化、アセチル化し
たものなど、多数知られている(例えば、前掲特公平6
−53819号及びジャーナル・オブ・ジ・アメリカン
・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)Vol.
117、No.2、1995、第586〜601頁参
照)。また、本発明者らも、アクリロイル基やメタクリ
ロイル基(以下、総称する場合、(メタ)アクリロイル
基という)、ビニル基、プロペニル基等を導入すること
によって、熱硬化性及び/又は光硬化性としたカリック
スアレーン誘導体を既に開発している(第45回高分子
学会予稿集II、P448及び第46回高分子学会予稿集
III 、P445)。
ンに(メタ)アクリロイル基を導入したカリックスアレ
ーンアクリレートもしくはメタクリレート(以下、カリ
ックスアレーン(メタ)アクリレートと総称する)は、
ベンゼン環がメチレンスペーサーでつながった環状構造
を有する多官能(メタ)アクリレートであり、従来のフ
ェノールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートよ
りも低粘度で耐熱性に優れている。しかしながら、これ
らのカリックスアレーン(メタ)アクリレートは常温で
粉体である。活性エネルギー線、例えば紫外線により露
光したり、熱硬化性樹脂として重合開始触媒と配合して
熱硬化させるコーティング材料などに使用するには、一
般に液状であることが好ましく、このために市販の多官
能(メタ)アクリレートモノマー及び/又は有機溶剤に
溶解させる必要があり、取り扱いの点から不利であっ
た。
の(メタ)アクリロイル基が導入され、熱硬化性及び/
又は光硬化性に優れると共に、高い耐熱性を有する常温
で液状のカリックスアレーン誘導体を提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、コーティング材料の調製や
成膜が容易であり、上記のようなカリックスアレーン誘
導体を含有し、加熱及び/又は光の照射によって速やか
に硬化し、耐熱性、硬度等に優れた硬化塗膜が得られる
硬化性樹脂組成物を提供することにある。
に、本発明によれば、下記一般式(1)で示されるカリ
ックスアレーン誘導体が提供される。
リックスアレーン誘導体と重合開始剤を含有することを
特徴とする硬化性樹脂組成物が提供される。
ックスアレーンにエチレンオキシド及び/又はプロピレ
ンオキシド、あるいはエチレンクロロヒドリン及び/又
はプロピレンクロロヒドリンを付加重合あるいは縮重合
させて得られるカリックスアレーンのポリオキシアルキ
レン変成物を、アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、
p−トルエンスルホン酸などの触媒の存在下に反応させ
ることにより得られるカリックスアレーン誘導体は、そ
れ自身が液状であり(以下、液状カリックスアレーン誘
導体と称す)、従来の粉体のカリックスアレーン(メ
タ)アクリレートよりも取り扱いの点において優れてい
ることを見い出した。
誘導体は、溶剤や他の(メタ)アクリレートモノマーで
希釈することなしに重合開始触媒と配合して、コーティ
ング材など一般の活性エネルギー線硬化性樹脂と同様の
用途に用いることができる。ただし、グラビア印刷イン
キのように用途によっては樹脂がかなり低粘度であるこ
とが要求されるので、この場合には希釈性に優れた(メ
タ)アクリレートモノマー、例えば1,6−ヘキサンジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレートなどと配合するのが好ましい。
導体は、p−アルキルカリックスアレーンにポリオキシ
アルキレン基を介して(メタ)アクリロイル基を導入し
たものであるため、熱硬化性及び光硬化性を有すると共
に、(メタ)アクリロイル基がエーテル結合によって導
入されているため、p−アルキルカリックスアレーンの
耐熱性がさらに改善され、極めて高い耐熱性を有する。
従って、このような硬化性の液状カリックスアレーン誘
導体を適当な熱重合開始剤又は光重合開始剤(重合開始
触媒)と共存させることにより、加熱又は光の照射によ
り容易に重合し、極めて高い熱安定性を示す架橋硬化物
が得られる。
出発材料であるp−アルキルカリックスアレーンの合成
は、適当な溶媒中でp−アルキルフェノールとホルムア
ルデヒドを水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアル
カリ触媒の存在下、加熱反応させる従来公知の方法で行
うことができ、反応条件を適当に選定することにより前
記一般式(1)においてnが3〜10のものが得られる
が、特にnが4〜8のp−アルキルカリックスアレーン
が好ましい。
アルキル基は、炭素数1〜12のものである必要があ
る。カリックスアレーンのp−位に電子供与性のアルキ
ル基が導入されていることにより、その後の(メタ)ア
