JPH1143936A - 杭の継手部構造 - Google Patents
杭の継手部構造Info
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- JPH1143936A JPH1143936A JP20291897A JP20291897A JPH1143936A JP H1143936 A JPH1143936 A JP H1143936A JP 20291897 A JP20291897 A JP 20291897A JP 20291897 A JP20291897 A JP 20291897A JP H1143936 A JPH1143936 A JP H1143936A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡便な連結作業によって高い曲げ耐力・剛性
を備えた継手部を得ることができる杭の継手部構造を提
供する。 【解決手段】 互いに嵌合自在な一対の外嵌端部4と内
嵌端部6とを、軸芯方向に隣接する第1杭1と第2杭2
とに各別に形成し、外嵌端部4と内嵌端部6とを嵌合さ
せた状態で、軸芯周りに回動させて係合させる係合凸部
7と被係合凸部8とを、外嵌端部4の内壁部11と、内
嵌端部6の外壁部12とに各別に設けた杭の継手部構造
で、係合凸部7と被係合凸部8とを、夫々、第1杭1・
第2杭2の軸芯方向に複数並設し、外嵌端部4におい
て、先端部10側に設けた係合凸部7の形成箇所ほど基
端部9側に設けた係合凸部7の形成箇所より大径に形成
し、内嵌端部6において、先端部10側に設けた被係合
凸部8の形成箇所ほど基端部9側に設けた被係合凸部8
の形成箇所より小径に形成してある。
を備えた継手部を得ることができる杭の継手部構造を提
供する。 【解決手段】 互いに嵌合自在な一対の外嵌端部4と内
嵌端部6とを、軸芯方向に隣接する第1杭1と第2杭2
とに各別に形成し、外嵌端部4と内嵌端部6とを嵌合さ
せた状態で、軸芯周りに回動させて係合させる係合凸部
7と被係合凸部8とを、外嵌端部4の内壁部11と、内
嵌端部6の外壁部12とに各別に設けた杭の継手部構造
で、係合凸部7と被係合凸部8とを、夫々、第1杭1・
第2杭2の軸芯方向に複数並設し、外嵌端部4におい
て、先端部10側に設けた係合凸部7の形成箇所ほど基
端部9側に設けた係合凸部7の形成箇所より大径に形成
し、内嵌端部6において、先端部10側に設けた被係合
凸部8の形成箇所ほど基端部9側に設けた被係合凸部8
の形成箇所より小径に形成してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに嵌合自在な
一対の外嵌端部と内嵌端部とを、軸芯方向に隣接する第
1杭と第2杭とに各別に形成し、前記外嵌端部と前記内
嵌端部とを嵌合させた状態で、軸芯周りの相対回動操作
によって互いに抜止めすべく係合し合う係合凸部と被係
合凸部とを、前記外嵌端部の内壁部と、前記内嵌端部の
外壁部とに各別に設けてある杭の継手部構造に関する。
一対の外嵌端部と内嵌端部とを、軸芯方向に隣接する第
1杭と第2杭とに各別に形成し、前記外嵌端部と前記内
嵌端部とを嵌合させた状態で、軸芯周りの相対回動操作
によって互いに抜止めすべく係合し合う係合凸部と被係
合凸部とを、前記外嵌端部の内壁部と、前記内嵌端部の
外壁部とに各別に設けてある杭の継手部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の杭の継手部構造として
は、図7(イ)(ロ)に示すごとくねじ式のものがあっ
た。即ち、連接する一方の杭の端部には雄ねじ部30を
形成し、他方の杭の端部には雌ねじ部31を形成してお
く。例えば、このうち雌ねじ部31を形成した杭を先ず
地中に埋設し、雄ねじ部30を形成した杭を前記埋設し
た杭に螺合させ、連結するのである。この螺合作業は、
双方の杭の軸芯Z1,Z2どうしを一致させた状態で行
う。杭の継手部構造がねじ式であれば、杭の長手方向に
沿った多数のねじ山が係合する。よって、連結が終了し
たのち杭に作用する曲げ力等に対して高い耐力を有する
こととなる。
は、図7(イ)(ロ)に示すごとくねじ式のものがあっ
た。即ち、連接する一方の杭の端部には雄ねじ部30を
形成し、他方の杭の端部には雌ねじ部31を形成してお
く。例えば、このうち雌ねじ部31を形成した杭を先ず
地中に埋設し、雄ねじ部30を形成した杭を前記埋設し
た杭に螺合させ、連結するのである。この螺合作業は、
双方の杭の軸芯Z1,Z2どうしを一致させた状態で行
う。杭の継手部構造がねじ式であれば、杭の長手方向に
沿った多数のねじ山が係合する。よって、連結が終了し
たのち杭に作用する曲げ力等に対して高い耐力を有する
こととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の杭
の継手部構造によれば、次のような問題があった。即
ち、ねじ式の構成では、図7(イ)に示すごとく、螺入
させる杭の軸芯Z2を既に埋設してある杭の軸芯Z1と
正確に一致させる必要がある。特に、雄ねじ部30と雌
ねじ部31との螺合を開始する時点での軸芯合わせが重
要である。つまり、軸芯どうしが一致していないと、螺
合当初に雄ねじ部30の先端部と雌ねじ部31の先端部
とが過度に衝突してねじ部が損傷するおそれがある。仮
に、螺合が開始されたとしてもねじ山どうしが競り合っ
て過大な回転力が必要になるばかりでなく、ねじ山を損
傷したり、双方の杭が噛みついて螺合を解除できないお
それもある。また、後から継ぎ足す杭の回転作業は、通
常、人力で行うが、螺合が完了するまでに必要な回転数
が多い場合には非常に煩雑な作業となる。螺合作業中
は、杭をクレーン等で吊り下げておくが、人力での杭の
回転を可能にするには、ねじ山どうしを押圧させない状
態に杭の上下位置を調節しなければならない。しかも、
杭の上下位置は螺入に伴って降下する。このための杭の
上下位置調節は非常に微妙な操作を必要とする。さら
