JPH1144674A - 鋼材の腐食または亀裂等の検出方法およびその装置 - Google Patents
鋼材の腐食または亀裂等の検出方法およびその装置Info
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Abstract
る。 【解決手段】 鋼管10の離れた2つの位置にそれぞれ
励磁コイル12a、12bを巻回配設し、その中間位置
に透過磁束密度検出コイル14を巻回配設する。2つの
励磁コイル12a、12bを、鋼管10内に向きが反対
で透過磁束密度が同じ磁束となるように励磁する。ま
た、2つの励磁コイル12a、12bと透過磁束密度検
出コイル14は、その相対的位置が固定され、しかも鋼
管10に対して相対的に軸方向に移動できるように構成
される。この鋼管10に対する相対的な移動により、鋼
管10に腐食および亀裂などで磁気抵抗の変化がある
と、透過磁束密度検出コイル14からの検出電圧が大き
くなりしかもその変動が大きく、この検出電圧の変化か
ら腐食および亀裂などを検出できる。
Description
裂およびその内面の腐食の有無を検出するための鋼材の
腐食または亀裂等の検出方法およびその装置に関するも
のである。
鋼管を構造材として建設されている。そこで、鉄塔の安
全性の観点から、これらの鋼管の腐食や亀裂が問題とな
っている。特に、工業地帯などの大気汚染の厳しい地域
にあっては、腐食が大きな問題である。また、豪雪地帯
などにあっては、電線への着雪により鉄塔に過大な力が
繰り返して作用し、鋼管に亀裂が生ずる虞がある。
較的容易に腐食状況が判別でき、万一にも腐食が確認さ
れれば、適宜な塗装によって腐食の進行を阻止すること
ができる。しかるに、鋼管の内面の腐食状況は、容易に
は目視検査をすることができない。そこで、従来は、鋼
管内に光ファイバースコープを挿入して内面の確認がな
されていた。
ファイバースコープにより確認する作業は、点検装置自
体が高価であるとともに、鋼管の内面の腐食状況を目視
により検査員が判別するので、その判別結果は個人差が
大きく、正確な判断が困難であった。
認することが困難な場合が多く、熟練者の経験と勘に依
存せざるを得ないものであった。
鑑みてなされたもので、鋼材の腐食および亀裂を、作業
員の勘などに依存することなしに、磁気を用いて正確に
判別することのできる鋼材の腐食または亀裂等の検出方
法およびその装置を提供することを目的とする。
めに、本発明の鋼材の腐食または亀裂等の検出方法は、
離して設けた2つの励磁手段により、鋼材の離れた2点
から前記鋼材内に向きが反対で透過磁束密度の同じ磁束
が透過するように励磁し、前記2つの励磁手段の中間位
置で前記鋼材内を透過する透過磁束密度を透過磁束密度
検出手段で検出し、前記2つの励磁手段と前記透過磁束
密度検出手段とを、その相対的位置を変えずに、前記鋼
材に対して相対的位置を移動させ、前記透過磁束密度検
出手段により検出される透過磁束密度の変化により前記
鋼材の腐食または亀裂等の存在が検出される。
り、鋼材の離れた2点から前記鋼材内に向きが反対で透
過磁束密度の同じ磁束が透過するように励磁し、前記2
つの励磁手段の中間位置で前記鋼材から漏れる磁束密度
を漏れ磁束密度検出手段で検出し、前記2つの励磁手段
と前記漏れ磁束密度検出手段とを、その相対的位置を変
えずに、前記鋼材に対して相対的位置を移動させ、前記
漏れ磁束密度検出手段により検出される漏れ磁束密度の
変化により前記鋼材の腐食または亀裂等の存在が検出さ
れる。
置は、鋼材に、2つの励磁コイルを離して巻回配設して
前記鋼材内に向きが反対で透過磁束密度の同じ磁束が透
過するように励磁し、前記2つの励磁コイルの中間位置
に巻回配設して前記鋼材内を透過する透過磁束密度を透
過磁束密度検出コイルで検出し、前記2つの励磁コイル
と前記透過磁束密度検出コイルの相対的位置が変化しな
いようにし、前記鋼材に対して前記2つの励磁コイルと
前記透過磁束密度検出コイルを相対的に移動させ、前記
透過磁束密度検出コイルで検出される透過磁束密度の変
化により前記鋼材の腐食または亀裂等の存在を検出する
ように構成されている。
渦巻き状のパターンを設け、この第1のフレキシブル基
板を前記鋼材に1ターン巻回して前記2つの励磁コイル
を形成し、第2のフレキシブル基板上の両端部に複数の
端子を有し接続分離自在なコネクタをそれぞれに配設す