クリロイル基の導入反応が容易となる。しかしながら、
アルキル基の炭素数が12を超えて大きくなると、得ら
れる液状カリックスアレーン誘導体の耐熱性が劣化し易
くなるので好ましくない。工業上の利用性を考慮する
と、上記アルキル基としてはメチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基、t−オクチル基等が好まし
く、特に耐熱性の面からはメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基又はt−ブチル基が好ましい。
ルキルカリックスアレーンの水酸基にエチレンオキシド
やプロピレンオキシドを付加重合させるか、エチレンク
ロロヒドリンやプロピレンクロロヒドリンを縮重合させ
て得られるカリックスアレーンのポリオキシアルキレン
変成物に、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、硫酸等の酸触媒の存在下にアクリル酸、メタクリル
酸又はそれらの混合物(以下、(メタ)アクリル酸と総
称する)を反応させることにより行うことができる。反
応は約70〜140℃で容易に進行する。上記付加重合
の際にエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物
を用い、あるいは上記縮重合の際にエチレンクロロヒド
リンとプロピレンクロロヒドリンの混合物を用いること
により、反応条件に応じてこれらのブロック共重合又は
ランダム共重合が生起する。ポリオキシアルキレン基の
平均重合度は1よりも大きいことが必要であるが、20
未満であることが好ましい。平均重合度が1以下の場合
には固形のカリックスアレーン誘導体が生成するように
なる。前記したような反応機構自体は周知であり、従っ
て詳細な説明は省くが、本発明のカリックスアレーン誘
導体の合成は前記したような方法に限定されるものでは
なく、他の適当な方法で合成することも可能である。
式(1)で表わされる本発明に係る液状カリックスアレ
ーン誘導体は、300℃を超える耐熱性を有し、従来の
光硬化性(メタ)アクリレート系樹脂の耐熱性を大幅に
上回っている。また、重合性不飽和二重結合を有するた
め、適当な熱重合開始剤又は光重合開始剤を添加するこ
とにより、加熱又は光の照射により容易に重合し、しか
も、得られる重合物は高い熱安定性を示し、また(メ
タ)アクリレート系樹脂に比べて硬化の際の体積収縮が
極めて少なく、種々の基材に対する接着性が優れている
と共に、硬度等の特性においても優れている。従って、
このような液状カリックスアレーン誘導体を熱もしくは
光重合開始剤と共に含有する硬化性樹脂組成物は、塗
料、印刷インキ、ワニス、接着剤、表面被覆剤などとし
て、あるいは印刷版、プリント基板等のエッチングレジ
スト、めっきレジスト、ソルダーレジスト等の各種レジ
スト膜の形成や多層回路作成の際の層間絶縁膜などの形
成に有利に用いることができる。
ブチロニトリル等のアゾ化合物や、過酸化ベンゾイル、
ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド等の有機過酸化物など、ラジカル重合触媒として公知
の各種化合物を用いることができる。
なものとしてベンゾインやベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエ
ーテルなどのベンゾインアルキルエーテル類;アセトフ
ェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、1,1−ジクロロアセトフェノン、2−メチル−1
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ
−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1
−オンなどのアセトフェノン類;2−メチルアントラキ
ノン、2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアン
トラキノン、1−クロロアントラキノン、2−アミルア
ントラキノンなどのアントラキノン類;2,4−ジメチ
ルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、
2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチ
オキサントンなどのチオキサントン類;アセトフェノン
ジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールなどのケ
タール類;ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類又は
キサントン類等があり、単独で又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。また、これらの光重合開始剤