に、ねじ込み完了の確認は、通常、雄ねじ部30の先端
部と雌ねじ部31の基端に設けた段部との隙間の寸法で
判断する。しかし、杭は人力で回転させるため、ねじ部
の加工精度等によって回転に必要な力が異なる。よっ
て、螺入程度が一定せず、前記隙間にはばらつきが生じ
て、施工管理が不十分なものとなる。本発明の目的は、
このような従来技術の欠点を解消し、簡便な連結作業に
よって高い曲げ耐力・剛性を備えた継手部を得ることが
できる杭の継手部構造を提供することにある。
の継手部構造によれば、次のような問題があった。即
ち、ねじ式の構成では、図7(イ)に示すごとく、螺入
させる杭の軸芯Z2を既に埋設してある杭の軸芯Z1と
正確に一致させる必要がある。特に、雄ねじ部30と雌
ねじ部31との螺合を開始する時点での軸芯合わせが重
要である。つまり、軸芯どうしが一致していないと、螺
合当初に雄ねじ部30の先端部と雌ねじ部31の先端部
とが過度に衝突してねじ部が損傷するおそれがある。仮
に、螺合が開始されたとしてもねじ山どうしが競り合っ
て過大な回転力が必要になるばかりでなく、ねじ山を損
傷したり、双方の杭が噛みついて螺合を解除できないお
それもある。また、後から継ぎ足す杭の回転作業は、通
常、人力で行うが、螺合が完了するまでに必要な回転数
が多い場合には非常に煩雑な作業となる。螺合作業中
は、杭をクレーン等で吊り下げておくが、人力での杭の
回転を可能にするには、ねじ山どうしを押圧させない状
態に杭の上下位置を調節しなければならない。しかも、
杭の上下位置は螺入に伴って降下する。このための杭の
上下位置調節は非常に微妙な操作を必要とする。さら
に、ねじ込み完了の確認は、通常、雄ねじ部30の先端
部と雌ねじ部31の基端に設けた段部との隙間の寸法で
判断する。しかし、杭は人力で回転させるため、ねじ部
の加工精度等によって回転に必要な力が異なる。よっ
て、螺入程度が一定せず、前記隙間にはばらつきが生じ
て、施工管理が不十分なものとなる。本発明の目的は、
このような従来技術の欠点を解消し、簡便な連結作業に
よって高い曲げ耐力・剛性を備えた継手部を得ることが
できる杭の継手部構造を提供することにある。
【0004】
(構成1)本発明の杭の継手部構造は、請求項1に記載
したごとく、係合凸部と被係合凸部とを、夫々、第1杭
・第2杭の軸芯方向に複数並設し、外嵌端部において、
先端部側に設けた前記係合凸部の形成箇所ほど、基端部
側に設けた前記係合凸部の形成箇所よりも大径に形成す
ると共に、内嵌端部において、先端部側に設けた前記被
係合凸部の形成箇所ほど、基端部側に設けた前記被係合
凸部の形成箇所よりも小径に形成した点に特徴を有す
る。 (作用・効果)本構成のごとく、外嵌端部の係合凸部
を、第1杭に対して当該第1杭の軸芯方向に沿って複数
カ所に設け、併せて、内嵌端部の被係合凸部を、第2杭
に対して当該第2杭の軸芯方向に沿って複数カ所に設け
ることで、外嵌端部と内嵌端部とが、第1杭あるいは第
2杭の軸芯方向に沿った複数箇所で係合することとな
る。このことは、特に、第1杭と第2杭との継手部に曲
げ外力が作用した場合に、有効に耐え得る継手部とする
ことができる。また、外嵌端部と内嵌端部とにおける係
合凸部および被係合凸部の形成箇所は、外嵌端部にあっ
ては、先端部側に設けた係合凸部の形成箇所ほど大径に
形成してあり、一方の内嵌端部にあっては、先端部側に
設けた被係合凸部の形成箇所ほど小径に形成してある。
つまり、係合凸部および被係合凸部の形成箇所のうち、
第1杭あるいは第2杭に近い側では部材の厚みを大きく
設定し、当該部分での断面欠損を小さく形成してある。
通常、継手部に曲げ外力が加わった場合には、杭本体と
継手部との境界部分であって断面形状が変化している部
分に最も応力が集中する。この点、本構成では、上記の
ごとく当該部分の断面欠損が小さいため、前記曲げ外力
に対して、より高い曲げ耐力・剛性を発揮することがで
きる。さらに、本構成においては、端部側ほど拡径した
第1杭の外嵌端部に対して、端部側ほど縮径した第2杭
の内嵌端部を挿入させて接続する。このため、第1杭を
第2杭に挿入させるに際し、双方の杭の軸芯どうしが正
確に一致していなくても第1杭を容易に挿入することが
できる。以上のごとく、本構成であれば、簡便な連結作
業によって高い曲げ耐力・剛性を備えた継手部を得るこ
とができる。
したごとく、係合凸部と被係合凸部とを、夫々、第1杭
・第2杭の軸芯方向に複数並設し、外嵌端部において、
先端部側に設けた前記係合凸部の形成箇所ほど、基端部
側に設けた前記係合凸部の形成箇所よりも大径に形成す
ると共に、内嵌端部において、先端部側に設けた前記被
係合凸部の形成箇所ほど、基端部側に設けた前記被係合
凸部の形成箇所よりも小径に形成した点に特徴を有す
る。 (作用・効果)本構成のごとく、外嵌端部の係合凸部
を、第1杭に対して当該第1杭の軸芯方向に沿って複数
カ所に設け、併せて、内嵌端部の被係合凸部を、第2杭
に対して当該第2杭の軸芯方向に沿って複数カ所に設け
ることで、外嵌端部と内嵌端部とが、第1杭あるいは第
2杭の軸芯方向に沿った複数箇所で係合することとな
る。このことは、特に、第1杭と第2杭との継手部に曲
げ外力が作用した場合に、有効に耐え得る継手部とする
ことができる。また、外嵌端部と内嵌端部とにおける係
合凸部および被係合凸部の形成箇所は、外嵌端部にあっ
ては、先端部側に設けた係合凸部の形成箇所ほど大径に
形成してあり、一方の内嵌端部にあっては、先端部側に
設けた被係合凸部の形成箇所ほど小径に形成してある。
つまり、係合凸部および被係合凸部の形成箇所のうち、
第1杭あるいは第2杭に近い側では部材の厚みを大きく
設定し、当該部分での断面欠損を小さく形成してある。
通常、継手部に曲げ外力が加わった場合には、杭本体と
継手部との境界部分であって断面形状が変化している部
分に最も応力が集中する。この点、本構成では、上記の
ごとく当該部分の断面欠損が小さいため、前記曲げ外力
