JPH114565A - 積層コアの製造装置及び製造方法 - Google Patents

積層コアの製造装置及び製造方法

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JPH114565A
JPH114565A JP10043028A JP4302898A JPH114565A JP H114565 A JPH114565 A JP H114565A JP 10043028 A JP10043028 A JP 10043028A JP 4302898 A JP4302898 A JP 4302898A JP H114565 A JPH114565 A JP H114565A
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die
storage holder
manufacturing
laminated core
press
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JP10043028A
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English (en)
Inventor
Jukichi Sakata
充吉 坂田
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KOATETSUKU GIKEN KK
Original Assignee
KOATETSUKU GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するプレス材同士をレーザによって溶接
して結合強度を向上させると共に、各構成部品の剛性を
高め、さらにレーザ溶接作業能率の向上を図ることので
きる製造装置および製造方法を提供する。 【解決手段】 パンチ11の上下動に連動して所定角度
づつ回転するダイ12と、パンチとダイによって打ち抜
かれて積層したプレス材15を内部に収納保持する収納
保持体14とを備えている。前記ダイと収納保持体との
間にビーム通過用の隙間21を円環状に形成すると共
に、円環状隙間21の径方向の対称位置に複数のレーザ
ビーム出射機22,23を設けて、各プレス材間の径方
向の対称位置も同時に溶接可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスによって打
ち抜かれたプレス材をレーザ溶接によって結合してなる
積層コアの製造装置及び製造方法の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば電動モータ等に使
用される積層コアをレーザ溶接によって製造する装置と
しては従来から種々のものが提供されており、その一つ
として例えば特開平7−241629号公報に記載され
ているものがある。
【0003】図7及び図8に基づいて概略を説明すれ
ば、この装置は、円柱状の打ち抜き用パンチ1と、上面
上に送り出された金属製板材(母材)2をパンチ1と共
働してほぼ円板状に打ち抜く環状のダイ3と、該ダイ3
の下部に一体的に固定配置され、ダイ3の内部に順次積
層されたプレス材4を収納保持するプレス部品収納筒体
5とを備えている。また、前記プレス部品収納筒体5の
外周側には、左右一対のレーザビーム出射機6,7が設
けられている。
【0004】前記ダイ3とプレス部品収納筒体5は、ウ
ォーム8aとウォームホィール8bとからなる回転駆動
手段によってパンチ1が上下動する毎に所定角度で一方
向に回転するようになっている。また、プレス部品収納
筒体5の周壁5aには、上下2段のビーム通過孔9,1
0が切欠形成されており、この夫々のビーム通過孔9,
10は、約180°の回転角度範囲にわたって円弧状に
形成されている。
【0005】したがって、パンチ1とダイ3によって次
々に打ち抜かれたプレス材4は、ダイ3とプレス部品収
納筒体5内に順次積層されて下方へ移動していくと同時
に、パンチ1の上下動毎にダイ3とプレス部品収納筒体
5が所定角度で一方向へ回転し、これによってプレス材
4群も同様に回転する。
【0006】そして、プレス材4群の下端部が上側のビ
ーム通過孔9に達すると、上側のレーザビーム出射機6
が作動して、そのレーザビーム6aがビーム通過孔9を
通って隣接するプレス材4,4との間に照射され、両者
を溶着する。この溶着は順次行われ、これらの溶着点P
1は図9に示すように螺旋線上にねじれ角180°の範
囲にわたって形成され、上側のビーム通過孔9を通して
溶着が終わった後、ある時間を経過して、未溶着の部分
が下側ビーム通過孔10の位置に達すると、今度は下側
のレーザビーム出射機7のレーザビームによって溶着作
業が行われ、この溶着点P2も図9に示すように螺旋線
上にねじれ角180°の範囲にわたって形成され、これ