は、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、
N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、
ペンチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、トリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン等の安息香酸系又は第
三級アミンなど公知慣用の光増感剤の1種あるいは2種
以上と組み合わせて用いることができる。
用量の好適な範囲は、前記液状カリックスアレーン誘導
体100重量部に対して0.1〜30重量部、好ましく
は1〜10重量部となる割合である。熱もしくは光重合
開始剤の配合割合が0.1重量部未満の場合には硬化反
応が遅くなり、一方、30重量部より多い場合には硬化
塗膜の特性が悪くなり、また、硬化性樹脂組成物の保存
安定性が悪くなるので好ましくない。
性能を損わない範囲で必要に応じて、希釈剤として、β
−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、グリシジルアクリレート、β−ヒド
ロキシエチルアクリロイルフォスフェート、N,N−ジ
メチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレ
ングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコー
ルジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリ
レート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリス(2
−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、又は上記各
アクリレートに対応する各メタクリレート類、多塩基酸
とヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとのモノ
−、ジ−、トリ−又はそれ以上のポリエステル、ビスフ
ェノールA型エポキシアクリレート、ノボラック型エポ
キシアクリレート又はウレタンアクリレートなど、エチ
レン性不飽和二重結合を有するモノマー類、オリゴマー
類もしくはプレポリマー類を添加することができ、それ
によって組成物の光硬化性をさらに増進させることがで
きる。また、一般の有機溶媒、例えばジエチルエーテル
などのエーテル系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶
媒、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、ト
ルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、アセトンなどのケ
トン系溶媒、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶
媒、酢酸セロソルブなどのセロソルブ系溶媒、アセトニ
トリル、ジメチルスルホキシドなどの溶媒を希釈剤とし
て用いることもできる。従来公知のカリックスアレーン
が有機溶媒に難溶で、特殊の有機溶媒しか用いることが
できないのに対し、本発明の液状カリックスアレーン誘
導体の場合には溶解性が良く、一般の有機溶媒を用いる
ことができることも大きな利点である。
カリックスアレーン誘導体100重量部に対して200
重量部以下、好ましくは10〜150重量部の割合が望
ましいが、硬化性樹脂組成物の使用目的、あるいはスピ
ンコート法、スプレーコート法、ロールコート法、カー
テンコート法、スクリーン印刷法等の塗布方法に応じて
適宜の割合で使用すればよい。
て、ビニルエーテル樹脂などの他の活性エネルギー線硬
化性樹脂を配合することができ、さらに熱硬化特性を増
進させる目的で、エポキシ樹脂や、アミン化合物などの
エポキシ樹脂用硬化剤を配合することができる。上記エ
ポキシ樹脂としては、代表的なものを挙げると、グリシ
ジルエーテル型エポキシ樹脂、例えばビスフェノールA
とエピクロルヒドリンとをアルカリ存在下に反応させて
得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールAとホルマリンを縮合反応した樹脂のエポキシ化
物、ビスフェノールAの代わりにブロム化ビスフェノー
ルAを用いたものや、ノボラック樹脂にエピクロルヒド
リンを反応させてグリシジルエーテル化したノボラック
型エポキシ樹脂、例えばフェノールノボラック型、オル
ソクレゾールノボラック型、p−t−ブチルフェノール
ノボラック型等のエポキシ樹脂、また、ビスフェノール
FやビスフェノールSにエピクロルヒドリンを反応させ