に対して、より高い曲げ耐力・剛性を発揮することがで
きる。さらに、本構成においては、端部側ほど拡径した
第1杭の外嵌端部に対して、端部側ほど縮径した第2杭
の内嵌端部を挿入させて接続する。このため、第1杭を
第2杭に挿入させるに際し、双方の杭の軸芯どうしが正
確に一致していなくても第1杭を容易に挿入することが
できる。以上のごとく、本構成であれば、簡便な連結作
業によって高い曲げ耐力・剛性を備えた継手部を得るこ
とができる。
【0005】(構成2)本発明の杭の継手部構造は、請
求項2に記載したごとく、前記係合凸部および前記被係
合凸部を、夫々、前記第1杭・第2杭の周方向に間隔を
あけて複数設けることができる。 (作用・効果)本構成は、係合凸部および被係合凸部
を、第1杭・第2杭の軸芯方向に複数設けることに加え
て軸芯の周方向にも分散させて配置するものである。本
構成であれば、杭に対して作用する何れの方向からの曲
げ力に対しても抵抗できるから、継手部の曲げ耐力・剛
性が向上する。
求項2に記載したごとく、前記係合凸部および前記被係
合凸部を、夫々、前記第1杭・第2杭の周方向に間隔を
あけて複数設けることができる。 (作用・効果)本構成は、係合凸部および被係合凸部
を、第1杭・第2杭の軸芯方向に複数設けることに加え
て軸芯の周方向にも分散させて配置するものである。本
構成であれば、杭に対して作用する何れの方向からの曲
げ力に対しても抵抗できるから、継手部の曲げ耐力・剛
性が向上する。
【0006】(構成3)本発明の杭の継手部構造は、請
求項3に記載したごとく、前記外嵌端部の内壁部を、先
端側ほど拡径するテーパー面に形成すると共に、前記内
嵌端部の外壁部を先端側ほど縮径するテーパー面に形成
することができる。 (作用・効果)本構成であれば、内嵌端部を外嵌端部に
挿入させる際に、双方のテーパー面が互いの案内面とし
て機能し、第1杭の軸芯と第2杭の軸芯とを自動的に一
致させる効果を奏する。そして、内嵌端部は外嵌端部の
内面に対して慴動しつつ挿入されるから、内嵌端部の挿
入作業が非常に容易となる。また、連結が終了した状態
を鑑みると、内嵌端部に設けた被係合凸部の外周面と外
嵌端部の内周面とが、および、外嵌端部に設けた係合凸
部の外周面と内嵌端部の外周面とが、第2杭の重量等に
よって所定の押圧力を発生させた状態で当接することが
考えられる。この場合には、第1杭と第2杭との間にガ
タが存在せず、第1杭の軸芯と第2杭の軸芯との位置ず
れが有効に阻止されて、高い曲げ剛性を有する継手部を
得ることができる。さらに、本構成であれば、先の構成
1の作用・効果で述べたのと同様の理由により、高い曲
げ耐力・剛性を備えた継手部を得ることができる。
求項3に記載したごとく、前記外嵌端部の内壁部を、先
端側ほど拡径するテーパー面に形成すると共に、前記内
嵌端部の外壁部を先端側ほど縮径するテーパー面に形成
することができる。 (作用・効果)本構成であれば、内嵌端部を外嵌端部に
挿入させる際に、双方のテーパー面が互いの案内面とし
て機能し、第1杭の軸芯と第2杭の軸芯とを自動的に一
致させる効果を奏する。そして、内嵌端部は外嵌端部の
内面に対して慴動しつつ挿入されるから、内嵌端部の挿
入作業が非常に容易となる。また、連結が終了した状態
を鑑みると、内嵌端部に設けた被係合凸部の外周面と外
嵌端部の内周面とが、および、外嵌端部に設けた係合凸
部の外周面と内嵌端部の外周面とが、第2杭の重量等に
よって所定の押圧力を発生させた状態で当接することが
考えられる。この場合には、第1杭と第2杭との間にガ
タが存在せず、第1杭の軸芯と第2杭の軸芯との位置ず
れが有効に阻止されて、高い曲げ剛性を有する継手部を
得ることができる。さらに、本構成であれば、先の構成
1の作用・効果で述べたのと同様の理由により、高い曲
げ耐力・剛性を備えた継手部を得ることができる。
【0007】(構成4)本発明の杭の継手部構造は、請
求項4に記載したごとく、前記係合凸部と前記被係合凸
部との互いに接当する接当面を、螺旋の一部を形成する
ように前記第1杭・第2杭の周方向に対して斜めに形成
することができる。 (作用・効果)本構成であれば、例えば、第1杭に対し
て第2杭を回動させることで、係合凸部と被係合凸部と
の接当力が高まる。勿論。係合凸部と被係合凸部との間
にガタが発生することもない。よって、この場合にも、
継手部の曲げ剛性が向上することとなる。また、本構成
であれば、例えば、第2杭を回転させた際に、必ず、係
合凸部と被係合凸部とが当接するから、第2杭を回転し
過ぎることがない。即ち、第2杭を回転させる際のスト
ッパ機能を有することとなって、杭の連結作業を簡便な
ものにすることができる。
求項4に記載したごとく、前記係合凸部と前記被係合凸
部との互いに接当する接当面を、螺旋の一部を形成する
ように前記第1杭・第2杭の周方向に対して斜めに形成
することができる。 (作用・効果)本構成であれば、例えば、第1杭に対し
て第2杭を回動させることで、係合凸部と被係合凸部と
の接当力が高まる。勿論。係合凸部と被係合凸部との間
にガタが発生することもない。よって、この場合にも、
継手部の曲げ剛性が向上することとなる。また、本構成
であれば、例えば、第2杭を回転させた際に、必ず、係
合凸部と被係合凸部とが当接するから、第2杭を回転し
過ぎることがない。即ち、第2杭を回転させる際のスト
ッパ機能を有することとなって、杭の連結作業を簡便な
ものにすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0009】(概要)本発明の杭の継手部構造は、図1
および図2に示すごとく、例えば、埋設用穴に先に埋設
された第1杭1と、当該第1杭1に接続される第2杭2
との間に設けられる。具体的には、前記第1杭1が、第
1杭本体3と外嵌端部4とからなり、前記第2杭2が、
第2杭本体5と内嵌端部6とからなる。通常の場合に
は、作業の進行状況を視認し易い等の理由から、前記内