によって螺旋線上にねじれ角360°の範囲にわたって
溶着点P1,P2を有するプレス積層品Sが得られるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置にあっては、2つのビーム通過孔9,10が前
述のようにプレス部品収納筒体5の周壁5aに水平方向
の上下2段でかつ夫々円周方向へ180°の回転角範囲
で円弧状に形成されているため、上下合わせて360°
にわたった螺旋線上の溶着点は得られるものの、隣接す
るプレス材4,4の円周方向へ2以上の複数の溶着点、
特に径方向の対称位置に2以上の溶着点を得ることがで
きない。
【0008】すなわち、前記上側のビーム通過孔9と下
側のビーム通過孔10とは一定の距離Lをもって上下に
配置されており、両者9,10間には上下方向及び周方
向に周壁5aの一部である円筒状の壁部5bが存在する
ため、まず、上側のビーム出射機6で隣接するプレス材
4,4を一段づつ180°の範囲で照射した後は、前記
壁部5bが陰になってこの壁部5bの範囲ではビームを
照射できない。このため、その後、プレス材4群が回転
下降して下側のビーム通過孔10に達した時点では、前
記上側のビーム出射機6で照射された溶着点と反対側、
つまり径方向の対称位置が下側のビーム通過孔10から
外れてしまい、図9にも示すように溶着点P1とP2と
は夫々プレス材4の積層外周に単に螺旋線上に360°
にわたって溶着できるにすぎない。
【0009】この結果、プレス積層品Sの隣接する各プ
レス材4,4間の結合強度が低下し、軽い衝撃力等で分
離してしまうおそれがある。
【0010】そこで、上下の各ビーム通過孔9,10の
周方向に夫々複数のビーム出射機を同一高さに並べて一
つの隣接するプレス材4,4に2点以上の溶着点を形成
することも考えられるが、この場合にあっもビーム通過
孔9,10間に壁部5bが存在する以上、対称位置への
溶着は不可能である。
【0011】2つのレーザービーム通過孔9,10で不
可能とされる問題を解決するためには、レーザービーム
通過孔9,10を部品収納筒体5に倍数分増加させ、レ
ーザービーム出射手段もそれぞれ2倍に増設すれば、プ
レス部品を連続的に製造することが可能になると考えら
れる。
【0012】ところが、この場合においてプレス部品の
対称位置に、2つの溶接点を連続して溶接するために
は、4つのレーザービーム通過孔と4つのレーザービー
ム出射手段が必要になり、単純に考えても一つの溶接点
群に複数のこれら機構を備えていなければならない。こ
の結果、部品点数の増加によりコストの大巾な上昇が余
儀なくされる。
【0013】また、この従来装置は、前述のようにプレ
ス部品収納筒体5に、直接円弧状の2つのビーム通過孔
9,10を形成しているため、プレス部品収納筒体5の
剛性が低下すると共に、成形加工作業が煩雑になり、製
造作業能率の低下とコストの高騰を招来する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の積
層コアの製造装置の実情に鑑みて案出されたもので、請
求項1記載の発明は、上下動するパンチと共働して金属
製母材を所定形状に打ち抜くダイと、前記打ち抜かれて
積層した各プレス材間の合わせ目にビームを照射して溶
接するレーザビーム出射機とを備えた積層コアの製造装
置であって、前記ダイの下方位置に、前記積層されたプ
レス材を収納保持する収納保持体を設けると共に、前記
ダイと収納保持体との間に、ビーム通過用の環状隙間を
形成し、かつ、該環状隙間の周方向の任意の位置に複数
の前記レーザビーム出射機を設け、該レーザビーム出射
機のビームを前記環状隙間を通して各プレス材間の合わ
せ目に照射したことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明は、前記収納保持体と
ダイとを同軸上に配置すると共に、前記ダイをパンチの
上下動に連動して所定角度づつ回転させるようにしたこ
とを特徴としている。
【0016】請求項3記載の発明は、前記収納保持体と
ダイを同軸上に配置すると共に、前記収納保持体を回転
自在に形成するかあるいはパンチの上下動に連動して所
定角度づつ回転させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0017】請求項4記載の発明は、前記収納保持体と
ダイとを同軸上に配置すると共に、ダイと収納保持体と
をパンチの上下動に連動して同一方向へ同期回転させた
ことを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明は、前記ダイと収納保
持体とを同一内径のほぼ円筒状に形成したことを特徴と
している。
【0019】請求項6記載の発明は、前記ダイと収納保
持体とを単一の駆動機構によって回転駆動させたことを
特徴としている。
【0020】請求項7記載の発明は、前記打ち抜かれた