るとともに、これらのコネクタを略平行で前記端子が1
つづつずれて接続されて前記コネクタが接続された状態
で一本のラインに電気的接続されるようにパターンを設
け、この第2のフレキシブル基板を前記鋼材に1ターン
巻回するとともに前記コネクタを接続して前記透過磁束
密度検出コイルを形成し、前記第1と第2のフレキシブ
ル基板を重ねて配設固定して、前記2つの励磁コイルと
前記透過磁束密度検出コイルの相対的位置が変化しない
ように構成することもできる。
ン数で形成するとともに直列接続して構成することもで
きる。
前記鋼材の離れた2つの位置に、2つの励磁用鉄心の一
端をそれぞれに近接または当接させ、これらの励磁用鉄
心に鉄心励磁コイルをそれぞれに巻回し、前記鋼材内に
向きが反対で透過磁束密度の同じ磁束が前記励磁用鉄心
から透過するように前記鉄心励磁コイルを励磁し、前記
2つの励磁用鉄心の中間位置で前記鋼材に前記透過磁束
密度検出コイルを巻回配設し、前記2つの励磁用鉄心と
前記透過磁束密度検出コイルの相対的位置が変化しない
ようにし、前記鋼材に対して前記2つの励磁用鉄心と前
記透過磁束密度検出コイルを相対的に移動させるように
構成することもできる。
に代えて、前記2つの励磁コイルまたは2つの励磁用鉄
心の中間位置に前記鋼材から漏れる漏れ磁束密度を検出
する漏れ磁束密度検出手段を設け、前記漏れ磁束密度検
出コイルで検出される漏れ磁束密度の変化により前記鋼
材の腐食または亀裂等の存在を検出するように構成する
こともできる。
し図4を参照して説明する。図1は、本発明の鋼材の腐
食または亀裂等の検出装置の第1の実施例の構成図であ
る。図2は、本発明の鋼材の腐食または亀裂等の検出装
置の動作原理を説明する図であり、(a)は検出電圧を
示し、(b)は検出対象とされた鋼管を示す。図3は、
図1における2つの励磁コイルの構造例を示し、(a)
は一般的なコイル構造を示し、(b)は変形したコイル
構造を示す。図4は、2つの励磁コイルと透過磁束密度
検出コイルを1ターンの巻回で形成する構造例を示し、
(a)は図3(b)に示す構造の2つの励磁コイルを形
成する第1のフレキシブル基板の平面図を示し、(b)
は透過磁束密度検出コイルを形成する第2のフレキシブ
ル基板の平面図であり、(c)は第1のフレキシブル基
板に第2のフレキシブル基板を重ねて固定配設した平面
図である。
定の対象となる鋼管10には、離して2つの励磁コイル
12a、12bが巻回配設される。そして、これらの2
つの励磁コイル12a、12bの中間位置で鋼管10に
透過磁束密度検出コイル14が巻回配設される。これら
の2つの励磁コイル12a、12bと透過磁束密度検出
コイル14は、その相対的位置が変化せずに、鋼管10
に対して軸方向に相対的位置を移動できるように構成さ
れる。さらに、これらの2つの励磁コイル12a、12
bと透過磁束密度検出コイル14の軸方向の移動距離を
検出するロータリエンコーダ16が設けられる。
交流電圧が増幅器20で電力増幅されて、直列接続され
た2つの励磁コイル12a、12bに印加される。ここ
で、2つの励磁コイル12a、12bは同じターン数で
あり、しかも発生させる磁束の向きが反対となるように
形成されている。そこで、2つの励磁コイル12a、1
2bにより、鋼管10内の2つの離れた位置で、反対方
向に透過するとともに同じ透過磁束密度の磁束が励磁さ
れる。そして、透過磁束密度検出コイル14で検出され
た検出電圧が、増幅器22で電圧増幅されてA/D変換
器24に与えられるとともに、オシログラフ26に与え
られる。このオシログラフ26は、検出電圧の変化を目
視により確認できるようにするものである。また、ロー
タリエンコーダ16の検出信号は、カウンタ28に与え
られ、移動距離に応じた信号が出力されてA/D変換器
24に与えられる。
イル14による検出電圧とロータリエンコーダ16によ
る移動距離に応じた信号をそれぞれデジタルデータに変
換する。そして、これらのデジタルデータが中央演算装
置30に与えられ、検出電圧と移動距離との対応したデ
ータとして記憶装置32に記憶される。
演算処理部34に読み込まれ、キー入力部36の操作に
よる処理命令および判定用データベース38からの判定
用データに基づいて、適宜に処理され、腐食および亀裂
などの有無が判別され、その結果が表示部40で表示さ
れ、またこれらの処理データが記憶部42に記憶保存さ
れる。