嵌端部6を前記外嵌端部4に挿入させて第1杭1と第2
杭2とを連結する。本願発明の杭の継手部構造は、係合
凸部7を形成した外嵌端部4に対して、被係合凸部8を
形成した内嵌端部6を挿入した後、前記内嵌端部6を自
身の軸芯Z2回りに所定角度だけ回転させて係合凸部7
と被係合凸部8とを係合させ、前記内嵌端部6が前記外
嵌端部4から抜け出るのを阻止する状態に両者を固定す
るものである。
および図2に示すごとく、例えば、埋設用穴に先に埋設
された第1杭1と、当該第1杭1に接続される第2杭2
との間に設けられる。具体的には、前記第1杭1が、第
1杭本体3と外嵌端部4とからなり、前記第2杭2が、
第2杭本体5と内嵌端部6とからなる。通常の場合に
は、作業の進行状況を視認し易い等の理由から、前記内
嵌端部6を前記外嵌端部4に挿入させて第1杭1と第2
杭2とを連結する。本願発明の杭の継手部構造は、係合
凸部7を形成した外嵌端部4に対して、被係合凸部8を
形成した内嵌端部6を挿入した後、前記内嵌端部6を自
身の軸芯Z2回りに所定角度だけ回転させて係合凸部7
と被係合凸部8とを係合させ、前記内嵌端部6が前記外
嵌端部4から抜け出るのを阻止する状態に両者を固定す
るものである。
【0010】(第1杭および第2杭)第1杭1および第
2杭2は、例えば図1に示す外観を有する。前記外嵌端
部4は、基端部9と先端部10とから成る。基端部9と
は、外嵌端部4のうち第1杭本体3側の部分をいい、先
端部10とは、文字どおり第1杭1の先端部10近傍の
部分をいう。前記先端部10から前記基端部9に亘る前
記外嵌端部4の内壁部は、階段状に構成してある。ここ
では、四段構成にした例を示す。当該階段状部分の夫々
の内壁部11には、第1杭1の軸芯Z1の径方向に突出
した係合凸部7を設けてある。当該係合凸部7は、後述
するごとく第2杭2の被係合凸部8と係合する部分であ
る。前記係合凸部7は、特定の段部の内壁部11におい
ては、その周方向Xに沿って間隔を開けた状態に複数設
けてある。ここでは、周方向Xに沿って四箇所設けてあ
る。個々の係合凸部7は、軸芯Z1を中心に略90度の
方向に分散配置され、個々の係合凸部7はおよそ45度
の範囲に亘って延出させてある。また、軸芯Z1方向に
並設された段部に対しても係合凸部7を複数設ける。夫
々の係合凸部7どうしの位置関係は、図1に示すごとく
軸芯Z1方向に略一致するものとする。このようにして
計16箇所に係合凸部7を形成する。
2杭2は、例えば図1に示す外観を有する。前記外嵌端
部4は、基端部9と先端部10とから成る。基端部9と
は、外嵌端部4のうち第1杭本体3側の部分をいい、先
端部10とは、文字どおり第1杭1の先端部10近傍の
部分をいう。前記先端部10から前記基端部9に亘る前
記外嵌端部4の内壁部は、階段状に構成してある。ここ
では、四段構成にした例を示す。当該階段状部分の夫々
の内壁部11には、第1杭1の軸芯Z1の径方向に突出
した係合凸部7を設けてある。当該係合凸部7は、後述
するごとく第2杭2の被係合凸部8と係合する部分であ
る。前記係合凸部7は、特定の段部の内壁部11におい
ては、その周方向Xに沿って間隔を開けた状態に複数設
けてある。ここでは、周方向Xに沿って四箇所設けてあ
る。個々の係合凸部7は、軸芯Z1を中心に略90度の
方向に分散配置され、個々の係合凸部7はおよそ45度
の範囲に亘って延出させてある。また、軸芯Z1方向に
並設された段部に対しても係合凸部7を複数設ける。夫
々の係合凸部7どうしの位置関係は、図1に示すごとく
軸芯Z1方向に略一致するものとする。このようにして
計16箇所に係合凸部7を形成する。
【0011】第2杭2の内嵌端部6も、基端部9と先端
部10とからなる。第2杭2にあっては、内嵌端部6の
外面を四段の階段状に構成してある。夫々の外壁部12
には、被係合凸部8を設ける。当該被係合凸部8は、第
1杭1と同様に第2杭2の軸芯Z2を中心に略90度の
方向に分散配置し、周方向に沿っておよそ45度の範囲
に亘って延出させてある。夫々の段部に設けた被係合凸
部8どうしも、軸芯Z2方向に略一致させる。このよう
にして被係合凸部8も計16箇所に形成する。
部10とからなる。第2杭2にあっては、内嵌端部6の
外面を四段の階段状に構成してある。夫々の外壁部12
には、被係合凸部8を設ける。当該被係合凸部8は、第
1杭1と同様に第2杭2の軸芯Z2を中心に略90度の
方向に分散配置し、周方向に沿っておよそ45度の範囲
に亘って延出させてある。夫々の段部に設けた被係合凸
部8どうしも、軸芯Z2方向に略一致させる。このよう
にして被係合凸部8も計16箇所に形成する。
【0012】以上の構成とした結果、前記外嵌端部4に
おいては、前記先端部10の側に設けた係合凸部7の形
成箇所ほど、基端部9の側に設けた係合凸部7の形成箇
所よりも大径となる。一方、前記内嵌端部6において
は、前記先端部10の側に設けた被係合凸部8の形成箇
所ほど、基端部9の側に設けた被係合凸部8の形成箇所
よりも小径となる。本構成の場合、前記外嵌端部4は先
端部10側に広がった開口部を有するとみなすことがで
き、一方の内嵌端部6は、先細状の先端部10を有する
とみなすことができるから、前記第2杭2の内嵌端部6
を前記第1杭1の外嵌端部4に挿入し易くなる。
おいては、前記先端部10の側に設けた係合凸部7の形
成箇所ほど、基端部9の側に設けた係合凸部7の形成箇
所よりも大径となる。一方、前記内嵌端部6において
は、前記先端部10の側に設けた被係合凸部8の形成箇
所ほど、基端部9の側に設けた被係合凸部8の形成箇所
よりも小径となる。本構成の場合、前記外嵌端部4は先
端部10側に広がった開口部を有するとみなすことがで
き、一方の内嵌端部6は、先細状の先端部10を有する
とみなすことができるから、前記第2杭2の内嵌端部6
を前記第1杭1の外嵌端部4に挿入し易くなる。
【0013】第2杭2の挿入は、軸芯Z1方向の係合凸
部7の並びと、軸芯Z2方向の被係合凸部8の並びと