各プレス材の外周縁に、前記レーザ溶接時の溶接痕を吸
収する凹部を形成したことを特徴としている。
【0021】請求項8記載の発明は、前記ダイの内部に
連続的に積層された各プレス材間の合わせ目位置を検出
する検出器を設けると共に、該検出器で検出した合わせ
目位置信号に基づいて前記レーザビーム出射機のビーム
出射タイミングを補正する補正回路を設けたことを特徴
としている。
【0022】請求項9記載の発明は、パンチの上下動に
連動してダイを所定角度づつ回転させながら板材の打ち
抜きを行った後に、打ち抜かれて積層された各プレス材
間の合わせ目に、レーザビーム出射機によってビームを
照射して連続的に溶接するようにした積層コアの製造方
法において、前記レーザビーム出射機のビーム照射を、
前記ダイと該ダイの下方に配設された収納保持体との間
に形成された環状隙間から行うようにしたことを特徴と
している。
【0023】請求項10記載の発明は、前記収納保持体
をダイと同一方向へ同期回転させるようにしたことを特
徴としている。
【0024】本発明の装置によれば、ダイと収納保持体
との間に、ビーム通過用の円環状の隙間を形成した。換
言すれば、環状隙間をダイと収納保持体との間に全周に
亘って形成したため、例えば2つのビーム出射機を径方
向の対称位置に配置して、回転下降した隣接するプレス
材の径方向の対称位置を溶着することが可能になる。
【0025】また、各プレス材の外周にレーザ溶接時の
溶接痕を吸収する凹部を形成したため、レーザ溶接後に
収納保持体内に移動した各プレス材間の溶接痕である凸
部などが凹部内に吸収されてプレス材の外径からのはみ
出しが防止される。したがって、収納保持体内でのプレ
ス材の移動中における前記溶接痕の剥離などが防止され
る。
【0026】さらに、プレスによる打ち抜き後にダイの
内部を移動して環状隙間に臨んだ各プレス材間の合わせ
目位置が検出器によって常時チェックされているため、
プレス時に発生したバリや各プレス材の肉厚のばらつき
などによって合わせ目位置が上下方向で若干ずれが生じ
ても、それを検出した信号によってレーザ出射のタイミ
ングがそのずれに合わせ補正される。したがって、常時
各プレス材間の正確な合わせ目位置に適正な溶接が可能
になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0028】図1及び図2は第1の実施形態を示し、図
中11は円柱状のパンチ、12は該パンチ11と共働し
て金属製板材13を所定の円形状に打ち抜くダイ、14
は該ダイ12の下方位置に配置された収納保持体であっ
て、前記パンチ11は図外のプレス機の駆動機構によっ
て上下動するようになっている。
【0029】前記ダイ12は、円筒状に形成され、内部
軸方向にプレス材15を順次収納する収納孔16が上下
に貫通形成されていると共に、ウォーム17aとウォー
ムホィール17bによってパンチ11の上下動毎に所定
角度で一方向へ回転駆動するようになっている。
【0030】前記収納保持体14は、ダイ12と同じく
円筒状に形成されかつ同軸上に配置されていると共に、
内部に前記ダイ12の収納孔16から下降した積層プレ
ス材15をそのまま収納保持する保持孔18が上下に貫
通形成されており、この保持孔18の内径は収納孔16
の内径と同一に設定されている。また、この収納保持体
14は、ウォーム19aとウォームホィール19bによ
って前記ダイ12と同一方向へ同一角度で同期回転する
ようになっており、前記各ウォーム17a,17b、1
9a,19bは図外の1つの回転駆動機構によって回転
するようになっている。
【0031】但し、収納保持体14は、ベアリング等を
使用するなど、同期回転が得られれば良く、その方法は
問わない。
【0032】そして、前記ダイ12の下端部12a下面
12bと収納保持体14の上端面14aとの間には、ビ
ーム通過用の環状隙間21が形成されている。この隙間
21は、ダイ12と収納保持体14との周方向全周にわ
たって水平な環状に形成され、その上下方向の高さH
は、収納孔16から下降した積層プレス材15が変形し
たり、ずれが生じない程度でかつ後述するビーム出射機
22,23にわずかな傾きが生じてもビームの指向性に
影響を与えないような幅に設定されている。
【0033】さらに、この環状隙間21の外側に一対の
ビーム出射機22,23が設けられている。このビーム
出射機22,23は、環状隙間21の径方向の対称位置
にほぼ水平に配置され、図外の支持機構によって固定さ
れていると共に、各先端部に有するレーザビーム22
a,23aは隣接するプレス材15a,15b間の径方
向の対称位置を指向している。
【0034】また、環状隙間21の外方位置には、図2
に示すように該環状隙間21内に臨んだ上下のプレス材
15,15間の合わせ目C位置を検出する検出器である
光センサ24が配置されている。すなわち、この光セン