透過磁束密度検出コイル14およびロータリエンコーダ
16により、励磁検出部44が構成されている。また、
発振器18と増幅器20、22とA/D変換器24とカ
ウンタ28と中央演算装置30および記憶装置32によ
り、計測部46が構成されている。そして、励磁検出部
44と計測部46が鉄塔上に持ち上げられて検査作業が
なされる。また、演算処理部34とキー入力部36と判
定用データベース38と表示部40および記憶部42に
より、本体部48が構成され、この本体部48は地上に
設置されている。オシログラフ26も地上に設置されて
おり、地上の検査員が監視し、検出電圧の変動から鋼管
10の腐食および亀裂などが存在しそうな箇所で、必要
により鉄塔上の作業員に適宜な指示を与える。なお、鉄
塔上の検査作業で記憶装置32に記憶されたデータを、
作業後に本体部48の演算処理部34に読み込んで、鋼
管10の腐食および亀裂などの有無の判別を行うように
しても良い。
ごとく動作する。まず、2つの励磁コイル12a、12
bは、透過磁束密度が同じで向きが反対な磁束を励磁す
るので、2つの励磁コイル12a、12bが設けられた
両位置と中央位置の間の鋼管10の磁気抵抗が均一であ
るならば、その中間位置では磁束が互いにうち消しあっ
てその透過磁束密度は零となる。そこで、透過磁束密度
検出コイル14で検出される検出電圧は零である。ま
た、鋼管10に腐食および亀裂などがあって、両位置と
中間位置までの磁気抵抗のバランスが崩れていると、中
間位置において一方の励磁コイルによる透過磁束密度が
大きく、磁気抵抗の大きい側の他方の励磁コイルによる
透過磁束密度は小さなものとなる。すると、透過磁束密
度検出コイル14を透過する透過磁束密度が大きくなっ
て、検出電圧が大きくなる。そこで、この検出電圧の変
動から腐食および亀裂などの有無を検出できる。
気抵抗の変化により腐食および亀裂の存在を検出できる
ことを説明する。鋼管10には、腐食および亀裂などに
代えて、図2(a)のごとく、距離Pの位置に2つの穴
10a、10aが穿設され、また距離Qの位置に1つの
穴10aが穿設されている。2つの励磁コイル12a、
12bが鋼管10に対して図2(b)で左側から移動さ
れ、距離Pの位置に未だ到達してない状態では、鋼管1
0の磁気抵抗は2つの励磁コイル12a、12bとその
間の透過磁束密度検出コイル14の間でほぼ均一であ
り、透過磁束密度検出コイル14による検出電圧は小さ
い。そして、一方の励磁コイルが距離Pの位置を越える
と、2つの励磁コイル12a、12bの間に鋼管10の
穴10a、10aが存在することとなり、一方の励磁コ
イルと透過磁束密度検出コイル14の間と他方の励磁コ
イルと透過磁束密度検出コイル14の間で、鋼管10の
磁気抵抗のバランスが崩れ、透過磁束密度検出コイル1
4の検出電圧が大きなものとなる。さらに、2つの励磁
コイル12a、12bが移動されて、透過磁束密度検出
コイル14が鋼管10の距離Pの位置に至ると、2つの
励磁コイル12a、12bと透過磁束密度検出コイル1
4間の鋼管10の磁気抵抗はバランスして、透過磁束密
度検出コイル14の検出電圧は再び小さいものとなる。
そして、さらに移動されて透過磁束密度検出コイル14
が鋼管10の距離Pの位置を越えると、再び一方の励磁
コイルと透過磁束密度検出コイル14の間と他方の励磁
コイルと透過磁束密度検出コイル14の間で、鋼管10
の磁気抵抗のバランスが崩れ、透過磁束密度検出コイル
14の検出電圧が大きなものとなる。さらに、移動され
て他方の励磁コイルが鋼管10の距離Pの位置を越える
と検出電圧は小さなものとなる。
透過磁束密度検出コイル14が、鋼管10の距離Qの位
置を越えるように移動された場合も、透過磁束密度検出
コイル14の検出電圧は同様に変動する。これらの透過
磁束密度検出コイル14の検出電圧の変動が図2(a)
に示されている。この図2(a)において、距離Pの位
置の検出電圧の大きさに比較して、距離Qの位置の検出
電圧の大きさは小さいものとなる。これは、距離Pの位
置に設けた2つの穴10a、10aによる磁気抵抗の変
化よりも、距離Qの位置に設けた1つの穴10aによる
磁気抵抗の変化が小さいためである。
10において、磁気抵抗が均一でなく、何らかの要因に
よりその一部分で磁気抵抗が変化していれば、これを検
出することができる。したがって、鋼管10の内面に腐
食が生じた状態では、その箇所で磁気抵抗が増大するた