を、周方向Xにおいて異ならせた状態で行う。これによ
り、前記第2杭2は、前記第1杭1に対する所定の位置
まで挿入できる。図2(イ)は第2杭2を第1杭1に挿
入する前の状態であり、図2(ロ)は第2杭2の挿入が
終了した状態である。ただし、第2杭2は未だ回転させ
ていない。第1杭1の軸芯Z1と第2杭2の軸芯Z2と
が一致していないと、第2杭2の挿入途中において、外
嵌端部4の段部と内嵌端部6の段部とが当接する場合が
あるが、第2杭2の軸芯Z2を第1杭1の軸芯Z1に対
して適宜位置調節することで、第2杭2を所定の深さま
で挿入することができる。前記第2杭2が所定の深さま
で挿入されると、互いに係合すべき係合凸部7と被係合
凸部8とは、軸芯Z1,Z2方向において異なる部位に
位置する。この状態で第2杭2を軸芯Z2周りに回転さ
せれば、前記係合凸部7と前記被係合凸部8とが係合
し、第1杭1に対して第2杭2を連結することができ
る。この状態を図2(ハ)に示す。第2杭2の回転作業
を確実に行うためには、例えば、第1杭1に係る外嵌端
部4の先端部10の外周面10aと、第2杭2に係る第
2杭本体5の外周面5aであって基端部9の近傍に夫々
合わせマーク13を設けておくとよい。つまり、当該合
わせマーク13が一致するまで第2杭2を回転させれ
ば、係合凸部7と被係合凸部8とが確実に係合する。
部7の並びと、軸芯Z2方向の被係合凸部8の並びと
を、周方向Xにおいて異ならせた状態で行う。これによ
り、前記第2杭2は、前記第1杭1に対する所定の位置
まで挿入できる。図2(イ)は第2杭2を第1杭1に挿
入する前の状態であり、図2(ロ)は第2杭2の挿入が
終了した状態である。ただし、第2杭2は未だ回転させ
ていない。第1杭1の軸芯Z1と第2杭2の軸芯Z2と
が一致していないと、第2杭2の挿入途中において、外
嵌端部4の段部と内嵌端部6の段部とが当接する場合が
あるが、第2杭2の軸芯Z2を第1杭1の軸芯Z1に対
して適宜位置調節することで、第2杭2を所定の深さま
で挿入することができる。前記第2杭2が所定の深さま
で挿入されると、互いに係合すべき係合凸部7と被係合
凸部8とは、軸芯Z1,Z2方向において異なる部位に
位置する。この状態で第2杭2を軸芯Z2周りに回転さ
せれば、前記係合凸部7と前記被係合凸部8とが係合
し、第1杭1に対して第2杭2を連結することができ
る。この状態を図2(ハ)に示す。第2杭2の回転作業
を確実に行うためには、例えば、第1杭1に係る外嵌端
部4の先端部10の外周面10aと、第2杭2に係る第
2杭本体5の外周面5aであって基端部9の近傍に夫々
合わせマーク13を設けておくとよい。つまり、当該合
わせマーク13が一致するまで第2杭2を回転させれ
ば、係合凸部7と被係合凸部8とが確実に係合する。
【0014】第2杭2の回転作業を円滑に行うために
は、例えば、図3(イ)(ロ)に示すごとく、第2杭本
体5の外周部であって基端部9の近傍に回転作業用の把
手14を取付けると便利である。当該把手14は取り外
し自在に構成する。そのためには、前記外周部にボルト
穴15を設けておき、端部に雄ねじ部を設けた把手14
を螺入させる構成にするとよい。図3(イ)は、第2杭
2を挿入して未だ回転させていない状態であり、図3
(ロ)は、第2杭2の回転を行って前記合わせマーク1
3が一致した状態を示している。
は、例えば、図3(イ)(ロ)に示すごとく、第2杭本
体5の外周部であって基端部9の近傍に回転作業用の把
手14を取付けると便利である。当該把手14は取り外
し自在に構成する。そのためには、前記外周部にボルト
穴15を設けておき、端部に雄ねじ部を設けた把手14
を螺入させる構成にするとよい。図3(イ)は、第2杭
2を挿入して未だ回転させていない状態であり、図3
(ロ)は、第2杭2の回転を行って前記合わせマーク1
3が一致した状態を示している。
【0015】図1および図2に示すごとく、内嵌端部6
の先端部10と外嵌端部4の先端部10とには、例えば
全周に沿って段状の環状凸部16を形成してある。内嵌
端部6の環状凸部16は先端部10の外周側に設けてあ
り、外嵌端部4の環状凸部16は、先端部10の内周側
に設けてある。一方、内嵌端部6の基端部9と外嵌端部
4の基端部9とには、図2に示すごとく、全周に沿って
基端溝部17を形成してある。双方の基端溝部17は、
軸芯Z1,Z2方向に突出している。本構成であれば、
第2杭2を第1杭1に挿入した場合、あるいは、第2杭
2と第1杭1との連結が終了した状態では、図2(ハ)
に示すごとく、環状凸部16と基端溝部17とが同軸芯
状に係合する。特に、環状凸部16と基端溝部17と
は、軸芯Z1,Z2の径方向Yに当接する。つまり、本
構成であれば、継手部に曲げ力が加わった場合、或い
は、軸芯方向に沿った過度の圧縮力・引張力が加わった
場合に、先端部10と基端部9とが離間するのを防止す
る。例えば、継手部に曲げ力が加わると、外嵌端部4お
よび内嵌端部6は図4のように変形して係合凸部7と被
係合凸部8との係合程度が弱まり、第2杭2が抜け出す
おそれが生じる。また、第2杭2の抜け出しが防止でき
ても、外嵌端部4あるいは内嵌端部6が変形するおそれ
があり、その場合には、継手部の耐力が低下する。しか
し、本構成のごとく、環状凸部16と基端溝部17とを
設けておけば、継手部に曲げ力が加わった際の先端部1
0と基端部9との位置ずれを抑制できる。特に、肉厚が
薄くなりがちな内嵌端部6および外嵌端部4の先端部1
0の断面形状が円断面に維持されて、高い耐力を有する
継手部を得ることができる。
の先端部10と外嵌端部4の先端部10とには、例えば
全周に沿って段状の環状凸部16を形成してある。内嵌
端部6の環状凸部16は先端部10の外周側に設けてあ
り、外嵌端部4の環状凸部16は、先端部10の内周側
に設けてある。一方、内嵌端部6の基端部9と外嵌端部
4の基端部9とには、図2に示すごとく、全周に沿って
基端溝部17を形成してある。双方の基端溝部17は、