サ24は、ダイ12内から環状隙間21内に順次送り出
されるプレス材15群の各上下プレス材15,15間の
合わせ目C位置の上下位置ずれを検出するもので、照射
光と反射光とによって合わせ目Cの位置を検出し、この
検出信号を補正回路25に出力するようになっている。
【0035】この補正回路25は、前記光センサ24か
らの合わせ目C位置信号を予め設定されている基準位置
とを比較してタイムのずれを演算により検出し、そのタ
イムのずれを前記各ビーム出射機22,23に出力して
ビーム出射タイミングを補正するようになっている。
【0036】さらに、前記各プレス材15の外周縁のビ
ーム照射位置には、図3に示すように前記ビーム出射機
22,23からのビーム照射による溶接痕27を吸収す
る凹部26が切欠形成されている。この凹部26は、パ
ンチ11とダイ12による金属製板材13の打ち抜き時
に同時に形成されるもので、予め定められているビーム
照射位置にプレス材15の外周縁接線方向に沿ってパン
チ11により切欠されるようになっている。
【0037】尚、この凹部25は、図4に示すように各
プレス材15の外周縁にコ字形凹溝状に形成することも
可能である。
【0038】以下、前記装置を用いた積層コア30の製
造方法について説明する。
【0039】すなわち、まず、パンチ11とダイ12と
によって母材である金属製板材13を連続的に打ち抜
き、該打ち抜かれた各プレス材15が押圧力によりダイ
12の収納孔16内で積み重ねられながら積層群として
下降移動する。尚、ここで、ダイ12の収納孔16の内
径は、プレス材15の外周に密着嵌合するように設定さ
れているため、各プレス材15の落下が防止される。
【0040】また、前記積層プレス材15群は、ダイ1
2がパンチ11の上下動毎に所定角度で一定方向へ回転
するのに伴い、捻れるような形つまりいわゆるスキュー
を形成しながら連続的に下降して収納保持体14の保持
孔18内に案内されるが、この収納保持体14もダイ1
2と同期して回転しているため、積層プレス材15群は
連続的に保持孔18内に案内されると共に、回転を維持
する。ここで、保持孔18の内径は、収納孔16と同様
にプレス材15の外径とほぼ同一に設定されているの
で、積層プレス材15を安定かつ確実に保持することが
可能になる。
【0041】また、この場合、スキューは安定的に得ら
れれば良いので、ダイ及び収納保持体14を駆動機構に
よって強制的に同期回転させることは絶対要件ではな
く、例えば、ダイ12のみを回転駆動させ、収納保持体
14はベアリング等で回転自在に配置するとか、ダイ1
2を固定しておいて、収納保持体14のみを回転駆動さ
せるなど、回転方法は問わない。
【0042】そして、前記積層プレス材15が収納孔1
6から下降して環状隙間21に臨むと、まず、上下プレ
ス材15,15間の合わせ目Cを光センサ24が検出し
てその位置検出信号を補正回路25に出力し、ここで各
ビーム出射機22,23のビーム出射タイミングを設定
する。その後、隣接する上下のプレス材15a,15b
の合わせ目C間に両ビーム出射機22,23の各レーザ
ビーム22a,23aから各凹部25,25内に同時に
ビームが照射されて両プレス材15a,15bの径方向
の対称位置が溶着されて、強固に接合される。つまり、
両プレス材15a,15bは、径方向の対称位置がレー
ザ溶接によって溶着されるため、接合強度が高くなり、
強固な結合状態が得られる。
【0043】また、前記両ビーム出射機22,23によ
るビーム照射はパルスによって連続的に行われ、隣接す
るプレス材15a,15b同志が次々に連続的に溶着さ
れるが、予め設定された積層の軸方向の長さまで達する
と、一旦ビーム照射が遮断されて、保持孔18から排出
された時点で積層コア30を分離することが可能にな
る。
【0044】そして、各ビーム出射機22,23のビー
ム照射による溶着点P3,P4は、図5及び図6に示す
ように積層プレス材15の外周に螺旋線上に形成され
る。
【0045】このように、全周にわたる隙間21を形成
したことにより、複数のビーム出射機22,23…を周
方向の任意の位置に配設できるため、前述の実施の形態
のように隣接するプレス材15a,15bの径方向の対
称位置は勿論のこと、ビーム出射機22,23…の数及
び配設位置によっては、120°位置に3点溶着、90
°位置に4点溶着、約70°位置に5点溶着などの自在
な同時多点溶着が可能になる。この結果、プレス材15
の外径に応じた強固な接合状態が得られると共に、製品
の精度の向上と安定化が図れる。
【0046】しかも、単にダイ12と収納保持体14と
の間にビーム通過用の環状隙間21を形成するだけであ
ってダイ12や収納保持体14自体に孔を形成するので
はないため、各構成部品の構造の簡素化が図れると共
に、剛性が向上し、該剛性の向上に伴ってダイ12等の
小型化が可能になり、プレス材15の外径が数ミリメー