め検出が可能である。また、鋼管10の亀裂によって
も、磁気抵抗が増加しその検出が可能である。そこで、
発明者らは、鉄塔の構造材であった鋼管10を対象とし
て本発明装置による検査を行ったところ、腐食されてお
らずまたは僅かな腐食箇所では、透過磁束密度検出コイ
ル14による検出電圧は小さく、その変動も僅かなもの
であった。これに対して、腐食がかなり進行した箇所ほ
ど透過磁束密度検出コイル14による検出電圧が大き
く、その変動も大きなものであった。そこで、透過磁束
密度検出コイル14による検出電圧の大きさおよび変動
の大きさから、鋼管10の内面の腐食を確実に判別でき
ることが確認された。
有するために、透過磁束密度検出コイル14の検出電圧
が大きくその変動も大きな状態が、ある幅をもって継続
して検出される。これに対して、鋼管10に亀裂がある
場合には、透過磁束密度検出コイル14の検出電圧は大
きくなるが、それが継続する幅は狭いものとして検出さ
れる。そこで、大きな検出電圧の継続する幅から、腐食
と亀裂を識別することが可能である。
た2つの励磁コイル12a、12bは、、図3(b)の
ごとく、1ターン毎に一方と他方で交互に巻回しても2
つの励磁コイル12a、12bを構成することができ
る。ここで、2つの励磁コイル12a、12bを1ター
ン毎に連結接続する連結線は、交互に電流の方向が逆で
あり、該電流により発生する磁束は互いにうち消し合
い、何ら不具合を生じさせるものでない。
フレキシブル基板50上に矩形渦巻き状のパターン52
が設けられ、この第1のフレキシブル基板50を鋼管1
0に1ターンだけ巻き付けることで、2つの励磁コイル
12a、12bが構成できる。
レキシブル基板54の両端部に接続分離自在で複数の端
子を有する1対のコネクタ56a、56bが設けられ、
これらのコネクタ56a、56b間が略平行でしかも複
数の対応する端子が1つづつずれた状態に接続するパタ
ーン58が設けられる。このパターン58は、コネクタ
56a、56bが接続されると、一本のラインとして電
気的接続される。そこで、この第2のフレキシブル基板
54を鋼管10に1ターンだけ巻き付けてコネクタ56
a、56bを接続すれば、透過磁束密度検出コイル14
を構成することができる。
フレキシブル基板50上に第2のフレキシブル基板54
が重ねて固定配設される。この構成により、2つの励磁
コイル12a、12bと透過磁束密度検出コイル14と
の相対位置が固定されてずれるようなことがない。しか
も、これを鋼管10に1ターンほど巻き付けてコネクタ
56a、56bを接続するだけで、実質的に鋼管10に
2つの励磁コイル12a、12bと透過磁束密度検出コ
イル14を容易に巻回して装着することができる。
施例を説明する。図5は、本発明の鋼材の腐食または亀
裂等の検出装置の第2の実施例の構成図である。図5に
おいて、図1と同じ若しくは均等な部材には同じ符号を
付けて重複する説明を省略する。
ところは、以下の通りである。まず、2つの励磁コイル
12a、12bに代えて、鋼管10の離れた2つの位置
に、2つの励磁用鉄心60a、60bの一端がそれぞれ
に近接または当接して配設される。これらの励磁用鉄心
60a、60bには、鉄心励磁コイル62a、62bが
それぞれに巻回されている。これらの鉄心励磁コイル6
2a、62bは、同じターン数でしかも直列接続され、
励磁用鉄心60a、60bから鋼管10に向きが反対で
透過磁束密度の同じ磁束が透過するように構成されてい
る。また、励磁用鉄心60a、60bの中間位置には、
鋼管10に添ってホール素子64が配設される。このホ
ール素子64の信号は、電圧変換器66で電圧信号に変
換されて増幅器22に与えられる。
a、62bで生ずる磁束が励磁用鉄心60a、60bか
ら鋼管10内に透過し、鋼管10の2つの離れた位置に
おいて、向きが反対で透過磁束密度の同じ磁束が励磁さ
れる。また、鋼管10内を透過する磁束は、鋼管10か
ら外に漏れており、その漏れ磁束密度がホール素子64
により検出される。この第2の実施例にあっては、2つ
の励磁用鉄心60a、60bとホール素子64の間が均
一な磁気抵抗であれば、これらを鋼管10に対して軸方
向に相対的に移動させてもホール素子64で検出される
信号の大きさは変化しない。しかるに、2つの励磁用鉄
心60a、60bとホール素子64の間の磁気抵抗が、
腐食や亀裂によってバランスが崩れていると、漏れ磁束