軸芯Z1,Z2方向に突出している。本構成であれば、
第2杭2を第1杭1に挿入した場合、あるいは、第2杭
2と第1杭1との連結が終了した状態では、図2(ハ)
に示すごとく、環状凸部16と基端溝部17とが同軸芯
状に係合する。特に、環状凸部16と基端溝部17と
は、軸芯Z1,Z2の径方向Yに当接する。つまり、本
構成であれば、継手部に曲げ力が加わった場合、或い
は、軸芯方向に沿った過度の圧縮力・引張力が加わった
場合に、先端部10と基端部9とが離間するのを防止す
る。例えば、継手部に曲げ力が加わると、外嵌端部4お
よび内嵌端部6は図4のように変形して係合凸部7と被
係合凸部8との係合程度が弱まり、第2杭2が抜け出す
おそれが生じる。また、第2杭2の抜け出しが防止でき
ても、外嵌端部4あるいは内嵌端部6が変形するおそれ
があり、その場合には、継手部の耐力が低下する。しか
し、本構成のごとく、環状凸部16と基端溝部17とを
設けておけば、継手部に曲げ力が加わった際の先端部1
0と基端部9との位置ずれを抑制できる。特に、肉厚が
薄くなりがちな内嵌端部6および外嵌端部4の先端部1
0の断面形状が円断面に維持されて、高い耐力を有する
継手部を得ることができる。
【0016】本発明のごとく、第2杭2を軸芯Z2周り
に所定の角度だけ回転させる場合には、当該回転操作を
行うことができるよう係合凸部7と被係合凸部8とを形
成する結果、杭の連結が終了した状態で連結部にガタが
存在する場合がある。このようなガタが存在すると、連
結部の剛性は低下する。これを防止するために、本発明
の杭の継手部構造では、図5に示すごとく、係合凸部7
と被係合凸部8との接当面18を、螺旋の一部を形成す
るよう軸芯Z1,Z2の周方向Xに対して斜めに形成し
てある。図5の場合には、個々の係合凸部7あるいは、
個々の被係合凸部8の上下面に逆の傾斜を設けてある。
本構成であれば、第2杭2を回転させる際に係合凸部7
と被係合凸部8との当接力を高めることができ、係合凸
部7と被係合凸部8との間のガタがなくなって、強固な
継手部を得ることができる。また、この場合には、第2
杭2を回転させる際のストッパ機能が生じて、第2杭2
を回転し過ぎることがなく、杭の連結作業を簡便なもの
にすることができる。
に所定の角度だけ回転させる場合には、当該回転操作を
行うことができるよう係合凸部7と被係合凸部8とを形
成する結果、杭の連結が終了した状態で連結部にガタが
存在する場合がある。このようなガタが存在すると、連
結部の剛性は低下する。これを防止するために、本発明
の杭の継手部構造では、図5に示すごとく、係合凸部7
と被係合凸部8との接当面18を、螺旋の一部を形成す
るよう軸芯Z1,Z2の周方向Xに対して斜めに形成し
てある。図5の場合には、個々の係合凸部7あるいは、
個々の被係合凸部8の上下面に逆の傾斜を設けてある。
本構成であれば、第2杭2を回転させる際に係合凸部7
と被係合凸部8との当接力を高めることができ、係合凸
部7と被係合凸部8との間のガタがなくなって、強固な
継手部を得ることができる。また、この場合には、第2
杭2を回転させる際のストッパ機能が生じて、第2杭2
を回転し過ぎることがなく、杭の連結作業を簡便なもの
にすることができる。
【0017】(その他)前記第1杭本体3及び前記第2
杭本体5は、高強度で加工性に優れている等の理由か
ら、通常、圧延鋼管・鋳造管等の鋼管で構成することが
できる。ただし、特にこれに限定されるわけではなく、
コンクリート製の杭であってもよい。コンクリート製の
杭の場合には、あらかじめ形成した前記外嵌端部4ある
いは前記内嵌端部6を杭の端部に埋設して用いる。
杭本体5は、高強度で加工性に優れている等の理由か
ら、通常、圧延鋼管・鋳造管等の鋼管で構成することが
できる。ただし、特にこれに限定されるわけではなく、
コンクリート製の杭であってもよい。コンクリート製の
杭の場合には、あらかじめ形成した前記外嵌端部4ある
いは前記内嵌端部6を杭の端部に埋設して用いる。
【0018】(効果)上述のごとく、本発明の杭の継手
部構造であれば、軸芯Z1,Z2方向に沿った複数の係
合凸部7と被係合凸部8とが係合して継手部が構成され
るから、曲げ力等に対して有効に対抗する高強度の継手
部を得ることができる。また、特殊な吊り機械を用いな
くても連結作業を行うことができるうえ、軸芯Z2周り
に所定の角度のみ回転させるだけでよいから、杭の連結
作業が非常に簡便なものとなる。さらに、連結作業の終
了は杭の回転角度をもって判断できるから、継手部の品
質管理が容易となる。この他、本発明の杭の継手部構造
であれば、天候によって作業の進行が妨げられることも
少ないから、工期の短縮、コストダウンが可能である等
の利点も得られる。
部構造であれば、軸芯Z1,Z2方向に沿った複数の係
合凸部7と被係合凸部8とが係合して継手部が構成され
るから、曲げ力等に対して有効に対抗する高強度の継手
部を得ることができる。また、特殊な吊り機械を用いな
くても連結作業を行うことができるうえ、軸芯Z2周り
に所定の角度のみ回転させるだけでよいから、杭の連結
作業が非常に簡便なものとなる。さらに、連結作業の終
了は杭の回転角度をもって判断できるから、継手部の品
質管理が容易となる。この他、本発明の杭の継手部構造
であれば、天候によって作業の進行が妨げられることも
少ないから、工期の短縮、コストダウンが可能である等
の利点も得られる。
【0019】〔別実施形態〕 〈1〉 上記実施形態では、外嵌端部4の内壁部11と
内嵌端部6の外壁部12とを階段状に構成した。しか
し、図6(イ)(ロ)に示すごとく外嵌端部4の内壁部
11と内嵌端部6の外壁部12とを略円錐形状のテーパ
ー面に構成することができる。図6(イ)は、第2杭2
を挿入して未だ回転させていない状態であり、図6
(ロ)は、第2杭2の回転を行って第2杭2の連結が終
了した状態を示している。本構成であれば、内嵌端部6
を外嵌端部4に挿入させる際に、双方のテーパー面が互
いの案内面として機能し、第1杭1の軸芯Z1と第2杭