て得られるビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールS型エポキシ樹脂等がある。さらに、シクロヘキ
センオキサイド基、トリシクロデセンオキサイド基、シ
クロペンテンオキサイド基等を有する環式脂肪族エポキ
シ樹脂;フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロ
フタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸
ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエス
テル、ジグリシジル−p−オキシ安息香酸、ダイマー酸
グリシジルエステル等のグリシジルエステル樹脂;テト
ラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジ
ルーpーアミノフェノール、ジグリシジルアニリン、ジ
グリシジルトルイジン、テトラグリシジルメタキシリレ
ンジアミン、ジグリシジルトリブロムアニリン、テトラ
グリシジルビスアミノメチルシクロヘキサン等のグリシ
ジルアミン系樹脂;ヒダントイン環をグリシジル化した
ヒダントイン型エポキシ樹脂;トリアジン環を有するト
リグリシジルイソシアヌレート;ビキシレノール型又は
ビフェノール型のエポキシ樹脂;側鎖にグリシジル基を
有する共重合体等があるが、これらに限定されるもので
はない。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用
いることができ、その使用量は前記液状カリックスアレ
ーン誘導体100重量部に対して100重量部以下の割
合が適当である。
メチルアミン、4−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメ
チルベンジルアミン、4−メトキシ−N,N−ジメチル
ベンジルアミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、4,4´,4´´−トリアミノトリフェニル
メタン、4,4´,4´´−トリアミノトリフェニルエ
タン、4,4´−ジアミノジフェニルメタン、4,4´
−ジアミノジフェニルスルホン、o−,m−,p−フェ
ニレンジアミン、三フッ化ホウ素−アミン・コンプレッ
クス(錯体)、ジシアンジアミド及びその誘導体、有機
酸ヒドラジッド、ジアミノマレオニトリル、メラミン及
びその誘導体、アミンイミド、ポリアミンの塩等が挙げ
られる。また、イミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチル
イミダゾール、2−フェニルイミダゾール、4−フェニ
ルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミ
ダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4
−メチルイミダゾール等のイミダゾール誘導体や、グア
ナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン等のグア
ナミン類などを用いることもできる。これらは単独で又
は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合
量は、上記エポキシ樹脂のエポキシ基1モルに対し一般
に0.1〜1.1モルの範囲が適当である。
応性や熱硬化反応性を損わない範囲で、さらに必要に応
じて硫酸バリウム、酸化珪素、タルク、クレー、炭酸カ
ルシウムなどの公知慣用の充填剤、フタロシアニン・ブ
ルー、フタロシアニン・グリーン、酸化チタン、カーボ
ンブラックなどの公知慣用の着色用顔料、消泡剤、密着
性付与剤、レベリング剤などの各種添加剤類を加えても
よい。
組成物は、これを基材上に適当な方法で塗布し、光照射
及び/又は加熱によって硬化せしめる。光照射の光源と
しては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メ
タルハライドランプなどの工業的に利用し得る光源や、
レーザー光線、電子線、X線などの公知の活性光線のい
ずれも用いることができる。また、照射時間は、光源の
光の強さ等により変わるが、一般には0.5秒〜60分
間が適当である。また、光照射後、硬化性組成物を約8
0〜200℃、好ましくは約100〜160℃にさらに
加熱することにより、短時間でスムーズに加熱硬化が行
われ、耐熱性、寸法安定性、密着性、硬度等の硬化特性
に優れた硬化物が得られる。
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。
せ、パラホルムアルデヒド227gを加え、さらに10
N水酸化カリウム水溶液を10ml加えた。これを加熱
・還流させて7時間反応させ、析出した固体を濾取し