が変化し、ホール素子64で検出される信号が大きくな
るとともにその変動が大きくなる。そこで、このホール
素子64で検出される信号の変動から、第1の実施例と
同様に、鋼管10の内面の腐食および亀裂を検出するこ
とができる。
a、12bにより励磁手段を構成し、第2の実施例では
励磁用鉄心60a、60bおよび鉄心励磁コイル62
a、62bにより励磁手段をそれぞれに構成している
が、鋼管10の離れた2つの位置に向きが反対で透過磁
束密度の同じ磁束を透過させる励磁手段であるならば、
上記実施例に限られるものでない。さらに、中央位置で
透過磁束密度または漏れ磁束密度を適宜に検出できる手
段を採用するならば、永久磁石を用いて励磁手段を構成
することも可能である。そして、発振器18から発信さ
れる励磁用の交流周波数は例えば5〜20KHzを用い
るが、発明者らの実験によれば20KHz近くの高い周
波数で最も検出感度が優れているようである。
度の検出にホール素子64が用いられているが、これに
限られず、漏れ磁束を透過させる漏れ磁束透過用鉄心を
設け、この漏れ磁束透過用鉄心に巻回した漏れ磁束密度
検出コイルで漏れ磁束密度を検出するように構成しても
良い。
強磁性体からなる鋼材であれば良く、鋼管10に限られ
るものでない。そして、励磁手段を適宜に構成するなら
ば、平面状の鋼板の裏面に発生した腐食等も検出するこ
とができる。
移動距離の測定は、ロータリエンコーダ16に限られる
ものでなく、移動距離の測定ができるとともに中央演算
装置30で処理できるデータとして出力できるならば、
いかなる手段であっても良い。
食または亀裂等の検出方法およびその装置は構成されて
いるので、以下のごとき格別な効果を奏する。
検出方法にあっては、鋼材を透過する透過磁束密度の変
化から鋼材の腐食および亀裂が検出できる。しかも、離
して設けた2つの励磁手段とその中央位置に配設した透
過磁束密度検出手段間で、腐食および亀裂などのよる磁
気抵抗のバランスが崩れることに起因する中央位置での
透過磁束密度の変化を検出するので、バランスがとれた
状態では検出電圧は小さく、バランスが崩れた状態では
その磁気抵抗の差に応じた検出電圧が得られ、検出感度
が優れている。
裂等の検出方法では、請求項1と同様に、鋼材からの漏
れ磁束密度の変化から鋼材の腐食および亀裂を検出する
ことができる。
検出装置では、鋼材の離れた2つの位置で、向きが反対
で透過磁束密度が同じ磁束を励磁コイルによって確実に
励磁することができ、腐食または亀裂等の検出作業が容
易である。しかも、鋼材に巻回した透過磁束密度検出コ
イルにより透過磁束密度の変化を確実に検出でき、それ
だけ精度良く鋼材の腐食および亀裂などを検出すること
ができる。
亀裂等の検出装置では、第1と第2のフレキシブル基板
を鋼材に1ターン巻回するとともにコネクタを接続する
ことで、鋼材に2つの励磁コイルと透過磁束密度検出コ
イルを巻回装着することができ、検出作業が容易であ
る。しかも、2つの励磁コイルに透過磁束密度検出コイ
ルが重ねて固定配設されているので、その相対的位置が
変化するようなことがなく、その相対的位置ずれによる
検出精度の低下を生じさせる虞がない。
裂等の検出装置では、2つの励磁コイルを同じターン数
で形成するとともに直列接続したので、2つの励磁コイ
ルには同じ大きさの電流が流れ、同じ透過磁束密度の磁
束を簡単かつ確実に励磁することができる。
亀裂等の検出装置では、鋼材を励磁するのに、鋼材に当
接させまたは近接させる励磁用鉄心を用いているので、
励磁コイルを鋼材に巻き付ける必要がなく、その作業は
容易である。
たは亀裂等の検出装置では、2つの励磁手段の中間位置
に漏れ磁束密度を検出する漏れ磁束密度検出手段を設け
たので、この漏れ磁束密度検出手段は鋼材に近接または
当接させれば良く、鋼材に透過磁束密度検出コイルを巻
回する必要がなく、検出のために装置を鋼材に装着する
ための作業が容易である。
第1の実施例の構成図である。
動作原理を説明する図であり、(a)は検出電圧を示
し、(b)は検出対象とされた鋼管を示す。
し、(a)は一般的なコイル構造を示し、(b)は変形
したコイル構造を示す。
1ターンの巻回で形成する構造例を示し、(a)は図3
(b)に示す構造の励磁コイルを形成する第1のフレキ
シブル基板の平面図を示し、(b)は透過磁束密度検出
コイルを形成する第2のフレキシブル基板の平面図であ