2の軸芯Z2とを自動的に一致させる効果を奏する。そ
して、内嵌端部6は外嵌端部4の内壁部11に対して慴
動しつつ挿入されるから内嵌端部6の挿入作業が非常に
容易となる。また、連結終了時には、内嵌端部6に設け
た被係合凸部8の外周面8aと外嵌端部4の内壁部11
とが、および、外嵌端部4に設けた係合凸部7の外周面
7aと内嵌端部6の外壁部12とが、第2杭2の重量等
によって所定の押圧力を発生させた状態で当接すること
が考えられる。この場合には、第1杭1と第2杭2との
間にガタが存在せず、第1杭1の軸芯Z1と第2杭2の
軸芯Z2との位置ずれが有効に阻止されるから、高い曲
げ剛性を有する継手部を得ることができる。図6におい
て、係合凸部7と被係合凸部8との当接部の断面を見た
場合、接当面18は軸芯Z1,Z2に対して垂直方向に
形成してある。この場合には、第1杭1と第2杭2との
間に圧縮力・引張力の何れが作用した場合にも前記当接
部に分力が生じない。よって外嵌端部4および内嵌端部
6の断面形状の変形を阻止することができて、第2杭2
の抜け出しを有効に阻止できる。ただし、加工の都合な
どによっては、当該接当面18の傾斜は任意に構成する
ことができる。
内嵌端部6の外壁部12とを階段状に構成した。しか
し、図6(イ)(ロ)に示すごとく外嵌端部4の内壁部
11と内嵌端部6の外壁部12とを略円錐形状のテーパ
ー面に構成することができる。図6(イ)は、第2杭2
を挿入して未だ回転させていない状態であり、図6
(ロ)は、第2杭2の回転を行って第2杭2の連結が終
了した状態を示している。本構成であれば、内嵌端部6
を外嵌端部4に挿入させる際に、双方のテーパー面が互
いの案内面として機能し、第1杭1の軸芯Z1と第2杭
2の軸芯Z2とを自動的に一致させる効果を奏する。そ
して、内嵌端部6は外嵌端部4の内壁部11に対して慴
動しつつ挿入されるから内嵌端部6の挿入作業が非常に
容易となる。また、連結終了時には、内嵌端部6に設け
た被係合凸部8の外周面8aと外嵌端部4の内壁部11
とが、および、外嵌端部4に設けた係合凸部7の外周面
7aと内嵌端部6の外壁部12とが、第2杭2の重量等
によって所定の押圧力を発生させた状態で当接すること
が考えられる。この場合には、第1杭1と第2杭2との
間にガタが存在せず、第1杭1の軸芯Z1と第2杭2の
軸芯Z2との位置ずれが有効に阻止されるから、高い曲
げ剛性を有する継手部を得ることができる。図6におい
て、係合凸部7と被係合凸部8との当接部の断面を見た
場合、接当面18は軸芯Z1,Z2に対して垂直方向に
形成してある。この場合には、第1杭1と第2杭2との
間に圧縮力・引張力の何れが作用した場合にも前記当接
部に分力が生じない。よって外嵌端部4および内嵌端部
6の断面形状の変形を阻止することができて、第2杭2
の抜け出しを有効に阻止できる。ただし、加工の都合な
どによっては、当該接当面18の傾斜は任意に構成する
ことができる。
【0020】〈2〉 上記実施形態では、第1杭本体3
に外嵌端部4を一体形成し、第2杭本体5に内嵌端部6
を一体形成した例を示した。しかし、当該実施形態に限
られるものではない。即ち、図示は省略するが、前記外
嵌端部4のみ及び前記内嵌端部6のみを独立に形成して
おき、これら外嵌端部4あるいは内嵌端部6を杭本体の
端部に溶接などで接続するものであってもよい。当該別
実施形態のごとく、前記外嵌端部4のみ及び前記内嵌端
部6のみを製造するものであれば、製造に際して鍛造や
切削加工などの各種の加工方法が適用容易となり、加工
品のハンドリングも容易になる。その結果、加工精度が
高まり、製造効率が向上する。また、これら外嵌端部4
あるいは内嵌端部6は、杭以外の部材に取り付けること
も自在であるから、各種の部材に係る継手部構造を構成
することも可能となる。
に外嵌端部4を一体形成し、第2杭本体5に内嵌端部6
を一体形成した例を示した。しかし、当該実施形態に限
られるものではない。即ち、図示は省略するが、前記外
嵌端部4のみ及び前記内嵌端部6のみを独立に形成して
おき、これら外嵌端部4あるいは内嵌端部6を杭本体の
端部に溶接などで接続するものであってもよい。当該別
実施形態のごとく、前記外嵌端部4のみ及び前記内嵌端
部6のみを製造するものであれば、製造に際して鍛造や
切削加工などの各種の加工方法が適用容易となり、加工
品のハンドリングも容易になる。その結果、加工精度が
高まり、製造効率が向上する。また、これら外嵌端部4
あるいは内嵌端部6は、杭以外の部材に取り付けること
も自在であるから、各種の部材に係る継手部構造を構成
することも可能となる。
【0021】尚、上記特許請求の範囲の記載中、図面を
参照し、図面との対照を便利にするために符号を記す
が、当該記入により本発明が添付図面の構成に限定され
るものではない。
参照し、図面との対照を便利にするために符号を記す
が、当該記入により本発明が添付図面の構成に限定され
るものではない。
【図1】本発明に係る杭の継手部構造を示す説明図
【図2】杭の連結過程を示す縦断面図
【図3】杭の連結過程を示す横断面図
【図4】曲げ力が加わった場合の杭の継手部構造を示す
説明図
説明図
【図5】係合凸部と被係合凸部との係合態様を示す説明
図
図
【図6】別実施形態に係る杭の連結過程を示す縦断面図
【図7】従来技術に係る杭の継手部構造を示す縦断面図
1 第1杭 2 第2杭 4 外嵌端部 6 内嵌端部 7 係合凸部 8 被係合凸部 9 基端部 10 先端部 11 外嵌端部の内壁部 12 内嵌端部の外壁部 18 接当面 X 杭の周方向
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに嵌合自在な一対の外嵌端部(4)
と内嵌端部(6)とを、軸芯方向に隣接する第1杭
(1)と第2杭(2)とに各別に形成し、前記外嵌端部
(4)と前記内嵌端部(6)とを嵌合させた状態で、軸
芯周りの相対回動操作によって互いに抜止めすべく係合