た。この固体をアセトン、メタノール、水の順に洗浄、
乾燥してp−メチルカリックスアレーン346g(収率
73%)を得た。得られた生成物を飛行時間型質量分析
(TOF−MS)で測定した結果、クレゾールとメチレ
ンの繰り返し単位が6(n=6)のものと、少量の7及
び8(n=7及び8)に相当するピークが確認された。
本生成物の赤外線吸収スペクトル(IRスペクトル)及
び水素核磁気共鳴吸収スペクトル( 1H−NMRスペク
トル)データを以下に示す。 IR(KBr):3,272cm-1(νOH)1 H−NMR(200MHz、溶媒DMSO−d6 、内
部標準TMS):δ(ppm)=1.80〜2.28
(3.0H,Ar−CH3 ) 3.60〜4.08及び4.40〜4.72(2.1
H,Ar−CH2 ) 6.56〜7.22(2H,ArH) 8.08〜8.88(0.9H,OH)
ーンのポリオキシエチレン変成物(平均2.5モル付加
物)の合成) 攪拌装置、温度計、滴下ロート、及び還流冷却管を取り
付けた1リットルの四つ口フラスコに、参考合成例1で
得られたp−メチルカリックスアレーン36g、10N
水酸化カリウム水溶液150ml、テトラブチルアンモ
ニウムブロミド4.8g、及びジエチレングリコールジ
メチルエーテル(商品名ジグライム)300mlを入
れ、加熱、攪拌しながら90℃でエチレンクロロヒドリ
ン120.8gを少量ずつ30分かけて滴下した。さら
に90℃で5時間反応させた後、室温まで冷却し、反応
液を酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル抽出
層を200mlの20%食塩水で2回洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去させてp−メ
チルカリックスアレーンのポリオキシエチレン変成物5
8gを得た。このものの水酸基価を常法により測定した
ところ244mgKOH/gであった。このことから、
p−メチルカリックスアレーンのフェノール性水酸基1
モル当り平均2.5モルのポリオキシエチレン基が付加
したことがわかる。
ーンのポリオキシエチレン変成物(平均6.8モル付加
物)の合成) 参考合成例2と同様の装置を取り付けた3リットルの四
つ口フラスコに、参考合成例1で得られたp−メチルカ
リックスアレーン60g、10N水酸化カリウム水溶液
750ml、テトラブチルアンモニウムブロミド8.1
g、及びジグライム1,000mlを入れ、加熱、攪拌
しながら90℃でエチレンクロロヒドリン603.8g
を少量ずつ1時間かけて滴下した。さらに95℃で8時
間反応させた後、室温まで冷却し、反応液を酢酸エチル
1,000mlで抽出した。酢酸エチル抽出層を400
mlの20%食塩水で2回洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧下に留去させてp−メチルカリッ
クスアレーンのポリオキシエチレン変成物210gを得
た。このものの水酸基価を常法により測定したところ1
34mgKOH/gであった。このことから、p−メチ
ルカリックスアレーンのフェノール性水酸基1モル当り
平均6.8モルのポリオキシエチレン基が付加したこと
がわかる。
のポリオキシエチレン変成物のアクリル酸エステル(平
均2.5モル付加物)の合成) 攪拌装置、温度計、空気吹き込み用の毛細管、及びディ
ーンシュターク検水管を取り付けた四つ口フラスコに、
参考合成例2で得られたp−メチルカリックスアレーン
のポリオキシエチレン変成物(水酸基価244mgKO
H/g)50g、アクリル酸34.6g、p−トルエン
スルホン酸2.3g、ヒドロキノン0.17g、及びト
ルエン300mlを入れ、空気を吹き込みながら加熱
し、トルエンを還流させてエステル化による生成水を系
内から除きながら6時間反応させた。反応液を室温まで
冷却し、10%炭酸ナトリウム水溶液50mlで2回洗
浄し、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、トルエンを留去することにより、ペースト状の
液体46gを得た(収率67%)。得られたp−メチル
カリックスアレーンのポリオキシエチレン変成物のアク
リル酸エステル(以下、MeCA2.5EOAと略称す
る)の25℃における粘度は17.5Pa・s、屈折率
は1.557であり、熱重量分析(TGA)における分
解開始温度は382℃であった。MeCA2.5EOA
のIR及び 1H−NMRスペクトルによる解析データを
以下に示す。また、構造式を下記の式(2)に示す。 IR(KBr):1,724cm-1(νC=O)、1,
635cm-1(νC=C,ビニル)1 H−NMR(400MHz、CDCl3 、TMS):
δ(ppm)=1.60〜2.60(3.0H,CH3
−Ar) 3.35〜4.45(12.0H,Ar−CH2 −,−
OCH2 CH2 O−) 5.65〜5.88(1.0H,Hb ) 6.05〜6.20(1.0H,Ha ) 6.25〜6.50(1.0H,Hc ) 6.50〜6.95(2.0H,ArH)