り、(c)は第1のフレキシブル基板に第2のフレキシ
ブル基板を重ねて固定配設した平面図である。
第2の実施例の構成図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 離して設けた2つの励磁手段により、鋼
材の離れた2点から前記鋼材内に向きが反対で透過磁束
密度の同じ磁束が透過するように励磁し、前記2つの励
磁手段の中間位置で前記鋼材内を透過する透過磁束密度
を透過磁束密度検出手段で検出し、前記2つの励磁手段
と前記透過磁束密度検出手段とを、その相対的位置を変
えずに、前記鋼材に対して相対的位置を移動させ、前記
透過磁束密度検出手段により検出される透過磁束密度の
変化により前記鋼材の腐食または亀裂等の存在を検出す
るようにしたことを特徴とする鋼材の腐食または亀裂等
の検出方法。 - 【請求項2】 離して設けた2つの励磁手段により、鋼
材の離れた2点から前記鋼材内に向きが反対で透過磁束
密度の同じ磁束が透過するように励磁し、前記2つの励
磁手段の中間位置で前記鋼材から漏れる磁束密度を漏れ
磁束密度検出手段で検出し、前記2つの励磁手段と前記
漏れ磁束密度検出手段とを、その相対的位置を変えず
に、前記鋼材に対して相対的位置を移動させ、前記漏れ
磁束密度検出手段により検出される漏れ磁束密度の変化
により前記鋼材の腐食または亀裂等の存在を検出するよ
うにしたことを特徴とする鋼材の腐食または亀裂等の検
出方法。 - 【請求項3】 鋼材に、2つの励磁コイルを離して巻回
配設して前記鋼材内に向きが反対で透過磁束密度の同じ
磁束が透過するように励磁し、前記2つの励磁コイルの
中間位置に巻回配設して前記鋼材内を透過する透過磁束
密度を透過磁束密度検出コイルで検出し、前記2つの励
磁コイルと前記透過磁束密度検出コイルの相対的位置が
変化しないようにし、前記鋼材に対して前記2つの励磁
コイルと前記透過磁束密度検出コイルを相対的に移動さ
せ、前記透過磁束密度検出コイルで検出される透過磁束
密度の変化により前記鋼材の腐食または亀裂等の存在を
検出するように構成したことを特徴とする鋼材の腐食ま
たは亀裂等の検出装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の鋼材の腐食または亀裂等
の検出装置において、第1のフレキシブル基板上に矩形
渦巻き状のパターンを設け、この第1のフレキシブル基
板を前記鋼材に1ターン巻回して前記2つの励磁コイル
を形成し、第2のフレキシブル基板上の両端部に複数の
端子を有し接続分離自在なコネクタをそれぞれに配設す
るとともに、これらのコネクタを略平行で前記端子が1
つづつずれて接続されて前記コネクタが接続された状態
で一本のラインに電気的接続されるようにパターンを設
け、この第2のフレキシブル基板を前記鋼材に1ターン
巻回するとともに前記コネクタを接続して前記透過磁束
密度検出コイルを形成し、前記第1と第2のフレキシブ
ル基板を重ねて配設固定して、前記2つの励磁コイルと
前記透過磁束密度検出コイルの相対的位置が変化しない
ように構成したことを特徴とする鋼材の腐食または亀裂
等の検出装置。 - 【請求項5】 請求項3記載の鋼材の腐食または亀裂等
の検出装置において、前記2つの励磁コイルを、同じタ
ーン数で形成するとともに直列接続して構成したことを
特徴とする鋼材の腐食または亀裂等の検出装置。 - 【請求項6】 請求項3記載の鋼材の腐食または亀裂等
の検出装置において、前記2つの励磁コイルに代えて、
前記鋼材の離れた2つの位置に、2つの励磁用鉄心の一
端をそれぞれに近接または当接させ、これらの励磁用鉄
心に鉄心励磁コイルをそれぞれに巻回し、前記鋼材内に
向きが反対で透過磁束密度の同じ磁束が前記励磁用鉄心
から透過するように前記鉄心励磁コイルを励磁し、前記
2つの励磁用鉄心の中間位置で前記鋼材に前記透過磁束
密度検出コイルを巻回配設し、前記2つの励磁用鉄心と
前記透過磁束密度検出コイルの相対的位置が変化しない
ようにし、前記鋼材に対して前記2つの励磁用鉄心と前
記透過磁束密度検出コイルを相対的に移動させるように
構成したことを特徴とする鋼材の腐食または亀裂等の検
出装置。 - 【請求項7】 請求項3または6記載の鋼材の腐食また
は亀裂等の検出装置において、前記透過磁束密度検出コ
イルに代えて、前記2つの励磁コイルまたは2つの励磁
用鉄心の中間位置に前記鋼材から漏れる漏れ磁束密度を