し合う係合凸部(7)と被係合凸部(8)とを、前記外
嵌端部(4)の内壁部(11)と、前記内嵌端部(6)
の外壁部(12)とに各別に設けてある杭の継手部構造
であって、 前記係合凸部(7)と前記被係合凸部(8)とを、夫
々、前記第1杭(1)・第2杭(2)の軸芯方向に複数
並設し、 前記外嵌端部(4)において、先端部(10)側に設け
た前記係合凸部(7)の形成箇所ほど、基端部(9)側
に設けた前記係合凸部(7)の形成箇所よりも大径に形
成すると共に、 前記内嵌端部(6)において、先端部(10)側に設け
た前記被係合凸部(8)の形成箇所ほど、基端部(9)
側に設けた前記被係合凸部(8)の形成箇所よりも小径
に形成してある杭の継手部構造。 - 【請求項2】 前記係合凸部(7)および前記被係合凸
部(8)を、夫々前記第1杭(1)・第2杭(2)の周
方向(X)に間隔をあけて複数設けてある請求項1に記
載の杭の継手部構造。 - 【請求項3】 前記外嵌端部(4)の内壁部(11)
を、先端側ほど拡径するテーパー面に形成すると共に、
前記内嵌端部(6)の外壁部(12)を先端側ほど縮径
するテーパー面に形成してある請求項1または2に記載
の杭の継手部構造。 - 【請求項4】 前記係合凸部(7)と前記被係合凸部
(8)とが互いに接当する接当面(18)が、螺旋の一
部を形成するように前記第1杭(1)・第2杭(2)の
周方向(X)に対して斜めに形成してある請求項1から
3の何れかに記載の杭の継手部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20291897A JPH1143936A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 杭の継手部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20291897A JPH1143936A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 杭の継手部構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1143936A true JPH1143936A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16465329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20291897A Pending JPH1143936A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 杭の継手部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1143936A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014080824A1 (ja) * | 2012-11-21 | 2014-05-30 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼管杭の継手構造、及び鋼管杭 |
| WO2015083807A1 (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-11 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼管杭の継手構造 |
| JP2015143466A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-08-06 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼管杭の継手構造 |
| WO2016013328A1 (ja) * | 2014-07-24 | 2016-01-28 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼管杭の継手構造 |
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| JP2016156125A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼管杭の回転抑止構造 |
| CN106015238A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-10-12 | 北京航空航天大学 | 一种具有容错特性的旋转驱动对接机构 |
| JP2019039142A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 旭化成建材株式会社 | 鋼管継手装置 |
| JP2019143449A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 東急建設株式会社 | ホームドアの基礎構造、その構築方法及びねじ込み治具 |
| CN110326367A (zh) * | 2017-02-27 | 2019-10-11 | 海别得公司 | 用于焊炬系统的螺纹连接 |
| JP2021102842A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 株式会社クボタ | 鋼管杭・鋼管矢板の支持力推定システム |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20291897A patent/JPH1143936A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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