のポリオキシエチレン変成物のアクリル酸エステル(平
均6.8モル付加物)の合成) 実施例1と同様の反応装置に、参考合成例3で得られた
p−メチルカリックスアレーンのポリオキシエチレン変
成物(水酸基価134mgKOH/g)110g、アク
リル酸41.2g、p−トルエンスルホン酸2.7g、
ヒドロキノン0.30g、及びトルエン300mlを入
れ、空気を吹き込みながら加熱し、トルエンを還流させ
てエステル化による生成水を系内から除きながら8時間
反応させた。反応液を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液150mlで2回洗浄し、飽和食塩水で
2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、トルエンを
留去することにより、ペースト状の液体118gを得た
(収率87%)。得られたp−メチルカリックスアレー
ンのポリオキシエチレン変成物のアクリル酸エステル
(以下、MeCA6.8EOAと略称する)の25℃に
おける粘度は7,590mPa・s、屈折率は1.51
8であり、熱重量分析(TGA)における分解開始温度
は353℃であった。MeCA6.8EOAのIR及び
1H−NMRスペクトルによる解析データを以下に示
す。また、構造式を下記の式(2)に示す。 IR(KBr):1,723cm-1(νC=O)、1,
634cm-1(νC=C,ビニル)1 H−NMR(400MHz、CDCl3 、TMS):
δ(ppm)=1.62〜2.28(3.0H,CH3
−Ar) 3.25〜4.33(29.2H,Ar−CH2 −,−
OCH2 CH2 O−) 5.67〜5.85(1.0H,Hb ) 6.10〜6.19(1.0H,Ha ) 6.35〜6.50(1.0H,Hc ) 6.50〜6.94(2.0H,ArH)
のポリオキシエチレン変成物のアクリル酸エステル(平
均8.3モル付加物)の合成) 参考合成例2と同様にして合成したp−メチルカリック
スアレーンのポリオキシエチレン変成物(水酸基価11
6mgKOH/g、平均8.3モル付加物)98g、ア
クリル酸72g、p−トルエンスルホン酸3.8g、ヒ
ドロキノン0.34g、及びトルエン500mlを用い
る以外、実施例1と同様に反応させて対応するアクリル
酸エステル90gを得た。得られたp−メチルカリック
スアレーンのポリオキシエチレン変成物のアクリル酸エ
ステル(以下、MeCA8.3EOAと略称する)の粘
度及びIRデータを以下に示す。 粘度(25℃):1,500mPa・s IR(KBr):1,724cm-1(νC=0) 1,634cm-1(νC=C,ビニル)
のポリオキシプロピレン変成物のアクリル酸エステル
(平均3モル付加物)の合成) 参考合成例2と同様にして合成したp−メチルカリック
スアレーンのポリオキシプロピレン変成物(水酸基価1
91mgKOH/g、平均3モル付加物)98g、アク
リル酸36g、p−トルエンスルホン酸6.3g、ヒド
ロキノン0.27g、及びトルエン340mlを用いる
以外、実施例1と同様に反応させて対応するアクリル酸
エステル97gを得た。得られたp−メチルカリックス
アレーンのポリオキシプロピレン変成物のアクリル酸エ
ステル(以下、MeCA3POAと略称する)の粘度、
分解開始温度及びIRデータを以下に示す。 粘度(25℃):106Pa・s 分解開始温度(TGA):396℃ IR(KBr):1,724cm-1(νC=0) 1,638cm-1(νC=C,ビニル)
のポリオキシプロピレン変成物のメタクリル酸エステル
(平均3モル付加物)の合成) 参考合成例2と同様にして合成したp−メチルカリック
スアレーンのポリオキシプロピレン変成物(水酸基価1
91mgKOH/g、平均3モル付加物)57g、メタ
クリル酸25g、p−トルエンスルホン酸4.35g、
ヒドロキノン0.16g、及びトルエン400mlを用
いる以外、実施例1と同様に反応させて対応するメタク
リル酸エステル61gを得た。得られたp−メチルカリ
ックスアレーンのポリオキシプロピレン変成物のメタク
リル酸エステル(以下、MeCA3POMAと略称す
る)の粘度及びIRデータを以下に示す。 粘度(40℃):25Pa・s IR(KBr):1,717cm-1(νC=0) 1,638cm-1(νC=C,ビニル)
のポリオキシプロピレン変成物のアクリル酸エステル
(平均6モル付加物)の合成) 参考合成例2と同様にして合成したp−メチルカリック
スアレーンのポリオキシプロピレン変成物(水酸基価1
20mgKOH/g、平均6モル付加物)130g、ア
クリル酸30g、p−トルエンスルホン酸5.3g、ヒ
ドロキノン0.24g、及びトルエン300mlを用い
る以外、実施例1と同様に反応させて対応するアクリル
酸エステル125gを得た。得られたp−メチルカリッ
クスアレーンのポリオキシプロピレン変成物のアクリル