検出する漏れ磁束密度検出手段を設け、前記漏れ磁束密
度検出コイルで検出される漏れ磁束密度の変化により前
記鋼材の腐食または亀裂等の存在を検出するように構成
したことを特徴とする鋼材の腐食または亀裂等の検出装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21567097A JP3770512B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 鋼材の腐食または亀裂等の検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21567097A JP3770512B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 鋼材の腐食または亀裂等の検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1144674A true JPH1144674A (ja) | 1999-02-16 |
| JP3770512B2 JP3770512B2 (ja) | 2006-04-26 |
Family
ID=16676231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21567097A Expired - Fee Related JP3770512B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 鋼材の腐食または亀裂等の検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3770512B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4711818A (en) * | 1986-05-27 | 1987-12-08 | Xerox Corporation | Fusing member for electrostatographic reproducing apparatus |
| KR20030092970A (ko) * | 2002-05-31 | 2003-12-06 | 박관수 | 자기식 비접촉 이물질감지장치 및 방법 |
| JP2006200913A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Tokyo Electric Power Services Co Ltd | 中空金属体の減肉検出装置 |
| JP2010054292A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Jfe Steel Corp | 内部欠陥測定方法 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP21567097A patent/JP3770512B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4711818A (en) * | 1986-05-27 | 1987-12-08 | Xerox Corporation | Fusing member for electrostatographic reproducing apparatus |
| KR20030092970A (ko) * | 2002-05-31 | 2003-12-06 | 박관수 | 자기식 비접촉 이물질감지장치 및 방법 |
| JP2006200913A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Tokyo Electric Power Services Co Ltd | 中空金属体の減肉検出装置 |
| JP2010054292A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Jfe Steel Corp | 内部欠陥測定方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3770512B2 (ja) | 2006-04-26 |
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