トル等の十分に小さなものも製造することが可能にな
る。
【0047】また、ダイ12と収納保持体14は、同期
回転させるようになっているため、この回転角度を変化
させる毎に、プレス材群のスキュー角は容易かつ自由に
選択できかつ強固に溶着することが可能になる。
【0048】さらに、ダイ12は、連続的に打ち抜かれ
たプレス材15を下端部12aの収納孔16の内周面で
保持できるため、積層の安定した下降移動が得られ、ま
た、その下方に収納保持体14が配置されているので、
積層コア30の安定した支持が得られる。
【0049】さらに、前記光センサ24や補正回路25
によって各ビーム出射機22,23によるビーム照射タ
イミングが予め補正されるため、各プレス材15,15
間の正確な合わせ目Cにビーム照射することが可能にな
る。すなわち、各プレス材15は、その金属製板材13
の厚さ精度の誤差や打ち抜き時のバリが挟み込まれた
り、打ち抜き時のプレス荷重によるプレス材15の変形
などに起因して、上下の各プレス材15,15間の各合
わせ目C位置が上下方向位置で僅かにずれるおそれがあ
るが、前述のように光センサ24などによって各合わせ
目Cの正確な位置を検出してここにビーム照射できるた
め、各プレス材15,15を確実に溶接することが可能
になる。
【0050】しかも、この溶接位置には、凹部26,2
6が形成されているため、凸状の溶接痕27,27が該
凹部26,26内に吸収されて各プレス材15,15の
外周縁より外方へ突出することがなくなる。したがっ
て、その後、プレス材15群が収納保持体14の保持孔
18内を通過する際に該保持孔18の内周面で溶接痕2
7,27が摺接して剥離してしまうことを防止できる。
この結果、積層プレス材15群の安定かつ強固な結合状
態が得られる。
【0051】本発明は、前記実施形態の構成に限定され
るものではなく、例えばダイ12を回転させずに収納保
持体14のみを回転させたり、あるいはその逆にするこ
とや、ダイ12と収納保持体14の回転駆動機を夫々別
個に設けることも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
装置によれば、ダイと収納保持体との間に全周にわたっ
た環状隙間を形成したことにより、複数のビーム出射機
を周方向の任意の位置に配設することが可能になる。し
たがって、隣接するプレス材の平面上の対称位置の他、
3点,4点以上の位置に溶着することができるため、各
プレス材の結合強度が向上する。
【0053】また、前述のようにプレス材に対する溶着
位置や溶着点数を任意に設定できるため、積層コアの結
合精度の向上と安定化が図れる。
【0054】さらに、従来のようにビーム通過孔を例え
ばプレス部品収納筒体に直接形成するのではなく、環状
隙間をダイと収納保持体との間に形成するようにしたた
め、各構成部品の構造の簡素化と剛性の向上が図れる。
この結果、ダイや収納保持体等の各構成部品を小型化す
ることが可能になる。
【0055】また、請求項2〜4記載の発明によれば、
自由なスキューが得られることは勿論のこと、収納保持
体によって積層プレス材の安定かつ確実な保持が得られ
る。
【0056】請求項5記載の発明によれば、ダイによっ
て積層プレス材の安定した下方への案内作用が得られ
る。
【0057】請求項6記載の発明によれば、駆動機構の
単一化により装置の簡素化が図れ、製造作業性の良好化
と製造コストの低廉化が図れる。
【0058】請求項7記載の発明によれば、レーザ溶接
後に収納保持体内に移動した各プレス材間の溶接痕であ
る凸部などが凹部内に吸収された形で保持されているた
め、収納保持体内での摺接移動中における溶接痕の剥離
などが防止されて、各プレス材の安定かつ強固な結合状
態を維持できる。
【0059】請求項8記載の発明によれば、たとえ各プ
レス材の厚み精度の誤差や両プレス材間にバリが挟み込
まれて、各プレス材間の各合わせ目に位置ずれが生じて
も、各合わせ目に対して常時安定かつ確実な溶接が可能
になり、溶接ポイントのずれによる溶接ミスが一掃され
る。
【0060】請求項9記載の発明によれば、環状隙間か
らビームを照射するようにしたため、ダイの連続的な回
転に応じてビーム出射機による連続的なビーム照射が可
能になるので、溶接作業能率の向上とコストの低廉化が
図れるのは勿論のこと、超小型の積層コアを自在に製造
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に供される装置を示す
縦断面図。
【図2】本実施形態に供される装置の要部斜視図。
【図3】本実施形態に供されるプレス材の要部拡大図。
【図4】プレス材のさらに異なる凹部を示す要部拡大
図。
【図5】本実施形態における溶着位置を示す積層コアの
正面図。
【図6】本実施形態における溶着位置を示す積層コアの
正面図。
【図7】従来の装置を示す縦断面図。
【図8】従来装置のプレス収納筒体及びビーム出射機を