酸エステル(以下、MeCA6POAと略称する)の粘
度及びIRデータを以下に示す。 粘度(25℃):5,700mPa・s IR(KBr):1,723cm-1(νC=0) 1,636cm-1(νC=C,ビニル)
のポリオキシプロピレン変成物のメタクリル酸エステル
(平均6モル付加物)の合成) 参考合成例2と同様にして合成したp−メチルカリック
スアレーンのポリオキシプロピレン変成物(水酸基価1
20mgKOH/g、平均6モル付加物)130g、メ
タクリル酸48g、p−トルエンスルホン酸8g、ヒド
ロキノン0.36g、及びトルエン300mlを用いる
以外、実施例1と同様に反応させて対応するメタクリル
酸エステル134gを得た。得られたp−メチルカリッ
クスアレーンのポリオキシプロピレン変成物のメタクリ
ル酸エステル(以下、MeCA6POMAと略称する)
の粘度及びIRデータを以下に示す。 粘度(40℃):5,000mPa・s IR(KBr):1,720cm-1(νC=0) 1,637cm-1(νC=C,ビニル)
ックスアレーン誘導体の溶解性を表1に示す。また、比
較のために各種粉体カリックスアレーン誘導体の溶解性
も表1に併せて示す。なお、溶解性は各種カリックスア
レーン誘導体と各種溶媒を1:1(重量比)の割合で混
合して評価した。
ックスアレーンアクリレートを、MeCAMAはp−メ
チルカリックスアレーンメタクリレートを、MeCAM
OIはp−メチルカリックスアレーンのメタクリロキシ
エチルイソシアネート反応物を意味する。これらの構造
を下記式(3)に示す。
レーン誘導体は各種溶媒に対する良好な溶解性を示し
た。
MeCA6.8EOA、及び比較例としてペンタエリス
リトールのヒドロキシエチル化物のテトラアクリレート
(NKエステル ATM−4E、新中村化学工業(株)
製)、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート
(NKエステル AMP−60G、新中村化学工業
(株)製)に対し、光重合開始剤としてイルガキュア1
84(チバガイギー社製)をそれぞれ3重量部配合した
ものをポリカーボネート板に膜厚約60μmに塗布し、
窒素雰囲気下に紫外線照射を行い、硬化させた塗膜の物
性を評価した。なお、この時照射した紫外線の照射量は
200mJであった。また、密着性は、塗膜に碁盤目状
に切れ目を付け、セロハンテープを張り付けて剥がすこ
とにより剥離する塗膜片と基板に残る塗膜片の比より求
めた。その結果を表2に示す。
A6.8EOAは、光硬化性が従来の光重合性モノマー
に劣ることはなく、かつ密着性に優れた硬化塗膜を与え
ることが判る。
CA6POA、及び比較例としてペンタエリスリトール
のポリオキシプロピレン変成物のテトラアクリレート
(PE10POAと略称する)に対し、光重合開始剤と
してダロキュア1173(メルク社製)及びイルガキュ
ア907をそれぞれ3重量部(計6重量部)配合した物
を、ポリカーボネート板にスピンコーター(3,000
rpm×30秒)で塗布し、空気中で紫外線照射(40
0mJ)して硬化させた塗膜の物性を評価した。その結
果を表3に示す。
する傾向にあるが、表3に示す結果から、本発明のカリ
ックスアレーンのポリオキシアルキレン変成物のアクリ
レートはアクリロイル当量が比較的大きいにも拘らず優
れた光硬化性を示すことが判る。
アレーン誘導体は、液状であるため取扱い易く、コーテ
ィング材料の調製や成膜が容易であり、またp−アルキ
ルカリックスアレーンに重合性不飽和二重結合を有する
基である(メタ)アクリロイル基をポリオキシアルキレ
ン基を介して導入したものであるため、熱硬化性及び光
硬化性を有すると共に、p−アルキルカリックスアレー
ンの耐熱性がさらに改善され、極めて高い耐熱性を有す
る。また、(メタ)アクリレート系樹脂に比べて硬化の
際の体積収縮が極めて少なく、種々の基材に対して接着
性が優れている。また、このような硬化性の液状カリッ
クスアレーン誘導体を熱もしくは光重合開始剤と共に含
有する本発明に係る硬化性樹脂組成物は、加熱又は光の
照射により速やかに重合し、極めて高い耐熱性、各種基
材に対する接着性、硬度、耐薬品性、電気絶縁性等の諸
特性に優れた硬化物が得られる。従って、塗料、印刷イ
ンキ、ワニス、接着剤、表面被覆剤などとして、あるい
は印刷版、プリント基板等のエッチングレジスト、めっ
きレジスト、ソルダーレジスト等の各種レジスト膜や多
層回路作成の際の層間絶縁膜の形成に有利に用いること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるカリックス
アレーン誘導体。 【化1】 - 【請求項2】 下記一般式(1)で示されるカリックス
アレーン誘導体と重合開始剤を含有することを特徴とす
る硬化性樹脂組成物。 【化2】
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