示す斜視図。
【図9】従来装置によって製造された積層コアを示す斜
視図。
【符号の説明】
11…パンチ 12…ダイ 12a…下端部 12b…下面 13…金属製板材 14…収納保持体 15…プレス材 15a,15b…隣接プレス材 16…収納孔 18…保持孔 21…環状隙間 22,23…ビーム出射機 24…光センサ(検出器) 25…補正回路 26…凹部 27…溶接痕

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動するパンチと共働して金属製母材
    を所定形状に打ち抜くダイと、前記打ち抜かれて積層し
    た各プレス材間の合わせ目にビームを照射して溶接する
    レーザビーム出射機とを備えた積層コアの製造装置であ
    って、 前記ダイの下方位置に、前記積層されたプレス材を収納
    保持する収納保持体を設けると共に、前記ダイと収納保
    持体との間に、ビーム通過用の環状隙間を形成し、か
    つ、該環状隙間の周方向の任意の位置に複数の前記レー
    ザビーム出射機を設け、該レ−ザビーム出射機のビーム
    を前記環状隙間を通して各プレス材間の合わせ目に照射
    したことを特徴とする積層コアの製造装置。
  2. 【請求項2】 前記収納保持体とダイとを同軸上に配置
    すると共に、前記ダイをパンチの上下動に連動して所定
    角度づつ回転させるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の積層コアの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記収納保持体とダイとを同軸上に配置
    すると共に、前記収納保持体を回転自在に形成するかあ
    るいはパンチの上下動に連動して所定角度づつ回転させ
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の積層コア
    の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記収納保持体とダイとを同軸上に配置
    すると共に、ダイと収納保持体とをパンチの上下動に連
    動して同一方向へ同期回転させたことを特徴とする請求
    項1記載の積層コアの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記ダイと収納保持体を同一内径のほぼ
    円筒状に形成したことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の積層コアの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイと収納保持体とを単一の駆動機
    構によって回転駆動させたことを特徴とする請求項4記
    載の積層コアの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記打ち抜かれた各プレス材の外周縁
    に、前記レーザ溶接時の溶接痕を吸収する凹部を形成し
    たことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積
    層コアの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記ダイの内部に連続的に積層された各
    プレス材間の合わせ目位置を検出する検出器を設けると
    共に、該検出器で検出した合わせ目位置信号に基づいて
    前記レーザビーム出射機のビーム出射タイミングを補正
    する補正回路を設けたことを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の積層コアの製造装置。
  9. 【請求項9】 パンチの上下動に連動してダイを所定角
    度づつ回転させながら板材の打ち抜きを行った後に、打
    ち抜かれて積層された各プレス材間の合わせ目に、レー
    ザビーム出射機によってビームを照射して連続的に溶接
    するようにした積層コアの製造方法において、 前記レーザビーム出射機のビーム照射を、前記ダイと該
    ダイの下方に配設された収納保持体との間に形成された
    環状隙間から行うようにしたことを特徴とする積層コア
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記収納保持体をダイと同一方向へ同
    期回転させるようにしたことを特徴とする請求項9記載
    の積層コアの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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